JP2013090668A - 電気かみそり - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電気かみそりは、外刃に対して往復直線運動する内刃と、この内刃を外刃に押し付けるばね61とを有する。外刃保持部70は、前記往復直線運動の方向である縦方向の両端部にそれぞれ壁部74を有する。各壁部74は、外刃と接触して外刃を固定する2つの外刃固定部74Aと、内刃の往復直線運動にともないばね61が進入するばね移動空間78とを有する。押方WA1側の壁部74のばね移動空間78は、縦方向WAにおいて外刃固定部74Aよりも押方WA1側の部分まで押方WA1側のばね61が進入することが可能な大きさを有する。引方WA2側の壁部74のばね移動空間78は、縦方向WAにおいて外刃固定部74Aよりも引方WA2側の部分まで引方WA2側のばね61が進入することが可能な大きさを有する。
【選択図】図18
Description
この電気かみそりは、外刃を保持する外刃保持部と、内刃を外刃に押し付けるばねとを有する。外刃保持部は、往復直線運動の方向である縦方向の両端部にそれぞれ第1壁部および第2壁部を有する。外刃は、第1壁部および第2壁部のそれぞれに固定される。ばねは、内刃の移動にともない外刃保持部との固定部分を支点として縦方向に変形する。
・この電気かみそりは、前記ばねの一方の端部は、前記外刃保持部に固定され、前記第1外刃固定部は、前記第1壁部のうちの前記ばねが固定される部分よりも前記縦方向の外側に位置し、前記第2外刃固定部は、前記第2壁部のうちの前記ばねが固定される部分よりも前記縦方向の外側に位置することが好ましい。
・この電気かみそりは、前記成形品は、前記第1外刃固定部と隣り合う部分に形成され、かつ前記外刃に引っ掛けられる第1フックと、前記第2外刃固定部と隣り合う部分に形成され、かつ前記外刃に引っ掛けられる第2フックとの少なくとも一方を有することが好ましい。
図1(a)に示されるように、電気かみそり1は、使用者が把持する装置本体10と、装置本体10のヘッド部50に取り付けられる体毛を剃るための刃ブロック60と、刃ブロック60を保護するキャップ200とを有する。なお、刃ブロック60は、外刃90を1つのみ有する。
(A)正面視において軸方向ZAと直交する方向を本体横方向ZBとする。
(B)軸方向ZAおよび本体横方向ZBに直交する方向を本体奥行方向ZCとする。
(C)軸方向ZAの本体10からヘッド部50に向かう方向を上方ZA1とする。
(D)軸方向ZAのヘッド部50から装置本体10に向かう方向を下方ZA2とする。
(E)本体奥行方向ZCの本体10の正面から背面に向かう方向を後方ZC2とする。
(F)本体奥行方向ZCの本体10の背面から正面に向かう方向を前方ZC1とする。
図2(a)に示されるように、装置本体10は、軸方向ZAの中間部分において図1のキャップ200の端面と接触する段差部分を有する。装置本体10の軸方向ZAの長さは、ヘッド部50の軸方向ZAの長さよりも大きい。
装置本体10は、駆動装置20等の他に、2次電池17と駆動装置20との電気的な接続および遮断を切り替える接点金具19を有する。
ヘッド部50は、ヘッドケース50Aの他に、図3の変換機構30の第3リンク33と接続する中継部材54と、中継部材54と接続するヘッドリンク53とを有する。またこの他に、刃ブロック60を挿入するための刃ブロック挿入穴50Xと、ヘッドケース50Aから刃ブロック60を取り外すためのロックボタン55とを有する。刃ブロック挿入穴50Xおよびロックボタン55は、ヘッド部50の正面に位置する。ロックボタン55は、軸方向ZAにおいて刃ブロック60の下方ZA2に位置する。
ここで、刃ブロック60についての各方向を以下のように定義する。なお、刃ブロック60の平面視において、縦方向WAは軸方向ZAに一致する。一方、軸方向ZAおよび本体奥行方向ZCの平面上において、縦方向WAは軸方向ZAに対して所定の傾斜角を有する。
(A)内刃100の外刃90に対する移動方向を縦方向WAとする。
(B)平面視において縦方向WAと直交する方向を横方向WBとする。
(C)縦方向WAおよび横方向WBに直交する方向を奥行方向WCとする。
(D)縦方向WAの本体ケース側から先端側に向かう方向を押方WA1とする。
(E)縦方向WAの先端側から本体ケース側に向かう方向を引方WA2とする。
(F)奥行方向WCの内刃保持部の連結部から剃り面に向かう方向を表方WC1とする。
(G)奥行方向WCの剃り面から内刃保持部の連結部に向かう方向を裏方WC2とする。
外刃90は、横方向WBに延びて剃り面を形成する頂部91と、頂部91の横方向WBの一方の端部および他方の端部からそれぞれ裏方WC2に向かって延びる2つの外刃側壁92とを有する。また、外刃90は、頂部91から各外刃側壁92にわたって形成される複数のスリット93を有する。各スリット93は、横方向WBに平行に延びた形状を有する。隣り合うスリット93の間には刃部94が形成される。
外刃保持部70は、外刃90(図5参照)を嵌め込む枠体71と、各ばね61(図5参照)を固定する固定部分73とを有する。枠体71および固定部分73は、同一の樹脂材料により一体の部品として形成されている。なお、外刃保持部70は、「成形品」に相当する。
図7(a)に示されるように、固定部分73は、外刃90(図5参照)を固定するための縦方向WAの両端部に形成される2つの壁部74と、各壁部74と連続しかつ各ばね61(図5参照)を固定するための2つの足部75とを有する。なお、押方WA1側の壁部74および引方WA2側の壁部74の一方は、「第1壁部」に相当し、押方WA1側の壁部74および引方WA2側の壁部74の他方は、「第2壁部」に相当する。
内刃100は、横方向WBに延び外刃90(図5参照)と接触する頂部101と、頂部101の横方向WBの端部から裏方WC2に延びる2つの内刃側壁102とを有する。また、内刃100は、頂部101から各内刃側壁102にわたって形成される複数のスリット103を有する。各スリット103は、横方向WBに対して傾斜して延びた形状を有する。隣り合うスリット103の間および押方WA1の端部および引方WA2の端部には刃部104が形成される。
内刃保持部80は、内刃100(図5参照)に嵌め込まれる支持体81と、ヘッドリンク53の刃接続部分53B(図4参照)に連結される連結部82と、各ばね61(図5参照)を固定する2つのばね固定部83と、内刃100(図5参照)を固定する足部84とを有する。また、このほかに、外刃90(図5参照)の内側に接触する移動規制部87を有する。なお、内刃保持部80は、同一の樹脂材料により一体の部品として形成されている。 図9(b)に示されるように、連結部82は、縦方向WAにおいて内刃保持部80の略中央部分に形成される。図9(c)に示されるように、連結部82は、ヘッドリンク53の刃接続部分53B(図4参照)を嵌め込むための穴を有する。
内刃100は、電動モーター21(図2参照)の回転にともない外刃90に対して縦方向WAに移動する。外刃90に対する内刃100の位置(以下、「刃相対位置」)は、押方WA1の限界位置である「最大押し位置」から引方WA2の限界位置である「最大引き位置」までの範囲で変化する。なお、図12および図13は、刃相対位置が最大押し位置および最大引き位置の中立の位置である「中立位置」にあるときを示している。
ヘッド部50の刃ブロック挿入穴50Xに刃ブロック60が嵌め込まれているとき、各突出部71Bと対応する位置に第1ケース51の凹部51Yおよび第2ケース52の凹部52Yがそれぞれ配置される。これにより、各突出部71Bは、横方向WBにおいて凹部51Y,52Yよりも外側に突出する。各突出部71Bおよび凹部51Y,52Yにより、ユーザーが刃ブロック60をつまむための指当構造が構成される。
(A)ローラー25は、第1リンク31の入力部分31Dに接続されている。
(B)第1リンク31の第2アーム31Bは、第2リンク32に接続されている。
(C)第2リンク32の出力側端部は、第3リンク33に接続されている。
(D)第3リンク33の固定板33Aは、中継部材54に接続されている。
(E)中継部材54の接続部分54Aは、ヘッドリンク53に接続されている。
(F)ヘッドリンク53の刃接続部分53Bは、連結部82に接続されている。
(G)刃接続部分53Bは、装置本体10の中心線C1上に配置される。
(H)刃接続部分53Bは、モーター21の回転中心線C2上に配置される。
(I)装置本体10の中心線C1およびモーター21の回転中心線C2は一致する。
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図16(b)の回転位置から図16(d)の回転位置まで回転するとき、図16(a)の状態から図16(c)の状態まで動作する。このときの各部品の具体的な動作を以下に示す。
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図16(d)の回転位置から図17(b)の回転位置まで回転するとき、図16(c)の状態から図17(a)の状態まで動作する。このときの各部品は、図16(a)の状態から図16(c)の状態まで動作するときと同様に動作する。
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図17(b)の回転位置から図17(d)の回転位置まで回転するとき、図17(a)の状態から図17(c)の状態まで動作する。このときの各部品の具体的な動作を以下に示す。
変換機構30およびヘッド部50の各部品は、電動モーター21の出力軸22が図17(d)の回転位置から図16(b)の回転位置まで回転するとき、図17(c)の状態から図16(a)の状態まで動作する。このときの各部品は、図17(a)の状態から図17(c)の状態まで動作するときと同様に動作する。
刃相対位置が最大押し位置にあるとき、押方WA1側のばね61の表方WC1側の端部、すなわち内刃保持部80のばね固定部83は、押方WA1側の外刃固定部74Aよりも押方WA1側に位置する。このとき、正面視において押方WA1側のばね61の中間部分は、押方WA1側の外刃固定部74Aと重なる。また、引方WA2側のばね61の表方WC1の端部は、ばね移動空間78から出る。なお、このとき内刃保持部80うちの押方WA1側の足部84の裏方WC2側の下端部分がばね移動空間78に入り込む。また、内刃保持部80の支持体81の押方WA1側の端部が枠体71に当たる。
(X1)ロックボタン55を下方ZA2に押し下げる。
(X2)一方の突出部71Bの平面部71Cに親指の腹を当てる。
(X3)他方の突出部71Bの平面部71Cに人差し指の腹を当てる。
(X4)刃ブロック60を表方WC1に摘み上げる。
(Y1)刃ブロック60を正規の方向に配置する。
(Y2)刃ブロック60を挿入穴50Xに挿入する。
(Y3)ロックボタン55を上方ZA1に押し上げる。
本発明の電気かみそり1は、以下の効果を奏する。
(1)各壁部74は、外刃90と接触して外刃90を固定する2つの外刃固定部74Aと、内刃100の往復直線運動にともないばね61が進入するばね移動空間78とを有する。押方WA1側の壁部74のばね移動空間78は、縦方向WAにおいて外刃固定部74Aよりも押方WA1側の部分まで押方WA1側のばね61が進入することが可能な大きさを有する。引方WA2側の壁部74のばね移動空間78は、縦方向WAにおいて外刃固定部74Aよりも引方WA2側の部分まで引方WA2側のばね61が進入することが可能な大きさを有する。この構成によれば、外刃保持部70の縦方向WAの大きさを小さくすることができる。
(14)電気かみそり1は、突出部71Bと対応する本体の部分に凹部を有する。この構成によれば、突出部71Bの突出量が相対的に大きくなる。すなわち、ユーザーが突出部71Bに指をかけやすくなる。また、突出部71Bの突出量を大きくする場合と比較して、突出部71Bが肌に当たることにより剃るときの邪魔になることを抑制することができる。
(27)外刃90および外刃保持部70は、互いの位置関係を規定する第1位置決め部98と、第2位置決め部74Cとを有する。そして、第2位置決め部74Cは、外刃保持部70および誘導部72のうちの縦方向WAの中央に位置する。この構成によれば、誘導部72は、誘導部72の縦方向WAの中央において外刃90に対して位置決めされる。これにより、誘導部72の縦方向WAの端部において外刃90に対して位置決めされる場合と比較して、誘導部72のコーム72Aと外刃90の刃部94とがずれにくい。
(32)連結部82は、電動モーター21の回転中心線C2上に位置する。この構成によれば、電動モーター21と内刃100との距離を小さくすることができるため、駆動効率を向上できる。
本発明は、上記実施形態以外の実施形態を含む。以下、本発明のその他の実施形態としての上記実施形態の変形例を示す。なお、以下の各変形例は、互いに組み合わせることもできる。
・上記実施形態(図6)の外刃90は、刃中間部94Aの厚さが刃端部94Bの厚さよりも小さい。一方、変形例の外刃90は、刃中間部94Aの厚さが刃端部94Bの厚さよりも大きい、または等しい。
・上記実施形態(図6)の刃端部94Bは、傾斜部94Cおよび直線部94Dを有する。一方、変形例の刃端部94Bは、傾斜部94Cおよび直線部94Dの一方を省略する。
・上記実施形態(図4)の刃ブロック60は、規制構造としての溝75Bを有し、ヘッド部50は、規制構造としてのリブ51Lを有する。一方、変形例の刃ブロック60は、規制構造としてのリブを有し、ヘッド部50は、規制構造としての溝を有する。
・上記実施形態(図8)の内刃100は、横方向WBに対して傾斜して延びるスリット103を有する。一方、変形例の内刃100は、横方向WBに平行に延びるスリットを有する。
・上記実施形態(図7)の誘導部72は、外刃保持部70と一体に形成される。一方、変形例の誘導部は、外刃保持部70と別体に形成される。
・上記実施形態(図7)の外刃保持部70は、外刃保持部70の縦方向WAの中央に第2位置決め部74Cを有する。一方、変形例の外刃保持部70は、外刃保持部70の縦方向WAの端部に位置決め部を有する。この場合、外刃90の第1位置決め部98を外刃保持部70の位置決め部に対応した位置に変更する。
・上記実施形態(図14)の外刃保持部70は、指当構造として各突出部71Bおよび凹部51Y,52Yを有する。一方、変形例の外刃保持部70は、指当構造として凹部51Y,52Yのみを有する。
・上記実施形態(図9)の内刃保持部80は、縦方向WAの中央に連結部82を有する。一方、変形例の内刃保持部80は、外刃保持部70の縦方向WAの押方WA1側の端部と中央との間、または引方WA2側の端部と中央との間に連結部を有する。
・上記実施形態(図15)の刃ブロック60は、ヘッドリンク53および中継部材54を有する。一方、変形例の刃ブロック60は、中継部材54を省略している。また、第3リンク33に対する回転が可能な状態でヘッドリンク53を第3リンク33に接続する。
・上記実施形態(図14)の外刃90の縦方向WAは、刃ブロック60の正面視において装置本体10の軸方向ZAと一致する。一方、変形例の外刃90の縦方向WAは、刃ブロック60の正面視において装置本体10の軸方向ZAと直交する。
Claims (7)
- 複数のスリットを有する外刃と、この外刃を保持する外刃保持部と、前記外刃に対して往復直線運動する内刃と、この内刃を前記外刃に押し付けるばねとを有し、前記外刃保持部は、前記往復直線運動の方向である縦方向の両端部にそれぞれ第1壁部および第2壁部を有し、前記外刃は、前記第1壁部および前記第2壁部のそれぞれに固定される電気かみそりにおいて、
前記外刃の平面視において前記縦方向と直交する方向を横方向として、
前記第1壁部は、前記外刃と接触して前記外刃を固定する第1外刃固定部と、前記内刃の往復直線運動にともない前記ばねが進入する第1ばね空間とを有し、
前記第2壁部は、前記外刃と接触して前記外刃を固定する第2外刃固定部と、前記内刃の往復直線運動にともない前記ばねが進入する第2ばね空間とを有し、
前記第1ばね空間は、前記縦方向において前記第1外刃固定部よりも外側の部分まで前記ばねが進入することが可能な大きさを有し、
前記第2ばね空間は、前記縦方向において前記第2外刃固定部よりも外側の部分まで前記ばねが進入することが可能な大きさを有する
ことを特徴とする電気かみそり。 - 請求項1に記載の電気かみそりにおいて、
前記電気かみそりは、前記外刃保持部を支持する本体を有し、
前記本体の長手方向は、前記平面視において前記縦方向と一致する
ことを特徴とする電気かみそり。 - 請求項1または2に記載の電気かみそりにおいて、
前記ばねの一方の端部は、前記外刃保持部に固定され、
前記第1外刃固定部は、前記第1壁部のうちの前記ばねが固定される部分よりも前記縦方向の外側に位置し、
前記第2外刃固定部は、前記第2壁部のうちの前記ばねが固定される部分よりも前記縦方向の外側に位置する
ことを特徴とする電気かみそり。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気かみそりにおいて、
前記外刃保持部は、前記縦方向において前記第1ばね空間と前記第1壁部の外部の空間とを互いに接続する第1開口部分と、前記縦方向において前記第2ばね空間と前記第2壁部の外部の空間とを互いに接続する第2開口部分との少なくとも一方を有する
ことを特徴とする電気かみそり。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気かみそりにおいて、
前記外刃保持部は成形品である
ことを特徴とする電気かみそり。 - 請求項5に記載の電気かみそりにおいて、
前記成形品は、前記第1外刃固定部と隣り合う部分に形成され、かつ前記外刃に引っ掛けられる第1フックと、前記第2外刃固定部と隣り合う部分に形成され、かつ前記外刃に引っ掛けられる第2フックとの少なくとも一方を有する
ことを特徴とする電気かみそり。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電気かみそりにおいて、
前記電気かみそりは、前記内刃を保持する内刃保持部を有し、
前記内刃保持部は、前記縦方向および前記横方向と直交する方向である奥行方向において下端部分を有し、
前記下端部分は、前記奥行方向において前記外刃保持部のうちの前記ばねが固定される部分よりも前記外刃側に位置する
ことを特徴とする電気かみそり。
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