JP2013024356A - ケーブル類保護案内装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】離間配置した左右一対のリンクプレート111、111とリンクプレート111、111相互の屈曲内周側および屈曲外周側にそれぞれ横架した屈曲内周側連結板112と屈曲外周側連結板113とで構成して矩形状枠断面のケーブル類収容空間Rを形成するリンク枠体110が、相互に屈曲自在に多数連結されてケーブル固定端からケーブル移動端に向けてケーブル類を案内保護して、屈曲外周側連結板113が、屈曲外周側連結板113の横架方向に渡って外嵌囲繞する円筒状弾性部材120を備えているケーブル類保護案内装置100。
【選択図】図2
Description
また、ポリエステル系熱可塑性エラストマーを採用した場合には、エラストマーの弾性率の温度依存性が低く、低温時と高温時とで弾性率の変化幅が小さいので、より好ましい。
ここで、図1は、本発明の第1実施例であるケーブル類保護案内装置を示す正面図であり、図2は、図1のリンク枠体と円筒状弾性部材を示す斜視図であり、図3は、固定端ブラケットと移動端ブラケットを省略した図1のケーブル類保護案内部材を示す左側面図であり、図4は、図3のI−I線で示す円筒状弾性部材とガイドレールの接触前の状態を示す断面図であり、図5は、図4の円筒状弾性部材とガイドレールの接触後の状態を示す断面図であり、図6は、図3のII−II線で示す円筒状弾性部材とケーブル類が転がり接触している状態を示す断面図であり、図7は、図3のII−II線で示す円筒状弾性部材が弾性変形してケーブル類を受けている状態を示す断面図である。
なお、本実施例では、リンク枠体110は、優れた強度特性を発揮できるガラス繊維強化ポリアミド系樹脂を用いて成形加工されているが、ポリエステル系樹脂やポリアセタール樹脂であっても良い。
図1における符号Gは、ケーブル固定端F上に敷設されてリンク枠体110を直線状に案内支持するガイドレールを示す。
先行配置したリンク枠体110の連結ピン111dに対して後続配置したリンク枠体110の連結ピン孔111cが嵌合することによって、連続配置されるリンク枠体110同士は、屈曲自在に連結されている。
連続配置されるリンク枠110、110同士が屈曲する際に、先行配置したリンク枠体110の切り欠き部111fに対して後続配置したリンク枠体110の凸部111eが係合することにより、リンク枠体110、110相互の屈曲角度が規制されている。
まず、図2に示すように、屈曲外周側連結板113は、屈曲外周側連結板113の横架方向に渡って外嵌囲繞する円筒状弾性部材120を備えている。
また、この円筒状弾性部材120は、熱硬化性エラストマーから成っている。
これにより、図4および図5に示すように、屈曲時に多角形状の軌道を描いたリンク枠体110が屈曲姿勢から直線姿勢に移行する際に、円筒状弾性部材120が、ガイドレールGに接触するとともに屈曲外周側連結板113とガイドレールGとの間に挟まれた状態で弾性変形するようになっている。
なお、本実施例においては、円筒状弾性部材120に熱硬化性エラストマーを採用したが、対摩耗性や弾性を発揮するエラストマーであれば如何なるものであっても構わない。
これにより、円筒状弾性部材120が、屈曲外周側連結板113の横架方向の左右から縦仕切り板114を挟んで縦仕切り板114を確実に位置決めして、ケーブル類Cが縦仕切り板114に衝突する場合であっても、縦仕切り板114の転倒や脱落を回避して所定の位置に整然とケーブル類Cを仕分けるとともにケーブル類Cの絡まりを防止している。
これにより、例えば、図6に示すように、円筒状弾性部材120が、図6の紙面左方向に水平移動するケーブル類Cと転がり接触して屈曲外周側連結板113を中心に右回りで回転して、ケーブル類Cを屈曲外周側連結板113に直接摺動させることなくケーブル類Cと転がり状態で接触し、また、図7に示すように、円筒状弾性部材120が、屈曲内周側から屈曲外周側に向けて、すなわち、図7の紙面上方向に垂直移動するケーブル類Cに押圧されて屈曲外周側連結板113との間の隙間で弾性変形を伴いながら撓りつつケーブル類を受け止め円筒状弾性部材120とケーブル類Cとの衝突を緩衝している。
ここで、図8は、本発明の第2実施例であるケーブル類保護案内装置に用いるリンク枠体を示す斜視図であり、図9は、図8のリンク枠体を屈曲させる前の状態を示す断面図であり、図10は、図9のリンク枠体を屈曲させて円筒状弾性部材を接触させた状態を示す断面図であり、図11は、図10のリンク枠体をさらに屈曲させて凸部を切り欠き部の側壁に当てた状態を示す断面図である。
本発明の第2実施例であるケーブル類保護案内装置200は、図8に示すように、上述した第1実施例のケーブル類保護案内装置100と比較すると、円筒状弾性部材220の構成のみが異なっており、その余の部品構成については、基本的に何ら変わることがないため、上述した第1実施例のケーブル類保護案内装置100と同一の部材について対応する200番台の符号を付すことにより、その重複する説明を省略する。
まず、従来のケーブル類保護案内装置500に用いられるリンク枠体510は、図13および図14に示すように、リンク枠体510の屈曲時に、凸部511eおよび切り欠き部511fが係合しており、凸部511eが切り欠き部511fの側壁511fsに衝突して屈曲動作を終了する。
一方、本実施例のケーブル類保護案内装置200に用いられるリンク枠体210は、図9乃至図11に示すように、リンク枠体210を屈曲させると、凸部211eが切り欠き部211fの側壁211fsに当接する前に、互いに隣接するリンク枠体210の屈曲内周側にそれぞれ設けられてリンクプレート211の屈曲内周側のプレート側縁211hよりも張り出した円筒状弾性部材220、220同士が外接する。
その後、リンク枠体210は、円筒状弾性部材220を弾性変形させながら凸部211eが切り欠き部211fの側壁211fsに当接するまで屈曲し続けて、凸部211eが切り欠き部211fの側壁211fsに当接すると屈曲動作を終了する。
110、210、510 ・・・ リンク枠体
111、211、511 ・・・ リンクプレート
111a、211a・・・ 前方連結部
111b、211b・・・ 後方連結部
111c、211c・・・ 連結ピン孔
111d、211d・・・ 連結ピン
111e、211e、511e・・・ 凸部
111f、211f、511f・・・ 切り欠き部
211fs、511fs・・・側壁
111g・・・屈曲外周側のプレート側縁
211h・・・屈曲内周側のプレート側縁
112、212、512 ・・・ 屈曲内周側連結板
113、213、513 ・・・ 屈曲外周側連結板
114、214 ・・・ 縦仕切り板
120、220 ・・・ 円筒状弾性部材
130、 530 ・・・ 固定端ブラケット
140、 540 ・・・ 移動端ブラケット
C ・・・ ケーブル類
F ・・・ ケーブル固定端
G ・・・ ガイドレール
M ・・・ ケーブル移動端
R ・・・ ケーブル類収容空間
Claims (4)
- 離間配置した左右一対のリンクプレートと該リンクプレート相互の屈曲内周側および屈曲外周側にそれぞれ横架した屈曲内周側連結板と屈曲外周側連結板とで構成して矩形状枠断面のケーブル類収容空間を形成するリンク枠体が、相互に屈曲自在に多数連結されてケーブル固定端からケーブル移動端に向けてケーブル類を案内保護するケーブル類保護案内装置において、
前記屈曲外周側連結板が、該屈曲外周側連結板の横架方向に渡って外嵌囲繞する円筒状弾性部材を備えていることを特徴とするケーブル類保護案内装置。 - 前記円筒状弾性部材が、前記屈曲外周側連結板を中心に回動自在に遊嵌されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル類保護案内装置。
- 前記円筒状弾性部材が、前記屈曲内周側連結板と屈曲外周側連結板とに係合してケーブル類収容空間内を左右に区画する縦仕切り板を挟持して位置決めするように前記屈曲外周側連結板の横架方向に渡って分割配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブル類保護案内装置。
- 前記屈曲内周側連結板が、該屈曲内周側連結板の横架方向に渡って外嵌囲繞する円筒状弾性部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のケーブル類保護案内装置。
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