JP2013182545A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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裕幸 林田
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Abstract

【課題】振り込め詐欺を従来よりも確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、自動取引部がユーザとの間で行う取引を複数の取引パターンに分類し、取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する判定部を備えることを特徴とする、情報処理装置が提供される。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
近年、振り込め詐欺が金融機関で大きな問題となっている。特許文献1は、この問題を解決するための技術を開示する。特許文献1に開示された技術は、ユーザが指定した振込先と、ユーザが過去に振込を行った振込先とが異なる場合、ユーザへの注意喚起を行なう。
特開2008−004006号公報
しかし、特許文献1に開示された技術は、単に注意喚起を行なうだけだったので、抜本的な振り込め詐欺の対策にはならなかった。そこで、事前に窓口で登録された振込先への振込のみ許可する自動取引装置も提案されている。しかし、この自動取引装置では、ユーザは、事前に窓口で登録した振込先にしか振込を行えなかった。このため、この自動取引装置には、ユーザの利便性が低下するという懸念があった。特に、振込先に特に制限を設けていなかった金融機関がこの自動取引装置を採用した場合、ユーザは、これまで振込を行なっていた振込先に関しても事前登録が必要になってしまうので、ユーザの利便性が著しく低下してしまうことが予想される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、振り込め詐欺を従来よりも確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、自動取引部がユーザとの間で行う取引を複数の取引パターンに分類し、取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する判定部を備えることを特徴とする、情報処理装置が提供される。
ここで、判定部は、取引のセキュリティ状況が安全であるほど、多くの取引パターンの実行を許可するようにしてもよい。
また、取引のセキュリティ状況には、自動取引部が設置される店舗の区分が含まれるようにしてもよい。
また、自動取引部が設置される店舗の区分には、有人店舗、無人店舗、及びユーザの口座が存在する県と異なる県に存在する県外店舗が含まれるようにしてもよい。
また、判定部は、自動取引部が無人店舗に設置される場合に許可される取引パターンの数を、自動取引部が有人店舗または県外店舗に設置される場合に許可される取引パターンの数よりも少なくするようにしてもよい。
また、自動取引部が設置される店舗の区分には、ユーザの口座が存在する金融機関の店舗、ユーザの口座が存在する金融機関と異なる金融機関の店舗、及び金融機関に属しない店舗が含まれるようにしてもよい。
また、判定部は、ユーザが区分ごとに指定した取引パターンの実行を許可するようにしてもよい。
また、取引パターンには、振込時に使用する取引媒体、振込先指定方法、及び振込限度額が含まれるようにしてもよい。
また、取引媒体には、現金、カード、及び通帳が含まれるようにしてもよい。
また、振込先指定方法には、振込先を入力する方法、振込カードに登録された振込先を指定する方法、振込通帳に登録された振込先を指定する方法、キャッシュカードに登録された振込先を指定する方法、及び、振込先を管理する管理装置に登録された振込先を指定する方法が含まれるようにしてもよい。
また、振込限度額は、取引媒体毎に設定されるようにしてもよい。
また、判定部は、各取引パターンの実行の可否を取引のセキュリティ状況に応じて設定するテーブルに基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定するようにしてもよい。
また、判定部は、テーブルを管理する管理装置からテーブルを取得するようにしてもよい。
本発明の他の観点によれば、自動取引部がユーザとの間で行う取引を複数の取引パターンに分類し、取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定するステップを含むことを特徴とする、情報処理方法が提供される。
本発明の他の観点によれば、コンピュータに、自動取引部がユーザとの間で行う取引を複数の取引パターンに分類し、取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する判定機能を実現させることを特徴とする、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、情報処理装置は、振込取引を複数の取引パターンに分類し、振込取引のセキュリティ状況に基づいて、取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。したがって、情報処理装置は、振り込め詐欺を従来よりも確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る自動取引装置の外観を示す斜視図である。 同実施形態にかかる自動取引装置等の機能ブロック図である。 自動取引装置による処理の手順を示すフローチャートである。 自動取引装置による処理の手順を示すフローチャートである。 ATM設定テーブルの概要を示す説明図である。 ATM設定テーブルの概要を示す説明図である。 ATM設定テーブルの詳細な構成を示す説明図である。 口座設定テーブルの詳細な構成を示す説明図である。 関連技術における取引画面を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.関連技術との対比>
本発明者は、関連技術、特に、事前に窓口で登録された振込先への振込のみ許可する技術を検討することで、本実施形態に係る自動取引装置10(情報処理装置)に想到するに至った。そこで、まず、この関連技術の概要について説明する。自動取引装置は、ATM(Automatic teller machine)とも称される。
ユーザは、まず、金融機関の窓口で振込先を登録する(以下、このような手続を「窓口登録」とも称する)。具体的には、ユーザは、振込先を申請し、行員は、申請された振込先をユーザの口座情報の一部としてホストコンピュータに登録する。
その後、自動取引装置は、ユーザが振込取引を選択した場合、図9に示す取引画面を表示する。この取引画面には、振込先指定ボタン1100が一又は複数描かれる。振込先指定ボタン1100には、ユーザが窓口登録した振込先を示す情報が描かれる。ユーザは、何れかの振込先指定ボタン1100にタッチすることで、振込先を指定する。これにより、ユーザは、窓口登録した振込先にしか振込を行うことができないので、自動取引装置は、振り込め詐欺を防止することができる。
しかし、この自動取引装置では、ユーザは、事前に窓口で登録した振込先にしか振込を行えなかった。このため、この自動取引装置には、ユーザの利便性が低下するという懸念があった。
そこで、本実施形態に係る自動取引装置10は、振り込め詐欺を従来よりも確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることを目的とする。自動取引装置10は、具体的には、以下の処理を行なう。即ち、自動取引装置10は、振込取引を複数の取引パターン(たとえば、「都度振込」、「窓口登録振込」、及び「振込カード振込」)に分類する。そして、自動取引装置10は、振込取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。ここで、振込取引のセキュリティ状況は、振り込め詐欺が生じる可能性を示すパラメータである。振込取引のセキュリティ状況は、たとえば、自動取引装置10が設置される店舗の区分で示される。有人店舗か否かに応じて振り込め詐欺が生じる可能性が異なるからである。
具体的には、自動取引装置10は、ATM設定テーブルに基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。ATM設定テーブルは、各取引パターンの実行の可否をセキュリティ状況に応じて設定するものである。本実施形態では、セキュリティ状況毎に異なるATM設定テーブルが作成される。
図5、6にATM設定テーブルの一例を示す。これらの例では、振込取引は、少なくとも、「都度振込」、「窓口登録振込」、及び「振込カード振込」に分類される。「都度振込」は、ユーザが自動取引装置10に入力した振込先に振込を行う振込取引であり、「窓口登録振込」は、ユーザが窓口登録した振込先に振込を行う振込取引であり、「振込カード振込」は、振込カードに登録された振込先に振込を行う振込取引である。「ON」は「許可」、「OFF」は「拒否」を示す。実行が許可される取引パターンの種類及び数は、振込取引のセキュリティ状況に応じて異なる。振込取引のセキュリティ状況が安全であるほど、実行が許可される取引パターンの数が増える。
自動取引装置10は、図5に示すATM設定テーブルを記憶している場合、「都度振込」、及び「窓口登録振込」を許可するが、「振込カード振込」を拒否する。一方、自動取引装置10は、図6に示すATM設定テーブルを記憶している場合、「窓口登録振込」及び「振込カード振込」を許可するが、「都度振込」を拒否する。
このように、自動取引装置10は、振込取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。即ち、自動取引装置10は、例えば、振込取引のセキュリティ状況が安全であるほど、多くの取引パターンの実行を許可する。
ここで、有人店舗は無人店舗よりもセキュリティ状況が安全であるといえる。有人店舗には行員や店員等の従業員が存在するため、従業員が振り込め詐欺の発生を事前に察知できる可能性がある一方、振り込め詐欺は、無人店舗で頻発する傾向があるからである。そこで、有人店舗に設置された自動取引装置10は、無人店舗に設置された自動取引装置10よりも多くの取引パターンを許可する。たとえば、有人店舗に設置された自動取引装置10は、「都度振込」を許可し、無人店舗に設置された自動取引装置10は、「都度振込」を拒否することができる。これにより、自動取引装置10は、振り込め詐欺を従来よりも確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることができる。以下、本実施形態に係る自動取引装置10の構成等を説明する。なお、以下の説明において、本実施形態によるサービスを提供する金融機関を「第1の金融機関」または「自行」とも称し、それ以外の金融機関を「第2の金融機関」または「他行」とも称する。
<2.自動取引装置の構成>
[自動取引装置の外観構成]
次に、図1に基づいて、自動取引装置10の外観構成を説明する。自動取引装置10は、金融機関の店舗または金融機関以外の店舗(例えばコンビニエンスストア)に設置されるものであり、その外観構成として、筐体11と、カード入出口12と、通帳入出口13と、紙幣入出口14と、硬貨入出口15と、接客部16と、接近検出センサ17とを備える。
筐体11は、自動取引装置10の内部構成、例えば映像取得部20やカード処理部40等を内蔵する。カード入出口12は、キャッシュカード及び振込カード(振込先が記録されたカード)が投入または返却される部分である。キャッシュカードには、ユーザの口座番号、振込先等が記録されている。通帳入出口13は、口座通帳(ユーザの口座番号や預金残高等が記録される通帳)及び振込通帳(振込先が記録された通帳)が投入または返却される部分である。以下、口座通帳を単に「通帳」とも称する。また、キャッシュカードを単に「カード」とも称する。紙幣入出口14は、紙幣が投入または返却される部分であり、硬貨入出口15は、硬貨が投入または返却される部分である。
接客部16は、タッチパネル付きのディスプレイであり、取引の進行に応じた取引画面を表示する。ユーザは、所望のボタン(例えば、所望の取引が描かれたボタン)にタッチすることで、各種の入力操作を行うことができる。接客部16は、入力操作の内容に関する操作情報を制御部110に出力する。接近検出センサ17は、自動取引装置10に人が接近したことを検知する。
[自動取引装置の内部構成]
次に、図2に基づいて、自動取引装置10の内部構成を説明する。自動取引装置10は、その内部構成として、映像取得部20と、通帳処理部30と、カード処理部40と、明細票処理部50と、紙幣入出金部60と、硬貨入出金部70と、電源部80と、記憶部90と、インタフェース部95と、制御部110とを有する。
なお、自動取引装置10は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、各種アクチュエータ、印字装置、デジタルカメラ、紙幣類の搬送路、金種別カセット等のハードウエア構成を有し、これらのハードウエア構成によって各機能ブロックが実現される。即ち、ROMには、上記の各機能ブロックを実現するためのプログラムが記録されており、CPUは、このプログラムをROMから読みだして実行する。
映像取得部20は、いわゆるデジタルカメラであり、筐体11の上部に配置されている。映像取得部20は、自動取引装置10を利用するユーザを撮影し、これにより得られた画像情報を制御部110に出力する。制御部110は、映像取得部20から与えられた画像情報からユーザの顔画像を抽出し、抽出した顔画像に基づいて各種の処理を行う。
通帳処理部30は、通帳入出口13から投入(挿入)された口座通帳及び振込通帳に各種の処理を行なう。たとえば、通帳処理部30は、紙面への印字、通帳に付された電子記録媒体(磁気ストライプやICチップ等)から口座情報(たとえば、口座番号や振込先等)を読取る処理、記録媒体への書き込み、印字ページの検出、及び改ページ等を行う。その後、通帳処理部30は、各通帳を通帳入出口13から返却する。
カード処理部40は、カード入出口12から挿入されたキャッシュカード及び振込カードに対して各種の処理を行う。たとえば、カード処理部40は、キャッシュカード及び振込カードが有する電子記録媒体(磁気ストライプやICチップ等)から口座情報(例えば、口座番号や振込先等)を読取る処理等を行う。その後、カード処理部40は、各カードをカード入出口12から返却する。明細票処理部50は、取引日、取引金額、及び残高等を所定の用紙に印字することで明細票を作成し、カード入出口12から排出する。
紙幣入出金部60は、紙幣入出口14から入金された紙幣の真贋を鑑別し、紙幣を計数し、金種別のカセットに搬送する。また、紙幣入出金部60は、ユーザに支払われる紙幣を金種別のカセットから繰り出し、紙幣入出口14から排出する。
硬貨入出金部70は、硬貨入出口15から入金された硬貨の真贋を鑑別し、硬貨を計数し、金種別のカセットに搬送する。また、硬貨入出金部70は、ユーザに支払われる硬貨を金種別のカセットから繰り出し、硬貨入出口15から排出する。
電源部80は、自動取引装置10の各構成要素に駆動電圧を供給する。記憶部90は、各種プログラム、通帳処理部30が各通帳から読み取った情報、カード処理部40が各カードから読み取った情報を記憶する。また、記憶部90は、制御部110による作業領域としても使用される。
また、自動取引装置10が第1の金融機関の店舗に設置される場合、記憶部90は、ATM設定テーブルを記憶する。ATM設定テーブルは、上述したように、各取引パターンの実行の可否を取引のセキュリティ状況に応じて設定するものである。ATM設定テーブルは、ホストコンピュータ600から与えられる。自動取引装置10は、行員等のみが操作可能な入力操作部を有していても良く、行員等は、入力操作部を用いて、ATM設定テーブルの内容を調整してもよい。これにより、ATM設定テーブルの個別調整が可能になる。インタフェース部95は、ホストコンピュータ600に接続されており、ホストコンピュータ600との間で情報のやりとりを行う。
制御部110は、自動取引装置10の各構成要素を制御する他、自動取引部110a及び判定部110bとしても機能する。自動取引部110aは、各種の取引(例えば、振込取引、引き出し取引、残高照会取引等)を行なう。判定部110bは、振込取引を複数の取引パターンに分類し、振込取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。判定部110bは、具体的には、後述するATM設定テーブルまたは口座設定テーブルに基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。
ホストコンピュータ600は、第1の金融機関に設置されている。ホストコンピュータ600は、複数の自動取引装置10と接続されており、これらの自動取引装置10との間で通信を行なう。また、ホストコンピュータ600は、ATM設定テーブルを作成することができる。すなわち、ホストコンピュータ600は、オペレータ(行員等)の入力操作等に基づいて、振込取引のセキュリティ状況毎に異なるATM設定テーブルを作成する。ホストコンピュータ600は、作成されたATM設定テーブルを、第1の金融機関の店舗に設置された自動取引装置10に送信する。各自動取引装置10の判定部110bは、ホストコンピュータ600から与えられたATM設定テーブルを記憶部90に記憶する。また、ホストコンピュータ600は、記憶装置610の管理も行なう。
記憶装置610には、口座情報及びユーザ情報が関連付けられて記憶されている。口座情報には、口座名義人、支店名、口座番号、預金額(残高)、暗証番号、未記帳情報、振込先、及び後述する口座設定テーブルが含まれる。ユーザ情報には、ユーザの氏名、自宅住所などの個人情報が含まれる。
口座設定テーブルも、各取引パターンの実行の可否を取引のセキュリティ状況に応じて設定するものである。ただし、口座設定テーブルでは、ユーザが指定した取引パターンが実行許可に設定される。口座設定テーブルの詳細な構成は後述する。
[ATM設定テーブルの例]
次に、ATM設定テーブルの具体例を図7に基づいて説明する。図7は、有人店舗(店内)に対応するATM設定テーブル、無人店舗(店外)に対応するATM設定テーブル、及び県外店舗(県外)に対応するATM設定テーブルを示す。
したがって、図7に示すATM設定テーブルは、各取引パターンの実行の可否を自動取引装置10が設置される店舗の区分に応じて示す。このように、図7に示す例では、自動取引装置10が設置される店舗の区分が取引のセキュリティ状況に対応する。
店舗の区分には、有人店舗(店内)、無人店舗(店外)、及び県外店舗が含まれる。県外店舗は、ユーザの口座が存在する県(即ち、ホストコンピュータ600が存在する県)と異なる県に存在する店舗である。また、「ON」は「許可」を示し、「OFF」は「拒否」を示す。
有人店舗に設置された自動取引装置10は、有人店舗に対応するATM設定テーブルを記憶し、無人店舗に設置された自動取引装置10は、無人店舗に対応するATM設定テーブルを記憶する。また、県外店舗に設置された自動取引装置10は、県外店舗に対応するATM設定テーブルを記憶する。
取引パターンには、振込時に使用する取引媒体(振込方法)、振込先指定方法、及び振込限度額が含まれる。ここで、取引媒体には、「現金」、「カード」、及び「通帳」が含まれる。「カード」はキャッシュカードを意味し、「通帳」は口座通帳を意味する。また、振込先指定方法には、「都度」、「振込カード」、「振込通帳」、「ICカード登録先」、及び「ホスト登録先」が含まれる。「都度」は、振込先を自動取引装置10に入力する方法を意味し、「振込カード」は、振込カードに登録された振込先を指定する方法を意味する。「振込通帳」は、振込通帳に登録された振込先を指定する方法を意味し、「ICカード登録先」は、キャッシュカードに登録された振込先を指定する方法を意味する。「ホスト登録先」は、ホストコンピュータ600に登録された(即ち、記憶装置610に記憶された)振込先を指定する方法を意味する。振込限度額は、1回の振込取引で振込可能な限度額を意味する。
図7に示す例によれば、ATM設定テーブルは、取引のセキュリティ状況が安全であるほど、多くの取引パターンを「許可」に設定する。具体的には、「許可」に設定されている取引パターンは、有人店舗に対応するATM設定テーブルで最も多く、無人店舗に対応するATM設定テーブルで最も少なくなっている。有人店舗は行員等の従業員が存在するので、振込取引の安全性が最も高いと想定される一方、無人店舗は従業員が存在せず、かつ振り込め詐欺が頻発している場所であるので、振込取引の安全性が最も低いと想定されるからである。
したがって、判定部110bは、取引のセキュリティ状況が安全であるほど、多くの取引パターンの実行を許可することができる。具体的には、判定部110bは、自動取引装置10が無人店舗に設置される場合に許可される取引パターンの数を、自動取引装置10が有人店舗または県外店舗に設置される場合に許可される取引パターンの数よりも少なくすることができる。
また、有人店舗での振込取引は安全性が最も高いので、有人店舗に対応するATM設定テーブルは、特に安全性の低い取引パターンを除き、ほとんどの取引パターンを「許可」に設定する。一方、無人店舗での振込取引は安全性が最も低いので、無人店舗に対応するATM設定テーブルは、特に安全性の高い取引パターンを除き、ほとんどの取引パターンを「拒否」に設定する。
また、安全性が低い取引パターンは、有人店舗に対応するATM設定テーブルでは「許可」に設定される場合があるが、無人店舗に対応するATM設定テーブルでは「拒否」に設定される。たとえば、「都度」の取引パターンは、有人店舗に対応するATM設定テーブルでは「許可」に設定される場合があるが、無人店舗に対応するATM設定テーブルでは「拒否」に設定される。なお、「都度」の取引パターンは、特に安全性が低いので、県外店舗に対応するATM設定テーブルでも「拒否」に設定される。これにより、振り込め詐欺がより確実に防止される。
なお、取引媒体に関する取引パターンについては、振込取引のセキュリティ状況以外のリスク、例えば自動取引装置10の故障リスク、通帳の盗難リスク等も考慮して実行の可否が設定されている。たとえば、現金での振込取引は、自動取引装置10の故障を引き起こす可能性が他の取引媒体よりも高いので、無人店舗及び県外店舗に対応するATM設定テーブルは、「現金」での振込取引を「拒否」に設定している。また、通帳を用いた振込取引は、通帳の盗難リスクを内在しているので、全てのATM設定テーブルが「通帳」での振込取引を「拒否」に設定している。勿論、各ATM設定テーブルは、これらの取引パターンを「許可」に設定してもよい。たとえば、有人店舗に対応するATM設定テーブルは、「通帳」を用いた振込取引を「許可」に設定してもよい。
また、「振込限度額」は、取引媒体毎に設定される。「振込限度額」の取引パターンは、振込限度額以下での振込取引を行うことを意味する。すなわち、これが「拒否」される場合、ユーザは、振込限度額のない振込取引を行うことができる。振込限度額の具体的な金額は特に制限はないが、振込取引の安全性に基づいて設定されてもよい。たとえば、カードを用いた振込取引は、どのATM設定テーブルでも「許可」に設定されているので、最も安全性が高いといえる。そこで、カードに対応する「振込限度額」を最も高い金額にしてもよい。また、振込限度額は、例えば5万円、10万円、15万円・・・というように、段階的に設定されてもよい。これにより、ユーザの利便性がより向上する。
全てのATM設定テーブルは、「振込限度額」に関する取引パターンを「拒否」に設定している。このように、全てのATM設定テーブルは、「振込限度額」に制限を設けていない。勿論、制限があってもよい。たとえば、無人店舗での振込取引は安全性が低いので、無人店舗に対応するATM設定テーブルは、「振込限度額」に対応する取引パターンを「許可」に設定してもよい。「振込限度額」は、「取引媒体」と連動している。したがって、ある「取引媒体」を用いた振込取引が「許可」に設定された場合、その「取引媒体」に対応する「振込限度額」が「許可」に設定されうる。
したがって、ユーザは、有人店舗のように振込取引の安全性が高い場所であれば、多様な振込取引を行うことができる一方、無人店舗のように振込取引の安全性が低い場所であれば、一部の振込取引のみ行うことができる。これにより、自動取引装置10は、振り込め詐欺を防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることができる。
[口座設定テーブルの例]
次に、口座設定テーブルの具体例を図8に基づいて説明する。図8は、自行に対応する口座設定テーブル、他行に対応する口座設定テーブル、及びコンビニエンスストアに対応する口座設定テーブルを示す。
したがって、口座設定テーブルは、各取引パターンの実行の可否を自動取引装置10が設置される店舗の区分に応じて設定する。このように、図8に示す例では、自動取引装置10が設置される店舗の区分が取引のセキュリティ状況に対応する。
店舗の区分には、自行、他行、及びコンビニエンスストアが含まれる。また、「ON」は「許可」を示し、「OFF」は「拒否」を示す。また、取引パターンには、振込先指定方法、及び振込限度額が含まれる。これらの取引パターンの具体的な内容は、図7に示すATM設定テーブルと同様である。
判定部110bは、自動取引装置10が自行に設置される場合、自行に対応する口座設定テーブルに基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。一方、判定部110bは、自動取引装置10が他行に設置される場合、他行に対応する口座設定テーブルに基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。一方、判定部110bは、自動取引装置10がコンビニエンスストアに設置される場合、コンビニエンスストアに対応する口座設定テーブルに基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。
この口座設定テーブルでは、ユーザが指定した取引パターンが「許可」に設定される。即ち、口座設定テーブルが必要なユーザは、第1の金融機関の窓口で、所望の取引パターンを店舗の区分ごとに指定する。行員等は、ユーザが指定した取引パターンをホストコンピュータ600に入力する。ホストコンピュータ600は、入力された情報に基づいて、口座設定テーブルを作成し、ユーザの口座情報に含める。
したがって、ユーザは、各取引パターンの実行の可否を必ずしも振込取引のセキュリティ状況に応じて設定する必要はないが、振込取引の安全性の観点からは、振込取引のセキュリティ状況に応じて設定することが好ましい。図8に示す例では、各取引パターンの実行の可否は振込取引のセキュリティ状況に応じて設定されている。
たとえば、自行での振込取引は安全性が最も高いので、自行に対応する口座設定テーブルは、特に安全性の低い取引パターンを除き、ほとんどの取引パターンを「許可」に設定する。一方、他行での振込取引は安全性が最も低いので、他行に対応する口座設定テーブルは、特に安全性の高い取引パターンを除き、ほとんどの取引パターンを「拒否」に設定する。
また、安全性が低い取引パターンは、自行に対応する口座設定テーブルでは「許可」に設定される場合があるが、他行に対応する口座設定テーブルでは「拒否」に設定される。たとえば、「都度」の取引パターンは、自行に対応するATM設定テーブルでは「許可」に設定される場合があるが、他行に対応する口座設定テーブルでは「拒否」に設定される。なお、「都度」の取引パターンは、特に安全性が低いので、コンビニエンスストアに対応する口座設定テーブルでも「拒否」に設定される。これにより、振り込め詐欺がより確実に防止される。
また、自行に対応する口座設定テーブルは、「振込限度額」に関する取引パターンを全て「拒否」に設定しているが、他の口座設定テーブルは、現金及びカードに対応する「振込限度額」を「許可」に設定している。即ち、他行またはコンビニエンスストアに設置された自動取引装置10は、現金及びカードを用いた振込取引を行う場合、振込限度額を設定する。
<3.自動取引装置による処理の手順>
[自行に設置された自動取引装置による処理]
次に、自動取引装置による処理の手順について説明する。まず、自行に設置された自動取引装置10による処理の手順について、図3に示すフローチャートに沿って説明する。ステップS10において、自動取引部110aは、顧客待ち画面を接客部16に表示する。顧客待ち画面には、各種の取引科目(「お引き出し」、「振込」等)が記載された複数のタッチボタンが描かれる。
ステップS20において、自動取引部110aは、「振込」ボタンがタッチされたか否かを判定する。自動取引部110aは、「振込」ボタン100aがタッチされたと判定した場合には、ステップS30に進み、「振込」ボタン以外のタッチボタンがタッチされたと判定した場合には、タッチされたボタンに応じた取引を行なう。その後、自動取引部110aは、本処理を終了する。
ステップS30において、判定部110bは、記憶部90からATM設定テーブルを取得する。ステップS40において、自動取引部110aは、振込方法選択画面を接客部16に表示する。振込方法選択画面には、振込方法の種類が描かれたボタンが描かれる。本実施形態では、これらのボタンは、「現金」の文字が描かれた「現金」ボタン、「カード」の文字が描かれた「カード」ボタン、及び「通帳」の文字が描かれた「通帳」ボタンとなる。
自動取引部110aは、何れかのボタンがタッチされた場合、即ち接客部16から操作情報が与えられた場合には、操作情報を判定部110bに出力する。判定部110bは、操作情報と、ATM設定テーブルとに基づいて、ユーザが選択した振込方法を許可するか否かを決定する。判定部110bは、ユーザが選択した振込方法を許可する場合には、ステップS50に進み、ユーザが選択した振込方法を拒否する場合には、ステップS40に戻る。
ステップS50において、判定部110bは、ユーザが「現金」を選択したか否かを判定する。判定部110bは、ユーザが「現金」を選択したと判定した場合には、ステップS70に進み、ユーザが「現金」以外の振込方法を選択したと判定した場合には、ステップS60に進む。なお、判定部110b(または自動取引部110a)は、拒否している振込方法に関するボタンを最初から表示せず、振込ができない旨の案内文言を表示してもよい。
ステップS60において、自動取引部110aは、ユーザが選択した振込方法、即ち取引媒体の投入を受け付ける。通帳処理部30は、通帳が投入された場合、通帳から口座情報を読み取って、自動取引部110aに出力する。一方、カード処理部40は、カードが投入された場合には、カードから口座情報を読み取って、自動取引部110aに出力する。
次いで、自動取引部110aは、暗証番号の入力を受け付ける。具体的には、自動取引部110aは、暗証番号入力画面を接客部16に表示する。暗証番号入力画面には、暗証番号表示欄と、暗証番号入力用のテンキーボタンとが描かれる。
次いで、自動取引部110aは、暗証番号及び口座情報を判定部110bに出力する。判定部110bは、自動取引装置10が設置された店舗の区分(ここでは自行)を示す店舗区分情報と、口座情報と、暗証番号とを含む口座設定テーブル要求情報を生成し、インタフェース部95に出力する。インタフェース部95は、口座設定テーブル要求情報をホストコンピュータ600に出力する。
ホストコンピュータ600は、口座設定テーブル要求情報に基づいて、以下の処理を行なう。即ち、ホストコンピュータ600は、まず、口座設定テーブル要求情報が示す口座情報を記憶装置610から探索する。そして、ホストコンピュータ600は、探索した口座情報を記憶装置610から取得し、この口座情報内の暗証番号と口座設定テーブル要求情報内の暗証番号とを照合する。
ホストコンピュータ600は、これらの暗証番号が一致しない場合には、その旨の拒否応答情報を自動取引装置10に送信する。一方、ホストコンピュータ600は、これらの暗証番号が一致する場合には、店舗区分情報に対応する口座設定テーブルが口座情報に含まれているか否かを判定する。ホストコンピュータ600は、口座設定テーブルが口座情報に含まれていると判定した場合には、口座設定テーブルを取得し、自動取引装置10に送信する。ホストコンピュータ600は、口座設定テーブルが口座情報に含まれていないと判定した場合には、その旨の口座設定テーブル未登録情報を自動取引装置10に送信する。
インタフェース部95は、ホストコンピュータ600からの情報を受信し、判定部110bに出力する。判定部110bは、拒否応答情報が与えられた場合には、本処理を終了し、投入された取引媒体をユーザに返却する。
判定部110bは、口座設定テーブルが与えられた場合には、口座設定テーブルとATM設定テーブルとを合成することで、新たなATM設定テーブルを作成する。ここで、判定部110bは、同じ取引パターンに対する実行の可否がATM設定テーブルと口座設定テーブルとで異なる場合、「拒否」を優先することで、これらのテーブルを合成する。たとえば、判定部110bは、無人店舗に対応するATM設定テーブルと、自行に対応する口座設定テーブルとを合成する場合、「都度」の取引パターン等を「拒否」に設定する。これにより、振り込め詐欺がより確実に防止される。なお、「許可」が優先されても良い。この場合、ユーザの利便性が向上する。判定部110bは、その後、ステップS70に進む。一方、判定部110bは、口座設定テーブル未登録情報が与えられた場合には、上記の合成を行うことなく、ステップS70に進む。
ステップS70において、自動取引部110aは、振込先指定方法の選択を受け付ける。具体的には、自動取引部110aは、振込先指定方法選択画面を接客部16に表示する。振込先指定方法選択画面には、振込先指定方法選択画面には、振込先指定方法の種類が描かれたボタンが描かれる。本実施形態では、これらのボタンは、「都度」の文字が描かれた「都度」ボタン、「振込カード」の文字が描かれた「振込カード」ボタン、「振込通帳」の文字が描かれた「振込通帳」ボタン、「ICカード登録先」の文字が描かれた「ICカード登録先」ボタン、及び「ホスト登録先」の文字が描かれた「ホスト登録先」ボタンとなる。
自動取引部110aは、何れかのボタンがタッチされた場合、即ち接客部16から操作情報が与えられた場合には、操作情報を判定部110bに出力する。判定部110bは、操作情報と、ATM設定テーブルとに基づいて、ユーザが選択した振込先指定方法を許可するか否かを決定する。判定部110bは、ユーザが選択した振込先指定方法を許可する場合には、その旨の許可情報を自動取引部110aに出力し、ユーザが選択した振込先指定方法を拒否する場合には、その旨の拒否情報を自動取引部110aに出力する。
自動取引部110aは、拒否情報が与えられた場合には、振込先指定方法選択画面を再度表示する。これにより、自動取引部110aは、ユーザに再度の選択を促す。なお、判定部110b(または自動取引部110a)は、拒否している振込先指定方法に関するボタンを最初から表示せず、振込ができない旨の案内文言を表示してもよい。一方、自動取引部110aは、許可情報が与えられた場合には、振込先の入力を受け付ける。
具体的には、自動取引部110aは、「都度」ボタンがタッチされた場合には、振込先を指定するための各種のボタン(たとえば、金融機関の種類を示すボタン、口座番号を入力するためのテンキーボタン等)を接客部16に表示する。ユーザは、これらのボタンにタッチすることで、振込先を指定する。
一方、自動取引部110aは、「振込カード」ボタンがタッチされた場合には、振込カードの投入を受け付ける。ユーザは、これに応じて振込カードをカード入出口12に投入する。カード処理部40は、振込カードから振込先を読み込み、自動取引部110aに出力する。自動取引部110aは、振込先が描かれた振込先ボタンを接客部16に表示する。ユーザは、振込先ボタンにタッチすることで、振込先を指定する。
一方、自動取引部110aは、「振込通帳」ボタンがタッチされた場合には、振込通帳の投入を受け付ける。ユーザは、これに応じて振込通帳を通帳入出口13に投入する。通帳処理部30は、振込通帳から振込先を読み込み、自動取引部110aに出力する。自動取引部110aは、振込先が描かれた振込先ボタンを接客部16に表示する。ユーザは、振込先ボタンにタッチすることで、振込先を指定する。
一方、自動取引部110aは、「ICカード登録先」ボタンがタッチされた場合には、カードの投入を受け付ける。ユーザは、これに応じてカードをカード入出口12に投入する。カード処理部40は、カードから振込先を読み込み、自動取引部110aに出力する。自動取引部110aは、振込先が描かれた振込先ボタンを接客部16に表示する。ユーザは、振込先ボタンにタッチすることで、振込先を指定する。
一方、自動取引部110aは、「ホスト登録先」ボタンがタッチされた場合には、ホストコンピュータ600に振込先の問い合わせを行なう。具体的には、自動取引部110aは、振込先を問い合わせる旨の振込先問い合わせ情報をインタフェース部95に出力する。インタフェース部95は、振込先問い合わせ情報をホストコンピュータ600に送信する。
ホストコンピュータ600は、ユーザの口座情報から振込先を取得し、振込先に関する振込先情報を自動取引装置10に送信する。インタフェース部95は、振込先情報を受診し、自動取引部110aに出力する。自動取引部110aは、振込先が描かれた振込先ボタンを接客部16に表示する。ユーザは、振込先ボタンにタッチすることで、振込先を指定する。
自動取引部110aは、ユーザから振込先の指定があった場合には、ステップS75に進む。ステップS75において、自動取引部110aは、振込金額の入力を受け付ける。具体的には、自動取引部110aは、振込金額入力画面を接客部16に表示する。振込金額入力画面には、振込金額表示欄と、テンキーボタンとが描かれる。ユーザは、テンキーボタンにタッチすることで、振込金額を入力する。自動取引部110aは、接客部16から与えられた操作情報を判定部110bに出力する。
判定部110bは、操作情報と、ATM設定テーブルとに基づいて、ユーザが入力した振込金額、即ち入力振込金額を許可するか否かを決定する。即ち、判定部110bは、振込限度額が設定されている場合には、入力振込金額が振込限度額以下であるか否かを判定する。判定部110bは、入力振込金額が振込限度額以下であるか、または、振込限度額が設定されていないと判定した場合には、その旨の許可情報を自動取引部110aに出力する。一方、判定部110bは、入力振込金額が振込限度額より大きい場合には、その旨の拒否情報を自動取引部110aに出力する。
自動取引部110aは、許可情報が与えられた場合には、ステップS80に進む。一方、自動取引部110aは、拒否情報が与えられた場合には、振込金額入力画面を再度表示する。これにより、自動取引部110aは、ユーザに再度の選択を促す。
ステップS80において、自動取引部110aは、振込取引を行なう。具体的な処理の内容は従来の振込取引と同様である。ステップS90において、自動取引部110aは、取引が終了した旨の取引画面を接客部16に表示し、投入された取引媒体を返却する。その後、自動取引部110aは本処理を終了する。
[他行またはコンビニエンスストアに設置された自動取引装置による処理]
次に、他行またはコンビニエンスストアに設置された自動取引装置10による処理の手順について、図4に示すフローチャートに沿って説明する。ステップS100〜S110において、自動取引装置10は、上述したステップS10〜S20と同様の処理を行なう。
ステップS120において、自動取引部110aは、振込方法選択画面を接客部16に表示する。振込方法選択画面の内容はステップS40の画面と同様である。自動取引部110aは、何れかのボタンがタッチされた場合、即ち接客部16から操作情報が与えられた場合には、操作情報を判定部110bに出力する。
ステップS130において、判定部110bは、ユーザが「現金」を選択したか否かを判定する。判定部110bは、ユーザが「現金」を選択したと判定した場合には、ステップS135に進み、ユーザが「現金」以外の振込方法を選択したと判定した場合には、ステップS140に進む。
ステップS135において、自動取引部110aは、カードまたは通帳の投入を受け付ける。通帳処理部30は、通帳が投入された場合、通帳から口座情報を読み取って、自動取引部110aに出力する。一方、カード処理部40は、カードが投入された場合には、カードから口座情報を読み取って、自動取引部110aに出力する。また通帳及びカードを有していない場合は口座番号を手入力することも可能とする。なお、自動取引部110aは、投入キャンセルのボタンを接客部16に表示してもよい。そして、自動取引部110aは、投入キャンセルのボタンがタッチされた場合には、従来の振込取引をおこなってもよい。これにより、自動取引装置10は、通帳及びカードの両方を有しておらず、口座番号も記憶していないユーザにも対応することができる。
ステップS140において、自動取引部110aは、ユーザがカードまたは通帳を選択した場合、ユーザが選択した取引媒体の投入を受け付ける。通帳処理部30は、通帳が投入された場合、通帳から口座情報を読み取って、自動取引部110aに出力する。一方、カード処理部40は、カードが投入された場合には、カードから口座情報を読み取って、自動取引部110aに出力する。
したがって、自動取引部110aは、ステップS135及びステップS140の処理を行うことで、取引媒体の種類にかかわらず、口座情報を取得することができる。
次いで、自動取引部110aは、暗証番号の入力を受け付ける。具体的には、自動取引部110aは、暗証番号入力画面を接客部16に表示する。暗証番号入力画面には、暗証番号表示欄と、暗証番号入力用のテンキーボタンとが描かれる。
次いで、自動取引部110aは、暗証番号及び口座情報を判定部110bに出力する。判定部110bは、自動取引装置10が設置された店舗の区分(ここでは他行またはコンビニエンスストア)を示す店舗区分情報と、口座情報と、暗証番号とを含む口座設定テーブル要求情報を生成し、インタフェース部95に出力する。インタフェース部95は、口座設定テーブル要求情報をホストコンピュータ600に出力する。
ホストコンピュータ600は、口座設定テーブル要求情報に基づいて、上述したステップS60と同様の処理を行なう。インタフェース部95は、ホストコンピュータ600からの情報を受信し、判定部110bに出力する。判定部110bは、拒否応答情報が与えられた場合には、本処理を終了し、投入された取引媒体をユーザに返却する。
判定部110bは、口座設定テーブルが与えられた場合には、ステップS150に進む。一方、判定部110bは、口座設定テーブル未登録情報が与えられた場合には、その旨の通常取引指示情報を自動取引部110aに出力する。自動取引部110aは、通常取引指示情報が与えられた場合には、従来の振込取引を行なう。その後、自動取引部110aは、本処理を終了する。
ステップS150〜S170において、自動取引部110a及び判定部110bは、上述したステップS70〜S90と同様の処理を、口座設定テーブルに基づいて行なう。
以上により、本実施形態によれば、自動取引装置10は、振込取引を複数の取引パターンに分類し、振込取引のセキュリティ状況に基づいて、取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。したがって、自動取引装置10は、振り込め詐欺を従来よりも確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることができる。
より具体的には、自動取引装置10は、取引のセキュリティ状況が安全であるほど、多くの取引パターンの実行を許可する。したがって、ユーザは、有人店舗のように振込取引の安全性が高い場所であれば、多様な振込取引を行うことができる一方、無人店舗のように振込取引の安全性が低い場所であれば、一部の振込取引のみ行うことができる。これにより、自動取引装置10は、振り込め詐欺を防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることができる。
さらに、自動取引装置10が設置される店舗の区分には、有人店舗、無人店舗、及び県外店舗が含まれる。したがって、自動取引装置10は、これらの区分に応じて実行の可否を決定することができるので、振り込め詐欺を防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることができる。
具体的には、自動取引装置10は、自動取引装置10が無人店舗に設置される場合に許可される取引パターンの数を、自動取引装置10が有人店舗または県外店舗に設置される場合に許可される取引パターンの数よりも少なくする。これにより、ユーザは、有人店舗のように振込取引の安全性が高い場所であれば、多様な振込取引を行うことができる一方、無人店舗のように振込取引の安全性が低い場所であれば、一部の振込取引のみ行うことができる。
さらに、自動取引装置10が設置される店舗の区分には、自行、他行、及びコンビニエンスストアが含まれる。したがって、自動取引装置10は、これらの区分に応じて実行の可否を決定することができるので、振り込め詐欺を防止し、かつ、ユーザの利便性の低下を抑えることができる。
さらに、自動取引装置10は、ユーザが区分ごとに指定した取引パターンの実行を許可するので、振り込め詐欺をより確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下をより確実に抑えることができる。
さらに、取引パターンには、振込時に使用する取引媒体、振込先指定方法、及び振込限度額が含まれる。したがって、自動取引装置10は、これらの実行の可否をセキュリティ状況に基づいて決定することができるので、振り込め詐欺をより確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下をより確実に抑えることができる。
さらに、取引媒体には、現金、カード、及び通帳が含まれる。したがって、自動取引装置10は、これらを用いた振込取引の実行の可否をセキュリティ状況に基づいて決定することができるので、振り込め詐欺をより確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下をより確実に抑えることができる。
さらに、振込先指定方法には、振込先を入力する方法、振込カードに登録された振込先を指定する方法、振込通帳に登録された振込先を指定する方法、キャッシュカードに登録された振込先を指定する方法、及び、振込先を管理する管理装置に登録された振込先を指定する方法が含まれる。したがって、自動取引装置10は、これらの方法を許可するか否かをセキュリティ状況に基づいて決定することができるので、振り込め詐欺をより確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下をより確実に抑えることができる。
さらに、振込限度額は、取引媒体毎に設定される。したがって、自動取引装置10は、振込限度額を取引媒体及びセキュリティ状況に基づいて設定することができるので、振り込め詐欺をより確実に防止し、かつ、ユーザの利便性の低下をより確実に抑えることができる。
さらに、自動取引装置10は、ATM設定テーブル及び口座設定テーブルのうち、少なくとも一方に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する。したがって、自動取引装置10は、各取引パターンの実行を許可するか否かをより正確かつ確実に決定することができる。
さらに、自動取引装置10は、ホストコンピュータ600からATM設定テーブル及び口座設定テーブルを取得する。したがって、自動取引装置10は、これらのテーブルをより確実に取得することができる。さらに、ホストコンピュータ600は、これらのテーブルを更新し、自動取引装置10に送信することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、振込取引に本発明を適用したが、他の取引に本発明を適用してもよい。または、判定部と同様の機能をホストコンピュータ600に備えさせてもよい。この場合、自動取引装置10は、ホストコンピュータ600に実行の可否を問い合わせる。自動取引装置10は、問い合わせを行う際には、店舗の区分に関する情報もホストコンピュータ600に通知する。ホストコンピュータ600は、ATM設定テーブル及び口座設定テーブルに基づいて、実行の可否を決定する。そして、ホストコンピュータ600は、決定内容に関する情報を自動取引装置10に送信する。
10 自動取引装置
12 カード入出口
13 通帳入出口
16 接客部
30 通帳処理部
40 カード処理部
50 明細票処理部
110 制御部
600 ホストコンピュータ
610 記憶装置

Claims (15)

  1. 自動取引部がユーザとの間で行う取引を複数の取引パターンに分類し、前記取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する判定部を備えることを特徴とする、情報処理装置。
  2. 前記判定部は、前記取引のセキュリティ状況が安全であるほど、多くの取引パターンの実行を許可することを特徴とする、請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記取引のセキュリティ状況には、前記自動取引部が設置される店舗の区分が含まれることを特徴とする、請求項1または2記載の情報処理装置。
  4. 前記自動取引部が設置される店舗の区分には、有人店舗、無人店舗、及びユーザの口座が存在する県と異なる県に存在する県外店舗が含まれることを特徴とする、請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記判定部は、前記自動取引部が前記無人店舗に設置される場合に許可される取引パターンの数を、前記自動取引部が前記有人店舗または前記県外店舗に設置される場合に許可される取引パターンの数よりも少なくすることを特徴とする、請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記自動取引部が設置される店舗の区分には、ユーザの口座が存在する金融機関の店舗、ユーザの口座が存在する金融機関と異なる金融機関の店舗、及び金融機関に属しない店舗が含まれることを特徴とする、請求項3〜5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記判定部は、ユーザが前記区分ごとに指定した取引パターンの実行を許可することを特徴とする、請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記取引パターンには、振込時に使用する取引媒体、振込先指定方法、及び振込限度額が含まれることを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記取引媒体には、現金、カード、及び通帳が含まれることを特徴とする、請求項8記載の情報処理装置。
  10. 前記振込先指定方法には、振込先を入力する方法、振込カードに登録された振込先を指定する方法、振込通帳に登録された振込先を指定する方法、キャッシュカードに登録された振込先を指定する方法、及び、振込先を管理する管理装置に登録された振込先を指定する方法が含まれることを特徴とする、請求項8または9記載の情報処理装置。
  11. 前記振込限度額は、前記取引媒体毎に設定されることを特徴とする、請求項8〜10の何れか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記判定部は、各取引パターンの実行の可否を前記取引のセキュリティ状況に応じて設定するテーブルに基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定することを特徴とする、請求項1〜11の何れか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記判定部は、前記テーブルを管理する管理装置から前記テーブルを取得することを特徴とする、請求項12記載の情報処理装置。
  14. 自動取引部がユーザとの間で行う取引を複数の取引パターンに分類し、前記取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定するステップを含むことを特徴とする、情報処理方法。
  15. コンピュータに、
    自動取引部がユーザとの間で行う取引を複数の取引パターンに分類し、前記取引のセキュリティ状況に基づいて、各取引パターンの実行を許可するか否かを決定する判定機能を実現させることを特徴とする、プログラム。
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