JP2013128716A - 生体電気インピーダンス測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧が低い場合でも生体電気インピーダンスを高精度に測定することができる生体電気インピーダンス測定装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様である生体電気インピーダンス測定装置は、検出電流発生回路21及び両波整流器1を有する。検出電流発生回路21は、一定振幅の交流電流である検出電流を負荷10に供給する。両波整流器1は、負荷10両端の電圧VOP及びVONを用いて両波整波を行う。両波整流器1は、コンパレータ11、増幅器13及びスイッチ部14を有する。コンパレータ11は、正入力端子に電圧VRPが入力し、負入力端子に電圧VRNが入力する。増幅器13は、2つの入力端子に入力する信号を差動増幅する。スイッチ部14は、コンパレータ11の出力信号V11のレベルの変化に応じて、増幅器13の2つの入力端子のそれぞれに供給する電圧VOP及びVONを入れ換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、生体電気インピーダンス測定装置に関する。
一般に、生体のインピーダンスを測定することで身体の組成を推定できることが知られている(非特許文献1)。この原理を利用し、身体に含まれている体脂肪量を測定する技術が確立されている。この体脂肪量測定技術では、身体の手足といった末端間のインピーダンスを四端子電極法で測定する。そして、被測定者の体重、身長、性別及び年齢などの個人身体情報と測定したインピーダンス値とから、体脂肪量を算出する。こうした体脂肪量測定技術を応用し、被測定者の体脂肪量と体重とを同時に測定する装置が広く普及している(特許文献1〜3)。
また、呼吸計測装置用のインピーダンスの変化に伴う電圧降下を測定する技術が提案されている(特許文献4)。この技術では、人体に測定用の一定電流を流し、呼吸に伴うインピーダンスの変化によって生じる電圧降下の変化によって、呼吸を検知する。
以下、特許文献4にかかる呼吸計測装置400について説明する、呼吸計測装置400は、生体のインピーダンスを測定することから、生体電気インピーダンス測定装置の一例と捉えることができる。図9は、特許文献4にかかる呼吸計測装置400の構成を示すブロック図である。
呼吸計測装置400は、生体42に1kHz乃至100kHzの定電流(キャリア)を注入するための定電流出力発振回路41及び呼吸によって変調されたキャリアの振幅変化を抽出し、呼吸波形を得るための復調回路からなっている。
復調回路には、呼吸により振幅変調された信号の包絡線を検出するために設けられた差動増幅器43と、半波整流回路44と、積分器45とからなる包絡線検出部と、包絡線検出部により検出された包絡線信号を増幅する増幅器46と、増幅器46により増幅された包絡線信号から直流分を除去し呼吸変化のみに対応する信号を抽出する直流除去回路47と、直流除去回路により呼吸変化のみに対応する信号を増幅する増幅器48と、が設けられている。
図10は、特許文献4にかかる呼吸計測装置400の半波整流回路44の構成例を示すブロック図である。差動増幅器43は、呼吸によって変調されたキャリア信号を増幅する。半波整流回路44は、整流用ダイオード441及び直流バイアス発生器442を有する。図10では、キャリア信号の供給源を、信号源49で表している。整流用ダイオード441は、差動増幅器43により増幅されたキャリア信号を半波整流する。直流バイアス発生器442は、整流用ダイオード441で整流された信号に、整流用ダイオード441の順方向電圧低下分に相当する直流バイアスを与える。これにより、完全半波整流が行われる。
他にも、整流回路の例として、半導体装置において集積回路化が容易な半波整流回路(特許文献5及び6)、オフセット電圧の影響がなく、インピーダンス特性のよい全波整流が可能な全波整流回路(特許文献7)が提案されている。
特公平5−49050号公報 特開平7−51242号公報 米国特許第4008721号明細書 特開平11−253414号公報 特開平4−21361号公報 特開平1−300606号公報 特開平7−143753号公報
Henry C Lukaski et al., "Assessment of fat-free mass using bioelectrical impedance measurement of the human body", The American Journal of Clinical Nutrition, 41, April 1985, pp810-817.
ところが、発明者は、呼吸計測装置400には以下の問題点が有ることを見出した。呼吸計測装置400は、電源電圧が低い場合には、生体のインピーダンスの測定精度が劣化するという問題点を有する。以下、その理由を説明する。
上述したように、半波整流回路44は整流用ダイオード441を有している。よって、正常な整流を実現するためには、半波整流回路44の前段の差動増幅器43の電源電圧は、(ダイオードの順方向電圧+信号成分)よりも十分高い電圧である必要がある。電源電圧が下がってくると、差動増幅器43の出力信号に歪みが生じる。従って、ダイオード順方向電圧分だけ降下した整流用ダイオード441の出力信号も、差動増幅器43の出力信号と同様に歪んでしまい、誤差が生じるためである。
本発明の一態様である生体電気インピーダンス測定装置は、一定振幅の交流電流である検出電流を負荷に供給する検出電流発生回路と、前記負荷の一端からの第1の信号及び前記負荷の他端からの第2の信号を用いて両波整波を行う両波整流器と、を備え、前記両波整流器は、一方の入力端子に前記第1の信号と同期した前記第1の信号よりも振幅が大きい第3の信号が入力し、他方の入力端子に前記第2の信号と同期した前記第2の信号よりも振幅が大きい第4の信号が入力する第1のコンパレータと、2つの入力端子に入力する信号を差動増幅する第1の増幅器と、前記第1のコンパレータの出力信号のレベルの変化に応じて、前記増幅器の前記2つの入力端子のそれぞれに供給する前記第1及び第2の信号を入れ換えるスイッチ部と、を備えるものである。本発明の一態様である生体電気インピーダンス測定装置は、ダイオードを用いることなく、両波整流が可能である。よって、ダイオードの順方向電圧降下が発生しないので、電源電圧が低くとも、出力波形の歪みが生じない。これにより、電源電圧が低くとも、高精度の生体電気インピーダンス測定が実施できる。
本発明によれば、電源電圧が低い場合でも生体電気インピーダンスを高精度に測定することができる生体電気インピーダンス測定装置を提供することができる。
実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100の構成を模式的に示す回路図である。 実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100の動作を示すタイミングチャートである。 抵抗R1及び抵抗R2が存在しない場合の生体電気インピーダンス測定装置の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態2にかかる生体電気インピーダンス測定装置200の構成を模式的に示す回路図である。 信号源222が出力する交流電圧Vsの波形図である。 実施の形態2にかかる生体電気インピーダンス測定装置200の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態3にかかる生体電気インピーダンス測定装置300の構成を模式的に示す回路図である。 実施の形態3にかかる生体電気インピーダンス測定装置300の電圧判定回路3が出力する判定結果信号VjとLPF2からの出力信号Voutの関係を示す図である。 特許文献4にかかる呼吸計測装置400の構成を示すブロック図である。 特許文献4にかかる呼吸計測装置400の半波整流回路44の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
まず、本発明の実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100について説明する。図1は、実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100の構成を模式的に示す回路図である。図1に示すように、生体電気インピーダンス測定装置100は、両波整流器1、ローパスフィルタ(以下、LPFと表記する)2、検出電流発生回路21、抵抗R1及びR2、端子T11、T12、T21及びT22、出力端子Toutを有する。
両波整流器1は、コンパレータ11、インバータ12、増幅器13及びスイッチ部14を有する。スイッチ部14は、第1〜第4のスイッチSW1〜SW4を有する。増幅器13は、例えば全差動型オペアンプを用いることができる。コンパレータ11は、正入力端子が検出電流発生回路21の端子Ti1と接続され、負入力端子が検出電流発生回路21の端子Ti2と接続される。コンパレータ11の出力端子は、第1のスイッチSW1及び第3のスイッチSW3の制御端子に接続される。また、コンパレータ11の出力端子は、インバータ12を介して、第2のスイッチSW2及び第4のスイッチSW4の制御端子に接続される。
第1のスイッチSW1は、端子T21と増幅器13の正入力端子との間に挿入される。第2のスイッチSW2は、端子T22と増幅器13の正入力端子との間に挿入される。第3のスイッチSW3は、端子T21と増幅器13の負入力端子との間に挿入される。第4のスイッチSW4は、端子T22と増幅器13の負入力端子との間に挿入される。増幅器13の出力端子は、LPF2を介して、出力端子Toutと接続される。
検出電流発生回路21は、端子Ti1と端子Ti2の間に接続される負荷等に電流を供給する回路である。端子Ti1は、抵抗R1を介して、端子T11と接続される。端子Ti2は、抵抗R2を介して、端子T12と接続される。なお、抵抗R1及びR2は、半導体集積回路に搭載されるESD対策用の保護抵抗と共通化することも可能である。また、上述のように、端子Ti1及びTi2は、それぞれコンパレータ11の正入力端子及び負入力端子と接続される。
生体電気インピーダンス測定装置100の端子T11及びT21と、端子T12及びT22と、の間には、測定対象物である負荷10が挿入される。負荷10は、例えば、生体電気インピーダンスの測定対象である生体であり、より具体的には人体である。
続いて、生体電気インピーダンス測定装置100の動作について説明する。検出電流発生回路21は、負荷10に交流電流である検出電流Iを供給する。負荷10の抵抗値をR、負荷10の両端の電圧をVON及びVOPとすると、負荷10での電圧降下V10は、以下の式(1)で表される。

V10=I×R=VON−VOP ・・・(1)
また、抵抗R1及び抵抗R2のインピーダンスを、共にResdとする。また、抵抗R1の検出電流発生回路21側端の電圧をVRP、抵抗R2の検出電流発生回路21側端の電圧をVRNとする。この場合、コンパレータ11の正入力端子と負入力端子との間の入力差電圧(以下、コンパレータ入力差電圧と称する)VDは、以下の式(2)で表される。

VD=I×(R+2×Resd)=VRP−VRN ・・・(2)
コンパレータ11は、正入力端子の電圧が負入力端子の電圧よりも高いときにHighを出力し、正入力端子の電圧が負入力端子の電圧よりも低いときにLowを出力する。
第1〜第4のスイッチSW1〜SW4は、制御端子に入力する信号がHighの場合に導通する。よって、第1のスイッチSW1及び第3のスイッチSW3は、コンパレータ11の出力信号V11がHighの場合に導通する。インバータ12によりコンパレータ11の出力信号V11は反転するので、第2のスイッチSW2及び第4のスイッチSW4は、コンパレータ11の出力信号V11がLowの場合に導通する。すなわち、第1のスイッチSW1及び第3のスイッチSW3は、第2のスイッチSW2及び第4のスイッチSW4に対して相補的にオン/オフする。これにより、増幅器13の正入力端子及び負入力端子には、コンパレータ11の出力信号V11のレベルの変化に応じて、電圧VOPと電圧VONが交互に入力する。
増幅器13は、正入力端子に入力する信号から負入力端子に入力する信号を減算した信号を、LPF2に出力する。増幅器13の出力信号V13は、負荷10の両端の電圧VOP及びVONを減算した電圧V10を両波整流した信号となる。
図2は、実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100の動作を示すタイミングチャートである。コンパレータ入力差電圧VDは、負荷10、抵抗R1及びR2に、検出電流発生回路21から出力される一定電流が流れることで生じる電圧降下量を示す電圧である。端子T21を介して両波整流器1に入力する電圧VOPと端子T22を介して両波整流器1に入力する電圧VONとは、負荷10の両端の電圧である。電圧VOPは、両波整流器1の第1のスイッチSW1及び第3のスイッチSW3に入力する。電圧VONは、両波整流器1の第2のスイッチSW2及び第4のスイッチSW4に入力する。図2では、電圧VOPを実線で、電圧VONを破線で表示している。
両波整流器1に入力する信号が正位相である場合には、電圧VAPは振幅が大きい電圧VOPとなり、電圧VANは振幅が小さい電圧VONとなる(図2の期間a)。両波整流器1に入力する信号が負位相である場合には、電圧VAPは振幅が小さい電圧VONとなり、電圧VANは振幅が大きい電圧VOPとなる(図2の期間b)。
増幅器13は、正入力端子の電圧VAPから負入力端子の電圧VANを減算するので、出力信号V13は両波整流波形を有する。出力信号V13の電圧振幅は、負荷10のインピーダンスの大きさに追従する。
LPF2は、増幅器13の出力信号V13を平滑化した出力信号Voutを、出力端子Toutに出力する。図2では、増幅器13の出力信号V13を実線で、出力信号Voutを破線で表示している。出力信号Voutは、負荷10のインピーダンスの大きさに追従した電圧となる。
以上より、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置100は、ダイオードを用いない構成であるため、ダイオードの順方向電圧を確保する必要がない。その結果、整流器の入力電圧の振幅及び絶対値が制限されることがないので、ダイオードに起因する測定精度の低下を回避できる。従って、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置100によれば、生体電気インピーダンスを高精度に測定することができる。
また、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置100によれば、コンパレータ入力差電圧VDは、負荷10、抵抗R1及びR2による合成インピーダンスの電圧降下量を示す電圧である。よって、抵抗R1及びR2で電圧降下が生じることにより、コンパレータ入力差電圧VDを大きく、すなわち、電圧VOP及びVONに同期する電圧VRP及びVRNの振幅を、電圧VOP及びVONよりも大きくすることができる。これにより、コンパレータ11が高精度に動作することが可能となる。その結果、両波整流器1が高精度に動作することができる。従って、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置100によれば、生体電気インピーダンスをより高精度に測定することができる。
以下、コンパレータ入力差電圧VDを大きくすることによる効果について説明する。ここでは、比較例として、図1の抵抗R1及びR2が存在せず、コンパレータ入力差電圧VDが生体電気インピーダンス測定装置100と比べて小さな場合について説明する。図3は、抵抗R1及び抵抗R2が存在しない場合の生体電気インピーダンス測定装置の動作を示すタイミングチャートである。
図3では、コンパレータ入力差電圧VDが小さいため、コンパレータ11の動作が遅延してしまう。図3では、図2の期間aに相当する期間は、コンパレータ11の遅延により、期間cと期間dとに分けられる。図2の期間bに相当する期間は、コンパレータ11の遅延により、期間eと期間fとに分けられる。なお、期間c及びeは、コンパレータ11の遅延時間に相当する。
期間cでは、コンパレータ入力差電圧VDの振幅が小さいため、コンパレータ11の出力信号V11が遅延する。そのため、期間cでは、コンパレータ11はLowを出力する。その結果、増幅器13の正入力端子は、電圧VOP及び電圧VONのうち、振幅が小さい方の電圧VONが入力する。増幅器13の負入力端子は、電圧VOP及び電圧VONのうち、振幅が大きい方の電圧VOPが入力する。
一方、期間dでは、図3の期間aと同様の動作を行う。すなわち、増幅器13の正入力端子には、電圧VOP及び電圧VONのうち、振幅が大きい方の電圧VOPが入力する。増幅器13の負入力端子には、電圧VOP及び電圧VONのうち、振幅が小さい方の電圧VONが入力する。
期間eでは、コンパレータ入力差電圧VDの振幅が小さいため、コンパレータ11の出力信号V11が遅延する。そのため、期間eでは、コンパレータ11はHighを出力する。その結果、増幅器13の正入力端子には、電圧VOP及び電圧VONのうち、振幅が大きい方の電圧VOPが入力する。増幅器13の負入力端子には、電圧VOP及び電圧VONのうち、振幅が小さい方の電圧VONが入力する。
一方、期間fでは、図3の期間bと同様の動作を行う。すなわち、増幅器13の正入力端子には、電圧VOP及び電圧VONのうち、振幅が小さい方の電圧VONが入力する。増幅器13の負入力端子には、電圧VOP及び電圧VONのうち、振幅が大きい方の電圧VOPが入力する。
両波整流器1は、増幅器13の正入力端子の電圧VAPから負入力端子の電圧VANを減算する。そのため、コンパレータの遅延期間(期間c及びe)では、遅延がない場合と比べて、増幅器13からの出力信号V13の極性が反転する。その結果、出力信号V13は、のこぎり波形を有することとなる。
LPF2は、増幅器13の出力信号V13を平滑化した出力信号Voutを、出力端子Toutに出力する。図3では、増幅器13の出力信号V13を実線で、出力信号Voutを破線で表示している。出力信号Voutは、のこぎり波形を有する出力信号V13を平滑化した電圧である。よって、図3に破線で示すように、図2と比べて、出力信号Voutの絶対値が低下してしまい、生体電気インピーダンス測定装置の測定精度が低下してしまう。
つまり、生体電気インピーダンス測定装置100では、抵抗R1及び抵抗R2を有するので、コンパレータ入力差電圧VDを十分に大きくすることができる。これにより、コンパレータ11の遅延を防止し、生体電気インピーダンスを高精度に測定することが可能となる。
また、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置100によれば、半波整流ではなく、両波整流を行うため、高い整流効率を実現することができる。そのため、半波整流の場合よりも負荷10のインピーダンスに対応する出力信号Voutを高い電圧にすることができる。その結果、負荷10のインピーダンスが小さい場合でも、出力信号Voutがゼロ付近の電圧になることがない。従って、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置100によれば、より高精度に生体電気インピーダンスを測定することができる。
さらに、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置100によれば、上述のように、ダイオードの順方向電圧を確保する必要がない。従って、生体電気インピーダンス測定装置100の電源電圧を低減することができる。その結果、電源の低電圧化が可能あり、例えば電源として用いられる電池の本数を減らすことが可能である。また、消費電力を低減できるので、電源として用いられるバッテリの使用可能時間を延伸することができる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2にかかる生体電気インピーダンス測定装置200について説明する。図4は、実施の形態2にかかる生体電気インピーダンス測定装置200の構成を模式的に示す回路図である。生体電気インピーダンス測定装置200は、実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100の検出電流発生回路21を、検出電流発生回路22に置換した構成を有する。また、生体電気インピーダンス測定装置200では、生体電気インピーダンス測定装置100の抵抗R1及びR2が除去されている。
検出電流発生回路22は、増幅器221、信号源222及び入力抵抗R22を有する。増幅器221には、例えば全差動型オペアンプを用いることができる。増幅器221の正入力端子には、基準電圧VREFが入力する。増幅器221の負入力端子は、入力抵抗R22を介して信号源222の出力端子と接続され、更に端子Ti2とも接続される。増幅器221の出力端子は、端子Ti1と接続される。
信号源222には、基準電圧VREFが供給される。信号源222の出力端子は、両波整流器1のコンパレータ11の負入力端子と接続される。また、コンパレータ11の正入力端子には、基準電圧VREFが供給される。生体電気インピーダンス測定装置200のその他の構成は、生体電気インピーダンス測定装置100と同様であるので、説明を省略する。
続いて、生体電気インピーダンス測定装置200の動作について説明する。信号源222は、基準電圧VREFをバイアス電圧とする交流信号を出力する。信号源222が出力する交流電圧Vsは、以下の式(3)で示される。

Vs=−Asin(2πft)+VREF ・・・(3)

但し、fは、交流信号の周波数である。なお、図5は、信号源222が出力する交流電圧Vsの波形図である。
増幅器221の出力端子は、端子Ti1、端子T11、負荷10、端子T12及び端子Ti2を介して、増幅器221の負入力端子と接続される。よって、増幅器221は、反転増幅器として動作する。増幅器221の正入力端子と負入力端子とは、フィードバックによりバーチャルショートした状態となるので、負入力端子の電圧は常に基準電圧VREFに維持される。
増幅器221の負入力端子には電流が流れ込まないため、負荷10に流れる検出電流Iは、入力抵抗R22に流れる電流と等しくなる。入力抵抗R22の抵抗値をRとすると、検出電流Iは、以下の式(4)で表される。

I=Vs/R ・・・(4)
式(3)及び(4)より、sin(2πft)が負のときには、検出電流Iは、増幅器221の出力端子から、端子Ti1及びTi2を介して、入力抵抗R22に向けて流れる。一方、sin(2πft)が正のときには、検出電流Iは、入力抵抗R22から、端子Ti2及びTi1を介して、増幅器221の出力端子に向けて流れる。以上のように、信号源222が出力する交流電圧Vsは、検出電流発生回路22から出力される検出電流Iを生成する。
負荷10のインピーダンスをR、負荷10の一端の電圧をVOP、負荷10の他端の電圧をVONとすると、負荷10での電圧降下V10は、以下の式(5)で表される。

V10=I×R=VOP−VON ・・・(5)

式(4)から明らかなように、入力抵抗R22の抵抗値Rがばらつくと、検出電流Iがばらつく。Iがばらつくと式(5)から負荷10での電圧降下V10がばらつきインピーダンスを高精度に測定できないので、入力抵抗R22の抵抗値Rがばらつかないよう、入力抵抗R22の面積を十分に大きくすることが望ましい。
図6は、実施の形態2にかかる生体電気インピーダンス測定装置200の動作を示すタイミングチャートである。信号源222が出力する交流電圧Vsは、基準電圧VREFをバイアス電圧とする交流電圧である。
コンパレータ入力差電圧VDは、以下の式(6)で表される。

VD=VRP−VRN
=VREF−{−Asin(2πft)+VREF}
=Asin(2πft) ・・・(6)
式(6)で示すように、コンパレータ入力差電圧VDは、信号源222が生成する大きな振幅を有する。よって、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置200は、実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100と同様に、コンパレータ11の遅延を防止し、生体電気インピーダンスを高精度に測定することが可能となる。すなわち、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置200によれば、実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100と同様の作用効果を実現することができる。
また、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置200によれば、実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100が有する抵抗R1及びR2が無くとも、コンパレータ11の遅延を防止できる。よって、抵抗R1及び抵抗R2を削除することができるので、生体電気インピーダンス測定装置200の小型化及びコスト削減の点で有利である。
実施の形態3
次に、本発明の実施の形態3にかかる生体電気インピーダンス測定装置300について説明する。図7は、実施の形態3にかかる生体電気インピーダンス測定装置300の構成を模式的に示す回路図である。生体電気インピーダンス測定装置300は、実施の形態1にかかる生体電気インピーダンス測定装置100に、電圧判定回路3を追加した構成を有する。
電圧判定回路3は、コンパレータ31及び32、ANDゲート33、判定結果出力端子Tjを有する。コンパレータ31の正入力端子には、基準電圧VHが入力する。コンパレータ31の出力端子は、ANDゲート33の一方の入力と接続される。コンパレータ32の負入力端子には、基準電圧VLが入力する。コンパレータ32の出力端子は、ANDゲート33の他方の入力と接続される。コンパレータ31の負入力端子及びコンパレータ32の正入力端子は、LPF2の出力端子と接続される。ANDゲート33の出力端子は、判定結果出力端子Tjと接続される。なお、基準電圧VHは、基準電圧VLよりも高い電圧である。生体電気インピーダンス測定装置300のその他の構成は、生体電気インピーダンス測定装置100と同様であるので、説明を省略する。
続いて、生体電気インピーダンス測定装置300の動作について説明する。コンパレータ31は、LPF2からの出力信号Voutが基準電圧VHより低いとHighを出力し、基準電圧VHより低いとLowを出力する。コンパレータ32は、LPF2の出力信号Voutが基準電圧VLより高いとHighを出力し、基準電圧VLより低いとLowを出力する。
図8は、実施の形態3にかかる生体電気インピーダンス測定装置300の電圧判定回路3が出力する判定結果信号VjとLPF2からの出力信号Voutの関係を示す図である。ANDゲート33は、コンパレータ31の出力信号がHigh、かつ、コンパレータ32の出力信号がHighのときに、判定結果信号VjとしてHighを出力する。それ以外のときは、ANDゲート33は、判定結果信号VjとしてLowを出力する。つまり、電圧判定回路3は、LPF2からの出力信号Voutが、基準電圧VHと基準電圧VLとの間である場合にのみ、Highを出力する。
よって、本実施の形態にかかる生体電気インピーダンス測定装置300では、判定結果信号Vjをモニタすることにより、負荷10のインピーダンスが、所定の範囲内に収まっているか否かを判定することができる。また、生体電気インピーダンス測定装置300と負荷10との接続又は接触の異常を検出することが可能となる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態3にかかる電圧判定回路3を、実施の形態2にかかる生体電気インピーダンス測定装置200に追加することができることは、言うまでもない。
実施の形態2では、抵抗R1及びR2は必要ないが、抵抗R1及びR2を設けたとしても、生体電気インピーダンス測定装置200が同様の作用効果を実現できることは勿論である。
また、抵抗R1及びR2には、それぞれスイッチなどの他の素子が直列に挿入されても良い。また、抵抗R1及びR2と共に、挿入された素子のインピーダンスを利用することも可能である。
R1、R2 抵抗
R22 入力抵抗
SW1 第1のスイッチ
SW2 第2のスイッチ
SW3 第3のスイッチ
SW4 第4のスイッチ
T11、T12、T21、T22 端子
Ti1、Ti2 端子
Tj 判定結果出力端子
Tout 出力端子
VD コンパレータ入力差電圧
VH、VL、VREF 基準電圧
Vin 交流出力電圧
Vj 判定結果信号
1 両波整流器
2 LPF
3 電圧判定回路
10 負荷
11、31、32 コンパレータ
12 インバータ
13、46、48 増幅器
21、22 検出電流発生回路
31、32 コンパレータ
33 ANDゲート
41 定電流出力発振回路
42 生体
43 差動増幅器
44 半波整流回路
45 積分器
47 直流除去回路
49、222 信号源
100、200、300 生体電気インピーダンス測定装置
221 増幅器
400 呼吸計測装置
441 整流用ダイオード
442 直流バイアス発生器

Claims (11)

  1. 一定振幅の交流電流である検出電流を負荷に供給する検出電流発生回路と、
    前記負荷の一端からの第1の信号及び前記負荷の他端からの第2の信号を用いて両波整波を行う両波整流器と、を備え、
    前記両波整流器は、
    一方の入力端子に前記第1の信号と同期した前記第1の信号よりも振幅が大きい第3の信号が入力し、他方の入力端子に前記第2の信号と同期した前記第2の信号よりも振幅が大きい第4の信号が入力する第1のコンパレータと、
    2つの入力端子に入力する信号を差動増幅する第1の増幅器と、
    前記第1のコンパレータの出力信号のレベルの変化に応じて、前記増幅器の前記2つの入力端子のそれぞれに供給する前記第1及び第2の信号を入れ換えるスイッチ部と、を備える、
    生体電気インピーダンス測定装置。
  2. 前記スイッチ部は、
    前記第1のコンパレータの前記出力信号のレベルの変化に応じて、前記第1の信号を前記第1の増幅器の第1の入力端子に供給する第1のスイッチと、
    前記第1のコンパレータの前記出力信号のレベルの変化に応じて、前記第2の信号を前記第1の増幅器の前記第1の入力端子に供給する第2のスイッチと、
    前記第1のコンパレータの前記出力信号のレベルの変化に応じて、前記第1の信号を前記第1の増幅器の第2の入力端子に供給する第3のスイッチと、
    前記第1のコンパレータの前記出力信号のレベルの変化に応じて、前記第2の信号を前記第1の増幅器の前記第2の入力端子に供給する第4のスイッチと、を備え、
    前記第1及び第3のスイッチは、前記第2及び第4のスイッチに対して相補的にオン/オフすることを特徴とする、
    請求項1に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  3. 前記第1及び第3のスイッチの制御端子には、前記第1のコンパレータの前記出力信号が正論理で入力し、
    前記第2及び第4のスイッチの制御端子には、前記第1のコンパレータの前記出力信号が反転論理で入力することを特徴とする、
    請求項2に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  4. 前記スイッチ部は、
    前記第1のコンパレータの前記出力信号が入力し、出力端子が前記第2及び第4のスイッチの前記制御端子と接続されるインバータを更に備えることを特徴とする、
    請求項3に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  5. 前記負荷の一端と前記検出電流発生回路の第1の端子との間に接続される第1の抵抗と、
    前記負荷の他端と前記検出電流発生回路の第2の端子との間に接続される第2の抵抗と、を更に備え、
    前記第1のコンパレータの入力端子の一方は、前記第1の端子と接続され、
    前記第1のコンパレータの入力端子の他方は、前記第2の端子と接続されることを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  6. 前記検出電流発生回路は、
    第1の基準電圧が入力し、前記第1の基準電圧をバイアス電圧とする交流信号を出力する信号源と、
    出力端子が前記第1の端子と接続され、一方の入力端子に前記第1の基準電圧が入力する第2の増幅器と、
    前記信号源と前記第2の増幅器の他方の入力端子との間に接続される入力抵抗と、を備え、
    前記第1のコンパレータの入力端子の一方には、前記信号源が出力する前記交流信号が入力し、
    前記第1のコンパレータの入力端子の他方には、前記第1の基準電圧が入力することを特徴とする、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  7. 前記第1の増幅器の出力信号を平滑化するローパスフィルタを更に備えることを特徴とする、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  8. 前記ローパスフィルタの出力信号の電圧の大きさに応じてレベルが変化する判定結果信号を出力する電圧判定回路を更に備えることを特徴とする、
    請求項7に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  9. 前記電圧判定回路は、
    正入力端子に第2の基準電圧が入力し、負入力端子に前記ローパスフィルタの前記出力信号が入力する第2のコンパレータと、
    負入力端子に前記第2の基準電圧よりも低い第3の基準電圧が入力し、正入力端子に前記ローパスフィルタの前記出力信号が入力する第3のコンパレータと、
    2つの入力端子のそれぞれが、前記第2及び第3のコンパレータの出力端子と接続され、前記判定結果信号を出力するANDゲートを備えることを特徴とする、
    請求項8に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  10. 前記負荷は生体であることを特徴とする、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
  11. 前記生体は人体であることを特徴とする、
    請求項10に記載の生体電気インピーダンス測定装置。
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