JP2013130186A - エンジンへの吸気構造 - Google Patents

エンジンへの吸気構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2013130186A
JP2013130186A JP2012204497A JP2012204497A JP2013130186A JP 2013130186 A JP2013130186 A JP 2013130186A JP 2012204497 A JP2012204497 A JP 2012204497A JP 2012204497 A JP2012204497 A JP 2012204497A JP 2013130186 A JP2013130186 A JP 2013130186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
vehicle
engine
intake
intake duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012204497A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Uga
正彦 宇賀
Fumihiro Nakajima
史博 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012204497A priority Critical patent/JP2013130186A/ja
Publication of JP2013130186A publication Critical patent/JP2013130186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】吸気口からの外気の取り込みを阻害せず、外気に混じった水、その他の異物のエンジン側への浸入を抑制することができるエンジン吸気構造を得る。
【解決手段】アッパーグリル12のアッパーグリル開口12Aから車両後方にかけて、隔壁部40が設けられている。隔壁部40の上側には、前方上開口部12AUから吸気ダクト30へ向かう、上通路40Aが形成されている。上通路40Aは、隔壁部40によって前方下開口部12ALから隔離されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸気ダクトを介してエンジン側へ外気を取り入れるためのエンジンへの吸気構造に関する。
車両前部から取り入れた外気を吸気ダクトを介してエンジン側へ導くためのエンジンへの吸気構造としては、種々のものが提案されている。外気を取り込む場合には、外気に混入した水、その他の異物が吸気ダクトへ浸入しないようにすることが求められる。
例えば、特許文献1には、エンジン用ラジエータの上にエンジン用吸気ダクトの吸気口を配置し、吸気口に臨むフロントグリルを部分的に閉塞した閉塞部を有する吸気構造が開示されている。特許文献1の構成によれば、閉塞部によって、走行風に混入した異物が取り除かれ、エンジンルーム内への浸入が抑制される。しかしながら、吸気口の前側のフロントグリルが閉塞されているので、外気の取り込みが阻害され、エンジンルーム内へ十分に外気を導入できなくなってしまう。
特開2003−72396号公報
本発明は上記事実を考慮し、吸気口からの外気の取り込みを阻害せず、外気に混入した水、その他の異物のエンジン側への浸入を抑制することができるエンジンへの吸気構造を得ることを課題とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造は、エンジンへ外気を導入する吸気ダクトと連通し、車両前端部で外部に開口した前方上開口部と、車両前端部で外部に開口し、前記前方上開口部の下側に配置された前方下開口部と、前記前方上開口部と前記前方下開口部との間に配置され、前記前方上開口部から前記吸気ダクトへ向かう上通路を前記前方下開口部から隔離する隔壁部と、を備えている。
請求項1に記載のエンジン吸気構造では、前方上開口部と前方下開口部との間に隔壁部が配置されている。前方上開口部から取り込まれた外気は、上通路を通って吸気ダクトへ送り込まれ、エンジンへ側供給される。前方上開口部は、車両前端部で外部に開口しているので、外気の取り込みを十分に行うことができる。また、前方上開口部は、前方下開口部よりも上に設けられているので、前方下開口部から取り込まれる外気と比べて水やその他の異物の混入が少なく、エンジン側への異物の浸入を抑制することができる。
一方、前方下開口部から取り込まれた外気は、上通路が隔壁部によって前方下開口部から隔離されているので、上通路へ入り込むことがない。したがって、前方下開口部から取り込まれた外気に混入している水や異物の、エンジン側への浸入を防止することができる。
請求項2に記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造は、請求項1に記載のエンジン吸気構造において、前記吸気ダクトの先端開口部が、車両下向きに開口していることを特徴としている。
このように、吸気ダクトの先端開口部の開口を車両下向きとすることにより、前向きや上向きにする場合と比較して、前方から取り込まれた外気に含まれる水や異物が先端開口部の開口から浸入することを抑制することができる。
請求項3記載の本発明に係るエンジン吸気構造は、請求項2に記載のエンジン吸気構造において、前記先端開口部の後部側には、前記先端開口部の前部側の下端よりも車両上側に上端が配置されて車両後方へ向かう流路の下端を構成する開口後壁が形成されているものである。
請求項3に記載のエンジンへの吸気構造では、先端開口部の後部側に開口後壁が形成されている。開口後壁は、先端開口部の前部側の下端よりも車両上側に上端が配置されて車両後方へ向かう流路の下端を構成している。したがって、前方開口部から取り込まれた外気は、先端開口部で開口後壁に当たる。これにより、水や異物が落下し、吸気ダクトへの浸入を抑制することができる。
請求項4に記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造は、請求項2または請求項3に記載のエンジン吸気構造において、前記先端開口部の車両前方側には、前端から車両後方下側へ向かうように傾斜する前傾斜壁が形成されている。
請求項4に記載のエンジンへの吸気構造では、先端開口部の車両前方側に前傾斜壁が形成されている。前傾斜壁は、前端から車両後方下側へ向かうように傾斜しているので、前方開口部から取り込まれた外気は前傾斜壁により、車両後方下側へ流れるように整流される。したがって、水や異物は慣性力により車両後方下側へ進み、先端開口部から吸気ダクト内への浸入を抑制することができる。
請求項5記載の本発明に係るエンジン吸気構造は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエンジンへの吸気構造において、前記隔壁部の車両上側に間隔を開けて配置され、前記隔壁部との間に前記上通路を形成する導風ガイドを有するものである。
請求項5に記載のエンジンの吸気構造では、隔壁部と導風ガイドとの間隔を調整することで、上通路の通路断面積を小さくすることができる。したがって、吸気ダクトが取り込む異物の量を制限することができる。
また、前方上開口部から水が浸入した場合、上通路を流れる水は導風ガイドによって整流される。したがって、上通路から排出される水を、隔壁部の車両後方側端部から車両後方側へスムーズに排出することができる。
請求項6記載の本発明に係るエンジン吸気構造は、請求項5に記載のエンジンへの吸気構造において、前記導風ガイドは、前記吸気ダクトの前記先端開口部よりも車両下側に配置されているものである。
請求項6に記載のエンジン吸気構造では、導風ガイドが吸気ダクトの先端開口部よりも車両下側に配置されているため、上通路から排出される水は、吸気ダクトの先端開口部よりも下側へ流される。したがって、上通路から排出された水で吸気ダクトの先端開口部の開口が閉塞されることを抑制することができる。
請求項7記載の本発明に係るエンジン吸気構造は、請求項5または請求項6に記載のエンジンへの吸気構造において、前記導風ガイドの車両後方側の端部と前記吸気ダクトの前記先端開口部との間に二次吸気口が設けられているものである。
請求項7に記載のエンジン吸気構造によれば、導風ガイドと吸気ダクトとの間に二次吸気口が設けられているため、上通路から排出される水によって吸気ダクトがエンジンルーム内の下側の空気を取り込めない場合であっても、吸気ダクトは二次吸気口を介して導風ガイドの上側の空気を取り込むことができる。
請求項1記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造では、前方上開口部から外気の取り込みを十分に行うことができる。また、前方下開口部からの外気が吸気ダクトへ取り込まれることを防止しているので、エンジン側への水やその他の異物の浸入を抑制することができる。
請求項2記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造では、先端開口部を下向き開口とすることで、吸気ダクトへの水や異物の浸入を抑制することができる。
請求項3記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造では、水や異物を開口後壁に当てることにより落下させて、吸気ダクトへの水や異物の浸入を抑制することができる。
請求項4記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造では、取り込まれた外気を整流し、慣性力により水や異物を車両後方下側へ送ることにより、吸気ダクトへの水や異物の浸入を抑制することができる。
請求項5記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造では、導風ガイドを設けることで、吸気ダクトが取り込む異物の量を制限できる。また、前方上開口部から取り込んだ水を導風ガイドで整流することで、上通路から排出される水を車両後方側へスムーズに排出することができる。
請求項6記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造では、導風ガイドを吸気ダクトの先端開口部よりも車両下側に配置するという簡単な構造で、上通路から排出された水で吸気ダクトの先端開口部が閉塞されることを抑制できる。
請求項7記載の本発明に係るエンジンへの吸気構造では、吸気ダクトは、エンジンルーム内の空気を取り込めない場合であっても、二次吸気口を介して導風ガイドの上側の空気を取り込むことができる。
第1の実施形態に係るエンジン吸気構造が適用された車両の車体前部の構成を示す概略的な斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 図2に示される先端開口部付近を拡大した断面図である。 第2の実施形態に係るエンジン吸気構造が適用された車両の車体前部の要部を示す図2に対応する断面図である。
[第1の実施形態]
以下、図面に基づいて、本発明の第1の実施形態に係るエンジン吸気構造11について説明する。なお、図中矢印FRは車体前方向を示し、矢印UPは車体上方向を示し、矢印INは車幅内側方向を示している。
本実施形態のエンジンへの吸気構造11は、図1に示すように、車両10の前方に適用されている。車両10の車体前側には、エンジンフード16が設けられ、エンジンフード16の下方に、エンジンルーム18が構成されている。エンジンルーム18には、エンジン20、エアクリーナ22、ラジエータ24、コンデンサ26(図2も参照)等が搭載されている。
エンジン20は、エンジンルーム18の車両後方側の中央部に配設され、エアクリーナ22は、エンジン20の側方に配設されている。吸気ダクト30は、エンジン20の車両前方に配設され、エアクリーナ22に接続されている。吸気ダクト30から導入された空気は、エアクリーナ22を経てエンジン20に供給される。ラジエータ24及びコンデンサ26は、エンジン20の車両前方に配設されている。
車両10の車体前端には、アッパーグリル12及びロアグリル14が設けられている。アッパーグリル12は、エンジンフード16の前端部の車体下方側に形成され、ロアグリル14は、アッパーグリル12の車体下方側に形成されている。アッパーグリル12とロアグリル14の間には、バンパカバー17が配置されている。アッパーグリル12の上側には、バンパ13が配設されている。アッパーグリル12及びロアグリル14には、外気を導入するために外部に開口したアッパーグリル開口12A、ロアグリル開口14Aが各々形成されている。
ロアグリル14のロアグリル開口14Aには、グリル格子部52、54、56が設けられている。これらのグリル格子部52、54、56は、長尺板状に形成されており、板厚方向が略車体上下方向に沿い、長手方向が車幅方向に沿う状態で上下に平行に並んで配置されている。ロアグリル14の下部には、下隔壁58が配置されている。下隔壁58は、ロアグリル開口14Aから車両後方へ延出配置されている。
図2に示されるように、アッパーグリル12のアッパーグリル開口12Aから車両後方にかけて、隔壁部40が設けられている。隔壁部40は、前端壁42、中間壁44、及び、ラジエータサポートアッパ46を含んで構成されている。隔壁部40の前端は、前端壁42で構成されている。前端壁42は、アッパーグリル開口12Aの車両上下方向の中間部に配置されている。隔壁部40の後端は、ラジエータサポートアッパ46で構成されている。ラジエータサポートアッパ46の後端は、吸気ダクト30の先端開口部32の下側まで延出されている。中間壁44は、前端壁42の後端とラジエータサポートアッパ46の前端とを連結するように配置されている。
アッパーグリル開口12Aは、前端壁42によって前方上開口部12AUと前方下開口部12ALに分割されている。前方上開口部12AUは、前端壁42よりも上側に形成され、前方下開口部12ALは、前端壁42よりも下側に形成されている。前方下開口部12ALには、グリル格子部41が設けられている。グリル格子部41は、長尺板状に形成されており、板厚方向が略車体上下方向に沿い、長手方向が車幅方向に沿う状態で配置されている。
隔壁部40の上側には、前方上開口部12AUから吸気ダクト30へ向かう、上通路40Aが形成されている。上通路40Aは、隔壁部40によって前方下開口部12ALから隔離されている。なお、ここでの隔離は、上通路40Aが完全に前方下開口部12ALと非連通である必要はなく、ある程度連通されている場合を含んでいる。隔壁部40よりも下側には、前方下開口部12AL及びロアグリル開口14Aと連通する、下側ルーム15が形成されている。
ラジエータ24及びコンデンサ26は、下側ルーム15内に配置され、上端がラジエータサポートアッパ46により支持されている。ラジエータ24は、車両水平面に対して略垂直に立設された状態で、車幅方向に沿って配置されている。コンデンサ26は、ラジエータ24の前方に配置されている。
図2に示されるように、吸気ダクト30は、上通路40Aの後方に配置されている。吸気ダクト30は、車両前側の先端開口部32、及び、先端開口部32からエアクリーナ22へ向かって延びる本体部38を有している。先端開口部32は、車両下向きに開口された開口32Aを有している。本体部38は先端開口部32から車両後方斜め下方へ向かって配設されており、吸気ダクト30内には、開口32Aから車両後方へ向かう流路30Aが形成されている。
図3にも示されるように、先端開口部32は、車両前方側の前傾斜壁33、車両後方側の開口後壁35、及び、車両上側の開口上面壁34を有している。前傾斜壁33は、下端33Aがラジエータサポートアッパ46の上部よりも高さH1だけ高い位置に配置されている。前傾斜壁33は、前端から車両後方下側へ傾斜するように配設されている。車両水平方向に対する前傾斜壁33の傾斜角度αは、取り込まれた外気の整流方向を考慮して、0度〜90度の範囲であることが好ましい。
開口後壁35は、本体部38の下部側から連続して形成され、本体部38の下部前端が上方へ屈曲するようにして形成されている。開口後壁35の上端35Aは、前傾斜壁33の下端33Aよりも高さH2だけ高い位置に配置されている。
開口上面壁34は、前傾斜壁33の前端から車両後方へ向かって配置され、本体部38の上側と連続形成されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
なお、図2,3において、空気の流れは実線の矢印で示されており、空気以外の水、及び異物の流れは点線の矢印で示されている。
本実施形態では、アッパーグリル開口12A及びロアグリル開口14Aを介して、外気がエンジンルーム18内に取り込まれる。アッパーグリル開口12Aの前方下開口12AL及びロアグリル開口14Aから取り込まれた外気は、下側ルーム15へ導入され、ラジエータ24、コンデンサ26等の冷却に供用される。前方下開口12ALから取り込まれた外気は、隔壁部40によって上通路40Aへの浸入が阻止されている。したがって、前方上開口部12AUよりも下側に配置されていて水分や異物の入り込みやすい前方下開口12ALからの外気が、吸気ダクト30へ流入することを防止することができる。
一方、前方上開口部12AUから取り込まれた外気は、前方上開口部12AUから上通路40Aを経て、吸気ダクト30の先端開口部32へ至る。前方上開口部12AUは、前方で外部に開口しているので、閉塞板などで阻害されることなく、外気の取り込み量を十分に確保することができる。取り込まれた外気は、先端開口部32の前傾斜壁33によって整流され、H1の間隔を有するラジエータサポートアッパ46と先端開口部32の間に進み、一部(矢印36A参照)が開口32Aに流入し、他(矢印36B参照)が本体部38の下側に沿って車両後方へ向かう。このとき、外気に含まれる水分や異物は、開口32Aに流入せずに、慣性力によって車両斜め下の後方へ向かう。これにより、外気に含まれる水分や異物の吸気ダクト30への浸入を抑制することができる。さらに、開口後壁35の上端35Aは、前傾斜壁33の下端33Aよりも高さH2だけ高い位置に配置されているので、外気に含まれる水分や異物は、開口後壁35に当たって落下する。これによっても、外気に含まれる水分や異物の、吸気ダクト30への浸入を抑制することができる。
なお、本実施形態では、吸気ダクト30の先端開口部32を車両下向きに開口させているが、必ずしも下向きに開口させる構成にする必要はない。本実施形態のように、先端開口部32を下向きに開口させることにより、車両前方から供給される外気に含まれている水分、その他の異物の開口32Aからの浸入を抑制することができる。
[第2の実施形態]
以下、図面に基づいて、本発明の第2の実施形態に係るエンジン吸気構造11について説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図4に示されるように、本実施形態のエンジン吸気構造11の隔壁部40は、ラジエータサポートアッパ46の車両前後方向の後端側の一部分と、ラジエータサポートアッパ46の上部に配置される下壁48とを含んで構成されている。下壁48は、板状に形成されて車両側面視で略水平に配置されている。下壁48は、グリル格子部41から吸気ダクト30の先端開口部32の下側まで延出されている。
下壁48の車両上側には、下壁48と間隔を開けて導風ガイド50が配置されている。導風ガイド50は、グリル格子部41から車両後方側へ延びている。導風ガイド50は板状に形成されており、吸気ダクト30の先端開口部32よりも下側に車両側面視で略水平に配置されている。導風ガイド50の車両前後方向の前端側は、前方上開口部12AUの車両上下方向の上端部に接している。
前記第1の実施形態では、隔壁部40の上側、即ち、隔壁部40とエンジンフード16との間が前方上開口部12AUから吸気ダクト30へ向かう上通路40Aとなっていたが、本実施形態では、隔壁部40と導風ガイド50との間が上通路40Aとなっている。このため、本実施形態の上通路40Aの方が、第1の実施形態の上通路40Aよりも通路長手方向に直角な通路断面積が小さく、その容積も小さく設定されている。上通路40Aは、車両前方側から車両後方側へ直線状に形成されており、車両前方側の開口の車両後方側の投影面上に車両後方側の開口が位置している。
導風ガイド50の車両後方側の後端は、吸気ダクト30の前傾斜壁33に対して車両前方側に離間しており、導風ガイド50の車両後方側の後端と吸気ダクト30の前傾斜壁33との間に二次吸気口52が形成されている。これにより、吸気ダクト30の内部空間は、この二次吸気口52を介して導風ガイド50とエンジンフード16との間の空間部分と連通している。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、上通路40Aの車両前方側の開口の車両後方側の投影面上に車両後方側の開口が位置し、かつ上通路40Aが車両前方側から車両後方側へ直線状に形成されているので、前方上開口部12AUから吸気ダクト30へ効率良く外気を導入することができる。
また、吸気ダクト30の先端開口部32の下側に達する水や雪等の異物は、前方上開口部12AUから隔壁部40と導風ガイド50との間の通路断面積が小さく設定された上通路40Aに浸入したものに限られるので、第1の実施形態に比較して、吸気ダクト30が取り込む異物の量を抑制することができる。
ここで、前方上開口部12AUが水没するような水深の深い場所を走行する場合には、前方上開口部12AUから浸入した水は、隔壁部40と導風ガイド50との間の通路断面積が小さく設定された上通路40Aを通過するため、吸気ダクト30の開口32Aの下方に達する水量を抑制することができる。
さらに、上通路40Aを通過する水は、導風ガイド50で整流されるため、吸気ダクト30の開口32Aの下方では、隔壁部40の後端から排出される水が慣性力によって車両後方側へスムーズに流れて、開口後壁35に当たって車両後方斜め下側へ向かう。したがって、本実施形態では慣性力による水と空気の分離効果を向上させることができる。
さらに、導風ガイド50は、吸気ダクト30の先端開口部32の下側に位置しているため、導風ガイド50で整流されて隔壁部40の後端から排出された水の上面は、先端開口部32よりも下側となる。このため、吸気ダクト30が水を取り込むことを抑制することができる。
一方、前方上開口部12AUが水没して上通路40Aを流れる水流が強く、上通路40Aから排出された水によって吸気ダクト30の開口32Aの下側の空気を取り込めない場合には、吸気ダクト30は二次吸気口52を介して導風ガイド50の上側の空気を取り込むことができる。
なお、本実施形態のエンジンへの吸気構造11では、導風ガイド50の車両後方側の後端と吸気ダクト30との間に二次吸気口52を設けたが、二次吸気口52は必要に応じて設ければ良く、二次吸気口52を設けない構成としても良い。
10 車両
11 エンジンへの吸気構造
12 アッパーグリル
12A アッパーグリル開口
12AL 前方下開口部
12AU 前方上開口部
20 エンジン
30 吸気ダクト
32A 開口
32 先端開口部
33 前傾斜壁
35 開口後壁
35A 上端
40 隔壁部
40A 上通路
48 導風ガイド
52 二次吸気口

Claims (7)

  1. エンジンへ外気を導入する吸気ダクトと連通し、車両前端部で外部に開口した前方上開口部と、
    車両前端部で外部に開口し、前記前方上開口部の下側に配置された前方下開口部と、
    前記前方上開口部と前記前方下開口部との間に配置され、前記前方上開口部から前記吸気ダクトへ向かう上通路を前記前方下開口部から隔離する隔壁部と、
    を備えたエンジンへの吸気構造。
  2. 前記吸気ダクトの先端開口部は、車両下向きに開口している、請求項1に記載のエンジンへの吸気構造。
  3. 前記先端開口部の後部側には、前記先端開口部の前部側の下端よりも車両上側に上端が配置されて車両後方へ向かう流路の下端を構成する開口後壁が形成されている、請求項2に記載のエンジンへの吸気構造。
  4. 前記先端開口部の前部側には、前端から車両後方下側へ向かうように傾斜する前傾斜壁が形成されている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のエンジンへの吸気構造。
  5. 前記隔壁部の車両上側に間隔を開けて配置され、前記隔壁部との間に前記上通路を形成する導風ガイドを有する、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のエンジンへの吸気構造。
  6. 前記導風ガイドは、前記吸気ダクトの前記先端開口部よりも車両下側に配置されている、請求項5に記載のエンジンへの吸気構造。
  7. 前記導風ガイドの車両後方側の端部と前記吸気ダクトの前記先端開口部との間に二次吸気口が設けられている、請求項5または請求項6に記載のエンジンへの吸気構造。
JP2012204497A 2011-11-22 2012-09-18 エンジンへの吸気構造 Pending JP2013130186A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012204497A JP2013130186A (ja) 2011-11-22 2012-09-18 エンジンへの吸気構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011255446 2011-11-22
JP2011255446 2011-11-22
JP2012204497A JP2013130186A (ja) 2011-11-22 2012-09-18 エンジンへの吸気構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013130186A true JP2013130186A (ja) 2013-07-04

Family

ID=48907916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012204497A Pending JP2013130186A (ja) 2011-11-22 2012-09-18 エンジンへの吸気構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013130186A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017102681A1 (en) * 2015-12-15 2017-06-22 Jaguar Land Rover Limited Contaminant separation device
JPWO2016135972A1 (ja) * 2015-02-27 2017-12-21 本田技研工業株式会社 車両の吸気構造
CN107580564A (zh) * 2015-07-29 2018-01-12 宝马股份公司 具有用于改善的涉水行驶的进气系统的机动车
JP2018016188A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 ダイハツ工業株式会社 自動車
US10436160B2 (en) 2017-06-14 2019-10-08 Honda Motor Co., Ltd. Engine intake structure for vehicle
JP2021127695A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 スズキ株式会社 内燃機関の吸気ダクト
JP2021154839A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 日産自動車株式会社 車両における吸気及び雨雪排出構造
CN113586294A (zh) * 2021-08-31 2021-11-02 重庆长安汽车股份有限公司 一种空滤器进气导流结构及车辆

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016135972A1 (ja) * 2015-02-27 2017-12-21 本田技研工業株式会社 車両の吸気構造
CN107580564A (zh) * 2015-07-29 2018-01-12 宝马股份公司 具有用于改善的涉水行驶的进气系统的机动车
CN107580564B (zh) * 2015-07-29 2020-10-09 宝马股份公司 具有用于改善的涉水行驶的进气系统的机动车
GB2546877B (en) * 2015-12-15 2020-05-06 Jaguar Land Rover Ltd Contaminant separation device for an internal combustion engine air intake
WO2017102681A1 (en) * 2015-12-15 2017-06-22 Jaguar Land Rover Limited Contaminant separation device
GB2546877A (en) * 2015-12-15 2017-08-02 Jaguar Land Rover Ltd Contaminant separation device
JP2018016188A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 ダイハツ工業株式会社 自動車
US10436160B2 (en) 2017-06-14 2019-10-08 Honda Motor Co., Ltd. Engine intake structure for vehicle
JP2021127695A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 スズキ株式会社 内燃機関の吸気ダクト
JP7367549B2 (ja) 2020-02-12 2023-10-24 スズキ株式会社 内燃機関の吸気ダクト
JP2021154839A (ja) * 2020-03-26 2021-10-07 日産自動車株式会社 車両における吸気及び雨雪排出構造
JP7435137B2 (ja) 2020-03-26 2024-02-21 日産自動車株式会社 車両における吸気及び雨雪排出構造
CN113586294A (zh) * 2021-08-31 2021-11-02 重庆长安汽车股份有限公司 一种空滤器进气导流结构及车辆
CN113586294B (zh) * 2021-08-31 2022-07-05 重庆长安汽车股份有限公司 一种空滤器进气导流结构及车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013130186A (ja) エンジンへの吸気構造
EP2678180B1 (en) Over bulkhead air intake system
US8540043B2 (en) Over bulkhead air intake for reduced snow ingestion
JP5148817B2 (ja) 自動車用隔壁上吸気システム
US20090139786A1 (en) Undercover system of an engine compartment of a vehicle
JP4712096B2 (ja) 自動車の吸気導入構造
CN103625243B (zh) 抽气机格栅
JP2013538730A5 (ja)
JP5768930B2 (ja) エアガイド構造
JP6594173B2 (ja) 吸気ダクト
WO2017183269A1 (ja) 吸気ダクト
JP4569435B2 (ja) 車両吸気ダクトの吸気取入構造
JP6413782B2 (ja) エンジンの吸気装置
WO2017086261A1 (ja) 吸気ダクト
JP5169971B2 (ja) エンジンの吸気構造
JP2015140787A (ja) 車載エンジンの吸気構造
JP2010158921A (ja) 車両の前部構造
WO2015033778A1 (ja) 車両前部構造
JP6603093B2 (ja) 車載エンジンの吸気ダクト
JP6626776B2 (ja) 吸気ダクト
JP6308269B2 (ja) 車両のカウル構造
JP2015000671A (ja) 車体前部構造
JP7256997B2 (ja) 車両の吸気装置
JP4396353B2 (ja) 冷却空気導入装置
JP6926937B2 (ja) 吸気ダクト