JP2013134145A - 自動分析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動分析装置において、試薬容器7に設けられた方向識別子31,32を利用して方向識別手段40によって試薬容器7の投入向きを識別し、試薬容器投入箇所22や試薬容器搬送手段23に備えた方向是正手段によって自動分析装置内でその向きを自動で是正する。
【選択図】図1
Description
これに対し、特許文献1に記載されたような、オペレータが試薬ディスクとは別の箇所から投入した試薬容器を装置が試薬ディスクへ自動で設置するための技術を使用することにより、オペレータは分析を中断する必要がなくなるので、試薬交換のオペレータの負担を軽減することが可能となる。
特に、試薬容器の投入口に複数個の試薬容器を同時投入することが可能な自動分析装置においては、逆置きされた試薬容器の分だけ向きを直すことになるため、試薬交換に係るオペレータの負担がより大きくなるとの問題がある。
(全体構成・動作)
本発明の第1の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の自動分析装置の概略を示す図である。
その後、反応ディスク5を回転させて、試料が分注された反応容器4を試薬添加位置まで移動させる。また、試薬ディスク6を回転させて、その項目に使用する所定の試薬容器7を試薬分注機構8の試薬吸引位置まで移動させ、試薬分注機構8によって所定の分析項目の試薬を反応容器4に添加する。
試薬が添加された反応容器4を、反応ディスク5を回転させて攪拌位置まで移動させ、反応液を攪拌機構9により攪拌する。
その後、反応容器4を、反応ディスク5を回転させて光度計10の光軸を一定間隔で通過させ、吸光度を測定し、結果を出力する。
試薬容器搬送手段23は、図2に示すような吊り下げ爪23c2を有する、試薬容器7を保持しながら反転可能させるための試薬容器回転吊り下げ部23c(この場合、この試薬容器回転吊り下げ部23cが方向是正手段に相当する)を、リニアガイド23a3に載置された上下方向駆動部23bごと、アクチュエータ23a1によりリニアガイド23a3に沿ってベルト23a2にて水平移動させる構成となっている。
このうち水平方向に移動させるための水平方向駆動部23aには、リニアガイド23a3の上に、上下方向に移動させるための上下方向駆動部23bが載せられている。
さらに、上下方向駆動部23bは、アクチュエータ23a1により試薬容器回転吊り下げ部23cをベルト23a2にてリニアガイド23b3に沿って上下移動させる構成となっている。
この場合、図4(A)に示すように、自動分析装置の反射型センサ26等で試薬容器7が投入されたことを認識した後、この試薬容器7が正しい向きで投入されたかどうかを確認する。例えば試薬容器7が正しい向きで投入された場合、ビームセンサ投光部21aからの光をビームセンサ受光部21bで検出することで、試薬容器7が正しい向きに投入されたことを認識できる。これに対し、図4(B)に示すように、試薬容器7が逆方向で投入された場合、ビームセンサ投光部21aからの光をビームセンサ受光部21bで検出できないので、装置は、試薬容器7が逆向きに投入されたことを認識できる。
認識部12aは、センサ21からの信号に基づいて、試薬容器7の方向識別子31,32が検出されたがどうかを認識し、方向識別子の検出の有無の識別用信号を識別部12bに出力する部分である。
識別部12bは、認識部12aから入力した識別用信号に基づいて、試薬容器7が逆向きに投入されたかどうかを識別し、試薬容器7の向きの正逆信号を反転指示出力部12cに出力する部分である。
反転指示出力部12cは、識別部12bから入力した試薬容器7の向きの正逆信号に基づいて、試薬容器7の向きが正しい場合は何もせず、逆向きの場合は反転指示信号を出力する部分であり、当該反転指示信号は方向是正手段22,23に出力される。反転指示信号を入力した方向是正手段22,23は、当該反転指示信号に基づいて、試薬容器7の向きを反転させて、正しい方向にセットしなおす。
まずステップ1で、センサ21からの信号を読み込んで、試薬容器7の方向識別子31,32が検出されたがどうかを認識部12aで認識する。さらに、試薬容器7が逆向きに投入されたかどうかを識別部12bで識別して、ステップ2に移る。
ステップ2では、識別部12bでの識別結果の信号(試薬容器7の向きの正逆信号)を読み込んで、反転指示出力部12cにおいて試薬容器7をこのまま試薬容器搬送手段23によって試薬ディスク6へ搬送してよいかどうかを判断する。試薬容器7の向きが正しい場合はステップ3に移り、逆向きの場合はステップ4に移る。
ステップ3では、試薬容器7をこのまま試薬容器搬送手段23によって試薬ディスク6へ搬送してよいため、方向是正手段22,23に対して特に信号は出力せず、ステップを終了する。
ステップ4では、試薬容器7をこのまま試薬容器搬送手段23によって試薬ディスク6へ搬送せずに試薬容器7の向きを反転させるよう、方向是正手段22,23に反転指示信号を出力し、試薬容器7の向きを直す。
図6の処理の流れにおいて、ステップ3、ステップ4のいずれの処理を行ったときでも上記ステップを終了する。そして、次の試薬容器7が投入されたら、また新たに処理を繰り返す。
その後、試薬容器搬送手段23の、水平方向駆動部23aのアクチュエータ23a1を駆動させて試薬容器投入箇所22に試薬容器回転吊り下げ部23cを移動させる。移動後、試薬容器回転吊り下げ部23cの吊り下げ爪23c2を上下動駆動部23bのアクチュエータ23b1を駆動させて試薬容器7の爪掛け穴34に挿入させる。その後、吊り下げ爪23c2を開き、試薬容器7を持ち上げる。その後、水平方向駆動部23aのアクチュエータ23a1を駆動し、試薬容器7を試薬ディスク6の所定の位置の上まで水平移動させる。そして、上下方向駆動部23bのアクチュエータ23b1を駆動させて試薬容器7を所定位置に降ろし、その後吊り下げ爪23c2を閉じて、試薬容器7を試薬ディスク6の所定位置に設置する。その後試薬容器回転吊り下げ部23cを上昇させ、元の位置に戻すことで搬送は終了する。
本発明の第2の実施形態の自動分析装置について、図7〜図8を用いて説明する。
第2の実施形態の説明では第1の実施形態と違うところを主に述べ、共通するところは共通の符号を付して説明は省略する。図7は、本発明の第2の実施形態の自動分析装置の一部の概略を示す図、図8は、本発明の第2の実施形態に係る自動分析装置に好適な試薬容器の一例の概略を示した図である。
また、試薬容器投入箇所22に試薬容器が投入されたことを装置が知るための手段として、試薬容器投入箇所22の上部に開閉検知手段22aを設けた蓋や、投入箇所22の付近に押しボタンスイッチ22b等が設置されている。
さらに、試薬容器投入箇所22に試薬容器7が設置されたことを認識すると、試薬容器スライド手段25により、41の位置に試薬容器を1つずつスライドさせるとともに、試薬容器7の右側面7dに設けた穴33の有無を検知するための反射型センサ21と、41の位置に設置された、タグ31の情報を読取るための試薬情報読取り手段24により、試薬容器7の情報を読み取るよう構成されている。
また、正しい方向に試薬容器7が設置されているときは、試薬容器スライド手段25により、42の位置にスライドさせた後に、試薬容器搬送手段23によって、試薬ディスク6に搬送される。
さらに、逆向きに試薬容器7が設置されているときは、試薬容器スライド手段25により、42の位置に試薬容器7をスライドさせた後に、試薬容器搬送手段23によって試薬容器7を反転させ、その後に、試薬ディスク6に設置する構成となっている。
上述の構成以外の構成は第1の実施形態の自動分析装置と共通である。
上述の実施形態では、生化学自動分析装置について示した。より濃度の低い領域を測定するための免疫自動分析装置においては、反応容器4は使い捨ての場合が多く、そのため反応容器洗浄機構11がないこと、また、測定についても反応液の吸光度を測定するのではなく、発光標識の光量を測定する場合が多いが、このような免疫自動分析装置においても、本発明は適用される。
21…センサ、22…試薬容器投入箇所、23…試薬容器搬送手段、23a…水平方向駆動部、23a1…アクチュエータ、23a2…ベルト、23a3…リニアガイド、23b…上下方向駆動部、23b1…アクチュエータ、23b2…ベルト、23b3…リニアガイド、23c…試薬容器回転吊り下げ部、24…試薬情報読取り手段、25…試薬容器スライド手段、
31…タグ、32…切り欠き、33…穴、34…爪掛け穴。
Claims (5)
- 複数の反応容器に生体試料と試薬を各々分注して反応させ、この反応させた液体を測定することにより前記生体試料の成分を測定する分析手段を備えた自動分析装置であって、
前記試薬が封入された、その投入向きを識別するための方向識別子を有する複数の試薬容器を保管する試薬容器保管手段と、
前記試薬容器保管手段とは異なる場所に設けられた、前記試薬容器を前記自動分析装置に投入する試薬容器投入箇所と、
前記試薬容器投入箇所から前記試薬容器保管手段に向けて前記試薬容器を搬送する試薬容器搬送手段と、
前記試薬容器投入箇所から前記試薬容器保管手段まで前記試薬容器を搬送するまでの間に、前記方向識別子を利用して前記試薬容器が逆向きに投入されたかどうかを識別する方向識別手段と、
前記方向識別手段によって前記試薬容器が逆向きに投入されたと識別されたときに、前記試薬容器の向きを正す方向是正手段と、
を備えたことを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1に記載の自動分析装置において、
前記方向識別子は前記試薬容器に形成された非対称な部位であり、
前記方向識別手段は、前記試薬容器の前記非対称な部位によって前記試薬容器の投入向きを識別することを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1に記載の自動分析装置において、
前記方向識別子は前記試薬容器に付されたタグであり、
前記方向識別手段は、前記タグが読み込めるか否かで前記試薬容器の投入向きを識別することを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の自動分析装置において、
前記試薬容器が逆向きに投入されて前記方向識別子が読み込めず、前記方向是正手段によりその向きを正した後に、再度前記方向識別子の読込を実施することを特徴とする自動分析装置。 - 請求項1〜4の何れかに記載の自動分析装置において、
前記投入箇所は、前記試薬容器を同時に複数投入することができることを特徴とする自動分析装置。
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