JP2012103242A - トルクセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングに剛性が要求されない新規な構造を持つトルクセンサを提供する。
【解決手段】、トーションバーの軸周りを囲むように固定的に配置される第1及び第2のコイル11,12を含むコイルアセンブリCAは、第1のコイルの両端に対応して配置される第1及び第2の磁性体リングプレートM1,M2と、第2のコイル12の両端に対応して配置される第3及び第4の磁性体リングプレートM3,M4と、コイル収納空間を形成するようにして、第1乃至第4の磁性体リングプレートを一体的にインサートモールド成型した合成樹脂部13と、該合成樹脂部13をその内側に挿入して該合成樹脂部の外周側面を蔽う磁性体筒14とを含む。コイルアセンブリCAは、合成樹脂製のセンサハウジング50に収納される。可動部MSは、入力軸1に連結された第1の磁気応答部材3と出力回転軸2に連結された第2の磁気応答部材4とを含む公知の構成でよい。
【選択図】 図1

Description

この発明は2軸間の相対的回転位置を検出するトルクセンサに関し、例えば自動車のパワーステアリング軸に負荷されるねじり負荷を検出するためのトルクセンサとしての用途に適したものであり、特にコイルヨーク部の構造を改善したものに関する。
トーションバーを介して連結された入力軸及び出力軸に発生するトルクを、該入力軸及び出力軸間のねじれ量(相対回転位置)として検出するトルクセンサが公知である。例えば、下記特許文献1〜4では、円周方向に複数の開口窓を2列で設けたアルミニウム等の磁気応答部材からなる円筒体をそれぞれ入力軸及び出力軸に取り付け、両円筒体における2列の開口窓列が互いに重なり合うように配置し、各開口窓列に対応して検出コイルをそれぞれ配置し、ねじれ量(相対回転位置)に応じた各列における開口窓の重なりの変化を検出コイルで検出するようにしている。
これらの従来のトルクセンサにおいては、検出コイルのための磁気回路を形成するためのヨーク(磁性体コア)は、コイルの少なくとも軸方向両側を囲うように該コイルを保持するコの字断面を有する、全体としてリング状の、ヨークからなっている。この場合、軸方向にオフセットして少なくとも2個のコイルが設けられるので、このようなコの字断面を有する全体としてリング状のヨークは少なくとも2個、軸方向に並ぶこととなる。そして、これらの従来のトルクセンサにおいては、これら軸方向に配置された複数のコイル入りヨークを軸方向の両側から緊密に押さえ付けて固定するために、剛性のある金属製ハウジング内に該複数のコイル入りヨークを収納し、該金属製ハウジングの軸方向両側の内側とその内部に収納されたコイル入りヨークとの間に皿バネを挿入し、剛性のある金属製ハウジングによる反力と該皿バネの付勢力によってその内側の複数のコイル入りヨークを緊密に押し付け固定するようになっている。また、コイルの少なくとも軸方向両側を囲うように該コイルを保持するコの字断面を有する全体としてリング状のヨークを使用する構成であるため、その内部のコイルからの引き出し線を取り出すために、ヨークの一部に切り欠き部を形成加工せざるを得ない。
特開平8−114518号 特許第3379305号 特許第3387337号 特許第4445219号
上記のように、従来のトルクセンサにおいては、軸方向に配置された複数のコイル入りヨークを軸方向の両側から緊密に押さえ付けて固定するために、剛性のある金属製ハウジング内に該複数のコイル入りヨークを収納し、該金属製ハウジングの軸方向両側の内側とその内部に収納されたコイル入りヨークとの間に皿バネを挿入し、剛性のある金属製ハウジングによる反力と該皿バネの付勢力によってその内側の複数のコイル入りヨークを緊密に押し付け固定するようになっているため、ハウジングにはかなりの剛性が要求されることになり、剛性のある金属製ハウジングしか使用することができなかった。例えば、合成樹脂製のハウジングでコンパクトにかつ廉価にトルクセンサを製造することができなかった。そのため、製造コストが増加するという問題があった。また、従来のトルクセンサにおいては、ヨーク内部のコイルからの引き出し線を取り出すために、該ヨークの一部に切り欠き部を形成加工せざるを得ず、そうすると、コイル検出出力信号にリップルが発生し、検出精度に悪影響を及ぼすという問題があった。そのため、そのようなリップルの問題を解決するための余分な構成を付加する必要があった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、ハウジングに剛性が要求されない新規な構造を持つトルクセンサを提供しようとするものである。また、ヨークの一部に切り欠き部を形成加工する必要がなく、従って、リップルの問題が生じない新規な構造を持つトルクセンサを提供しようとするものである。
本発明に係るトルクセンサは、トーションバーを介して同軸的に連結された第1及び第2の回転軸間に発生する該トーションバー軸周りの捻れトルクを検出するトルクセンサであって、前記トーションバーの軸周りを囲むように固定的に配置される少なくとも第1のコイルを含むコイルアセンブリと、前記コイルアセンブリの内周側に配置され、前記第1の回転軸に連結された第1の磁気応答部材と前記第2の回転軸に連結された第2の磁気応答部材とを含み、前記第1及び第2の回転軸の相対的回転位置に応答したインピーダンス変化を前記第1のコイルに生じさせるように前記第1及び第2の磁気応答部材を構成した可動部とを具備し、前記コイルアセンブリが、更に、インサートモールド成型された合成樹脂部と、ここにおいて、前記第1のコイルが該合成樹脂部における前記収納空間内に収納されてなり、前記合成樹脂部をその内側に挿入して該合成樹脂部の外周側面を蔽う磁性体筒とを含むことを特徴とする。
好ましくは、前記コイルアセンブリは、更に、第2のコイルを含み、前記第1及び第2のコイルは軸方向にオフセットして配置されており、前記合成樹脂部は、前記第1及び第2のコイルの収納空間を形成するようにインサートモールド成型されてなり、ここにおいて、前記第1及び第2のコイルが該合成樹脂部における前記収納空間内に収納されてなることを特徴とする。
本発明によれば、コイルの収納空間を形成する合成樹脂部は、インサートモールド成型してなるものであり、この合成樹脂部における収納空間内にコイルが収納され、磁性体筒が、該合成樹脂部をその内側に挿入して該合成樹脂部の外周側面を蔽うような構造である。このような構造にあっては外側の磁性体筒がコイルのためのヨーク(磁気回路形成部材)として機能する。ヨークとして機能する部分の構造が外側の磁性体筒からなっているため、従来の構造のような皿バネによる締め付けが不要であり、トルクセンサ全体を収納するハウジングに従来のような剛性が要求されない。従って、コイルアセンブリを収納するセンサハウジングとして、合成樹脂製のセンサハウジングを採用することができる。これにより、コンパクトにかつ廉価にトルクセンサを製造することができるようになる。また、ヨークとして機能する部分の構造は、磁性体リングプレートからなっているので、合成樹脂部の外周縁の一部に凹みを設け、該凹みにコイルのリード配線を通して該合成樹脂部の一端側に導くように構成することができ、そのようにすることで磁性体部分に部分的切り欠きを設ける必要がなくなり、切り欠きによるリップルの問題が生じない。
なお、好ましい一例として、前記コイルアセンブリが、更に、前記コイルの端部に配置される少なくとも1つの磁性体リングプレートを含み、前記合成樹脂部は、前記少なくとも1つの磁性体リングプレートを一体的にインサートモールド成型してなるようにしてもよい。このような構造にあっては、合成樹脂部に一体成型された少なくとも1つの磁性体リングプレートと外側の磁性体筒とがヨークとして機能する。合成樹脂部において、磁性体リングプレートは、インサートモールド成型により固定されているため、従来の構造のような皿バネによる締め付けが不要である。
本発明に係るトルクセンサの一実施例を示す一部断面側面。 (A)は図1におけるコイルアセンブリの合成樹脂部の横断面図、(B)は回路基板の正面図。
トルクセンサにおいて適用可能な検出回路の一例を示す回路図。
トルク検出処理及び故障診断処理の動作例を説明するためのタイムチャート。
図3におけるマイクロコンピュータが実行するトルク検出処理の一例を示すフローチャート。
第1(メイン)及び第2(サブ)のトルク検出データの値と検出トルク(相対回転位置)との間の相関関係の一例を示すグラフ。 コイルアセンブリの合成樹脂部に組み込まれる磁性体リングプレートの配置の変形例を示す一部断面側面。 コイルアセンブリの合成樹脂部に組み込まれる磁性体リングプレートの配置の変形例を示す一部断面側面。 コイルアセンブリの合成樹脂部に組み込まれる磁性体リングプレートの配置の変形例を示す一部断面側面。 コイルアセンブリの合成樹脂部に組み込まれる磁性体リングプレートの配置の変形例を示す一部断面側面。 コイルアセンブリの合成樹脂部内に磁性体リングプレートを組み込まない例を示す一部断面側面。 コイルアセンブリの外周側面を蔽う非磁性導電体筒(例えばアルミ筒)を磁性体筒に重複して設ける例を示す一部断面側面。 コイルアセンブリの合成樹脂部におけるスナップフィット片の形成例を示す斜視図。 コイルアセンブリの合成樹脂部におけるスナップフィット片の別の形成例を示す斜視図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明しよう。
図1は、センサ部10の機構の一例を示す一部断面側面図である。この実施例に係るトルクセンサは、自動車のステアリングシャフトのトーションバーに負荷されるねじれトルクを検出する。公知のように、ステアリングシャフトにおいては入力軸(第1の回転軸)1と出力軸(第2の回転軸)2とがトーションバー(図示せず)を介して連結されている。入力軸1及び出力軸2はトーションバーによるねじれ変形の許す限りの限られた角度範囲(例えば最大でも+6度〜−6度程度の範囲)で相対的に回転しうる。センサ部10は、トーションバーの周囲に設置される。センサ部10は、トーションバーの軸周りを囲むように固定的に配置される第1のコイル11及び第2のコイル12を含むコイルアセンブリ(コイル部)CAと、入力軸(第1の回転軸)1に連結された第1の磁気応答部材3及び出力軸(第2の回転軸)2に連結された第2の磁気応答部材4を含む可動部MSとを具備する。図示のように組み立てられた状態において、可動部MSの第1の磁気応答部材3の円筒と第2の磁気応答部材4の円筒とが重なり合い、該円筒の重なり合いの内側にトーションバー(図示せず)が位置する。可動部MSにおいて、第1及び第2の磁気応答部材3,4は、例えば、円筒形状を成した良導電性かつ非磁性(反磁性)の材質(例えば、アルミニウムあるいは銅など)からなり、それぞれ、円周方向に沿って所定ピッチ(角度)で複数の開口窓3a,3b,4a,4bを2列備えている。
コイルアセンブリCAにおいて、第1及び第2のコイル11,12は軸方向にオフセットして配置されている。コイルアセンブリCAは、更に、第1のコイル11の一端に対応して配置される第1の磁性体リングプレートM1と、第1のコイル11の他端に対応して配置される第2の磁性体リングプレートM2と、第2のコイル12の一端に対応して配置される第3の磁性体リングプレートM3と、第2のコイル12の他端に対応して配置される第4の磁性体リングプレートM4とを具備する。コイルアセンブリCAは、更に、これらの磁性体リングプレートM1〜M4を上述の所定配置となるように一体的にインサートモールド成型し、かつ、第1及び第2のコイル11、12の収納空間S1,S2を形成するように構成された合成樹脂部13を具備する。コイルアセンブリCAは、更に、該合成樹脂部13をその内側に挿入して該合成樹脂部13の外周側面を蔽う磁性体筒14とを具備している。すなわち、コイルアセンブリCAを組み立てる場合、まず、磁性体リングプレートM1〜M4を上述の所定配置となるように一体的にインサートモールド成型した合成樹脂部13を準備し、それから、合成樹脂部13のコイル収納空間S1,S2内に第1及び第2のコイル11、12を配置(又は巻回)し、そして、こうして第1及び第2のコイル11、12を配置した合成樹脂部13の外周側面を蔽うように磁性体筒14を嵌め込む。すなわち、合成樹脂部13は、コイル11、12を巻回するためのボビンとして機能し、かつ、その内部にインサートした磁性体リングプレートM1〜M4の働きによりコイルの磁気回路の一部を形成するための磁性体コア(その保持体)としても機能する。勿論、合成樹脂部13それ自体は、非磁性かつ非導電性の材質からなる。
図2(A)は、1つの磁性体リングプレートM1の表面が露出するように切断した合成樹脂部13の横断面図である。合成樹脂部13の内側は、可動部MSを挿入し得るようにするために、開放空間13aとなっている。合成樹脂部13内にインサートモールドされる各磁性体リングプレートM1〜M4の内周縁は、図示のように合成樹脂部13の内周縁にほぼ一致していてもよいし(つまり、各磁性体リングプレートM1〜M4の内周縁が開放空間13aに露出する)、あるいは、それよりも幾分大きなサイズであってもよい(つまり、各磁性体リングプレートM1〜M4の内周縁が開放空間13aに露出しない)。各磁性体リングプレートM1〜M4の外周縁は、合成樹脂部13の外周縁よりも幾分小さなサイズである(つまり、各磁性体リングプレートM1〜M4の外周縁が合成樹脂部13の外側に露出しない)。合成樹脂部13の外周縁の一部に凹み13bが形成されている。この凹み13bは、収納空間S1,S2内に収納したコイル11、12からの(又はコイルへの)引き出し(又は引き込み)用のリード配線を通すためのものである。この凹み13bは、合成樹脂部13の一端側(端子41の側)まで形成されており、コイルのリード配線を合成樹脂部13の一端側(端子41の側)から外に引き出すことができるようになっている。
上述した構成からなるコイルアセンブリCAにおいて、第1のコイル11の磁気回路は、コイル両端の第1及び第2の磁性体リングプレートM1,M2と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3a,4aの部分を通るように形成される。第2のコイル12の磁気回路は、コイル両端の第3及び第4の磁性体リングプレートM3,M4と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3b,4bの部分を通るように形成される。コイルのリード配線を通すための凹み13bを合成樹脂部13の外周縁の一部に形成しているので、各磁性体リングプレートM1〜M4の内周縁及び外周縁には、コイル11、12からの(又はコイルへの)引き出し(又は引き込み)用のリード配線を通すための切り欠き部のようなものを形成する必要がない。これにより、コイル出力信号にそのような切り欠き部に起因するリップル成分が含まれないようにすることができる。
合成樹脂部13の一端側の適宜箇所(前記凹み13bの終端箇所)には、各コイル11、12のリード配線を接続するためのリード端子41の先端が配置される。各コイル11、12からの(又はコイルへの)リード配線は合成樹脂部13の外周縁の一部に形成された凹み13bを通ってリード端子41に至り、該リード端子41に半田付け等によって接続される。リード端子41の基部は回路基板40に取り付けられている。回路基板40には、この実施例に係るトルクセンサを構成する様々な検出用回路及びデバイスのうち、センサ部10の側に設けるように定められた回路及びデバイス(図示せず)が搭載され、かつ、基板の一面又は両面には必要なプリント配線(図示せず)が形成される。また、回路基板40の所定箇所には、外部配線(図示せず)を接続するためのコネクタ43用の端子42の基部が取り付けられている。
図2(B)は、回路基板40の正面図である。回路基板40は、中央部が開口40aとなっているリング状円板形状からなっている。回路基板40の中央部の開口40aには、ステアリングシャフトの軸部分(例えば入力軸1)が挿入され得るようになっている。このように、回路基板40の基板面がステアリングシャフト若しくはトーションバーの軸方向に対して直交する構成であるから、軸に沿う方向に延びた基板面を持つ回路基板をセンサ部に組み込む従来の構成に比べて(そのような従来の構成ではセンサ部の外周サイズが回路基板の分だけ大きくなってしまう)、センサ部の外周サイズを大きくすることなく、全体としてコンパクトな構成とすることができ、そうでありながら、回路基板上の回路及びデバイスの搭載面積を十分に確保することができる。
図1に示すように、コイルアセンブリCAは、合成樹脂製のセンサハウジング50に収納される。センサハウジング50は軸受51を介してステアリングシャフトの軸部分(例えば出力軸1)に支持される。合成樹脂部13において各磁性体リングプレートM1〜M4はインサートモールド成型により固定されているため、従来の構造のような皿バネによる締め付けが不要であり、トルクセンサ全体を収納するハウジング50に従来のような剛性が要求されない。従って、コイルアセンブリCAを収納するセンサハウジング50として、合成樹脂製のセンサハウジング50を採用することができる。例えば、センサハウジング50の所定箇所(収納したコイルアセンブリCAの合成樹脂部13の一端側の外周部分に対応する箇所)には突起部50aが適宜の配置で形成されており、該センサハウジング50内に収納したコイルアセンブリCAの合成樹脂部13の一端側の外周部分を、適宜の柔軟性のある該突起部50aでピタリと押しつけた恰好で該コイルアセンブリCAを収納できるようになっている。また、また、回路基板40もセンサハウジング50の所定箇所に設けられた段差部50bで受け止められて収納される。図示しない押さえ部材により、図1の矢印Xで示す軸方向に回路基板40を押しつけて固定し、これによってコイルアセンブリCAをセンサハウジング50内に固定する。
図1に示すように組み立てられた状態において、第1の磁気応答部材3の開口窓3aの列と第2の磁気応答部材4の開口窓4aの列とが重複し、その周りに第1のコイル11が配置される。また、第1の磁気応答部材3の開口窓3bの列と第2の磁気応答部材4の開口窓4bの列とが重複し、その周りに第2のコイル12が配置される。第1の磁気応答部材3の円筒と第2の磁気応答部材4の円筒との相対的回転位置つまりトーションバーのねじれ角に応じて、各列における開口窓3a,4a,3b,4bの重なり具合が変化する。開口窓3aと4a(又は3bと4b)が全く重なっていない状態では、コイル11(又は12)の内周はすべて磁気応答部材3(又は4)の円筒材質で覆われ、渦電流損失が最大となり、該コイル11(又は12)のインダクタンス(インピーダンス)は最小となる。逆に、開口窓3aと4a(又は3bと4b)が完全に重なっている状態では、コイル11(又は12)の内周を覆う磁気応答部材3(又は4)の円筒材質の面積は最小となるので渦電流損失が最小となり、かつ、該重なった開口の空間を介して内側のトーションバー(磁性体)に対する磁気結合が最大となるので、該コイル11(又は12)のインダクタンス(インピーダンス)は最大となる。
一方、各列における開口窓3a,4a,3b,4bの重なり具合の変化は互いに逆特性となるように、開口窓の配置を適切にずらして設定している。例えば、第1の磁気応答部材3においては、開口窓3aの列(第1の列)と、開口窓3bの列(第2の列)とは、開口窓の繰り返しサイクルに関して、丁度の1/2サイクルの位相ずれを持つように開口窓列を形成(配置)する。その場合、第2の磁気応答部材4においては、開口窓4aの列(第1の列)と、開口窓4bの列(第2の列)とは、開口窓の繰り返しサイクルに関して、丁度、同相となるように開口窓列を形成(配置)する。また、トーションバーのねじれ角が0の状態において、図示例のように、第1の列における開口窓3a,4aの重なり具合は丁度半分となり、第2の列における開口窓3b,4bの重なり具合も丁度半分となるように、各開口窓列を形成(配置)する。ねじれ角が0の状態から、時計方向にねじれ角が生じると、例えば、第1の列における開口窓3a,4aの重なり具合が増大してそれに対応する第1のコイル11のインダクタンス(インピーダンス)が増加するのに対して、第2の列における開口窓3b,4bの重なり具合が減少してそれに対応する第2のコイル12のインダクタンス(インピーダンス)が減少する。また、ねじれ角が0の状態から、反時計方向にねじれ角が生じると、第1の列における開口窓3a,4aの重なり具合が減少してそれに対応する第1のコイル11のインダクタンス(インピーダンス)が減少するのに対して、第2の列における開口窓3b,4bの重なり具合が増加してそれに対応する第2のコイル12のインダクタンス(インピーダンス)が増加する。
このように、センサ部10においては、入出力軸(第1及び第2の回転軸)1,2の相対的回転位置に応答して互いに逆特性のインピーダンス変化を該第1及び第2のコイル11,12に生じさせるように、第1及び第2の磁気応答部材3,4を構成しかつ該第1及び第2のコイル11,12を配置している。
なお、第1のコイル11のヨークとして機能する第1及び第2の磁性体リングプレートM1,M2の間隔(軸方向の間隔)の長さよりも、それに対応する開口窓3a,4aの軸方向長さの方が幾分長くなっている。同様に、第2のコイル12のヨークとして機能する第3及び第4の磁性体リングプレートM3,M4の間隔(軸方向の間隔)の長さよりも、それに対応する開口窓3b,4bの軸方向長さの方が幾分長くなっている。これにより、コイルアセンブリCAと可動部MSとの軸方の関係が多少ずれたとしも、コイル出力信号に誤差が生じないようになっており、ロバスト性が確保されている。
図3は、本発明に係るトルクセンサにおいて適用可能な検出回路の一実施例を示す図である。この実施例に係る検出回路は、センサ部10の側に設けられた前記第1及び第2のコイル11、12と、該センサ部10に近接配置された第1回路部20と、これらのセンサ部10及び第1回路部20から離隔して配置される第2回路部30とで構成される。第1回路部20は、図1に示された回路基板40に搭載される。
第1回路部20において、第1のコイル11に直列接続された第1の温度特性補償抵抗素子(例えば正温度特性抵抗器)44と、第2のコイル12に直列接続された第2の温度特性補償抵抗素子(例えば正温度特性抵抗器)45とを具備している。温度特性補償抵抗素子44,45は、コイル11,12に近接して配置されるので、コイル11,12と同じ温度環境におかれることとなり、コイル11,12の温度ドリフト特性を補償するのに都合がよいものとなっている。温度特性補償抵抗素子44,45としては、コイル11,12の温度ドリフトによるインピーダンス変化特性と同等の温度ドリフト特性を持つ抵抗素子を使用するのが望ましい。
第1回路部20は、第1のコイル11に対応する回路として、前記温度特性補償抵抗素子44と、所定の直流電圧でバイアスされた励磁用交流信号を該コイル11に印加するコイル駆動回路21と、該コイル11の出力に含まれる直流電圧成分を抽出する直流弁別回路22と、励磁用交流信号のピーク振幅値に相当する直流電圧を抽出する整流回路23と、直流弁別回路22と整流回路23の出力を加算してオフセット電圧OF1を生成する加算回路24と、コイル駆動回路21から出力された励磁用交流信号の位相をコイル出力の位相に合わせた基準交流電圧成分を生成する基準信号生成回路25と、該コイル11の出力に含まれる検出出力交流電圧成分と基準信号生成回路25から出力される基準交流電圧成分との差を求め、求めた差信号を前記オフセット電圧OF1でオフセットした出力を生じる差動増幅回路26と、電源弁別回路27とを含んでいる。
更に、第1回路部20は、第1のコイル11に対応する上記回路と全く同様に、第2のコイル12に対応する回路として、前記温度特性補償抵抗素子45と、所定の直流電圧でバイアスされた励磁用交流信号を該コイル12に印加するコイル駆動回路21aと、該コイル12の出力に含まれる直流電圧成分を抽出する直流弁別回路22aと、励磁用交流信号のピーク振幅値に相当する直流電圧を抽出する整流回路23aと、直流弁別回路22aと整流回路23aの出力を加算してオフセット電圧OF2を生成する加算回路24aと、コイル駆動回路21aから出力された励磁用交流信号の位相をコイル出力の位相に合わせた基準交流電圧成分を生成する基準信号生成回路25aと、該コイル12の出力に含まれる検出出力交流電圧成分と基準信号生成回路25aから出力される基準交流電圧成分との差を求め、求めた差信号を前記オフセット電圧OF2でオフセットした出力を生じる差動増幅回路26aと、電源弁別回路27aとを含んでいる。
センサ部10及び第1回路部20の側と第2回路部30との間を接続する伝送線(電気配線)は、コイル励磁用交流信号供給ライン18a、第1のコイルの検出出力ライン18b、アースライン18c、第2のコイルの検出出力ライン18dからなる。第1のコイル11に対応する差動増幅回路26の出力が検出出力ライン18bに出力され、第2のコイル12に対応する差動増幅回路26aの出力が検出出力ライン18dに出力される。図1のコネクタ42に、これらのライン18a〜18dの配線を接続する。
第2回路部30は、自動車のECU(電子制御装置)に相当し、ECUのプリント回路基板上に搭載されたマイクロコンピュータ31と周辺回路素子とを含んでいる。マイクロコンピュータ31は、内部クロックに基づき所定の交流周波数の信号波形Aをデジタル的に発生するように構成されている。一例として、マイクロコンピュータ31が持つクロック発生機能を使用して、センサ部10のコイル11、12を励磁するための交流信号の所望周波数に等しいクロック信号(例えばデューティ比50%)を信号波形Aとして発生し、出力ポートから出力する。交流信号生成回路32は、マイクロコンピュータ31で発生した交流周波数の信号波形Aに基づき、所定の直流電圧RefV(一例としてDC6.5V)が加算されたアナログの励磁用交流信号Bを生成する。交流信号生成回路32は、例えば、矩形波を三角波に変換する簡単なアナログ回路と電圧加算回路とで構成することができる。なお、マイクロコンピュータ31で発生する交流周波数の信号波形Aは、矩形状のクロック信号に限らず、比較的正確なデジタル正弦波であってもよい。その場合、交流信号生成回路32がD−A変換回路を含んでいてもよいし、あるいはD−A変換した正弦波信号波形Aをマイクロコンピュータ31から出力するようにしてもよい。
なお、マイクロコンピュータ31は、自動車におけるECU内に搭載されている既存のマイクロコンピュータを使用する形態に限らず、本発明に係るトルクセンサのために専用のものを用意してもよい。勿論、マイクロコンピュータ31に代えて、本発明を実施するために必要な制御・演算性能と同等の機能を達成するように構成した専用デジタル回路(クロック発生器、論理回路、計算回路、メモリ等を含むディスクリート回路若しくはICあるいはDSPなど)を用いてもよい。マイクロコンピュータ及び専用デジタル回路を総称してデジタル処理装置という。
交流信号生成回路32で生成した励磁用交流信号が励磁用交流信号供給ライン18aを介してセンサ部10及び第1回路部20の側に伝送され、該第1回路部20の側で受け取った励磁用交流信号Bがコイル駆動回路21及び21aに供給されると共に電源弁別回路27及び27aに供給される。電源弁別回路27及び27aは、励磁用交流信号供給ライン18aを介して供給された励磁用交流信号に含まれる前記所定の直流電圧RefVを取り出して該第1回路部20内の各回路へ、その直流電源Vcc1及びVcc2として供給する。これにより、格別の直流電源供給線が不要となり、第1回路部20と第2回路部30間の伝送線を簡素化している。コイル駆動回路21及び21aは、所定の直流電圧RefVでバイアスされている励磁用交流信号Bを、各コイル11、12に印加する。なお、これに限らず、コイル駆動回路21及び21aは、電源用の直流電圧RefVが加算された励磁用交流信号Bから直流電圧RefVを一旦除去し、別の所定の直流電圧(例えば直流電圧RefVよりも低い2V程度の直流電圧)でバイアスした励磁用交流信号を生成し、これを各コイル11、12に印加するようにしてもよい。
第1のコイル11と温度特性補償抵抗素子44の接続点の電圧が第1のコイル11の出力交流電圧として取り出され、コンデンサを介して直流分を除去した後、第1の差動増幅回路26に入力される。同様に、第2のコイル12と温度特性補償抵抗素子45の接続点の電圧が第2のコイル12の出力交流電圧として取り出され、コンデンサを介して直流分を除去した後、第2の差動増幅回路26aに入力される。各コイル11,12の出力交流電圧は、各コイル11,12のインピーダンスと温度特性補償抵抗素子44,45のインピーダンスの分圧比で表わされるので、温度ドリフトによるインピーダンス変化分が相殺・除去若しくは低減され、温度ドリフト補償を行うことができる。
また、第1のコイル11と温度特性補償抵抗素子44の接続点から取り出された第1のコイル11の出力交流電圧は、第1の直流弁別回路22に入力され、該コイル11の出力に含まれる直流電圧成分が抽出される。同様に、第2のコイル12と温度特性補償抵抗素子45の接続点から取り出された第2のコイル12の出力交流電圧は、第2の直流弁別回路22aに入力され、該コイル12の出力に含まれる直流電圧成分が抽出される。ここで抽出される直流電圧成分は、コイル11又は12に断線、半断線等の故障がなければ、バイアスした所定の直流電圧に対応するものとなり、変動が生じないが、断線、半断線等の故障が起きた場合は、それに応じて変動したレベルを持つものとなる。すなわち、コイル11又は12に関する断線、半断線等に関する故障情報を含んでいる。
一方、整流回路23は、励磁用交流信号の交流成分のみを整流し、該励磁用交流信号のピーク振幅値に相当する直流電圧を抽出する。整流回路23aも同様である。ここで抽出される直流電圧は、励磁用交流信号に異常がなければ所定レベルを維持しているが、励磁用交流信号供給ライン18aのコネクタの外れや接触不良、断線、半断線など、なんらかの異常があれば、それに応じて変動したレベルを持つものとなる。すなわち、励磁用交流信号の供給系統に関する故障情報を含んでいる。
加算回路24は、直流弁別回路22と整流回路23の出力を加算してオフセット電圧OF1を生成する。これにより、オフセット電圧OF1は、コイル11に関する断線、半断線等に関する故障情報と励磁用交流信号の供給系統に関する故障情報の両方を含むものとなる。加算回路24aも同様に、直流弁別回路22aと整流回路23aの出力を加算してオフセット電圧OF2を生成し、これにより、オフセット電圧OF2は、コイル12に関する断線、半断線等に関する故障情報と励磁用交流信号の供給系統に関する故障情報の両方を含むものとなる。これらの直流弁別回路22,22a,整流回路23,23a,加算回路24,24aは、オフセット電圧生成回路に該当する。
差動増幅回路26,26aで各コイル11,12の出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差を求めるのに先立って、基準信号生成回路25、25aにおいてコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧の位相を、コイル出力交流電圧の位相に合わせるための位相シフトを行う。これは、コイル11,12のインダクタンスにより、コイル出力交流電圧には励磁用交流信号に対して所定の位相遅れが生じているため、この所定位相遅れ分だけ励磁用交流信号の位相を基準信号生成回路25、25aで遅延させ、両者の位相を合わせた上で差動増幅回路26、26aで差信号を求めるようにするためである。なお、基準信号生成回路25、25aから差動増幅回路26、26aに入力される基準交流電圧も直流分除去されたものである。
第1の差動増幅回路26では、第1のコイル11の出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差信号を求める。このように差動増幅演算を行う理由は、出力交流電圧から検出トルクに起因する成分を抽出し、トルク検出のダイナミックレンジを大きくとる(感度を上げる)ことができるようにするためである。更に、第1の差動増幅回路26では、前記オフセット電圧OF1を前記差信号に加算し、該差信号をオフセット電圧OF1によって正側にオフセットする。すなわち、第1の差動増幅回路26から出力される差信号は、オフセット電圧OF1の加算(オフセット)によって、正電圧の領域でのみ振動するものとなり、かつ、該オフセット電圧OF1が持つ上記故障情報を含むものとなる。これによって、1本の出力ライン18bで伝送される差信号中に、トルク検出情報と故障情報を含ませることができる。また、後段にてトルク検出値のサンプリングを行う際に、正の値でのみトルク検出値のサンプリング値が得られるようにすることを可能にする。
同様に、第2の差動増幅回路26aでも、第2のコイル12の出力交流電圧とコイル励磁用交流信号に基づく基準交流電圧との差信号を求め、かつ、オフセット電圧OF2を前記差信号に加算し、1本の出力ライン18dで伝送される差信号中に、トルク検出情報と故障情報を含ませる。
第1及び第2の差動増幅回路26,26aから出力された差信号は、それぞれ検出出力ライン18b,18dを介して第2回路部30に伝送される。第2回路部30の側において、検出出力ライン18b,18dからの差信号をそれぞれインターフェースするためのプルダウン抵抗33,33aが設けられている。第1のコイル11に対応する検出出力ライン18bの信号は、プルダウン抵抗33を介してノイズフィルタ34に入力され、ノイズフィルタ34の出力はマイクロコンピュータ31のA/Dポート(アナログ/デジタル変換入力ポート)#1に入力されると共に、直流除去用のコンデンサ35を介してコンパレータ36に入力される。同様に、第2のコイル12に対応する検出出力ライン18dの信号も、プルダウン抵抗33aを介してノイズフィルタ34aに入力され、ノイズフィルタ34aの出力はマイクロコンピュータ31のA/Dポート(アナログ/デジタル変換入力ポート)#2に入力されると共に、直流除去用のコンデンサ35aを介してコンパレータ36aに入力される。
プルダウン抵抗33,33aは、検出出力ライン18b,18dの経路でコネクタ接触不良等の不具合が生じた場合に、それによって生じる抵抗変化に基づく直流電圧成分を該差信号中に含ませるためのものである。これにより、検出信号伝送線に係る故障情報も上記差信号中に含ませるようにすることができる。
ノイズフィルタ34,34aは、検出出力ライン18b,18dの伝送過程で差信号に混入したノイズ成分を除去するものである。コンパレータ36,36aは、各差動増幅回路26,26aから出力された差信号を波形整形し、各コイル11、12の検出出力交流電圧の位相を示す矩形波信号を生成する。各コンパレータ36,36aの出力は、マイクロコンピュータ31のタイマーキャプチャー入力#1,#2に入力される。コンパレータ36,36aは、検出信号中の交流位相成分に含まれる故障情報に基づき故障診断を行うためのものである。なお、検出信号中の交流位相成分に含まれる故障情報に基づき故障診断を行わない場合は省略できる。
図4はトルク検出処理及び故障診断処理の動作例を説明するためのタイムチャートであり、横軸が時間軸である。図4において、Aはマイクロコンピュータ31が発生する所定の交流周波数の信号波形(クロック信号)Aを示し、Bは該信号波形Aに応じて交流信号生成回路32が発生する励磁用交流信号Bを示し、一例として三角波からなり、所定の直流電圧RefVが加算されている。
CKsは、マイクロコンピュータ31内で発生されるサンプリングクロックを示し、クロック信号Aと同一周期であって、クロック信号Aの立ち上がり時から時間Ts経過した時に発生される。図中、時間Tgは、励磁用交流信号Bの三角波における最小値から最大値までの時間を示し、通常、クロック信号Aの半周期の時間である。また、サンプリングクロックCKmは、クロック信号Aと同一周期であって、サンプリングクロックCKsの発生タイミングから時間Tg後に発生される。すなわち、サンプリングクロックCKsとCKmは、半周期の位相ずれを持つ2相クロックである。
図4において、Cは、第1の差動増幅回路26から検出出力ライン18bを経てマイクロコンピュータ31のA/Dポート#1に入力される差信号Cの一例(又は第2の差動増幅回路26aから検出出力ライン18dを経てマイクロコンピュータ31のA/Dポート#2に入力される差信号Dの一例)を示す。なお、サンプリングクロックCKsは、クロック信号Aと同一周期に限らず、クロック信号Aの2倍周期等であってもよく、要するに整数倍の周期であればよい。
概して、検出したトルクに対応するコイル11,12のインピーダンスを検出するためには、その出力交流電圧のピーク値のレベルを検出する。一方、特定の位相タイミングでサンプリングを行う場合は、必ずしも、ピーク値のタイミングでサンプリングを行わなくてもインピーダンス検出は可能であり、要は、常に同じ位相タイミングでサンプリングを行えばよい。例えば、サンプリングクロックCKsは、コイル11,12の出力交流電圧のピーク値の近傍に対応して前記差信号をサンプリングするように、サンプリングタイミングを設定している。すなわち、時間Tsは、クロック信号Aの立ち上がり時から励磁用交流信号Bのピークに達するまでの時間Tgに、励磁用交流信号Bに対する検出出力交流電圧C,Dの位相遅れを考慮した時間Tdを加算した時間に設定される。
サンプリングクロックCKsは、検出出力交流電圧C,Dの正のピークの近傍で発生し、該検出出力交流電圧C,Dの正(上)のピークの近傍の値をサンプリングするために使用される。サンプリングクロックCKmは、前記検出出力交流電圧C,Dの負のピークの近傍で発生し、該検出出力交流電圧C,Dの負(下)のピークの近傍の値をサンプリングするために使用される。
図5は、マイクロコンピュータ31が実行するトルク検出処理の一例を示す。ステップS1では、上サンプリングクロックCKsの発生タイミングかを判定する。上サンプリングクロックCKsのタイミングであれば、ステップS2では、A/Dポート#1,#2からの前記差信号C,Dのデジタルデータをサンプリングし、サンプリングした各データを上ピークのホールド値U1,U2として所定のレジスタ内にホールドする。次に、ステップS3では、下サンプリングクロックCKmの発生タイミングかを判定する。下サンプリングクロックCKmのタイミングであれば、ステップS4では、A/Dポート#1,#2からの前記差信号C,Dのデジタルデータをサンプリングし、サンプリングした各データを下ピークのホールド値D1,D2として所定のレジスタ内にホールドする。ステップS5では、それぞれ、第1のコイル11に関する上ピークのホールド値U1と下ピークのホールド値D1の差U1−D1と、第2のコイル12に関する上ピークのホールド値U2と下ピークのホールド値D2の差U2−D2を演算し、第1のコイル11に関するトルク検出データTDD1と第2のコイル12に関するトルク検出データTDD2を得る。次のステップS6では、第1(メイン)のトルク検出データTDD1を正常時のトルク検出データとして出力する。第2(サブ)のトルク検出データTDD2は、冗長性のために用意されるものであり、後述の故障診断に際して利用されるほか、第1のコイル11の検出系統に異常が検出された場合に、代替的なトルク検出データとして利用することが可能である。なお、差信号C又はDには、故障情報としてのオフセット電圧OF1又はOF2が含まれているが、上述のように、上ピークと下ピークの差を演算することによりトルク検出データTDD1又はTDD2を得ているので、オフセット電圧OF1又はOF2が自動的に相殺される。
例えば、図4に示されたCの例では、サンプリングクロックCKsの発生タイミングにおける差信号Cのデジタル値がL1であり、この値L1が上ピークのホールド値U1としてレジスタ内にホールドされ。また、サンプリングクロックCKmの発生タイミングにおける差信号Cのデジタル値がL2であり、この値L2が下ピークのホールド値D1としてレジスタ内にホールドされる。そして、上ピークのホールド値U1と下ピークのホールド値D1の差U1−D1は、「L1−L2」であり、これが第1のトルク検出データTDD1としてホールドされ、出力される。
例えば、第1のトルク検出データTDD1のとりうる最小値は、上ピークのホールド値U1のとりうる最小値(例えば略OF1)と下ピークのホールド値D1のとりうる最大値(例えば略OF1)との差であるから略0であり(例えばU1−D1=略OF1−略OF1=0)、一方、トルク検出データTDD1のとりうる最大値は、U1のとりうる最大値とD1のとりうる最小値との差であるから、差Dのとりうる所定の最大値に近いものとなる。従って、ダイナミックレンジが拡大されていることが理解できる。第2のトルク検出データTDD2についても同様である。従って、高感度でトルク検出を行うことができる。
図6は、第1(メイン)及び第2(サブ)のトルク検出データTDD1,TDD2の値と検出トルク(相対回転位置)との間の相関関係の一例を示すグラフである。このように、第1(メイン)のトルク検出データTDD1の関数と第2(サブ)のトルク検出データTDD2の関数とは、検出トルク(相対回転位置)に関して逆特性を示し、正常であれば、両者を加算した値TCは常に略一定値となる。なお、横軸において、「0」の位置はトルク0の位置を示し、その右側の「+」で記した領域は例えば時計方向のねじれに応じた領域を示し、左側の「−」で記した領域は例えば反時計方向のねじれに応じた領域を示す。図6では、トルク検出データTDD1,TDD2の値と検出トルク(相対回転位置)との間の相関関係は、リニア特性を示しているが、これに限らず、非リニア特性であってもよい。
図3の回路で実現可能な故障判定処理についての詳細な説明は、本発明の要旨に関係しないため、省略する。なお、図3において、温度補償用抵抗44,45を設けずに、第1及び第2のコイル11、12を差動接続することによりコイルの温度特性補償を行ってよい。その場合、図3において、温度補償用抵抗44の位置に第2のコイル12を配置し、第2のコイル12用の検出回路(参照符号にサフィックスaの付された回路)の系列を全て削除すればよい。
また、温度補償用抵抗44を設ける場合は、センサ部10のコイルアセンブリCA内のコイルは、第1のコイル11のみとしてもよい。その場合、図1、図3において、第2のコイル12を削除すると共に、第2のコイル12用の検出回路(参照符号にサフィックスaの付された回路)の系列を全て削除すればよい。また、その場合は、第1及び第2の磁気応答部材3,4において、第1のコイル11に対応する開口窓3a,4aのみを設ければよい。
また、上記実施例では、第1及び第2のコイル11、12に対応する開口窓3a,4a及び3b,4bによるインピーダンス変化特性が逆特性であったが、同特性であってもよい。
また、第1及び第2の回転軸1、2の相対的回転位置に応答したインピーダンス変化を第1及び第2のコイル11、12にそれぞれ生じさせるための第1及び第2の磁気応答部材3、4の構成は、図示のような開口窓3a,3b,4a,4bからなるものに限らず、トルクセンサの分野で公知の他の如何なる構成・構造からなるものであってもよい。
本発明に係るトルクセンサにおいて適用する検出方式(検出回路の構成)は、図3〜図6に示したような方式(構成)に限らず、他のどのような検出方式(検出回路構成)からなるものであってもよい。例えば、出力交流信号を整流して直流電圧レベルのデータとしてトルク検出信号を生成する方式を採用してもよい。あるいは、レゾルバタイプの2種類の検出信号(サイン関数特性のトルク検出信号sinθsinωtとコサイン関数特性のトルク検出信号cosθsinωt)をセンサ部10から出力し、これに基づき位相検出演算によってθ分を示すトルク検出信号を生成する方式を採用してもよい。
次に、図1に示された磁性体リングプレートM1〜M4の配置の変形例について、図7〜図11を参照して説明する。
図7〜図11において、便宜上、磁性体筒14の図示は省略してあるが、図1と同様に設けられる。また、図7〜図11において、第1及び第2の磁気応答部材3,4は、便宜上、断面として示されているが、図1と同様の開口窓3a,3b,4a,4bを有している。
図7の例においては、コイルアセンブリCAは、第1のコイル11の第2のコイル12に隣接する端とは反対側の端に対応して配置される第1の磁性体リングプレートM11と、第2のコイル12の第1のコイル11に隣接する端とは反対側の端に対応して配置される第2の磁性体リングプレートM12と、第1及び第2のコイル11,12の間に配置される第3の磁性体リングプレートM13とを含んでいる。この場合、合成樹脂部13は、第1乃至第3の磁性体リングプレートM11〜M13を一体的にインサートモールド成型してなる。図7に示した構成からなるコイルアセンブリCAにおいて、第1のコイル11の磁気回路は、コイル両端の磁性体リングプレートM11,M13と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3a,4aの部分を通るように形成される。第2のコイル12の磁気回路は、コイル両端の磁性体リングプレートM12,M13と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3b,4bの部分を通るように形成される。コイルのリード配線を通すための凹み(13b)を合成樹脂部13の外周縁の一部に形成している点は前述の実施例と同様である。
図8の例においては、コイルアセンブリCAは、第1のコイル11の第2のコイル12に隣接する端とは反対側の端に対応して配置される第1の磁性体リングプレートM11と、第2のコイル12の第1のコイル11に隣接する端とは反対側の端に対応して配置される第2の磁性体リングプレートM12とを含む。この場合、合成樹脂部は、第1及び第2の磁性体リングプレートM11,M12を一体的にインサートモールド成型してなる。図8に示した構成からなるコイルアセンブリCAにおいて、第1のコイル11の磁気回路は、コイル一端の磁性体リングプレートM11と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3a,4aの部分を通るように形成される。第2のコイル12の磁気回路は、コイル一端の磁性体リングプレートM12と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3b,4bの部分を通るように形成される。コイルのリード配線を通すための凹み(13b)を合成樹脂部13の外周縁の一部に形成している点は前述の実施例と同様である。
図9の例においては、コイルアセンブリCAは、第1のコイル11の第2のコイル12に隣接する端に対応して配置される第1の磁性体リングプレートM11と、第2のコイル12の第1のコイル11に隣接する端に対応して配置される第2の磁性体リングプレートM12とを含む。この場合も、合成樹脂部13は、第1及び第2の磁性体リングプレートM11,M12を一体的にインサートモールド成型してなる。図9に示した構成からなるコイルアセンブリCAにおいて、第1のコイル11の磁気回路は、コイル一端の磁性体リングプレートM11と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3a,4aの部分を通るように形成される。第2のコイル12の磁気回路は、コイル一端の磁性体リングプレートM12と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3b,4bの部分を通るように形成される。コイルのリード配線を通すための凹み(13b)を合成樹脂部13の外周縁の一部に形成している点は前述の実施例と同様である。
図10の例においては、コイルアセンブリCAは、第1のコイル11と第2のコイル12との間に配置される磁性体リングプレートM11を含む。この場合も、合成樹脂部13は、磁性体リングプレートM11を一体的にインサートモールド成型してなる。図10に示した構成からなるコイルアセンブリCAにおいて、第1のコイル11の磁気回路は、コイル一端の磁性体リングプレートM11と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3a,4aの部分を通るように形成される。第2のコイル12の磁気回路は、コイル一端の磁性体リングプレートM11と、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3b,4bの部分を通るように形成される。コイルのリード配線を通すための凹み(13b)を合成樹脂部13の外周縁の一部に形成している点は前述の実施例と同様である。
図11の例においては、コイルアセンブリCAは、磁性体リングプレートを含まない。この場合、第1のコイル11の磁気回路は、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3a,4aの部分を通るように形成される。第2のコイル12の磁気回路は、コイルの外側周囲の磁性体筒14と、コイル内側の第1及び第2の磁気応答部材3,4の開口窓3b,4bの部分を通るように形成される。コイルのリード配線を通すための凹み(13b)を合成樹脂部13の外周縁の一部に形成している点は前述の実施例と同様である。
図12に示すように、コイルアセンブリCAが、更に、合成樹脂部13の外周側面を蔽う非磁性導電体筒(例えばアルミ筒)15を磁性体筒14に重複して含んでいてもよい。非磁性導電体筒15は、静電シールド機能を果たす。図12では磁性体筒14が非磁性導電体筒15の外側に位置するが、逆であってもよい。
図13及び図14に示すように、合成樹脂部13において、磁性体筒14及び非磁性導電体筒15の少なくとも一方を係止するための弾性的なスナップフィット片16又は17を少なくとも1つ形成するとよい(図13の例では4つのスナップフィット片16、図14の例では2つのスナップフィット片17)。図13のスナップフィット片16は、基部16aと、該基部16から軸方向に延びた可動部16bとを備えている。可動部16bの先端は、磁性体筒14及び非磁性導電体筒15の少なくとも一方を係止するための突起部16cとなっている。このようなスナップフィット片16は、磁性体筒14及び非磁性導電体筒15の合成樹脂部13に対する着脱を容易にし、かつ、磁性体筒14及び非磁性導電体筒15を合成樹脂部13の所定の位置に固定するために機能する。すなわち、磁性体筒14及び非磁性導電体筒15の合成樹脂部13に対する挿入時又は取り外し時においては、スナップフィット片16の弾性によってその先端の突起部16cが上下に揺動し、磁性体筒14及び非磁性導電体筒15の動きを許容する。そして、磁性体筒14及び非磁性導電体筒15の合成樹脂部13に対する装着が完了した状態においては、スナップフィット片16の先端の突起部16cが突出した状態に復帰することにより、該突起部16cによって磁性体筒14及び/又は非磁性導電体筒15の端部を係止し、該磁性体筒14及び非磁性導電体筒15を合成樹脂部13の所定の位置に固定する。
図13の例では、可動部16bは軸方向に延びているため、該可動部16bを長くすると、合成樹脂部13全体の軸方向のサイズ・長さが長くなる。これに対して、図14の例では、スナップフィット片17は、基部17aと、該基部17aから円周方向に延びた可動部17bとを備えており、可動部17bの先端は係止用の突起部17cとなっている。この図14の構成によれば、可動部17bが円周方向に延びているため、合成樹脂部13全体の軸方向のサイズ・長さを長くすることなく、可動部17bの長さを長くすることができる。
1 入力軸(第1の回転軸)
2 出力軸(第2の回転軸)
10 センサ部
CA コイルアセンブリ
11 第1のコイル
12 第2のコイル
13 合成樹脂部
14 磁性体筒
M1〜M4 磁性体リングプレート
MS 可動部
3 第1の磁気応答部材
4 第2の磁気応答部材
3a,3b,4a,4b 開口窓
40 回路基板
50 センサハウジング

Claims (14)

  1. トーションバーを介して同軸的に連結された第1及び第2の回転軸間に発生する該トーションバー軸周りの捻れトルクを検出するトルクセンサであって、
    前記トーションバーの軸周りを囲むように固定的に配置される少なくとも第1のコイルを含むコイルアセンブリと、
    前記コイルアセンブリの内周側に配置され、前記第1の回転軸に連結された第1の磁気応答部材と前記第2の回転軸に連結された第2の磁気応答部材とを含み、前記第1及び第2の回転軸の相対的回転位置に応答したインピーダンス変化を前記第1のコイルに生じさせるように前記第1及び第2の磁気応答部材を構成した可動部と
    を具備し、
    前記コイルアセンブリが、更に、
    前記第1のコイルの収納空間を形成するようにインサートモールド成型された合成樹脂部と、ここにおいて、前記第1のコイルが該合成樹脂部における前記収納空間内に収納されてなり、
    前記合成樹脂部をその内側に挿入して該合成樹脂部の外周側面を蔽う磁性体筒と
    を含むことを特徴とするトルクセンサ。
  2. 前記コイルアセンブリは、更に、第2のコイルを含み、前記第1及び第2のコイルは軸方向にオフセットして配置されており、
    前記合成樹脂部は、前記第1及び第2のコイルの収納空間を形成するようにインサートモールド成型されてなり、ここにおいて、前記第1及び第2のコイルが該合成樹脂部における前記収納空間内に収納されてなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 前記コイルアセンブリが、更に、
    前記コイルの端部に配置される少なくとも1つの磁性体リングプレートを含み、
    前記合成樹脂部は、前記少なくとも1つの磁性体リングプレートを一体的にインサートモールド成型してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のトルクセンサ。
  4. 前記コイルアセンブリは、
    前記第1のコイルの一端に対応して配置される第1の磁性体リングプレートと、
    前記第1のコイルの他端に対応して配置される第2の磁性体リングプレートと、
    前記第2のコイルの一端に対応して配置される第3の磁性体リングプレートと、
    前記第2のコイルの他端に対応して配置される第4の磁性体リングプレートと、
    を含み、
    前記合成樹脂部は、前記第1乃至第4の磁性体リングプレートを一体的にインサートモールド成型してなることを特徴とする請求項2に記載のトルクセンサ。
  5. 前記コイルアセンブリは、
    前記第1のコイルの前記第2のコイルに隣接する端とは反対側の端に対応して配置される第1の磁性体リングプレートと、
    前記第2のコイルの前記第1のコイルに隣接する端とは反対側の端に対応して配置される第2の磁性体リングプレートと、
    前記第1及び第2のコイルの間に配置される第3の磁性体リングプレートと、
    を含み、
    前記合成樹脂部は、前記第1乃至第3の磁性体リングプレートを一体的にインサートモールド成型してなることを特徴とする請求項2に記載のトルクセンサ。
  6. 前記コイルアセンブリは、
    前記第1のコイルの前記第2のコイルに隣接する端とは反対側の端に対応して配置される第1の磁性体リングプレートと、
    前記第2のコイルの前記第1のコイルに隣接する端とは反対側の端に対応して配置される第2の磁性体リングプレートと、
    を含み、
    前記合成樹脂部は、前記第1及び第2の磁性体リングプレートを一体的にインサートモールド成型してなることを特徴とする請求項2に記載のトルクセンサ。
  7. 前記コイルアセンブリは、
    前記第1のコイルの前記第2のコイルに隣接する端に対応して配置される第1の磁性体リングプレートと、
    前記第2のコイルの前記第1のコイルに隣接する端に対応して配置される第2の磁性体リングプレートと、
    を含み、
    前記合成樹脂部は、前記第1及び第2の磁性体リングプレートを一体的にインサートモールド成型してなることを特徴とする請求項2に記載のトルクセンサ。
  8. 前記コイルアセンブリは、
    前記第1及び第2のコイルの間に配置される磁性体リングプレートを含み、
    前記合成樹脂部は、前記磁性体リングプレートを一体的にインサートモールド成型してなることを特徴とする請求項2に記載のトルクセンサ。
  9. 前記コイルアセンブリを収納する合成樹脂製のセンサハウジングを更に具備する請求項1乃至8のいずれかに記載のトルクセンサ。
  10. 前記合成樹脂部の外周縁の一部に、前記コイルの配線を通して該合成樹脂部の一端側に導くための凹みを形成したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のトルクセンサ。
  11. 前記コイルアセンブリが、更に、
    前記合成樹脂部の外周側面を蔽う非磁性導電体筒を前記磁性体筒に重複して含むことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のトルクセンサ。
  12. 前記合成樹脂部において、前記磁性体筒及び前記非磁性導電体筒の少なくとも一方を係止するための弾性的なスナップフィット片が少なくとも1つ形成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載のトルクセンサ。
  13. 前記スナップフィット片は、基部と、該基部から軸方向に延びた可動部とを含む、請求項12に記載のトルクセンサ。
  14. 前記スナップフィット片は、基部と、該基部から円周方向に延びた可動部とを含む、請求項12に記載のトルクセンサ。
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