JP2012136078A - ミラーの曲率変更システム - Google Patents

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信介 植田
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Abstract

【課題】運転者の位置を検出することによって、自動で所望の視野範囲を確保するようにミラーの曲率を変更すること
【解決手段】ミラーの曲率変更システム20は、運転者Mnの目の位置を検出する位置検出部21と、車両の幅方向側部に取り付けられたミラー22と、ミラーの曲率の変更するピストン23と、予め設定された目標視野角を記憶する記憶部24と、位置検出部21で検出された運転者Mnの目の位置での実際の視野角が目標視野角に一致するようにピストン23を制御する制御部25とからなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、運転者の位置に応じてミラーの曲率を変更するミラーの曲率変更システムに関する。
近年、運転者からミラーを介して見える視野範囲を変更することができるミラーの曲率変更システムの開発が進められている。なお、従来のミラーの曲率変更システムは、外部操作に応じて所望の視野範囲となるようにミラーの曲率を変更するものが一般的である。
特許文献1は、例えば、ミラーの鏡面部の裏面に外部操作が可能な圧気吸排機構が設けられており、この圧気吸排機構の操作に基づいてミラーの曲率を変更することができるというものである。
しかしながら、運転者が上体を車両後方に移動させた場合には、ミラーを介して見える車外の視野範囲は狭くなってしまう。従って、所望の視野範囲を確保すべくミラーの曲率を変更したい場合には、その都度、運転者が手動で圧気吸排機構を操作しなければならないため、改善の余地がある。
実開昭59−106103公報
本発明は、運転者の位置を検出することによって、所望の視野範囲を確保するように、ミラーの曲率を変更することを課題とする。
請求項1に係る発明は、乗り物の第1の横方向に位置する側部に設けられるミラーと、このミラーの曲率を変更する曲率変更部と、前記乗り物を運転する運転者の位置を検出する位置検出部とを備え、前記曲率変更部は、前記位置検出部が検出した前記位置に応じて前記ミラーの曲率を変更することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、曲率変更部は、位置が乗り物の後進方向に移動するほど、ミラーの曲率を大きくすることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、曲率変更部は、位置が第1の横方向に移動するほど、ミラーの曲率を大きくすることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、曲率変更部は、位置検出部で検出された位置にかかわらず、運転者がミラーの第1の横方向に位置する第1の端部を見たときの視野範囲が一定となるように、ミラーの曲率を変更することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、曲率変更部は、ミラーの曲率を一律に変更することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、曲率変更部は、第1の端部の曲率を変更する第1曲率変更部と、第1の横方向と逆向きである第2の横方向に位置する第2の端部の曲率を変更する第2曲率変更部とを備えることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、第1曲率変更部は、位置が乗り物の後進方向に移動するほど、第1の端部の曲率を大きくし、第2曲率変更部は、第2の端部の曲率を第1の端部の曲率よりも小さくすることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、第1曲率変更部は、位置が第1の方向に移動するほど、第1の端部の曲率を大きくし、第2曲率変更部は、第2の端部の曲率を第1の端部の曲率よりも小さくすることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、位置は、運転者の目であることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、運転者の位置に応じてミラーの曲率を変更することができるため、運転者の位置が移動したとしても、ミラーを介して見える乗り物の側部の視野範囲を所望の視野範囲に保つことができる。
また、請求項1に係る発明によれば、運転者は煩わしい外部による操作を必要としないため、乗り物の側部の周辺の状況を容易に確認することができる。
請求項2に係る発明によれば、運転者の位置が乗り物の後進方向に移動するほど、ミラーの曲率を大きくすることができる。このため、運転者が乗り物の後進方向に移動したとしても、ミラーを介して見える乗り物の側部の視野範囲は狭くならず、所望の視野範囲を確保することができる。
請求項3に係る発明によれば、運転者の位置が乗り物の幅方向外側に移動するほど、ミラーの曲率を大きくすることができる。このため、運転者が乗り物の幅方向内側に移動したとしても、ミラーを介して見える乗り物の側部の視野範囲は狭くならず、所望の視野範囲を常に確保することができる。
請求項4に係る発明によれば、位置検出部で検出された運転者の位置にかかわらず、運転者がミラーの幅方向外側の端部を見たときの視野範囲が一定となるように、ミラーの曲率を変更することができる。このため、所望の視野範囲を確保することができる。
請求項5に係る発明によれば、曲率変更部は、ミラーの曲率を一律に変更することができる。曲率変更部は比較的簡単な構成であるため、製造コストを低減することができる。
請求項6に係る発明によれば、曲率変更部は、ミラーの幅方向外側の端部の曲率と、ミラーの幅方向内側の端部の曲率とをそれぞれ独立して変更することができる。
請求項7に係る発明によれば、運転者の位置が乗り物の後進方向に移動するほど、ミラーの幅方向外側の端部の曲率を大きくし、ミラーの幅方向内側の端部の曲率を、ミラーの幅方向外側の端部の曲率よりも小さくすることができる。このため、ミラーの幅方向内側の端部から見える乗り物の側部の視野範囲が必要以上に大きくなることを防止することができるとともに、写像の歪みを小さくすることができる。
請求項8に係る発明によれば、運転者の位置が乗り物の幅方向外側に移動するほど、ミラーの幅方向外側の端部の曲率を大きくし、ミラーの幅方向内側の端部の曲率を、ミラーの幅方向外側の端部の曲率よりも小さくすることができる。このため、ミラーの幅方向内側の端部から見える乗り物の側部の視野範囲が必要以上に大きくなることを防止することができるとともに、写像の歪みを小さくすることができる。
請求項9に係る発明では、運転者の目の位置に応じてミラーの曲率を変更することができるため、運転者の目の位置が移動したとしても、ミラーを介して見える乗り物の外の視野範囲は狭くならず、所望の視野範囲を常に確保することができる。
本発明に係るミラーの曲率変更システムを採用した車両の室内図である。 本発明に係る第1実施例のミラーの曲率変更システムの基本構成を示すブロック図である。 本発明に係る第1実施例のミラーの曲率変更システムに採用されるミラーの平面視における断面図である。 図1に示す運転者の位置が車両の後進方向に移動したときの視野範囲の変化を説明する図である。 図1に示す運転者の位置が車両の幅方向外側に移動したときの視野範囲の変化を説明する図である。 図2に示すミラーの曲率が変更したときの視野範囲の変化を説明する図である。 図1に示す運転者の視野角を説明する第1説明図である。 図1に示す運転者の視野角を説明する第2説明図である。 本発明に係る第1実施例のミラーの曲率変更システムの制御フロー図である。 本発明に係る第2実施例のミラーの曲率変更システムに採用されるミラーの平面視における断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
実施例1に係るミラーの曲率変更システムを、図1〜図9に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、ミラーの曲率変更システム20は、運転者Mnの目の位置を検出する位置検出部21と、車幅方向の側部に取り付けられたミラー22と、ミラー22の曲率の変更するピストン23と、予め設定された目標視野角を記憶する記憶部24と、位置検出部21で検出された運転者Mnの目の位置での実際の視野角(以下、「実視野角」という。)が目標視野角に一致するようにピストン23を制御する制御部25とからなる。なお、ピストン23と記憶部24と制御部25とを総称して曲率変更部26といい、曲率変更部26は、制御部25及び記憶部24を備えなくてもよい。制御部25は、ミラー22に含まれていなくてもよく、例えば車両に含まれていればよい。記憶部24は、例えば制御部25に含まれてもよい。また、ミラー22は、自動車、オートバイ等の車両だけでなく、船舶等の乗り物にも、取り付け可能である。
位置検出部21は、例えば、フロントガラス12の上縁部付近に配置されており、運転者Mnの目の位置を検出することができる。運転者Mnの目の位置を検出する具体的な方法については後述する。また、位置検出部21は、検出した運転者Mnの位置に関する情報を制御部25に送信することができる。
制御部25は、位置検出部21から運転者Mnに関する情報を受信するとともに、ミラー22からミラー22の位置に関する情報を受信することができる。このため、制御部25は、これらの受信した情報に基づいて運転者Mnからミラー22までの距離を算出することができる。
ミラー22は、車両用ドア11に取り付けられた支持部27と、この支持部27に水平回転自在に取り付けられ、車両用ドア11に向けて収納可能なミラーハウジング28と、このミラーハウジング28に取り付けられた鏡面部29とからなる。図3で鏡面部29を詳しく説明する。
図3(a)に示すように、鏡面部29は、収納部31に充填された、例えば液状シリコンゴム(LSR;Liquid Sillicone Rubber)32と、この液状シリコンゴム32の表面に付着した鏡面膜33と、収納部31に形成された開口部34に押入するピストン23とからなる。図3(b)に示すように、このピストン23により圧力を加えることで、液状シリコンゴム32は鏡面膜33側(+y方向)に押し出され、鏡面膜33が曲げられる。この結果、ミラーの曲率を一律に変更することができる。
次に、図4〜図6に基づいて、ミラーの曲率の変更に伴う視野角の変化について説明する。
まず、図4を用いて、ミラーの曲率を変更せずに運転者Mnが車両の後進方向(+y方向)に移動したときの視野角の変化について説明する。運転者Mnの目の位置を基準点O(後述するO、O、O、Oを含む)、ミラー22の幅方向内側の端部(第2の端部)を点A、ミラー22の幅方向外側の端部(第1の端部)を点B、点Bを通り車両の進行方向(y方向)に平行な線を基準線lとする。
図4(a)に示すように、比較的に車両10(図1を参照)の進行方向の前方にある位置を基準点Oとすると、この基準点Oから点Aを見た視線方向E1D(第1の直接視線方向E1D)は、点Aで反射して第1の間接視線方向E1Iとなる。また、基準点Oから点Bを見た視線方向E2D(第2の直接視線方向E2D)は、点Bで反射して第2の間接視線方向E2Iとなる。更に、この第2の間接視線方向E2Iと基準線lとのなす視野角θ(以下、「視野角θ」とする。)は第1の視野角θとなる。
一方、図4(b)に示すように、比較的に車両10の進行方向の後方にある位置を基準点Oとすると、この基準点Oから点Aを見た視線方向E3D(第3の直接視線方向E3D)は、点Aで反射して第3の間接視線方向E3Iとなる。また、基準点Oから点Bを見た視線方向E4D(第4の直接視線方向E4D)は、点Bで反射して第4の間接視線方向E4Iとなる。更に、この第4の間接視線方向E4Iと基準線lとのなす視野角θは第2の視野角θ(第2の視野角θ<第1の視野角θ)となる。
このように、基準点OがOからOに移動する、つまり、運転者Mnの目の位置が車両10の後進方向(+y方向)に移動するにつれて、視野角θは狭くなってしまう。従って、運転者Mnの車両10の進行方向の位置にかかわらず視野角θが狭くならないようにするためには、より具体的には、視野角θを一定にするためには、ミラー22の曲率を変更する必要がある。
次に図5を用いて、ミラーの曲率を変更せずに運転者Mnが車両10の幅方向外側(+x方向)に移動したときの視野角の変化について説明する。なお、図4で説明済み又は共通の内容については割愛する。
図5(a)に示すように、比較的に車両10の幅方向内側にある位置(車両10の中心に近い位置)を基準点Oとすると、この基準点Oから点Aを見た視線方向E5D(第5の直接視線方向E5D)は、点Aで反射して第5の間接視線方向E5Iとなる。また、基準点Oから点Bを見た視線方向E6D(第6の直接視線方向E6D)は、点Bで反射して第6の間接視線方向E6Iとなる。更に、この第6の間接視線方向E6Iと基準線lとのなす視野角θ(以下、「視野角θ」とする。)は第3の視野角θとなる。
一方、図5(b)に示すように、比較的に車両10の幅方向外側にある位置(ミラー22に近い位置)を基準点Oとすると、この基準点Oから点Aを見た視線方向E7D(第7の直接視線方向E7D)は、点Aで反射して第7の間接視線方向E7Iとなる。また、基準点Oから点Bを見た視線方向E8D(第8の直接視線方向E8D)は、点Bで反射して第8の間接視線方向E8Iとなる。更に、この第8の間接視線方向E8Iと基準線lとのなす視野角θは第4の視野角θ(第4の視野角θ<第3の視野角θ)となる。
このように、基準点OがOからOに移動する、つまり、運転者Mnの目の位置が車両10の幅方向外側(+x方向)に移動するにつれて、視野角θは狭くなってしまう。従って、運転者Mnの車両10の幅方向の位置にかかわらず視野角θが狭くならないようにするためには、より具体的には、視野角θを一定にするためには、ミラー22の曲率を変更する必要がある。
次に図6を用いて、運転者Mnの目の位置を変更せず曲率を変更したときの視野角θの変化について説明する。
図6(a)に示すように、鏡面膜29が比較的に曲率の小さい第1の曲線Cで形成されているとき、点Bを通る第1の曲線Cの接線は第1の接線Tと、この第1の接線Tに垂直な直線は第1の法線Nと表すことができる。
図4及び図5を参照すると、点Oから点Bを見た第9の視線方向E9D(第9の直接視線方向E9D)は、点Bで反射して第9の間接視線方向E9Iとなる。ここで、第9の直接視線方向E9Dと第1の法線Nとのなす角を第1の入射角φ1I、第9の間接視線方向E9Iと第1の法線Nとのなす角を第1の反射角φ1R(=第1の入射角φ1I)とすることができる。
次に図6(b)に示すように、鏡面膜29が比較的に曲率の大きい第2の曲線Cで形成されているとき、点Bを通る第2の曲線Cの接線は第2の接線Tと、このTに垂直な直線は第2の法線Nと表すことができる。
図6(a)と同様して、点Oから点Bを見た第10の視線方向E10D(第10の直接視線方向E10D)は、点Bで反射して第10の間接視線方向E10Iとなる。ここで、第10の直接視線方向E10Iと第2の法線Nとのなす角を第2の入射角φ2I、第10の間接視線方向E10Iと法線Nとのなす角を第2の反射角φ2R(=第2の入射角φ2I)とすることができる。
ミラー22の曲率、即ち鏡面膜29の曲率が大きくなると、入射角が大きくなる(第2の入射角φ2I>第1の入射角φ1I)とともに反射角も大きくなる(第2の反射角φ2R>第1の反射角φ1R)。従って、鏡面膜29の曲率が大きくなると、視野角θ(図4及び図5を参照)も大きくなる。
次に図7を参照しながら視野範囲、例えば視野角θの値を算出する。なお、基準点Oの座標を(X,Y)、点Aの座標を(X,Y)、点Bの座標を(X,Y)、ミラー22の曲率半径をR、ミラー22の幅をW、点Aを通りy方向(車両10の進行方向)に平行な直線lと線分ABとのなす角を第1の角δ、点Oを通りx方向(車両10の幅方向)に平行な直線lと線分OBとのなす角を第2の角α、曲線Cにより描かれる円の中心を点D、点Dと線分ABの中点Fとを結ぶ中線と線分DBとのなす角を第3の角ρ、点Bを通りy方向(車両10の進行方向)に平行な直線lと線分DBの延長線lとのなす角を第4の角x、線分OBを直接視線方向(入射方向)としたときの間接視線方向(反射方向)を直線lとする。
まず、以下の計算式により、点Aの座標(X,Y)を基準とした点Bの座標(X,Y)を算出することができる。
Figure 2012136078
ここで、直線lと直線lの交点を点Eとすると、以下の計算式により、第2の角αを算出することができる。
Figure 2012136078
次に、三角形DBFに着目すると、以下の計算式により、第3の角ρを算出することができる。
Figure 2012136078
更に、図7を拡大した図8を用いて説明する。線分DBの延長線と線分OBとのなす角を第5の角βとすると、入射角と反射角は等しいため、β=θ−xとなる。また、三角形OBEについて∠OBE=π/2−αである。従って、以下の計算式により、第4の角xを算出することができる。
Figure 2012136078
また、直線lと直線lはともにy方向に平行な直線なので、以下の計算式により、第6の角yを算出することができる。
Figure 2012136078
対頂角は等しいことから、線分ABの延長線lと延長線lとのなす角は、∠DBFに等しい。また、上記(10)式、及び(11)式より、視野角θについての関係式を算出することができる。
Figure 2012136078
上記(15)式から、第1の角δとミラーの幅Wが一定であって、基準点O(X,Y)と点B(X,Y)の位置が定まっていれば、視野角θは曲率半径R(つまり、ミラーの曲率1/R)によって決まる。言い換えると、ミラーの曲率1/Rを変更することで、視野角θを変更することができる。
図9は本発明に係る制御部の制御フローチャートであり、図2、3を参照しながら、曲率を変更するための基本的な制御フローを示す。
ST01;予め記憶部24に記憶されている目標視野角θを読み込む。
ST02;位置検出部21が検出した運転者Mnの位置に関する情報を受け取る。具体的には、基準点Oの座標(X,Y)が出力される。
位置検出部21は、例えばカメラ及び算出部で構成される。また、位置検出部21は、例えば、加速度センサ及びジャイロセンサを利用するモーションセンサ、赤外線を利用する測距センサ、無線ICタグを利用するネットワークセンサでもよく、モーションセンサは、運転者Mnの頭に取り付けてもよい。以下に、カメラを利用する位置検出部21について説明する。カメラは、例えば運転者Mnを撮像し、算出部は、カメラからの撮像画像に基づき基準点Oの座標(X,Y)を算出する。具体的には、算出部は、撮像画像中の運転者Mnの両眼の各瞳間の距離[pixel]、両眼の各目尻間の距離[pixel]等を認識し、このような距離から実空間上の運転者Mnの位置、即ち基準点Oの座標(X,Y)を算出する。実空間上の運転者Mnの位置は、例えば運転者の目の位置(例えば右眼の位置と左眼の位置との中心)であるが、運転者の顔の位置や運転者の上半身の位置でもよい。
なお、例えば、撮像画像中の運転者Mnの両眼の各瞳間の距離[pixel]と基準点Oの座標(X,Y)との関係式又は関数は、予め設定することができる。例えば、カメラと運転者Mnとの距離が既知である場合に、運転者Mnの両眼の各瞳間の距離[pixel]を予め測定し、このような関係式又は関数を予め作成することができる。更に、位置検出部21の構成は、上記実施例に限定されず、既知の手法(特開2007−209384等)を用いることができる。この場合、カメラは常に運転者Mnの正面に位置するように、運転者Mnの目の位置に追従して移動することができる。このため、運転者Mnが車両の幅方向に移動した場合であっても、カメラと運転者Mnとの距離を求めることができる。
ST03;ミラー22に関する情報を受け取る。具体的には、点Aの座標(X,Y)、点Bの座標(X,Y)、ミラーの幅W、第1の角δ、曲率1/Rが出力される。
ST04;上記ST02及びST03で受け取った情報に基づいて、上記(1)〜(15)式を算出する。ここで、算出した視野角θは、実視野角θである。
ST05;ST01で読み込んだ目標視野角θと、ST04で算出した実視野角θを比較して、実視野角θが目標視野角θと一致しているか否かを判断する。
もし実視野角θが目標視野角θと一致していれば(θ=θ)、図8に示された制御フローによる制御を終了する。
ST06;一方、実視野角θが目標視野角θと一致していなければ(θ≠θ)、実視野角θが目標視野角θとなるようなミラーの曲率を算出する。具体的には、上記(15)式においてθ=θを代入し、視野角θが目標視野角θとなるミラーの曲率1/Rを算出する。
ST07;ピストン23の圧縮により曲率が1/Rとなるよう、ピストン23に制御信号を送る。この結果、ミラーの曲率を変更することができる。このように、ミラーの曲率を変更することによって、運転者の目の位置によらず、視野角θを常に目標視野角θに保つことができる。なお、曲率の変更が完了したら、図9に示された制御フローによる制御を終了する。
以上に説明したように、実施例1によれば、例えば、運転者Mnの目の位置が車両10の後進方向に移動するほど、ミラー22の曲率を大きくすることができるため、ミラー22を介して見える車両10の側部の視野範囲は狭くならず、所望の視野範囲を確保することができる。
また、実施例1によれば、例えば、運転者Mnの目の位置が車両10の幅方向に移動するほど、ミラー22の曲率を大きくすることができるため、ミラー22を介して見える車両10の側部の視野範囲は狭くならず、所望の視野範囲を確保することができる。
次に、実施例2に係るミラーの曲率変更システムを、図10に基づいて説明する。
図10は、実施例2に係るミラーの曲率変更システム20に採用されるミラー46の平面視における断面図である。
ミラー46は、実施例1に係るミラーの曲率変更システム20に採用されるミラー22と比べて、鏡面部29が、ミラー22の幅方向外側の第1鏡面部35と、ミラー22の幅方向内側の第2鏡面部36とに分離されている。第1鏡面部35と第2鏡面部36は各々同じ構成を有しているため、以下、第1鏡面部35についてのみ説明し、第2鏡面部36についての説明は省略する。
第1鏡面部35の裏面には、第1曲面部35を牽引して屈曲させる第1アーム37が形成されており、第1アーム37の端部には第1のワイヤー38が張設されている。また、ミラー42の中央には例えばモータ(図示しない)を備えた第1給電部39が設置されている。ここで、第1アーム37と第1ワイヤー38と第1給電部39を総称して第1曲率変更部41という(なお、第2アーム42と第2ワイヤー43と第2給電部44を総称して第2曲率変更部45という。)。
第1曲率変更部41は、実施例1のピストン23と同様(図3を参照)、制御部25からの制御信号に基づいて制御される。制御部25から制御信号を受け取った第1曲率変更部41は、モータの回転により第1ワイヤー38を牽引して、第1曲面部35を曲げることができる。つまり、ミラーの幅方向外側の端部の曲率(以下、「第1の端部の曲率」という。)を変更することができる。
第2曲率変更部45もまた、モータの回転により第2ワイヤー43を牽引して、第2曲面部36を曲げることができる。つまり、ミラーの幅方向内側の端部の曲率(以下、「第2の端部の曲率」という。)を変更することができる。このように、第1曲率変更部41と第2曲率変更部45は各々独立してミラーの曲率を変更することができる。
このため、実施例2によれば、例えば、位置検出部21で検出された基準点O(運転者Mnの目の位置)が車両10の後進方向に移動するほど、第1曲率変更部41は第1の端部の曲率を大きくし、第2曲率変更部45は第2の端部の曲率を第1の端部の曲率よりも小さくすることができる。従って、ミラー22の幅方向内側の端部から見える車両10の側部の視野範囲が必要以上に大きくなることを防止することができるとともに、写像の歪みを小さくすることができる。
更に、実施例2によれば、例えば、位置検出部21で検出された基準点O(運転者の目の位置)が車両10の幅方向外側に移動するほど、ミラー22の曲率を大きくし、第2曲率変更部45は第2の端部を第1の曲部よりも小さくすることができる。従って、ミラー22の幅方向内側の端部から見える車両10の側部の視野範囲が必要以上に大きくなることを防止することができるとともに、写像の歪みを小さくすることができる。
尚、本発明であるミラーの曲率変更システムは、実施の形態では運転席に近い(運転席側の)サイドミラーにのみ適用したが、助手席に近い(助手席側の)サイドミラーにも適用可能である。運転席側のサイドミラーと、助手席側のサイドミラーとからなる2つのミラーを各々独立して制御しても差し支えない。また、サイドミラーに限らず、フェンダーミラーに適用しても差し支えない。
本発明のミラーの曲率変更システムは、自動でミラーの曲率を変更することによって、運転者の位置によらず、ミラーを介して見える視野角を常に一定にするのに好適である。
10…車両(乗り物)、20…ミラーの曲率変更システム、21…位置検出部、22、46…ミラー、26…曲率変更部、41…第1曲率変更部、45…第2曲率変更部、Mn…運転者、1/R…ミラーの曲率。

Claims (9)

  1. 乗り物の第1の横方向に位置する側部に設けられるミラーと、
    このミラーの曲率を変更する曲率変更部と、
    前記乗り物を運転する運転者の位置を検出する位置検出部とを備え、
    前記曲率変更部は、前記位置検出部が検出した前記位置に応じて前記ミラーの曲率を変更することを特徴とするミラーの曲率変更システム。
  2. 前記曲率変更部は、前記位置が前記乗り物の後進方向に移動するほど、前記ミラーの曲率を大きくすることを特徴とする請求項1記載のミラーの曲率変更システム。
  3. 前記曲率変更部は、前記位置が前記第1の横方向に移動するほど、前記ミラーの曲率を大きくすることを特徴とする請求項1又は2記載のミラーの曲率変更システム。
  4. 前記曲率変更部は、前記位置検出部で検出された前記位置にかかわらず、前記運転者が前記ミラーの前記第1の横方向に位置する第1の端部を見たときの視野範囲が一定となるように、前記ミラーの曲率を変更することを特徴とする請求項1〜3記載のミラーの曲率変更システム。
  5. 前記曲率変更部は、前記ミラーの曲率を一律に変更することを特徴とする請求項1〜4記載のミラーの曲率変更システム。
  6. 前記曲率変更部は、
    前記第1の端部の曲率を変更する第1曲率変更部と、
    前記第1の横方向と逆向きである第2の横方向に位置する第2の端部の曲率を変更する第2曲率変更部とを備えることを特徴とする請求項1〜5記載のミラーの曲率変更システム。
  7. 前記第1曲率変更部は、前記位置が前記乗り物の後進方向に移動するほど、前記第1の端部の曲率を大きくし、
    前記第2曲率変更部は、前記第2の端部の曲率を前記第1の端部の曲率よりも小さくすることを特徴とする請求項6記載のミラーの曲率変更システム。
  8. 前記第1曲率変更部は、前記位置が前記第1の横方向に移動するほど、前記第1の端部の曲率を大きくし、
    前記第2曲率変更部は、前記第2の端部の曲率を前記第1の端部の曲率よりも小さくすることを特徴とする請求項6又は7記載のミラーの曲率変更システム。
  9. 前記位置は、前記運転者の目であることを特徴とする請求項1〜8記載のミラーの曲率変更システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017502876A (ja) * 2014-02-24 2017-01-26 インテル コーポレイション 車両のミラー調整

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