JP2013158742A - 二重トロンメル - Google Patents

Abstract

【課題】装置を小型、軽量化し、基礎工事や製造コストを安くすることができると共に、保守が容易で装置の耐久性を向上させた二重トロンメルを提供する。
【解決手段】ギアードモータ２９の駆動軸２５に直結した二重円筒スクリーン２を、傾斜した基台１の上方側に設けた左右の支持ローラ３１で回転自在に支持し、投入口２１から投入した木材チップ３５を、回転する内側円筒スクリーン３で選別して、中形および小形の木材チップ３５を通過させ、残ったオーバーサイズチップ３５Ａを第１の排出口２２から外部に排出し、内側円筒スクリーン３を通過した適合サイズチップ３５Ｂとダスト４０を、篩目の小さい外側円筒スクリーン４で更に選別して、ダスト４０を通過させて捕集し、残った適合サイズチップ３５Ｂを第２の排出口２３から外部に排出して３種類の大きさに選別する。
【選択図】図１

Description

本発明は、トロンメルの改良に関するものである。

木材を皮剥機で皮剥した時に排出される樹皮（バーク）や、皮剥した木材を破砕したチップは、その大きさにバラツキがあるので、篩分けして一定の大きさのものに選別している。この篩分けする選別装置としては、スクリーンを横動させる水平回転選別装置（特許文献１）と、円筒状スクリーンを回転させる横置き型トロンメル（特許文献２）とがある。

従来の水平回転選別装置は、スクリーンを横動させるので、これを支持する基台の基礎工事に多大の費用がかかる問題がある。また横置き型トロンメルは、円筒状スクリーンの内側に回転軸を挿入して、モータで回転軸を回転させ、これと一体に接続した円筒状スクリーンを回転させて、投入された原料を選別するもので、大きさの異なる被選別材を３種類の大きさに選別するためには、大きさの異なる透過孔を開孔した２種類の多孔板を巻回しなければならず円筒状スクリーンの長さが長くなって装置が大型化する問題があった。

このため本発明者は、先に内側円筒スクリーンの外周に外側円筒スクリーンを一体に形成した二重円筒スクリーンを作成し、傾斜した基台の上方側に従動ローラと、下方側にモ−タに接続した駆動ローラをそれぞれ２個ずつ取付けて、これらの上に二重円筒スクリーンを回転自在に支持し、二重円筒スクリーンの外周にリング状のツバ部を突設し、このツバ部の両側に、押えローラを取付けて、二重円筒スクリーンの移動を防止した二重トロンメルを開発した。しかしながら重量のある二重円筒スクリーンを、この外周に取付けたリング状のツバ部の両側から押えローラで挟んで支持するため、押えローラに加わる荷重が大きく、保守が面倒で耐久性にも問題があった。

特開平１１−３３４９０ 特開２００１−２３２２９５

本発明は上記問題を改善し、内側円筒スクリーンの外側に外側円筒スクリーンを一体に設けて二重にして、モータの駆動軸に直結して回転させることにより、被選別材を３種類の大きさに効率よく選別することができると共に、長手方向を短くして装置を小型、軽量化し、基礎工事や製造コストを安くすることができると共に、保守が容易で装置の耐久性を向上させた二重トロンメルを提供するものである。

本発明の請求項１記載の二重トロンメルは、籠状内側円筒フレームの中間部に、多数の透過孔を開孔した多孔板を巻回して内側円筒スクリーンを形成し、前記籠状内側円筒フレームを囲むように間隔をおいて籠状外側円筒フレームを取付け、ここに前記透過孔より篩目の小さい多数の透過孔を開孔した多孔板を巻回して外側円筒スクリーンを形成し、前記籠状内側円筒フレームの中心に、モータに接続した駆動軸を挿着して、駆動軸に取付けた連結板を介して籠状内側円筒フレームに接続し、内側円筒スクリーンの一端側の開口部を投入口とし、他端側の開口部を第１の排出口とし、外側円筒スクリーンの前記第１の排出口側のリング状開口部を第２の排出口とした二重円筒スクリーンを形成し、この二重円筒スクリーンを傾斜した基台の上方側に設けた左右の支持ローラで回転自在に支持し、前記投入口から投入した被選別材を、回転する内側円筒スクリーンで選別して、中形および小形の被選別材を通過させ、残った大形の被選別材を第１の排出口から外部に排出し、内側円筒スクリーンを通過した中形および小形の被選別材を、篩目の小さい外側円筒スクリーンで更に選別して、小形の被選別材を透過孔を通過させて捕集し、残った中形の被選別材を第２の排出口から外部に排出して被選別材を３種類の大きさに選別するようにしたことを特徴とするものである。

本発明の請求項２記載の二重トロンメルは、請求項１に更に、駆動軸が貫通する開口部を形成した取付板に、駆動軸を跨がるように複数個のローラを取付け、この取付板を駆動軸の軸方向に沿って間隔をおいて配置すると共に、この取付板にアームを介してその先端に、内側円筒スクリーンの内周に端部が摺接する掻き取り板を取付けて目詰まり防止装置を形成し、この目詰まり防止装置の取付板を、駆動軸を跨がるように取付けてローラを駆動軸の外周に転動させて揺動自在に支持し、内側円筒スクリーンの多孔板の透過孔に詰まったカスを、目詰まり防止装置の掻き取り板で掻き取るようにしたことを特徴とするものである。

本発明の請求項３記載の二重トロンメルは、請求項２において、取付板の連結板と対向する側面に移動防止ローラを取付け、連結板に駆動軸を囲むようにリング状のローラ受板を取付け、前記移動防止ローラがローラ受板を転動して、目詰まり防止装置の軸方向への移動を防止したことを特徴とするものである。

本発明に係る請求項１記載の二重トロンメルによれば、内側円筒スクリーンの外側に外側円筒スクリーンを一体に設けて、これをモータの駆動軸に直結し、上方側を支持ローラの上に回転自在に支持したので、安定した回転が行なえて、保守が容易で耐久性に優れている。また内側円筒スクリーンの投入口から投入した被選別材は、ここで大形の被選別材を選別して第１の排出口から外部に排出し、内側円筒スクリーンを通過した中形および小形の被選別材を、篩目の小さい外側円筒スクリーンで更に選別して小形の被選別材を透過孔を通過させて捕集し、残った中形の被選別材を第２の排出口から外部に排出して被選別材を３種類の大きさに選別することができる。

また外径の大きな外側円筒スクリーンは周速度が大きく、被選別材は内周面に沿って高く持ち上げられて落下し、回転する内側円筒スクリーンの外周や外側円筒スクリーンの内側底面に叩き付けるように落下するので、小形の被選別材を効率よく選別することができ、特に木材チップの選別の場合に、ダスト混入率の少ない販売価格の高い適合サイズのチップを得ることができる。更に内側円筒スクリーンの外側に外側円筒スクリーンを一体に設けた構造なので、長手方向を短くして装置を小型、軽量化できると共に基礎工事や製造コストを安くすることができる。

また請求項２記載の二重トロンメルによれば、目詰まり防止装置の取付板に駆動軸を跨がるようにローラで取付けて、これを駆動軸の外周に転動させて揺動自在に支持し、内側円筒スクリーンの多孔板の透過孔に詰まったカスを、目詰まり防止装置の掻き取り板で効率よく掻き取ることができる。

本発明の請求項３記載の二重トロンメルによれば、取付板の連結板と対向する側面に移動防止ローラを取付け、連結板に駆動軸を囲むようにリング状のローラ受板を取付け、移動防止ローラがローラ受板を転動して、傾斜した目詰まり防止装置が軸方向に沿って下降するのを防止することができる。

以下木材チップの選別に用いた本発明の実施の一形態を図１〜図３を参照して詳細に説明する。二重トロンメルは、図１および図２に示すように上部が傾斜した基台１の上に、二重円筒スクリーン２が横置きに傾斜して回転自在に支持されている。この二重円筒スクリーン２は図１に示すように、内側円筒スクリーン３とこの外側を囲むように取付けられた外側円筒スクリーン４とが一体構成となっている。内側円筒スクリーン３は、両端側に金属板を巻回した円筒部６、７の間に籠状の枠を形成した籠状内側円筒フレーム９に多数の透過孔１０Ａを開孔した多孔板１０Ａを巻回して形成されている。

また内側円筒スクリーン３の外側に間隔をおいて一体に設けられた外側円筒スクリーン４は、上方側の端部をリング状の金属板１３で塞ぎ、下方側の端部に円筒部１４を設けて、この間に籠状の枠を形成した籠状外側円筒フレーム１６に、多数の透過孔１７Ａを開孔した多孔板１７Ｂを巻回して形成されている。この多孔板１７Ｂの透過孔１７Ａは、内側円筒スクリーン３に取付けた多孔板１０Ｂの透過孔１０Ａより篩目が小さく形成されている。また外側円筒スクリーン４と内側円筒スクリーン３は、リング状の金属板１３と放射状に設け複数本の連結用ステー１９とで一体に連結されている。

更にこの二重円筒スクリーン２は、内側円筒スクリーン３の上方側の開口部を投入口２１とし、下方側の開口部を第１の排出口２２とし、外側円筒スクリーン４の前記第１の排出口２２側のリング状開口部を第２の排出口２３としている。

また内側円筒スクリーン３の軸心には駆動軸２５が取付けられ、この上方側と下方側は図３に示すように放射状の連結板２６で内側円筒スクリーン３に連結されている。更に下方側の円筒部７から突出した駆動軸２５は図１に示すように軸受２７で支持され、カップリング２８を介してギアードモータ２９に接続されている。また基台１の上方側の左右には図２に示すように支持ローラ３１、３１が設けられ、この上に内側円筒スクリーン３の上方側の円筒部６が回転自在に支持され、ギアードモータ２９の回転により二重円筒スクリーン２が回転するようになっている。

また図３に示すように二重円筒スクリーン２の外側円筒スクリーン４の左右両側と下方を囲むようにＶ形のシュート３３が取付けられている。また図１に示すように、前記投入口２１には図示しないチョッパーで細かく切削された木材チップ３５を二重円筒スクリーン２の内側円筒スクリーン３内に搬入する搬入ベルトコンベア３８の先端が挿入されている。また第１の排出口２２の前方にはオーバーサイズのチップ３５Ａを捕集する搬出ベルトコンベア３９Ａが設けられ、また第２の排出口２３の前方には適合サイズのチップ３５Ｂを捕集する搬出ベルトコンベア２９Ｂが設けられ、更に外側円筒スクリーン４を囲むシュート３３の下方にはダスト４０を捕集する搬出ベルトコンベア３９Ｃが設けられている。

上記構成の二重トロンメルは、ギアードモータ２９に接続した駆動軸２５が回転すると、これに連結された二重円筒スクリーン２が支持ローラ３１に支持されて図３の矢印方向に回転する。この状態で被選別材となるチョッパーで細かく切削された木材チップ３５を内側円筒スクリーン３の上方側に形成した投入口２１から搬入ベルトコンベア３８で搬入する。

このように二重円筒スクリーン２が回転しているので、内部に投入された木材チップ３５も回転しながら内側円筒スクリーン３内を下降し、図１に示すように多孔板１０Ｂの篩目の大きな透過孔１０Ａで選別されて、適合サイズのチップ３５Ｂとダスト４０が通過し、オーバーサイズのチップ３５Ａはそのまま下降して第１の排出口２２から搬出ベルトコンベア３９Ａで外部に排出される。

また内側円筒スクリーン３を通過した適合サイズのチップ３５Ｂとダスト４０は、この外側に設けた外側円筒スクリーン４に落下して、更に回転しながら多孔板１７Ｂの篩目の小さな透過孔１７Ａで選別されて、ダスト４０だけが通過する。このダスト４０は、Ｖ形のシュート３３に案内されて落下し、搬出ベルトコンベア３９Ｃで外部に搬出される。また外側円筒スクリーン４内に残った適合サイズのチップ３５Ｂはそのまま下降し第２の排出口２３から搬出ベルトコンベア３９Ｂで外部に排出される。

この場合、図３に示すように先ず内側円筒スクリーン３で、オーバーサイズのチップ３５Ａを選別してから、外側円筒スクリーン４でダスト４０の混在した適合サイズのチップ３５Ｂを選別するので、従来のようにオーバーサイズのチップ３５Ａが混ざった状態でダスト４０を除去する方法に比べてダスト４０の選別効率が優れている。

しかも外径の大きな外側円筒スクリーン４で選別するので周速度が大きく、ダスト４０の混在した適合サイズのチップ３５Ｂは内周面に沿って高く持ち上げられて落下し、回転する内側円筒スクリーン３の外周や外側円筒スクリーン４の内側底面に叩き付けるように落下するので、混在しているダスト４０が更に効率よく除去される。この結果、ダスト含有率の少ない販売価格の高い適合サイズのチップ３５Ｂを得ることができる。

また回転する二重円筒スクリーン２は図１に示すように、二重円筒スクリーン２に接続した駆動軸２５が軸受２７で支持されていると共に、二重円筒スクリーン２の上方側が支持ローラ３１で回転自在に支持されているので、横置きに傾斜して配置した二重円筒スクリーン２は移動することなく安定した回転が行なえ、保守が容易で耐久性に優れている。

図４ないし図７は本発明の他の実施の形態を示すもので、駆動軸２５に目詰まり防止装置４２を取付けたものである。この目詰まり防止装置４２は、図６に示すように開口部４３を形成した鍵形の取付板４４に、駆動軸２５を跨がるように左右２個のローラ４５と下部に１個のローラ４５を取付けたものである。この開口部４３の内径は、駆動軸２５の外径よりやや大きく形成され、ここに左右のローラ４５を駆動軸２５の上部側に跨がるように取付けたものである。

駆動軸２５と籠状内側円筒フレーム９を接続する放射状に取付けた連結板２６、２６の対向する側面には図５および図７に示すように駆動軸２５を囲むようにリング状のローラ受板４６が取付けられている。また前記取付板４４の、ローラ受板４６と対向する側面の上部には図７に示すように、ローラ受板４６の側面を転動する移動防止ローラ４７が水平に取付けられている。

この鍵形の取付板４４は図４に示すように駆動軸２５の軸方向に沿って間隔をおいて２個配置し、この下部に図６に示すように２本のアーム４８、４９が取付けられている。このアーム４８は取付板４４に固定され、上部と下部側のアーム４８、４８の間には板状の左右バランスウエイト５１が接続されている。また他方のアーム４９は、アーム４８の他端に軸５２で回動自在に支持され、その先端にアングル材と平板とを組み合わせた掻き取り板５３が取付けられ、内側円筒スクリーン３の内周に摺接するようになっている。

上記構成の目詰まり防止装置４２を取付けた二重トロンメルは、二重円筒スクリーン２が回転すると木材チップ３５が内側円筒スクリーン３内で回転しながら篩い分けされる。この過程で多孔板１０Ｂの透過孔１０Ａに、この内径とほぼ等しい大きさの木材チップ３５が詰まることがある。この状態で駆動軸２５に揺動自在に支持させた目詰まり防止装置４２の掻き取り板５３が多孔板１０Ｂに揺動しながら摺接して、透過孔１０Ａに詰まった木材チップ３５を掻き取って目詰まりを防止することができる。

この場合、アーム４８の先端に取付けた左右バランスウエイト５１により、アーム４９の先端に取付けた掻き取り板５３がバランスして取付板４４の揺動を少なくすることができると共に、アーム４９は軸５２で回動自在に支持されているので内側円筒スクリーン３の回転に伴って上下に移動することができる。従って目詰まり防止装置４２は駆動軸２５を跨がるように揺動自在に取付けられ、駆動軸２５の回転とは別個に揺動しながら掻き取り板５３で透過孔１０Ａに詰まった木材チップ３５を除去するので、効率よく掻き取ることができる。

またこの目詰まり防止装置４２は取付板４４の側面に移動防止ローラ４７が水平に取付けられ、これがローラ受板４６の上部側面を転動し、また投入口２１側の取付板４４にも同様に移動防止ローラ４７が取付けられているので、傾斜した目詰まり防止装置４２が軸方向に沿って下降するのを防止することができる。

図８は本発明の異なる他の実施の形態を示すものである。この目詰まり防止装置４２は、駆動軸２５が貫通する開口部４３を形成した鍵形の取付板４４の左右にアーム４８Ａ、４８Ｂを突設し、上部側と下部側の上下のアーム４８Ａ、４８Ａの間に左右バランスウエイト５１を取付け、アーム４８Ｂの先端に軸５２でアーム４９を回動自在に支持し、この上部側と下部側の先端にアングル材と平板とを組み合わせた掻き取り板５３を取付けたものである。また鍵形の取付板４４の下方に突出した部分の下部には垂直バランスウエイト５４が取付けられている。

これはアーム４９が短いので内側円筒スクリーン３内を移動する木材チップ３５との接触を少なくすることができる。また取付板４４の水平方向のバランス調整は左右バランスウエイト５１で行ない、垂直方向のバランス調整は鍵形の下方に突出した部分に垂直バランスウエイト５４が取付けられているので、取付板４４の垂直な状態を極力保持して安定した掻き取り作業を行なうことができる。また二重円筒スクリーン２を逆回転して使用する場合にはアーム４８Ｂに左右バランスウエイト５１を取付け、アーム４８Ａの先端に軸５２でアーム４９を回動自在に支持し、この先端に掻き取り板５３を取付ければ良い。

なお上記説明では多孔板１０Ｂ、１７Ｂとして円形の透過孔１０Ａ、１７Ｂを打ち抜いた打ち抜き板を用いた場合について示したが、四角や多角形でも良く、またラス材を用いても良い。

なお本発明の二重トロンメルは木材の樹皮やチップの選別に限らず、粉体や、砂利、粉砕した産業廃棄物などの選別にも広く使用することができる。

本発明の実施の一形態による二重トロンメルを破断して示す側面図である。 図１の二重トロンメルを示す側面図である。 図１の二重トロンメルを破断して示す正面図である。 本発明の他の実施の形態による目詰まり防止装置を設けた二重トロンメルを破断して示す側面図である。 図４に示す二重トロンメルの内側円筒スクリーンの内部構造を破断して示す斜視図である。 図５に示す目詰まり防止装置を破断して示す正面図である。 図６に示す目詰まり防止装置を破断して示す側面図である。 本発明の異なる他の実施の形態による目詰まり防止装置を破断して示す正面図である。

１ 基台
２ 二重円筒スクリーン
３ 内側円筒スクリーン
４ 外側円筒スクリーン
６ 円筒部
７ 円筒部
９ 籠状内側円筒フレーム
１０Ａ 透過孔
１０Ｂ 多孔板
９ 円筒部
１３ リング状の金属板
１４ 円筒部
１６ 籠状外側円筒フレーム
１７Ａ 透過孔
１７Ｂ 多孔板
１９ 連結用ステー
２１ 投入口
２２ 第１の排出口
２３ 第２の排出口
２５ 駆動軸
２６ 連結板
２７ 軸受
２８ カップリング
２９ ギアードモータ
３１ 支持ローラ
３３ シュート
３５ 木材チップ
３５Ａ オーバーサイズチップ
３５Ｂ 適合サイズチップ
３８ 搬入ベルトコンベア
３９Ａ、３９Ｂ、３９Ｃ 搬出ベルトコンベア
４０ ダスト
４２ 目詰まり防止装置
４３ 開口部
４４ 取付板
４５ ローラ
４６ ローラ受板
４７ 移動防止ローラ
４８ アーム
４９ アーム
５１ 左右バランスウエイト
５２ 軸
５３ 掻き取り板
５４ 垂直バランスウエイト

Claims (3)

1. 籠状内側円筒フレームの中間部に、多数の透過孔を開孔した多孔板を巻回して内側円筒スクリーンを形成し、前記籠状内側円筒フレームを囲むように間隔をおいて籠状外側円筒フレームを取付け、ここに前記透過孔より篩目の小さい多数の透過孔を開孔した多孔板を巻回して外側円筒スクリーンを形成し、前記籠状内側円筒フレームの中心に、モータに接続した駆動軸を挿着して、駆動軸に取付けた連結板を介して籠状内側円筒フレームに接続し、内側円筒スクリーンの一端側の開口部を投入口とし、他端側の開口部を第１の排出口とし、外側円筒スクリーンの前記第１の排出口側のリング状開口部を第２の排出口とした二重円筒スクリーンを形成し、この二重円筒スクリーンを傾斜した基台の上方側に設けた左右の支持ローラで回転自在に支持し、前記投入口から投入した被選別材を、回転する内側円筒スクリーンで選別して、中形および小形の被選別材を通過させ、残った大形の被選別材を第１の排出口から外部に排出し、内側円筒スクリーンを通過した中形および小形の被選別材を、篩目の小さい外側円筒スクリーンで更に選別して、小形の被選別材を透過孔を通過させて捕集し、残った中形の被選別材を第２の排出口から外部に排出して被選別材を３種類の大きさに選別するようにしたことを特徴とする二重トロンメル。
2. 請求項１記載の二重トロンメルに、更に駆動軸が貫通する開口部を形成した取付板に、駆動軸を跨がるように複数個のローラを取付け、この取付板を駆動軸の軸方向に沿って間隔をおいて配置すると共に、この取付板にアームを介してその先端に、内側円筒スクリーンの内周に端部が摺接する掻き取り板を取付けて目詰まり防止装置を形成し、この目詰まり防止装置の取付板を、駆動軸を跨がるように取付けてローラを駆動軸の外周に転動させて揺動自在に支持し、内側円筒スクリーンの多孔板の透過孔に詰まったカスを、目詰まり防止装置の掻き取り板で掻き取るようにしたことを特徴とする請求項１記載の二重トロンメル。
3. 取付板の連結板と対向する側面に移動防止ローラを取付け、連結板に駆動軸を囲むようにリング状のローラ受板を取付け、前記移動防止ローラがローラ受板を転動して、目詰まり防止装置の軸方向への移動を防止したことを特徴とする請求項２記載の二重トロンメル。