JP2012158035A - 液体吐出装置、制御装置、及び、プログラム - Google Patents

液体吐出装置、制御装置、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電源投入時に搬送経路内に存在する記録媒体を排出する構成において、記録媒体が液体吐出ヘッドの吐出面に接触するのを抑制する。
【解決手段】電源投入時に、装置の筐体内に用紙が残留している場合(S2:YES)、その用紙がヘッドの吐出面に対向する対向位置にあるか否かを判断する(S3)。対向位置に用紙がある場合(S3:YES)、用紙の変形量を推定する(S4)。変形量=大であれば(S5:YES)、用紙の搬送不可と判断して報知(S11)により手動除去を促す。変形量=中であれば(S6:YES)、ヘッドを退避位置に配置した状態で(S8)、排紙処理(S9)を行う。変形量=小であれば(S6:NO)、ヘッドの位置に関わらず、排紙処理(S9)を行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置、これに用いられる制御装置、及び、プログラムに関する。
特許文献1には、電源断によって装置の搬送経路内に残留した記録媒体(用紙)を、電源投入時に装置外に排出する電子写真複写機が開示されている。
特開平6−135597号公報
ところで、インク等の液体を吐出する液体吐出装置においては、電源断によって搬送経路内に残留した記録媒体が、液体の付着により変形している場合がある。変形した記録媒体を搬送すると、記録媒体が液体吐出ヘッドの吐出面に接触する恐れがあり、液体吐出ヘッドの損傷やメニスカスの破壊が生じ得る。たとえ電源投入時に、残留している記録媒体の搬送経路内における位置を判断しない場合であっても、記録媒体が液体吐出ヘッドの吐出面に接触するのを抑制する必要がある。
本発明の目的は、電源投入時に搬送経路内に存在する記録媒体を排出する構成において、記録媒体が液体吐出ヘッドの吐出面に接触するのを抑制することができる液体吐出装置、制御装置、及び、プログラムを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の第1観点によると、液体を吐出する吐出口が開口した吐出面を有し、前記吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記吐出面に対向する対向位置を通る搬送経路に沿って排出部に向けて記録媒体を搬送する搬送機構と、前記吐出面と直交する直交方向に前記液体吐出ヘッドを移動させる移動機構と、電源投入時に前記搬送経路内に記録媒体が存在するか否かを判断する第1判断手段と、前記移動機構を制御する移動制御手段と、前記搬送機構を制御する搬送制御手段と、を備え、前記搬送経路内に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが、液体を吐出するときに配置される液体吐出位置よりも前記直交方向に関して前記対向位置から離隔した退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とする液体吐出装置が提供される。
本発明の第2観点によると、液体を吐出する吐出口が開口した吐出面を有し、前記吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記吐出面に対向する対向位置を通る搬送経路に沿って排出部に向けて記録媒体を搬送する搬送機構と、前記吐出面と直交する直交方向に前記液体吐出ヘッドを移動させる移動機構と、を含む液体吐出装置に用いられる制御装置であって、電源投入時に前記搬送経路内に記録媒体が存在するか否かを判断する第1判断手段と、前記移動機構を制御する移動制御手段と、前記搬送機構を制御する搬送制御手段と、を備え、前記搬送経路内に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが、液体を吐出するときに配置される液体吐出位置よりも前記直交方向に関して前記対向位置から離隔した退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とする制御装置が提供される。
本発明の第3観点によると、液体を吐出する吐出口が開口した吐出面を有し、前記吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記吐出面に対向する対向位置を通る搬送経路に沿って排出部に向けて記録媒体を搬送する搬送機構と、前記吐出面と直交する直交方向に前記液体吐出ヘッドを移動させる移動機構と、を含む液体吐出装置を、電源投入時に前記搬送経路内に記録媒体が存在するか否かを判断する第1判断手段、前記移動機構を制御する移動制御手段、及び、前記搬送機構を制御する搬送制御手段、として機能させるプログラムであって、前記搬送経路内に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが、液体を吐出するときに配置される液体吐出位置よりも前記直交方向に関して前記対向位置から離隔した退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とするプログラムが提供される。
上記第1〜第3観点によれば、液体吐出ヘッドが退避位置に配置された状態で、電源投入時に搬送経路内に残留している記録媒体が排出される。したがって、たとえ電源投入時に、残留している記録媒体の搬送経路内における位置を判断しない場合であっても、記録媒体が吐出面に接触するのを抑制することができる。
前記第1判断手段は、電源投入時に前記対向位置に記録媒体が存在するか否かを判断し、前記対向位置に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御してよい。
対向位置に記録媒体が残留している場合、当該記録媒体は、既に液体が付着している可能性が高く、変形量が大きいと考えられる。そこで、特にこのような記録媒体を排出する際に、液体吐出ヘッドを退避位置に配置しておくことで、記録媒体が吐出面に接触するのを抑制することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記対向位置に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、当該記録媒体の変形量に基づいて、当該記録媒体の搬送が可能か否かを判断する第2判断手段と、前記第2判断手段が搬送不能と判断した場合に、ユーザへの報知を行う報知手段と、をさらに備え、前記第2判断手段が搬送可能と判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御してよい。
上記のように、記録媒体の変形量に基づいて搬送可能か否かを判断し、搬送不能の場合はユーザへの報知を行い、ユーザに対して記録媒体の除去を促すことにより、記録媒体が吐出面に接触するのをより確実に抑制することができる。
本発明の液体吐出装置は、前記対向位置に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、当該記録媒体の変形量に基づいて、前記液体吐出ヘッドの前記退避位置への配置の要否を判断する第3判断手段をさらに備え、前記第3判断手段が配置要と判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御し、前記第3判断手段が配置不要と判断した場合に、前記搬送制御手段は、前記液体吐出ヘッドの位置に関わらず、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御してよい。
変形量が小さい記録媒体を排出する場合は、記録媒体が吐出面に接触する可能性が低いと考えられる。そこで、この場合は、液体吐出ヘッドの位置に関わらず、記録媒体を排出する。これにより、記録媒体の排出処理を高速で行うことができる。
前記変形量は、前記記録媒体に吐出された液体の量、及び、前記記録媒体に対する液体の吐出が終了した時点からの経過時間、の少なくとも一方に基づいて推定されてよい。
記録媒体の変形量は、記録媒体に吐出された液体の量や、記録媒体に対する液体の吐出が終了した時点からの経過時間に比例する(経過時間が長くなるにつれて、乾燥が進み、反り等による変形量が増大する)と考えられる。そこで、これらの少なくとも一方に基づいて変形量を推定することで、第2判断手段や第3判断手段による判断を正確に行うことができる。
前記変形量は、前記記録媒体に吐出された液体の量、及び、前記記録媒体に対する液体の吐出が終了した時点からの経過時間、の両方に基づいて推定されてよい。
この場合、第2判断手段や第3判断手段による判断をより正確に行うことができる。
前記搬送経路内に記録媒体が存在し且つ前記対向位置に記録媒体が存在しないと前記第1判断手段が判断した場合に、前記搬送制御手段は、前記液体吐出ヘッドの位置に関わらず、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御してよい。
対向位置よりも搬送方向上流側又は下流側に残留している記録媒体を排出する場合は、記録媒体が吐出面に接触する可能性が低いと考えられる。そこで、この場合は、液体吐出ヘッドの位置に関わらず、記録媒体を排出する。これにより、記録媒体の排出処理を高速で行うことができる。
本発明の液体吐出装置は、可撓性部材を前記吐出面に接触させつつ前記吐出面に対して相対移動させることで前記吐出面のワイピングを行うワイピング制御手段を備え、前記移動制御手段は、前記ワイピング制御手段が前記ワイピングを行う際、前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御してよい。
この場合、本来ワイピングに使用される移動機構を、残留している記録媒体の排出処理に利用することで、合理的な装置構成が実現される。
本発明によると、液体吐出ヘッドが退避位置に配置された状態で、電源投入時に搬送経路内に残留している記録媒体が排出される。したがって、たとえ電源投入時に、残留している記録媒体の搬送経路内における位置を判断しない場合であっても、記録媒体が吐出面に接触するのを抑制することができる。
本発明の液体吐出装置の一実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部構造を示す概略側面図である。 プリンタに含まれるインクジェットヘッドの流路ユニット及びアクチュエータユニットを示す平面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す拡大図である。 図3のIV−IV線に沿った部分断面図である。 プリンタに含まれるインクジェットヘッド及びワイパユニットを示す概略側面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタの電源投入時に制御装置が実行するプログラムを示すフロー図である。 ヘッドメンテナンスに係るルーチンを示すフロー図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の液体吐出装置の一実施形態に係るインクジェット式プリンタ1の全体構成について説明する。
プリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有する。筐体1aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体1aの内部空間は、上から順に空間A,B,Cに区分できる。空間Bには、給紙ユニット1bが配置されている。空間A及びBには、給紙ユニット1bから排紙部31に至る用紙搬送経路が形成されている。
空間Aには、4つのヘッド10、搬送機構21、ガイドユニット、制御装置1p、ワイパユニット40(図5参照)等が配置されている。
ヘッド10はそれぞれ、主走査方向に長尺な略直方体形状を有するライン式のインクジェットヘッドである。記録(画像形成)に際して、4つのヘッド10の下面(吐出面10a)からそれぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクが吐出される。4つのヘッド10は、副走査方向に所定ピッチで並び、フレーム3を介して筐体1aに支持されている。
フレーム3は、ギア3gと噛合しており、ギア3gの回転によって昇降する。4つのヘッド10は、フレーム3に支持されつつ昇降し、記録時は図1に実線(図5に点線)で示すインク吐出位置、後述する残留用紙Pの排出時やヘッドメンテナンス時は図5に実線で示す退避位置に配置される。退避位置は、インク吐出位置よりも上方にある。
搬送機構21は、ベルトローラ6,7、両ローラ6,7間に巻回された環状の搬送ベルト8、搬送ベルト8の外側に配置されたニップローラ4及び剥離プレート5、搬送ベルト8の内側に配置されたプラテン9等を有する。
ベルトローラ7は、駆動ローラであって、ギア7gと噛合した軸を有する。図1に示すように、ギア7gが反時計回りに回転すると、ベルトローラ7は時計回りに回転する。ベルトローラ7の回転に伴い、搬送ベルト8は、図1の太矢印方向に走行する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、搬送ベルト8が走行するのに伴って、図1で時計回りに回転する。
ニップローラ4は、ベルトローラ6に対向配置され、上流側ガイド部(後述)から供給された用紙Pを搬送ベルト8の表面8aに押さえ付ける。剥離プレート5は、ベルトローラ7に対向配置され、用紙Pを表面8aから剥離して下流側ガイド部(後述)へと導く。
プラテン9は、4つのヘッド10の吐出面10aと対向配置され、搬送ベルト8の上側ループを内側から支える。これにより、インク吐出位置に配置されたヘッド10の吐出面10aと、表面8aとの間に、記録に適した所定の間隙が形成される。
ガイドユニットは、搬送機構21を挟んで配置された、上流側ガイド部及び下流側ガイド部を含む。
上流側ガイド部は、2つのガイド27a,27b及び一対の送りローラ26を有する。上流側ガイド部は、給紙ユニット1bと搬送機構21とを繋ぐ。
下流側ガイド部は、2つのガイド29a,29b及び二対の送りローラ28を有する。下流側ガイド部は、搬送機構21と排紙部31とを繋ぐ。
給紙ユニット1bは、給紙トレイ23及び給紙ローラ25を有する。このうち、給紙トレイ23が、筐体1aに対して着脱可能となっている。給紙トレイ23は、上方に開口する箱であり、複数種類のサイズの用紙Pを収納可能である。給紙ローラ25は、給紙トレイ23内で最も上方にある用紙Pを送り出し、上流側ガイド部に供給する。
制御装置1pは、プリンタ1各部の動作を制御してプリンタ1全体の動作を司る。
制御装置1pは、外部装置(プリンタ1と接続されたPC等)から供給された画像データに基づいて、用紙P上に画像が形成されるよう、記録に係わる準備動作、用紙Pの供給・搬送・排出動作、用紙Pの搬送に同期したインク吐出動作等を制御する。
具体的には、制御装置1pは、外部装置から受信した記録指令に基づいて、給紙ローラ25用の給紙モータ125(図6参照)、各ガイド部の送りローラ用の送りモータ127(図6参照)、搬送モータ121(図6参照)、ヘッド10等を駆動する。
給紙トレイ23から送り出された用紙Pは、送りローラ26によって、搬送機構21に供給される。用紙Pが各ヘッド10の真下(吐出面10aに対向する対向位置)を副走査方向に通過する際、ヘッド10から各色のインクが吐出され、用紙P上にカラー画像が形成される。記録に係るインクの吐出動作は、用紙Pの先端を検知する用紙センサ32からの検出信号に基づいて行われる。用紙Pは、その後剥離プレート5により剥離され、2つの送りローラ28によって上方に搬送される。さらに用紙Pは、上方の開口30から排紙部31に排出される。
ここで、副走査方向とは、搬送機構21による用紙Pの搬送方向に平行な方向であり、主走査方向とは、水平面に平行且つ副走査方向に直交する方向である。
空間Cには、カートリッジユニット1cが筐体1aに対して着脱可能に配置されている。カートリッジユニット1cは、トレイ35、及び、トレイ35内に並んで収納された4つのカートリッジ39を有する。カートリッジ39は各色のインクを収容し、チューブ(図示せず)を介して対応するヘッド10と連通している。カートリッジ39内のインクは適宜ヘッド10に供給される。
次に、図2〜図4を参照し、ヘッド10の構成についてより詳細に説明する。なお、図3では、アクチュエータユニット17の下側にあって点線で示すべき圧力室16及びアパーチャ15を実線で示している。
ヘッド10は、上下に積層されたリザーバユニット(図示せず)及び流路ユニット12、流路ユニット12の上面12xに固定された8つのアクチュエータユニット17(図2参照)、各アクチュエータユニット17に接合されたFPC(平型柔軟基板)19(図4参照)等を有する。リザーバユニットには、カートリッジ39(図1参照)から供給されたインクを一時的に貯留するリザーバを含む流路が形成されている。流路ユニット12には、上面12xの開口12y(図2参照)から下面(吐出面10a)の各吐出口14aに至る流路が形成されている。アクチュエータユニット17は、吐出口14a毎の圧電型アクチュエータを有する。
リザーバユニットの下面には凹凸が形成されている。凸部は、流路ユニット12の上面12xにおけるアクチュエータユニット17が配置されていない領域(図2に示す開口12yを含む二点鎖線で囲まれた領域)に接着されている。凸部の先端面は、リザーバに接続し且つ流路ユニット12の各開口12yに対向する開口を有する。これにより、上記各開口を介して、リザーバ及び個別流路14が連通している。凹部は、流路ユニット12の上面12x、アクチュエータユニット17の表面、及びFPC19の表面と、若干の隙間を介して対向している。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h,12i(図4参照)を互いに積層し接着することにより形成された積層体である。流路ユニット12の流路は、図2、図3、及び図4に示すように、開口12yを一端に有するマニホールド流路13、マニホールド流路13から分岐した副マニホールド流路13a、及び、副マニホールド流路13aの出口から圧力室16を介して吐出口14aに至る個別流路14を含む。個別流路14は、図4に示すように、吐出口14a毎に形成されており、流路抵抗調整用の絞りであるアパーチャ15を含む。上面12xにおける各アクチュエータユニット17の接着領域には、圧力室16を露出させる略菱形形状の開口がマトリクス状に配置されている。下面(吐出面10a)における各アクチュエータユニット17の接着領域に対向する領域には、圧力室16と同様の配置パターンで、吐出口14aがマトリクス状に配置されている。
アクチュエータユニット17は、図2に示すように、それぞれ台形の平面形状を有し、流路ユニット12の上面12xにおいて2列の千鳥状に配置されている。各アクチュエータユニット17は、図3に示すように、当該アクチュエータユニット17の接着領域内に形成された多数の圧力室16の開口を覆っている。図示は省略するが、アクチュエータユニット17は、多数の圧力室16に跨るように延在した複数の圧電層、及び、厚み方向に関して圧電層を挟む電極を含む。電極には、圧力室16毎に設けられた個別電極、及び、圧力室16に共通の共通電極が含まれる。個別電極は、最も上方の圧電層の表面に形成されている。
FPC19は、アクチュエータユニット17の各電極に対応する配線を有し、その途中部にドライバIC(図示せず)が実装されている。FPC19は、一端がアクチュエータユニット17、他端がヘッド10の制御基板(リザーバユニットの上方に配置。図示せず)にそれぞれ固定されている。FPC19は、制御装置1p(図1参照)による制御の下、制御基板から出力された各種駆動信号をドライバICに伝達し、ドライバICが生成した信号をアクチュエータユニット17に伝達する。
次に、図5を参照し、ワイパユニット40の構成について説明する。
ワイパユニット40は、ゴム等の弾性材料からなる4つのワイパ41、及び、4つのワイパ41を支持するホルダ42を有する。
ワイパ41は、ヘッド10毎に設けられており、吐出面10aの幅(副走査方向の長さ)より一回り大きな幅を有する板状の部材である。ワイパ41は、鉛直方向に立設するよう、ホルダ42に支持されている。
ホルダ42は、ワイパ駆動モータ40M(図6参照)の駆動により、ワイパ41を支持しつつ主走査方向に移動可能である。
ワイパ41は、ワイピング時以外のときは待機位置(図1に示すヘッド10よりも紙面奥側の位置)に配置され、ワイピング時には待機空間から図5の太矢印方向(図1の紙面手前方向)に移動する。このときワイパ41は、先端が吐出面10aに接触して撓んだ状態で、主走査方向に移動する。これにより、吐出面10a上の異物(インク、紙粉等)が除去される。
なお、ワイパ41による吐出面10aのワイピングは、図8を参照して後に詳述するように、パージ(ポンプ50の駆動によりヘッド10内のインクに圧力を付与して全吐出口14a(図4参照)からインクを排出させる動作)の後に行われる。
次に、図6を参照し、プリンタ1の電気的構成について説明する。
制御装置1pは、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)101に加えて、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)103、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )104、I/F(Interface)105、I/O(Input/Output Port)106等を有する。ROM102には、CPU101が実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。
なお、本発明の各種判断手段(第1〜第3判断手段)、各種制御手段(移動制御手段、搬送制御手段、ワイピング制御手段)には、このROM102に記憶されたプログラムがCPU101において実行される処理が対応する。
RAM103には、プログラム実行時に必要なデータ(例えば、用紙Pに記録される画像に係る画像データ)が一時的に記憶される。ASIC104では、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)が行われる。I/F105は、外部装置とのデータ送受信を行う。I/O106は、各種センサの検出信号の入力/出力を行う。
制御装置1pは、各モータ121,125,127,3M,40M、ポンプ50、用紙センサ32、各ヘッド10の制御基板等に接続されている。
次に、図7を参照し、プリンタ1の電源投入時に制御装置1pが実行するプログラムについて説明する。
以下の各処理は、ROM102に記憶されているプログラムにしたがって、CPU101が実行する。
プリンタ1の電源が投入されると、制御装置1pは、先ず、RAM103にジャム情報が書き込まれているか否かを判断する(S1)。
制御装置1pは、電源の電圧を監視しており、電圧降下時(電源遮断時)に、その時に行われている記録に係るデータを、履歴情報としてRAM103に書き込む。そのため、制御装置1pは、電圧降下後(電源遮断後)、次に電圧が上昇した時(電源が投入された時)に、当該データを読み込むことができる。履歴情報としては、給紙枚数(給紙ユニット1bから送りだされた用紙Pの数)、排紙枚数(排紙部31に排出された用紙Pの数)、用紙P毎の吐出ドット数(用紙Pに吐出されたインク滴の数。インク1滴は定量であり、吐出ドット数は吐出されたインクの量に比例する。)、用紙P毎の乾燥時間(用紙Pに対するインクの吐出が終了した時点からの経過時間)、ジャム情報等が挙げられる。電圧降下前(電源遮断前)の記録中にジャム(搬送経路内での用紙Pの詰まり)が発生し且つS1の時点でジャムが解消されていなければ、RAM103にジャム情報が書き込まれている。
RAM103にジャム情報が書き込まれている場合(S1:YES)、制御装置1pは、搬送経路内に残留している用紙(残留用紙)Pを手動で除去するよう、ユーザへの報知を行う(S11)。このとき、例えば、『用紙を除去してください。』等のメッセージを、プリンタ1のディスプレイに表示したり、スピーカに音声で出力したりしてよい。
S11の後、制御装置1pは、用紙Pの除去が完了したか否かを判断する(S12)。制御装置1pは、除去が完了した場合(S12:YES)、RAM103からジャム情報を消去し、S10に処理を進める。
RAM103にジャム情報が書き込まれていない場合(S1:NO)、制御装置1pは、RAM103に書き込まれている履歴情報(給紙枚数及び排紙枚数)に基づいて、筐体1a内に用紙Pが存在するか否かを判断する(S2)。
給紙枚数と排紙枚数とが同じ値である場合、制御装置1pは、筐体1a内に用紙Pが存在しないと判断し(S2:NO)、S10に処理を進める。
給紙枚数と排紙枚数とが同じ値でない場合、制御装置1pは、筐体1a内に用紙Pが存在すると判断し(S2:YES)、続いて、対向位置に用紙Pが存在するか否かを判断する(S3)。このとき制御装置1pは、例えば用紙センサ32から検出信号を受信したタイミング、搬送機構21による用紙Pの搬送速度等に基づいて、対向位置に用紙Pが存在するか否かを判断する。
対向位置に用紙Pが存在しない場合(S3:NO)、制御装置1pは、S9に処理を進める。
対向位置に用紙Pが存在する場合(S3:YES)、制御装置1pは、RAM103に書き込まれている履歴情報(当該用紙Pに対する吐出ドット数及び乾燥時間)に基づいて、当該用紙Pの変形量を推定する(S4)。
S4では、例えば、吐出ドット数と乾燥時間(秒)との積による値を基準値とする。本実施形態では、当該基準値に関する2つの閾値n,m(0<n<m)がROM102に記憶されており、履歴情報から演算される基準値がn未満の場合は変形量=小、n以上m未満の場合は変形量=中、m以上の場合は変形量=大と推定する。吐出ドット数が大きいほど、用紙Pに付着する液体の量が多いため、用紙Pの変形量が大きい。また、乾燥時間が長いほど、用紙Pの変形量が大きい。
S4の後、制御装置1pは、変形量=大の場合(S5:YES)、上述した報知(S11)等の処理を経て、S10に処理を進める。
変形量≠大の場合(S5:NO)、制御装置1pは、続いて、変形量=中か否かを判断する(S6)。
変形量≠中の場合(S6:NO)、制御装置1pは、即ち変形量=小の場合、S9に処理を進める。
変形量=中の場合(S6:YES)、制御装置1pは、ヘッド昇降モータ3Mのエンコーダ等に基づいて、ヘッド10が退避位置に配置されているか否かを判断する(S7)。
ヘッド10が退避位置に配置されている場合(S7:YES)、制御装置1pは、S9に処理を進める。ヘッド10が退避位置に配置されていない場合(S7:NO)、例えば電源投入時点でヘッド10がインク吐出位置に配置されている場合、制御装置1pは、ヘッド昇降モータ3Mを駆動し、フレーム3ごとヘッド10を上昇させ、退避位置に移動させる(S8)。S8の後、制御装置1pは、S9に処理を進める。
S9において、制御装置1pは、搬送モータ121を駆動し、残留用紙Pを排紙部31に排出する。
S9の後、制御装置1pは、ヘッドメンテナンス(S10)を行い、その後当該ルーチンを終了する。
本実施形態において、ヘッドメンテナンスとは、図8に示すように、パージ(S23)及びワイピング(S24)を含む一連の処理をいう。
このとき制御装置1pは、先ず、S7と同様、ヘッド昇降モータ3Mのエンコーダ等に基づいて、ヘッド10が退避位置に配置されているか否かを判断する(S21)。
ヘッド10が退避位置に配置されている場合(S21:YES)、制御装置1pは、S23に処理を進める。ヘッド10が退避位置に配置されていない場合(S21:NO)、例えばヘッド10がインク吐出位置に配置されている場合、制御装置1pは、ヘッド昇降モータ3Mを駆動し、フレーム3ごとヘッド10を上昇させ、退避位置に移動させる(S22)。
S22の後、制御装置1pは、ポンプ50を駆動し、パージを行う(S23)。このときヘッド10から排出されたインクは、吐出面10aに対向する位置(ヘッド10と搬送ベルト8の間)に配置されたキャップに受容されてもよいし、搬送ベルト8の表面8aに受容されてもよい。
パージを行うことで、吐出口14a近傍の増粘インクやヘッド10内部の気泡や粉塵がインクと共に排出されると共に、吐出口14a内のメニスカスが良好に維持される。
S23の後、制御装置1pは、ワイパ駆動モータ40Mを駆動し、ワイパ41による吐出面10aのワイピングを行う(S24)。このとき制御装置1pは、待機位置にあるワイパ41を、主走査方向に移動させ、吐出面10aの長手方向一端から他端に亘ったワイピングが完了した後、待機位置に戻す。
S24の後、制御装置1pは当該ルーチンを終了する。
以上に述べたように、本実施形態に係るプリンタ1、制御装置1p、及びプログラムによると、ヘッド10が退避位置に配置された状態で、残留用紙Pが排出される(S7〜S9)。したがって、たとえ電源投入時に、残留用紙Pの搬送経路内における位置を判断しない場合であっても、用紙Pが吐出面10aに接触するのを抑制することができる。
制御装置1pは、電源投入時に対向位置に用紙Pが存在すると判断した場合(S3:YES)、ヘッド10が退避位置に配置された状態で、用紙Pを排出する(S7〜S9)。
対向位置に用紙Pが残留している場合、当該用紙Pは、既にインクが付着している可能性が高く、変形量が大きいと考えられる。そこで、特にこのような用紙Pを排出する際に、ヘッド10を退避位置に配置しておくことで、用紙Pが吐出面10aに接触するのを抑制することができる。
制御装置1pは、対向位置に用紙Pが存在すると判断した場合(S3:YES)、当該用紙Pの変形量に基づいて、当該用紙Pの搬送が可能か否かを判断する。即ち、制御装置1pは、用紙Pの変形量=大の場合(S5:YES)、搬送不能と判断し、ユーザへの報知を行う(S11)一方、用紙Pの変形量=中の場合(S6:YES)、搬送可能と判断し、ヘッド10が退避位置に配置された状態で、用紙Pを排出する(S7〜S9)。
このように、用紙Pの変形量に基づいて搬送可能か否かを判断し、搬送不能の場合はユーザへの報知を行い、ユーザに対して用紙Pの除去を促すことにより、用紙Pが吐出面10aに接触するのをより確実に抑制することができる。
制御装置1pは、対向位置に用紙Pが存在すると判断した場合(S3:YES)、当該用紙Pの変形量に基づいて、ヘッド10の退避位置への配置の要否を判断する。即ち、制御装置1pは、用紙Pの変形量=中の場合(S6:YES)、配置要と判断し、ヘッド10が退避位置に配置された状態で、用紙Pを排出する(S7〜S9)一方、用紙Pの変形量=小の場合(S6:NO)、配置不要と判断し、ヘッド10の位置に関わらず、用紙Pを排出する(S9)。
用紙Pの変形量が小さい場合は、用紙Pが吐出面10aに接触する可能性が低い。そこで、このような場合は、ヘッド10の位置に関わらず、用紙Pを排出する。これにより、用紙Pの排出処理を高速で行うことができる。
S4において、用紙Pの変形量は、吐出ドット数(用紙Pに吐出されたインクの量)及び乾燥時間(用紙Pに対するインクの吐出が終了した時点からの経過時間)の両方に基づいて推定される。
用紙Pの変形量は、用紙Pに吐出されたインクの量や、用紙Pに対するインクの吐出が終了した時点からの経過時間に比例する(経過時間が長くなるにつれて、乾燥が進み、反り等による変形量が増大する)と考えられる。そこで、これらの両方に基づいて変形量を推定することで、用紙Pの搬送可否の判断や、ヘッド10の退避位置への配置の要否の判断を正確に行うことができる。
制御装置1pは、用紙Pが搬送経路内に存在し(S2:YES)且つ対向位置に存在しない(S3:NO)と判断した場合に、ヘッド10の位置に関わらず、用紙Pを排出する(S9)。
対向位置よりも搬送方向上流側又は下流側に残留している用紙Pを排出する場合は、用紙Pが吐出面10aに接触する可能性が低いと考えられる。そこで、この場合は、ヘッド10の位置に関わらず、用紙Pを排出する(S9)。これにより、用紙Pの排出処理を高速で行うことができる。
制御装置1pは、ワイパ41で吐出面10aのワイピング(S24)を行う際、ヘッド10を退避位置に配置する(図5参照)。
このように本来ワイピングに使用されるヘッド10の移動機構(フレーム3、ギア3g、モータ3M等)を残留用紙Pの排出処理に利用することで、合理的な装置構成が実現される。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
搬送機構は、ベルト式に限定されず、例えば、回転ドラムを用いたものや、プラテンとローラを用いたものであってもよい。
ワイパによる吐出面のワイピング時に、液体吐出ヘッドを退避位置に配置しなくてもよい。
ワイパ、及びこれを用いた吐出面のワイピングの処理を省略してもよい。
電源投入時に実行されるプログラムにおいて、ヘッドメンテナンス(S10)を省略してもよい。
記録媒体に吐出された液体の量、及び、記録媒体に対する液体の吐出が終了した時点からの経過時間、の両方ではなく一方に基づいて、或いは、その他任意のパラメータに基づいて、記録媒体の変形量を推定してよい。また、変形量の閾値は、記録媒体の種類や記録媒体に吐出される液体の種類に応じて(例えば、記録媒体が普通紙であるか厚紙であるかによって、記録媒体に吐出される液体がインクか画質向上液かによって、インクの種類(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック)によって)、変えてよい。
また、上述の実施形態では変形量を大中小の3段階に区別しているが、変形量を2又は4以上の段階に区別してもよい。
記録媒体の変形量に基づいて、記録媒体の搬送の可否や、液体吐出ヘッドの退避位置への配置の要否を判断しなくてもよい。例えば、上述の実施形態において、S4〜S6を省略し、搬送経路内(又は対向位置)に記録媒体が存在する場合は(S2:YES、又は、S3:YES)、常に、液体吐出ヘッドを退避位置に配置した状態で記録媒体を排出してよい(S7〜S9)。
対向位置に記録媒体が存在するか否かを判断しなくてもよい。例えば、上述の実施形態において、S3を省略し、搬送経路内に記録媒体が存在する場合は(S2:YES)、常に、液体吐出ヘッドを退避位置に配置した状態で記録媒体を排出してよい(S7〜S9)。
本発明は、ライン式及びシリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。
さらに本発明は、インク以外の液体を吐出する装置にも適用可能である。
記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な様々な媒体(例えば布等)であってよい。
1 インクジェット式プリンタ(液体吐出装置)
1p 制御装置(第1判断手段,移動制御手段,搬送制御手段,第2判断手段,報知手段,第3判断手段,ワイピング制御手段)
3g ギア(移動機構)
10 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
10a 吐出面
14a 吐出口
21 搬送機構
31 排紙部(排出部)
41 ワイパ(可撓性部材)
P 用紙(記録媒体)

Claims (10)

  1. 液体を吐出する吐出口が開口した吐出面を有し、前記吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記吐出面に対向する対向位置を通る搬送経路に沿って排出部に向けて記録媒体を搬送する搬送機構と、
    前記吐出面と直交する直交方向に前記液体吐出ヘッドを移動させる移動機構と、
    電源投入時に前記搬送経路内に記録媒体が存在するか否かを判断する第1判断手段と、
    前記移動機構を制御する移動制御手段と、
    前記搬送機構を制御する搬送制御手段と、を備え、
    前記搬送経路内に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが、液体を吐出するときに配置される液体吐出位置よりも前記直交方向に関して前記対向位置から離隔した退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第1判断手段は、電源投入時に前記対向位置に記録媒体が存在するか否かを判断し、
    前記対向位置に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記対向位置に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、当該記録媒体の変形量に基づいて、当該記録媒体の搬送が可能か否かを判断する第2判断手段と、
    前記第2判断手段が搬送不能と判断した場合に、ユーザへの報知を行う報知手段と、をさらに備え、
    前記第2判断手段が搬送可能と判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記対向位置に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、当該記録媒体の変形量に基づいて、前記液体吐出ヘッドの前記退避位置への配置の要否を判断する第3判断手段をさらに備え、
    前記第3判断手段が配置要と判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御し、
    前記第3判断手段が配置不要と判断した場合に、前記搬送制御手段は、前記液体吐出ヘッドの位置に関わらず、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記変形量は、前記記録媒体に吐出された液体の量、及び、前記記録媒体に対する液体の吐出が終了した時点からの経過時間、の少なくとも一方に基づいて推定されることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記変形量は、前記記録媒体に吐出された液体の量、及び、前記記録媒体に対する液体の吐出が終了した時点からの経過時間、の両方に基づいて推定されることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記搬送経路内に記録媒体が存在し且つ前記対向位置に記録媒体が存在しないと前記第1判断手段が判断した場合に、前記搬送制御手段は、前記液体吐出ヘッドの位置に関わらず、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 可撓性部材を前記吐出面に接触させつつ前記吐出面に対して相対移動させることで前記吐出面のワイピングを行うワイピング制御手段を備え、
    前記移動制御手段は、前記ワイピング制御手段が前記ワイピングを行う際、前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 液体を吐出する吐出口が開口した吐出面を有し、前記吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記吐出面に対向する対向位置を通る搬送経路に沿って排出部に向けて記録媒体を搬送する搬送機構と、前記吐出面と直交する直交方向に前記液体吐出ヘッドを移動させる移動機構と、を含む液体吐出装置に用いられる制御装置であって、
    電源投入時に前記搬送経路内に記録媒体が存在するか否かを判断する第1判断手段と、
    前記移動機構を制御する移動制御手段と、
    前記搬送機構を制御する搬送制御手段と、を備え、
    前記搬送経路内に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが、液体を吐出するときに配置される液体吐出位置よりも前記直交方向に関して前記対向位置から離隔した退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とする制御装置。
  10. 液体を吐出する吐出口が開口した吐出面を有し、前記吐出口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記吐出面に対向する対向位置を通る搬送経路に沿って排出部に向けて記録媒体を搬送する搬送機構と、前記吐出面と直交する直交方向に前記液体吐出ヘッドを移動させる移動機構と、を含む液体吐出装置を、
    電源投入時に前記搬送経路内に記録媒体が存在するか否かを判断する第1判断手段、
    前記移動機構を制御する移動制御手段、及び、
    前記搬送機構を制御する搬送制御手段、として機能させるプログラムであって、
    前記搬送経路内に記録媒体が存在すると前記第1判断手段が判断した場合に、前記移動制御手段は、前記液体吐出ヘッドが、液体を吐出するときに配置される液体吐出位置よりも前記直交方向に関して前記対向位置から離隔した退避位置に配置されるよう、前記移動機構を制御し、且つ、前記搬送制御手段は、前記移動制御手段の制御によって前記液体吐出ヘッドが前記退避位置に配置された状態で、前記搬送経路内に存在する記録媒体を前記排出部に向けて搬送するよう、前記搬送機構を制御することを特徴とするプログラム。
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