JP2013070812A - 瘻孔カテーテル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】2つの瘻孔に掛け渡して装着され、内臓内に流体を供給する供給口36が形成されたチューブ3と、瘻孔の体表側においてチューブ3に接続される体外固定具1とを備えた瘻孔カテーテル100であって、体外固定具1は、内部に流路15を有し、第一部分31と連通状態に接続される第一固定具10と、内部に流路25を有し、第二部分32と連通状態に接続される第二固定具20と、第一固定具10の内部の流路15と第二固定具20の内部の流路25とを連通させるようにして、第一固定具10と第二固定具20とを連結する固定具連結部13、23と、第一固定具10に設けられ第一固定具10及び第二固定具20の内部の流路に連通する投与部14とを備えた。
【選択図】図1
Description
しかしながら、上記特許文献1には、体表側にてチューブを保持する「クランプ」や結び目について記載があるものの、シリンジ等によって流動食や栄養剤等を供給するための具体的な構成について記載されていない。このような背景から、流動食や栄養剤等を供給するに際して扱いやすく、また、誤って抜去されるのを抑制することのできる瘻孔カテーテルが望まれていた。
図1は、実施の形態1に係る瘻孔カテーテルの側面図である。また、図2は、実施の形態1に係る瘻孔カテーテルの、第一固定具と第二固定具を分離させた状態を示す側面図である。また、図3は、実施の形態1に係る瘻孔カテーテルのチューブを説明する図である。図3(a)はチューブをまっすぐにした状態の要部側面図、図3(b)はチューブを曲げた状態の要部側面図である。なお、各図においては、各部材の大小関係が実際の物とは異なる場合がある。また、図1〜図3及び後述の各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
図1、図2に示すように、瘻孔カテーテル100は、体外固定具1と、体外固定具1に取り付けられたチューブ3とを備えている。
チューブ3は、瘻孔に挿入され、栄養剤等の流体を通過させて患者の内臓壁の内側に供給する機能を有する。チューブ3は、内部に流体物を通過させるための内腔を有し、両端が貫通した管状の部材である。チューブ3は、例えばポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂等の柔軟で可撓性を有する合成樹脂材料で構成されている。
また、環状のリング35に代えて、例えば略C字状(円弧状)の部材を開口保持部材として設けてもよく、同様の効果を奏することができる。
また、リング35は、第一部分31及び第二部分32の端部を開口状態に維持するための部材であり、チューブ3の剛性によって第一部分31及び第二部分32の端部の開口状態を維持できる場合には、リング35を設けない構成とすることもできる。
次に、体外固定具1について詳細に説明する。
以下、図1〜図5を参照して体外固定具1について説明する。
また、第二固定具20は、内部に流路25が形成された部材であり(図4(b)、図5(b)参照)、第一固定具10とチューブ3とを連通させる機能を有する。第二固定具20は、チューブ接続部21と、チューブ保持部22と、固定具連結部23とを備える。
第一固定具10と第二固定具20は、ポリカーボネート等の比較的剛性を有する合成樹脂材料で構成されている。
チューブ保持部12は、第一固定具10から第二固定具20側に向かって延びる軸部121と、軸部121の先端に設けられた嵌合部122とを備える。嵌合部122は、平面的に見てほぼU字状であり、そのU字の開口部分は第二固定具20に対面している。嵌合部122の内径は、チューブ接続部21に接続されたチューブ3の外径とほぼ同じか若干小さい寸法であり、嵌合部122内にチューブ3を嵌入可能であるが嵌入されたチューブ3が容易には抜けないような寸法である。
チューブ保持部22は、第二固定具20から第一固定具10側に向かって延びる軸部221と、軸部221の先端に設けられた嵌合部222とを備える。嵌合部222は、平面的に見てほぼU字状であり、そのU字の開口部分は第一固定具10に対面している。嵌合部222の内径は、チューブ接続部11に接続されたチューブ3の外径とほぼ同じか若干小さい寸法であり、嵌合部222内にチューブ3を嵌入可能であるが嵌入されたチューブ3が容易には抜けないような寸法である。
固定具連結部13は、第二固定具20側に向かって延びる雄ルアー部131と、雄ルアー部131の外周を囲む周壁132と、周壁132の先端部に形成された係合部133とを備える。また、固定具連結部23は、第一固定具10側に向かって延びる雌ルアー部231と、雌ルアー部231の先端外周部に形成された係止爪232とを備える。係止爪232は、係合部133に対して近づく方向であれば係合部133を乗り越えることができるが、いったん係合部133を乗り越えると係合部133に係合されて外れない形状を有している。
また、投与部14の内部に、供給管からの流体の流通は可能であるが逆方向への流通を阻止する逆止弁や一方弁を設けてもよい。このようにすることで、体外固定具1からの液漏れを防止することが可能となる。
次に、実施の形態1に係る瘻孔カテーテルの作用を説明する。
まず、瘻孔カテーテル100を患者の瘻孔に設置する際の作用を説明する。図6は、実施の形態1に係る瘻孔カテーテルを瘻孔に設置する際の作用を説明する図である。図6(a)〜(d)は順に、瘻孔カテーテル100を瘻孔に設置する際の流れを示している。また、図6では、患者に形成された瘻孔61a、61b、胃壁等の内臓壁62、及び腹壁63を併せて図示している。
上記のようにして患者に設置された瘻孔カテーテル100は、例えば1か月〜4か月程度の間隔で交換が必要となる。次に、患者に設置した瘻孔カテーテル100を交換する際の作用を説明する。図7は、実施の形態1に係る瘻孔カテーテルを交換する際の作用を説明する図である。図7(a)〜(c)は順に、瘻孔カテーテル100を交換する際の流れを示している。
本実施の形態2では、内臓壁の内側に栄養剤等の流体を供給する供給口(実施の形態1における供給口36a、36b)の変形例を説明する。なお、本実施の形態2は、供給口の構成に特徴を有するものであり、この点を中心に説明する。
本実施の形態3では、内臓壁の内側に栄養剤等の流体を供給する供給口(実施の形態1における供給口36a、36b)の変形例を説明する。なお、本実施の形態3は、供給口の構成に特徴を有するものであり、この点を中心に説明する。
本実施の形態4では、内臓壁の内側に栄養剤等の流体を供給する供給口(実施の形態1における供給口36a、36b)の変形例を説明する。なお、本実施の形態4は、供給口の構成に特徴を有するものであり、この点を中心に説明する。
Claims (7)
- 2つの瘻孔に掛け渡して装着され、内臓内に流体を供給する供給口が形成されたチューブと、前記瘻孔の体表側において前記チューブに接続される体外固定具とを備えた瘻孔カテーテルであって、
前記チューブは、
前記チューブの一端側から前記供給口に連なり、一方の前記瘻孔に挿入される第一部分と、
前記チューブの他端側から前記供給口に連なり、他方の前記瘻孔に挿入される第二部分とを有し、
前記体外固定具は、
内部に流路を有し、前記第一部分と連通状態に接続される第一固定具と、
内部に流路を有し、前記第二部分と連通状態に接続される第二固定具と、
前記第一固定具の内部の流路と前記第二固定具の内部の流路とを連通させるようにして、前記第一固定具と前記第二固定具とを連結する固定具連結部と、
前記第一固定具または前記第二固定具に設けられ、外部からの流体の投与を受け付ける開口を有し、前記第一固定具及び前記第二固定具の内部の流路に連通する投与部とを備えた
ことを特徴とする瘻孔カテーテル。 - 前記体外固定具は、
前記瘻孔から体表側に露出した前記チューブの前記第一部分と前記第二部分とを、互いに対して保持させるチューブ保持部を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の瘻孔カテーテル。 - 前記供給口として、
前記第一部分に連なる第一供給口と、
前記第二部分に連なる第二供給口とを備えた
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の瘻孔カテーテル。 - 前記第一部分と前記第二部分との間に、これらと前記チューブの周壁により接続された中央部分を備えた
ことを特徴とする請求項3記載の瘻孔カテーテル。 - 前記チューブの前記供給口は、
前記チューブの周壁を、周方向の一部を残して切り欠く切欠部により形成されている
ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の瘻孔カテーテル。 - 前記切欠部は、前記チューブの軸方向にほぼ直交する切断面を有し、この切断面が前記供給口である
ことを特徴とする請求項5記載の瘻孔カテーテル。 - 前記チューブよりも硬質の材料で構成され、前記供給口の開口状態を保持する開口保持部材を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の瘻孔カテーテル。
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