JP2012200412A - 遊技情報管理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】管理装置は、遊技機の稼動状態、および、始動入賞信号や図柄変動信号の入力に基づいて管理保留数を管理し、管理保留数が加算されることで保留状態が昇格したことを特定し、管理保留数が減算されることで保留状態が降格したことを特定し、昇格した回数を示す昇格回数及び当該昇格特定から次に昇格特定或いは降格特定されるまでの期間を示す昇格状態期間の少なくとも一方である昇格情報と、降格した回数を示す降格回数及び当該降格特定から次に昇格特定或いは降格特定されるまでの期間を示す降格状態期間の内少なくとも一方である降格情報とを管理保留数に対応付け区分けして管理し出力する。
【選択図】図3
Description
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技者が好調であると感じる場合が有れば不調と感じる場合も有る点に着目し、その場合を区分けして管理することで遊技機調整に更に有効利用可能な遊技情報を管理し得る遊技情報管理装置を提供することにある。
請求項3に記載した発明は、前記保留情報管理手段は、各前記管理保留数に対応した前記昇格情報である各昇格情報であり、管理対象となる前記管理保留数の全てに対応した各昇格情報の合計値を示す合計昇格情報に占める前記各昇格情報の割合を示す合計昇格率、及び前記各管理保留数に対応した前記降格情報である各降格情報であり、管理対象となる前記管理保留数の全てに対応した各降格情報の合計値を示す合計降格情報に占める前記各降格情報の割合を示す合計降格率の内、少なくとも一方を前記管理保留数に対応づけて管理することを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、保留数に対応した昇格率又は降格率を管理するので、保留数に対応した状態毎に喜びを感じている割合や悔しいと感じている割合を把握することが出来る。即ち、状態毎の昇格率等を比較することで、喜びや悔しいと感じる影響度が高い無変動状態に近い状態と、影響度が低い保留上限値に近い状態とで、遊技者に対して喜びや悔しいと感じる影響度の高い調整となっているのか、低い調整となっているのかを把握することが出来る。
請求項3に記載した発明によれば、合計昇格率及び合計降格率の少なくとも一方を管理保留数に対応づけて管理するので、合計昇格率等を参照することで、まず何れの保留数にて止め打ちが実行されているのかを把握することが出来る。これに加えて、合計昇格率等を比較することにより、遊技者に対して喜びや悔しいと感じる影響度の高い調整となっているのか、低い調整となっているのかを把握することが出来る。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による遊技情報管理装置について、図1から図6を参照しながら説明する。以下、遊技情報管理装置を単に管理装置と称する。
図1は、遊技場用システム1の全体構成の概略を示している。遊技場内には、複数台の遊技機2が設置されており、各遊技機2に対応して貸出機3が設置されている。これら遊技機2及び貸出機3は、2台づつ中継装置4に接続されている。遊技機2や貸出機3などの遊技機2側の機器から出力される後述する遊技信号は、中継装置4によって遊技情報管理装置としての管理装置5等に送信される。管理装置5は、遊技場内の例えば事務所等に設置され、LAN6を介して各中継装置4と接続されており、遊技機2及び貸出機3等から出力される遊技信号に基づいて各種の後述する遊技情報を管理している。図示しないが、遊技場内には例えば数百台の遊技機2が設置されて管理対象となっている。尚、遊技場内には、図示しないスロットマシンや計数装置等も設置されている。
アウト信号=使用玉を回収するアウトBOX(図示せず)から出力される使用媒体数(アウト、使用価値)を特定可能な信号(稼動信号)。回収玉(使用玉、打込玉)10玉に対して1パルス出力されるため、アウト信号数×10を使用媒体数(アウト)として特定する。尚、遊技機2から直接出力される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機2から出力される払出媒体数(セーフ)を特定可能な信号。払出玉数10玉に対して1パルス出力されるため、セーフ信号×10を払出媒体数(セーフ、入賞付与価値)として特定する。尚、補給装置(図示せず)から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
図柄変動信号=第1始動口2c或いは第2始動口2dへの始動入賞により変動(作動)を開始する図柄変動(役物作動、単位遊技)を特定可能な信号(単位遊技信号及び保留数信号に相当する)。図柄確定時(図柄変動が終了して図柄が確定した時)に出力されるので、信号入力に応じて図柄変動を特定する。
大当たり信号=遊技機2から出力される大当たりである期間を特定可能な信号。大当たり中にレベル出力される状態信号であるため、大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
時短信号=遊技機2から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号(特別状態信号)。第2始動口2dへの入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、時短状態信号受信中を特別状態として特定する。尚、大当たり確率が向上する確変中であるか否かに関わらず時短状態であれば出力されるが、区分けして出力するようにしても良い。また、大当たり信号と時短信号のいずれも受信していない期間を通常状態として特定する。
売上信号=遊技者に対する貸出玉25玉毎に1パルス出力されるため、売上信号×25を貸出玉(対価付与価値)として特定し、その貸出玉に貸出単価(例えば4円)を乗じた値を売上額(対価額)として特定する。
上限値=図柄変動が保留される保留数の上限値(保留上限値)。本実施形態では4個に設定している。上限管理保留数に相当する。
リーチ設定期間=図柄変動期間を計時する変動タイマに対する設定値で、図柄変動期間の長さによってリーチが発生したことを特定するための設定値。リーチが発生しない図柄変動期間よりも長く、リーチが発生した図柄変動期間よりも短い期間を設定する。尚、対象とするリーチとは遊技者が止打を行うリーチなので、止打を行なわない程度のリーチを考慮する必要はなく、必ずしも発生したリーチ全てを特定する必要はない。尚、リーチとは、図柄変動における特別状態であって、リーチが発生した場合、その図柄変動の実行期間が、リーチを伴わない通常の図柄変動の実行期間よりも長くなる特別状態である。
また、管理装置5は、上記した周知の遊技情報の集計処理に加えて、後述する始動入賞信号入力処理、図柄変動信号入力処理及び信号入力待機処理を実行することにより、図3に示す保留管理記憶領域に各種のデータ(保留情報)を記憶している。保留管理記憶領域に記憶される各データの意味は以下の通りである。
状態=対応する保留状態を示す。保留−1は図柄変動を行っていない無変動状態(非実行状態)、保留0〜4は図柄変動を行っている変動状態(実行状態)に対応し、各々対応する数値の保留数に対応する。また、OFは保留数が保留上限値(上限管理保留数)である状態での始動入賞、即ち、図柄変動に結び付かった始動入賞である所謂オーバーフロー(以下、OFと称する)に対応する。尚、保留0が無保留設定数に相当する。
打出到達=遊技開始されてから、即ち、保留−1にて非稼動状態から稼動状態になってから、最初に各状態へと到達した回数及び期間。上述した通り、遊技開始回数は21回なので、21回の内、保留3までは全て到達し、保留4へは19回、OFは15回到達し、それ以外は到達しなかったことを示す。期間は、遊技開始から到達するまでの期間を示し、平均は、期間÷回数で算出され、1回当たりの到達期間の平均を示している。
昇降格割合=昇格S率(合計昇格率、合計昇格回数率、合計降格率に相当する)は全ての始動入賞の内、対応する状態に昇格させた始動入賞の割合を示す。即ち、始動入賞は保留0〜4とOFの昇格回数の合計値(合計昇格情報、合計降格情報)なので、その合計値を各昇格回数にて除した値になる。尚、理論上、格上の昇格数と格下の降格数とは同数になるので、各昇格S率は、格下の降格した図柄変動の割合をも示すことになる。よって、特に図示しないが、降格した図柄変動の割合を示す降格図柄変動率を管理しても勿論良い。昇格率は、対応する状態に昇格した割合で、各昇格率=昇格回数(各昇格情報)÷合計回数(各合計情報)で算出される(合計昇格回数率に相当する)。降格率は、対応する状態に降格した割合で、各降格率=降格回数(各降格情報)÷合計回数で算出される。昇降率は、昇格回数対する降格回数の割合で、降格回数÷昇格回数で算出される。尚、回数だけでなく累計期間についても同様に管理しても良い。勿論、昇格S率も同様である。
滞在率=状態毎の稼動期間の割合。各状態の累計期間÷合計累計期間で算出する。
保留平均=稼動中の平均保留数。各状態に対応した保留数×各状態の累計期間の合計÷合計累計期間で算出する。図3の場合、保留平均=(0×3376+0×10038+1×22848+2×15600+3×2752+4×800)÷(3376+10038+22848+15600+2752+800)=1.18となっている。
管理装置5は、上記した周知の遊技情報の集計処理に加えて、図4に示す始動入賞信号入力処理、図5に示す図柄変動信号入力処理、及び図6に示す信号入力待機処理を実行することにより上記した昇格回数や降格回数などを集計すると共に、図3に示す保留管理記憶領域を更新する。
管理装置5は、図4に示す始動入賞信号入力処理において、始動入賞信号が入力されたか(A1)を判定しており、始動入賞信号が入力されていない場合には(A1:NO)、リターンする。また、図5に示す図柄変動信号入力処理において、図柄変動信号が入力されたかを判定しており(B1)、図柄変動信号が入力されていない場合には(B1:NO)、リターンする。さらに、図6に示す信号入力待機処理において、累計期間の加算計時中であるか(C1)、遊技機2が稼動となったか(C13)を判定しており、いずれでも無い場合には(C1:NO、C13:NO)、リターンする。尚、詳細は後述するが、累計期間の加算計時は稼動状態で行われる処理である。つまり、管理装置5は、遊技機2で遊技が実行されていない非稼動状態においては、実質的な処理は行わない。
これに対して、遊技が更に継続されて最初の始動入賞が発生すると、遊技機2は始動入賞信号を出力する。このとき、管理装置5は、図4に示す始動入賞信号入力処理において、始動入賞信号が入力されたことから(A1:YES)、管理保留数が上限であるかを判定する(A2)。今回は最初の始動入賞信号が入力された状態であることから、管理保留数は上限値ではないので(A2:NO)、保留−1に対する累計期間の加算計時を終了した後(A3)、管理保留数を加算する(A4)。つまり、管理保留数は、−1から0に加算され、保留状態は、保留数が低い状態から大きい状態へと移行、即ち昇格する。尚、この場合、遊技開始から最初の始動入賞(図柄変動)となり、ステップC14にて昇格として加算計時開始し、ステップA3にて加算計時を終了した累計期間が、非実行期間のうち、遊技開始が特定されてから図柄変動の実行状態である旨が特定されるまでの期間である一般非実行期間に相当する。
このように、管理装置5は、遊技機2の稼動状態、始動入賞信号及び図柄変動信号の入力に応じて管理保留数を加算或いは減算すると共に、保留状態が変化したか否か、即ち、保留状態が昇格又は降格したかを判定する。そして、管理装置5は、保留状態の昇格の発生及び降格の発生に応じて、図3に示す保留管理記憶領域を更新して保留情報を管理している。
遊技者が遊技を開始すると、管理装置5は、上記したように始動入賞信号および図柄変動信号の入力に応じて保留状態が昇格したか降格したか等の処理を実行する。このとき、始動入賞信号の入力に応じて、管理保留数や判定保留数の加減算が行われると共に、累計期間の加算計時が行われている。そして、保留数がある程度になると、遊技者は止め打ちを行う。そして、遊技者により止め打ちが行われると、遊技機2側からのアウト信号の出力は停止する。
続いて、管理装置5は、止打タイマに稼動タイマ設定期間を加算し、止打タイマの作動を開始する(C10)。尚、止打タイマにより特定される止打期間は、図3の参照到達の期間からは除外されるものの、打出到達の期間からは除外されない。そのため、止打タイマを参照判定フラグ=1の場合のみ作動させている。また、管理保留数が−1、即ち無変動状態において止め打ち状態(非稼動状態)になるのは、遊技者が遊技を終了した場合と考えられる。そのため、管理装置5は、管理保留数が−1の場合には(C7:YES)、累計期間の計時加算を終了し(C11)、参照判定フラグを0に初期化して(C12)、リターンする。
このように、管理装置5は、遊技機2の稼動状態、および、始動入賞信号や図柄変動信号の入力に応じて、図3に示す保留管理記憶領域の昇格回数及び降格回数、累計期間、打出到達などの更新を行うと共に、昇格情報及び降格情報としての昇降格割合、平均期間、滞在率などのデータを算出している。そして、管理装置5は、これらのデータを例えばモニタ7やプリンタ等に表示出力する。尚、図2に示す保留情報設定も表示出力可能である。
昇格S率のように保留数毎に昇格(始動入賞)した回数の割合を管理することにより、始動入賞を遊技者の満足度合いによって振分けることが可能となる。即ち、昇格S率が上限(保留4)側に偏っている(昇格S率が保留4側は高く、保留−1側は低い)場合は、遊技者が喜ぶ始動入賞が少なく、逆に無変動(保留−1)側に偏っている場合は、遊技者が喜ぶ始動入賞が多いことを把握出来る。図3の場合、保留2の昇格S率が最も高いので、保留2にて止め打ちを行う遊技者が多く遊技したと推測出来る。この場合、その上下の保留1と3の昇格S率が高くなるのが自然だが、図3では保留3の昇格S率は低く、寧ろ保留4の方が高い。また、保留4の昇格S率は保留1と同程度であり、保留4の昇格率は高い、即ち上限側に偏っていると言える。尚、昇格S率は格下状態へと移行した図柄変動の割合も示すため、図3では喜びや悔しさを感じる始動入賞や図柄変動が少ないことが把握出来る。尚、昇格S率として回数の代わりに累計期間を対象としても、同様に喜びや悔しさを感じている状態での保留状態の期間を把握出来る。
このように、管理装置5が集計した保留管理記憶領域のデータからは遊技者が好調と感じているか不調と感じているかなどを把握可能であり、遊技場の管理者はそれを釘調整に活用することが出来る。
管理装置5は、昇格情報及び降格情報と管理保留数とを対応付け、区分けして管理するので、管理保留数に対応した状態毎に遊技者が喜びを(好調であると)感じているのか、悔しい(不調である)と感じているのかが把握出来るようになり、遊技機2の調整に更に有効利用可能な遊技情報を管理することが出来る。
また、図3のように管理保留数に対応した昇格率又は降格率を管理するので、管理保留数に対応した状態毎に喜びを感じている割合や悔しいと感じている割合を把握することが出来る。即ち、状態毎の昇格率等を比較することで、喜びや悔しいと感じる影響度が高い無変動状態に近い状態と、影響度が低い保留上限値に近い状態とで、遊技者に対して喜びや悔しいと感じる影響度の高い調整となっているのか、低い調整となっているのかを把握することが出来る。
また、始動入賞信号の入力により始動入賞を特定する一方、図柄変動信号の入力により図柄変動の実行を特定するので、保留数信号として保留数を直接的に示す信号が遊技機2側から出力されなくとも、始動入賞信号と図柄変動信号とが出力されるだけで非実行状態や実行状態を特定可能となる。また、管理保留数が保留上限値である状態では始動入賞しても管理保留数が加算されることなく管理保留数に対応した状態は変動しないが、この始動入賞は所謂オーバーフローと呼ばれる遊技者が唯一悔しいと感じる始動入賞となる。つまり、オーバーフローが発生し得る状態となってからオーバーフローが発生した割合、即ち、オーバーフローが発生し易い傾向になっているかを把握することが出来るようになる。
以下、第2の実施形態による管理装置について図7を参照して説明する。第2実施形態では、遊技の終了時に止打期間の加算対象となる期間を判定している点において第1実施形態と異なっている。尚、管理装置の構成は第1実施形態と同一であるため、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7は、図柄変動の状態と遊技機2側からの信号出力との関係を示すタイミングチャートである。遊技機2側からは、例えばO1、O2、O3のようにアウト信号が出力される。このとき、管理装置5の稼動タイマは、各アウト信号の入力時に作動を開始すると共に、O3のアウト信号の入力後に稼動タイマ作動期間T1が経過するとタイムアップする。そのため、管理装置5は、O1のアウト信号の入力時に稼動状態になったと判定し、O3のアウト信号に伴い作動を開始した作動タイマがタイムアップした時点で非稼動状態になったと判定する。
また、管理装置5は、O3のアウト信号の入力後は、上記したように稼動タイマ作動期間T1を経過した後に非稼動状態になったと判定する。しかし、この稼動タイマ作動期間T1では、最後の玉を打ち尽くした遊技者が遊技機を離れている可能性が非常に高く、稼動タイマ作動期間T1をそのまま図柄変動の非実行期間に含めることには、やはり問題がある。
管理装置5は、非稼動状態となった場合、稼動タイマ作動期間T1に相当する最終稼動期間を除外するよう稼動タイマ分、或いは別途定める稼動タイマ分を超えない非稼動除外期間(例えば稼動タイマに30%を乗じた期間等)分を、非実行期間から除外する。尚、この処理は稼動期間全体に対して行っても、無変動状態期間のみに対して行ってもいずれでも良い。また、変動状態においては、アウト信号がなくとも遊技者は図柄変動を見守っている筈であり、遊技機2も稼動状態と判定されるので、無変動状態になった時点(HS1の図柄変動信号が入力された時点)から稼動タイマの作動を開始しても良い。
また、管理装置5は、非稼動状態になったことが特定されることに応じて止打期間を特定する場合、稼動設定期間或いは予め設定される非稼動除外設定期間を止打期間に加算し、その止打期間を到達期間から除外する。これは、非稼動状態になったことが特定されることに応じて止打期間を特定する場合、遊技終了後の非稼動状態との判定時にはその直前のアウト信号の入力から作動した稼動タイマの作動中(稼動タイマ作動期間T1)も実際には非稼動状態である可能性が極めて高く、稼動状態であることを前提とした非実行状態に含めるべきではないためである。したがって、止打期間を特定する場合に稼動設定期間や非稼動除外設定期間を加算することにより、この直前のアウト信号入力後の非稼動期間を考慮して精度良く止打期間に加えることが出来る。
本発明は、上記した各実施形態にて例示したものに限定されることなく、次のように変形又は拡張出来る。
第1実施形態では非稼動状態となってから稼動状態になった旨が特定されるまでの期間を止打期間としたが、非稼動状態の特定後に次の図柄変動の実行が特定されるまで期間を止打期間としてもよい。
打出到達及び参照到達の何れか一方を管理対象としても良い。また、全ての状態に対して打出到達を特定すべく判定保留数を採用したが、参照判定フラグのように状態毎に判定フラグを設けて打出到達を特定しても良い。更に遊技機にて取り得る保留数全てを管理対象とすることで、図柄変動中の全ての保留数を特別保留数として設定したが、遊技者が安心出来る保留数は大凡予想がつくため、その保留数のみを打出到達等の管理対象としても勿論良い。この場合、例えば保留3だけ、或いは保留3と保留4等を管理対象とすることが想定出来る。即ち、特別保留数は複数でも単数でもいずれでも良い。また、その保留数を参照到達における回数の割合が基準範囲内となることにより設定しても良い。保留情報の管理は営業日単位で複数日分管理し、参照期間を適宜指定し、その参照期間の保留情報を抽出して出力することが望ましいが、例えば釘調整の前後にて比較可能に保留情報を区分して出力すれば、釘調整により遊技者が満足しているのか不満としているのかをより適切に把握出来るようになる。
止打期間を計測し、参照到達の期間から除外したが、誤差の範囲として除外しなくとも良い。また、止打期間を打出到達の期間や累計期間から除外しても良い。第2実施形態における除外も同様である。
最後の稼動信号受信時に遡ることで正確に止打期間を特定すべく止打タイマ作動時に稼動タイマの設定期間を加算したが、誤差の範囲として加算しなくとも良い。勿論、第2実施形態と同様に別途定める稼動タイマ分を超えない非稼動除外設定期間を加算しても良い。また、例えば遊技機2のハンドル2aの操作状態を監視する等、直接的に稼動状態を特定出来れば稼動タイマ自体が必要なくなるので、止打タイマの作動開始時に稼動タイマを加算する必要も無くなる。
各実施形態では図柄変動確定時に出力される図柄変動信号により図柄変動を特定したが、図柄変動開始時に出力される図柄変動信号により図柄変動を特定しても良い。この場合、無変動状態から図柄変動信号を受信した場合には保留数を減算せず、保留数が0の状態で図柄変動信号を受信してから図柄変動時間に対応したタイマを作動させ、そのタイムアップに応じて図柄変動が終了したとして無変動状態を特定すれば良い。勿論、図柄変動中に継続して出力される状態信号のような出力形態に対応しても良い。
また、単位遊技として表示部2eで図柄が変動する図柄変動を例示したが、例えば役物の開放動作等であっても良く、保留可能であり大当たりを発生させるための役物の動作であればどのような単位遊技に適用しても良い。
例示した全ての遊技情報について遊技信号から直接的、或いは間接的に特定する等どのように特定しても良い。また、各実施形態で示した数値や項目等は全て例示であり、どのような数値や項目等を採用しても良い。この場合、管理保留数や無変動状態等を始動入賞信号と図柄変動信号とにより特定したが、例えば保留数自体を示す信号や変動状態を示す変動状態信号の入力により特定しても勿論良い。また、管理装置5が行う情報処理の一部を中継装置4等にて行う構成としても良い。
Claims (5)
- 始動入賞したことを条件として大当たりを発生させるための単位遊技を実行し、その単位遊技の実行中に始動入賞した場合には、その始動入賞に対応する前記単位遊技を保留可能とし、当該実行中の単位遊技の終了に応じて保留している前記単位遊技を順次実行する一方、保留している前記単位遊技数を示す保留数を特定可能な保留数信号を出力可能である遊技機の遊技情報を管理対象とした遊技情報管理装置であって、
遊技機側から出力される遊技信号である前記保留数信号を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力される前記保留数信号によって特定される前記保留数である管理保留数を管理する保留数管理手段と、
前記管理保留数が加算されることで保留状態が昇格したことを特定する昇格特定手段と、
前記管理保留数が減算されることで保留状態が降格したことを特定する降格特定手段と、
前記昇格特定手段により保留状態が昇格したことが特定された回数を示す昇格回数、及び当該昇格特定から次に昇格特定、或いは降格特定されるまでの期間を示す昇格状態期間の内少なくとも一方である昇格情報と、前記降格特定手段により保留状態が降格したことが特定された回数を示す降格回数、及び当該降格特定から次に昇格特定、或いは降格特定されるまでの期間を示す降格状態期間の内少なくとも一方である降格情報とを、前記管理保留数に対応付け区分けして管理する保留情報管理手段と、
を備えたことを特徴とする遊技情報管理装置。 - 前記保留情報管理手段は、各前記管理保留数に対応した前記昇格情報である各昇格情報と、同じく各管理保留数に対応した前記降格情報である各降格情報との合計値であり、同一の前記管理保留数の前記各昇格情報と前記各降格情報との合計値を示す各合計情報に占める前記各昇格情報の割合を示す各昇格率、及び前記各合計情報に占める前記各降格情報の割合を示す各降格率の少なくとも一方を、前記管理保留数に対応付け区分けして管理することを特徴とする請求項1記載の遊技情報管理装置。
- 前記保留情報管理手段は、各前記管理保留数に対応した前記昇格情報である各昇格情報であり、管理対象となる前記管理保留数の全てに対応した各昇格情報の合計値を示す合計昇格情報に占める前記各昇格情報の割合を示す合計昇格率、及び前記各管理保留数に対応した前記降格情報である各降格情報であり、管理対象となる前記管理保留数の全てに対応した各降格情報の合計値を示す合計降格情報に占める前記各降格情報の割合を示す合計降格率の内、少なくとも一方を前記管理保留数に対応づけて管理することを特徴とする請求項1または2記載の遊技情報管理装置。
- 前記入力手段による遊技信号により遊技情報を特定する遊技情報特定手段を備え、
前記遊技機は、前記単位遊技を予め設定された保留上限値まで保留可能である一方、始動入賞を特定可能な始動入賞信号と、前記単位遊技の実行を特定可能な単位遊技信号とを前記保留数信号として出力可能であり、
前記入力手段は、前記保留数信号として、前記始動入賞信号と前記単位遊技信号とを入力し、
前記遊技情報特定手段は、前記始動入賞信号により始動入賞を特定する一方、前記単位遊技信号により前記単位遊技の実行を特定し、
前記保留数管理手段は、前記管理保留数を、前記遊技情報特定手段により始動入賞が特定されることによって前記保留上限値を上限として加算する一方、前記単位遊技の実行が特定されることによって減算することで管理し、
前記降格特定手段は、前記管理保留数が前記保留上限値である状態で始動入賞が特定された場合に当該保留上限値を示す管理保留数に対応した保留状態に降格したことを特定し、
前記保留情報管理手段は、前記保留上限値を示す管理保留数である上限管理保留数における前記昇格回数に対する前記降格回数の割合を示す昇降率、及び前記昇格回数と前記降格回数との合計に対する前記降格回数の割合を示す降格率の少なくとも一方を管理することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技情報管理装置。 - 前記保留情報管理手段は、各前記管理保留数に対応した前記昇格情報である各昇格情報であり、管理対象となる前記管理保留数の全てに対応した各昇格情報の合計値を示す合計昇格情報に占める前記上限管理保留数における前記昇格回数の割合を示す合計昇格回数率を管理する一方、前記上限管理保留数における前記昇格率、及び前記降格率の少なくとも一方を管理することを特徴とする請求項4記載の遊技情報管理装置。
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