JP2013118253A - エネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法 - Google Patents

エネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013118253A
JP2013118253A JP2011264472A JP2011264472A JP2013118253A JP 2013118253 A JP2013118253 A JP 2013118253A JP 2011264472 A JP2011264472 A JP 2011264472A JP 2011264472 A JP2011264472 A JP 2011264472A JP 2013118253 A JP2013118253 A JP 2013118253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power generation
damping member
conversion element
young
vibration source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011264472A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Sasaki
勉 佐々木
Yukio Sakashita
幸雄 坂下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2011264472A priority Critical patent/JP2013118253A/ja
Priority to PCT/JP2012/080176 priority patent/WO2013080857A1/ja
Publication of JP2013118253A publication Critical patent/JP2013118253A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/18Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing electrical output from mechanical input, e.g. generators
    • H02N2/186Vibration harvesters
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/01Manufacture or treatment
    • H10N30/09Forming piezoelectric or electrostrictive materials
    • H10N30/098Forming organic materials
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/30Piezoelectric or electrostrictive devices with mechanical input and electrical output, e.g. functioning as generators or sensors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/80Constructional details
    • H10N30/85Piezoelectric or electrostrictive active materials
    • H10N30/857Macromolecular compositions

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】振動源の振動エネルギを充分に効率よく電気エネルギに変換することができるエネルギ変換素子及びその製造方法、並びにそのダンピング部材のヤング率の決定方法を提供する。
【解決手段】ダンピング部材16と、発電部材20と、電極22、24とを有し、振動源及び発電部材と、ダンピング部材との間の両接合面は、振動方向に対して平行であり、発電部材のヤング率をE、ダンピング部材の、発電部材との接合面における歪みをS(y)、その厚さをT、ヤング率をy、発電部材の弾性限界強度の最小値をσ1、その最大値をσ2、振動源の歪み量をZとする時、ヤング率をyが、下記不等式(1)を満足することにより、上記課題を解決する。σ1<E*S(y)<σ2…(1)S(y)=f(y)*Z、0<Z<0.1、0<T<0.02、0<y<50000
【選択図】図1

Description

本発明は、振動源の振動の機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換素子及びエネルギ変換素子の製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法に関する。
従来から、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックスや、水晶(石英)やニオブ酸リチウム等の単結晶や、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等の圧電高分子などの圧電材料が、機械エネルギを電気エネルギに変換する種々の圧電センサや、逆に電気エネルギを機械エネルギに変換する種々の圧電アクチュエータ等に用いられている。
また、近年、電源回路の電池等の交換を不要とするため、時計やタイヤの計測等の分野においては、このような圧電材料を様々な振動源の振動の機械エネルギを電気エネルギに変換して取出すための発電素子として用い、取出した電気エネルギを電源回路に供給して蓄積させ、蓄積された電気エネルギを様々な電気回路に供給することを行うことが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1に開示の発電装置は、支持層となる金属製のシム材の両面に圧電体層が形成されるサンドイッチ構造を有し、一方の端部(固定端)が固定されて片持ち支持され、固定されない他方の端部(自由端)にコの字型の重りが取り付けられた片持ち梁(カンチレバー)状の振動片から成り、自由端の重りを駆動系のカムにより打撃することにより、振動片を加振して圧電体層に繰り返し歪を発生させ、振動片の振動エネルギを電気エネルギに変換している。その際、振動片の固定端の表面と固定する側の表面との間に硬質の微粒子を含んだシール層40を設け、隙間やそれぞれの面の微小な凹凸を微粒子で埋めて固定部分の剛性を向上し、固定部分からの振動漏れが少なく、機械的なロスによる減衰の少ない振動片を実現することを提案している。
特許文献2に開示の発電装置は、補強された圧電材料を用いて回転するタイヤの機械的エネルギから電力を発生させるシステムであり、圧電構造体と、エネルギ蓄積装置とを有し、圧電構造体は、エポキシ樹脂などの樹脂マトリックス中にほぼ一方向に整合させて埋め込まれた、種々の圧電材料からなる複数本の圧電繊維を含む平板状の圧電繊維複合構造体(アクティブ繊維複合体(AFC)構造体)であり、その両表面に電極層が配置されている。このような圧電構造体は、回転するタイヤによって発生される機械的歪を圧電構造体中に均一に分散させるための、繊維ガラス又は類似材料からなる印刷回路基板(PCB)材料や高弾性率ゴムコンパウンドなどからなる支持基板に取り付けられる。圧電構造体は、支持基板を介してタイヤ内に取り付けられ、車輪が地面上を移動した時に電荷を発生させる。圧電構造体の電極層は、電力モジュールに接続され、この電力モジュールは、電流を整流し、電解コンデンサまたは再充電可能な電池等のエネルギ蓄積装置に電気エネルギを蓄積している。エネルギ蓄積装置は、蓄積された電気エネルギをタイヤ又はホイールに組み込まれた各種の電子部品へ給電している。
特開平10−056785号公報 特表2005−525265号公報
ところで、従来の機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換素子の構造としては、振動源に圧電材料を蒸着やスパッタ等の成膜技術を用いて直接積層形成し、接着剤等を用いて直接貼り付けることが行われているが、機械エネルギである振動によって発電部材の破壊、振動源からの各種部材の剥離が発生する等の問題を引き起こすことがある。
このため、従来のエネルギ変換素子では、振動源に対して発電のために使用可能な圧電材料が制限されたり、圧電材料によって利用可能な振動源が制限されたり、振動源の利用可能な振動の大きさや振動数が制限されたりするため、圧電材料の発電能力を充分に活かせず、振動源の振動エネルギを充分に効率よく電気エネルギに変換できないという問題があった。
例えば、特許文献1に開示の発電装置では、これを持つ腕時計装置を装着したユーザの腕や体の動き等を回転錘の回転力を変換し、この回転力を伝達してカムを駆動し、駆動されるカムの突出部で振動片を打撃して振動片を振動させる等の複雑な構造の振動系を用いることにより、振動源の振動を予め予測されるものに制限して、振動片のシム材の両面に成膜技術により直接積層形成された圧電体層の破壊等を防止しているものと思われる。
また、特許文献2に開示の発電装置では、圧電材料として圧電繊維を用い、複数の圧電繊維を樹脂マトリックス中に埋め込んだ圧電構造体を用いることにより、圧電材料の破損やひび割れを防止しているばかりでなく、このような圧電構造体を、振動源となるタイヤの内面にダンピング部材となる支持基板を介して取り付けることにより、圧電構造体に均一な剛性を付与することによって機械的歪をさらに分散させており、樹脂マトリックスや支持基板のヤング率に関しては、何ら考慮されておらず、圧電材料の発電能力を充分に活かせず、振動源の振動エネルギを充分に効率よく電気エネルギに変換できていると言えないという問題があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、発電する機能性部材を破壊させず、又振動源から各種部材を剥離させずに、振動源の最大の歪み、応力を伝えることができ、圧電材料の発電能力を充分に活かすことができ、振動源の振動エネルギを充分に効率よく電気エネルギに変換することができるエネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様のエネルギ変換素子は、所定の歪み量を持つ振動源に接合され、該振動源の振動の機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換素子であって、前記振動源に接合され、該振動源の振動を緩和するためのダンピング部材と、該ダンピング部材に接合され、該振動源の緩和された前記振動の機械エネルギを前記電気エネルギに変換するための発電部材と、該発電部材に取り付けられ、該発電部材で変換された前記電気エネルギを取り出すための電極とを有し、前記発電部材と前記ダンピング部材との接合面、及び前記振動源と前記ダンピング部材との接合面は、前記振動源の振動方向に対して平行であり、前記発電部材のヤング率をE(MPa)、前記ダンピング部材によって緩和された前記発電部材との接合面における歪みをS(y)、前記ダンピング部材の厚さをT(m)、ダンピング部材のヤング率をy(MPa)、σ1及びσ2をそれぞれ前記発電部材の下限強度(MPa)及び弾性限界強度(MPa)、前記振動源により決まる歪み量をZとし、f(y)を、その係数が前記ダンピング部材の厚さをTに応じて定まる、前記ダンピング部材のヤング率yの関数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1)を満足することを特徴とする。
σ1<E*S(y)<σ2 …(1)
S(y)=f(y)*Z、0<Z<0.1、0<T<0.02、0<y<50000
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の態様のエネルギ変換素子の製造方法及び本発明の第3の態様のエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法は、所定の歪み量を持つ振動源に接合され、該振動源の振動を緩和するためのダンピング部材と、該ダンピング部材に接合され、該振動源の緩和された前記振動の機械エネルギを前記電気エネルギに変換するための発電部材と、該発電部材に取り付けられ、該発電部材で変換された前記電気エネルギを取り出すための電極とを有し、前記発電部材と前記ダンピング部材との接合面、及び前記振動源と前記ダンピング部材との接合面は、前記振動源の振動方向に対して平行である、前記振動源の振動の機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換素子を製造するに際し、前記発電部材のヤング率をE(MPa)、前記ダンピング部材によって緩和された前記発電部材との接合面における歪みをS(y)、前記ダンピング部材の厚さをT(m)、ダンピング部材のヤング率をy(MPa)、σ1及びσ2をそれぞれ前記発電部材の下限強度(MPa)及び弾性限界強度(MPa)、前記振動源により決まる歪み量をZとし、f(y)を、その係数が前記ダンピング部材の厚さをTに応じて定まる、前記ダンピング部材のヤング率yの関数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1)を満足するように決定したことを特徴とする。
σ1<E*S(y)<σ2 …(1)
S(y)=f(y)*Z、0<Z<0.1、0<T<0.02、0<y<50000
ここで、前記発電部材は、圧電セラミックスであり、そのヤング率をEb(MPa)とし、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みをSb(y)、A2を係数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1b)を満足することが好ましい。
σ1<Eb*Sb(y)<σ2 …(1b)
Sb(y)=A2*y*Z
(i)0<T<0.001
2E−6<A2<2.7E−6
(ii)0.001<T<0.01
1.6E−6<A2<2.2E−6
(iii)0.01<T<0.02
1E−6<A2<1.5E−6
また、前記圧電セラミックスの弾性限界歪をZとする時、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みSb(y)は、下記不等式(2b)で与えられることが好ましい。
/2<Sb(y)<Z …(2b)
また、前記圧電セラミックスの弾性限界歪Zが、1.0×10−3である時、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みSb(y)は、下記不等式(3b)で与えられることが好ましい。
5.0×10−4<Sb(y)<1.0×10−3 …(3b)
また、前記圧電セラミックスの弾性限界強度σ2が60MPaであるとき、下限強度σ1は30MPaであり、上記不等式(1b)は、下記式(4b)で表されることが好ましい。
30<Eb*Sb(y)<60 …(4b)
また、前記係数A2が、以下の値である。
(i)0<T<0.001
A2=2.4E−6
(ii)0.001<T<0.01
A2=1.9E−6
(iii)0.01<T<0.02
A2=1.3E−6
前記圧電セラミックスが、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、マグネシウムニオブ酸・チタン酸鉛固溶体(PMN−PT)及びニッケルニオブ酸・チタン酸鉛固溶体(PNN−PT)を含むリラクサー系強誘電体から成る鉛系圧電セラミックス、並びに、チタン酸バリウム、ニオブ酸カリウム(KN)、KNN、ビスマスフェライト(BFO)、BNT、BKT、及びそれらの固溶体から成る非鉛系圧電セラミックスから選択される1つであることが好ましい。
また、前記発電部材は、圧電高分子であり、そのヤング率をEp(MPa)とし、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みをSp(y)、A3及びA4を係数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1p)を満足することが好ましい。
σ1<Ep*Sp(y)<σ2 …(1p)
Sp(y)=(A4*Ln(y)+A3)*Z
(i)0<T<0.001
0.001 <A4<0.0015
0.0017<A3<0.0025
(ii)0.001<T<0.01
0.0008<A4<0.0012
0.0013<A3<0.002
(iii)0.01<T<0.02
0.0004<A4<0.0008
0.0008<A3<0.0015
また、前記圧電高分子の弾性限界歪をZとする時、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みSp(y)は、下記不等式(2p)で与えられることが好ましい。
/2<Sp(y)<Z …(2p)
また、前記圧電高分子の弾性限界歪Zが、2.0×10−2である時、ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みSp(y)は、下記不等式(3p)で与えられることが好ましい。
0.5×10−2<Sp(y)<1.0×10−2 …(3p)
また、前記圧電高分子の弾性限界強度σ2が50MPaであるとき、下限強度σ1は25MPaであり、上記不等式(1p)は、下記式(4p)で表されることが好ましい。
25<Ep*Sp(y)<50 …(4p)
また、前記係数A3及びA4が、それぞれ以下の値であることが好ましい。
(i)0<T<0.001
A4=0.0012、A3=0.002
(ii)0.001<T<0.01
A4=0.00094、A3=0.0016
(iii)0.01<T<0.02
A4=0.00059、A3=0.0011
また、前記圧電高分子が、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)強誘電体、フッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体強誘電体から選択される1つであることが好ましい。
また、前記発電部材と前記ダンピング部材との接合面、及び前記振動源と前記ダンピング部材との接合面は、接着剤によって接合されることが好ましい。
本発明によれば、所定の歪み量を持つ振動源に接合され、その振動を緩和するためのダンピング部材の剛性、即ちヤング率を振動源に応じて適切に決定することができるので、発電する機能性部材を破壊させず、又振動源から各種部材を剥離させずに、振動源の最大の歪み、応力を伝えることができ、圧電材料の発電能力を充分に活かすことができ、振動源の振動エネルギを充分に効率よく電気エネルギに変換することができる。
本発明に係るエネルギ変換素子の一実施形態を示す模式的断面図である。 (a)、(b)及び(c)は、それぞれ、減衰率を説明するために用いられるダンピング部材の変形前、伸張後及び圧縮後の状態を示す模式的断面図である。 本発明のエネルギ変換素子に用いられるダンピング部材のヤング率yと、圧電セラミックスとの接合面における歪みSb(y)との関係の一例を示すグラフである。 本発明のエネルギ変換素子に用いられるダンピング部材のヤング率yと、圧電高分子との接合面における歪みSp(y)との関係の一例を示すグラフである。
以下、本発明に係るエネルギ変換素子及びその製造方法、並びに、エネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法を図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るエネルギ変換素子の一実施形態を示す模式的断面図である。
図1に示す本発明のエネルギ変換素子10は、振動源12と、振動源12上に接着層14を介して接着されるダンピング部材16と、ダンピング部材16上に接着層18を介して接着される発電部材20と、発電部材20の両側の表面にそれぞれ接続される電極22と、電極24と、を有する。
振動源12は、所定の歪み量Z、例えば1%の歪みで振動し、その振動エネルギを、本発明のエネルギ変換素子10によって発電する機械エネルギとして供給するものである。また、本発明に用いられる振動源12としては、接着層14を介してダンピング部材16の接合面16aと接合される接合面12aを、図中に矢印aで示す振動方向と平行な方向に持つことができれば、特に制限的ではなく、どのような振動源でも良いが、例えば各種タイヤ、床、建築物ダンパ、自動車等の乗り物、特にそのサスペンション、橋梁、高速道路、波等を挙げることができる。
なお、振動源12の歪み量(Z)は、特に限定されないが、発電部材20として、圧電材料、特に圧電セラミックスや圧電高分子の場合には、0超、0.1未満(0<Z<0.1)であるのが好ましく、0.001以上、0.05以下(0.001〜0.05)であるのがより好ましい。その理由は、この圧電材料を用いて発電する場合に、この範囲内の歪みであれば、この範囲内の歪みを生じさせる応力を無理なく容易にダンピング部材16で緩和し、圧電材料を破壊することなく、圧電材料の発電能力を充分に活して、充分に効率よく発電することができるからである。
ダンピング部材16は、その接合面16aが振動源12の接合面12aに接着層14を介して接合され、振動源12の振動を緩和するためのものである。
本発明に用いられるダンピング部材16としては、特に制限的ではなく、図中に矢印aで示す振動方向の振動源12の振動を緩和する、即ち振動源12の振動の歪みを所要の減衰率で減衰させることができ、そのヤング率(剛性)によって減衰率を制御できればどのようなものでも良い。その理由は、ダンピング部材16によって、振動源12の振動の歪みを、発電部材20を破壊することなく、その発電能力を充分に活して、発電部材20に充分に効率よく発電できる歪みに減衰させることができるからである。
このようなダンピング部材16としては、例えばNBR(アクリロニトリルゴム)、高弾性率ゴムコンパウンド、導電性ゴム等のゴム材料、その他、各種エラストマー等を挙げることができる。
なお、本発明に用いられるダンピング部材16の詳細については、後述する。
発電部材20は、その接合面20aが、ダンピング部材16の接合面16bに接着層18を介して接合され、ダンピング部材16によって緩和された振動源12の振動の機械エネルギを電気エネルギに変換する、即ち発電を行うためのものである。
本発明に用いられる発電部材20としては、一方の面がダンピング部材16の接合面16bとの接合面20aとなるシート状又は板状の部材であって、その接合面20aに平行な方向の歪み変形に応じた発電を行うもので、ダンピング部材16によって緩和された、図中に矢印aで示す振動方向の振動源12の振動の機械エネルギを電気エネルギに変換することができれば、特制限的ではなく、どのようなものでも良いが、例えば、圧電セラミックスや、圧電高分子や、単結晶等を挙げることができ、その中では、圧電セラミックスや、圧電高分子が好ましい。その理由は、圧電セラミックスや圧電高分子等は、振動源12に接着剤等により直接取り付けると、振動源12の振動の歪み量によっては破壊に至ることがあるので、ダンピング部材を介在させて歪み量を減衰させることにより、その発電能力を最大限に活かすことができるからである。
ここで、圧電セラミックスとしては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、マグネシウムニオブ酸・チタン酸鉛固溶体(PMN−PT)及びニッケルニオブ酸・チタン酸鉛固溶体(PNN−PT)などのリラクサー系強誘電体等の鉛系圧電セラミックスや、チタン酸バリウム、チタン酸バリウム、ニオブ酸カリウム(KN)、ニオブ酸ナトリウムカリウム(KNN)、ビスマスフェライト(BFO)、チタン酸ナトリウムビスマス(BNT)、チタン酸カリウムビスマス(BKT)及びそれらの固溶体等の非鉛系圧電セラミックス等を挙げることができる。
また、圧電高分子としては、例えば、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、フッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体等の強誘電体等を挙げることができる。
この他、単結晶としては、例えば、水晶(石英)やニオブ酸リチウム等の単結晶、リラクサー系単結晶(PMN−PT、PZN−PTなど)、非鉛圧電単結晶等を挙げることができる。
電極22及び24は、発電部材20の両側の表面に取り付けられ、発電部材20で発電された電気エネルギを取り出すためのものであって、電極22は、ダンピング部材16側の発電部材20の接合面20a(図1中下側の下表面)に電気的に接続され、電極24は、ダンピング部材16と反対側の発電部材20の表面20b(図1中上側の上表面)に電気的に接続される。電極22及び24は、発電部材20の両表面全面に作製されるものであっても良いが、デバイスによっては、パターン電極などであっても良い。
本発明に用いられる電極22及び24としては、発電部材20に電気的に接続することができ、振動源12の振動による発電部材20の歪みによって電気的な接続が切断されないものであれば、どのような導電性材料を用いてもよい。このような導電材料としては、例えば、金、銀、銅、アルミニウム等の金属材料や導電性ゴム等を挙げることができる。
また、電極22及び24としては、電極22及び24は、それぞれ発電部材20の互いに対向する接合面20a及び表面20bに電極層として設けてもよい。このような電極層は、公知のスクリーン印刷技術と銀入りエポキシ樹脂、カーボン、黒鉛等の導電性インクとを用いて形成することができる。
図示例においては、電極22及び24は、発電部材20の互いに対向する接合面20a及び表面20bの全面に形成されているように記載されているが、本発明はこれに限定されず、発電部材20から電気エネルギを効率良く取り出すことができれば、それぞれ接合面20a及び表面20bの一部又は全部に形成されるものであっても良い。
接着層14は、振動源12の接合面(図中上面)12aとダンピング部材16の接合面(図中下面)16aとを接合し、接着層18は、ダンピング部材16の接合面(図中上面)16bと発電部材20の接合面(図中下面)20aとを接合するためのもので、接着剤等によって両接合面を強力に接着する。
接着層14及び18として用いられる接着剤は、振動源12の振動によって上述した両接合面が剥離することが無ければ、どのようなものでも良いし、接着層14及び18の厚さ、即ち接合面に塗布される接着剤の厚さは、どのような厚さであっても良いし、両接合面の接着強度も特に限定的ではない。
このような接着剤としては、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤等を挙げることができる。
なお、図示例においては、理解を容易にするため、電極層22、24及び接着層14及び18の各層は、誇張された厚さで記載されているが、これらの各層の厚さは、ダンピング部材16及び発電部材20の厚さに比べて薄く、本発明においては、ダンピング部材16の下面16aは、振動源12の上面12aとの接合面であり、ダンピング部材16の上面16bは、発電部材20の下面20aとの接合面であると見做すことができるものである。
ダンピング部材16は、上述したように、振動源12の振動を緩和して、振動源12の振動の歪みを、発電部材20を破壊することなく、その発電能力を充分に活して、発電部材20に充分に効率よく発電できる歪みに減衰するためのもので、そのヤング率(剛性)や厚さに応じて、振動源12の振動の歪みを所要の減衰率で減衰させるものであり、ダンピング部材16のヤング率y及び厚さT、振動源12からの距離tが、下記不等式(1)を満足するものである。
σ1<E*S(y)<σ2 …(1)
0<T<0.02
0<t<0.02
0<Z<0.1
0<y<50000
ここで、Eは、発電部材20のヤング率(MPa)であり、yは、ダンピング部材16のヤング率であり、S(y)は、ダンピング部材16によって緩和(減衰)された、発電部材20との接合面における歪みであり、tは、振動源12からの距離(m)、Tは、ダンピング部材16の厚さ(m)であり、σ1及びσ2は、それぞれ発電部材20の下限強度(MPa)、及び弾性限界強度(MPa)であり、Zは、振動源12により決まる歪み量である。
本発明において、振動源12の振動エネルギを電気エネルギに変換して発電するためには、発電部材20に掛かる応力σは、発電部材20が破壊されない応力未満でなければならないので、σ2を発電部材20の弾性限界強度(MPa)とすると、σ<σ2である必要がある。一方、発電部材20に掛かる応力σは、低すぎた場合、発電効率が下がるため望ましくないので、σ1を発電部材20の下限強度(MPa)とすると、σ1<σである必要がある。なお、下限強度σ1は、発電が行うことのできる最低限の応力として定義しても良い。したがって、発電部材20に掛かる応力σは、下記不等式(5)を満足する必要がある。
σ1<σ<σ2 …(5)
ここで、発電部材20のヤング率をEとし、歪みをεとするとき、発電部材20に掛かる応力σは、ヤング率Eと、歪みεとの積、E*εで表される。即ち、σ=E*εで表されるので、上記不等式(5)は、下記不等式(6)として表すことができる。
σ1<E*ε<σ2 …(6)
引張応力も圧縮応力も受けておらず、歪んでいないダンピング部材16が、図2(a)で表されるとき、図2(b)に示すように、ダンピング部材16の接合面16a(図中下面)が、振動源12による歪み量Zによって伸び量δaだけ伸び、ダンピング部材16の作用によって、接合面16aと対向する接合面16b(図中上面)が、伸び量δbだけ伸びるとすると、減衰率αは、α=(1−δb)/δaで表される。
同様に、ダンピング部材16が、図2(c)に示すように、ダンピング部材16の接合面16a(図中下面)が、振動源12による歪み量Zによって縮み量δaだけ縮み、ダンピング部材16の作用によって、接合面16aと対向する接合面16b(図中上面)が、縮み量δbだけ縮むとすると、減衰率αは、α=(1−δb)/δaで表される。
なお、変形率β=δb/δa=(1−α)で表してもよい。
ダンピング部材16の上面16bの伸びδbは、その全長(ダンパー長)を用いて、ダンピング部材16の上面16bの歪みに換算できるので、ダンピング部材16の上面16bの歪みSは、ダンピング部材16のヤング率y、厚みTに依存することから、厚みTによる場合分けを行い、ヤング率y、及び振動源20により決まる歪み量Zの関数として、上述したように、S(y)、例えば、圧電セラミックスの場合はSb(y)、圧電高分子の場合はSp(y)として表すことができる。
一方、本発明のエネルギ変換素子10においては、ダンピング部材16の上面である接合面16bは、発電部材20の接合面20aと接着層18によって接合されているので、ダンピング部材16の上面16bの歪みS(y)(Sb(y),Sp(y))は、発電部材20の接合面16aに平行な方向aの発電部材20の歪みεと等価であるみなすことができる。
したがって、上記不等式(8)から、下記不等式(1)、例えば(1a)及び(1b)を得ることができる。ここで、Ep及びEbは、それぞれ発電部材20が圧電高分子及び圧電セラミックスである場合のヤング率である。
σ1<E*ε=E*S(y)<σ2 …(1)
σ1<Ep*ε=Ep*Sp(y)<σ2 …(1p)
σ1<Eb*ε=Eb*Sb(y)<σ2 …(1b)
ここで、ダンピング部材16の上面16bの歪みS(y)は、発電部材20に応じて設定される関数f(y)を用いて、下記式で表されるのが好ましい。関数f(y)は、その係数がダンピング部材16の厚さをTに応じて定まる、ダンピング部材16のヤング率yの関数である。
S(y)=f(y)*Z
0<Z<0.1
0<T<0.02
0<t<0.02
0<y<50000
ここで、関数f(y)は、発電部材20の種類に応じて設定されるもので、本発明では、発電部材20が、それぞれ圧電セラミックスの場合、圧電高分子の場合、及び単結晶である場合に応じて求めればよい。例えば、ダンピング部材16の厚さTに応じて場合分けをして、振動源12により決まる歪み量Zに対して、発電部材20の種類のそれぞれに応じてヤング率yとダンピング部材16の上面16bの歪みS(y)との関係を求めることにより、関数f(y)を設定すれば良い。
なお、本発明において、ダンピング部材16の厚さTを、0m超、0.02m(20cm)未満に制限するのは、デバイス形状からかんがみ、20cm以上はその他の制約が大きいためである。
また、本発明において、振動源12からの距離tを、0m超、0.02m(20cm)未満に制限するのは、デバイス形状からかんがみ、20cm以上はその他の制約が大きいためである。
さらに、本発明において、ダンピング部材16のヤング率yを、0MPa超、50000MPa未満に制限するのは、それ以上硬い場合、主な発電部材よりも硬いため、ダンピング部材として機能しないからである。
例えば、発電部材20が、圧電セラミックスである時、ダンピング部材16の上面16bの歪みSb(y)は、A2を係数とする時、下記式で表されるのが好ましい。
Sb(y)=A2*y*Z(f(y)=A2*y)
(i)0<T<0.001
2E−6<A2<2.7E−6
(ii)0.001<T<0.01
1.6E−6<A2<2.2E−6
(iii)0.01<T<0.02
1E−6<A2<1.5E−6
なお、上記係数A2は、以下の値であるのがより好ましい。
(i)0<T<0.001
A2=2.4E−6
(ii)0.001<T<0.01
A2=1.9E−6
(iii)0.01<T<0.02
A2=1.3E−6
本発明者は、ダンピング部材16としてNBR(ニトリルブタジエンゴム)、発電部材20としてC−91H(富士セラミックス製圧電セラミックス)を用い、発電部材20の厚さを0.1mmとし、ダンピング部材16の変形(歪み)方向の全長L(m)を100mmとしたとき、ダンピング部材16の厚さT(m)が0.1mm、5mm、及び15mmの3種類について、ダンピング部材16のヤング率yを、各厚さTに対して、それぞれ2MPa、20MPa、200MPa、1GPa、及び2GPaの5種類に変化させて、ダンピング部材16の下面16aに振動源12の0.01の歪みZに等しい0.01の強制変位(伸び)δaを与えた時のダンピング部材16の上面16bの変位量(伸び)δb(m)を求め、求めた変位量から歪みSb(y)(=δb/L)の値を求めた。
その結果を図3に示す。そこで、本発明者は、図3に示す結果に対して関数近似を行った結果、上記式で表すことができることを知見した。
なお、本発明者は、振動源12の歪み量Zを変えた場合にも、上記係数A2の範囲でこの上記式が成り立つことを確認している。
一方、発電部材20が、圧電高分子である時、ダンピング部材16の上面16bの歪みSp(y)は、A3及びA4を係数とする時、下記式で表されるのが好ましい。
Sp(y)=(A4*Ln(y)+A3)*Z
(i)0<T<0.001
0.001<A4<0.0015
0.0017<A3<0.0025
(ii)0.001<T<0.01
0.0008<A4<0.0012
0.0013<A3<0.002
(iii)0.01<T<0.02
0.0004<A4<0.0008
0.0008<A3<0.0015
なお、上記係数A3及びA4は、以下の値であるのがより好ましい。
(i)0<T<0.001
A4=0.0012、A3=0.002
(ii)0.001<T<0.01
A4=0.00094、A3=0.0016
(iii)0.01<T<0.02
A4=0.00059、A3=0.0011
本発明者は、ダンピング部材16としてNBR、発電部材20としてPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を用い、発電部材20の厚さを1mmとして、ダンピング部材16の変形(歪み)方向の全長L(m)を100mmとしたとき、ダンピング部材16の厚さT(m)が0.1mm、5mm、及び15mmの3種類について、ダンピング部材16のヤング率yを、各厚さTに対して、それぞれ0.2MPa、2MPa、20MPa、200MPa、及び2GPaの5種類に変化させて、ダンピング部材16の下面16aに振動源12の0.01の歪みZに等しい0.01の強制変位(伸び)δaを与えた時のダンピング部材16の上面16bの変位量(伸び)δb(m)を求め、求めた変位量から歪みSp(y)(=δb/L)の値を求めた。
その結果を図4に示す。そこで、本発明者は、図4に示す結果に対して関数近似を行った結果、上記式で表すことができることを知見した。
なお、本発明者は、振動源12の歪み量Zを変えた場合にも、上記係数A3及びA4の範囲でこの上記式が成り立つことを確認している。
ところで、本発明のエネルギ変換素子10において、発電部材20の弾性限界歪をZとする時、発電部材20の弾性限界強度σ2は、σ2=E*Zとなり、発電部材20の下限強度σ1がσ1=σ2/2として表すことができれば、σ1=E*Z/2となるので、発電部材20とダンピング部材16の界面(接合面)の歪みS(y)についての上記不等式(1)は、下記不等式(2)として表すことができる。
/2<S(y)<Z …(2)
なお、発電部材20が圧電セラミックスの場合には、σ2=Eb*Z、σ1=Eb*Z/2となるので、発電部材20とダンピング部材16の界面の歪みSb(y)についての上記不等式(1b)は、下記不等式(2b)として表すことができる。
/2<Sb(y)<Z …(2b)
一方、発電部材20が圧電高分子の場合には、σ2=Ep*Z、σ1=Ep*Z/2となるので、発電部材20とダンピング部材16の界面の歪みSp(y)についての上記不等式(1p)は、下記不等式(2p)として表すことができる。
/2<Sp(y)<Z …(2p)
ここで、発電部材20の下限強度σ1をσ2/2として表すのは、発電部材20の発電効率をより大きくする観点から1/2としているのであり、これより低すぎても現実的ではないからである。
ここで、上述したように、発電部材20が、圧電セラミックスである場合の発電部材20の弾性限界歪Zが、1.0×10−3で与えられるとき、発電部材20とダンピング部材16の界面の歪みSb(y)についての上記不等式(2b)は、下記不等式(3b)として表すことができる。
5.0×10−4<Sb(y)<1.0×10−3 …(3b)
ここで、発電部材20の弾性限界歪Zを、1.0×10−3としているのは、種々の圧電セラミックスにおいて1.0×10−3未満の歪みを生じさせる負荷を加えても、発電部材20が破壊に至ることが無いからである。
なお、発電部材20が、圧電セラミックスである場合には、発電部材とダンピング部材16の接合面の歪みSb(y)についての上記不等式(1b)において、発電部材20の下限強度σ1は、30MPaとすることができ、発電部材20の弾性限界強度σ2は、60MPaとすることができ、発電部材20とダンピング部材16の界面(接合面)の歪みSb(y)についての上記不等式(1b)は、下記不等式(4b)として表すことができる。
30<Eb*Sb(y)<60 …(4b)
ここで、発電部材20の弾性限界強度σ2を60MPaとしているのは、上述した種々の圧電セラミックスにおいて、60Mpa未満の応力を生じさせる負荷を加えても、発電部材20が破壊に至ることが無いからである。また、発電部材20の下限強度σ1を30MPaとしているのは、上述した理由により、発電部材20の下限強度σ1を発電部材20の弾性限界強度σ2の1/2とすることができるからである。
ここで、上述したように、発電部材20が、圧電高分子である場合の発電部材20の弾性限界歪Zが、2.0×10−2で与えられるとき、発電部材20とダンピング部材16の界面の歪みSp(y)についての上記不等式(2p)は、下記不等式(3p)として表すことができる。
1.0×10−2<Sp(y)<2.0×10−2 …(3p)
ここで、発電部材20の弾性限界歪Zを、2.0×10−2としているのは、種々の圧電高分子において、2.0×10−2未満の歪みを生じさせる負荷を加えても、発電部材20が破壊に至ることが無いからである。
なお、発電部材20が、圧電高分子である場合には、発電部材とダンピング部材16の界面の歪みSp(y)についての上記不等式(1p)において、発電部材20の下限強度σ1は、25MPaとすることができ、発電部材20の弾性限界強度σ2は、50MPaとすることができ、発電部材とダンピング部材16の界面の歪みSp(y)についての上記不等式(1p)は、下記不等式(4p)として表すことができる。
25<Ep*Sp(y)<50 …(4p)
ここで、発電部材20の弾性限界強度σ2を50MPaとしているのは、上述した種々の圧電高分子において、50Mpa未満の応力を生じさせる負荷を加えても、発電部材20が破壊に至ることが無いからである。また、発電部材20の下限強度σ1を25MPaとしているのは、上述した理由により、発電部材20の下限強度σ1を発電部材20の弾性限界強度σ2の1/2とすることができるからである。
本発明のエネルギ変換素子は、基本的に以上のように構成される。
上述した本発明のエネルギ変換素子を製造する際には、まず、始めに、振動源12に対して使用する発電部材20や接着層14及び18を構成する接着剤を設定し、ダンピング部材16の種類を設定する。
次いで、選択された発電部材20に応じて、上記不等式(1)〜(2)の1つを満たすように、ダンピング部材16の厚さT、及びヤング率yを決定する。例えば、発電部材20が圧電セラミックスである場合には、上記不等式(1b)〜(4b)の1つを満たすように、ダンピング部材16の厚さTに対応して、ヤング率yを決定し、発電部材20が圧電高分子である場合には、上記不等式(1p)〜(4p)の1つを満たすように、ダンピング部材16のヤング率yを決定する。
こうして、本発明のエネルギ変換素子に用いられるダンピング部材16のヤング率yを決定することができる。
その後、決定されたヤング率yを持つダンピング部材16を、設定された接着剤を用いて、振動源12に、接合面12aと接合面16aとが密着するように接合する。
次に、設定された発電部材20を、設定された接着剤を用いて、振動源12に、接合面16bと接合面20aとが密着するように接合する。
こうして、本発明のエネルギ変換素子を製造することができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
(実施例I)
ダンピング部材16として、その変形(歪み)方向の全長Lが100mm、幅が50mmその厚さTが0.1mmで、ヤング率yが2MPaのNBR(ニトリルブタジエンゴム)と、発電部材20として、ダンピング部材16と略同形状の、その厚さが1mmのC−91H(富士セラミックス社製圧電セラミックス)と、振動源12として、厚さ5mmゴムを引張試験機サーボパルサMMT−101NV−10(島津製作所社製)で引っ張り、図1に示す本発明のエネルギ変換素子を製造した。この場合、発電部材20として用いられるC−91H(富士セラミックス社製圧電セラミックス)の下限強度σ1は、約10MPaであり、その弾性限界強度σ2は、約100MPaであった。
こうして得られた実施例1のエネルギ変換素子の振動源12となるゴムの両端を冶具に取り付け、2つの冶具をサーボパルサに取り付け、10Hzのサイン波、ダンピング部材16の下面16aでの歪み量が0.01となるように、実施例1のエネルギ変換素子に対して、荷重(25Nバイアス±24N振幅)を印加して、ダンピング部材16及び発電部材20の状態を観察した。
その結果を表1に示す。
Figure 2013118253
続いて、表1に示すように、実施例1のエネルギ変換素子において、ダンピング部材16として用いられるNBRのヤング率yを、20MPa及び200Mpaに変更した実施例2及び3のエネルギ変換素子と、1GPa及び2Gpaに変更した比較例1及び2のエネルギ変換素子とを製造し、実施例1と同様にして、同様な荷重を印加し、同様な発電を同様に行い、ダンピング部材16及び発電部材20の状態を観察した。
その結果を表1に示す。
表1の結果から明らかなように、Eb*Sb(y)の値が、発電部材20として用いられるC−91H(富士セラミックス社製圧電セラミックス)の下限強度σ1(10MPa)超、弾性限界強度σ2(100MPa)未満である実施例1〜3では、剥離が無く、発電部材20の弾性限界強度σ2以上である比較例1及び2では、剥離が生じ、本発明の実施例1〜3は、発電部材20の発電能力を最大限に活かすことができることが分かる。
(実施例II)
発電部材20として、ダンピング部材16と略同形状の、その厚さが0.1mmのPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を用い、ダンピング部材16のNBRのヤング率yを2MPaに変更した以外は、実施例1と全く同様にして、実施例4のエネルギ変換素子を製造した。この場合、発電部材20として用いられるPVDFの下限強度σ1は、約1MPaであり、その弾性限界強度σ2は、約100MPaであった。
こうして得られた実施例1のエネルギ変換素子に対して、実施例1と同様にして、同様な荷重を印加し、同様な発電を同様に行い、ダンピング部材16及び発電部材20の状態を観察した。
その結果を表2に示す。
Figure 2013118253
続いて、表1に示すように、実施例1のエネルギ変換素子において、ダンピング部材16として用いられるNBRのヤング率yを、20Mpaに変更した実施例5のエネルギ変換素子と、200MPa及び2Gpaに変更した比較例3及び4のエネルギ変換素子とを製造し、実施例1と同様にして、同様な荷重を印加し、同様な発電を同様に行い、ダンピング部材16及び発電部材20の状態を観察した。
その結果を表1に示す。
表1の結果から明らかなように、Eb*Sb(y)の値が、発電部材20として用いられるPVDFの下限強度σ1(1MPa)超、弾性限界強度σ2(100MPa)未満である実施例4及び5では、剥離が無く、発電部材20の弾性限界強度σ2以上である比較例3及び4では、剥離が生じ、本発明の実施例4及び5は、発電部材20の発電能力を最大限に活かすことができることが分かる。
以上、本発明に係るエネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法について種々の実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行っても良いのはもちろんである。
本発明に係るエネルギ変換素子は、各種タイヤ、床、建築物ダンパ、自動車等の乗り物のサスペンション等のように、不可避的に振動が発生している振動源の振動の機械エネルギを電気エネルギに効率よく変換して発電することができる。
10 エネルギ変換素子
12 振動源
12a 接合面
14、18 接着層
16 ダンピング部材
16a、16b 接合面
20 発電部材
20a 接合面
22、24 電極

Claims (18)

  1. 所定の歪み量を持つ振動源に接合され、該振動源の振動の機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換素子であって、
    前記振動源に接合され、該振動源の振動を緩和するためのダンピング部材と、
    該ダンピング部材に接合され、該振動源の緩和された前記振動の機械エネルギを前記電気エネルギに変換するための発電部材と、
    該発電部材に取り付けられ、該発電部材で変換された前記電気エネルギを取り出すための電極とを有し、
    前記発電部材と前記ダンピング部材との接合面、及び前記振動源と前記ダンピング部材との接合面は、前記振動源の振動方向に対して平行であり、
    前記発電部材のヤング率をE(MPa)、前記ダンピング部材によって緩和された前記発電部材との接合面における歪みをS(y)、前記ダンピング部材の厚さをT(m)、ダンピング部材のヤング率をy(MPa)、σ1及びσ2をそれぞれ前記発電部材の下限強度(MPa)及び弾性限界強度(MPa)、前記振動源により決まる歪み量をZとし、
    f(y)を、その係数が前記ダンピング部材の厚さをTに応じて定まる、前記ダンピング部材のヤング率yの関数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1)を満足することを特徴とするエネルギ変換素子。
    σ1<E*S(y)<σ2 …(1)
    S(y)=f(y)*Z
    0<Z<0.1
    0<T<0.02
    0<y<50000
  2. 前記発電部材は、圧電セラミックスであり、そのヤング率をEb(MPa)とし、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みをSb(y)、A2を係数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1b)を満足する請求項1に記載のエネルギ変換素子。
    σ1<Eb*Sb(y)<σ2 …(1b)
    Sb(y)=A2*y*Z
    (i)0<T<0.001
    2E−6<A2<2.7E−6
    (ii)0.001<T<0.01
    1.6E−6<A2<2.2E−6
    (iii)0.01<T<0.02
    1E−6<A2<1.5E−6
  3. 前記圧電セラミックスの弾性限界歪をZとする時、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みSb(y)は、下記不等式(2b)で与えられる請求項2に記載のエネルギ変換素子。
    /2<Sb(y)<Z …(2b)
  4. 前記圧電セラミックスの弾性限界歪Zが、1.0×10−3である時、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みSb(y)は、下記不等式(3b)で与えられる請求項3に記載のエネルギ変換素子。
    5.0×10−4<Sb(y)<1.0×10−3 …(3b)
  5. 前記圧電セラミックスの弾性限界強度σ2が60MPaであるとき、下限強度σ1は30MPaであり、上記不等式(1b)は、下記式(4b)で表される請求項2〜4のいずれか1項に記載のエネルギ変換素子。
    30<Eb*Sb(y)<60 …(4b)
  6. 前記係数A2が、以下の値である請求項2〜5のいずれか1項記載のエネルギ変換素子。
    (i)0<T<0.001
    A2=2.4E−6
    (ii)0.001<T<0.01
    A2=1.9E−6
    (iii)0.01<T<0.02
    A2=1.3E−6
  7. 前記圧電セラミックスが、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、マグネシウムニオブ酸・チタン酸鉛固溶体(PMN−PT)及びニッケルニオブ酸・チタン酸鉛固溶体(PNN−PT)を含むリラクサー系強誘電体から成る鉛系圧電セラミックス、並びに、チタン酸バリウム、ニオブ酸カリウム(KN)、KNN、ビスマスフェライト(BFO)、BNT、BKT、及びそれらの固溶体から成る非鉛系圧電セラミックスから選択される1つである請求項2〜6のいずれか1項に記載のエネルギ変換素子。
  8. 前記発電部材は、圧電高分子であり、そのヤング率をEp(MPa)とし、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みをSp(y)、A3及びA4を係数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1p)を満足する請求項1に記載のエネルギ変換素子。
    σ1<Ep*Sp(y)<σ2 …(1p)
    Sp(y)=(A4*Ln(y)+A3)*Z
    (i)0<T≦0.001
    0.001 <A4<0.0015
    0.0017<A3<0.0025
    (ii)0.001<T≦0.01
    0.0008<A4<0.0012
    0.0013<A3<0.002
    (iii)0.01<T<0.02
    0.0004<A4<0.0008
    0.0008<A3<0.0015
  9. 前記圧電高分子の弾性限界歪をZとする時、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みSp(y)は、下記不等式(2p)で与えられる請求項8に記載のエネルギ変換素子。
    /2<Sp(y)<Z …(2p)
  10. 前記圧電高分子の弾性限界歪Zが、2.0×10−2である時、ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みSp(y)は、下記不等式(3p)で与えられる請求項9に記載のエネルギ変換素子。
    0.5×10−2<Sp(y)<1.0×10−2 …(3p)
  11. 前記圧電高分子の弾性限界強度σ2が50MPaであるとき、下限強度σ1は25MPaであり、上記不等式(1p)は、下記式(4p)で表される請求項8〜10のいずれか1項に記載のエネルギ変換素子。
    25<Ep*Sp(y)<50 …(4p)
  12. 前記係数A3及びA4が、それぞれ以下の値である請求項8〜11のいずれか1項に記載のエネルギ変換素子。
    (i)0<T≦0.001
    A4=0.0012、A3=0.002
    (ii)0.001<T≦0.01
    A4=0.00094、A3=0.0016
    (iii)0.01<T<0.02
    A4=0.00059、A3=0.0011
  13. 前記圧電高分子が、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)強誘電体、フッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体強誘電体から選択される1つである請求項8〜12のいずれか1項に記載のエネルギ変換素子。
  14. 前記発電部材と前記ダンピング部材との接合面、及び前記振動源と前記ダンピング部材との接合面は、接着剤によって接合される請求項1〜13のいずれかに記載のエネルギ変換素子。
  15. 所定の歪み量を持つ振動源に接合され、該振動源の振動を緩和するためのダンピング部材と、
    該ダンピング部材に接合され、該振動源の緩和された前記振動の機械エネルギを前記電気エネルギに変換するための発電部材と、
    該発電部材に取り付けられ、該発電部材で変換された前記電気エネルギを取り出すための電極とを有し、
    前記発電部材と前記ダンピング部材との接合面、及び前記振動源と前記ダンピング部材との接合面は、前記振動源の振動方向に対して平行である、前記振動源の振動の機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換素子を製造するに際し、
    前記発電部材のヤング率をE(MPa)、前記ダンピング部材によって緩和された前記発電部材との接合面における歪みをS(y)、前記ダンピング部材の厚さをT(m)、ダンピング部材のヤング率をy(MPa)、σ1及びσ2をそれぞれ前記発電部材の下限強度(MPa)及び弾性限界強度(MPa)、前記振動源により決まる歪み量をZとし、
    f(y)を、その係数が前記ダンピング部材の厚さをTに応じて定まる、前記ダンピング部材のヤング率yの関数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1)を満足するように決定したことを特徴とするエネルギ変換素子の製造方法。
    σ1<E*S(y)<σ2 …(1)
    S(y)=f(y)*Z
    0<Z<0.1
    0<T<0.02
    0<y<50000
  16. 前記発電部材は、圧電セラミックスであり、そのヤング率をEb(MPa)とし、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みをSb(y)、A2を係数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1b)を満足するように決定した請求項15に記載のエネルギ変換素子の製造方法。
    σ1<Eb*Sb(y)<σ2 …(1b)
    Sb(y)=A2*y*Z
    (i)0<T<0.001
    2E−6<A2<2.7E−6
    (ii)0.001<T<0.01
    1.6E−6<A2<2.2E−6
    (iii)0.01<T<0.02
    1E−6<A2<1.5E−6
  17. 前記発電部材は、圧電高分子であり、そのヤング率をEp(MPa)とし、前記ダンピング部材の前記発電部材との接合面における歪みをSp(y)、A3及びA4を係数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1p)を満足するように決定した請求項15に記載のエネルギ変換素子の製造方法。
    σ1<Ep*Sp(y)<σ2 …(1p)
    Sp(y)=(A4*Ln(y)+A3)*Z
    (i)0<T<0.001
    0.001 <A4<0.0015
    0.0017<A3<0.0025
    (ii)0.001<T<0.01
    0.0008<A4<0.0012
    0.0013<A3<0.002
    (iii)0.01<T<0.02
    0.0004<A4<0.0008
    0.0008<A3<0.0015
  18. 所定の歪み量を持つ振動源に接合され、該振動源の振動を緩和するためのダンピング部材と、
    該ダンピング部材に接合され、該振動源の緩和された前記振動の機械エネルギを前記電気エネルギに変換するための発電部材と、
    該発電部材に取り付けられ、該発電部材で変換された前記電気エネルギを取り出すための電極とを有し、
    前記発電部材と前記ダンピング部材との接合面、及び前記振動源と前記ダンピング部材との接合面は、前記振動源の振動方向に対して平行である、前記振動源の振動の機械エネルギを電気エネルギに変換するエネルギ変換素子を製造するに際し、
    前記発電部材のヤング率をE(MPa)、前記ダンピング部材によって緩和された前記発電部材との接合面における歪みをS(y)、前記ダンピング部材の厚さをT(m)、ダンピング部材のヤング率をy(MPa)、σ1及びσ2をそれぞれ前記発電部材の下限強度(MPa)及び弾性限界強度(MPa)、前記振動源により決まる歪み量をZとし、
    f(y)を、その係数が前記ダンピング部材の厚さをTに応じて定まる、前記ダンピング部材のヤング率yの関数とする時、前記ダンピング部材のヤング率yが、下記不等式(1)を満足するように決定したことを特徴とするエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法。
    σ1<E*S(y)<σ2 …(1)
    S(y)=f(y)*Z
    0<Z<0.1
    0<T<0.02
    0<y<50000
JP2011264472A 2011-12-02 2011-12-02 エネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法 Pending JP2013118253A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011264472A JP2013118253A (ja) 2011-12-02 2011-12-02 エネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法
PCT/JP2012/080176 WO2013080857A1 (ja) 2011-12-02 2012-11-21 エネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011264472A JP2013118253A (ja) 2011-12-02 2011-12-02 エネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013118253A true JP2013118253A (ja) 2013-06-13

Family

ID=48535317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011264472A Pending JP2013118253A (ja) 2011-12-02 2011-12-02 エネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2013118253A (ja)
WO (1) WO2013080857A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015103820A1 (zh) * 2014-01-13 2015-07-16 天津大学 以压电方式对弯扭复合能量进行回收的减振装置
CN109281417A (zh) * 2018-11-13 2019-01-29 广州广日电梯工业有限公司 一种电梯自供能压电减震系统和方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111333413B (zh) * 2020-03-06 2021-08-06 中国科学院上海硅酸盐研究所 铁酸铋-钛酸铅-钛锡酸钡三元体系高温压电陶瓷材料及其制备方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000307164A (ja) * 1999-04-21 2000-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄板圧電素子、それを用いた圧電音響素子、圧電振動子、圧電アクチュエータ、圧電トランス及びそれを用いた冷陰極蛍光灯駆動回路
JP2011210865A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Nitto Denko Corp 圧電・焦電素子用多孔質樹脂シート及びその製造方法
JP2011233563A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Bridgestone Corp 圧電発電装置及び防振装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015103820A1 (zh) * 2014-01-13 2015-07-16 天津大学 以压电方式对弯扭复合能量进行回收的减振装置
CN109281417A (zh) * 2018-11-13 2019-01-29 广州广日电梯工业有限公司 一种电梯自供能压电减震系统和方法
CN109281417B (zh) * 2018-11-13 2024-03-26 广州广日电梯工业有限公司 一种电梯自供能压电减震系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013080857A1 (ja) 2013-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101047654B1 (ko) 차량 타이어용 전원발생장치
JP4849151B2 (ja) 圧電型発電機
US20050012434A1 (en) Robust piezoelectric power generation module
WO2012108192A1 (ja) 静電容量変化型発電素子
CN101262189A (zh) 收集弯曲振动能量的压电式发电机
US8717849B1 (en) Slotted cylinder acoustic transducer
CN103262576B (zh) 振荡器设备和电子装置
KR20190039203A (ko) 압전 액츄에이터, 수중 음향 트랜스듀서 및 수중 음향 트랜스듀서의 제조 방법
CN101714834A (zh) 碰撞式压电振动能量收集装置
JP2011004598A (ja) 圧電型発電機および圧電型発電機を用いた電子機器
WO2013080857A1 (ja) エネルギ変換素子及びその製造方法、並びにエネルギ変換素子のダンピング部材のヤング率の決定方法
JP4511407B2 (ja) 圧電音響発生装置
KR101578806B1 (ko) 배터리를 포함하는 플렉서블 압전 스피커
WO2012164545A1 (en) Energy scavenging from a rotating gear using an impact type piezoelectric mems scavenger
US11571712B2 (en) Vibration panel and electronic apparatus
Kalyanaraman et al. Power harvesting system in mobile phones and laptops using piezoelectric charge generation
JP2004266643A (ja) 圧電発音素子及びその製造方法
EP2693771B1 (en) Oscillator and electronic device
JP2012054299A (ja) 圧電電子部品
Rjafallah et al. Flexible bridge transducer based on the lead zirconate titanate/polyurethane composite
KR20130016004A (ko) 트랜스듀서 모듈
JPS62249600A (ja) 圧電素子
Rashmi et al. A Review on vibration based piezoelectric energy harvesters
JPS6412111B2 (ja)
EP3291316B1 (en) Actuator assemblies, mechanical assemblies including the actuator assemblies, and methods of fabricating the same