JP2013170666A - ダンパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カム式の回転緩衝機構でのがた詰まりを要因とする異音の発生を抑制できるダンパ装置を提供する。
【解決手段】第1および第2回転部材21、22の相対回転角度に応じて弾性変形するダンパスプリング24と、第2回転部材22に支持されたカム部材41と、カム部材41およびダンパスプリング24に係合し、ダンパスプリング24の弾性変形量を両回転部材21、22の相対回転角度に応じて変化させるよう第1回転部材21に揺動可能に支持されたカムフォロワアーム28L、28Rとを備えたダンパ装置であって、第2回転部材22には、カム面41cに近接する当接面42eを有し、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるときに当接面42eをカム面41cより大きい圧接力でカムフォロワアーム28L、28Rに圧接係合させる樹脂プレート42A、42Bが装着されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、トルク伝達可能な一方および他方の回転部材の間に介装されるダンパ装置に関し、特に、緩衝用の弾性部材の撓みを回転カムを用いて調整するようにしたカム式のダンパ装置に関する。
トルク伝達可能な一方および他方の回転部材の間に介装されるダンパ装置は、例えば車両の動力伝達経路を断続(接続および遮断)可能なクラッチ装置に装備されている。このようなダンパ装置は、動力伝達経路上における伝達トルクの変動を吸収したり衝撃トルクを緩和したりする緩衝要素として弾性部材を有しているのが一般的である。
また、近時、駆動側および被駆動側の回転部材のうちいずれか一方側に設けた回転カムにより、緩衝用の弾性部材の撓みを駆動側および被駆動側の回転部材の相対回転角度(以下、捩れ角ともいう)に応じた好ましい撓み量に調整できるようにしたカム式のダンパ装置が提案されている。
具体的には、駆動側および被駆動側の回転部材のうちいずれか一方と一体回転する略楕円形状のカム部材と、このカム部材と弾性部材との間に介装されたトルク伝達部材と、を備え、駆動側および被駆動側の回転部材の間の捩れ角に応じて弾性部材の撓み量をカム部材により非線形に大きく変化させるようにして、捩れ角範囲の広角化を図ったものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、駆動側および従動側のフライホイールの間に介装されるダンパ装置として、駆動側のフライホイールにその半径方向に弾性変形するよう重ね板ばねを装着するとともに、従動側のフライホイールにその半径方向に向くカム面を有する回転カムを装着し、従動側の回転カムのカム面に接触するカムフォロアを駆動側の重ね板ばね側に保持させるようにして、軸線方向の寸法を増大させずに高トルク変動吸収性能を発揮できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
国際公開第2011/067815号 特開平09−280317号公報
しかしながら、上述のような従来のダンパ装置にあっては、カム式の回転緩衝機構の作動時におけるがた詰まりを要因として異音が発生してしまい、運転者に不快感を与えるおそれがあった。
例えば、エンジンのアイドル運転状態から車両を発進させるためにクラッチ装置によって駆動側および被駆動側の動力伝達経路が接続されるとき、あるいは、車両が急発進するとき、カム式の回転緩衝機構における部材間のがたが詰まったり駆動系のがたもが詰まったりすることで、金属同士の干渉によるいわゆるカチャ音や駆動系のがた打ち音が異音として発生してしまい、そのような異音が運転者に不快感を与えてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、カム式の回転緩衝機構でのがた詰まりを要因とする異音の発生を抑制することのできるダンパ装置を提供するものである。
本発明に係るダンパ装置は、上記目的達成のため、(1)第1回転部材と第2回転部材との間に介装され、両回転部材の間に捩り剛性を付与するよう両回転部材の相対回転角度に応じて弾性変形する弾性部材と、前記第1回転部材と前記第2回転部材とのうちいずれか一方の部材と一体回転するよう該一方の部材に支持され、該一方の部材の半径方向における高さが変化するカム面を形成するカム部材と、前記カム面に係合可能な第1係合部および前記弾性部材に係合可能な第2係合部を有し、前記弾性部材の弾性変形量を前記相対回転角度に応じて変化させるよう前記第1回転部材と前記第2回転部材とのうちいずれか他方の部材に可動状態で支持されたカムフォロワ部材と、を備えたダンパ装置であって、前記一方の部材には、前記カム部材の前記カム面に近接して配置される当接面を有し、前記弾性部材の弾性変形量が最小域となるときに該当接面を前記カム面より大きい圧接力で前記カムフォロワ部材の前記第1係合部に圧接係合させる緩衝部材が装着されていることを特徴とする。
このダンパ装置では、カム部材によるカムフォロワ部材のリフトが小さく弾性部材の弾性変形量が最小域となるとき、緩衝部材の当接面がカム面より大きい圧接力でカムフォロワ部材に圧接係合することから、カム部材とカムフォロワ部材の間でがた詰めがなされ、あるいは、更にカムフォロワ部材以降の他方の部材側でのがた詰めが可能となる。したがって、弾性部材、カム部材およびカムフォロワ部材を有するカム式の回転緩衝機構の作動時における、がた詰まりを要因とする異音の発生を抑制することが可能となる。なお、弾性部材の弾性変形量が最小域となるとき、カム面は、カムフォロワ部材に圧接係合する必要は無く、圧接力が当接面側より小さいか、圧接力ゼロの非接触状態となることになる。
本発明のダンパ装置においては、(2)前記緩衝部材は、前記弾性部材の弾性変形量が増大するとともに前記カムフォロワ部材の前記第1係合部が前記カム面に圧接するときには、前記カムフォロワ部材により押圧されて前記当接面を前記一方の部材の半径方向で前記カム面側に変位させ、前記弾性部材の弾性変形量が最小域となるときには、前記一方の部材の半径方向で前記当接面を前記カム面より前記第1係合部側の初期位置に復帰させるのが望ましい。
この場合、カム面より第1係合部側の初期位置に復帰可能な当接面が、カムフォロワ部材の第1係合部に常時圧接係合することになり、がた詰まりを要因とする異音の発生が有効に抑制される。
上記(2)の構成を有するダンパ装置においては、(3)前記緩衝部材は、前記カム面の低リフトの角度領域で前記カム部材に隣接して前記当接面を形成する当接面形成部と、該当接面形成部を前記初期位置に復帰させる復帰力発生部と、を有しているのがよい。
これにより、がた詰まりを要因とする異音の発生が有効に抑制可能となる。しかも、当接面に要求される摺動性や形状安定性を満足する当接面形成部を設定しつつ、所要の復帰力を発生可能な復帰力発生部を容易に設定できる。
上記(3)の構成を有するダンパ装置においては、(4)前記一方の部材が、半径方向の内方側に円筒状の内ハブ部を有するとともに、前記カム部材が、該内ハブ部と一体のハブプレート部を構成しており、前記緩衝部材の前記当接面形成部が、前記ハブプレート部に可動状態で支持され、前記緩衝部材の前記復帰力発生部が、前記当接面形成部と前記内ハブ部との間に介装された弾性リングによって構成されていることが好ましい。
この場合、当接面形成部に復帰力発生部とは異なる動作方向や動作量の設定ができるとともに、要求特性に対し素材を容易に最適化できることになる。
上記(3)、(4)の構成を有するダンパ装置においては、(5)前記緩衝部材の前記当接面形成部が、前記カム部材より低剛性の素材からなることが好ましい。
この構成により、緩衝部材の緩衝性を高めることができる。なお、前記当接面形成部が、樹脂製プレートであり、前記カムフォロワ部材および前記カム部材が、それぞれ金属製であるのがよい。
本発明のダンパ装置においては、(6)前記カムフォロワ部材の前記第1係合部は、前記弾性部材の弾性変形量が最小域となるとき、前記カム面から離間しつつ前記緩衝部材の前記当接面に圧接係合するものであってもよい。
この構成により、弾性部材の弾性変形量が最小域となるときには、カムフォロワ部材の第1係合部が緩衝部材の当接面に圧接係合することになる。したがって、第1回転部材と第2回転部材との間の相対回転角度が最小(例えば0度)になるときに、カム部材とカムフォロワ部材の間でがた詰めがなされ、あるいは、更にカムフォロワ部材以降の他方の部材側でのがた詰めがなされることになる。その結果、カム式の回転緩衝機構の作動時における、がた詰まりを要因とする異音の発生を抑制することが可能となる。
本発明のダンパ装置においては、(7)前記カムフォロワ部材は、前記第1係合部が長手方向一端側に、前記第2係合部が長手方向他端側に配されたアームで構成されるとともに、該アームの長手方向中間部で前記他方の部材に揺動可能に支持されているのがよい。
この構成により、カムフォロワ部材の長手方向中間部を支点とする第1係合部側と第2係合部側とのレバー比を捩り方向の緩衝およびがた詰めに効果的な値に容易に設定できる。したがって、所要の緩衝性能を確保しつつ、がた詰まりを要因とする異音の発生を有効に抑制することができる。
本発明のダンパ装置においては、(8)前記カムフォロワ部材の前記第1係合部、前記カム部材の前記カム面、および、前記緩衝部材の前記当接面形成部が、それぞれ複数設けられていることが好ましい。この場合、第1回転部材と第2回転部材の相対的な捩れ回転方向がいずれの方向についても、緩衝部材をカムフォロワ部材に圧接係合させることができ、捩れ回転方向に関係なく、カム部材とカムフォロワ部材の間でのがた詰めが可能となる。
本発明によれば、弾性部材の弾性変形量が最小域となるとき、緩衝部材の当接面をカム面より大きい圧接力でカムフォロワ部材に圧接係合させるようにしているので、カム部材とカムフォロワ部材の間でのがた詰めを可能にして、弾性部材、カム部材およびカムフォロワ部材を有するカム式の回転緩衝機構の作動時におけるがた詰まりを要因とする異音の発生を抑制可能なダンパ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るダンパ装置を含む車両用のクラッチ装置の要部概略構成図である。 図2(a)は、本発明の一実施形態に係るダンパ装置における第1および第2回転部材の回転中心軸線とカムフォロワローラの回転中心軸線とで特定される角度位置でのカム係合部付近の拡大断面図であり、図2(b)は、同ダンパ装置における第1および第2回転部材の回転中心軸線とカムフォロワアームの揺動中心軸線とで特定される角度位置でのアーム支持部付近の拡大断面図である。 図3(a)は、本発明の一実施形態に係るダンパ装置における第1および第2回転部材の回転中心と緩衝部材の当接面形成部の揺動中心軸線とで特定される角度位置での緩衝部材支持部付近の拡大断面図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIB矢視図である。 本発明の一実施形態に係るダンパ装置におけるカム面および当接面に対するカムフォロワの圧接力と第1および第2回転部材の捩れ角との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態に係るダンパ装置を含む車両用のクラッチ装置の要部システム構成図である。 本発明の一実施形態に係るダンパ装置における第1および第2回転部材の間に比較的小さな捩れ角が生じたときの動作説明図である。 本発明の一実施形態に係るダンパ装置における第1および第2回転部材の間に比較的大きな捩れ角が生じたときの動作説明図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(一実施形態)
図1〜図5は、本発明の一実施形態に係るダンパ装置を示す図である。
なお、本実施形態は、本発明のダンパ装置を車両用の摩擦クラッチ装置に適用したものである。
まず、その構成について説明する。
図1および図5に示すように、本実施形態のクラッチ装置1は、図示しない車両においてその走行駆動用の内燃機関と変速機以降の駆動系との間に介在しており、その内燃機関の出力軸2から変速機入力軸3への動力伝達経路を接続および遮断(以下、双方を指して断続という)することができるとともに、その断続時の要求操作に応じて伝達トルクを徐々に変化させる半クラッチ操作ができるようになっている。
内燃機関の出力軸2にはフライホイール11(図5参照)が連結されており、このフライホイール11の片面側には、クラッチ装置1の主要構成要素である略円板状のクラッチディスク12が対向配置されている。また、クラッチディスク12の背面側を覆うようにクラッチカバー13が設けられており、クラッチカバー13は、その外周部でフライホイール11に一体的に締結されている。
クラッチカバー13にはダイヤフラムスプリング14が装着されており、このダイヤフラムスプリング14は、プレッシャプレート15を介してクラッチディスク12のフェーシング部12aを押圧し、クラッチディスク12をフライホイール11側に圧接させることができるようになっている。ここで、プレッシャプレート15は、クラッチカバー13に変速機入力軸3の軸方向に移動可能に支持されている。
クラッチ装置1は、図5に示すような公知のクラッチ操作機構30によって操作されるようになっている。
このクラッチ操作機構30は、クラッチペダル31と、クラッチペダル31の踏込み操作量に応じた油圧を発生させるマスタシリンダ32と、そのマスタシリンダ32からの油圧を受けて作動し、レリーズフォーク34を操作するレリーズシリンダ33とを備えている。
マスタシリンダ32は、クラッチペダル31からの操作力が入力されるとき、内部の作動油を加圧してレリーズシリンダ33側に押し出すようになっており、このレリーズシリンダ33は、レリーズフォーク34を図5中の反時計方向に回動させて、ダイヤフラムスプリング14の中央部をレリーズベアリング35を介してフライホイール11側に押圧する接続解除操作を実行するようになっている。
ダイヤフラムスプリング14は、接続解除操作を受けたとき、その外周部をフライホイール11から離隔する側に変位させるようにピボットリング17を支点として撓み、クラッチディスク12のフライホイール11側への圧接状態を解くようになっている。
一方、クラッチディスク12は、フェーシング部12aに連結された略円板状の第1回転部材21と、変速機入力軸3に軸方向に摺動可能で回転方向には一体に嵌合した第2回転部材22と、これら第1回転部材21および第2回転部材22の間に介装された回転緩衝機構23と、を含んで構成されている。
図2(a)および図3(b)に示すように、第1回転部材21および第2回転部材22は、それぞれの回転中心である同一の軸線C1上で相対回転できるように互いに回転可能に結合されており、回転緩衝機構23は、駆動側の第1回転部材21と被駆動側の第2回転部材22との間で緩衝作用をなすよう、第1回転部材21および第2回転部材22の間に捩り剛性を付与するようになっている。
図1および図2(b)に示すように、第1回転部材21は、少なくとも中心側で略円板状をなす一対のディスクプレート21a、21bを連結ピン21p等の複数の連結部材によって一体に結合したものであり、例えば片側のディスクプレート21aの外周部分でフェーシング部12a(図5参照)を弾性支持している。なお、フェーシング部12aとその連結構造は公知のものと同様でよいので、ここではフェーシング部12aとその連結構造については図1中での図示を省略して、第1回転部材21を円板形状で示している。
第2回転部材22は、その径方向の内方側に、両端外周部で第1回転部材21の一対のディスクプレート21a、21bの中心部に嵌合する略円筒状の内ハブ25(内ハブ部)を有しており、その径方向の外方側に、内ハブ25と一体に形成されたハブプレート26(ハブプレート部)とを有している。ここで、内ハブ25は、変速機入力軸3の先端外周部に回転方向一体に嵌合(例えばスプライン嵌合)する内周側の嵌合部25aと、ハブプレート26、カラー29a、29bおよび皿ばね29cと協働してディスクプレート21a、21bの離間距離を規定する段付き部25bと、を有している。
第1回転部材21と第2回転部材22とのうちいずれか一方の部材、例えば第2回転部材22には、カム部材41が装着されている。このカム部材41は、第2回転部材22の半径方向における高さが角度位置に応じて変化するカム面41cを有している。
カム部材41のカム面41cの輪郭形状は、360°の角度範囲内に少なくとも1箇所にリフトが増大するローブ部分を有するように設定されており、例えば一対のローブ部分を有するように概ねひし形に近い略楕円形状をなしている。
このカム部材41は、第2回転部材22の内ハブ25に対し少なくとも一体回転するように支持されており、例えば第2回転部材22の内ハブ25およびハブプレート26と一体に形成されている。
回転緩衝機構23は、カム部材41と共に、第1回転部材21および第2回転部材22の間の相対回転角度に応じて弾性変形する複数のダンパスプリング24(弾性部材)を有しており、これらカム部材41と複数のダンパスプリング24との間に、複数組のスプリングシート27L、27Rと、複数、例えば一対のトルク伝達用のカムフォロワアーム28L、28Rとを有している。
複数組のスプリングシート27L、27Rは、複数のダンパスプリング24のそれぞれの両端部に係合しつつ、複数のダンパスプリング24と第1回転部材21のディスクプレート21a、21bとの間に介在している。
また、一対のカムフォロワアーム28L、28Rは、それぞれ複数組のスプリングシート27L、27Rのうち一方側のスプリングシート27Rとカム部材41との間に介在するように、等角度間隔、例えば180°間隔に配置されている。
複数のダンパスプリング24(弾性部材)は、それぞれ例えば圧縮コイルスプリングによって構成されており、第1回転部材21のディスクプレート21a、21bの半径方向所定位置に周方向に等間隔に設けられている。
また、各ダンパスプリング24は、その両端側でスプリングシート27L、27Rを介して第1回転部材21のディスクプレート21a、21bの双方もしくは一方に支持されている。
具体的には、図1に示すように、スプリングシート27L、27Rは、ディスクプレート21a、21bのそれぞれに図1中の左右方向(概ね接線方向)に延びるように形成された溝状の保持穴部21hの両端側で各ディスクプレート21a、21bに突き当て可能になっている。
これらスプリングシート27L、27Rの間に保持されるダンパスプリング24の長さは、スプリングシート27L、27Rが保持穴部21hで最も離れるとき(両端側に突き当てられるとき)でも、その自由長さよりも短い組付け長さに圧縮された状態となるように設定されており、予め設定された組付け荷重より大きい荷重が入力されたときに圧縮されるようになっている。
複数組のスプリングシート27L、27Rのうち少なくとも一方側のスプリングシート27Rは、ディスクプレート21a、21bの保持穴部21hに沿って図1中の左右方向に摺動可能に案内されており、これによりスプリングシート27L、27Rが両者間のダンパスプリング24を伸縮させるように相対変位できるようになっている。
複数のカムフォロワアーム28L、28Rは、それぞれカム部材41のカム面41cに係合する長手方向一端側の第1係合部28aと、スプリングシート27Rを介してダンパスプリング24に係合する長手方向他端側の第2係合部28bと、第1回転部材21および第2回転部材22のうちいずれか他方の部材、例えば第1回転部材21に揺動可能な状態(可動状態)で支持される長手方向中間部の揺動中心軸部28cとを有している。
各カムフォロワアーム28Lまたは28Rの第1係合部28aは、例えば揺動中心軸部28cと平行な中心軸線回りに回転自在なローラによって構成されている。この第1係合部28aのローラ中心から揺動中心軸部28cの中心までの離間距離L1(図2(a)参照)は、スプリングシート27Rと第2係合部28bとの圧接点から揺動中心軸部28cの中心までの離間距離L2(捩り角ゼロで最小となるよう捩れ角に応じて変化し得る;図1参照)よりも大きくなっている。また、複数のカムフォロワアーム28L、28Rの形状や離間距離L1と離間距離L2との比およびその変化量は、要求される回転緩衝性能に応じて適宜剪定可能である。
また、第1回転部材21および第2回転部材22が相対回転し、カム部材41のカム面41cに係合する第1係合部28aが第1回転部材21および第2回転部材22の半径方向に変位するとき、一対のカムフォロワアーム28L、28Rは、第1回転部材21および第2回転部材22の相対回転角度に応じて、揺動中心軸部28cの回りに互いに同一の角度だけ揺動(回動)するようになっている。
したがって、カム部材41によるカムフォロワアーム28L、28Rのリフト(半径方向の持上げ高さ)は、第1回転部材21および第2回転部材22の相対回転角度である捩れ角に応じて互いに同一のリフト値で推移するようになっており、複数のダンパスプリング24がその捩れ角に応じて互いに同一の弾性変形量で伸縮するようになっている。
ところで、第2回転部材22には、カム面41cのうち少なくとも低リフトとなるカム部材41の長手方向中央側の一対の弧状部分でカム部材41に隣接するように、一対の樹脂プレート42A、42B(当接面形成部)が装着されている。一対の樹脂プレート42A、42Bは、これら樹脂プレート42A、42Bと第2回転部材22の内ハブ25との間に介装された弾性リングとしてのウェーブワッシャ43を介して、第2回転部材22に可動状態で支持されている。
図1に示すように、一対の樹脂プレート42A、42Bは、それぞれカム部材41のカム面41cのうちリフトが最小となる角度位置(カム部材41の長径方向中央に対応する角度位置)を中心とする所定の低リフトの角度領域内とそれに続く回転方向一方側の延長領域内に当接面42eを形成している。これら一対の当接面42eは、例えばカム部材41のひし形に近い略楕円形のカム面41cのうち一対の弧状カム面41d、41eに類似する略弧状をなしている。ここで、一方の弧状カム面41dは、カム面41cのうちカム部材41の長径方向の一端側および短径方向一端側に位置する1/2のカム面領域であり、他方の弧状カム面41eは、カム面41cのうちカム部材41の長径方向の他端側および短径方向他端側に位置する1/2のカム面領域である。
また、図3(a)および図3(b)に示すように、一対の樹脂プレート42A、42Bには、それぞれの一端寄りの長手方向所定位置で側面から突出するように、支点ピン42pが一体に形成されるか圧入されている。
これら一対の樹脂プレート42A、42Bの支点ピン42pは、カム部材41の一対の弧状カム面41d、41eの長手方向所定位置付近で、カム部材41と一体のハブプレート26に形成された一対の保持孔26hに径方向の遊びを持って挿入されている。したがって、一対の樹脂プレート42A、42Bは、それらの当接面42eをカム部材41のカム面41cに対し半径方向に変位させるよう、第1回転部材21および第2回転部材22の半径方向への揺動および微小変位が可能になっている。
なお、一対の樹脂プレート42A、42Bは、金属、例えば鋼製のカム部材41よりも低剛性の素材、例えば耐クリープ性能や耐熱性の良好な樹脂からなる。ただし、一対の樹脂プレート42A、42Bに芯材を埋設してもよいし、芯材を主体として当接面42eの近傍部分のみを樹脂や他の弾性体もしくは粘弾性体としてもよい。
ウェーブワッシャ43は、一対の樹脂プレート42A、42Bの当接面42eがカム部材41のカム面41cより半径方向の外方側に位置するように、一対の樹脂プレート42A、42Bを初期位置に復帰させる復帰力発生部となっており、内ハブ25の外周面に対向する一対の樹脂プレート42A、42Bの凹状湾曲面42dに圧接することで、一対の樹脂プレート42A、42Bの当接面42eをカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aに押し付けるようになっている。
これら一対の樹脂プレート42A、42Bおよびウェーブワッシャ43は、第1回転部材21および第2回転部材22の間の捩れ角がゼロに近く、回転緩衝機構23のダンパスプリング24の弾性変形量が最小域(組込み時の弾性変形量か設定された組込み荷重と実質的に同一ばね荷重となるカム角度範囲内での弾性変形量の範囲)となるときに、一対の樹脂プレート42A、42Bの当接面42eを対応する一対のカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aに圧接係合させる緩衝部材を構成している。
ここで、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるときに各樹脂プレート42Aまたは42Bの当接面42eから各カムフォロワアーム28Lまたは28Rの第1係合部28aに加わる圧接力は、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるときにカム部材41のカム面41cから各カムフォロワアーム28Lまたは28Rの第1係合部28aに加わる圧接力より大きくなるように設定されている。また、その設定条件を満足するように、一対の樹脂プレート42A、42Bの形状や、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるときのウェーブワッシャ43の撓み量等が設定されている。
樹脂プレート42A、42Bの当接面42eからカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aに加わる圧接力は、カム部材41とカムフォロワアーム28L、28Rの間のがた詰めや、カムフォロワアーム28L、28Rから第1回転部材21側に回転方向の力を伝達するトルク伝達経路におけるがた詰めを可能とするように設定される。すなわち、ダンパスプリング24、カム部材41およびカムフォロワアーム28L、28Rを有するカム式の回転緩衝機構23の作動時に、ダンパスプリング24を圧縮開始する直前のがた詰まりを要因とする異音の発生を抑制するように設定されている。
本実施形態では、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるとき、樹脂プレート42A、42Bの当接面42eからカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aに加わる圧接力がカム部材41のカム面41cからの圧接力より大きくなるので、カム部材41のカム面41cとカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aとの間に小さい隙間が形成され得る。すなわち、カムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aは、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるとき、カム部材41のカム面41cから離間しつつ樹脂プレート42A、42Bの当接面42eに圧接係合する状態をとり得る。
ただし、ここにいう隙間は、組付け寸法のばらつきによるカム部材41のカム面41cとカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aとの間のがた程度かそれより若干大きいが十分に小さい隙間であるのがよい。
ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるときに樹脂プレート42A、42Bの当接面42eからカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aに加わる圧接力は、ダンパスプリング24の弾性変形量が増加し始めるときのカム部材41のカム面41cとカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aとの圧接力よりも小さく設定される。
図4は、そのような荷重設定の条件の一例を、カムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aが受ける圧接力を縦軸とし、第1回転部材21および第2回転部材22の間の捩れ角を横軸として実線で示している。なお、本実施形態のダンパ装置は、捩れ角が一定角度より大きくなると単位捩れ角当りの捩りトルクの増加率が増す特性を示すものとなるが、図4は、捩れ角が小さくヒステリシスが大きい範囲(捩り角は正側)での圧接力の変化をがた詰め領域を誇張して示している。
同図中の点P1は、捩り角が最小となるときに樹脂プレート42A、42Bの当接面42eからカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aに加わる初期の圧接力(以下、初期の圧接力P1という)を示している。また、同図中の点P2は、第1回転部材21および第2回転部材22の相対回転によってダンパスプリング24の弾性変形量が増加し始めるときのカム部材41のカム面41cとカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aとの圧接力(以下、撓み開始時の圧接力P2という)を示している。P3は、捩り角が最小となるときの、カム部材41のカム面41cとカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aとの圧接力を示しており、初期の圧接力P1より小さい値、例えばゼロに近い値になっている。
この図4のような荷重設定により、ダンパスプリング24の弾性変形量が増大するとともにカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aがカム面41cに圧接するときには、一対の樹脂プレート42A、42Bは、カムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aにより半径方向内方側に押圧され、それらの当接面42eを第1回転部材21および第2回転部材22の半径方向でカム面41c側(内側)に変位させる。一方、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるときには、第1回転部材21および第2回転部材22の半径方向で当接面42eをカム面41cより第1係合部28a側(外側)の初期位置に復帰させることができるようになっている。
なお、初期の圧接力P1を発生させるためのウェーブワッシャ43の初期の撓み量は、初期の圧接力P1から撓み開始時の圧接力P2に達するまでのウェーブワッシャ43の撓み増加量と同程度かそれより大きい方が好ましい。また、ウェーブワッシャ43は、図中では半径方向に波打つ帯び状体としているが、ばね用線材等からなる他の弾性リングで構成されてもよい。
次に、作用を説明する。
上述のように構成された本実施形態のダンパ装置では、通常、車両の動力伝達経路が断続される状態で伝達トルクがさほど変化しないときには、図1および図6に示すように、第1回転部材21および第2回転部材22の間の相対回転角が所定角度以下となり、そのような状態下では、カム部材41のリフト量が比較的小さく、第1回転部材21および第2回転部材22の間の捩り剛性は比較的低剛性となる。したがって、第1回転部材21および第2回転部材22のうちいずれか一方または双方にある程度の回転変動が生じても、その回転変動が効果的に吸収される。
一方、クラッチ操作により動力伝達経路が急に接続されたり車両が急発進が要求されたりすると、第1回転部材21および第2回転部材22の間の相対回転角が所定角度を超えて大きくなる。そのような状態下では、カム部材41のリフト量が比較的急勾配に増大し、第1回転部材21および第2回転部材22の間の捩り剛性は比較的急に高剛性に移行することになる。したがって、第1回転部材21および第2回転部材22の間の捩り剛性が非線形となり、所要の回転緩衝性能とトルク伝達性能を両立させ得るものとなる。
また、第1回転部材21および第2回転部材22の間の相対回転角が前記所定角度より大きい或る角度になると、図7に示すように、カム部材41のリフト量が最大となるが、相対回転角が更に増加すると、捩り剛性は急減する。したがって、大きなトルク変動入力に対して、捩り剛性が大きく増減変化し、所要のトルク変動吸収性能が発揮される。
このような本実施形態のダンパ装置においては、第1回転部材21および第2回転部材22の間の相対回転角がゼロに近く、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるときには、樹脂プレート42A、42Bの当接面42eがカム面41cより大きい圧接力でカムフォロワアーム28L、28Rに圧接係合する。したがって、カム部材41とカムフォロワアーム28L、28Rの間でがた詰めがなされ、あるいは、更にカムフォロワアーム28L、28R以降の他方の部材側でのがた詰めが可能となる。
その結果、ダンパスプリング24、カム部材41およびカムフォロワアーム28L、28Rを有するカム式の回転緩衝機構23の作動時(ダンパスプリング24の撓み開始時)における、がた詰まりを要因とする異音の発生を抑制することが可能となる。
特に、樹脂プレート42A、42Bは、ダンパスプリング24の弾性変形量が増大するとともにカムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aがカム面41cに圧接するときに、カムフォロワアーム28L、28Rにより押圧されて当接面42eを一方の部材の半径方向でカム面41c側に変位させる一方、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるときには、一方の部材の半径方向で当接面42eをカム面41cより第1係合部28a側の初期位置に復帰させる。したがって、カム面41cより第1係合部28a側の初期位置に復帰可能な当接面42eが、カムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aに常時圧接係合することになり、がた詰まりを要因とする異音の発生が有効に抑制されることになる。
また、樹脂プレート42A、42Bが、少なくともカム面41cの低リフトの角度領域となるカム部材41の長手方向中央側でカム部材41に隣接し、ウェーブワッシャ43と協働して緩衝機能を発揮するので、低リフト領域でのがた詰まりを要因とする異音の発生を有効に抑制できる。しかも、当接面42eに要求される摺動性や形状安定性を満足する樹脂プレート42A、42Bを容易に設定しつつ、ウェーブワッシャ43によって所要の復帰力を発生させることができる。さらに、樹脂プレート42A、42Bとウェーブワッシャ43とは異なる動作方向や動作量の設定ができるとともに、要求特性に対し素材を容易に最適化できることになる。また、樹脂プレート42A、42Bがカム部材41より低剛性の素材からなるので、樹脂プレート42A、42B自体の緩衝性をも高めて、前記緩衝機能をより高めることができる。
加えて、カムフォロワアーム28L、28Rの第1係合部28aは、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるとき、カム面41cから離間しつつ樹脂プレート42A、42Bの当接面42eに圧接係合するので、第1回転部材21と第2回転部材22との間の相対回転角度が最小(例えば0度)になるときに、カム部材41とカムフォロワアーム28L、28Rの間で確実にがた詰めがなされ、あるいは、更にカムフォロワアーム28L、28R以降の他方の部材側でのがた詰めがなされることになる。
また、本実施形態では、カムフォロワアーム28L、28Rのレバー比を捩り方向の緩衝およびがた詰めに効果的な値に容易に設定できるので、所要の緩衝性能を確保しつつ、がた詰まりを要因とする異音の発生を有効に抑制できることになる。
さらに、カムフォロワアーム28L、28R、カム部材41の弧状カム面41d、41e、および、樹脂プレート42A、42Bが、それぞれ一対(複数)設けられているので、第1回転部材21と第2回転部材22の相対的な捩れ回転方向がいずれの方向についても、樹脂プレート42A、42Bをカムフォロワアーム28L、28Rに的確に圧接係合させることができ、捩れ回転方向に関係なく、カム部材41とカムフォロワアーム28L、28Rの間での十分ながた詰めが可能となる。
このように、本実施形態においては、ダンパスプリング24の弾性変形量が最小域となるとき、樹脂プレート42A、42Bの当接面42eをカム面41cより大きい圧接力でカムフォロワアーム28L、28Rに圧接係合させるようにしているので、カム部材41とカムフォロワアーム28L、28Rの間でのがた詰めを可能にして、ダンパスプリング24、カム部材41およびカムフォロワアーム28L、28Rを有するカム式の回転緩衝機構23の作動時におけるがた詰まりを要因とする異音の発生を抑制可能なダンパ装置を提供することができる。
なお、上述の一実施形態においては、カム部材41のカムプロフィールをひし形に近い略楕円形状としたが、リフト量が大きくなるローブ部分の数を1つにしたり、3つ以上にしたりできることは上述の通りである。したがって、カム部材のカム面が低リフトとなる角度領域は、カム部材41が一対のローブ部分を有する上述の一実施形態では、カム部材41の長手方向中央側で樹脂プレート42A、42Bの当接面42eがカム部材41のカム面41cに近接していたが、カム部材のカム面が低リフトとなる角度領域は、そのカムプロフィールに応じて、少なくとも弾性部材の弾性変形量が最小域となる角度領域に対応する範囲に設定される。
また、樹脂プレート42A、42Bの当接面42eとカム部材41の一対の弧状カム面41d、41eを略同一形状としたが、相違させてもよい。さらに、一対の弧状カム面41d、41eを一体化して環状とし、全体としてまたはその一部でウェーブワッシャ43の機能を持たせるようにしてもよい。
カムフォロワ部材としては、所定レバー比のカムフォロワアームを例示したが、従来公知の各種のカムフォロワ形状に置き換えることが可能であるし、弾性部材はダンパスプリング24のような圧縮コイルばねに限定されないことはいうまでもない。
さらに、上述の一実施形態では、ダンパ装置をクラッチ装置に装備されるものとしたが、本発明のダンパ装置はトルク変動吸収等の回転緩衝機能が要求される各種の装置に適用可能であるし、連続回転でなく、回転角度(360°以上を含む)が制限される装置にも適用可能である。
以上説明したように、本発明は、弾性部材の弾性変形量が最小域となるとき、緩衝部材の当接面をカム面より大きい圧接力でカムフォロワ部材に圧接係合させるので、カム部材とカムフォロワ部材の間でのがた詰めを可能にして、カム式の回転緩衝機構の作動時におけるがた詰まりを要因とする異音の発生を抑制可能なダンパ装置を提供することができる。このような本発明は、駆動側の回転部材と被駆動側の回転部材との間に介装されるダンパ装置、特に緩衝用の弾性部材の撓みを回転カムを用いて調整するようにしたカム式のダンパ装置全般に有用である。
1 クラッチ装置
2 内燃機関の出力軸
3 変速機入力軸
11 フライホイール
12 クラッチディスク
12a フェーシング部
21 第1回転部材
21a、21b ディスクプレート
21h 保持穴部
21p 連結ピン
22 第2回転部材
23 回転緩衝機構
24 ダンパスプリング(弾性部材)
25 内ハブ(内ハブ部)
25a 嵌合部
26 ハブプレート(ハブプレート部)
27L、27R スプリングシート
28L、28R カムフォロワアーム(カムフォロワ部材)
28a 第1係合部
28b 第2係合部
28c 揺動中心軸部
30 クラッチ操作機構
41 カム部材
41c カム面
41d、41e 弧状カム面
42 支点ピン
42A、42B 樹脂プレート(カム面形成部)
42d 凹状湾曲面
42e 当接面
43 ウェーブワッシャ(復帰力発生部)
L1、L2 離間距離
P1 初期の圧接力
P2 撓み開始時の圧接力

Claims (8)

  1. 第1回転部材と第2回転部材との間に介装され、両回転部材の間に捩り剛性を付与するよう両回転部材の相対回転角度に応じて弾性変形する弾性部材と、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材とのうちいずれか一方の部材と一体回転するよう該一方の部材に支持され、該一方の部材の半径方向における高さが変化するカム面を形成するカム部材と、
    前記カム面に係合可能な第1係合部および前記弾性部材に係合可能な第2係合部を有し、前記弾性部材の弾性変形量を前記相対回転角度に応じて変化させるよう前記第1回転部材と前記第2回転部材とのうちいずれか他方の部材に可動状態で支持されたカムフォロワ部材と、を備えたダンパ装置であって、
    前記一方の部材には、前記カム部材の前記カム面に近接して配置される当接面を有し、前記弾性部材の弾性変形量が最小域となるときに該当接面を前記カム面より大きい圧接力で前記カムフォロワ部材の前記第1係合部に圧接係合させる緩衝部材が装着されていることを特徴とするダンパ装置。
  2. 前記緩衝部材は、前記弾性部材の弾性変形量が増大するとともに前記カムフォロワ部材の前記第1係合部が前記カム面に圧接するときには、前記カムフォロワ部材により押圧されて前記当接面を前記一方の部材の半径方向で前記カム面側に変位させ、前記弾性部材の弾性変形量が最小域となるときには、前記一方の部材の半径方向で前記当接面を前記カム面より前記第1係合部側の初期位置に復帰させることを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 前記緩衝部材は、前記カム面の低リフトの角度領域で前記カム部材に隣接して前記当接面を形成する当接面形成部と、該当接面形成部を前記初期位置に復帰させる復帰力発生部と、を有していることを特徴とする請求項2に記載のダンパ装置。
  4. 前記一方の部材が、半径方向の内方側に円筒状の内ハブ部を有するとともに、
    前記カム部材が、該内ハブ部と一体のハブプレート部を構成しており、
    前記緩衝部材の前記当接面形成部が、前記ハブプレート部に可動状態で支持され、
    前記緩衝部材の前記復帰力発生部が、前記当接面形成部と前記内ハブ部との間に介装された弾性リングによって構成されていることを特徴とする請求項3に記載のダンパ装置。
  5. 前記緩衝部材の前記当接面形成部が、前記カム部材より低剛性の素材からなることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のダンパ装置。
  6. 前記カムフォロワ部材の前記第1係合部は、前記弾性部材の弾性変形量が最小域となるとき、前記カム面から離間しつつ前記緩衝部材の前記当接面に圧接係合することを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか1の請求項に記載のダンパ装置。
  7. 前記カムフォロワ部材は、前記第1係合部が長手方向一端側に、前記第2係合部が長手方向他端側に配されたアームで構成されるとともに、該アームの長手方向中間部で前記他方の部材に揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちいずれか1の請求項に記載のダンパ装置。
  8. 前記カムフォロワ部材の前記第1係合部、前記カム部材の前記カム面、および、前記緩衝部材の前記当接面形成部が、それぞれ複数設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のうちいずれか1の請求項に記載のダンパ装置。
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