JP2013014384A - シート保持装置 - Google Patents

シート保持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013014384A
JP2013014384A JP2011146171A JP2011146171A JP2013014384A JP 2013014384 A JP2013014384 A JP 2013014384A JP 2011146171 A JP2011146171 A JP 2011146171A JP 2011146171 A JP2011146171 A JP 2011146171A JP 2013014384 A JP2013014384 A JP 2013014384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
guide
plate
knob
elastic piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011146171A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Asada
哲男 浅田
Shinichi Hisada
真一 久田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2011146171A priority Critical patent/JP2013014384A/ja
Publication of JP2013014384A publication Critical patent/JP2013014384A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】シートの重送を抑制できるシート保持装置を提供する。
【解決手段】メイントレイは、シートが載置される載置面を有する載置板と、シートを案内する傾斜面が設けられた傾斜板と、シートを傾斜面に近接または当接させるリアガイド80とを備えている。リアガイド80は、載置板にスライド可能に保持された基部81と、基部81から延出された第2弾性片90とを備えている。第2弾性片90は、弾性変形可能な弾性部91,92と、弾性部91,92から下向きへ突出されて載置板と係脱される第2突起98,99と、弾性部91,92の自由端から上向きへ突出された当接部94,95とを備えている。当接部94,95は、傾斜板の傾斜面とほぼ平行な第1面101と、第1面101の下側に設けられており、載置板の載置面に対してほぼ垂直な第2面102とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、載置板にスライド可能に支持された位置決め部材により載置板上のシートを位置決めし、位置決めされた位置から給送されるシートを案内部に設けた傾斜面により案内するシート保持装置に関する。
従来より、シートを搬送して画像を記録する画像記録装置や、画像が記録されたシートを搬送して当該画像を読み込むスキャナが知られている。この画像記録装置やスキャナには、搬送前のシートを保持するシート保持装置を備えたものがある。このシート保持装置には、シートが載置される載置板と、この載置板に載置されたシートの位置決めを行う位置決め部材と、載置板から給送されるシートを斜め上方へ案内する案内部と、を備えたものがある(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された給紙カセット(シート保持装置)は、トレイ本体(載置板)と、傾斜板(案内部)と、リアガイド(位置決め部材)と、を備えている。傾斜板は、装置背面側へ傾斜しており、トレイ本体から給送方向へ給送される記録用紙(シート)を斜め上方へ案内する。リアガイドは、トレイ本体にスライド可能に支持された基部と、この基部に設けられた摘み部と、を備えている。この摘み部には、記録用紙の端に当接されるガイド面が設けられている。ガイド面は、傾斜板側へ傾斜して設けられている。
特開2008−162704号公報
記録用紙のサイズに応じたリアガイドの位置をトレイ本体に刻印する技術がある。このようなトレイ保持装置に記録用紙を補給するに当たっては、ユーザは、所定位置に位置合わせされたリアガイドと傾斜板との間にシートを落とし込む補給方法を採り得る。また、補給する記録用紙のサイズが補給前にトレイ本体に載置されていた記録用紙のサイズと変わらない場合も、上述の補給方法が採られ得る。このような補給方法では、傾斜板とリアガイドのガイド面との間の距離が記録用紙の長さとちょうど同じであると、傾斜して設けられたガイド面のためにシートを補給し難くなる。そこで、傾斜板とガイド面との間の距離を記録用紙の長さよりも若干長くなるようにすると、記録用紙を補給し易くなる。しかしながら、トレイ本体に重ねて載置された複数枚のシートのうち、一番下のシートの端が傾斜板から離れるおそれが生じる。そうすると、複数枚のシートが重なって給送されるおそれが生じる。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のシートが重なって送り出される重送の発生を抑制できる手段を提供することにある。
(1) 本発明のシート保持装置は、シートが載置される載置面を有する載置板と、上記載置面に対して起立されており、上記載置面からシートが送り出される第1向きにおいて、上記載置面に対する垂直方向より上記第1向きへ傾斜した傾斜面を有する案内部と、
上記載置板に対して上記第1向きに沿った方向へスライド可能に設けられた位置決め部材と、を具備している。上記載置板は、上記第1向きに沿った方向へ延び、上記位置決め部材のスライドを案内するガイドレールと、上記ガイドレールに沿って複数が配置され、上記位置決め部材を係止する係止部と、を具備している。上記位置決め部材は、上記ガイドレールにスライド可能に保持された基部と、上記基部に弾性的に姿勢変化可能に連結された弾性片と、上記弾性片に設けられており、上記弾性片の姿勢変化により上記係止部と係脱可能な被係止部と、を具備している。上記弾性片は、上記係止部により係止された姿勢において、上記載置面に対して第1角度に傾斜された第1面と、上記第1面より下側に設けられており、上記係止部により係止された姿勢において、上記第1角度よりも大きい第2角度において上記載置面に対して傾斜された第2面と、を有している。上記第1面と上記第2面とは、上記載置面に載置されるシートの上記第1向き上流側の端と当接可能に設けられている。
ユーザがシート保持装置にシートを補給する手順として、シートを載置板に載置した後、位置決め部材を第1向きへスライドさせてシートの端に当接させる手順と、所定位置にある位置決め部材と傾斜面との間にシートを配置する手順とがある。シートを載置板に載置した後に位置決め部材をスライドさせる手順の場合、複数枚のシートのうち下層側のシートは、スライドされた位置決め部材の第2面に押され、傾斜面に当接される。所定位置にある位置決め部材と傾斜面との間にシートが配置される手順の場合、下層側のシートは、第2面に当接することにより、第1向きとは反対向きへの移動が制止され、傾斜面から離れることが防止される。この第2面は、第1角度よりも大きい第2角度において上記載置面に対して傾斜されているので、第1面と傾斜面との距離がシートの長さよりも若干長くても、シートを傾斜面に当接させることができる。また、第2面は、スライド可能に載置板に保持された基部ではなく、載置板に係止される弾性片に設けられている。よって、基部のがたつきによって第2面が第1向きにおいて位置ずれすることが抑制され、下層側のシートが傾斜面に当接した状態を維持することができる。
(2) 上記係止部は、上記第1向きと直交する第2方向における上記ガイドレールの両側にそれぞれ設けられたものであり、上記弾性片は、上記第2方向における上記基部の両側に配置されており、上記被係止部は、各弾性片にそれぞれ設けられており、上記各係止部とそれぞれ係脱可能であってもよい。弾性片を確実に係止することができる。
(3) 上記位置決め部材は、上記基部から上向きへ突出された第1摘み部と、上記弾性片の自由端から上向きへ突出されており、上記第1向きにおいて上記第1摘み部と対向する第2摘み部と、をさらに有しており、上記第2摘み部が上記第1摘み部に近づくことにより、上記弾性片が弾性変形されて上記被係止部と上記係止部との係合が解除されるものであってもよい。位置決め部材をスライドさせるために掴む動作により係止部と被係止部との係合を解除できるので、位置決め部材の操作が容易になる。
(4) 上記載置面には、載置される各サイズのシートの上記第1向きにおける長さの差だけ上記第1向きへ相互に離間された複数のマーク、及び当該各マークに対応するシートのサイズ情報を表示する表示部が設けられており、上記位置決め部材には、上記シートに当接する位置において上記マークを指す指示部が設けられたものであってもよい。位置決め部材を配置する位置をユーザに容易に認識させることができる。
本発明によれば、位置決め部材の第2面は、第1角度よりも大きい第2角度において載置面に対して傾斜されており、また、載置板に係止される弾性片に設けられているので、下層側のシートの端を傾斜面に確実に当接させることができ、その結果、複数枚のシートが重なって給送される重送の発生を抑制することができる。
画像記録装置10の斜視図である。 プリンタ部11の内部の模式的な断面図である。 メイントレイ40の斜視図である。 左右方向9におけるメイントレイ40の中央部を通る縦断面図である。 (A)はリアガイド80の上面側の斜視図であり、(B)はリアガイド80の下面側の斜視図である。 (A)はリアガイド80の平面図であり、(B)は(A)のBB断面図である。 (A)は突起99を通るリアガイド80の縦断面図であり、(B)は変形例1におけるリアガイド80の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明がされる。なお、実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明では、画像記録装置10を使用可能に設置した状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義されている。また、操作部13が画像記録装置10の前面(正面)側に設けられているものとして前後方向8が定義されている。また、画像記録装置10を前側から見て左右方向9が定義されている。
[画像記録装置10の概要]
図1に示されるように、画像記録装置10は、シート15(図2)に画像を記録するプリンタ部11と、原稿(不図示)に記録された画像を取り込むスキャナ部12と、を備えており、プリント、スキャン、コピー等を実行可能である。スキャナ部12は任意の構成である。以下では、スキャナ部12の説明は省略されている。
プリンタ部11は、パーソナルコンピュータなどの外部機器や操作部13により印刷指示を受けてシート15(図2)への画像記録を行う。シート15は、記録用紙や、光沢紙や、葉書等であり、給紙カセット16に保持されている。この給紙カセット16は、筺体14の下部に収納されている。筺体14は、給紙カセット16を露出させる開口17を前後方向8における前面の下部に有している。給紙カセット16は、開口17を通じて筺体14から前方へ向かってスライドされて引き出され、または、開口17を通じて筺体14へ挿入される。給紙カセット16については、後で詳細な説明がされる。
[プリンタ部11]
図2に示されるように、プリンタ部11は、シート15を給紙カセット16から送り出す給送部20、シート15が通過する搬送路30、シート15を挟んで搬送するローラ対35,36、シート15に画像を記録する記録部28を筐体14(図1)内に備えている。これらを構成する部材は、筺体14や、筺体14内に設けられた不図示のフレームに取り付けられている。
給送部20は、フレームに回転可能に支持された支軸21と、支軸21に一端部が回動可能に支持されたアーム22と、アーム22の他端部に回動可能に支持された給送ローラ23と、アーム22に設けられた複数個のギア24と、を備えている。アーム22は、支軸21から後方斜め下へ向かって延びるように設けられている。アーム22は、支軸21周りに回動されることにより、給紙カセット16に載置された複数枚のシート15のうち一番上のシート15に給送ローラ23を当接させる。支軸21が不図示の駆動モータにより回転されると、支軸21の回転が複数個のギア24により給送ローラ23へ伝達される。支軸21により回転された給送ローラ23は、当接するシート15を後向き25(第1向きに相当する)へ送り出す。送り出されたシート15は、後述される給紙カセット16の傾斜板43により搬送路30へ案内される。
上述のような振り子式のアーム22を用いた場合、給送ローラ23は、アーム22により、回転時にシート15に押し付けられる。給送ローラ23がアーム22によりシート15に押し付けられる力は、給紙カセット16のメイントレイ40に載置されたシート15の枚数が少なくなるほど大きくなる。つまり、メイントレイ40に載置されたシート15の枚数が少なくなるほど給送ローラ23の高さが低くなり、シート15の上面とアーム22とのなす角度が変化し、その結果、給送ローラ23がアーム22によりシート15に押し付けられる力が大きくなる。この力が大きくなると、シート15間の摩擦力が大きくなり、重送が生じ易くなる。つまり、メイントレイ40に載置されたシート15の枚数が少なくなるほど重送が生じ易くなる。この重送は、後述されるリアガイド80により抑制される。詳しくは後述される。
シート15が送り出される搬送路30は、図2において一点鎖線により示された湾曲路31と、2点鎖線により示された直線路32と、を備えている。湾曲路31は、給紙カセット16の傾斜板43の上端を基端として上方へ向かって湾曲して延びている。直線路32は、湾曲路31の終端から前方へ向かって直線状に延びている。搬送路30は、複数個のガイド部材33及びプラテン34により区画された空間である。プラテン34は、給紙カセット16の上側に配置されており、直線路32の下面の一部を区画している。プラテン34の前後方向8における後側に第1のローラ対35が設けられている。第1のローラ対35は、不図示の駆動モータにより回転される搬送ローラ35Aと、搬送ローラ35Aの下側に配置された従動ローラ35Bと、を備えている。第1のローラ対35は、搬送路30にあるシート15を挟んで前後方向8における前向きへ搬送する。
第2のローラ対36は、前後方向8におけるプラテン34の前側に設けられている。第2のローラ対36は、不図示の駆動モータにより回転される排紙ローラ36Aと、排紙ローラ36Aの上側に配置された拍車ローラ36Bと、を備えている。第2のローラ対36は、搬送路30にあるシート15を挟んで前後方向8における前向きへ搬送する。シート15は、ローラ対35、36によりプラテン34上において間欠搬送され、記録部28により画像が記録される。
記録部28には、インク滴を吐出するインクジェット記録方式のものが用いられている。但し、静電記録方式など、他の記録方式の記録部が用いられてもよい。記録部28は、プラテン34の上側に配置されたキャリッジ29に搭載されている。キャリッジ29は、左右方向9(図2における紙面に垂直な方向)に沿って往復動が可能なように支持されている。記録部28は、左右方向9へ往復動されながら、プラテン34上のシート15へインク滴を吐出し、画像記録を行う。画像が記録されたシート15は、第2のローラ対36により、給紙カセット16へ排出される。以下、給紙カセット16について、詳しい説明がされる。
[給紙カセット16]
図2に示されるように、給紙カセット16は、シート15(シートに相当する)が載置されるメイントレイ40(シート保持装置に相当する)と、画像記録後のシート15を受ける排紙トレイ18と、を備えている。メイントレイ40及び排紙トレイ18は樹脂成型品である。
[メイントレイ40]
図3に示されるように、メイントレイ40は、シート15(図2)が載置される載置板41(載置板に相当する)と、載置板41の上面である載置面41A(載置面に相当する)から起立する前板42、左側板(不図示)、右側板45及び傾斜板43(案内部に相当する)と、を備えている。
[載置板41]
載置板41は、上下方向7を厚みとする矩形板状の外形を呈している。載置板41の載置面41Aには、A4サイズやB5サイズやリーガルサイズなど、種々のサイズのシート15が載置される。そのため、載置板41には、サイドガイド機構60及びリアガイド80(位置決め部材に相当する)が設けられている。サイドガイド機構60は、載置板41に載置された種々のサイズのシート15をセンタ合わせにより位置決めし、且つ後向き25へ送り出されるシート15の斜行を防止するものである。センタ合わせとは、シート15の左右方向9における中央を載置板41の左右方向9における中央に一致させる位置合わせを意味する。一方、リアガイド80は、シート15の先端(前後方向8における後端)を傾斜板43に当接または近接させるためのものである。サイドガイド機構60及びリアガイド80については後述される。
図3の一点鎖線の拡大図に示されるように、載置板41は、リアガイド80をスライド可能に保持する一対のガイドレール53,54(ガイドレールに相当する)を備えている。このガイドレール53,54は、載置板41を貫通する貫通孔52の周壁により構成されている。詳細には、貫通孔52は、前後方向8へ延びるように設けられており、貫通孔52の左右方向9における左壁及び右壁によりガイドレール53,54が構成されている。貫通孔52は、リアガイド80を左右方向9における載置板41の中央部に配置するため、左右方向9における載置板41の中央部に設けられている。これは、シート15がセンタ合わせで位置決めされるためである。貫通孔52が左右方向9における載置板41の中央部に設けられたことにより、リアガイド80は、いずれのサイズのシート15にも当接でき、シート15の先端(前後方向8における後端)を傾斜板43に当接または近接させることができる。詳しくは後述される。
ガイドレール53,54の左右方向9(第2方向に相当する)における両側には、リアガイド80を係止する複数の第1溝55,56(係止部に相当する)が設けられている。なお,図3及び図7では、一部の第1ガイド溝55,56にのみ符号が付されている。第1ガイド溝55,56は、載置面41Aから凹んで設けられている。複数の第1溝55は、左右方向9へそれぞれ延びており、且つ前後方向8において互いに隣接して設けられている。第1溝55は、図7(A)に示されるように、左右方向9を法線方向とする断面において、略三角形状(V字状)となるように設けられている。第1溝56は、左右方向9において第1溝55と左右対称となる形状に設けられている。
図3に示されるように、載置板41には、サイドガイド機構60のガイド部材61を係止する複数の第2溝57が載置面41Aから凹んで設けられている。第2溝57は、第1溝55,56と同様の形状に設けられている。但し、複数の第2溝57は、前後方向8へそれぞれ延びており、左右方向9において互いに隣接して設けられている。第2溝57は、ガイド部材61の配置位置に合わせた位置に設けられている。詳細には、第2溝57は、左右方向9における載置板41の右部であって、且つ前後方向8における載置板41のほぼ中央部に設けられている。
図3に示されるように、載置板41の載置面41Aには、複数のマーク49(マークに相当)が設けられている。マーク49は、リアガイド80の配置位置をユーザに認識させるためのものである。マーク49は、後述されるリアガイド80の指示部100(図5)に合わせ、左右方向9における貫通孔52の左側に設けられている。
マーク49は、載置面41Aから上向きへ突出されており、且つ左右方向9へ延びる線状のリブにより構成されている。各マーク49は、載置板41に載置される各サイズのシート15(図2)の前後方向8における長さの差だけ、前後方向8において相互に離間されて設けられている。一のマーク49は、一のシート15のサイズに対応している。載置面41Aにおける各マーク49の近傍には、対応するシート15のサイズ情報(例えばA4)を表示する表示部44(表示部に相当する)が設けられている。
また、マーク49は、リアガイド80がシート15の端(前後方向8における前端)に当接する位置にあるときに、リアガイド80の指示部100(図5)が上下方向7において重なる位置に設けられている。つまり、指示部100がマーク49に重なる位置までリアガイド80をスライドさせると、リアガイド80がシート15に当接される。詳しくは後述される。なお、図3では、指示部100の図示が省略されている。
載置板41には、サイドガイド機構60のガイド部材61,62を位置合わせするためのマーク及び表示部(不図示)も設けられている。
[前板42]
前板42は、前後方向8における載置板41の前端部から上向きへ突出されている。前板42には、ユーザが給紙カセット16をスライドさせる際に把持する把持部46が設けられている。
[左側板及び右側板45]
左側板(不図示)は、左右方向9における載置板41の左端部から上向きへ突出されている。右側板45は、左右方向9における載置板41の右端部から上向きへ突出されている。図2に示されるように、左側板及び右側板45の上に、排紙トレイ60が載置されている。
[傾斜板43]
図2に示されるように、傾斜板43は、載置板41から後向き25へ送り出されたシート15を搬送路30へ案内する傾斜面47(傾斜面に相当する)を備えている。傾斜面47は、載置面41Aの前後方向8における後端から後方斜め上へ向かって延びている。傾斜面47は、後方斜め上向き26及び左右方向9(紙面に垂直な方向)へ拡がった面である。傾斜面47と載置面41Aとがなす角度のうち、前後方向8における前側の角度である傾斜角度α3(図4)は、約110度にされている。
図3に示されるように、傾斜面47からは、複数の分離突片48が突出されている。分離突片48は、複数枚のシート15(図2)が重なって載置板41から送り出される重送を防止するためのものである。分離突片48は、一番上のシート15の下に位置するシート15に当接することにより、重なったシート15を分離させる。複数の分離突片48は、後方斜め上向き26(図2)に沿って1列に並んで設けられている。また、分離突片48は左右方向9における傾斜板43の中央部に配置されている。これは、シート15がセンタ合わせで載置板41に載置されるからである。つまり、いずれのサイズのシート15においても重なったシート15を分離できるように、分離突片48は、左右方向9における傾斜板43の中央部に設けられている。
[サイドガイド機構60]
図3に示されるように、サイドガイド機構60は、左右方向9へスライド可能に載置板41に保持された左右一対のガイド部材61,62と、一対のガイド部材61,62を連動して移動させるピニオンギア63と、を備えている。シート15(図2)は、後述のリアガイド80により傾斜板43に寄せて載置板41に載置されるので、一対のガイド部材61,62は、いずれのサイズのシート15においても位置決めできるように、載置板41の後部に配置されている。ピニオンギア63は、ガイド部材61,62の間に配置されている。詳細には、ピニオンギア63は、前後方向8における載置板41の後部であって、且つ左右方向9における中央部に設けられている。
ガイド部材61は、載置板41の左右方向9における右部に配置されている。ガイド部材61は、載置面41Aに載置された支持板64と、支持板64の右端部から上向きへ突出されたガイドリブ65と、支持板64から左方へ向かって延出されたラックギア66と、を備えている。ラックギア66は、ピニオンギア63の前側において、ピニオンギア63と噛み合っている。
支持板64には、上下方向7へ弾性変形可能な第1弾性片67が設けられている。左右方向9における第1弾性片67の右端部からは、ユーザにより摘まれる摘み片68が上向きへ突出されている。また、第1弾性片67の下面からは、載置板41の第2溝57に嵌る第1突起(不図示)が下向きへ突出されている。この第1突起が第2溝57に嵌ることにより、ガイド部材61は載置板41に係止される。
ガイド部材62は、載置板41の左右方向9における左部に配置されている。ガイド部材62は、支持板70、ガイドリブ71及びラックギア72を備えており、第1弾性片67及び摘み片68が設けられていない他は、ガイド部材61と左右対称な形状である。ガイド部材62のラックギア72は、ピニオンギア63の後側において、ピニオンギア63と噛み合っている。
ユーザは、ガイドリブ66と摘み片68とを摘んで第1弾性片67を撓ませ、第1突起(不図示)を第2溝57から外し、ガイド部材61を左右方向9における左向きへスライドさせる。そうすると、支持板64がシート15(図2)の左右方向9における右端部を支持し、ガイドリブ66がシート15の右端に当接される。また、ガイド部材61が左向きへスライドされると、ピニオンギア63によりガイド部材62が右向きへスライドされる。そうすると、支持板70がシート15の左右方向9における左端部を支持し、ガイドリブ71がシート15の左端に当接される。このように、載置板41に載置された種々のサイズのシート15は、サイドガイド機構90により、センタ合わせで位置決めされる。
[リアガイド80]
図3〜6に示されるように、リアガイド80は、載置板41のガイドレール53,54にスライド可能に保持された基部81(基部に相当する)と、基部81から延出された第2弾性片90(弾性片に相当する)と、を備えている。第2弾性片90は、載置板41に係止され、且つシート15に当接されるものである。詳しくは後述される。
[基部81]
図5,6に示されるように、基部81は、貫通孔52(図3)の上下両側に配置されて上下方向7において対向する一対の対向板82,83と、貫通孔52に挿通され且つ対向板82,83を連結する連結片84と、を備えている。連結片84は、上端において対向板82の左右方向9における中央部と結合されており、下端において対向板83の左右方向9における中央部と結合されている。対向板82,83の左右方向9における左部及び連結片84により、ガイドレール53(図3)が嵌るレール溝85が区画されている。対向板82,83の左右方向9における右部及び連結片84により、ガイドレール54(図3)が嵌るレール溝86が区画されている。
リアガイド80が載置板41(図3)から脱落しないように、対向板82の左右方向9における幅W1(図5(A))及び対向板83の左右方向9における幅W2(図5(B))は、貫通孔52の左右方向9における幅W3(図3)よりも広くされている。また、リアガイド80がスムースにスライドできるように、上下方向7における対向板82と対向板83との間の離間距離L1(図5(B))は、ガイドレール53,54の上下方向7における厚みT(図4)よりも長くされている。また、リアガイド80がスムースにスライドできるように、連結片83の左右方向9における幅W4(図5(A))は、貫通孔52の幅W3(図3)よりも狭くされている。このように構成されることにより、基部81は、前後方向8へスムースにスライドすることができる。
対向板82は、上面においてシート15(図2)の一部(前後方向8における前端部)を支持する。連結片84及び対向板82の前後方向8における後端部には、シート15を対向板82の上面へ案内するガイド面88が設けられている。ガイド面88は、連結片84の前後方向8における後端から対向板82の上面まで前方斜め上へ向かって延びている。リアガイド80が後向き25(図2)へスライドされると、シート15は、ガイド面88により対向板82の上面へ案内される。
基部81には、後述される第2弾性片90の第2摘み部93と共にユーザにより摘まれる第1摘み部87(第1摘み部に相当する)が設けられている。第1摘み部87は、対向板81の上面の前後方向8における前端部から上向きへ突出されている。
[第2弾性片90]
図5,6に示されるように、第2弾性片90は、一対の弾性部91,92、一対の連結部96,97、第2摘み部93、一対の当接部94,95、及び指示部100を備えている。連結部96,97は、弾性部91,92と対向板82とを連結するものである。第2摘み部93(第2摘み部に相当する)は、ユーザにより摘まれるものである。当接部94,95は、シート15(図2)に当接されるものである。指示部100は、リアガイド80の配置位置をユーザに認識させるものである。
弾性部91,92は、上下方向7を厚みとする板状の外形を呈しており、基部81の左右方向9における両側に配置されている。弾性部91,92の上面は、対向板82の上面と同じ高さ位置にある。リアガイド80は、弾性部91,92の上面及び対向板82の上面とにおいてシート15(図2)の一部(前後方向8における前端部)を支持する。弾性部91,92の前後方向8における後端部には、シート15を弾性部91,92の上面へ案内するガイド面91A,92Aが設けられている。ガイド面91A,92Aは、弾性部91,92の前後方向8における後端から上面まで前方斜め上へ向かって延びている。リアガイド80が後向き25(図2)へスライドされると、シート15の一部(前後方向8における前端部)は、ガイド面91A,92A及びガイド面88により、弾性部91,92の上面及び対向板82の上面へ案内される。
弾性部91,92は、連結部96,97により対向板82と連結されている。連結部96は、左右方向9における弾性部91の右側面の後端部と、左右方向9における対向板82の左側面の後端部とを連結している。連結部97は、左右方向9における弾性部92の左側面の後端部と、左右方向9における対向板82の右側面の後端部とを連結している。このように対向板82と連結された弾性部91,92は、前後方向8における前端を自由端として、対向板82と連結している箇所を中心に回動するよう上下方向7へ撓むことができる。なお、弾性部91,92が弾性変形可能なように、リアガイド80は、弾性を有する樹脂材料により成型された樹脂成型品である。
弾性部91,92は、上述されたように、対向板82の左右方向9における両側に配置されており、ガイドレール53,54(図3)の左右両側に設けられた第1溝55,56の上側に位置している。この第1溝55,56へ向かって、弾性部91,92の下面から第2突起98,99(被係合部に相当する)が突出されている。第2突起98、99は、図6(B)に示されるように、左右方向9を法線方向とする断面において、略三角形状に設けられている。図7(A)に示されるように、第2突起98,99は、外力がリアガイド80に加わっていないときは、第1溝55,56に嵌っている。第2突起98,99が第1溝55,56に嵌ることにより、第2弾性片90は載置板41に係止される。
図5に示されるように、第2摘み部93は、前後方向8を厚みとする板状の外形を呈しており、第1摘み部87の前後方向8における前側に配置されている。第2摘み部93は、左右方向9における両端部において弾性部91,92と結合されている。よって、ユーザにより第2摘み部93及び第1摘み部87が摘まれ、第2摘み部93が第1摘み部87に近づくと、弾性部91,92が上下方向7へ撓み、第1溝55,56(図3)に嵌っていた第2突起98,99が第1溝55,56から外れる。そうすると、リアガイド80はスライド可能となる。
当接部94,95は、左右方向9を厚みとする板状の外形をそれぞれ呈している。当接部94は、第2摘み部93の左右方向9における左端部から前後方向8における後方へ向かって突出されている。当接部94の下端部は、弾性部91の前後方向8における前端(自由端)と結合されている。当接部95は、第2摘み部93の左右方向9における右端部から前後方向8における後方へ向かって突出されている。当接部95の下端部は、弾性部92の前後方向8における前端(自由端)と結合されている。当接部94と当接部95とは、左右対称となる形状に設けられている。よって、以下では、図4及び図6(B)に現れる当接部95について説明がされる。
図6(B)に示されるように、当接部95は、前後方向8における後側に、第1面101(第1面に相当する)、第2面102(第2面に相当する)及び湾曲面103を備えている。湾曲面103は、第1面101と第2面102とを滑らかに繋ぐ円弧状の面である。図4に示されるように、第1面101、第2面102及び湾曲面103は、シート15に当接される面である。第1面101、第2面102及び湾曲面103は、シート15に当接可能なように、第1摘み部87の前面より前側に配置されている。
図4に示されるように、第1面101は、上下方向7における当接部95の中央部付近から当接部95の上端部付近まで延びており、載置板41に載置される複数枚のシート15のうち上層側のシート15Aに当接される。図7に示されるように、第1面101は、第2突起99が第1溝56に嵌った状態において、載置面41Aとのなす角度が第1角度α1(第1角度に相当する)となるように設けられている。第1角度α1は、載置面41Aと第1面101とがなす角度のうち、傾斜面47側の角度である。第1角度α1は、第1面101が傾斜面47とほぼ平行となる角度(約70度)にされている。
図4に示されるように、第2面102は、上下方向7における当接部95の中央部付近から弾性部92(図5)の上面まで延びており、載置板41に載置される複数枚のシート15のうち下層側のシート15Bに当接される。図7に示されるように、第2面102は、第2突起99が第1溝56に嵌った状態において、載置面41Aとのなす角度が第2角度α2(第2角度に相当する)となるように設けられている。第2角度α2は、載置面41Aと第2面102とがなす角度のうち、傾斜面47側の角度である。第2角度α2は、第1角度α1よりも大きくされている。具体的には、第2角度α2は、ほぼ90度にされている。よって、第2面102は、載置面41Aに対してほぼ垂直となっている。
前後方向8における第2面102の配置位置は、以下に説明される指示部100と相対的に決められている。先に指示部100が説明される。
図5に示される指示部100(支持部に相当する)は、マーク49(図3)に上下方向7において重なることにより、リアガイド80が適切な配置位置に到達したことをユーザに認識させるためのものである。
指示部100は、当接部94の左右方向9における左側面から左方へ向かって突出されている。また、指示部100は、突出の先端(左端)へ向かうにつれて細くなる三角柱状の外形を呈しており、当該先端においてマーク49を指す。また、指示部100は、マーク49を指すときに、以下に説明される距離L2(図4)が前後方向8におけるシート15の長さL3(図2)より若干長くなるように設けられている。距離L2は、前後方向8における第1面101と傾斜面47との間の距離である。指示部100がこのように設けられているので、指示部100がマーク49を指す所定位置にあるリアガイド80と、傾斜板43との間にシート15を落とし込んでシート15を補給する際に、シート15を補給し易くなる。
指示部100に対する第2面102の前後方向8における位置は、指示部100がマーク49を指すときに、以下に説明される距離L4(図4)がシート15の長さL3(図2)よりも所定長さだけ短くなるように設定されている。距離L4は、前後方向8における第2面102と傾斜面47の下端との間の距離である。このように第2面102の前後方向8における位置が決められたことにより、複数枚のシート15のうち一番下のシート15の先端(前後方向8における後端)は、リアガイド80により、確実に傾斜面47に当接される。上述の所定長さは、例えば、下層側の数枚のシート15が第2面102により傾斜面47に当接される長さにされる。
[動作]
最初に、図2を参照し、シート15に画像を記録するときの画像記録装置10の動作が説明される。画像記録装置10は、印刷指示を受けると、駆動モータ(不図示)を回転させ、給送ローラ23を回転駆動させる。回転された給送ローラ23により、載置板41に載置された複数枚のシート15のうち、一番上のシート15が後向き25へ送り出される。送り出されたシート15は、傾斜板43の傾斜面47により後方斜め上向き26へ向かい、搬送路30の湾曲路31へ案内される。シート15は、湾曲路31を通過し、ローラ対35へ至る。ローラ対35へ至ったシート15は、ローラ対35により搬送され、直線路32を通過する。シート15は、プラテン34上において間欠搬送され、この間欠搬送において、記録部28により画像が記録される。画像が記録されたシート15は、ローラ対36により排紙トレイ18へ排出される。
次に、図3を参照し、メイントレイ40にシート15を補給する際のサイドガイド機構60及びリアガイド80の動作が説明される。ユーザは、載置板41にシート15(図2)を載置した後、ガイド部材61のガイドリブ65及び摘み片68を摘んで第1弾性片67を撓ませる。そうすると、第1突起(不図示)が第2溝57から外れ、ガイド部材61がスライド可能な状態になる。ユーザは、ガイドリブ65及び摘み片68を摘んだままガイド部材61を左右方向9における左向きへ、上述のマーク(不図示)の位置までスライドさせ、ガイド部材61をシート15の右端に当接させる。ガイド部材61が左向きへスライドされると、ガイド部材62は、ピニオンギア63により左右方向9における右向きへスライドされる。右向きへスライドされたガイド部材62は、シート15の左端に当接される。ユーザがガイドリブ65及び摘み片68から手を離すと、撓んでいた第1弾性片67が元の形状に戻り、第1突起(不図示)が第2溝57に嵌る。これにより、ガイド部材61,62は、シート15の左右方向9における両端に当接した状態で載置板41に係止される。シート15は、左右方向9における両端に当接するガイド部材61,62により、載置板41上において、センタ合わせで位置決めされる。
ガイド部材61を操作した後、ユーザは、リアガイド80の第1摘み部87及び第2摘み部93を摘んで弾性部91,92(図5)を撓ませる。そうすると、第2突起98,99(図5)が第1溝55,56から外れ、リアガイド80がスライド可能な状態になる。ユーザは、第1摘み部87及び第2摘み部93を摘んだまま、指示部100がマーク49を指す位置までリアガイド80を後向き25へスライドさせる。スライドされたリアガイド80は、シート15の端(前後方向8における前端)に当接し、シート15を後向き25へ押す。そうすると、後で詳しく説明されるように、複数枚のシート15のうち下層側のシート15B(図4)の先端(前後方向8における後端)が傾斜面47に当接される。ユーザが第1摘み部87及び第2摘み部93から手を離すと、撓んでいた弾性部91,92が元の形状に戻り、第2突起98,99(図5)が第1溝55,56に嵌る。これにより、リアガイド80は、シート15に当接した状態で載置板41に係止される。なお、リアガイド80が操作された後にガイド部材61が操作されてもよい。
リアガイド80により下層側のシート15Bの先端(前後方向8における後端)が傾斜面47に当接されることについて、図4を参照して詳しい説明がされる。リアガイド80は、当接部94,95の第1面101、第2面102及び湾曲面103においてシート15と当接される。詳細には、載置板41に載置された複数枚のシート15のうち、上層側のシート15Aは第1面101に当接し、下層側のシート15Bは第2面102に当接する。なお、中層のシート15は、湾曲面103に当接する。上述されたように、第2面102は、載置面41Aに対してほぼ垂直である。よって、第1面101が設けられておらず、傾斜面47にほぼ平行な第1面101のみが当接部94,95に設けられている構成よりも確実に、下層側のシート15Bの先端を傾斜面47に当接させることができる。
ところで、給紙カセット16に補給するシート15のサイズが変わらない場合には、ガイド部材61及びリアガイド80が操作されることなく、ガイド部材61,62、リアガイド80及び傾斜板43に囲まれた空間にシート15が落とし込まれることがある。また、リアガイド80をマーク49により示された所定位置へスライドさせた後、上記空間にシート15が落とし込まれることがある。このような場合、ユーザは、シート15の先端(前後方向8における後端)を傾斜面47に押し当てた後、載置板41へ落とし込む。上述されたように、前後方向8における第1面101と傾斜面47との間の距離L2は、シート15の長さL3(図2)よりも若干長くされている。よって、ユーザは、シート15の前端が当接部94,95に乗り上げないように、シート15を載置板41に落とし込むことができる。
載置板41へ落とし込まれたシート15の端(前後方向8における前端)は、リアガイド80の当接部94,95の第1面101、第2面102及び湾曲面103に当接する。シート15は、載置板41へ落とし込まれることにより前向きへ移動しようとするが、当接部94,95との当接により移動が制止される。上述されたように、第2面102は、載置面41Aに対してほぼ垂直であり、また、指示部100がマーク49を指す所定位置において傾斜面47の下端との距離L4がシート15の長さL3(図2)よりも短くなるように設けられている。よって、下層側のシート15Bの先端(前後方向8における後端)は、傾斜面47に確実に当接される。つまり、シート15Bの先端は、傾斜面47に設けられた分離突片48に確実に当接される。
ところで、上述されたように、リアガイド80の摺動性を良くするために、対向板82と対向板83との間の距離L1(図5(B))は、ガイドレール54の厚みT(図4)よりも大きくされ、貫通孔52の幅W3(図3)は、連結片84の幅W4(図5(A))よりも広くされている。よって、基部81には、がたがある。一方、第2弾性片90は、載置板41に係止されるので、がたがない。シート15が当接される当接部94,95は、がたのある基部41ではなく、がたのない第2弾性片90に設けられている。よって、基部41のがたつきによって第2面102が前後方向8における前向きへ位置ずれすることがない。その結果、基部81のがたつきによってシート15Bの先端(前後方向8における後端)が傾斜面47から離れてしまうことを抑制できる。
[実施形態の効果]
画像記録装置では、下層側のシート15Bの先端(前後方向8における後端)が傾斜面47から離れていると、載置板41に載置されたシート15が数枚となったとき、分離突起48によりシート15を分離できずに、重送が生じてしまうことがある。本実施形態では、第2面102が設けられたことにより、下層側のシート15Bの先端を傾斜面47の分離突片48に押し付けることができる。また、第2面102が第2弾性片90に設けられたことにより、基部81のがたつきに拘わらず、下層側のシート15Bの先端が傾斜面47の分離突片48に当接した状態を維持することができる。よって、重送の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、ガイドレール53,54の左右両側に第1溝55,56が設けられ、リアガイド80には、左右一対の第2突起98,99が設けられているので、リアガイド80は、左右両側において載置板41に係止される。よって、リアガイド80を載置板41に確実に係止することができる。
また、本実施形態では、リアガイド80に第1摘み部87及び第2摘み部93が設けられており、第1摘み部87及び第2摘み部93を摘むことにより、第2突起98,99を第1溝55,56から退出させることができる。よって、リアガイド80をスライドさせるためにリアガイド80を掴む動作によりリアガイド80をスライド可能にすることができ、リアガイド80の操作性がよい。
また、本実施形態では、載置板41にマーク49が設けられており、リアガイド80に指示部100が設けられているので、ユーザは、リアガイド80の適正な位置を容易に認識することができる。
[変形例1]
上述の実施形態では、第2面102の第2角度α2が90度にされた例が説明された。しかしながら、第2角度α2は、第1角度α1より大きく、90度より小さい角度であってもよい。図7(B)には、第2角度α2が80度にされたリアガイド80が示されている。このように第2角度α2が設定されても、上述の実施形態と同様に、シート15Bの先端(前後方向8における後端)を傾斜面47の分離突片48に押し付けてシート15の重送を抑制できる。
[その他の変形例]
上述の実施形態では、ガイドレール53,54の左右方向9における両側に第1溝55,56が設けられ、リアガイド80に第2突起98,99が設けられた例が説明された。しかしながら、第1溝55または第1溝56のみが載置板41に設けられ、リアガイド80に第2突起89または第2突起99のみが設けられた構成が採用されてもよい。
また、上述の実施形態では、第1摘み部87及び第2摘み部93が設けられた例が説明された。しかしながら、第1摘み部87及び第2摘み部93が設けられていない構成が採用されてもよい。
また、上述の実施形態では、マーク49が載置板41に設けられた例が説明されたが、マーク49が設けられていない構成が採用されてもよい。
また、上述の実施形態では、リアガイド80が左右方向9における載置板41の中央部に配置された例が説明された。しかしながら、リアガイド80は、左右方向9における載置板41の端部に配置されてもよい。例えば、センタ合わせのサイドガイド機構60の代わりに、シート15の左右方向9における端を載置板41の左右方向9における端に合わせて位置決めする端合わせのサイドガイド機構が用いられた場合に、リアガイド80は、載置板41の左右方向9における端部に配置される。
また、上述の実施形態では、リアガイド80をスライド可能に支持するガイドレール53,54が載置板41に直接設けられた例が説明された。しかしながら、ガイドレール53,54は、載置板41に取り付けられた部材により構成されてもよい。
また、上述の実施形態では、第1面101と第2面102とが湾曲面103により接続された例が説明された。しかしながら、湾曲面103を設けず、第1面101と第2面102とが直接接続された構成が採用されてもよい。
また、上述の実施形態では、弾性部91,92に第2突起98,99が設けられ、ガイドレール53,54に複数の第1溝55,56が設けられた例が説明された。しかしながら、弾性部91,92の下面に複数の第1溝55,56が設けられ、ガイドレール53,54に複数の第2突起98,99が設けられていてもよい。この構成においても、スライドされたリアガイド80を載置板41に係止することができる。また、弾性部91,92の上下方向7への弾性変形により係合し、または係合が解除されるのであれば、第2突起98,99及び第1溝55,56以外の構成が用いられてもよい。
また、上述の実施形態では、基部81と第2弾性片90とを樹脂材料により一体に成型する例が説明された。しかしながら、これに限るものではない。例えば、基部81に一端が固着された板バネを第2弾性片90として用いてもよい。第2突起98,99及び当接部94,95は、板バネを折り曲げることにより形成される。
また、上述の実施形態では、傾斜板43がメイントレイ40に設けられた例が説明された。しかしながら、傾斜板43は、筐体14に設けられていてもよい。この場合、シート15が載置された給紙カセット16を筐体14に挿入すると、シート15の先端(前後方向8における後端)が傾斜面47に当接される。リアガイド80には、第2面102が設けられているので、この構成においても、下層側のシート15Bの先端を傾斜面47に近づけることができる。
また、上述の実施形態では、画像記録装置10の給紙カセット16に本発明が用いられた例が説明された。しかしながら、これに限るものではない。例えば、画像が記録された原稿を搬送して当該画像を取り込むスキャナにおいて、当該原稿を保持する原稿トレイに本発明が用いられてもよい。
また、上述の実施形態では、当接部94,95にそれぞれ第1面101及び第2面102の双方が設けられた例が説明された。しかしながら、当接部94,95に第1面101のみが設けられ、第2面102を有する第2の当接部が当接部94,95とは別に第2弾性片90に設けられていてもよい。この構成でも、上述された実施形態と同様に、シート15の重送を抑制することができる。
9・・・左右方向(第2方向)
10・・・画像記録装置
15・・・シート
16・・・給紙カセット
25・・・後向き(第1向き)
40・・・メイントレイ(シート保持装置)
41・・・載置板
41A・・・載置面
43・・・傾斜板(案内部)
44・・・表示部
47・・・傾斜面
49・・・マーク
53,54・・・ガイドレール
55,56・・・第1溝(係止部)
80・・・リアガイド(位置決め部材)
81・・・基部
87・・・第1摘み部
90・・・第2弾性片(弾性片)
93・・・第2摘み部
98,99・・・第2突起(被係止部)
100・・・指示部
101・・・第1面
102・・・第2面
α1・・・第1角度
α2・・・第2角度
α3・・・傾斜角度

Claims (4)

  1. シートが載置される載置面を有する載置板と、
    上記載置面に対して起立されており、上記載置面からシートが送り出される第1向きにおいて、上記載置面に対する垂直方向より上記第1向きへ傾斜した傾斜面を有する案内部と、
    上記載置板に対して上記第1向きに沿った方向へスライド可能に設けられた位置決め部材と、を具備しており、
    上記載置板は、
    上記第1向きに沿った方向へ延び、上記位置決め部材のスライドを案内するガイドレールと、
    上記ガイドレールに沿って複数が配置され、上記位置決め部材を係止する係止部と、を具備しており、
    上記位置決め部材は、
    上記ガイドレールにスライド可能に保持された基部と、
    上記基部に弾性的に姿勢変化可能に連結された弾性片と、
    上記弾性片に設けられており、上記弾性片の姿勢変化により上記係止部と係脱可能な被係止部と、を具備しており、
    上記弾性片は、
    上記係止部により係止された姿勢において、上記載置面に対して第1角度に傾斜された第1面と、
    上記第1面より下側に設けられており、上記係止部により係止された姿勢において、上記第1角度よりも大きい第2角度において上記載置面に対して傾斜された第2面と、を有しており、
    上記第1面と上記第2面とは、上記載置面に載置されるシートの上記第1向き上流側の端と当接可能に設けられたものであるシート保持装置。
  2. 上記係止部は、上記第1向きと直交する第2方向における上記ガイドレールの両側にそれぞれ設けられたものであり、
    上記弾性片は、上記第2方向における上記基部の両側に配置されており、
    上記被係止部は、各弾性片にそれぞれ設けられており、上記各係止部とそれぞれ係脱可能である請求項1に記載のシート保持装置。
  3. 上記位置決め部材は、
    上記基部から上向きへ突出された第1摘み部と、
    上記弾性片の自由端から上向きへ突出されており、上記第1向きにおいて上記第1摘み部と対向する第2摘み部と、をさらに有しており、
    上記第2摘み部が上記第1摘み部に近づくことにより、上記弾性片が弾性変形されて上記被係止部と上記係止部との係合が解除されるものである請求項1または2に記載のシート保持装置。
  4. 上記載置面には、載置される各サイズのシートの上記第1向きにおける長さの差だけ上記第1向きへ相互に離間された複数のマーク、及び当該各マークに対応するシートのサイズ情報を表示する表示部が設けられており、
    上記位置決め部材には、上記シートに当接する位置において上記マークを指す指示部が設けられたものである請求項1から3のいずれかに記載のシート保持装置。

JP2011146171A 2011-06-30 2011-06-30 シート保持装置 Withdrawn JP2013014384A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011146171A JP2013014384A (ja) 2011-06-30 2011-06-30 シート保持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011146171A JP2013014384A (ja) 2011-06-30 2011-06-30 シート保持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013014384A true JP2013014384A (ja) 2013-01-24

Family

ID=47687460

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011146171A Withdrawn JP2013014384A (ja) 2011-06-30 2011-06-30 シート保持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013014384A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5949101B2 (ja) インクジェット記録装置
US10081199B2 (en) Ink-jet recording apparatus and platen apparatus
CN107021375B (zh) 片材托盘和片材输送装置
US7677548B2 (en) Cassette and image forming apparatus with multiple separation portions
US8503923B2 (en) Image recording apparatus
JP5696651B2 (ja) インクジェット記録装置
US8955960B2 (en) Tray unit and image recording device
JP2017132628A (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP6458608B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP2008162704A (ja) シート保持装置
JP5581948B2 (ja) 画像記録装置
JP2009083996A (ja) 給紙トレイ、給紙装置、及びそれを備えた画像記録装置
JP5699627B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4207041B2 (ja) 用紙ガイド装置及び画像形成装置
JP2011073830A (ja) シート搬送装置及び画像記録装置
JP2013014384A (ja) シート保持装置
JP2014009067A (ja) 給送装置及び画像記録装置
JP5614303B2 (ja) 画像記録装置
JP4168279B2 (ja) クラッチ装置及び該クラッチ装置を備えた記録装置
JP6119539B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5609671B2 (ja) 搬送装置及びインクジェット記録装置
JP4910890B2 (ja) 画像記録装置
JP5900676B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6186740B2 (ja) 画像記録装置
JP5935455B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140902