JP2013078707A - ロールミル - Google Patents

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Abstract

【課題】ロールにかかる粉砕時の負荷が大きくなったとき、ロールがベースの内側へ戻るときの戻りの度合いを向上させることができるロールミルを提供すること。
【解決手段】ロールミル1は、ケーシング20と、回転可能なベース50、52と、ベース50、52に対して、その中心側と外側との間で移動可能に軸支されたロール60とを備えている。ロールミル1は、ベース50、52の回転に伴う遠心力によって、ロール60がベース50、52に対して外側に移動することで、外側に移動したロール60の外周面とケーシング20の内面との間の隙間で固形素材を粉砕可能となっている。ベース50、52は、対向配置された2枚のパネル部材から構成されている。ロール60は、その支持軸62の一端が一方のパネル部材50に球面軸受50aを介して組み付けられ、その支持軸62の他端が他方のパネル部材52の略径方向にスライド可能に組み付けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、固形素材を粉砕可能なロールミルに関する。
この種のロールミル301として、例えば、図11に示す技術が既に知られている。この技術では、ベース352の回転に伴う遠心力によって、3個のロール360がベース352に対して外側に移動することで、この外側に移動した各ロール360の外周面とケーシング320の内面の固定板324との間の隙間で固形素材を粉砕可能となっている。これにより、粉砕時の負荷が大きくなると、各ロール360がベース352の内側へ戻るため、固形素材の強制粉砕を防止できる。したがって、大きな形状の固形素材を粉砕する場合でも、固形素材の特性を損なうことなく細かく粉砕できる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
国際公開第2006/001126号公報
しかしながら、上述した従来技術では、ロール360を支持する支持軸362は、その一端(図11において、上端)が自由端を成す構造となっている。すなわち、ロール360は、その支持軸362がベース352によって片持ちされる構造となっている。これにより、ベース352の回転に伴ってこの支持軸362にも遠心力が作用すると、この自由端側が外方を向くように支持軸362に撓みが生じることになっていた。したがって、ロール360にかかる粉砕時の負荷が大きくなっても、ロール360がベース352の内側へ戻るときの戻りが悪いことがあり(戻り難いことがあり)、大きな形状の固形素材を粉砕する場合、固形素材の特性を損なう荒い粉砕になるという問題が発生していた。この問題を解決するために、ベースを2枚にして、この2枚のベースを一体を成すように対向に配置して、この対向に配置した2枚のベースの間に支持軸が2枚のベースに対して外側にスライド可能となるようにロールを配置したロールミルが考案された。しかしながら、この考案では、ロールが外側に移動するとき、支持軸が傾いてしまうことがあった。そのため、外側に移動したロールがベースの内側へ戻るときの戻りが悪いことがあった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、ロールにかかる粉砕時の負荷が大きくなったとき、ロールがベースの内側へ戻るときの戻りの度合いを向上させることができるロールミルを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、ケーシングと、このケーシングの内部に設けられ、このケーシングの軸方向の軸回りに回転可能なベースと、このベースに対して、その中心側と外側との間で移動可能に軸支されたロールと、を備えており、ベースの回転に伴う遠心力によって、ロールがベースに対して外側に移動することで、外側に移動したロールの外周面とケーシングの内面との間の隙間で固形素材を粉砕可能なロールミルであって、ベースは、対向配置された2枚のパネル部材から構成されており、ロールは、その支持軸の一端が一方のパネル部材に球面軸受を介して組み付けられ、その支持軸の他端が他方のパネル部材の略径方向にスライド可能に組み付けられていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、ベースの回転に伴う遠心力によりロールの支持軸は、その一端側を基点に傾いていく。これにより、従来技術と同様に、ロールの外周面と固定板との間の隙間で固形素材を粉砕できる。また、ロールにかかる粉砕時の負荷が大きくなると、ロールの支持軸の傾きが戻るため、固形素材の強制粉砕を防止できる。そのため、従来技術と同様に、大きな形状の固形素材を粉砕する場合でも、固形素材の特性を損なうことなく細かく粉砕できる。このとき、球面軸受を介して、ロールの支持軸の傾きが戻るため、ロールがベースの内側へ戻るときの戻りの度合いを向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロールミルであって、ロールは、その支持軸の両端側に2個設けられていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、多くの固形素材を粉砕できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2のいずれかに記載のロールミルであって、ケーシングの内面は、ベースの回転状態におけるロールの支持軸に対して略平行を成すように形成されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、略平行を成すように形成されていない場合と比較すると、固形素材の粉砕効率を高めることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のロールミルであって、ロールの外周面は、その上下の縁がそれぞれ面取りされていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、固形素材を粉砕しているときのカジリ(ロールの外周面がケーシングの内面に咬み込んだ状態になること)が生じることを防止できる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のロールミルであって、ロールの外周面における上下の縁の面取りは、その下側が上側より緩く設定されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、固形素材を粉砕しているときのロールの外周面とケーシングの内側との隙間のうち、その下側の隙間が上側の隙間より大きくできる。そのため、部分当たりでなく面当たりさせることができる。したがって、粉砕量を増やすことができると共に、過粉砕を防止できる。
図1は、本発明の実施例1に係るロールミルの縦断面図である。 図2は、図1のロールの拡大図である。 図3は、図1のロールミルにおける上回転円盤の平面図である。 図4は、図1のロールの斜視図である。 図5は、図1において、ロールミルの動作状態を示す図である。 図6は、図1のロールの拡大図である。 図7は、本発明の実施例2に係るロールミルの縦断面図である。 図8は、図7のロールの拡大図である。 図9は、図7において、ロールミルの動作状態を示す図である。 図10は、図9のロールの拡大図である。 図11は、従来技術に係るロールミルの縦断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を、図1〜6を用いて説明する。はじめに、実施例1に係るロールミル1の全体構成を説明する。図1〜2に示すように、このロールミル1は、主として、フレーム部2と、駆動部3と、粉砕部4と、分級部5とから構成されている。以下に、これらフレーム部2、駆動部3、粉砕部4、分級部5を個別に説明する。
はじめに、フレーム部2から説明していく。このフレーム部2は、床フロアFに設置された架台10と、この架台10に組み付けられた下ケーシング20と、この下ケーシング20に組み付けられた上ケーシング22とから構成されている。この下ケーシング20には、その側面にエアを取り込み可能なエア取込口20aが形成されている。また、この下ケーシング20には、その内周面に後述するロール60の外周面に対して対向する位置に固定板24が組み付けられている。
この固定板24の表面は、両回転円盤50、52の回転状態におけるロール60の支持軸62に対して略平行を成すように形成されている(図5〜6参照)。この固定板24の表面が、特許請求の範囲に記載の「ケーシングの内面」に相当する。
一方、図1に戻って、この上ケーシング22には、その側面に固形素材(図示しない)を投入可能な素材投入口22aと後述する分級部5によって分級された粉体を排出可能な粉体排出口22bとが形成されている。この粉体排出口22bの下流側には、この粉体排出口22bから粉体を排出可能なファン(図示しない)が備えられている。なお、これら上下のケーシング20、22の外側の面には、冷却水を循環させることができる冷却ジャケット(図示しない)が備えられている。これにより、固形素材を粉砕するときの発熱を抑制できる。フレーム部2は、このように構成されている。
次に、駆動部3を説明する。この駆動部3は、架台10に組み付けられたモータ30と、下ケーシング20の内部に鉛直方向の軸回りに回転可能にベアリング42を介して組み付けられた主軸40とから構成されている。このモータ30の回転軸32に固着された小プーリ34と、この主軸40に固着された大プーリ44との間には、Vベルト36が掛け渡されている。これにより、モータ30を駆動させると、主軸40を回転させることができる。駆動部3は、このように構成されている。
次に、粉砕部4を説明する。この粉砕部4は、主軸40の長手方向の略中央に組み付けられた下回転円盤50と、この下回転円盤50に対向するように主軸40の先端に組み付けられた上回転円盤52と、これら両回転円盤50、52を橋渡すように3本の支持軸62、62、62を介して組み付けられた3個のロール60、60、60とから構成されている。この両回転円盤50、52が、特許請求の範囲に記載の「ベース」に相当する。
ここで、このロール60の組み付け構造について詳述すると、このロール60には、その軸方向に形成された貫通孔(符号なし)に支持軸62がベアリング64を介して差し込まれている。これにより、支持軸62に対してロール60を回転させることができる。そして、この支持軸62は、その一端が下回転円盤50に対して球面軸受50aを介して組み付けられている(図2参照)。
ここで、この球面軸受50aについて詳述すると、この球面軸受50aは、外輪50a1と内輪50a2とから成っている公知の軸受部材である。この外輪50a1は下回転円盤50に対して固着され、この内輪50a2は支持軸62に固着されている。この球面軸受50aにより、後述する支持軸62の他端側を長孔52aに沿って移動させながら支持軸62の一端側を基点に支持軸62を約5〜6°傾けることができる。
この支持軸62は、その他端が上回転円盤52に形成されている後述する長孔52aに差し込まれている。ロール60は、このように組み付けられている。なお、この支持軸62の他端は、その平面形状が略矩形を成すように形成されている(図3参照)。これにより、この支持軸62の他端を長孔52aに差し込んだとき、この差し込んだ支持軸62が長孔52a内を回転することを防止できる。
また、図4に示すように、このロール60の外周面には、凹状の溝60aと凸状のランド60bとが形成されている。これにより、固形素材を粉砕するとき、この溝60aに固形素材が引っ掛かるため、固形素材に対して十分に圧縮力、切り裂きせん断力、摩擦力を作用させることができる。なお、この溝60aの幅と深さは、例えば、15mmと12mmであり、このランド60bの幅は、例えば、9mmである。
なお、この溝60aは、ロール60の長手方向に対して、例えば、55°傾斜するように形成されている。これにより、固形素材に対して十分に圧縮力、切り裂きせん断力、摩擦力をさらに作用させることができる。また、図2に戻って、このロール60の外周面は、その上下の縁がそれぞれ面取りされている。なお、図2からも明らかなように、これら面取りは、その下側が上側より大きく面取りされるように設定されている(図2において、C<D)。
なお、図3に示すように、上回転円盤52には、上述したように、支持軸62の他端を差し込み可能な長孔52aが形成されている。これら長孔52aは、図3からも明らかなように、上回転円盤52の周方向に均等を成すように3箇所ずつ形成されている。
これら長孔52aは、その長手方向の両端(アウタ側の端部とインナ側の端部)を結ぶ線Aと、このアウタ側の端部と上回転円盤52の中心とを結ぶ線Bとが所定の角度「θ」を成すように形成されている。また、これら長孔52aは、その長手方向の軸線がR状(略円弧状)を成すように形成されている。
これらにより、ロール60に遠心力が作用したとき、上回転円盤52に対してロール60の支持軸62をスムーズに外側にスライドさせることができる。また、上回転円盤52には、その厚み方向を貫通するように貫通孔52b、52b、52bが形成されている。これにより、粉砕された固形素材(粉体)を上回転円盤52の縁からだけでなく、これら貫通孔52bからも後述する分級部5へ送ることができるため、多くの粉体を分級部5へ送ることができる。粉砕部4は、このように構成されている。
なお、これら貫通孔52b、52b、52bは、上回転円盤52において、その中心側寄りに形成されている(図3参照)。これにより、粉砕された固形素材(粉体)のうち、細かい粒子の粉体は、粉砕部4の中心寄り(内側寄り)を漂っているため、素早く、後述する分級部5へ排出させることができる。そのため、固形素材の過剰な粉砕を抑えることができる。一方、粉砕された固形素材(粉体)のうち、荒い粒子の粉体は、遠心力により粉砕部4の外側寄りを漂っているため、上回転円盤52により跳ね返され、ロール60、60、60により再粉砕されることとなる。
次に、分級部5を説明する。この分級部5は、上ケーシング22に組み付けられた分級モータ70と、この分級モータ70の回転軸72の先端に組み付けられた分級羽根74とから構成されている。この分級羽根74には、上述した粉砕部4によって粉砕された固形素材(粉体)のうち、所定のサイズ以下の粉体のみを通すことができる貫通孔74a、74aが形成されている。これにより、粉砕された固形素材(粉体)が所定のサイズ以下のものとなるように分級(選別)できる。なお、この所定のサイズとは、所望する粉体のサイズによって決められる設計的な事項である。分級部5は、このように構成されている。
ロールミル1は、これらフレーム部2と、駆動部3と、粉砕部4と、分級部5とから構成されている。
続いて、図1〜2、5〜6を参照して、上述した構成から成るロールミル1の動作を説明する。まず、図1〜2に示す状態から、モータ30と、分級モータ70およびファンを駆動させる作業を行う。すると、既に説明したように、主軸40が回転するため、この主軸40の回転に伴って両回転円盤50、52も回転し始める。
この回転に伴って各ロール60と共に各支持軸62に作用する遠心力により、3本の支持軸62は、その一端側を基点に約5〜6°傾いていく(図5〜6参照)。このとき、各ロール60は、各支持軸62に対しても回転していく。そのため、各ロール60は、公転だけでなく自転も行う格好となっている。
次に、粉砕する固形素材を素材投入口22aから投入する作業を行う。すると、投入された固形素材は、両回転円盤50、52と各ロール60の回転力により、各ロール60の外周面と固定板24との間に入り込む。この入り込んだ固形素材は、潰されると同時にせん断や摩擦力により細かく粉砕される。このとき、既に説明したように、ロール60の溝60aは、ロール60の長手方向に対して傾斜しているため、固形素材に対して十分に圧縮力、切り裂きせん断力、摩擦力をさらに作用させることができる。したがって、より、固形素材を細かく粉砕できる。
そして、粉砕された固形素材(粉体)は、分級羽根74により所定のサイズに分級され、この分級された粉体のみ粉体排出口22bから排出される。一方、分級されなかった粉体は、再度、粉砕部4により粉砕され、所定のサイズに分級されるまで繰り返される。
本発明の実施例1に係るロールミル1は、上述したように構成されている。この構成によれば、主軸40の回転に伴って両回転円盤50、52を回転させると、この回転に伴う遠心力により各ロール60の支持軸62は、その一端側を基点に約5〜6°傾いていく。これにより、従来技術と同様に、各ロール60の外周面と固定板24との間の隙間で固形素材を粉砕できる。また、各ロール60にかかる粉砕時の負荷が大きくなると、各ロール60の支持軸62の傾きが戻るため、固形素材の強制粉砕を防止できる。そのため、従来技術と同様に、大きな形状の固形素材を粉砕する場合でも、固形素材の特性を損なうことなく細かく粉砕できる。このとき、各球面軸受50aを介して、各ロール60の支持軸62の傾きが戻るため、各ロール60が両回転円盤50、52の内側へ戻るときの戻りの度合いを向上させることができる。
また、この構成によれば、固定板24の表面は、両回転円盤50、52の回転状態におけるロール60の支持軸62に対して略平行を成すように形成されている。そのため、略平行を成すように形成されていない場合と比較すると、固形素材の粉砕効率を高めることができる。
また、この構成によれば、ロール60の外周面は、その上下の縁がそれぞれ面取りされている。そのため、固形素材を粉砕しているときのカジリ(ロール60の外周面が固定板24の表面に咬み込んだ状態になること)が生じることを防止できる。
また、この構成によれば、ロール60の外周面における上下の縁の面取りは、その下側が上側より大きく面取りされるように設定されている。そのため、固形素材を粉砕しているときのロール60の外周面と固定板24の表面との隙間のうち、その下側の隙間S1が上側の隙間S2より大きくなる(図6参照)。これにより、部分当たりでなく面当たりが可能となる。したがって、粉砕量を増やすことができると共に、過粉砕を防止できる。なぜなら、部分当たりなら、過粉砕になるからである。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2を、図7〜10を用いて説明する。この実施例2のロールミル101は、既に説明した実施例1のロールミル1と比較すると、ロール60を上下に2個(上ロール160、下ロール260)設けた形態である。なお、この上下のロール160、260の構成以外の構成は、実施例1と同一であるため、図面において、同一部材には同一符号を付すことで重複する説明は省略することとする。
図7〜8に示すように、ロールミル101の支持軸62の一端側には、ベアリング64を介して下ロール260が差し込まれる格好で組み付けられている。一方、支持軸62の他端側には、ベアリング64を介して上ロール160が差し込まれる格好で組み付けられている。
また、主軸40には、上ロール160で粉砕した固形素材が下ロール260で再度粉砕されることを抑制する仕切板40aが設けられている。これにより、同一粉砕室内に生産量を増やすことができ、さらに固形素材が過度に粉砕されることを抑制できる。ロールミル101は、このように構成されている。
本発明の実施例2に係るロールミル101は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例1のロールミル1と同様の作用効果を得ることができる。また、この構成によれば、実施例1のロールミル1と比較すると、ロールが上下(上ロール160、下ロール260)に設けられている。そのため、多くの固形素材を粉砕できる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
各実施例では、粉砕部4には、その周方向に均等となるように3個のロール60、60、60が備えられている構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、ロール60の数はいくつであっても構わない。ただし、バランス、振動および騒音等を考慮して、3個、5個、9個等(3の倍数であって、且つ、2の倍数でない数字、例外的に5を含む)が好ましい。
また、各実施例では、支持軸62は、その一端が下回転円盤50に対して球面軸受50aを介して組み付けられている構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、支持軸62は、その他端が上回転円盤52に対して球面軸受50aを介して組み付けられている構成でも構わない。その場合、支持軸62は、その一端が下回転円盤50に形成される長孔に差し込まれることとなる。
また、各実施例では、ロールの溝60aの幅と深さは、例えば、15mmと12mmであり、このランド60bの幅は、例えば、9mmである構成を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、粉砕する固形素材の特性によって変更しても構わない。
1 ロールミル(実施例1)
20 下ケーシング(ケーシング)
50 下回転円盤(ベース)
50a 球面軸受
52 上回転円盤(ベース)
60 ロール
62 支持軸
101 ロールミル(実施例2)
160 上ロール
260 下ロール

Claims (5)

  1. ケーシングと、
    このケーシングの内部に設けられ、このケーシングの軸方向の軸回りに回転可能なベースと、
    このベースに対して、その中心側と外側との間で移動可能に軸支されたロールと、を備えており、
    ベースの回転に伴う遠心力によって、ロールがベースに対して外側に移動することで、外側に移動したロールの外周面とケーシングの内面との間の隙間で固形素材を粉砕可能なロールミルであって、
    ベースは、対向配置された2枚のパネル部材から構成されており、
    ロールは、その支持軸の一端が一方のパネル部材に球面軸受を介して組み付けられ、その支持軸の他端が他方のパネル部材の略径方向にスライド可能に組み付けられていることを特徴とするロールミル。
  2. 請求項1に記載のロールミルであって、
    ロールは、その支持軸の両端側に2個設けられていることを特徴とするロールミル。
  3. 請求項1〜2のいずれかに記載のロールミルであって、
    ケーシングの内面は、ベースの回転状態におけるロールの支持軸に対して略平行を成すように形成されていることを特徴とするロールミル。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のロールミルであって、
    ロールの外周面は、その上下の縁がそれぞれ面取りされていることを特徴とするロールミル。
  5. 請求項4に記載のロールミルであって、
    ロールの外周面における上下の縁の面取りは、その下側が上側より大きく面取りされるように設定されていることを特徴とするロールミル。




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