JP2012070684A - 魚釣用リール - Google Patents
魚釣用リール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012070684A JP2012070684A JP2010218798A JP2010218798A JP2012070684A JP 2012070684 A JP2012070684 A JP 2012070684A JP 2010218798 A JP2010218798 A JP 2010218798A JP 2010218798 A JP2010218798 A JP 2010218798A JP 2012070684 A JP2012070684 A JP 2012070684A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fishing line
- line guide
- fishing
- guide
- line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 102
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 94
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 94
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 33
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 21
- 210000003813 thumb Anatomy 0.000 description 30
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 7
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 7
- 230000008569 process Effects 0.000 description 6
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 4
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 4
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 3
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 3
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 3
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 2
- 235000005282 vitamin D3 Nutrition 0.000 description 2
- 239000011647 vitamin D3 Substances 0.000 description 2
- NAWXUBYGYWOOIX-SFHVURJKSA-N (2s)-2-[[4-[2-(2,4-diaminoquinazolin-6-yl)ethyl]benzoyl]amino]-4-methylidenepentanedioic acid Chemical compound C1=CC2=NC(N)=NC(N)=C2C=C1CCC1=CC=C(C(=O)N[C@@H](CC(=C)C(O)=O)C(O)=O)C=C1 NAWXUBYGYWOOIX-SFHVURJKSA-N 0.000 description 1
- 230000000881 depressing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 1
Images
Abstract
【解決手段】釣糸案内体に設けられた第1ラインガイドと、第1ラインガイドとの間で釣糸を保持することが可能な第2ラインガイドと、これらの少なくともいずれか一方を上下方向に移動させる移動手段と、を備え、第1ラインガイドには、釣糸案内体の前方から見て、スプール5の軸線O1に沿うようにして左右方向に延びるとともに左右方向の中央部24c’に向けて下り傾斜状とされた釣糸案内面24cが設けられており、第2ラインガイドには、軸線O1に沿う釣糸案内部31が設けられており、釣糸巻き取り時に、釣糸案内面24cと釣糸案内部31とで上下方向から釣糸を巻き取り可能に保持し、中央部24c’に釣糸案内部31で釣糸を誘導して位置決め保持するようになっており、釣糸放出時に、中央部24c’における釣糸の位置決め保持を解除する構成とした。
【選択図】図2
Description
その一方で、巻き取り時の巻き取りムラに起因して、釣糸放出時に抵抗が生じることや、糸絡み等のトラブルが生じるのを回避するために、釣糸の巻き取り時には、スプールに対して釣糸を均一に平行に巻回したいという要望があった。
この魚釣用リールでは、釣糸を抑える役割をなすピラーが上下方向に移動可能に設けられており、釣糸放出時にピラーを上方向に移動させることにより、釣糸放出時のガイド抵抗を減少させることができ、また、釣糸巻き取り時にはピラーを下方向に移動させることにより、ピラーを釣糸に接触させてガイドすることで、釣糸巻き取り時の巻取精度を向上させることが可能となっている。
ここで、下る傾斜面とは、直線状、湾曲状(湾曲凸条、湾曲凹状)、複数の直線を組み合わせた形状、直線と曲線とを組み合わせた形状等の傾斜面である。
また、「巻き取り可能に保持」、「位置決め保持」には、ドラグフリー状態にして釣糸を引出し可能に保持することが含まれる。
これらの関係が、
H1 − H2 < W1 − W2
であることを特徴とする。
つまり、釣糸巻き取り時に、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に近づく方向に移動されて、釣糸挿通領域が釣糸放出時における釣糸挿通領域から釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域にされると、前記関係により上下方向の高さの変化に対して左右方向の幅の変化が大きくなっているので、開口面積が狭まることとなり、釣糸のガイドされる領域が実質的に小さくなる。
また、釣糸放出時に、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に離れる方向に移動されて、釣糸挿通領域が釣糸巻き取り時の釣糸挿通領域から釣糸放出時の釣糸挿通領域にされると、前記関係により上下方向の高さの変化に対して左右方向の幅の変化が大きくなっているので、開口面積が広がることとなり、釣糸のガイドされる領域が実質的に大きくなる。
また、釣糸案内面の傾斜角度が水平面に対して1〜30度であるので、第1ラインガイドと第2ラインガイドとの間に釣糸放出に好ましい横長の開口スペースを好適に確保することができる。
したがって、釣糸放出時には、釣糸挿通孔内を釣糸が左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなる。
また、釣糸放出時において釣糸が仮に左右方向に暴れたとしても、これを枠状の第2ラインガイドで好適に抑えることができる。
なお、クラッチON状態にクラッチレバーを切り換え操作するという操作には、ハンドルの巻き取り回転操作により、クラッチON状態に自動的に復帰される操作が含まれる。
また、スプールからの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態にクラッチレバーを切り換え操作することにより、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが相対的に離れる方向に移動され、第1ラインガイドの中央部から釣糸が離脱可能となる。
なお、釣糸放出時には、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に離れる方向に移動されるので、これらの制約を受けずに釣糸が放出されることとなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
これにより、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、例えば、キャスティング時の投擲距離を伸ばすことができる。また、船釣り等においては、仕掛け落下のスピードを上げることができる。
また、釣糸放出時には、釣糸のガイドされる領域が実質的に大きくなり、特に左右方向の幅がより大きくなるので、この大きくされた釣糸挿通領域内を釣糸がスプールの幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなり、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなってスムーズな釣糸の放出を実現することができる。したがって、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
そして、傾斜角度が、水平面に対して1〜30度であるので、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に近づく方向に移動される際に、第1ラインガイドの中央部に釣糸が好適に誘導されるようになり、当該中央部に好適に釣糸が位置決め保持される。したがって、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
特に、傾斜角度を5度以上とすることで、強風時やリール本体を傾斜させた状態においても、中央部に釣糸を好適に誘導することができ、当該中央部により好適に釣糸を位置決め保持することができる。したがって、よりスムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、傾斜角度を15度以下とすることで、第1ラインガイドの釣糸案内面と第2ラインガイドの釣糸案内部との間に形成された横長のスペース内において、高さ方向のスペースが確保し易くなり、釣糸放出時の放出抵抗を可及的に小さくすることができ、これによって、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、サムレストを備えた構成においては、サムレストを低く形成したロープロファイルタイプへの利用も可能となる。
また、釣糸放出時において釣糸が仮に左右方向に暴れたとしても、これを枠状の第2ラインガイドで好適に抑えることができるので、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、釣糸が巻回されるスプール5を回転可能に支持した左右側板2A,2Bを備え、図2(a)に示すように、右側板2Bに設けた駆動機構10と、スプール5の前方において、駆動機構10のハンドル軸7aの回転操作に連動して左右方向に往復動可能に設けられ、スプール5に釣糸を平行に巻回する釣糸案内体22と、この釣糸案内体22に設けられた第1ラインガイドとしてのラインガイド23と、を備えている。
そして、ラインガイド23の後方における近傍位置には、スプール5の軸線O1(図2(b)参照)に沿う釣糸案内部31(図2(b)参照)を備えた第2ラインガイドとしてのピラー30が上下方向に移動可能に設けられている。
ここで、リール本体1の「側板」は、図1(b)に示すように、スプール5の軸方向の両端に位置する部材であり、本実施形態では、各種部材が支持されるフレーム体を構成する左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々装着される左右外側板(カバー体)3a,3bとから構成される。左右フレーム2a,2bと左右外側板3a,3bとの間には内部空間が形成され、この内部空間には、図2(a)に示すように、駆動機構10、クラッチ機構50(図3(b)参照)、図示しないバックラッシュ防止機構70(図2(a)参照)等が設置されるようになっている。なお、左右フレーム2a,2bと外側板3a,3bとの形状については、適宜変形することが可能であり、それらを構成する材料は適宜設定することができる。また、これらの装着方法や装着位置についても、リール本体1の構成等により、種々の方法を用いることが可能である。
また、左右フレーム2a,2b間には、図2(a)に示すように、軸受5a,5bを介してスプール軸5cが回転可能に支持されており、このスプール軸5cにスプール5が取り付けられている。
スプール5は、ハンドル7を回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル7は、外側板3bから突出したハンドル軸7aの端部に取り付けられ、外側板3bとの間に介在された逆転防止機構7b(転がり式一方向クラッチ)によって、釣糸巻き取り方向にのみ回転可能となっている。
なお、スプール軸5cを回転可能に支持する軸受5a,5bは、左右フレーム2a,2bの部分に配設されていてもよいし、外側板3a,3bの部分に配設されていてもよい。
螺軸21は、左右側板2A,2B間に回転可能に支持されており、駆動機構10を介して回転駆動されるようになっている。螺軸21の端部には、連動歯車21aが取り付けられており、この連動歯車21aには、ハンドル軸7aの駆動歯車11に隣接して設けられた歯車11aが噛合している。これにより、ハンドル7を巻き取り回転操作すると、ハンドル軸7aの回転が、歯車11aおよび連動歯車21aを通じて螺軸21に伝わり、螺軸21が回転駆動される。
筒体25は、図3(a)に示すように、断面C字形状を呈して軸方向に延出する開口25aを有しており、この開口25aを通じて螺旋溝21bが部分的に露出している。
これにより、釣糸案内体22は、螺軸21が連動歯車21aによって回転駆動されることで、螺旋溝21bに係合する摺動子26を介してガイド軸22aに沿って左右往復動するようになっている。
ラインガイド23は、図2(b)に示すように、スプール5の軸線O1に沿うようにして左右方向に横長形状とされており、釣糸案内体22の左右方向に二又に延びる延設部23a,23aと、延設部23a,23aの左右端部から上方へ向けて立ち上げられた左側部23b,右側部23cと、を備え、上方が開放された略コ字形状を呈している。つまり、ラインガイド23は、その内側に、左右方向に横長の略コ字形状とされた釣糸受け面を有している。
ラインガイド23は、釣糸案内体22の前方から見て、図2(c)に示すように、左右開口幅D1が上下開口高さH1(ラインガイド23の中央部24c’における最大開口高さ)に比べて、大きくなるように形成されている。
ここで、延設部23a,23aの釣糸案内面24cの傾斜角度θは、図2(c)に示すように、水平面に対して1〜30度の範囲に設定されるのが好ましく、より好ましくは、5〜15度の範囲に設定されるのがよい。
また、釣糸案内面24cは、前後方向にも直線状(凹凸のない面)に形成されている。
左側部23b,右側部23cは、上方へ向けて鉛直に立ち上げられており、図2(b)に示すように、スプール5のフランジ5dと略同じ高さを有するように形成されている。
なお、延設部23a,23aと左側部23b,右側部23cとの角部は、いずれもアール状とされている。
なお、釣糸案内面24cは、左右方向に直線状とされたものに限られることはなく、左右方向に湾曲状(湾曲凸条、湾曲凹状)、左右方向に複数の直線を組み合わせた形状、さらに、左右方向に直線と曲線とを組み合わせた形状等、種々採用することができる。
また、釣糸案内面24cは、必ずしも前後方向に直線状を有しなくてもよいが、本実施形態のように、直線状として前後方向に奥行きをもたせることで、よりスムーズに釣糸を中央部24c’に導くことが可能となる。
ピラー30は、図3(b)に示すように、クラッチ機構50のクラッチ駆動部材51(移動手段)に一体的に設けられた腕部51aに対して一端部が支持されており、後記するようにクラッチ駆動部材51が駆動されることにより、左右フレーム2a,2bに形成された湾曲長溝2a’,2b’(図3(a)参照、一方のみ図示)に沿うようにして上下方向に移動可能に設けられている。
ピラー30は、図2(b)に示すように、スプール5の軸線O1に沿う水平直線状の釣糸案内部31(下部外周面、図3(a)参照)を備えており、スプール5とラインガイド23との間において、この釣糸案内部31で釣糸を押下可能である。
なお、ピラー30は、円柱状の棒状部材とされたものに限られることはなく、釣糸を押下可能な釣糸案内部31を有する板状としてもよい。また、釣糸案内部31としては、左右方向に直線状とされたものに限られることはなく、左右方向に傾斜する直線状、湾曲状(湾曲凸条、湾曲凹状)、左右方向に複数の角度の直線を例えば連続して組み合わせた形状、左右方向に直線と曲線とを組み合わせた形状等としてもよい。
これにより、スプール5から繰り出される釣糸が遠心力により仮に上下方向に膨らんでも(暴れても)、これをスプール5に近づいたピラー30で好適に抑えることができる。
なお、ピラー30が、スプール5とラインガイド23との間に配置されているので、釣糸放出時に釣糸が遠心力により仮に上下方向に膨らんでも(暴れても)、これをピラー30で好適に抑えることができる。
これにより、ラインガイド23の中央部24c’に釣糸を好適に誘導して当該中央部24c’に釣糸を好適に位置決め保持することができる。したがって、左右方向の移動が規制された状態で釣糸がラインガイド23(釣糸案内溝24d)に位置決めされる。
そして、クラッチ駆動部材51の前部には、前方へ向けて延設された腕部51aが一体的に設けられており、この腕部51aの先端部に、前記したようにピラー30の一端部が支持されている。
また、このようなクラッチレバー53の押下げ操作によって、クラッチ駆動部材51が図中反時計回り方向に回動されると、腕部51aの先端部が上方向に移動し、これによって、ピラー30が上方向に移動して第2の位置に配置される。
つまり、クラッチレバー53を操作することで、クラッチ駆動部材51は、クラッチON状態(釣糸巻き取り位置)と、クラッチOFF状態(釣糸放出位置)と、に位置決めされるようになっており、この位置決めに連動して、ピラー30が第1の位置と第2の位置とに位置決めされるようになっている。
図4(a)〜(c)は釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示した図であり、クラッチ機構50(図3(b)参照)が動力伝達状態(クラッチON状態)とされて、ピラー30が第1の位置に配置されている状態を示している。
なお、釣糸巻回位置は、通常、規定の釣糸量を巻いたときの外径に相当しており、また、その位置が明確でない場合においては、スプールの最大外径(=フランジ5dの外径)の98%で定義される径位置とする。
h1 ≧ h3 > h2 ・・・(1)
h4 ≧ h2 ・・・(2)
これにより、ピラー30は、第1の位置に移動されると、ラインガイド23の左側部23b(右側部23c)の上端部よりも低い位置において、中央部24c’と同じかこれよりも低くなる位置に釣糸案内部31が位置する状態となる。
h4 ≧ h2 > h0 ・・・(3)
したがって、釣糸案内溝24d内に釣糸が確実に位置決め保持されるようになり、釣糸案内溝24d内から釣糸がより一層外れ難くなる。
ここで、釣糸巻き取り時には、次式(4)かつ(5)の関係を有するように設定されている。
h1 ≧ h3 ・・・(4)
h3 > h2 ・・・(5)
これにより、ピラー30は、第2の位置に移動されると、スプール5の釣糸巻回位置5eと同じかまたはこれよりも低い位置において、ラインガイド23の左側部23b(右側部23c)の上端部よりも低い位置に釣糸案内部31が位置する状態となる。
また、第2の位置にピラー30が移動した状態では、前記式(4)(5)の関係から、図4(e)(f)に示すように、釣糸案内体22の前方から見て、ラインガイド23とピラー30とで囲われる見かけ上の閉じられた釣糸挿通領域24が形成されるようになっている。したがって、スプール5から繰り出される釣糸は、この釣糸挿通領域24内を通じて放出される。これによって、放出時に釣糸が暴れてもこれを好適に抑えることができ、糸絡み等のトラブルの発生率を好適に低減することができる。
H1 − H2 < W1 − W2 ・・・(6)
つまり、釣糸巻き取り時に、ラインガイド23とピラー30とが相対的に近づく方向に移動されて、釣糸挿通領域24が釣糸放出時における釣糸挿通領域24(図4(f)参照)から釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域24(図4(c)参照)にされると、前記関係により上下方向の高さの変化に対して左右方向の幅の変化が大きくなっているので、開口面積が狭まることとなり、釣糸のガイドされる領域(釣糸挿通領域24)が実質的に小さくなる。
また、釣糸放出時に、ラインガイド23とピラー30とが相対的に離れる方向に移動されて、釣糸挿通領域24が釣糸巻き取り時の釣糸挿通領域24(図4(c)参照)から釣糸放出時の釣糸挿通領域24(図4(f)参照)にされると、前記関係により上下方向の高さの変化に対して左右方向の幅の変化が大きくなっているので、開口面積が広がることとなり、釣糸のガイドされる領域(釣糸挿通領域24)が実質的に大きくなる(特に左右方向の幅がより大きくなる)。
また、釣糸放出時には、クラッチOFFによるピラー30の移動により釣糸巻き取り時とは逆に釣糸挿通領域24の上下方向の開口面積が広がると、左右方向の開口面積がこれよりも大きな割合で広がることとなり、ラインガイド23の中央部24c’における釣糸の位置決め保持が速やかに解除されることとなる。
その際、ラインガイド23は、図5(b)(c)に示すように、その左側部23bおよび右側部23cが、左右フレーム2a,2bに掛かる位置まで移動し、リール本体1のサムレスト4の前端左右に形成された切欠部4a,4bに逃がされる。
これによって、横長形状とされたラインガイド23の左右方向の往復移動が確保され、釣糸案内溝24dがスプール5の巻回幅いっぱいに往復移動可能となる。
なお、図5(d)では、ラインガイド23が略中央に位置した場合を示したが、図5(b)に示すように、左端にラインガイド23が移動した場合や、図5(c)に示すように、右端にラインガイド23が移動した場合においても、ラインガイド23の釣糸挿通孔24の略半分の開口領域がスプール5の軸方向の巻回範囲に対応したものとなっているので、スムーズな釣糸の繰り出しが可能である。
なお、釣糸放出時には、ラインガイド23とピラー30とが相対的に離れる方向に移動されるので、これらの制約を受けずに釣糸が放出されることとなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
これにより、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、例えば、キャスティング時の投擲距離を伸ばすことができる。また、船釣り等においては、仕掛け落下のスピードを上げることができる。
また、釣糸放出時には、釣糸のガイドされる領域(釣糸挿通領域24(図4(f)参照))が実質的に大きくなり、特に左右方向の幅がより大きくなるので、この大きくされた釣糸挿通領域24内を釣糸がスプール5の幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなり、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなってスムーズな釣糸の放出を実現することができる。したがって、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
そして、傾斜角度が、水平面に対して1〜30度であるので、ラインガイド23とピラー30とが相対的に近づく方向に移動される際に、ラインガイド23の中央部24c’に釣糸が好適に誘導されるようになり、当該中央部24c’に好適に釣糸が位置決め保持される。したがって、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
特に、傾斜角度を5度以上とすることで、強風時やリール本体1を傾斜させた状態においても、中央部24c’に釣糸を好適に誘導することができ、当該中央部24c’に、より好適に釣糸を位置決め保持することができる。したがって、よりスムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、傾斜角度を15度以下とすることで、ラインガイド23の釣糸案内面24cとピラー30の釣糸案内部31との間に形成された横長のスペース内において、高さ方向のスペースが確保し易くなり、釣糸放出時の放出抵抗を可及的に小さくすることができ、これによって、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、サムレスト40を低く形成したロープロファイルタイプへの利用も可能となる。
また、ピラー30が、回転可能に支持されているので、釣糸に対して好適にテンションを付与することが可能であり、軽い仕掛けを用いた釣種においても、スプール5に対して巻き崩れを生じることなく釣糸を巻回することができる。
また、釣糸放出時において、前記式(4)かつ(5)の関係を有するように設定されているので、釣糸が遠心力により上下方向に膨らみ易い部分において、釣糸の暴れを好適に抑えることができる。したがって、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
h0 ≧ h2 ・・・(7)
これにより、釣糸には、ピラー30の釣糸案内部31による押圧でテンションがより一層付与された状態となる。したがって、釣糸巻き取り時には、ピラー30で押さえられて釣糸がより暴れ難くなり、釣糸案内溝24d内に釣糸が確実に位置決め保持されて、釣糸案内溝24d内から釣糸がより一層外れ難くなる。
すなわち、釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域24と、釣糸放出時における釣糸挿通領域24とでは、左右方向の幅の変化の大きさが上下方向の高さの変化の大きさよりも大きくなる関係を有しており、釣糸巻き取り時には、ラインガイド23の中央部24c’の釣糸案内溝24dに釣糸が好適に位置決め保持される状態となる。これによって、スプールに釣糸が均一かつ平行(平坦)に巻回されることとなり、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、釣糸放出時には、釣糸のガイドされる領域(釣糸挿通領域24(図4(f)参照))が実質的に大きくなり、特に左右方向の幅がより大きくなるので、この大きくされた釣糸挿通領域24内を釣糸がスプール5の幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなり、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなってスムーズな釣糸の放出を実現することができる。したがって、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
図7を参照して第2実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールが前記第1実施形態と異なるところは、釣糸案内体22の前方から見て、ラインガイド23が略V字形状に形成されている点である。
ラインガイド23は、釣糸案内体22の前方から見て、図7(f)に示すように、左右開口幅D1が上下開口高さH1(中央部24c’における最大開口高さ)に比べて、大きくなるように形成されている。
ここで、延設部23a’,23a’の釣糸案内面24cの傾斜角度は、任意に設定することができる。
h3 > h2 > h0’ ・・・(8)
ここで、高さh2は、高さh0’に少なくとも釣糸の直径程度の寸法を加えた高さ(釣糸巻き取り時に、ラインガイド23とピラー30とで巻き取り可能に保持した釣糸が暴れることのない程度の高さ)に設定されることが好ましい。
h2 ≦ h0’ ・・・(9)
これによって、釣糸には、ピラー30の釣糸案内部31による押圧でテンションが付与された状態となる。したがって、ラインガイド23の中央部24c’の底部に釣糸が確実に位置決め保持されるようになり、釣糸巻き取り時にラインガイド23とピラー30とで巻き取り可能に保持した釣糸がより一層暴れにくくなる。このような構成とすることは、特に、本実施形態の略V字形状のラインガイド23のように、前記第1実施例で示したような釣糸案内溝24dのない構造において、釣糸巻き取り時の均一性の向上を図る上で有益である。
図8〜図10を参照して第3実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールが前記第1,第2実施形態と異なるところは、リール本体1の上部の左右側板2A,2B間に設けられたサムレスト40が、クラッチレバー53の切り換え操作に連動して上下方向に移動可能に設けられている点、また、ラインガイド23に、釣糸挿通孔24Aが形成されている点である。
ここで、釣糸案内面24cの傾斜角度θは、水平面に対して1〜30度の範囲に設定されるのが好ましく、より好ましくは、5〜15度の範囲に設定されるのがよい。
また、釣糸案内面24cの中央部24c’には、釣糸巻き取り時に釣糸を巻き取り可能に保持しつつ位置決め保持する釣糸案内溝24dが形成されている。
サムレスト40の上面中央部には、図8(b)に示すように、段差部43が形成されており、この段差部43を介してサムレスト40の後部側が左右方向に幅狭に形成されている。そして後部側には、支持部材53aを介してクラッチレバー53が連結されている。
サムレスト40の中央部の下部には、図10(a)に示すように、円環部44が一体的に設けられている。この円環部44は、図10(b)に示すように、左右フレーム2a,2bの内側に設けられた、スプール軸5cと同芯円環状の突設部43a,43bに対して外嵌可能であり、これらの突設部43a,43bに円環部44,44がそれぞれ外嵌されることで、サムレスト40は、スプール軸5c周りに回動可能に取り付けられ、クラッチレバー53の切り換え操作に連動して(先端部側が)上下方向に移動可能に設けられている。
また、スプール5からの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態にクラッチレバー53を切り換え操作することにより、図9(d)(e)に示すように、サムレスト40が上方向へ移動し、この移動によりピラー30が第2の位置に移動して、釣糸挿通孔24Aの中央部24c’から釣糸が離れる。
また、釣糸挿通孔24Aの上部内面24aが水平面に対して平行であるので、釣糸放出時における水平方向(左右方向)の放出抵抗を可及的に小さくすることができ、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。また、釣糸放出時の釣糸の暴れを好適に抑えることができるので、よりスムーズな釣糸の放出が実現される。
さらに、サムレスト40とピラー30とが一緒に移動するので、サムレスト40がピラー30の移動に邪魔にならず、ピラー30の上下方向の移動量を大きく設定することができ、ラインガイド23を上下方向(高さ方向)に大きく形成することも可能である。これによって、釣糸放出時に釣糸挿通孔24Aの内面と釣糸との放出抵抗(接触抵抗)が小さくなる。これによって、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、ピラー30を下方向に移動させたときには、サムレスト40も下がるので、違和感なくパーミング(把持)しながら、釣糸の巻き取り操作を行うことができ、操作性に優れる。
図11,図12を参照して第4実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールは前記第3実施形態の変形例であり、前記第3実施形態と異なるところは、ラインガイド23における延設部23a,23aの傾斜角度が前記第2実施形態で示したものよりも小さく設定されているとともに、ピラー33が、釣糸の軸周りを囲う枠状とされている点である。
なお、延設部23a,23aの釣糸案内面24cの傾斜角度は、任意に設定することができる。
上枠33aは、サムレスト40の前部下面に設けられた支持部41,41に支持されてサムレスト40に固定されている。上枠33aは、図12(a)に示すように、ピラー33が第1の位置に移動した際に、図12(b)(c)に示すように、ラインガイド23の中央部24c’に釣糸を誘導するように設定されており、中央部24c’(釣糸案内溝24d内に)に釣糸を位置決め保持するように作用する。
h5 > h4 ・・・(9)
したがって、クラッチレバー53の操作によってクラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換えられると、第1の位置から第2の位置にピラー33が移動して退避され、その過程で、釣糸にテンションが付与されていない状態や、水分、付着物等で釣糸が釣糸案内溝24dに吸着している場合においても、下枠33cによって釣糸案内溝24d内に位置決め保持されていた釣糸が上方へ持ち上げられる。これにより、釣糸案内溝24d内における釣糸の位置決め保持がより確実に解除され、釣糸案内溝24d内から上方の横長のスペースに釣糸が移動することとなる。したがって、スムーズな釣糸の放出を行うことができる。
したがって、ピラー33が第2の位置にある釣糸放出時には、第1の位置にある場合に比べて、開口が実質的に大きくなり、これによって、スムーズな釣糸放出を実現することができる。
また、ピラー33が第1の位置にある釣糸巻き取り時には、第2の位置にある場合に比べて、開口が実質的に小さくなり、これによって、釣糸の巻き取りが安定し、巻き取りの均一性がよくなる。
また、釣糸放出時において釣糸が仮に左右方向に暴れたとしても、これを枠状のピラー33で好適に抑えることができるので、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
図13,図14を参照して第5実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールは前記第4実施形態の変形例であり、前記第4実施形態と異なるところは、ピラー35が、ラインガイド23の前方に位置するように構成されている点である。また、ラインガイド23が前記第3実施形態で示したものよりも開口の大きくされた釣糸挿通孔24Aを有している点である。
上枠35aは、サムレスト40の前端下面により形成されており、ピラー35が第1の位置に移動した際に、図14(b)に示すように、釣糸挿通孔24Aの中央部24c’に釣糸を誘導するように設定されており、中央部24c’(釣糸案内溝24d内に)に釣糸を巻き取り可能に保持しつつ位置決め保持するように作用する。本実施形態では、図14(b)に示すように、前方から見たときに、上枠35aの下方に、釣糸案内溝24dの略全体が露出する位置(前記した高さh4に相当する位置(第1の位置))にピラー35が位置するように設定されている。
本実施形態では、ピラー35が第1の位置にあるときに、ピラー35は略垂直に配置されるようになっている。
h6 > h4 ・・・(10)
したがって、クラッチレバー53の操作によってクラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換えられると、第1の位置から第2の位置にピラー35が移動して退避され、その過程で、釣糸にテンションが付与されていない状態や、水分、付着物等で釣糸が釣糸案内溝24dに吸着している場合においても、下枠35cによって釣糸案内溝24d内に位置決め保持されていた釣糸が上方へ持ち上げられる。これにより、釣糸案内溝24d内における釣糸の位置決め保持がより確実に解除され、釣糸案内溝24d内から釣糸挿通孔24Aの上部の横長のスペースに釣糸が移動することとなる。したがって、スムーズな釣糸の放出を行うことができる。
また、ピラー35は、枠状としたが、これに限られることはなく、上枠35aのみを有するように構成してもよい。
図15,図16を参照して第6実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールが前記第1〜第5実施形態と異なるところは、釣糸案内体22が上下方向に移動可能に設けられ、ピラー30が、左右フレーム2a,2b間に上下方向移動不能に設けられている点である。
一方、ラインガイド23は、釣糸案内体22と別個独立した部材で形成されており、釣糸案内体22に対して上下方向移動可能に設けられている。そのための構成として、ラインガイド23の後端部には、釣糸案内体22の立設部27の縦溝27aに上下方向スライド可能に係合する、平断面略T字形状の係合部23dが設けられている(図16(c)参照)。
また、ラインガイド23は、スプール5から釣糸の繰り出しを可能にするクラッチOFF状態(釣糸放出時)で、図16(d)(e)に示すように、下方向に移動するようになっている。そして、その際に、釣糸案内溝24dにおける釣糸の位置決め保持を解除するようになっている。
また、サムレスト40の前端部の前方において、ラインガイド23が上下方向に移動可能であるので、サムレスト40を低く形成したロープロファイルタイプに好適に使用することができる。
図17(a)(b)を参照して第7実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールが前記第6実施形態と異なるところは、リール本体1に、クラッチレバー53とは別個独立した操作部300Aが設けられている点である。
操作つまみ300は、支持部303を中心として前後方向に揺動可能に設けられており、後端側に取り付けられた振分け付勢ばね304によって、前端部301が右フレーム2bに向けて押し下げられた状態と、後端部302が右フレーム2bに向けて押し下げられた状態とに振分け保持されるようになっている。
操作つまみ300は、図17(a)に示すように、右フレーム2bの上面に沿うようにして配置されている。
作動部材306は、長板状の部材であり、基端部が支軸307で支持され、支軸307を中心として回動可能に設けられている。作動部材306の先端部には、支持棒51bを介してラインガイド23の後部が支持されているとともに、連結部材305の他端が連結されている。
これにより、作動部材306に支持されているラインガイド23も下方向に向けて移動し、その結果、図16(d)(e)に示すように、中央部24c’における釣糸の位置決め保持が解除され、ラインガイド23とピラー30との間に釣糸挿通領域24が形成される。
これにより、作動部材306に支持されているピラー30も上方向に向けて移動し、その結果、ラインガイド23とピラー30とで上下方向から釣糸を巻き取り可能に保持するようにして、中央部24c’の釣糸案内溝24dに釣糸が誘導されて位置決め保持される。
本実施形態では、操作部300Aが、クラッチレバー53とは別個独立して設けられているので、通常であればラインガイド23とピラー30との保持によって、釣糸案内溝24dに釣糸が位置決め保持されているクラッチON状態においても、操作つまみ300の前端部301を押し下げ操作することによって、釣糸案内溝24dにおける釣糸の位置決め保持を解除することができる。
また、操作つまみ300とクラッチレバー53とを、連動状態と非連動状態とに切り換えられるように構成してもよい。
また、図18(b)に示した例は、ラインガイド23の上部に、前後斜め方向に直線状に延びる釣糸挿通用の切欠き部23Bを形成したものである。
また、図18(c)に示した例は、ラインガイド23の上部に、前後方向に湾曲状に延びる釣糸挿通用の切欠き部23Cを形成したものである。
また、前記各実施形態では、ラインガイド23およびピラー30(33,35)を前後方向に一対設けたが、これに限られることなく、1つのラインガイド23に対して2以上のピラー30(33,35)を設けてもよい。この場合に、ラインガイド23を前後のそれぞれにピラー30(33,35)を設けてもよい。
2A,2B 左右側板 31 釣糸案内部
4 サムレスト 33 ピラー(第2ラインガイド)
5 スプール 33a 上枠
7 ハンドル 33b 左右枠
7a ハンドル軸 33c 下枠
10 駆動機構 35 ピラー(第2ラインガイド)
20 レベルワインド機構 35a 上枠
22 釣糸案内体 35b 左右枠
23 ラインガイド(第1ラインガイド) 35c 下枠
24A 釣糸挿通孔 40 サムレスト
24a 上部内面 51 クラッチ駆動部材(駆動手段)
24c 釣糸案内面 53 クラッチレバー
24c’ 中央部 300A ピラー操作部
24d 釣糸案内溝 O1 軸線
Claims (8)
- リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールと、一方の前記側板に設けた駆動機構と、前記スプールの前方において、前記駆動機構のハンドル軸の回転操作に連動して左右方向に往復動可能に設けられ、前記スプールに釣糸を平行に巻回する釣糸案内体と、を備えた魚釣用リールであって、
前記釣糸案内体に設けられた第1ラインガイドと、前記第1ラインガイドの前後の近傍位置に設けられ、前記第1ラインガイドとの間で釣糸を保持する第2ラインガイドと、
前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方を上下方向に移動させる移動手段と、を備え、
前記第1ラインガイドには、前記釣糸案内体の前方から見て、前記スプールの軸線に沿うようにして左右方向に延びるとともに左右方向の中央部に向けて下り傾斜状とされた釣糸案内面が設けられており、
前記第2ラインガイドには、前記軸線に沿う釣糸案内部が設けられており、
前記第1ラインガイドおよび前記第2ラインガイドは、
釣糸巻き取り時に、前記移動手段により相対的に近づく方向に移動されて、前記釣糸案内面と前記釣糸案内部とで上下方向から釣糸を巻き取り可能に保持するとともに、前記中央部に前記釣糸案内部で釣糸を誘導して当該中央部に釣糸を位置決め保持するようになっており、
釣糸放出時に、前記移動手段により相対的に離れる方向に移動されて、前記中央部における釣糸の位置決め保持を解除することを特徴とする魚釣用リール。 - 前記釣糸案内体の前方から見て、前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとで囲われる見かけ上の閉じられた釣糸挿通領域を備えており、
前記釣糸挿通領域は、
前記移動手段によって前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとが相対的に移動されることで面積が変化するように構成されており、その変化の割合は、上下方向の変化の割合よりも左右方向の変化の割合が大きくなるように構成されており、
釣糸放出時における前記釣糸挿通領域の上下方向の高さをH1、釣糸放出時における前記釣糸挿通領域の左右方向の幅をW1とし、
釣糸巻き取り時における前記釣糸挿通領域の上下方向の高さをH2、釣糸巻き取り時における前記釣糸挿通領域の左右方向の幅をW2としたときに、
これらの関係が、
H1 − H2 < W1 − W2
であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。 - 前記釣糸案内面は直線状を呈しており、その傾斜角度は、水平面に対して1〜30度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
- 前記第1ラインガイドの前記中央部には、釣糸巻き取り時に前記第2ラインガイドにより当該中央部に誘導された釣糸が挿入される釣糸案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
- 前記第1ラインガイドは、左右方向に横長形状とされた釣糸挿通孔を有しており、前記釣糸挿通孔の底部内面に前記釣糸案内面が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
- 前記第2ラインガイドは、左右方向に横長形状とされ、釣糸を軸回りに囲う枠状とされていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
- 前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と、前記スプールからの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態と、に切り換え操作可能なクラッチレバーを備え、
前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方は、前記クラッチレバーの切り換え操作に連動して、前記クラッチON状態で前記移動手段により相対的に近づく方向に移動され、前記クラッチOFF状態で前記移動手段により相対的に離れる方向に移動されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の魚釣用リール。 - 前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と、前記スプールからの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態と、に切り換え操作可能なクラッチレバーを備え、
前記リール本体には、前記クラッチレバーとは別個独立した操作部が設けられており、
前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方は、前記操作部の操作により前記移動手段によって相対的に近づく方向または相対的に離れる方向に移動されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010218798A JP5530325B2 (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010218798A JP5530325B2 (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | 魚釣用リール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012070684A true JP2012070684A (ja) | 2012-04-12 |
JP5530325B2 JP5530325B2 (ja) | 2014-06-25 |
Family
ID=46167243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010218798A Active JP5530325B2 (ja) | 2010-09-29 | 2010-09-29 | 魚釣用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5530325B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013180061A1 (ja) * | 2012-05-29 | 2013-12-05 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
JP2015109818A (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-18 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6015165U (ja) * | 1983-07-12 | 1985-02-01 | ダイワ精工株式会社 | 魚釣用両軸受型リ−ルの釣糸繰り出し装置 |
JPH10313749A (ja) * | 1997-03-18 | 1998-12-02 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リ−ルの釣糸案内装置 |
JP2009284776A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Globeride Inc | 魚釣用リール |
-
2010
- 2010-09-29 JP JP2010218798A patent/JP5530325B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6015165U (ja) * | 1983-07-12 | 1985-02-01 | ダイワ精工株式会社 | 魚釣用両軸受型リ−ルの釣糸繰り出し装置 |
JPH10313749A (ja) * | 1997-03-18 | 1998-12-02 | Daiwa Seiko Inc | 魚釣用リ−ルの釣糸案内装置 |
JP2009284776A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Globeride Inc | 魚釣用リール |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013180061A1 (ja) * | 2012-05-29 | 2013-12-05 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
CN103857285A (zh) * | 2012-05-29 | 2014-06-11 | 古洛布莱株式会社 | 钓鱼用卷线器 |
KR20150022738A (ko) * | 2012-05-29 | 2015-03-04 | 글로브라이드 가부시키가이샤 | 낚시용 릴 |
EP2756753A4 (en) * | 2012-05-29 | 2015-10-14 | Globeride Inc | FISHING REEL |
US9247722B2 (en) | 2012-05-29 | 2016-02-02 | Globeride, Inc. | Fishing reel |
KR101998897B1 (ko) | 2012-05-29 | 2019-07-10 | 글로브라이드 가부시키가이샤 | 낚시용 릴 |
JP2015109818A (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-18 | グローブライド株式会社 | 魚釣用リール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5530325B2 (ja) | 2014-06-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4981958B2 (ja) | 魚釣用リール | |
JP5323797B2 (ja) | 魚釣用リール | |
KR101998897B1 (ko) | 낚시용 릴 | |
JP5530325B2 (ja) | 魚釣用リール | |
US7798439B2 (en) | Fishing reel | |
JP5525568B2 (ja) | 魚釣用リール | |
DE102013003477A1 (de) | Fahrradbetätigungseinrichtung | |
KR20110098618A (ko) | 스피닝 릴의 낚싯줄 안내 기구 | |
CN1736188A (zh) | 双轴承渔线轮制动调整装置 | |
EP2918168B1 (en) | Bail support mechanism for a spinning reel | |
JP6026870B2 (ja) | 魚釣用リール | |
JP2009284777A (ja) | 魚釣用リール | |
DE102018203449B4 (de) | Rotorbremsmechanismus für Spinnrolle | |
JP6892398B2 (ja) | 両軸受型リール | |
JP6298760B2 (ja) | スプールに巻回された釣糸を案内する釣糸案内体を備えた魚釣用リール | |
JP5797613B2 (ja) | 魚釣用リール | |
KR102049775B1 (ko) | 낚시용 릴 | |
JP2014000045A (ja) | 魚釣用リール | |
JP5047879B2 (ja) | 魚釣用リール | |
JP5797166B2 (ja) | 魚釣用リール | |
JP2014124175A (ja) | 魚釣用リール | |
JP5797170B2 (ja) | 魚釣用リール | |
JP6270146B2 (ja) | 移植機 | |
JP2009278897A (ja) | 魚釣用リール | |
TWM449163U (zh) | 編織帶機之走馬紗管 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130515 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130528 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130729 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140325 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140418 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5530325 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |