JP2013113974A - オカリナ - Google Patents

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Abstract

【課題】高音域であっても音にカスレが生じることがないオカリナを提供する。
【解決手段】裏側部材44における共鳴空間14に面する内壁側に、第一裏側指孔52と歌口50とを区画する第一隔壁18を設け、第二裏側指孔54と歌口50とを区画する第二隔壁20を設ける。第一裏側指孔52を開けることで第一裏面空間部22で開放された空気圧は第一隔壁18の自由先端部を乗り越えて中央裏面空間部26から歌口50に至るようにし、第二裏側指孔54を開けることで第二裏面空間部24で開放された空気圧は第二隔壁20の自由先端部を乗り越えて中央裏面空間部26から歌口50に至るようにする。これによって、第一裏側指孔52や第二裏側指孔54で開放された空気圧は、中央裏面空間部26でスムースな流れとなり、高音域でのカスレが生じない。
【選択図】図1

Description

本発明は、気鳴楽器の一種のオカリナに関するものである。
オカリナは一般に、内部に空洞を形成した共鳴胴部と、その共鳴胴部内に空気を吹き込むための吹き口並びにエアウエーと、共鳴胴部に形成されるものであって空気を外部に出す発音源である歌口と、共鳴胴部に穿設される複数個の指孔とから成るものである。オカリナは、複数個の指孔を開閉することによって音程を操作するもので、低いラから1オクターブ高いファまで1オクターブ半の音域を持つものである。
ここで、従来既知のオカリナを図4乃至図8に示す。図4は従来既知のオカリナの平面図、図5は従来既知のオカリナの底面図、図6は従来既知のオカリナの正面図、図7は従来既知のオカリナの裏側部材の水平断面図、図8は図4のA−A線縦断面図である。オカリナ40は、一般的には、型抜きをした表側部材42(図4から見える側の部材…オカリナ40を持った時に上になる部材)と、型抜きをした裏側部材44(図5から見える側の部材…オカリナ40を持った時に下になる部材)とを接合固定して成るものである。
表側部材42には、1個の特定表側指孔46とその特定表側指孔46以外の多数の表側指孔48とが形成される。多数の表側指孔48の中には2個の小孔を有しているが、2個の小孔位置は普遍的なものではない。裏側部材44には、歌口50と第一裏側指孔52と第二裏側指孔54とが形成される。表側部材42と裏側部材44とを接合固定することで共鳴胴部56が形成され、その共鳴胴部56の内部に表側部材42の凹み部と裏側部材44の凹み部とから成る共鳴空間58(図7及び図8参照)が形成される。その共鳴空間58は、特定表側指孔46と多数の表側指孔48と第一裏側指孔52と第二裏側指孔54と歌口50を介して、オカリナ40の外部と通じている。表側部材42と裏側部材44とを接合固定した状態では、一般にはその接合箇所に、共鳴空間58へ空気を吹き込むための吹き口60と、吹き口60と共鳴空間58とを連絡するためのエアウエー62とが形成される(図6及び図7参照)。なお、吹き口60とエアウエー62は、表側部材42と裏側部材44との接合箇所に形成されない場合もある。
素材を陶器とするオカリナでは、表側部材42と裏側部材44とを接合固定して共鳴胴部56を形成した後、音程や音の響き具合を調整するために、特定表側指孔46と多数の表側指孔48と第一裏側指孔52と第二裏側指孔54と歌口50とエアウエー62等を整形調整し、乾燥後焼成して製品として完成させる。一般的なオカリナの製造方法は、特許文献1に示されている。
オカリナによる音程は、ラからドを経て1オクターブ高いドまでを、表側部材42の表側指孔48を開閉することによって作りだす。その後の高い音程であるレは、表側部材42の全部の表側指孔48を開いた状態(特定表側指孔46は閉じた状態)と、裏側部材44の第 一裏側指孔52を開く(第二裏側指孔54は閉じた状態)ことで音を出す。更に高い音程であるミは、表側部材42の全部の表側指孔48を開いた状態(特定表側指孔46は閉じた状態)と、裏側部材44の第一裏側指孔52と第二裏側指孔54を開くことで音を出す。それより高い音程であるファは、表側部材42の全ての表側指孔48と特定表側指孔46とを全部開くと共に、裏側部材44の第一裏側指孔52と第二裏側指孔54とを開くことで音を出す。
特開2001−215955
従来既知のオカリナでは、表側部材42の表側指孔48を開いて、低い方のラからドを経て1オクターブ高いドまでを出す場合には奇麗な音が出るが、裏側部材44の第一裏側指孔52と第二裏側指孔54を開いて、高いレミファ(=高音域)の音を出すと、音の「カスレ」が生じるという不具合が生じることが多かった。この「カスレ」の原因は様々考えられるが、その原因の想定の一例について説明する。高音域の音のレを出す第一裏側指孔52を開いた場合や、高音域の音のミを出す第二裏側指孔54を開いた場合に、開放される空気圧は、歌口50から一番短い距離にあるため、歌口50での発音に影響を与えていると考えられる。一番短い距離を通るということは、第一裏側指孔52や第二裏側指孔54で開放される空気圧が、歌口50から図8でほぼ水平方向に開放されると考えられる。一方、表側部材42の多数の表側指孔48への空気圧は、歌口50から図8でやや垂直方向に開放されると考えられる。水平方向の空気圧の開放の流れとやや垂直方向の空気圧の開放の流れとが歌口50での発音の際に混合し、発音が不安定となって歌口50から出る音がかすれるのではないかと想定される。このため、高音域(高いレミファの音)でのオカリナの演奏は、演奏者にとっても聴衆者にとっても、好ましい音にならなかったという不具合があった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みて為されたものであり、高音域において音にカスレが生じないオカリナを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るオカリナは、多数の表側指孔を形成した表側部材と、歌口と第一裏側指孔と第二裏側指孔を形成した裏側部材と、前記表側部材と前記裏側部材とを合わせて内部に形成する共鳴空間と、前記共鳴空間に連絡する吹き口及びエアウエーとを有するオカリナにおいて、隔壁を前記裏側部材の内壁に備えることで前記共鳴空間の一部に中央裏側空間部を形成し、前記中央裏側空間部が前記歌口と直接連絡するが前記第一裏側指孔や前記第二裏側指孔と直接連絡しないことを特徴とするものである。本発明は、前記隔壁を、前記歌口と前記第一裏側指孔とを区画する第一隔壁と、前記歌口と前記第二裏側指孔とを区画する第二隔壁とから構成し、前記第一隔壁と前記裏側部材とで前記第一裏側指孔と連絡する第一裏側空間部を形成し、前記第二隔壁と前記裏側部材とで前記第二裏側指孔と連絡する第二裏側空間部を形成し、前記第一隔壁と前記第二隔壁と前記裏側部材とで前記中央裏側空間部を形成し、前記第一裏側指孔を開いた状態では外部に開放される空気圧の流れは第一裏側空間部から前記第一隔壁の自由先端部を乗り越えて前記中央裏側空間部を経由して前記歌口に向かい、前記第二裏側指孔を開いた状態では外部に開放される空気圧の流れは第二裏側空間部から前記第二隔壁の自由先端部を乗り越えて前記中央裏側空間部を介して前記歌口に向かうことを特徴とするものである。本発明は、前記第一隔壁や前記第二隔壁の自由先端部は、前記裏側部材における前記表側部材との接合面とほぼ同一の平面に配置したことを特徴とするものである。
本発明に係るオカリナによれば、高音域のレやミやファを出すために第一裏側指孔や第二裏側指孔を開いた場合に、第一裏側指孔や第二裏側指孔と歌口とは、図8で示す水平方向の短距離で連絡するのではなく、隔壁(1つまたは2つの隔壁)によって遮断されている。即ち、第一裏側指孔や第二裏側指孔から歌口に向かう空気圧の開放の流れは、隔壁の自由先端部を乗り越えて、その後、歌口に向かう流れとなる。第一裏側指孔や第二裏側指孔を開いた場合の空気圧の流れは、表側部材の多数の表側指孔を開いた場合の空気圧の流れ(図8で歌口に向けてやや垂直方向に移動する空気圧の流れ)と同じ方向になる。従って、従来既知のオカリナの場合、歌口ではほぼ水平方向とほぼ垂直方向との2つの異なる方向の空気圧の流れが混在することで歌口での空気の振動に干渉をもたらしていたが、本発明では、第一裏側指孔や第二裏側指孔を開いた場合の歌口に向かう空気圧の流れは、隔壁の自由先端部を乗り越えて、ほぼ垂直方向の空気圧の流れとなり、歌口での空気の振動への干渉の発生が低減する。これによって、高音域のレやミやファを出した場合(裏側部材の第一裏側指孔と第二裏側指孔とを開いた場合)に、歌口への空気圧の流れは、同じ方向の流れだけになり、音のカスレの発生を防止することができる。この結果、本発明のオカリナでは、全ての領域で音のカスレが生じない良い音を出すことが可能となる。
本発明に係るオカリナの一実施例を示す裏側部材の水平断面図である。 本発明に係るオカリナの縦断面図である。 本発明に係るオカリナの他の実施例を示す裏側部材の水平断面図である。 従来既知のオカリナの平面図である。 従来既知のオカリナの底面図である。 従来既知のオカリナの水平断面図である。 従来既知のオカリナの裏側部材の水平断面図である。 図4のA−A線縦断面図である。
本発明に係わるオカリナは、第一裏側指孔や第二裏側指孔を開いた場合でも音にカスレが生じないようにするものである。
以下、図面に基づき、本発明に係るオカリナについて説明する。
図1は本発明に係るオカリナの一実施例を示す水平断面図であり、図7相当図である。 図2は本発明に係るオカリナの縦断面図であり、図8相当図である。なお、本発明に係るオカリナは、図4に示す従来のオカリナの平面図や図5に示す従来のオカリナの底面図や図6に示す従来のオカリナの正面図と同じ形状をしている。なお、図4乃至図8と同じ参照番号は、本発明では同じ部材を示すものとする。
本発明に係わるオカリナ10は、従来既知のオカリナ40と同じ構成要素を備えている。即ち、オカリナ10は、1個の特定表側指孔46と多数の表側指孔48を形成した表側部材42(図4参照)と、歌口50と第一裏側指孔52と第二裏側指孔54とを形成した裏側部材44(図5参照)とを有する。表側部材42と裏側部材44とを接合固定することによって、共鳴胴部56(図7及び図8参照)が形成され、その共鳴胴部56の内部に共鳴空間58(図6及び図7参照)が形成され、更に、その共鳴空間58と連絡する吹き口60とエアウエー62(図1及び図3参照)とが形成される。共鳴空間58は、特定表側指孔46,多数の表側指孔48と、第一裏側指孔52と、第二裏側指孔54と、歌口50と、エアウエー62並びに吹き口60とに連絡する。共鳴空間58は、表側部材42の凹み部である表側空間部12と裏側部材44の凹み部である裏側空間部14とを合わせたもので構成される。
裏側部材44における裏側空間部14側の内壁面16には、第一裏側指孔52と歌口50とを区画する平面または曲面の板状の第一隔壁18を備えると共に、第二裏側指孔54と歌口50とを区画する平面または曲面の板状の第二隔壁20を備える。これら第一隔壁18と第二隔壁20は、裏側部材44の成型時に裏側部材44に一体に形成しても良いし、成型した裏側部材44の内壁面16にその後取付けるようにしても良い。第一隔壁18や第二隔壁20は、それぞれの両側面と底面が裏側部材44の内壁面16と接合し、その接合面では空気が通過することが無いように設定する。
図2に示すように、第一隔壁18と第二隔壁20とによって、裏側部材44の裏側空間部14(共鳴空間58の約半分)は、第一裏側空間部22と第二裏側空間部24と中央裏側空間部26との3つの空間部に区画される。第一裏側空間部22は第一裏側指孔52と連絡し、第二裏側空間部24は第二裏側指孔54と連絡し、中央裏側空間部26は歌口50と連絡する。第一隔壁18は、第一裏側空間部22と中央裏側空間部26とを区画する(完全に遮断する)ものであり、具体的には第一裏側指孔52と歌口50との直線的な連絡を遮断するものである。第二隔壁20は、第二裏側空間部24と中央裏側空間部26とを区画する(完全に遮断する)ものであり、具体的には第二裏側指孔54と歌口50との直線的な連絡を遮断するものである。勿論、第一裏側指孔52と第二裏側指孔54とは、第一隔壁18や第二隔壁20によって直接的(直線的)な連絡は遮断されている。
この実施例1では、第一隔壁18と第二隔壁20の2つの隔壁によって、歌口50と連絡する中央裏側空間部26を形成する。第一裏側指孔52からの空気圧は、第一裏側空間部22から第一隔壁18の自由先端部28を乗り越えて、表側部材42側の凹み部である表側空間部12を一旦通って、中央裏側空間部26の歌口50に至る。第二裏側指孔54からの空気圧は、第二裏側空間部24から第二隔壁20の自由先端部30を乗り越えて、表側部材42側の凹み部である表側空間部12を一旦通って、中央裏側空間部26の歌口50に至る。
第一隔壁18の自由先端部28と第二隔壁20の自由先端部30は、裏側部材44における表側部材42と接合する接合面32と比べてやや高い(図2での裏側部材44における裏側空間部14側を上方向とする)場合であってもやや低い場合であっても良いが、接合面32とほぼ同じ高さ(同一の平面上に配置した)か、やや高い高さとした方がカスレ音が出ない点から望ましい。ほぼ同じ高さ(同一の平面)とは、標準管であるアルトC(横方向の長さは概ね15cm前後)のオカリナの場合には、高さの誤差(約1〜2ミリ)を包含するものとする。なお、オカリナのサイズによっては、高さの誤差が異なってくる。第一隔壁18の自由先端部28と第二隔壁20の自由先端部30が、接合面32の高さよりやや低い場合には、第一裏側空間部22の上側部分と中央裏側空間部26の上側部分とが第一隔壁18の自由先端部28を超えて連絡し、第二裏側空間部24の上側部分と中央裏側空間部26の上側部分とが第二隔壁20の自由先端部30を超えて連絡することになるので、「原則的に」という表現を用いて、第一隔壁18は原則的に第一裏側空間部22と中央裏側空間部26とを区画するとし、第二隔壁20は原則的に第二裏側空間部24と中央裏側空間部26とを区画するとした。
本発明では、高音域のレを出す第一裏側指孔52を開いた場合に、第一裏側空間部22内で開放された空気圧は、その後、第一裏側空間部22から第一隔壁18の自由先端部28を乗り越えて(表側部材42の表側空間部12に一旦入って)中央裏側空間部26に至り、その後、歌口50で振動することで音が鳴る。同様に、高音域のミを出す第二裏側指孔54を開いた場合にも、第二裏側空間部24内で開放された空気圧は、その後、第二裏側空間部24から第二隔壁20の自由先端部30を乗り越えて(表側部材42の表側空間部12に一旦入って)中央裏側空間部26に至り、その後、歌口50で振動することで音が鳴る。
以上のように本発明では、裏側部材44における裏側空間部14(共鳴空間58の約半分)において、第一裏側指孔52と歌口50とは第一隔壁18で遮断されているので、第一裏側指孔52から歌口50へ向かう空気圧は、第一隔壁18の自由先端部28を乗り越えてから中央裏側空間部26を経て歌口50に向かうように設定される。即ち、第一裏側指孔52から歌口50へ向かう空気圧の流れは、表側部材42の多数の表側指孔48から歌口50へ向かう空気圧の流れとほぼ同じ方向の流れとなる。同様に、第二裏側指孔54と歌口50とは第二隔壁20で遮断され、第二裏側指孔54から歌口50へ向かう空気圧は、第二隔壁20の自由先端部30を乗り越えてから中央裏側空間部26を経て歌口50に向かうように設定される。即ち、第二裏側指孔54から歌口50へ向かう空気圧の流れは、表側部材42の多数の表側指孔48から歌口50へ向かう空気圧の流れとほぼ同じ方向の流れとなる。
従来のオカリナでは、高音域のレを出す第一裏側指孔52を開いた場合や、高音域のミを出す第二裏側指孔54を開いた場合に、そこで開放された空気圧は、何も遮られるものが無いために、水平方向に歌口50に移動する(図6参照)。この水平方向の空気圧の流れと、表側部材42の多数の表側指孔48からの歌口50に向かうほぼ垂直方向の空気圧の流れ(図6参照)とが歌口50で混ざり合って、それらの異なる空気の圧力が歌口50の発音に干渉して、カスレ音が出ると想定される。これに対して、本発明では、高音域のレを出す第一裏側指孔52を開いた場合や、高音域のミを出す第二裏側指孔54を開いた場合に、開放された空気は、第一隔壁18や第二隔壁20を乗り越えて中央裏側空間部26に入り、その後歌口50に向かう。この歌口50に向かう空気圧の流れは、表側部材42の多数の表側指孔48からの歌口50に向かう空気圧の流れとほぼ同じ流れとなる。これによって、歌口50での異なった空気の圧力による混合の発生がないため、カスレが生じることがないと想定される。よって、本発明では、高音域のレやミを出すために裏側指孔52,54を開いた場合に、音のカスレを生じることがなく、全ての良好な音を出すことができる。
なお、中央裏側空間部26はある程度の広い空間の確保が望ましく、第一隔壁18と第二隔壁20の2つの隔壁を用いることで中央裏側空間部26を簡単により広く形成することが可能となる。
次に、本発明の実施例2を図3に基づいて説明する。実施例1(図1や図2)では、第一隔壁18と第二隔壁20の2つの隔壁によって、歌口50を囲む中央裏側空間部26を形成する。第一隔壁18によって中央裏側空間部26と第一裏側指孔52とを区画し、第二隔壁20によって中央裏側空間部26と第二裏側指孔54とを区画し、2つの隔壁18,20によって第一裏側指孔52とを第二裏側指孔54とを区画した。これに対して、図3に示す実施例2では、例えば曲面状で板状の1つの隔壁34によって、裏側空間部14を、歌口50と連絡する中央裏側空間部38と、第一裏側指孔52や第二裏側指孔54と連絡する裏側空間部36とに区画する。隔壁34では、その両側面と底面が裏側部材44の内壁面16と接合し、その接合面では空気が通過することが無いように設定する。この実施例2では、第一裏側指孔52や第二裏側指孔54が開放された場合の空気圧は、隔壁34の自由先端部を通って、表側部材42側の凹み部である表側空間部12を一旦通って、中央裏側空間部38に連絡するが、歌口50(中央裏側空間部38)と第一裏側指孔52や第二裏側指孔54とは直接連絡しないようにするものである。
以上のように実施例2においても、裏側空間部14(共鳴空間58の約半分)において、第一裏側指孔52や第二裏側指孔54と歌口50とは隔壁34で遮断されているので、第一裏側指孔52や第二裏側指孔54から歌口50へ向かう空気圧は、隔壁34の自由先端部を乗り越えてから中央裏側空間部38を経て歌口50に向かうように設定される。即ち、第一裏側指孔52や第二裏側指孔54から歌口50へ向かう空気圧の流れは、表側部材42の多数の表側指孔48から歌口50へ向かう空気圧の流れとほぼ同じ方向の流れとなる。よって、歌口50での異なった空気の圧力による混合の発生がなくなり、カスレが生じることがないと想定される。よって、本発明では、高音域のレやミを出すために裏側指孔52,54を開いた場合に、音のカスレを生じることがなく、全ての良好な音を出すことができる。
10 オカリナ
12 表面空間部
14 裏面空間部
18 第一隔壁
20 第二隔壁
22 第一裏側空間部
24 第二裏側空間部
26 中央裏側空間部
28 自由先端部
30 自由先端面
32 接合面
36 裏側空間部
38 中央裏側空間部
42 表側部材
44 裏側部材
50 歌口
52 第一裏側指孔
54 第一裏側指孔
58 共鳴空間
62 エアウエー

Claims (3)

  1. 多数の表側指孔を形成した表側部材と、歌口と第一裏側指孔と第二裏側指孔を形成した裏側部材と、前記表側部材と前記裏側部材とを合わせて内部に形成する共鳴空間と、前記共鳴空間に連絡する吹き口及びエアウエーとを有するオカリナにおいて、隔壁を前記裏側部材の内壁に備えることで前記共鳴空間の一部に中央裏側空間部を形成し、前記中央裏側空間部が前記歌口と直接連絡するが前記第一裏側指孔や前記第二裏側指孔と直接連絡しないことを特徴とするオカリナ。
  2. 前記隔壁を、前記歌口と前記第一裏側指孔とを区画する第一隔壁と、前記歌口と前記第二裏側指孔とを区画する第二隔壁とから構成し、前記第一隔壁と前記裏側部材とで前記第一裏側指孔と連絡する第一裏側空間部を形成し、前記第二隔壁と前記裏側部材とで前記第二裏側指孔と連絡する第二裏側空間部を形成し、前記第一隔壁と前記第二隔壁と前記裏側部材とで前記中央裏側空間部を形成し、前記第一裏側指孔を開いた状態では外部に開放される空気圧の流れは第一裏側空間部から前記第一隔壁の自由先端部を乗り越えて前記中央裏側空間部を経由して前記歌口に向かい、前記第二裏側指孔を開いた状態では外部に開放される空気圧の流れは第二裏側空間部から前記第二隔壁の自由先端部を乗り越えて前記中央裏側空間部を介して前記歌口に向かうことを特徴とする請求項1記載のオカリナ。
  3. 前記第一隔壁や前記第二隔壁の自由先端部は、前記裏側部材における前記表側部材との接合面とほぼ同一の平面に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のオカリナ。
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