JP2012194896A - サービス提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のユーザに所定のサービスを提供するサービス提供システムにおいて、円滑にサービスを提供できるようにすること。
【解決手段】ドライブスルーサービスを提供する店舗210(施設)のドライブスルーレーンには通信エリア204aが設けられる。通信エリア204aには、当該エリア204aで無線通信を行う無線通信装置330が設けられる。通信エリア204aに車両が来たときには、施設側に設けられた制御回路310は、無線通信装置330を利用して、商品のメニュー情報を車両に送信する。車両側の制御回路は、そのメニュー情報に基づいて生成されたメニュー画面を表示器に表示させる。車両のユーザによってメニュー画面がタッチ操作されて商品の注文がされたときには、その注文データが車両側から施設側に送信される。制御回路310はその注文データを注文受注機320に送信して注文を受け付ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のユーザにドライブスルーサービスなどの所定のサービスを提供するサービス提供システムに関する。
車両のユーザがドライブスルーサービスを利用する際には、先ず商品のメニューが表示されたメニュー地点に車両を停止させる。次いで、そのメニュー地点に表示されたメニューから注文する商品を決定し、メニュー地点に設けられたマイクを経由して口頭で、注文する商品を伝える。次いで、商品の受け取り口まで車両を進行させて、その受け取り口にて、提示された料金と引き換えに商品を受け取る。このように、ドライブスルーサービスなどのサービスを提供する場合、商品のメニュー情報、注文した商品の料金情報などの情報が、サービス提供側からユーザに提供されている。
サービス提供側からユーザに情報を提供する技術に関して、従来、指定エリアに居る利用者に各種のメッセージを無線で提供する無線案内システムが提案されている。例えば、特許文献1では、ループアンテナが敷設された指定エリアに携帯受信機を所持した利用者が来た場合には、放送機から送信された適時メッセージをその携帯受信機から出力する技術が提案されている。この特許文献1の技術では、ループアンテナの内側と外側とでは、ループアンテナから発生される磁界が逆向きになることを利用して、ループアンテナの内側、すなわち指定エリア内に利用者が居るか否かを判別している。
特開2002−109680号公報
しかしながら、従来のサービスの提供方法では、ドライブスルーサービスにおけるメニュー地点、商品の受け取り口など所定のサービス提供地点に車両が到達しなければ、メニュー情報、ユーザからの注文情報、注文した商品の料金情報などの情報のやり取りができない仕組みとなっていた。そのため、ドライブスルーレーン等が混雑して、サービス提供地点に到達するまでに時間がかかる場合には、サービスを円滑に提供することができなかった。
この点、特許文献1の技術では、無線で情報を提供するものであるので、口頭で情報をやり取りする場合よりも円滑にサービスを提供できると考えられるが、車両のユーザにサービスを提供するシステムにそのまま適用することはできない。すなわち、特許文献1の技術は携帯受信機を所持する歩行者等の利用者を対象としたものであるので、その技術を適用する場合には、車両のユーザは携帯受信機を所持している必要がある。そのため、その携帯受信機の所持が煩わしく、また、運転中に携帯受信機で受信された情報を確認するのは困難である。さらに、携帯受信機で提供できる情報にも限界がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、車両のユーザに所定のサービスを提供するサービス提供システムにおいて、円滑にサービスを提供できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、車両のユーザに所定のサービスを提供する施設側に設けられた施設側装置と車両に設けられた車両側装置とを備えたサービス提供システムであって、
前記施設側装置は、
前記施設のエリアにて無線でデータの送受信を行う無線通信手段と、
その無線通信手段を利用して、前記サービスに関するサービス情報を前記エリアに送信するサービス情報送信手段と、を備え、
前記車両側装置は、
前記車両側装置が搭載された車両が前記エリアに位置する場合に、前記サービス情報送信手段が送信した前記サービス情報を受信するサービス情報受信手段と、
そのサービス情報受信手段が受信した前記サービス情報を、車両に搭載された表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
これによれば、車両側装置が搭載された車両が施設のエリアに来たときには、車両に搭載された表示手段にサービス情報が表示されるので、サービスを提供する前に、ユーザにそのサービス情報を確認させることができる。よって、ユーザは、そのサービス情報を確認した上でサービスに対する自分の意思を表明できるので、サービスの提供を円滑に行うことができる。また、車両に搭載された表示手段にサービス情報が表示されるので、従来のドライブスルーサービスのようにサービス情報が施設側に設けられた表示手段(メニュー板等)に表示され、又は口頭で伝達される場合に比べて、容易にサービス情報を把握させることができる。
また、本発明における車両側装置は、表示制御手段がサービス情報を表示する際の画面のフォーマットデータを記憶する記憶手段を備え、
サービス情報送信手段は、フォーマットデータを除くサービス情報を送信することを特徴とする。
これによれば、施設側装置からフォーマットデータを送信する必要が無いので、施設側装置から送信するデータ量を減らすことができ、高速通信が可能となる。
また、本発明におけるサービスはドライブスルーサービスであり、
エリアはドライブスルーレーンであり、
サービス情報は商品のメニュー情報であることを特徴とする。
これによれば、ドライブスルーレーンに入った車両の表示手段に商品のメニューが表示されるので、車両のユーザは、そのメニューから注文する商品を予め決めておくことができる。よって、商品の注文を円滑に行うことができる。
また、本発明における車両側装置は、
表示手段に表示されたメニュー情報に含まれる商品の注文を受け付ける車両側注文受付手段と、
その車両側注文受付手段が受け付けた商品の注文データを無線通信手段に送信する注文データ送信手段と、を備え、
施設側装置は、無線通信手段が受信した注文データで示される商品の注文を受け付ける施設側注文受付手段を備えることを特徴とする。
これによれば、ユーザは、車両側装置(車両側受付手段)を介して施設側に商品の注文をすることができるので、商品の注文を容易に行うことができる。また、施設側にとっても、施設側注文受付手段が自動で商品の注文を受け付けるので、ユーザからの注文を容易且つ正確に受け付けることができる。
また、本発明における無線通信手段は、エリアの地中に埋め込まれたループアンテナを有し、そのループアンテナからデータの送受信を行うものであることを特徴とする。
これによれば、無線通信が行われるエリアの地中にはループアンテナが埋め込まれているので、無線通信手段は、ループアンテナの上に位置する車両(車両側装置)との間で無線通信を確実に行うことができる。
ナビゲーション装置1の構成を示した図である。 フォーマットデータ100、110を示した図である。 施設側のエリア200を示した図である。 施設側装置300の構成を示した図である。 表示データ500を示した図である。 サービス提供システムが実行する処理のフローチャートである。 メニュー画面600を示した図である。 確認画面610を示した図である。
以下、本発明に係るサービス提供システムの実施形態を図面を参照しながら説明する。本実施形態では、ドライブスルーサービスに本発明を適用した例について説明する。図1は、本発明のサービス提供システムが適用される車両に搭載されたナビゲーション装置1の構成を示している。図1に示すように、ナビゲーション装置1は、制御回路10、送受信機20、表示器31及びタッチパネル32を少なくとも備えている。制御回路10は、車両の現在地周辺の地図を表示したり、目的地までの経路を探索してその経路に沿って車両を案内したりする車両ナビゲーション処理を実行するものである。具体的には、制御回路10はCPU11、ROM12、RAM13等から構成される。なお、それらCPU11、ROM12、RAM13はバスライン14に接続されており、CPU11は、そのバスライン14を介して、ROM12、RAM13に記憶された情報を読み出したり、ROM12、RAM13に情報を記憶させたりできるようになっている。ROM12にはナビプログラムが記憶されたナビプログラム記憶領域121が設けられている。CPU11がその記憶領域121に記憶されたナビプログラムを実行することで、上記ナビゲーション処理が実行されるようになっている。なお、ナビゲーション装置1は、車両の現在地を検出するGPS受信機等の位置検出器(図示外)や道路地図データが記憶されたハードディスク装置(図示外)を備えている。制御回路10は、それら位置検出器、道路地図データを利用して、上記ナビゲーション処理を実行している。なお、CPU11は、各種情報をRAM13に一時的に記憶しつつ、各処理を実行する。
また、制御回路10は、ナビゲーション処理とは別に、ドライブスルーサービス利用時に商品のメニューを表示器31に表示したりするドライブスルー処理を実行する。ROM12にはドライブスループログラムが記憶されたドライブスループログラム記憶領域122が設けられている。そして、CPU11がその記憶領域122に記憶されたドライブスループログラムを実行することで、ドライブスルー処理が実行されるようになっている。なお、ドライブスルー処理は本発明の特徴部分であるので後に詳細に説明する。
またROM12には、ドライブスルー処理の実行時に表示器31に表示される画面のフォーマットデータが記憶されたフォーマットデータ記憶領域123が設けられている。ここで、図2は、その記憶領域123に記憶されたフォーマットデータを示している。具体的には、図2(a)は、商品のメニューを表示する際の画面(以下、メニュー画面という)のフォーマットデータ100を示している。また、図2(b)は、商品の注文を確定するときの確認画面用のフォーマットデータ110を示している。図2(a)に示すように、メニュー画面のフォーマットデータ100は、画面の形に合わせて矩形状とされている。フォーマットデータ100には、メニューを構成する各商品の画像や名称が表示される複数の商品表示領域101が設けられている。それら商品表示領域101は、上下2段に配置され、具体的には、上の段には4つの商品表示領域101a〜101dが左右に配置され、下の段には残り3つの商品表示領域101e〜101gが左右に配置されている。
また、各商品表示領域101の下には、各商品表示領域101に表示された商品の注文をするための注文ボタン102a〜102gが設けられている。各注文ボタン102a〜102gは矩形状の領域とされ、「注文」の文字が記されている。フォーマットデータ100の右下には、注文の終了を指示するための注文終了ボタン103が設けられている。その注文終了ボタン103は矩形状の領域とされ、「注文終わり」の文字が記されている。さらに、注文終了ボタン103の下には、メニュー画面が複数ページから構成されている場合におけるページ送りを指示するためのページ送りボタン104が設けられている。そのページ送りボタン104は、次のページへのページ送りを指示する次ページ送りボタン104a及び前のページへのページ送り(ページ戻し)を指示する前ページ送りボタン104bを含む。各ページ送りボタン104a、104bはそれぞれ三角形状(矢印の先端部の形状)とされ、次ページ送りボタン104aは三角形の先端が画面の右側に向いており、前ページ送りボタン104bは三角形の先端が画面の左側に向いている。
なお、図2(a)に示すフォーマットデータ100は、あくまで例示したものであって、図2(a)に示す態様に限定されるものではない。図2(a)のフォーマットデータ100の特徴として、例えば以下の(1)〜(3)の事項を挙げることができる。
(1)商品名や商品の画像等、商品データが表示される決められた部分(商品表示領域101)が設けられている。
(2)(1)の決められた部分に表示された商品をユーザが選択操作する区分けされた部分(注文ボタン102a〜102g)が設けられている。
(3)フォーマットデータ内(フォーマットデータ100内)に複数ページにわたるデータ表示ができるように、ページ送りとページ戻りができる操作部(ページ送りボタン104)がある。
よって、上記(1)〜(3)を満たすのであれば、フォーマットデータ100はどのような態様であっても良い。したがって、例えば図2(a)では注文終了ボタン103がフォーマットデータ100の右下に設けられている例を示しているが、右下以外のどの位置に設けられたとしても良い。
図2(b)に示すように、確認画面用のフォーマットデータ110は、画面の形に合わせて矩形状とされている。フォーマットデータ110には、注文した商品(注文確定前の商品)の名称が表示される複数の注文商品表示領域111が設けられている。図2(b)では、一つの画面で3つの注文商品表示領域111a〜111cが設けられた例を示している。それら注文商品表示領域111a〜111cは上下に並べて配置されている。また、各注文商品表示領域111の横には、注文した商品(注文確定前の商品)の個数が表示される個数表示領域112a〜112cが設けられている。さらに、各個数表示領域112a〜112cを左右から挟むようにして、各個数表示領域112a〜112cに表示された商品の個数を変更する個数変更ボタン113が設けられている。その個数変更ボタン113は、一回操作されるごとに個数を一つ増加させる増加ボタン113a及び一回操作されるごとに個数を一つ減少させる減少ボタン113bを含む。増加ボタン113aは、各個数表示領域112a〜112cの右側に設けられており、三角形の先端が画面の上側に向いた形状とされている。減少ボタン113bは、各個数表示領域112a〜112cの左側に設けられており、三角形の先端が画面の下側に向いた形状とされている。
また、フォーマットデータ110には、注文した商品の合計金額が表示される合計金額表示領域114が設けられている。また、フォーマットデータ110には、注文を確定する確定ボタン115が設けられている。その確定ボタン115には「確定」の文字が記されている。また、フォーマットデータ110には、確認画面が複数ページから構成されている場合(注文した商品が多くて、全部の商品を一つのページに表示できない場合)におけるページ送りを指示するためのページ送りボタン116が設けられている。そのページ送りボタン116は、図2(a)のページ送りボタン104と同様に、次ページ送りボタン116a及び前ページ送りボタン116bから構成されている。
図1の説明に戻り、ナビゲーション装置1の送受信機20は、ドライブスルー時に、ドライブスルーサービスを提供する施設側との間で無線通信を行うものである。具体的には、送受信機20は、変調、復調回路等から構成され、施設側からのデータを受信し、そのデータを復調して制御回路10に送る。また、送受信機20は、制御回路10からのデータを所定の通信形式のデータに変調し、その変調データを施設側に送信する。
表示器31は、例えば車室の運転席と助手席との間のセンターパネル部に設けられ、制御回路10からの指示に基づいて、車両の現在地周辺の地図など、各種の情報を表示するものである。その表示器31は、例えば液晶ディスプレイとされる。表示器31の画面にはタッチパネル32が設けられている。そのタッチパネル32は、表示器31の画面のタッチ操作を検出するものであり、例えば、タッチ位置に応じた抵抗変化を検出する抵抗膜式のタッチパネルであったり、タッチ操作されたときの指と電極との間の静電容量変化を検出する静電容量式のタッチパネルであったりする。タッチパネル32で検出されたタッチ位置を示した信号は、制御回路10に送られるようになっている。
次に、本実施形態のサービス提供システムの施設側の構成について説明する。図3は、サービス提供システムが適用される施設を例示した図であり、具体的には、図3(a)は、ドライブスルー利用時に車両側から店舗210(施設)を見た図であり、図3(b)は店舗210を含む施設側全体のエリア200を上から見た図である。図3に示す施設としての店舗210は、例えば、ハンバーガーを販売するハンバーガーショップとされ、ハンバーガー等の飲食料品(商品)を店内で飲食できるとともに、テイクアウトもできる施設とされている。テイクアウトする商品は、直接店内で購入できるし、ドライブスルーサービスを利用して車両に乗ったままでも購入できる。
図3に示すように、施設側のエリア200には、商品を売買したり飲食したりするための店舗210、車両の駐車場220及びドライブスルーサービスを利用する車両の走行レーンであるドライブスルーレーン202が含まれている。また、ドライブスルーレーン202には、店舗210直前付近に、ドライブスルーで購入することができる商品のメニューが表示されたメニュー板201が設けられている。ドライブスルーサービスを利用するときの一般的な手順としては、ユーザは、ドライブスルーレーン202に車両を進入させ、メニュー板201が設けられたメニュー地点203で一旦車両を停止させる。ユーザは、メニュー地点203にて、メニュー板201を見ながら注文する商品を決める。メニュー地点203にはマイク及びスピーカ(図示外)が設けられており、ユーザは、そのマイクを経由して、注文する商品を店舗210に居る店員に伝える。その後、注文した商品の購入金額がスピーカを介して店員から伝えられる。その後、ユーザは、メニュー地点203から車両を受け取り口205まで進行させ、その受け取り口205にて、購入代金と引き換えに商品を受け取る。
図3に示す施設側には、ドライブスルーサービスを利用する車両との間で無線通信を行って、自動で商品の受注を行う施設側装置が設けられている。ここで、図4は、その施設側装置300の構成を示している。なお、図4に示す破線Lより左側は、図3(b)のエリア204aに設けられた構成を示しており、破線Lより右側は、店舗210内に設けられた構成を示している。図3(b)において、メニュー地点203に到達する前に車両が通過するドライブスルーレーン202のエリアを途中エリア204としたとき、エリア204aは、途中エリア204を約車両一台分の大きさで複数に分割したエリア(以下、通信エリアという)とされる。より具体的には、メニュー地点203の大きさを車両一台分の大きさとしたとき、そのメニュー地点203に後続する形で、複数の通信エリア204aが順番にドライブスルーレーン202の入口まで設けられている。各通信エリア204aの大きさ(長さ)は、上記したように約車両一台分の大きさとされ、具体的には例えば5m程度の長さとされる。なお、本実施形態では、各通信エリア204aは目に見える形で区画されているわけではないが、例えば各通信エリア204aの位置に枠線を記して、各通信エリア204aを目に見える形で区画しても良い。
図4に示すように、施設側装置300は、各通信エリア204aごとに設けられた無線通信装置330を備えている。その無線通信装置330は、送受信機331及びループアンテナ332を備えている。送受信機331は、ループアンテナ332と接続されており、そのループアンテナ332を介して、通信エリア204aにデータを無線で送受信する装置である。具体的には、送受信機331は、後述する制御回路310と接続されており、制御回路310から送られてきたデータを所定の通信形式のデータに変調する。そして、その変調データをループアンテナ332から通信エリア204aに送信する。また、送受信機331は、ループアンテナ332で受信されたナビゲーション装置1(図1参照)からの変調データが入力される。そして、その変調データを変調前のデータに復調して、その復調データを制御回路310に送る。なお、図4では、送受信機331が通信エリア204aの脇に設けられた例を示しているが、どこに設けられたとしても良い。
ループアンテナ332は、通信エリア204aの地中に埋め込まれた、ループ状のアンテナである。なお、図4では、ループアンテナ332を透視して示しているが、実際は、地上からはループアンテナ332は見えないようになっている。そのループアンテナ332は、全体で通信エリア204aをカバーできるように、1又は複数のループアンテナから構成されている。上記特許文献1のループアンテナのように、ループアンテナ332の内側と外側とでは、ループアンテナ332から発生される磁界が逆向きになる性質がある。よって、その性質を利用することで、通信エリア204a外から送信されたデータを排除でき、本実施形態では、各通信エリア204aごとに独立して無線通信可能とされている。
施設側装置300は、無線通信装置330の他に、制御回路310、注文受注機320(レジスタ)を備えている。なお、それら制御回路310、注文受注機320は各通信エリア204aごとに設けられているわけではなく、全ての通信エリア204aに対して一つの制御回路310、注文受注機320が設けられている。制御回路310は、ドライブスルーサービスを利用する車両(ナビゲーション装置1)との間で無線通信を行って、その車両のユーザからの注文を自動で受け付ける受注処理を実行するものである。その制御回路310はCPU311、ROM312、RAM313等から構成される。それらCPU311、ROM312、RAM313はバスライン314に接続されており、CPU311は、そのバスライン314を介して、ROM312、RAM313に記憶された情報を読み出したり、ROM312、RAM313に情報を記憶させたりできるようになっている。ROM312には受注処理を行うための受注プログラムが記憶された記憶領域312aが設けられている。そして、CPU311が、その記憶領域312aに記憶された受注プログラムを実行することで、上記受注処理が行われるようになっている。なお、その受注処理は本発明の特徴部分であるので、後に詳細に説明する。
また、ROM312には、ナビゲーション装置1との無線通信の際に、ナビゲーション装置1の表示器31(図1参照)に表示させる表示データが記憶された表示データ記憶領域312bが設けられている。ここで、図5は、その表示データ記憶領域312bに記憶されている表示データ500を例示した図である。その表示データ500は、ドライブスルーサービスで提供される商品のメニュー情報とされている。図5に示すように、表示データ500は、各商品のIDが格納されたID欄501、各商品名が格納された商品名欄502、各商品の画像が格納された商品画像欄503及び各商品の料金情報が格納された料金欄504から構成されている。例えば、ID=1の商品は、商品名A、商品画像がハンバーガー、料金○○円の商品とされている。なお、ROM312には、図5に示す表示データ500以外にも、表示器31に表示させる各種の表示データが記憶されている。
図4の説明に戻り、注文受注機320は、ディスプレイ(図示外)を含み、お客(ユーザ)からの商品の注文を受け付けて、その受け付けた商品の商品名や料金等の情報をそのディスプレイに表示するものである。店員は、ディスプレイに表示された情報に基づいて、注文された商品を把握して、その商品を用意したり、料金をお客に請求したりする。一般的なレジスタと同様に、注文受注機320には各商品に対応した操作ボタン(図示外)が設けられており、お客から口頭で伝達された商品の操作ボタンが店員によって操作されることで、注文受注機320はその商品の注文を受け付けるように構成されている。また、注文受注機320は、制御回路310と接続されており、制御回路310から注文データが送られてきた場合には、その注文データで示される商品の注文も受け付けるように構成されている。
本実施形態のサービス提供システムは、上記したナビゲーション装置1及び施設側装置300から構成されている。次に、そのサービス提供システムの動作について説明する。図6は、サービス提供システムの動作を説明する図であり、具体的には、施設側装置300の制御回路310が実行する処理(受注処理)及びナビゲーション装置1の制御回路10が実行する処理(ドライブスルー処理)の手順を示したフローチャートである。なお、図6では、施設側装置300とナビゲーション装置1との間のデータのやり取りを分かりやすくするために、施設側装置300のフローチャート(左側)とナビゲーション装置1のフローチャート(右側)とを並記している。
図6のフローチャートの処理は、ナビゲーション装置1を搭載する車両が、複数の通信エリア204aのうちのいずれかに来たときに開始される。具体的には、例えば施設側装置300の無線通信装置330は定期的に通信エリア204aにリクエスト信号を送信して、通信エリア204aを監視する。そして、通信エリア204aに来た車両の送受信機20は、そのリクエスト信号を受信した場合には、レスポンス信号を無線通信装置330に送り返す。無線通信装置330がそのレスポンス信号を受信することで、施設側装置300の制御回路310は、通信エリア204aに車両が来たことを把握できる。なお、カメラ等の他の監視手段を利用して、車両が通信エリア204aに来たことを監視しても良い。また、通信エリア204aに車両が来たか否かに関わらず、施設側装置300は、図6のS101で送信するデータ(商品のメニュー情報)を定期的に送信するようにしても良い。また、図6のフローチャートの処理は、各通信エリア204aごとに実行される。
施設側装置300の制御回路310は、ROM312の表示データ記憶領域312bに記憶されている表示データ500(図5参照)を読み出して、その表示データ500(メニュー情報、サービス情報)を通信エリア204aに送信する(S101)。その表示データ500は車両に搭載されたナビゲーション装置1の送受信機20で受信される(S21)。ナビゲーション装置1の制御回路10は、S21で受信された表示データ500が有効なデータか否かを判断する(S22)。例えば、表示データ500が、ノイズによって表示できないデータになった場合には、無効データと判断する(S22)。また、例えば、S21で受信したデータが施設側装置300以外からのデータ(図5の表示データ500とは異なるデータ)であったり、他の通信エリア204aからのデータであったりする場合にも、無効データと判断する(S22)。他の通信エリア204aからのデータは、正規のデータに対して反転されているので(ループアンテナ332の内側と外側とでは発生される磁界が逆向きになることに基づく)、制御回路10は、受信したデータが反転されたデータか否かを判断することで、他の通信エリア204aからのデータか否かを判断できる。
S21で受信したデータが無効である場合には(S22:No)、制御回路10は、特に何も処理をしないで、表示器31をナビ画面に維持する(S23)。その後、制御回路10は、図6のフローチャートの処理を終了する。これに対して、S21で受信したデータが有効である場合には(S22:Yes)、S24の処理に進む。S24では、制御回路10は、表示器31に、商品のメニューを示したメニュー画面を表示させる(S24)。具体的には、ROM12のフォーマットデータ記憶領域123に記憶されたメニュー画面のフォーマットデータ100(図2(a)参照)を読み出す(S24)。そして、そのフォーマットデータ100の各商品表示領域101に、受信した表示データ500に含まれる各商品のデータを当てはめて、メニュー画面の画像を生成する(S24)。具体的には、表示データ500の商品名欄502(図5参照)に格納された商品名及び商品画像欄503に格納された商品画像を商品表示領域101に当てはめる。どの商品のデータをどの商品表示領域101に当てはめるかは、例えば表示データ500のID欄501に格納されたIDによって決定する。具体的には例えば一番左上の商品表示領域101aにはID=1の商品のデータを、右隣りの商品表示領域101bにはID=2の商品のデータを、というように左上から右下の商品表示領域101gに向かってIDの順に商品のデータを当てはめていく。なお、当てはめる商品のデータが1ページに収まらない場合には、複数ページ(複数のフォーマットデータ100)から構成されたメニュー画面の画像を生成する(S24)。そして、生成したメニュー画面の画像を、表示器31に表示させる(S24)。
ここで、図7は、S24で表示されるメニュー画面600を例示した図である。なお、図7において、図2(a)のフォーマットデータ100と同一部分には同一の符号を付している。また、図7では、一部の商品表示領域101c〜101gへの商品画像の表示を省略している。図7に示すように、各商品表示領域101a〜101gには、商品の商品名A〜G及び商品画像503a(商品表示領域101a)、503b(商品表示領域101b)が表示されている。これによって、車両のユーザは、注文ボタン102a〜102g、注文終了ボタン103、ページ送りボタン104をタッチ操作することで、商品の注文を行うことができる。
次いで、制御回路10は、ユーザによってメニュー画面600が操作されたか否かを判断する(S25)。メニュー画面600が操作された場合には、タッチパネル32(図1参照)がその操作を検出する。よって、制御回路10は、タッチパネル32からの検出信号に基づいて、メニュー画面600が操作されたか否かを判断できる。メニュー画面600が操作されていない場合には(S25:No)、操作されるまで待機する。メニュー画面600が操作された場合には(S25:Yes)、S26又はS29の処理に進む。
例えば、注文ボタン102a〜102gが操作された場合には(S25:Yes)、S29の処理に進む。S29では、制御回路10は、タッチ操作された注文ボタン102a〜102gに対応する商品を、注文データとしてRAM13(図1参照)に記憶する(S29)。また、本実施形態では、注文ボタン102a〜102gが操作された回数の個数だけ注文できるようになっている。したがって、例えば、一番左上の注文ボタン102aが2回操作された場合には、制御回路10は、商品Aの注文個数が2個とされた注文データをRAM13に記憶する(S29)。さらに、S29では、操作されたボタンに応じて、表示器31の画面表示を変更する(画面に操作を反映させる)。例えば、操作された注文ボタン102a〜102gに対応する商品表示領域101を目立たせたりする(S29)。
次いで、制御回路10は、注文終了ボタン103(図7参照)が操作されたか否かを判断する(S30)。操作されていない場合には(S30:No)、S25の処理に戻る。この場合、別の注文ボタン102a〜102gが操作された場合には(S25:Yes)、その注文ボタン102a〜102gに対応する商品が追加された注文データをRAM13に記憶する(S29)。また、再度同じ注文ボタン102a〜102gが操作された場合には(S25:Yes)、該当する商品の個数が一つ加算された注文データをRAM13に記憶する(S29)。
一方、S25において、ページ送りボタン104が操作された場合には(S25:Yes)、S26の処理に進める。S26では、制御回路10は、ページ送りを行う(S26)。具体的には、次ページ送りボタン104aが操作された場合には、次のページのメニュー画面の画像を生成する(S26)。なお、先のS24で、全てのページのメニュー画面の画像を生成してRAM13に記憶していた場合には、S26では、次のメニュー画面の画像をRAM13から読み出す(S26)。同様にして前ページ送りボタン104bが操作された場合には、一つ前のページのメニュー画面の画像を生成し又はRAM13から読み出す(S26)。
次いで、制御回路10は、メニュー画面の切り替えに伴って、新しい表示データが必要である場合には、その表示データの送信を施設側装置300に要求する(S27)。具体的には、表示データの送信を要求する要求信号を送受信機20で送信する(S27)。その要求信号に応答して、施設側装置300から表示データが送信された場合には(S104)、車両側の送受信機20でその表示データが受信される(S28)。なお、表示データの要求が不必要の場合には、S27、S28の処理を省略しても良い。次いで、制御回路10は、S26で生成し又は読み出したメニュー画面の画像及びS28で受信した表示データを表示器31に表示させる(S29)。これによって、ユーザは、次のページ又は前のページのメニュー画面の注文ボタンを操作することで、別の商品の注文を行うことができる。
一方、施設側装置300の制御回路310は、S101でデータを送信した後、次いで、車両側から表示データの送信の要求が有るか否かを判断する(S102)。上述したように、車両側の制御回路10は表示データを要求する場合には要求信号を送信するので(S27)、S102では、その要求信号を受信したか否かによって、表示データの送信の要求が有るか否かを判断する(S102)。要求が有る場合には(S102:Yes)、制御回路310は、要求信号で指示された表示データをROM312の表示データ記憶領域312bから読み出して、読み出した表示データを車両側に送信する(S104)。
これに対して、車両側から表示データの送信の要求が無い場合には(S102:No)、S103の処理に進む。S103では、制御回路310は、S101でデータを送信してから一定時間が経過したか否かを判断する(S103)。一定時間経過していない場合には(S103:No)、S102の処理に戻る。つまり、一定時間経過するまでは、表示データの要求を待つことになる(S102、S103)。一定時間経過しても表示データの要求が無い場合には(S103:Yes)、制御回路310は、図6の受注処理を途中で打ち切って(タイムアウト処理、S111)、図6のフローチャートの処理を終了する。なお、ここでは、車両側から表示データの要求がされることを前提として、要求が無い場合には、何らかの不具合が生じたとしてS111でタイムアウト処理を実行している。車両側でS27、S28の処理を省略する場合には、施設側でもS102〜S104の処理を省略しても良い。この場合には、S101の処理の後、S105の処理に移行することになる。
車両側において、S30において注文終了ボタン103(図7参照)が操作された場合には(S30:Yes)、S31の処理に進む。S31では、車両側の制御回路10は、ユーザの注文が終了したとして、RAM13に記憶されている最新の注文データを、送受信機20で施設側に送信する(S31)。S31で送信された注文データは、施設側装置300の無線通信部330で受信される(S105)。施設側の制御回路310は、無線通信部330から注文データを受け取って、その注文データをRAM313に記憶しておくとともに、注文データで示される商品の合計金額を算出する(S106)。合計金額の算出は、例えばROM312に記憶されている表示データ500(図5参照)の料金欄504に格納された各商品の料金情報に基づいて行う。そして、制御回路310は、算出した合計金額、注文した商品名、各商品の個数等から構成された最終確認データを車両側に送信する(S106)。
S106で送信された最終確認データは車両側の送受信機20で受信され、制御回路10は、受信した最終確認データに基づいて生成された確認画面を表示器31に表示させる(S32)。具体的には、制御回路10は、ROM12のフォーマットデータ記憶領域123に記憶された確認画面用のフォーマットデータ110(図2(b)参照)を読み出す(S32)。そして、そのフォーマットデータ110の注文商品表示領域111に、最終確認データに含まれる各商品の商品名を当てはめる(S32)。また、フォーマットデータ110の個数表示領域112に、最終確認データに含まれる各商品の個数を当てはめる(S32)。さらに、フォーマットデータ110の合計金額表示領域114に、最終確認データに含まれる合計金額を当てはめ、確認画面を生成する(S32)。なお、制御回路10は、注文した商品が多くて確認画面が1ページに収まらない場合には、複数ページ(複数のフォーマットデータ110)から構成された確認画面を生成する(S32)。そして、生成した確認画面を表示器31に表示させる(S32)。
ここで、図8は、S32で表示される確認画面610を例示した図である。なお、図8において、図2(b)のフォーマットデータ110と同じ部分には同一符号を付している。図8に示すように、確認画面610の各注文商品表示領域111a〜111cにはそれぞれ注文した商品名611a〜611cが表示されている。また、各個数表示領域112a〜112cにはそれぞれ注文した商品の個数612a〜612cが表示されている。さらに、合計金額表示領域114には合計金額613が表示されている。なお、合計金額613については、確定ボタン115が操作されて最終的に注文が確定した時点で表示するようにしても良い。このように確認画面610が表示されることで、ユーザは、注文した商品名、個数及び金額を確認することができる。また、ユーザは、確認画面610の個数変更ボタン113を操作することで、注文する商品の個数を変更することができるようになっている。具体的には、制御回路10は、個数変更ボタン113が操作された場合には、操作されたボタン113に対応する商品の個数を増加又は減少させて注文データを更新する。その注文データを施設側に送信する。施設側装置300の制御回路310は、更新された注文データに基づいて、再度、合計金額を算出して、その合計金額を含む最終確認データを車両側に送信する。車両側の制御回路10は、新しい最終確認データに基づいて、再度、確認画面を表示器31に表示させる(S32)。
また、確認画面610が複数ページから構成されている場合には、ユーザは、確認画面610のページ送りボタン116を操作することで、ページを切り替えることができる。また、ユーザは、確認画面610の確定ボタン115を操作することで、確認画面610に表示されている注文内容で注文を確定させることができる。
次いで、制御回路10は、確認画面610の確定ボタン115が操作されたか否かを判断する(S33)。操作された場合には(S33:Yes)、制御回路10は、注文が確定したことを通知する確定データを施設側に送信する(S34)。一方、施設側の制御回路310は、S106の後、次いで、確定データを受信したか否かを判断する(S107)。受信していない場合には(S107:No)、S106で最終確認データを送信してから一定時間が経過したか否かを判断する(S108)。一定時間経過していない場合には(S108:No)、S107の処理に戻る。つまり、制御回路310は、最終確認データを送信してから一定時間が経過するまでは、確定データの受信を待つことになる(S107、S108)。一定時間経過しても確定データを受信しなかった場合には(S108:Yes)、ユーザは注文を確定する意思が無いとして、制御回路310は、タイムアウト処理を実行する(S111)。その後、図6のフローチャートの処理を終了する。
一方、S107において、制御回路310は、最終確認データを送信してから一定時間内に車両側からの確定データを受信した場合には(S107:Yes)、S109の処理に進む。S109では、制御回路310は、受注を完了した旨を通知する受注完了データを車両側に送信する(S109)。車両側の制御回路10は、その受注完了データを受信した場合には(S37:Yes)、表示器31に、例えば「確定しました」等、受注完了した旨のメッセージを表示させる(S38)。その後、表示器31の表示を通常のナビ画面(現在地周辺の地図画面等)に戻して(S39)、図6のフローチャートの処理を終了する。
また、車両側の制御回路10は、S33において、確認画面610の確定ボタン115が操作されていない場合には(S33:No)、確認画面610を表示してから一定時間が経過したか否かを判断する(S35)。なお、S35における一定時間とS108の一定時間とは同じ値に設定されている。確認画面610を表示してから一定時間経過していない場合には(S35:No)、S37の処理に進む。S37では、制御回路10は、施設側からの受注完了データを受信したか否かを判断する(S37)。受信していない場合には(S37:No)、S35の処理に戻る。つまり、制御回路10は、確認画面610を表示してから一定時間が経過するまでは、施設側からの受注完了データの受信を待つことになる(S35、S37)。一定時間が経過するまでに確定ボタン115が操作された場合には(S33:Yes)、上記したように施設側から受注完了データが送信されて(S109)、車両側ではその受注完了データを受信することになる(S37:Yes)。
確認画面610を表示してから一定時間内に確定ボタン115が操作されないで、その結果、一定時間経過しても受注完了データを受信しなかった場合には(S35:Yes)、S36の処理に進む。この場合には、ユーザは注文を確定する意思が無いとして、制御回路10は、タイムアウト処理を実行して(S36)、ドライブスルー処理を途中で打ち切る。なお、S35における一定時間とS108の一定時間とは同じ値に設定されているので、車両側のタイムアウト処理(S36)と施設側のタイムアウト処理(S111)とはほぼ同じタイミングで実行される。その後、制御回路10は、表示器31の表示を通常のナビ画面に戻して(S39)、図6のフローチャートの処理を終了する。
施設側の制御回路310は、S109で受注完了データを送信した後、確定した注文データを注文受注機320(図4参照)に送る(S110)。この場合、注文受注機320によって注文データが受け付けられて、注文受注機320のディスプレイ(図示外)に注文内容(注文商品名、個数、合計金額)が表示される(S110)。その後、制御回路310は図6のフローチャートの処理を終了する。店員は、S110で注文受注機320のディスプレイに表示された商品を用意することになる。その後、車両のユーザは、受け取り口205(図3(b)参照)まで車両を進行させて、その受け取り口205にて代金と引き換えに注文した商品を受け取ることになる。
以上説明したように、本実施形態のサービス提供システムによれば、メニュー地点203(図3(b)参照)前の途中エリア204で商品の注文ができるので、ドライブスルーレーン202が混雑していてメニュー地点203に到達するまでに時間がかかる場合であっても、迅速に注文できる。また、途中エリア204で商品の注文を行わなかったとしても表示器31にはメニュー画面が表示されるので、ユーザは、メニュー地点203に到達するまでに事前に注文する商品を決めておくことができる。よって、メニュー地点203において、迅速に商品の注文を行うことができる。また、施設側と無線通信できる通信エリア204aが複数設けられているので、ドライブスルーレーン202が混雑している場合であっても、施設側では同時に複数の車両のユーザから注文を受けることができる。また、車両側にはフォーマットデータが記憶されており、施設側ではフォーマットデータを除くデータを送信すれば良いので、無線通信するデータ量を減らすことができ、高速通信が可能となる。
なお、本発明のサービス提供システムは上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限度で種々変形することができる。例えば、上記実施形態では、メニュー地点前の途中エリアに通信エリアを設定していたが、メニュー地点に通信エリアを設定して、そのメニュー地点にて無線通信で商品の注文をできるようにしても良い。また、ドライブスルーレーン以外の駐車場のエリアに通信エリアを設定しても良い。
また、上記実施形態では、ハンバーガーショップのドライブスルーサービスに本発明を適用した例について説明したが、他の商品のドライブスルーサービスに適用しても良い。また、ドライブスルーサービス以外のサービスに本発明を適用しても良い。具体的には、例えば、ショッピングセンターの駐車場に来た車両の表示器に、ショッピングセンターの広告や商品のセール情報を表示するようにしても良い。この場合、例えばショッピングセンターの駐車場(例えば、駐車券を発券する地点や各駐車区画)に通信エリアを設定する。これによって、車両のユーザは、ショッピングセンターでのセール品等を事前に把握できるので、買い物がしやすくなる。
また、駐車料金等の過料制度がある場合に、車両の表示器に表示された宣伝等のサービス情報を最後まで見たときにはその過料を減額するサービスを行っても良い。具体的には例えばショッピングセンターの駐車料金を考えた場合、駐車券を発券する地点に通信エリアを設定する。ショッピングセンター側から車両に送信されるサービス情報は、表示器に表示した際に複数ページから構成されている情報であるとする。そして、最後のページには、サービス情報を最後まで見たことを通知するボタンが表示されるようにする。ユーザは、駐車券を発券する地点にて表示器に表示されたサービス情報のページを切り替えて最後のページのボタンを操作すると、車両側から施設側に、サービス情報を最後まで見たことを通知する通知データを送信する。施設側では、その通知データを受信した場合には、駐車料金が割り引かれた駐車券(例えば、1時間無料の駐車券など)を発券するようにする。これによって、ユーザは、安価に駐車できるとともにサービス情報を事前に確認して効果的に買い物ができる。また、施設側にとっても、ユーザにサービス情報を知らせることができるので、売り上げを伸ばすことができる。
なお、上記実施形態において、ナビゲーション装置1が本発明における「車両側装置」に相当する。無線通信装置330が本発明における「無線通信手段」に相当する。制御回路310が本発明における「サービス情報送信手段」に相当する。送受信機20が本発明における「サービス情報受信手段」に相当する。制御回路10が本発明における「表示制御手段」に相当する。表示器31が本発明における「表示手段」に相当する。ROM12が本発明における「記憶手段」に相当する。図6のS25〜S30の処理を実行する制御回路10及びタッチパネル32が本発明における「車両側注文受付手段」に相当する。図6のS31の処理を実行する制御回路10及び送受信機20が本発明における「注文データ送信手段」に相当する。図6のS105〜S110の処理を実行する制御回路310及び注文受注機320が本発明における「施設側注文受付手段」に相当する。
1 ナビゲーション装置
10 制御回路
11 CPU
12 ROM
20 送受信機
31 表示器
32 タッチパネル
201 メニュー板
202 ドライブスルーレーン
203 メニュー地点
204 途中エリア
204a 通信エリア
210 店舗
300 施設側装置
310 制御回路
311 CPU
312 ROM
320 注文受注機
330 無線通信装置
331 送受信機
332 ループアンテナ

Claims (5)

  1. 車両のユーザに所定のサービスを提供する施設側に設けられた施設側装置と車両に設けられた車両側装置とを備えたサービス提供システムであって、
    前記施設側装置は、
    前記施設のエリアにて無線でデータの送受信を行う無線通信手段と、
    その無線通信手段を利用して、前記サービスに関するサービス情報を前記エリアに送信するサービス情報送信手段と、を備え、
    前記車両側装置は、
    前記車両側装置が搭載された車両が前記エリアに位置する場合に、前記サービス情報送信手段が送信した前記サービス情報を受信するサービス情報受信手段と、
    そのサービス情報受信手段が受信した前記サービス情報を、車両に搭載された表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とするサービス提供システム。
  2. 前記車両側装置は、前記表示制御手段が前記サービス情報を表示する際の画面のフォーマットデータを記憶する記憶手段を備え、
    前記サービス情報送信手段は、前記フォーマットデータを除く前記サービス情報を送信することを特徴とする請求項1に記載のサービス提供システム。
  3. 前記サービスはドライブスルーサービスであり、
    前記エリアはドライブスルーレーンであり、
    前記サービス情報は商品のメニュー情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載のサービス提供システム。
  4. 前記車両側装置は、
    前記表示手段に表示された前記メニュー情報に含まれる商品の注文を受け付ける車両側注文受付手段と、
    その車両側注文受付手段が受け付けた商品の注文データを前記無線通信手段に送信する注文データ送信手段と、を備え、
    前記施設側装置は、前記無線通信手段が受信した前記注文データで示される商品の注文を受け付ける施設側注文受付手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のサービス提供システム。
  5. 前記無線通信手段は、前記エリアの地中に埋め込まれたループアンテナを有し、そのループアンテナからデータの送受信を行うものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のサービス提供システム。
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