JP2012512968A - 素材ウエブを製造する装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、紙ウエブ(10)、特にティッシューウエブの脱水のための装置(3)であって、所定のプレス区域長さLを有する第1のプレス区域(15.1)を備えており、紙ウエブ(10)は、透水性の環状のベルト(8)と透水性の環状の支持ベルト(9)との間に挟まれてプレス区域を通して案内されるようになっており、第1のプレス区域(15.1)は、ベルト(8)、紙ウエブ(10)及び支持ベルト(9)が、プレス区域長さLの少なくとも一部分にわたって流体により貫流されるように形成されている。更に装置は、第1のプレス区域に続けて配置されかつ所定のプレス区域長さLを有する第2のプレス区域(15.2)を備えている。本発明により、紙ウエブ(10)は、互いに異なる圧縮性を有する2つのベルト(8,9)間に挟まれた状態で、第2のプレス区域(15.2)を通して案内されるようになっている。

Description

本発明は、紙ウエブの脱水、特にティッシューウエブの脱水のための装置であって、所定のプレス区域長さLを有する第1のプレス区域を備えており、紙ウエブは、透水性の環状のベルトと透水性の環状の支持ベルトとの間に挟まれて、第1のプレス区域を通して案内されるようになっている形式の装置に関する。該装置の第1のプレス区域は、ベルト、紙ウエブ及び支持ベルトが、プレス区域長さLの少なくとも一部分にわたって流体により貫流されるように形成されている。更に該装置は、追加的に、第1のプレス区域に続けていて所定のプレス区域長さLを有する第2のプレス区域を備えている。本発明は、更に紙ウエブの脱水のための方法、並びに紙ウエブの製造のためのマシンに関する。
前記形式の装置は、嵩高で高品質のティッシュー製品の製造のために知られている。このような品質ランクのティッシュー製品は、プレミアム・ティッシュー(Premium-Tissue)とも称されている。このような等級において特に重要なことは、吸収性又は吸水性並びに保水性の高い嵩高な枚葉構造である。プレミアム・ティッシューの製造において、クオリティーは最も重要な問題である。製造工程は極めて煩雑で多くのエネルギーを必要としている。従って、ティッシュー製品の製造コストは著しく高くなっている。
国際公開第2005/075736A2号明細書には、プレミアム・ティッシューの製造のためのマシン(機械)及び方法が記載されている。紙ウエブは、成形区域の下流側に設けられた脱水ユニット内においてベルトプレスを用いて脱水される。この場合に、紙ウエブは、パターン形成されたろ過材とベルト、例えばフェルトとの間に挟まれて、吸引ローラを介して案内される。吸引ローラ(サクションローラ)は、貫流する熱い空気によってウエブを破損なく丁寧に脱水するために、高い真空を用いて作動されるようになっており、脱水は、ベルトプレスによって支援される。乾燥度を更に高めるために、選択仕様としてエアプレス若しくはブーストドライヤー(BoostDryer)を、吸引ローラの下流側に接続するようになっている。このような装置は極めて複雑である。
プレミアム・ティッシューの製造のための別の手段は、スルーエアー乾燥法(TAD[Through Air Drying])である。該方法においては、加熱空気若しくは加熱蒸気の容積流が、圧力フード及びベンチレーター又はファンを用いて、パターン形成されたろ過材上に載せられて大きな貫流式シリンダー又は多孔シリンダーを介して案内される紙ウエブに吹き付けられるようになっている。これには、複雑な空気システム若しくは蒸気システムが必要である。形成領域(形成部)に、エネルギー消費量の大きな複数の真空ポンプが必要である。
プレミアム・ティッシューに加えて、標準品質のティッシューがある。標準品質のティッシューは、いわゆるクレセント・ティッシューマシン(三日月形ティッシュー機)で製造される。使用されているこの種のティッシューマシンは、極めて簡単な構造であり、製造に合わせて設計されていて、わずかなエネルギーしか消費していない。しかしながら、クレセント・ティッシューマシンにより製造される紙ウエブの品質は、プレミアム・ティッシューの品質に比べて著しく低いものである。このことは相応にコストにも当てはまる。
両方の品質は世界市場に定着している。原料状況及びエネルギー状況に関して近年起きている変化に伴って、吸取紙類若しくはティッシューペーパー等の品質及び価格に関する市場(マーケット)の要求も変化している。市場は、一面ではプレミアム・品質(プレミアム・クオリティー)を下回るものの、標準品質を超えていて、かつ他面では、吸取紙類若しくはティッシューペーパー等の製造のための高価な原料の少ない使用量並びに極めて少ないエネルギーしか必要としないような新たな品質(クオリティー)を求める傾向を強めている。
従って、本発明の課題は、中間の品質(中質又は中級)のティッシューペーパーの経済的な製造のための手段を提供することにある。更に、中間品質のティッシューペーパーの製造のためのフレキシブルに構成可能なティッシューマシン(ティッシュー製造機)を提供し、該ティッシューマシンを用いて、該ティッシューマシンの迅速な構成変更により、プレミアム・品質のティッシュー製品も標準品質及び中間品質のティッシュー製品も製造できるようにすることである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の本発明の形態によれば、紙ウエブの脱水、特にティッシューウエブの脱水のための装置であって、所定のプレス区域長さLを有する第1のプレス区域を備えており、紙ウエブは、透水性の環状のベルトと透水性の環状の支持ベルトとの間に挟まれて、第1のプレス区域を通して案内され、つまり通し案内されるようになっており、第1のプレス区域は、透水性のベルト、紙ウエブ及び支持ベルトが、第1のプレス区域のプレス区域長さLの少なくとも一部分にわたって流体により貫流されるように形成されており、第1のプレス区域に続けて配置されていて所定のプレス区域長さLを有する第2のプレス区域を備えている形式のものにおいて、紙ウエブは、互いに異なる圧縮性を有する2つのベルト間に挟まれた状態で、第2のプレス区域を通して案内されるようになっている。
本発明の前記形態において利点として、紙ウエブの脱水は第2のプレスニップでゆるやかにかつ効果的に行われる。第2のプレスニップにおける両方のベルトの互いに異なる圧縮性に基づき、紙ウエブは、圧縮性の低い方のベルトの表面パターン(表面構造)に順応するのに対して、第2のプレスニップにおいて圧縮性の高い方のベルトにより、圧縮性の低い方のベルトに向けて押圧されるようになっている。ベルト間の異なる圧縮性若しくは軟性に基づき、かつ圧縮性の高い方のベルトの弾性変形により、紙ウエブと両方のベルトとの間の均一で密な接触が達成される。このことは、特に、複数のポケット若しくは凹部から成るパターンの形成された表面を有する一方のベルトを用いることにより保証される。均一な接触は脱水を促進するものであり、これによりティッシューウエブのより高い乾燥度が達成される。結果として、製造工程全体のエネルギー消費が、著しく節減される。本発明に基づく構成により、紙ウエブの三次元の構造及び紙ウエブの表面を形成して維持することができ、かつ高い乾燥度を達成することができるようになっている。
更に利点として、第1のプレスニップにおいて紙ウエブを通って流れる流体の容積流は節減され、その結果、エネルギー消費は、プレミアム・品質に比べて25%節減される。
前記形態により得られる品質は、プレミアム・品質に比べて低いものの、標準品質よりも著しく高いものである。実験により明らかであるように、紙ウエブの厚さは、プレミアム・品質のものよりもいくらか小さいものの、標準品質のものよりも50%程度大きく保たれている。
有利な形態によれば、第2のプレス区域を通して案内される圧縮性の高い方のベルトは、フェルトによって形成されている。特に適したフェルトは、当出願人に係るいわゆるベクトルテクノロジーに基づき形成されるフェルトである。このようなベクトルテクノロジーによるフェルトは、編成されたベース布と、フェルト繊維から成っていてベース布の、紙ウエブに向いた側に施された非編成の層、いわゆるベクトル層とを含むものである。非編成の層の繊維は、三次元に向けられていて、67dtex以上の繊度、特に100dtex以上の繊度、更には140dtex以上の繊度を有している。このような構成による利点として、フェルトは、著しく開いていて、つまり、高い透水性を有しており、従って水分を容易に透過させることができるものである。フェルトの通気性(通気度)は、80cfm以下であり、特に40cfm以下、有利には25cfmである。
有利な形態によれば、ベクトル層における太い繊維の三次元的な配置は、フェルトに、プレスニップの通過の際の優れた弾力性(レジリエンス[resilience])を付与している。この場合に、フェルトは、プレスニップの通過に際して圧縮されて、通過の後にばね弾性的にほぼフェルトの元の厚さに戻るようになっている。ベクトル層は、100g/m2〜500g/m2の単位面積質量を有していてよい。有利には、ベクトル層は、紙ウエブ若しくは繊維物質ウエブと接触する繊細な繊維布若しくは繊維メッシュでカバーされるようになっている。微細な繊維は、30dtex以下の繊度、特に12dtex以下の繊度、有利には4dtex以下の繊度を有している。
実際に有利な形態によれば、少なくとも1つの繊維メッシュとベクトル層との間に別の層を設けてあり、別の層の繊維は、ベクトル層の繊維の繊度と紙ウエブに接触する繊維メッシュ(繊維クロス若しくは繊維スクリーン)の繊維の繊度との間にある繊度(細さ若しくは太さ)を有している。別の層の繊維の繊度は、例えば8〜15dtex、有利には約10dtexである。
有利な形態によれば、第2のプレス区域を通して案内される圧縮性の低い方のベルトは、構造化若しくはパターン形成された表面を有し、且つ/又はTAD-ろ過材によって形成されている。圧縮性の低い方のベルトは、有利には編成されたパターン及び/又は非編成のパターン、例えばパターン形成されたダイヤフラムを含んでいてよいものである。
有利には、第1のプレス区域の透水性のベルトは、パターン形成された表面を有し、且つ/又はTAD-ろ過材として形成されている。透水性のベルトは、有利には編成されたパターン及び/又は非編成のパターン、例えばパターン形成されたダイヤフラムを含んでいてよいものである。
本発明に基づきパターン形成されたろ過材は、紙ウエブが、ろ過材自体のパターン形成された表面のパターンにより表面パターン(表面構造)を得るように、言い換えれば、紙ウエブの表面が、ろ過材の表面のパターンによりパターン形成(構造化)されるように、構成されており、これによってティッシューウエブの品質が向上される。
実際に有利な形態によれば、第1のプレス区域の透水性のベルトは、第2のプレス区域のための、圧縮性の低い方のベルトを形成していて、かつ第2のプレス区域を通して案内されている。このような構成により利点として、紙ウエブは、透水性のベルトのパターン形成された表面上にとどめられていて、途中で引き渡されなくてすむようになっている。このような構成により、紙ウエブの単位面積当たりの高い体積及びパターンを得ることができるようになっている。
有利な形態によれば、紙ウエブの脱水のための装置は、ティッシューマシンの構成部分であり、透水性のベルトは、ティッシューマシンのフォーミング領域(紙形成ゾーン又は紙層形成ゾーン)を通って走行するようになっており、紙ウエブ(紙層)がベルト上に受け止めて形成されるようになっている。有利には、紙ウエブは、紙ウエブの仕上げ乾燥若しくは最終乾燥のためのドライヤーシリンダーに引き渡されるまで、透水性のベルト上に載せられたままである。紙ウエブの引き渡しは、プレスローラとヤンキー・ドライヤーシリンダーとにより形成されたプレス領域で行われる。この場合に、プレスローラは、プレミアム・ティッシューのためには、平滑な非吸引式のプレスローラとして形成され、かつ中間のティッシュー・品質のためには、吸引される吸引ローラによって形成されている。
本発明に基づく構成は、ダブルろ過材式フォーマーのためにも用いられるものである。この種の形式の抄紙機においては、紙ウエブは、フォーミング領域(紙形成ゾーン又は紙層形成ゾーン)の下流で支持ベルトに引き渡される。有利には、紙ウエブは透水性のベルトに引き渡される。
有利な形態によれば、圧縮性の低い方のベルトは、圧縮性の高い方、つまり柔軟性の高い方のベルトよりも粗い表面を有し、且つ/又は高い通気性を有している。
別の形態によれば、圧縮性の低い方のベルトは、経糸について1cm当たり糸14.1本(Fd(インチ当たり36Fd))以上の糸密度、特に1cm当たり糸17.3本(Fd(インチ当たり44Fd))以上の糸密度、有利には1cm当たり糸22本(Fd(インチ当たり56Fd))以上の糸密度を有する微細なろ過材によって形成されている。このような構成は、紙ウエブとろ過材及びフェルトとの間の均一で密な接触を可能にするものであり、これによりプレスの後の高い乾燥度を達成することができる。
有利には、圧縮性の低い方のベルトは微細なろ過材によって形成されており、この場合に、緯糸は0.45mm以下の直径、特に0.41mm以下の直径、有利には0.35mmの直径、若しくは0.35mm以下の直径を有しており、経糸は、0.40mm以下の直径、特に0.35mm以下の直径、有利には0.30mm以下の直径を有している。ろ過材の厚さは、0.5mm〜1mmである。
実際に有利な形態によれば、圧縮性の低い方のベルトは、毎分14.16m3(500cfm)以上の通気性(通気度)、特に毎分15.58m3(550cfm)以上の通気性、有利には毎分17m3(600cfm)以上の通気性を有する微細なろ過材によって形成されている。このような構成は、微細なろ過材が第1のプレスニップ及び第2のプレスニップを通って走行する場合に特に好適である。
有利な形態によれば、圧縮性の低い方のベルトは、微細なろ過材によって形成されており、この場合に、少なくとも紙と接触する側は、該側の面の20%の接触面を有し、若しくは20%以上、有利には25%以上、特に27%以上の接触面を有している。このような構成は、紙ウエブをろ過材から直接にヤンキー・ドライヤーシリンダーへ引き渡す場合に好適である。紙ウエブは、ろ過材の接触部位の領域でドライヤーシリンダーの表面に押し付けられる。これにより、プレス区域の強度は高められ、ひいては紙ウエブの強度も高められる。その結果、安価な原料を用いて、高価な原料を用いた場合と同一の強度を得ることができる。ろ過材の接触面は、ろ過材の糸若しくはワイヤ等の屈曲部の磨き落とし若しくは研削によって形成されていてよい。中間品質のティッシューウエブの場合には、接触面は20%〜32%の範囲である。
別の形態によれば、圧縮性の低い方のベルトとして、構造化若しくはパターン形成された表面を有する微細なろ過材として形成されている。パターン形成(構造化)された表面は、隆起している複数の区域(突出している区域又は部分)と引っ込められている複数の区域(窪んでいる若しくは凹んでいる区域又は部分)とを有しており、引っ込められている複区域は、凹部(ポケット[pocket])を形成している。ろ過材のパターン形成された表面の隆起している区域と引っ込められている区域とは、ろ過材の面に均一に配置されている。装飾パターンを重ね合わせて設けることも可能である。
有利には、圧縮性の低い方のベルトは、微細なろ過材によって形成されており、このような目の細かいろ過材の、紙(紙層)と接触する側の隆起している区域の面積占有率は、20%であり、若しくは20%以上、有利には25%以上、特に27%以上である。
本発明の有利な形態によれば、圧縮性の低い方のベルトとして、パターン形成された微細なろ過材を用いるようになっており、このような目の細かいろ過材は、1cm2当たり凹部77.4個(インチ平方当たり凹部500個)以下、有利には1cm2当たり凹部38.7個(インチ平方当たり凹部250個)以下、特に有利には1cm2当たり凹部31個(インチ平方当たり凹部200個)以下、特に1cm2当たり凹部28個(インチ平方当たり凹部180個)以下、若しくは有利には1cm2当たり凹部23個(インチ平方当たり凹部150個)以下でパターン形成された微細なろ過材によって形成されている。
要求に応じて、圧縮性の低い方のベルトとして用いられるパターン形成された表面を有する微細なろ過材は、1cm2当たり23個(インチ平方当たり150個)以上、特に1cm2当たり69.7個(インチ平方当たり450個)以上の凹部(ポケット)を有している。更に、1cm2当たり154.8個(インチ平方当たり1000個)までの凹部(ポケット)により著しく微細にパターン形成されたろ過材を用いることも可能である。
トイレットペーパーの製造のために、圧縮性の低い方のベルトとして用いられるパターン形成された表面を有する微細なろ過材は、1cm2当たり69.7個(インチ平方当たり450個)までの凹部(ポケット)、特に1cm2当たり55.7個(インチ平方当たり360個)までの凹部(ポケット)を有している。この場合には、品質要求に対応して、凹部(ポケット)の数は、更に少なく、1cm2当たり46.4個(インチ平方当たり300個)〜1cm2当たり3.87個(インチ平方当たり25個)であってよい。
キッチン用ロールの紙ウエブの製造のために、有利には、圧縮性の低い方のベルトとして、パターン形成された表面を有する微細なろ過材を用いるようになっており、このような目の細かいろ過材は、1cm2当たり40.3個(インチ平方当たり260個)以下、若しくは1cm2当たり3.87個(インチ平方当たり25個)以下の凹部(ポケット)を有している。高い吸水容量のためには、凹部数は、1cm2当たり31個(インチ平方当たり200個)〜1cm2当たり23.2個(インチ平方当たり150個)である。
本発明の形態によれば、圧縮性の高い方のベルトは、0.5N/mm2の動的圧縮弾性係数G、若しくは0.5N/mm2以上の動的圧縮弾性係数G、特に2N/mm2以上、有利には4N/mm2以上の動的圧縮弾性係数Gを有している。実際に有利な形態では、動的圧縮弾性係数は、0.05kN/mm2であり、若しくは0.05kN/mm2以上、特に1kN/mm2以上、有利には4kN/mm2以上である。動的圧縮弾性係数Gは、ベルトの弾力性若しくは反発性の尺度を成すものである。
動的圧縮弾性係数は、圧縮の際のフェルトの圧縮応力(N/mm2)と相対的な厚さ変化(−)との商で表される。圧縮応力及び厚さ変化は、測定装置を用いて求められるものである。測定装置は、例えば、所定の各面Aを有しかつ相対して押圧可能な2つのプランジャーを有している。ベルトサンプル若しくはフェルトサンプルが、両方のプランジャー間に挟まれて、一定の力Fで圧縮される。この場合に、一方のプランジャーの距離測定装置を介して、生じた厚さ変化デルタDが決定される。動的圧縮弾性係数は、G=F/A/(デルタD)で求められる。このような測定方法を用いて、圧縮性の高い方のベルトの動的圧縮弾性係数も、圧縮性の低い方のベルトの動的圧縮弾性係数も求められるものである。ベルトの測定は、ベルトの未使用(新品)の状態で行われてよく、或いはベルトの使用された状態で行われてもよい。
更に有利には、圧縮性の高い方のベルトは、100000N/mm以下、有利には90000N/mm以下の動剛性K*を有し、特に有利には70000N/mmの動剛性K*若しくは70000N/mm以下の動剛性K*を有している。動剛性K*(N/mm)は、圧縮性、即ち弾性の尺度を成すものであり、この場合に弾性は、ベルトの、力(N)に対する厚さ変化(mm)で表される。動剛性K*は、弾性の逆数として求められるものである。この場合に、弾性は、測定装置により測定された力と厚さ変化デルタDとの商である。
実際に有利な形態によれば、第1のプレス区域の透水性の支持ベルト(9)は、第2のプレス区域のための、圧縮性の高い方のベルトを形成していて、第2のプレス区域を通して案内されるようになっており、つまり、圧縮性の高い方の1つのベルトが、透水性の支持ベルトとして第1のプレス区域も第2のプレス区域も通して案内されるようになっている。このような配置構成は、確実なウエブ案内、優れた走行特性、並びに経済的な構造を可能にするものである。
別の有利な形態によれば、透水性の支持ベルトは、パターン形成されていない表面若しくは平滑な表面を有し、且つ/又はフェルトとして形成されている。
本発明の別の形態によれば、プレス区域長さLの少なくとも一部分にわたって、つまりベルト、紙ウエブ及び支持ベルトがプレス区域長さLの少なくとも一部分を通過する間にベルト、紙ウエブ及び支持ベルトを貫流する流体として、空気及び/又は加熱空気及び/又は蒸気を用いるようになっている。
実際に有利な形態によれば、プレス区域長さLは、プレス区域長さLよりも長くなっており、具体的には、プレス区域長さLは、プレス区域長さLの10倍以上、有利には20倍以上、更に有利には30倍以上である。第1のプレス区域は、有利な実施形態では例えば1200mmのプレス区域長さLを有している。
第1のプレス区域においては、脱水は低いプレス圧によって緩やかに行われる。これに対して、第2のプレス区域には高いプレス圧が用いられる。このような組み合わせは、技術的な利点に加えて次のような作用効果を有しており、つまり、圧縮性の高い方のベルトは、急激な高いプレスパルスによりクリーニングされるようになっている。このことは、特にフェルトにとって効果的である。
有利な形態によれば、第1のプレス区域は、透水性のプレス要素と透水性の対向要素とによって形成されている。透水性のプレス要素は、有利にはプレスベルト及び/又はプレスシューとして形成されている。
プレスベルトは、引張り強さのあるベルトによって形成され、有利には濾布又はスクリーンクロス、スパイラル織物又はスパイラルファブリック、金属メッシュ(金網又は金属製すき網)、金属製穴あきベルト(金属製多孔ベルト)、若しくは複合材料から成るベルトによって形成されている。プレス圧(圧搾力)を形成するために、プレスベルトは、40kN/m〜60kN/mで張設されていて、吸引ローラ、若しくは湾曲された表面を介して案内されている。
流体の準備又は供給のために、本発明の有利な形態によれば、プレス要素に対応して圧力フードを配置し、つまり、プレス要素に圧力フードを配設してある。流体は、圧力(正圧又は過圧)を有していてよく、或いは圧力フード内に、周囲圧力と同じ圧力で、若しくは大気圧で準備されてよい。
実際に有利な別の形態によれば、対向要素は、ローラによって形成され、若しくは湾曲された接触面又は平らな接触面を有するボックス又は筒体によって形成されている。
有利には、第1のプレス区域の対向要素は、吸引されるようになっている。中間品質のティッシューウエブの製造のために、対向要素内に形成される真空は、0.4〜0.3バールであり、従ってプレミアム・ティッシューの製造の場合よりも低くなっており、プレミアム・ティッシューの製造のための真空は0.6〜0.5バールである。このように、運転コストは著しく減少される。有利には、流体は、圧力フード内に圧力(正圧又は過圧)なしに、或いは極めてわずかな圧力(正圧又は過圧)をかけて準備され、若しくは供給される。このような構成により、漏れは避けられるようになっている。
本発明の別の有利な形態によれば、第2のプレス区域は、プレス要素と対向要素とによって形成されている第2のプレス区域の対向要素は、有利には平滑及び/又は硬質のローラ(硬いローラ)によって形成されている。
対向要素を成すローラの表面は、ローラ被覆体によって形成されており、ローラ被覆体の厚さは、約15mmである。表面は、P&J 0〜5の硬度、有利にはP&J 0〜1の硬度を有している。表面は、有利な形態によれば複数の溝を備えており、溝は、螺旋状に延びており、若しくはローラの周方向にかつ互いに平行に延びている。
別の形態によれば、第2のプレス区域のプレス要素は、フレキシブルなプレス套壁(プレス外周壁)とプレスシュー(加圧シュー)とから成るシュー式ローラ又はシュー式加圧ユニット(シュー式ローラ機構)によって形成されており、プレス套壁は加圧シューに沿って走行(循環)するようになっている。
実際に有利な形態によれば、第2のプレス区域のプレス要素は、軟質のローラ(軟らかいローラ)によって形成されている。プレス要素を成すローラの表面は、P&J 30〜33の硬度で形成されている。プレス要素を成すローラも、ローラコアとローラコアに施されたローラ被覆体とから成っている。ローラ被覆体の厚さは、18mm〜25mmの範囲にあり、有利には19mm〜21mmの範囲にある。ローラ被覆体は、その硬さがローラの運転中の水分吸収により、P&J 4〜5ポイント程度低下するように選ばれている。
脱水能力を増大するために、プレス要素は、複数の止まり穴及び溝の形成された表面を有している。表面に形成される溝は、有利には螺旋状に延びており、若しくはプレス要素を成すローラの周方向にかつ互いに平行に延びている。
実際に有利な形態によれば、第2のプレス区域のプレス要素として、穿孔された吸引ローラ(多孔式吸引ローラ又はサクションローラ)を設けてある。
第2のプレス区域のニップ圧は、有利には20kN/m〜90kN/mである。第2のプレス区域は、20mm〜250mmの範囲のニップ幅を有し、有利には40mm以上のニップ幅を有している。
有利な配置構成によれば、第2のプレス区域の対向要素は、圧縮性の低い方のベルトに対応して配置され、つまり圧縮性の低い方のベルトに配設されている。有利な別の配置構成によれば、第2のプレス区域のプレス要素は、圧縮性の高い方のベルトに配設されている。
本発明の可能な別の形態によれば、第2のプレス区域の対向要素は、第2のプレス区域の形成のために、第1のプレス区域の対向要素に対応して配置され、つまり第1のプレス区域の対向要素に配設されている。このような構成は特に経済的な手段であり、それというのは、第1のプレス区域の対向要素が、同時に第2のプレス区域のプレス要素として用いられるからである。これにより、1つのプレス要素を省略することができるようになっている。この場合に、第1のプレス区域の、第2のプレス区域のプレス要素として用いられる対向要素は、少なくとも第2のプレス区域の領域で吸引されるようになっていてよい。
前記課題を解決するための二番目の本発明は、紙ウエブの脱水、特にティッシューウエブの脱水のための方法に関し、この場合に、紙ウエブは、透水性の環状のベルトと透水性の環状の支持ベルトとの間に挟まれて、所定のプレス区域長さLを有する第1のプレス区域を通して案内され、案内中にベルト、紙ウエブ及び支持ベルトは、第1のプレス区域の所定のプレス区域長さLの少なくとも一部分にわたって、流体により貫流され、次いで、プレス区域長さLを有する第2のプレス区域内で脱水される。二番目の本発明の形態によれば、紙ウエブは、圧縮性の互いに異なる2つのベルト間に挟まれた状態で、第2のプレス区域を通して案内される。
二番目の本発明の有利な形態によれば、流体は、まず、紙ウエブが載っているベルトを貫流し、次いで紙ウエブを貫流し、その後で支持ベルトを貫流するようになっている。流体は、空気若しくは加熱空気若しくは蒸気であり、若しくは空気と蒸気との混合物である。
有利な別の形態によれば、第1のプレス区域において、紙ウエブ内の水分は、機械的な加圧、及び/又は押し退け作用に基づく脱水(水分が例えば吹き付けられる空気の圧力を受けて押し退けられて変位することに基づく脱水)、及び/又は加熱乾燥によって脱水(除去)される。
別の形態によれば、紙ウエブは、第2のプレス区域において、機械的な加圧、及び圧縮性の高い方のベルトの支援作用若しくは支持作用によって脱水される。紙ウエブと圧縮性の高い方のベルトとの密な接触により、毛管現象が脱水の向上に用いられるようになっている。
前記課題を解決するための三番目の本発明は、紙ウエブ、特にティッシューウエブの製造のためのマシン(機械、即ち抄紙機)に関し、マシンは、一番目の前記本発明に基づく複数のプレス区域、並びにプレス要素とドライヤーシリンダー、特にヤンキーシリンダーとにより形成された第3のプレス区域を含んでおり、第3のプレス区域を通して、紙ウエブは、1つの張設部材と一緒に案内されるようになっており、マシンは更に、3つのプレス区域の種々の選択及び/又は組み合わせに基づき形成される種々の機械構成を可能にする装置を有している。
本発明の有利な形態によれば、種々の機械構成を可能にする装置は、案内ローラ、ウエブ走行制御装置を備える制御用ローラ、緊締装置を備える緊締ローラ、ベルトクリーニング装置、及びカンチレバー装置のうちの少なくとも1つの構成要素によって形成されている。つまり、ティッシューマシンは、各種類及び品質の要求に対応して汎用に形成されている。即ち、ティッシューマシンのフレームは、種々の機械構成を可能にする装置、例えば、標準品質の製品の製造のためには必要であるものの、プレミアム・品質の製品の製造のためには必要とされないローラ等の取り付けのための保持装置等を含んでいる。
有利な形態によれば、フレームは、片持ち構造であり、つまり、フレームは、マシンに対して横方向に、例えば垂直に延びる片持ち梁を含んでおり、片持ち梁(片持ち支持体又はカンチレバー)は、ろ過材交換に際して、継ぎ目なしの新たな張設部材(ろ過材)の短時間での組み付けを可能にするものである。このような手段は、本発明に基づくパターン形成された表面を有するろ過材を使用する場合に特に有利であり、それというのは、該ろ過材は、不都合な圧痕等を避けるために、継ぎ目なしに形成されているからである。片持ち梁若しくはカンチレバー装置なしでは、ろ過材交換は著しい時間を要するものである。
種々の機械構成を可能にする装置は、要求に対応して、標準品質(図4)、中間の品質(図1)又はプレミアム・品質(図3)を有するティッシューペーパーの製造のために、マシンの迅速な構成変更を可能にするものである。
機械構成の変更を可能にする装置を用いて形成されるマシンにより、ティッシューペーパーの製造メーカーは、マーケットの変化に迅速に対応できるようになっている。つまり、所望の価格に応じた品質の製品を製造することができるようになっている。
次に、本発明を図示の実施形態に基づき詳細に説明する。
本発明に基づく装置をティッシューマシンの第1の実施形態を示す図である。 図1の符号Aで示す部分の拡大図である。 プレミアム品質を有するティッシューペーパーを製造するためのティッシューマシンの第2の実施形態を示す図である。 標準品質を有するティッシューペーパーを製造するためのティッシューマシンの第3の実施形態を示す図である。 パターン形成されたろ過材の部分断面図である。
図1は、中間の品質のティッシューペーパーやプレミアム・品質(ハイクオリティー又は上質)のティッシューペーパーの製造のためのティッシューマシン1を示している。マシン1は、形成領域2、本発明に基づく装置3、及び乾燥領域4から成っている。ティッシューウエブ10は、形成領域(フォーミングゾーン)2で形成される。このために、繊維物質の懸濁液(紙料液)が、原料供給部5を介して、透水性のベルト8と外側形成ろ過材7により形成された間隙内へ噴射される。ベルト8と外側形成ろ過材(外側フォーミングろ過材)7とから成る両方の張設部材は、形成ローラ6を介して案内されており、懸濁液が脱水されて、ティッシューウエブ(ティッシューペーパーウエブ)10が形成されるようになっている。形成ローラ(フォーミングローラ)6は、完全円筒形ローラである。ティッシューウエブ(紙ウエブ又は繊維物質ウエブ)10の脱水は、外側ろ過材(外側メッシュ)によってのみ行われるようになっている。透水性のベルト8は、表面が構造化又はパターン形成されたろ過材として形成されている。パターン形成(構造化)された表面は、隆起している複数の区域及び引っ込められている複数の区域を有しており、引っ込められている区域(部分)は、凹部(ポケット)を形成している。隆起している区域及び引っ込められている区域は、ろ過材表面に一様に配置されている。装飾パターンをオーバーラップして設けることも可能である。形成ローラ6の領域でのティッシューウエブ10の成形中に、表面の凹部は、製紙原料懸濁液の紙繊維で満たされるようになっている。これにより、凹部の領域では、ティッシューウエブ10に嵩高でクッション状の部分が形成される。パターン形成されたろ過材8は、1cm2当たり55.7個以下(インチ平方当たり360個以下)の凹部(ポケット)を有している。パターン形成されたろ過材8は、図示の実施形態では、1cm当たり20.9本(インチ当たり53Fd)の糸を有する経糸密度の4シャフト式単層のろ過材である。透水度は、700cfmである。経糸(縦糸)は0.30mmの直径を有しており、緯糸(横糸)は0.35mmの直径を有している。ろ過材8の、平滑な面、例えばヤンキー・ドライヤーシリンダー19の表面に対する接触面33(図5)は、面積占有率で25%である。ろ過材8は、エンドレスに形成され、つまり、継ぎ目を有していない。
成形されたティッシューウエブ10は、ろ過材8に載せられた状態で、つまりろ過材に付着した状態で、実質的に水平にティッシューマシン1全体を通して搬送されて、ヤンキー・ドライヤーシリンダー19の表面に引き渡されるようになっている。
形成領域2の下流で、ティッシューウエブは、第1及び第2のプレス区域から成る装置3の第1のプレス区域へ案内される。装置3において、ティッシューウエブは、35%の乾燥度に脱水される。第1のプレス区域15.1は、吸引ローラ13及び透水性のプレス要素、例えばプレスベルト11によって形成されている。ティッシューウエブ10は、パターン形成されたろ過材8とフェルト9との間に横たえられて、つまり、挟まれて、第1のプレス区域15.1を通して案内される。プレス圧は、50kN/mで張設されたプレスベルト11によって形成され、吸引ローラ(サクションローラ)の例えば1.4mの直径の場合に、71kPaである。第1のプレス区域15.1は、プレス中に、流体、図示の実施形態では加熱された空気を、ティッシューウエブ10を通して流し得るように形成されている。このために、加熱された空気(高温の空気又は熱い空気)の準備のためのフード12を設けてある。フード12は、蒸気を任意に付与するために、第1のプレス区域15.1の始端部に蒸気スプレー管29を有している。空気及び蒸気の流れ方向(矢印)は、極めて重要である。加熱された空気は、まずプレスベルト11を通って流れ、次いで、パターン形成されたろ過材8を通り、次いでティッシューウエブ10を通り、次いで透水性の支持ベルト、例えばフェルト9を通って流れる。加熱されていてティッシューウエブ10から水分を受け取った空気は、吸引ローラ13によって吸引されるようになっている。吸引のための負圧は、0.3〜0.4バールの範囲である。
支持ベルト9は、ベクトルテクノロジーに基づくフェルトとして形成されている。ベクトルテクノロジーに基づき形成されるフェルトは、織られた、つまり編成されたベース布と、太いフェルト繊維から成っていて前記ベース布(ベース生地)の、紙ウエブに向いた側に施された非編成の層、いわゆるベクトル層とを含むものである。非編成の層の繊維は、三次元に向けられていて、67dtex以上の繊度若しくは太さを有している。つまり、層の形成のために太い繊維を用いてある。このような構成により利点として、フェルトの上記層は、著しく開いていて、つまり、高い透水性を有しており、従って水分を容易に透過させることができるものである。層の通気性は、80cfmの範囲にある。フェルトの通気性は約20cfmである。
更に利点として、ベクトル層(ベクター層又はベクターレイヤー)における太い繊維の三次元的な配置は、フェルトに、プレスニップの通過の際の優れた弾力性(レジリエンス[resilience])を付与している。このような構成により、フェルトは、プレスニップの通過に際して圧縮されて、通過の後に再びばね弾性的にフェルトの元の厚さに戻るようになっている。ベクトル層は、100g/m2〜500g/m2の単位面積重量を有していてよい。有利には、ベクトル層は、紙ウエブと接触する微細な繊維布でカバーされるようになっている。
フェルト9は、高い反発特性若しくは弾力性を有している。つまり、動的圧縮弾性係数Gは0.5N/mm2以上である。フェルト9の動剛性K*は100000N/mm以下である。
吸引ローラ13の、ベルトにより被われていない部分には、つまり露出している部分には、遠心力により放出される水分の排出のための捕集用受け皿14を設けてある。
第1のプレス区域15.1の下流では、脱水されたティッシューウエブ10は、更なる脱水のために、パターン形成されたろ過材8とフェルト9との間に挟まれた状態で、第2のプレス区域15.2を通して案内される。プレス区域15.2は、2つのローラ16,17によって形成されている。フェルト9と接触する下側のローラ16は、複数の止まり穴及び溝の形成された軟質のローラとして形成されている。該ローラの表面は、P&J 30〜33の硬度を有していてよい。このようなローラは、有利にはローラコアとローラコアに施されたローラ被覆体とから成っている。ローラ被覆体の厚さは、約20mmである。ローラ被覆体の材料は、その硬さがローラの運転中の水分吸収により、P&J 4〜5程度低下するように選ばれる。フェルト9と接触する下側のローラ16は、脱水能力若しくは水分除去能力を高めるために吸引プレスローラとして形成されていてよい。この場合には、ローラ16は負圧系(図示省略)に接続されるようになっている。
第2のプレス区域の対向要素17は、有利には平滑及び/又は硬質のローラとして形成されている。該ローラの表面は、ローラ被覆体によって形成されていて、P&J 0〜1の範囲の硬度を有しており、ローラ被覆体の厚さは、約15mmである。
第2のプレス区域(15.2)のローラ間のニップにおけるプレス圧(ニップ圧)は60kN/mである。最大のプレス圧は、プレス区域(15.2)の実施形態に応じて2〜3.5MPaである。この場合に、重要な作用パラメータは、張設部材(8,9)及びローラ(16,17,17′)の軟度並びにその直径である。第2のプレス区域(15.2)の最大のプレス圧は、第1のプレス区域(15.1)の最大のプレス圧よりも大きくなっている。
別の実施形態においては、第2のプレス区域15.2の対向要素17′は、第1のプレス区域15.1の対向要素13と協働するようになっており、つまり、第1のプレス区域の対向要素13と一緒に第2のプレス区域を形成している。
他の実施形態においては、圧縮要素16と対向要素17とにより形成される第2のプレスニップ15.2及び第1のプレスニップに加えて、第3のプレスニップを設けてあり、該プレスニップは、第1のプレス区域のローラ17′と対向要素13とにより形成されている。
第2のプレス区域15.2の下流で、ティッシューウエブ10はフェルト9から離される。ティッシューウエブ10は、パターン形成されたろ過材8と一緒に、吸引ローラ18とヤンキー・ドライヤーシリンダー19とにより形成される第3のプレスニップへ走行するようになっている。第3のプレスニップにおいて、ティッシューウエブは、パターン形成されたろ過材(8)の接触面(20%〜32%)の領域でのみ、ヤンキー・ドライヤーシリンダー19に向けて圧縮される。ティッシューウエブは、ろ過材8から離されて、高温のドライヤーシリンダー表面19へ引き渡される。そこでは加熱空気用フード20の領域において、引き続き乾燥を行うようになっている。最終的に、ティッシューウエブ10は、スクレーパ21を用いてクレープ加工されて、ドライヤーシリンダー表面19から外される。ドライヤーシリンダー19には、媒体の塗布のための公知のコーティング用塗布ノズル22が設けられている。
ティッシューマシン1は、カンチレバー装置37を有しており、該カンチレバー装置は、迅速な張設部材交換を可能にするものであり、これにより、別の品質のティッシューウエブの製造のために、マシン1を別の構造又は構成に装備替えできるようにしている。更に、マシン1は、案内ローラ30,31,32を含んでおり、該案内ローラは、図1に示す実施形態の製造工程では利用されていないものの、別の機械構成のため、つまり別の製造工程のために既に設けられている。
図2は、プレス区域15.2を拡大して示している。フェルト9は、パターン形成されたろ過材上に載っているティッシューウエブ10から離れる方向へ案内されるようになっている。パターン形成されたろ過材8は、フェルト9よりも低い圧縮性を有している。フェルト9がろ過材8よりも軟質であるので、ろ過材8のポケットの領域においても、ティッシューウエブ10とフェルト9との間の良好な接触が得られるようになっている。このような構成は脱水を促進するものであり、これにより、高い乾燥度が達成されるようになっている。
図3には、プレミアム・品質を有するティッシューウエブの製造のために必要な機械構成が示してある。この場合には、図1に示された機械構成が、第2のプレス区域15.2の取り除き若しくは開放によって変更されている。残りの機械要素及び張設部材は、図1における機械要素及び張設部材に相当するものである。このことは符号についても当てはまる。
図4は、標準品質を有するティッシューウエブの製造のために必要な機械構成を示している。このために、両方のプレス区域15.1,15.2は、取り除かれており、或いは迂回されるようになっている。唯一のプレスニップは、吸引ローラ18とドライヤーシリンダー19とにより形成されている。このような構成は、最少のエネルギーで、単位体積の最少のティッシューウエブを製造するために用いられるものである。
図5は、パターン形成されたろ過材を概略的に示しており、屈曲部は、接触面の増大のために磨き落とされ、例えばサンダー仕上げされ若しくはペーパー仕上げされている。図示の実施形態では、紙と接触する側も相対する側も磨き落とされている。しかしながら、別の実施形態では、紙と接触する側のみが磨き落とされている。
1 ティッシューマシン、 2 形成領域、 3 装置、 4 乾燥領域、 5 原料供給部、 6 形成ローラ、 7 外側形成ろ過材、 8 透水性のベルト、 9 透水性の支持ベルト、 10 ペーパーウエブ又は紙ウエブ又はティッシューウエブ、 11 透水性のベルト又はプレスベルト、 12 フード、 13 対向要素又は吸引ローラ、 14 捕集用受け皿、 15.1 第1のプレス区域、 15.2 第2のプレス区域、 16 プレス要素又は吸引ローラ、 17 対向要素、 17′ 対向要素、 18 吸引式プレスローラ又はプレスローラ、 19 ドライヤーシリンダー又はヤンキー、 20 加熱空気用フード、 21 スクレーパ、 22 コーティング用塗布ノズル、 23 吸引要素、 24.1 スプレー管、 24.2 スプレー管、 24.3 スプレー管、 24.4 スプレー管、 25.1 スプレー管、 25.2 スプレー管、 26 管形吸引部、 27 管形吸引部、 28 湿式エンボス吸引部、 29 蒸気スプレー管、 30,31,32 案内ローラ又は調整ローラ又は緊締ローラ、 33 接触面、 34 緯糸、 35 経糸、 36 磨き落とされる部分、 37 カンチレバー装置

Claims (42)

  1. 紙ウエブ(10)の脱水、特にティッシューウエブの脱水のための装置(3)であって、所定のプレス区域長さLを有する第1のプレス区域(15.1)を備えており、該プレス区域を介して、前記紙ウエブ(10)は、透水性の環状のベルト(8)と透水性の環状の支持ベルト(9)との間に挟まれて通し案内されるようになっており、前記第1のプレス区域(15.1)は、前記透水性のベルト(8)、前記紙ウエブ(10)及び前記透水性の支持ベルト(9)が、前記プレス区域長さLの少なくとも一部分にわたって流体により貫流されるように形成されており、前記第1のプレス区域に続けて配置されていて所定のプレス区域長さLを有する第2のプレス区域(15.2)を備えている形式のものにおいて、前記紙ウエブ(10)は、圧縮性の互いに異なる2つのベルト(8,9)間に挟まれた状態で、前記第2のプレス区域(15.2)を通して案内されるようになっていることを特徴とする、素材ウエブを製造する装置。
  2. 前記第2のプレス区域(15.2)を通して案内される前記圧縮性の高い方のベルトは、フェルト(9)によって形成されている請求項1に記載の装置。
  3. 前記第2のプレス区域(15.2)を通して案内される前記圧縮性の低い方のベルトは、パターン形成された表面を有するベルト(8)及び/又はTAD-ろ過材によって形成されている請求項1に記載の装置。
  4. 前記透水性のベルト(8)は、パターン形成された表面を有しており、且つ/又はTAD-ろ過材によって形成されている請求項1に記載の装置。
  5. 前記透水性のベルト(8)は、前記第2のプレス区域(15.2)のための、前記圧縮性の低い方のベルトを形成していて、かつ該第2のプレス区域を通して案内されている請求項1から4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 前記圧縮性の低い方のベルト(8)は、経糸について1cm当たり糸14.1本(Fd(インチ当たり36Fd))以上の糸密度、特に1cm当たり糸17.3本(Fd(インチ当たり44Fd))以上の糸密度、有利には1cm当たり糸22本(Fd(インチ当たり56Fd))以上の糸密度を有する微細なろ過材によって形成されている請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 前記圧縮性の低い方のベルト(8)は、毎分14.16m3(500cfm)以上の通気性、特に毎分15.58m3(550cfm)以上の通気性、有利には毎分17m3(600cfm)以上の通気性を有する微細なろ過材によって形成されている請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
  8. 前記圧縮性の低い方のベルト(8)は、微細なろ過材によって形成されており、該ろ過材の、少なくとも紙と接触する側は、20%以上、有利には25%以上、特に27%以上の接触面を有している請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
  9. 前記圧縮性の低い方のベルト(8)は、隆起している複数の区域と引っ込められている複数の区域とによりパターン形成された表面を有する微細なろ過材によって形成されており、前記引っ込められている区域は、凹部(ポケット)を形成している請求項1から8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 前記隆起している区域と前記引っ込められている区域とは、前記ろ過材の面に均一に配置されている請求項9に記載の装置。
  11. 前記圧縮性の低い方のベルト(8)は、1cm2当たり凹部77.4個(インチ平方当たり凹部500個)以下、有利には1cm2当たり凹部38.7個(インチ平方当たり凹部250個)以下、特に有利には1cm2当たり凹部31個(インチ平方当たり凹部200個)以下、特に1cm2当たり凹部28個(インチ平方当たり凹部180個)以下、若しくは有利には1cm2当たり凹部23個(インチ平方当たり凹部150個)以下でパターン形成された表面を有する微細なろ過材によって形成されている請求項9又は10に記載の装置。
  12. 前記圧縮性の低い方のベルト(8)は、微細なろ過材によって形成されており、該ろ過材の、紙と接触する側の前記隆起している区域の面積占有率は、20%以上、有利には25%以上、特に27%以上である請求項9から11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 前記圧縮性の高い方のベルト(8)は、0.5N/mm2以上、特に2N/mm2以上、有利には4N/mm2以上の動的圧縮弾性係数を有している請求項1から12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 前記透水性の支持ベルト(9)は、前記第2のプレス区域のための、前記圧縮性の高い方のベルトを形成していて、該第2のプレス区域を通して案内されている請求項1から13のいずれか1項に記載の装置。
  15. 前記透水性の支持ベルト(9)は、パターン形成されていない表面を有し、且つ/又はフェルトによって形成されている請求項1から14のいずれか1項に記載の装置。
  16. 前記流体は、空気であり、若しくは加熱空気であり、若しくは蒸気であり、若しくは空気と蒸気との混合物である請求項1に記載の装置。
  17. 前記プレス区域長さLは、前記プレス区域長さLよりも長くなっている請求項1に記載の装置。
  18. 前記プレス区域長さLは、前記プレス区域長さLの10倍以上、特に20倍以上である請求項17に記載の装置。
  19. 前記第1のプレス区域(15.1)は、透水性のプレス要素(11)と透水性の対向要素(13)とによって形成されている請求項1に記載の装置。
  20. 前記透水性のプレス要素(11)は、プレスベルト及び/又はプレスシューから成っている請求項19に記載の装置。
  21. 前記プレスベルト(11)は、濾布、スパイラル織物、金属メッシュ、金属製穴あきベルト、若しくは複合材料から成るベルトによって形成されている請求項20に記載の装置。
  22. 前記プレスベルト(11)に圧力フード(12)を配設してある請求項19から21のいずれか1項に記載の装置。
  23. 前記対向要素(13)は、ローラによって形成され、若しくは湾曲された接触面又は平らな接触面を有するボックスによって形成されている請求項1から22のいずれか1項に記載の装置。
  24. 前記対向要素(13)は、吸引されるようになっている請求項19から23のいずれか1項に記載の装置。
  25. 前記第2のプレス区域(15.2)は、プレス要素(16)と対向要素(17)とによって形成されている請求項1に記載の装置。
  26. 前記対向要素(17)は、平滑及び/又は硬質のローラによって形成されている請求項25に記載の装置。
  27. 前記ローラ(17)は、P&J 0〜5の硬度、有利にはP&J 0〜1の硬度を有している請求項25又は26に記載の装置。
  28. 前記プレス要素(16)は、プレス套壁とプレスシューとから成るシュー式ローラによって形成されている請求項25に記載の装置。
  29. 前記プレス要素(16)は、軟質のローラによって形成されている請求項25に記載の装置。
  30. 前記プレス要素(16)は、P&J 30〜33の硬度を有している請求項28又は29に記載の装置。
  31. 前記プレス要素(16)は、複数の止まり穴及び溝の形成された表面を有し、且つ/又は吸引ローラとして形成されている請求項25から30のいずれか1項に記載の装置。
  32. 前記対向要素(17)は、前記圧縮性の低い方のベルトに配設されている請求項25から27のいずれか1項に記載の装置。
  33. 前記プレス要素(16)は、前記圧縮性の高い方のベルトに配設されている請求項25から30のいずれか1項に記載の装置。
  34. 紙ウエブ(10)の脱水、特にティッシューウエブの脱水のための方法であって、前記紙ウエブ(10)は、透水性の環状のベルト(8)と透水性の環状の支持ベルト(9)との間に挟まれて、所定のプレス区域長さLを有する第1のプレス区域(15.1)を通して案内され、該案内中に前記透水性のベルト(8)、前記紙ウエブ(10)及び前記透水性の支持ベルト(9)は、前記プレス区域長さLの少なくとも一部分にわたって、流体により貫流され、次いで、所定のプレス区域長さLを有する第2のプレス区域(15.2)内で脱水される形式のものにおいて、前記紙ウエブ(10)は、圧縮性の互いに異なる2つのベルト(8,9)間に挟まれた状態で、前記第2のプレス区域(15.2)を通して案内されることを特徴とする、素材ウエブを製造する方法。
  35. 前記流体は、まず前記ベルト(8)を貫流し、次いで前記紙ウエブ(10)を貫流し、次いで前記支持ベルト(9)を貫流する請求項34に記載の方法。
  36. 前記流体は、空気若しくは加熱空気若しくは蒸気であり、若しくは空気と蒸気との混合物である請求項34又は35に記載の方法。
  37. 前記紙ウエブ(10)内の水分は、前記第1のプレス区域(15.1)において、機械的な加圧、及び/又は押し退け作用に基づく脱水、及び/又は加熱乾燥によって脱水される請求項34から36のいずれか1項に記載の方法。
  38. 前記紙ウエブ(10)は、前記第2のプレス区域(15.2)において、機械的な加圧、及び前記圧縮性の高い方のベルト(9)の支援作用によって脱水される請求項34に記載の方法。
  39. 前記第2のプレス区域(15.2)はローラニップにより形成される請求項34に記載の方法。
  40. 前記紙ウエブ(10)は、前記透水性のベルト(8)及び/又は前記透水性の支持ベルト(9)と一緒に、前記第2のプレス区域(15.2)を通して案内される請求項34から39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 紙ウエブ(10)、特にティッシューウエブの製造のためのマシン(1)であって、請求項1に記載の複数のプレス区域(15.1,15.2)、並びにプレス要素(18)とドライヤーシリンダー(19)、特にヤンキーシリンダーとにより形成された第3のプレス区域を含んでおり、該第3のプレス区域を通して、前記紙ウエブ(10)は、張設部材(8)と一緒に案内されるようになっており、該マシン(1)は更に、前記3つのプレス区域の種々の選択及び/又は組み合わせに基づき形成される種々の機械構成を可能にする装置(30,31,32)を有していることを特徴とする、素材ウエブを製造するマシン。
  42. 前記装置(30,31,32)は、案内ローラ、ウエブ走行制御装置を備える制御用ローラ、緊締装置を備える緊締ローラ、ベルトクリーニング装置、及びカンチレバー装置のうちの少なくとも1つの構成要素によって形成されている請求項41に記載のマシン。
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