JP2012175335A - 無線通信システム、無線通信方法、送信装置、及びプロセッサ - Google Patents

無線通信システム、無線通信方法、送信装置、及びプロセッサ Download PDF

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Abstract

【課題】伝送効率の低減を防止しつつ、周波数クリッピングを行うことができる。
【解決手段】クリッピング/離散配置切替部11は、制御情報受信部100より入力された割当情報に基づいてDFTサイズを示すDFTサイズ情報を生成し、生成したDFTサイズ情報をDFT部122に出力する。クリッピング/離散配置切替部11は、制御情報受信部100より入力された割当情報に基づいてクリッピング制御情報を生成し、生成したクリッピング制御情報をクリッピング部123に出力する。ここで、クリッピング/離散配置切替部11は、DFTサイズ情報及びクリッピング制御情報を用いてDFT部122及びクリッピング部123を制御することにより、周波数クリッピングを行って信号を送信するか、又は、周波数クリッピングを行わないで離散配置によって信号を送信するか、の切り替えを行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信方法、送信装置、及びプロセッサに関する。
近年、携帯電話機や無線LAN(Local Area Network)を主として、様々な無線通信システムが実用化され、各システムにおいて高速伝送化の技術検討が行われている。しかしながら、無線通信システムの多種化及び各システムの広帯域化が進むに伴い、使用可能な周波数資源が逼迫するという問題が発生している。この様な状況においてスループット改善を実現するために周波数当りの利用効率改善を図る技術が検討されている。
第3.9世代の無線通信システムであるLTE(Long Term Evolution)システムのアップリンク(移動局から基地局への通信)では、シングルキャリアを連続した周波数に割り当てるSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式が用いられている。なお、SC−FDMAはDFT−S−OFDM(Discrete Fourier Transform Spread Orthogonal Frequency Division Multiplexing)やDFT−precoded OFDMや、OFDM with DFT Precoding等とも称される。
このSC−FDMA方式に対し、LTEの次世代後継規格となるLTE−A(LTE−Advanced)の伝送方式では、シングルキャリアのスペクトルを周波数領域においてクラスタと呼ばれる部分スペクトルに分割し、各クラスタを利得の高い帯域に離散的に配置するClustered DFT−S−OFDM(DSC(Dynamic Spectrum Control:ダイナミックスペクトル制御)、SC−ASA(Single Carrier Adaptive Spectrum Allocation)、DFT−S−OFDM with SDC(Spectrum Division Control)等とも称される)の採用が決定している。Clustered DFT−S−OFDMでは、通信装置は、クラスタごとの割当位置を通知する必要がある。非特許文献1には、最大クラスタ数を2として帯域割当情報の通知手法が開示されている(非特許文献1の図4参照)。
また、特許文献1には、周波数クリッピング技術(Clipped DFT−S−OFDM、周波数領域パンクチャリング等とも称される)を適用した無線通信システムが開示されている。周波数クリッピング技術では、送信装置において周波数領域信号の帯域の一部をクリッピング(削除)し、受信装置において非線形繰り返し等化処理を用いる。
特開2008−219144号公報
3GPP TSG RAN WG1 Meeting #61bis R1−104019
しかしながら、特許文献1記載の技術では、各データ系列別の使用周波数帯域を送信装置に通知するため、制御情報量が増加し、通信システムでの伝送効率が低下する問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、伝送効率の低減を防止しつつ、周波数クリッピングを行うことができる無線通信システム、通信装置、通信方法、及び、プロセッサを提供する。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、無線通信システム、無線通信方法、送信装置、及びプロセッサを提供する。
(1)本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、信号を送信する第1の通信装置と、該信号を受信する第2の通信装置とを備える無線通信システムであって、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置がデータの送信に用いる周波数帯域を示す制御情報を、前記第1の通信装置に送信し、前記第1の通信装置は、前記制御情報に基づいて、送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定することを特徴とする無線通信システムである。
(2)また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記制御情報は、第1の通信装置が送信する信号のスペクトルを、周波数において離散的に配置することを示す情報であることを特徴とする。
(3)また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記第1の通信装置は、前記制御情報が示す周波数帯域が所定の条件を満たすか否かに基づき、前記周波数クリッピングを行うか否かを決定することを特徴とする。
(4)また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記第1の通信装置は、前記制御情報が示す周波数帯域から算出可能なクリッピング率が閾値より小さい場合には周波数クリッピングを行うことを決定し、閾値より高い場合には周波数クリッピングを行わないことを決定することを特徴とする。
(5)また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記クリッピング率は、前記制御情報が示す周波数帯域が、複数のクラスタに分割して割り当てられる離散配置であった場合に、クラスタ間となる帯域の全てをクリッピングによる欠落とみなした場合に算出される比率であることを特徴とする。
(6)また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記クリッピング率は、前記制御情報が示す周波数帯域が、複数のクラスタに分割して割り当てられる離散配置であった場合に、クラスタ間となる帯域のうち最もクラスタ間間隔が狭い帯域をクリッピングによる欠落とみなした場合に算出される比率であることを特徴とする。
(7)また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記所定の閾値は、前記第1の通信装置と、前記第2の通信装置との間で共通に定められる一定値であることを特徴とする。
(8)また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記所定の閾値は、前記第1の通信装置と、前記第2の通信装置との間で既知である情報に基づいて設定される値であることを特徴とする。
(9)また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記既知の情報は、前記第1の通信装置が伝送の際に使用するMCS情報であることを特徴とする
(10)また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記既知の情報は、前記第1の通信装置が伝送の際に使用するMIMOのランク情報であることを特徴とする。
(11)また、本発明の一態様は、信号を送信する第1の通信装置と、該信号を受信する第2の通信装置とを備える無線通信システムにおける無線通信方法において、前記第2の通信装置が、前記第1の通信装置がデータの送信に用いる周波数帯域を示す制御情報を、前記第1の通信装置に送信する過程と、前記第1の通信装置が、前記制御情報に基づいて、送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定する過程と、を有することを特徴とする無線通信方法である。
(12)また、本発明の一態様は、信号を送信する送信装置において、前記送信装置がデータの送信に用いる周波数帯域を示す制御情報に基づいて、送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定することを特徴とする送信装置である。
(13)また、本発明の一態様は、送信装置がデータの送信に用いる周波数帯域を示す制御情報に基づいて、前記送信装置が送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定することを特徴とするプロセッサである。
本発明によれば、伝送効率の低減を防止しつつ、周波数クリッピングを行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る割当情報に用いられる割当インデックスの一例について説明する説明図である。 本実施形態に係る離散配置におけるスペクトルの配置の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る周波数クリッピングによるスペクトルの配置の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る無線通信システムの一例を示す概略図である。 本実施形態に係る送信装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るクリッピング/離散配置切替部の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るクリッピング判定部の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る受信装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るクリッピング/離散配置判定部の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るクリッピング判定部の動作の一例を示すフローチャートである。 変形例2に係る無線通信システムの一例を示す概略図である。 本変形例に係る送信装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本変形例に係るプリコーディング行列の一例を示す概略図である。 本変形例に係る受信装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る閾値テーブルの一例を示す概略図である。 本実施形態に係る送信装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るクリッピング/離散配置切替部の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る受信装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るクリッピング/離散配置判定部の構成の一例を示す概略ブロック図である。 変形例3に係る閾値テーブルの一例を示す概略図である。 本変形例に係る送信装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本変形例に係るクリッピング/離散配置切替部の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本変形例に係る受信装置の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本変形例に係るクリッピング/離散配置判定部の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るスペクトルの配置の一例を示す概略図である。 本実施形態に係るクリッピング/離散配置切替部の構成の一例を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係るクリッピング/離散配置判定部の構成の一例を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態では上り回線の通信を対象としているが、同一の手法を下り回線に用いても良い。すなわち、周波数クリッピングを行うか否かを決定する際に用いられる割当情報、あるいはMCSといった制御情報は、送信装置と受信装置のどちらで生成されても良く、送信装置から受信装置に通知されるものであって良い。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る無線通信システムは、マッピング情報(割当情報)と予め定められた閾値に基づいて、周波数クリッピングと離散配置の切り替えを行う。つまり、本実施形態では、2つのクラスタの割当位置を示す離散配置の割当情報が与えられた際に、所定の条件に基づいて、離散配置によるスペクトル配置と周波数クリッピングを用いたスペクトル配置とを切り替える。クラスタとは、シングルキャリアを離散配置する際に連続して割り当てられる部分スペクトルのことをいう。
図1を用いて、離散配置の割当情報が与えられた際に導出可能な4つの割当インデックス情報(割当開始インデックス、割当終了インデックス)について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る割当情報に用いられる割当インデックスの一例について説明する説明図である。本実施形態では、割当インデックスはスペクトルを割当可能な帯域内で、周波数の低い順に何番目の割当単位(リソース)であるかを示す値としている。
図1に示されるように、第1のクラスタと第2のクラスタを周波数軸上に割り当てる場合、第1のクラスタの割当開始インデックス(I1_start)と割当終了インデックス(I1_end)、及び第2のクラスタの割当開始インデックス(I2_start)と割当終了インデックス(I2_end)が用いられる。
これらの割当インデックスが判れば、無線通信システムの装置は、割当位置を特定することができる。つまり、割当インデックス情報は、複数の連続する周波数帯域を離散的に割り当てた場合の割当を表す情報である。離散配置の割当情報は、これらの4つの割当インデックスを特定する情報(割当インデックス情報)を含む。
この割当インデックス情報より、第1のクラスタを配置するリソース数N(=I1_end−I1_start+1)、第2のクラスタを配置するリソース数N(=I2_end−I2_start+1)及びクラスタ間のリソース数Nint(=I2_start−I1_end−1)が算出され、さらに合計のクラスタ、すなわちシングルキャリアスペクトルを配置するリソース数Nalloc(=N+N)が算出される。
図2に、図1の4つの割当インデックス情報が与えられた場合の離散配置におけるスペクトル配置を示す。図2は、本実施形態に係る離散配置におけるスペクトルの配置の一例を示す概略図である。図2の場合、第1のクラスタのリソース数Nと第2のクラスタのリソース数Nを加算したものがNallocとなる。このNallocの長さの送信信号の帯域幅を、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)により周波数領域のスペクトルに変換した際の帯域幅(DFTサイズ、DFTポイントとも称される)ND_DFTとする。送信装置1は、このDFTサイズNC_DFTのDFTにより生成されたスペクトルを第1のクラスタとして配置するものと、第2のクラスタとして配置するものに分割し、各クラスタを任意の帯域に配置することで、スペクトルを離散的に配置する。
一方、本実施形態では、送信装置1は、所定の条件において、前述の離散配置の場合と同一の割当情報を用いて周波数クリッピングによるスペクトル配置を行う。図3に、図1の4つの割当インデックス情報が与えられた場合の周波数クリッピングによるスペクトル配置の一例を示す。図3は、本実施形態に係る周波数クリッピングによるスペクトルの配置の一例を示す概略図である。
周波数クリッピングを行う場合には、クラスタリソース数Nalloc(=N+N)に対して、更にクラスタ間のリソース数Nintを加算したリソース数を、DFTサイズNC_DFT(=Nalloc+Nint)とする。送信装置1は、このDFTサイズNC_DFTのDFTにより生成されたスペクトルに対し、Nint個のリソース数(クラスタ間リソース)に相当する部分スペクトルをクリッピングして、残りのスペクトルを配置する。
なお、図3においては、送信装置1は、生成されたスペクトルのうち離散配置におけるクラスタ間に相当する位置のスペクトルをクリッピングしている。しかし、本発明はこれに限らず、送信装置1は、クリッピング後の帯域幅の合計がNallocとなるように、スペクトルの任意の位置をクリッピングしても良い。例えば、送信装置1は、サイズ(帯域幅)がNalloc+Nintのスペクトルのうち周波数の高いNint個のリソース数分のスペクトルをクリッピングする。送信装置1は、クリッピングしたサイズがNallocのスペクトルをクラスタ分割し、分割したスペクトルを割当情報により指定された位置に対して配置しても良い。ただし、受信装置2においてクリッピングされた位置が特定できるように、送信装置1及び受信装置2には、クリッピング位置について共通の定義が設定されている。送信装置1及び受信装置2は、この定義を通信相手の装置に通知してもよいし、また、複数の定義を予め記憶し、定義の識別情報を通知してもよい。また、この通知は、送信装置1及び受信装置2の接続時に行われてもよいし、予め定めた周期で行われてもよい。
以上のように、同一の割当情報を用いた場合に割り当てられるスペクトルのリソース数は、周波数クリッピングを行う場合(図3)と行わない場合(図2)で共にNallocとなり、無線通信システムでは、同一の割当帯域を使用して伝送を行うことが可能である。ただし、無線通信システムは、周波数クリッピングを行う場合には、離散配置(周波数クリッピングを行なわない場合)に比べNintだけ多くデータが含まれた信号を送受信することが可能である。
周波数クリッピングを行う場合には、送信装置1で削除されたスペクトルは、等価的に、伝送過程で該スペクトルの伝搬路利得が劣悪であった為に失われたことになり、周波数選択性フェージングによるシンボル間干渉を増加させる。非特許文献1記載のClipped DFT−S−OFDMの無線通信システムでは、受信装置に非線形繰り返し等化処理を適用することで、該シンボル間干渉を抑圧し、失われたスペクトルを復元する。ただし、生成されたスペクトルに対して周波数クリッピングにより削除されたスペクトルの割合(クリッピング率と称される)が高い場合には、発生する干渉量が膨大になり、非線形繰り返し等化処理が正しく動作せず、スペクトルの復元が不可能となる。
よって、Clipped DFT−S−OFDMの無線通信システムでは、クリッピング処理を行わないで、離散配置による割り当てを行った場合に比べて、伝送特性が著しく劣化することがある。
本実施形態に係る無線通信システムでは、離散配置の割当情報を用いてクリッピング技術を適用時に、クリッピング率が閾値以下になる場合にのみ、周波数クリッピングを行い、その他の場合には周波数クリッピングを行わずに離散配置によってスペクトルを配置する。これにより、従来のClipped DFT−S−OFDMの無線通信システムと比較して伝送効率を高めることができる。
図3の割当情報が与えられた場合のクリッピング率Rclipは、Nalloc及びNintを用いて次式(1)で表される。
Figure 2012175335
また、判定に使用される閾値Rlimitは、次式(2)で表される。
Figure 2012175335
ここでE(x)はxの期待値を表す。また、FERは離散配置時のFERFER(Frame Error Rate;フレーム誤り率)を表し、FERは周波数クリッピング時のFERを表す。なお、閾値Rlimitは、式(2)の値でなくてもよく、例えば、予め定められた定数であってもよい。また、閾値Rlimitは、予め定められた複数の定数から、受信品質等に基づいて選択される値であってもよい。
なお、無線通信システムでは、式(2)で表される閾値Rlimitを用いることにより、伝送スループットを最大化することができる。その理由は、以下の通りである。
伝送スループットの期待値を、「送信レート」×「1−フレーム誤り率の期待値」で定義する。クリッピング率Rclipの周波数クリッピングを用いた場合の送信レートは、離散配置を用いた場合の送信レートRT_Dを用いて、RT_D/(1−Rclip)で表される。よって、離散配置の伝送スループットと周波数クリッピングの伝送スループットが等しくなるときのクリッピング率Rclipを、閾値Rlimitとすれば、伝送スループットを最大化できる。つまり、式(2)は、RT_D/(1−Rlimit)×「1−周波数クリッピング時のFER(FER(Rlimit)の期待値」」=RT_D×「1−離散配置時のFER(FER)の期待値」を変形した式であり、式(2)で表される閾値Rlimitを用いることにより、伝送スループットを最大化することができる。
本実施形態に係る無線通信システムでは、割当情報が与えられた際のクリッピング率Rclipを式(1)、及び、閾値Rlimitを式(2)のように定める。送信装置1及び受信装置2は、「Rlimit<Rclip」であった場合には、周波数クリッピングに対する処理を行わずに離散配置に対する処理を行うことを決定し、「Rlimit≧Rclip」であった場合には周波数クリッピングに対する処理を行うことを決定する。
[無線通信システムの構成]
図4は、本実施形態に係る無線通信システムの一例を示す概略図である。無線通信システムは、第1の送信装置1−1及び第2の送信装置1−2(各々が送信装置1)と受信装置2とを備える。第1の送信装置1−1及び第2の送信装置1−2は、例えば、移動局装置である。受信装置2は、例えば、基地局装置である。図4において、第1の送信装置1−1と第2の送信装置1−2と受信装置2は、セルと呼ばれるエリアに存在している。なお、図4の一例では、送信装置1の数を2としているが、1、あるいは3以上の送信装置1が存在してもよい。
第1の送信装置1−1、第2の送信装置1−2及び受信装置2はそれぞれ1つのアンテナを具備し、受信装置2は第1の送信装置1−1及び第2の送信装置1−2から送信された信号を受信する。無線通信システムでは、伝送に使用される伝送方式として、連続配置を用いるSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式、最大クラスタ数を2とした離散配置を用いるClustered DFT−S−OFDM方式、もしくは周波数クリッピングを行うClipped DFT−S−OFDM方式が用いられる。
[送信装置の構成]
図5は、本実施形態に係る送信装置1の構成の一例を示す概略ブロック図である。ただし、送信装置1は、図5に表す構成以外の構成を備えてもよく、例えば、複数の送信アンテナを備えてもよい。
送信装置1は、制御情報受信部100、クリッピング/離散配置切替部11、符号化部120、変調部121、DFT部122、クリッピング部123、マッピング部124、IFFT部125、参照信号生成部126、参照信号多重部127、送信処理部128、及び送信アンテナ129を備える。
送信装置1では、データの送信を行う前に、伝送に使用される各種パラメータ(符号化率、変調方式、割当情報等)を制御情報として受信装置2から通知される。なお、割当情報が示す割り当ては、送信装置1−1、1−2各々で異なるが、同じ場合があってもよい。
制御情報受信部100は、受信装置2より通知された制御情報を受信する。制御情報受信部100は、受信した制御情報のうち、符号化率情報を符号化部120へ出力し、変調方式情報を変調部121へ出力し、割当情報をクリッピング/離散配置切替部11及びマッピング部124へ出力する。
ただし、無線通信システムの各装置は、符号化率情報及び変調方式情報を、1つの情報(MCS;Modulation and Coding Scheme)として扱ってもよい。また、各装置は、割当情報の形式として、連続配置及び離散配置に対応したものを使用する。各装置は、連続する周波数帯域を割り当てる連続配置においては、割当情報として、1つのシングルキャリアの割当位置を特定できる情報を使用する。例えば、各装置は、1つの連続配置を図1の第1のクラスタとして扱い、割当開始インデックスI1 startと割当終了インデックスI1 endの2つの割当インデックス情報を使用する。また、各装置は、離散配置においては、割当情報として、複数のクラスタの割当位置を特定できる情報を使用し、例えば、クラスタ数が2の場合には、上述の離散配置の割当情報を使用する。なお、本発明に係る割当情報は、一例として示したものには限られず、例えば、非特許文献1に示されるように4つの割当インデックス情報の組み合わせをビット列に対応させたものでも良いし、システム帯域内の全てのRBGに割当情報を1ビットずつ対応させ、該ビットが1であるRBGのみに割当を行うビットマップ方式であっても良い。
符号化部120は、制御情報受信部100より入力された符号化率情報に基づき、送信データのビット系列に対して誤り訂正符号化処理を施す。符号化部120は、誤り訂正符号化処理後のビット(符号ビット)系列を変調部121へと出力する。
変調部121は、制御情報受信部100より入力された変調方式情報に基づき、符号化部120から入力されたビット系列を変調することで、変調信号を生成する。例えば、変調部121は、QPSK(Quaternary Phase Shift Keying)や16QAM(16−ary Quadrature Amplitude Modulation)等で変調する。変調部121は、生成した変調信号をDFT部122に出力する。
クリッピング/離散配置切替部11は、制御情報受信部100より入力された割当情報に基づいてDFTサイズを示すDFTサイズ情報を生成し、生成したDFTサイズ情報をDFT部122に出力する。クリッピング/離散配置切替部11は、制御情報受信部100より入力された割当情報に基づいてクリッピング制御情報を生成し、生成したクリッピング制御情報をクリッピング部123に出力する。ここで、クリッピング/離散配置切替部11は、DFTサイズ情報及びクリッピング制御情報を用いてDFT部122及びクリッピング部123を制御することにより、周波数クリッピングを行って信号を送信するか、又は、周波数クリッピングを行わないで離散配置によって信号を送信するか、の切り替えを行う。
図6は、本実施形態に係るクリッピング/離散配置切替部11の構成の一例を示す概略ブロック図である。クリッピング/離散配置切替部11は、割当判定部110、クリッピング判定部111を備える。
割当判定部110は、制御情報受信部100より入力された割当情報に基づいて、全クラスタの合計リソース数Nalloc及びクラスタ間のリソース数Nintを算出する。ここで、本実施形態に係る割当情報には、離散配置の割当情報の場合には4つの割当インデックス情報(I1 start、I1 end、I2 start、I2 end)、連続配置の場合には2つの割当インデックス情報(I1 start、I1 end)が含まれる。割当判定部110は、制御情報受信部100より入力された割当情報が、連続配置の割当情報であるか、離散配置の割当情報であるか、を、I2_start、I2_endの値の有無により判定する。
割当判定部110は、離散配置の割当情報と判定した場合には、その割当情報に含まれる4つの割当インデックス情報を用いて、全クラスタの合計リソース数Nalloc=N+N、及びクラスタ間のリソース数Nint=I2_start−I1_end−1を算出する(図2参照)。割当判定部110は、連続配置の割当情報と判定した場合には、その割当情報に含まれる2つの割当インデックス情報を用いて、Nalloc=I1 end−I1 start+1を算出し、Nint=0とする。
割当判定部110は、算出したNalloc、Nintを示す情報をクリッピング判定部111へ出力する。
また、割当判定部110は、インデックスNstart=N+1を算出する。このインデックスNstartは、周波数クリッピングを行う場合に用いられる情報であって、スペクトルの何番目からクリッピングするかを示すための情報である。ただし、クリッピング位置がクリッピング率のみによって特定可能である場合には、割当判定部110は、Nstartを算出しなくてもよい。割当判定部110は、算出したNstartを示す情報をクリッピング部123へ出力する。
クリッピング判定部111は、割当判定部110から入力された情報が示すNalloc、Nintに基づいて、図7に示すフローチャートの処理を行うことにより、周波数クリッピングを行うか否かの判定を行う。
図7は、本実施形態に係るクリッピング判定部111の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)クリッピング判定部111は、割当判定部110よりNalloc、Nintを示す情報を取得する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)クリッピング判定部111は、ステップS101で取得した情報が示すNalloc、Nintを、式(1)に代入することで、周波数クリッピングを行う場合のクリッピング率Rclipを算出する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)クリッピング判定部111は、ステップS102で算出したクリッピング率Rclipが予め記憶する閾値Rlimitより大きい(Rclip>Rlimit)か否か、及び、ステップS102で算出したクリッピング率Rclipが「0」(連続配置)か否か、を判定する。クリッピング率Rclipが閾値Rlimitより大きい場合、又は、クリッピング率Rclipが「0」である場合(Yes)、クリッピング判定部111は、周波数クリッピングを行わないと判定し、ステップS104に進む。一方、クリッピング率Rclipが閾値Rlimitより以下で、かつ、クリッピング率Rclipが「0」でない場合(No)、クリッピング判定部111は、周波数クリッピングを行うと判定し、ステップS106に進む。
(ステップS104)クリッピング判定部111は、DFTサイズNDFTにNallocの値を代入する。その後、ステップS105に進む。
(ステップS105)クリッピング判定部111は、クリッピング数Nclipに「0」を代入する。その後、ステップS108に進む。
(ステップS106)クリッピング判定部111は、DFTサイズNDFTにNalloc+Nintの値を代入する。その後、ステップS107に進む。
(ステップS107)クリッピング判定部111は、クリッピング数NclipにNintの値を代入する。その後、ステップS108に進む。
(ステップS108)クリッピング判定部111は、ステップS104又はステップS106で値を代入したDFTサイズNDFTを示すDFTサイズ情報をDFT部122へ出力する。その後、ステップS109に進む。
(ステップS109)クリッピング判定部111は、ステップS105又はステップS107で値を代入したクリッピング数Nclipを示すクリッピング制御情報を、DFT部122へ出力する。その後、処理を終了する。
なお、ステップS104とステップS105の順序、ステップS106とステップS107の順序、ステップS108とステップS109の順序、は、逆であっても良い。
クリッピング/離散配置切替部11は、以上の様な処理を行うことにより、離散配置による伝送とクリッピングによる伝送を適切に切り替えることが可能となる。
図5に戻って、DFT部122は、DFTを行うことにより、変調部121より入力された変調信号を周波数領域信号に変換する。ここで、DFT部122は、クリッピング/離散配置切替部11より入力されたDFTサイズ情報が示すDFTサイズNDFTで、DFTを行う。DFT部122は、変換後の周波数領域信号を、クリッピング部123へ出力する。
クリッピング部123は、クリッピング/離散配置切替部11より入力された情報が示すクリッピング数Nclip及びクリッピングの開始位置を示すNstartを用いて、DFT部122より入力された周波数領域信号に対して周波数クリッピングを行う。具体的には、クリッピング部123は、入力された周波数領域信号のNstart番目からNstart+Nclip−1番目の周波数リソースに相当するスペクトルを削除する。クリッピング部123は、削除後に残された(削除しなかった)スペクトルを結合(例えば、スペクトルの値を配列順に並べて)し、結合したリソース数Nallocのスペクトルを、周波数領域信号としてマッピング部124へ出力する。ここで、クリッピング部123は、入力されたNclipの値が「0」である場合には、周波数クリッピングを行わず、クリッピング/離散配置切替部11より入力された周波数領域信号をマッピング部124へ出力する。
マッピング部124は、クリッピング部より入力された周波数領域信号を、制御情報受信部100より入力された割当情報に基づき、伝送に使用する帯域に配置する。マッピング部124は、配置した信号を、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)部125へ出力する。
IFFT部125は、システム帯域に相当するFFTサイズのIFFTにより、マッピング部124より入力された信号を時間領域信号に変換する。IFFT部125は、変換後の時間領域信号を参照信号多重部127に出力する。
参照信号多重部127は、IFFT部より入力された時間領域信号、及び参照信号生成部126で生成された参照信号(RS:Reference Signalとも称される)が多重される。参照信号多重部127は、多重後の信号を、送信処理部128に出力する。
送信処理部128は、参照信号多重部127より入力された信号に対して、CP(Cyclic Prefix(Guard Interval(GI)とも称される))の挿入、D/A(Digital to Analog)変換によるアナログ信号への変換、伝送に使用される無線周波数帯へのアップコンバートを行い、これらの処理をした信号を、送信アンテナ129から送信する。
[受信装置の構成]
受信装置2では、周波数クリッピングにより削除された一部の信号を復元する為に、非線形繰り返し等化技術が用いられる。受信装置2は、その一例として、周波数領域SC/MMSE(Soft Canceller followed by Minimum Mean Square Error)ターボ等化技術が用いられる。
図8は、本実施形態に係る受信装置2の構成の一例を示す概略ブロック図である。
受信装置2は、スケジューリング部200、制御情報生成部201、制御情報送信部202、クリッピング/離散配置判定部21、バッファ220、受信アンテナ221、受信処理部222、参照信号分離部223、FFT部224、伝搬路推定部225、デマッピング部226、伝搬路乗算部230、キャンセル部231、等化部232、IDFT部233、復調部234、復号部235、レプリカ生成部236、DFT部237、及び判定部240を備える。
なお、スケジューリング部200、受信アンテナ221、受信処理部222、参照信号分離部223、FFT部224に関しては、受信装置2と伝送を行う第1の送信装置1−1及び第2の送信装置1−2に対して一括した処理が行われるが、その他の構成(破線内のブロック)においては送信装置1毎に処理が行われ、送信装置1各々の送信したデータが受信データとして復元される。
受信装置2では、まず各送信装置1が伝送に使用する帯域を決定する為にスケジューリングが行われる。
スケジューリング部200は、離散配置あるいは連続配置を用いて伝送を行う第1の送信装置1−1及び第2の送信装置1−2に対して無線リソースを割り当てる。スケジューリング部200は、送信装置1各々について、割り当てた無線リソースを示す割当情報を生成し、生成した割当情報を制御情報生成部201、クリッピング/離散配置判定部21、及びバッファ220へ出力する。
制御情報生成部201は、送信装置1各々について、符号化率情報及び変調方式情報(MCS情報でもよい)を生成する。制御情報生成部201は、送信装置1各々について、スケジューリング部200より入力された割当情報、生成した符号化率情報及び変調方式情報等を含む制御情報を生成する。制御情報生成部201は、生成した制御情報を制御情報送信部202へ出力する。
制御情報送信部202は、制御情報生成部201より入力された送信装置1各々の制御情報を、その送信装置1へ通知する。
クリッピング/離散配置判定部21は、スケジューリング部200より入力された割当情報に基づいてDFTサイズを示すDFTサイズ情報を生成し、生成したDFTサイズ情報をIDFT部233、およびDFT部237へ出力する(図示せず)。ただし、IDFT部233およびDFT部237において入力される信号のサイズによりDFTサイズを特定する場合には、クリッピング/離散配置判定部21はDFTサイズ情報の出力を行わない構成をとってもよい。クリッピング/離散配置判定部21は、スケジューリング部200より入力された割当情報を用いて、送信装置1各々からの受信信号が周波数クリッピングを行ったものであるか否かを判定する。クリッピング/離散配置判定部21は、判定結果の判定値kclipをバッファ220へ出力する。
図9は、本実施形態に係るクリッピング/離散配置判定部21の構成の一例を示す概略ブロック図である。クリッピング/離散配置判定部21は、割当判定部210、クリッピング判定部211を備える。
割当判定部210は、スケジューリング部200より入力された割当情報に基づいて、図6の割当判定部110と同様に、全クラスタの合計リソース数Nalloc及びクラスタ間のリソース数Nintを算出する。割当判定部210は、算出したNalloc、Nintを示す情報をクリッピング判定部111へ出力する。
クリッピング判定部211は、割当判定部210は、から入力された情報が示すNalloc、Nintに基づいて、図10に示すフローチャートの処理を行うことにより、送信装置1各々からの受信信号が周波数クリッピングを行ったものであるか否かを判定する。
図10は、本実施形態に係るクリッピング判定部211の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)クリッピング判定部211は、割当判定部210より、判定対象の送信装置1についてのNalloc、Nintを示す情報を取得する。その後、ステップS202に進む。
(ステップS202)クリッピング判定部211は、ステップS201で取得した情報が示すNalloc、Nintを、式(1)に代入することで、周波数クリッピングを行う場合のクリッピング率Rclipを算出する。その後、ステップS203に進む。
(ステップS203)クリッピング判定部211は、ステップS202で算出したクリッピング率Rclipが予め記憶する閾値Rlimitより大きい(Rclip>Rlimit)か否か、及び、ステップS202で算出したクリッピング率Rclipが「0」(連続配置)か否か、を判定する。クリッピング率Rclipが閾値Rlimitより大きい場合、又は、クリッピング率Rclipが「0」である場合(Yes)、クリッピング判定部211は、判定対象の送信装置1の受信信号が周波数クリッピングを行ったものではないと判定し、ステップS204に進む。一方、クリッピング率Rclipが閾値Rlimitより以下で、かつ、クリッピング率Rclipが「0」でない場合(No)、クリッピング判定部211は、判定対象の送信装置1の受信信号が周波数クリッピングを行ったものであると判定し、ステップS205に進む。
(ステップS204)クリッピング判定部211は、判定値kclipに、判定対象の送信装置1の受信信号が周波数クリッピングを行ったものでないことを示す「0」を代入する。その後、ステップS206に進む。
(ステップS205)クリッピング判定部211は、判定値kclipに、判定対象の送信装置1の受信信号が周波数クリッピングを行ったものであることを示す「1」を代入する。
その後、ステップS206に進む。
(ステップS206)クリッピング判定部211は、ステップS204又はステップS205で値を代入した判定値kclipをバッファ220へ出力する。なお、判定値kclipは、送信装置1毎の情報である。クリッピング判定部211は、すべての送信装置1について、図10の動作を行った後、処理を終了する。
クリッピング/離散配置判定部21は、以上の様な処理を行うことにより、離散配置による伝送とクリッピングによる伝送を適切に切り替えることが可能となる。また、クリッピング/離散配置判定部21は、クリッピング/離散配置切替部11と同じ判定をすることにより、送信側と受信側で、周波数クリッピングを行うか否かについて同じ判定をすることができる。これにより、無線通信システムでは、周波数クリッピングを行うか否かを示す情報を通知する場合と比較して、通知に必要な無線リソースを他の通信に割り当てることができ、伝送効率を向上することができる。
図8に戻って、バッファ220は、スケジューリング部200より入力された割当情報、及びクリッピング/離散配置判定部21より入力された判定値kclipを一時的に記憶する。ここで、バッファ220は、送信装置1(送信装置1の識別情報;例えば端末ID)毎に、判定値kclipを記憶する。バッファ220は、この割当情報を用いて、受信装置2が送信装置1からの信号を受信する機会において、記憶した割当情報および判定値kclipを、デマッピング部226、及び伝搬路推定部225へ出力する。
受信処理部222は、受信アンテナ221を介して受信した信号を、無線周波数帯からダウンコンバートする。受信処理部222は、ダウンコンバートした信号をA/D(Analog to Digital)変換し、変換後の信号からCPを除去する。受信処理部222は、これらの処理をした信号を、参照信号分離部223へ出力する。
参照信号分離部223は、受信処理部222より入力された信号から参照信号を抽出し、抽出した参照信号を伝搬路推定部225へ出力する。参照信号分離部223は、受信処理部222より入力された信号のうち参照信号以外の信号をFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)部224へ出力する。
FFT部224は、システム帯域に相当するFFTサイズのFFTにより、受信処理部222より入力された信号を周波数領域信号に変換する。FFT部224は、変換後の周波数領域信号をデマッピング部226に出力する。
デマッピング部226は、FFT部224より入力された周波数領域信号を、バッファ220より入力された割当情報を用いて送信装置1毎の信号に分離する。デマッピング部226は、送信装置1毎に、バッファ220より入力された判定値kclipの値が「0」であるか、「1」であるかを判定し、判定結果に応じて、次の処理を行う。
判定値kclipの値が「0」の場合、デマッピング部226は、分離した信号を、キャンセル部231に出力する。一方、判定値kclipの値が「1」の場合、デマッピング部226は、分離した信号に対し、バッファ220より入力された割当情報が示す第1のクラスタと第2のクラスタのクラスタ間に相当する帯域に相当するゼロを挿入する。具体的には、デマッピング部226は、分離した信号のNstart番目からNstart+Nclip−1番目の周波数リソースにゼロを挿入する。デマッピング部226は、ゼロを挿入した信号を、キャンセル部231に出力する。
伝搬路推定部225は、参照信号分離部223より入力された参照信号とバッファ220より入力された割当情報を用いて、送信装置1毎に伝送に使用された伝搬路の周波数応答の推定値(周波数推定値と称する)を算出する。伝搬路推定部225は、送信装置1毎に、バッファ220より入力された判定値kclipの値が「0」であるか、「1」であるかを判定し、判定結果に応じて、次の処理を行う。
判定値kclipの値が「0」の場合、伝搬路推定部225は、算出した伝搬路推定値を等化部232及び伝搬路乗算部230へ出力する。一方、判定値kclipの値が「1」の場合、伝搬路推定部225は、バッファ220より入力された割当情報を用いて、クリッピング位置に相当する帯域の周波数応答をゼロとした伝搬路推定値を等化部232及び伝搬路乗算部230へ出力する。つまり、受信装置2は、判定値kclipの値が「1」の場合、周波数クリッピングされたスペクトルが周波数応答が皆無であった為に欠落したとみなし受信処理を行う。
伝搬路乗算部230は、周波数領域SC/MMSEターボ等化処理の過程でDFT部237より入力された周波数領域のレプリカ信号に対して伝搬路推定値を乗算することで、受信レプリカ信号を生成する。周波数領域SC/MMSEターボ等化処理では、受信装置2は、送信装置1毎に、後述するキャンセル部231、等化部232、IDFT(Inverse DFT:逆離散フーリエ変換)部233、復調部234、復号部235、レプリカ生成部236、DFT部237、及び伝搬路乗算部230の処理を繰り返す(この処理を「繰り返し処理」とも称する)。伝搬路乗算部230は、生成した受信レプリカ信号を、キャンセル部231へ出力する。
キャンセル部231は、受信処理部222より入力された信号を記憶する。キャンセル部231は、記憶した信号から、伝搬路乗算部230より入力された受信レプリカを減算する(キャンセルする)。キャンセル部231は、減算後の信号を等化部232へ出力する。なお、キャンセル部231は、繰り返し処理の初回においては、受信処理部222より入力された信号を、そのまま(キャンセルせずに)等化部232へ出力する。
等化部232は、キャンセル部231より入力された信号、伝搬路推定部225より入力された伝搬路推定値、及びレプリカ生成部236より入力されたソフトレプリカを用いて等化処理を行う。具体的には、等化部232は、キャンセル部231より入力された信号、伝搬路推定部225より入力された伝搬路推定値を用いて等化し、等化後の信号にソフトレプリカを加算することで、希望信号を再構成する。等化部232は、等化処理後の信号(希望信号)を、IDFT部233へ出力する。
IDFT部233は、IDFTを行うことにより、等化部232から入力された信号を時間領域信号に変換する。ここで、IDFT部233は、クリッピング/離散配置判定部21より入力されたDFTサイズ情報が示すDFTサイズNDFTで、IDFTを行う。IDFT部233は、変換後の時間領域信号を、復調部234へ出力する。
復調部234は、IDFT部233より入力された時間領域信号を復調して、符号ビットのLLR(Log Likelihood Ratio:対数尤度比)を算出する。復調部234は、算出したLLRを復号部235へ出力する。
復号部235は、復調部234より入力されたLLRに対して誤り訂正復号化処理を施す。これにより、LLRの信頼性が改善される。復号部235は、繰り返し処理の繰り返し回数mを計数し、計数した繰り返し回数mが予め定められた回数Mになったか否かを判定する。
判定結果がm≧Mの場合、復号部235は、誤り訂正復号化処理後のビット系列を判定部240へ出力する。一方、判定結果がm<Mの場合、復号部235は、誤り訂正復号化処理後のビット系列をレプリカ生成部236へ出力する。
ただし、誤りが検出されなかった等の所定の条件を満たした場合に、繰り返し回数がMに満たずとも繰り返し処理を終了してもよい。
レプリカ生成部236は、復号部235より入力されたビット系列に対して、送信装置1の符号化部120、変調部121と同じ処理を行うことで、ソフトレプリカを生成する。ここで、レプリカ生成部236は、これらの処理に、スケジューリング部200が生成した割当情報を用いる。レプリカ生成部236は、生成したソフトレプリカを等化部232及びDFT部237へ出力する。
DFT部237は、DFTを行うことにより、レプリカ生成部236から入力されたソフトレプリカを周波数領域信号に変換することで、レプリカ信号を生成する。DFT部237は、生成したレプリカ信号を伝搬路乗算部230へ出力する。
受信装置2は、このような繰り返しの等化処理を、送信装置1毎にM回繰り返す。これにより、受信装置2は、誤り訂正における訂正能力を向上させることができ、また周波数クリッピングによって伝送されなかった帯域の信号に対しても誤り訂正による信頼性の獲得が可能となる。
判定部240は、復号部235より入力されたLLRを硬判定することでデータビット(ビット系列)を生成し、生成したデータビットを受信データとして出力する。
このように、本実施形態によれば、受信装置2は、送信装置1がデータの送信に用いる周波数帯域を示す割当情報(制御情報)を、送信装置1に送信する。送信装置1は、割当情報に基づいて、送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定する。また、受信装置2は、割当情報に基づいて、送信装置1が送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定する。これにより、本実施形態では、無線通信システムでは、周波数クリッピングを行うか否かを示す情報を送信しなくても、周波数クリッピングを行うか否かを判定でき、伝送効率の低減を防止しつつ、周波数クリッピングを行うことができる。つまり、非特許文献1のように離散配置を行う無線通信システムにおいて特許文献1に示される周波数クリッピングを実装することが可能となり、かつ同一の形式の割当情報を用いて離散配置とクリッピングの切り替えを行うことから制御情報量の増加を防止することが可能となる。
また、本実施形態によれば、制御情報は、第1の通信装置が送信する信号のスペクトルを、周波数において離散的に配置することを示す情報である。これにより、本実施形態では、無線通信システムでは、周波数クリッピングと離散配置を切り替えることができる。
また、本実施形態によれば、送信装置1は、割当情報が示す周波数帯域が所定の条件を満たすか否かに基づき、前記周波数クリッピングを行うか否かを決定する。つまり、送信装置1は、割当情報が示す周波数帯域から算出可能なクリッピング率Rclipが閾値Rlimitより小さい場合には周波数クリッピングを行うことを決定し、閾値Rlimitより高い場合には周波数クリッピングを行わないことを決定する。ここで、クリッピング率Rclipは、割当情報が示す周波数帯域が、複数のクラスタに分割して割り当てられる離散配置であった場合に、クラスタ間となる帯域の全てをクリッピングによる欠落とみなした場合に算出される比率である。これにより、本実施形態では、無線通信システムは、離散配置の伝送スループットと周波数クリッピングの伝送スループットが等しくなるときのクリッピング率Rclipを、閾値Rlimitとし、伝送スループットを最大化できる。
<変形例1>
第1の実施形態では、最大クラスタ数を2とした場合の形態を示したが、最大クラスタ数を3以上とした場合でも同様の処理を行うことができる。
この場合、割当情報は、例えば、RBGがNRBG存在するシステム帯域内の全てのRBGにビット長NRBGの割当情報の1ビットを対応させ、該ビットが1であるRBGのみに割当を行うビットマップ方式であっても良い。
また、例えば、割当情報は、非特許文献1に示されるように全クラスタの両端のインデックス情報の組み合わせをビット列に1対1で対応させたものでも良い。ただし、後者において最大クラスタ数がNCLである場合に使用される割当情報のビット長NRA(NCL)は次式(3)となる。
Figure 2012175335
ただし、ceil(x)はx以上の最小の整数を表し、conbin(A,B)は総数Aの中からB個選ぶ組み合わせの総数を表す。
上述のような割当情報を用いて、送信装置1及び受信装置2では各クラスタの割当開始位置Istart(n)とIend(n)(ただし1≦n≦NCL)が認識される。この場合、n番目のクラスタの帯域幅N(n)はN(n)=Iend(n)−Istart(n)+1(ただし1≦n≦NCL)で表わされ、n番目のクラスタとn+1番目のクラスタ間の帯域幅Nint(n)はNint(n)=Iend(n+1)−Istart(n)−1(ただし1≦n≦NCL−1)で表わされる。
クリッピング/離散配置切替部11及びクリッピング/離散配置判定部21は、周波数クリッピングを行わないと判定した場合、次式(4)を用いてDFTサイズNDFTを算出する。
Figure 2012175335
送信装置1は、このDFTサイズNDFTのDFTにより周波数領域信号を生成し、生成した周波数領域信号のスペクトルをクラスタ分割して各割当帯域へ離散配置を行う。
一方、クリッピング/離散配置切替部11及びクリッピング/離散配置判定部21は、周波数クリッピングが行われていないと判定したとき、例えば、全てのクラスタ間を周波数クリッピングする場合には、次式(5)を用いてDFTサイズNDFTを算出する。
Figure 2012175335
ここで、クラスタ間に相当する帯域がクリッピングにより削除されるため、クリッピング/離散配置切替部11及びクリッピング/離散配置判定部21は、クリッピング率Rclipを次式(6)で算出する。
Figure 2012175335
クリッピング/離散配置切替部11は図7のステップS103で、クリッピング/離散配置判定部21は図10のステップS203で、式(6)を用いて算出したRclipと閾値Rlimitを比較する。これにより、無線通信システムでは、最大クラスタ数が3以上の場合でも、クリッピングと離散配置を切り替えできる。
<変形例2>
無線通信システムでは、送信装置及び受信装置のいずれか一方又は両方で、複数アンテナを用いたMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送による通信を行ってもよい。
図11は、変形例2に係る無線通信システムの一例を示す概略図である。図11の無線通信システムでは、第1の送信装置1a−1及び第2の送信装置1a−2(各々が送信装置1a)と受信装置2aとが複数のアンテナを備える点が図4の無線通信システムと異なる。
以下、第1の送信装置1−1a及び第2の送信装置1−2a各々を送信装置1aとも称し、受信装置2を受信装置2aとも称する。
[送信装置の構成]
図12は、本変形例に係る送信装置1aの構成の一例を示す概略ブロック図である。送信装置1aは、制御情報受信部100、クリッピング/離散配置切替部11、符号化部120−1〜C、変調部121−1〜C、レイヤマッピング部130a、DFT部122−1〜L、プリコーディング部131a、クリッピング部123−1〜T、マッピング部124−1〜T、IFFT部125−1〜T、参照信号生成部126、参照信号多重部127−1〜T、送信処理部128−1〜T、及び送信アンテナ129−1〜Tを備える。ここでCはコードワード数、Lは同時に伝送されるストリーム数を示すランク(Rank、レイヤ数とも称される)、Tは送信アンテナ数を示している。
クリッピング/離散配置切替部11、符号化部120−1〜C、変調部121−1〜C、DFT部122−1〜L、クリッピング部123−1〜T、マッピング部124−1〜T、IFFT部125−1〜T、参照信号多重部127−1〜T、送信処理部128−1〜T、及び送信アンテナ129−1〜Tが行う処理は、それぞれ、符号化部120、変調部121、DFT部122、クリッピング部123、マッピング部124、IFFT部125、参照信号多重部127、送信処理部128、及び送信アンテナ129と同一であるため説明を省略する。
制御情報受信部100は、受信装置より通知された制御情報を受信し、該制御情報のうち符号化率情報を符号化部120−1〜Cへ、変調方式情報を変調部121−1〜Cへ、ランク情報をレイヤマッピング部130aへ、割当情報をクリッピング/離散配置切替部11及びマッピング部124へそれぞれ出力する。
レイヤマッピング部130aは、変調部121−1〜Cより入力された変調信号を、制御情報受信部100はより入力されたランク情報が示すランクLに応じて、各レイヤにマッピングする。レイヤマッピング部130aは、レイヤl(l=1〜L)にマッピングした変調信号を、DFT部122−lへ出力する。
プリコーディング部131aは、ランク情報が示すランクLが送信装置1aの送信アンテナ数Tを下回る場合には、DFT部122−1〜Lより入力された信号に対して、予め定義されたプリコーディング行列を乗算する。図13に、プリコーディング行列の一例を示す。ここでは、送信アンテナ数が2の場合を一例として示している。Number of layers υがレイヤ数すなわちランクであり、1の場合は、2本の送信アンテナを用いて1ストリーム、2の場合は2ストリームの信号を送信する。Codebook indexは、移動局装置にどの行列を使用するかを通知する際のインデックスである。ただし用意されるプリコーディング行列の候補は図13に限らず、異なる数のプリコーディング行列が用意されてもよい。
ここでは、ランク1のプレコーディング行列を使用する場合を説明する。ランク1では、次式のように1ストリームの送信信号に対して図13で表されるプレコーディング行列wを乗算して送信するため、k番目の周波数における受信信号は、次式(7)のように表される。
Figure 2012175335
ただし、S(k)は、k番目の周波数領域の複素数で表される送信信号の振幅、η(k)は隣接セルからの干渉を含む雑音、R(k)は受信信号の振幅、wは図13で表されるレイヤ数1のプレコーディング行列から選択されたいずれか1つの行列である。また、h(k)は1×2で表される伝搬路行列であり、次式(8)で表される。
Figure 2012175335
ただし、h(k)は第1の送信アンテナから受信アンテナへのk番目の周波数の複素数で表される伝搬路特性、h(k)はk番目の周波数の複素数で表される第2の送信アンテナから受信アンテナへの伝搬路特性である。したがって、このように表されるk番目の周波数の電力利得は、次式(9)のように表される。
Figure 2012175335
ただし、P(k)はk番目の周波数における実数で表される送信信号に対する電力利得を表す。受信装置は式(3)に基づいて、周波数割当を決定する。
図12に戻って、プリコーディング部131aは、プリコーディングを行った信号のうち送信アンテナ129−t(t=1〜T)に配置する信号を、クリッピング部123−tに出力する。これにより、無線通信システムでは、複数の送信アンテナ間でダイバーシチ効果を得ることができる。
一方、プリコーディング部131aは、ランク情報が示すランクLが送信装置1aの送信アンテナ数Tが同じ又は上回る場合には、DFT部122−lより入力された信号をクリッピング部123−lに出力する。
参照信号生成部126は、複数の送信アンテナから送信された参照信号を受信装置において分離可能となるよう生成した後、参照信号多重部127−1〜Cへ出力する。
[受信装置の構成]
図14は、本変形例に係る受信装置2aの構成の一例を示す概略ブロック図である。受信装置2aは、スケジューリング部200、制御情報生成部201、制御情報送信部202、クリッピング/離散配置判定部21、バッファ220、受信アンテナ221−1〜R、受信処理部222−1〜R、参照信号分離部223−1〜R、FFT部224−1〜R、伝搬路推定部225、デマッピング部226−1〜R、伝搬路乗算部230、キャンセル部231−1〜R、MIMO分離/合成部232a、IDFT部233−1〜L、レイヤデマッピング部238a、復調部234−1〜C、復号部235−1〜C、レプリカ生成部236、DFT部237−1〜L、判定部240−1〜Cを備える。ここで、Rは受信装置が備える受信アンテナ数を示す。また、破線内のブロックにおいては送信装置1a毎に処理が行われ、各々の送信したデータが受信データとして復元される。
スケジューリング部200、制御情報生成部201、制御情報送信部202、クリッピング/離散配置判定部21、バッファ220、受信アンテナ221−1〜R、受信処理部222−1〜R、参照信号分離部223−1〜R、FFT部224−1〜R、デマッピング部226−1〜R、キャンセル部231−1〜R、IDFT部233−1〜L、復調部234−1〜C、復号部235−1〜C、DFT部237−1〜L、判定部240−1〜Cがが行う処理は、それぞれ、スケジューリング部200、制御情報生成部201、制御情報送信部202、クリッピング/離散配置判定部21、バッファ220、受信アンテナ221、受信処理部222、参照信号分離部223、FFT部224、デマッピング部226、キャンセル部231、IDFT部233、復調部234、復号部235、DFT部、判定部240と同一であるため説明を省略する。
伝搬路推定部225は、参照信号分離部223−r(r=1〜R)より入力された受信アンテナ221−r毎の参照信号とバッファ220より入力された割当情報を用いて、送信装置1aの各送信アンテナ129−1〜Tから受信装置2aの各受信アンテナ221−1〜Rに到る伝搬路の周波数応答の推定値(伝搬路推定値)を算出する。伝搬路推定部225は、送信装置1毎に、バッファ220より入力された判定値kclipの値が「0」であるか、「1」であるかを判定し、判定結果に応じて、次の処理を行う。
判定値kclipの値が「0」の場合、伝搬路推定部225は、算出した伝搬路推定値の伝搬行列を示す情報を、MIMO分離/合成部232a及び伝搬路乗算部230へ出力する。伝搬行列とは、送信アンテナ129−tから受信アンテナ221−rに到る伝搬路推定値をr行t列に持つ、行列である。
一方、判定値kclipの値が「1」の場合、伝搬路推定部225は、バッファ220より入力された割当情報を用いて、クリッピング位置(クラスタ間リソース)に相当する周波数応答をゼロとした伝搬路推定値の伝搬行列を示す情報を、MIMO分離/合成部232a及び伝搬路乗算部230へ出力する。つまり、受信装置2は、判定値kclipの値が「1」の場合、周波数クリッピングされたスペクトルが周波数応答が皆無であった為に欠落したとみなし受信処理を行う。
伝搬路乗算部230は、DFT部237−1〜Lから入力されたレイヤ毎のレプリカ信号に対し、伝搬路推定部225から入力された伝搬路推定値を乗算することで、各受信アンテナ221−rのレプリカ信号を生成する。伝搬路乗算部230は、生成した受信アンテナ221−rのレプリカ信号を、キャンセル部231−rへ出力する。
MIMO分離/合成部232aは、キャンセル部231−1〜Rより入力された信号、伝搬路推定部225より入力された情報が示す伝搬行列、及びレプリカ生成部236より入力されたソフトレプリカを用いて、レイヤ毎の信号の復元・合成を行う。MIMO分離/合成部232aは、復元・合成後のレイヤlの信号をIDFT部233−lへ出力する。
レイヤデマッピング部238aは、IDFT部233−lより入力された信号に、及びレプリカ生成部236より入力されたレイヤlのソフトレプリカを加算することで、各レイヤlの希望信号を復元する。レイヤデマッピング部238aは、復元したレイヤlの信号(希望信号)を、レイヤマッピング部130aと逆のマッピングをすることで、コードワードc(c=1〜C)毎の信号に分離する。レイヤデマッピング部238aは、分離後のコードワードcの信号を、復調部234−cへ出力する。
レプリカ生成部236は、復号部235より入力されたビット系列に対して、送信装置1aの符号化部120、変調部121、レイヤマッピング部130aと同じ処理を行うことで、レイヤ1〜Lのソフトレプリカを生成する。レプリカ生成部236は、生成したレイヤ1〜Lのソフトレプリカをレイヤデマッピング部238aへ出力し、レイヤlのソフトレプリカをDFT部237−lへ出力する。
このように、本実施形態では、無線通信システムが、MIMO伝送による通信を行う場合でも、周波数クリッピングを行うか否かを示す情報を送信しなくても、周波数クリッピングを行うか否かを判定でき、伝送効率の低減を防止しつつ、周波数クリッピングを行うことができる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。
第2の実施形態に係る無線通信システムでは、送信装置1bと受信装置2bの双方で既知の情報を用いて、クリッピング率の閾値Rlimitを変更する。ここで、双方における既知の情報とは、送信装置1b及び受信装置2b間で通知される制御情報のうち、変調方式及び誤り訂正符号の符号化率の組み合わせを示すMCSに基づいて閾値を決定する場合について説明する。しかし、本発明はこれに限らず、他の情報に基づいて、閾値Rlimitを変更しても良い。また、送信装置1b又は受信装置2bのいずれかあるいは両方は、クリッピング率の閾値Rlimitを示す情報を、通信相手に通知しても良い。
上記第1の実施形態において、無線通信システムでは、閾値Rlimitの一例として、式(2)を満たす閾値Rlimitを用いることを説明した。ここで、離散配置を用いた場合のフレーム誤り率の期待値E(FER)、及びクリッピング率Rclipのクリッピングを用いた場合のフレーム誤り率の期待値E(FER(Rclip))は、変調方式や誤り訂正の符号化率等の通信パラメータによって異なる値をとる。特に、クリッピングを用いた際のフレーム誤り率は、高い変調方式や符号化率を用いた際に、ターボ等化技術において使用されるレプリカの信頼性が低下するため、クリッピングされたスペクトルの復元が難しくなり、離散配置における誤り率に比べ劣化は大きくなることもある。
第2の実施形態では、無線通信システムでは、許容されるクリッピング率、すなわち離散配置とクリッピングを切り替える閾値Rlimitを多値の変調方式や高い符号化率であるほど低い値に設定する。
閾値Rlimitの設定基準の一例としては、MCSインデックスIMCSを用いた際に、クリッピングによるフレーム誤り率の劣化量が一定値以内となるようなクリッピング率を用いて良い。すなわちMCSをIMCS、クリッピング率をRclipの時に、許容されるフレーム誤り率FERallowを満たすための所要SNRをSNR(FERallow,IMCS,Rclip)とすると次式(10)により、Rlimitは設定される。
Figure 2012175335
ここで、Dは許容される所要SNRの劣化量であり、予め定められた値であるが、必要に応じて任意の値が設定されて良い。また、送信装置1b又は受信装置2bのいずれかあるいは両方は、このDを、クリッピング率の閾値Rlimitを、通信相手に通知しても良い。
また、閾値Rlimitの設定基準の別の一例としては、MCSインデックスIMCSを用いた際に、クリッピングによるスループットの期待値が離散配置によるスループットの期待値より良好となるようなクリッピング率を用いても良い。ただし、最適なMCSがクリッピングを用いた場合と離散配置を用いた場合で異なることを想定し、MCS=IMCSを用いて周波数クリッピングを行った際のスループットの期待値が任意のMCSを用いて離散配置を行った際のスループットより良好となるようなクリッピング率をMCSがIMCSである場合の閾値Rlimitと定めても良い。
図15は、本発明の第2の実施形態に係る閾値テーブルの一例を示す概略図である。閾値テーブルは、MCSインデックスIMCSと閾値Rlimitを対応させたテーブルである。
図15において、値が0〜2のIMCSは、変調方式QPSKに対応しており、それぞれ誤り訂正の符号化率を1/2、2/3、3/4とする場合のインデックスである。
値が3〜4のIMCSは、調方式16QAMに対応しており、それぞれ誤り訂正の符号化率を1/2、2/3、3/4とする場合のインデックスである。この6つのMCSインデックス0〜5に対し、閾値Rlimitが与えられ、それぞれ0.3、0.25、0.2、0.1、0.05、0としている。
例えば、変調方式がQPSKで符号化率1/2であるIMCS=0である場合は、Rlimit=0.3となりクリッピング率が0.3以内であれば周波数クリッピングが許容されることになる。また、例えば、変調方式が16QAMで符号化率3/4であるIMCS=5である場合は、Rlimit=0となり周波数クリッピングが許容されないことになる。
図15は、IMCSインデックスの値が大きくなるほど閾値Rlimitの値が小さくなることを示し、IMCSインデックスの値が小さくなるほど閾値Rlimitの値が大きくなることを示す。また、図15は、変調シンボルが多くなるほど閾値Rlimitの値が小さくなることを示し、変調シンボルが少なくなるほど閾値Rlimitの値が大きくなることを示す。また、図15は、符号化率が大きくなるほど閾値Rlimitの値が小さくなることを示し、符号化率が小さくなるほど閾値Rlimitの値が大きくなることを示す。
[送信装置の構成]
図16は、本実施形態に係る送信装置1bの構成の一例を示す概略ブロック図である。送信装置1bは、図5の送信装置1のクリッピング/離散配置切替部11がクリッピング/離散配置切替部11bに代わっている点が異なる。具体的には、クリッピング/離散配置切替部11bには、制御情報受信部100より割当情報に加えてMCS情報が入力される。図16の送信装置1bにおいて、その他の構成については図5の送信装置1と同一の処理が行われるため、同一の符号を付し、その処理の説明を省略する。
図17は、本実施形態に係るクリッピング/離散配置切替部11bの構成の一例を示す概略ブロック図である。クリッピング/離散配置切替部11bは、閾値決定部112b、割当判定部110b、クリッピング判定部111bを備える。
閾値決定部112bは、図11に示すようなMCSのインデックス(IMCS)と閾値(Rlimit)を対応させた閾値テーブルを記憶する。閾値決定部112bは、記憶する閾値テーブルと図12の制御情報受信部100より入力されたMCS情報に基づいて閾値Rlimit(IMCS)を決定し、決定した閾値Rlimit(IMCS)をクリッピング判定部111bへ出力する。
割当判定部110bは、図6の割当判定部110と同様の処理を行うので、説明は省略する。
クリッピング判定部111bは、図6のクリッピング判定部111と同様に、図7に示すフローチャートの処理を行うことにより周波数クリッピングを行うか否かの判定を行う。ただし、クリッピング判定部111bは、図7のステップS103で閾値Rlimitに代えて、閾値決定部112bより入力されたRlimit(IMCS)を用いる。
具体的には、クリッピング判定部111bは、以下の動作を行うこととなる。クリッピング判定部111bは、割当リソース数Nallocとクラスタ間リソース数Nintを割当判定部110bより取得した後、周波数クリッピングを行った場合のクリッピング率Rclipを式(1)により算出する。
クリッピング判定部111bは、Rclip>Rlimit(IMCS)(クリッピング率が閾値を超過)となる場合、及びRclip=0(割当が連続配置)となる場合には周波数クリッピングを行わないものと判定する。この場合、クリッピング判定部111bは、DFTサイズNDFTにNallocの値を代入し、クリッピング数Nclipに「0」を代入する。
クリッピング判定部111bは、その他の場合には周波数クリッピングを行うものと判定し、DFTサイズNDFTをNalloc+Nintの値を代入し、クリッピング数NclipにNintの値を代入する。
クリッピング判定部111bは、DFTサイズNDFTを示すDFTサイズ情報をDFT部122へ出力し、クリッピング数Nclipをクリッピング部123へ出力して処理を終了する。ただし、DFT部122への出力とクリッピング部123への出力との順序は、逆としても良い。
クリッピング/離散配置切替部11bは、以上の様な処理を行うことにより、MCS毎に異なる閾値を用いて離散配置による伝送と周波数クリッピングによる伝送を適切に切り替えることが可能となる。
[受信装置の構成]
図18は、本実施形態に係る受信装置2bの構成の一例を示す概略ブロック図である。破線で囲まれる個所は同様の処理が送信装置1b毎に並行して行われることを示している。
破線内の構成(ブロック)においては送信装置1b毎に処理が行われ、送信装置1b各々の送信したデータが受信データとして復元される。
受信装置2bは、図8の受信装置2がさらにMCS決定部203bを備え、クリッピング/離散配置判定部21がクリッピング/離散配置判定部21bに代わっている点で異なる。図18の受信装置2bにおいて、その他の構成については図8の受信装置2と同一の処理が行われるため、同一の符号を付し、その処理の説明を省略する。
MCS決定部203bは、スケジューリング部200より入力された割当情報と伝搬路特性に基づいて、対応する送信装置1bが伝送に使用する帯域におけるSINR(Signal to Interference and Noise power Ratio)を推定する。MCS決定部203bは、推定したSINRに基づいて、伝送に最適な変調方式及び符号化率、すなわちMCSを決定する。MCS決定部203bは、決定したMCSを表すMCSインデックスIMCSを、クリッピング/離散配置判定部21b及び制御情報生成部201へ出力する。
クリッピング/離散配置判定部21bは、スケジューリング部200より入力された割当情報に基づいてDFTサイズを示すDFTサイズ情報を生成し、生成したDFTサイズ情報をIDFT部233およびDFT部237へ出力する。クリッピング/離散配置判定部21bは、スケジューリング部200より入力された割当情報、及びMCS決定部より入力されたMCSインデックスIMCSを用いて、送信装置1b各々からの受信信号が周波数クリッピングを行ったものであるか否かを判定する。クリッピング/離散配置判定部21bは、判定結果の判定値kclipをバッファ220へ出力する。
図19は、本実施形態に係るクリッピング/離散配置判定部21bの構成の一例を示す概略ブロック図である。クリッピング/離散配置判定部21bは、割当判定部210b、クリッピング判定部211b、閾値決定部212bを備える。
割当判定部210bは、図9の割当判定部210と同一の機能を有する。割当判定部210は、算出したNalloc、Nintを示す情報をクリッピング判定部111へ出力する。
閾値決定部112bは、図14の送信装置の閾値決定部112bと同一の閾値テーブル(図15)を記憶する。閾値決定部112bは、記憶する閾値テーブルとMCS決定部203bより入力されたMCSインデックスIMCSに基づいて閾値Rlimit(IMCS)を決定し、決定した閾値Rlimit(IMCS)をクリッピング判定部111へ出力する。
クリッピング判定部211bは、図9のクリッピング判定部211と同様に、図10に示すフローチャートの処理を行うことにより、送信装置1b各々からの受信信号が周波数クリッピングを行ったものであるか否かを判定する。ただし、クリッピング判定部211bは、図10のステップS103で閾値Rlimitに代えて、閾値決定部112bより入力されたRlimit(IMCS)を用いる。
具体的には、クリッピング判定部211bは、以下の動作を行うこととなる。クリッピング判定部211bは、割当リソース数Nallocとクラスタ間リソース数Nintを割当判定部210bより取得した後、周波数クリッピングを行った場合のクリッピング率Rclipを式(1)により算出する。
クリッピング判定部211bは、Rclip>Rlimit(IMCS)(クリッピング率が閾値を超過)となる場合、及びRclip=0(割当が連続配置)となる場合には周波数クリッピングを行わないものと判定する。この場合、クリッピング判定部211bは、判定値kclipに「0」を代入し、DFTサイズNDFTにNallocの値を代入し、クリッピング数Nclipに「0」を代入する。
クリッピング判定部211bは、その他の場合には周波数クリッピングを行うものと判定し、判定値kclipに「1」を代入し、DFTサイズNDFTにNalloc+Nintの値を代入し、クリッピング数NclipにNintの値を代入する。
クリッピング判定部211bは、DFTサイズNDFTを示すDFTサイズ情報をDFT部122へ出力し、判定値kclip及びクリッピング数Nclipをクリッピング部123へ出力して処理を終了する。ただし、DFT部122への出力とクリッピング部123への出力との順序は、逆としても良い。
クリッピング/離散配置切替部11bは、以上の様な処理を行うことにより、MCS毎に異なる閾値を用いて離散配置による伝送と周波数クリッピングによる伝送を適切に切り替えることが可能となる。
なお、第2の実施形態においても、変形例1と同様に、最大クラスタ数を3以上とした場合に、クリッピング率Rclipを式(6)により算出してもよい。これにより、無線通信システムでは、最大クラスタ数を3以上とした場合でも、離散配置による伝送と周波数クリッピングによる伝送を適切に切り替えることが可能となる。
[変形例3]
以上では、MCSの値によって、周波数クリッピングを行うか否かを決定する閾値Rlimitを設定する場合について説明をしたが、MCSの様に伝送品質に影響を与える情報が用いることで同様の効果を得ることができる。さらに、送信装置と受信装置の双方で既知である情報を用いて、閾値Rlimitを設定することで制御情報の増加を防止し、伝送効率を低下させずに離散配置による伝送と周波数クリッピングによる伝送を切り替えることが可能となる。
変形例3として、MIMO伝送においては同時に送信を行うストリーム数を示す情報であるランクに応じて閾値を変更する場合について説明する。MIMO伝送においては送信アンテナ数よりランクの値が小さい場合、同時に送信可能なストリーム数がランクの値に制限される。一方で、送信装置においては、プリコーディング処理を適用することが可能となり、送信ダイバーシチ効果により誤り率が改善される。よって、送信アンテナ数に対してランクが低い値であるほどクリッピング率が高い場合でも信号の復元が可能となる。
本変形例に係る無線通信システムでは、送信アンテナ数に対してランクが低い値であるほど周波数クリッピングにおけるクリッピング率の閾値を高く設定する。
図20は、変形例3に係る閾値テーブルの一例を示す概略図である。閾値テーブルは、ランクLと閾値Rlimitを対応させた閾値テーブルである。この閾値テーブルは、本実施形態に係る送信装置1cが備えるアンテナ数が4本(ランクの最大値を4)の場合の一例である。閾値テーブルでは、L=1である場合に閾値Rlimit=0.4であり、L=2の場合にRlimit=0.35、L=3の場合にRlimit=0.28、そしてL=4の場合にRlimit=0.2である。
図20は、ランクLの値が小さくなるほど閾値Rlimitの値が小さくなることを示し、ランクLの値が大きくなるほど閾値Rlimitの値が大きくなることを示す。
ただし、送信装置1c及び受信装置2cは、各ランクにおいて設定される閾値の値を、必要となる伝送品質に応じて設定しても良い。例えば、この様なテーブルを送信装置1c及び受信装置2cの双方に備え、制御情報としてランク情報を受信装置2cから送信装置1cに通知することで、周波数クリッピングを適用する際の閾値に同じ値を設定することができる。
[送信装置の構成]
図21は、本変形例に係る送信装置1cの構成の一例を示す概略ブロック図である。送信装置1cは、図12の送信装置1bのクリッピング/離散配置切替部11bがクリッピング/離散配置切替部11cに代わっている点が異なる。具体的には、クリッピング/離散配置切替部11cには、制御情報受信部100より割当情報に加えてランク情報が入力される。図21の送信装置1cにおいて、その他の構成については図12の送信装置1bと同一の処理が行われるため、同一の符号を付し、その処理の説明を省略する。
図22は、本変形例に係るクリッピング/離散配置切替部11cの構成の一例を示す概略ブロック図である。クリッピング/離散配置切替部11cは、閾値決定部112c、割当判定部110c、クリッピング判定部111cを備える。
閾値決定部112cは、図20に示すようなランク(L)と閾値(Rlimit)を対応させた閾値テーブルを記憶する。閾値決定部112cは、記憶する閾値テーブルと図21の制御情報受信部100より入力されたランク情報に基づいて閾値Rlimit(L)を決定し、決定した閾値Rlimit(L)をクリッピング判定部111cへ出力する。
割当判定部110cは、図6の割当判定部110と同様の処理を行うので、説明は省略する。
クリッピング判定部111cは、図6のクリッピング判定部111と同様に、図7に示すフローチャートの処理を行うことにより周波数クリッピングを行うか否かの判定を行う。ただし、クリッピング判定部111cは、図7のステップS103で閾値Rlimitに代えて、閾値決定部112cより入力されたRlimit(L)を用いる。
具体的には、クリッピング判定部111cは、以下の動作を行うこととなる。クリッピング判定部111cは、割当リソース数Nallocとクラスタ間リソース数Nintを割当判定部110cより取得した後、周波数クリッピングを行った場合のクリッピング率Rclipを式(1)により算出する。
クリッピング判定部111cは、Rclip>Rlimit(L)(クリッピング率が閾値を超過)となる場合、及びRclip=0(割当が連続配置)となる場合には周波数クリッピングを行わないものと判定する。この場合、クリッピング判定部111cは、DFTサイズNDFTにNallocの値を代入し、クリッピング数Nclipに「0」を代入する。
クリッピング判定部111cは、その他の場合には周波数クリッピングを行うものと判定し、DFTサイズNDFTをNalloc+Nintの値を代入し、クリッピング数NclipにNintの値を代入する。
クリッピング判定部111cは、DFTサイズNDFTを示すDFTサイズ情報をDFT部122へ出力し、クリッピング数Nclipをクリッピング部123へ出力して処理を終了する。ただし、DFT部122への出力とクリッピング部123への出力との順序は、逆としても良い。
クリッピング/離散配置切替部11cは、以上の様な処理を行うことにより、ランク毎に異なる閾値を用いて離散配置による伝送と周波数クリッピングによる伝送を適切に切り替えることが可能となる。
[受信装置の構成]
図23は、本変形例に係る受信装置2cの構成の一例を示す概略ブロック図である。破線で囲まれる個所は同様の処理が送信装置1c毎に並行して行われることを示している。
破線内の構成(ブロック)においては送信装置1c毎に処理が行われ、送信装置1c各々の送信したデータが受信データとして復元される。
受信装置2cは、図14の受信装置2aがさらにランク決定部203cを備え、クリッピング/離散配置判定部21aがクリッピング/離散配置判定部21cに代わっている点で異なる。図23の受信装置2cにおいて、その他の構成については図14の受信装置2aと同一の処理が行われるため、同一の符号を付し、その処理の説明を省略する。
ランク決定部203cは、スケジューリング部200より入力された割当情報と伝搬路特性に基づいて、対応する送信装置1cが伝送に使用する帯域におけるSINR(Signal to Interference and Noise power Ratio)を推定する。ランク決定部203cは、推定したSINRに基づいて、伝送に最適な変調方式及び符号化率、すなわちランクLを決定する。MCS決定部203bは、決定したランクLを示すランク情報を、クリッピング/離散配置判定部21c及び制御情報生成部201へ出力する。
クリッピング/離散配置判定部21cは、スケジューリング部200より入力された割当情報に基づいてDFTサイズを示すDFTサイズ情報を生成し、生成したDFTサイズ情報をIDFT部233へ出力する。クリッピング/離散配置判定部21cは、スケジューリング部200より入力される割当情報、及びランク決定部より入力されるランク情報が示すランクLを用いて、送信装置1c各々からの受信信号が周波数クリッピングを行ったものであるか否かを判定する。クリッピング/離散配置判定部21cは、判定結果の判定値kclipをバッファ220へ出力する。
図24は、本変形例に係るクリッピング/離散配置判定部21cの構成の一例を示す概略ブロック図である。クリッピング/離散配置判定部21cは、割当判定部210c、クリッピング判定部211c、閾値決定部212cを備える。
割当判定部210cは、図9の割当判定部210と同一の機能を有する。割当判定部210cは、算出したNalloc、Nintを示す情報をクリッピング判定部111へ出力する。
閾値決定部212cは、図14の送信装置の閾値決定部112cと同一の閾値テーブル(図15)を記憶する。閾値決定部212cは、記憶する閾値テーブルとMCS決定部203bより入力されたランク情報が示すランクLに基づいて閾値Rlimit(L)を決定し、決定した閾値Rlimit(L)をクリッピング判定部111へ出力する。
クリッピング判定部211cは、図9のクリッピング判定部211と同様に、図10に示すフローチャートの処理を行うことにより、送信装置1c各々からの受信信号が周波数クリッピングを行ったものであるか否かを判定する。ただし、クリッピング判定部211cは、図10のステップS103で閾値Rlimitに代えて、閾値決定部212cより入力されたRlimit(L)を用いる。
具体的には、クリッピング判定部211cは、以下の動作を行うこととなる。クリッピング判定部211cは、割当リソース数Nallocとクラスタ間リソース数Nintを割当判定部210cより取得した後、周波数クリッピングを行った場合のクリッピング率Rclipを式(1)により算出する。
クリッピング判定部211cは、Rclip>Rlimit(L)(クリッピング率が閾値を超過)となる場合、及びRclip=0(割当が連続配置)となる場合には周波数クリッピングを行わないものと判定する。この場合、クリッピング判定部211cは、判定値kclipに「0」を代入し、DFTサイズNDFTにNallocの値を代入し、クリッピング数Nclipに「0」を代入する。
クリッピング判定部211cは、その他の場合には周波数クリッピングを行うものと判定し、判定値kclipに「1」を代入し、DFTサイズNDFTをNalloc+Nintの値を代入し、クリッピング数NclipにNintの値を代入する。
クリッピング判定部211cは、DFTサイズNDFTを示すDFTサイズ情報をDFT部122へ出力し、判定値kclip及びクリッピング数Nclipをクリッピング部123へ出力して処理を終了する。ただし、DFT部122への出力とクリッピング部123への出力との順序は、逆としても良い。
クリッピング/離散配置切替部11cは、以上の様な処理を行うことにより、ランク毎に異なる閾値を用いて離散配置による伝送と周波数クリッピングによる伝送を適切に切り替えることが可能となる。
以上、本実施形態によれば、離散配置とクリッピング技術が共存する無線通信システムを実現することができ、かつ送信装置と受信装置で既知の情報を用いることにより、クリッピングと離散配置を適切に切り替え、スループットを改善することができる。
ただし、本実施形態では、例としてMCSにより閾値を定める場合、及び変形例としてMIMO伝送におけるランクにより閾値を定める場合を示したが、これらの閾値決定法は組み合わされても同様の効果を得ることができる。すなわち周波数クリッピングを行うかを判定する為の閾値はMCS及びランクの2つの情報から決定されて良い。
(第3の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第3の実施形態について詳しく説明する。
上記各実施形態では、最大クラスタ数を2とし、2つのクラスタのクラスタ間に対して周波数クリッピングを行った場合のクリッピング率が定められた閾値以下となる場合にのみクリッピング処理を行う場合の一例を説明した。また、一例として、最大クラスタ数を3以上とした場合における同様の処理を行う場合について説明した。
本実施形態では、最大クラスタ数が3以上である場合において、無線通信システムが、一部のスペクトルで周波数クリッピングを行い、他のスペクトルでは周波数クリッピングを行わずに離散配置する場合について説明する。以下の一例では、最大クラスタ数が3以上である場合において、無線通信システムは、帯域幅が最も狭いクラスタ間のみに対し周波数クリッピングを適用することを想定しクリッピングと離散配置を切り替える。
これにより、無線通信システムでは、クラスタの分割数が多い場合、通常システム帯域の広範囲にわたって分散的に割り当てられることからクラスタ間の全てを周波数クリッピングした場合にクリッピング率が高くなり、閾値を超えることで周波数クリッピングが適用されない場合が増加することを防止できる。本実施形態に係る無線通信システムでは、周波数クリッピングを行うか否かをスペクトル全体で判定する場合と比較して、周波数クリッピングを行うと判定する場合が多くなる場合もあり、伝送効率を増加できる。
最大クラスタ数をNCLとした場合、送信装置1d及び受信装置2dでは、割当情報を用いて各クラスタの割当開始位置Istart(n)とIend(n)(ただし1≦n≦NCL)が認識される。この時、n番目のクラスタの帯域幅N(n)はN(n)=Iend(n)−Istart(n)+1(ただし1≦n≦NCL)で表わされ、クラスタリソース数の合計Nallocは次式(11)で表わされる。
Figure 2012175335
また、n番目のクラスタとn+1番目のクラスタ間の帯域幅Nint(n)はNint(n)=Iend(n+1)−Istart(n)−1(ただし1≦n≦NCL−1)で表わされる。ここで、NCL−1個のNint(n)のうち値が最小のものをmin(Nint(n))で表すと、最も帯域の狭いクラスタ間のみを周波数クリッピングした場合のDFTサイズはNalloc+min(Nint(n))となる。また、周波数クリッピング後の割当リソース数はNallocであることから、クリッピング率Rclipは次式(12)で表わされる。
Figure 2012175335
送信装置1d及び受信装置2dは、算出したRclipと予め記憶している閾値Rlimitを比較し、比較の結果が「Rlimit<Rclip」であった場合には、離散配置に対する処理を行うことを決定する。送信装置1d及び受信装置2dは、比較の結果が「Rlimit≧Rclip」であった場合には、一部のスペクトルで周波数クリッピングに対する処理、他のスペクトルで離散配置に対する処理を行うことを決定する。
ただし、本実施形態に係る無線通信システムでは、周波数クリッピングはクラスタ間が最も狭い帯域にのみ適用されるものとし、その他のクラスタ間についてはスペクトルの生成・配置は行わず離散配置を行う。また、無線通信システムでは、クラスタ間の帯域幅が最小となるものが複数存在する場合には、あらかじめ定義されていれば該複数のクラスタ間のうち周波数の低い帯域を周波数クリッピングに用いても良いし、周波数の高い帯域を周波数クリッピングに用いても良い。ただし、どちらのクラスタ間を周波数クリッピングに用いるかの定義は、送信装置1dと受信装置2dで共通に定められている。
図25は、本発明の第3の実施形態に係るスペクトルの配置の一例を示す概略図である。 図25は、周波数クリッピングと離散配置の切り替えにおける一例を示す。
図25では、帯域幅がそれぞれN(1)=3RBG、N(2)=2RBG、N(3)=4RBGである第1〜第3のクラスタが存在する。また、図25では、第1のクラスタと第2のクラスタのクラスタ間の帯域幅はNint(1)=1RBG、第2のクラスタと第3のクラスタの帯域幅をNint(2)=3RBGである。
クラスタ間の帯域幅のうち最小のものはNint(1)であるため、クリッピングする帯域幅は1RBGとしてクリッピング率Rlimitを算出する。ここでDFTにより生成される周波数領域信号の帯域幅は、割当帯域幅の合計であるN(1)+N(2)+N(3)=3+2+4=9(RBG)にクリッピング帯域幅1RBGを加えた10RBGとなり、式(12)よりRlimit=1/10=0.1となる。よってあらかじめ定められた閾値が0.1以上であった場合は1RBGのクリッピングが行われ、閾値が0.1未満であった場合には周波数クリッピングを行わずに離散配置のみが行われる。
[送信装置の構成]
本実施形態における送信装置1dでは、クリッピング/離散配置切替部11d以外の構成が、第1の実施形態における図5の送信装置1の構成と同じである。以下では、クリッピング/離散配置切替部11dについて説明し、それ以外の構成については説明を省略する。
クリッピング/離散配置切替部11dは、制御情報受信部100より入力された割当情報に基づいてDFTサイズを示すDFTサイズ情報を生成し、生成したDFTサイズ情報をDFT部122に出力する。クリッピング/離散配置切替部11は、制御情報受信部100より入力された割当情報に基づいてクリッピング制御情報を生成し、生成したクリッピング制御情報をクリッピング部123に出力する。
図26は、本実施形態に係るクリッピング/離散配置切替部11dの構成の一例を示す概略ブロック図である。クリッピング/離散配置切替部11dは、割当判定部110d、クリッピング判定部111dを備える。
割当判定部110dは、離散配置の割当情報と判定した場合には、制御情報受信部100より入力された割当情報から全クラスタの合計リソース数Nalloc(式(11))と、複数のクラスタ間リソース数Nint(n)のうち最小値をとるNint(nmin)=min(Nint(n))を算出する。割当判定部110dは、連続配置の割当情報と判定した場合には、その割当情報に含まれる2つの割当インデックス情報を用いて、Nalloc=I1 end−I1 start+1を算出し、Nint=0とする。
割当判定部110dは、算出したNalloc、Nintを示す情報をクリッピング判定部111へ出力する。
また、割当判定部110はd、次式(13)を用いて、インデックスNstartを算出する。割当判定部110dは、算出したNstartを示す情報をクリッピング部123へ出力する。
Figure 2012175335
クリッピング判定部111dは、図6のクリッピング判定部111と同様に、図7に示すフローチャートの処理を行うことにより周波数クリッピングを行うか否かの判定を行う。ただし、クリッピング判定部111dは、図7のステップS102で、式(12)を用いて、クリッピング率Rclipを算出する。また、クリッピング判定部111dは、図7のステップS103で、式(12)を用いて算出したクリッピング率Rclipを用いる。
[受信装置の構成]
本実施形態における受信装置2dでは、クリッピング/離散配置判定部21d以外の構成が、第1の実施形態における図8の受信装置2の構成と同じである。以下では、クリッピング/離散配置判定部21dについて説明し、それ以外の構成については説明を省略する。
図27は、本実施形態に係るクリッピング/離散配置判定部21dの構成の一例を示す概略ブロック図である。クリッピング/離散配置判定部21dは、割当判定部210d、クリッピング判定部211dを備える。
割当判定部210dは、図8のスケジューリング部200より入力された割当情報を用いて、図26における割当判定部110dと同じ式を用いて、Nalloc及びNint(nmin)を算出する。割当判定部210dは、算出したNalloc、Nint(nmin)を示す情報をクリッピング判定部111dへ出力する。
クリッピング判定部211dは、図9のクリッピング判定部211と同様に、図10に示すフローチャートの処理を行うことにより、送信装置1d各々からの受信信号の一部又は全部が周波数クリッピングを行ったものであるか否かを判定する。ただし、クリッピング判定部211dは、図10のステップS202で、式(12)を用いて、クリッピング率Rclipを算出する。また、クリッピング判定部211dは、図10のステップS203で、式(12)を用いて算出したクリッピング率Rclipを用いる。
具体的には、クリッピング判定部211dは、以下の動作を行うこととなる。クリッピング判定部211dは、割当リソース数Nallocとクラスタ間リソース数Nint(nmin)を割当判定部210dより取得した後、周波数クリッピングを行った場合のクリッピング率Rclipを式(12)により算出する。
クリッピング判定部211dは、Rclip>Rlimit(クリッピング率が閾値を超過)となる場合、及びRclip=0(割当が連続配置)となる場合には周波数クリッピングを行わないものと判定する。この場合、クリッピング判定部211dは、判定値kclipに「0」を代入し、DFTサイズNDFTにNalloc+Nint(nmin)の値を代入し、クリッピング数NclipにNint(nmin)を代入する。
クリッピング判定部211dは、その他(Rclip>Rlimit以外)の場合には周波数クリッピングを行うものと判定し、判定値kclipに「1」を代入し、DFTサイズNDFTにNalloc+Σnint(n)の値を代入し、クリッピング数NclipにΣnint(n)の値を代入する。なお、Σnint(n)は、すべてのnについてNint(n)の和を取ることを表す。
クリッピング判定部211dは、DFTサイズNDFTを示すDFTサイズ情報をDFT部237へ出力し、判定値kclip及びクリッピング数Nclipをクリッピング部123へ出力して処理を終了する。ただし、DFT部237への出力とクリッピング部123への出力との順序は、逆としても良い。
このように、本実施形態によれば、離散配置と周波数クリッピングが共存する無線通信システムを実現することができ、無線通信システムでは、複数クラスタの割当情報を用いたクリッピング処理において過剰なクリッピング率が設定されることなく、適切に離散配置と周波数クリッピングを切り替えることが可能である。
なお、上記第3の実施形態では、割当情報が示す複数のクラスタ間のうち帯域が最も狭いクラスタ間のリソースのみにスペクトルの割当及びクリッピング処理を行う場合について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、第3の実施形態の変形例として、無線通信システムは、複数のクラスタ間のうち帯域の狭い2つ、もしくは2つより多いクラスタ間のリソースにクリッピングを適用してもよい。
なお、上記各実施形態において、インデックスは無線リソースを割当可能な帯域内で、周波数の低い順に何番目の割当単位であるかを示す値とした。しかし、本発明はこれに限らず、インデックスは、周波数の高い順に何番目の割当単位(リソース)であるかを示す値としてもよいし、順序付けをしなくてもよい。
また、上記各実施形態において、復号部235は、繰り返し処理の繰り返し回数(予め定められた回数M)を、送信装置1毎に異なった値に決定しても良いし、周波数クリッピングが行われたか否か(判定値kclipの値)に応じて異なった値に決定しても良い。例えば、復号部235は、回数Mを、判定値kclipの値が「1」の場合より、判定値kclipの値が「0」の場合の方が大きい値に決定しても良いし、小さい値に決定しても良い。例えば、前者の場合には、受信装置2は、周波数クリッピングが行われた場合に、行われない場合と比較して多くの回数、繰り返し処理を行うこととなる。また、復号部235は、回数Mを、クリッピング数Nclipに応じて決定してもよい。例えば、復号部235は、クリッピング数Nclipの値が大きい場合は、クリッピング数Nclipの値が小さい場合と比較して、回数Mを大きな値に決定しても良い。
また、上記各実施形態において、送信装置及び受信装置の一部又は全部の構成を、中継局装置に備えてもよい。
また、上記各実施形態において、無線通信システムでは、連続配置の場合に、2つのインデックス情報(I1 start、I1 end)を使用する場合について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、無線通信システムでは、n個のクラスタがある場合に、2n個のインデックス情報を使用し、連続配置の場合には、2個のインデックス(例えば、I1 start、I1 end)以外のインデックスを、予め定めた値(例えば「0」)としてもよい。この場合、無線通信システムの各装置は、2個のインデックス(例えば、I1 start、I1 end)以外のインデックスがすべて予め定めた値(例えば「0」)である場合に、連続配置と判定し、それ以外の場合には、離散配置と判定する。また、各装置は、連続配置か離散配置かを示す情報を通知し、その情報に基づいて、連続配置か離散配置かを判定してもよい。
また、上記各実施形態において、クリッピング部123は、予め定義されていればクリッピング位置をNに依らず、スペクトルの定められた位置としても良い。例えば、入力された周波数領域信号の高い周波数成分からNint個のリソースに相当するスペクトルを削除しサイズNallocの周波数領域信号として出力してよい。
なお、上記各実施形態において、送信装置1は、IFFT後の時間領域信号と参照信号を多重しているが、本発明はこれに限らず、周波数領域で多重しても良く、例えば、IFFT前の周波数領域信号と参照信号を多重しても良い。
なお、上記各実施形態では、クリッピングの判定を行った後にバッファ220に保管する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、受信装置2は、スケジューリング部200より出力された割当情報をバッファ220に保管し、バッファ220から出力された割当情報によりクリッピング判定部211により判定を行っても良い。また、クリッピング/離散配置判定部21における機能はデマッピング部226及び伝搬路推定部225が有し、バッファ220には割当情報のみが保管されても良い。
また、上記第3の実施形態において、送信装置1d及び受信装置2dは、算出したRclipと予め記憶している閾値Rlimitを比較し、比較の結果が「Rlimit≧Rclip」であった場合には、一部のスペクトル(例えば、クラスタ間の帯域幅が最小又は最大となる前後のクラスタのスペクトル)で離散配置に対する処理と、他のスペクトルで周波数クリッピングに対する処理を行ってもよい。
例えば、送信装置1d及び受信装置2dは、算出したRclipと予め記憶している閾値Rlimitを比較し、比較の結果が「Rlimit<Rclip」であった場合には、一部のスペクトルで周波数クリッピングに対する処理、他のスペクトルで離散配置に対する処理を行うことを決定する。送信装置1c及び受信装置2cは、比較の結果が「Rlimit≧Rclip」であった場合には、周波数クリッピングを行うことを決定する。
なお、上述した実施形態における送信装置1、1a、1b、1c、1d、受信装置2、2a、2b、2c、2dの一部をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、送信装置1、1a、1b、1c、1d又は受信装置2、2a、2b、2c、2dに内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における送信装置1、1a、1b、1c、1d及び受信装置2、2a、2b、2c、2dの一部、又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。送信装置1、1a、1b、1c、1d及び受信装置2、2a、2b、2c、2dの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1、1−1、1−2、1a、1a−1、1a−2、1b、1c、1d・・・送信装置、2、2a、2b、2c、2d・・・受信装置、100・・・制御情報受信部、11、11b、11c、11d・・・クリッピング/離散配置切替部、120、120−1〜C・・・符号化部、121、121−1〜C・・・変調部、122、122−1〜L・・・DFT部、123、123−1〜T・・・クリッピング部、124、124−1〜T・・・マッピング部、125、125−1〜T・・・IFFT部、126・・・参照信号生成部、127、127−1〜T・・・参照信号多重部、128、128−1〜T・・・送信処理部、129、129−1〜T・・・送信アンテナ、130a・・・レイヤマッピング部、131a・・・プリコーディング部、110、110b、110c、110d・・・割当判定部、111、111b、111c、111d・・・クリッピング判定部、112b、112c・・・閾値決定部、・・・、200・・・スケジューリング部、201・・・制御情報生成部、202・・・制御情報送信部、203b・・・MCS決定部、203c・・・ランク決定部、21、21b、21c、21d・・・クリッピング/離散配置判定部、220・・・バッファ、221、221−1〜R・・・受信アンテナ、222、222−1〜R・・・受信処理部、223、223−1〜R・・・参照信号分離部、224、224−1〜R・・FFT部、225・・・伝搬路推定部、226、226−1〜R・・・デマッピング部、230・・・伝搬路乗算部、231、231−1〜R・・・キャンセル部、232・・・等化部、232a・・・MIMO分離/合成部、233、233−1〜L・・・IDFT部、234、234−1〜C・・・復調部、235、235−1〜C・・・復号部、236・・・レプリカ生成部、237、237−1〜L・・・DFT部、238a・・・レイヤデマッピング部、240、240−1〜C・・・判定部、210、210b、210c、210d・・・割当判定部、211、211b、211c、211d・・・クリッピング判定部、212b、212c・・・閾値決定部

Claims (13)

  1. 信号を送信する第1の通信装置と、該信号を受信する第2の通信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置がデータの送信に用いる周波数帯域を示す制御情報を、前記第1の通信装置に送信し、
    前記第1の通信装置は、前記制御情報に基づいて、送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記制御情報は、第1の通信装置が送信する信号のスペクトルを、周波数において離散的に配置することを示す情報であることを特徴とする無線通信システム。
  3. 前記第1の通信装置は、前記制御情報が示す周波数帯域が所定の条件を満たすか否かに基づき、前記周波数クリッピングを行うか否かを決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記第1の通信装置は、前記制御情報が示す周波数帯域から算出可能なクリッピング率が閾値より小さい場合には周波数クリッピングを行うことを決定し、閾値より高い場合には周波数クリッピングを行わないことを決定することを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記クリッピング率は、前記制御情報が示す周波数帯域が、複数のクラスタに分割して割り当てられる離散配置であった場合に、クラスタ間となる帯域の全てをクリッピングによる欠落とみなした場合に算出される比率であることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記クリッピング率は、前記制御情報が示す周波数帯域が、複数のクラスタに分割して割り当てられる離散配置であった場合に、クラスタ間となる帯域のうち最もクラスタ間間隔が狭い帯域をクリッピングによる欠落とみなした場合に算出される比率であることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  7. 前記所定の閾値は、前記第1の通信装置と、前記第2の通信装置との間で共通に定められる一定値であることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  8. 前記所定の閾値は、前記第1の通信装置と、前記第2の通信装置との間で既知である情報に基づいて設定される値であることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  9. 前記既知の情報は、前記第1の通信装置が伝送の際に使用するMCS情報であることを特徴とする請求項8に記載の無線通信システム。
  10. 前記既知の情報は、前記第1の通信装置が伝送の際に使用するMIMOのランク情報であることを特徴とする請求項8に記載の無線通信システム。
  11. 信号を送信する第1の通信装置と、該信号を受信する第2の通信装置とを備える無線通信システムにおける無線通信方法において、
    前記第2の通信装置が、前記第1の通信装置がデータの送信に用いる周波数帯域を示す制御情報を、前記第1の通信装置に送信する過程と、
    前記第1の通信装置が、前記制御情報に基づいて、送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定する過程と、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  12. 信号を送信する送信装置において、
    前記送信装置がデータの送信に用いる周波数帯域を示す制御情報に基づいて、送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定することを特徴とする送信装置。
  13. 送信装置がデータの送信に用いる周波数帯域を示す制御情報に基づいて、前記送信装置が送信する信号の一部のスペクトルを削除する周波数クリッピングを行うか否かを決定することを特徴とするプロセッサ。
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