JP2013041567A - 文字入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】文字入力するに際し、入力ミスの訂正に要する手間を低減させる。
【解決手段】文字入力装置1は、文字入力を行う対象となる文字入力領域を表示させる表示制御部17と、文字入力領域に表示中の文字に対する操作を受け付ける入力制御部11と、受け付けた操作に応じて、文字入力領域への文字の入力及び入力確定済み文字列の編集を行うと共に、文字入力領域への表示の反映を表示制御部17に指示する編集入力部12と、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列の中の一文字を選択する操作と、複数種類の編集機能のうち1つの編集機能を選択する操作とを、入力制御部11で受け付けた場合、その一文字を上記1つの編集機能により編集する文字編集制御部16とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】文字入力装置1は、文字入力を行う対象となる文字入力領域を表示させる表示制御部17と、文字入力領域に表示中の文字に対する操作を受け付ける入力制御部11と、受け付けた操作に応じて、文字入力領域への文字の入力及び入力確定済み文字列の編集を行うと共に、文字入力領域への表示の反映を表示制御部17に指示する編集入力部12と、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列の中の一文字を選択する操作と、複数種類の編集機能のうち1つの編集機能を選択する操作とを、入力制御部11で受け付けた場合、その一文字を上記1つの編集機能により編集する文字編集制御部16とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、文字を入力する文字入力装置に関する。
近年、様々な情報処理装置にタッチパネルが搭載されるようになり、タッチパネルだけで操作を行うタブレット端末も多く流通してきている。タッチパネルはソフトウェアで表示させたキーの選択により文字入力が可能であるが、その文字入力方法としては、パーソナルコンピュータ(PC)のキーボードのようにQWERTYキーを並べて入力させる方法の他に、マルチタップ入力、フリック入力など、様々な方法が提案されている。
ここで、マルチタップ入力とは、“あ”→“い”→“う”・・・とキーでトグルする入力方法である。フリック入力とは、“あ”のキーに対して上下左右に指をフリックすることで、それぞれの方向に割り当てられた“い”、“う”、“え”、“お”を入力可能とする入力であり、フリック無しの場合にそのまま“あ”と解釈される。
このように、タッチパネルでの文字入力方法には様々あるが、どの方法を採用したとしても、タッチでの入力になるためミスタッチは発生してしまう。
このように、タッチパネルでの文字入力方法には様々あるが、どの方法を採用したとしても、タッチでの入力になるためミスタッチは発生してしまう。
そこで、入力が確定した文字に対してユーザが修正したい場合に、制御ボタンとその文字に対するフリック操作を用いて修正を可能にする技術も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の文字入力装置では、文字種を示すボタンを押下しながらその押下により表示させたソフトキーボード上の文字を別の手で選択し、入力ボックスの位置へ向かって弾く操作することでその文字の入力が確定するようになっている。そして、この文字入力装置では、そのようにして入力ボックスに入力済みの文字(入力が確定した文字)に対して、修正ボタンを押しながら別の手でその文字を選択してソフトキーボードの位置に向かって弾く操作を行うことでその文字を修正対象とし、それとは逆方向に向かって弾く操作を行うことでその文字を削除することが可能となっている。また、同じく入力済みの文字に対して、コピーボタンを押しながら別の手でその文字をなぞる操作を行うことでコピーを行い、ペーストボタンを押しながら別の手でその文字列をなぞってカーソル位置を移動させることで、コピーされた文字をそのカーソル位置に貼り付けすることが可能になっている。
しかしながら、特許文献1に記載の文字入力装置では、修正や削除の機能が使えるのは、入力し終わった文字(入力が確定した文字)に対してのみであり、入力が確定する前の文字については全く考慮されておらず、入力確定前の予測候補の表示など入力確定前の文字に対する処理ができない。
従って、従来の文字入力装置では、文字入力装置において入力確定前の文字に対する処理を機能させている状態で、タッチミスをしてしまった場合、間違った入力による文字列のままだと漢字などに変換することができず、正しく変換しようとすると、ハードウェアキーボード上のキー(ハードウェアキー)を有する携帯電話機などのように、結局間違った位置まで削除しながらカーソル移動を行って正しい文字を入力するといった修正が必要である。そして、このような修正をタッチ操作で行うのは手間がかかる。この予測候補の表示は、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)や携帯情報端末(PDA)等における文字入力で利用されることが多々あるため、このようなタッチミスの訂正に要する手間を低減することが望まれる。
さらに、このような問題は、タッチパネルを用いてソフトウェアキーから文字入力を行う文字入力装置に限ったものではなく、ハードウェアキーにより文字入力を行う文字入力装置においても同様に生じる。よって、ハードウェアキーにより文字入力を行う文字入力装置においても、入力ミスの訂正に要する手間を低減することが望まれる。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、文字入力するに際し、入力途中の文字列の一部に対して入力ミスを訂正可能にすることにより、入力ミスの訂正に要する手間を低減させることが可能な文字入力装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、文字入力するに際し、入力途中の文字列の一部に対して入力ミスの訂正などを可能にし、且つ補助的な入力機能を付け加えることにより、入力ミスの訂正に要する手間をさらに低減させることが可能な文字入力装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、文字キーで文字入力を行う対象となる文字入力領域を表示させる表示制御部と、前記文字入力領域に表示中の文字に対する操作を受け付ける入力制御部と、該入力制御部で受け付けた操作に応じて、前記文字入力領域への文字の入力及び前記文字入力領域への入力が確定した文字列の編集を行うと共に、前記文字入力領域への表示の反映を前記表示制御部に指示する編集入力部と、を備えた文字入力装置であって、前記文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列の中の一文字を選択する操作と、複数種類の編集機能のうち1つの編集機能を選択する操作とを、前記入力制御部で受け付けた場合、前記一文字を前記1つの編集機能により編集する文字編集制御部を備えたことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示制御部は、複数の文字キーを含む複数のキーを配置したソフトウェアキー領域、及び該文字キーで文字入力を行う対象となる文字入力領域を、タッチパネル上に表示させ、前記入力制御部は、前記ソフトウェアキー領域及び前記文字入力領域に表示中の文字に対するタッチ操作を受け付けるタッチ入力制御部であり、前記編集入力部は、前記タッチ入力制御部で受け付けたタッチ操作に応じて、前記文字入力領域への文字の入力及び前記文字入力領域への入力が確定した文字列の編集を行うと共に、前記文字入力領域への表示の反映を前記表示制御部に指示し、前記文字編集制御部は、前記文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列の中の一文字を選択するタッチ操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、弾く方向によって異なる種類の編集機能が定められたメニュー画像を前記表示制御部に指示して表示させ、その状態で前記一文字のタッチ位置から弾く操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、該弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能により編集を行うことを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記メニュー画像に表示させる前記編集機能は、前記一文字を削除する機能、前記一文字の一つ前に文字を挿入する機能、前記一文字の一つ後に文字を挿入する機能、前記一文字を他の文字に入れ替える機能、のうち少なくとも1つを含むことを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第2又は第3の技術手段において、前記文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列に対し、操作者が入力しようとしている文字列の候補を予測し、予測した候補の一覧を前記表示制御部に指示して表示させ、前記一覧が表示された状態で前記一覧中の1つの候補を選択するタッチ操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、前記未確定の文字列を該1つの候補に変換する文字入力変換部を備えたことを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第2の技術手段において、前記メニュー画像に表示させる前記編集機能は、前記一文字を他の文字に入れ替える機能を少なくとも含み、前記文字編集制御部は、前記弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能が、前記一文字を他の文字に入れ替える機能であった場合には、前記一文字に対して予め定められた複数の文字を前記他の文字の候補とし、前記一文字を前記他の文字の候補のそれぞれに入れ替えてなる未確定の文字列群を生成し、前記文字入力装置は、前記未確定の文字列群について、操作者が入力しようとしている文字列の候補を予測し、予測した候補の一覧を前記表示制御部に指示して表示させ、前記一覧が表示された状態で前記一覧中の1つの候補を選択するタッチ操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、前記未確定の文字列を該1つの候補に変換する文字入力変換部を備えたことを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第2の技術手段において、前記メニュー画像に表示させる前記編集機能は、前記一文字を他の文字に入れ替える機能を少なくとも含み、前記文字編集制御部は、前記弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能が、前記一文字を他の文字に入れ替える機能であった場合には、前記一文字に対して予め定められた複数の文字を前記他の文字の候補とし、前記一文字を前記他の文字の候補のそれぞれに入れ替えてなる未確定の文字列群を生成し、該未確定の文字列群の一覧を前記表示制御部に指示して表示させ、前記一覧が表示された状態で前記一覧中の1つの未確定の文字列を選択するタッチ操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、前記一文字を、選択された未確定の文字列に含まれる前記他の文字の候補に入れ替えることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第2の技術手段において、前記メニュー画像に表示させる前記編集機能は、前記一文字を他の文字に入れ替える機能を少なくとも含み、前記文字編集制御部は、前記弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能が、前記一文字を他の文字に入れ替える機能であった場合には、前記一文字へのタッチ操作が所定時間以上続いたか否かを判定し、該所定時間以上続いた場合、前記一文字に対して予め定められた複数の文字を前記他の文字の候補とし、弾く方向によって前記他の文字の候補の中の異なる1つが選択可能に定められた他のメニュー画像を前記表示制御部に表示させ、その状態で前記一文字のタッチ位置から弾く操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、前記一文字を、前記弾く操作が示す方向に対応する前記他の文字の候補に入れ替えることを特徴としたものである。
本発明によれば、文字入力するに際し、入力途中の文字列の一部に対して入力ミスを訂正可能にすることにより、入力ミスの訂正に要する手間を低減させることが可能になる。タッチパネルを用いて文字入力するに際しても同様に、入力途中の文字列の一部に対してタッチミスを訂正可能にすることにより、タッチミスの訂正に要する手間を低減させることが可能になる。
また、本発明の一形態によれば、タッチパネルを用いて文字入力するに際し、入力途中の文字列の一部に対して入力ミスの訂正などを可能にするだけでなく、補助的な入力機能を付け加えることにより、入力ミスの訂正に要する手間をさらに低減させることが可能になる。例えば、修正箇所を指定した時点で補助的に予測候補や修正文字候補を提示してその中からユーザに選択させることで、再入力の手間を軽減することができる。また、長押しなどによりフリック操作による編集機能の種類を切り替えて簡易的な修正を可能にすることで、さらにタッチパネルの入力操作におけるユーザの手間を軽減させ、ユーザのストレスを軽減させることができる。
本発明に係る文字入力装置は、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、携帯情報端末などの小型の携帯端末機器だけでなく、PCにも組み込み可能である。但し、この文字入力装置は、以下に説明するように文字入力時の未確定文字の訂正が可能に構成されているため、特に、大型の表示画面をもたない、小型の携帯端末機器に組み込むことで、より効果を奏する。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。本発明に係る文字入力装置を携帯端末に実装した例を挙げて説明するが、上述したように文字入力機能を備える電子機器全般に適用可能である。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。本発明に係る文字入力装置を携帯端末に実装した例を挙げて説明するが、上述したように文字入力機能を備える電子機器全般に適用可能である。
図1は、本発明に係る文字入力装置の一構成例を示すブロック図で、図中、1は文字入力装置である。図1で例示する文字入力装置1は、入力制御部11、編集入力部12、文字入力制御部13、文字入力変換部14、表示制御部17、及び画面表示部18を備えると共に、本発明の主たる特徴として文字編集制御部16を備える。また、文字入力変換部14は、変換辞書部15を備えている。
その他、文字入力装置1を備えた携帯端末は、図示しないが、文字入力装置1を含む各部を制御するための主制御部を備え、好ましくは外部との通信を行うための通信部を備える。この主制御部は、携帯端末に組み込むためのマイクロコンピュータや、プログラム可能なIC(Integrated Circuit)チップ等の汎用の集積回路/チップセットなどで構成することができる。なお、文字入力装置1を組み込む対象の電子機器が、携帯端末ではなく汎用PCである場合には、この主制御部はこの汎用PCの主制御部を指す。いずれの場合でも、電子機器の主制御部は、CPU(Central Processing Unit)や作業領域としてのRAM(Random Access Memory)や制御用のプログラムの格納領域としてのROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の記憶装置などを備え、電子機器内の各種機能の制御を行う。そして、この制御用のプログラムには、文字入力装置1を制御するプログラムも含まれる。
また、文字入力装置1は、画面表示部18と、画面表示部18に表示するためのユーザインターフェース(UI)をユーザに提供するためのUIプログラムと、そのUIプログラムを格納した記憶装置と、そのUIプログラムを実行するためのCPUやRAMなどで構成されている。
文字入力装置1のUIプログラムは、上記制御用のプログラムと同様に、上述したようなマイクロコンピュータや汎用の集積回路/チップセットなどに組み込むことができる。無論、文字入力装置1における記憶装置、CPU、RAMは、上述した携帯端末の主制御部における記憶装置、CPU、RAM、ROMと兼ねてもよく、主制御部の制御用のプログラムにUIプログラムが含まれる形態で実装することもできる。また、文字入力装置1のUIプログラムは、文字入力装置1における各部11〜17を機能させるような制御プログラムに該当する。但し、各部11〜14,16,17は、専用のマイクロコンピュータ又は専用の集積回路/チップセットなどのハードウェアのみで構成してもよい。
以下、文字入力装置1における各部11〜18の詳細について説明する。
画面表示部18は、表示パネルとして液晶や有機EL等のパネルを備え、携帯端末の各部からの情報表示要求に応じた表示制御部17による制御に従い、上記UIプログラムのUI画像や他の情報の表示を行う。表示制御部17は、文字入力領域などを、画面表示部18に表示させる制御を行う。また、表示制御部17は、編集入力部12や文字編集制御部16での文字編集結果や文字入力変換部14の変換結果など受けた文字入力制御部13からの指示に従い、画面表示部18での表示に反映させる制御も行う。入力制御部11は、画面表示部18の文字入力領域に表示中の文字に対する入力操作などの操作を受け付け、編集入力部12や文字編集制御部16に渡す。
画面表示部18は、表示パネルとして液晶や有機EL等のパネルを備え、携帯端末の各部からの情報表示要求に応じた表示制御部17による制御に従い、上記UIプログラムのUI画像や他の情報の表示を行う。表示制御部17は、文字入力領域などを、画面表示部18に表示させる制御を行う。また、表示制御部17は、編集入力部12や文字編集制御部16での文字編集結果や文字入力変換部14の変換結果など受けた文字入力制御部13からの指示に従い、画面表示部18での表示に反映させる制御も行う。入力制御部11は、画面表示部18の文字入力領域に表示中の文字に対する入力操作などの操作を受け付け、編集入力部12や文字編集制御部16に渡す。
ここで、文字入力領域とは、文字キーで文字入力を行う対象となる領域であって、携帯端末に組み込んだ各種アプリケーションソフトウェアのエディタが文字入力のために表示させている領域を指す。文字キー自体は、ハードウェアキーボード上のハードウェアキーであり、そのキーを押下する操作により文字入力領域に文字が入力される。
編集入力部12は、入力制御部11で受け付けた操作に応じて、文字入力領域への文字の入力や、文字入力領域への入力が確定した文字列の編集などを行う。ここで、文字の入力は、新たな文字の入力、変換(但し無変換の場合もある)、及び確定により、基本的に完了する。この処理については文字入力変換部14の説明として後述する。また、編集としては、コピー、ペースト、移動、削除などが挙げられる。例えばコピー等のための文字選択は、ハードウェアキーにより行ってもよいし、マウス等のポインティングデバイスにより行ってもよい。また、編集入力部12は、これらの入力や編集が施された結果を文字入力制御部13に渡す。
文字入力制御部13は、入力が未確定の文字列の格納領域(以下、未確定用格納領域)13aと入力確定済みの文字列の格納領域(以下、確定済用格納領域)13bとを有する。そして、文字入力制御部13は、編集入力部12から受けた入力結果や編集結果に従って、未確定用格納領域13aに対する文字の格納や入力確定時の文字の削除、確定済用格納領域13bに対する入力確定時の文字の格納や編集時の文字の書き換えなど、未確定文字や確定文字の管理を行う。ここで、未確定用格納領域13aや確定済用格納領域13bでは、格納する文字を一文字ずつ操作で選択できるように、つまり一文字ずつのブロックでその選択範囲が判定できるように管理しておく。なお、確定済用格納領域13bの文字をこのように一文字ずつ管理することで、入力確定済みの文字列(一文字、又は複数の文字)を選択することや、選択した文字列に対してコピー等の編集ができるようになる。また、文字入力制御部13は、入力や編集が施された結果を文字入力領域での表示に反映させるように、表示制御部17に指示する。
文字の入力について説明すると、まず、入力制御部11での文字キーの押下操作により新たな文字の入力が編集入力部12に伝えられ、さらに文字入力制御部13に伝えられて一文字ごとに未確定用格納領域13aに格納されていく。ユーザが1又は複数の文字の入力を行った段階で、ハードウェアキーボード上に配置した変換キーの押下を入力制御部11が受け付け、それを編集入力部12が受けてその1又は複数の文字の変換を文字入力制御部13を介して文字入力変換部14に要求する。文字入力変換部14は、このような変換キーの操作をトリガとして、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列(つまり未確定用格納領域13aの全ての文字列)に対し、操作者が入力しようとしている文字列の候補を予測する。
文字列の候補の予測は、かな漢字変換や大文字/小文字変換、半角/全角変換などの変換候補の抽出に該当し、文字入力制御部13から受けた変換対象の文字列に対して、変換用の辞書データを有する変換辞書部15から抽出を行うことで実行される。変換候補の抽出(予測)は、未確定の文字列のみに対して実行してもよいし、未確定の文字列を含み、その後、入力することが予測される文字列も付加してから、変換候補に挙げてもよい。前者の場合には変換候補の抽出に該当し、後者の場合には所謂、予測候補の抽出に該当する。そして、文字入力変換部14は、予測した候補の一覧表示を文字入力制御部13に渡すことで、表示制御部17に表示制御させる。
一覧表示された状態で一覧中の1つの候補を選択する操作を入力制御部11で受け付けた場合、文字入力変換部14は、編集入力部12及び文字入力制御部13を介してその操作した対象を示す情報を得て、上記未確定の文字列をその選択された1つの候補に変換する。この候補の選択のための操作は、未確定文字列を確定する操作に該当する。よって、文字入力変換部14は、確定したこの変換結果も文字入力制御部13に渡す。そして、文字入力制御部13は、この変換結果を受けて、未確定用格納領域13aからその変換前の文字列を削除し、確定済用格納領域13bに変換結果を格納して反映させると共に、変換結果を表示に反映させるために表示制御部17に指示を行う。このようにして、文字入力変換部14等により、入力された未確定の文字列を他の文字列に変換し、表示に反映することができる。なお、変換結果を受けて、変換前の文字列を未確定用格納領域13aから逐一削除する例を説明しているが、後でまとめて削除するようにしてもよい。
また、変換を経ずに文字を確定済みにすることもできる。例えば、文字入力制御部13は、入力制御部11でハードウェアキーボード上に配置した確定キーの押下、若しくは文字入力変換部14で変換後に受け付けた新たな文字キーの押下がなされたことを、編集入力部12から受けた場合、未確定の文字列について入力を確定させるようにしてもよい。この場合にも文字入力制御部13が表示制御部17に確定結果を反映させるように指示すればよい。
また、変換を経る場合においても、一覧表示された状態で一覧中の1つの候補を選択する操作は、変換キーの連続押下により所望の候補が選択された状態にして、確定キーの押下により完了するようにしてもよい。また、一覧表示はまず最初の候補のみを表示させて、確定キー又は新たな文字キーの押下があった場合にはその最初の候補に変換し、再度の変換キーの押下があった場合には他の候補も一覧表示させるようにしてもよい。
このように、編集入力部12、並びに編集入力部12からの結果を受けて動作する文字入力制御部13の部位は、文字列の入力や編集を行うためのエディタであって、上述の各種アプリケーションソフトウェア上で文字入力を行う場合の入り口として起動されるUIである。そして、上述したようにこのエディタは、文字入力領域に表示させた入力が未確定の文字列に対して文字入力変換部14に渡して各種変換を行わせる機能(つまり変換エンジンのフロントエンドとしての機能)と、文字入力領域に表示させた入力確定済みの文字列に対する編集機能とを有する。
次に、本発明の主たる特徴としての文字編集制御部16について説明する。
文字編集制御部16は、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列(入力途中の文字列であって未確定用格納領域13aに保存されている文字列)の中の一文字を選択する操作と、複数種類の編集機能のうち1つの編集機能を選択する操作とを、入力制御部11で受け付けた場合、上記1つの編集機能によりその一文字を次のような手順で編集する。つまり、文字編集制御部16が、編集の内容を文字入力制御部13に渡し、未確定用格納領域13aの対応する一文字の編集するように書き換えると共に、文字入力制御部13が表示制御部17に表示を反映させるように指示する。このようにして、文字編集制御部16は、未確定文字についての文字編集機能の制御を行う。
文字編集制御部16は、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列(入力途中の文字列であって未確定用格納領域13aに保存されている文字列)の中の一文字を選択する操作と、複数種類の編集機能のうち1つの編集機能を選択する操作とを、入力制御部11で受け付けた場合、上記1つの編集機能によりその一文字を次のような手順で編集する。つまり、文字編集制御部16が、編集の内容を文字入力制御部13に渡し、未確定用格納領域13aの対応する一文字の編集するように書き換えると共に、文字入力制御部13が表示制御部17に表示を反映させるように指示する。このようにして、文字編集制御部16は、未確定文字についての文字編集機能の制御を行う。
ここで上記一文字は、ユーザがその前後に別途文字を入れ忘れた場合や、その一文字自体が誤入力であり、他の文字に換えたい場合やその一文字を削除したい場合に、選択され、これにより訂正対象となる。一文字を選択する操作としては、ハードウェアキーボード上の例えばシフトキーを押下しながら左右のいずれかのキーを押下する操作を行うか、或いはマウス等のポインティングデバイスでドラッグ操作を行うなどすればよい。いずれの場合にも、その操作により確定済みとなってしまうことなく、一文字の選択が可能になっているものとする。また、1つの編集機能の選択は、例えば、予め定められたショートカットキーの押下などによって受け付ければよい。
1つの編集機能の選択は次のように受け付けてもよい。つまり、文字編集制御部16は、一文字を選択する操作を入力制御部11で受け付けた場合、異なる種類の編集機能が(選択可能に)定められたプルダウンメニュー画像等のメニュー画像を表示制御部17に渡し、表示させるようにしてもよい。
ここで、上述したように未確定用格納領域13aでは、格納する文字を一文字ずつ操作で選択可能なように管理しておく。具体的には、文字入力制御部13(又は文字編集制御部16)が、未確定用格納領域13aの文字を一文字ずつのブロックでその選択範囲が判定できるように管理しておく。これにより、入力制御部11及び文字編集制御部16を介して得た選択位置(又は一文字分のドラッグ操作を行った位置)から文字入力制御部13が、一文字を選択することが可能になり、また複数の文字にまたがるようにスライドさせながら選択するドラッグ操作に基づいて複数の文字であっても選択することが可能になる。また、少なくとも未確定の文字が選択されたという情報を文字編集制御部16が得ることで、文字編集制御部16はメニュー画像を文字入力制御部13に渡すことができる。また、文字入力制御部13は、未確定用格納領域13a中の一文字についての選択操作に応じて、選択された一文字の表示形態を反転などにより変更するように表示制御部17に指示する。
文字入力制御部13は、文字編集制御部16から受けたこのメニュー画像を表示するように、表示制御部17に指示する。なお、基本的に、未確定の文字列のうちどの一文字が選択されようともこのメニュー画像は同じ内容のものを用いる。このとき、文字入力領域に表示中の未確定の文字の選択による表示の反映も、対応する文字を反転表示させることなどにより実行するように構成してもよい。
文字編集制御部16は、上述のようなメニュー画像を表示した状態で選択操作を入力制御部11で受け付けた場合、その選択操作が示す種類の編集機能により編集を行う。メニュー画像の表示位置は、その一文字を中心にして重ねるようにしてもよいし、別の位置に表示させてもよい。また、文字編集制御部16は、編集の内容を文字入力制御部13に渡し、未確定用格納領域13aの対応する一文字の編集するように書き換えると共に、文字入力制御部13が表示制御部17に表示を反映させるように指示する。このようにして、文字編集制御部16は、未確定文字についての文字編集機能の制御を行う。
また、文字入力変換部14が予測候補の抽出を行ってから変換する構成は、通常の変換候補の抽出及び変換のみに対応する構成に比べて、未確定文字ごとの編集を行ってからより長い確定文字列を得られるため好ましい。無論、入力ミスか否かはユーザが判断するものであり文字入力装置1側が判断するものではないため、ユーザが訂正前であっても変換キーの検知により予測候補の抽出及び表示を行えばよい。
以上、本発明に係る文字入力装置は、その入力中の文字の状態に着目し、入力途中の文字列の一部に対して入力ミスを訂正可能にすることにより、入力ミスの訂正に要する手間を低減させることが可能になる。また、メニュー画像を表示する形態においては、その入力中の文字自体を選択キーのように見立てて制御可能に構成しているため、文字を簡単で手間のかからない操作で、文字の削除や修正などの訂正を行うことができる。
以上、文字入力をハードウェアキー(及びマウス等のポインティングデバイス)から行うことを前提として、本発明の文字入力装置1を説明したが、本発明の文字入力装置1は、タッチパネルを有するように構成し、タッチパネルに表示したソフトウェアキーからのみ上述のような文字入力を可能としてもよいし、ハードウェアキーとソフトウェアキーとの双方から上述のような文字入力を可能にしてもよい。以下、タッチパネルに表示したソフトウェアキーにより文字入力を行う構成について、詳細に説明する。
本発明に係る、タッチパネルを備えた文字入力装置も、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、携帯情報端末などの小型の携帯端末機器だけでなく、PCにも組み込み可能である。小型の携帯端末機器としては、メディアタブレットも挙げられる。但し、この文字入力装置は、以下に説明するようにタッチパネル文字入力時の未確定文字の訂正が可能に構成されているため、特に、QWERTYキーに対応するソフトウェアキーが無理なく表示できるような大型の表示画面をもたない、小型の携帯端末機器に組み込むことで、より効果を奏する。
タッチパネルを備えた文字入力装置についても、図1を参照し、タッチパネルを有する携帯端末に実装したことを前提に説明するが、タッチパネルを用いた文字入力機能を備える電子機器全般に適用可能である。
ここで説明する図1の文字入力装置1は、上述したような構成をもつが、入力制御部11は、タッチパネルによる入力を行うためのタッチ入力制御部11とする。
ここで説明する図1の文字入力装置1は、上述したような構成をもつが、入力制御部11は、タッチパネルによる入力を行うためのタッチ入力制御部11とする。
また、文字入力装置1は、タッチパネルを備えると共に、上記UIプログラムとして、タッチパネルを利用してソフトウェアキーの画像表示を含むUIをユーザに提供するためのUIプログラムを備える、上述のように文字入力装置1は、そのUIプログラムを格納した記憶装置と、そのUIプログラムを実行するためのCPUやRAMなども備えている。このうちタッチパネルは主に、表示パネルでなる画面表示部18と、タッチ位置を出力するタッチセンサで主に構成されるタッチ入力制御部11とを備える。タッチセンサは表示パネルと別に設けてもよいが、表示パネルの各画素に埋め込まれたものであってもよい。
以下、タッチパネルを有する文字入力装置1における各部11〜18の詳細について説明する。
画面表示部18は、表示パネルとして液晶や有機EL等のパネルを備え、携帯端末の各部からの情報表示要求に応じた表示制御部17による制御に従い、上記UIプログラムのUI画像や他の情報の表示を行う。
画面表示部18は、表示パネルとして液晶や有機EL等のパネルを備え、携帯端末の各部からの情報表示要求に応じた表示制御部17による制御に従い、上記UIプログラムのUI画像や他の情報の表示を行う。
表示制御部17は、文字入力領域の他に、ソフトウェアキーの画像領域であるソフトウェアキー領域などを、画面表示部18(タッチパネル上)に表示させる制御を行う。また、表示制御部17は、編集入力部12や文字編集制御部16での文字編集結果や文字入力変換部14の変換結果など受けた文字入力制御部13からの指示に従い、画面表示部18での表示に反映させる制御も行う。
ここで、ソフトウェアキー領域には、複数の文字キーや確定キーや変換実行キーなどを含む複数のキーが配置されている。文字キー自体は、複数の文字からフリック操作又はトグル操作により選択しながら文字入力領域に文字を入力して表示するためのキーである。文字キーは、例えば、“あ”、“い”、“う”、“え”、“お”の中から文字“い”を文字入力領域に入力して表示するためのものである。なお、本発明ではソフトウェアキー領域上の文字キーについてフリック操作が行える構成とし、以下ではトグル操作や同じく適用可能なQWERTYキーによる入力操作については言及しないが、トグル操作用のソフトウェアキー領域やQWERTYキーのソフトウェアキー領域の表示も可能に構成しておいてもよい。
また、文字入力領域とは、上述したように、文字キーで文字入力を行う対象となる領域であって、携帯端末に組み込んだ各種アプリケーションソフトウェアのエディタが文字入力のために表示させている領域を指す。このように、タッチパネルを有する文字入力装置1では、タッチパネルの画面に文字入力領域と上記ソフトウェアキー領域とが表示可能になっている。
タッチ入力制御部11は、上述のようにタッチセンサで構成され、画面表示部18に表示されたソフトウェアキー領域に対するタッチ操作や文字入力領域に表示中の文字に対するタッチ操作などのタッチ操作を受け付け、編集入力部12や文字編集制御部16に渡す。また、タッチ入力制御部11は、ソフトウェアキー領域上の文字キーを含むキーのタッチ操作(タッチによる選択操作)を、そのキーを反転させるなどにより画面表示部18での表示に反映させるように表示制御部17に指示する。さらにフリック操作に対応するようにそのメニュー画像(例えば、“あ”が選択された場合にその上下左右の位置に“い”、“う”、“え”、“お”を表示した画像)を表示させるように表示制御部17に指示する。
このように、タッチ入力制御部11は一般的に従来から用いられているタッチセンサと同様、タッチ操作をタッチ位置によって検出し、その検出位置に応じた信号を後段に出力できればよい。文字入力領域に表示中の文字に対するタッチ操作の反映表示については、上述のように文字入力制御部13から表示制御部17に指示を行えばよい。なお、ソフトウェアキー領域上のキーの選択操作についても、タッチ入力制御部11が表示制御部17に直接指示する代わりに、文字入力制御部13が編集入力部12や文字編集制御部16での文字編集結果の一部として表示制御部17に指示するように構成してもよい。
編集入力部12は、タッチ入力制御部11で受け付けたタッチ操作に応じて、文字入力領域への文字の入力や、文字入力領域への入力が確定した文字列の編集などを行う。ここで、文字の入力は、新たな文字の入力、変換(但し無変換の場合もある)、及び確定により、基本的に完了する。この処理については文字入力変換部14の説明として後述する。また、編集としては、コピー、ペースト、移動、削除などが挙げられる。また、編集入力部12は、これらの入力や編集が施された結果を文字入力制御部13に渡す。
文字入力制御部13は、上述したように未確定用格納領域13aと確定済用格納領域13bとを有する。タッチ操作についても同様であり、文字入力制御部13は、編集入力部12から受けた入力結果や編集結果に従って、未確定用格納領域13aに対する文字の格納や入力確定時の文字の削除、確定済用格納領域13bに対する入力確定時の文字の格納や編集時の文字の書き換えなど、未確定文字や確定文字の管理を行う。ここで、未確定用格納領域13aや確定済用格納領域13bでは、格納する文字を一文字ずつタッチ操作で選択できるように、つまり一文字ずつのブロックでそのタッチ範囲が判定できるように管理しておく。なお、確定済用格納領域13bの文字をこのように一文字ずつ管理することで、入力確定済みの文字列(一文字、又は複数の文字)を選択することや、選択した文字列に対してコピー等の編集ができるようになる。また、文字入力制御部13は、入力や編集が施された結果を文字入力領域での表示に反映させるように、表示制御部17に指示する。
文字の入力について説明すると、まず、タッチ入力制御部11での文字キーのタッチからのフリック操作により新たな文字の入力が編集入力部12に伝えられ、さらに文字入力制御部13に伝えられて一文字ごとに未確定用格納領域13aに格納されていく。ユーザが1又は複数の文字の入力を行った段階で、ソフトウェアキー領域に配置した変換キーのタッチ操作をタッチ入力制御部11が受け付け、それを編集入力部12が受けてその1又は複数の文字の変換を文字入力制御部13を介して文字入力変換部14に要求する。文字入力変換部14は、このような変換キーのタッチ操作をトリガとして、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列(つまり未確定用格納領域13aの全ての文字列)に対し、操作者が入力しようとしている文字列の候補を予測する。
文字列の候補の予測については、上述した通りであり、最終的に文字入力変換部14は、予測した候補の一覧表示を文字入力制御部13に渡すことで、表示制御部17に表示制御させる。
一覧表示された状態で一覧中の1つの候補を選択するタッチ操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、文字入力変換部14は、編集入力部12及び文字入力制御部13を介してそのタッチ操作した対象を示す情報を得て、上記未確定の文字列をその選択された1つの候補に変換する。この候補の選択のためのタッチ操作は、未確定文字列を確定する操作に該当する。よって、文字入力変換部14は、確定したこの変換結果も文字入力制御部13に渡す。そして、文字入力制御部13は、この変換結果を受けて、未確定用格納領域13aからその変換前の文字列を削除し、確定済用格納領域13bに変換結果を格納して反映させると共に、変換結果を表示に反映させるために表示制御部17に指示を行う。このようにして、文字入力変換部14等により、入力された未確定の文字列を他の文字列に変換し、表示に反映することができる。なお、変換結果を受けて、変換前の文字列を未確定用格納領域13aから逐一削除する例を説明しているが、後でまとめて削除するようにしてもよい。
また、タッチパネルからの入力に際しても、変換を経ずに文字を確定済みにすることもできる。例えば、文字入力制御部13は、タッチ入力制御部11でソフトウェアキー領域に配置した確定キーに対して受け付けたタッチ操作、若しくは文字入力変換部14で変換後に受け付けた新たな文字キーのタッチ操作がなされたことを、編集入力部12から受けた場合、未確定の文字列について入力を確定させるようにしてもよい。この場合にも文字入力制御部13が表示制御部17に確定結果を反映させるように指示すればよい。
また、変換を経る場合においても、一覧表示された状態で一覧中の1つの候補を選択するタッチ操作は、変換キーの連続操作により所望の候補が選択された状態にして、確定キーに対して受け付けたタッチ操作により完了するようにしてもよい。また、一覧表示はまず最初の候補のみを表示させて、確定キーのタッチ操作又は新たな文字キーのタッチ操作があった場合にはその最初の候補に変換し、再度の変換キーのタッチ操作があった場合には他の候補も一覧表示させるようにしてもよい。
次に、タッチパネルを有する文字入力装置1の主たる特徴としての文字編集制御部16について説明する。
文字編集制御部16は、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列(入力途中の文字列であって未確定用格納領域13aに保存されている文字列)の中の一文字を選択するタッチ操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、メニュー画像を文字入力制御部13に渡す。ここで上記一文字は、ユーザがその前後に別途文字を入れ忘れた場合や、その一文字自体が誤入力であり、他の文字に換えたい場合やその一文字を削除したい場合に、選択され、これにより訂正対象となる。
文字編集制御部16は、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列(入力途中の文字列であって未確定用格納領域13aに保存されている文字列)の中の一文字を選択するタッチ操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、メニュー画像を文字入力制御部13に渡す。ここで上記一文字は、ユーザがその前後に別途文字を入れ忘れた場合や、その一文字自体が誤入力であり、他の文字に換えたい場合やその一文字を削除したい場合に、選択され、これにより訂正対象となる。
ここで、上述したように未確定用格納領域13aでは、格納する文字を一文字ずつタッチ操作で選択可能なように管理しておく。具体的には、文字入力制御部13(又は文字編集制御部16)が、未確定用格納領域13aの文字を一文字ずつのブロックでそのタッチ範囲が判定できるように管理しておく。これにより、タッチ入力制御部11及び文字編集制御部16を介して得たタッチ位置から文字入力制御部13が、タッチ操作に基づいて一文字を選択することが可能になり、また複数の文字にまたがるようにスライドさせながらタッチするタッチ操作に基づいて複数の文字であっても選択することが可能になる。また、少なくとも未確定の文字が選択されたという情報を文字編集制御部16が得ることで、文字編集制御部16はメニュー画像を文字入力制御部13に渡すことができる。また、文字入力制御部13は、未確定用格納領域13a中の一文字についての選択操作に応じて、選択された一文字の表示形態を反転などにより変更するように表示制御部17に指示する。
文字入力制御部13は、文字編集制御部16から受けたこのメニュー画像を表示するように、表示制御部17に指示する。タッチパネルを有する構成におけるこのメニュー画像は、弾く方向によって異なる種類の編集機能が定められたメニューの画像であり、上記一文字に関する編集機能を選択するためのものである。つまり、このメニュー画像では、実行可能な複数の編集機能のそれぞれが弾く方向によって定められ、表示されている。基本的に、未確定の文字列のうちどの一文字が選択されようともこのメニュー画像は同じ内容のものを用いる。このとき、文字入力領域に表示中の未確定の文字の選択による表示の反映も、ソフトウェアキー領域上のキーと同様に、対応する文字を反転表示させることなどにより実行するように構成してもよい。
文字編集制御部16は、その状態で上記一文字のタッチ位置から弾く操作(フリック操作)をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、受け付けた弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能により編集を行う。メニュー画像の表示位置は、その一文字を中心にして重ねるようにしてもよいし、後述の図5〜図10で図示するように、別の位置に表示させてもよい。また、文字編集制御部16は、編集の内容を文字入力制御部13に渡し、未確定用格納領域13aの対応する一文字の編集するように書き換えると共に、文字入力制御部13が表示制御部17に表示を反映させるように指示する。このようにして、文字編集制御部16は、未確定文字についての文字編集機能の制御を行う。
このように、未確定文字の訂正にフリック入力のような形の訂正形態を採用したことにより、文字キーでの文字入力でのフリック入力と同じようにして未確定文字の訂正(編集)が可能となり、操作性の向上が図れる。無論、上述したように文字キーによる入力にはフリック操作は必須ではない。
また、文字入力変換部14が予測候補の抽出を行ってから変換する構成は、通常の変換候補の抽出及び変換のみに対応する構成に比べて、未確定文字ごとの編集を行ってからより長い確定文字列を得られるため好ましい。無論、タッチミスか否かはユーザが判断するものであり文字入力装置1側が判断するものではないため、ユーザが訂正前であっても変換キーの検知により予測候補の抽出及び表示を行えばよい。
以上、図1では、文字入力装置1に確定済用格納領域13b、未確定用格納領域13aを有する文字入力制御部13を設けた例を挙げており、この例に沿って説明した。しかし、本発明に係る文字入力装置は、このような構成に限らず、図1において文字入力制御部13を設けない代わりにその機能を各部12,16で担うようにし、双方の格納領域を編集入力部12に設けて文字編集制御部16が未確定用格納領域にアクセスするような構成などを採用してもよい。その場合、文字入力変換部14や表示制御部17との情報のやりとりも各部12,16が行うようにすればよい。そして、変換に関する一覧の表示の指示は、文字入力変換部14が直接、表示制御部17に行うようにしてもよいし、一覧に関する情報を受けた各部12,16が直接表示制御部17に行うようにしてもよい。
以下、図2〜図10を参照しながら、文字入力装置1における未確定の文字を訂正するまでの処理の一例を説明する。なお、タッチパネルを有する構成における処理例を挙げるが、ハードウェアキーボードを用いた処理例も、タッチ操作の代わりにハードウェアキーやマウスでの操作を当てはめれば同様に理解できる。図2〜図4は、図1の文字入力装置における処理の一例を説明するためのフロー図である。図5〜図10は、図1の文字入力装置におけるタッチパネルの画面遷移の一例を示す図で、図2〜図4の訂正処理に対応する画面遷移の例を示す図である。
まず、図2、図5、及び図6を参照しながら、本発明のフリック操作により入力文字を修正する動作のうちの入替動作について、つまり誤って入力した文字を別の文字に入れ替えるまでの手順について説明する。図2は入力文字を入替により訂正する処理の一例を示す図である。図5は図2の処理を実行した際の画面遷移の一例を示す図で、図6は図5に続く画面遷移の一例を示す図である。
ここでは、図5の画面21のように、確定済みの文字列“電話番号を”21aの後にカーソル21bが来ている状態から、ユーザが“入力”という文字を打つことを目的として“にゅうりょく”とタッチパネルから入力したい場合に、画面22のように未確定文字列22aが“にゅいりょ”となるように誤って入力してしまった場合(ステップS1)について、例示する。
図5及び図6における各画面21〜27には、文字入力領域18aとソフトウェアキー領域18bとが表示されている。画面22では、予測候補(予測変換候補)領域18cも表示されているが、未確定文字列22aでは“う”の代わりに“い”22bと誤入力してしまっているために、誤った予測候補22dが表示された状態になっている。そして、このときには入力位置は“にゅいりょ”の最後にあり、未確定文字列22aの最後の文字領域22cでは入力受け付け状態であることを示すような表示形態となっている。
このような誤入力を訂正する手順を説明する。ユーザは基本的に、誤入力があるかないか、つまり修正箇所があるか否かを確認しながら入力を行っている(ステップS2)。ユーザがその入力間違いに気づいた場合、つまり修正箇所がある場合(ステップS2でYESの場合)、ユーザが間違っている文字をタッチする(ステップS3)。そのタッチによりその文字に対して編集可能な操作を示すメニュー画像、つまり操作可能な編集機能を方向によって割り振ったフリック操作のガイドが表示される(ステップS4)。このガイドは任意の位置に表示でき、常に予め定めた位置に表示するようにしてもよいが、何処に文字が表示されているかの状態(画面の表示状態)を判断して、邪魔にならない場所に表示することが好ましい。この例では、画面22において、ユーザが間違っている文字“い”22bを手Hの指でタッチすることで、画面23に遷移する。
この画面23では、タッチ選択された文字“い”23aが他の未確定文字列とは異なる表示形態で表示されると共に、その“い”23aに対して編集可能な機能を示すフリック操作のガイド23bが表示される。例示したガイド23bは、上フリックで上記一文字を削除する機能が、左フリックで上記一文字の左側に文字を挿入する機能が、右フリックで上記一文字の右側に文字を挿入する機能が、下フリックで上記一文字を他の文字に入れ替える機能が、それぞれ動作するようなガイドである。
このように、メニュー画像に表示させる編集機能としては、上記一文字を削除する機能、上記一文字の一つ前(横書きの場合は左側で縦書きの場合には上側)に文字を挿入する機能、上記一文字の一つ後(横書きの場合は右側で縦書きの場合には下側)に文字を挿入する機能、並びに、上記一文字を他の文字に入れ替える機能などが挙げられる。編集機能としては、これらの機能のうち少なくとも1つを含むように構成することが好ましいが、全てを含む必要はなく、また機能の数も4つ以外でもよい。なお、1つの機能のみのメニュー画像であっても、その機能をユーザに視認させることができるため、効果は得られる。
その後、表示されたメニュー画像で所望の操作を行い(ステップS5)、フリックされた文字の編集を開始する(ステップS6)。ステップS5に関して、画面23では、“い”23aから上下左右のいずれかのフリック操作により機能が選択されるが、この例では表示スペースの関係上、“い”23aのタッチ位置とは別の位置にガイド23bを表示させている。従って、“い”23aをタッチした状態から別の指でガイド23bの所望する機能の位置をタッチすることでその機能が選択されるように構成してもよいし、“い”23aをタッチしてタッチ状態にした状態で指を離し、ガイド23bの中央に配置した“い”の文字のタッチ操作からフリック操作を行うことでその方向によって機能が選択されるように構成してもよい。また、“い”23aが選択された状態への移行により、画面22における未確定文字列22aの最後の文字領域22cに対応する文字領域23cは入力受け付け不可の状態を示すように表示を変更している。
この例では、ステップS5において、図6の画面24に示したように、画面23から“い”23aを選択して下にフリックすることで、文字を入れ替える機能が選択されたとする。画面24では、画面23における“い”23aを“い”24aのように表示形態をさらに変更するとよい。なお、この時点で表示されている予測候補は、未だ訂正がなされていないため、誤った予測候補22dのままである。
ステップS5での下フリックによりステップS6では、図6の画面25に示したように、“い”の部分を修正箇所とみなし、“にゅ■りょ”と“■”25aで示す部分を入力待ち状態とする。画面25においては、ガイド23bの表示領域が空欄25cとなり、予測候補22dが予測候補領域18cから消えて空欄25dとなっており、また画面23における最後の文字領域23cに対応する文字領域25bは入力受け付け不可の状態のままとする。
その後、ユーザが目的である“にゅうりょく”と打つため、通常のソフトウェアキー領域18bの文字キーをタッチによる文字入力操作により、文字“う”を入力する(ステップS7)。なお、画面25ではソフトウェアキー領域18b上の文字キー“あ”を選択した状態のみを示し、フリック入力用のガイドを図示していないが、実際には、この選択によりあ行の他の文字がフリック入力できるようなガイドがここに表示され、その状態でフリック操作(例えば下にフリックさせる操作)を行って“う”の入力を行うものとする。
これにより、画面26に示すように、“にゅうりょ”といった具合に“う”26aが入替位置に配置されて表示される(ステップS8)。この表示は、未確定の入力文字を一文字ごとに取り扱うと共に、入替対象となる文字を再配置することで可能となる。なお、画面26においても、画面23における最後の文字領域23cに対応する文字領域26bは入力受け付け不可の状態のままとする。
次に、同じく画面26で示すように、ソフトウェアキー領域18b上の確定キーのタッチ選択により、“う”の入力を確定(但し、入替後の文字として確定するだけで、未確定用格納領域13a中の“い”を“う”に書き換えるに過ぎない)し、入れ替え後の文字が決定される。これにより、図6の画面27で示すように、未確定文字列27aの“う”が他の文字と同じ表示形態に戻り、入力位置がステップS1での画面22で示したものと同様に戻って、最後の文字領域27bが入力受け付け可能な状態に、つまり次の文字の入力待ちになる(ステップS9)。このようにユーザ所望の未確定文字列27a(“にゅうりょ”)に修正されることで“にゅうりょ”が予測変換の対象となって、“にゅうりょ”から予測した候補27cが予測候補領域18cに表示されることになる。
次に、図3、図7、及び図8を参照しながら、本発明のフリック操作により入力文字を削除する動作について、つまり誤って間違った文字を削除するまでの手順について説明する。図3は文字入力を削除により訂正する処理の一例を示す図である。図7は図3の処理を実行した際の画面遷移の一例を示す図で、図8は図7に続く画面遷移の一例を示す図である。
ここでは、図7の画面31のように、確定済みの文字列“電話番号を”31aの後にカーソル31bが来ている状態から、ユーザが“入力”という文字を打つことを目的として“にゅうりょく”とタッチパネルから入力したい場合に、画面32のように未確定文字列32aが“にゅあうり”となるように誤って入力してしまった場合(ステップS11)について、例示する。
図7及び図8における各画面31〜36には、文字入力領域18aとソフトウェアキー領域18bとが表示されている。画面32では、予測候補(予測変換候補)領域18cも表示されているが、未確定文字列32aでは“あ”32bが余分に入力されてしまっているために、誤った予測候補32dが表示された状態になっている。そして、このときには入力位置は“にゅあうり”の最後にあり、未確定文字列32aの最後の文字領域32cでは入力受け付け状態であることを示すような表示形態となっている。
このような誤入力を訂正する手順を説明する。図2のステップS2で説明した通り、ユーザは基本的に修正箇所があるか否かを確認しながら入力を行っている(ステップS12)。修正箇所がある場合(ステップS12でYESの場合)、ユーザが間違っている文字をタッチする(ステップS13)。そのタッチによりその文字に対して編集可能な操作を示すメニュー画像、つまりフリック操作のガイドが表示される(ステップS14)。この例では、画面32において、ユーザが間違っている文字“あ”32bを手Hの指でタッチすることで、画面33に遷移する。
この画面33では、タッチ選択された文字“あ”33aが他の未確定文字列とは異なる表示形態で表示されると共に、その“あ”33aに対して編集可能な機能を示すフリック操作のガイド33bが表示される。例示したガイド33bは図5等で例示したガイド23bと同様とする。その後、表示されたメニュー画像で所望の操作を行い(ステップS15)、フリックされた文字の編集を開始する(ステップS16)。この例では、ステップS15において、図8の画面34の矢印34aで示したように、画面33から“あ”33aを選択した状態から上にフリックすることで、文字を削除する機能(つまりガイド上の削除34bで示された機能)が選択されたとする。画面34では、画面33における“あ”33aを“あ”34aのように表示形態をさらに変更するとよい。なお、この時点で表示されている予測候補は、未だ訂正がなされていないため、誤った予測候補32dのままである。
ステップS15での上フリックによりステップS16では、図8の画面35に示したように、“あ”の部分を削除箇所とみなし、“にゅ□り”と“□”35aで示す部分を入力待ち状態と同様に表示してユーザに削除することを知らしめた後、その“□”35a(つまり、元々“あ”の部分)を削除する。画面35においては、ガイド33bの表示領域が空欄35bとなり、予測候補32dが予測候補領域18cから消えて空欄35cとなっている。また、画面35においては、画面33における最後の文字領域33cに対応する文字領域は、手Hで隠れており図示できていないが、入力受け付け不可の状態のままとする。
これにより、図8の画面36に示すように、“にゅうり”といった具合に削除した箇所36a(“あ”の部分)が詰められ、“にゅうり”となるように文字列が再配置されて表示される(ステップS17)。この表示は、未確定の入力文字を一文字ごとに取り扱うと共に、削除対象となる文字を詰めて再配置することで可能となる。この表示状態においては、入力位置がステップS11での画面32で示したものと同様に戻って、最後の文字領域36bが入力受け付け可能な状態に、つまり次の文字の入力待ちになる(ステップS18)。このようにユーザ所望の未確定文字列(“にゅうり”)に修正されることで“にゅうり”が予測変換の対象となって、“にゅうり”から予測した候補36cが予測候補領域18cに表示されることになる。
なお、ここで説明した同様の文字の削除は、図2、図5、及び図6で説明したように入替機能選択後に、ソフトウェアキー領域18b上のクリアキーのタッチ選択によっても可能としておけばよい。
次に、図4、図9、及び図10を参照しながら、本発明のフリック操作により入力文字を修正する動作のうち挿入動作について、つまり誤って入力できなかった文字を後から入力し加えるまでの手順について説明する。図4は文字入力を挿入により訂正する処理の一例を示す図である。図9は図4の処理を実行した際の画面遷移の一例を示す図で、図10は図9に続く画面遷移の一例を示す図である。
ここでは、図9の画面41のように、確定済みの文字列“電話番号を”41aの後にカーソル41bが来ている状態から、ユーザが“入力”という文字を打つことを目的として“にゅうりょく”とタッチパネルから入力したい場合に、画面42のように未確定文字列42aが“にゅりょく”となるように誤って入力してしまった場合(ステップS21)について、例示する。
図9及び図10における各画面41〜47には、文字入力領域18aとソフトウェアキー領域18bとが表示されている。画面42では、予測候補(予測変換候補)領域18cも表示されているが、未確定文字列42aでは“ゅ”と“り”の間42bに“う”が入力漏れしてしまっているために、誤った予測候補42dが表示された状態になっている。そして、このときには入力位置は“にゅりょく”の最後にあり、未確定文字列42aの最後の文字領域42cでは入力受け付け状態であることを示すような表示形態となっている。
このような誤入力を訂正する手順を説明する。図2のステップS2で説明した通り、ユーザは基本的に修正箇所があるか否かを確認しながら入力を行っている(ステップS22)。修正箇所がある場合(ステップS22でYESの場合)、ユーザが間違っている文字をタッチする(ステップS23)。そのタッチによりその文字に対して編集可能な操作を示すメニュー画像、つまりフリック操作のガイドが表示される(ステップS24)。この例では、画面42において、ユーザが打ちそこなった文字を入れたい後ろの文字、つまりユーザが入力漏れの右側の文字“り”43aを、手Hの指でタッチすることで、画面43に遷移する。
この画面43では、タッチ選択された文字“り”43aが他の未確定文字列とは異なる表示形態で表示されると共に、その“り”43aに対して編集可能な機能を示すフリック操作のガイド23bが表示される。例示したガイド43bは図5等で例示したガイド23bと同様とする。その後、表示されたメニュー画像で所望の操作を行い(ステップS25)、フリックされた文字の編集を開始する(ステップS26)。この例では、ステップS25において、図10の画面44で示したように、画面43から“り”43aを選択した状態から左にフリックすることで、文字の左に文字を挿入する機能(つまりガイド上の左挿入44bで示された機能)が選択されたとする。画面44では、画面43における“り”43aを“り”44aのように表示形態をさらに変更するとよい。なお、この時点で表示されている予測候補は、未だ訂正がなされていないため、誤った予測候補42dのままである。
ステップS25での左フリックによりステップS26では、図10の画面45に示したように、“り”の左側の部分を挿入箇所とみなし、“にゅ■りょく”と“■”45aで示す部分を入力待ち状態とする。画面45においては、ガイド43bの表示領域が空欄45cとなり、予測候補42dが予測候補領域18cから消えて空欄45dとなっており、また画面43における最後の文字領域43cに対応する文字領域45bは入力受け付け不可の状態のままとする。
その後、ユーザが目的である“にゅうりょく”と打つため、図2のステップS7と同様に、通常のソフトウェアキー領域18bの文字キーをタッチによる文字入力操作により、文字“う”を入力する(ステップS27)。これにより、図10の画面46に示すように、“にゅうりょく”といった具合に“う”46aが挿入位置に配置されて表示される(ステップS28)。“う”46aは画面44の“り”44aと同様の表示形態のままとする。ステップS28での表示は、未確定の入力文字を一文字ごとに取り扱うと共に、挿入位置に挿入される文字を追加して再配置することで可能となる。なお、画面46においても、画面43における最後の文字領域43cに対応する文字領域46bは入力受け付け不可の状態のままとする。
次に、同じく画面46で示すように、ソフトウェアキー領域18b上の確定キーのタッチ選択により、“う”の入力を確定(但し、挿入文字として確定するだけで、未確定用格納領域13a中の“ゅ”と“り”の間に“う”に挿入するに過ぎない)し、挿入する文字が決定される。これにより、画面47で示すように、未確定文字列47aの“う”が他の文字と同じ表示形態に戻り、入力位置がステップS21での画面42で示したものと同様に戻って、最後の文字領域47bが入力受け付け可能な状態に、つまり次の文字の入力待ちになる(ステップS29)。このようにユーザ所望の未確定文字列47a(“にゅうりょく”)に修正されることで“にゅうりょく”が予測変換の対象となって、“にゅうりょく”から予測した候補47cが予測候補領域18cに表示されることになる。なお、図4、図9、及び図10で説明した同様の文字の挿入は、“ゅ”を選択後に右挿入の機能を選択することでも同様に可能である。
以上、図1〜図10を参照しながら説明したように、本実施形態に係る文字入力装置は、その入力中の文字の状態に着目し、その入力中の文字自体をタッチキーのように見立てて制御可能に構成しているため、誤入力時の訂正において入力中の文字に対してフリック操作を行うことで、文字を簡単で手間のかからないタッチ操作で、文字の削除や修正などの訂正を行うことができる。本実施形態によれば、タッチパネルを用いて文字入力するに際し、入力途中の文字列の一部に対してタッチミスを訂正可能にすることにより、タッチミスの訂正に要する手間を低減させることが可能になる。これに対して、従来技術による文字入力装置の場合には、タッチパネルでの入力時に間違った入力を行った後の操作が、基本的にハードウェアキーを有する携帯電話機などのように間違った部分までカーソルを戻して削除するなどのため、タッチ操作で行うことは難しい。
また、本実施形態では、文字を入力するときだけでなく、入力中の未確定文字に対する文字の訂正が入力位置に関係なく簡単なフリック操作で可能に構成することで、タッチパネルでの文字入力のミスタッチ時の訂正を簡単に行うことができ、しいてはタッチパネルの入力操作のユーザのストレスを軽減できる。
また、図1〜図10を参照しながら説明した例では、主にタッチパネルで文字入力を行う上での修正について記載した。無論、ハードウェアのキーボードやポインティングデバイス(マウスやトラックボール等)付きの携帯電話機やPCなどの電子機器においても、同様のタッチパネル上でのタッチ操作に対する制御を行うことを可能に構成してあれば同様の簡単なフリック操作での未確定文字訂正が行える。それに加えて、このような電子機器において、そのポインティングデバイスにより、文字入力領域で未確定文字を選択してフリック操作するといった機能選択を受け付けるように構成しておけば、画面を見ながらのポインティングデバイスでの簡単なフリック操作により未確定文字訂正が行える。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る文字入力装置は、タッチパネルを用いた文字入力機能を有するものとし、且つ、上記メニュー画像において上記一文字を他の文字に入れ替える機能が選択可能になっていることに特化したものである。本実施形態の一例として、本発明の文字入力装置をタッチパネル付き携帯端末として実施した場合について説明するが、本実施形態は、タッチパネル付き携帯端末以外にも、タッチパネルを用いた文字入力機能を備える電子機器全般に適用可能である。
以下、図面を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る文字入力装置は、タッチパネルを用いた文字入力機能を有するものとし、且つ、上記メニュー画像において上記一文字を他の文字に入れ替える機能が選択可能になっていることに特化したものである。本実施形態の一例として、本発明の文字入力装置をタッチパネル付き携帯端末として実施した場合について説明するが、本実施形態は、タッチパネル付き携帯端末以外にも、タッチパネルを用いた文字入力機能を備える電子機器全般に適用可能である。
本実施形態に係る文字入力装置の基本的な構成は、第1の実施形態と同様、すなわち図1の文字入力装置1と同様であり、変更箇所以外についての説明は省略する。例えば、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、図1において文字入力制御部13を設けない代わりにその機能を編集入力部12及び文字編集制御部16で担うようにし、双方の格納領域を編集入力部12に設けて文字編集制御部16が未確定用格納領域にアクセスするような構成などを採用してもよい。なお、本実施形態ではタッチ操作を前提とし、入力制御部11はタッチパネルを操作(タッチ操作)することによる入力を主に制御することになるため、引き続き入力制御部11をタッチ入力制御部11として説明する。
本実施形態における文字編集制御部16について説明する。
文字編集制御部16は、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列の中の一文字を選択するタッチ操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、メニュー画像を文字入力制御部13に渡すこと、上記一文字が訂正対象となること、並びに未確定用格納領域13aでの文字の管理方法などは、第1の実施形態と同じである。また、文字入力制御部13は、第1の実施形態と同様に、文字編集制御部16から受けたこのメニュー画像を表示するように、表示制御部17に指示する。また、メニュー画像も基本的に第1の実施形態と同じであるが、上述したように、本実施形態では上記一文字を他の文字に入れ替える機能が少なくとも選択可能になっているものとする。
文字編集制御部16は、文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列の中の一文字を選択するタッチ操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、メニュー画像を文字入力制御部13に渡すこと、上記一文字が訂正対象となること、並びに未確定用格納領域13aでの文字の管理方法などは、第1の実施形態と同じである。また、文字入力制御部13は、第1の実施形態と同様に、文字編集制御部16から受けたこのメニュー画像を表示するように、表示制御部17に指示する。また、メニュー画像も基本的に第1の実施形態と同じであるが、上述したように、本実施形態では上記一文字を他の文字に入れ替える機能が少なくとも選択可能になっているものとする。
文字編集制御部16は、メニュー画像の表示状態で上記一文字のタッチ位置から弾く操作(フリック操作)をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、受け付けた弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能により編集を行う。そして、本実施形態では、上記一文字を他の文字に入れ替える機能が選択された場合の処理に特徴がある。
この処理の1つとして、文字編集制御部16は、弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能が上記一文字を他の文字に入れ替える機能であった場合には、上記一文字に対して予め定められた複数の文字を上記他の文字の候補とし、上記一文字を上記他の文字の候補のそれぞれに入れ替えてなる未確定の文字列群を生成する。そして、文字入力変換部14は、上記未確定の文字列群について、操作者が入力しようとしている文字列の候補を予測し、予測した候補の一覧を表示制御部17に指示して表示させ、その一覧が表示された状態で一覧中の1つの候補を選択するタッチ操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、上記未確定の文字列を上記1つの候補に変換する。
また、代わりの処理として、文字編集制御部16が同様に未確定の文字列群を生成した上で、それら未確定の文字列群の一覧を表示制御部17に指示して表示させ、その一覧が表示された状態で一覧中の1つの未確定の文字列を選択するタッチ操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、上記一文字を、選択された未確定の文字列に含まれる上記他の文字の候補に入れ替える。
また、代わりの処理として、文字編集制御部16は、弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能が上記一文字を他の文字に入れ替える機能であった場合には、まず上記一文字へのタッチ操作が所定時間以上続いたか否かを判定する。所定時間続かない場合には図2等を参照しながら説明した処理を行う。一方、所定時間以上続いた場合、文字編集制御部16は、上記一文字に対して予め定められた複数の文字を上記他の文字の候補とし、弾く方向によって上記他の文字の候補の中の異なる1つが選択可能に定められた他のメニュー画像(つまり上記他の文字の候補の中から望む1つを、弾く方向によって選択可能な他のメニュー画像)を表示制御部17に表示させる。ここで表示スペースを確保するために、編集機能を選択するメニュー画像に変えて上記他のメニュー画像を表示させることが好ましい。
そして、文字編集制御部16は、その状態で上記一文字のタッチ位置から弾く操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、上記一文字を、上記弾く操作が示す方向に対応する上記他の文字の候補に入れ替える。つまり、文字編集制御部16は、弾く操作が示す方向に対応する他の文字の候補を他の文字として採用し、上記一文字と入れ替える。
このように、本実施形態に係る文字入力装置は、タッチパネルを用いて文字入力するに際し、入力途中の文字列の一部に対して入力ミスの訂正など可能にするだけでなく、補助的な入力機能を付け加えるように構成しているため、入力ミスの訂正に要する手間を低減させることが可能になる。未確定文字列について、例えば修正箇所を指定した時点で補助的に予測候補や修正文字候補(上記他の文字の候補)を提示してその中からユーザに選択させることで、再入力の手間を軽減することができる。また、長押しによりフリック操作による編集機能の種類を切り替えて簡易的な修正を可能にすることで、さらにタッチパネルの入力操作におけるユーザの手間を軽減させ、ユーザのストレスを軽減させることができる。
以下、本実施形態の具体的な例として、図11〜図18を参照しながら、文字入力装置1における未確定の文字を訂正するまでの処理の様々な例を説明する。本実施形態では、上述したように、フリック操作により入力文字を修正する動作のうちの入替動作について、つまり誤って入力した文字を別の文字に入れ替えるまでの手順について説明する。図11〜図13は、図1の文字入力装置における処理の他の例を説明するためのフロー図である。図14〜図18は、図1の文字入力装置におけるタッチパネルの画面遷移の一例を示す図で、図11〜図13の訂正処理に対応する画面遷移の例を示す図である。
まず、図11及び図14〜図16を参照しながら、誤って入力した文字を別の文字に入れ替える入替動作において、誤タッチを予測した予測候補を先行表示する処理の手順について説明する。図11は入力文字を入替により訂正する処理の一例を示す図である。図14は図11の処理を実行した際の画面遷移の一例を示す図で、図15は図14に続く画面遷移の一例を示す図で、図16は図15に続く画面遷移の一例を示す図である。なお、以下の処理は、特に記載しないが、文字編集制御部16が主に行うものとする。
なお、図14の画面51〜53は基本的に、それぞれ図5の画面21〜23と同じであり、画面53におけるガイド53b中の“い”の周りの4方向の矢印を表示させなくてもよい。また、図15の画面54、図16の画面58,59は基本的に、それぞれ図6の画面24、画面26,27と同じである。さらに、図11のステップS41〜S46,S51〜S53は基本的に、それぞれ図2のステップS1〜S6,S7〜S9と同じである。このように同じ画面や処理が存在するが、以下では処理の手順をより明確にするために繰り返し説明を行う。
ここでは、図14の画面51のように、確定済みの文字列“電話番号を”51aの後にカーソル51bが来ている状態から、ユーザが“入力”という文字を打つことを目的として“にゅうりょく”とタッチパネルから入力したい場合に、画面52のように未確定文字列52aが“にゅいりょ”となるように誤って入力してしまった場合(ステップS41)について、例示する。
図14〜図16における各画面51〜59には、文字入力領域18aとソフトウェアキー領域18bとが表示されている。図5に示した画面22では、予測候補(予測変換候補)領域18cも表示されているが、未確定文字列52aでは“う”の代わりに“い”52bと誤入力してしまっているために、誤った予測候補52dが表示された状態になっている。そして、このときには入力位置は“にゅいりょ”の最後にあり、未確定文字列52aの最後の文字領域52cでは入力受け付け状態であることを示すような表示形態となっている。
このような誤入力を訂正する手順を説明する。ユーザは基本的に、誤入力があるかないか、つまり修正箇所があるか否かを確認しながら入力を行っている(ステップS42)。ユーザがその入力間違いに気づいた場合、つまり修正箇所がある場合(ステップS42でYESの場合)、ユーザが間違っている文字をタッチする(ステップS43)。そのタッチによりその文字に対して編集可能な操作を示すメニュー画像、つまり操作可能な編集機能を方向によって割り振ったフリック操作のガイドが表示される(ステップS44)。このガイドは任意の位置に表示でき、常に予め定めた位置に表示するようにしてもよいが、何処に文字が表示されているかの状態(画面の表示状態)を判断して、邪魔にならない場所に表示することが好ましい。この例では、画面52において、ユーザが間違っている文字“い”52bを手Hの指でタッチすることで、画面53に遷移する。
この画面53では、タッチ選択された文字“い”53aが他の未確定文字列とは異なる表示形態で表示されると共に、その“い”53aに対して編集可能な機能を示すフリック操作のガイド53bが表示される。例示したガイド53bは、上フリックで上記タッチされた一文字を削除する機能が、左フリックで上記一文字の左側に文字を挿入する機能が、右フリックで上記一文字の右側に文字を挿入する機能が、下フリックで上記一文字を他の文字に入れ替える機能が、それぞれ動作するようなガイドである。上述したように、本実施形態では、メニュー画像に表示させる編集機能として上記一文字を他の文字に入れ替える機能を含めばよく、また、上記一文字は入替対象の文字を指している。
その後、表示されたメニュー画像で所望のフリック操作を行い(ステップS45)、フリックされた文字の編集を開始する(ステップS46)。なお、ステップS45では、フリック操作を受け付けるが、タッチしただけでフリック操作無く離された場合にはステップS42に戻る。
ステップS45に関して、画面53では、“い”53aから上下左右のいずれかのフリック操作により機能が選択されるが、この例では表示スペースの関係上、“い”53aのタッチ位置とは別の位置にガイド53bを表示させている。従って、“い”53aをタッチした状態から別の指でガイド53bの所望する機能の位置をタッチすることでその機能が選択されるように構成してもよいし、“い”53aをタッチしてタッチ状態にした状態で指を離し、ガイド53bの中央に配置した“い”の文字のタッチ操作からフリック操作を行うことでその方向によって機能が選択されるように構成してもよい。また、“い”53aが選択された状態への移行により、画面52における未確定文字列52aの最後の文字領域52cに対応する文字領域53cは入力受け付け不可の状態を示すように表示を変更している。
この例では、ステップS45において、図15の画面54に示したように、画面53から“い”53aを選択して下にフリックすることで、文字を入れ替える機能(入替54b)が選択されたとする。画面54では、画面53における“い”53aを“い”54aのように表示形態をさらに変更するとよい。なお、この時点で表示されている予測候補は、未だ訂正がなされていないため、誤った予測候補52dのままである。
ステップS45での下フリックにより、ステップS46では、図15の画面55に示したように、“い”の部分を修正箇所とみなし、“にゅ■りょ”と“■”55aで示す部分を入力待ち状態とする。画面55においては、ガイド53bの表示領域が空欄55cとなり、入力待ち状態であることを示している。
上述の下フリックにより、入替対象の文字“い”(画面54における“い”54a)に対して文字の入れ替えが可能な状態である画面55となるが、このとき、入替対象の文字“い”と入れ替える文字(修正候補)を、マルチタップ入力やフリック入力での誤入力を仮定して決定する。ここでは、“あ”、“う”、“き”、“ち”と決定した例を挙げる。そして、このような入れ替える文字の候補のそれぞれ(“あ”、“う”、“き”、“ち”)で入替対象の文字“い”を入れ替えた後の未確定文字列に対して、予測候補を抽出し、その予測候補を予測候補欄である予測候補領域18cに提示する(ステップS47)。画面55では、“にゅうりょ”や“にゅありょ”などの入力文字をユーザが望んでいたと仮定し、“入力”、“入寮”などの予測候補55dを予測候補領域18cに表示させている。
ステップS47における予測候補の提示について具体的に説明する。ステップS47では、修正箇所としてタッチされた入替対象の文字が“い”であることから、タッチパネルでの文字入力の方式やボタンの場所からユーザが行いやすい文字を想定した文字を入れた場合の予測候補を提示する。より具体的には、“い”という文字が間違いであったため、入力したかった文字である可能性が高いものとして同行の“あ”、“う”、隣にあるキーの“か行”の同じ段にある“き”、“た行”の同じ段である“ち”を仮定する。
ここで、“あ”と“う”は、マルチタップ入力の一つ前と一つ後ろが入力したかった文字であると仮定したもので、“き”と“ち”は、フリック入力時の隣り合う文字キーでの同方向フリックが入力したかった文字であると仮定したものである。つまり、マルチタップ入力でトグルの行き過ぎを考慮して“あ”を入力したかったと想定し、トグルの不足を考慮して“う”を入力したかったと想定する。また、フリック入力では“い”が左フリックした文字であるため、タッチボタン“あ”の隣り合うキーである“か”と“た”の左フリックに相当する“き”と“ち”のいずれかを入力したかったと想定する。なお、ここではマルチタップ入力とフリック入力の双方を想定した例を挙げたが、文字列“電話番号を”51aを入力中の方法(入力中の動作)での誤入力のみに限定して(絞って)決定してもよいし、文字の領域内でのタッチ位置から修正予測文字を限定して決定してもよい。このような限定により、予測される結果を絞ることができる。
このようにして、文字編集制御部16は、入替対象の文字に対して予め定められた複数の文字を上記他の文字の候補とし、この入替対象の文字を上記他の文字の候補のそれぞれに入れ替えてなる未確定の文字列群を生成する。なお、入替対象の文字“い”から“あ”、“う”、“き”、“ち”の抽出は、文字編集制御部16自身が実行してもよいし、文字入力制御部13に指示して“い”を文字入力変換部14に渡し、文字入力変換部14が実行してもよい。その場合、文字入力変換部14は、次に説明する予測候補の抽出も一度に行えばよい。
次に、文字入力変換部14は、入れ替える文字の候補である“あ”、“う”、“き”、“ち”を用い、“にゅありょ”、“にゅうりょ”、“にゅきりょ”、“にゅちりょ”についての予測候補を取得する。予測候補としては、まず“にゅありょ”、“ニュアリョ”、“入力”、“入寮”、“入力後”、“入力中”、“ニュウリョ”、・・・、“にゅ切りょ”、“ニュキリョ”、・・・、“にゅ知慮”、“ニュチリョ”、・・・などを抽出する。そして、抽出した候補群の中から文節の切れていないものやカタカナでないものを優先的に選択し、修正を行う前の予測候補として予測候補領域18cに表示する。ここでは優先順位の高い予測候補から予測候補領域18cに表示できるだけ表示しておけばよい。つまり、取得した予測候補には任意の重み付けをしておき、妥当な予測候補を優先的に提示すればよい。また、同行のアイウエオ順が若い方を優先させるなど、入れ替える文字の候補の優先順位を決めておき、その優先順位を予測候補の優先順位に反映させてもよい。
このようにして、文字入力変換部14は、上記未確定の文字列群について、操作者が入力しようとしている文字列の候補を予測し、文字入力制御部13を介し、予測した候補の一覧を表示制御部17に指示して表示させる。そして、画面55にて予測候補55dを表示させた状態で、予測候補中の候補をタッチする操作を受け付けるようにしておき、ユーザが所望する候補があれば(ステップS48でYES)、 ユーザは予測候補中のその候補をタッチし確定する(ステップS49)。この例では、ユーザは“入力”と入力することを望んでいたため、ユーザは、“にゅうりょ”により予測候補として表示されたユーザ所望の“入力”の文字を、予測候補55dの中から直接タッチする。これにより、画面56のように“入力”を確定して挿入した文字列“電話番号を入力”56aが表示されて入力が確定し(ステップS50)、その後ろにカーソル56bが表示され、新たな入力待ちの状態になる。
このようにして、文字入力変換部14は、その一覧が表示された状態で一覧中の1つの候補を選択するタッチ操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、その受け付けたという情報を文字編集制御部16等から得て、上記未確定の文字列を上記1つの候補に変換する。これにより、入力文字を修正することなく、ステップS50のように所望の候補を確定することができる。また、この例のように所望の文字が候補にあれば、以下に説明する画面57以降の修正動作(ステップS51〜S53)を行う必要もなくなる。
一方で、ユーザが所望する候補がなければ(ステップS48でNO)、ステップS46にて画面55の“■”55aで示す部分を入力待ち状態にしたままとする。なお、ユーザが所望する候補がないとは、その候補を見逃した場合や故意に後述のステップS51の入力を行う場合も該当する。実際、この例ではユーザ所望の“入力”が存在するが、候補がないとした場合について、以下の説明を行う。
入力待ち状態にした後、ユーザが目的である“にゅうりょく”と打つため、図16の画面57に示すように、通常のソフトウェアキー領域18bの文字キーをタッチによる文字入力操作により、文字“う”を手Hにより入力する(ステップS51)。なお、画面57ではソフトウェアキー領域18b上の文字キー“あ”を選択した状態のみを示し、フリック入力用のガイドを図示していないが、実際には、この選択によりあ行の他の文字がフリック入力できるようなガイドがここに表示され、その状態でフリック操作(例えば下にフリックさせる操作)を行って“う”の入力を行うものとする。若しくはトグル操作を可能とする。また、画面57でも、画面55と同様に“い”の部分を修正箇所とみなし、“にゅ■りょ”と“■”57aで示す部分が入力待ち状態となっているのが分かる。また、画面55の予測候補55dがそのまま画面57においても予測候補57dとして表示されているのが分かる。
このような“う”の入力により、画面58に示すように、“にゅうりょ”といった具合に“う”58aが入替位置に配置されて表示される(ステップS52)。この表示は、未確定の入力文字を一文字ごとに取り扱うと共に、入替対象となる文字を再配置することで可能となる。画面58においては、予測候補55dが予測候補領域18cから消えて空欄58dとなっている。なお、画面58においても、画面53における最後の文字領域53cに対応する文字領域58cは入力受け付け不可の状態のままとする。
次に、同じく画面58で示すように、ソフトウェアキー領域18b上の確定キーのタッチ選択により、“う”の入力を確定(但し、入替後の文字として確定するだけで、未確定用格納領域13a中の“い”を“う”に書き換えるに過ぎない)し、入れ替え後の文字が決定される。これにより、図16の画面59で示すように、未確定文字列59aの“う”が他の文字と同じ表示形態に戻り、入力位置がステップS41での画面52で示したものと同様に戻って、最後の文字領域59bが入力受け付け可能な状態に、つまり次の文字の入力待ちになる(ステップS53)。このようにユーザ所望の未確定文字列59a(“にゅうりょ”)に修正されることで“にゅうりょ”が予測変換の対象となって、“にゅうりょ”から予測した予測候補59dが予測候補領域18cに表示されることになる。
以上、図11及び図14〜図16を参照して説明した例では、誤って入力した文字を予測し、ユーザが未確定文字を修正する前に予測候補を提示することで、予測候補にユーザが所望する候補がある場合において、所望する入力候補を確定するまでの時間が短縮できる。
次に、図12及び図17を主に参照しながら、誤って入力した文字を別の文字に入れ替える入替動作において、誤タッチにより誤って入力した文字の代わりにどの文字を入力したかったのかを、修正文字を選択する前に予測し、予測した入力文字列の一覧表示を行って選択可能にする処理の手順について説明する。図12は入力文字を入替により訂正する処理の一例を示す図である。図14は図12の処理を実行した際の画面遷移の一例を示す図でもある。また、図17は、図12の処理を実行した際の画面遷移の一例を示す図で、図14に続く画面遷移の一例である。なお、以下の処理は、特に記載しないが、文字編集制御部16が主に行うものとする。
なお、画面60の予測候補60dが図15の予測候補52dと異なった例を挙げているものの、図17の画面60、画面62は基本的に、それぞれ図15の画面54、図16の画面59と同じである。さらに、図12のステップS61〜S66,S70〜S72は基本的に、それぞれ図11のステップS41〜S46,S51〜S53と同じである。ここでは、これらの処理については簡略化して説明する。
まず、図11のステップS41〜S46の処理と同様の処理を実行する(図12のステップS61〜S66)。ここで、ステップS65では、図17の画面60に示したように、図15の画面54のガイド53bと同様のガイド60bを表示させた状態で、“い”60aを選択して下にフリックすることで、文字を入れ替える機能(入替60bb)が選択された状態を示している。なお、この時点で表示されている予測候補は、未だ訂正がなされていないため、誤った予測候補60dのままである。また、画面60でも画面52における未確定文字列52aの最後の文字領域52cに対応する文字領域60cは入力受け付け不可の状態を示すように表示を変更している。
ステップS65での下フリックにより、ステップS66では、画面61に示したように、“い”の部分を修正箇所とみなし、“にゅ■りょ”と“■”61aで示す部分を入力待ち状態とする。画面61においては、ガイド60bの表示領域が空欄61cとなり、入力待ち状態であることを示している。
上述の下フリックにより、文字“い”に対して文字の入れ替えが可能な状態である画面61となるが、このとき、入替対象の文字“い”と入れ替える文字(修正候補)を、マルチタップ入力やフリック入力での誤入力を仮定して決定する。この決定の方法については図11及び図14〜図16を参照して説明した例と同様である。ここでは、“あ”、“う”、“き”、“ち”と決定した例を挙げる。
そして、このような入れ替える文字の候補のそれぞれ(“あ”、“う”、“き”、“ち”)で入替対象の文字“い”を入れ替えた後の未確定文字列を、予測候補(修正文字列候補)55dとして予測候補欄である予測候補領域18cに提示する(ステップS67)。画面61では、予測候補61dとして“にゅありょ”、“にゅうりょ”、“にゅきりょ”、“にゅちりょ”を予測候補領域18cに表示させている。また、画面61においても、図15の画面55と同様に、ガイド60bの表示領域が空欄61cとなり、入力待ち状態であることを示している。
なお、ここでもマルチタップ入力とフリック入力の双方を想定した例を挙げたが、文字列“電話番号を”51aを入力中の方法(入力中の動作)での誤入力のみに限定して(絞って)決定してもよいし、文字の領域内でのタッチ位置から修正予測文字を限定して決定してもよい。このような限定により、予測される結果を絞ることができる。また、この例でも、同行のアイウエオ順が若い方を優先させるなど、入れ替える文字の候補の優先順位を決めておき、その優先順位に基づき予測候補を表示させてもよい。また、入替対象の文字“い”から“あ”、“う”、“き”、“ち”の抽出は、文字編集制御部16自身が実行してもよいし、文字入力制御部13に指示して“い”を文字入力変換部14に渡し、文字入力変換部14が実行してもよい。
このようにして、文字編集制御部16は、未確定の文字列群を生成した上で、文字入力制御部13を介し、それら未確定の文字列群の一覧を表示制御部17に指示して表示させる。また、未確定の文字列は、それぞれの他の文字の候補を強調した状態で表示することが好ましい。例えば画面61の予測候補61dにおいて、“にゅありょ”の中の「あ」だけ、“にゅうりょ”の中の「う」だけ、“にゅきりょ”の中の「き」だけ、“にゅちりょ”の中の「ち」だけを、太文字及び/又はアンダーライン付きにすることで強調でき、ユーザが判断しやすくなる。
そして、画面61にて予測候補61dを表示させた状態で、予測候補中の候補をタッチする操作を受け付けるようにしておき、ユーザが所望する候補があれば(ステップS68でYES)、 ユーザは予測候補中のその候補をタッチし、未確定文字列を確定する(ステップS69)。
この例では、ユーザは“にゅうりょく”と入力することを望んでいたため、ユーザは、“にゅうりょ”の文字を、予測候補61dの中から直接タッチする。これにより、ユーザは入力文字の修正をタッチボタンなどで行うことなく予測候補61dの中から選択し、画面62のように“にゅうりょ”62aが未確定文字列として表示され、その後ろの文字領域62bが新たな入力待ちの状態になる(ステップS71)。この新たな入力待ちの状態では、ステップS61での入力ミス“にゅいりょ”がステップS68で選択された文字列“にゅうりょ”に入れ替わった状態、つまりユーザが所望する正しい入力状態に遷移している。
つまり、ステップS71では、画面62に示すように、“にゅうりょ”62aといった具合に“う”が入替位置に配置されて表示される。この表示は、未確定の入力文字を一文字ごとに取り扱うと共に、入替対象となる文字を再配置することで可能となる。画面62においては、画面53における最後の文字領域53cに対応する文字領域62bは入力受け付け可能な状態に、つまり次の文字の入力待ちになる(ステップS72)。ユーザはここで次に“く”を入力することで、所望する文字列“にゅうりょく”が入力できる。
このように、文字編集制御部16は、未確定の文字列群の一覧が表示された状態で、一覧中の1つの未確定の文字列を選択するタッチ操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、入替対象の文字を、選択された未確定の文字列に含まれる上記他の文字の候補に入れ替える。この入替は文字入力制御部13への指示により行えばよい。
このようにして、ユーザは画面60においてユーザ所望の“にゅうりょ”に修正するように“い”→“う”に文字を入れ替えるために、タッチした指をフリックガイドに従い下にフリックさせる。これにより、ユーザが入力する文字列に修正された形となりユーザが正しい状態で入力を継続できる。この例のように所望の未確定文字列が候補にあれば、以下に説明する画面57以降の修正動作(ステップS70)を行う必要もなくなる。
また、画面62に示すように、“にゅうりょ”が予測変換の対象となってそれに基づく予測候補が抽出され、その予測候補62dとして“入力”、“入寮”等がタッチによる選択が可能な状態で予測候補領域18cに表示される。図12には示さないが、この状態でユーザが“入力”をタッチすることで確定文字列にすることができる。
一方、ユーザが所望する文字列の候補がない場合(ステップS68でNO)、画面61の“■”61aで示す部分を入力待ち状態にしたままとし、文字キーでの入力を待てばよい。つまり、図11のステップS51と同様に、ユーザが目的である“にゅうりょく”と打つため、通常のソフトウェアキー領域18bの文字キーをタッチによる文字入力操作により、文字“う”を手Hにより入力する(ステップS70)。この入力により、ステップS71に進み、上述のような配置の未確定文字列“にゅうりょ”が表示され、ステップS72の入力待ちの状態になる。なお、ユーザが所望する候補がないとは、図11のステップS48で説明した通り、本当に候補がない場合に限ったものではない。
以上、図12及び図17を主に参照して説明した例では、誤って入力した文字の代わりにどの文字を入力したかったのかを、修正文字を選択する前に予測し、その候補である未確定文字列の候補を選択可能とすることで、文字の修正動作を短縮することができる。
次に、図13及び図18を主に参照しながら、誤って入力した文字を別の文字に入れ替える入替動作において、誤タッチにより誤って入力した文字の代わりに同行の文字での修正を行うことを想定し、長押し操作後にフリック操作することで修正する処理の手順について説明する。図13は入力文字を入替により訂正する処理の一例を示す図である。図14は図13の処理を実行した際の画面遷移の一例を示す図でもある。また、図18は、図13の処理を実行した際の画面遷移の一例を示す図で、図14に続く画面遷移の一例である。なお、以下の処理は、特に記載しないが、文字編集制御部16が主に行うものとする。
なお、図18の画面63、画面65は基本的に、それぞれ図15の画面54、図16の画面59(図17の画面60、画面62)と同じである。さらに、図13のステップS81〜S83,S88,S89,S90,S91,S92は基本的に、それぞれ図11のステップS41〜S43,S45,S46,S51,S52,S53(つまり図2のステップS1〜S3,S5,S6,S7,S8,S9)と同じである。ここでは、これらの処理については簡略化して説明する。
まず、図11のステップS41〜S43の処理と同様の処理を実行する(ステップS81〜S83)。ステップS83で、ユーザが間違っている文字をタッチすることにより、その文字に対して編集可能な操作を示すメニュー画像、つまり操作可能な編集機能を方向によって割り振ったフリック操作のガイドが表示される(ステップS84)。ステップS84でのガイドの表示についても、図11のステップS44(図2のステップS4)と基本的に同じであり、図14の画面52において、ユーザが間違っている文字“い”52bを手Hの指でタッチすることで、ガイド53bを含む画面53に遷移する。
しかし、その後に長いタッチであるか否かを、所定時間タッチが継続したか否かで判定する(ステップS85)。換言すれば、ステップS84では図11のステップS44とは異なり、ステップS85の判定を待った状態でのガイド表示となる。ステップS85でNOであった場合には、図2のステップS5〜S9と同じ処理を行う(ステップS88〜S92)。
このようにして、文字編集制御部16は、弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能が入替対象の文字を他の文字に入れ替える機能であった場合には、まず入替対象の文字へのタッチ操作が所定時間以上続いたか否かを判定し、所定時間続かない場合には図2等を参照しながら説明した処理を行う。
一方で、ステップS85でYESであった場合には、ガイド53bを含む画面53から、ガイド63bを含む図18の画面63に遷移する(ステップS86)。つまり、ユーザは、長いタッチであった場合、ガイド53bをガイド63bに変える。
このガイド63bは、画面63に示すように、ユーザの手Hにより“い”63aが長押しされた状態で表示されるが、“い”に対する修正候補を左、上、右、下にそれぞれ、“い”と同行の“あ”、“う”、“え”、“お”を配置させたものである。但し、ユーザは、誤って入力した文字の修正が“い”の同行の“う”であると認識しているときに、このような長押しのタッチ操作を行う。この例では同行の他の文字が正しいことを前提としているが、同行でなくても、“い”に対して複数の文字を予め定めておけばそれらの文字を配置させることができる。なお、この時点で表示されている予測候補は、未だ訂正がなされていないため、誤った予測候補63dのままである。また、画面63でも画面52における未確定文字列52aの最後の文字領域52cに対応する文字領域63cは入力受け付け不可の状態を示すように表示を変更している。
ガイド63bでは、タッチパネルでのフリック入力のように、“あ”、“う”、“え”、“お”のうち所望の文字の方向にフリックさせる操作を受け付けるようになっており、このフリック操作によりユーザが所望する正しい入力状態に遷移することができる。つまり、ガイド63bは、弾く方向によって上記他の文字の候補の中の異なる1つが選択可能に定められた他のメニュー画像の一例である。このようにして、文字編集制御部16は、所定時間以上タッチが続いた場合、入替対象の文字に対して予め定められた複数の文字を上記他の文字の候補とし、ガイド63bのような他のメニュー画像を表示制御部17に表示させる。図18で例示したように、表示スペースを有効利用するためにガイド53bに変えてガイド63bを表示させる。
この例では、ステップS86において、画面63に示したように“い”63aを長押しした状態から上にフリックすることで、ガイド63bのうち“う”63bbが選択され、“う”が入力される(ステップS87)。ここで、画面64では、“い”63aが“■”64aに変わると共に、ガイド63bの表示領域が空欄64cとなり、入力待ち状態であることを示している。ステップS87により、未確定文字列の1つである入替対象の“い”63aが“う”65aに修正され、画面65に遷移される(ステップS91)。このようにして、入力文字列を“にゅうりょ”に修正し、ユーザが入力したい文字列に修正された形となりユーザが正しい状態で入力を継続できる。
つまり、ステップS91では、画面65に示すように、“にゅうりょ”といった具合に“う”65aが入替位置に配置されて表示される。この表示は、未確定の入力文字を一文字ごとに取り扱うと共に、入替対象となる文字を再配置することで可能となる。画面65においては、画面53における最後の文字領域53cに対応する文字領域65bは入力受け付け可能な状態に、つまり次の文字の入力待ちになる(ステップS92)。
このようにして、文字編集制御部16は、ガイド63bが表示された状態で、入替対象の文字のタッチ位置から弾く操作をタッチ入力制御部11で受け付けた場合、上記入替対象の文字を、上記弾く操作が示す方向に対応する上記他の文字の候補に入れ替える。つまり、文字編集制御部16は、弾く操作が示す方向に対応する他の文字の候補を他の文字として採用し、上記入替対象の文字と入れ替える。この入替は文字入力制御部13への指示により行えばよい。
ステップS92の入力待ちの状態から、ユーザが次に“く”を入力することで、所望する文字列“にゅうりょく”が入力できる。また、その未確定文字列“にゅうりょく”による予測変換や変換結果も予測候補領域18cに表示させることができる。
また、画面65に示すように、“にゅうりょ”が予測変換の対象となってそれに基づく予測候補を抽出し、その予測候補65dとして“入力”、“入寮”等をタッチによる選択が可能な状態で予測候補領域18cに表示するようにしてもよい。図13には示さないが、この状態でユーザが“入力”をタッチすることで確定文字列にすることができる。
以上、図13及び図18を主に参照して説明した例では、誤って入力できなかった文字がマルチタップなどでの同行内の文字である場合に、長押しを利用して簡易的にフリック修正を可能とすることで、文字の修正動作を短縮することができる。
以上、図1及び図11〜図18を参照しながら説明したように、本実施形態に係る文字入力装置は、タッチパネルを用いて文字入力するに際し、入力途中の文字列の一部に対して入力ミスの訂正など可能にするだけでなく、補助的な入力機能を付け加えるように構成しているため、入力ミスの訂正に要する手間を低減させることが可能になる。
(その他の変更例)
本発明に係る文字入力装置を中心に説明したが、本発明は、上述した各実施形態に係る文字入力装置についてその制御の流れを例示したように、文字入力方法としての形態も採り得る。また、文字入力装置1における各部の制御プログラムをUIプログラムとして説明したように、本発明は、上述した文字入力装置1における各部として、コンピュータを機能させるプログラムやそのプログラムを記録した可搬の記録媒体としての形態も採り得る。このコンピュータとしては、汎用コンピュータに限らず、マイクロコンピュータやプログラム可能な汎用の集積回路/チップセットなど、様々な形態のコンピュータが適用できる。また、このプログラムは、可搬の記録媒体を介して流通させるに限らず、インターネット等のネットワークを介して、また放送波を介して流通させることもできる。ネットワークを介して受信するとは、外部サーバの記憶装置などに記録されたプログラムを受信することを指す。
本発明に係る文字入力装置を中心に説明したが、本発明は、上述した各実施形態に係る文字入力装置についてその制御の流れを例示したように、文字入力方法としての形態も採り得る。また、文字入力装置1における各部の制御プログラムをUIプログラムとして説明したように、本発明は、上述した文字入力装置1における各部として、コンピュータを機能させるプログラムやそのプログラムを記録した可搬の記録媒体としての形態も採り得る。このコンピュータとしては、汎用コンピュータに限らず、マイクロコンピュータやプログラム可能な汎用の集積回路/チップセットなど、様々な形態のコンピュータが適用できる。また、このプログラムは、可搬の記録媒体を介して流通させるに限らず、インターネット等のネットワークを介して、また放送波を介して流通させることもできる。ネットワークを介して受信するとは、外部サーバの記憶装置などに記録されたプログラムを受信することを指す。
本発明の機能は、記録媒体に記録されたこのプログラムや、ネットワークや放送波を介して受信したこのプログラムを、該当電子機器に備えられた記憶装置に格納し、そのプログラムを主制御部のCPU等の演算処理装置が実行することによって実現できる。なお、上記記録媒体としては、ディスク系(例えば、磁気ディスク、光ディスク等)、カード系(例えば、メモリカード、光カード等)、半導体メモリ系(例えば、ROM、不揮発性メモリ等)、テープ系(例えば、磁気テープ、カセットテープ等)等のいずれの形態の記録媒体であってもよい。
1…文字入力装置、11…入力制御部(タッチ入力制御部)、12…編集入力部、13…文字入力制御部、13a…未確定用格納領域、13b…確定済用格納領域、14…文字入力変換部、15…変換辞書部、16…文字編集制御部、17…表示制御部、18…画面表示部。
Claims (7)
- 文字キーで文字入力を行う対象となる文字入力領域を表示させる表示制御部と、前記文字入力領域に表示中の文字に対する操作を受け付ける入力制御部と、該入力制御部で受け付けた操作に応じて、前記文字入力領域への文字の入力及び前記文字入力領域への入力が確定した文字列の編集を行うと共に、前記文字入力領域への表示の反映を前記表示制御部に指示する編集入力部と、を備えた文字入力装置であって、
前記文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列の中の一文字を選択する操作と、複数種類の編集機能のうち1つの編集機能を選択する操作とを、前記入力制御部で受け付けた場合、前記一文字を前記1つの編集機能により編集する文字編集制御部を備えたことを特徴とする文字入力装置。 - 前記表示制御部は、複数の文字キーを含む複数のキーを配置したソフトウェアキー領域、及び該文字キーで文字入力を行う対象となる文字入力領域を、タッチパネル上に表示させ、
前記入力制御部は、前記ソフトウェアキー領域及び前記文字入力領域に表示中の文字に対するタッチ操作を受け付けるタッチ入力制御部であり、
前記編集入力部は、前記タッチ入力制御部で受け付けたタッチ操作に応じて、前記文字入力領域への文字の入力及び前記文字入力領域への入力が確定した文字列の編集を行うと共に、前記文字入力領域への表示の反映を前記表示制御部に指示し、
前記文字編集制御部は、前記文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列の中の一文字を選択するタッチ操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、弾く方向によって異なる種類の編集機能が定められたメニュー画像を前記表示制御部に指示して表示させ、その状態で前記一文字のタッチ位置から弾く操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、該弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能により編集を行うことを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。 - 前記メニュー画像に表示させる前記編集機能は、前記一文字を削除する機能、前記一文字の一つ前に文字を挿入する機能、前記一文字の一つ後に文字を挿入する機能、前記一文字を他の文字に入れ替える機能、のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の文字入力装置。
- 前記文字入力領域に入力され表示された未確定の文字列に対し、操作者が入力しようとしている文字列の候補を予測し、予測した候補の一覧を前記表示制御部に指示して表示させ、前記一覧が表示された状態で前記一覧中の1つの候補を選択するタッチ操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、前記未確定の文字列を該1つの候補に変換する文字入力変換部を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の文字入力装置。
- 前記メニュー画像に表示させる前記編集機能は、前記一文字を他の文字に入れ替える機能を少なくとも含み、
前記文字編集制御部は、前記弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能が、前記一文字を他の文字に入れ替える機能であった場合には、前記一文字に対して予め定められた複数の文字を前記他の文字の候補とし、前記一文字を前記他の文字の候補のそれぞれに入れ替えてなる未確定の文字列群を生成し、
前記文字入力装置は、前記未確定の文字列群について、操作者が入力しようとしている文字列の候補を予測し、予測した候補の一覧を前記表示制御部に指示して表示させ、前記一覧が表示された状態で前記一覧中の1つの候補を選択するタッチ操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、前記未確定の文字列を該1つの候補に変換する文字入力変換部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の文字入力装置。 - 前記メニュー画像に表示させる前記編集機能は、前記一文字を他の文字に入れ替える機能を少なくとも含み、
前記文字編集制御部は、前記弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能が、前記一文字を他の文字に入れ替える機能であった場合には、前記一文字に対して予め定められた複数の文字を前記他の文字の候補とし、前記一文字を前記他の文字の候補のそれぞれに入れ替えてなる未確定の文字列群を生成し、
該未確定の文字列群の一覧を前記表示制御部に指示して表示させ、前記一覧が表示された状態で前記一覧中の1つの未確定の文字列を選択するタッチ操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、前記一文字を、選択された未確定の文字列に含まれる前記他の文字の候補に入れ替えることを特徴とする請求項2に記載の文字入力装置。 - 前記メニュー画像に表示させる前記編集機能は、前記一文字を他の文字に入れ替える機能を少なくとも含み、
前記文字編集制御部は、前記弾く操作が示す方向に対応する種類の編集機能が、前記一文字を他の文字に入れ替える機能であった場合には、前記一文字へのタッチ操作が所定時間以上続いたか否かを判定し、該所定時間以上続いた場合、前記一文字に対して予め定められた複数の文字を前記他の文字の候補とし、弾く方向によって前記他の文字の候補の中の異なる1つが選択可能に定められた他のメニュー画像を前記表示制御部に表示させ、その状態で前記一文字のタッチ位置から弾く操作を前記タッチ入力制御部で受け付けた場合、前記一文字を、前記弾く操作が示す方向に対応する前記他の文字の候補に入れ替えることを特徴とする請求項2に記載の文字入力装置。
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