JP2013147802A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な通風が得られる建物を提供する。
【解決手段】建物1は、平面から見て長方形状を有している。長辺の外壁10には、平面から見て内側に凹む凹部20が形成されている。凹部20の側面20b、20cには、開閉自在な縦長の窓30が設けられている。窓30は、縦方向の軸を基端として開閉する開閉形式を有する。例えば窓30は、凹部20の側面20b、20cに、基端40が先端41よりも外側に位置するように設けられ、窓30は、先端41が基端40と同じかそれ以上外側に位置するように開放可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、良好な通風を得るための建物に関する。
従来より、建物には、通風が得られるように外壁に窓が設けられている。しかしながら、住宅密集地などの建物は、隣の建物との間が狭く、その隣の建物との間を通る風の方向と外壁の窓の面が平行になるため、窓から建物内に風を効率的に取り入れることが難しい。
特許文献1には、壁に凹部を設け当該凹部に窓を設置した建物が開示されている。
特開平10−306504号公報
しかしながら、かかる建物の場合、凹部に設けられた補強梁が邪魔になったり、窓が横長であったりして、十分に良好な通風が得られるものではない。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、良好な通風が得られる建物を提供することのその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、平面から見て内側に凹み、その凹みの奥面よりも側面が短い凹部が形成された外壁と、前記凹部の側面に開閉自在に設けられた縦長の窓と、を有する、建物である。
本発明によれば、凹部の側面に縦長の窓が設けられているので、外壁を沿って流れる風が凹部の縦長の窓から建物内に効果的に流れ込む。よって、建物の良好な通風が得られる。
前記窓は、縦方向の軸を基端として開閉する開閉形式を有していてもよい。かかる場合、凹部の側面において窓の開口面積を広く確保できるうえ、窓が開放時に整流板としての機能も果たすため、外壁に沿って流れる風を効率的に窓から取り込むことができる。
前記窓は、閉鎖時に基端が内側で先端が外側に位置するように前記凹部の側面に設けられ、先端が基端と同じかそれ以上外側に位置するまで開放可能であってもよい。かかる場合、窓が開放時にウィンドキャッチャーとしての機能を果たし、建物内により多くの風を取り込むことができる。
前記窓は、内開きであってもよい。かかる場合、外からみて開いているのがわかり難いので、防犯上好ましい。また、窓から屋内に取り込んだ風の風向を調整しやすくなる。
前記窓が、前記凹部の両側の側面に設けられていてもよい。かかる場合、凹部の一方の側面の窓から入り建物内を通って凹部の他方の側面の窓から流出する風のルートが形成されるため、建物の通風性を飛躍的に向上できる。
前記窓が、卓越風の方向に対して略直交するように設けられていてもよい。かかる場合、建物内に卓越風が流れ込み易くなるため、建物の通風性がさらに向上する。
前記建物は、平面から見て長方形状を有し、前記凹部は、建物の長辺の外壁に形成されていてもよい。
本発明によれば、建物の良好な通風が得られる。
建物の概略を模式的に示す平面図である。 窓の構成を示す斜視図である。 窓の構成を示す断面図である。 縦すべり出し形式の窓を示す説明図である。 内開きの窓の構成を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る建物1を模式的に示す平面図である。
建物1は、例えば平面から見て長方形状を有する。建物1は、長辺の外壁10が隣の建物Aと接近しており、隣の建物Aとの間に狭い通路が形成されている。外壁10には、例えばALC(Autoclaved Light-weight Concrete;軽量気泡コンクリート)が用いられている。
建物1の外壁10には、例えば平面から見て長方形状に内側に凹む凹部20が形成されている。凹部20の奥面20aは、外壁10の凹部20以外の他の外壁部10aと平行に形成されている。外壁部10aと奥面20aを繋ぐ凹部20の両側の側面20b、20cは、奥面20aと他の外壁部10aに対し垂直に形成されている。例えば凹部20の側面20b、20cの水平方向の寸法は、奥面20aの寸法より小さく、例えば450〜1500mm程度が好ましい。奥面20aの水平方向の寸法は、例えば900mm〜5000mm程度が好ましい。
側面20b、20cには、それぞれ開閉自在な窓30が形成されている。窓30は、図2に示すように縦長の窓であり、例えば縦方向の軸を基端40として開閉する開閉形式を有している。例えば窓30には、片開き形式ものが用いられている。なお、本実施の形態においては、図1に示すように建物1と隣の建物Aとの間を外壁10に沿って卓越風B(頻繁に吹く風)が流れ、窓30は、卓越風Bの方向に対して略直交している。
窓30は、例えば図3に示すように側面20b、20cに、基端40が先端41よりも外側(図1の隣の建物Aの方向)に位置するように取り付けられている。窓30は、先端41が基端40と同じかそれ以上(90度以上)外側に位置するまで開放可能になっている。
窓30は、図2に示すように例えば側面20b、20cの水平方向と縦方向に可能な限り長く形成されている。
図1に示すように、かかる構成の建物1において、隣の建物Aとの間の通路に生じた風Bは、建物1の長辺の外壁10の一端側から入り、外壁10と平行に流れて、凹部20に入り込む。そして、風の向きに対し正面にある側面20bの窓30から建物1内に入り込む。その後、風は、建物1内の内壁に沿って流れて、内部を一周した後、もう一方の側面20cの窓30から建物1外に流出する。建物1外に流出した風は、外壁10に沿って外壁10の他端側から流れ出たり、再び側面20bの窓30から建物1内に入る。
本実施の形態によれば、凹部20の側面20bに縦長の窓30が設けられているので、外壁10を沿って流れる風が窓30から建物1内に効果的に流れ込む。よって、建物1の良好な通風を得られる。
また、窓30は、縦方向の軸を基端40として開閉する開閉形式を有するものであるため、縦方向に細長い側面20bにおいても窓30の開口面積を広く確保でき、そのうえ窓30が開放時に整流板としての機能も果たす。よって、外壁10に沿って流れる風を効率的に窓30から取り込むことができる。
窓30が、凹部20の側面20b、20cに、基端40が先端41よりも外側に位置するように設けられ、窓30は、先端41が基端40と同じかそれ以上外側に位置するように開放可能である。これにより、窓30が、開放時にウィンドキャッチャーとしての機能を果たし、建物1内により多くの風を取り込むことができる。
窓30が、凹部20の両側の側面20b、20cに設けられているので、例えば側面20bの窓30から入り建物1内を通って側面20cの窓30から流出する風のルートが形成される。このため、建物1の通風性を飛躍的に向上できる。
窓30が、卓越風Bの方向に対して略直交するように設けられているので、建物1内に卓越風Bが流れ込み易くなり、建物1の通風性がさらに向上する。窓30は、閉まった状態を0°とした場合、例えば90°以上180°以下、好ましくは135°±15°まで開くものであってもよい。また、窓30は、任意の角度で固定できるものであってもよい。
建物1は、平面から見て長方形状を有し、凹部20は、建物1の長辺の外壁10に形成されている。通常長辺の外壁に沿って流れる風は、建物内に取り込みにくいが、外壁10に凹部20を形成し、凹部20の側面20bに縦長の窓30を形成することにより、かかる外壁10であっても風を十分に取り込むことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば以上の実施の形態において窓30は、凹部20の両側の側面20b、20cに設けられていたが、片側であってもよい。また、窓30は、例えば図4に示すように基端40側がスライドしつつ、先端41側が開く縦すべり出し形式のものであってもよい。その他、窓30は、上下にスライドして開閉する方式、水平軸を基端として開閉する形式など他の形式のものであってもよい。また、窓30は、図5に示すように内開きであってもよい。かかる場合、外からみて開いているのがわかり難いので、防犯上好ましい。また、窓30から屋内に取り込んだ風の風向を調整しやすくなる。
また、建物1が複数の階層を有する場合、外壁10の凹部20は、総ての階層に設けられていてもよいし、一部の階層に設けられていてもよい。さらに凹部20は、建物1の長辺の外壁10に限られず、短辺の外壁10に設けられていてもよい。
本発明は、建物の良好な通風を得る際に有用である。
1 建物
10 外壁
20 凹部
20a 奥面
20b、20c 側面
30 窓
40 基端
41 先端
B 卓越風

Claims (7)

  1. 平面から見て内側に凹み、その凹みの奥面よりも側面が短い凹部が形成された外壁と、
    前記凹部の側面に開閉自在に設けられた縦長の窓と、を有する、建物。
  2. 前記窓は、縦方向の軸を基端として開閉する開閉形式を有する、請求項1に記載の建物。
  3. 前記窓は、閉鎖時に基端が内側で先端が外側に位置するように前記凹部の側面に設けられ、先端が基端と同じかそれ以上外側に位置するまで開放可能である、請求項2に記載の建物。
  4. 前記窓は、内開きである、請求項2に記載の建物。
  5. 前記窓が、前記凹部の両側の側面に設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の建物。
  6. 前記窓が、卓越風の方向に対して略直交するように設けられている、請求項1〜5のいずれかに記載の建物。
  7. 前記建物は、平面から見て長方形状を有し、
    前記凹部は、建物の長辺の外壁に形成されている、請求項1〜6のいずれかに記載の建物。
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JPN6015040856; ニューハウス出版株式会社,伊坂晃太郎: 住まいのベスト間取り540集 , 19960229, 225頁, ニューハウス出版株式会社 *

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