JP2012521885A - 幅が可変の鋳造ストリップ用連続鋳造装置 - Google Patents

幅が可変の鋳造ストリップ用連続鋳造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012521885A
JP2012521885A JP2012501097A JP2012501097A JP2012521885A JP 2012521885 A JP2012521885 A JP 2012521885A JP 2012501097 A JP2012501097 A JP 2012501097A JP 2012501097 A JP2012501097 A JP 2012501097A JP 2012521885 A JP2012521885 A JP 2012521885A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casting
injector
cavity
metal
molten metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012501097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5743225B2 (ja
Inventor
ダニエル・ゴダン
ルジャン・ルブラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novelis Inc Canada
Original Assignee
Novelis Inc Canada
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Novelis Inc Canada filed Critical Novelis Inc Canada
Publication of JP2012521885A publication Critical patent/JP2012521885A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5743225B2 publication Critical patent/JP5743225B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0637Accessories therefor
    • B22D11/0648Casting surfaces
    • B22D11/066Side dams
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0605Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars formed by two belts, e.g. Hazelett-process
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/06Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars
    • B22D11/0608Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths into moulds with travelling walls, e.g. with rolls, plates, belts, caterpillars formed by caterpillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D11/00Continuous casting of metals, i.e. casting in indefinite lengths
    • B22D11/16Controlling or regulating processes or operations
    • B22D11/168Controlling or regulating processes or operations for adjusting the mould size or mould taper

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

本願発明の例示的な実施形態は、金属ストリップ物品を連続して鋳造するための鋳造装置を提供する(例えば、ツインベルト金属キャスターまたはツインブロック金属キャスター)。該装置は、一組の移動する細長い向かい合った鋳造面の間で規定された鋳造キャビティーを有し、該鋳造キャビティーは、鋳造キャビティー鋳造方向に整列された入口と出口とを有する。鋳造キャビティーは、また、鋳造キャビティーに溶融金属を導入するための下流開口部を含む内部の金属チャンネルを有する溶融金属インジェクター(入口にて)と、キャビティー内部にインジェクターからの溶融金属を制限するための鋳造キャビティーのそれぞれの側面にある一組のサイドダムとを提供する。サイドダムの少なくとも1つは、鋳造作業中に鋳造方向に対して横方向に移動できる細長い要素を含む。細長い要素は、鋳造面の間で長軸方向に、インジェクターから、要素に隣接する金属が横方向に自己支持する鋳造キャビティーの内部の下流の位置まで、鋳造方向に延在する。

Description

本発明は、連続的に移動する細長い鋳造面(casting surface)と、移動する鋳造面の間に形成された鋳造キャビティー(casting cavity)に溶融金属および半溶融金属を制限する(または閉じ込める、confine)サイドダム(side dam)とを用いる種類の連続ストリップ鋳造装置による金属ストリップ物品の鋳造に関する。更にとりわけ、本発明は、様々な幅のストリップ物品を製造できるこのような装置に関する。
金属ストリップ物品(例えば金属ストリップ、金属スラブおよび金属板等)、とりわけアルミニウムおよびアルミニウム合金により作られる金属ストリップ物品は、一般的に連続ストリップ鋳造装置で製造される。このような装置において鋳造キャビティーを形成する2つの狭い、間隔が空けられた(通常積極的に冷却された)、細長い、移動する鋳造面の間に溶融金属が導入され、そして金属が凝固するまで(少なくとも外側の凝固シェルを形成するように十分)鋳造キャビティー内に制限される。無限の長さで製造されてよい凝固ストリップ物品は、移動する鋳造面によって鋳造キャビティーから連続的に排出される。このような装置の1つの形態はツインベルト鋳造機(twin-belt caster)であり、2つの向かい合うベルトが連続的に回転し、桶(またはラウンダー、launder)またはインジェクター(injector)によって、ベルトが向かい合う領域の間で形成された薄い鋳造キャビティーまたは金型に、溶融金属が導入される。または、ブロックによって鋳造面が形成される回転ブロック式(rotating block)鋳造機であり、該ブロックは固定した通路の周りを動き、および鋳造キャビティーの内部で互いに整列にされる(または一直線にされる、align)。両種の装置では、装置の一端に溶融金属が導入され、移動するベルトまたはブロックによって金属が凝固するのに効果的な距離搬送され、そして装置の反対側の端部にてベルトまたはブロックの間から凝固したストリップが現れる。
鋳造キャビティー内に溶融金属および半溶融金属を制限するように、すなわち鋳造面の間から横方向に金属が漏れるのを防止するように、装置のそれぞれの側面に金属ダムを提供することが一般的である。ツインベルト鋳造機および回転ブロック式鋳造機のために、鋳造キャビティーのそれぞれの側面において鋳造方向に延在する連続的なラインまたはチェーン(または列、chain)を形成するように、連結された一連の金属ブロックによって、この種のサイドダムが形成され得る。一般的に、サイドダムブロック(side dam block)と呼ばれるこれらのブロックは鋳造面の間に閉じ込められ(trap)鋳造面に沿って動き、鋳造キャビティーの出口から現れるブロックがガイド(または案内、guided)されたサーキット(または回路、circuit)の周りを動いて鋳造キャビティーの入口に返ってくるように、ブロックは再循環される。金属通路(またはトラック、track)、または同様のガイドによってこのサーキットの周りでブロックはガイドされ、ブロック間の限られた動きを可能にする緩やかな様式(loose fashion)でブロックは滑ることができる(とりわけ鋳造キャビティーの外側でサーキットの曲がった部分の周りをブロックが動く場合)。
このようにしてストリップ物品を鋳造する場合、異なる目的のために異なる横方向の幅のストリップ物品を製造することがしばしば望まれる。従来の配置を用いる場合、第1の幅の鋳造製品の完了の後に鋳造操作を終了し、そして第2の幅のストリップ物品の製造のために鋳造機を再構成することを含む。例えば、異なる幅の異なるストリップ物品のための1つの金属インジェクターを置換え、これに応じて、鋳造面の中央線の方向へ、または中央線から離れてサイドダムブロックを移動させる必要がある場合がある(鋳造キャビティーを通って外部の循環路(またはサーキット、circuit)の周りでサイドダムブロックを再循環させるために全体のサーキットを移動することを含む)。このことは困難かつ時間がかかるがしかし、異なる幅のストリップ物品が製造される場合、鋳造装置の切換え(change-over)を容易にするシステムまたは配置を提供することが望ましいであろう。
2002年4月2日発行のDennis M.Smithによる米国特許第6,363,999号は、鋳造キャビティーが細長い鋳造面の間に形成される、ツインベルト鋳造機または移動ブロック式鋳造機よりはむしろ双ロール鋳造機(ロール間に形成されるニップの内部において金属は鋳造される)に用いられた溶融金属インジェクターを開示している。インジェクターは、その側面に沿った端部のダムを備え、これらはニップの中央線の方へまたはニップの中央線から離れるように調節できる。しかしながら、端部のダムは、溶融金属インジェクターのノズルを越えて延在しない。
2008年5月22日発行の発明者Oren V. Petersonによる係属中の米国特許公開公報第2008/0115906号は、鋼のための金属鋳造装置を開示しており、凝固プロセスが完了するランアウトテーブル(run-out table)上に搬送される前に、溶融金属が少なくとも部分的に凝固する単一の移動ベルト上に、溶融金属が注がれる。装置は、溶融金属を横方向に含む、および異なる幅のスラブを製造するように調整できる移動可能な側壁を有する。しかしながら、上部の鋳造面がなく、溶融金属は入口から鋳造キャビティーに注入されるよりはむしろ、ただ単に下部のベルト上に注がれる。
サイドダム配置を有する他の文献は、例えば、1962年5月29日発行のHazelettらによる米国特許第3,063,348号、1988年3月1日発行のASARIらによる米国特許第4,727,925号、1985年3月19日発行の日本国特許出願第60−049841号および1986年6月19発行の日本国特許出願第61−0132243号に開示されている。
改善された構成、とりわけ鋳造作業を終了せずに異なる幅のストリップ物品を鋳造できる改善された構成の必要性がある。
1つの例示的な実施形態によれば、金属ストリップ物品を連続して鋳造するための金属鋳造装置(例えば、ツインベルト鋳造機または回転ブロック式鋳造機)が提供される。該装置は、間に鋳造キャビティーを規定する、移動する細長い向かい合った一組の鋳造面を含む。鋳造キャビティーは、鋳造方向に整列(align)した入口および出口と、入口にある溶融金属インジェクターであって、鋳造キャビティーに溶融金属を導入するための下流の開口部を有する内部の溶融金属チャンネルを有するインジェクターと、インジェクターからの溶融金属をキャビティーに制限するための鋳造キャビティーのそれぞれの横方向の側面にある一組のサイドダムとを有する。サイドダムの少なくとも1つは、鋳造作業中、鋳造方向に関して横方向に移動できるが鋳造方向の移動に対して固定されるか制限される細長い要素を含み、該細長い要素は、鋳造面の間の長手方向にインジェクターから、少なくとも鋳造キャビティー(要素に隣接する金属が横方向に自己支持する)の内部の位置まで鋳造方向に延在する。
細長い要素は、溶融金属による攻撃(または腐食、attack)に耐久性がある単層の耐火性材料により作られてもよく、または、例えば、複数の層により成る複合構造を有してもよい。要素は、また、1または複数の連結された要素により作られてもよい。
好ましくは、1組のサイドダムの両方は、鋳造作業中に、鋳造方向に対して横方向に移動できる細長い要素を含み、細長い要素は、鋳造ベルトの間の長手方向にインジェクターから、少なくとも鋳造キャビティー(要素に隣接する金属が横方向に自己支持する)の内部の位置まで鋳造方向に延在する。
好ましくは、細長い要素は、インジェクターの内部チャンネルの一方の横方向の側面を形成する上流端部に隣接する領域を有し、そして開口部を通り鋳造キャビティー内部の位置まで続いている。または、細長い要素は、溶融金属インジェクターに結合する上流端部を有し、従って部分的にインジェクターの開口部を遮る。
前記要素に接触し、および要素を鋳造キャビティーの長軸方向の中央線に向かって、または中央線から離れて横方向に動かすよう適合され、従って鋳造キャビティーの横方向の幅を調節する調節機構(adjustment mechanism)を、装置は更に含んでよい。調節機構は、前記要素の一端にて、前記要素に取り付けられ、およびベルトの間で横方向にベルトから離れて延在する少なくとも1つの強固なロッドと、必要に応じて鋳造方向の横方向にロッドを押すまたは引くように適合された駆動部(driver)とを含んでよい。好ましくは、調節機構は、ある程度離された少なくとも2つのロッドを有し、必要に応じて、1以上の駆動部は、前記要素が実質的に鋳造方向に整列された状態を維持するように、ロッドを揃えて押すまたは引く。または、それぞれのロッドは、前記要素が横方向に動く場合、鋳造方向に対して傾けられるようにロッドを異なる量押すまたは引く駆動部を有してもよい。
好ましくは、溶融金属インジェクターは、側壁によって分離される上部の耐火性の壁と下部の耐火性の壁とを含み、側壁の少なくとも1つは、上流端部に隣接する前記要素の領域を含み、この要素の領域は、上部および下部の耐火性の壁の間で鋳造方向に対し横方向に移動可能である。
前記装置は、鋳造作業を中断せずに、鋳造ストリップ物品の横方向の幅を調節することを可能にする。
従って、別の実施形態によれば、金属ストリップ物品を連続して鋳造する方法が提供される。該方法は、一組の移動する向かい合った鋳造面の間で規定された鋳造キャビティーの入口における内部の溶融金属チャンネルを有するインジェクターと、鋳造キャビティーのそれぞれの横方向の側面にある一組のサイドダムとを通って溶融金属を導入する工程と、鋳造キャビティーの出口から鋳造金属ストリップ物品を引き抜く工程(入口と出口とが鋳造方向に整列され、サイドダムの少なくとも1つは、鋳造方向に対して横方向に移動できるが鋳造方向の移動に対して制限される細長い要素を含む)と、鋳造が進行している時に鋳造キャビティーの幅、従って出口から引き抜かれた状態の鋳造ストリップ物品の幅を変えるように、サイドダムの少なくとも1つを動かす工程とを含む。
本願発明の例示的な実施形態は、添付図面を参照して以下に詳細に示される。
図1は、移動できるサイドダムを示すように、上部のベルトを除いた、例示的な実施形態に係るツインベルト鋳造装置の平面図である。 図2は、図1に示す種類のサイドダムを示すツインベルト鋳造装置の簡略側面図である。 図3は、独立して示す、例示的な実施形態に係るサイドダムの斜視図である。 図4は、鋳造ベルトの間の位置であるが、明確にするため溶融金属を除いた図3に示すサイドダムの垂直な縦断面図である。 図5は、図1に示す線V−Vにおけるインジェクターおよびサイドダムの拡大した横方向の縦断面図である。 図6は、図1と類似だが図1よりも狭いストリップ物品を鋳造するように、横方向に内側に動かされたサイドダムを示す平面図である。 図7は、鋳造ベルトの間で示される図4のサイドダムの拡大スケールの垂直断面図である。 図8は、図1と類似だが、別の例示的な実施形態を示す平面図である。 図9は、点線の円IXによって取り囲まれた図8の領域を示す図8の拡大詳細図である。
以下に示される本願発明の例示的な実施形態は、とりわけ、ツインベルト鋳造機、例えば、1977年12月6日発行のSivilottiらによる米国特許第4,061,178号(本公報の開示は、参照によって本明細書に組み込まれる)に開示された種類のツインベルト鋳造機での使用に関して示される。しかしながら、他の例示的な実施形態は、例えば、回転ブロック式鋳造機のような他の種類の鋳造機での使用であってよい。ツインベルト鋳造機は、ローラーおよび/または固定ガイドの周りで回転する、上部の可撓性のあるベルトと下部の可撓性のあるベルトとを有する。入口と出口とを有する、薄い鋳造キャビティーまたは金型(またはモールド)を形成するこれらの長さの部分に亘り、ベルトは互いに向かい合う。溶融金属は入口に供給され、鋳造金属スラブは出口から現れる。冷却水スプレーは、金属を冷却する目的で鋳造キャビティーの領域におけるベルトの内側の表面に向けられる。溶融金属は、桶によって鋳造キャビティー内に導入されてよいがしかし、入口のベルト間の鋳造キャビティー内に部分的に突出したインジェクターを提供することはより一般的である。最も好ましくは、1977年9月30日、Sulzerらによる米国特許第5,671,800号に開示された可撓性のあるノズルを有する金属インジェクターのタイプを伴い、例示的な実施形態が用いられてよい。
添付図面の図1は、鋳造方向Aに進むストリップ物品11を製造する進行中の鋳造作業を示した、上部のベルトを除き、下部のベルト13を配置したツインベルト鋳造装置10の平面図である。図2は、所定の位置に示された回転する鋳造ベルト12および13の両方を有する同じ装置の簡略側面図である。下部のベルト13(図1に示す)は、矢印15(鋳造方向)の方向に軸14の周りで回転する。上部ベルト12は、軸16の周りで矢印17の方向に回転する。溶融金属18(例えば、アルミニウム合金)は、矢印Bで示されるように、上流の入口にて装置に導入され、溶融金属インジェクター(molten metal injector)20を通り、上部のベルト12および下部のベルト13の向かい合った細長い表面22と23(図2を参照されたい)との間で作られた鋳造キャビティー21に抜け出る。鋳造キャビティー21の領域内のベルトの後方の表面は、通常、水のような液体冷却材の適用によって冷却される。回転ベルトによって搬送された溶融金属は、鋳造装置(ベルト12、13は、反対の方向に離れて移動する)の出口25にて装置から現れる無限の長さのストリップ物品11を形成するように、インジェクター20の鋳造キャビティーの下流で凝固する。ほとんどの金属(とりわけアルミニウム合金)の場合、金属は、完全に溶融した状態から完全に凝固した状態に転移する前に半溶融になる。従って、インジェクター20から出口25に進む時、鋳造キャビティー内の金属は溶融領域26、半溶融領域27および完全に凝固した領域28を有する。熱は鋳造スラブの側面よりも中央の方がゆっくりと取り出される傾向があるため、半溶融領域27は、図示するようにいくらか曲がっている。半溶融領域27と完全に凝固した領域28の間の線29はしばしば固相線と呼ばれる。
インジェクター20は、上部の壁および下部の壁31、32(とりわけ図5を参照されたい)の間で形成された金属搬送用チャンネル30を有する。チャンネル30の側面は、かなり後で示す、互いに離れた横方向に動くことができる一組のサイドダム35の上流の領域によって作られる。溶融金属18は、ノズル38(例えば、インジェクターの下流端部の領域)の端部の開口部36(図1を参照されたい)を通るベルト12、13の間の鋳造キャビティー21内から現れ、完全に凝固して自己支持する(または自立する、self-supporting)まで、一対のサイドダム35の間で鋳造キャビティー21の内部で横方向に閉じ込められる。
サイドダム35の1つは、図3(鋳造方向Aであると考えられる図1の右の1つ)に独立して、および図4の拡大した部分側面図のインジェクター20と合わせて示される。図3に示すように、サイドダム35は、上流の領域39と、下流の領域40とを有する。上流の領域39は、インジェクター20の横方向の側壁まで延在して形成し、部分的にインジェクター内部の金属搬送チャンネル30を形成する。下流の領域40は、インジェクター20の開口部36から向こう側に突出し、鋳造キャビティー21の側面に沿って鋳造方向Aに延在し、そこに含まれる溶融金属18を制限する鋳造キャビティー21の側壁を形成する。サイドダム35は、好ましくは、金属の制限がもはや必要でなくなる場所までのみ、鋳造方向Aに延在する(図1を参照されたい。通常、固相線29は鋳造キャビティーの側面まで延在する点41)。
一列の移動するブロックにより作られた従来のサイドダムとは違って、サイドダム35は鋳造方向に、鋳造ベルトと共に動かない。なぜなら、サイドダムの上流の領域39が、所定の場所において固定されるインジェクター20の全体部分を形成するためである(例えば、装置における、動かない部分またはフレームに固定された後方の壁42を有することによって)。図4から最も良く判るように、インジェクター20は、概して側面から見てくさび形であり、その結果、該インジェクター20は、鋳造キャビティーの入口においてベルト12と13との間の減少する隙間の形状におおよそ一致する。インジェクター20の側壁を形成する、サイドダム35の上流の領域39は、上流端部43に隣接する対応したくさび形状であり、従ってサイドダム35は、インジェクター20の上部および下部の壁31、32の隣接部分と、くさび形状の側面との係合のために、鋳造方向への移動に対して(すなわち、鋳造ベルトによって引きずられることに対して)保持される。前記壁31および32は、それ自体が、通常、インジェクターの後方の壁42に強固に取り付けられている。
サイドダム35は鋳造方向の動作から制限されるがしかし、鋳造方向Aに対し交差して横方向に、水平に自由に動く。このことは図5に示され、図5はインジェクター20の垂直な断面図であり、上部および下部の壁31、32と、鋳造ベルト12、13と、インジェクターの部分を形成する2つの横方向のサイドダム35の上流の領域39とを示す。両矢印45によって示されるように、サイドダムは、インジェクター内部の金属搬送チャンネル30の幅を減少または拡大させるよう横方向に動かされてよい。必要に応じて、上部および下部の壁31、32の横方向の最先端部(extreme)は、サイドダム35が内側に動く場合、たるみ(sagging)に対して、これらの壁を安定化させるように、サポート(例えば、薄い結合した側壁または支柱、図示されず)を備えてよい。
図6に示すように、図1に示す位置からベルトの中央線Cに向かう内側へのサイドダム35の移動は、全体の鋳造キャビティー21の横方向の幅を減少させ、従ってストリップ11の幅を減少させる。反対に、外側方向の移動は、ストリップ物品の幅を増加させることを可能にする。この種の調節は、鋳造作業を中断せずに実施されてよく、従って鋳造しながらストリップ物品の幅を変えることができる。当然に、この調節は好ましくは、非常にゆっくりと実施されるべきであり、その結果、金属は鋳造キャビティーから漏れず、また、サイドダムはストリップ物品(幅が減少した場合)の完全に凝固した領域28に接触して強制的に過度に押されない。図1および図6に示されるサイドダム35を動かすために、機構50を備える。該機構は、内部に装着されたスリーブ52を通過する外部に装着されたロッド51を含み、スリーブ52は、鋳造装置のそれぞれの側面に沿って配置された固定したサイドベンチ53によって支持されている。サイドダム35はロッド51により保持されている(例えば、図示されないが、該ロッドの回転を可能にした状態で、ロッド端部の拡張端部を捕まえる、サイドダムに固定された適切なブラケットによって)。調節ホイール54を介したロッドの回転は、サイドダムを鋳造キャビティーの中央線Cに近づかせる、または中央線Cから更に離れさせる。鋳造装置のそれぞれの側面において、それぞれの一組のロッド51は、横方向の移動が実施される場合に中央線に対するサイドダムの傾きおよび回転がないように、通常、揃って動かされる。このような揃った動作は、例えば、ロッドに取り付けられたプーリー56の周りを通る可撓性のあるベルト55を備えることによって保証されてよい。調節ホイール54の回転による1つのロッド51の動作は、当該一組の第2のロッドに、対応する量の回転をもたらす。当然に、このように連動した2つよりも多いこのようなロッドが、必要に応じて装置のそれぞれの側面に提供されてよい。
サイドダムの横方向の調節は、ストリップ物品の幅が、図1(より大きい幅)に示す幅から図6(より小さい幅)に示す幅まで、およびその逆に、またはその間の任意の幅に調節することができる。上述したように、このことはいわゆる「休む間もなく(または実行中、on-the-fly)」、すなわちインジェクターと鋳造キャビティーとを通る金属の流れの中断無しに実施することができる。
図1から6までの実施形態では(図3から最も良く認識される)、それぞれのサイドダム35は、好ましくは、2つの互いに接合された部分、すなわち上流部分57と下流部分58とを含むがしかし、これらの部分は完全には分離されておらず、それぞれのサイドダムの内部の側面にある金属接触表面59は、上流端部43から下流端部44まで途切れずに延在し、その結果、溶融金属は、2つの部分57、58の間に位置する接合部60において鋳造キャビティーから漏れ得ない。サイドダムの上流および下流部分は、垂直ヒンジ61によって連結され、該ヒンジは、必要に応じて、2つの部分の互いの横方向の動き(回転または旋回)を可能にする。ヒンジ61は、ストリップ物品の側面にてノズル38と溶融領域26の端部との間の任意の場所に位置してよいがしかし、通常、図1、2、3および6に示す部分、もしくはより好ましくはおよそ中間に位置する。
装置の作業の1つの形態において、サイドダムを動かすための機構50は、鋳造方向に対してサイドダムを傾かせることを回避することは上述されたがしかし、例えば、鋳造キャビティー21を鋳造方向に対し、僅かに横方向に発散させる(またはわずかに横方向に収束させる)ように、上流部分の同一面の整列からずれて下流部分を調節することによって、上流部分57に対して下流部分58を傾かせる、または旋回させることが望まれる場合がある。発散(または収束)の角度は、鋳造キャビティーの幅が変わる場合に該角度が変化しないように一定にでき、または鋳造キャビティーの幅が調節される場合に該角度が変化するように変えられることができる。そして、前者が所望の(すなわち、角度が一定のままである)場合、装置のそれぞれの側面にある一組のロッド51は、予め決定された角度によって上流部分57に対して下流部分58を旋回させるように、スリーブ52からサイドダム35まで延在する部分の異なる長さを有するように作られることができ、そして、ベルト55およびプーリー56は、サイドダムが中央線Cに向かって、または中央線Cから離れて動く場合に、予め決定された角度を維持することを確実にする。そして、後者が所望の(すなわち、サイドダムが横方向に動くときに角度が変えられる)場合、ベルト55は取り除かれてよく、それぞれの組の2つのロッド51は、サイドダムを横方向に(しかし、上流部分57に対して下流部分58に亘って、より少ないまたはより大きい程度)動かすようにわずかに異なって調節されてよい
通常、鋳造キャビティーのわずかな外側のフレア(発散)は凝固したストリップ物品からサイドダム(とりわけ半溶融領域27の回り)の妨害を低減させる。概して、中央線Cに対してサイドダムの下流部分58の動きの動作範囲は、10°以下である(すなわち、鋳造方向のそれぞれの側面で5°)。実用的には、鋳造方向のそれぞれの側面における2〜3°以下の範囲が通常であり、通常の長さのサイドダムにとって、該範囲は、鋳造方向のそれぞれの側面に対して約2mm〜約5mm以下の端部における移動を意味してよい。例えば、長さ0.5mの動く下流部分58を有するサイドダムにとって、下流端部における3mmの回転は、0.34°の角度に相当し、長さ0.25mの動く下流部分にとって、移動3mmは角度0.5°に相当する。
例えば、平行(鋳造方向に対して)または他の配置が、下流部分58に必要であり上流部分57によっては達成されない場合(例えば、上流部分57の平行でない配置をもたらすインジェクター20内部の溶融金属チャンネル30の所望の内部の先細りに起因して)、それぞれのサイドダム35の2つの部分57、58の旋回の配置は、上流部分57と下流部分58との間のいかなるずれ(misalignment)をも調整できる。
互いに調節された機構50は、水力または空気圧シリンダーおよび電気モーター等のような動力源機構を含む他の種類の駆動機構によって置き換えられてよい。必要に応じて、サイドダムの移動を自動化するように、これらはコンピューター数値制御下、または手動で作動されてよい。
留意されたように、とりわけ図3を言及して、それぞれのサイドダム35は、サイドダムの上流端部43から下流端部44まで連続して1つの横方向の側面に沿って延在する、滑らかで途切れない細長い金属接触表面59を有する。サイドダムの他の横方向の側面は、反対の外面63を有する。金属接触表面59は、好ましくは、鋳造中、凝固した金属の堆積を抑え、溶融金属による攻撃に耐性を有する可撓性のある低い摩擦の耐火性材料により作られた細長いストリップ56の外面である。好ましい材料は、Orange Country、 California、USAのAmerican Seal and Packing(Steadman&Associates社の1つの部)によってグラフォイル(登録商標)として売られる材料のような、好ましくは可撓性のあるグラファイト複合体である。しかしながら、例えば、炭素−炭素複合体、窒化ホウ素のコーティングを有する耐火性板および固体の窒化ホウ素のような、非濡れ(non-wetting)性、非反応(non-reacting)性、低い熱伝導性、高い耐磨耗性および低い摩擦特性を有する他の材料が用いられてよい。
ストリップ65は、耐火性板のような断熱材料の細長いブロック66によって支持される。これは、インジェクター20が作られるのと同じ種類の材料または異なる材料(例えば、製品番号972-Hの耐火性板であるCarborundum of Canada社から市販される材料等)であってよい。これは、通常アルミナとシリカとをおおよそ同比率から成り、例えばコロイダルシリカ等(商標Nalcoag64029のような)の何らかの形の硬化剤とを含む耐火性繊維のフェルトである。
ストリップ65と対照的に、細長いブロック66は2つの部分、例えば上流部分66Aと下流部分66Bとに形成される。従って、金属接触表面59は、細長いブロック66の部分66Aに形成された上流の領域59Aと、細長いブロックの部分66Bに形成された下流の領域60Bとを有する。ブロック56は鋼(例えば)または他の金属により作られる強固な支持要素67によってそれ自身支持され、また、垂直軸ヒンジ61によって共に連結された2つの部分67Aおよび67Bに形成される。ヒンジ61は、好ましくは、強固な支持要素67の2つの部分を結合する。連結部においてV形状の開口部70を共に形成する絶縁ブロック66の部分66Aと66Bとの内側の端部68と69との形状によって、および開口部70の領域においてこの要素を屈曲できるストリップ65の可撓性によって、ヒンジ61におけるこの旋回が調整される。可撓性のあるストリップ、絶縁ブロックおよび支持要素は、例えば、機械的な留め具(図示されず)によって取り付けられる。このような留め具は、好ましくは、隣接した絶縁ブロック66(領域65Aまたは領域65Bのどちらか、または両方)に対するいくばくかの長軸方向の遊び(または緩み、play)を有する可撓性のあるストリップ65に取り付け、その結果、サイドダムの部分58は、開口部70において可撓性のあるストリップを過度に引き伸ばさずに時計方向に(図3)旋回されてよい(半時計方向に旋回できるようには、この方向に旋回させることは曲げによってのみでは適合できないため)。
金属が凝固し、前方に搬送される場合、可撓性のある細長いストリップ65の低い摩擦特性によって、移動する金属がサイドダム35に対して付着するまたは詰まるどのような傾向も抑えられる。しかしながら、ベルトが、ベルトからの摩擦抵抗が低減された溶融金属の流出に対して優れた密閉を形成し、押し戻された形でベルトの鋳造面と接触することを、ストリップ65の可撓性は可能にする。密閉の形成を容易にするように、ストリップは、少なくとも下流部分58にて、サイドダム35の上部および下部の表面75および76の残りの部分から少量(例えば、1mm以下)盛り上がってよい。このことは添付図面の図7に示され、上流および下流端部の間のサイドダムの中間部分を通る水平方向に垂直な部分である。可撓性のあるストリップ65は、上部および下部の端部65Aおよび65Bを有し、上部の表面75および下部の表面76の残りの部分から距離Xだけ盛り上がる。ベルトからのサイドダムの摩擦抵抗を更に低減させるよう、サイドダムの上部および下部の表面75および76の残りの部分は、金属窒化物(例えば、ホウ化窒化物)のような低い摩擦材料(示されず)によりコーティングされてよい。この密閉の効果が望まれるがしかし、後に与えられる理由のために、少なくともサイドダム35の全体の長さに沿っている必要はなくてよい。
細長い可撓性のあるストリップ54と絶縁ブロック56とは好ましくは、断熱材料により作られ、従って低い熱質量と低い熱伝導性(従来のサイドダムブロックの金属よりも大幅に低い)とを有し、その結果、側面(より均一な凝固微細組織と厚さとを備えるように、スラブの幅に亘って金属を均一に冷却させることを可能にする)にて金属スラブから非常に少ない熱が取り出される。この層を通してわずかな熱が取り出される場合に、金属が細長い可撓性のある層54で固まりにくいことを、この断熱特性は更に意味している。可撓性のあるストリップで直接固まるどのような金属も、移動するスラブの残りの部分によって、ストリップの低い摩擦特性に起因して、容易に取り除かれる。従って、固体金属は固定サイドダムで堆積しにくい。
強固な支持要素67は、サイドダム(サイドダムの他の部分が、かなり繊細で、容易に傷つく可能性がある)の他の要素を固定し、支持する役割を果たす。この要素はまた、サイドダムがロッド51によって適切な場所で強固に固定されるのを可能にし、サイドダムの不具合の現象による溶融金属を含む役割を果たす(例えば、溶融金属の流出を防ぎ、および/または熱の抽出に起因してそれを凝固させることによって)。
サイドダムは、好ましくは、金属スラブがスラブの側面の端部にて完全に固体になる位置41のちょうど下流の位置まで鋳造方向に延在する。このことは幅の調節の操作を容易にする(とりわけ幅の減少)。なぜなら、幅の減少に抵抗する傾向があるストリップ物品の完全に凝固した金属部分28に接触するそれぞれのサイドダムの小さな部分が存在するのみであるからである。サイドダムのこの長さの制限は他の利点も有する。例えば、鋳造キャビティー21は、ストリップ物品からの熱の除去を容易にするように、しばしば、鋳造方向に垂直に収束または発散される。したがって、サイドダム35は、この長さに沿って高さが一定である場合、上部および下部の面75、76は、キャビティーが鋳造方向に垂直に発散(または収束)していくにつれて、下流端部44に隣接する鋳造面22、23よりもインジェクター20に隣接する鋳造面22、23の方に近く位置する。可能な限り短くサイドダム35を作ることによって、鋳造キャビティーのより大きな程度の収束が可能である(なぜなら、サイドダムは、キャビティーの収束が最も大きい出口25に隣接して存在しないからである)。実際に、鋳造キャビティーの収束(または発散)は、しばしば約0.015%〜約0.025%のみであり、従って鋳造キャビティーの間の距離に大きな変化はない(とりわけ、サイドダムによって占有される短い領域に亘って)。当然に、鋳造キャビティーの垂直な収束または発散の程度が少しも変わらない場合、サイドダム35は、上部の面および下部の面75、76がサイドダムの長さ全体に亘り隣接する鋳造面から同じ間隔を保つように、相当する量だけ先細りが成されてよい。
上述した(および図7に示した)ように、ストリップ65は、鋳造面22、23の密閉を形成することができるがしかし、鋳造キャビティーの収束または発散に起因して、サイドダムの長さに沿って全体には存在しなくてよい。実際に、サイドダムと鋳造面との間の隙間がある場合でさえ(約1mmを越えない隙間を備えた)、金属はサイドダムの上または下から漏れないであろう。このことは、溶融金属の表面張力により、隙間を通過する浸透無しに、金属がこのサイズの隙間を乗り越えるからである。従って、鋳造方向に鋳造キャビティーが収束する場合、インジェクター20に隣接する鋳造面とサイドダムとの間のこのような隙間があってよく、この隙間は、図7に示すように完全になくなるまで、サイドダムの長さに沿って減少してよい。そして更なる収束は、わずかに圧縮できる可撓性のあるストリップ65の上部および下部の端部65A、65Bの可撓性によって提供されてよい。
Figure 2012521885
サイドダム35がインジェクター20を越えて延在することが必要である鋳造キャビティーに沿った距離は、溶融金属の領域26および半溶融金属の領域27(すなわち、合わせて、いわゆる溶融金属「サンプ(sump)」の長さ)の長さに依存する。そして、このことは、鋳造材である合金の特徴、鋳造速度および鋳造材であるスラブの厚さに依存する。以下の表1は、一般的なアルミニウム合金の典型的な加工範囲と好ましい範囲とを提供する。
(表1)
図1〜7の実施形態では、溶融金属は、いかなる障害物または突起にも衝突(encounter)せずにインジェクター20および鋳造キャビティーを通って流れ、そして、渦流等を生じずに平滑な層流の形で流動する。サイドダムは金属の入口から、溶融金属の流れの終端部を越えた場所まで連続して延在するため、サイドダム35が横方向に動いてストリップ物品の幅を変える場合でさえ、流れは層流を維持する。図3および4から、それぞれのサイドダム35が、上部および下部の表面75、76(サイドダムがインジェクター20から出る場所)においてステップ80を有することが認識されるであろう。このことは、インジェクター20内まで延在する(およびインジェクター20の部分を形成する)領域39の上部の壁および下部の壁31、32の間で適合するのに必要な減少した高さを有すると同時に、上部のベルト12と下部のベルト13との間で、鋳造キャビティーの内部まで、サイドダムが完全に(またはほぼ完全に)延在することを確実にする。
添付図面の図8および9は、別の例示的な実施形態を示しており、サイドダム35は、インジェクター20まで延在してインジェクター20の側壁を形成する上流の領域を有していない。代わり、サイドダム35は、インジェクター20の出口から出て、および固相線29がストリップ物品11の側面まで達する場所41を越えた場所まで、鋳造方向に延在する下流の領域のみを有する。インジェクター20は、破線86によって示される上部および下部の壁31と32との間に固定された側壁85を備える。上述の実施形態のように、装置のそれぞれの側面に配置されたサイドダム35は、横方向に調節でき、その結果、鋳造キャビティー21の横方向の幅は、鋳造中に、同じ種類の調節機構50によって変えることができる。サイドダムの上流端部43とインジェクター20とが接触する領域は、図9に拡大されたスケールで示される。本質的に、前記幅が側壁85の内部の範囲を越えて内側に動かされる場合、上流端部43がノズル38の溶融金属開口部36の一部を遮り、従って、開口部36の幅を下流の鋳造キャビティーの幅に一致させる。当然に、サイドダム35の外面63がノズル38の開口部36の横方向の端部よりもさらに内側に動くほど極端な程度、サイドダムは内側に動かされるべきではなく、さもなければ溶融金属がサイドダムの周りで漏れるであろう。サイドダムの横方向の幅は、鋳造幅の調節の標準的な範囲を上回るこのような現象を防止するように予め決定されてよい。この実施形態では、サイドダムの上流端部43に材料の層90を備えることが好ましく、該材料の層90は、ノズルとサイドダムとの間で生じる可能性があるどのような隙間も密閉することに役立ち、従って、このような隙間を通る金属の損失を防止する。この材料は、細長いストリップ65のために用いられる材料と同じ材料であってよい。
この実施形態によれば、サイドダムは、インジェクター20と一体にならないため、サイドダムは、いくつかの他の様式のベルトによる移動に対して制限される必要がある(例えば、鋳造方向の後者の移動を防止するように、サイドダム35に強固にロッド51を取り付けることによって)。
図8はインジェクターの開口部36を部分的に遮るサイドダムを示すが、内部の表面59がインジェクターの固定した側壁85の内部の表面85Aと共に完全に整列される位置、または鋳造キャビティーの幅が開口部36の幅よりも大きくなる位置のどちらかまで、サイドダムは外方向に動かされてよい。完全な整列である場合を除いて、所望の溶融金属の層流がある程度乱され、渦流が生じてよいがしかし、鋳造製品が、大部分の商業的な利用が容認されなくなる程度までではない。
全ての例示的な実施形態では、サイドダムブロック(すなわち、鋳造キャビティーのそれぞれの側面にあるサイドダムブロック)の両方を動かし、中央線の両側において同じようにストリップ物品の横方向の幅を減少または拡大させることが好ましいが、必要に応じて、サイドダムブロックの1つのみが、代わりに動かされてもよい。実際に、サイドダムブロックの1つのみが移動可能にされ、およびもう一方が固定されてよいがしかし、これは好ましい配置ではない。特に望まれるものではないが、従来の移動可能なサイドダム(サイドダムブロックのラインを形成する)に、上述のような1つの固定サイドダムを用いることもまた可能である。

Claims (12)

  1. 連続して金属ストリップ物品を鋳造するための鋳造装置であって、
    一組の移動する向かい合った鋳造面の間に規定され、鋳造方向に整列された入口と出口とを有する鋳造キャビティーと、
    前記入口において、溶融金属を前記鋳造キャビティーに導入するための下流開口部を含む内部の溶融金属チャンネルを有する溶融金属インジェクターと、
    前記インジェクターからの溶融金属を前記キャビティー内部に制限するための前記鋳造キャビティーのそれぞれの側面にある一組のサイドダムと、
    を含み、前記サイドダムの少なくとも1つが、鋳造作業中に鋳造の前記方向に対して横方向に動くことができ、かつ鋳造の前記方向の移動に対して制限される細長い要素を含み、該細長い要素が、前記鋳造面の間の前記インジェクターから少なくとも、前記要素に隣接した前記金属が横方向に自己支持する前記鋳造キャビティーの内部の下流の位置まで長軸方向に鋳造の前記方向に延在する細長い要素を含むことを特徴とする鋳造装置。
  2. 前記一組の前記サイドダムの両方が、鋳造作業中に鋳造の前記方向に対して横方向に動くことができる前記細長い要素を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記細長い要素が、前記インジェクターの前記内部のチャンネルの1つの側面を形成する上流端部に隣接する領域を有し、前記細長い要素が前記インジェクターの前記下流の開口部を越えて前記鋳造キャビティー内部の前記下流の位置まで連続することを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記細長い要素が、前記溶融金属インジェクターに対して隣接する上流端部を有し、従って部分的に前記インジェクターの前記開口部を遮ることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  5. 前記要素と接触し、および前記要素を前記キャビティーの長軸方向の中央線に向かって、または離れて横方向に動かすように適合され、従って前記鋳造キャビティーの横方向の幅を調節する調節機構を更に含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記調節機構が、一端において前記要素に取り付けられ、および前記鋳造面の間で横方向に外側に延在する少なくとも1つの強固なロッドと、必要な時に前記鋳造方向に対して前記ロッドを横方向に押すまたは引くよう適合された駆動部とを含むことを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 前記調節機構が、前記鋳造方向に所定の距離だけ分離された前記ロッドを少なくとも2つ有し、前記要素が前記鋳造方向に実質的に整列されるのを維持するように、必要に応じて、前記駆動部が、前記ロッドを揃えて押すまたは引くことを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 前記調節機構が、前記ロッドを少なくとも2つ有し、および駆動部をそれぞれ備え、前記駆動部が前記要素を横方向に動かす時、必要に応じて、異なる量だけ前記ロッドを押すまたは引くように適合され、従って前記要素を前記鋳造方向に対して傾かせることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  9. 前記溶融金属インジェクターが、側壁によって分離された上部の耐火性の壁と下部の耐火性の壁とを有し、前記側壁の少なくとも1つが、その上流端部に隣接した前記要素の領域を含み、前記要素の前記領域が、前記上部の耐火性の壁と下部の耐火性の壁との間で前記鋳造方向に対して横方向に動かされることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  10. 前記鋳造面を形成する回転ベルトを有するツインベルト鋳造機を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 前記鋳造面を形成するブロックを有する回転ブロック式金属鋳造機を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置。
  12. 連続して金属ストリップ物品を鋳造する方法であって、
    一組の移動する向かい合った鋳造面の間で規定される鋳造キャビティーの入口における内部の溶融金属チャンネルを有する前記インジェクターと、前記鋳造キャビティーのそれぞれの側面にある一組のサイドダムとを通って溶融金属を導入する工程と、
    前記鋳造キャビティーの出口から鋳造金属ストリップ物品を引き出す工程と、
    前記入口と出口とが鋳造方向に整列される工程と、
    を含み、前記サイドダムの少なくとも1つが、鋳造の前記方向に対して横方向に動くことができ、かつ鋳造の方向の移動に対して制限される細長い要素を含み、該方法が、
    鋳造が継続中に、前記鋳造キャビティーの幅、従って前記出口から引き抜かれた状態の前記鋳造ストリップ物品の幅を変えるように、前記サイドダムの少なくとも1つを横方向に動かす工程を更に含むことを特徴とする方法。
JP2012501097A 2009-03-27 2010-03-25 幅が可変の鋳造ストリップ用連続鋳造装置 Expired - Fee Related JP5743225B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US21124609P 2009-03-27 2009-03-27
US61/211,246 2009-03-27
PCT/CA2010/000462 WO2010108280A1 (en) 2009-03-27 2010-03-25 Continuous casting apparatus for casting strip of variable width

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015088628A Division JP5899353B2 (ja) 2009-03-27 2015-04-23 幅が可変の鋳造ストリップ用連続鋳造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012521885A true JP2012521885A (ja) 2012-09-20
JP5743225B2 JP5743225B2 (ja) 2015-07-01

Family

ID=42780113

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012501097A Expired - Fee Related JP5743225B2 (ja) 2009-03-27 2010-03-25 幅が可変の鋳造ストリップ用連続鋳造装置
JP2015088628A Expired - Fee Related JP5899353B2 (ja) 2009-03-27 2015-04-23 幅が可変の鋳造ストリップ用連続鋳造装置

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015088628A Expired - Fee Related JP5899353B2 (ja) 2009-03-27 2015-04-23 幅が可変の鋳造ストリップ用連続鋳造装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8579012B2 (ja)
EP (1) EP2411172B1 (ja)
JP (2) JP5743225B2 (ja)
KR (2) KR101659526B1 (ja)
BR (1) BRPI1009808B1 (ja)
CA (1) CA2753380C (ja)
ES (1) ES2553972T3 (ja)
WO (1) WO2010108280A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019162511A (ja) * 2014-03-17 2019-09-26 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド 遠隔操作医療システムにおける器具のオフスクリーン表示のためのシステム及び方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017158089A1 (en) 2016-03-18 2017-09-21 Aleris Rolled Products Germany Gmbh Method of manufacturing continuous cast aluminium alloy strip of variable width
WO2019035046A1 (en) 2017-08-16 2019-02-21 Novelis Inc. BELT CASTING PATH CONTROL

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049841A (ja) * 1983-08-29 1985-03-19 Sumitomo Metal Ind Ltd ツインベルト連続鋳造機の鋳込幅変更装置
JPS60136848U (ja) * 1984-02-17 1985-09-11 新日本製鐵株式会社 ベルト式連続鋳造機における短辺側鋳型
JPS61132243A (ja) * 1984-11-30 1986-06-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 不等巾スラブ用ベルト式連続鋳造装置
JPH01122638A (ja) * 1987-11-09 1989-05-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ベルト式連鋳機のベルト押え装置
JPH04333352A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 金属薄帯連続鋳造機
JP2008531285A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 ノベリス・インコーポレイテッド 溶融金属の連続鋳造方法および溶融金属フィーダー

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE576793A (ja) 1958-03-17
US3063348A (en) 1960-10-18 1962-11-13 Metal Box Co Ltd Carton setting-up dies
US4061178A (en) 1975-04-15 1977-12-06 Alcan Research And Development Limited Continuous casting of metal strip between moving belts
JPS6199541A (ja) * 1984-10-19 1986-05-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 双ベルト式連続鋳造機
JPS61229449A (ja) * 1985-04-04 1986-10-13 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 薄板連続鋳造機用給湯装置
US4759400A (en) * 1985-10-03 1988-07-26 Kawasaki Steel Corporation Belt type cast sheet continuous caster and prevention of melt leakage in such a caster
JPS62227557A (ja) 1986-03-28 1987-10-06 Sumitomo Heavy Ind Ltd 無限軌道式連続鋳造機
JPH0636965B2 (ja) * 1987-01-27 1994-05-18 三菱重工業株式会社 ベルト式連続鋳造機
JPH01130854A (ja) * 1987-11-17 1989-05-23 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 無限軌道式連続鋳造機
JPH01249248A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Nippon Steel Corp ベルト式金属薄帯連続鋳造機
JPH01278945A (ja) * 1988-04-30 1989-11-09 Sumitomo Metal Ind Ltd ベルトキャスターにおける紋り込み制御方法
CA2517447C (en) 1994-07-19 2007-05-29 Alcan International Limited Process and apparatus for casting metal strip and injector used therefor
US5787968A (en) * 1995-12-28 1998-08-04 Larex A.G. Movably mounted side dam and an associated method of sealing the side dam against the nozzle of a belt caster
US6095383A (en) 1997-10-31 2000-08-01 Fata Hunter, Inc. Adjustable molten metal feed system
US6363999B1 (en) 1999-12-03 2002-04-02 Fata Hunter, Inc. Variable tip width adjustment system
US7451804B2 (en) 2006-11-22 2008-11-18 Peterson Oren V Method and apparatus for horizontal continuous metal casting in a sealed table caster

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049841A (ja) * 1983-08-29 1985-03-19 Sumitomo Metal Ind Ltd ツインベルト連続鋳造機の鋳込幅変更装置
JPS60136848U (ja) * 1984-02-17 1985-09-11 新日本製鐵株式会社 ベルト式連続鋳造機における短辺側鋳型
JPS61132243A (ja) * 1984-11-30 1986-06-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 不等巾スラブ用ベルト式連続鋳造装置
JPH01122638A (ja) * 1987-11-09 1989-05-15 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ベルト式連鋳機のベルト押え装置
JPH04333352A (ja) * 1991-05-09 1992-11-20 Nippon Steel Corp 金属薄帯連続鋳造機
JP2008531285A (ja) * 2005-02-25 2008-08-14 ノベリス・インコーポレイテッド 溶融金属の連続鋳造方法および溶融金属フィーダー

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019162511A (ja) * 2014-03-17 2019-09-26 インテュイティブ サージカル オペレーションズ, インコーポレイテッド 遠隔操作医療システムにおける器具のオフスクリーン表示のためのシステム及び方法
US11317979B2 (en) 2014-03-17 2022-05-03 Intuitive Surgical Operations, Inc. Systems and methods for offscreen indication of instruments in a teleoperational medical system
US11903665B2 (en) 2014-03-17 2024-02-20 Intuitive Surgical Operations, Inc. Systems and methods for offscreen indication of instruments in a teleoperational medical system

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010108280A1 (en) 2010-09-30
EP2411172A4 (en) 2014-01-01
CA2753380A1 (en) 2010-09-30
CA2753380C (en) 2013-07-23
US8579012B2 (en) 2013-11-12
ES2553972T3 (es) 2015-12-15
JP2015155117A (ja) 2015-08-27
BRPI1009808B1 (pt) 2018-06-05
EP2411172B1 (en) 2015-11-11
EP2411172A1 (en) 2012-02-01
US20100243196A1 (en) 2010-09-30
KR20110133626A (ko) 2011-12-13
JP5743225B2 (ja) 2015-07-01
JP5899353B2 (ja) 2016-04-06
KR101659526B1 (ko) 2016-09-23
KR20160043144A (ko) 2016-04-20
BRPI1009808A2 (pt) 2016-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100357356B1 (ko) 트윈벨트주조방법및장치
JP5899353B2 (ja) 幅が可変の鋳造ストリップ用連続鋳造装置
JP3038499B2 (ja) 連続チェーン鋳造装置及び連続鋳造方法
KR101557907B1 (ko) 연속 주조 장치용 조절 가능한 측면 댐
JPH10506057A (ja) 金属棒の垂直鋳造のための装置と方法
JP2024041950A (ja) 双ベルト式鋳造機用のショートベルトサイドダム
RU2428276C2 (ru) Ленточная литейная машина, имеющая регулируемую длину контакта с отливаемой металлической заготовкой
US6581675B1 (en) Method and apparatus for continuous casting of metals
US20030205356A1 (en) Continuous chain caster and method
JP3497170B2 (ja) ストリップの二重ベルト鋳造方法及び装置
KR100470662B1 (ko) 쌍롤형 박판주조기를 이용한 박판제조방법
JP3042324B2 (ja) 広幅薄鋳片連続鋳造用ダミーバヘッド
JPH0252154A (ja) ベルト式連続鋳造機
JPS61186108A (ja) 板連続製造方法及びその装置
JPH05177315A (ja) 金属薄帯連続鋳造機
JPH01133647A (ja) 双ロール式連鋳機
JPS59159250A (ja) 薄鋳片の連続鋳造方法及びその装置
JPH09285843A (ja) 連続鋳造用組立鋳型および鋳造方法
JPS59185554A (ja) 薄鋳片連続鋳造機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150423

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5743225

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees