JP2012070684A - 魚釣用リール - Google Patents

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Abstract

【課題】スムーズな釣糸の放出および巻き取りを実現する。
【解決手段】釣糸案内体に設けられた第1ラインガイドと、第1ラインガイドとの間で釣糸を保持することが可能な第2ラインガイドと、これらの少なくともいずれか一方を上下方向に移動させる移動手段と、を備え、第1ラインガイドには、釣糸案内体の前方から見て、スプール5の軸線O1に沿うようにして左右方向に延びるとともに左右方向の中央部24c’に向けて下り傾斜状とされた釣糸案内面24cが設けられており、第2ラインガイドには、軸線O1に沿う釣糸案内部31が設けられており、釣糸巻き取り時に、釣糸案内面24cと釣糸案内部31とで上下方向から釣糸を巻き取り可能に保持し、中央部24c’に釣糸案内部31で釣糸を誘導して位置決め保持するようになっており、釣糸放出時に、中央部24c’における釣糸の位置決め保持を解除する構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、スプール前方の側板間に、スプールに釣糸を平行に巻回案内するレベルワインド機構を備えた魚釣用リールに関する。
従来、一般的な魚釣用リールは、リール本体に回転可能に支持したスプールを、動力伝達状態のクラッチON状態と動力遮断状態のクラッチOFF状態とに切り換えるクラッチレバーを備えており、このクラッチレバーを操作することで、スプールフリー(クラッチOFF状態)とし、キャスティング操作によって釣糸(仕掛け)を所定のポイントへ放出した後、ハンドルの巻き取り回転操作により、自動的にクラッチON状態に復帰できるように構成されている。
そして、ハンドルの巻き取り回転操作により、レベルワインド機構の釣糸案内体に設けられたラインガイドが左右方向に往復移動し、ラインガイドに挿通保持された釣糸がラインガイドを介してスプールに略平行に巻回されるようになっている。
ところで、魚釣用リールにおいて、釣糸放出時の抵抗を減少させることにより、飛距離性能の向上や仕掛け落下のスピード(着底までのスピード)を早くしたいという要望があった。
その一方で、巻き取り時の巻き取りムラに起因して、釣糸放出時に抵抗が生じることや、糸絡み等のトラブルが生じるのを回避するために、釣糸の巻き取り時には、スプールに対して釣糸を均一に平行に巻回したいという要望があった。
このような要望に対応する魚釣用リールとして、特許文献1に開示されたものが知られている。
この魚釣用リールでは、釣糸を抑える役割をなすピラーが上下方向に移動可能に設けられており、釣糸放出時にピラーを上方向に移動させることにより、釣糸放出時のガイド抵抗を減少させることができ、また、釣糸巻き取り時にはピラーを下方向に移動させることにより、ピラーを釣糸に接触させてガイドすることで、釣糸巻き取り時の巻取精度を向上させることが可能となっている。
特開平1−165329号公報
特許文献1の魚釣用リールでは、釣糸放出時にピラーを上方向に移動させてガイド抵抗を減少させることが可能であるが、釣糸放出時には、スプールから繰り出された釣糸が遠心力により上下方向に膨らみ易くなり、糸絡み等のトラブルが生じ易かった。
また、釣糸巻き取り時には、フレームや平面視でハ字形とされたガイドの端部等に釣糸が引っ掛かったり、左右端部から中央部に釣糸が戻らなかったりするおそれもあった。
本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、スムーズな釣糸の放出および巻き取りを実現することができる魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールと、一方の前記側板に設けた駆動機構と、前記スプールの前方において、前記駆動機構のハンドル軸の回転操作に連動して左右方向に往復動可能に設けられ、前記スプールに釣糸を平行に巻回する釣糸案内体と、を備えた魚釣用リールであって、前記釣糸案内体に設けられた第1ラインガイドと、前記第1ラインガイドの前後の近傍位置に設けられ、前記第1ラインガイドとの間で釣糸を保持することが可能な第2ラインガイドと、前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方を上下方向に移動させる移動手段と、を備え、前記第1ラインガイドには、前記釣糸案内体の前方から見て、前記スプールの軸線に沿うようにして左右方向に延びるとともに左右方向の中央部に向けて下り傾斜状とされた釣糸案内面が設けられており、前記第2ラインガイドには、前記軸線に沿う釣糸案内部が設けられており、前記第1ラインガイドおよび前記第2ラインガイドは、釣糸巻き取り時に、前記移動手段により相対的に近づく方向に移動されて、前記釣糸案内面と前記釣糸案内部とで上下方向から釣糸を巻き取り可能に保持するとともに、前記中央部に前記釣糸案内部で釣糸を誘導して当該中央部に釣糸を位置決め保持するようになっており、釣糸放出時に、前記移動手段により相対的に離れる方向に移動されて、前記中央部における釣糸の位置決め保持を解除することを特徴とする。
ここで、下る傾斜面とは、直線状、湾曲状(湾曲凸条、湾曲凹状)、複数の直線を組み合わせた形状、直線と曲線とを組み合わせた形状等の傾斜面である。
また、「巻き取り可能に保持」、「位置決め保持」には、ドラグフリー状態にして釣糸を引出し可能に保持することが含まれる。
この魚釣用リールによれば、第1ラインガイドには、釣糸案内体の前方から見て、スプールの軸線に沿うようにして左右方向に延びるとともに左右方向の中央部に向けて下り傾斜状とされた釣糸案内面が設けられており、第2ラインガイドには、スプールの軸線に沿う釣糸案内部が設けられているので、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に離れる方向に移動されると、第1ラインガイドの釣糸案内面と第2ラインガイドの釣糸案内部との間には、スプールの軸線に沿うようにして左右方向に延びる横長のスペースが形成されるようになる。この横長のスペースは、釣糸放出時の釣糸の移動方向、すなわち、スプールの軸線に沿って左右方向に繰り出し位置を変えながら繰り出される釣糸の移動方向に対応したものとなっており、これによって、釣糸放出時には、横長の空間内を釣糸が左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなる。
そして、釣糸巻き取り時には、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に近づく方向に移動されて、第1ラインガイドの釣糸案内面と第2ラインガイドの釣糸案内部とで上下方向から釣糸が巻き取り可能に保持され、中央部に釣糸案内部で釣糸を誘導して当該中央部に釣糸を位置決め保持することができるので、釣糸巻き取り時に釣糸は、第1ラインガイドの中央部において、左右方向の移動が規制された状態で位置決めされることとなる。
また、釣糸放出時には、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に離れる方向に移動されて、中央部における釣糸の位置決め保持を解除するようになっているので、釣糸放出時に釣糸は、中央部から外れて第1ラインガイドの釣糸案内面と第2ラインガイドの釣糸案内部との間に形成される横長のスペースに移動し、この横長のスペース内を左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなる。
また、本発明は、前記釣糸案内体の前方から見て、前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとで囲われる見かけ上の閉じられた釣糸挿通領域を備えており、前記釣糸挿通領域は、前記移動手段によって前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとが相対的に移動されることで面積が変化するように構成されており、釣糸放出時における前記釣糸挿通領域の上下方向の高さをH1、釣糸放出時における前記釣糸挿通領域の左右方向の幅をW1とし、釣糸巻き取り時における前記釣糸挿通領域の上下方向の高さをH2、釣糸巻き取り時における前記釣糸挿通領域の左右方向の幅をW2としたときに、
これらの関係が、
H1 − H2 < W1 − W2
であることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域と、釣糸放出時における釣糸挿通領域とでは、左右方向の幅の変化の大きさが上下方向の高さの変化の大きさよりも大きくなっている。
つまり、釣糸巻き取り時に、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に近づく方向に移動されて、釣糸挿通領域が釣糸放出時における釣糸挿通領域から釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域にされると、前記関係により上下方向の高さの変化に対して左右方向の幅の変化が大きくなっているので、開口面積が狭まることとなり、釣糸のガイドされる領域が実質的に小さくなる。
また、釣糸放出時に、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に離れる方向に移動されて、釣糸挿通領域が釣糸巻き取り時の釣糸挿通領域から釣糸放出時の釣糸挿通領域にされると、前記関係により上下方向の高さの変化に対して左右方向の幅の変化が大きくなっているので、開口面積が広がることとなり、釣糸のガイドされる領域が実質的に大きくなる。
また、本発明は、前記釣糸案内面は直線状を呈しており、その傾斜角度は、水平面に対して1〜30度であることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に近づく方向に移動されることにより、直線状を呈する釣糸案内面を通じて第1ラインガイドの中央部に釣糸が誘導される。
また、釣糸案内面の傾斜角度が水平面に対して1〜30度であるので、第1ラインガイドと第2ラインガイドとの間に釣糸放出に好ましい横長の開口スペースを好適に確保することができる。
また、本発明は、前記第1ラインガイドの前記中央部には、釣糸巻き取り時に前記第2ラインガイドにより当該中央部に誘導された釣糸が挿入される釣糸案内溝が形成されていることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、釣糸巻き取り時に、第1ラインガイドの中央部に誘導された釣糸は、中央部に形成された釣糸案内溝に挿入され、この釣糸案内溝内に保持されて左右方向の移動が規制された状態で中央部に位置決めされることとなる。
また、本発明は、前記第1ラインガイドは、左右方向に横長形状とされた釣糸挿通孔を有しており、前記釣糸挿通孔の底部内面に前記釣糸案内面が設けられていることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、第1ラインガイドは、釣糸放出時の釣糸の移動方向、すなわち、スプールの軸線に沿って左右方向に繰り出し位置を変えながら繰り出される釣糸の移動方向に対応した横長の閉じられたスペースを有するものとなる。
したがって、釣糸放出時には、釣糸挿通孔内を釣糸が左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなる。
また、本発明は、前記第2ラインガイドは、左右方向に横長形状とされ、釣糸を軸回りに囲う枠状とされていることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、第2ラインガイドは、釣糸放出時の釣糸の移動方向、すなわち、スプールの軸線に沿って左右方向に繰り出し位置を変えながら繰り出される釣糸の移動方向に対応した横長のスペースを有するものとなる。
また、釣糸放出時において釣糸が仮に左右方向に暴れたとしても、これを枠状の第2ラインガイドで好適に抑えることができる。
また、本発明は、前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と、前記スプールからの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態と、に切り換え操作可能なクラッチレバーを備え、前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方は、前記クラッチレバーの切り換え操作に連動して、前記クラッチON状態で前記移動手段により相対的に近づく方向に移動され、前記クラッチOFF状態で前記移動手段により相対的に離れる方向に移動されることを特徴とする。
なお、クラッチON状態にクラッチレバーを切り換え操作するという操作には、ハンドルの巻き取り回転操作により、クラッチON状態に自動的に復帰される操作が含まれる。
この魚釣用リールによれば、スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態にクラッチレバーを切り換え操作することにより、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが相対的に近づく方向に移動され、第1ラインガイドの中央部に釣糸が誘導されて保持される。
また、スプールからの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態にクラッチレバーを切り換え操作することにより、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが相対的に離れる方向に移動され、第1ラインガイドの中央部から釣糸が離脱可能となる。
また、本発明は、前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と、前記スプールからの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態と、に切り換え操作可能なクラッチレバーを備え、前記リール本体には、前記クラッチレバーとは別個独立した操作部が設けられており、前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方は、前記操作部の操作により前記移動手段によって相対的に近づく方向または相対的に離れる方向に移動されることを特徴とする。
この魚釣用リールによれば、リール本体には、クラッチレバーとは別個独立した操作部が設けられており、第1ラインガイドと第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方は、操作部の操作により移動手段によって相対的に近づく方向または相対的に離れる方向に移動されるようになっているので、例えば、クラッチON状態において、操作部を操作することにより、第1ラインガイドと第2ラインガイドとを、相対的に近づいている状態から相対的に離れる状態に移動させることができる。これによって、第1ラインガイドの中央部における釣糸の位置決め保持を解除することができ、中央部から釣糸が離脱可能となる。
本発明によれば、第1ラインガイドの釣糸案内面と第2ラインガイドの釣糸案内部との間には、スプールの軸線に沿うようにして左右方向に延びる横長のスペースが形成されるようになっており、釣糸放出時には、この横長のスペース内を釣糸が左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなるので、第1ラインガイドおよび第2ラインガイドで釣糸を保持する構成でありながら、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、釣糸巻き取り時には、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に近づく方向に移動されて、第1ラインガイドと第2ラインガイドとで上下方向から釣糸が巻き取り可能に保持され、中央部に誘導された釣糸が左右方向の移動を規制された状態で位置決めされることとなるので、左右方向に往復動する釣糸案内体を介してスプールの左右に釣糸が均等に振分けられ、スプールに釣糸が均一かつ平行(平坦)に巻き取られる。これにより、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、釣糸放出時(クラッチOFFの状態にしたときや、クラッチONの状態でドラグフリー状態にしたとき)には、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に離れる方向に移動されて、中央部における釣糸の位置決め保持が解除され、第1ラインガイドの釣糸案内面と第2ラインガイドの釣糸案内部との間に形成された横長のスペース内を釣糸が左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなるので、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
なお、釣糸放出時には、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に離れる方向に移動されるので、これらの制約を受けずに釣糸が放出されることとなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
これにより、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、例えば、キャスティング時の投擲距離を伸ばすことができる。また、船釣り等においては、仕掛け落下のスピードを上げることができる。
また、第1ラインガイドの釣糸案内面と第2ラインガイドの釣糸案内部とで囲われる見かけ上の閉じられた釣糸挿通領域を備え、釣糸放出時における釣糸挿通領域の上下方向の高さH1から釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域の上下方向の高さH2を減算したものよりも、釣糸放出時における釣糸挿通領域の左右方向の幅W1から釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域の左右方向の幅W2を減算したものが大きくされている構成では、釣糸巻き取り時と釣糸放出時とで、釣糸挿通領域における左右方向の幅の変化の大きさが上下方向の高さの変化の大きさよりも大きくなっているので、釣糸巻き取り時には、釣糸のガイドされる領域が実質的に小さくなり、第1ラインガイドの中央部に釣糸が好適に位置決め保持される状態となる。これによって、スプールに釣糸が均一かつ平行(平坦)に巻回されることとなり、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、釣糸放出時には、釣糸のガイドされる領域が実質的に大きくなり、特に左右方向の幅がより大きくなるので、この大きくされた釣糸挿通領域内を釣糸がスプールの幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなり、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなってスムーズな釣糸の放出を実現することができる。したがって、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、釣糸案内面が直線状を呈しており、その傾斜角度が水平面に対して1〜30度である構成では、釣糸放出に好ましい横長の開口スペースを好適に確保することができるので、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
そして、傾斜角度が、水平面に対して1〜30度であるので、第1ラインガイドと第2ラインガイドとが移動手段により相対的に近づく方向に移動される際に、第1ラインガイドの中央部に釣糸が好適に誘導されるようになり、当該中央部に好適に釣糸が位置決め保持される。したがって、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
特に、傾斜角度を5度以上とすることで、強風時やリール本体を傾斜させた状態においても、中央部に釣糸を好適に誘導することができ、当該中央部により好適に釣糸を位置決め保持することができる。したがって、よりスムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、傾斜角度を15度以下とすることで、第1ラインガイドの釣糸案内面と第2ラインガイドの釣糸案内部との間に形成された横長のスペース内において、高さ方向のスペースが確保し易くなり、釣糸放出時の放出抵抗を可及的に小さくすることができ、これによって、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、サムレストを備えた構成においては、サムレストを低く形成したロープロファイルタイプへの利用も可能となる。
また、第1ラインガイドの中央部に釣糸案内溝が形成された構成では、釣糸巻き取り時に、釣糸案内溝内に釣糸が保持されることとなるので、第1ラインガイドにおける釣糸の保持範囲が精度よく管理されることとなり、スプールに釣糸が均一かつ平行(平坦)に巻回されることとなる。したがって、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、第1ラインガイドが、左右方向に横長形状とされた釣糸挿通孔を有した構成では、釣糸放出時の釣糸の移動方向に対応した横長のスペースを有しているので、釣糸挿通孔の内面と釣糸との接触抵抗(送出抵抗)が小さくなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、第2ラインガイドが、左右方向に横長形状とされ、釣糸を軸回りに囲う枠状とされている構成では、釣糸放出時の釣糸の移動方向に対応した横長のスペースを有しているので、釣糸との接触抵抗(送出抵抗)が小さくなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、釣糸放出時において釣糸が仮に左右方向に暴れたとしても、これを枠状の第2ラインガイドで好適に抑えることができるので、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、クラッチレバーの切り換え操作に連動して第1ラインガイドと第2ラインガイドとが相対的に近づく方向または相対的に離れる方向に移動される構成では、釣糸放出(仕掛けの投入)から釣糸巻き取りまでの一連の操作をスムーズに行うことができ、操作性に優れ、釣果の向上を期待できる魚釣用リールが得られる。
また、クラッチレバーとは別個独立した操作部が設けられた構成では、クラッチのON状態において、ドラグフリー状態にして釣糸を放出する(送り出す)場合に、操作部を操作することにより、第1ラインガイドと第2ラインガイドとを相対的に離れる方向に移動させることで釣糸放出時の抵抗が小さくなるようにすることができる。これにより、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
本発明の第1実施形態に係る魚釣用リールの構成を示す図であり、(a)は前面図、(b)は上面図である。 (a)はリール本体の内部構造を示す上面図、(b)ラインガイドとスプールとの関係を示す前面図、(c)はラインガイドの詳細を示す前面図である。 (a)はリール本体の要部を示す縦断面図、(b)はクラッチ機構を示す説明図である。 (a)〜(c)は釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示す説明図、(d)〜(f)は釣糸放出時における各部の位置関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は釣糸巻き取り時におけるラインガイドの位置を示す上面図、(d)は釣糸放出時における釣糸の左右方向の動きを示す上面図である。 (a)〜(c)は変形例に係る釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る魚釣用リールの構成を示す図であり、(a)〜(c)は釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示す説明図、(d)〜(f)は釣糸放出時における各部の位置関係を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る魚釣用リールの構成を示す図であり、(a)は前面図、(b)は上面図である。 (a)〜(c)は釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示す説明図、(d),(e)は釣糸放出時における各部の位置関係を示す説明図である。 (a)はサムレストの構造を示した側断面図、(b)は図10(a)におけるA−A線模式断面図である。 本発明の第4実施形態に係る魚釣用リールの構成を示す図であり、(a)は前面図、(b)は上面図である。 (a)〜(c)は釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示す説明図、(d),(e)は釣糸放出時における各部の位置関係を示す説明図である。 本発明の第5実施形態に係る魚釣用リールの構成を示す図であり、(a)は前面図、(b)は上面図である。 (a),(b)は釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示す説明図、(c),(d)は釣糸放出時における各部の位置関係を示す説明図である。 本発明の第6実施形態に係る魚釣用リールの構成を示す図であり、(a)は前面図、(b)は上面図である。 (a)〜(c)は釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示す説明図であり、(c)は図16(b)におけるB−B線拡大断面図である。(d),(e)は釣糸放出時における各部の位置関係を示す説明図である。 本発明の第7実施形態に係る魚釣用リールの構成を示す図であり、(a)は前面図、(b)は上面図である。 (a)〜(c)は変形例に係るラインガイドを示す説明図である。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「前後」「左右」「上下」を言うときは、図1に示した方向を基準とする。なお、説明において、同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、釣糸が巻回されるスプール5を回転可能に支持した左右側板2A,2Bを備え、図2(a)に示すように、右側板2Bに設けた駆動機構10と、スプール5の前方において、駆動機構10のハンドル軸7aの回転操作に連動して左右方向に往復動可能に設けられ、スプール5に釣糸を平行に巻回する釣糸案内体22と、この釣糸案内体22に設けられた第1ラインガイドとしてのラインガイド23と、を備えている。
そして、ラインガイド23の後方における近傍位置には、スプール5の軸線O1(図2(b)参照)に沿う釣糸案内部31(図2(b)参照)を備えた第2ラインガイドとしてのピラー30が上下方向に移動可能に設けられている。
ここで、リール本体1の「側板」は、図1(b)に示すように、スプール5の軸方向の両端に位置する部材であり、本実施形態では、各種部材が支持されるフレーム体を構成する左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々装着される左右外側板(カバー体)3a,3bとから構成される。左右フレーム2a,2bと左右外側板3a,3bとの間には内部空間が形成され、この内部空間には、図2(a)に示すように、駆動機構10、クラッチ機構50(図3(b)参照)、図示しないバックラッシュ防止機構70(図2(a)参照)等が設置されるようになっている。なお、左右フレーム2a,2bと外側板3a,3bとの形状については、適宜変形することが可能であり、それらを構成する材料は適宜設定することができる。また、これらの装着方法や装着位置についても、リール本体1の構成等により、種々の方法を用いることが可能である。
左右フレーム2a,2bは、複数の支柱を介して一体化されており、図1(a)に示すように、下部の支柱2cには、釣竿のリールシート(不図示)に装着される釣竿取付脚1aが設けられている。
また、左右フレーム2a,2b間には、図2(a)に示すように、軸受5a,5bを介してスプール軸5cが回転可能に支持されており、このスプール軸5cにスプール5が取り付けられている。
スプール5は、ハンドル7を回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル7は、外側板3bから突出したハンドル軸7aの端部に取り付けられ、外側板3bとの間に介在された逆転防止機構7b(転がり式一方向クラッチ)によって、釣糸巻き取り方向にのみ回転可能となっている。
なお、スプール軸5cを回転可能に支持する軸受5a,5bは、左右フレーム2a,2bの部分に配設されていてもよいし、外側板3a,3bの部分に配設されていてもよい。
右フレーム2bと外側板3bとの間には、ハンドル7の回転運動をスプール軸5c、および後記するレベルワインド機構20の螺軸21に伝達する駆動機構10、駆動力の伝達を継脱するクラッチ機構50(図3(b)参照)のほか、魚釣時にスプール5から釣糸が繰り出された際に、スプール5にドラグ力を付与するドラグ機構60等が収容されている。
駆動機構10は、公知のように、ハンドル軸7aに回転可能に支持された駆動歯車11と、この駆動歯車11に噛合するピニオン12とを備えている。ピニオン12は、スプール軸5cと同軸上に設置されており、ピニオン軸12cに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン12の外周には、円周溝12aが形成されており、この円周溝12aに、クラッチ機構50のヨーク57(図3(b)参照)が係合して、ピニオン12を軸方向に移動させるようになっている。すなわち、ピニオン12が軸方向に移動することで、スプール軸5cとの間で継脱がなされ、動力伝達状態(クラッチON状態)/動力遮断状態(クラッチOFF状態)に切り換えられるようになっている。
スプール5の前方において、リール本体1の左右側板2A,2B間には、レベルワインド機構20が配置されている。レベルワインド機構20は、駆動機構10を介して回転駆動される螺軸21と、螺軸21に装着されて左右方向に往復動可能に設けられた釣糸案内体22とを備えている。
螺軸21は、左右側板2A,2B間に回転可能に支持されており、駆動機構10を介して回転駆動されるようになっている。螺軸21の端部には、連動歯車21aが取り付けられており、この連動歯車21aには、ハンドル軸7aの駆動歯車11に隣接して設けられた歯車11aが噛合している。これにより、ハンドル7を巻き取り回転操作すると、ハンドル軸7aの回転が、歯車11aおよび連動歯車21aを通じて螺軸21に伝わり、螺軸21が回転駆動される。
螺軸21の外周面には、螺旋溝21bが形成されており、この螺旋溝21bには、釣糸案内体22に設けられた摺動子26(図3(a)参照、以下同じ)が係合している。このような螺軸21は、左右側板2A,2B間に架け渡された筒体25(図3(a)参照、以下同じ)内に収容されている。
筒体25は、図3(a)に示すように、断面C字形状を呈して軸方向に延出する開口25aを有しており、この開口25aを通じて螺旋溝21bが部分的に露出している。
また、釣糸案内体22は、樹脂で形成され、左右側板2A,2B間において、螺軸21と平行に設けられたガイド軸22aに支持されており、下部が筒体25を囲繞するようにしてこれに回り止め保持されている。そして、釣糸案内体22の下部には、筒体25の開口25aを通じて前記したように螺旋溝21bと係合する摺動子26が配置されている。なお、摺動子26は、袋ナット26aによって釣糸案内体22に固定されている。
これにより、釣糸案内体22は、螺軸21が連動歯車21aによって回転駆動されることで、螺旋溝21bに係合する摺動子26を介してガイド軸22aに沿って左右往復動するようになっている。
釣糸案内体22の上部には、釣糸を案内するためのラインガイド23が一体的に設けられている。つまり、ラインガイド23は、上下方向移動不能に設けられている。
ラインガイド23は、図2(b)に示すように、スプール5の軸線O1に沿うようにして左右方向に横長形状とされており、釣糸案内体22の左右方向に二又に延びる延設部23a,23aと、延設部23a,23aの左右端部から上方へ向けて立ち上げられた左側部23b,右側部23cと、を備え、上方が開放された略コ字形状を呈している。つまり、ラインガイド23は、その内側に、左右方向に横長の略コ字形状とされた釣糸受け面を有している。
ラインガイド23は、釣糸案内体22の前方から見て、図2(c)に示すように、左右開口幅D1が上下開口高さH1(ラインガイド23の中央部24c’における最大開口高さ)に比べて、大きくなるように形成されている。
延設部23a,23aの上面(釣糸案内面24c)は、左右方向の中央部24c’に向けて緩やかに直線状に下る傾斜面(凹凸のない面)とされている。
ここで、延設部23a,23aの釣糸案内面24cの傾斜角度θは、図2(c)に示すように、水平面に対して1〜30度の範囲に設定されるのが好ましく、より好ましくは、5〜15度の範囲に設定されるのがよい。
また、釣糸案内面24cは、前後方向にも直線状(凹凸のない面)に形成されている。
左側部23b,右側部23cは、上方へ向けて鉛直に立ち上げられており、図2(b)に示すように、スプール5のフランジ5dと略同じ高さを有するように形成されている。
なお、延設部23a,23aと左側部23b,右側部23cとの角部は、いずれもアール状とされている。
なお、釣糸案内面24cは、左右方向に直線状とされたものに限られることはなく、左右方向に湾曲状(湾曲凸条、湾曲凹状)、左右方向に複数の直線を組み合わせた形状、さらに、左右方向に直線と曲線とを組み合わせた形状等、種々採用することができる。
また、釣糸案内面24cは、必ずしも前後方向に直線状を有しなくてもよいが、本実施形態のように、直線状として前後方向に奥行きをもたせることで、よりスムーズに釣糸を中央部24c’に導くことが可能となる。
延設部23a,23aの中央部24c’には、釣糸巻き取り時に釣糸を位置決め保持する釣糸案内溝24dが形成されている。釣糸案内溝24dは、中央部24c’から下方へ向けて湾曲凹状に切り欠かれた溝であり、図3(a)に示すように、中央部24c’の前後方向に亘って延設されている。釣糸案内溝24d内には、後記するクラッチレバー53の操作時に、下方へ向けて移動してきたピラー30によって、ラインガイド23の内側を(後記する釣糸挿通領域24内を)中央部24c’に向けて誘導されてきた釣糸が挿入されるようになっている(図4(a)〜(c)参照)。
このようなラインガイド23は、左右方向に横長形状とされているので、釣糸巻き取り時のハンドル7の回転操作により、ガイド軸22a(図3(a)参照)に沿って左右往復動された際に、図5(b)(c)に示すように、その左側部23bおよび右側部23cが左右フレーム2a,2bに掛かる位置まで移動するようになっている。このようなラインガイド23の移動を可能とするために、リール本体1のサムレスト4の前端左右には、図1(a)(b)に示すように、切欠部4a,4bが形成されている。
ピラー30は、図1(a)(b)、図3(a)に示すように、円柱状の棒状部材であり、スプール5とラインガイド23との間におけるラインガイド23の後方の近傍位置において上下方向に移動可能に配置され、下方向に移動された際にラインガイド23との間で釣糸を保持するようになっている。
ピラー30は、図3(b)に示すように、クラッチ機構50のクラッチ駆動部材51(移動手段)に一体的に設けられた腕部51aに対して一端部が支持されており、後記するようにクラッチ駆動部材51が駆動されることにより、左右フレーム2a,2bに形成された湾曲長溝2a’,2b’(図3(a)参照、一方のみ図示)に沿うようにして上下方向に移動可能に設けられている。
ピラー30は、図2(b)に示すように、スプール5の軸線O1に沿う水平直線状の釣糸案内部31(下部外周面、図3(a)参照)を備えており、スプール5とラインガイド23との間において、この釣糸案内部31で釣糸を押下可能である。
なお、ピラー30は、円柱状の棒状部材とされたものに限られることはなく、釣糸を押下可能な釣糸案内部31を有する板状としてもよい。また、釣糸案内部31としては、左右方向に直線状とされたものに限られることはなく、左右方向に傾斜する直線状、湾曲状(湾曲凸条、湾曲凹状)、左右方向に複数の角度の直線を例えば連続して組み合わせた形状、左右方向に直線と曲線とを組み合わせた形状等としてもよい。
このようなピラー30は、クラッチ機構50により、スプール5に対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態(釣糸巻き取り時)で下方向に移動する(ラインガイド23と相対的に近づく方向に移動する)ようになっており、その際に、ラインガイド23の内側に挿通された釣糸を中央部24c’に誘導し、当該中央部24c’(釣糸案内溝24d)に釣糸を巻き取り可能に保持しつつ位置決め保持する第1の位置を採るようになっている。また、ピラー30は、スプール5から釣糸の繰り出しを可能にするクラッチOFF状態(釣糸放出時)で上方向に移動する(ラインガイド23と相対的に離れる方向に移動する)ようになっており、その際に第1の位置から退避して前記した釣糸の位置決め保持を解除する第2の位置を採るようになっている。
ここで、ピラー30は、図3(a)に示すように、スプール軸5cの軸心O2を通る水平面(不図示)よりも上方となる領域において、上下移動可能に設けられており、これによって、第1の位置から第2の位置に向かう上方向の移動時には、上方向の移動成分とともに後方のスプール5に近づく方向の移動成分を含んで移動するようになっている。
これにより、スプール5から繰り出される釣糸が遠心力により仮に上下方向に膨らんでも(暴れても)、これをスプール5に近づいたピラー30で好適に抑えることができる。
なお、ピラー30が、スプール5とラインガイド23との間に配置されているので、釣糸放出時に釣糸が遠心力により仮に上下方向に膨らんでも(暴れても)、これをピラー30で好適に抑えることができる。
また、ピラー30は、図3(b)に示すように、第2の位置から第1の位置に向かう下方向の移動時に、下方向の移動成分とともに前方のラインガイド23に近づく方向の移動成分を含んで移動するようになっている。
これにより、ラインガイド23の中央部24c’に釣糸を好適に誘導して当該中央部24c’に釣糸を好適に位置決め保持することができる。したがって、左右方向の移動が規制された状態で釣糸がラインガイド23(釣糸案内溝24d)に位置決めされる。
本実施形態では、クラッチ駆動部材51の腕部51aに対して、ピラー30が軸受30a,30b(図1(b)参照)を介して軸回りに回動可能に支持されており、これによって、釣糸巻き取り時の巻き取り抵抗および釣糸放出時の放出抵抗が低減されるようになっている。
クラッチ機構50は、図3(b)に示すように、右フレーム2bに沿って回動可能に支持されたクラッチ駆動部材51と、このクラッチ駆動部材51を駆動するクラッチレバー53とを含んで構成されている。
クラッチ駆動部材51は、公知のように、右フレーム2bに対して回動可能に支持され、振分けバネ56によって、図3(b)において実線で示した動力伝達状態(クラッチON状態)と、図3(b)において二点鎖線で示した動力遮断状態(クラッチOFF状態)とに振分け保持されるようになっている。また、クラッチ駆動部材51の表面には、ピニオン12(図2(a)参照、以下同じ)の円周溝12a(図2(a)参照)に嵌合したヨーク57と係合可能な一対のカム面58,58が形成されている。
そして、クラッチ駆動部材51の前部には、前方へ向けて延設された腕部51aが一体的に設けられており、この腕部51aの先端部に、前記したようにピラー30の一端部が支持されている。
ヨーク57の先端側は、右フレーム2bに突設された支持ピン59,59によって保持されており、ヨーク57は、各支持ピン59,59に配設されたバネ部材(図示せず)によって常時、クラッチ駆動部材51側に付勢された状態となっている。なお、図3(b)では、ヨーク57が不図示のバネ部材によってクラッチ駆動部材51側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン12は、スプール軸5cの端部に形成されている係合部に嵌合してクラッチON状態となっている。
クラッチ駆動部材51の後端部は、支持部材53aを介してクラッチレバー53と連結されており、図3(b)において矢印X1で示すように、クラッチレバー53が押下げ操作されると、クラッチ駆動部材51は、図中反時計回り方向に回動され、ヨーク57を介して、ピニオン12をスプール軸5cの端部に形成されている係合部から離脱させる(クラッチOFF状態に切り換える)ように作用する。また、この状態は、振分けバネ56によって保持される。
また、このようなクラッチレバー53の押下げ操作によって、クラッチ駆動部材51が図中反時計回り方向に回動されると、腕部51aの先端部が上方向に移動し、これによって、ピラー30が上方向に移動して第2の位置に配置される。
つまり、クラッチレバー53を操作することで、クラッチ駆動部材51は、クラッチON状態(釣糸巻き取り位置)と、クラッチOFF状態(釣糸放出位置)と、に位置決めされるようになっており、この位置決めに連動して、ピラー30が第1の位置と第2の位置とに位置決めされるようになっている。
次に、スプール5、ラインガイド23およびピラー30の高さの関係について、図4を参照して説明する。
図4(a)〜(c)は釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示した図であり、クラッチ機構50(図3(b)参照)が動力伝達状態(クラッチON状態)とされて、ピラー30が第1の位置に配置されている状態を示している。
ここで、リール本体1の釣竿取付脚1aの下面を基準として、スプール5の釣糸巻回位置5eまでの高さをh1、ピラー30の釣糸案内部31(図3(a)参照、以下同じ)までの高さをh2、ラインガイド23の左側部23b(右側部23c)の上端部までの高さをh3、ラインガイド23の中央部24c’までの高さをh4、としたときに、釣糸巻き取り時には、次式(1)かつ(2)の関係を有するように設定されている。
なお、釣糸巻回位置は、通常、規定の釣糸量を巻いたときの外径に相当しており、また、その位置が明確でない場合においては、スプールの最大外径(=フランジ5dの外径)の98%で定義される径位置とする。
h1 ≧ h3 > h2 ・・・(1)
h4 ≧ h2 ・・・(2)
すなわち、釣糸巻き取り時においては、リール本体1の下端部を基準として、スプール5の釣糸巻回位置5eまでの高さh1以下となるように、ラインガイド23の左側部23b(右側部23c)の上端部までの高さh3が設定され、さらにこの高さh3よりも低くなるようにピラー30の釣糸案内部31までの高さh2が設定されている。そして、さらに、ピラー30の釣糸案内部31までの高さh2は、ラインガイド23の中央部24c’までの高さh4以下となるように設定されている。
これにより、ピラー30は、第1の位置に移動されると、ラインガイド23の左側部23b(右側部23c)の上端部よりも低い位置において、中央部24c’と同じかこれよりも低くなる位置に釣糸案内部31が位置する状態となる。
したがって、クラッチレバー53の操作やハンドル7の操作によってクラッチOFF状態からクラッチON状態に切り換えられると、第2の位置から第1の位置にピラー30が移動する過程で釣糸案内部31により釣糸が押し下げられ、その際に、釣糸は、ラインガイド23の延設部23a,23aの釣糸案内面24cに沿って中央部24c’に向けて移動する。そして、ピラー30が第1の位置まで移動されることで、釣糸案内溝24d内に釣糸が誘導される。これによって、ラインガイド23とピラー30とに保持されるようにして、釣糸は釣糸案内溝24d内に好適に位置決め保持(巻き取り可能に保持)される。
このように、釣糸案内溝24d内に釣糸が位置決め保持された状態で、前記式(1)(2)により、釣糸には、ピラー30の釣糸案内部31による押圧でテンションが付与された状態となる。したがって、釣糸巻き取り時には、ピラー30で押さえられて釣糸が暴れ難くなり、これによって、釣糸案内溝24d内から釣糸が外れ難くなる。
ここで、リール本体1の下端部を基準として、釣糸案内溝24dの底部までの高さをh0とすると、釣糸巻き取り時には、次式(3)の関係を有するように設定されることが特に好ましい。
h4 ≧ h2 > h0 ・・・(3)
この場合には、ラインガイド23の中央部24c’までの高さh4以下となるように、ピラー30の釣糸案内部31までの高さh2が設定され、さらにこの高さh2よりも低くなるように釣糸案内溝24dの底部までの高さh0が設定されることとなる。これによって、ピラー30は、第1の位置に移動されると、ラインガイド23の中央部24c’と同じかまたはそれよりも低い位置において、釣糸案内溝24dの底部よりも高い位置に釣糸案内部31が位置する状態となる。
したがって、釣糸案内溝24d内に釣糸が確実に位置決め保持されるようになり、釣糸案内溝24d内から釣糸がより一層外れ難くなる。
一方、図4(d)〜(f)は釣糸放出時における各部の高さの関係を示した図であり、クラッチ機構50(図3(b)参照)が動力遮断状態(クラッチOFF状態)とされて、ピラー30が第2の位置に配置されている状態を示している。
ここで、釣糸巻き取り時には、次式(4)かつ(5)の関係を有するように設定されている。
h1 ≧ h3 ・・・(4)
h3 > h2 ・・・(5)
すなわち、釣糸放出時において、リール本体1の下端部を基準として、スプール5の釣糸巻回位置5eまでの高さh1以下となるように、ラインガイド23の左側部23b(右側部23c)の上端部までの高さh3が設定され、かつ、ピラー30の釣糸案内部31までの高さh2がラインガイド23の左側部23b(右側部23c)の上端部までの高さh3よりも小さくなるように設定されている。
これにより、ピラー30は、第2の位置に移動されると、スプール5の釣糸巻回位置5eと同じかまたはこれよりも低い位置において、ラインガイド23の左側部23b(右側部23c)の上端部よりも低い位置に釣糸案内部31が位置する状態となる。
したがって、クラッチレバー53の操作によってクラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換えられると、第1の位置から第2の位置にピラー30が移動して退避される過程で、釣糸案内溝24d内における釣糸の位置決め保持が解除され、前記式(4)の関係により、ラインガイド23内の上部の横長のスペースに釣糸が移動することとなる。したがって、スムーズな釣糸の放出を行うことができる。
また、第2の位置にピラー30が移動した状態では、前記式(4)(5)の関係から、図4(e)(f)に示すように、釣糸案内体22の前方から見て、ラインガイド23とピラー30とで囲われる見かけ上の閉じられた釣糸挿通領域24が形成されるようになっている。したがって、スプール5から繰り出される釣糸は、この釣糸挿通領域24内を通じて放出される。これによって、放出時に釣糸が暴れてもこれを好適に抑えることができ、糸絡み等のトラブルの発生率を好適に低減することができる。
ここで、釣糸挿通領域24は、ラインガイド23に対してピラー30が上下移動されることにより、開口面積が変化することとなるが、図4(f)に示すように、釣糸放出時における釣糸挿通領域24の上下方向の高さをH1、釣糸挿通領域24の左右方向の幅をW1とし、図4(c)に示すように、釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域24の上下方向の高さ(深さ)をH2、釣糸挿通領域24の左右方向の幅をW2としたときに、これらの関係が次式(6)の関係を有するように設定されている。
H1 − H2 < W1 − W2 ・・・(6)
これにより、釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域24と、釣糸放出時における釣糸挿通領域24とでは、左右方向の幅の変化の大きさが上下方向の高さの変化の大きさよりも大きくなっている。
つまり、釣糸巻き取り時に、ラインガイド23とピラー30とが相対的に近づく方向に移動されて、釣糸挿通領域24が釣糸放出時における釣糸挿通領域24(図4(f)参照)から釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域24(図4(c)参照)にされると、前記関係により上下方向の高さの変化に対して左右方向の幅の変化が大きくなっているので、開口面積が狭まることとなり、釣糸のガイドされる領域(釣糸挿通領域24)が実質的に小さくなる。
また、釣糸放出時に、ラインガイド23とピラー30とが相対的に離れる方向に移動されて、釣糸挿通領域24が釣糸巻き取り時の釣糸挿通領域24(図4(c)参照)から釣糸放出時の釣糸挿通領域24(図4(f)参照)にされると、前記関係により上下方向の高さの変化に対して左右方向の幅の変化が大きくなっているので、開口面積が広がることとなり、釣糸のガイドされる領域(釣糸挿通領域24)が実質的に大きくなる(特に左右方向の幅がより大きくなる)。
なお、釣糸案内面24cが傾斜面とされ、釣糸案内部31がスプール5の軸線O1に沿う直線状とされていることから、釣糸案内面24cにピラー30が掛かるようにして釣糸挿通領域24が設定される範囲においては、釣糸巻き取り時にクラッチONによるピラー30の移動によって、釣糸挿通領域24の上下方向の開口面積が狭まると、左右方向の開口面積がこれよりも大きな割合で狭まることとなり、これによって、中央部24c’に向けて釣糸が速やかに誘導されることとなる。
また、釣糸放出時には、クラッチOFFによるピラー30の移動により釣糸巻き取り時とは逆に釣糸挿通領域24の上下方向の開口面積が広がると、左右方向の開口面積がこれよりも大きな割合で広がることとなり、ラインガイド23の中央部24c’における釣糸の位置決め保持が速やかに解除されることとなる。
なお、釣糸巻き取り時には、図5(a)〜(c)に示すように、ハンドル7の巻き取り回転操作により、ラインガイド23が左右方向に往復移動し、ラインガイド23の釣糸案内溝24dに位置決め保持(巻き取り可能に保持)された釣糸が、ピラー30を介してスプール5に略平行に巻回される。
本実施形態では、ラインガイド23の釣糸案内溝24dが、スプール5の巻回幅いっぱいに往復移動して、釣糸をスプール5に案内するように位置調整されている。
その際、ラインガイド23は、図5(b)(c)に示すように、その左側部23bおよび右側部23cが、左右フレーム2a,2bに掛かる位置まで移動し、リール本体1のサムレスト4の前端左右に形成された切欠部4a,4bに逃がされる。
これによって、横長形状とされたラインガイド23の左右方向の往復移動が確保され、釣糸案内溝24dがスプール5の巻回幅いっぱいに往復移動可能となる。
また、釣糸放出時には、図5(d)に示すように、ラインガイド23の釣糸挿通孔24の左右開口の範囲内で釣糸が放出可能である。
なお、図5(d)では、ラインガイド23が略中央に位置した場合を示したが、図5(b)に示すように、左端にラインガイド23が移動した場合や、図5(c)に示すように、右端にラインガイド23が移動した場合においても、ラインガイド23の釣糸挿通孔24の略半分の開口領域がスプール5の軸方向の巻回範囲に対応したものとなっているので、スムーズな釣糸の繰り出しが可能である。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールによれば、ラインガイド23の釣糸案内面24cとピラー30の釣糸案内部31との間には、スプール5の軸線O1に沿うようにして左右方向に延びる横長のスペースが形成されるようになっており、釣糸放出時には、この横長のスペース内を釣糸がスプール5の幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなるので、ラインガイド23およびピラー30で釣糸を保持する構成でありながら、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、釣糸巻き取り時には、相対的に近づく方向に移動されたラインガイド23の釣糸案内面24cとピラー30の釣糸案内部31とで上下方向ら釣糸が巻き取り可能に保持されるとともに、中央部24c’に誘導された釣糸が左右方向の移動を規制された状態で当該中央部24c’に位置決め保持されることとなるので、左右方向に往復動する釣糸案内体22を介してスプール5の左右に釣糸が均等に振分けられ、スプール5に釣糸が均一かつ平行(平坦)に巻き取られる。これにより、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、釣糸放出時(クラッチOFFの状態にしたときや、クラッチONの状態でドラグフリー状態にしたとき)には、ラインガイド23とピラー30とが相対的に離れる方向に移動されて、中央部24c’における釣糸の位置決め保持が解除され、ラインガイド23の釣糸案内面24cとピラー30の釣糸案内部31との間に形成された横長のスペース内を釣糸がスプール5の幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなるので、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
なお、釣糸放出時には、ラインガイド23とピラー30とが相対的に離れる方向に移動されるので、これらの制約を受けずに釣糸が放出されることとなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
これにより、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、例えば、キャスティング時の投擲距離を伸ばすことができる。また、船釣り等においては、仕掛け落下のスピードを上げることができる。
また、釣糸巻き取り時と釣糸放出時とで、釣糸挿通領域24における左右方向の幅の変化の大きさが上下方向の高さの変化の大きさよりも大きくなっているので、釣糸巻き取り時には、釣糸のガイドされる領域(釣糸挿通領域24(図4(a)参照))が実質的に小さくなり、ラインガイド23の中央部24c’の釣糸案内溝24dに釣糸が好適に位置決め保持される状態となる。これによって、スプールに釣糸が均一かつ平行(平坦)に巻回されることとなり、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、釣糸放出時には、釣糸のガイドされる領域(釣糸挿通領域24(図4(f)参照))が実質的に大きくなり、特に左右方向の幅がより大きくなるので、この大きくされた釣糸挿通領域24内を釣糸がスプール5の幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなり、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなってスムーズな釣糸の放出を実現することができる。したがって、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、釣糸案内面24cが直線状を呈しており、その傾斜角度が、水平面に対して1〜30度であるので、釣糸放出に好ましい横長の開口スペースを好適に確保することができ、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
そして、傾斜角度が、水平面に対して1〜30度であるので、ラインガイド23とピラー30とが相対的に近づく方向に移動される際に、ラインガイド23の中央部24c’に釣糸が好適に誘導されるようになり、当該中央部24c’に好適に釣糸が位置決め保持される。したがって、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
特に、傾斜角度を5度以上とすることで、強風時やリール本体1を傾斜させた状態においても、中央部24c’に釣糸を好適に誘導することができ、当該中央部24c’に、より好適に釣糸を位置決め保持することができる。したがって、よりスムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、傾斜角度を15度以下とすることで、ラインガイド23の釣糸案内面24cとピラー30の釣糸案内部31との間に形成された横長のスペース内において、高さ方向のスペースが確保し易くなり、釣糸放出時の放出抵抗を可及的に小さくすることができ、これによって、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、サムレスト40を低く形成したロープロファイルタイプへの利用も可能となる。
また、ラインガイド23の中央部24c’に釣糸案内溝24dが形成されているので、釣糸巻き取り時に、釣糸案内溝24d内に釣糸が好適に位置決め保持され、釣糸案内溝24d内における釣糸の保持範囲が精度よく管理されることとなる。これにより、スプール5に釣糸が均一かつ平行(平坦)に巻回されることとなる。したがって、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、クラッチレバー53の切り換え操作に連動してピラー30が移動されるので、釣糸放出(仕掛けの投入)から釣糸巻き取りまでの一連の操作をスムーズに行うことができ、操作性に優れ、釣果の向上を期待できる魚釣用リールが得られる。
さらに、ピラー30が、回転可能に支持されているので、釣糸巻き取り時の巻き取り抵抗および釣糸放出時の放出抵抗が低減され、スムーズな釣糸の放出および巻き取りを実現することができる。
また、ピラー30が、回転可能に支持されているので、釣糸に対して好適にテンションを付与することが可能であり、軽い仕掛けを用いた釣種においても、スプール5に対して巻き崩れを生じることなく釣糸を巻回することができる。
また、釣糸巻き取り時において、前記式(1)かつ(2)の関係を有するように設定されているので、釣糸案内溝24d内に釣糸が確実に位置決め保持され、釣糸案内溝24dに釣糸が好適に位置決めされて、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、釣糸放出時において、前記式(4)かつ(5)の関係を有するように設定されているので、釣糸が遠心力により上下方向に膨らみ易い部分において、釣糸の暴れを好適に抑えることができる。したがって、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
図6(a)〜(c)は変形例に係る釣糸巻き取り時における各部の位置関係を示す説明図である。この変形例では、釣糸巻き取り時に、釣糸案内体22の前方から見て、釣糸挿通領域24の開口が閉じられる(開口面積がゼロになる)ように構成されている。
この例では、ピラー30が第1の位置に配置されている状態で、次式(7)の関係を有するように設定されている。
h0 ≧ h2 ・・・(7)
すなわち、リール本体1の下端部を基準として、釣糸案内溝24dの底部までの高さh0以下となるように、ピラー30の釣糸案内部31までの高さh2が設定されている。これによって、ピラー30は、第1の位置に移動されると、ラインガイド23の釣糸案内溝24dの底部と同じかまたはそれよりも低い位置に釣糸案内部31が位置する状態となる。
これにより、釣糸には、ピラー30の釣糸案内部31による押圧でテンションがより一層付与された状態となる。したがって、釣糸巻き取り時には、ピラー30で押さえられて釣糸がより暴れ難くなり、釣糸案内溝24d内に釣糸が確実に位置決め保持されて、釣糸案内溝24d内から釣糸がより一層外れ難くなる。
本実施形態では、釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域24の開口が閉じられる(開口面積がゼロになる)こととなるが、釣糸挿通領域24における上下方向の高さと左右方向の幅との関係は、前記式(6)の関係に対応したものとなっている。
すなわち、釣糸巻き取り時における釣糸挿通領域24と、釣糸放出時における釣糸挿通領域24とでは、左右方向の幅の変化の大きさが上下方向の高さの変化の大きさよりも大きくなる関係を有しており、釣糸巻き取り時には、ラインガイド23の中央部24c’の釣糸案内溝24dに釣糸が好適に位置決め保持される状態となる。これによって、スプールに釣糸が均一かつ平行(平坦)に巻回されることとなり、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、釣糸放出時には、釣糸のガイドされる領域(釣糸挿通領域24(図4(f)参照))が実質的に大きくなり、特に左右方向の幅がより大きくなるので、この大きくされた釣糸挿通領域24内を釣糸がスプール5の幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなり、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなってスムーズな釣糸の放出を実現することができる。したがって、釣糸の放出スピードが減速され難くなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
(第2実施形態)
図7を参照して第2実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールが前記第1実施形態と異なるところは、釣糸案内体22の前方から見て、ラインガイド23が略V字形状に形成されている点である。
ラインガイド23は、スプール5の軸線O1(図2(b)参照、以下同じ)に沿うようにして左右方向に横長の略V字形状とされており、釣糸案内体22の左右上方向に二又に延びる延設部23a’,23a’を備えている。つまり、ラインガイド23は、その内側に、中央部24c’に向けて下る傾斜面とされた釣糸受け面を有している。
ラインガイド23は、釣糸案内体22の前方から見て、図7(f)に示すように、左右開口幅D1が上下開口高さH1(中央部24c’における最大開口高さ)に比べて、大きくなるように形成されている。
ここで、延設部23a’,23a’の釣糸案内面24cの傾斜角度は、任意に設定することができる。
延設部23a’,23a’の略V字形状に切れ込まれた中央部24c’(底部)には、釣糸巻き取り時に、クラッチレバー53(図3(b)参照)の操作時に、下方へ向けて移動してきたピラー30によって、ラインガイド23の内側を釣糸挿通領域24内を誘導されてきた釣糸が位置決め保持されるようになっている(図7(a)〜(c)参照)。
本実施形態では、スプール5、ラインガイド23およびピラー30の高さの関係が、リール本体1の釣竿取付脚1aの下面を基準として、ラインガイド23の中央部24c’の底部までの高さをh0’とすると、釣糸巻き取り時において、前記した式(1)の関係を有するとともに、次式(8)の関係を有するように設定されている。
h3 > h2 > h0’ ・・・(8)
ここで、高さh2は、高さh0’に少なくとも釣糸の直径程度の寸法を加えた高さ(釣糸巻き取り時に、ラインガイド23とピラー30とで巻き取り可能に保持した釣糸が暴れることのない程度の高さ)に設定されることが好ましい。
これにより、ピラー30は、第1の位置に移動されると、ラインガイド23の上端部(延設部23a’,23a’の上端部)よりも低い位置において、中央部24c’に釣糸を位置決め保持するように釣糸案内部31が位置する状態となる。
したがって、クラッチレバー53の操作やハンドル7の操作によってクラッチOFF状態からクラッチON状態に切り換えられると、第2の位置から第1の位置にピラー30が移動する過程で釣糸案内部31により釣糸が押し下げられ、その際に、釣糸は、ラインガイド23の延設部23a’,23a’の釣糸案内面24cに沿って中央部24c’に向けて移動する。そして、ピラー30が第1の位置まで移動されることで、中央部24c’に釣糸が誘導される。これによって、ラインガイド23とピラー30とに保持されるようにして、釣糸は中央部24c’の底部に好適に位置決め保持される。
なお、リール本体1の下端部を基準として、釣糸巻き取り時には、次式(9)の関係を有するように設定されることが特に好ましい。
h2 ≦ h0’ ・・・(9)
この場合には、ラインガイド23の中央部24c’の底部の高さh0’以下となるように、ピラー30の釣糸案内部31までの高さh2が設定されるので、ピラー30は、第1の位置に移動されると、ラインガイド23の中央部24c’の底部と同じかまたはそれよりも低い位置において、ラインガイド23との間で釣糸を巻き取り可能に保持する状態となる。
これによって、釣糸には、ピラー30の釣糸案内部31による押圧でテンションが付与された状態となる。したがって、ラインガイド23の中央部24c’の底部に釣糸が確実に位置決め保持されるようになり、釣糸巻き取り時にラインガイド23とピラー30とで巻き取り可能に保持した釣糸がより一層暴れにくくなる。このような構成とすることは、特に、本実施形態の略V字形状のラインガイド23のように、前記第1実施例で示したような釣糸案内溝24dのない構造において、釣糸巻き取り時の均一性の向上を図る上で有益である。
一方、図7(d)〜(f)に示すように、釣糸放出時における各部の高さの関係は、第1実施形態で説明したものと同様であり、ピラー30は、第2の位置に移動されると、スプール5の釣糸巻回位置5eと同じかまたはこれよりも低い位置において、ラインガイド23の上端部よりも低い位置に釣糸案内部31が位置する状態となる。
したがって、クラッチレバー53の操作によってクラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換えられると、第1の位置から第2の位置にピラー30が移動して退避される過程で、ラインガイド23の中央部24c’の底部における釣糸の位置決め保持が解除され、前記式(4)の関係により、ラインガイド23内の上部の横長のスペース(釣糸挿通領域24の上部側空間)に釣糸が移動することとなる。したがって、スムーズな釣糸の放出を行うことができる。
本実施形態では、前記第1実施形態で説明した作用効果に加えて、ラインガイド23が略V字形状とされて構成がシンプルであるので、安価であることに加えて、表面処理や表面加工が容易となり、高精度に仕上げることが可能となる。
(第3実施形態)
図8〜図10を参照して第3実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールが前記第1,第2実施形態と異なるところは、リール本体1の上部の左右側板2A,2B間に設けられたサムレスト40が、クラッチレバー53の切り換え操作に連動して上下方向に移動可能に設けられている点、また、ラインガイド23に、釣糸挿通孔24Aが形成されている点である。
ラインガイド23に形成された釣糸挿通孔24Aは、図9(b)に示すように、前方から見て、スプール5の軸線O1に沿うようにして左右方向に横長形状とされており、図9(c)に示すように、左右開口幅D1が上下開口高さH1(釣糸挿通孔24Aの中央部24c’における最大開口高さ)に比べて、大きくなるように形成されている。
釣糸挿通孔24Aの上部内面24aは、水平面に対して平行とされており、この上部内面24aの左右端部に連続してする左右内面24b,24bは、それぞれ円弧面とされている。また、これらの左右内面24b,24bに連続する下部内面となる釣糸案内面24cは、釣糸挿通孔24Aの中央部24c’に向けて緩やかに直線状に下る傾斜面とされている。
ここで、釣糸案内面24cの傾斜角度θは、水平面に対して1〜30度の範囲に設定されるのが好ましく、より好ましくは、5〜15度の範囲に設定されるのがよい。
また、釣糸案内面24cの中央部24c’には、釣糸巻き取り時に釣糸を巻き取り可能に保持しつつ位置決め保持する釣糸案内溝24dが形成されている。
サムレスト40の前部は、図8(a)(b)に示すように、ラインガイド23を覆うように前方へ向けて延設されており、その下面には、図9(a)(d)に示すように、支持部41を介してピラー30が回転可能に支持されている。ピラー30は、サムレスト40を閉じた状態(先端を下方向へ回動して第1の位置にピラー30を移動させた状態)で、図9(a)に示すように、ラインガイド23の後方の近傍位置に配置されるようになっており、その位置で釣糸を押し下げて、釣糸案内溝24dに釣糸を誘導するように構成されている。
サムレスト40の前端部40aは、下方へ向けて折曲されており、その先端下部には、図8(a)に示すように、釣糸挿通用の開口40bが形成されている。この開口40bは、サムレスト40を閉じた状態(図9(a)参照)においても前方へ向けて開いており、釣糸巻き取り時における釣糸の挿通が可能となっている。
サムレスト40の上面中央部には、図8(b)に示すように、段差部43が形成されており、この段差部43を介してサムレスト40の後部側が左右方向に幅狭に形成されている。そして後部側には、支持部材53aを介してクラッチレバー53が連結されている。
サムレスト40の中央部の下部には、図10(a)に示すように、円環部44が一体的に設けられている。この円環部44は、図10(b)に示すように、左右フレーム2a,2bの内側に設けられた、スプール軸5cと同芯円環状の突設部43a,43bに対して外嵌可能であり、これらの突設部43a,43bに円環部44,44がそれぞれ外嵌されることで、サムレスト40は、スプール軸5c周りに回動可能に取り付けられ、クラッチレバー53の切り換え操作に連動して(先端部側が)上下方向に移動可能に設けられている。
そして、スプール5に対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態にクラッチレバー53を切り換え操作することにより、図9(a)〜(c)に示すように、サムレスト40が下方向へ移動し、この移動によりピラー30が第1の位置に移動して、釣糸挿通孔24Aの中央部24c’に釣糸が位置決め保持される。
また、スプール5からの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態にクラッチレバー53を切り換え操作することにより、図9(d)(e)に示すように、サムレスト40が上方向へ移動し、この移動によりピラー30が第2の位置に移動して、釣糸挿通孔24Aの中央部24c’から釣糸が離れる。
本実施形態の魚釣用リールによれば、ラインガイド23に設けられた釣糸挿通孔24Aが、繰り出される釣糸の移動方向に沿う左右方向に横長形状とされており、釣糸放出時(クラッチOFFの状態にしたときや、クラッチONの状態でドラグフリー状態にしたとき)には、釣糸挿通孔24A内を釣糸がスプール5の幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなるので、釣糸挿通孔24Aの内面と釣糸との接触抵抗(送出抵抗)が小さくなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、釣糸挿通孔24Aの上部内面24aが水平面に対して平行であるので、釣糸放出時における水平方向(左右方向)の放出抵抗を可及的に小さくすることができ、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。また、釣糸放出時の釣糸の暴れを好適に抑えることができるので、よりスムーズな釣糸の放出が実現される。
また、クラッチレバー53の切り換え操作に連動するサムレスト40を備えているので、釣糸放出(仕掛けの投入)から釣糸巻き取りまでの一連の操作をスムーズに行うことができ、操作性に優れ、釣果の向上を期待することができる。
さらに、サムレスト40とピラー30とが一緒に移動するので、サムレスト40がピラー30の移動に邪魔にならず、ピラー30の上下方向の移動量を大きく設定することができ、ラインガイド23を上下方向(高さ方向)に大きく形成することも可能である。これによって、釣糸放出時に釣糸挿通孔24Aの内面と釣糸との放出抵抗(接触抵抗)が小さくなる。これによって、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、ピラー30を下方向に移動させたときには、サムレスト40も下がるので、違和感なくパーミング(把持)しながら、釣糸の巻き取り操作を行うことができ、操作性に優れる。
(第4実施形態)
図11,図12を参照して第4実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールは前記第3実施形態の変形例であり、前記第3実施形態と異なるところは、ラインガイド23における延設部23a,23aの傾斜角度が前記第2実施形態で示したものよりも小さく設定されているとともに、ピラー33が、釣糸の軸周りを囲う枠状とされている点である。
ラインガイド23の延設部23a,23aは、中央部24c’に向けて緩やかに下る傾斜面とされた釣糸受け面を有しており、図12(c)に示すように、釣糸案内体22の前方から見て、左右開口幅D1が上下開口高さH1(中央部24c’における最大開口高さ)に比べて、大きくなるように形成されている。
なお、延設部23a,23aの釣糸案内面24cの傾斜角度は、任意に設定することができる。
ピラー33は、図11(a)に示すように、前方から見て四角枠状とされており、上枠33aと下枠33cと左右枠33b,33bとを備えている。そして、ピラー33の枠内に釣糸が挿通されるようになっている。
上枠33aは、サムレスト40の前部下面に設けられた支持部41,41に支持されてサムレスト40に固定されている。上枠33aは、図12(a)に示すように、ピラー33が第1の位置に移動した際に、図12(b)(c)に示すように、ラインガイド23の中央部24c’に釣糸を誘導するように設定されており、中央部24c’(釣糸案内溝24d内に)に釣糸を位置決め保持するように作用する。
下枠33cは、左右枠33b,33bを介して上枠33aに連結されており、図12(a)に示すように、サムレスト40が閉じられた状態(ピラー33が第1の位置に移動した状態)で、上枠33aに対して後方側に偏位している。これにより、左右枠33b,33bは、垂直面に対して後方へ角度θ1をもって傾斜している。
ここで、リール本体1の釣竿取付脚1aの下面を基準として、下枠33cの釣糸当接面33c’までの高さをh5としたときに、本実施形態では、図12(d)(e)に示すように、第2の位置にピラー33が移動した釣糸放出時において、次式(9)の関係を有するように設定されている。
h5 > h4 ・・・(9)
すなわち、釣糸放出時においては、リール本体1の下端部を基準として、下枠33cの釣糸当接面33c’がラインガイド23の中央部24c’までの高さh4よりも高くなるように設定されている。
したがって、クラッチレバー53の操作によってクラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換えられると、第1の位置から第2の位置にピラー33が移動して退避され、その過程で、釣糸にテンションが付与されていない状態や、水分、付着物等で釣糸が釣糸案内溝24dに吸着している場合においても、下枠33cによって釣糸案内溝24d内に位置決め保持されていた釣糸が上方へ持ち上げられる。これにより、釣糸案内溝24d内における釣糸の位置決め保持がより確実に解除され、釣糸案内溝24d内から上方の横長のスペースに釣糸が移動することとなる。したがって、スムーズな釣糸の放出を行うことができる。
また、第2の位置にピラー33が移動した状態では、ピラー33の上枠33aが釣糸挿通孔24Aの上部内面24aとスプール5の釣糸巻回位置5eとの間に架け渡された釣糸の上方に間隔を隔てて位置することとなり、また、下枠33cが同様に釣糸の下方に間隔を隔てて位置することとなる。これによって、上枠33aおよび下枠33cは、釣糸に対して直接接触することのない位置に退避される状態となり、これによって、スプール5から繰り出される釣糸は、上枠33aおよび下枠33cに接触することなくラインガイド23の上方の横長のスペースに送られる。したがって、スムーズな釣糸の放出を行うことができる。
ところで、このように構成されたピラー33は、前記したように下枠33cが上枠33aに対して後方へ偏位しているので、前後方向から見たとき開口の大きさ(図示しない垂直面に投影された開口の大きさ)が、第1の位置にあるときよりも第2の位置にあるときの方が大きくなる。
したがって、ピラー33が第2の位置にある釣糸放出時には、第1の位置にある場合に比べて、開口が実質的に大きくなり、これによって、スムーズな釣糸放出を実現することができる。
また、ピラー33が第1の位置にある釣糸巻き取り時には、第2の位置にある場合に比べて、開口が実質的に小さくなり、これによって、釣糸の巻き取りが安定し、巻き取りの均一性がよくなる。
本実施形態によれば、ピラー33が左右方向に横長形状とされ、釣糸を軸回りに囲う枠状とされて、釣糸放出時の釣糸の移動方向に対応した横長のスペースを有しているので、釣糸との接触抵抗(送出抵抗)が小さくなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、釣糸放出時において釣糸が仮に左右方向に暴れたとしても、これを枠状のピラー33で好適に抑えることができるので、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
なお、第2の位置にピラー33が移動した釣糸放出時において、前記式(9)の関係を必ずしも有しなくてもよい。
(第5実施形態)
図13,図14を参照して第5実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールは前記第4実施形態の変形例であり、前記第4実施形態と異なるところは、ピラー35が、ラインガイド23の前方に位置するように構成されている点である。また、ラインガイド23が前記第3実施形態で示したものよりも開口の大きくされた釣糸挿通孔24Aを有している点である。
ピラー35は、図13(a)に示すように、前方から見て四角枠状とされており、上枠35aと下枠35cと左右枠35b,35bとを備えて、サムレスト40の前端下部に一体的に設けられている。このピラー35においても、枠内に釣糸が挿通されるようになっている。
上枠35aは、サムレスト40の前端下面により形成されており、ピラー35が第1の位置に移動した際に、図14(b)に示すように、釣糸挿通孔24Aの中央部24c’に釣糸を誘導するように設定されており、中央部24c’(釣糸案内溝24d内に)に釣糸を巻き取り可能に保持しつつ位置決め保持するように作用する。本実施形態では、図14(b)に示すように、前方から見たときに、上枠35aの下方に、釣糸案内溝24dの略全体が露出する位置(前記した高さh4に相当する位置(第1の位置))にピラー35が位置するように設定されている。
下枠35cは、左右枠35b,35bを介して上枠35aに連結されており、図14(a)に示すように、サムレスト40が閉じられた状態(ピラー35が第1の位置に移動した状態)で、図14(b)に示すように、前方から見て、螺軸21よりも下方に位置するようになっている。
本実施形態では、ピラー35が第1の位置にあるときに、ピラー35は略垂直に配置されるようになっている。
ここで、リール本体1の釣竿取付脚1aの下面を基準として、下枠35cの釣糸当接面35c’までの高さをh6としたときに、本実施形態では、図14(c)(d)に示すように、第2の位置にピラー35が移動した釣糸放出時において、次式(10)の関係を有するように設定されている。
h6 > h4 ・・・(10)
すなわち、釣糸放出時においては、リール本体1の下端部を基準として、下枠35cの釣糸当接面35c’が釣糸挿通孔24Aの中央部24c’までの高さh4よりも高くなるように設定されている。
したがって、クラッチレバー53の操作によってクラッチON状態からクラッチOFF状態に切り換えられると、第1の位置から第2の位置にピラー35が移動して退避され、その過程で、釣糸にテンションが付与されていない状態や、水分、付着物等で釣糸が釣糸案内溝24dに吸着している場合においても、下枠35cによって釣糸案内溝24d内に位置決め保持されていた釣糸が上方へ持ち上げられる。これにより、釣糸案内溝24d内における釣糸の位置決め保持がより確実に解除され、釣糸案内溝24d内から釣糸挿通孔24Aの上部の横長のスペースに釣糸が移動することとなる。したがって、スムーズな釣糸の放出を行うことができる。
また、第2の位置にピラー35が移動した状態では、ピラー35の上枠35aが釣糸挿通孔24Aの上部内面24aとスプール5の釣糸巻回位置5eとの間に架け渡された釣糸の上方に間隔を隔てて位置することとなり、また、下枠35cが同様に釣糸の下方に間隔を隔てて位置することとなる。これによって、上枠35aおよび下枠35cは、釣糸に対して直接接触することのない位置に退避される状態となり、これによって、スプール5から繰り出される釣糸は、上枠35aおよび下枠35cに接触することなく放出される。したがって、スムーズな釣糸の放出を行うことができる。
なお、第2の位置にピラー35が移動した釣糸放出時において、前記式(10)の関係を必ずしも有しなくてもよい。
また、ピラー35は、枠状としたが、これに限られることはなく、上枠35aのみを有するように構成してもよい。
(第6実施形態)
図15,図16を参照して第6実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールが前記第1〜第5実施形態と異なるところは、釣糸案内体22が上下方向に移動可能に設けられ、ピラー30が、左右フレーム2a,2b間に上下方向移動不能に設けられている点である。
釣糸案内体22は、下部後部がガイド軸22aで支持されており、筒体25を囲繞するようにして回り止め保持されている。釣糸案内体22の後端部には、上方へ向けて垂直に立設された立設部27が設けられている。この立設部27には、前面側に開口するように平断面で略T字形状を呈する縦溝27aが形成されている。
一方、ラインガイド23は、釣糸案内体22と別個独立した部材で形成されており、釣糸案内体22に対して上下方向移動可能に設けられている。そのための構成として、ラインガイド23の後端部には、釣糸案内体22の立設部27の縦溝27aに上下方向スライド可能に係合する、平断面略T字形状の係合部23dが設けられている(図16(c)参照)。
また、ラインガイド23の後部には、長穴23eが形成されている。この長穴23eには、クラッチ機構50のクラッチ駆動部材51の腕部51a(いずれも図3(b)参照)に設けられた支持棒51bが挿通されて係合している(図16(c)参照)。これにより、ラインガイド23は、クラッチ駆動部材51が駆動されることにより、釣糸案内体22の立設部27の縦溝27aに沿うようにして上下方向に移動可能に設けられている。本実施形態では、図16(a)に示すように、ラインガイド23の左側部23bおよび右側部23cがサムレスト40の前端部の前方に位置するようにラインガイド23が配置されており、ラインガイド23が上下方向に移動する際にサムレスト40が邪魔にならいように構成されている。
このようなラインガイド23は、クラッチ機構50(図3(b)参照)により、スプール5に対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態(釣糸巻き取り時)で上方向に移動するようになっている。そして、その際に、ラインガイド23の内側に挿通された釣糸は、図16(b)に示すように、ピラー30によって中央部24c’に誘導され、当該中央部24c’の釣糸案内溝24dに位置決め保持されるようになっている。
また、ラインガイド23は、スプール5から釣糸の繰り出しを可能にするクラッチOFF状態(釣糸放出時)で、図16(d)(e)に示すように、下方向に移動するようになっている。そして、その際に、釣糸案内溝24dにおける釣糸の位置決め保持を解除するようになっている。
本実施形態の魚釣用リールによれば、釣糸巻き取り時には、ラインガイド23が上方向に移動され、ラインガイド23とピラー30とで上下方向から釣糸を巻き取り可能に保持するようにして、中央部24c’の釣糸案内溝24dに釣糸が位置決め保持されることとなるので、左右方向に往復動する釣糸案内体22を介してスプール5の左右に釣糸が均等に振分けられ、スプール5に釣糸が均一かつ平行(平坦)に巻き取られる。これにより、スムーズな釣糸の巻き取りを実現することができる。
また、釣糸放出時には、ラインガイド23が下方向に移動されて、中央部24c’における釣糸の位置決め保持が解除され、ラインガイド23とピラー30との間に形成された釣糸挿通領域24(横長のスペース、図16(e)参照)内を釣糸がスプール5の幅内から左右方向に繰り出し位置を変えながら通過することとなるので、釣糸の接触抵抗(送出抵抗)が小さくなり、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
また、サムレスト40の前端部の前方において、ラインガイド23が上下方向に移動可能であるので、サムレスト40を低く形成したロープロファイルタイプに好適に使用することができる。
(第7実施形態)
図17(a)(b)を参照して第7実施形態の魚釣用リールについて説明する。
本実施形態の魚釣用リールが前記第6実施形態と異なるところは、リール本体1に、クラッチレバー53とは別個独立した操作部300Aが設けられている点である。
操作部300Aは、図17(b)に示すように、操作つまみ300と、この操作つまみ300に連結された連結部材305と、この連結部材305の端部に連結された作動部材306とを備えている。
操作つまみ300は、支持部303を中心として前後方向に揺動可能に設けられており、後端側に取り付けられた振分け付勢ばね304によって、前端部301が右フレーム2bに向けて押し下げられた状態と、後端部302が右フレーム2bに向けて押し下げられた状態とに振分け保持されるようになっている。
操作つまみ300は、図17(a)に示すように、右フレーム2bの上面に沿うようにして配置されている。
連結部材305は、棒状の部材であり、図17(b)に示すように、前端部301の下部に一端が連結され、他端が作動部材306に連結されている。
作動部材306は、長板状の部材であり、基端部が支軸307で支持され、支軸307を中心として回動可能に設けられている。作動部材306の先端部には、支持棒51bを介してラインガイド23の後部が支持されているとともに、連結部材305の他端が連結されている。
このような操作部300Aによれば、操作つまみ300の前端部301を右フレーム2bに向けて押し下げ操作すると、その押し下げ操作に連動して連結部材305が下方向に移動し、この移動によって、作動部材306が支軸307を中心として下方向に回動する。
これにより、作動部材306に支持されているラインガイド23も下方向に向けて移動し、その結果、図16(d)(e)に示すように、中央部24c’における釣糸の位置決め保持が解除され、ラインガイド23とピラー30との間に釣糸挿通領域24が形成される。
一方、これとは逆に、ピラー操作つまみ300の後端部302を右フレーム2bに向けて押し下げ操作すると、その押し下げ操作に連動して連結部材305が上方向に移動し、この移動によって、作動部材306が支軸307を中心として上方向に引っ張られるようにして回動する。
これにより、作動部材306に支持されているピラー30も上方向に向けて移動し、その結果、ラインガイド23とピラー30とで上下方向から釣糸を巻き取り可能に保持するようにして、中央部24c’の釣糸案内溝24dに釣糸が誘導されて位置決め保持される。
このように、操作つまみ300を前後に押し下げ操作することによって、ラインガイド23の位置を上下方向に移動させることができ、釣糸の位置決め保持および位置決め保持の解除を行うことができる。
本実施形態では、操作部300Aが、クラッチレバー53とは別個独立して設けられているので、通常であればラインガイド23とピラー30との保持によって、釣糸案内溝24dに釣糸が位置決め保持されているクラッチON状態においても、操作つまみ300の前端部301を押し下げ操作することによって、釣糸案内溝24dにおける釣糸の位置決め保持を解除することができる。
したがって、本実施形態の魚釣用リールによれば、クラッチON状態において、ドラグフリー状態にして釣糸を放出する(繰り出す)場合に、操作つまみ300を操作することにより、ラインガイド23を下方向に移動させることで釣糸放出時の抵抗が小さくなるようにすることができる。これにより、スムーズな釣糸の放出を実現することができる。
なお、クラッチレバー53の切り換え操作に連動してラインガイド23が作動するように構成し、これとともに操作つまみ300の操作によってもラインガイド23が作動するように構成してもよい。
また、操作つまみ300とクラッチレバー53とを、連動状態と非連動状態とに切り換えられるように構成してもよい。
図18(a)〜(c)は、釣糸挿通孔24Aを有するラインガイド23の変形例を示したものであり、図18(a)に示した例は、ラインガイド23の上部(上枠、以下同じ)に、前後方向に直線状に延びる釣糸挿通用の切欠き部23Aを形成したものである。
また、図18(b)に示した例は、ラインガイド23の上部に、前後斜め方向に直線状に延びる釣糸挿通用の切欠き部23Bを形成したものである。
また、図18(c)に示した例は、ラインガイド23の上部に、前後方向に湾曲状に延びる釣糸挿通用の切欠き部23Cを形成したものである。
これらの例に示したような、切欠き部23A,23B,23Cをラインガイド23に設けることによって、各切欠き部23A,23B,23Cを通じて釣糸挿通孔24A内に釣糸を簡単に挿通することができ、釣糸挿通孔24Aに直接に釣糸を通すときのような手間がかからない。したがって、操作性のよい魚釣用リールが得られる。
なお、図18(b)(c)に示した例では、切欠き部23B,23Cの軸線が、釣糸放出時および釣糸巻き取り時における釣糸の軸線(不図示)と異なっているので、釣糸挿通孔24A内に釣糸を簡単に挿通することができる構成でありながら、釣糸放出時および釣糸巻き取り時において釣糸が釣糸挿通孔24Aを通じて外れることもない。
なお、前記第2実施形態を除く前記各実施形態では、釣糸挿通孔24Aの中央部24c’に釣糸案内溝24dを設けたが、釣糸案内溝24dは必ずしも設けなくてもよく、中央部24c’の谷部によって釣糸が位置決め保持されるようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、ラインガイド23またはピラー30を上下方向に移動可能に構成したが、これに限られることはなく、ラインガイド23およびピラー30の両方を上下方向に移動可能に構成してもよい。
また、前記各実施形態では、ラインガイド23およびピラー30(33,35)を前後方向に一対設けたが、これに限られることなく、1つのラインガイド23に対して2以上のピラー30(33,35)を設けてもよい。この場合に、ラインガイド23を前後のそれぞれにピラー30(33,35)を設けてもよい。
また、前記第1〜第3実施形態、第6,第7実施形態においてピラー30は棒状としたが、第4,第5実施形態で示したような枠状としてもよい。
また、各実施形態において、釣糸放出時にラインガイド23は、左右方向に静止状態であるが、スプール5の回転と連動させて、左右往復動させてもよく、この場合にも、釣糸放出時の抵抗を減少させることができる。
また、各実施形態において、ドラグフリー状態にしたときに、この操作に連動して、ラインガイド23とピラー30(33,35)とが離れる方向に移動するように構成してもよい。この場合には、ドラグフリー状態にしたときにクラッチ駆動部材51が連動して作動するように構成すればよい。
1 リール本体 30 ピラー(第2ラインガイド)
2A,2B 左右側板 31 釣糸案内部
4 サムレスト 33 ピラー(第2ラインガイド)
5 スプール 33a 上枠
7 ハンドル 33b 左右枠
7a ハンドル軸 33c 下枠
10 駆動機構 35 ピラー(第2ラインガイド)
20 レベルワインド機構 35a 上枠
22 釣糸案内体 35b 左右枠
23 ラインガイド(第1ラインガイド) 35c 下枠
24A 釣糸挿通孔 40 サムレスト
24a 上部内面 51 クラッチ駆動部材(駆動手段)
24c 釣糸案内面 53 クラッチレバー
24c’ 中央部 300A ピラー操作部
24d 釣糸案内溝 O1 軸線

Claims (8)

  1. リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールと、一方の前記側板に設けた駆動機構と、前記スプールの前方において、前記駆動機構のハンドル軸の回転操作に連動して左右方向に往復動可能に設けられ、前記スプールに釣糸を平行に巻回する釣糸案内体と、を備えた魚釣用リールであって、
    前記釣糸案内体に設けられた第1ラインガイドと、前記第1ラインガイドの前後の近傍位置に設けられ、前記第1ラインガイドとの間で釣糸を保持する第2ラインガイドと、
    前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方を上下方向に移動させる移動手段と、を備え、
    前記第1ラインガイドには、前記釣糸案内体の前方から見て、前記スプールの軸線に沿うようにして左右方向に延びるとともに左右方向の中央部に向けて下り傾斜状とされた釣糸案内面が設けられており、
    前記第2ラインガイドには、前記軸線に沿う釣糸案内部が設けられており、
    前記第1ラインガイドおよび前記第2ラインガイドは、
    釣糸巻き取り時に、前記移動手段により相対的に近づく方向に移動されて、前記釣糸案内面と前記釣糸案内部とで上下方向から釣糸を巻き取り可能に保持するとともに、前記中央部に前記釣糸案内部で釣糸を誘導して当該中央部に釣糸を位置決め保持するようになっており、
    釣糸放出時に、前記移動手段により相対的に離れる方向に移動されて、前記中央部における釣糸の位置決め保持を解除することを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記釣糸案内体の前方から見て、前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとで囲われる見かけ上の閉じられた釣糸挿通領域を備えており、
    前記釣糸挿通領域は、
    前記移動手段によって前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとが相対的に移動されることで面積が変化するように構成されており、その変化の割合は、上下方向の変化の割合よりも左右方向の変化の割合が大きくなるように構成されており、
    釣糸放出時における前記釣糸挿通領域の上下方向の高さをH1、釣糸放出時における前記釣糸挿通領域の左右方向の幅をW1とし、
    釣糸巻き取り時における前記釣糸挿通領域の上下方向の高さをH2、釣糸巻き取り時における前記釣糸挿通領域の左右方向の幅をW2としたときに、
    これらの関係が、
    H1 − H2 < W1 − W2
    であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記釣糸案内面は直線状を呈しており、その傾斜角度は、水平面に対して1〜30度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記第1ラインガイドの前記中央部には、釣糸巻き取り時に前記第2ラインガイドにより当該中央部に誘導された釣糸が挿入される釣糸案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  5. 前記第1ラインガイドは、左右方向に横長形状とされた釣糸挿通孔を有しており、前記釣糸挿通孔の底部内面に前記釣糸案内面が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  6. 前記第2ラインガイドは、左右方向に横長形状とされ、釣糸を軸回りに囲う枠状とされていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  7. 前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と、前記スプールからの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態と、に切り換え操作可能なクラッチレバーを備え、
    前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方は、前記クラッチレバーの切り換え操作に連動して、前記クラッチON状態で前記移動手段により相対的に近づく方向に移動され、前記クラッチOFF状態で前記移動手段により相対的に離れる方向に移動されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  8. 前記スプールに対する釣糸の巻き取りを可能にするクラッチON状態と、前記スプールからの釣糸放出を可能にするクラッチOFF状態と、に切り換え操作可能なクラッチレバーを備え、
    前記リール本体には、前記クラッチレバーとは別個独立した操作部が設けられており、
    前記第1ラインガイドと前記第2ラインガイドとの少なくともいずれか一方は、前記操作部の操作により前記移動手段によって相対的に近づく方向または相対的に離れる方向に移動されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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