JP2013185277A - 陸上短距離走系用ウェア - Google Patents

陸上短距離走系用ウェア Download PDF

Info

Publication number
JP2013185277A
JP2013185277A JP2012051639A JP2012051639A JP2013185277A JP 2013185277 A JP2013185277 A JP 2013185277A JP 2012051639 A JP2012051639 A JP 2012051639A JP 2012051639 A JP2012051639 A JP 2012051639A JP 2013185277 A JP2013185277 A JP 2013185277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
wear
tension area
area
running
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012051639A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5540403B2 (ja
Inventor
Masuhiko Mizuno
増彦 水野
Yoshinao Ishii
良尚 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHI SPORTS KK
Original Assignee
NISHI SPORTS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISHI SPORTS KK filed Critical NISHI SPORTS KK
Priority to JP2012051639A priority Critical patent/JP5540403B2/ja
Publication of JP2013185277A publication Critical patent/JP2013185277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5540403B2 publication Critical patent/JP5540403B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

【課題】アスリートの走行姿勢の矯正をすること
【解決手段】前身頃の一部に形成されるフロントテンションエリアと、後身頃の一部に形成されるバックテンションエリアと、他の部分とからなる。バックテンションエリアは後身頃の長手方向に沿ってストレート状に形成され、フロントテンションエリアは前身頃の長手方向に沿ってストレート状に形成される。バックテンションエリア6の素材張力a>フロントテンションエリア4の素材張力b>他の部分8の素材張力cである。これにより脊柱Bが起こされ、肩甲骨Sの反りが内側に寄った状態となり、背筋が伸ばされる。また背筋の伸びに連動し、寝た状態となっていた骨盤Pが矢印P1の起立状態となるので、骨盤Pの矯正促進効果がある。よって脚Lの可動域が拡大し、垂直状態での着地を可能とするから走行パワーを無駄なく走力に転化することができる。
【選択図】図1

Description

本願発明は陸上競技とくに短距離走系陸上競技に使用されるウェアに関する。
短距離走系の陸上競技としては、例えば100m競争、200m競争、400m競争、100mハードル競争、110mハードル競争、400mハードル競争がある。
最近、短距離走系陸上競技はレベルが非常にアップしており、アスリートでは100分の1秒の争いをしている。
最近の研究では正しい走行姿勢を身に付ければ成果があがると言われている。そこで良好な競技成果を出すため、アスリートは走行姿勢についてチェックすることが多い。
走行姿勢は個々のアスリートの日頃の練習によって獲得するものと言われているが、科学的トレーニングにおいてはアスリートが着用するウェアによる影響もあるとされている。
そこで背面に張力強化素材をたすき掛けに設けてなるウェアが提案されている。
特開2009−293145号公報
Reebok社製短距離走ウェア「TAIKAN(登録商標)」
しかしこのようなウェアでは、矯正が局部的に集中するため、筋力が旺盛なアスリートには物足りなく、矯正力が脆弱である難がある。
本願発明は上記背景に鑑み、強大な筋力を有するアスリートにおいても走行姿勢の矯正を可能とする陸上短距離走系用ウェアを供することを目的とする。これにより、アスリートは早く走ることについてさらなる成果の獲得を期待することができる。
上記目的達成のため、本願発明による陸上短距離走系用ウェアは、前身頃及び後身頃が設けられた短距離走系陸上競技に使用されるウェアであって、前身頃の一部に形成されるフロントテンションエリアと、後身頃の一部に形成されるバックテンションエリアと、他の部分とからなり、上記バックテンションエリアは上記後身頃の長手方向に沿ってストレート状に形成されるとともに、上記フロントテンションエリアは上記前身頃の長手方向に沿ってストレート状に形成され、上記フロントテンションエリア及び上記バックテンションエリアの素材張力を他の部分の素材張力cより大とし、かつ、上記バックテンションエリアの素材張力aを上記フロントテンションエリアの素材張力bより大とすることを特徴とする。
また、請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記後身頃及び上記前身頃は着用時に着用者の骨盤を被覆する程度の長さとすることを特徴とする。
また、請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリア又は上記フロントテンションエリアが上記前身頃又は上記後身頃の中心線に対し左右対称であることを特徴とする。
また、請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリア及び上記フロントテンションエリアの両端部が上記前身頃又は上記後身頃の中心線に対し略並行に形成されることを特徴とする。
また、請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリア及び上記フロントテンションエリアの両端部が上記前身頃又は上記後身頃の中心線に対し内側に傾斜して形成されることを特徴とする。
また、請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリア及び上記フロントテンションエリアの両端部が上記前身頃又は上記後身頃の中心線に対し外側に傾斜して形成されることを特徴とする。
また、請求項1又は請求項2記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリアを構成する張力強化素材は、ラバー素材からなることを特徴とする。
また、請求項1又は請求項2記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記フロントテンションエリアを構成する張力強化素材は、ポリエステル繊維からなることを特徴とする。
また、請求項1又は請求項2記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリアの上端部と上記フロントテンションエリアの上端部との間を上記バックテンションエリアの張力強化素材と同一の張力強化素材からなる肩部テンションエリアを介して連結することを特徴とする。
また、請求項1又は請求項2記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、背面上部にウェアの長手方向に沿ってジップ部を設けることを特徴とする。
本願発明によるウェアを着用するアスリートの背骨は、張力強化素材aからなるバックテンションエリアにより背面から押された状態になるとともに、張力強化素材bからなるフロントテンションエリアによっても前面から押された状態となっている。
このため、脊柱Bは背面と前面の両面から面状に押された状態となり、脊柱Bが当初の図9(A)に矢印Q0で示す状態から図9(C)に矢印Qで示す状態に起こされる。またこれに連動し、肩甲骨S、S部分の反りが内側に寄った状態となり、脊柱起立筋(図示せず)への締め付けが生ずるため、背筋(図示せず)が伸ばされる(図9(B))。よって体幹姿勢が矯正される。
また背筋の伸びに連動し、図9(A)に矢印P0で示すように寝た状態となっていた骨盤Pが図9(C)に矢印P1で示すように起立状態となるので、骨盤Pの矯正促進効果がある(図9(C))。
骨盤Pが起立状態となると、必然的に重心が高くなるので、脚Lの可動域が拡大する。これによりスムーズな脚の動きとすることができる。
また骨盤Pが起立状態となると、図9(A)に矢印P0で示すように脚Lが曲がった状態から必然的に伸びた状態で着地し、図9(C)に矢印L1で示すように垂直状態での着地を可能とする。これにより足の着地点における地面からの反発力を最大化することができ、走行パワーを無駄なく走力に転化することができる。
上記により、アスリートは早く走ることについてさらなる成果の獲得を期待することができる。
(A)は本願発明による陸上短距離走系用ウェアの実施の形態を示す正面図、(B)は(A)の背面図である。 (A)は比較例を示す背面図、(B)は他の比較例を示す背面図である。 (A)は本願発明による陸上短距離走系用ウェアを着用したときの効果(姿勢の矯正)の説明に使用する図、(B)は比較例を着用したときの効果(姿勢の矯正)である。 (A)は本願発明による陸上短距離走系用ウェアを着用したときの効果(体幹軸Yの振れ防止)の説明に使用する図、(B)は比較例を着用したときの効果(体幹軸Yの振れ防止)の説明に使用する図である。 本願発明による陸上短距離走系用ウェアを着用したときの3D動作解析データを示し、(A1)は前後方向の傾きを示す1回目のグラフ、(A2)は同2回目のグラフ、(B1)は左右方向の傾きを示す1回目のグラフ、(B2)は同2回目のグラフである。 比較例を着用したときの3D動作解析データを示し、(C1)は前後方向の傾きを示す1回目のグラフ、(C2)は同2回目のグラフ、(D1)は左右方向の傾きを示す1回目のグラフ、(D2)は同2回目のグラフである。 (A)は本願発明による陸上短距離走系用ウェアを着用したときの3D動作解析データ(上下運動)を示す1回目のグラフ、(B)は同2回目のグラフである。 (A)は比較例を着用したときの3D動作解析データ(上下運動)を示す1回目のグラフ、(B)は同2回目のグラフである。 本願発明の矯正原理の説明に使用する図で、(A)は本願発明による陸上短距離走系用ウェアを着用しないときの人体側面図、(B)は本願発明による陸上短距離走系用ウェアを着用したときの人体背面図、(C)は(B)の右側面図である。 (A)は本願発明による陸上短距離走系用ウェアのサンプル試験の結果(背面への矯正効果)を示すグラフ、(B)は同(体感温度)を示すグラフである。 本願発明による陸上短距離走系用ウェア着用時の実証データを示す表である。 本願発明による陸上短距離走系用ウェア着用時の試着アンケートの結果である。
次に、実施の形態を示す図面に基づき本願発明による陸上短距離走系用ウェアをさらに詳しく説明する。なお、便宜上同一の機能を奏する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
図1において、陸上短距離走系用ウェア1は、前身頃3と後身頃5と袖7とからなる。前身頃3は、中央部に襟元に対応する上端部3aから下端部3bにかけて、フロントテンションエリア4を設ける。該フロントテンションエリア4は張力強化素材からなり、図1(A)に示すように前身頃3の中心線Cに対し左右対称の略逆U字状に形成され、長手方向に沿ってストレート状に形成される。
後身頃5は、中央部に襟元に対応する上端部5aから下端部5bにかけて、バックテンションエリア6を設ける。該バックテンションエリア6は張力強化素材からなり、図1(B)に示すように、後身頃5の中心線Cに対し左右対称の略逆U字状に形成され、長手方向に沿ってストレート状に形成される。なお、前身頃3の中心線Cと後身頃5の中心線Cとは一致している。
上記バックテンションエリア6の張力強化素材は、ラバー素材6aを表面部材6bと裏面部材6cとにより内外から一体に重ねて挟み込んでなる。上記表面部材6b及び上記裏面部材6cはいずれもナイロン素材からなる。上記フロントテンションエリア4の張力強化素材は例えばポリエステル82%及びポリウレタン18%の各繊維からなり、両素材を織成してなる。8a、8bは脇腹等をカバーする前身頃3及び後身頃5の他の部分であり、両者は互いに連続し、通常の素材張力を有する通常身頃部8を構成する。該通常身頃部8はポリエステル82%及びポリウレタン18%の各繊維からなり、両素材を織成してなる。上記フロントテンションエリア4と上記通常身頃部8とは構成素材は同一であるが、織成方法を変えることにより、張力を異ならしめている。
9は上記バックテンションエリア6の張力強化素材と同一の張力強化素材からなる肩部テンションエリアであり、該肩部テンションエリア9は上記バックテンションエリア6の上部と上記フロントテンションエリア4の上部との間を連結する。
後身頃5の上部中央部には、長手方向に沿って開閉自在のジップ部11が設けられる。
ここでウェア各部の素材張力についてみると、ウェア各部の素材張力は次のような関係となっている。
バックテンションエリア6の素材張力a>フロントテンションエリア4の素材張力b>他の部分8の素材張力c
つまり、バックテンションエリア6の素材張力aは他の部分8の素材張力cの約1.5倍、フロントテンションエリア4の素材張力bはバックテンションエリア6の素材張力aと他の部分8の素材張力cの範囲内において他の部分8の素材張力cをやや上回る程度とする。
この実施例によれば、通常身頃部8の素材張力cを1Nとした場合、バックテンションエリア6の素材張力aは1.57N、フロントテンションエリア4の素材張力bは1.06Nである。引張強さ(N)の試験はJISL1096グラブ法により行なった。
即ち、バックテンションエリア6の素材張力はただ大きければ良いというものではなく、前身頃3やフロントテンションエリア4との関係が重要となる。開発課程において、発明者はフロントテンションエリア4の素材張力bをバックテンションエリア6の素材張力aと等しくした物を試作してみた。しかし、これは着用者の胸部を締め付け過ぎるため、上記した骨盤Pの起立メカニズムには却ってマイナスとなることが判った。反対に前身頃3に素材張力を強化したテンションエリアを形成しない場合は、背面の張力が過大となり、脊柱Bが適正に伸びず、上記した骨盤起立メカニズムにはならない。
しかも、図2(A)に示すようにウェア100の後身頃50において張力強化素材60をたすき掛け状に形成する場合は、前記従来例と同じように局部的に締め付けるだけであり、また矯正力が脆弱であった。また図2(B)に示すように、ウェア200の前身頃30においてラバー素材の如き張力強化素材からなる胸部テンションエリア40を胸部全面に大きく設け、該胸部テンションエリア40に連続するテンションエリア部分41を細く連接する場合は、着用者たるアスリートへの締付け感が過多となり、かつ、トレーニング中「暑く」感じ、着用が継続できない程着用感が不良という結果であった。よってウェア各部の素材張力について、上記式のような関係が重要となるのである。
また上記よりバックテンションエリア6及びフロントテンションエリア4の形状が重要となるのであり、前記のように、バックテンションエリア6は後身頃5の中心線Cに対し左右対称の略逆U字状に形成され、長手方向に沿ってストレート状に形成され、フロントテンションエリア4は前身頃3の中心線Cに対し左右対称の略逆U字状に形成され、長手方向に沿ってストレート状に形成される必要があるのである。
図3は、運動していないときの姿勢に及ぼす効果について、本願発明による陸上短距離走系用ウェア1を着用した場合(A)と、通常の素材張力からなるノーマルタイプを着用した場合の比較例(B)とを比較したものである。
着用者たる被験者M1は大学1年であり、身長181cm、体重72kg、胸囲98cm、胴回73cmである。同被験者M2は大学1年であり、身長179cm、体重70kg、胸囲96cm、胴回72cmである。
被験者M1、M2はいずれの場合も、多少の個人差はあるが、本願発明ウェア1を着用すると背筋が基準線Aに対し伸びて姿勢がよく維持されている。とくに被験者M2については前のめりの姿勢が矯正されている。また良好な姿勢は肩の開きにも影響し、とくに「○」を付けた肘の開き具合が良好となるため、肘が前後方向にスムーズに動くようになる。これは被験者M2について顕著である。
図4は、ランニング運動中の体幹軸Yの振れについて、本願発明による陸上短距離走系用ウェア1を着用した場合(A)と、上記ノーマルタイプを着用した場合の比較例(B)とを比較したものである。
ランニング動作の観察は高速度ビデオカメラ(SONY社製 HDR−FX7)を動作の正面(動作終了位置からおおよそ15m先)へ設置し映像を得た。ビデオカメラは、撮影速度120フレーム/秒、シャッタースピード1/250秒に設定した。
被験者M1、M2とも、本願発明ウェア1の着用時の顔の中心から垂下される線Y1(図4に一点鎖線で示す)は体幹の軸(体幹軸Y)に略一致する(図4(A))。一方非着用時における顔の中心から垂下される線Y2(図4に実線で示す)は体幹軸Yに比し大きく横方向にずれ、横振れRを起こしている(図4(B))。
つまり被験者M1、M2はいずれの場合も、多少の個人差はあるが、陸上短距離走系用ウェア1を着用すると、比較例に比し、ランニング中の体幹軸Yについて横振れRの減少がみられる。かかる横振れRは迅速走行にとってマイナス要素であり、本願発明によればランニング時の姿勢が明らかに起立状態となっているのでかかるマイナス要素を排除することができる。
図5及び図6はジョギング運動時の3D動作の解析データを示す。これらは運動時における体幹軸Yの前後方向の傾き及び水平方向の傾きを最も良く表わす。よって上記各図に基づき、運動時における体幹軸Yの前後方向の傾き及び水平方向の傾きを説明する。図5は本願発明ウェア1を着用した場合であり、(A1)は運動方向に対する体幹軸Yの前後方向の傾きをプロットした1回目のグラフ、(A2)は同2回目のグラフ、(B1)は運動方向に対する体幹軸Yの水平方向の傾きをプロットした1回目のグラフ、(B2)は同2回目のグラフである。図6は、比較例として図3(B)に示す従来のウェアを着用した場合であり、(A1)は運動方向に対する体幹軸Yの前後方向の傾きをプロットした1回目のグラフ、(A2)は同2回目のグラフ、(B1)は運動方向に対する体幹軸Yの水平方向の傾きをプロットした1回目のグラフ、(B2)は同2回目のグラフである。上記各図において縦軸は角度を示し、横軸は時間(秒)を示す。
実験は、Plug−in Gaitモデルを参考に、被験者の身体35個所(前頭部、後頭部、肩峰点、肘関節点、手関節点―親指側および小指側、指関節点、前腸骨突起点、後腸骨突起点、膝関節点、大腿部、足関節点、脛骨部、足先点、踵骨点それぞれの左右両側、および第7頸椎、第10胸椎、鎖骨上縁、鎖骨下部、右背中)に反射マーカーを貼付した。3次元座標データの収集には、光学式3次元自動動作分析システムVICON(Oxford Metrics社製)を使用し、サンプリング周波数は200Hzに設定した。そして専用の赤外線カメラ8台を被験者の動作を囲むように円形に設置し、マーカーを記録した。得られたマーカー座標をVICON本体へ取り込み、3次元座標データに変換した。運動の進行方向をY軸、それに対して垂直な左右方向をX軸、鉛直方向をZ軸とした。
上記3次元座標データより、各動作を次のように局面分けして定義した。
ア.接地局面(左右の足)…踵骨点に貼付したマーカーの最下点時
(左右それぞれ踵が床面に着く点)
イ.離地局面(左右の足)…足先点に貼付したマーカーが最下点から上がった時
(左右それぞれ足先が床面から離れる点)
分析対象は全試技中動作範囲に1歩以上の動作が収まったもの(全試技中12試技)とした。得られた3次元座標データを表計算ソフト(Excel 2007、Microsoft社製)を用いて以下のパラメータを算出した。
ア.重心
Dempster(1955)の身体部分慣性係数を用いて、進退重心の座標を
求めた。
イ.前後傾斜角度
矢上面から見た水平面(XY)と体幹(鎖骨上縁―胸骨下部)を結ぶ直線のなす
角度とした。
ウ.左右傾斜角度
前額面から見た水平面(XZ)と体幹(鎖骨上縁―胸骨下部)を結ぶ直線のなす
角度とした。
エ.平均移動速度
全試技における身体重心の平均速度(水平面)とした。
オ.1歩中における平均移動速度
左右どちらかの離地または接地点から次の同じ点(1歩間)までの身体重心の平
均速度(水平面)とした。
運動方向に対する体幹軸Yの前後方向の傾きについて図5と図6を比較してみる。各足の接地角度の計測結果をみると、本願発明ウェアの着用時(A)と同非着用時(C)とは次の通りである。
(A)左足接地L1=−1°(後方へ1°傾斜)(図5(A1))
(C)左足接地L1=−3.5°(後方へ3.5°傾斜)(図6(C1))
(A)右足接地R1=−3.5°(後方へ3.5°傾斜)(図5(A1))
(C)右足接地R1=−6°(後方へ6°傾斜)(図6(C1))
(A)左足接地L21=−1.5°(後方へ1.5°傾斜)(図5(A2))
(C)左足接地L21=−2°(後方へ2°傾斜)(図6(C2))
(A)右足接地R21=−3.5°(後方へ3.5°傾斜)(図5(A2))
(C)右足接地R21=−5.75°(後方へ5.75°傾斜)(図6(C2))
よって、各足の接地において、本願発明ウェアの着用時の方がより体幹軸Yの前後方向の傾きが小である。
また本願発明ウェアの着用時では傾斜角0、即ち体幹軸Yが前後方向に対し垂直に起立しているのが2回あるのに対し(図5(A1))、非着用時では1回もない(図6(C1))。さらに本願発明ウェアの着用時では総じて傾斜角0に接近しているのが判る。
よって、本願発明ウェアの着用により、運動時における体幹軸Yの前後方向の傾きが小となり、起立した状態で運動することができる。
次に運動方向に対する体幹軸Yの水平方向の傾きについて、図5と図6を比較してみる。各足の接地角度の計測結果をみると、本願発明ウェアの着用時(B)と同非着用時(D)とは次の通りである。
(B)左足接地L1=+0.5°(左方へ0.5°傾斜)(図5(B1))
(D)左足接地L1=+0.5°(左方へ0.5°傾斜)(図6(D1))
(B)右足接地R1=−2°(右方へ2°傾斜)(図5(B1))
(D)右足接地R1=−2.3°(右方へ2.3°傾斜)(図6(D1))
(B)左足接地L21=+0.75°(左方へ0.75°傾斜)(図5(B2))
(D)左足接地L21=−1°(右方へ1°傾斜)(図6(D2))
(B)右足接地R21=−2.75°(右方へ2.75°傾斜)(図5(B2))
(D)右足接地R21=−2.87°(右方へ2.87°傾斜)(図6(D2))
よって、各足の接地において、本願発明ウェアの着用時の方がより体幹軸Yの水平方向の傾きが小である。
本願発明ウェアの着用時では総じて傾斜角0付近の時間が長いのに対し(図5(B1)、同(B2))、非着用時では比較的にその時間が短い(図6(D1)、同(D2))。
よって、本願発明ウェアの着用により、運動時における体幹軸Yの水平方向の傾きが小となり、起立した状態で運動することができる。
図7及び図8はランニング運動時の3D動作の解析データであり、被験者が前方に向かって走行しているところを正面視したときの定点観測データを示す。各図において、太線G1、G2、G11、G12は重心の動きを、細線Y3、Y4、Y13、Y14は体幹軸の動きを各表わす。これらは運動時における重心(同示省略)及び体幹軸Yの上下運動を最も良く表す。よって上記各図に基づき運動時における重心(同示省略)及び体幹軸Yの上下運動の減少について説明する。図7は本願発明ウェアを着用した場合における重心(同示省略)及び体幹軸Yの定点の上下運動をプロットしたグラフで、(A)は1回目を、(B)は2回目を各示す。図8は比較例として図3(B)に示す従来のウェアを着用した(本願発明ウェア非着用)場合における重心(同示省略)及び体幹軸Yの定点の上下運動をプロットしたグラフで、(A)は1回目を、Bは2回目を各示す。
図7の本願発明ウェアの着用時においては、重心G1、G2の定点は2回とも塊状に1ヶ所にまとまっているのに対し、図8においては重心G11、G12の定点は2回ともS字状に上下に激しく動いているのが判る。
また、図7の本願発明ウェアの着用時においては、体幹軸Y3、Y4の定点は2回とも束になってまとまっているのに対し、図8においては体幹軸Y13、Y14の定点は2回とも左右に大きくばらけ激しく動いているのが判る。
よって本願発明ウェアを着用した場合は重心(同示省略)及び体幹軸Y上における上下運動が減少する効果がある。
ここで本願発明ウェア1による矯正原理についてまとめてみる。本願発明による陸上短距離走系用ウェア1は、バックテンションエリア6とフロントテンションエリア4がストレート状に形成されており、かつ後身頃5と前身頃3が着用者の骨盤Pの位置P2(図1(A)(B)に一点鎖線で示す)全体を面状にカバーしているため、骨盤Pの起立状態が脊柱Bの矯正と連動する。着用者は、張力強化素材aからなるバックテンションエリア6により背面から押された状態になるとともに、張力強化素材bからなるフロントテンションエリア4によっても前面から押された状態となっている。
このため、まず、図9(B)に示すように肩甲骨S、Sが内側に押圧されるので、着用者の脊柱Bが当初の図9(A)の状態から起こされる。即ち、脊柱Bは上部から7個の骨からなる頸椎、12個の骨からなる胸椎、5個の骨からなる腰椎から構成され、骨盤の中央部にある仙骨と接している。そして各骨と骨の間には椎間板がはさまっていて、クッションの役目となっている。この脊柱Bが図9(A)に矢印Q0で示す状態から図9(C)に矢印Qで示す状態に起こされるのである。またこれに連動し、肩甲骨S、S部分の反りが内側に寄った状態となり、脊柱起立筋(開示せず)への締め付けが生ずるため、背筋(開示せず)が伸ばされる(図9(B))。よって体幹姿勢が矯正される。
さらに脊柱Bの伸長に連動し、図9(A)に矢印P0で示すように寝た状態となっていた骨盤Pが図9(C)に矢印P1で示すように起立状態となる。骨盤Pが起立状態となると、必然的に重心が高くなるので、脚Lの可動域が拡大する。
また骨盤Pが起立状態となると、走行時に膝の屈折が減少し脚Lが最大限伸びた状態で着地し、図9(C)に矢印L1で示すように垂直状態での着地を可能とする。これにより足の着地点における地面からの反発力を最大化することができ、走行の推進力、加速を促すことができる。なお、脚Lが曲がった状態で着地するとブレーキ要素となり走行力を阻害することになる。
かくして、アスリートの走力パフォーマンスの向上が期待されるのである。
また本実施の形態によれば、バックテンションエリア6の上端部とフロントテンションエリア4の上端部との間が、バックテンションエリア6の張力強化素材と同一の張力強化素材、例えばラバー素材により肩部テンションエリア9を介して連結されるので、肩からの牽引が促され、上記骨盤Pの起立促進効果がさらに向上する。
次に、実証データを示す図11の表に基づき、上記諸効果を検証する。被験者M3乃至M7は高校生男子陸上部員であり、その詳細は図11の表の「被験者詳細」に記載の通りである。図11の表中、「走行順―レーン」欄の例えばM3「1−6」は走行順が1本目で、第6レーンを走行したということを表わす。「着用」欄の「○」は本願発明ウェア1を着用してランニングした場合、「×」は図3(B)に示す従来のウェアを着用してランニングした場合を示す。「SPLIT」は「30m」、「70m」、「100m」地点までの累計タイムを示し、「LAP」は「0−30m」「30−70m」「70−100m」の各区間のタイムを示す。タイム数値の単位は秒である。試験場所は埼玉県しらこばと運動公園競技場メインスタンド前の通常試技コースである。
被験者M3乃至M7は、いずれも本願発明ウェア1の着用時の「SPLIT」タイム、「LAP」タイムが共に向上しているのが判る。例えば100m完走時において、被験者M3は「11.675秒」が「11.418秒」に、同M4は「11.362秒」が「11.281秒」に、同M5は「11.749秒」が「11.731秒」に、同M6は「11.637秒」が「11.454秒」に、同M7は「11.070秒」が「10.943秒」になり、記録が伸びた。しかも被験者M3及び同M6は自己ベストを更新した。よってかかる実証データからも、本願発明によるウェア1を着用すれば、姿勢の矯正効果を奏することが実証される。
図11の表において走行順を示したのは、一般に複数本の全力走をする場合、体温上昇、運動神経の刺激による可動性の向上等により、2本目以上の走行の方が運動に適した身体状態になると言われているので、その効果による影響がでないように配慮するためである。図11の表より本願発明ウェア1を着用すれば、走行順に関係なく、成績が向上しているのが判る。
図10及び図12の表は、別の観点から本願発明ウェア1を評価したものである。
図10(A)は18才乃至21才、身長163cm乃至175cm、短距離走系の大学生に本願発明による陸上短距離走系用ウェア1を着用させた場合の背面への矯正効果を表したグラフである。被験者M11乃至M20は10名、うち男子8名、女子2名である。
このグラフより、60%の被験者が陸上短距離走系用ウェア1を着用すると「最適」(適度に感じている)と感じている。
図10(B)は上記被験者が感じた体感温度を表したグラフである。
これによると、体感温度について「トレーニング中ずっと着ていられる」「暑くなったら脱げばよい」といった肯定的な回答が大半であり、特に気になっていないことが判る。
図12の表は上記被験者M11乃至M20からの試着アンケートの結果である。表中「パターンA」とは図1に示す本願発明ウェア1を、「パターンB」とは図2(B)に示すウェアを各示す。
この試着アンケート結果においても肯定的な回答が多かった。
本願発明は上記した実施の形態に限定されない。例えば、フロントテンションエリア4又はバックテンションエリア6の長手方向の両側縁4d、両側縁6dはウェアの中心線Cに対し多少内側又は外側に傾斜して形成されても上記骨盤Pの起立促進効果を失うことはない。
またバックテンションエリア6又はフロントテンションエリア4を構成する張力強化素材は上記関係式を満足させれば、適宜の素材を選択することができる。なお、図1(A)(B)に太い刻刻線で示す飾りステッチは適宜に変更可能である。
本願発明による陸上短距離走系用ウェアは、短距離走系の陸上競技のウェアとして活用することができる。
1 陸上短距離走系用ウェア
3 前身頃
3a 上端部
3b 下端部
4 フロントテンションエリア
4d 側縁
5 後身頃
5a 上端部
5b 下端部
6 バックテンションエリア
6a ラバー素材
6b 表面部材
6c 裏面部材
6d 側縁
7 袖
8 通常身頃部
8a 他の部分
8b 他の部分
9 肩部テンションエリア
11 ジップ部
30 前身頃
40 胸部テンションエリア
41 テンションエリア部分
50 後身頃
60 たすき掛け状の張力強化素材
100 ウェア
200 ウェア
B 脊柱
C 中心線
L 脚
P 骨盤
S 肩甲骨
R 横振れ
a バックテンションエリアの素材張力
b フロントテンションエリアの素材張力
c 他の部分の素材張力

Claims (10)

  1. 前身頃及び後身頃が設けられた短距離走系陸上競技に使用されるウェアであって、前身頃の一部に形成されるフロントテンションエリアと、後身頃の一部に形成されるバックテンションエリアと、他の部分とからなり、上記バックテンションエリアは上記後身頃の長手方向に沿ってストレート状に形成されるとともに、上記フロントテンションエリアは上記前身頃の長手方向に沿ってストレート状に形成され、上記フロントテンションエリア及び上記バックテンションエリアの素材張力を他の部分の素材張力cより大とし、かつ、上記バックテンションエリアの素材張力aを上記フロントテンションエリアの素材張力bより大とすることを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
  2. 請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記後身頃及び上記前身頃は着用時に着用者の骨盤を被覆する程度の長さとすることを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
  3. 請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリア又は上記フロントテンションエリアが上記前身頃又は上記後身頃の中心線に対し左右対称であることを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
  4. 請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリア及び上記フロントテンションエリアの両端部が上記前身頃又は上記後身頃の中心線に対し略並行に形成されることを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
  5. 請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリア及び上記フロントテンションエリアの両端部が上記前身頃又は上記後身頃の中心線に対し内側に傾斜して形成されることを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
  6. 請求項1記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリア及び上記フロントテンションエリアの両端部が上記前身頃又は上記後身頃の中心線に対し外側に傾斜して形成されることを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
  7. 請求項1又は請求項2記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリアを構成する張力強化素材は、ラバー素材からなることを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
  8. 請求項1又は請求項2記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記フロントテンションエリアを構成する張力強化素材は、ポリエステル繊維からなることを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
  9. 請求項1又は請求項2記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、上記バックテンションエリアの上端部と上記フロントテンションエリアの上端部との間を上記バックテンションエリアの張力強化素材と同一の張力強化素材からなる肩部テンションエリアを介して連結することを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
  10. 請求項1又は請求項2記載の陸上短距離走系用ウェアにおいて、背面上部にウェアの長手方向に沿ってジップ部を設けることを特徴とする陸上短距離走系用ウェア。
JP2012051639A 2012-03-08 2012-03-08 陸上短距離走系用ウェア Expired - Fee Related JP5540403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012051639A JP5540403B2 (ja) 2012-03-08 2012-03-08 陸上短距離走系用ウェア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012051639A JP5540403B2 (ja) 2012-03-08 2012-03-08 陸上短距離走系用ウェア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013185277A true JP2013185277A (ja) 2013-09-19
JP5540403B2 JP5540403B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=49386958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012051639A Expired - Fee Related JP5540403B2 (ja) 2012-03-08 2012-03-08 陸上短距離走系用ウェア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5540403B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180090958A (ko) 2015-12-11 2018-08-14 미즈노 가부시키가이샤 스포츠용 웨어
JP2018201723A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター パーソナルトレーナースーツ、姿勢計測装置、姿勢計測方法、及び、トレーニングシャツ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS483609U (ja) * 1971-05-25 1973-01-17
JP2003041409A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Mizuno Corp ボディフィットウエア
JP2006097213A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Mizuno Corp スポーツ用ウェア
JP2011144462A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Mizuno Corp シャツ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS483609U (ja) * 1971-05-25 1973-01-17
JP2003041409A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Mizuno Corp ボディフィットウエア
JP2006097213A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Mizuno Corp スポーツ用ウェア
JP2011144462A (ja) * 2010-01-12 2011-07-28 Mizuno Corp シャツ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180090958A (ko) 2015-12-11 2018-08-14 미즈노 가부시키가이샤 스포츠용 웨어
JP2018201723A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター パーソナルトレーナースーツ、姿勢計測装置、姿勢計測方法、及び、トレーニングシャツ

Also Published As

Publication number Publication date
JP5540403B2 (ja) 2014-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10631583B2 (en) Swimsuits
Hendershot et al. Three-dimensional joint reaction forces and moments at the low back during over-ground walking in persons with unilateral lower-extremity amputation
Remelius et al. Gait initiation in multiple sclerosis
CN105616113B (zh) 一种用于下肢助力外骨骼的被动储能足部机构
Dames et al. Effects of load carriage and footwear on spatiotemporal parameters, kinematics, and metabolic cost of walking
Balasubramanian et al. Foot placement in a body reference frame during walking and its relationship to hemiparetic walking performance
KR101189471B1 (ko) 고유 수용성 및 운동 감각성 부츠
Gittoes et al. Intralimb joint coordination patterns of the lower extremity in maximal velocity phase sprint running
CN102112182A (zh) 平衡训练系统
WO2006068392A1 (en) Rear balance walking shoes
TW201729699A (zh) 運動用服飾
Leteneur et al. Trunk's natural inclination influences stance limb kinetics, but not body kinematics, during gait initiation in able men
Sato et al. Kinematic analysis of basic rhythmic movements of hip-hop dance: motion characteristics common to expert dancers
Quigley et al. The effects of cycling on running mechanics
JP5540403B2 (ja) 陸上短距離走系用ウェア
CN106861135A (zh) 一种动态脑适能训练方法
Schutte et al. Barefoot running causes acute changes in lower limb kinematics in habitually shod male runners
Zirker et al. Changes in kinematics, metabolic cost, and external work during walking with a forward assistive force
Quan et al. Comparative Analysis of Lower Limb Kinematics between the Initial and Terminal Phase of 5km Treadmill Running
Park et al. Development of wearing of musculo-skeletal functional garment for adolescents' idiopathic scoliosis-with the principle of sports taping applied
Shimizu et al. Technique types of preparatory and take-off motions for elite male long jumpers
Staszkiewicz et al. The impact of changes in gait speed and step frequency on the extent of the center of mass displacements
Ryew et al. The Mechanism Study of Gait on a Load and Gender Difference
Jang et al. Biomechanics and potential injury mechanisms of wrestling
Leme et al. Influence of footwear and breast support on the trunk movements during running

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5540403

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees