JP2012189311A - 燃焼装置とその運転方法 - Google Patents

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【課題】燃料としてメタンを主成分とする燃料ガスを使用し、粉状炭化物を確実に燃焼させることのできる燃焼装置とその運転方法の提供。
【解決手段】燃料噴出管5、1次空気供給管7、粉状炭化物を供給する炭化物供給管11、2次空気供給管14を備えた燃焼バーナ1が、燃焼室開口部3に向けて配設され、燃料噴出管5が、メタンを主成分とする燃料ガスを噴出し、1次空気が、燃料噴出管5の周りを旋回して環状に供給され、炭化物供給管11が燃料噴出管5よりも噴出方向の先端側に開口し、粉状炭化物が、1次空気供給管7の周りを旋回して環状に供給され、2次空気が、炭化物供給管11の周りを旋回して環状に供給され、燃焼室開口部3が、断面積をバーナ燃焼部側から燃焼室2側に向けて徐々に縮小されて最小径部18に至り、その後、徐々に拡大されて燃焼室2に至るように構成されている燃焼装置とその運転方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料を噴出する燃料噴出管と、その燃料噴出管の外周から燃焼用の1次空気を供給する1次空気供給管と、その1次空気供給管の外周から空気搬送される処理対象物としての粉状炭化物を供給する炭化物供給管と、その炭化物供給管の外周から燃焼用の2次空気を供給する2次空気供給管とを備えた燃焼バーナが、そのバーナ燃焼部を燃焼室に連通する燃焼室開口部に向けて配設されている燃焼装置に関するとともに、その燃焼装置の運転方法に関する。
このような燃焼装置としては、例えば、燃焼バーナの中心に位置する燃料噴出管から油またはガスなどの燃料を噴出し、その燃料噴出管に外嵌する燃焼用空気供給管から、燃焼用の空気を燃料噴出管の周りに供給し、その燃焼用空気供給管内に位置し、かつ、燃料噴出管の周りに分散・配設した複数の粉体噴出管から、粉状炭化物を搬送用空気と一緒に噴出させて燃焼させ、粉状炭化物の燃焼に伴う熱量を回収するように構成したサーマル・リサイクル方式の燃焼装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3038533号公報
上記公報に記載の燃焼装置では、燃料噴出管から噴出される燃料の周りに燃焼用空気が供給されるので、燃料と燃焼用空気との混合が良好に行われて燃料の燃焼が促進される。
しかしながら、粉状炭化物については、燃料噴出管の周りに分散・配設された複数の炭化物供給管から、それぞれ量的にまとまった状態で局部的に供給されるので、必ずしも完全に燃焼されるとは限らず、この点で改善の余地があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目したもので、その目的は、燃料としてメタンを主成分とする燃料ガスを使用し、粉状炭化物を確実に燃焼・処理することのできる燃焼装置とその運転方法を提供することにある。
本発明の第1の特徴構成は、燃料を噴出する燃料噴出管と、その燃料噴出管の外周から燃焼用の1次空気を供給する1次空気供給管と、その1次空気供給管の外周から空気搬送される処理対象物としての粉状炭化物を供給する炭化物供給管と、その炭化物供給管の外周から燃焼用の2次空気を供給する2次空気供給管とを備えた燃焼バーナが、そのバーナ燃焼部を燃焼室に連通する燃焼室開口部に向けて配設されている燃焼装置であって、前記燃料噴出管が、燃料としてメタンを主成分とする燃料ガスを噴出するように構成され、前記1次空気供給管からの1次空気が、1次空気旋回手段により前記燃料噴出管の周りを旋回する状態で環状に供給され、前記炭化物供給管が前記燃料噴出管よりも噴出方向の先端側に開口して、その炭化物供給管からの粉状炭化物が、炭化物旋回手段により前記1次空気供給管の周りを旋回する状態で環状に供給され、前記2次空気供給管からの2次空気が、2次空気旋回手段により前記炭化物供給管の周りを旋回する状態で環状に供給されるように構成され、前記燃焼室開口部が、その断面積を前記バーナ燃焼部側から前記燃焼室側に向けて徐々に縮小されて最小径部に至り、その後、徐々に拡大されて前記燃焼室に至るように構成されているところにある。
ここで、本願におけるメタンを主成分とする燃料ガスとは、メタンを主成分(80%以上)とし、発熱量調整用に、メタンより炭素数の大きい炭化水素が混合された燃料ガスを意味する。
本発明の第1の特徴構成によれば、燃料噴出管が、燃料としてメタンを主成分とする燃料ガスを噴出し、1次空気供給管からの1次空気が、1次空気旋回手段により燃料噴出管の周りを旋回する状態で環状に供給され、炭化物供給管が燃料噴出管よりも噴出方向の先端側に開口して、その炭化物供給管からの粉状炭化物が、炭化物旋回手段により1次空気供給管の周りを旋回する状態で搬送用空気と一緒に環状に供給され、さらに、2次空気供給管からの2次空気が、2次空気旋回手段により炭化物供給管の周りを旋回する状態で環状に供給されるので、燃料であるメタンを主成分とする燃料ガスを中心として、その外周に燃焼用の1次空気が、その1次空気の外周に粉状炭化物と搬送用空気が、さらに、その粉状炭化物と搬送用空気の外周に燃焼用の2次空気が、それぞれ旋回しながら層状になって供給され、その結果、粉状炭化物を燃焼・処理することができる。
そして、この構成の燃焼装置を使用するに際して、例えば、メタンを主成分とする燃料ガスと1次空気との空気比を1.0〜1.8に維持して粉状炭化物を燃焼させるとともに、メタンを主成分とする燃料ガスおよび粉状炭化物に対する総空気比を1.05〜1.70に維持して燃焼させることで、粉状炭化物を良好に燃焼させることができる。
そして、燃焼バーナの前面に位置する燃焼室開口部が、その断面積をバーナ燃焼部側から燃焼室側に向けて徐々に縮小されて最小径部に至るように構成されているので、最小径部に至るまでの間に噴流が燃焼室開口部により適切に拘束され、その後、徐々に拡大されて燃焼室に至るように構成されているので、メタンを主成分とする燃料ガスと1次空気との層、粉状炭化物の層、および、2次空気の層の分布を維持した状態で、粉状炭化物の燃焼が噴流方向で良好に進むとともに、その燃焼を完結するができる。
その結果、メタンを主成分とする燃料ガス、例えば、13Aなどの都市ガスを燃料として使用して、粉状炭化物を確実に燃焼させることが可能となる。
本発明の第2の特徴構成は、第1の特徴構成を備えた燃焼装置において、前記燃料噴出管、前記1次空気供給管、および、前記炭化物供給管が、この記載順に噴出方向の先端側に開口され、前記燃焼室開口部の最小径部が、前記炭化物供給管の開口部より噴出方向の先端側に設けられているところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、燃料噴出管、1次空気供給管、および、炭化物供給管が、この記載順に噴出方向の先端側に開口されているので、メタンを主成分とする燃料ガスを中心として、その外周への1次空気による旋回層の形成、1次空気旋回層の外周への粉状炭化物と搬送用空気による旋回層の形成、および、粉状炭化物と搬送用空気の旋回層の外周への2次空気による旋回層の形成が、より一層確実なものとなり、さらに、燃焼室開口部の最小径部が、炭化物供給管の開口部より噴出方向の先端側に設けられているので、粉状炭化物の燃焼を一層確実に行うことができる。
本発明の第3の特徴構成は、第1または第2の特徴構成を備えた燃焼装置において、前記1次空気旋回手段が、前記1次空気供給管内に設けられた1次空気旋回羽根により構成され、前記2次空気旋回手段が、前記2次空気供給管内に設けられた2次空気旋回羽根により構成され、前記炭化物旋回手段が、前記炭化物供給管の軸心方向視において、その炭化物供給管の軸心から偏心した位置に連通された炭化物搬送管により構成されているところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、1次空気旋回手段が、1次空気供給管内に設けられた1次空気旋回羽根により、また、2次空気旋回手段が、2次空気供給管内に設けられた2次空気旋回羽根により構成されているので、1次空気供給管から供給される1次空気に対しては1次空気旋回羽根により、また、2次空気供給管から供給される2次空気に対しては2次空気旋回羽根により、それぞれ確実に旋回力を付与して旋回流を発生されることができる。
そして、炭化物旋回手段は、炭化物供給管の軸心方向視において、その炭化物供給管の軸心から偏心した位置に連通された炭化物搬送管により構成されているので、粉状炭化物を搬送するために必要不可欠な炭化物搬送管を利用して、粉状炭化物とその搬送用空気に対して、確実に旋回力を付与することができる。
本発明の第4の特徴構成は、第1〜第3のいずれかの特徴構成を備えた燃焼装置の運転方法において、前記メタンを主成分とする燃料ガスと前記1次空気との空気比が1.0〜1.8になるように設定し、前記メタンを主成分とする燃料ガスおよび粉状炭化物に対する総空気比が1.05〜1.70になるように設定して運転するところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、メタンを主成分とする燃料ガスと1次空気との空気比が1.0〜1.8になるように設定し、メタンを主成分とする燃料ガスおよび粉状炭化物に対する総空気比が1.05〜1.70になるように設定して運転するので、後述する実験結果からも明らかなように、上述したような粉状炭化物の良好な燃焼を実行して、メタンを主成分とする燃料ガスを燃料とする粉状炭化物の燃焼処理を行うことができる。
ここで、メタンを主成分とする燃料ガスおよび粉状炭化物に対する総空気比が1.05未満になると、CO濃度が高くなり、1.70を越えると、火炎が不安定になることが実験により確認された。そこで、メタンを主成分とする燃料ガスおよび粉状炭化物に対する総空気比が1.05〜1.70とされることで、結果的に、粉状炭化物の処理をメタンを主成分とする燃料ガス、例えば、都市ガスを利用して良好に実現できる。
本発明の第5の特徴構成は、第4の特徴構成を備えた燃焼装置の運転方法において、前記処理対象物である粉状炭化物として有機性汚泥から揮発性有機物と水分を除去した処理物を使用するところにある。
本発明の第5の特徴構成によれば、処理対象物である粉状炭化物として、例えば、下水汚泥から揮発性有機物と水分を取り除いた後の処理物を使用するので、粉状炭化物の焼却処理に伴って、有機性汚泥を確実に焼却して処理することができる。
燃焼装置の縦断側面図 燃焼装置の背面図 実験結果を示す図表
本発明による燃焼装置とその運転方法について、その実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の燃焼装置は、図1および図2に示すように、燃焼バーナ1と、燃焼室2の耐火製壁体の一部を構成し、燃焼室2に連通する燃焼室開口部3を備えた耐火壁部4などにより構成され、燃焼バーナ1の燃料には、メタンを主成分とする燃料ガス、例えば、13Aなどの都市ガスが使用される。
燃焼バーナ1は、その中心(軸心)Lに燃料である都市ガスを供給して噴出する断面が円形の燃料噴出管5が配設され、燃料噴出管5の基端部に設けられた燃料入口6から都市ガスを供給するように構成されている。燃料噴出管5の先端側には、断面円形の1次空気供給管7が同心状に外嵌され、1次空気供給管7内の先端開口部近くには、1次空気旋回手段としての1次空気旋回羽根8が配設されて燃料噴出管5に固定保持されている。
燃料噴出管5の基端側には、1次空気供給管7に連通する断面円形の1次空気室管9が同心状に外嵌され、1次空気室管9に設けられた1次空気入口10から供給される燃焼用の1次空気が、1次空気室管9と1次空気供給管7を通り、かつ、1次空気旋回羽根8により燃料噴出管5の周りを旋回する旋回流となって、1次空気供給管7の先端開口部から円環状に供給される。
その1次空気供給管7には、断面円形の炭化物供給管11が同心状に外嵌され、炭化物供給管11には、炭化物入口12を備えた炭化物搬送管13が連通されている。その炭化物搬送管13は、図1に示すように、側面視において、炭化物供給管11の軸心Lに対してほぼ45度の傾斜角αで交差するように傾斜した状態で、かつ、図2に示すように、炭化物供給管11の軸心方向視において、炭化物供給管11の軸心Lから偏心した位置に連通されている。
炭化物入口12から供給される処理対象物としての粉状炭化物、例えば、下水汚泥などの有機性汚泥を焼却して揮発性有機物と水分を取り除いた後の処理物は、空気搬送によって炭化物搬送管13から炭化物供給管11内に供給される。その際、炭化物搬送管13が、側面視において、炭化物供給管11の軸心Lに対して傾斜角αで交差し、その軸心方向視において、軸心Lから偏心した位置に連通されているので、炭化物搬送管13は、粉状炭化物に旋回流を付与する炭化物旋回手段として機能し、粉状炭化物は、搬送用空気と一緒に炭化物供給管11の先端開口部から1次空気供給管7の周りを旋回する状態で円環状に供給される。
炭化物供給管11の先端側には、断面円形の2次空気供給管14が同心状に外嵌され、その2次空気供給管14内の先端開口部近くには、2次空気旋回手段としての2次空気旋回羽根15が配設されて、炭化物供給管11と2次空気供給管14にわたって固定保持されている。
その2次空気供給管14には、断面円形の2次空気室管16が同心状に外嵌され、2次空気室管16に設けられた2次空気入口17から供給される燃焼用の2次空気が、2次空気室管16から2次空気供給管14を通り、かつ、2次空気旋回羽根15により炭化物供給管11の周りを旋回する旋回流となって、2次空気供給管14の先端開口部から円環状に供給される。
すなわち、燃焼バーナ1は、燃料噴出管5を中心として、1次空気供給管7、炭化物供給管11、2次空気供給管14、および、2次空気室管16が、この記載順に外嵌され、さらに、燃料噴出管5、1次空気供給管7、および、炭化物供給管11が、この記載順に燃料の噴出方向の先端側に開口するように構成されている。
燃焼バーナ1の噴出方向前方に設けられる燃焼室開口部3は、2次空気供給管14の内径D3と同一の内径を有して2次空気供給管14の開口部に連通され、その断面積が、バーナ燃焼部側から燃焼室2側に向けて徐々に小さくなるように円錐状に縮小されて一定の内径D2を有する最小径部18に至り、その後、断面積が、徐々に大きくなるようにほぼ45度の拡径角βで円錐状に拡大されて、その放出口19が、燃焼室2に開口するように構成されている。
すなわち、燃焼室開口部3は、その最小径部18の内径D2より入口内径D3の方が大きく、その入口内径D3より放出口19の出口内径D4の方が大きくなるように設定され、炭化物供給管11の内径D1が、最小径部18の内径D2より小さくなるように設定されている。
その燃焼室開口部3と燃焼バーナ1が、同一の軸心L上に位置するように配設され、燃料噴出管5の開口部が、燃焼室開口部3の入口より基端側に位置して開口するように配設され、1次空気供給管7の開口部が、燃焼室開口部3の入口とほぼ一致する位置で開口するように配設されている。
そして、炭化物供給管11の開口部が、燃焼室開口部3内に挿入された状態で、燃焼室開口部3の最小径部18より基端側に位置して開口するように、言い換えると、燃焼室開口部3の最小径部18が、炭化物供給管11の開口部より噴出方向の先端側に位置するように配設され、燃焼室開口部3を有する耐火壁部4に燃焼バーナ1への着火装置20が取り付けられている。
この燃焼装置は、図外の制御装置による制御のもとで運転されるものであり、つぎに、その運転方法について説明する。
燃料噴出管5の燃料入口6からメタンを主成分とする燃料ガス、例えば、13Aの都市ガスが供給され、燃焼バーナ1の中心に位置する燃料噴出管5から燃焼室開口部3に向けて噴出される。
その13Aに対して、1次空気供給管7からの1次空気が旋回流となって供給されて混合され、その混合気に対して、炭化物供給管11からの粉状炭化物が搬送用空気と一緒に、1次空気と同じ方向へ旋回しながら混合気の外周部へ円環状に供給され、さらに、2次空気供給管14からの2次空気が、1次空気および粉状炭化物と同じ方向へ旋回しながら粉状炭化物の外周部へ円環状に供給されて燃焼される。
この燃焼装置による効果を確認するため、図1および図2に示す構成の燃焼装置を使用し、メタンを主成分とする燃料ガスとして13Aの都市ガスを使用して各種の実験を行ったので、その実験結果の一部について言及する。
図3の図表は、(粉状炭化物中の炭素成分量/13A中の炭素成分量)の割合を23.6%に維持して燃焼させたときの実験結果を示す。
つまり、従来では、(粉状炭化物中の炭素成分量/13A中の炭素成分量)の割合が12%程度であったが、その割合を23.6%にまで上げたときの燃焼結果を示す図表であり、総空気比λ(計算値)の欄は、13Aおよび粉状炭化物に対する総空気比λの計算値を示し、火炎形状の欄において、◎印は非常に安定した火炎形成を示し、○印は◎印程ではないが安定した火炎形成を示す。また、排ガス組成の欄はCO濃度(ppm)を示す。
図3の実験結果から、たとえ(粉状炭化物中の炭素成分量/13A中の炭素成分量)の割合を23.6%程度にまで上げても、13Aおよび粉状炭化物に対する総空気比λが1.08〜1.66の範囲内であれば、CO濃度を100ppm以下(60〜87ppm)に維持しながら、安定した火炎形成が可能となることが解る。この総空気比λに関しては、別の燃焼実験によって、総空気比λが1.05未満になると、CO濃度が高くなって100ppm前後になり、1.70を越えると、火炎が不安定になることが確認された。
したがって、総空気比λは、1.05〜1.70の範囲内に設定するのがよく、1.30〜1.45の範囲内がより好ましいことが判明した。
そして、この燃焼実験において、13Aと1次空気との空気比λは1.0〜1.8、好ましくは1.3〜1.5程度になるように設定制御され、いずれにせよ、13Aの含有成分組成は、真発熱量が40.6MJ/m3N(例えば、メタン80%以上)となるように調整されているため、上述した各部位における空気比λの維持制御は、比較的容易かつ確実となる。
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、燃料噴出管5、1次空気供給管7、および、炭化物供給管11が、この記載順に噴出方向の先端側に開口された構成を示したが、例えば、1次空気供給管7と炭化物供給管11がほぼ同じ位置で開口するように構成し、両開口部が燃料噴出管5の開口部よりも噴出方向の先端側に位置するように構成することもできる。
また、1次空気旋回手段が1次空気旋回羽根8により、2次空気旋回手段が2次空気旋回羽根15により、炭化物旋回手段が炭化物搬送管13により構成された例を示したが、これらの旋回手段については従来公知の種々の構成を採用することができる。
(2)先の実施形態では、メタンを主成分とする燃料ガスの一例として13Aの都市ガスを示したが、都市ガス以外の各種のガスを燃料として使用することもでき、また、処理対象物についても、下水汚泥の処理物以外に、各種の粉状炭化物を使用することができる。
以上説明したように、燃料としてメタンを主成分とする13Aなどの都市ガスを使用し、各種の粉状炭化物を確実に燃焼させることのできる燃焼装置とその運転方法を提供することができる。
1 燃焼バーナ
2 燃焼室
3 燃焼室開口部
5 燃料噴出管
7 1次空気供給管
8 1次空気旋回羽根(1次空気旋回手段)
11 炭化物供給管
13 炭化物搬送管(炭化物旋回手段)
14 2次空気供給管
15 2次空気旋回羽根(2次空気旋回手段)
18 燃焼室開口部の最小径部

Claims (5)

  1. 燃料を噴出する燃料噴出管と、その燃料噴出管の外周から燃焼用の1次空気を供給する1次空気供給管と、その1次空気供給管の外周から空気搬送される処理対象物としての粉状炭化物を供給する炭化物供給管と、その炭化物供給管の外周から燃焼用の2次空気を供給する2次空気供給管とを備えた燃焼バーナが、そのバーナ燃焼部を燃焼室に連通する燃焼室開口部に向けて配設されている燃焼装置であって、
    前記燃料噴出管が、燃料としてメタンを主成分とする燃料ガスを噴出するように構成され、前記1次空気供給管からの1次空気が、1次空気旋回手段により前記燃料噴出管の周りを旋回する状態で環状に供給され、前記炭化物供給管が前記燃料噴出管よりも噴出方向の先端側に開口して、その炭化物供給管からの粉状炭化物が、炭化物旋回手段により前記1次空気供給管の周りを旋回する状態で環状に供給され、前記2次空気供給管からの2次空気が、2次空気旋回手段により前記炭化物供給管の周りを旋回する状態で環状に供給されるように構成され、前記燃焼室開口部が、その断面積を前記バーナ燃焼部側から前記燃焼室側に向けて徐々に縮小されて最小径部に至り、その後、徐々に拡大されて前記燃焼室に至るように構成されている燃焼装置。
  2. 前記燃料噴出管、前記1次空気供給管、および、前記炭化物供給管が、この記載順に噴出方向の先端側に開口され、前記燃焼室開口部の最小径部が、前記炭化物供給管の開口部より噴出方向の先端側に設けられている請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記1次空気旋回手段が、前記1次空気供給管内に設けられた1次空気旋回羽根により構成され、前記2次空気旋回手段が、前記2次空気供給管内に設けられた2次空気旋回羽根により構成され、前記炭化物旋回手段が、前記炭化物供給管の軸心方向視において、その炭化物供給管の軸心から偏心した位置に連通された炭化物搬送管により構成されている請求項1または2に記載の燃焼装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、前記メタンを主成分とする燃料ガスと前記1次空気との空気比が1.0〜1.8になるように設定し、前記メタンを主成分とする燃料ガスおよび粉状炭化物に対する総空気比が1.05〜1.70になるように設定して運転する燃焼装置の運転方法。
  5. 前記処理対象物である粉状炭化物として有機性汚泥から揮発性有機物と水分を除去した処理物を使用する請求項4に記載の燃焼装置の運転方法。
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