JP2013159385A - 衛生用紙収納用カートン及びカートン入り衛生用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】一旦、カートン内に蟻が侵入してしまった場合でも、大量の蟻がカートン内に侵入してしまう事態を効果的に防止することができ、しかも容易に製造することができる衛生用紙収納用カートンを提供する。
【解決手段】天面部2、底面部4、一対の側面部6及び一対の妻面部8を有し、天面部2に環状の取出口形成用切込線10が形成されて、天面部2に取出口形成用切込線10によって区画された切取部22が形成されたカートン本体12と、衛生用紙を取り出すためのスリット16が形成され、天面部2の内向面に、切取部22を閉塞するように貼り付けられたウインドウフィルム14と、天面部2の切取部22とウインドウフィルム14との間に封入された拭き取りシート24と、を備えた衛生用紙収納用カートン1。
【選択図】図1A

Description

本発明は、ティシュペーパー等の衛生用紙を収納するためのカートンに関するものである。より具体的には、防蟻対策が施された衛生用紙収納用カートン及びカートン入り衛生用紙に関するものである。
ティシュペーパー等の衛生用紙は、ボックスティシュのようにカートンに収納された状態で市販される場合がある(カートン入り衛生用紙)。このカートンは天面部に取出口を形成するための切込線(ミシン目等)が形成されていて、前記切込線を破断しカートンを開封すると、カートン内部に収納された衛生用紙を取り出せるように構成されている。
このようなカートン入り衛生用紙に蟻が集り、蟻がカートン内に侵入するという問題があった。この蟻は体長2mm程度の黒色の蟻で、西日本に多く生息する「ルリアリ」であることが確認されている。前記問題は衛生用紙中の成分が蟻を誘引することにより起こるのではなく、樹皮の裏等の狭い隙間に巣を作るルリアリの習性により起こると言われている。即ち、前記問題は暗いカートン内に木材パルプからなる衛生用紙が集積されたカートン入り衛生用紙の構造が樹皮の裏等の構造に似ており、そのような環境をルリアリが好むために起こると考えられている。
前記問題の対応策としては、防蟻剤を用いることが提案されている。例えば、防蟻剤を含有するグルー(糊)や印刷インクを用いてティシュ収納箱を製造すること(特許文献1)や、その表面や内部に防蟻剤を含有させた防蟻カバーによりカートン底面を覆うこと(特許文献2)が提案されている。
特開2001−122347号公報 特開2010−047282号公報
しかしながら、特許文献1又は2に記載のように防蟻剤を用いた場合でも、カートン内に蟻が侵入する事態を有効に防止することはできなかった。そして、一旦、カートン内に蟻が侵入してしまうと、次々にカートン内に蟻が侵入し、結果としてカートン内に大量の蟻が侵入してしまうという問題があった。この問題は、たとえ最初に侵入した蟻を除去したとしても、また、事後的に前記防蟻カバーでカートンの底部を覆ったとしても解決することができなかった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものである。即ち、本発明は、一旦、カートン内に蟻が侵入してしまった場合でも、大量の蟻がカートン内に侵入してしまう事態を効果的に防止することができ、しかも容易に製造することができる衛生用紙収納用カートン及びカートン入り衛生用紙を提供するものである。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した。その結果、一旦、カートンに蟻が侵入した場合でも、その侵入経路に付着した蟻のフェロモンを拭き取ることで、他の蟻が誘引されず、大量の蟻がカートン内に侵入してしまう事態を効果的に防止可能であることを見出した。そして、カートンの内部(より具体的にはカートン天面部に形成された切取部と前記天面部の裏面側に貼り付けられたウインドウフィルムとの間)に拭き取りシートを予め封入しておくことで前記課題を解決し得ることに想到し、本発明を完成するに至った。本発明によれば、以下の衛生用紙収納用カートン及びカートン入り衛生用紙が提供される。
[1]天面部、底面部、一対の側面部及び一対の妻面部を有し、前記天面部、前記底面部、前記側面部及び前記妻面部によって衛生用紙を封入する内部空間が形成され、前記天面部に環状の取出口形成用切込線が形成されて、前記天面部に前記取出口形成用切込線によって区画された切取部が形成されたカートン本体と、前記衛生用紙を取り出すためのスリットが形成され、前記天面部の内向面に、前記切取部を閉塞するように貼り付けられたウインドウフィルムと、前記天面部の前記切取部と前記ウインドウフィルムとの間に封入された拭き取りシートと、を備えた衛生用紙収納用カートン。
[2]前記拭き取りシートが、紙ワイパーである前記[1]に記載の衛生用紙収納用カートン。
[3]前記拭き取りシートが、再剥離性接着剤によって、前記切取部の内向面及び前記ウインドウフィルムの外向面の少なくとも一方に接着されている前記[1]又は[2]に記載の衛生用紙収納用カートン。
[4]前記拭き取りシートが、天然抽出物からなる防蟻剤を付着させたものである前記[1]〜[3]のいずれか一に記載の衛生用紙収納用カートン。
[5]複数の衛生用紙が折り重ねられた衛生用紙束と、前記[1]〜[4]のいずれか一に記載の衛生用紙収納用カートンと、を備え、前記衛生用紙収納用カートンの前記内部空間に、前記衛生用紙束が封入されているカートン入り衛生用紙。
本発明の衛生用紙収納用カートン及びカートン入り衛生用紙は、一旦、カートン内に蟻が侵入してしまった場合でも、大量の蟻がカートン内に侵入してしまう事態を効果的に防止することができ、しかも容易に製造することができる。
本発明の衛生用紙収納用カートンの一の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図1Aに示す衛生用紙収納用カートンの使用状態を模式的に示す斜視図である。 図1Aに示す衛生用紙収納用カートンの中間体であるカートンブランクを模式的に示す平面図である。 図2Aに示すカートンブランクの裏面を模式的に示す裏面図である。 図1Aに示す衛生用紙収納用カートンを製造する工程(角筒状カートン組立工程)を模式的に示す斜視図である。 図1Aに示す衛生用紙収納用カートンを製造する工程(衛生用紙束収納工程)を模式的に示す斜視図である。 図1Aに示す衛生用紙収納用カートンを製造する工程(カートン組立工程)を模式的に示す斜視図である。
以下、本発明の衛生用紙収納用カートン及びカートン入り衛生用紙を実施するための形態について、図1A及び図1Bに示す衛生用紙収納用カートン1及びカートン入り衛生用紙50の例により、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える衛生用紙収納用カートン等を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]衛生用紙収納用カートン1:
本発明に係る衛生用紙収納用カートンは、図1A及び図1Bに示す衛生用紙収納用カートン1のように、カートン本体12における天面部2の切取部22とウインドウフィルム14との間に封入された、拭き取りシート24を備えている。
[1−1]拭き取りシート24:
拭き取りシート24は、蟻のフェロモンを拭き取るためのシートとして好適に用いられる。すなわち、この拭き取りシート24を用いて蟻の侵入経路に付着したフェロモンを拭き取ることにより、一旦、衛生用紙収納用カートン1内に蟻が侵入してしまった場合でも、他の蟻は誘引されなくなる。従って、大量の蟻が衛生用紙収納用カートン1内に侵入してしまう事態を効果的に防止することが可能となる。
拭き取りシート24としては、例えば、紙又は不織布のシート等を用いることができる。但し、拭き取りシート24は衛生用紙収納用カートン1の内部に収納される衛生用紙と比較して、吸収力や拭き取り性に優れたシートであることが好ましい。例えば、衛生用紙がティシュペーパーである場合には、紙ワイパー(紙ウエス、産業用ワイパー、ワイピングクロスとも称される。)、タオル用紙等を拭き取りシートとして用いることが好ましい。
紙ワイパーとしては、商品名で、「キムワイプ」、「JKワイパー」、「ケイドライ」、「キムタオル」、「ワイプオール」(以上、日本製紙クレシア社製)、「ネピアテクセルウエス」、「ネピアテクセルクロス」(以上、王子ネピア社製)等を挙げることができる。
タオル用紙としては、商品名で、「ネピアインザキッチン キッチンペーパー」、「ネピアキッチンタオルボックス」、「ネピア激吸収キッチンタオル」、「ネピアテンダー介護用タオル」、「ネピアハンドタオル(フレッシュパルプ)」、「ネピアパブリックハンドタオルソフト(牛乳パック類再生紙)」、「ネピアパブリックハンドタオルハード各種(再生紙)」等を挙げることができる。
拭き取りシート24の形状は特に限定されない。例えば、一般的な衛生用紙と同様に矩形状とする。また、矩形状の角部を円弧状とした準矩形状としてもよい。また、拭き取りシート24は1枚のシートからなる単層シートでも、複数枚のシートを積層してなる複層シートでもよい。
拭き取りシート24は、天然抽出物からなる防蟻剤を付着させたものであることが好ましい。防蟻剤が付着された拭き取りシート24を衛生用紙収納用カートン1内に封入しておくことにより、蟻のフェロモンを拭き取る効果に加え、蟻を忌避する効果も発揮される。また、蟻のフェロモンを拭き取る際に、蟻の侵入経路に防蟻剤が付着する。従って、他の蟻は誘引されなくなり、大量の蟻が衛生用紙収納用カートン1内に侵入してしまう事態を効果的に防止することができる。
天然抽出物からなる防蟻剤としては、杉、檜、樟、ユーカリ等からの抽出物を挙げることができる。これらの抽出物には、安息香酸、p−オキシ安息香酸、バニリン、カルバクロール、p−メトキシチモール、o−クマル酸、フェルギノール、クロロゲン酸、没食子酸、フロレチン、タンニン、プテロスチルベン、ピノシルビン、オキシスベラトロール、チモキノン、テクトキノン等の置換ベンゼン化合物;クマリン、スコポレチン、タキシホリン、カテキン等のO−ヘテロ環化合物;α−ツヤプリシン、β−ツヤプリシン(ヒノキチオール)、γ−ツヤプリシン等の七員環化合物;等の化合物が含まれている。また、松からの抽出物であるターペンチンを用いることも好ましい。ターペンチンには、α−ピネン、β−ピネン、γ−ピネン、カンフェン、カレン、リモネン等のテルペン類が含まれている。
拭き取りシート24に防蟻剤を付着させる方法は特に限定されない。例えば、拭き取りシート24の基材となる紙又は不織布のシート(基材シート)に対して、防蟻剤又はその希釈液を塗工し、或いは噴霧する方法を挙げることができる。また、基材シートを防蟻剤又はその希釈液中に浸漬し、適宜乾燥する方法でもよい。防蟻効果を持続させるため、防蟻剤をマイクロカプセルに封入し、又はシクロデキストリンに包接させる等の前処理を行ってもよい。
基材となる紙シートに対する防蟻剤の付着量は、0.01〜0.5g/mとすることが好ましい。0.01g/m以上とすることにより、防蟻剤の効果が発揮される。また、0.5g/m以下とすることにより、防蟻剤の臭気を抑制することができる。
拭き取りシート24は、再剥離性接着剤によって、切取部22の内向面及びウインドウフィルム14の外向面の少なくとも一方に接着されていることが好ましい。このような構成とすれば、衛生用紙収納用カートン1を開封する際に拭き取りシート24が落下せず、紛失のおそれが少ない。また、開封後、拭き取りシート24の使用時まで、拭き取りシート24を衛生用紙収納用カートン1の表面に貼り付けて保管することもできるので、紛失のおそれを一層少なくすることができる。
「切取部22の内向面」とは、カートン本体12の天面部2に形成される切取部22のカートン内側(内部空間側)に向いた面である。「ウインドウフィルム14の外向面」とは、カートン本体12の天面部2に貼り付けられたウインドウフィルム14のカートン外側に向いた面(カートンと接触する面)である。
「再剥離性接着剤」とは、被着体に対して一度貼着された後でも接着層が被着体に殆ど残ることなく剥離することができ、再度貼着することもできる弱接着性の接着剤である。接着剤の種類は、従来公知の接着剤の中から接着力等を考慮して適宜選択すればよい。例えば、固形分濃度35〜45%の酢酸ビニル樹脂接着剤の他、エマルションタイプのアクリル樹脂系接着剤等を挙げることができる。より具体的には、弱粘着再剥離用のホットメルト接着剤(例えば、商品名「モレスコメルトLT−170」、松村石油研究所社製)等を好適に用いることができる。
図1Aに示す衛生用紙収納用カートン1においては、拭き取りシート24が、カートン本体12における天面部2の切取部22とウインドウフィルム14との間に封入されている。このような構造であると、従来のカートン製造工程を殆ど変更する必要がなく、ウインドウフィルム14の貼り付け工程(窓貼り工程とも称される。)において拭き取りシート24を封入することができる。また、このような構造は、図2A及び図2Bに示すようにカートンブランク112の状態において、拭き取りシート24がウインドウフィルム14で被覆されている。従って、拭き取りシート24をカートンブランク112の表面に単に貼り付けた形態と比較して、露出した拭き取りシート24がカートン製造の際に破れたり、製造装置に引っかかって製造ラインが停止する等の不具合を生ずることがない。即ち、衛生用紙収納用カートン1を容易に製造することができる。更に、拭き取りシート24に前記防蟻剤を付着させる形態においては、ウインドウフィルム14に防蟻剤が付着するため、スリット16からの蟻の侵入を効果的に防止することができる。
[1−2]カートン本体12:
図1A及び図1Bに示す衛生用紙収納用カートン1は、天面部2、底面部4、一対の側面部6及び一対の妻面部8を有するカートン本体12を備えている。カートン本体12は、天面部2、底面部4、一対の側面部6及び一対の妻面部8という6枚のパネルを有する箱体であり、六面体状(直方体状)に構成されている。但し、カートン本体12の形状は直方体状に限定されるものではなく、例えば立方体状等であってもよい。
カートン本体12は、天面部2、底面部4、側面部6及び妻面部8によって衛生用紙を封入する内部空間が形成されている。この内部空間に衛生用紙が収納される。
カートン本体12は、折り曲げ加工により組み立てることが一般的である。従って、厚紙等の紙材料を構成材料とすることが好ましい。これらの紙材料としては、木材パルプ、古紙等を原料として製造されたものを好適に用いることができる。
[1−3]取出口形成用切込線10:
図1A及び図1Bに示す衛生用紙収納用カートン1は、カートン本体12の天面部2に環状の取出口形成用切込線10が形成されている。そして、天面部2に取出口形成用切込線10によって区画された切取部22が形成されている。取出口形成用切込線10を破断し、切取部22を切除することで、カートン本体12の天面部2に取出口18が形成される。
ここにいう「環状」とは、一定の領域を包囲する閉じた形状を意味する。即ち、円環状には限られず、楕円形状、長円形状、矩形状、菱形状、その他の多角形状等であってもよい。例えば、図1A及び図1Bに示すカートン本体12は天面部2に略矩形状の切取部22を包囲する閉じた形状に取出口形成用切込線10が形成されている。一般に、カートン本体12は直方体状に形成され、その天面部は矩形状であることが多い。従って、切取部22の形状は天面部2の長手方向に沿った横長形状とすることが好ましい。
取出口形成用切込線10は、ミシン目状に限られず、比較的長い切れ目(スリット)が断続的に配置されたものであってもよい。また、ジッパーと称される切れ目が鉤形に屈曲した開封用破断線(包装産業の周知・慣用技術集第281頁参照、昭和53年12月20日特許庁発行)や、2重のミシン目であってもよい。
[1−4]ウインドウフィルム14:
図1A及び図1Bに示す衛生用紙収納用カートン1は、天面部2の内向面に、切取部22を閉塞するように貼り付けられたウインドウフィルム14を備えている。このウインドウフィルム14によって、衛生用紙収納用カートン1の内部に収納された衛生用紙に外部の塵や異物が付着することを防止することができる。
ウインドウフィルム14は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリビニルアルコール等のプラスチック;グラシン紙、クラフト紙、ケント紙、インディア紙等の印刷用紙、書道用紙、包装紙、加工原紙等の紙;等により構成することができる。
「切取部22を閉塞するように貼り付けられた」とは、切取部22の面積に比してウインドウフィルム14の面積が大きいこと、及びウインドウフィルム14が切取部22の全部と重畳する位置に貼り付けられていること、を意味する。
ウインドウフィルム14の形状は特に限定されない。但し、切取部22(ひいては取出口)が横長形状に形成されることが多いため、その切取部22を閉塞し得る矩形状とすることが好ましい。
ウインドウフィルム14は、例えば、接着剤や両面テープによる接着、熱融着等の方法によって、衛生用紙収納用カートン1の天面部2の内向面に貼り付けられる。
ウインドウフィルム14には、衛生用紙を取り出すためのスリット16が形成されている。このスリット16により、衛生用紙収納用カートン1の開封後も衛生用紙収納用カートン1の内部に外部の塵や異物が侵入し難くなる。また、ポップアップした衛生用紙が衛生用紙収納用カートン1の内部空間に落ち込むことを防止することができる。
スリット16の形状は特に限定されない。但し、図1A及び図1Bに示すスリット16のように直線状に形成されていることが好ましい。スリット16の形成位置も特に限定されない。但し、衛生用紙収納用カートン1の取出口18から外部空間に露出している部分(露出部)に形成されていることが好ましく、図1A及び図1Bに示すスリット16のように露出部の中央部に形成されていることが好ましい。また、取出口18は横長形状に形成されることが多いため、露出部の長手方向に沿う直線状に形成されていることが好ましい。
[2]カートン入り衛生用紙50:
本発明に係るカートン入り衛生用紙50は、複数の衛生用紙が折り重ねられた衛生用紙束142と、本発明に係る衛生用紙収納用カートン1とを備え、衛生用紙収納用カートン1の内部空間に、衛生用紙束142が封入されているものである。
「衛生用紙」とは、例えば、ティシュペーパー(顔ふき紙、化粧紙等と呼ばれるもの)、ちり紙、ペーパータオル(キッチンペーパー等)、トイレットペーパー(ロールを除く)、ワッティング(紙綿)等の使い捨て紙を意味する(例えば、紙パルプ技術便覧第5版、第459頁参照、1992年1月30日発行、紙パルプ技術協会編集・発行)。また、「衛生用紙」には、複数枚の衛生用紙が1組となったマルチプライ衛生用紙も含まれる。
「衛生用紙束142」とは、複数の衛生用紙が折り重ねられた衛生用紙の束(集合体)である。折り重ねの構造については特に限定されない。但し、一の衛生用紙が折り畳まれ、その折り返し部分に他の衛生用紙が挟み込まれた状態で折り畳まれることによって、複数枚の衛生用紙が連続的に積層された構造の衛生用紙束であることが好ましい。このような構造の衛生用紙束142は、最上層の衛生用紙を取り出すことにより、これに挟み込まれていた次層の衛生用紙の一部が取出口から突出し、衛生用紙の取出しが容易なものとなる利点がある(いわゆるポップアップ方式)。
[3]製造方法:
本発明の衛生用紙収納用カートン1及びカートン入り衛生用紙50は、中間体としてカートンブランク112を用い、以下のような方法で製造することができる。
「カートンブランク112」とは、図2A及び図2Bに示すカートンブランク112のように、紙材料からなり、天面部相当部102、底面部相当部104、一対の側面部相当部106及び少なくとも一対の妻面部相当部108を有し、天面部相当部102に取出口形成用切込線10が形成された、衛生用紙収納用カートン1を形成するための中間体である。
「天面部相当部102」、「底面部相当部104」、「側面部相当部106」、「妻面部相当部108」とは、衛生用紙収納用カートン1に組み立てた際に衛生用紙収納用カートン1の天面部2、底面部4、側面部6、妻面部8となる部分である。なお、「少なくとも一対の妻面部相当部108」とは、複数対の妻面部相当部108によって妻面部8が形成される場合があることを意味する。例えば図2A及び図2Bに示すカートンブランク112は、一対の天面外フラップ130、一対の底面外フラップ132、二対の側面内フラップ134によって衛生用紙収納用カートン1の妻面部8を形成するものである。
[3−1]窓貼り工程:
窓貼り工程は、カートンブランク112における天面部相当部102の内向面に、切取部相当部を閉塞するようにウインドウフィルム14を貼り付ける工程である。図2A及び図2Bに示すカートンブランク112は、カートンブランク112の天面部相当部102における内向面に接着剤塗工部136を介してウインドウフィルム14が貼り付けられている。この窓貼り工程において、天面部相当部102の切取部22とウインドウフィルム14との間に拭き取りシート24を封入すればよい。
例えば、再剥離性接着剤を用いて切取部22の内向面及びウインドウフィルム14の外向面の少なくとも一方に対して拭き取りシート24を貼りつけて固定する。また、天面部相当部102における内向面及びウインドウフィルム14の外向面の少なくとも一方に接着剤塗工部136を形成する。その後、接着剤塗工部136を介して天面部相当部102における内向面に対してウインドウフィルム14を貼り付ける。こうすることにより、天面部相当部102の切取部22とウインドウフィルム14との間に拭き取りシート24を封入することができる。
図2A及び図2Bに示すカートンブランク112においては、ウインドウフィルム14の四辺に沿って接着剤塗工部136を4箇所形成している。また、4箇所の接着剤塗工部136は連続的な直線状に形成されている。但し、ウインドウフィルム14を確実に固定できる限り、天面部相当部102の四辺に沿って接着剤塗工部136を形成する必要はない。また、接着剤塗工部136を連続的な直線状ではなく断続的な直線状に形成してもよい。
再剥離性接着剤は、既に説明した再剥離性接着剤を用いればよい。拭き取りシート24を確実に固定できる限り、再剥離性接着剤の塗工位置は特に限定されない。但し、少なくとも拭き取りシート24の対向する2辺に沿って再剥離性接着剤を塗工しておくことが好ましい。こうすることにより、天面部相当部102とウインドウフィルム14との間に拭き取りシート24が封入される前の段階において、拭き取りシート24を自由に挙動しないようにすることができる。従って、拭き取りシート24が製造装置に引っかかって製造ラインが停止する等の不具合が生ずることを防止することができる。
[3−2]角筒状カートン組立工程:
角筒状カートン組立工程は、図3Aに示すように、拭き取りシート24が封入されたカートンブランク112を折り曲げて接合することにより、角筒状カートン138に組み立てる工程である。
「角筒状カートン138」とは、天面部相当部102、底面部相当部104及び一対の側面部相当部106を四面とし、当該四面で包囲された内部空間が形成された構造体である。「角筒状カートン138」には、一方の妻面部相当部108が折り曲げられて接合され、一方の端部開口部が閉鎖されているものも含まれる。
例えば図2A及び図2Bに示すカートンブランク112は、側面部相当部106の端縁からは折り曲げ線を介して側面内フラップ134が延出され、天面部相当部102の端縁からは折り曲げ線を介して天面外フラップ130が延出され、底面部相当部104の端縁からは折り曲げ線を介して底面外フラップ132が延出されている。更に、底面部相当部104の一の側縁からは折り曲げ線を介して側面接合代140が延出されている。
このようなカートンブランク112は、各折り曲げ線を折り曲げ、側面接合代140と側面部相当部106を接合することにより角筒状カートン138に組み立てることができる。
「角筒状カートン138」は、妻面部相当部108が接合されておらず、端部開口部が形成されている。次工程の衛生用紙束挿入工程においては、この端部開口部から衛生用紙束142を挿入する。なお、ここにいう「角筒状カートン138」には、一方の妻面部相当部108が折り曲げられて接合され、一方の端部開口部が閉鎖されているものも含まれる。
[3−3]衛生用紙束挿入工程:
衛生用紙束挿入工程は、図3Bに示すように角筒状カートン138の端部開口部から、衛生用紙束142を挿入する工程である。
[3−4]カートン組立工程:
カートン組立工程は、図3Cに示すように角筒状カートン138の妻面部相当部108を折り曲げて接合し、角筒状カートン138の端部開口部を閉鎖し、衛生用紙収納用カートン1を組み立てる工程である。
例えば、図3Cに示す角筒状カートン138は、側面内フラップ134を折り曲げ、底面外フラップ132と天面外フラップ130を折り曲げた後、接合することで、一対の妻面部を形成することができる。こうすることにより、角筒状カートンを、図1A及び図1Bに示すような天面部2、底面部4、一対の側面部6(6a,6b)及び一対の妻面部8(8a,8b)を有する衛生用紙収納用カートン1に組み立てることができる。
本発明の衛生用紙収納用カートンは、ティシュペーパー、キッチンタオル等の衛生用紙を収納するためのカートンとして好適に用いることができる。
1:衛生用紙収納用カートン、2:天面部、4:底面部、6,6a,6b:側面部、8,8a,8b:妻面部、10:取出口形成用切込線、12:カートン本体、14:ウインドウフィルム、16:スリット、18:取出口、22:切取部、24:拭き取りシート、50:カートン入り衛生用紙、102:天面部相当部、104:底面部相当部、106:側面部相当部、108:妻面部相当部、112:カートンブランク、130:天面外フラップ、132:底面外フラップ、134:側面内フラップ、136:接着剤塗工部、138:角筒状カートン、140:側面接合代、142:衛生用紙束。

Claims (5)

  1. 天面部、底面部、一対の側面部及び一対の妻面部を有し、前記天面部、前記底面部、前記側面部及び前記妻面部によって衛生用紙を封入する内部空間が形成され、前記天面部に環状の取出口形成用切込線が形成されて、前記天面部に前記取出口形成用切込線によって区画された切取部が形成されたカートン本体と、
    前記衛生用紙を取り出すためのスリットが形成され、前記天面部の内向面に、前記切取部を閉塞するように貼り付けられたウインドウフィルムと、
    前記天面部の前記切取部と前記ウインドウフィルムとの間に封入された拭き取りシートと、を備えた衛生用紙収納用カートン。
  2. 前記拭き取りシートが、紙ワイパーである請求項1に記載の衛生用紙収納用カートン。
  3. 前記拭き取りシートが、再剥離性接着剤によって、前記切取部の内向面及び前記ウインドウフィルムの外向面の少なくとも一方に接着されている請求項1又は2に記載の衛生用紙収納用カートン。
  4. 前記拭き取りシートが、天然抽出物からなる防蟻剤を付着させたものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の衛生用紙収納用カートン。
  5. 複数の衛生用紙が折り重ねられた衛生用紙束と、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の衛生用紙収納用カートンと、を備え、
    前記衛生用紙収納用カートンの前記内部空間に、前記衛生用紙束が封入されているカートン入り衛生用紙。
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