以下、本発明による端末装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報等が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報等が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において、検索とは、検索キーを基に、検索対象となる情報内から、検索キーに一致する情報を検知することや、当該検知した情報を取得すること、当該検知した情報に対応付けられた情報を取得することなどを意味し、広く解する。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態)
本実施の形態において、走行情報を取得し、格納されている走行条件に応じて地図の表示を変更する端末装置1について説明する。
図1は、本実施の形態における端末装置1のブロック図である。
端末装置1は、地図情報格納部11、走行条件格納部12、受付部13、走行情報取得部14、判断部15、制御部16、出力部17を備える。
走行情報取得部14は、速度情報取得手段141、燃料残量情報取得手段142を備える。
地図情報格納部11は、地図情報を格納し得る。地図情報とは、地図に関する情報である。地図は、例えば、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ、地形や道路等が把握可能な航空写真や衛星写真、当該写真に記号や文字等が記入されたものなどである。また、地図は、平面図(二次元)、立体図(三次元)、鳥瞰図などであってもよい。
地図情報は、例えば、地図の画像情報である。画像情報は、例えば、ラスタデータや、ベクタデータである。画像情報がラスタデータである場合、地図情報は、複数の縮尺に対応した画像情報を有していてもよい。複数の縮尺に対応した画像情報とは、例えば、同一地域について、縮尺が大きい画像情報や、縮尺が中程度の画像情報、縮尺が小さい画像情報などである。また、地図情報は、地図をタイル状に分割したものであってもよい。また、地図情報は、カーナビゲーションで用いられるKIWIフォーマットのものであってもよい。
また、地図情報は、地点情報を有していてもよい。地点情報とは、地図上の地点に関する情報である。地点情報は、例えば、地点識別子や、地点種類情報、地点位置情報、地点色情報などを有する。地点識別子とは、地点を識別するための情報である。また、地点種類情報とは、地点の種類を示す情報である。また、地点位置情報とは、地点の位置を示す情報である。また、地点色情報とは、地点の色や、地図情報で示される地図上の地点の色を示す情報である。
地点識別子は、例えば、地点IDや、地点名称などである。地点IDは、IDを示すID情報である。ID情報は、例えば、「1」や、「23」、「007」、「P−023」などである。また、地点名称は、名称を示す名称情報である。名称情報は、例えば、「国道1号線」や、「東京駅」、「富士山」、「信濃川」などである。また、地点識別子は、地点IDや、地点名称などの組み合わせであってもよい。
地点種類情報は、例えば、カテゴリ情報や、ジャンル情報などである。カテゴリ情報とは、カテゴリを示す情報である。また、ジャンル情報とは、ジャンルを示す情報である。ジャンル情報は、サブカテゴリを示す情報であってもよい。カテゴリ情報とは、「道路」や、「駅」、「店」、「その他」などである。また、ジャンル情報は、例えば、「高速道路」や、「一般道路」、「ターミナル駅」、「ローカル駅」、「飲食店」、「コンビニ」、「その他」などである。
地点位置情報は、位置を示す位置情報である。位置情報は、例えば、経緯度情報や、高度情報、座標情報、座標軸情報、距離情報などである。経緯度情報とは、緯度・経度を示す情報である。経緯度情報は、例えば、「(12.34.56.78,123.45.67.89)」や、「(N12.34.56,E123.45.67)」、「(北12.34,東123.45)」、「(北緯12度,東経123度)」などである。また、高度情報とは、高度を示す情報である。高度情報は、例えば、「234m」や、「5,432m」、「H456」、「高度789m」などである。また、座標情報とは、座標を示す情報である。座標情報は、例えば、「(X,Y)=(3,4)」や、「(x=4,y=6)」、「(12,24)」などである。また、
座標軸情報とは、座標の軸を示す情報である。座標軸情報は、例えば、「X軸」や、「Y方向」、「Z」などである。また、距離情報とは、距離を示す情報である。距離情報は、例えば、「100m」や、「500m」、「D1km」、「距離2.5km」などである。また、位置情報は、経緯度情報や、高度情報、座標情報、座標軸情報、距離情報などの組み合わせであってもよい。
地点色情報は、色を示す色情報である。色情報は、例えば、「赤」や、「Blue」、「255,128,64」、「#FFEEDD」、「ソフト」、「ブライト」、「簡略」などである。
また、地図情報は、道路情報を有していてもよい。道路情報とは、道路に関する情報である。道路情報は、例えば、道路識別子や、制限速度情報、道路幅情報、道路距離情報、道路位置情報、道路色情報などを有する。また、道路情報は、例えば、地点情報であってもよい。道路識別子とは、道路を識別するための情報である。道路識別子は、例えば、道路IDや、道路名称などである。道路IDは、ID情報である。道路名称は、名称情報である。道路名称は、例えば、「国道15号線」や、「府道35号」、「県道23」などである。制限速度情報とは、道路の制限速度を示す情報である。制限速度情報は、例えば、「100km/h」や、「時速80km」、「60」などである。道路幅情報とは、道路の幅を示す情報である。道路幅情報は、例えば、「20m」や、「10m」、「6.5」などである。道路距離情報は、道路の距離を示す情報である。道路の距離とは、例えば、道路の全長や、道路の始点から終点までの直線距離などを意味する。道路距離情報は、例えば、「40km」や、「65.4km」、「50」などである。道路位置情報とは、道路の位置を示す情報である。道路位置情報は、位置情報である。道路位置情報は、2以上の位置情報を有していてもよい。つまり、道路位置情報は、道路の始点を示す位置情報と、道路の終点を示す位置情報とを有していてもよい。また、道路位置情報は、当該道路情報により示される道路が存在する地点を示す位置情報を有していてもよい。道路色情報とは、道路の色や、地図情報で示される地図上の道路の色などを示す情報である。道路色情報は、色情報である。
また、地図情報は、燃料補給地点情報を有していてもよい。燃料補給地点情報は、例えば、燃料補給地点識別子や、燃料補給地点位置情報、燃料補給地点規模情報、燃料補給地点色情報などを有する。また、燃料補給地点情報は、地点情報であってもよい。燃料補給地点識別子とは、燃料補給地点を識別するための情報である。燃料補給地点識別子は、燃料補給地点IDや、燃料補給地点名称などである。燃料補給地点IDは、ID情報である。燃料補給地点名称は、名称情報である。燃料補給地点名称は、例えば、「ガソリンスタンドABC」や、「EDFステーション」、「XYZ石油」などである。燃料補給地点位置情報とは、燃料補給地点の位置を示す情報である。燃料補給地点位置情報は、位置情報である。燃料補給地点規模情報とは、燃料補給地点の規模を示す情報である。燃料補給地点規模情報は、例えば、「400m^2」や、「15m×30m」、「500平米」などである。燃料補給地点色情報とは、燃料補給地点の色や、地図情報で示される地図上の燃料補給地点の色などを示す情報である。燃料補給地点色情報は、色情報である。
また、地図情報は、ランドマーク情報を有していてもよい。ランドマークとは、例えば、タワーや高層ビルなどの高層建築物や、寺院、名所、旧跡、その他建造物などのことである。つまりランドマーク情報とは、これらのランドマークに関する情報である。ランドマーク情報は、例えば、ランドマーク識別子や、ランドマーク位置情報、ランドマーク高度情報、ランドマーク色情報などを有する。また、ランドマーク情報は、地点情報であってもよい。ランドマーク識別子とは、ランドマークを識別するための情報である。ランドマーク識別子は、ランドマークIDや、ランドマーク名称などである。ランドマークIDは、ID情報である。ランドマーク名称は、名称情報である。ランドマーク名称は、例えば、「東京タワー」や、「京都タワー」、「東京ドーム」、「大阪ドーム」などである。ランドマーク位置情報とは、ランドマークの位置を示す情報である。ランドマーク位置情報は、位置情報である。ランドマーク高度情報とは、ランドマークの高さを示す情報である。ランドマーク高度情報は、高度情報である。ランドマーク色情報とは、ランドマークの色や、地図情報で示される地図上のランドマークの色などを示す情報である。ランドマーク色情報は、色情報である。
なお、地図情報は、二次元のオンライン地図や電子地図等として公知であるので、その詳細な説明を省略する。
地図情報格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
走行条件格納部12は、走行条件を格納し得る。走行条件とは、移動体の走行に関する条件である。移動体とは、いわゆる乗り物であり、例えば、自動車(車)や、自動二輪車(バイク)などである。また、走行条件は、例えば、走行情報や、対象情報、判断種別情報、連結情報などを有する。走行情報とは、移動体の走行に関する情報である。また、対象情報とは、走行条件が何を示す情報であるのかを示す情報である。また、判断種別情報とは、条件を満たすか否かを判断する種別を示す情報である。また、連結情報とは、2以上の走行条件をどのように連結するのかを示す情報である。
走行情報は、例えば、速度情報や、燃料残量情報、動力回転数情報などである。速度情報とは、移動体の速度に関する情報である。速度情報は、例えば、速度を示す情報である。速度情報は、例えば、「速度75km/h」や、「V60km/h」、「時速+30km」、「−15km/h」、「秒速90m」、「120m/s」などである。また、速度情報は、加速度情報であってもよい。加速度情報とは、加速度を示す情報である。加速度情報は、例えば、「加速度9.8m/s・s」や、「10m/s^2」、「+2m/s・s」、「−1m/s^2」などである。ここで、「s・s」や「s^2」は、時間の二乗を意味する。
燃料残量情報とは、移動体の燃料の残量に関する情報である。燃料残量情報は、例えば、燃料の残量を示す情報である。燃料残量情報は、例えば、「燃料残量10L」や、「20L」
「+5.6リットル」、「−2リッター」などである。
動力回転数情報とは、移動体の動力の回転数に関する情報である。動力とは、例えば、エンジンや、モーターなどである。動力回転数情報は、例えば、動力の回転数を示す情報である。動力回転数情報は、例えば、「回転数20回転/秒」や、「45回転」、「1200rpm」、「3000RPM」などである。
また、走行情報は、時刻情報を有していてもよい。時刻情報とは、時刻を示す情報である。時刻情報は、例えば、日付情報や、時間情報などである。日付情報とは、日付を示す情報である。また、時間情報とは、時間を示す情報である。日付情報は、例えば、「2010年12月31日」や、「2011/02/03」、「20110214」、「2月23日」、「0314」などである。また、時間情報は、例えば、「23時59分59秒」や、「12:03:04」、「123456」、「2時23分」、「0314」などである。
なお、時刻情報は、2以上の日付情報や、時間情報などを有していてもよい。例えば、時刻情報が2以上の日付情報を有する場合、時刻情報は、例えば、「2011年12月29日〜2011年12月31日」や、「1月1日から1月3日」などである。また、時刻情報は、日付情報や、時間情報などの組み合わせであってもよい。
対象情報は、例えば、「速度」や、「加速度」、「燃料残量」、「残量」などである。また、判断種別情報は、例えば、「=」や、「>」、「<」、「≧」、「≦」などである。また、連結情報は、例えば、「AND」や、「OR」、「and」、「or」などである。
走行条件は、例えば、「速度≧(80km/h)」や、「速度<(100km/h)」、「燃料残量≦(25L)」、「燃料残量≧(40L)」、「{速度≧(100km/h)}AND{燃料残量≦(10L)}、「{速度≦(80km/h)}or{燃料残量≧(60L)}」などである。これらは、順に、「移動体の速度が、時速80km以上である」こと、「移動体の速度が、時速100kmよりも遅い」こと、「移動体の燃料残量が、25リッター以下である」こと、「移動体の燃料残量が、40リッター以上である」こと、「移動体の速度が、時速100km以上であり、かつ、移動体の燃料残量が、10リッター以下である」こと、「移動体の速度が、時速80km以下である、または、移動体の燃料残量が、60リッター以上である」ことを示す。
また、走行条件格納部12は、走行条件管理情報を格納し得てもよい。走行条件管理情報とは、走行条件を管理するための情報である。走行条件管理情報は、例えば、走行条件と、地図情報変更指示とを有する。
地図情報変更指示とは、地図情報を変更する指示である。地図情報変更指示は、例えば、道路情報変更指示や、燃料補給地点情報変更指示、地図色変更指示、スクロール指示、地図種類変更指示、ランドマーク情報変更指示、角度変更指示、地点情報変更指示、道路色変更指示などである。道路情報変更指示とは、道路情報の表示または非表示を変更する旨の指示である。また、燃料補給地点情報変更指示とは、燃料補給地点情報の表示または非表示を変更する旨の指示である。また、地図色変更指示とは、地図情報の色を変更する旨の指示である。また、スクロール指示とは、地図情報をスクロールする旨の指示である。また、地図種類変更指示とは、地図情報の種類を変更する旨の指示である。「地図情報の種類を変更」とは、異なる地図情報に変更することである。また、ランドマーク情報変更指示とは、ランドマーク情報の表示または非表示を変更する旨の指示である。また、角度変更指示とは、地図情報の角度を変更する旨の指示である。また、地点情報変更指示とは、地点情報の表示または非表示を変更する旨の指示である。また、道路色変更指示とは、道路情報の色を変更する旨の指示である。
道路情報変更指示は、例えば、表示または非表示にする道路情報を示す情報などを有する。道路情報変更指示は、例えば、「道路,表示,ID=(012,024,048)」や、「道路,Enable,制限速度≧40km/h」、「道路,道幅≦2m,非表示」などである。これらは順に、「IDが012、024、048で示される道路情報を表示する」こと、「制限速度が時速40km以上の道路情報を表示する」こと、「道幅が2m以下の道路情報を非表示にする」ことを意味する。
燃料補給地点情報変更指示は、例えば、表示または非表示にする燃料補給地点情報を示す情報などを有する。燃料補給地点情報変更指示は、例えば、「燃料補給地点,表示,ID=(011,022,044)」、「燃料補給地点,Disable,面積<100m^2」、「燃料補給地点,北,表示」などである。これらは、順に、「IDが011、022、044で示される燃料補給地点情報を表示する」こと、「面積が100平方メートルより小さい燃料補給地点情報を非表示にする」こと、「地図情報が示す地図上における端末装置1の現在位置から、北の方位にある燃料補給地点情報のみを表示する」ことを意味する。
地図色変更指示は、例えば、地図情報の色を示す情報などを有する。地図色変更指示は、例えば、「地図色変更,赤」や、「地図色変更,黄」、「地図色,(255,128,64)」、「地図色,#FFEEDD」などである。これらは、順に、「地図情報の色を赤に変更する」こと、「地図情報の色を黄に変更する」こと、「地図情報の色を(255,128,64)で示される色に変更する」こと、「地図情報の色を#FFEEDDで示される色に変更する」ことを意味する。また、地図色変更情報は、例えば、地図情報が有する色情報の色を変更する処理や手順を示す情報を有していてもよい。
スクロール指示は、例えば、地図情報をスクロールする方向を示す情報などを有する。スクロール指示は、例えば、「スクロール,X軸,−50」や、「スクロール,Y軸,+50」、「スクロール,上,50px」、「スクロール,下,20px」などである。これらは、順に、「地図情報を、X軸方向に−50ピクセル、スクロールする」こと、「地図情報を、Y軸方向に+50ピクセル、スクロールする」こと、「地図情報を、上に50ピクセル、スクロールする」こと、「地図情報を、下に20ピクセル、スクロールすること」を意味する。
地図種類変更指示は、例えば、地図情報の種類を示す情報などを有する。地図種類変更指示は、例えば、「地図種変更,2D」や、「地図種変更,鳥瞰」などである。これらは、順に、「地図情報を、平面図に変更する」こと、「地図情報を、鳥瞰図に変更する」ことを意味する。
ランドマーク情報変更指示は、例えば、表示または非表示にするランドマーク情報を示す情報などを有する。ランドマーク情報変更指示は、例えば、「ランドマーク,北,表示」や、「ランドマーク,ID=(012,034,067)」、「ランドマーク,Disable,南」、「ランドマーク,非表示,ID=(024,050)」などである。これらは、順に、「地図情報が示す地図上における端末装置1の現在位置から、北の方位にあるランドマーク情報のみを表示する」こと、「地図情報が示す地図上に、IDが012、034、067で示されるランドマーク情報を表示する」こと、「地図情報が示す地図上における端末装置1の現在位置から、南の方位にあるランドマーク情報を非表示する」こと、「地図情報が示す地図上に表示されているランドマーク情報のうち、IDが024、050のランドマーク情報を非表示にする」ことを意味する。
角度変更指示は、例えば、地図情報の角度を示す情報などを有する。角度変更指示は、例えば、「角度,+15°」や、「角度,X軸,+30°」や、「回転,Y軸,−45°」などである。これらは、順に、「地図情報の角度を、現在の角度に対して30°追加する」こと、「地図情報の角度を、X軸を中心に30°追加する」こと、「地図情報を、Y軸を中心に、−45°回転する」ことを意味する。
地点情報変更指示は、例えば、表示または非表示にする地点情報を示す情報などを有する。地点情報変更指示は、例えば、「地点,北,表示」や、「地点,ID=(012,034,067)」、「地点,Disable,南」、「地点,非表示,ID=(024,050)」などである。これらは、順に、「地図情報が示す地図上における端末装置1の現在位置から、北の方位にある地点情報のみを表示する」こと、「IDが012、034、067で示される地点情報を表示する」こと、「地図情報が示す地図上における端末装置1の現在位置から、南の方位にある地点情報を非表示する」こと、「IDが024、050で示される地点情報を非表示にする」ことを意味する。
道路色変更指示は、道路情報の色を示す情報などを有する。道路色変更情報は、例えば、「道路色変更,青」や、「道路色変更,赤」、「道路色,(192,192,64)」、「道路色,#CCDDEE」などである。これらは、順に、「道路情報の色を青に変更する」こと、「道路情報の色を赤に変更する」こと、「道路情報の色を(192,192,64)で示される色に変更する」こと、「道路情報の色を#CCDDEEで示される色に変更する」ことを意味する。
また、走行条件と、地図情報変更指示とは、通常、1対1で対応付けられている。つまり、走行条件に対応する地図情報変更指示は、後述の判断部15が、走行情報が走行条件に合致すると判断した場合に、後述の制御部16が、当該走行条件に対応するように地図情報を変更する際に、後述の出力部17に送付する指示である。
走行条件格納部12は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
受付部13は、出力指示を受け付ける。出力指示とは、地図情報を出力する指示である。出力指示は、例えば、地図情報の表示の指示や、地図情報のスクロールの指示、地図情報の種類の変更の指示、地図情報の拡大・縮小などの指示なども含む。また、これらの指示は、通常、端末装置1へのユーザの操作によるものである。当該操作は、例えば、端末装置1が備えるボタンの操作や、タッチパネルへのタップ操作、ドラッグ操作、フリック操作、ピンチアウト操作、ピンチイン操作などである。
また、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
また、受付部13は、出力指示以外の指示を受け付けてもよい。出力指示以外の指示とは、例えば、電源ONの指示や、電源OFFの指示などである。受付部13が出力指示以外の指示を受け付けた場合、端末装置1は、通常、当該受け付けた指示に従った処理を行う。
受付部13における出力指示の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部13は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
走行情報取得部14は、走行情報を取得する。走行情報は、例えば、速度情報や、燃料残量情報などである。走行情報取得部14は、これらの走行情報を、通常、後述の速度情報取得手段141、燃料残量情報取得手段142により取得する。
また、走行情報取得部14による走行情報の取得のタイミングは、通常、移動体の速度や燃料残量に変化があった直後であるが、移動体の速度や燃料残量に変化がない場合であってもよい。走行情報取得部14は、例えば、移動体の走行中に、走行情報を取得する。
なお、走行情報取得部14は、例えば、取得した走行情報を、任意の記憶領域に蓄積してもよい。また、走行情報取得部14は、例えば、任意の記憶領域に格納されている走行情報を用いて、走行情報を算出してもよい。つまり、走行情報取得部14は、移動体の一時的な走行に関する走行情報を取得してもよいし、移動体の過去の走行に関する走行情報を取得してもよい。
走行情報取得部14は、通常、ハードウェア(専用回路)で実現され得る。走行情報取得部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
速度情報取得手段141は、速度情報を取得する。速度情報取得手段141は、通常、移動体が走行しているか否かを常に判断し、走行していると判断した場合に、移動体の走行中の速度情報を取得する。また、速度情報取得手段141は、移動体の速度が変化したか否かを常に判断し、変化したと判断した場合に、移動体の速度情報を取得してもよい。また、速度情報取得手段141は、例えば、移動体から速度情報が取得できるか否かを常に判断し、取得できると判断した場合に、移動体の速度情報を取得してもよい。また、速度情報取得手段141は、例えば、速度情報取得基準を用いて、速度情報を取得してもよい。
速度情報取得基準情報とは、速度情報を取得する際の基準に関する情報である。速度情報取得基準は、例えば、種類情報などを有する。種類情報とは、取得する速度情報の種類を示す情報である。種類情報は、例えば、「地点」や、「地点間」などである。これらは、順に、「移動体の現在の地点での速度情報を取得する」こと、「移動体の地点間での速度の変化を示す速度情報を取得すること」を意味する。
例えば、種類情報が「地点」であるとする。この場合において、例えば、移動体が「60km/h」で走行していると、速度情報取得手段141は、「60km/h」を速度情報として取得する。また、例えば、種類情報が「地点間」であるとする。この場合において、例えば、移動体が地点Aでは「40km/h」で走行しており、地点Bでは「60km/h」で走行しているとすると、速度情報取得手段141は、「20km/h」を速度情報として取得する。
なお、速度情報取得基準情報は、通常、速度情報取得手段141が保持しているが、任意の記憶領域に格納されていてもよい。また、速度情報取得手段141は、例えば、取得した速度情報を、任意の記憶領域に蓄積してもよい。また、速度情報取得手段141は、例えば、任意の記憶領域に格納されている速度情報を用いて、速度情報を算出してもよい。
速度情報取得手段141は、通常、いわゆる車速センサや、スピードセンサなどのハードウェア(専用回路)で実現され得る。速度情報取得手段141の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
燃料残量情報取得手段142は、燃料残量情報を取得する。燃料残量情報取得手段142は、通常、移動体が走行しているか否かを常に判断し、走行していると判断した場合に、移動体の走行中の燃料残量情報を取得する。また、燃料残量情報取得手段142は、例えば、移動体の燃料残量が変化したか否かを常に判断し、変化したと判断した場合に、移動体の燃料残量情報を取得してもよい。また、燃料残量情報取得手段142は、例えば、移動体から燃料残量情報が取得できるか否かを常に判断し、取得できると判断した場合に、移動体の燃料残量情報を取得してもよい。また、燃料残量情報取得手段142は、例えば、燃料残量情報取得基準を用いて、燃料残量情報を取得してもよい。
燃料残量情報取得基準情報とは、燃料残量情報を取得する際の基準に関する情報である。燃料残量情報取得基準は、例えば、種類情報などを有する。種類情報とは、取得する燃料残量情報の種類を示す情報である。種類情報は、例えば、「地点」や、「地点間」などである。これらは、順に、「移動体の現在の地点での燃料残量情報を取得する」こと、「移動体の地点間での燃料残量の変化を示す燃料残量情報を取得すること」を意味する。
例えば、種類情報が「地点」であるとする。この場合において、例えば、移動体の燃料残量が「40L」であるとすると、燃料残量情報取得手段142は、「40L」を燃料残量情報として取得する。また、例えば、種類情報が「地点間」であるとする。この場合において、例えば、移動体の燃料残量が地点Aでは「30L」であり、地点Bでは「20L」であるとすると、燃料残量情報取得手段142は、「10L」を燃料残量情報として取得する。
なお、燃料残量情報取得基準情報は、通常、燃料残量情報取得手段142が保持しているが、任意の記憶領域に格納されていてもよい。また、燃料残量情報取得手段142は、例えば、取得した燃料残量情報を、任意の記憶領域に蓄積してもよい。また、燃料残量情報取得手段142は、例えば、任意の記憶領域に格納されている燃料残量情報を用いて、燃料残量情報を算出してもよい。
燃料残量情報取得手段142は、通常、いわゆる燃料残量センサや、移動体に搭載されている燃料残量計から燃料残量を取得する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。燃料残量情報取得手段142の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
なお、走行情報取得部14は、例えば、動力回転数情報取得手段や、位置情報取得手段、方位情報取得手段など(いずれも図示せず)を備えていてもよい。方位情報とは、方位を示す情報である。方位情報は、例えば、「北」、「南」、「北西」、「南東」、「180°」、「90°」などである。動力回転数情報取得手段は、動力回転数情報を取得する。また、位置情報取得手段は、移動体の位置を示す位置情報を取得する。また、方位情報取得手段は、移動体の方位を示す情報を取得する。
動力回転数情報取得手段における動力回転数情報の取得のタイミング、および位置情報取得手段における位置情報の取得のタイミング、および方位情報取得手段における方位情報の取得のタイミングは、例えば、速度情報取得手段141や、燃料残量情報取得手段142と同様である。
動力回転数情報取得手段は、通常、いわゆるタコジェネレータや、移動体に搭載されているタコメーターから動力回転数を取得する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。また、位置情報取得手段は、通常、いわゆるGPSや、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などのハードウェア(専用回路)で実現され得る。また、方位情報取得手段は、通常、いわゆる地磁気センサや、方位センサなどのハードウェア(専用回路)で実現され得る。
動力回転数情報取得手段の処理手順、および位置情報取得手段の処理手順、および方位情報取得手段の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
また、走行情報取得部14は、任意の記憶領域に蓄積した走行情報の履歴から、位置情報や方位情報を取得してもよい。走行情報取得部14は、例えば、速度情報と、移動体の走行している時間とから、走行距離を算出し、位置情報を取得してもよい。また、走行情報取得部14は、例えば、移動体が走行している道路を示す道路情報が有する位置情報と、速度情報とから、移動体の走行方向を算出し、方位情報を取得してもよい。
判断部15は、走行情報が走行条件に合致するか否かを判断する。ここでの走行情報は、走行情報取得部14が取得した走行情報である。また、ここでの走行条件は、走行条件格納部12に格納されている走行条件である。
例えば、走行条件格納部12に、走行条件が格納されている場合、判断部15は、まず、走行情報取得部14が取得した走行情報を取得する。そして、判断部15は、取得した走行情報を検索キーとし、走行条件格納部12に格納されている走行条件から、取得した走行条件に合致する走行条件を検索する。そして、判断部15は、検索の結果、走行条件が取得できた場合に、走行情報が走行条件に合致する、と判断する。また、判断部15は、検索の結果、走行条件が取得できなかった場合に、走行情報は走行条件に合致しない、と判断する。
また、例えば、走行条件格納部12に、走行条件管理情報が格納されている場合、判断部15は、まず、走行情報取得部14が取得した走行情報を取得する。そして、判断部15は、取得した走行情報を検索キーとし、走行条件格納部12に格納されている走行条件管理情報が有する走行条件から、取得した走行情報に合致する走行条件を検索する。そして、判断部15は、検索の結果、走行条件が取得できた場合に、走行情報が走行条件に合致する、と判断する。また、判断部15は、検索の結果、走行条件が取得できなかった場合に、走行情報は走行条件に合致しない、と判断する。そして、判断部15は、判断の結果、取得できた走行条件に対応する地図情報変更指示を取得する。
例えば、走行条件格納部12に、走行条件「速度≧(40km/h)」が格納されているとする。また、走行情報取得部14が速度情報「50km/h」を取得したとする。この場合、判断部15は、走行情報が走行条件に合致する、と判断する。また、例えば、走行条件格納部12に、走行条件管理情報「燃料残量≦(20L)|(燃料補給地点,表示)」が格納されているとする。また、走行情報取得部14が燃料残量情報「15L」を取得したとする。この場合、判断部15は、走行情報が走行条件に合致する、と判断し、地図情報変更指示「燃料補給地点,表示」を取得する。
また、例えば、走行条件格納部12に、走行条件「速度≧(120km/h)」のみが格納されているとする。また、走行情報取得部14が速度情報「60km/h」を取得したとする。この場合、判断部15は、走行情報は走行条件に合致しない、と判断する。また、例えば、走行条件格納部12に、走行条件管理情報「燃料残量≧(80L)|(地図色変更,通常)」が格納されているとする。また、走行情報取得部14が燃料残量情報「60L」を取得したとする。この場合、判断部15は、走行情報は走行条件に合致しない、と判断し、地図情報変更指示「地図色変更,通常」は取得しない。
判断部15は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部15の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
制御部16は、後述の出力部17に、出力部17が出力している地図情報を変更するように指示する。ここで、「地図情報を変更するように指示する」とは、通常、地図情報変更指示を送付することである。
制御部16は、通常、判断部15が取得した地図情報変更指示を、出力部17に送付する。つまり、制御部16は、判断部15の走行情報が走行条件に合致するか否かの判断の結果、取得した地図情報変更指示を取得し、当該地図情報変更指示を、出力部17に送付する。例えば、判断部15が地図情報変更指示である道路情報変更指示を取得した場合、制御部16は、当該道路情報変更指示を、出力部17に送付する。また、例えば、判断部15が地図情報変更指示である燃料補給地点情報変更指示を取得した場合、制御部16は、当該燃料補給地点情報変更指示を、出力部17に送付する。また、例えば、判断部15が地図情報変更指示である地図色変更指示を取得した場合、制御部16は、当該地図色変更指示を、出力部17に送付する。
また、制御部16は、例えば、走行条件管理情報を用いて、地図情報変更指示を送付してもよい。この場合、走行条件管理情報は、通常、制御部16が保持しているが、任意の記憶領域に格納されていてもよい。また、この場合、例えば、制御部16は、まず、判断部15の判断の結果、走行情報が走行条件に合致すると判断した走行情報を取得する。そして、制御部16は、取得した走行情報を検索キーとし、保持している走行条件管理情報が有する走行条件から、取得した走行情報に合致する走行条件を検索する。そして、制御部16は、地図情報変更指示を取得する。
また、制御部16は、例えば、走行情報取得部14が取得した走行情報から、地図情報変更指示を生成し、当該地図情報変更指示を、出力部17に送付してもよい。この場合、制御部16は、例えば、地図情報変更指示生成情報を用いて地図情報変更指示を生成してもよい。地図情報変更指示生成情報とは、地図情報変更指示を生成する手順やパターンなどに関する情報である。地図情報変更指示生成情報は、例えば、種類情報や、生成手順などを有する。種類情報とは、走行情報の種類を示す情報である。生成手順とは、当該走行情報から地図情報変更指示を生成する手順やパターンなどを示す情報である。また、種類情報と生成情報とは、通常、1対1で対応付けられている。
種類情報は、例えば、「速度」や、「燃料残量」、「残量」などである。生成手順は、例えば、「道路表示,(制限速度≧V×0.8)」や、「燃料補給地点,INT(ROF/40)」などである。ここで、「V」は、速度情報を示す記号である。また、「INT()」は、「()」内に指定された値を整数に変換する関数を示す記号である。また、「ROF」は、燃料残量情報を示す記号である。
制御部16は、例えば、まず、走行情報取得部14が取得した走行情報から、当該走行情報の種類を示す種類情報を取得する。そして、制御部16は、当該種類情報を検索キーに、地図情報変更指示生成情報から、当該種類情報に対応する生成手順を取得する。そして、制御部16は、当該生成手順と、走行情報取得部14が取得した走行情報とから、地図情報変更指示を生成する。
例えば、走行情報取得部14が、速度情報「50km/h」を取得したとする。また、地図情報変更指示生成情報にて、種類情報「速度」と、生成手順「道路表示,(制限速度≧V×0.8)」が対応付けられているとする。この場合、制御部16は、走行情報取得部14が取得した情報が速度情報であることを示す「速度」を検索キーに、生成手順「道路表示,(制限速度≧V×0.8)」を取得する。そして、制御部16は、速度情報を示す「V」と速度情報「50km/h」とを置換し、「50km/h×0.8」を計算し、地図情報変更指示「道路表示,(制限速度≧40km/h)」を生成する。
なお、地図情報変更指示生成情報は、通常、制御部16が保持しているが、任意の記憶領域に格納されていてもよい。
制御部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御部16の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
出力部17は、出力指示に応じて、地図情報を出力する。つまり、出力部17は、まず、受付部13が受け付けた出力指示を取得する。そして、出力部17は、当該出力指示に応じて、地図情報格納部11に格納されている地図情報を取得する。そして、出力部17は、当該取得した地図情報を出力する。
また、出力部17は、地図情報変更指示に従い、地図情報の出力を変更する。つまり、出力部17は、まず、制御部16が送付した地図情報変更指示を取得する。そして、出力部17は、当該地図情報変更指示に従い、出力している地図情報の内容を変更する。そして、出力部17は、当該内容を変更した地図情報を出力する。
例えば、出力部17が道路情報変更指示を取得したとする。この場合、出力部17は、例えば、出力している地図情報が有する道路情報であって、当該道路情報変更指示が有する情報により示される道路情報を、当該道路情報変更指示が有する表示または非表示を示す情報に従い、表示または非表示にし、地図情報で示される地図上の道路情報の表示または非表示を変更する。
また、例えば、出力部17が燃料補給地点情報変更指示を取得したとする。この場合、出力部17は、例えば、出力している地図情報が有する燃料補給地点情報であって、当該燃料補給地点情報変更指示が有する情報により示される燃料補給地点情報を、当該燃料補給地点情報変更指示が有する表示または非表示を示す情報に従い、表示または非表示にし、地図情報で示される地図上の燃料補給地点情報の表示または非表示を変更する。
また、例えば、出力部17が地図色変更指示を取得したとする。この場合、出力部17は、例えば、出力している地図情報を取得し、当該地図情報が有する色情報に対して、当該地図色変更指示が有する情報により示される色情報を用いて色変更処理を施し、当該処理を施した地図情報を出力し、地図情報で示される地図の色を変更する。
なお、色変更処理とは、色情報を変更する処理である。色変更処理は、例えば、色置換処理や、色合い変更処理、色リセット処理などである。色置換処理とは、色情報を、他の色情報に置換する処理である。また、色合い変更処理とは、色情報を、指定された色情報で示される色の濃淡で示されるように変更する処理である。また、色リセット処理とは、色情報を、元の色情報に戻す処理である。色置換処理では、例えば、色情報「(R,G,B)=(128,255,64)」を、色情報「(R,G,B)=(255,64,128)」に置換する。また、色合い変更処理では、例えば、色情報「(R,G,B)=(128,255,64)」を、色情報「(R,G,B)=(128,0,0)」に変更する。また、色リセット処理では、例えば、色情報「(R,G,B)=(128,255,64)」が、色情報「(R,G,B)=(128,0,0)」に変更されている場合において、当該色情報を、色情報「(R,G,B)=(128,255,64)」に戻す。
出力部17は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部17は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
次に、端末装置1の動作について説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。
図2は、端末装置1の全体動作を示すフローチャートである。
(ステップS201)受付部13は、指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS202に進み、そうでない場合は、ステップS205に進む。
(ステップS202)受付部13は、受け付けた指示が出力指示であるか否かを判断する。出力指示である場合は、ステップS203に進み、そうでない場合は、ステップS204に進む。
(ステップS203)受付部13は、ステップS201で受け付けた出力指示に応じて、地図情報を出力し、ステップS201に戻る。
(ステップS204)端末装置1は、ステップS201で受け付けた指示に応じて、処理を行い、ステップS201に戻る。
(ステップS205)走行情報取得部14は、走行情報の取得のタイミングであるか否かを判断する。取得のタイミングである場合は、ステップS206に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。
(ステップS206)走行情報取得部14は、走行情報を取得する。この処理の詳細は、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS207)判断部15は、地図情報変更指示を取得する。この処理の詳細は、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS208)判断部15は、ステップS207で地図情報変更指示が取得できたか否かを判断する。取得できた場合は、ステップS209に進み、そうでない場合は、ステップS201に戻る。
(ステップS209)制御部16は、判断部15が取得した地図情報変更指示を、出力部17に送付する。
(ステップS210)出力部17は、制御部16からの地図情報変更指示に従い、出力している地図情報を変更する。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図3は、図2のフローチャートのステップS206の走行情報の取得処理を示すフローチャートである。
(ステップS301)速度情報取得手段141は、速度情報の取得のタイミングであるか否かを判断する。取得のタイミングである場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS303に進む。
(ステップS302)速度情報取得手段141は、速度情報を取得し、上位処理にリターンする。
(ステップS303)燃料残量情報取得手段142は、燃料残量情報の取得のタイミングであるか否かを判断する。取得のタイミングである場合は、ステップS304に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS304)燃料残量情報取得手段142は、燃料残量情報を取得し、上位処理にリターンする。
なお、図3のフローチャートにおいて、速度情報、燃料残量情報の両方について取得のタイミングであるか否かを判断し、取得のタイミングであると判断された情報のすべてを取得してもよい。
図4は、図2のフローチャートのステップS207の地図情報変更指示の取得処理を示すフローチャートである。
(ステップS401)判断部15は、走行情報取得部14が取得した走行情報を取得する。
(ステップS402)判断部15は、走行条件格納部12に格納されている走行条件管理情報を取得する。ここで、m個の走行条件管理情報が取得できたものとする。
(ステップS403)判断部15は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS404)判断部15は、ステップS401で取得した走行情報が、走行条件管理情報[i]が有する走行条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS405に進み、そうでない場合は、ステップS406に進む。
(ステップS405)判断部15は、地図情報変更指示として、走行条件管理情報[i]が有する地図情報変更指示を取得する。
(ステップS406)判断部15は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS407に進み、そうでない場合は、上位処理にリターンする。
(ステップS407)判断部15は、iを1インクリメントし、ステップS404に戻る。
なお、図4のフローチャートにおいて、ステップS405の処理の後に、上位処理にリターンしてもよい。つまり、地図情報変更指示が1つ取得できたら、上位処理にリターンしてもよい。
(具体例)
次に、端末装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、端末装置1は、自動車に搭載されているナビゲーション装置(以下、カーナビ)であるものとする。また、走行条件格納部12には、図5に示す走行条件管理情報が格納されているものとする。当該走行条件管理情報は、走行条件と、地図情報変更指示とを有する。また、カーナビに出力される地図情報は、出力部17が出力する地図情報であり、地図情報格納部11に格納されているものとする。また、出力部17が出力する地図情報は、特に説明のない限り、受付部13が受け付けた出力指示に応じたものであるものとする。
(例1)
まず、図6に示す地図情報が出力されている状態で、自動車が時速50kmで走行しているとする。そして、あるタイミングで、自動車の速度が時速60kmに上がったとする。すると、速度情報取得手段141は、速度情報の取得のタイミングであると判断し、速度情報「60km/h」を取得する。なお、このとき、速度情報取得基準情報により、速度情報は、「地点」と基準が定められていたものとする。
次に、判断部15は、速度情報取得手段141が取得した速度情報「60km/h」に合致する動作条件を、図5の走行条件管理情報から検索し、「ID=013」の走行条件「速度≧(60km/h)」に合致すると判断する。そして、判断部15は、図5の「ID=013」の地図情報変更指示「道路表示,道幅≧3m」を取得する。
次に、制御部16は、判断部15が取得した地図情報変更指示「道路表示,道幅≧3m」を、出力部17に送付する。その結果、出力部17は、図6の地図情報が有する道路情報であって、道幅が3m以上の道路情報のみを表示するようにし、図7に示す地図情報を出力する。
また、図7の地図情報が出力されている状態で、自動車の速度が時速80kmに上がったとする。すると、前述と同様に、速度情報取得手段141は、速度情報「80km/h」を取得し、判断部15は、図5の「ID=011」の地図情報変更指示「道路表示,制限速度≧60km/h」を取得し、制御部16は、当該地図情報変更指示「道路表示,制限速度≧60km/h」を出力部17に送付する。そして、出力部17は、出力している地図情報が有する道路情報であって、制限速度が時速60km以上の道路情報のみを表示するようにし、図8に示す地図情報を出力する。
また、図8の地図情報が出力されている状態で、自動車の速度が時速100kmに上がったとする。すると、前述と同様に、速度情報取得手段141は、速度情報「100km/h」を取得し、判断部15は、図5の「ID=012」の地図情報変更指示「地図色変更,赤」を取得し、制御部16は、当該地図情報変更指示「地図色変更,赤」を出力部17に送付する。そして、出力部17は、出力している地図情報が有する色情報を、「赤」を示す情報に変更し、図9に示す地図情報を出力する。
また、図9の地図情報が出力されている状態で、自動車の速度が時速90kmに下がったとする。すると、前述と同様に、速度情報取得手段141は、速度情報「90km/h」を取得し、判断部15は、図5の「ID=014」の地図情報変更指示「地図色変更,通常」を取得し、制御部16は、当該地図情報変更指示「地図色変更,通常」を出力部17に送付する。そして、出力部17は、出力している地図情報が有する色情報を、変更前の色情報に戻し、図8に示す地図情報を出力する。
(例2)
まず、図6に示す地図情報が出力されている状態で、自動車の燃料残量が60リットルであったとする。そして、あるタイミングで、自動車の燃料残量が50リットルに減ったとする。すると、燃料残量情報取得手段142は、燃料残量情報の取得のタイミングであると判断し、燃料残量情報「50L」を取得する。なお、このとき、燃料残量情報取得基準により、燃料残量情報は、「地点」と基準が定められていたものとする。
次に、判断部15は、燃料残量情報取得手段142が取得した燃料残量情報「50L」に合致する動作条件を、図5の走行条件管理情報から検索し、「ID=025」の走行条件「燃料残量≧(40L)」に合致すると判断する。そして、判断部15は、図5の「ID=025」の地図情報変更指示「燃料補給地点,非表示」を取得する。
次に、制御部16は、判断部15が取得した地図情報変更指示「燃料補給地点,非表示」を、出力部17に送付する。その結果、出力部17は、図6の地図情報が有する燃料補給地点情報を非表示にし、図6に示す地図情報を出力する。
また、図6の地図情報が出力されている状態で、自動車の燃料残量が30リットルに減ったとする。すると、前述と同様に、燃料残量情報取得手段142は、燃料残量情報「30L」を取得し、判断部15は、図5の「ID=026」の地図情報変更指示「地図色変更,黄」を取得し、制御部16は、当該地図情報変更指示「地図色変更,黄」を出力部17に送付する。そして、出力部17は、出力している地図情報が有する色情報を、「黄」を示す情報に変更し、図10に示す地図情報を出力する。
また、図10の地図情報が出力されている状態で、自動車の燃料残量が25リットルに減ったとする。すると、前述と同様に、燃料残量情報取得手段142は、燃料残量情報「25L」を取得し、判断部15は、図5の「ID=023」の地図情報変更指示「燃料補給地点,表示」を取得し、制御部16は、当該地図情報変更指示「燃料補給地点,表示」を出力部17に送付する。そして、出力部17は、出力している地図情報が有する燃料補給地点情報を表示し、図11に示す地図情報を出力する。
また、図11の地図情報が出力されている状態で、自動車の燃料残量が10リットルに減ったとする。すると、前述と同様に、燃料残量情報取得手段142は、燃料残量情報「10L」を取得し、判断部15は、図5の「ID=024」の地図情報変更指示「地図色変更,赤」を取得し、制御部16は、当該地図情報変更指示「地図色変更,赤」を出力部17に送付する。そして、出力部17は、出力している地図情報が有する色情報を、「赤」を示す情報に変更し、図12に示す地図情報を出力する。
なお、本具体例では、一の走行情報に対し、一の地図情報変更指示を取得する例を示したが、一の走行情報に対し、2以上の地図情報変更指示を取得してもよい。この場合、出力部17は、当該2以上の地図情報変更指示により示される変更を、出力している地図情報に施す。
以上、本実施の形態による端末装置1によれば、移動体の走行状況(速度、燃料残量)に応じて、地図情報を適切に変更することができる。
なお、上記実施の形態における端末装置1は、例えば、動力回転数情報や、位置情報、方位情報などに応じて、地図情報を変更してもよい。また、上記実施の形態における端末装置1は、例えば、道路情報の表示または非表示を変更してもよいし、道路情報の色を変更してもよい。例えば、端末装置1は、移動体の進行方向ある燃料補給地点情報を表示してもよいし、移動体の進行方向以外にある道路情報を非表示にしてもよいし、移動体が走行中の道路を示す道路情報のみを表示してもよいし、移動体が走行中の道路を示す道路情報の色を変更してもよい。
また、上記実施の形態における端末装置1は、例えば、スタンドアロンの装置であってもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、地図に関する情報である地図情報と、移動体の走行に関する条件である走行条件とが格納されており、コンピュータを、地図情報を出力する指示である出力指示を受け付ける受付部と、前記出力指示に応じて、前記地図情報を取得し、出力する出力部と、移動体の走行に関する情報である走行情報を取得する走行情報取得部と、前記走行情報が前記走行条件に合致するか否かを判断する判断部と、前記走行情報が前記走行条件に合致すると前記判断部が判断した場合に、前記出力部が出力している地図情報を、前記走行条件に対応するように変更するように指示する制御部として機能させるためのプログラムであって、前記出力部は、前記制御部の指示に従って、前記出力している地図情報の出力を変更するプログラムである。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図13は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の端末装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図13において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図14は、コンピュータシステム9のブロック図である。図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の端末装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の端末装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。