JP2013156139A - 移動物体検出装置及び移動物体検出方法 - Google Patents

移動物体検出装置及び移動物体検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一計測点当たりの計測時間を短縮せずに、かつ、フレームレートを下げずに、分解能を向上することができる移動物体検出装置及び移動物体検出方法を提供する。
【解決手段】投光部と、水平走査手段と、垂直走査手段と、受光部と、距離演算部6と、制御部7と、を有するレーザレーダを備え、制御部7は、監視範囲Sの一面を計測した結果をフレームとして記憶する記憶部71と、レーザ光Lの走査パターンを設定する走査パターン制御部と、走査パターンに基づいてレーザ光Lの投光タイミングを制御する走査パターン制御部と、複数の投光タイミングの異なるフレームを合成して合成フレームを生成するフレーム合成処理部73と、合成フレームから移動物体を検出する認識処理部74と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動物体検出装置及び移動物体検出方法に関し、特に、分解能を向上させることができる移動物体検出装置及び移動物体検出方法に関する。
近年、一般道路の交差点や踏切等において、歩行者、自転車、自動二輪車、自動車等の移動物体を監視するために三次元レーザレーダ装置が活用されている。かかる三次元レーザレーダ装置は、一般に、レーザ光の光源を形成する投光部(例えば、レーザ発振器)と、前記レーザ光を監視範囲に向けて走査させる光学スキャナ(例えば、ポリゴンスキャナ、ガルバノスキャナ、三面ミラー等)と、前記レーザ光の反射光を受光する受光部と、該受光部の受光信号から前記レーザ光が照射された物体の距離を算出する距離演算部と、を備えている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
また、特許文献1には、歩行者を誘導する歩行エリアとその周辺エリアとをカバーする監視範囲に、レーザ光を投射しながら走査して光の反射時間を計測し、物体が存在しない時の反射時間と物体が存在する時の反射時間との差を走査各点ごとに求めることにより物体の形状と、大きさと、走査ごとの物体の位置変化によるベクトルとを演算し、その演算信号から、歩行エリアを誘導方向に移動する物体と、歩行エリアを横切る方向に移動する物体とを識別するようにした物体識別方法が記載されている。
また、特許文献2には、従来のレーザレーダ装置では、計測対象物までの距離が遠くなるほど分解能が粗くなるという問題が指摘されており、レーザの投光周期を短くして遠方での分解能を細かく設定すると単位時間あたりの計測点数が増加するために演算装置の負荷が増加してしまうこと、光学スキャナの速度を遅くして分解能を細かく設定すると計測に要する時間が長くなってしまうこと、が記載されている。そして、これらの問題を解決するために、特許文献2に記載された発明では、距離演算部で得られた距離データに基づいて計測領域に向けて走査するレーザ光の走査ピッチを変更する、具体的には、遠方の計測領域では走査ピッチを密にし、近方の計測領域では走査ピッチを粗にすることによって、分解能を均一化するようにしている。
特開2004−185363号公報 特開2008−241273号公報
ところで、レーザレーダ装置を使用した監視装置において、一般に、水平方向の一走査をスキャンと称し、監視範囲の一面をスキャンすることをフレームと称している。したがって、フレーム中の一点当たりの計測時間及びフレームレート(単位時間当たりに計測するフレーム数)を決定すれば、一フレーム当たりの計測点数も決定する。上述した特許文献1や特許文献2に記載されたような、従来のレーザレーダ装置では、一般に、一フレーム当たりの計測点数が均一となるように制御されていた。
そして、レーザレーダ装置の分解能(計測できる物体の最小単位)を向上させるためには、一計測点当たりの計測時間を短縮するか、フレームレートを下げる(すなわち、一フレームの計測時間を長くする)必要があった。しかしながら、従来のレーザレーダ装置において、既に、一計測点当たりの計測時間は最短となるように設定されていることが多く、それ以上に計測時間を短縮することは困難であるという問題があった。また、フレームレートを下げた場合には、監視範囲の一面の計測に時間を要することとなるため、移動物体の検出精度が落ちてしまうという問題があった。特に、高速の移動物体の場合には、各フレームで検出された移動物体が同一の移動物体であるのか、後続の移動物体であるのかの判別が困難になってしまう。
本発明は上述した問題点に鑑み創案されたものであり、一計測点当たりの計測時間を短縮せずに、かつ、フレームレートを下げずに、分解能を向上することができる移動物体検出装置及び移動物体検出方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、監視範囲の水平方向及び垂直方向にレーザ光を走査しながら照射し、該レーザ光の反射光を受光して前記監視範囲内の移動物体を検出する移動物体検出装置であって、前記レーザ光を投光する投光部と、前記レーザ光を前記水平方向に走査させる水平走査手段と、前記レーザ光を前記垂直方向に走査させる垂直走査手段と、前記レーザ光の反射光を受光して受光情報を発信する受光部と、前記受光情報から前記移動物体の距離を算出する距離演算部と、前記投光部、前記水平走査手段及び前記垂直走査手段の制御を行う制御部と、を有するレーザレーダを備え、前記制御部は、前記監視範囲の一面を計測した結果をフレームとして記憶する記憶部と、前記レーザ光の走査パターンを設定する走査パターン制御部と、前記走査パターンに基づいて前記レーザ光の投光タイミングを制御する投光タイミング制御部と、複数の前記投光タイミングの異なる前記フレームを合成して合成フレームを生成するフレーム合成処理部と、該合成フレームから前記移動物体を検出する認識処理部と、を有することを特徴とする移動物体検出装置が提供される。
前記投光タイミング制御部は、前記監視範囲に照射する前記レーザ光の全部又は一部の領域における前記投光タイミングを均等にずらすように制御してもよい。
前記投光タイミング制御部は、前記投光タイミングを前記水平方向及び前記垂直方向にずらすように制御してもよいし、前記投光タイミングを前記水平方向又は前記垂直方向にずらすように制御してもよい。
取得したい未来フレームを予測する未来フレーム予測処理部を有し、前記走査パターン制御部は、前記未来フレームを取得できるように前記走査パターンを設定するようにしてもよい。
前記フレーム合成処理部は、合成される前記フレームのうち最も遅い計測時間に合わせて前記フレームにおける前記移動物体を検出した計測点を予測して計測点予測フレームを生成してから前記合成フレームを生成するようにしてもよい。
また、本発明によれば、監視範囲の水平方向及び垂直方向にレーザ光を走査しながら照射し、前記レーザ光の反射光を受光して前記監視範囲内の移動物体を検出する移動物体検出方法であって、前記レーザ光の走査パターンを設定する走査パターン制御工程と、前記レーザ光の投光タイミングを制御する走査パターン制御工程と、前記監視範囲の一面を計測した結果をフレームとして記憶させておく記憶工程と、複数の前記投光タイミングの異なる前記フレームを合成して合成フレームを生成するフレーム合成処理工程と、前記合成フレームから前記移動物体を検出する認識処理工程と、を有することを特徴とする移動物体検出方法が提供される。
取得したい未来フレームを予測する未来フレーム予測処理工程を有し、前記走査パターン制御工程は、前記未来フレームを取得できるように前記走査パターンを設定するようにしてもよい。
前記フレーム合成処理工程は、合成される前記フレームのうち最も遅い計測時間に合わせて前記フレームにおける前記移動物体を検出した計測点を予測して計測点予測フレームを生成する計測点予測フレーム生成工程を含んでいてもよい。
上述した本発明の移動物体検出装置及び移動物体検出方法によれば、レーザ光の投光タイミングをずらした複数のフレームを生成し、これらのフレームを合成して移動物体を検出するようにしたことから、各フレームの分解能が低い場合であっても、投光タイミングの異なるフレームを合成することにより、見かけの分解能を高くすることができる。したがって、各フレームの生成方法は従来と同様の方法でよいことから、一計測点当たりの計測時間を短縮せずに、かつ、フレームレートを下げる必要がなく、容易に分解能を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る移動物体検出装置の全体構成図である。 図1に示したレーザレーダのブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は監視範囲、(b)は第一走査パターンによる計測結果(第一フレーム)、を示している。 本発明の第一実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第二走査パターンによる計測結果(第二フレーム)、(b)は第三走査パターンによる計測結果(第三フレーム)、を示している。 本発明の第一実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第四走査パターンによる計測結果(第四フレーム)、(b)は合成フレーム、を示している。 本発明の第二実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第二走査パターンによる計測結果(第二フレーム)、(b)は第三走査パターンによる計測結果(第三フレーム)、を示している。 本発明の第二実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第四走査パターンによる計測結果(第四フレーム)、(b)は合成フレーム、を示している。 本発明の第三実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第一フレームに基づく第一計測点予測フレーム、(b)は第二フレームに基づく第二計測点予測フレーム、を示している。 本発明の第三実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第三フレームに基づく第三計測点予測フレーム、(b)は計測点予測フレームに基づく合成フレーム、を示している。 本発明の第四実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は合成フレーム生成領域を設定した監視範囲、(b)は合成フレーム生成領域を設定した場合の計測結果(合成フレーム)、を示している。
以下、本発明の実施形態について図1〜図10を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る移動物体検出装置の全体構成図である。図2は、図1に示したレーザレーダのブロック図である。
本発明の第一実施形態に係る移動物体検出装置1は、監視範囲Sの水平方向H及び垂直方向Vにレーザ光Lを走査しながら照射し、レーザ光Lの反射光Rを受光して監視範囲S内の移動物体を検出する移動物体検出装置であって、レーザ光Lを投光する投光部2と、レーザ光Lを水平方向Hに走査させる水平走査手段3と、レーザ光Lを垂直方向Vに走査させる垂直走査手段4と、レーザ光Lの反射光Rを受光して受光情報d4を発信する受光部5と、受光情報d4から移動物体の距離を算出する距離演算部6と、投光部2、水平走査手段3及び垂直走査手段4の制御を行う制御部7と、を有するレーザレーダ11を備え、制御部7は、監視範囲Sの一面を計測した結果をフレームとして記憶する記憶部71と、レーザ光Lの走査パターンを設定する走査パターン制御部72と、走査パターンに基づいてレーザ光Lの投光タイミングを制御する投光タイミング制御部75と、複数の投光タイミングの異なるフレームを合成して合成フレームを生成するフレーム合成処理部73と、合成フレームから移動物体を検出する認識処理部74と、を有する。
上述したレーザレーダ11は、例えば、監視範囲Sが設定される交差点や踏切等の脇に立設された支柱上に監視範囲Sを俯瞰するように配置され、レーザ光Lを水平方向H及び垂直方向Vにスキャンしながら照射窓8から監視範囲Sに向かって照射し、監視範囲内の物体(例えば、歩行者、自転車、二輪自動車、自動車等の移動物体や建物、ガードレール、樹木等の静止物体等)の反射光Rを受光することができるように構成されている。
また、移動物体検出装置1は、例えば、図1に示すように、レーザレーダ11からの出力データを表示する監視モニタ12と、出力データを保存する記憶装置13と、を有する。監視モニタ12及び記憶装置13は、監視範囲Sから離れた場所に設置された建屋14に配置されることが多い。レーザレーダ11から監視モニタ12及び記憶装置13への出力データの転送は、有線又は無線により処理される。なお、移動物体検出装置1は、移動物体のみを検出する装置ではなく、移動物体と同時に静止物体を検出するように構成されていてもよい。
前記投光部2は、レーザ光Lを発光して照射する部品である。かかる投光部2は、例えば、光源となるレーザダイオードと、レーザ光Lをコリメートする投光レンズと、レーザダイオードを操作するLDドライバと、から構成される。LDドライバは、制御部7からの投光指令s1に基づいてレーザ光Lを発光するようにレーザダイオードを操作する。なお、LDドライバは、レーザ光Lの発光と同時にパルス状の発光同期信号を距離演算部6に発信するようにしてもよい。
前記水平走査手段3は、例えば、ポリゴンスキャナであり、六面体の四側面が鏡面化されたポリゴンミラー3aと、鏡面化された四側面を所定の方向に回転させる駆動モータ3bと、ポリゴンミラー3a及び駆動モータ3bを支持する筐体3cと、を有する。鏡面化された四側面を回転させることにより、投光部2からパルス状に投光されたレーザ光Lは、水平方向の角度が偏向され、監視範囲Sの水平方向に高速に走査される。
ポリゴンミラー3aは、鏡面化されていない一対の二面の中心を回転軸として駆動モータ3bにより高速回転される。駆動モータ3bは、モータドライバ(図示せず)により操作される。モータドライバは、制御部7から送信される速度指令s2に基づいて、駆動モータ3bの回転速度を制御する。また、モータドライバは、ポリゴンミラー3aの角度情報d2を制御部7に発信する。なお、かかる水平走査手段3の構成は単なる一例であり、図示した構成に限定されるものではない。
前記垂直走査手段4は、例えば、ガルバノスキャナであり、平面鏡であるガルバノミラー4aと、ガルバノミラー4aの鏡面を揺動させる駆動モータ4bと、を有する。駆動モータ4bにより、ガルバノミラー4aを揺動させることにより、ポリゴンミラー3aを反射したレーザ光Lの垂直方向の角度が変更され、監視範囲Sの垂直方向に走査される。このとき、レーザ光Lは正弦波動作をするように垂直方向に走査される。
駆動モータ4bは、モータドライバ(図示せず)により操作される。モータドライバは、制御部7から送信される速度指令s3に基づいて、駆動モータ4bの揺動方向及び揺動速度を制御する。また、モータドライバは、ガルバノミラー4aの角度情報d3を制御部7に発信する。なお、かかる垂直走査手段4の構成は単なる一例であり、図示した構成に限定されるものではない。
前記受光部5は、監視範囲Sに照射されたレーザ光Lの反射光Rを受光する部品である。ここでは、投光部2と受光部5と個別に設けて投光軸と受光軸とがずれるように構成しているが、投光軸と受光軸とが一致するように投光部2と受光部5が一体に形成されていてもよい。かかる受光部5は、例えば、反射光Rを集光する受光レンズと、集光された反射光Rを受光して電圧に変換する光電変換素子や増幅・圧縮・デコード等の処理を施す機器等を有する受光部本体と、から構成される。
照射窓8を透過した反射光Rは、投光されるレーザ光Lと同様に、ガルバノミラー4a及びポリゴンミラー3aを介して受光レンズに導かれる。そして、反射光Rを受光した受光部本体は、電圧値に変換された受光情報d4を距離演算部6に発信する。受光情報d4には、受光強度や受光時間が含まれている。なお、光電変換素子は、受光素子とも呼ばれる部品であり、例えば、フォトダイオードが使用される。
前記距離演算部6は、計測点の距離情報d5を算出する部品である。距離演算部6は、制御部7から発信された投光指令s1と受光部5から発信された受光情報d4とを受信し、レーザ光Lが監視範囲S内の物体(例えば、歩行者、自転車、二輪自動車、自動車等の移動物体や建物、ガードレール、樹木等の静止物体等)に照射されて反射した計測点の距離を算出し、距離情報d5を制御部7に発信する。また、距離情報d5とともに、受光情報d4に含まれる受光強度を距離情報d5と関連付けて制御部7に発信するようにしてもよい。
距離演算部6は、例えば、図2に示すように、投光指令s1と受光情報d4とに基づいてレーザ光Lを発光してから反射光Rを受光するまでの時間を計測する時間計測器6aと、時間計測器6aが計測した時間に基づいてレーザ光Lを反射した計測点までの距離を計算する距離データ計算部6bと、から構成される。
時間計測器6aは、投光指令s1が発信された時間と反射光Rを受光した時間とからレーザ光Lの飛行時間を算出し、距離データ計算部6bは、飛行時間とレーザ光Lの速度とからレーザ光Lの飛行距離を算出する。この飛行距離はレーザ光Lの往復距離であるため、具体的には飛行距離の半分の値が、計測点までの距離として算出される。このとき、レーザレーダ11内の飛行距離(投光部2からガルバノミラー4aまでのレーザ光Lの飛行距離)を幾何学的に算出し、その分を差し引くことにより、距離情報d5の精度を向上させるようにしてもよい。
また、距離演算部6は、受光時間が著しく短い受光情報d4については距離情報d5を算出しないようにするゲート機能を有していてもよい。かかるゲート機能により、レーザレーダ11の内部等に反射した散乱光を除外することができる。
前記制御部7は、投光部2に投光指令s1を発信し、水平走査手段3及び垂直走査手段4の駆動モータ3b,4bに速度指令s2,s3を発信することにより、投光部2、水平走査手段3及び垂直走査手段4の制御を行う。また、制御部7は、水平走査手段3及び垂直走査手段4の角度情報d2,d3を受信し、距離演算部6の距離情報d5を受信し、レーザ光Lを反射した物体の位置情報d6を出力する。かかる位置情報d6の出力は、離れた建物内に配置されたモニタ等に表示される。
制御部7は、例えば、図2に示すように、監視範囲Sの一面を計測した結果をフレームとして記憶する記憶部71と、レーザ光Lの走査パターンを設定する走査パターン制御部72と、走査パターンに基づいてレーザ光Lの投光タイミングを制御する投光タイミング制御部75と、複数の投光タイミングの異なるフレームを合成して合成フレームを生成するフレーム合成処理部73と、合成フレームから移動物体を検出する認識処理部74と、水平走査手段3の駆動モータ3bに速度指令s2を発信する水平走査制御部76と、垂直走査手段4の駆動モータ4bに速度指令s3を発信する垂直走査制御部77と、取得したい未来フレームを予測する未来フレーム予測処理部78と、を有する。
走査パターン制御部72は、監視範囲Sに対してどのようにレーザ光Lを照射するか、すなわち、監視範囲Sの座標上のどの点にレーザ光Lを照射するか、を制御する部分である。レーザ光Lの照射点、すなわち、走査パターンが設定されると、走査パターン情報s4が、投光タイミング制御部75、水平走査制御部76及び垂直走査制御部77に発信される。
投光タイミング制御部75、水平走査制御部76及び垂直走査制御部77は、走査パターン情報s4に基づいて、投光部2(レーザダイオード)の投光タイミング、水平走査手段3の駆動モータ3bの回転速度、垂直走査手段4の駆動モータ4bの揺動速度を制御し、投光タイミング制御部75は投光部2に投光指令s1を発信し、水平走査制御部76は水平走査手段3に速度指令s2を発信し、垂直走査制御部77は垂直走査手段4に速度指令s3を発信する。なお、投光タイミング制御部75は、水平走査手段3及び垂直走査手段4からポリゴンミラー3a及びガルバノミラー4aの角度情報d2,d3を受信し、投光指令s1(投光タイミング)及び角度情報d2,d3を距離演算部6の時間計測器6aに発信するように構成されていてもよい。
また、投光タイミング制御部75は、例えば、走査パターンに応じて、監視範囲Sに照射するレーザ光Lの全部又は一部の領域における投光タイミングを均等にずらすように制御する。監視範囲Sに照射するレーザ光Lの全部の領域における投光タイミングをずらした場合、フレームごとにレーザ光Lの照射点が異なることとなる。監視範囲Sに照射するレーザ光Lの一部の領域における投光タイミングをずらした場合、フレームごとにレーザ光Lの照射点が同じ部分と異なる部分とが混在することとなる。このようにレーザ光Lの走査パターンは、監視範囲Sの全体の照射点をずらすようにしてもよいし、監視範囲Sの一部の照射点をずらすようにしてもよい。また、投光タイミングのずれは、例えば、2〜10フレーム程度で一周期となるように周期性を持たせるようにしてもよい。
フレーム合成処理部73は、監視範囲Sの一面の計測結果であるフレームを処理する部分である。距離演算部6からフレーム合成処理部73に発信される距離情報d5には、計測点(物体に対する照射点)の距離に加え、角度情報d2,d3を元に算出された位置情報も含まれており、結果として、距離情報d5により計測点(物体に対する照射点)の三次元座標をフレームごとに取得することができる。また、フレーム合成処理部73は、計測点の三次元座標をフレームごとに記憶部71に記憶させる。このとき、記憶するフレームが何番目のフレームであるか把握できるようにデータベース化して記憶部71に記憶させる。
フレーム合成処理部73は、例えば、投光タイミングのずれが、4フレームで一周期を形成する場合には、(4n+1)番目〜(4n+4)番目(nは0から始まる自然数)の4フレームを1フレームに纏めた合成フレームを生成する。このとき、各フレームの投光タイミングがずれていることから、監視範囲Sにおける照射点の位置(座標)が全部又は一部において異なっており、合成フレームを生成することにより、1フレームに含まれる照射点の個数を増加させることができ、見かけ上の分解能を向上させることができる。
ここで、例えば、レーザレーダ11のフレームレートが20フレーム/秒とした場合、1フレームの計測に要する時間は、0.05秒である。したがって、投光タイミングのずれが4フレームで一周期を形成する場合には、1番目のフレームと4番目のフレームとで0.2秒の時間差を生じることとなる。これは、計測された物体が、静止物体や移動速度の遅い物体の場合には大きな問題とはならないが、自動車のような高速の移動物体に対しては、実際の大きさよりも大きく合成フレームに描写される場合がある。
そこで、フレーム合成処理部73は、合成されるフレームのうち最も遅い計測時間(4フレームで一周期を形成する場合には(4n+4)番目のフレームの計測時間)に合わせて各フレームにおける移動物体を検出した計測点を予測して計測点予測フレームを生成してから合成フレームを生成するようにしてもよい。すなわち、1番目のフレームにおいて計測された移動物体の位置を、移動物体の速度ベクトルから4番目のフレームの計測時間には1番目のフレームのどの計測点に移動しているかを予測する。2番目及び3番目のフレームについても同様に計測点の移動先を予測する。そして、予測した後の計測点予測フレームを使用して合成フレームを生成する。かかる処理により、合成するフレーム間のタイムラグによる影響を除去することができる。なお、移動物体の速度ベクトルは、例えば、連続する二つのフレームにおいて、同一の移動物体における位置(座標)を比較して、移動物体の速度及び方向を算出することにより容易に求めることができる。
認識処理部74は、合成フレームに描写された物体の計測点から、移動物体と静止物体との区別、移動物体の位置、移動物体の大きさ、移動物体の種類等を認識して、移動物体の位置情報d6を出力する。監視範囲S内における背景(建物、ガードレール、樹木、電柱等の静止物体)については、初期動作によって、計測結果から自動的に削除するようにしてもよい。
未来フレーム予測処理部78は、取得したい走査パターンを有する未来フレームを予測する部分である。走査パターン制御部72により、周期的に走査パターンを変化させる場合には、未来フレーム予測処理部78を省略するようにしてもよい。未来フレーム予測処理部78は、例えば、監視範囲S内に移動物体(例えば、高速の移動物体)を検出した場合に、レーザ光Lの投光タイミングをずらして複数のフレームを取得し、合成フレームを生成する場合等に利用することができる。特に、移動物体の検出位置によって分解能を上げた領域(投光タイミングをずらした領域)を変化させる場合には、次に、どの走査パターンが必要であるかを未来フレーム予測処理部78において予測する。そして、走査パターン制御部72は、この未来フレームを取得できるように走査パターンを設定する。
上述した制御部7を有するレーザレーダ11を用いることによって、監視範囲Sの水平方向H及び垂直方向Vにレーザ光Lを走査しながら照射し、レーザ光Lの反射光Rを受光して監視範囲S内の移動物体を検出する移動物体検出方法であって、レーザ光Lの投光タイミングを制御する走査パターン制御工程と、監視範囲Sの一面を計測した結果をフレームとして記憶させておく記憶工程と、複数の投光タイミングの異なるフレームを合成して合成フレームを生成するフレーム合成処理工程と、合成フレームから移動物体を検出する認識処理工程と、を有する移動物体検出方法を実現することができる。
また、上述した制御部7を有するレーザレーダ11を用いることによって、取得したい未来フレームを予測する未来フレーム予測処理工程を有し、走査パターン制御工程が、未来フレームを取得できるように走査パターンを設定する移動物体検出方法を実現することができる。さらに、フレーム合成処理工程は、合成されるフレームのうち最も遅い計測時間に合わせてフレームにおける移動物体を検出した計測点を予測して計測点予測フレームを生成する計測点予測フレーム生成工程を含む移動物体検出方法を実現することができる。
次に、本発明の第一実施形態に係る移動物体検出方法について、図3〜図5を参照しつつ詳細に説明する。ここで、図3は、本発明の第一実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は監視範囲、(b)は第一走査パターンによる計測結果(第一フレーム)、を示している。図4は、本発明の第一実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第二走査パターンによる計測結果(第二フレーム)、(b)は第三走査パターンによる計測結果(第三フレーム)、を示している。図5は、本発明の第一実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第四走査パターンによる計測結果(第四フレーム)、(b)は合成フレーム、を示している。
図3(a)に示したように、監視範囲Sを水平方向Hに48列、垂直方向Vに29行に分割した領域を設定する。この29行×48列の分割領域は、単なる例示であって、監視範囲Sの大きさやレーザレーダ11等の性能によって、任意に設定可能な数値である。また、監視範囲Sとしては、ここでは交差点の場合を図示しており、監視範囲Sには、例えば、歩行者A、自転車B、自動車C、建物D、が存在しているものとする。なお、以下、分割領域の位置(座標)を示す場合には、(垂直方向V(行),水平方向H(列))の形式で表示するものとする。
図3(b)は、第一走査パターンによる計測結果(第一フレームF1)を示している。かかる第一フレームF1は、標準(通常)の走査パターンを有し、レーザ光Lの投光タイミングをずらさない場合には、この第一フレームF1に描写された走査パターンにより監視範囲Sにレーザ光Lが照射される。したがって、本実施形態における通常の走査パターンでは、8×12=96点の分解能を有している。具体的には、この第一フレームF1におけるレーザ光Lは、(1,1)、(1,5)、・・・(1,45)、(5,1)、・・・(5,45)、・・・(29,1)、・・・(29,45)の分割領域に照射されている。いま、フレームレートを20フレーム/秒と設定すれば、1フレーム当たりの計測に要する時間は0.05秒である。
また、第一フレームF1において、移動物体(歩行者A、自転車B、自動車C)の計測点を黒色で図示している。具体的には、歩行者Aの計測点は(13,13)の分割領域、自転車Bの計測点は(21,21)及び(21,25)の分割領域、自動車Cの計測点は(9,41)、(9,45)、(13,37)及び(13,41)の分割領域に描写されている。各移動物体に隣接して図示した矢印は、各移動物体の速度ベクトルである。
静止物体である建物Dについては、検出対象外であるため、ここでは計測点を図示していない。なお、静止物体については、計測点を検出した後で静止物体と認識して検出対象から除外するようにしてもよいし、計測点を検出する工程の中で特定の座標における計測点を検出対象から除外するようにしてもよい。
図4(a)は、第二走査パターンによる計測結果(第二フレームF2)を示している。かかる第二フレームF2は、第一フレームF1における第一走査パターンを、垂直方向Vに1行分、水平方向Hに2列分、レーザ光Lの投光タイミングをずらした第二走査パターンを有する。すなわち、第二フレームF2における投光タイミングは、投光タイミング制御部75により、水平方向H及び垂直方向Vにずらすように制御されている。したがって、例えば、図示したように、(1,1)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(2,3)の分割領域に照射され、(1,5)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(2,7)の分割領域に照射され、(5,1)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(6,3)の分割領域に照射されることとなる。かかる第二走査パターンは、第一走査パターンの全体(監視範囲Sの全面)について、均等にレーザ光Lの投光タイミングをずらしたものである。
この第二フレームF2では、歩行者Aの計測点は(14,15)の分割領域、自転車Bの計測点は(22,23)の分割領域、自動車Cの計測点は(10,39)、(10,43)、(14,35)及び(14,39)の分割領域に描写されている。なお、各移動物体は、第一フレームF1と第二フレームF2の時間差分(0.05秒)だけ各速度ベクトルに沿って移動した状態になっている。
図4(b)は、第三走査パターンによる計測結果(第三フレームF3)を示している。かかる第三フレームF3は、第二フレームF2における第二走査パターンを、垂直方向Vに1行分、水平方向Hに2列分、レーザ光Lの投光タイミングをずらした第三走査パターンを有する。すなわち、第三フレームF3における投光タイミングは、投光タイミング制御部75により、水平方向H及び垂直方向Vにずらすように制御されている。したがって、例えば、図示したように、(2,3)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(3,5)の分割領域に照射され、(2,7)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(3,9)の分割領域に照射され、(6,3)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(7,5)の分割領域に照射されることとなる。かかる第三走査パターンは、第二走査パターンの全体(監視範囲Sの全面)について、均等にレーザ光Lの投光タイミングをずらしたものである。
この第三フレームF3では、歩行者Aの計測点は(15,13)の分割領域、自転車Bの計測点は(19,21)及び(23,21)の分割領域、自動車Cの計測点は(11,37)、(11,41)、(15,33)及び(15,37)の分割領域に描写されている。なお、各移動物体は、第二フレームF2と第三フレームF3の時間差分(0.05秒)だけ各速度ベクトルに沿って移動した状態になっている。
図5(a)は、第四走査パターンによる計測結果(第四フレームF4)を示している。かかる第四フレームF4は、第三フレームF3における第三走査パターンを、垂直方向Vに1行分、水平方向Hに2列分、レーザ光Lの投光タイミングをずらした第四走査パターンを有する。すなわち、第四フレームF4における投光タイミングは、投光タイミング制御部75により、水平方向H及び垂直方向Vにずらすように制御されている。したがって、例えば、図示したように、(3,5)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(4,7)の分割領域に照射され、(3,9)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(4,11)の分割領域に照射され、(7,5)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(8,7)の分割領域に照射されることとなる。かかる第四走査パターンは、第三走査パターンの全体(監視範囲Sの全面)について、均等にレーザ光Lの投光タイミングをずらしたものである。
この第四フレームF4では、歩行者Aの計測点は(12,15)の分割領域、自転車Bの計測点は(20,19)、(20,23)及び(24,19)の分割領域、自動車Cの計測点は(12,35)、(12,39)、(16,31)及び(16,35)の分割領域に描写されている。なお、各移動物体は、第三フレームF3と第四フレームF4の時間差分(0.05秒)だけ各速度ベクトルに沿って移動した状態になっている。
図5(b)は、上述した第一フレームF1〜第四フレームF4を合成した合成フレームFcを示している。第一フレームF1〜第四フレームF4は、計測終了後、記憶部71に記憶されており、合成処理時には、フレーム合成処理部73が記憶部71から所定のデータ(フレーム)をピックアップして合成フレームFcを生成する。合成フレームFcは、第一フレームF1〜第四フレームF4においてレーザ光Lが照射された全ての分割領域を含んでおり、96点×4フレーム=384点の分解能を有しているものといえる。
したがって、合成フレームFcでは、破線で囲った斜線部のように、歩行者Aの計測点は(13,13)、(14,15)、(15,13)及び(12,15)の4点の分割領域、自転車Bの計測点は(21,21)、(21,25)、(22,23)、(19,21)、(23,21)、(20,19)、(20,23)及び(24,19)の8点の分割領域、自動車Cの計測点は(9,41)、(9,45)、(13,37)、(13,41)、(10,39)、(10,43)、(14,35)、(14,39)、(11,37)、(11,41)、(15,33)、(15,37)、(12,35)、(12,39)、(16,31)及び(16,35)の16点の分割領域に描写されている。
すなわち、従来のフレームに相当する第一フレームF1のみの計測結果と比較すれば、歩行者Aの計測点数は1点から4点に増加し、自転車Bの計測点数は2点から8点に増加し、自動車Cの計測点数は4点から16点に増加し、より正確に移動物体の位置や大きさを把握することができる。このように、分解能を向上させることによって、例えば、移動物体が密集している場合や、高速の移動物体が存在する場合であっても、移動物体の認識率を向上させることができ、移動物体の個体認識を容易に行うことができる。また、本実施形態では、一計測点当たりの計測時間を短縮したり、フレームレートを下げたりする必要がなく、投光タイミングをずらしてフレームの合成処理を行うだけで、容易に分解能を向上させることができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る移動物体検出方法について、図3、図6及び図7を参照しつつ詳細に説明する。ここで、図6は、本発明の第二実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第二走査パターンによる計測結果(第二フレーム)、(b)は第三走査パターンによる計測結果(第三フレーム)、を示している。図7は、本発明の第二実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第四走査パターンによる計測結果(第四フレーム)、(b)は合成フレーム、を示している。
かかる第二実施形態は、レーザ光Lの投光タイミングのずらし方を変更したものである。具体的には、第一実施形態と同様に、図3(a)に示した29行×48列の分割領域を有する監視範囲Sに対して、第一実施形態と同様に、図3(b)に示した第一フレームF1を計測し、第二フレームF2〜第四フレームF4の走査パターンを第一実施形態と異なるように設定している。
図6(a)は、第二走査パターンによる計測結果(第二フレームF2′)を示している。かかる第二フレームF2′は、第一フレームF1における第一走査パターンを、垂直方向Vに0行分、水平方向Hに2列分、レーザ光Lの投光タイミングをずらした第二走査パターンを有する。すなわち、第二フレームF2′における投光タイミングは、投光タイミング制御部75により水平方向Hにずらすように制御されている。したがって、例えば、図示したように、(1,1)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(1,3)の分割領域に照射され、(1,5)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(1,7)の分割領域に照射され、(5,1)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(5,3)の分割領域に照射されることとなる。かかる第二走査パターンは、第一走査パターンの全体(監視範囲Sの全面)について、均等にレーザ光Lの投光タイミングをずらしたものである。
この第二フレームF2′では、歩行者Aの計測点は(13,15)の分割領域、自転車Bの計測点は(21,23)及び(25,19)の分割領域、自動車Cの計測点は(9,39)、(9,43)、(13,35)及び(13,39)の分割領域に描写されている。なお、各移動物体は、第一フレームF1と第二フレームF2′の時間差分(0.05秒)だけ各速度ベクトルに沿って移動した状態になっている。
図6(b)は、第三走査パターンによる計測結果(第三フレームF3′)を示している。かかる第三フレームF3′は、第二フレームF2′における第二走査パターンを、垂直方向Vに2行分、水平方向Hに−2列分、レーザ光Lの投光タイミングをずらした第三走査パターンを有する。すなわち、第二フレームF3′における投光タイミングは、投光タイミング制御部75により、水平方向H及び垂直方向Vにずらすように制御されている。したがって、例えば、図示したように、(1,3)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(3,1)の分割領域に照射され、(1,7)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(3,5)の分割領域に照射され、(5,3)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(7,1)の分割領域に照射されることとなる。かかる第三走査パターンは、第二走査パターンの全体(監視範囲Sの全面)について、均等にレーザ光Lの投光タイミングをずらしたものである。
この第三フレームF3′では、歩行者Aの計測点は(15,13)の分割領域、自転車Bの計測点は(19,21)及び(23,21)の分割領域、自動車Cの計測点は(11,37)、(11,41)、(15,33)及び(15,37)の分割領域に描写されている。なお、各移動物体は、第二フレームF2′と第三フレームF3′の時間差分(0.05秒)だけ各速度ベクトルに沿って移動した状態になっている。
図7(a)は、第四走査パターンによる計測結果(第四フレームF4′)を示している。かかる第四フレームF4′は、第三フレームF3′における第三走査パターンを、垂直方向Vに0行分、水平方向Hに2列分、レーザ光Lの投光タイミングをずらした第四走査パターンを有する。すなわち、第四フレームF4′における投光タイミングは、投光タイミング制御部75により水平方向Hにずらすように制御されている。したがって、例えば、図示したように、(3,1)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(3,3)の分割領域に照射され、(3,5)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(3,7)の分割領域に照射され、(7,1)の分割領域に照射されたレーザ光Lは(7,3)の分割領域に照射されることとなる。かかる第四走査パターンは、第三走査パターンの全体(監視範囲Sの全面)について、均等にレーザ光Lの投光タイミングをずらしたものである。
この第四フレームF4′では、歩行者Aの計測点は(11,15)及び(15,15)の分割領域、自転車Bの計測点は(19,23)、(23,19)及び(23,23)の分割領域、自動車Cの計測点は(11,35)、(11,39)、(15,31)、(15,35)及び(15,39)の分割領域に描写されている。なお、各移動物体は、第三フレームF3′と第四フレームF4′の時間差分(0.05秒)だけ各速度ベクトルに沿って移動した状態になっている。
図7(b)は、上述した第一フレームF1〜第四フレームF4′を合成した合成フレームFc′を示している。第一フレームF1〜第四フレームF4′は、計測終了後、記憶部71に記憶されており、合成処理時には、フレーム合成処理部73が記憶部71から所定のデータ(フレーム)をピックアップして合成フレームFc′を生成する。合成フレームFc′は、第一フレームF1〜第四フレームF4′においてレーザ光Lが照射された全ての分割領域を含んでおり、96点×4フレーム=384点の分解能を有しているものといえる。
したがって、合成フレームFc′では、破線で囲った斜線部のように、歩行者Aの計測点は(13,13)、(13,15)、(15,13)、(11,15)及び(15,15)の5点の分割領域、自転車Bの計測点は(21,21)、(21,25)、(21,23)、(25,19)、(19,21)、(23,21)、(19,23)、(23,19)及び(23,23)の9点の分割領域、自動車Cの計測点は(9,41)、(9,45)、(13,37)、(13,41)、(9,39)、(9,43)、(13,35)、(13,39)、(11,37)、(11,41)、(15,33)、(15,37)、(11,35)、(11,39)、(15,31)、(15,35)及び(15,39)の17点の分割領域に描写されている。
すなわち、従来のフレームに相当する第一フレームF1のみの計測結果と比較すれば、歩行者Aの計測点数は1点から5点に増加し、自転車Bの計測点数は2点から9点に増加し、自動車Cの計測点数は4点から17点に増加し、より正確に移動物体の位置や大きさを把握することができる。このように、分解能を向上させることによって、例えば、移動物体が密集している場合や、高速の移動物体が存在する場合であっても、移動物体の認識率を向上させることができ、移動物体の個体認識を容易に行うことができる。また、本実施形態では、一計測点当たりの計測時間を短縮したり、フレームレートを下げたりする必要がなく、投光タイミングをずらしてフレームの合成処理を行うだけで、容易に分解能を向上させることができる。
なお、上述した第一実施形態に係る移動物体検出方法では、走査パターンを斜め下方に向かって投光タイミングがずれるように制御し、上述した第二実施形態に係る移動物体検出方法では、走査パターンを略Z字状に投光タイミングがずれるように制御しているが、走査パターンに基づく投光タイミングのずらし方は、これらに限定されるものではなく、例えば、水平方向Hのみにずらしてもよいし、垂直方向Vのみにずらしてもよいし、略N字状にずらしてもよいし、ジグザグ(鋸刃状)にずらすようにしてもよい。
次に、本発明の第三実施形態に係る移動物体検出方法について、図8〜図9を参照しつつ詳細に説明する。ここで、図8は、本発明の第三実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第一フレームに基づく第一計測点予測フレーム、(b)は第二フレームに基づく第二計測点予測フレーム、を示している。図9は、本発明の第三実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は第三フレームに基づく第三計測点予測フレーム、(b)は計測点予測フレームに基づく合成フレーム、を示している。
上述した第一実施形態に係る移動物体検出方法において、図5(b)に示した合成フレームFcでは、合成される第一フレームF1〜第四フレームF4のうち最も遅い計測時間である第四フレームF4における移動物体(歩行者A、自転車B、自動車C)の位置を描写した場合、高速の移動物体(例えば、自動車C)の計測点は、実際の移動物体である自動車Cの大きさよりも広い範囲に計測点が分散する傾向にある。そこで、第三実施形態に係る移動物体検出方法では、合成される第一フレームF1〜第四フレームF4のうち最も遅い第四フレームF4の計測時間に合わせて、第一フレームF1〜第三フレームF3における移動物体(ここでは、自動車C)を検出した計測点を予測して計測点予測フレームFp1〜Fp3を生成してから合成フレームFc″を生成するようにしている。なお、同様の現象は、第二実施形態に係る移動物体検出方法においても生じ得る。
図8(a)は、第一フレームF1に基づく第一計測点予測フレームFp1を示している。第一計測点予測フレームFp1は、第一フレームF1における所定の移動物体(例えば、高速の移動物体である自動車C)の計測点について、第四フレームF4の時点において、どの位置に移動しているかを予測して、計測点を移動させたものである。
図3(b)に示したように、第一フレームF1における自動車Cの計測点が、(9,41)、(9,45)、(13,37)及び(13,41)の分割領域に存在する場合に、速度ベクトルやタイムラグ(0.2秒)に基づいて計測点の移動先を予測すると、例えば、各計測点は、垂直方向Vに4行分、水平方向Hに−8列分だけ移動した計測点に移動するものと予測される。すなわち、第一計測点予測フレームFp1において、(9,41)の計測点は(13,33)の計測点に移動し、(9,45)の計測点は(13,37)の計測点に移動し、(13,37)の計測点は(17,29)の計測点に移動し、(13,41)の計測点は(17,33)の計測点に移動することとなる。
図8(b)は、第二フレームF2に基づく第二計測点予測フレームFp2を示している。第二計測点予測フレームFp2は、第二フレームF2における所定の移動物体(例えば、高速の移動物体である自動車C)の計測点について、第四フレームF4の時点において、どの位置に移動しているかを予測して、計測点を移動させたものである。
図4(a)に示したように、第二フレームF2における自動車Cの計測点が、(10,39)、(10,43)、(14,35)及び(14,39)の分割領域に存在する場合に、速度ベクトルやタイムラグ(0.15秒)に基づいて計測点の移動先を予測すると、例えば、各計測点は、垂直方向Vに4行分、水平方向Hに−4列分だけ移動した計測点に移動するものと予測される。すなわち、第二計測点予測フレームFp2において、(10,39)の計測点は(14,35)の計測点に移動し、(10,43)の計測点は(14,39)の計測点に移動し、(14,35)の計測点は(18,31)の計測点に移動し、(14,39)の計測点は(18,35)の計測点に移動することとなる。
図9(a)は、第三フレームF3に基づく第三計測点予測フレームFp3を示している。第三計測点予測フレームFp3は、第三フレームF3における所定の移動物体(例えば、高速の移動物体である自動車C)の計測点について、第四フレームF4の時点において、どの位置に移動しているかを予測して、計測点を移動させたものである。
図4(b)に示したように、第三フレームF3における自動車Cの計測点が、(11,37)、(11,41)、(15,33)及び(15,37)の分割領域に存在する場合に、速度ベクトルやタイムラグ(0.10秒)に基づいて計測点の移動先を予測すると、例えば、各計測点は、垂直方向Vに0行分、水平方向Hに−4列分だけ移動した計測点に移動するものと予測される。すなわち、第三計測点予測フレームFp3において、(11,37)の計測点は(11,33)の計測点に移動し、(11,41)の計測点は(11,37)の計測点に移動し、(15,33)の計測点は(15,29)の計測点に移動し、(15,37)の計測点は(15,33)の計測点に移動することとなる。
図9(b)は、上述した第一計測点予測フレームFp1〜第三計測点予測フレームFp3及び第四フレームF4を合成した合成フレームFc″を示している。第一計測点予測フレームFp1〜第三計測点予測フレームFp3は、合成処理時に生成するようにしてもよいし、第一フレームF1〜第三フレームF3の計測時に生成して記憶部71に記憶させておくようにしてもよい。合成フレームFc″は、第一計測点予測フレームFp1〜第三計測点予測フレームFp3及び第四フレームF4においてレーザ光Lが照射された全ての分割領域を含んでおり、96点×4フレーム=384点の分解能を有しているものといえる。
また、合成フレームFc″では、破線で囲った斜線部のように、自動車Cの計測点は(13,33)、(13,37)、(17,29)、(17,33)、(14,35)、(14,39)、(18,31)、(18,35)、(11,33)、(11,37)、(15,29)、(15,33)、(12,35)、(12,39)、(16,31)及び(16,35)の16点の分割領域に描写されている。図5(b)と図9(b)とを比較して容易に理解できるように、合成フレームFcと合成フレームFc″とは、自動車Cについて同じ計測点数(16点)を有しながら、図9(b)に示した合成フレームFc″では計測点の分布が間延びしておらず、より正確に移動物体の位置や大きさを把握することができる。
このように、分解能を向上させるとともに計測点予測フレームFpを生成することによって、例えば、移動物体が密集している場合や、高速の移動物体が存在する場合であっても、移動物体の認識率をより一層向上させることができ、移動物体の個体認識をより一層容易に行うことができる。また、本実施形態では、一計測点当たりの計測時間を短縮したり、フレームレートを下げたりする必要がなく、投光タイミングをずらすとともに計測点の位置を修正してフレームの合成処理を行うだけで、容易に分解能を向上させることができる。
なお、計測点予測フレームFpを生成するか否かは、例えば、移動速度に閾値αを設定しておき、移動物体の移動速度が閾値αを超えた否かで判別するようにしてもよいし、移動物体の大きさ(計測面積又は計測点数)に閾値βを設定しておき、移動物体の大きさ(計測面積又は計測点数)が閾値βを超えた否かで判別するようにしてもよい。
次に、本発明の第四実施形態に係る移動物体検出方法について、図10を参照しつつ説明する。ここで、図10は、本発明の第四実施形態に係る移動物体検出方法の説明図であり、(a)は合成フレーム生成領域を設定した監視範囲、(b)は合成フレーム生成領域を設定した場合の計測結果(合成フレーム)、を示している。
図10(a)及び(b)に示した第四実施形態は、第二走査パターン〜第四走査パターンにおいて、一つ前の走査パターン(第一走査パターン〜第三走査パターン)の一部(監視範囲Sの一部の領域)について、均等にレーザ光Lの投光タイミングをずらしたものである。
図10(a)に示したように、監視範囲S内に合成フレームFcaを生成したい合成領域Saを設定する。合成領域Saは、例えば、交差点の中央部や、歩行者や自転車が飛び出してきやすい脇道の出入口周辺、踏切の線路内等のように、より正確に移動物体を把握したい領域に設定される。かかる合成領域Saは、監視範囲S内に反射板等の目印を配置することにより任意の形状に設定するようにしてもよいし、監視範囲S上の座標を指定することによって任意の形状に設定するようにしてもよいし、監視範囲S内の静止物体の位置を基準にして設定するようにしてもよい。
図10(b)に示したように、合成フレームFcaは、合成領域Sa以外の領域では、図3(b)に示した標準(通常)の第一走査パターンによる計測結果(第一フレームF1)と一致する計測結果を表示している。すなわち、合成領域Sa以外の監視範囲Sでは、レーザ光Lの投光タイミングをずらさないようにしている。一方、合成領域Saでは、図5(b)に示した合成フレームFcと一致する計測結果を表示している。すなわち、合成領域Sa内においてのみ、レーザ光Lの投光タイミングをずらすようにしている。このように、監視範囲Sの一部の領域のみに合成領域Saを設定することにより、監視範囲Sのうち必要な箇所のみの分解能を向上させることができ、処理する計測点数の増加を抑制して機器の処理負担を軽減しながら、認識率を効果的に向上させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、第一実施形態〜第四実施形態に係る移動物体検出方法を適宜組み合わせることができる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 移動物体検出装置
2 投光部
3 水平走査手段
4 垂直走査手段
5 受光部
6 距離演算部
7 制御部
11 レーザレーダ
71 記憶部
72 走査パターン制御部
73 フレーム合成処理部
74 認識処理部
75 投光タイミング制御部
78 未来フレーム予測処理部

Claims (11)

  1. 監視範囲の水平方向及び垂直方向にレーザ光を走査しながら照射し、該レーザ光の反射光を受光して前記監視範囲内の移動物体を検出する移動物体検出装置であって、
    前記レーザ光を投光する投光部と、前記レーザ光を前記水平方向に走査させる水平走査手段と、前記レーザ光を前記垂直方向に走査させる垂直走査手段と、前記レーザ光の反射光を受光して受光情報を発信する受光部と、前記受光情報から前記移動物体の距離を算出する距離演算部と、前記投光部、前記水平走査手段及び前記垂直走査手段の制御を行う制御部と、を有するレーザレーダを備え、
    前記制御部は、前記移動物体の速度に基づいて、前記移動物体に照射される前記レーザ光の走査密度を変更するように、前記水平走査手段、前記垂直走査手段又は前記水平走査手段及び前記垂直走査手段を制御する、ことを特徴とする移動物体検出装置。
  2. 前記制御部は、前記移動物体の速度が高速の場合に前記走査密度を高くする、又は、前記移動物体の速度が低速の場合に前記走査密度を低くする、ことを特徴とする請求項1に記載の移動物体検出装置。
  3. 前記監視範囲のうち前記移動物体が高速で通過する領域を高速領域として予め設定し、前記制御部は、該高速領域における前記走査密度を高くするように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の移動物体検出装置。
  4. 前記制御部は、前記監視範囲の一面を計測した結果をフレームとして記憶する記憶部と、前記レーザ光の走査パターンを設定する走査パターン制御部と、未来フレームを予測する未来フレーム予測処理部と、を有し、前記記憶部に記憶された時間的に前後のフレームから前記移動物体の速度を算出し、前記未来フレームにおける前記移動物体の位置を予測して前記移動物体に照射される前記レーザ光の走査密度を変更する、ことを特徴とする請求項1に記載の移動物体検出装置。
  5. 前記制御部は、前記走査パターンに基づいて前記レーザ光の投光タイミングを制御する投光タイミング制御部と、複数の前記投光タイミングの異なる前記フレームを合成して合成フレームを生成するフレーム合成処理部と、該合成フレームから前記移動物体を検出する認識処理部と、を有することを特徴とする請求項4に記載の移動物体検出装置。
  6. 前記投光タイミング制御部は、前記監視範囲に照射する前記レーザ光の全部又は一部の領域における前記投光タイミングを均等にずらすように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の移動物体検出装置。
  7. 前記投光タイミング制御部は、前記投光タイミングを前記水平方向及び前記垂直方向にずらすように制御する、又は、前記投光タイミングを前記水平方向若しくは前記垂直方向にずらすように制御する、ことを特徴とする請求項2に記載の移動物体検出装置。
  8. 前記フレーム合成処理部は、合成される前記フレームのうち最も遅い計測時間に合わせて前記フレームにおける前記移動物体を検出した計測点を予測して計測点予測フレームを生成してから前記合成フレームを生成する、ことを特徴とする請求項1に記載の移動物体検出装置。
  9. 監視範囲の水平方向及び垂直方向にレーザ光を走査しながら照射し、前記レーザ光の反射光を受光して前記監視範囲内の移動物体を検出する移動物体検出方法であって、
    前記レーザ光の走査パターンを設定する走査パターン制御工程と、
    前記レーザ光の投光タイミングを制御する投光タイミング制御工程と、
    前記監視範囲の一面を計測した結果をフレームとして記憶させておく記憶工程と、
    複数の前記投光タイミングの異なる前記フレームを合成して合成フレームを生成するフレーム合成処理工程と、
    前記合成フレームから前記移動物体を検出する認識処理工程と、
    を有することを特徴とする移動物体検出方法。
  10. 取得したい未来フレームを予測する未来フレーム予測処理工程を有し、前記走査パターン制御工程は、前記未来フレームを取得できるように前記走査パターンを設定する、ことを特徴とする請求項9に記載の移動物体検出方法。
  11. 前記フレーム合成処理工程は、合成される前記フレームのうち最も遅い計測時間に合わせて前記フレームにおける前記移動物体を検出した計測点を予測して計測点予測フレームを生成する計測点予測フレーム生成工程を含む、ことを特徴とする請求項9に記載の移動物体検出方法。
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