JP2012244773A - 車両用回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転子に設けられた界磁用のコイルの巻線作業を容易として生産性を向上させ、コスト低減をはかることともに、コイル成形後の巻き崩れを防止した車両用回転電機を提供する。
【解決手段】回転子5の鉄心3に設けられ絶縁ボビン6に巻線された界磁用のコイル2と、コイル2の口出し線27に接続されるスリップリング18を備え、コイル2および口出し線27にスプリングエロンゲーション値が400〜500の柔らかな絶縁電線が用いられている。
【選択図】図1
【解決手段】回転子5の鉄心3に設けられ絶縁ボビン6に巻線された界磁用のコイル2と、コイル2の口出し線27に接続されるスリップリング18を備え、コイル2および口出し線27にスプリングエロンゲーション値が400〜500の柔らかな絶縁電線が用いられている。
【選択図】図1
Description
この発明は、乗用車、トラック等に搭載される車両用回転電機に関するもので、特に回転子界磁用のコイル構造に係るものである。
車両用回転電機としての発電電動機は、近年車両における電気負荷の増大化に伴い、構造を増大させることなく発電機としてより大きな出力をするとともに、さらなるコスト低減されたものが要求されてきている。コスト低減は製造方法の合理化によってもなされる。前記出力増大化要求に対しては、回転子界磁用のコイルの巻き回数を増やすことが対応策の1つであるが、発電電動機構造におけるコイル部分の占める容積が大きいことから、単に巻き回数を増加される案は、構造の大型化を招き適当ではない。
そこでコイル配置に要するスペースが少なくなるよう高密度な巻線構成を得ることを目的として、絶縁電線の絶縁厚さを薄くした絶縁電線を採用し、巻線処理や圧縮成型処理時に加わる負荷を吸収する巻線構造として、スプリングエロンゲーション値(SE値)が高い導線を用いる技術が示されている(例えば、特許文献1)。
そこでコイル配置に要するスペースが少なくなるよう高密度な巻線構成を得ることを目的として、絶縁電線の絶縁厚さを薄くした絶縁電線を採用し、巻線処理や圧縮成型処理時に加わる負荷を吸収する巻線構造として、スプリングエロンゲーション値(SE値)が高い導線を用いる技術が示されている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上記特許文献1に示された技術では、コイル巻線時の張力による変形を抑制するため、0.2%耐力の最低値を規定している。その一方で巻線処理等で印加される負荷をコイルで吸収し、絶縁皮膜に加わる負荷を低減するとしてSE値の最低値を規定している。
この技術に示されているように0.2%耐力を大きく規定すると、巻線後のコイルに大きな縮み方向の内部応力が残ることになり、コイルの巻き始め、巻き終りの処理が適切に行われないと巻き崩れが発生するという問題点がある。さらに回転子に振動や熱等が加わることで、巻線の固定が緩み、巻き崩れなどの破損も生じる。さらに前記発電機出力の増大化要求に対して、コイルのAT増加のため電流値を大きくすることが採用され、これに伴いコイルに使用される絶縁電線の線径を大きくすることが実用化されてきている。この場合、前記特許文献1に示された技術では線径が大きくなるとその分だけ絶縁電線が硬くなって、巻線作業がより困難となり、製造方法の合理化によるコスト低減化が達成されないという問題点もある。
この技術に示されているように0.2%耐力を大きく規定すると、巻線後のコイルに大きな縮み方向の内部応力が残ることになり、コイルの巻き始め、巻き終りの処理が適切に行われないと巻き崩れが発生するという問題点がある。さらに回転子に振動や熱等が加わることで、巻線の固定が緩み、巻き崩れなどの破損も生じる。さらに前記発電機出力の増大化要求に対して、コイルのAT増加のため電流値を大きくすることが採用され、これに伴いコイルに使用される絶縁電線の線径を大きくすることが実用化されてきている。この場合、前記特許文献1に示された技術では線径が大きくなるとその分だけ絶縁電線が硬くなって、巻線作業がより困難となり、製造方法の合理化によるコスト低減化が達成されないという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、回転子界磁用のコイルの巻線作業性を向上させてコスト低減をはかるとともに、機械的に強固な構造を有して耐久性を向上させ、発電機出力を増大可能とした車両用回転電機を提供する。
この発明に係る車両用回転電機は、回転子の鉄心に設けられ絶縁ボビンに巻線された界磁用のコイルと、該コイルの口出し線に接続されるスリップリングとが設けられ、コイルおよび口出し線に、スプリングエロンゲーション値が400〜500の絶縁電線が用いられているものである。
この発明に係る車両用回転電機は上記のような構成を備えているので、絶縁電線の柔軟性が増して、コイル巻線作業性が容易となり、生産性が向上してコスト低減が可能となる。さらには巻線時に必要な張力も低減できるため、生産設備がより簡略化される。また絶縁ボビンへの巻き付け後のスプリングバックが低減されるので、コイル成形後の巻き崩れの発生を防止できるという効果がある。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1は、車両用回転電機を車両用発電電動機を例として図に基づいて説明する。
図1は、車両用発電電動機1を示す断面図であり、図2はその電気回路図である。
図1において車両用発電電動機1は、2種類のハウジング9、10とハウジング9、10に回転自在に保持された回転子5と、電機子巻線7を保持する固定子8を備え、駆動時の電機子電流の供給および発電時の電機子電流の整流を行うためのスイッチング素子などの電子部品を電気的に接続する回路部からなるスイッチング回路11を持ち、スイッチング回路11は冷却のためのヒートシンク19に搭載されてハウジング10に固定されている。回転子5は界磁電流を流し励磁するコイル2が絶縁ボビン6に巻かれており、外部から界磁電流を口出し線27を介しコイル2へ供給するためのスリップリング18を持ち、ハウジング10に固定されたブラシホルダ17に備えられたブラシ16がスリップリング18に押圧されて接触し、界磁電流が供給される。界磁電流は界磁回路部13で、要求される発生トルクや発電量を出力できるように調整されており、界磁回路部13やスイッチング回路11を制御するための制御回路部12を備えている。回転子5の片側端部には図示しない内燃機関と双方向に出力を授受するためにプーリ21が取り付けられており、ベルトを介して内燃機関と接続されている。シャフト4に固着された鉄心3の端面には冷却風を発生させるためのファン14、15が取り付けられている。回転子5には電動動作時の制御を行うためにプーリ21と反対側の端部に回転センサ22が取り付けられている。コネクタ20を介し、図2に示す外部コントローラ24から車両用発電電動機1の動作に対する指示を受け、同時に動作状態を報告する。
以下、この発明の実施の形態1は、車両用回転電機を車両用発電電動機を例として図に基づいて説明する。
図1は、車両用発電電動機1を示す断面図であり、図2はその電気回路図である。
図1において車両用発電電動機1は、2種類のハウジング9、10とハウジング9、10に回転自在に保持された回転子5と、電機子巻線7を保持する固定子8を備え、駆動時の電機子電流の供給および発電時の電機子電流の整流を行うためのスイッチング素子などの電子部品を電気的に接続する回路部からなるスイッチング回路11を持ち、スイッチング回路11は冷却のためのヒートシンク19に搭載されてハウジング10に固定されている。回転子5は界磁電流を流し励磁するコイル2が絶縁ボビン6に巻かれており、外部から界磁電流を口出し線27を介しコイル2へ供給するためのスリップリング18を持ち、ハウジング10に固定されたブラシホルダ17に備えられたブラシ16がスリップリング18に押圧されて接触し、界磁電流が供給される。界磁電流は界磁回路部13で、要求される発生トルクや発電量を出力できるように調整されており、界磁回路部13やスイッチング回路11を制御するための制御回路部12を備えている。回転子5の片側端部には図示しない内燃機関と双方向に出力を授受するためにプーリ21が取り付けられており、ベルトを介して内燃機関と接続されている。シャフト4に固着された鉄心3の端面には冷却風を発生させるためのファン14、15が取り付けられている。回転子5には電動動作時の制御を行うためにプーリ21と反対側の端部に回転センサ22が取り付けられている。コネクタ20を介し、図2に示す外部コントローラ24から車両用発電電動機1の動作に対する指示を受け、同時に動作状態を報告する。
次に、実施の形態1の車両用発電電動機1の動作を説明する。
この車両用発電電動機1は、電動機として使用することで接続されたエンジンの再始動を行い、発電機として使用することで車両への電力供給や、バッテリへの充電を行うことができる。電動機として動作する場合には制御回路部12から界磁回路部13に界磁電流を流すように指示を行い、コイル2が励磁される。次にスイッチング回路11に三相交流波形を流すことで回転子5が回転し、トルクを出力する。一方で発電機として動作する場合は外部コントローラ24からの指示を受け、制御回路部12が出力電流に応じた界磁電流を流すように界磁回路部13に指示を出す。また、制御回路部12が相電圧を測定し、出力電圧を超えた場合にスイッチング素子を切り替えるようにスイッチング回路11に指示することで電機子巻線7に発生する交流電流を直流電流へ整流を行う。
この車両用発電電動機1は、電動機として使用することで接続されたエンジンの再始動を行い、発電機として使用することで車両への電力供給や、バッテリへの充電を行うことができる。電動機として動作する場合には制御回路部12から界磁回路部13に界磁電流を流すように指示を行い、コイル2が励磁される。次にスイッチング回路11に三相交流波形を流すことで回転子5が回転し、トルクを出力する。一方で発電機として動作する場合は外部コントローラ24からの指示を受け、制御回路部12が出力電流に応じた界磁電流を流すように界磁回路部13に指示を出す。また、制御回路部12が相電圧を測定し、出力電圧を超えた場合にスイッチング素子を切り替えるようにスイッチング回路11に指示することで電機子巻線7に発生する交流電流を直流電流へ整流を行う。
次に、実施の形態1によるコイル2について説明する。
コイル2は、図3、図4に示すように、絶縁ボビン6に巻き回される。絶縁ボビン6は円筒状の巻胴部25と、巻胴部25から径方向に張り出したフランジ部26と、コイル2の巻き始めと巻き終りのそれぞれの口出し線27を係止する係止部28、29がフランジ部26から外径方向に張り出している。尚、図4では巻き終りの口出し線27の図示は省略している。
コイル2は、図3、図4に示すように、絶縁ボビン6に巻き回される。絶縁ボビン6は円筒状の巻胴部25と、巻胴部25から径方向に張り出したフランジ部26と、コイル2の巻き始めと巻き終りのそれぞれの口出し線27を係止する係止部28、29がフランジ部26から外径方向に張り出している。尚、図4では巻き終りの口出し線27の図示は省略している。
コイル2の巻線方法について説明する。まず、エナメル樹脂などの絶縁材料で被覆した線径1.2mmφの絶縁電線を巻き始め側の係止部28付近に固定し、巻胴部25まで絶縁電線を導く。次に巻線機に取り付けられた絶縁ボビン6を回転させ、巻胴部25から順次外周へ向けて巻線を行う。フランジ部26の外周付近まで巻線しコイル2を形成した後、巻き始め側の係止部28から円周方向で180度離れた位置にある巻き終り側の係止部29までコイル2の口出し線27を導く。最後に両係止部28、29に口出し線27を係止する。巻線時にはコイル2に張力を掛けた状態で巻線を行うため、予め係止部28に口出し線27を係止してしまうと、係止部28に力が掛かってしまい、劣化や破損する恐れが出てくる。このため、巻線時には係止部28には口出し線27を係止せず、巻線完了後にフック28a、29aの下側部分で係止処理を行う。
また、巻線時は張力を掛けて行うため、巻線完了後に張力を緩めるとコイル2のスプリングバックによって、コイル2が縮み、巻崩れが発生する。スプリングバックによる巻崩れを防止するためには、コイル巻線時に掛ける張力を低減する。さらに絶縁電線が硬いほどスプリングバックが大きくなるため、柔軟性の指標であるスプリングエロンゲーション値(SE値)が大きい値の絶縁電線を用いる。このことによってスプリングバックを低減することができる。また、絶縁電線の線径が太いほど、スプリングバックが大きいので、線径が太い絶縁電線を使う場合には特にSE値の大きい絶縁電線を使用することでコイル2の巻線性を向上する効果が高くなる。また、巻線時に必要な張力を低減することができるため、巻線機の駆動用モータの容量を小型化することができ、巻線機のコストの低減、ひいては車両用発電電動機1のコスト低減を図ることができる。
本実施の形態1では、絶縁ボビン6の係止部28、29はフランジ部26からTの字状のフック28a、29aの下側が張り出した形状をしている。口出し線27の係止方法は、外周に張り出した部分にフック28a、29aに口出し線27を巻き付けることで、コイル2と口出し線27側の張力を分離し、巻崩れを防止する。この形状の場合、小さい巻線半径でコイル2を巻く必要があるため、絶縁電線が硬いと巻き付けるために大きな力が必要となる。また、特に巻き終り側は巻線時の張力を保ったまま、係止を行う必要があるため、巻線時の張力を低減すると共に、係止部28、29への巻き付けを容易に行えるように、柔らかなSE値が400〜500の絶縁電線を使用することで工作性が向上する。
さらには、係止部28、29への固定が確実に行えるので、回転子5の高速回転に対応可能となり、車両用発電電動機1の長寿命化が図れる。
さらには、係止部28、29への固定が確実に行えるので、回転子5の高速回転に対応可能となり、車両用発電電動機1の長寿命化が図れる。
ここでこの実施の形態1において、コイル2に使用する絶縁電線の線径を1.2mmφを採用したことについて説明する。
図5に同じ容積内にコイル2を巻線した場合(つまり、図1の鉄心3内のコイル2と同じ容積)の絶縁電線径(コイル線径)と起磁力との関係を示す。尚、この場合コイル2に印加される電圧は一定としている。
全体的な傾向として、線径が大きい方ほど起磁力が大きい傾向にある。これは起磁力が次式で求められる。
起磁力=ターン数×界磁電流=ターン数×界磁電圧/界磁抵抗
この中でターン数は断面積に関係し、界磁抵抗は巻き付けたコイル2の長さに関連しているため、線径が小さくなると、ターン数は増加するが、それ以上にコイル2の長さが増加するため、抵抗が増え、結果的に界磁電流が低下し、起磁力が低下していくことになる。直線から上方にずれている部分の線径は、軸方向の幅や、径方向の幅の限界値まで有効に使えるためである。
尚、前述したようにこの実施の形態1ではコイル2に用いる絶縁電線径を1.2mmφとしたが、車両用発電電動機1の体格、出力に応じて1.0mmφ〜1.5mmφの線径を用いてもよい。
図5に同じ容積内にコイル2を巻線した場合(つまり、図1の鉄心3内のコイル2と同じ容積)の絶縁電線径(コイル線径)と起磁力との関係を示す。尚、この場合コイル2に印加される電圧は一定としている。
全体的な傾向として、線径が大きい方ほど起磁力が大きい傾向にある。これは起磁力が次式で求められる。
起磁力=ターン数×界磁電流=ターン数×界磁電圧/界磁抵抗
この中でターン数は断面積に関係し、界磁抵抗は巻き付けたコイル2の長さに関連しているため、線径が小さくなると、ターン数は増加するが、それ以上にコイル2の長さが増加するため、抵抗が増え、結果的に界磁電流が低下し、起磁力が低下していくことになる。直線から上方にずれている部分の線径は、軸方向の幅や、径方向の幅の限界値まで有効に使えるためである。
尚、前述したようにこの実施の形態1ではコイル2に用いる絶縁電線径を1.2mmφとしたが、車両用発電電動機1の体格、出力に応じて1.0mmφ〜1.5mmφの線径を用いてもよい。
次に、コイル2および口出し線27にSE値400〜500の絶縁電線を用いる根拠について説明する。本願発明者はコイル2の巻線性、すなわち多量生産品のコスト低減に不可欠なコイル巻線作業時間の短縮化、およびコイル口出し線22の係止部ならびに後述する図6のスリップリング18のターミナル32への接続強度について、SE値450、420、350の絶縁電線について比較試作、試験を実施した。
まず、コイル巻線性について述べる。比較は安定してコイル巻線が可能な作業を絶縁ボビン6の回転速度で評価した。下表にその結果を示す。
この結果から、SE値380の場合は巻線可能な巻線機回転速度が600(r/min)であるが、SE値420となると巻線機回転速度が1000(r/min)と上昇し、SE値450でも同様の回転速度で作業可能なことが判った。車両用発電電動機1の回転数や、コイル2の温度上昇値等を考慮し、SE値として400〜500が採用可能である。
このことから、SE値を400〜500と設定することで、巻線時間が短縮され、コイル製作の生産性が約1.6倍向上し、大幅なコスト低減が達成可能となる。
まず、コイル巻線性について述べる。比較は安定してコイル巻線が可能な作業を絶縁ボビン6の回転速度で評価した。下表にその結果を示す。
この結果から、SE値380の場合は巻線可能な巻線機回転速度が600(r/min)であるが、SE値420となると巻線機回転速度が1000(r/min)と上昇し、SE値450でも同様の回転速度で作業可能なことが判った。車両用発電電動機1の回転数や、コイル2の温度上昇値等を考慮し、SE値として400〜500が採用可能である。
このことから、SE値を400〜500と設定することで、巻線時間が短縮され、コイル製作の生産性が約1.6倍向上し、大幅なコスト低減が達成可能となる。
つづいて、係止部28、29への係止及びスリップリング18のターミナル32への接続性について説明する。
SE値の小さい硬く太い絶縁電線について、絶縁ボビン6の係止部28、29への固定やスリップリング18のターミナル32への接続作業を行う場合、硬い絶縁電線を引張って作業するため、必然的に絶縁電線を強い力で保持して引張る必要がある。強い力で絶縁電線を保持すると、保持するジグによってコイル2に傷が入ってしまうことが多くなる。線径1.2mmφ、SE値360程度の絶縁電線を使用し、試験した結果、32個の内22個のコイル2に傷が入っており、66%がNGとなった。口出し線27に傷が入ってしまうと、回転子5の回転時の遠心力が掛かるとその部分から口出し線27が破断してしまう。
また、後述する図6に示すように、スリップリング18のターミナル32に口出し線27を巻き付ける方式の場合、小さい半径のターミナル32に口出し線27を巻き付けるため、必然的に巻き付け時に強く口出し線27を引張る必要がある。このとき、口出し線27だけでなくスリップリング18のターミナル32自体にも大きな力が掛かるので、ターミナル32が変形をしてしまう。線径1.2mmφ、SE値360程度のコイル2を使用し、試験した結果、22個の内3個のターミナル32の変形が発生し、約14%がNGとなっている。
SE値が420、450の絶縁電線を用いたコイル2とおよび口出し線27とすることにより、これらの不良について改善した。
SE値の小さい硬く太い絶縁電線について、絶縁ボビン6の係止部28、29への固定やスリップリング18のターミナル32への接続作業を行う場合、硬い絶縁電線を引張って作業するため、必然的に絶縁電線を強い力で保持して引張る必要がある。強い力で絶縁電線を保持すると、保持するジグによってコイル2に傷が入ってしまうことが多くなる。線径1.2mmφ、SE値360程度の絶縁電線を使用し、試験した結果、32個の内22個のコイル2に傷が入っており、66%がNGとなった。口出し線27に傷が入ってしまうと、回転子5の回転時の遠心力が掛かるとその部分から口出し線27が破断してしまう。
また、後述する図6に示すように、スリップリング18のターミナル32に口出し線27を巻き付ける方式の場合、小さい半径のターミナル32に口出し線27を巻き付けるため、必然的に巻き付け時に強く口出し線27を引張る必要がある。このとき、口出し線27だけでなくスリップリング18のターミナル32自体にも大きな力が掛かるので、ターミナル32が変形をしてしまう。線径1.2mmφ、SE値360程度のコイル2を使用し、試験した結果、22個の内3個のターミナル32の変形が発生し、約14%がNGとなっている。
SE値が420、450の絶縁電線を用いたコイル2とおよび口出し線27とすることにより、これらの不良について改善した。
次に、この実施の形態1におけるスリップリング18への口出し線27の結線工程を述べる。図4で既述したように絶縁ボビン6に巻き回されたコイル2は絶縁ボビン6の口出し線係止部28、29からコイル2で用いた絶縁電線がそのまま延伸した口出し線27が引き出されている。回転子5の組立工程について説明する。
まず、完成したコイル2が巻き回された絶縁ボビン6の軸方向に両端から鉄心3で挟み込み、鉄心3の中央の穴にシャフト4が挿入されて同時に鉄心3を固定する。次にシャフト4にスリップリング18を挿入する。次に図6に示すように口出し線27をスリップリング18のターミナル32に接続する。最後に各種加工を施し、回転子5が完成する。
尚、図6はスリップリング18側上方から見た口出し線27の結線状態を示す見取り図である。
まず、完成したコイル2が巻き回された絶縁ボビン6の軸方向に両端から鉄心3で挟み込み、鉄心3の中央の穴にシャフト4が挿入されて同時に鉄心3を固定する。次にシャフト4にスリップリング18を挿入する。次に図6に示すように口出し線27をスリップリング18のターミナル32に接続する。最後に各種加工を施し、回転子5が完成する。
尚、図6はスリップリング18側上方から見た口出し線27の結線状態を示す見取り図である。
通常スリップリング18は、回転子5に対して径が小さくなるため、口出し線27を回転子5の外周側から内周側へと引き回す必要があり、回転子5が回転するときに発生する遠心力に対して十分な強度を持つように口出し線27を処理すると共に、スリップリング18のターミナル32と口出し線27を電気的に接続する必要がある。特に口出し線27とスリップリング18のターミナル32との電気接続部は導電性を確保するために、半田、溶接、熱カシメ等で接合が実施されるが、一般にこれらの接合方法では、機械的な強度を確保できないため、直接力が掛からないように口出し線27の引き回しを工夫するか、接続部ごと口出し線27を鉄心3に樹脂等で固めて固定する方法ある。図6は前者の口出し線27の引き回しを工夫した例である。係止部28から引き出された口出し線27は鉄心3に沿って回転子5の内周方法へと配線され、スリップリング18に設けられたフック部33に引っ掛けられた後、ターミナル32に接続される。このように複雑な配線経路をとる場合、SE値が小さく硬い絶縁電線を使用すると配線時に口出し線27が所定の位置を通らなくなる不具合が発生しやすくなる。具体的には、まず口出し線27を鉄心3に沿うように配線する場合に、口出し線27が硬いため、沿うことができずに浮いたまま配線されてしまう。この場合、高速回転時の口出し線27に掛かる遠心力対策として、口出し線27を樹脂等で鉄心3に固定することが考えられるが、浮いた状態では十分に固定することができず、高速回転性が悪化し、高速回転時に口出し線27が断線する不具合が発生しやすくなる。
次に、スリップリング18のターミナル32付近では、狭い範囲で配線を行うため、口出し線27を小さな半径で曲げる必要がある。コイル2から延伸する口出し線27に太い線を使用する場合には十分に曲げることができずにスリップリング18のフック部33から外れたり、ターミナル32への巻き付け時にターミナル32との隙間が開くような不具合が発生する。また、口出し線27を正しい位置に配置するためにはSE値が400未満の硬い絶縁電線では、大きな力が必要になり、作業性が悪く、特に人が手作業を行う場合には、作業に多くの力が必要となるため、製作時間や、作業者への疲労が溜まりやすくなる。
しかしながら、この実施の形態1による回転子5において、コイル2から延伸する口出し線27は鉄心3に沿って引き回されて、シャフト4に固定されているスリップリング18のターミナル32に接続される。口出し線27はそのままでは回転子5の回転に伴う遠心力を受けてしまうため、固定するために鉄心3に接するように配線され、樹脂などで固定される。このとき、柔らかいSE値400〜500の絶縁電線を使用することで、コイル2のスプリングバックを低減し、鉄心3に容易に沿わせることができるため回転子5の工作性が向上すると共に、より強固に固定することができるため、回転子5の耐久性が向上する。
尚、係止部28、29の形状をT字状としたが、特に限定されるものでなく、コイル2と口出し線27の張力の関係を保持し、大きなSE値をもつ口出し線27の引き回しを容易に行うことができる形状であればよい。
尚、係止部28、29の形状をT字状としたが、特に限定されるものでなく、コイル2と口出し線27の張力の関係を保持し、大きなSE値をもつ口出し線27の引き回しを容易に行うことができる形状であればよい。
以上のように、この実施の形態1の車両用発電電動機1は、発電機出力の増大化要求に対しても、従来の回転子5の鉄心3の構造、寸法を変更することなく、回転子5のコイル2に用いられる絶縁電線を従来より大径化し、かつSE値を400〜500と設定したので、出力増大化が達成し、かつコイル巻線作業性が格別に向上し、コスト低減が可能となり、さらに口出し線固定が容易となり、機械的強度が上昇、耐久性が向上するという効果がある。
実施の形態2.
次に、実施の形態2を説明する。
この実施の形態2では、コイル2が絶縁ボビン6の巻胴部25側からフランジ部26の外周まで順に巻き付ける層ごとの列数を奇数層同士、偶数層同士で同数となるように巻線する。すなわち、絶縁ボビン6の幅方向に列をなし、径方向に層をなしてコイル2が成形されている。このようにコイル2の各層の巻数を揃えることで、巻き回したコイル2の長さや巻数を揃えることができるため、コイル2の特性が揃えることができるため、出力特性のばらつきを低減することができる。各層の巻数を揃えるためには巻線機の制御を正確に行って巻線する必要がある。このとき、絶縁電線が硬い場合には、スプリングバックが大きいため、高い張力を掛けて巻き回す必要がある。このため巻線機の少しの変動で大きなスプリングバックが働いてしまい、巻崩れが発生しやすくなる。以上の対策として、柔らかなSE値400〜500の絶縁電線を使用することで、安定した巻線を行うことができ、コイル2の生産性を向上することができる。
次に、実施の形態2を説明する。
この実施の形態2では、コイル2が絶縁ボビン6の巻胴部25側からフランジ部26の外周まで順に巻き付ける層ごとの列数を奇数層同士、偶数層同士で同数となるように巻線する。すなわち、絶縁ボビン6の幅方向に列をなし、径方向に層をなしてコイル2が成形されている。このようにコイル2の各層の巻数を揃えることで、巻き回したコイル2の長さや巻数を揃えることができるため、コイル2の特性が揃えることができるため、出力特性のばらつきを低減することができる。各層の巻数を揃えるためには巻線機の制御を正確に行って巻線する必要がある。このとき、絶縁電線が硬い場合には、スプリングバックが大きいため、高い張力を掛けて巻き回す必要がある。このため巻線機の少しの変動で大きなスプリングバックが働いてしまい、巻崩れが発生しやすくなる。以上の対策として、柔らかなSE値400〜500の絶縁電線を使用することで、安定した巻線を行うことができ、コイル2の生産性を向上することができる。
実施の形態3.
図7に実施の形態3のコイル2の断面を示す。
この実施の形態3では、コイル2の巻数を増加するために、フランジ部26の外周側に、内周側よりも列数を減らして少なくとも1層分の巻線を行う。このような断面形状を有するコイルを従前より山巻き、あるいは俵積みコイルと称している。一般に巻き回し時の張力は巻線するコイル2が接する下層の2本のコイル2に掛かり、これが分散されて最終的にフランジ部26で受けることになるが、この実施の形態3のようにフランジ部26の外周部分にいたるまでに巻線を行う場合には、両端のコイル2で張力を受ける必要がある。このため、柔らかなSE値400〜500の絶縁電線を使用することで巻線時の張力を低減すると、フランジ部26の外周側の巻線を安定して行うことができる。その結果、巻線速度を上げることが可能となることや、歩留まりが向上し、コイル2の生産性が向上する。
図7に実施の形態3のコイル2の断面を示す。
この実施の形態3では、コイル2の巻数を増加するために、フランジ部26の外周側に、内周側よりも列数を減らして少なくとも1層分の巻線を行う。このような断面形状を有するコイルを従前より山巻き、あるいは俵積みコイルと称している。一般に巻き回し時の張力は巻線するコイル2が接する下層の2本のコイル2に掛かり、これが分散されて最終的にフランジ部26で受けることになるが、この実施の形態3のようにフランジ部26の外周部分にいたるまでに巻線を行う場合には、両端のコイル2で張力を受ける必要がある。このため、柔らかなSE値400〜500の絶縁電線を使用することで巻線時の張力を低減すると、フランジ部26の外周側の巻線を安定して行うことができる。その結果、巻線速度を上げることが可能となることや、歩留まりが向上し、コイル2の生産性が向上する。
実施の形態4.
図8に実施の形態4のコイル2aの断面を示す。
図8に示すように巻き付け層数を奇数とするコイル2aとすると、巻き終りが回転子5の反スリップリング側となる。口出し線27は最終的にスリップリング18に接続する必要があり、このため、この実施の形態4では前述した実施の形態3と同様に俵積みコイル形状とし、かつ一度反スリップリング側に設けた係止部29に口出し線27を係止し、次にスリップリング側に設けた係止部28に係止した後にスリップリング18へ接続する。単純に反スリップリング側とスリップリング側の係止部28、29の間を渡り線31で繋げた場合、渡り線31は浮いているため、回転子5の回転に伴う遠心力を受けてしまう。特に回転変動が起きた場合には、渡り線31の係止部28、29から出る根元部に繰返し応力が掛かり、破断する可能性が高くなってしまう。この対策として、図8に示すようにフランジ部26の外周にまでコイル2aを巻き回し、フランジ部26のコイル最外層2bに渡り線31を押し付けた後ワニス等樹脂で固定することで、渡り線31の係止部28、29から出る根元部に掛かる遠心力を低減することができ、コイル2aの耐久性が向上する。このときSE値400〜500の絶縁電線を使用しているので、少ない力で確実に渡り線31をコイル最外層2bに押し付けることができ、その状態を保ったまま樹脂を硬化することができるため、コイル2aの工作性が向上する。
尚、この実施の形態4ではコイル2aを俵積み形状としたが、この形状に限らず、図4に示したような最外層が平坦な形状であってもよい。
図8に実施の形態4のコイル2aの断面を示す。
図8に示すように巻き付け層数を奇数とするコイル2aとすると、巻き終りが回転子5の反スリップリング側となる。口出し線27は最終的にスリップリング18に接続する必要があり、このため、この実施の形態4では前述した実施の形態3と同様に俵積みコイル形状とし、かつ一度反スリップリング側に設けた係止部29に口出し線27を係止し、次にスリップリング側に設けた係止部28に係止した後にスリップリング18へ接続する。単純に反スリップリング側とスリップリング側の係止部28、29の間を渡り線31で繋げた場合、渡り線31は浮いているため、回転子5の回転に伴う遠心力を受けてしまう。特に回転変動が起きた場合には、渡り線31の係止部28、29から出る根元部に繰返し応力が掛かり、破断する可能性が高くなってしまう。この対策として、図8に示すようにフランジ部26の外周にまでコイル2aを巻き回し、フランジ部26のコイル最外層2bに渡り線31を押し付けた後ワニス等樹脂で固定することで、渡り線31の係止部28、29から出る根元部に掛かる遠心力を低減することができ、コイル2aの耐久性が向上する。このときSE値400〜500の絶縁電線を使用しているので、少ない力で確実に渡り線31をコイル最外層2bに押し付けることができ、その状態を保ったまま樹脂を硬化することができるため、コイル2aの工作性が向上する。
尚、この実施の形態4ではコイル2aを俵積み形状としたが、この形状に限らず、図4に示したような最外層が平坦な形状であってもよい。
以上のように、実施の形態1〜4の車両用発電電動機1の回転子において、コイル2に線径1.0mmφ〜1.5mmφの絶縁電線を用いるとともにSE値400〜500と選定しているので、コイル2のスプリングバックを低減し、コイル2の巻き回しや係止部28、29への係止、スリップリング18への接続配線作業等に必要な張力を低減することで、回転子5の工作性や耐久性を向上することができる。
尚、前述した実施の形態1〜4は車両用発電電動機を例として挙げたが、これに限らず、スリップリングを備えた車両用回転電機であれば適用可能であることは言うまでもない。
尚、前述した実施の形態1〜4は車両用発電電動機を例として挙げたが、これに限らず、スリップリングを備えた車両用回転電機であれば適用可能であることは言うまでもない。
この発明は、乗用車やトラック等に搭載される回転電機に利用可能である。
1 車両用発電電動機、2,2a コイル、5 回転子、6 絶縁ボビン、
18 スリップリング、25 巻胴部、26 フランジ部、27 口出し線、
28,29 係止部、31 渡り線。
18 スリップリング、25 巻胴部、26 フランジ部、27 口出し線、
28,29 係止部、31 渡り線。
Claims (5)
- 回転子の鉄心に設けられ絶縁ボビンに巻線された界磁用のコイルと、該コイルの口出し線に接続されるスリップリングとが設けられた車両用回転電機において、
前記コイルおよび口出し線に、スプリングエロンゲーション値が400〜500の絶縁電線が用いられていることを特徴とする車両用回転電機。 - 前記絶縁電線の線径を1.0mmφ〜1.5mmφとすることを特徴とする請求項1に記載の車両用回転電機。
- 前記コイルは前記絶縁ボビンの幅方向に列をなし、径方向には層をなして積み重ねられて成形されており、前記層ごとの列数を奇数層同士、偶数層同士で同数となるよう構成されていることを特徴とする請求項1、2に記載の車両用回転電機。
- 前記コイルの最外層が、前記絶縁ボビンの幅よりも狭い範囲内で、少なくとも1層以上巻き回されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用回転電機。
- 前記コイルは、最外層が奇数層となる構成を有し、前記コイルの巻き始めは前記絶縁ボビンに設けられたスリップリング側の係止部に係止され、該係止部から延伸する口出し線が前記スリップリングに接続され、前記コイルの巻き終りは反スリップリング側の係止部に係止され、該係止部から延伸する渡り線が前記コイルの最外層に押し付けられて固着されるとともに、前記スリップリング側の係止部で係止された後、該渡り線につながり前記スリップリング側係止部から延伸する口出し線が前記スリップリングに接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用回転電機。
Priority Applications (1)
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JP2011112561A JP2012244773A (ja) | 2011-05-19 | 2011-05-19 | 車両用回転電機 |
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2011
- 2011-05-19 JP JP2011112561A patent/JP2012244773A/ja active Pending
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