JP2013177658A - 多孔質構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 セル内に保持された機能性を有する粒子が抜け落ちることを確実に防止できる多孔質構造体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 複数のセル3を区画する多孔質体2と、機能性材料から形成された粒子4とを備え、粒子4は、当該粒子4の径よりも小さな開口径を有するセル3の内部に保持されている。このような多孔質構造体1は、例えば、粒子4をスペーサー材で覆い、その粒子4と金属粉末とを混合して焼結し、スペーサー材を溶融、除去することにより得ることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、多孔質構造体及びその製造方法に関し、流体に接触して反応させる場合に適用して有用なものである。
従来、多孔質体の表面に金属や金属酸化物などをコーティングした多孔質体が知られている。多孔質体は、用途に応じてコーティングに用いる金属や金属酸化物を適宜選択した上で形成される。例えば、金属酸化物がコーティングされた多孔質体は、可燃性ガスに含まれる不純物を吸着、除去するガス精製に用いられる。
このような多孔質体の一例としては、発泡金属の表面を酸化チタンとシリカとの混合物で被覆し、かつ、酸化チタンとシリカとの混合物からなる凝集体を発泡金属のセル内部に挿入、保持した親水性発泡金属体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この親水性発泡金属体は、発泡金属の最外面における空隙の割合と、発泡金属内部の空隙の割合とを異なる構造としたことで、発泡金属に形成されたセル(気孔)内に保持された凝集体の抜け落ちが防止されている。また、凝集体のシリカがセル内部の全表面に固着する作用を有するため、凝集体がセル内で保持される構成となっている。
しかしながら、凝集体は、外部から発泡金属のセル内に挿入されているため、必然的に、凝集体の径よりも大きな開口径を有するセルが存在する。したがって、物理的な衝撃で凝集体がセルから抜け落ちる虞がある。また、凝集体や発泡金属が急激な温度変化により膨張又は収縮したり、凝集体や発泡金属が化学反応により組成が変わったり、収縮することがある。このように、従来の親水性発泡金属体は、凝集体がセルから抜け落ちることを完全に防止できるものではない。また、親水性発泡金属体に流体を長時間流通させることで酸化チタンやシリカなどの被覆が剥離する場合がある。この場合、その被覆の酸化チタンやシリカによる触媒作用などが失われるのみならず、凝集体を固着する作用も失われ、凝集体がセル外により一層抜け落ち易くなる。
特開2011−111643号公報
本発明は、このような事情に鑑み、セル内に保持された機能性を有する粒子が抜け落ちることを確実に防止できる多孔質構造体及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様は、複数のセルを区画する多孔質体と、機能性材料から形成された粒子とを備え、前記粒子は、当該粒子の径よりも小さな開口径を有する前記セルの内部に保持されていることを特徴とする多孔質構造体にある。
かかる第1の態様では、流体が流通しても、流体とともに多孔質体のセル外部へ排出されることを防止できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載する多孔質構造体において、前記多孔質体は、前記機能性材料から形成されていることを特徴とする多孔質構造体にある。
かかる第2の態様では、多孔質体側においても機能性を発揮させることができる。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に記載する多孔質構造体において、前記機能性材料は、金属酸化物、金属、合金及び無機物からなる群から選択される少なくとも一種であることを特徴とする多孔質構造体にある。
かかる第3の態様では、機能性を有する粒子を形成することができる。
本発明の第4の態様は、第1〜第3の何れか一つの態様に記載する多孔質構造体において、前記多孔質体及び前記粒子に溶融炭酸塩が保持されていることを特徴とする多孔質構造体にある。
かかる第4の態様では、可燃性ガスなどに含まれる不純物を溶融炭酸塩で除去することができる。このとき多孔質構造体は溶融炭酸塩を保持することができるので、長時間に亘り不純物除去機能を維持することができる。
本発明の第5の態様は、第1〜第4の何れか一つの態様に記載する多孔質構造体において、前記セルは、開気孔であることを特徴とする多孔質構造体にある。
かかる第5の態様では、多孔質構造体に開気孔であるセルが複数連通した連通孔が形成され、該連通孔を介して流体が粒子に接触可能となる。
本発明の第6の態様は、第1〜第4の何れか一つの態様に記載する多孔質構造体において、前記セルは、閉気孔であり、多孔質体が圧縮されたときに他のセルと連通して開気孔となることを特徴とする多孔質構造体にある。
かかる第6の態様では、多孔質構造体に閉気孔であるセルが複数設けられ、圧縮されたときに各セルが連通した連通孔が形成され、該連通孔を介して流体が粒子に接触可能となる。例えば、多孔質構造体を実際に用いる現場に搬送するまでの間、粒子を外気に触れさせないことができる。そして、その現場において圧縮することで始めて粒子が流体に接触可能になる。これにより、現場に搬送するまでの間に粒子が化学反応してその機能が劣化してしまうことを防止できる。
本発明の第7の態様は、複数のセルを区画する多孔質体と、前記機能性材料から形成された粒子とを備え、前記粒子は、当該粒子の径よりも小さな開口径を有する前記セルの内部に保持された多孔質構造体の製造方法であって、スペーサー材で覆われた前記粒子を、機能性材料から形成された粉体に混合して焼結することで焼結体を形成するとともに前記スペーサー材を除去することを特徴とする多孔質構造体の製造方法にある。
かかる第7の態様では、セル内に保持された機能性を有する粒子が抜け落ちることを確実に防止できる多孔質構造体を簡易な方法で製造することができる。
本発明の第8の態様は、第7の態様に記載する多孔質構造体の製造方法において、前記スペーサー材は、アルカリ金属化合物であり、前記焼結体を焼結する際に、前記アルカリ金属化合物を溶融させ、水洗除去することを特徴とする多孔質構造体の製造方法にある。
かかる第8の態様では、より簡易な方法で多孔質構造体を製造することができる。
本発明の第9の態様は、複数のセルを区画する多孔質体と、前記機能性材料から形成された粒子とを備え、前記粒子は、当該粒子の径よりも小さな開口径を有する前記セルの内部に保持された多孔質構造体の製造方法であって、多数のセルが隔壁で画成されたテンプレート材の該隔壁内に前記粒子を混入し、機能性材料から形成された粉体を含むスラリーを前記テンプレート材に含浸し、前記テンプレート材を加熱することで前記スラリーを焼結させるとともに前記テンプレート材を除去することを特徴とする多孔質構造体の製造方法にある。
かかる第9の態様では、セル内に保持された機能性を有する粒子が抜け落ちることを確実に防止できる多孔質構造体を簡易な方法で製造することができる。
本発明の第10の態様は、第9の態様に記載する多孔質構造体の製造方法において、前記テンプレート材は、前記粒子が混入したポリウレタンを多孔状に形成したものであり、前記スラリーが含浸された前記テンプレート材を加熱する際に、前記ポリウレタンを溶融させ、除去することを特徴とする多孔質構造体の製造方法にある。
かかる第10の態様では、より簡易な方法で多孔質構造体を製造することができる。
本発明の多孔質構造体及びその製造方法は、セル内に保持された機能性を有する粒子が抜け落ちることを確実に防止することが可能になる。
実施形態1に係る多孔質構造体の概略構成を示す断面図である。 図1の一部を拡大した断面図である。 実施形態1に係る多孔質構造体の製造方法を示す断面図である。 実施形態1に係る多孔質構造体の製造方法を示す断面図である。 実施形態2に係る多孔質構造体の概略構成及びその一部を拡大した断面図である。
〈実施形態1〉
図1は、本実施形態に係る多孔質構造体の概略構成を示す断面図である。図2は、図1の一部を拡大した断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る多孔質構造体1は、多孔質体2とそのセル3内に保持された粒子4とを備える。多孔質構造体1は、例えば、触媒やフィルターとして用いられたり、熱交換機能を発揮するものとして用いられる。それらの触媒等の機能を発揮する機能性材料で粒子4を形成することにより、多孔質構造体1の機能が実現される。なお、後述するように、多孔質体2自体も機能性材料で形成してもよい。
多孔質構造体1の全体形状は、特に限定されず、その用途に応じた形状とされる。例えば、流体中の不純物を除去するためのフィルターとして用いる場合には、流体が流通する流路10を横断するような平板状に形成される。
粒子4は、機能性材料から形成された粒状のものである。粒子4の形状には特に限定はなく、また、詳細は後述するが、粒子4は、セル3内部に保持され(セル3内面に固着していてもよい)、大きさはセル3内部から外部に排出されない程度の大きさを有する。
機能性材料としては、金属酸化物、金属及び無機物からなる群から選択される少なくとも一種である。これらは、多孔質構造体1の用途により適宜選択される。金属の例としては、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、鉄(Fe)、バナジウム(V)、タングステン(W)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、錫(Sn)、マグネシウム(Mg)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、亜鉛(Zn)、ジルコニウム(Zr)、プラチナ(Pt)、金(Au)、銀(Ag)などを挙げることができる。合金は、これらの金属の2種以上からなるものである。
金属酸化物は、上記金属がそれぞれ酸化したもの若しくはこれらの金属の2種以上が酸化した複合酸化物である。その他の金属酸化物としては、シリカ、アルミナのような単一酸化物、または、ムライト、ゼオライト、ベントナイト、セビオライト、アタパルジャイト、シリマナイト、カオリン、セリサイト、珪藻土、長石、蛙目粘土、珪酸塩化合物(パーライト、バナミキュライト、セリサイト等)等のいずれか、又は前記のものの少なくともひとつを含む組合せからなるものを挙げることができる。また、無機物としては、カーボンを挙げることができる。
多孔質体2は、内部に無数の微小なセル3(気孔)を有し、さらにそれらのセル3が一方の面から他方の面まで連結して連通孔を形成している構造体を指す。多孔質体2の材料としては、上述した機能性材料を用いることができる。
図1及び図2には、観念的なセル3の構造として球形状のものを示してある。これらの複数のセル3は、隣り合うセル3同士が連結している。このセル3同士が連結した開口である連結口5を介して、隣り合うセル3の内部同士が連通している。つまり、多孔質体2のほとんどのセル3は開気孔(オープンセル)となっている。セル3同士が連通することで、例えば図2の矢印に示すような流体の流路となる連通孔が多数形成される。なお、全てのセル3がオープンセルである必要はない。外部に連通していないセル(閉気孔)を一部に含む多孔質体2であってもよい。
セル3は、多孔質体2中に形成された気孔であり、その内部に粒子4が保持される程度の大きさの空間を有する。ただし、粒子4は、多孔質体2に含まれる全てのセル3内部に保持されている必要はない。また、多孔質体2における気孔率に特に限定はないが、多孔質構造体1の用途に応じた機能を十分に発揮できる量の粒子4を保持できる程度の気孔率とすることが好ましい。なお、気孔率とは、多孔質体2の体積に対するセル3が占めている空間の体積の割合である。
セル3は、隣り合うセル3と連結した連結口5を1又は2以上有している。この連結口5の開口径は、セル3内部に保持された粒子4の径よりも小さなものとなっている。換言すれば、セル3内部に保持された粒子4は、連結口5から外部に抜け出ないようになっている。
ただし、セル3が有する全ての連結口5の開口径が粒子4より小さい必要はない。例えば、或るセル3には粒子4よりも大きな開口径の連結口5が設けられていてもよく、このような連結口5を介して他のセル3側に粒子4が移動可能となっていてもよい。最終的に、何れかのセル3において、粒子4よりも小さな開口径の連結口5(又は、多孔質体2の外表面に現れた開口(以下、外部開口))が設けられており、その連結口5(又は外部開口)からはセル3外部に粒子4が移動しないようになっていればよい。
このような連結口5(又は外部開口)を有するセル3内部に粒子4が保持されることで、粒子4は、多孔質体2のセル3から外部に抜け出すことが防止されている。
多孔質構造体1は、その一方面から他方面に流体が連通孔を介して流通される。流体は、多孔質体2の表面又は粒子4の表面に接触して、多孔質体2及び粒子4を形成した機能性材料に応じた化学的反応や熱交換が行われ、その用途に応じた機能が発揮される。
上述したように、粒子4は、多孔質体2のセル3から外部に抜け出すことが防止されている。したがって、本実施形態に係る多孔質構造体1は、流体が流通しても、流体とともに多孔質体2のセル3外部へ排出されることを防止できる。
単に多孔質体2の表面に機能性材料が被覆されている場合であると、その被覆された機能性材料が流体とともに剥離されることがある。しかし、本発明によれば、機能性材料から形成された粒子4は物理的に多孔質体2に保持されるので、長期に亘って、機能性が維持された多孔質構造体1が提供される。
また、多孔質構造体1は、多孔質体2と粒子4のそれぞれを異なる機能性材料で形成することが可能である。これによれば、一つの多孔質構造体1において2種類の触媒作用を同時に実現することができる。さらに、このような構成としたことで、本発明に係る多孔質構造体1では、一種の機能性材料は多孔質体2の表面全てを占め、もう一種の機能性材料は粒子4の表面全てを占めることができる。すなわち、多孔質構造体1は、粒子4を用いずに多孔質体2に2種類の機能性材料を塗布したものよりも、各種の機能性材料の接触面積を十分確保することができる。
さらに、多孔質構造体1の特徴としては、液体を保持する能力が粒子4を保持しない多孔質体2よりも高いことが挙げられる。つまり、多孔質体2及び粒子4の表面や間隙に液体が保持され、多孔質構造体1全体として液体が良好に保持される。これにより、例えば、液体は、流体に反応させる主要な化合物を含むものとし、粒子4をその反応の触媒として作用させるような多孔質構造体1を構成することができる。
例えば、多孔質構造体1の用途として、バイオマス等を熱分解して得られた可燃性ガスに含まれる不純物を除去するフィルターを挙げることができる。この場合、多孔質構造体1は、金属を発泡させた発泡金属からなる多孔質体2のセル3中に、ジルコニアなどのセラミックからなる粒子4を保持させたものが好適である。そして、この多孔質構造体1に、溶融炭酸塩を含浸させる。
これにより、不純物が、溶融炭酸塩及び触媒として作用する粒子4により、好適に除去される。上述したように多孔質構造体1は、溶融炭酸塩を良好に保持するものであるので、流体が流通しても溶融炭酸塩がこぼれ落ちにくい。このため、多孔質構造体1は、長時間に亘って不純物除去機能が維持されるものとなる。
なお、可燃性ガスに含まれる不純物としては、硫黄(S)分、ハロゲン(F、Cl)分、窒素(N)が挙げられ、これらの元素から高温の還元雰囲気では、硫化水素(HS)、塩化水素(HCl)、フッ化水素(HF)、アンモニア(NH)等の代表的な不純物ガスが発生する。また、溶融炭酸塩としては、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸カリウム(KCO)等の各種アルカリ金属炭酸塩を、単独又は複数混合したものを用いることができる。また、上記アルカリ金属炭酸塩の他に、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、セリウム(Ce)等の炭酸塩を溶融炭酸塩として用いることも可能である。
また、他の多孔質構造体1の用途として、熱交換を挙げることができる。例えば、粒子4の比熱を多孔質体2よりも高くする。そして、流体を多孔質構造体1に流通させる。これにより、粒子4には、熱が多孔質体2よりも長い時間に亘り保持させることができる。
上述した実施形態では、粒子4を機能性材料で形成し、流体との反応を行わせるものとしたが、このような態様に限定されない。多孔質体2を機能性材料で形成し、流体との反応を行わせるものとしてもよいし、粒子4及び多孔質体2の双方を機能性材料で形成し、流体との反応を行わせるものとしてもよい。
ここで、多孔質構造体1の製造方法を説明する。図3は、本実施形態に係る多孔質構造体の製造方法を示す断面図である。
まず、図3(a)に示すように、粒子4の周囲をスペーサー材6で覆う。スペーサー材6は、加熱により溶融するものが好ましく、例えば、アルカリ金属化合物が好ましい。アルカリ金属化合物としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどを挙げることができる。
次に、図3(b)に示すように、多孔質体2を形成する粉体状の機能性材料と、スペーサー材6で覆われた粒子4とを混合し、所定形状に成形する。例えば、当該粒子4と金属粉末とを、所望の気孔率となるような割合で混合し、平板状に成形する。
そして、図3(c)に示すように、成形した混合物を焼結する。この焼結による加熱で、スペーサー材6が溶融するので、これを水洗除去する。これにより、元々スペーサー材6が存在していた領域がセル3となり、そのセル3内部に粒子4が保持された多孔質構造体1が形成される。なお、隣り合うスペーサー材6同士が接触していた部分がセル3同士の連結口5となっている。
上述した製造方法とは別の多孔質構造体1の製造方法を説明する。図4は、本実施形態に係る多孔質構造体の製造方法を示す断面図である。
まず、図4(a)に示すように、多数の空孔9(開気孔や閉気孔)が画成されたテンプレート材7を用意する。テンプレート材7の空孔9を画成する部分(隔壁)中には、粒子4を混入させておく。テンプレート材7としては、多孔質で加熱により溶融するものが好ましく、例えば、ポリウレタンを多孔状に形成したもの(ウレタンフォーム)が挙げられる。具体的にはポリウレタン原料に発泡剤とともに粒子4を混入し、発泡させることで形成する。
次に、図4(b)に示すように、多孔質体2を形成する粉体状の機能性材料をスラリー化したスラリー8を、テンプレート材7に含浸させる。これにより、テンプレート材7の空孔9にスラリー8が保持される。
そして、図4(c)に示すように、スラリー8を含浸したテンプレート材7を乾燥させ、加熱する。これにより、テンプレート材7が溶融するとともに、除去され多孔質構造体1が形成される。図4(d)に拡大するように、この製造方法による多孔質構造体1は、テンプレート材7の空孔9部分に粉体状の機能性材料が焼結されたものが位置し、その隙間がセル3となり該セル3に粒子4が保持されたものとなる。なお、この場合、元々テンプレート材7(隔壁)が位置していた部分が空隙となって、セル3同士の連結口5となる。
以上に説明した多孔質構造体1の製造方法によれば、セル内に保持された機能性を有する粒子が抜け落ちることを確実に防止できる多孔質構造体1を簡易な方法で製造することができる。
〈実施形態2〉
実施形態1に係る多孔質構造体1は、セル3が外部に連通している構成としたが、必ずしもこのような態様に限定されない。図5は、本実施形態に係る多孔質構造体の概略構成及びその一部を拡大した断面図である。なお、実施形態1と同一のものには同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図5(a)に示すように、本実施形態に係る多孔質構造体1は、多孔質体2とそのセル3内に保持された粒子4とを備える。
多孔質体2は、内部に無数の微小なセル3(気孔)を有し、それらのセル3は、閉気孔(クローズセル)として形成されている。多孔質体2の材料としては、上述した機能性材料を用いることができる。ただし、全てのセル3が閉気孔である必要はない。実施形態1の様にいくつかの開気孔を一部に含む多孔質体2であってもよい。
図5(a)には、観念的なセル3の構造として球形状のものを示してある。これらの複数のセル3は、隣り合う他のセル3とは連結していない。
セル3は、多孔質体2中に形成された気孔であり、その内部に粒子4が保持される程度の大きさの空間を有する。すなわち、粒子4は、セル3内部の空間に閉じ込められた状態である。
このような多孔質構造体1は、例えば上下方向に圧縮するなどして押し潰した際に、セル3の一部が割れて他のセル3と連通する。すなわち、圧縮することで、セル3が破壊され、隣り合うセル3の内部同士が連通する。つまり、実施形態1に示した多孔質構造体1と同様に、多孔質体2のほとんどのセル3が開気孔となり、セル3同士が連通することで、例えば図5(b)の矢印に示すような流体の流路となる連通孔が多数形成される。
このようにして形成された多孔質構造体1は、実施形態1のものと同等の作用効果を奏する。例えば、実施形態1と同様に、連結口5の開口径は、セル3内部に保持された粒子4の径よりも小さなものとなっているので、セル3内部に保持された粒子4は、連結口5から外部に抜け出ないようになっている。
本実施形態の多孔質構造体1は、当初は閉気孔としてのセル3内に粒子4が保持され、多孔質構造体1の圧縮によりセル3内の粒子4に流体が接触できるような連通孔が形成される。このような構造とすることにより、多孔質構造体1を実際に用いる現場に搬送するまでの間、粒子4を外気に触れさせないことができる。そして、その現場において圧縮することで始めて粒子4が流体に接触可能になる。これにより、現場に搬送するまでの間に粒子4が化学反応してその機能が劣化してしまうことを防止できる。
実施形態2に係る多孔質構造体1は、例えば次のようにして作製することができる。まず、多孔質体2を形成する粉体状の機能性材料をスラリー化したスラリーを作製し、該スラリーに粒子4を混入する。そして、スラリー内に気泡を注入しながら(バブリング)、加熱して焼結することで、多孔質構造体1を製造することができる。
他の製造方法としては、発泡剤としてCaCO、MgCO等を用い、これらを粒子4にコーティングする。そして、そのコーティングした粒子4を溶融金属に混ぜる。その後、温度を発泡剤が発泡する発泡温度まで上げたのち、急冷することで、固体金属中にクローズセルが形成され、そのクローズセル内に粒子4が保持された多孔質構造体が得られる。
以上に説明した多孔質構造体1の製造方法によれば、セル内に保持された機能性を有する粒子が抜け落ちることを確実に防止できる多孔質構造体1を簡易な方法で製造することができる。
本発明は、触媒やフィルター、熱交換を要する産業分野で利用することができる。
1 多孔質構造体
2 多孔質体
3 セル
4 粒子
5 連結口
6 スペーサー材
7 テンプレート材
8 スラリー
10 流路

Claims (10)

  1. 複数のセルを区画する多孔質体と、
    機能性材料から形成された粒子とを備え、
    前記粒子は、当該粒子の径よりも小さな開口径を有する前記セルの内部に保持されている
    ことを特徴とする多孔質構造体。
  2. 請求項1に記載する多孔質構造体において、
    前記多孔質体は、前記機能性材料から形成されている
    ことを特徴とする多孔質構造体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する多孔質構造体において、
    前記機能性材料は、金属酸化物、金属、合金及び無機物からなる群から選択される少なくとも一種である
    ことを特徴とする多孔質構造体。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載する多孔質構造体において、
    前記多孔質体及び前記粒子に溶融炭酸塩が保持されている
    ことを特徴とする多孔質構造体。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載する多孔質構造体において、
    前記セルは、開気孔である
    ことを特徴とする多孔質構造体。
  6. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載する多孔質構造体において、
    前記セルは、閉気孔であり、多孔質体が圧縮されたときに他のセルと連通して開気孔となる
    ことを特徴とする多孔質構造体。
  7. 複数のセルを区画する多孔質体と、前記機能性材料から形成された粒子とを備え、前記粒子は、当該粒子の径よりも小さな開口径を有する前記セルの内部に保持された多孔質構造体の製造方法であって、
    スペーサー材で覆われた前記粒子を、機能性材料から形成された粉体に混合して焼結することで焼結体を形成するとともに前記スペーサー材を除去する
    ことを特徴とする多孔質構造体の製造方法。
  8. 請求項7に記載する多孔質構造体の製造方法において、
    前記スペーサー材は、アルカリ金属化合物であり、
    前記焼結体を焼結する際に、前記アルカリ金属化合物を溶融させ、水洗除去する
    ことを特徴とする多孔質構造体の製造方法。
  9. 複数のセルを区画する多孔質体と、前記機能性材料から形成された粒子とを備え、前記粒子は、当該粒子の径よりも小さな開口径を有する前記セルの内部に保持された多孔質構造体の製造方法であって、
    多数のセルが隔壁で画成されたテンプレート材の該隔壁内に前記粒子を混入し、
    機能性材料から形成された粉体を含むスラリーを前記テンプレート材に含浸し、
    前記テンプレート材を加熱することで前記スラリーを焼結させるとともに前記テンプレート材を除去する
    ことを特徴とする多孔質構造体の製造方法。
  10. 請求項9に記載する多孔質構造体の製造方法において、
    前記テンプレート材は、前記粒子が混入したポリウレタンを多孔状に形成したものであり、
    前記スラリーが含浸された前記テンプレート材を加熱する際に、前記ポリウレタンを溶融させ、除去する
    ことを特徴とする多孔質構造体の製造方法。
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