JP2013036566A - ネジ接合部のシーリングノズルキャップ及びシーリング方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 部材同士のネジ接合部にシーリング材を加圧充填して包覆する際に使用するシーリングノズルキャップで、接合部を覆う椀状又は筒状のカバー1と充填ノズル2を別体で形成し、このカバー1と充填ノズル2を組み合わせたもので、カバー1は上部を穿孔して穿孔部を形成し、充填ノズル2には、カバー1の穿孔部に嵌合できる外径を有し、内先端部に接合部の形状に合わせた接合部全体を包囲する径よりも少し大きめの円孔20を形成し、カバー1の穿孔部に充填ノズル2を嵌合して組み立てたシーリングノズルキャップ。
【選択図】図5
Description
そこで、本発明が採用した、部材同士のネジ接合部の例えばボルト、ナットをシーリング材で加圧充填して包覆する際に使用するシーリングノズルキャップで、接合部を覆うカバーと充填ノズルを別体で形成し、このカバーと充填ノズルを組み合わせたもので、前記接合部を覆うカバーは、上部を穿孔して穿孔部を形成し、充填ノズルには前記カバーの穿孔部に嵌合できる外径を有する内先端部に孔をナットの対角線の長さより少し大きめの円孔を形成し、充填ノズルの内先端部に形成した円孔の周囲に切り欠き溝を等間隔で複数個形成し、前記カバーの穿孔部に充填ノズルを嵌合して組み立てたシーリングノズルキャップを提供することを目的としている。
部材同士のネジ接合部にシーリング材を加圧充填して包覆する際に使用するシーリングノズルキャップで、接合部を覆う椀状、又は筒状のカバーと充填ノズルを別体で形成し、このカバーと充填ノズルを組み合わせたもので、前記カバーは上部を穿孔して穿孔部を形成し、充填ノズルには、前記カバーの穿孔部に嵌合できる外径を有し、内先端部に接合部の形状に合わせた接合部全体を包囲する径よりも少し大きめの円孔を形成し、前記カバーの穿孔部に前記充填ノズルを嵌合して組み立てた構成である。
部材同士のネジ接合部のボルト、ナットにシーリング材を加圧充填して包覆する際に使用するシーリングノズルキャップで、接合部を覆う椀状、又は筒状のカバーと充填ノズルを別体で形成し、このカバーと充填ノズルを組み合わせたもので、前記カバーは、上部を穿孔して穿孔部を形成し、充填ノズルには前記カバーの穿孔部に嵌合できる外径を有し、内先端部に孔をナットの対角線の長さより少し大きめの円孔を形成し、前記カバーの穿孔部に充填ノズルを嵌合して組み立てた構成である。
請求項1又は請求項2に記載のシーリングノズルにおける充填ノズルの内先端部に形成した円孔の周囲に切り欠き溝を等間隔で複数個形成した構成である。
請求項1〜請求項3のうち、いずれか1項に記載のシーリングノズルキャップにおけるカバーと充填ノズルが別体で形成されているのに換えて、接合部を覆う椀状、又は筒状のカバーと一体的に充填ノズルを形成した構成である。
請求項1〜請求項4のうち、いずれか1項に記載のシーリングノズルキャップにおけるカバーの内周面に断面が三角形状の突起を1箇所、又は複数箇所設けた構成である。
請求項1〜請求項5のうち、いずれか1項に記載のシーリングノズルキャップを既存のシーリング材押し出しガンのシリンダの先端に取り付けた構成である。
請求項1〜請求項6のうち、いずれか1項に記載のシーリングノズルキャップに回転機構を具備した構成である。
部材同士のネジ接合部にシーリング材を加圧充填して包覆する際に使用するシーリングノズルキャップで、接合部を覆う椀状、又は筒状のカバーと充填ノズルを別体で形成し、このカバーと充填ノズルを組み合わせたもので、前記カバーは上部を穿孔して穿孔部を形成し、充填ノズルには、前記カバーの穿孔部に嵌合できる外径を有し、内先端部に接合部の形状に合わせた接合部全体を包囲する径よりも少し大きめの円孔を形成し、前記カバーの穿孔部に前記充填ノズルを嵌合して組み立てたシーリングノズルキャップを用いて、前記充填ノズルの円孔からシーリング材を加圧充填し、充填が完了したら回転させながらシーリングノズルキャップを上方に持ち上げてシーリングを行う構成である。
(1)請求項1〜請求項3に示したものは、カバーとシーリング材充填ノズルを別体に製作し、組み立てて使用するので、充填ノズルを大きさの違う複数種類用意することで、対象箇所である接合部、例えばボルト、ナットの大きさに適合させてシーリング材でボルト、ナットを覆うことができるので、汎用性に優れている。また、本発明のシーリングノズルキャップを使用することで、防水、密封、防錆、緩み止め作業のスピードアップ、仕上げ状態が略均一で綺麗にすることができる。
さらに、充填ノズル部を取り外せるので、清掃がし易いものである。
(2)請求項4に示したものは、カバーと充填ノズルを一体に形成することにより、カバーと充填ノズルを組み立てる必要がないので、部品管理等で管理し易いという効果を有するものである。
(3)請求項5に示したものは、従来存在するシーリング材押し出しガンの充填ノズル部を取り外し、本願発明のシーリングノズルキャップを取り付けるだけでシーリング作業を簡単に行うことができる。
(4)請求項6に示した回転機構を付加することにより、シーリング材でボルト、ナットを覆った後、シーリング材からシーリングノズルキャップを剥離する際に、円滑に、シーリング材が周りに飛び出てしまわないという綺麗な状態でボルト、ナットを覆ったシーリング材からシーリングノズルキャップを剥離することができる。
図1、図2は、本発明の第一実施例のシーリングノズルキャップを示すもので、カバー1と充填ノズル2を分割して別体部品として、カバー1内に充填ノズル2を組み付けるものである。
図1、図2において、カバー1の材質は金属、合成樹脂、合成ゴム等、安価、軽量で強度の強いものを種々選択する。しかも、カバー1の形状はお椀を反転したような形状を有していて、カバー1の椀状の内面は滑り易い、例えばテフロン(登録商標)加工を施してあり、カバー1の内面にシーリング材が固まった後でも綺麗に剥がすことができるものである。尚、図面には椀状のものを示したが、筒状でもよいことは言うまでもない。
しかも、接続固定箇所である、例えばボルト、ナット3を完全に覆える大きさを有し、シーリング材を充填ノズル2から加圧充填することによって、シーリング材はボルト、ナット3を完全に覆った状態にできるものである。
また、シーリング材を出し過ぎた時のはみ出しを検知できるように上部に空気孔18を開け、カバー1の下部からシーリング材がはみ出る前に適量を把握できるようにすることも考えられる。
さらに、カバー1の先端は透明、もしくは半透明にすると目視することができ、シーリング材の充てん量の確認をする上でより有効である。
また、カバー1の椀状部4の先端部5をボルト、ナット3で固定されている周りの部材が、平滑でなくても柔軟にフィットするように軟質な舌片を付与することも有効である。
尚、図4に示すように切り溝6を特に設けなくともシーリング材を充填させることができるのは言うまでもない。
さらに、図面には椀状のものを示したが、図12にも示したようにカバー部も筒状にすることも可能である。
この第2実施例のシーリングノズルキャップは、第一実施例に示したカバー1と充填ノズル2を別体にしたものに換えて一体化したもので切り欠き溝を有さない実施例で、その他は第一実施例と同一なので、具体的な説明は重複するので省略する。
なお、シーリングノズルキャップAを回転させるため、より正確にしかも自動で回転させる機構を設けた実施例について以下、図8〜図11に基づいて詳細に説明する。
シリンダ9の先端側に本発明のシーリングノズルキャップAを取り付けたもので、シリンダ9内のシーリング材パック内のシーリング材を手動式レバーにより押し出すピストン及びピストンロード10を前進させ、シーリングノズルキャップAの充填ノズル2を介してカバー1内にシーリング材を吐出させ、ボルト、ナット3を覆うものである。
図8に示した実施例は、シーリングノズルキャップAの上端に螺旋溝11を有するシャフト12とこの螺旋溝11を案内にバネ13のバネ力を利用して、シーリングノズルキャップAを上方に移動させると、シーリングノズルキャップAは回転(図示されたものは時計方向に回転する)するものを示したものである。
なお、シーリングノズルキャップAを円滑に回転させるために、ベアリング等の軸受14を有することはいうまでもない。
次に図9に示すように、モータ15を利用して自動的にモータ15をスイッチONして回転させることにより、モータ15に取り付けたギヤまたはゴムローラ16と、該ギヤまたはゴムローラ16に噛み合うシーリングノズルキャップAに設けたギヤ部またはゴムローラ17で、シーリングノズルキャップAを回転させることができる。この際、シーリングノズルキャップAを回転させながら手動で持ち上げることにより、ボルト、ナット3を覆ったシーリング材を残しながらシーリングノズルキャップAを持ち上げることができる。この作業を繰り返すことで多数の作業対象箇所、例えばボルト、ナット3を順次シーリング材で覆っていく作業が可能になるものである。
図10に示したものは、より確実にシーリング作業を行うことができるように、シーリングノズルキャップA全体を覆うように形成したガイド部材19を設けたものである。
また、図11に示すように既存のシーリング材押し出しガンの先端にモータを内蔵した本発明のシーリングノズルキャップAを有するもので、シリンダの押部を専用の形状、例えば6角孔等にして、モータ15で回転させシーリングノズルキャップAの充填ノズル2からシーリング材を加圧充填させる実施例も考えられる。なお、この実施例のその他の説明は前記した説明と重複するので、詳細な説明は省略する。尚、効果としてはコンパクト化を図ることができる。
さらに、ボルト、ナット等の接合部にシーリング材で覆う際に使用する本発明のシーリングノズルキャップにおいて、シーリング材を充填した場合、シーリングノズルキャップのカバーの内周面にシーリング材が付着する。このカバー1に付着したシーリング材を剥離させるために、シーリングノズルキャップを回転させながら上方に引き上げることによって、ある程度剥離できるが、これをより完全に近い剥離を行えるように、図13に示すようにカバー1の椀状、または筒状の内周面に断面形状が三角形の鋭利な部分形状を有する突起を1箇所、又は複数箇所(図面で示したものは1箇所設けたものを示す)設けることにより、カバー1を回転した際、前記突起21の尖った部分でカバー1内のシーリング材をかき剥がすことができるものである。
2・・・・充填ノズル
3・・・・ボルト、ナット
4・・・・椀状部
5・・・・先端部
6・・・・切り溝
7・・・・シーリング材
8・・・・押し出しガン
9・・・・シリンダ
10・・・・ピストンロッド
11・・・・螺旋溝
12・・・・シャフト
13・・・・バネ
14・・・・軸受
15・・・・モータ
16・・・・ギヤまたはゴムローラ
17・・・・ギヤ部またはゴムローラ部
18・・・・空気孔
19・・・・ガイド部材
20・・・・円孔
21・・・・突起
A・・・・シーリングノズルキャップ
Claims (8)
- 部材同士のネジ接合部にシーリング材を加圧充填して包覆する際に使用するシーリングノズルキャップで、接合部を覆う椀状、又は筒状のカバーと充填ノズルを別体で形成し、このカバーと充填ノズルを組み合わせたもので、前記カバーは上部を穿孔して穿孔部を形成し、充填ノズルには、前記カバーの穿孔部に嵌合できる外径を有し、内先端部に接合部の形状に合わせた接合部全体を包囲する径よりも少し大きめの円孔を形成し、前記カバーの穿孔部に前記充填ノズルを嵌合して組み立てたことを特徴とするシーリングノズルキャップ。
- 部材同士のネジ接合部のボルト、ナットにシーリング材を加圧充填して包覆する際に使用するシーリングノズルキャップで、接合部を覆う椀状、又は筒状のカバーと充填ノズルを別体で形成し、このカバーと充填ノズルを組み合わせたもので、前記カバーは、上部を穿孔して穿孔部を形成し、充填ノズルには前記カバーの穿孔部に嵌合できる外径を有し、内先端部に孔をナットの対角線の長さより少し大きめの円孔を形成し、前記カバーの穿孔部に充填ノズルを嵌合して組み立てたことを特徴とするシーリングノズルキャップ。
- 請求項1又は請求項2に記載のシーリングノズルにおける充填ノズルの内先端部に形成した円孔の周囲に切り欠き溝を等間隔で複数個形成したことを特徴とするシーリングノズルキャップ。
- 部材同士のネジ接合部にシーリング材を加圧充填して包覆する際に使用するシーリングノズルキャップであって、請求項1〜請求項3のうち、いずれか1項に記載のシーリングノズルキャップにおけるカバーと充填ノズルが別体で形成されているのに換えて、接合部を覆う椀状、又は筒状のカバーに一体的に充填ノズルを形成したことを特徴とするシーリングノズルキャップ。
- 請求項1〜請求項4のうち、いずれか1項に記載のシーリングノズルキャップにおけるカバーの内周面に断面が三角形状の突起を1箇所、又は複数箇所設けたことを特徴とするシーリングノズルキャップ。
- 請求項1〜請求項5のうち、いずれか1項に記載のシーリングノズルキャップを既存のシーリング材押し出しガンのシリンダの先端に取り付けたことを特徴とするシーリングノズルキャップ。
- 請求項1〜請求項6のうち、いずれか1項に記載のシーリングノズルキャップに回転機構を具備したことを特徴とするシーリングノズルキャップ。
- 部材同士のネジ接合部にシーリング材を加圧充填して包覆する際に使用するシーリングノズルキャップで、接合部を覆う椀状、又は筒状のカバーと充填ノズルを別体で形成し、このカバーと充填ノズルを組み合わせたもので、前記カバーは上部を穿孔して穿孔部を形成し、充填ノズルには、前記カバーの穿孔部に嵌合できる外径を有し、内先端部に接合部の形状に合わせた接合部全体を包囲する径よりも少し大きめの円孔を形成し、前記カバーの穿孔部に前記充填ノズルを嵌合して組み立てたシーリングノズルキャップを用いて、前記充填ノズルの円孔からシーリング材を加圧充填し、充填が完了したら回転させながらシーリングノズルキャップを上方に持ち上げてシーリングを行うことを特徴とするシーリング方法。
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