JP2013180337A - スパッタ付着防止液塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成として、溶接ノズルを押し当てるだけで、簡単にスパッタ付着防止液を溶接ノズルに塗布できる塗布装置を提供すること。
【解決手段】スパッタ付着防止液塗布装置10は、溶接ノズル2に対して、スパッタの付着を防止する防止液Lを塗布する。塗布装置は、溶接ノズルの先端を受け止め可能とする受皿部37を有して、防止液の噴霧口35aを開口させたエジェクタ34と、液側供給チューブ48を接続させた液側メカバルブ45と、エア側供給チューブ58を接続させたエア側メカバルブ55と、エジェクタや液側・エア側メカバルブを保持する可動側部材20と、可動側部材を上方へ付勢し、かつ、上方位置を規制して可動側部材を上下動可能に保持する固定側部材11と、を備える。固定側部材は、溶接ノズルの先端による受皿部の押下時、エジャクタ側へ防止液等を供給可能に液側・エア側メカバルブを開弁可能な押圧部16を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、ガスアーク溶接に使用する溶接ノズルに対して、スパッタの付着を防止する防止液を塗布するスパッタ付着防止液塗布装置に関する。
従来、この種の塗布装置では、降下させる溶接ノズルの接近をセンサにより検知して、高圧のエアを送給させつつスパッタの付着を防止する防止液を滴下させるように、噴霧装置を作動させて、溶接ノズルの先端(下端)に防止液を噴霧して塗布するものがあった(特許文献1参照)。
また、他の塗布装置としては、降下させた溶接ノズルの先端に、渦巻状の高圧のエアを噴射させて、付着したスパッタを除去した後、その噴射口から、防止液を、高圧エアを噴射するエジェクタを利用して霧状にして噴霧するようにして、溶接ノズルの先端に、防止液を塗布するものがあった(特許文献2参照)。
さらに、他の塗布装置としては、防止液を充填したスプレー缶におけるプッシュボタンの噴霧口付近に、溶接ノズルの先端を受け止めるラッパ状の受皿部を設けて構成し、溶接ノズルの先端を受皿部に押し付けて、スプレー缶内の防止液を、溶接ノズルの先端に噴霧するものもあった(特許文献3参照)。
実用新案登録第3158261号公報 特開平7−314142号公報 実開平7−15171号公報
しかし、従来の特許文献1に記載の塗布装置では、噴霧エリアを大きく覆ったカバー部の内部に溶接ノズルを降下させる際に、センサによって、溶接ノズルの接近を検知して、検知した電気信号により、噴霧装置の電磁弁等を作動させるものであって、自動的に作動できるものの、信号線等を配置させることから、簡便な構成ではなかった。
また、特許文献2に記載の塗布装置では、作業者や溶接ロボットが、溶接ノズルの先端を装置内に配置させたことを確認して、作動させることから、人手が必要となったり、あるいは、溶接ロボットの制御プログラムに依存し、特許文献1と同様に、簡便な構成とは言い難かった。
さらに、特許文献3に記載の塗布装置では、防止液を噴霧するために揮発性ガスを充填したスプレー缶を使用しており、火花が飛ぶような溶接現場では、使用し難かった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡便な構成として、溶接ノズルを押し当てるだけで、簡単にスパッタ付着防止液を溶接ノズルに塗布できる塗布装置を提供することを目的とする。
<請求項1の説明>
本発明に係るスパッタ付着防止液塗布装置は、溶接ノズルに対して、スパッタの付着を防止する防止液を塗布するスパッタ付着防止液塗布装置であって、
上方にラッパ状に拡開して前記溶接ノズルの先端を受け止め可能とする受皿部を有し、該受皿部の底部に前記防止液を霧状に噴霧する噴霧口を開口させたエジェクタと、
前記防止液を貯留したタンクから延びた可撓性を有する液側供給チューブを接続させ、作動片の押圧時に、前記エジェクタ側に前記防止液を供給可能に開弁する液側メカニカルバルブと、
高圧エアのエア源から延びた可撓性を有するエア側供給チューブを接続させ、作動片の押圧時、前記エジェクタ側に前記エアを供給可能に開弁するエア側メカニカルバルブと、
前記エジェクタ、前記液側メカニカルバルブ、及び、前記エア側メカニカルバルブを保持する可動側部材と、
前記可動側部材を上方へ付勢するとともに、前記可動側部材の上方位置を規制して前記可動側部材を上下動可能に保持する固定側部材と、
前記固定側部材に配置されて、前記溶接ノズルの先端による前記エジェクタの前記受皿部の押下に伴う前記可動側部材の下降時、前記液側メカニカルバルブと前記エア側メカニカルバルブとを開弁可能に、各々の前記作動片を押圧可能な押圧部と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明に係るスパッタ付着防止液塗布装置では、溶接ノズルを下降させつつエジェクタの受皿部に押し当てれば、可動側部材が付勢力に抗して下降し、そして、可動側部材に設けられた液側メカニカルバルブとエア側メカニカルバルブとが、ともに下降し、それぞれの作動片を、対応する固定側部材の各押圧部に押し当てることとなって、開弁される。そのため、高圧エアが、エア側メカニカルバルブを経て、エジェクタに流れて噴霧口から噴射されるとともに、所定のタンクに貯留された防止液が、液側メカニカルバルブを経て、噴霧口側に吸引され、そして、エジェクタの噴霧口から霧状になって噴霧され、溶接ノズルに塗布されることとなる。
その後、溶接ノズルを受皿部から離すように引き上げれば、それぞれの作動片が押圧部から離れて、液側メカニカルバルブとエア側メカニカルバルブとが閉弁され、無駄な防止液等の噴霧が停止されることとなる。
すなわち、本発明に係るスパッタ付着防止液塗布装置では、単に、溶接ノズルを受皿部に押し当てるだけで、簡単に溶接ノズルにスパッタ付着防止液を塗布できて、電気的な信号線を接続させずに構成できることから、溶接ロボットを使用する場合でも、溶接ロボットの制御装置に対する電気的な入出力部を不要にして、溶接ノズルを受皿部に押し当てることをティーチングするだけで、溶接ノズルにスパッタ付着防止液を塗布することができる。また、スプレー缶のような揮発性ガスを利用するものでないことから、安全に使用できる。
したがって、本発明に係るスパッタ付着防止液塗布装置では、簡便な構成として、溶接ノズルを押し当てるだけで、簡単にスパッタ付着防止液を溶接ノズルに塗布することができる。
<請求項2の説明>
本発明に係るスパッタ付着防止液塗布装置では、前記可動側部材は、
前記エジェクタの前記受皿部を上方に突出させるとともに、前記受皿部の周囲を覆って前記防止液の飛散を防止可能なカバー部を配設させて、前記エジェクタを保持する上壁部と、
該上壁部の外周縁から下方に延び、前記液側メカニカルバルブと前記エア側メカニカルバルブとの周囲を覆う側壁部と、
を有して、前記液側メカニカルバルブと前記エア側メカニカルバルブとを保持する外側フレームを設けて構成し、
前記固定側部材は、前記上壁部の上方への移動を規制し、かつ、前記上壁部の上下移動を案内する複数のガイドロッドを設けて、前記外側フレームの側壁部の内側に配設して構成することが望ましい。
このような構成では、塗布装置の上部側に、外側フレームの上壁部からカバー部とエジェクタの受皿部とが突出しているだけで、殆ど、外側フレームの側壁部や上壁部とで覆われる外観形状となり、さらに、可動側部材の上下動を案内する複数のガイドロッドが、外側フレームの側壁部の内側に配置されることと相俟って、塗布装置をコンパクトに構成することができる。
<請求項3の説明>
上記の構成の場合、ガイドロッドをエジェクタを間にした両側付近に配置されるような2本から構成し、そして、その2本のガイドロッドの間に、液側メカニカルバルブやエア側メカニカルバルブ、さらに、それらに対応する押圧部を配設させれば、可動側部材の上下動の安定を確保して、一層、塗布装置をコンパクトに構成することができる。
<請求項4の説明>
そして、本発明に係るスパッタ付着防止液塗布装置では、前記エジェクタに連なる前記防止液の流路に、前記防止液の流量を調整可能な液量調整弁を配設するとともに、
前記エア源から延びる前記エアの流路に、前記エアの流量を調整可能なエア量調整弁を配設させることが望ましい。
このような構成では、防止液の粘度によって、防止液が霧状になり難い場合でも、液量調整弁やエア量調整弁を調整することにより、防止液を的確な粒径の霧状にして噴霧することができる。
なお、液量調整弁を絞れば、防止液の霧状の粒径を小さくできる。そして、エア量調整弁を緩めれば、エア量を増大させることができて、防止液の排出量が多くなるものの、粘度の高い防止液を的確に霧状に噴霧させ易くなる。
<請求項5の説明>
さらに、本発明のスパッタ付着防止液塗布装置では、溶接ノズルに対して、スパッタの付着を防止する防止液を塗布するスパッタ付着防止液塗布装置であって、
上方にラッパ状に拡開して前記溶接ノズルの先端を受け止め可能とする受皿部を有し、該受皿部の底部に前記防止液を霧状に噴霧する噴霧口を開口させたエジェクタと、
前記防止液を貯留したタンクから延びた可撓性を有する液側供給チューブを接続させ、作動片の押圧時に、前記エジェクタ側に前記防止液を供給可能に開弁する液側メカニカルバルブと、
高圧エアのエア源から延びて、前記エジェクタ側にエアを供給可能に前記エジェクタ側に接続された可撓性を有するエア用チューブと、
前記エジェクタ、前記液側メカニカルバルブ、及び、前記エア用チューブ、を保持する可動側部材と、
前記可動側部材を上方へ付勢するとともに、前記可動側部材の上方位置を規制して前記可動側部材を上下動可能に保持する固定側部材と、
前記固定側部材に配置されて、前記溶接ノズルの先端による前記エジェクタの前記受皿部の押下に伴う前記可動側部材の下降時、前記液側メカニカルバルブを開弁可能に、前記作動片を押圧可能な押圧部と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
すなわち、本発明のスパッタ付着防止液塗布装置では、高圧のエアをエジェクタに常時供給するようにして、溶接ノズルの受皿部の押下時に、液側メカニカルバルブを開弁させて、防止液をエジェクタ側に供給し、溶接ノズルに防止液を噴霧させて塗布するように構成してもよい。
このような構成のスパッタ付着防止液塗布装置でも、安全に使用できるとともに、簡便な構成として、溶接ノズルを押し当てるだけで、簡単にスパッタ付着防止液を溶接ノズルに塗布することができる。
本発明の一実施形態のスパッタ付着防止液塗布装置の斜視図である。 実施形態の塗布装置の平面図である。 実施形態の塗布装置の正面側から見た概略縦断面図である。 実施形態の塗布装置の背面側から見た概略縦断面図である。 実施形態の塗布装置の作動時の状態を説明する概略縦断面図である。 実施形態の塗布装置の作動時の状態を説明する概略縦断面図であって、防止液を噴霧する状態を示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のスパッタ付着防止液塗布装置10は、図1〜6に示すように、所定の支持台Bに設置される固定側部材11と、固定側部材11に保持されて上下動可能な可動側部材20と、を備えて構成され、図5,6に示すように、溶接ノズル2の先端2aにスパッタ付着防止液Lを塗布するものである。
なお、溶接ノズル2は、図示しない溶接ロボットの所定のアームに保持された溶接トーチ1の先端に配設されて、図6に示すように、内周側にガスノズル3とワイヤノズル(コンタクトチップ)4とを配設させている。
固定側部材11は、略楕円板状の支持ベース12と、支持ベース12の左右両縁付から上方に延びる2本のガイドロッド13と、支持ベース12から上方に突出する2つの押圧部16,17と、を備えて構成されている。
支持ベース12は、左右両縁付近に、円筒状に突出する取付スリーブ部12aを配設させ、それぞれの取付スリーブ部12aの内周面で、ガイドロッド13の下端外周を支持し、各取付スリーブ部12aの内側で、固定ボルト14を利用して、上方に延びるガイドロッド13を固定させている。
各ガイドロッド13は、上端に円板状のストッパ部13bをねじ15止めしている。これらのガイドロッド13は、軸部13aの外周面側で、可動側部材20のブシュ23を摺動させて、可動側部材20を上下動可能に案内する。
押圧部16,17は、それぞれ、四角柱状としてガイドロッド13の軸部13a,13a間のエリアに配置され、支持ベース12上で上方に突出するように、図示しないねじで固定されている。各押圧部16,17は、後述する液側メカニカルバルブ45とエア側メカニカルバルブ55との各作動片46,56を押して、液側メカニカルバルブ45とエア側メカニカルバルブ55とを開弁させるものである。そして、各押圧部16,17の上端側には、液側メカニカルバルブ45とエア側メカニカルバルブ55との下降時に、各作動片46,56を押圧可能に各作動片46,56に当接する押圧面16a,17aが、下方に向かって、液側メカニカルバルブ45やエア側メカニカルバルブ55に接近するように傾斜するテーパ面として、形成されている。
可動側部材20は、外側フレーム21、カバー部28、エジェクタ34、液側メカニカルバルブ45、及び、エア側メカニカルバルブ55、を備えて構成されている。
外側フレーム21は、支持ベース12の平面形状より大きな外形の略楕円形板状の上壁部22と、支持ベース12の上部外周を覆うように、上壁部22の外周縁から下方に延びる筒状の側壁部26と、を備えて構成されている。
上壁部22には、中央に、防止液Lを霧状に噴霧するためのエジェクタ34の噴霧口35aを配置可能に大きく開口する開口22aが形成され、左右両縁付近に、ガイドロッド13,13を挿通させる貫通孔22b,22bが形成されている。各貫通孔22bの周縁には、下方に延びる円筒状のボス部22dが形成され、各ボス部22d内には、ガイドロッド13の軸部13aを摺動させるブシュ23が配設されている。各ブシュ23は、上下両端を止め環24によって止められて、ボス部22d内に固定されている。
下方の止め環24と支持ベース12の取付スリーブ部12aとの間には、ガイドロッド13の軸部13aの周囲に配置される圧縮コイルばね18が配設され、外側フレーム21を備えた可動側部材20が、上方に付勢されている。そして、可動側部材20は、各ガイドロッド13上端のストッパ部13bに、上壁部22の上面側における貫通孔22b周縁の規制座22cを当てて、ばね18によって上方に付勢された状態での上方位置が規定され、それ以上の可動側部材20の上方移動が規制されている。
エジェクタ34は、上壁部22の下方に配置される本体部35と、上壁部22の上方に配置される受皿部37と、を備えて構成されている。受皿部37は、上方にラッパ状に拡開する形状として、内周面側を溶接ノズル2の先端2aを受け止める受け座37aとしている。受皿部37は、受け座37aの中央に、本体部35の噴霧口35aと連通する開口37bを配置させるとともに、複数のスリット37cを開口37b付近から放射状に配設させている。これらのスリット37cは、霧状の防止液Lを噴霧口35aから円滑に噴射させるように、エアAを周囲に逃すためのものである。
そして、実施形態の場合、受皿部37の周囲には、スリット37cを経て流出した霧状の防止液Lの飛散を防止できるように覆うカバー部28が、配設されている。カバー部28は、略円板状の底壁部29と、底壁部29の外周縁から上方に延びて、受皿部37の周囲を囲う円筒状の周壁部30と、を備えて構成されている。底壁部29の中央には、本体部35の噴霧口35aと受皿部37の開口37bとを連通する開口29aが形成されている。
カバー部28は、エジェクタ34の受皿部37の底壁部37dと本体部35とが複数のねじ38で締結される際、外側フレーム21の開口22aの周縁とともに、底壁部29の開口29aの周縁を、底壁部37dと本体部35とに挟持され、そして、外側フレーム21の上壁部22に対し、エジェクタ34とともに取り付けられている。
また、カバー部28の周壁部30には、底壁部29上に溜まる防止液Lを排出する排出ノズル32が取り付けられており、排出ノズル32には、所定の廃棄容器に連結される図示しない廃棄ホースが接続されることとなる。
エジェクタ34の本体部35は、中央の上面側に、防止液Lを上方に向かって霧状に噴霧できる噴霧口35aを配置させ、噴霧口35aには、防止液Lを流出させる液通路35cが下方に延びるように連通されている。また、噴霧口35aの周縁下部には、エアAを噴出させるエア通路35bが配設されている。エア通路35bには、エア側メカニカルバルブ55の流出側ポート55bから延びるエア用チューブ51が、所定の管継手53を介在させて、接続されている。
そして、液通路35cの直下には、防止液Lを流出させる液量調整弁40の流出ノズル部40aが配設されている。液量調整弁40は、流出ノズル部40aの下方の端部に配置された調整ねじ部40cを回す調整により、流入ニップル部40b(図1参照)から流入した防止液Lの流量を調整して、流出ノズル部40aから流出させるものであり、防止液Lの流量を調整して、防止液Lの霧の粒の大きさを調整することができる。
液量調整弁40の流入ニップル部40bには、液側メカニカルバルブ45の流出側ポート45bから延びる液用チューブ43が接続されている。
液側メカニカルバルブ45は、防止液Lを貯留したタンクTから延びた可撓性を有する液側供給チューブ48を流入側ポート45aに接続させ、液量調整弁40に連なる液用チューブ43を流出側ポート45bに接続させて、外側フレーム21の側壁部26に、ねじ等を利用して、固定されている。液側メカニカルバルブ45は、作動片46の押圧時に、エジェクタ34側の液量調整弁40へ、防止液Lを供給可能に開弁することとなる。
作動片46の配置位置は、エジェクタ34の受皿部37が、溶接ノズル2の先端2aに押し下げられた際、押圧部16の押圧面16aに当接して押圧される位置としている(図6参照)。作動片46は、押圧部16が離れれば液側メカニカルバルブ45を閉弁させるように、初期位置に復帰するための所定のねじりばね等の付勢手段を備えている。
なお、タンクTから供給される防止液Lは、圧力を受けて、液側メカニカルバルブ45側に供給されているわけで無く、エアAが噴霧口35aから流出するように噴射された状態で、液側メカニカルバルブ45が開弁すれば、エアAの噴射によって液通路35cが負圧状態となっており、防止液Lが、噴霧口35a側に吸引されてエアAと混合し、噴霧口35aから霧状に噴霧されることとなる。
エア側メカニカルバルブ55は、工場エア等の高圧エアAのエア源Sから延びた可撓性を有するエア側供給チューブ58を流入側ポート55aに接続させ、エジェクタ5側の管継手53に連なるエア用チューブ51を流出側ポート55bに接続させている。エア側メカニカルバルブ55は、液側メカニカルバルブ45の裏側となる外側フレーム21の側壁部26の背面側に、ねじ等を利用して、固定されている。エア側メカニカルバルブ55は、作動片56の押圧時に、エジェクタ34側の管継手53へ、エアAを供給可能に開弁することとなる。
作動片56の配置位置は、エジェクタ34の受皿部37が、溶接ノズル2の先端2aに押し下げられた際、押圧部17の押圧面17aに当接して押圧される位置としている(図4の二点鎖線参照)。この作動片56も、押圧部17が離れればエア側メカニカルバルブ55を閉弁させるように、初期位置に復帰するための所定のねじりばね等の付勢手段を備えている。
液側供給チューブ48とエア側供給チューブ58とは、外部から外側フレーム21の側壁部26の背面側に設けられた挿通孔26a(図2,3参照)を経て、それぞれ、液側メカニカルバルブ45やエア側メカニカルバルブ55に接続されている。そして、エア側供給チューブ58は、側壁部26の挿通孔26a付近で、エア量調整弁60を介在させている。このエア量調整弁60は、調整ねじ部60cを回す調整により、流入ニップル部60bから流入したエアAの流量を調整して、流出ニップル部60aから流出させるものであり、エアAの流量を調整して、防止液Lの霧の排出量とともに霧の粒の大きさを調整することができる。
実施形態の塗布装置10では、使用時、図5,6に示すように、溶接ノズル2を下降させつつエジェクタ34の受皿部37の受け座37aに押し当てれば、可動側部材20がコイルばね18,18の付勢力に抗して下降し、そして、可動側部材20に設けられた液側メカニカルバルブ45とエア側メカニカルバルブ55とが、ともに下降し、それぞれの作動片46,56を、対応する固定側部材11の各押圧部16,17の押圧面16a,17aに押し当てることとなって(図4,6参照)、開弁される。
そのため、エア源Sから延びるエア側供給チューブ58によって供給されている高圧エアAが、エア側メカニカルバルブ55、エア用チューブ51、及び、管継手53を経て、エジェクタ34に流れて噴霧口35aから噴射されるとともに、所定のタンクTから延びる液側供給チューブ48によって供給されている防止液Lが、液側メカニカルバルブ45、液用チューブ43、及び、液量調整弁40を経て、噴霧口35a側に吸引され、そして、エジェクタ34の噴霧口35aから霧状になって噴霧され、溶接ノズル2に塗布されることとなる。
その後、溶接ノズル2を受皿部37から離すように引き上げれば、それぞれの作動片46,56が押圧部16,17から離れて、液側メカニカルバルブ45とエア側メカニカルバルブ55とが閉弁され、無駄な防止液L等の噴霧が停止されることとなる。
すなわち、実施形態のスパッタ付着防止液塗布装置10では、単に、溶接ノズル2を受皿部37に押し当てるだけで、簡単に溶接ノズル2にスパッタ付着防止用の防止液Lを塗布できて、電気的な信号線を接続させずに構成できることから、溶接ロボットを使用する場合でも、溶接ロボットの制御装置に対する電気的な入出力部を不要にして、溶接ノズル2を受皿部37に押し当てることをティーチングするだけで、溶接ノズル2に防止液Lを塗布することができる。また、スプレー缶のような揮発性ガスを利用するものでないことから、安全に使用できる。
したがって、実施形態の塗布装置10では、簡便な構成として、溶接ノズル2を押し当てるだけで、簡単にスパッタ付着防止液Lを溶接ノズル2に塗布することができる。
そして、実施形態の塗布装置10では、可動側部材20が、液側メカニカルバルブ45とエア側メカニカルバルブ55とを保持する外側フレーム21を設けて構成している。外側フレーム21は、エジェクタ34の受皿部37を上方に突出させるとともに、受皿部37の周囲を覆って防止液Lの飛散を防止可能なカバー部28を配設させて、エジェクタ34を保持する上壁部22と、上壁部22の外周縁から下方に延び、液側メカニカルバルブ45とエア側メカニカルバルブ55との周囲を覆う側壁部26と、を備えて構成されている。また、固定側部材11が、上壁部22の上方への移動を規制し、かつ、上壁部22の上下移動を案内する複数のガイドロッド13を設けて、外側フレーム21の側壁部26の内側に配設して構成されている。
そのため、実施形態の塗布装置10では、上部側に、外側フレーム21の上壁部22からカバー部28とエジェクタ34の受皿部37とが突出しているだけで、殆ど、外側フレーム21の側壁部26や上壁部22とで覆われる外観形状となり、さらに、可動側部材20の上下動を案内する複数のガイドロッド13が、外側フレーム21の側壁部26の内側に配置されることと相俟って、塗布装置10をコンパクトに構成することができる。
さらに、実施形態では、ガイドロッド13をエジェクタ34を間にした左右両側付近に配置されるような2本から構成し、そして、その2本のガイドロッド13の間のエリアに、液側メカニカルバルブ45やエア側メカニカルバルブ55、さらに、それらに対応する押圧部16,17を配設させている。そのため、実施形態の塗布装置10では、可動側部材20の上下動の安定を確保して、一層、塗布装置10をコンパクトに構成することができる。
そしてさらに、実施形態の塗布装置10では、エジェクタ34に連なる防止液Lの流路における液側メカニカルバルブ45の下流側に、防止液Lの流量を調整可能な液量調整弁40を配設し、また、エア源Sから延びるエアAの流路におけるエア側メカニカルバルブ55の上流側に、エアAの流量を調整可能なエア量調整弁60を配設している。
そのため、実施形態の塗布装置10では、防止液Lの粘度によって、防止液Lが霧状になり難い場合でも、液量調整弁40やエア量調整弁60を調整することにより、防止液Lを的確な粒径の霧状にして噴霧することができる。すなわち、液量調整弁40を絞って防止液Lの流量を少なくすれば、防止液Lの霧状の粒径を小さくできる。そして、エア量調整弁60を緩めてエアAの流量を多くすれば、エア量を増大させることができて、防止液Lの排出量が多くなるものの、粘度の高い防止液Lを的確に霧状に噴霧させ易くなる。
なお、実施形態では、防止液Lの液量調整弁40を液側メカニカルバルブ45とエジェクタ34との間に配設させており、開閉する液側メカニカルバルブ45よりタンクT側に設ける場合に比べ、エジェクタ34のエア噴出に伴う吸引に対して、防止液Lの流量を、容易に、微調整して対処することができる。
また、実施形態では、高圧のエアAの供給を、エア側メカニカルバルブ55を利用して、ON・OFFするように構成したが、エア側メカニカルバルブ55を省略して、常時、エジェクタ34側にエアAを供給する構成として、溶接ノズル2の受皿部37の押下時に、液側メカニカルバルブ45を開弁させて、防止液Lをエジェクタ側に供給し、溶接ノズル2に防止液Lを噴霧させて塗布する構成としてもよい。すなわち、このような構成は、実施形態の押圧部17とエア側メカニカルバルブ55とを無くし、また、エジェクタ34の管継手53に連なるエア用チューブ51を、エア源Sに接続させる構成となる。エア用チューブ51には、実施形態のようなエア量調整弁60を設けてもよい。
このような構成のスパッタ付着防止液塗布装置でも、安全に使用できるとともに、簡便な構成として、溶接ノズル2を押し当てるだけで、簡単にスパッタ付着防止液Lを溶接ノズル2に塗布することができる。
2…溶接ノズル、2a…先端、10…(スパッタ付着防止液)塗布装置、11…固定側部材、13…ガイドロッド、16…(液側)押圧部、17…(エア側)押圧部、18…(付勢手段)コイルばね、20…可動側部材、22…上壁部、26…側壁部、28…カバー部、34…エジェクタ、35a…噴霧口、37…受皿部、40…液量調整弁、45…液側メカニカルバルブ、46…作動片、48…液側供給チューブ、51…エア用チューブ、55…エア側メカニカルバルブ、56…作動片、60…エア量調整弁、L…防止液、T…タンク、S…エア源。

Claims (5)

  1. 溶接ノズルに対して、スパッタの付着を防止する防止液を塗布するスパッタ付着防止液塗布装置であって、
    上方にラッパ状に拡開して前記溶接ノズルの先端を受け止め可能とする受皿部を有し、該受皿部の底部に前記防止液を霧状に噴霧する噴霧口を開口させたエジェクタと、
    前記防止液を貯留したタンクから延びた可撓性を有する液側供給チューブを接続させ、作動片の押圧時に、前記エジェクタ側に前記防止液を供給可能に開弁する液側メカニカルバルブと、
    高圧エアのエア源から延びた可撓性を有するエア側供給チューブを接続させ、作動片の押圧時、前記エジェクタ側に前記エアを供給可能に開弁するエア側メカニカルバルブと、
    前記エジェクタ、前記液側メカニカルバルブ、及び、前記エア側メカニカルバルブを保持する可動側部材と、
    前記可動側部材を上方へ付勢するとともに、前記可動側部材の上方位置を規制して前記可動側部材を上下動可能に保持する固定側部材と、
    前記固定側部材に配置されて、前記溶接ノズルの先端による前記エジェクタの前記受皿部の押下に伴う前記可動側部材の下降時、前記液側メカニカルバルブと前記エア側メカニカルバルブとを開弁可能に、各々の前記作動片を押圧可能な押圧部と、
    を備えて構成されていることを特徴とするスパッタ付着防止液塗布装置。
  2. 前記可動側部材が、
    前記エジェクタの前記受皿部を上方に突出させるとともに、前記受皿部の周囲を覆って前記防止液の飛散を防止可能なカバー部を配設させて、前記エジェクタを保持する上壁部と、
    該上壁部の外周縁から下方に延び、前記液側メカニカルバルブと前記エア側メカニカルバルブとの周囲を覆う側壁部と、
    を有して、前記液側メカニカルバルブと前記エア側メカニカルバルブとを保持する外側フレームを備え、
    前記固定側部材が、前記上壁部の上方への移動を規制し、かつ、前記上壁部の上下移動を案内する複数のガイドロッドを備えて、前記外側フレームの側壁部の内側に配設されて構成されていることを特徴とする請求項1のスパッタ付着防止液塗布装置。
  3. 前記ガイドロッドが、前記エジェクタを間にした両側付近に配置される2本から構成され、
    2本の前記ガイドロッドの間に、前記液側メカニカルバルブ、前記エア側メカニカルバルブ、及び、前記液側メカニカルバルブと前記エア側メカニカルバルブとにそれぞれ対応する前記押圧部、が配設されていることを特徴とする請求項2に記載のスパッタ付着防止液塗布装置。
  4. 前記エジェクタに連なる前記防止液の流路に、前記防止液の流量を調整可能な液量調整弁が配設されるとともに、
    前記エア源から延びる前記エアの流路に、前記エアの流量を調整可能なエア量調整弁が配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスパッタ付着防止液塗布装置。
  5. 溶接ノズルに対して、スパッタの付着を防止する防止液を塗布するスパッタ付着防止液塗布装置であって、
    上方にラッパ状に拡開して前記溶接ノズルの先端を受け止め可能とする受皿部を有し、該受皿部の底部に前記防止液を霧状に噴霧する噴霧口を開口させたエジェクタと、
    前記防止液を貯留したタンクから延びた可撓性を有する液側供給チューブを接続させ、作動片の押圧時に、前記エジェクタ側に前記防止液を供給可能に開弁する液側メカニカルバルブと、
    高圧エアのエア源から延びて、前記エジェクタ側にエアを供給可能に前記エジェクタ側に接続された可撓性を有するエア用チューブと、
    前記エジェクタ、前記液側メカニカルバルブ、及び、前記エア用チューブ、を保持する可動側部材と、
    前記可動側部材を上方へ付勢するとともに、前記可動側部材の上方位置を規制して前記可動側部材を上下動可能に保持する固定側部材と、
    前記固定側部材に配置されて、前記溶接ノズルの先端による前記エジェクタの前記受皿部の押下に伴う前記可動側部材の下降時、前記液側メカニカルバルブを開弁可能に、前記作動片を押圧可能な押圧部と、
    を備えて構成されていることを特徴とするスパッタ付着防止液塗布装置。
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