JP2012227772A - フレーム転送装置及び保守監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ループ発生時にループを解消する手段としてSTPの適用が困難なネットワークにおいて、ループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザの通信を阻害しない技術を実現することを目的とする。
【解決手段】本発明は、スイッチAのイーサネット(登録商標)転送フレーム処理方法として、事前にMACアドレス学習テーブルに学習済みのフレームが、登録以外のポートから到着した際に、そのフレームを廃棄することとした。
【選択図】図5
【解決手段】本発明は、スイッチAのイーサネット(登録商標)転送フレーム処理方法として、事前にMACアドレス学習テーブルに学習済みのフレームが、登録以外のポートから到着した際に、そのフレームを廃棄することとした。
【選択図】図5
Description
本発明は、イーサネット(登録商標)フレームのループを解消するフレーム転送装置に関する。
ブリッジ装置を用いたネットワークに於いて、ループを検出し、ループ発生要因を切り離す技術にスパニング・ツリー・プロトコル(以下STP)がある。STPはIEEE802.1Dの標準規格である。スパニング・ツリー・プロトコルは、ブリッジ装置同士がBPDU(Bridge Protocol Data Unit)というフレームを定期的に交換しあうことで、ネットワーク内で発生したループを監視するプロトコルである。このプロトコルにより、ブリッジ装置がループを検出した場合には、ループの原因となっているポートを閉塞し、フレーム中継を停止させることにより、ループ状態の解消を行うことができる。
しかしながら、ブリッジ装置の間に通信事業者のネットワークなど、BPDUをブロックするようなネットワークや装置が介在する場合では、ブリッジ装置間でのループをSTPにより抑止することはできない。
従来では、このようなSTPが使えない環境に於いて、ネットワーク内にてループが発生していることを検出し、ループ発生要因を切り離す技術、またループ発生を確認するためループ検出用フレームを送信する技術がある(例えば、非特許文献1参照。)。
NTT技術ジャーナル,pp17−20,2006.
しかし、前述した従来の方法では、以下の課題が挙げられる。
まず、参考文献1を、図12のようなルータ65、スイッチ61〜64、及びユーザ端末51〜58が多段構成で接続されているようなネットワークにおいて、スイッチAに対し従来の方法を適用した場合を考える。Ethernet(登録商標)フレームが、ユーザ端末51においてなんらかの障害もしくは物理的な状態によって上位へ折り返すようなループが発生した場合、スイッチAのポート(2)はループを解消するために閉塞状態になる。このため、ポート(2)配下のスイッチ61はネットワークから切り離されるため、スイッチ61配下のループの原因となっていない正常なユーザ端末52やユーザ端末53までも、他のネットワークと通信が出来ない状況に陥ってしまう。
まず、参考文献1を、図12のようなルータ65、スイッチ61〜64、及びユーザ端末51〜58が多段構成で接続されているようなネットワークにおいて、スイッチAに対し従来の方法を適用した場合を考える。Ethernet(登録商標)フレームが、ユーザ端末51においてなんらかの障害もしくは物理的な状態によって上位へ折り返すようなループが発生した場合、スイッチAのポート(2)はループを解消するために閉塞状態になる。このため、ポート(2)配下のスイッチ61はネットワークから切り離されるため、スイッチ61配下のループの原因となっていない正常なユーザ端末52やユーザ端末53までも、他のネットワークと通信が出来ない状況に陥ってしまう。
従来の方法は、ループを解消するために、ポートを閉塞してネットワークを切り離す。ポート下部に多段構成のネットワークを持つスイッチにおいて従来の方法を適用すると、正常な通信を行っている他のユーザ端末への影響も大きい。このため、ポート下部に多段構成のネットワークを持つスイッチにおいては、従来の方法を適用することは困難である。
また、ループが発生しているネットワークでは、ループ状態によって増えたパケットが正常な通信を阻害する可能性があることから、ループ状態を解消する必要がある。そのため、実際にはループとなっている物理原因を直接的に解消する方法がとられている。例えば、図12のユーザ端末51がケーブルの折り返し等によりループの原因となっている場合、ネットワーク保守者は通信ログ等からループ原因となっているユーザ端末51を特定し、故障対応としてユーザ端末51の所有者宅へ直接訪問し、状況を確認、ループ構成を除去する必要があった。
そこで、ループ発生時にループを解消する手段としてSTPの適用が困難なネットワークにおいて、ループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザ端末の通信を阻害しない技術を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、スイッチのイーサネット(登録商標)転送フレーム処理方法として、事前にMACアドレス学習テーブルに学習済みのフレームが、登録以外のポートから到着した際に、廃棄することとした。
具体的には、本願発明に係るフレーム転送装置は、各ポートのポート番号及び前記各ポートの受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得するMACアドレス取得部と、前記MACアドレス取得部の取得したMACアドレスをポート番号に関連付けて記憶するMACアドレス学習テーブルと、前記MACアドレス学習テーブルにMACアドレス及びポート番号を記憶させるMACアドレス学習モードとMACアドレス及びポート番号の記憶を停止させるMACアドレス学習解除モードとを切り替える切替部と、前記切替部がMACアドレス学習解除モードに切り替えると、前記MACアドレス学習テーブルのなかから前記MACアドレス取得部の取得したMACアドレスに関連付けられて記憶されているポート番号を抽出し、抽出したポート番号と前記MACアドレス取得部の取得したポート番号とが一致するか異なるかを判定する判定部と、前記判定部が異なると判定した場合、該当するポート番号のポートが受信した該当するフレームを廃棄するフレーム廃棄部と、を備える。
本願発明に係るフレーム転送装置は、MACアドレス取得部と、MACアドレス学習テーブルと、を備えるため、MACアドレス学習テーブルにMACアドレス及びポート番号を記憶させることができる。
本願発明に係るフレーム転送装置は、MACアドレス取得部と、判定部と、を備えるため、MACアドレス学習テーブルに学習済みのフレームが登録以外のポートから到着したことを判定し、これによりループが発生していることを判定することができる。
本願発明に係るフレーム転送装置は、フレーム廃棄部を備えるため、ループが発生しているときに、ループの生じているポートに到着したフレームを廃棄することができる。
したがって、本願発明に係るフレーム転送装置は、ループ発生時にループを解消する手段としてSTPの適用が困難なネットワークにおいて、ループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザ端末の通信を阻害しない技術を実現することができる。
本願発明に係るフレーム転送装置は、MACアドレス取得部と、判定部と、を備えるため、MACアドレス学習テーブルに学習済みのフレームが登録以外のポートから到着したことを判定し、これによりループが発生していることを判定することができる。
本願発明に係るフレーム転送装置は、フレーム廃棄部を備えるため、ループが発生しているときに、ループの生じているポートに到着したフレームを廃棄することができる。
したがって、本願発明に係るフレーム転送装置は、ループ発生時にループを解消する手段としてSTPの適用が困難なネットワークにおいて、ループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザ端末の通信を阻害しない技術を実現することができる。
具体的には、本願発明に係る保守監視システムは、本願発明に係るフレーム転送装置と、前記フレーム転送装置と通信ネットワークで接続され、前記MACアドレス学習モード又は前記MACアドレス学習解除モードに切り替える旨の制御信号を前記フレーム転送装置に送信する保守監視装置と、を備える。
本願発明に係る保守監視システムは、フレーム転送装置と、保守監視装置と、を備えるため、フレーム転送装置におけるMACアドレス学習モードとMACアドレス学習解除モードとの切り替えを遠隔操作することができる。このため、本願発明に係る保守監視システムは、遠隔地からでもループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザ端末の通信を阻害しない技術を実現することができる。
具体的には、本願発明に係るフレーム転送方法は、各ポートのポート番号及び前記各ポートの受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得し、取得したMACアドレスをポート番号に関連付けてMACアドレス学習テーブルに記憶するMACアドレス学習手順と、各ポートのポート番号と各ポートの受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得し、前記MACアドレス学習テーブルのなかから取得したMACアドレスに関連付けられて記憶されているポート番号を抽出し、抽出したポート番号と取得したポート番号とが一致するか異なるかを判定し、異なると判定した場合、該当するポート番号のポートが受信した該当するフレームを廃棄するフレーム廃棄手順と、を順に有する。
本願発明に係るフレーム転送方法は、MACアドレス学習手順を有するため、MACアドレス学習テーブルにMACアドレス及びポート番号を記憶させることができる。
本願発明に係るフレーム転送方法は、フレーム廃棄手順を有するため、MACアドレス学習テーブルに学習済みのフレームが登録以外のポートから到着したことを判定することによりループが発生していることを判定し、ループの生じているポートに到着したフレームを廃棄することができる。
したがって、本願発明に係るフレーム転送方法は、ループ発生時にループを解消する手段としてSTPの適用が困難なネットワークにおいて、ループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザ端末の通信を阻害しない技術を実現することができる。
本願発明に係るフレーム転送方法は、フレーム廃棄手順を有するため、MACアドレス学習テーブルに学習済みのフレームが登録以外のポートから到着したことを判定することによりループが発生していることを判定し、ループの生じているポートに到着したフレームを廃棄することができる。
したがって、本願発明に係るフレーム転送方法は、ループ発生時にループを解消する手段としてSTPの適用が困難なネットワークにおいて、ループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザ端末の通信を阻害しない技術を実現することができる。
本願発明に係る保守監視方法は、フレーム転送装置と通信ネットワークで接続された保守監視装置が、前記フレーム転送装置をMACアドレス学習モードに切り替える旨の制御信号を前記フレーム転送装置に送信し、前記フレーム転送装置が、前記保守監視装置から前記MACアドレス学習モードに切り替える旨の前記制御信号を受信し、各ポートのポート番号及び前記各ポートの受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得し、取得したMACアドレスをポート番号に関連付けてMACアドレス学習テーブルに記憶するMACアドレス学習手順と、前記保守監視装置が、前記フレーム転送装置をMACアドレス学習解除モードに切り替える旨の制御信号を前記フレーム転送装置に送信し、前記フレーム転送装置が、前記保守監視装置から前記MACアドレス学習解除モードに切り替える旨の前記制御信号を受信し、各ポートのポート番号と各ポートの受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得し、前記MACアドレス学習テーブルのなかから取得したMACアドレスに関連付けられて記憶されているポート番号を抽出し、抽出したポート番号と取得したポート番号とが一致するか異なるかを判定し、異なると判定した場合、該当するポート番号のポートが受信した該当するフレームを廃棄するフレーム廃棄手順と、を順に有する。
本願発明に係る保守監視方法は、MACアドレス学習手順を有するため、フレーム転送装置にMACアドレス及びポート番号を記憶させることができる。
本願発明に係る保守監視方法は、フレーム廃棄手順を有するため、フレーム転送装置に学習済みのフレームが登録以外のポートから到着したことを判定することによりループが発生していることを判定させ、ループの生じているポートに到着したフレームを廃棄させることができる。
したがって、本願発明に係る保守監視方法は、ループ発生時にループを解消する手段としてSTPの適用が困難なネットワークにおいて、ループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザ端末の通信を阻害しない技術を実現することができる。
本願発明に係る保守監視方法は、フレーム廃棄手順を有するため、フレーム転送装置に学習済みのフレームが登録以外のポートから到着したことを判定することによりループが発生していることを判定させ、ループの生じているポートに到着したフレームを廃棄させることができる。
したがって、本願発明に係る保守監視方法は、ループ発生時にループを解消する手段としてSTPの適用が困難なネットワークにおいて、ループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザ端末の通信を阻害しない技術を実現することができる。
本発明によれば、ループ発生時にループを解消する手段としてSTPの適用が困難なネットワークにおいて、ループを簡易に発見し、ループ発生要因の切り離しを行わずに、ループ発生要因の特定と当該ネットワークを利用する他のユーザ端末の通信を阻害しない技術を実現することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1は、本発明が想定しているネットワーク構成の一例である。スイッチAには、ポート番号#1のポート(1)にMACアドレスがaのルータaが接続され、ポート番号#2のポート(2)にMACアドレスがbのユーザ端末bが接続され、ポート番号#3のポート(3)にMACアドレスがcのスイッチBが接続され、ポート番号#4のポート(4)にMACアドレスがdのルータdが接続されている。スイッチBは、スイッチAとMACアドレスがeのユーザ端末eを接続する。ルータdは、スイッチAとMACアドレスがfのユーザ端末fを接続する。
図1は、本発明が想定しているネットワーク構成の一例である。スイッチAには、ポート番号#1のポート(1)にMACアドレスがaのルータaが接続され、ポート番号#2のポート(2)にMACアドレスがbのユーザ端末bが接続され、ポート番号#3のポート(3)にMACアドレスがcのスイッチBが接続され、ポート番号#4のポート(4)にMACアドレスがdのルータdが接続されている。スイッチBは、スイッチAとMACアドレスがeのユーザ端末eを接続する。ルータdは、スイッチAとMACアドレスがfのユーザ端末fを接続する。
スイッチAは接続されたルータ、スイッチ、ユーザ端末のMACアドレスを学習済みである。ループが発生しなければ、ループ発生前のスイッチAのMACアドレス学習テーブルには、図2に示すように、ルータa、ユーザ端末b、スイッチB、ルータd、ユーザ端末e、ユーザ端末fのMACアドレスが学習されている。
図3は、本発明が想定しているネットワーク構成においてループが発生したときの説明図である。この構成において、ループが発生した場合に通常のスイッチの動作と、そのときのフレームの流れについて説明する。ここでスイッチAのポート(3)配下にて物理的にイーサネット(登録商標)ケーブルをループさせるとする。本事象発生時は、ルータaからユーザ端末e宛てのフレームは、スイッチAのポート(3)配下にて折り返され、スイッチAに戻ることになる。そのためスイッチAのMACアドレス学習テーブルは、ルータaの接続先をポート(1)ではなく、ポート(3)として学習してしまう。このとき、図4に示すように、MACアドレス学習テーブルは、MACアドレスaとポート(3)とを関連付けてしまう。この場合、ユーザ端末fからルータa宛てのフレームは、スイッチAのブリッジ機能により、スイッチAのポート(3)より送信されてしまう。そのためユーザ端末fからルータaへフレームの送信が出来なくなる。
図5は、本実施形態に係る保守監視システムの一例を示す構成図である。従来のスイッチであれば、通過するイーサフレームのアドレスを参照し、自動的にMACアドレス学習テーブルを書き換える動作となっているが、本願発明では、このMACアドレス学習を保守監視装置14からの制御により、MACアドレス学習テーブルを自動的に書き換えるMACアドレス学習モードと書き換えないMACアドレス学習解除モードを切り替える。
具体的には、本実施形態に係る保守監視システムは、フレーム転送装置(不図示)と、保守監視装置14と、を備える。フレーム転送装置(不図示)は、スイッチAに備わる。保守監視装置14は、スイッチAと通信ネットワークで接続され、MACアドレス学習モード又はMACアドレス学習解除モードに切り替える旨の制御信号をフレーム転送装置に送信する。MACアドレス学習モードでは、MACアドレス学習テーブルにMACアドレス及びポート番号を記憶させる。MACアドレス学習解除モードでは、MACアドレス学習テーブルにMACアドレス及びポート番号の記憶を停止させる。
図6に、本実施形態に係るフレーム転送装置の一例を示す。本実施形態に係るフレーム転送装置は、ポート番号#1〜#4のポート11−1〜11−4と、演算処理部12と、MACアドレス学習テーブル13と、を備える。演算処理部12は、切替部21と、MACアドレス取得部22と、判定部23と、フレーム廃棄部24と、を備える。MACアドレス学習テーブル13は、MACアドレス取得部22の取得したMACアドレスをポート番号に関連付けて記憶する。
図7は動作時のフローである。本実施形態に係る保守監視方法及びフレーム転送方法は、MACアドレス学習手順と、フレーム廃棄手順と、を順に有する。
スイッチAのポートに新規にルータ、スイッチ、イーサネット(登録商標)機器などを接続する(ステップS111)。
スイッチAのポートに新規にルータ、スイッチ、イーサネット(登録商標)機器などを接続する(ステップS111)。
次に、保守監視装置14がMACアドレス学習モードに切り替える旨の制御信号を送信し、切替部21がMACアドレス学習モードに切り替える。スイッチAをMACアドレス学習モード有効に切り替えることによって、フレーム転送装置は、MACアドレス学習手順を実行する。MACアドレス学習手順では、スイッチAに新規に接続された機器のMACアドレス学習登録を行う(ステップS112)。
例えば、MACアドレス取得部22が、ポート11−1〜11−4のポート番号#1〜#4及びポート11−1〜11−4の受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得する。そして、MACアドレス取得部22が、取得したMACアドレスをポート番号に関連付けてMACアドレス学習テーブル13に記憶する。
次に、保守監視装置14がMACアドレス学習解除モードに切り替える旨の制御信号を送信し、切替部21がMACアドレス学習解除モードに切り替える。スイッチAのMACアドレス学習モードを解除することによって、スイッチAはMACアドレス学習後、MACアドレス学習テーブルを更新する(ステップS113)。そして、新規接続機器の使用を開始する(ステップS114)。接続機器の使用の開始後、フレーム転送装置は、フレーム廃棄手順を実行する。
フレーム廃棄手順では、MACアドレス取得部22が、ポート11−1〜11−4のポート番号#1〜#4及びポート11−1〜11−4の受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得する。すると、判定部23は、MACアドレス学習テーブル13のなかからMACアドレス取得部22の取得したMACアドレスに関連付けられて記憶されているポート番号を抽出し、抽出したポート番号とMACアドレス取得部22の取得したポート番号とが一致するか異なるかを判定する。抽出したポート番号とMACアドレス取得部22の取得したポート番号とが一致する場合、スイッチAはフレームを転送する。一方、抽出したポート番号とMACアドレス取得部22の取得したポート番号とが異なる場合、フレーム廃棄部24は、該当するポート番号のポートが受信した該当するフレームを廃棄する。
スイッチAのポートに、新しい通信機器が接続されるケースについて説明する。まず始めに、スイッチAは新規にスイッチAに接続された機器のMACアドレスを学習するため、保守監視装置14よりスイッチAのMACアドレス学習モードを有効モード(ON)へ切り替える(図8のフロー)。MACアドレス学習有効モード中にスイッチAと接続している機器からフレームを導通することにより、図2のスイッチAのMACアドレス学習テーブルが作成される。
次に、図8に示すように、スイッチAのMACアドレス学習モードを保守監視装置14より解除(OFF)にすることにより、MACアドレスの学習を停止する。その後、新規にユーザ端末を接続し、通信を開始する。MACアドレス学習モード解除中、MACアドレス学習テーブル13は保持される。MACアドレス学習モード有効中に、MACアドレス学習テーブル13の更新、削除が可能となる。
想定として、通信事業者の保有するスイッチAに対し、通信サービスを利用するユーザがスイッチBを接続する。ここでスイッチBにてループが発生したとする。スイッチAよりMACアドレスaをソースアドレス(以下SA)として持つフレームが、ポート(3)配下のループ構成によりループしてポート(3)にてフレームを受信した場合、スイッチAはMACアドレスaをポート(1)としてMACアドレス学習済みであるため、ポート(3)としてMACアドレス学習することはない。これはMACアドレス学習モード有効時にMACアドレスaとして学習済みであり、MACアドレス学習モード解除時はMACアドレスを学習しないからである。
本機能使用時に、ループが発生した場合のフローを図9に示す。機能詳細として、スイッチAのポート(3)に接続されたスイッチBがループしている状態を仮定する(ステップS311)。ポート(3)より送信されたフレーム(SAのMACアドレスはaとする)をポート(3)にて受信する(ステップS312)。すると、受信したフレームのSAは既にスイッチAのMACアドレス学習テーブル13にてポート(1)としてMACアドレス学習済みであるため、廃棄する(ステップS313)。
このように、判定部23は、スイッチAのMACアドレス学習テーブル13にて学習しているMACアドレスを、学習しているポートとは別のポートからフレームを受信すると、ループが発生しているとスイッチAは判断する(ステップS314)。ループを発生していると判断した際に、判定部23はループが発生している旨を通知するためのトラップをスイッチAに接続された保守監視装置14に送信する(ステップS315)。このトラップによりスイッチAを保有する通信事業者の保守者は、スイッチAの特定のポート、つまりユーザ宅にてループが発生していることを認識できる。
(実施形態2)
図10は本発明をGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)−Passive Optical Network)のOLT(Optical Line Terminal)66に適用した形態である。GE−PONはOLT66とONU(Optical Network Unit)b2〜i2を光ファイバにて接続する。OLT66側は1本の光ファイバと接続し、光スプリッタ67を用いて光ファイバを最大32分岐し、ONUb2、ONUc2及びONUd2と光ファイバで接続される。物理的には1本の光ファイバで接続されるが、論理的にOLTとONUは1台対向にて接続されるため、本発明を適用できる。
図10は本発明をGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標)−Passive Optical Network)のOLT(Optical Line Terminal)66に適用した形態である。GE−PONはOLT66とONU(Optical Network Unit)b2〜i2を光ファイバにて接続する。OLT66側は1本の光ファイバと接続し、光スプリッタ67を用いて光ファイバを最大32分岐し、ONUb2、ONUc2及びONUd2と光ファイバで接続される。物理的には1本の光ファイバで接続されるが、論理的にOLTとONUは1台対向にて接続されるため、本発明を適用できる。
GE−PONに接続されるMACアドレスeのユーザスイッチe2配下にてループが発生している状況を想定すると、OLT66に接続されたMACアドレスbのONUb2配下にてループが発生していることを、OLT66は認識が出来る。本発明の機能を用いることにより、ONUb2配下にてループが発生している状況でも、他ONUの通信に影響を及ぼすことはない。またループが発生しているユーザから故障申告があった際にも、保守者は保守監視装置14を用いて遠隔からONUb2配下にてループが発生していることを認識することができる。これにより、保守者は、現地に訪問しなくとも、電話等の遠隔手段にてループが発生している状況を除去するようにユーザに通知することで、ユーザ宅内での故障に対応することが可能である。よって保守稼働費用削減効果も期待できる。
(実施形態3)
図11は本発明の形態をアクセス装置に接続した形態である。アクセス装置はVDSL(Very high−bit−rate Digital Subscriber Line)装置などである。VDSLは集合住宅に設置し、集合住宅に配線されている電話回線(メタル回線)を用いて、高速な通信サービスを提供する際に用いられる。スイッチAは通信事業者の通信ビル内、アクセス装置はユーザの居住する集合住宅の通信機器室など、ユーザ端末はユーザ宅内に配置される。VDSL装置とユーザ端末は電話回線(メタル回線)を使用し、通信する。
図11は本発明の形態をアクセス装置に接続した形態である。アクセス装置はVDSL(Very high−bit−rate Digital Subscriber Line)装置などである。VDSLは集合住宅に設置し、集合住宅に配線されている電話回線(メタル回線)を用いて、高速な通信サービスを提供する際に用いられる。スイッチAは通信事業者の通信ビル内、アクセス装置はユーザの居住する集合住宅の通信機器室など、ユーザ端末はユーザ宅内に配置される。VDSL装置とユーザ端末は電話回線(メタル回線)を使用し、通信する。
MACアドレスeのユーザ端末e3配下にてループが発生している状況を想定すると、スイッチAに接続されたユーザ端末e3配下にてループが発生していることを、スイッチAは認識可能である。本発明により、ユーザ端末e3配下にてループが発生している状況でも、他ユーザ端末の通信に影響を及ぼすことはない。またループを発生させているユーザ端末e3から故障申告があった際にも、保守者は遠隔にてループが発生していることを認識できるため、現地に訪問しなくとも、電話等の遠隔手段にてループを除去するようユーザに通知することで、ユーザ宅内での故障に対応することが可能である。
本発明は情報通信産業に適用することができる。
11−1、11−2、11−3、11−4:ポート
11−5:保守ポート
12:演算処理部
13:MACアドレス学習テーブル
14:保守監視装置
21:切替部
22:MACアドレス取得部
23:判定部
24:フレーム廃棄部
51〜58:ユーザ端末
61:スイッチ1
62:スイッチ2
63:スイッチ3
64:スイッチA
65:ルータ
66:OLT
67:光スプリッタ
11−5:保守ポート
12:演算処理部
13:MACアドレス学習テーブル
14:保守監視装置
21:切替部
22:MACアドレス取得部
23:判定部
24:フレーム廃棄部
51〜58:ユーザ端末
61:スイッチ1
62:スイッチ2
63:スイッチ3
64:スイッチA
65:ルータ
66:OLT
67:光スプリッタ
Claims (4)
- 各ポートのポート番号及び前記各ポートの受信したフレームの送信元のMAC(Media Access Control)アドレスを取得するMACアドレス取得部と、
前記MACアドレス取得部の取得したMACアドレスをポート番号に関連付けて記憶するMACアドレス学習テーブルと、
前記MACアドレス学習テーブルにMACアドレス及びポート番号を記憶させるMACアドレス学習モードとMACアドレス及びポート番号の記憶を停止させるMACアドレス学習解除モードとを切り替える切替部と、
前記切替部がMACアドレス学習解除モードに切り替えると、前記MACアドレス学習テーブルのなかから前記MACアドレス取得部の取得したMACアドレスに関連付けられて記憶されているポート番号を抽出し、抽出したポート番号と前記MACアドレス取得部の取得したポート番号とが一致するか異なるかを判定する判定部と、
前記判定部が異なると判定した場合、該当するポート番号のポートが受信した該当するフレームを廃棄するフレーム廃棄部と、
を備えるフレーム転送装置。 - 請求項1に記載のフレーム転送装置と、
前記フレーム転送装置と通信ネットワークで接続され、前記MACアドレス学習モード又は前記MACアドレス学習解除モードに切り替える旨の制御信号を前記フレーム転送装置に送信する保守監視装置と、
を備える保守監視システム。 - 各ポートのポート番号及び前記各ポートの受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得し、取得したMACアドレスをポート番号に関連付けてMACアドレス学習テーブルに記憶するMACアドレス学習手順と、
各ポートのポート番号と各ポートの受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得し、前記MACアドレス学習テーブルのなかから取得したMACアドレスに関連付けられて記憶されているポート番号を抽出し、抽出したポート番号と取得したポート番号とが一致するか異なるかを判定し、異なると判定した場合、該当するポート番号のポートが受信した該当するフレームを廃棄するフレーム廃棄手順と、
を順に有するフレーム転送方法。 - フレーム転送装置と通信ネットワークで接続された保守監視装置が、前記フレーム転送装置をMACアドレス学習モードに切り替える旨の制御信号を前記フレーム転送装置に送信し、
前記フレーム転送装置が、前記保守監視装置から前記MACアドレス学習モードに切り替える旨の前記制御信号を受信し、各ポートのポート番号及び前記各ポートの受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得し、取得したMACアドレスをポート番号に関連付けてMACアドレス学習テーブルに記憶するMACアドレス学習手順と、
前記保守監視装置が、前記フレーム転送装置をMACアドレス学習解除モードに切り替える旨の制御信号を前記フレーム転送装置に送信し、
前記フレーム転送装置が、前記保守監視装置から前記MACアドレス学習解除モードに切り替える旨の前記制御信号を受信し、各ポートのポート番号と各ポートの受信したフレームの送信元のMACアドレスを取得し、前記MACアドレス学習テーブルのなかから取得したMACアドレスに関連付けられて記憶されているポート番号を抽出し、抽出したポート番号と取得したポート番号とが一致するか異なるかを判定し、異なると判定した場合、該当するポート番号のポートが受信した該当するフレームを廃棄するフレーム廃棄手順と、
を順に有する保守監視方法。
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