JP2012063072A - 粉粒体材料の乾燥装置、及び粉粒体材料の乾燥方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乾燥装置1は、上部側から投入された輸送元9からの粉粒体材料を貯留し、加熱したガスを供給して乾燥させて下部側から供給先2に向けて排出する乾燥ホッパー10と、粉粒体材料の種類と前記乾燥ホッパーにおける粉粒体材料の貯留量B,C,Dとに基づいて予め設定される乾燥能力Y1,Y2,Y3が、前記供給先における粉粒体材料の処理能力Xよりも過剰であり、かつ前記乾燥能力を所定基準まで低下可能であると判別したときには、前記貯留量を減少させるように更新して粉粒体材料の乾燥処理を実行させる乾燥能力制御手段31と、を備えている。
【選択図】図3
Description
このような乾燥装置では、粉粒体材料の種類や乾燥ホッパーの容量(満杯レベルまでに貯留される粉粒体材料の量)などに基づいて乾燥能力(最大乾燥能力)が予め設定されている。この乾燥能力は、種々の成形機等の供給先や、その種々の稼動態様に適用可能なように、また、未乾燥の状態で供給先に供給されることのないよう、十分に大きく設定されている。
また、単位時間における排出量が多い場合には、大容量ホッパーを使用し、単位時間当りの排出量が少ない場合には、小容量ホッパーを使用する、と説明されている。
上記構成とされた本発明では、上記乾燥能力が、上記供給先における粉粒体材料の処理能力よりも過剰であり、かつこの乾燥能力を所定基準まで低下可能であると判別したときには、上記貯留量を減少させるように更新して粉粒体材料の乾燥処理を実行させるようにしている。
これにより、上部側からの投入及び下部側からの排出を伴って乾燥ホッパー内における粉粒体材料の貯留量が増減しながらも、乾燥ホッパーにおける平均的な粉粒体材料の待機量を安全に減少させることができる。従って、乾燥ホッパー内において粉粒体材料が不必要に長時間に亘って加熱ガスに晒されることを低減させることができ、粉粒体材料の過熱による劣化(酸化、やけ、分解、変色など)を防止することができる。
また、製造ロット替えや成形終了時等の際に生じる乾燥ホッパーにおける残材を減少させることができる。従って、残材の再利用時におけるエネルギーの無駄や、保管等の際の手間等を低減させることができる。
これら下限レベルや上限レベルを変更する場合は、上記乾燥ホッパーに、粉粒体材料の貯留レベルとして、複数のレベルの検出が可能な第1材料レベル検出手段を設け、上記乾燥能力制御手段によって、上記複数のレベルのうちのいずれかを選択することで、上記貯留量を更新する態様としてもよい。
このような構成とすれば、上記同様、乾燥ホッパーにおける粉粒体材料の平均的な待機量を減少させることができる。
このような構成とすれば、稼働状況に応じた対応が可能となり、安全かつ確実に乾燥ホッパーにおける粉粒体材料の平均的な待機量を減少させることができる。
このような構成とすれば、供給先の処理能力を当該乾燥装置において精度良く検出でき、より正確な処理能力を取得することができる。
これにより、乾燥ホッパー内における粉粒体材料をより効率的に乾燥することができる。つまり、粉粒体材料層を通過したガスの温度が、上記所定の温度を上回ったときには、粉粒体材料が所定の状態に昇温されたと判断し、ガスの風量を減少させる。これにより、乾燥ホッパー内に供給するガスを加熱するためのヒーター等の加熱手段に対する通電率等が低下するので、省電力化を図ることができる。また、上記のように、供給するガスの風量を減少させることで、粉粒体材料の過熱による劣化等をより効果的に防止することができる。一方、粉粒体材料層を通過したガスの温度が、上記所定の温度を下回ったときには、粉粒体材料が所定の状態に昇温されていないと判断し、ガスの風量を増加させる。これにより、乾燥ホッパー内の粉粒体材料を所定の状態に迅速に昇温させることができる。
また、上記のように、乾燥ホッパー内における粉粒体材料の貯留量を減少させるように上記輸送能力制御手段によって更新された場合には、乾燥ホッパー内における通気抵抗(圧力損失)が少なくなり、ブロワー等の加熱ガスを供給する送風手段の風量が増加する場合があり、この結果、ヒーターの稼働率が上がることが考えられ、また、これにより、粉粒体材料層を通過したガスの温度が急激に上昇することが考えられる。上記構成によれば、貯留量を減少させるような制御を行った場合にも、風量を減少させることで、熱エネルギーを無駄にするようなことを防止でき、省電力化を図ることができるとともに、粉粒体材料の過熱による劣化等をより効果的に防止することができる。
このような乾燥方法によれば、上記同様、乾燥ホッパーにおける平均的な粉粒体材料の待機量を安全に減少させることができ、粉粒体材料の過熱による劣化を防止することができる。
図1〜図5は、本実施形態に係る粉粒体材料の乾燥装置、その動作例及び変形動作例を説明するための説明図である。
尚、図1においては、ガス(輸送空気)や粉粒体材料を流通させる管路(ガス管路、粉粒体材料輸送管路など)を、実線にて模式的に示している。
この乾燥装置1は、乾燥ホッパー10と、加熱したガスを供給する加熱ガス供給部20と、制御盤30とを備えている。また、乾燥装置1は、フレーム状に枠組みされ、下部にキャスターを有した機台19に設置されている。
また、上記材料としては、樹脂ペレットや樹脂繊維片等の合成樹脂材料、或いは金属材料や半導体材料、木質材料、薬品材料、食品材料等どのようなものでもよい。
また、この粉粒体材料としては、輸送元としての配合装置等によって配合された複数種の配合済み粉粒体材料としてもよく、例えば、合成樹脂成形品を成形する場合には、バージン材や粉砕材、マスターバッチ、各種添加剤等が挙げられる。
射出成形機3は、詳細な説明は省略するが、成形機側捕集ホッパー4を介して材料投入口から投入された粉粒体材料をシリンダ内で溶融させて、溶融させた1ショット分の樹脂をシリンダ先端のノズルから金型(不図示)内に射出させて、樹脂成形品を成形する構成とされている。
なお、本実施形態に係る乾燥装置1によって乾燥した粉粒体材料の供給先としては、合成樹脂成形品を成形する射出成形機上に設置された捕集ホッパーに限られず、他の材料用の射出成形機、または押出成形機や圧縮成形機等の他の成形機上に設置された捕集ホッパーを供給先とする態様としてもよい。さらには、このような成形機の前段に設置される一時貯留部としてのチャージホッパーや、複数種の粉粒体材料を所定の配合比で配合する配合装置等の一時貯留部や計量ホッパー等を供給先としてもよい。また、供給先を複数とせずに、単一の供給先としてもよい。
また、本実施形態に係る乾燥装置1の乾燥ホッパー10に向けて粉粒体材料を輸送する輸送元としては、図例のような材料タンク9に限られず、上記配合装置等の配合済み材料を貯留する一時貯留部等を輸送元としてもよく、その他を輸送元としてもよい。
また、材料輸送管6を介して複数台の成形機側捕集ホッパー4,4へ同時に輸送する態様としてもよく、若しくは材料輸送管6の分岐部等に切り替え弁を設け、この切り替え弁を切り替えることで、いずれかの成形機側捕集ホッパー4,4に向けて選択的に輸送する態様としてもよい。
捕集部12には、末端が材料タンク9に接続された材料輸送管8と、捕集部12内の空気を吸引する吸引管7とが接続されている。この吸引管7の末端には、輸送空気源としての輸送ブロワー17が接続されている。この輸送ブロワー17の上流側(吸引側)には、塵埃等を捕捉するフィルタ18が設けられている。なお、この輸送ブロワー17に接続された吸引管7に、上記した供給先2,2に接続された吸引管5,5を、切り替え弁等を介して接続し、当該輸送ブロワー17を、供給先2,2への輸送ブロワーとして兼用するようにしてもよい。
また、この第1レベル計LV1は、当該乾燥ホッパー10における粉粒体材料の貯留レベルとして、第1レベルを検出する第2材料レベル検出手段を構成する。
なお、捕集部12としては、このような態様に限られず、ホッパー本体11と捕集部12との間にスライドダンパー等の開閉バルブを設け、これを開閉させる態様としてもよい。この場合には、捕集部の適宜箇所に、別途、レベル計を設けるようにしてもよい。
なお、図例では、ホッパー本体11の下端排出口の排出方向(排出管の軸方向)と同方向に沿って弁を移動させることにより、下端排出口を開閉するプッシュダンパー式の排出ダンパー13を示している。
この加熱ガス供給部20は、図例では、ヒーター(加熱器)21と、外気を取り込み、ヒーター21を通過させて加熱したガス(加熱空気)をホッパー本体11内に供給する送風手段としてのヒーターブロワー22と、ヒーター21を通過したガスをホッパー本体11内に供給するガス供給管24とを備えている。このガス供給管24は、ホッパー本体11内に導入され、その末端には、供給される加熱ガスを、ホッパー本体11内に吐出する吐出口24aが設けられている。この吐出口24aは、ホッパー本体11内において下端部近傍に配置されるとともに、平面視円状に形成されたホッパー本体11の平面視略中心に配置され、ガス供給管24を経て送気されるガスを、均一に分散してホッパー本体11内に給気する構成とされている。また、この吐出口24aが設けられたガス供給管24の下端部は、下向きに拡開形状(陣笠形状)とされており、整流部として機能する。このような整流部を設けることで、ホッパー本体11内に貯留された粉粒体材料を、スムーズに先入れ先出しさせることができる。
本実施形態では、このインバーター23の出力周波数を、後記するように、所定のプログラムに従って、CPU31によって変更制御することで、ヒーターブロワー22の駆動モーターの回転数の変更がなされ、これにより、ホッパー本体11内に供給する加熱ガスの風量の増減がなされる。このインバーター23の出力周波数は、所定値毎に段階的に増減させるようにしてもよく、また、ヒーター21の損傷等を防止する観点から、また、ホッパー本体11内に均一に分散して加熱ガスの供給がなされるように、所定の最小風量(下限風量)の加熱ガスの供給がなされるように、下限周波数を設定しておくようにしてもよい(図4参照)。
また、排気管14の排気口近傍には、ホッパー本体11内の粉粒体材料層を通過したガスの温度を検出する材料層通過温度センサー15が設けられている。なお、この材料層通過温度センサー15は、ホッパー本体11の天板部や側周壁上部からホッパー本体11内に、その検出部が臨むように設けるようにしてもよい。
なお、外気を取り込み、加熱ガス供給部20において加熱してホッパー本体11内に供給する態様に代えて、湿度等の調整されたガスを加熱して供給する態様としてもよい。この場合、ホッパー本体11から排出されたガスを除湿して、ホッパー本体11に供給するガス循環経路等を備えた除湿ユニットを設け、この除湿ユニットにおいて除湿したガス(露点調整されたガス)をホッパー本体11に循環供給する態様としてもよい。
図例では、これら各レベル計LV2,LV3,LV4は、上下に所定間隔を空けて設けられており、第2レベルを検出する第2レベル計LV2は、ホッパー本体11の上部に設けられ、第3レベルを検出する第3レベル計LV3は、この第2レベル計LV2よりも下段側に設けられ、第4レベルを検出する第4レベル計LV4は、この第3レベル計LV3よりも下段側に設けられた例を示している。この最下段の第4レベル計LV4を設ける高さ位置は、図例のような形状とされたホッパー本体11においては、貯留された粉粒体材料が内側周壁下部等の部位で滞留せずに、下端の排出部13からの排出に伴い、下部側(下層側)から順次、排出口に向けて流下するような位置とすることが好ましい。また、安定した流下を可能とするために、上記のような整流部を設けたり、ホッパー本体11の形状を縦細長形状としたり、または、ホッパー本体11の形状を上部側から下部側に向けて段階的に細くなるような形状としたりしてもよい。
また、本実施形態では、これら各レベル計LV2,LV3,LV4は、上記第1レベル計LV1と同様、下限レベル計として材料無し信号(材料要求信号)を出力する構成とされている。
本実施形態では、上記第1レベルから第2レベルまでの貯留容量を比較的に小さくし、第2レベルから第3レベルまでの貯留容量と第3レベルから第4レベルまでの貯留容量とを略同容量としている。
なお、図1では、各レベル計LV1,LV2,LV3,LV4によって制御した場合の粉粒体材料の貯留レベルとしての満レベルをそれぞれ二点鎖線で模式的に示し、下限レベル(材料要求レベル、検出レベル)をそれぞれ一点鎖線で模式的に示している。各レベル計によって制御した場合の満レベルとは、各レベル計において材料無し信号が出力された後に、輸送ブロワー17を起動させ、所定の輸送時間が経過するまで作動させることで、輸送されて投入された際の上限レベルである。後記する動作例では、上記所定の輸送時間を一定としている。つまり、一回の材料要求によって輸送される一回の輸送量(連続的でも間歇的でもよい)が略同量となるように設定している。
または、少なくとも上記第1レベル計LV1、第2レベル計LV2及び第3レベル計LV3による各検出レベルを検出可能な一つのセンサーによって材料レベル検出手段を構成するようにしてもよい。このような材料レベル検出手段としては、複数の貯留レベルを多段階的乃至は無段階的に検出可能な超音波レベル計やマイクロ波レベル計、静電容量式連続レベル計等を採用するようにしてもよい。
この材料レベル検出手段の信号に基づいて、輸送ブロワー17等が所定の輸送時間、駆動制御され、材料タンク9の粉粒体材料が材料輸送管8を介して捕集部12に向けて空気輸送される。
さらに、当該乾燥ホッパー10における粉粒体材料の貯留レベルとして、複数のレベルを検出する第1材料レベル検出手段として、図例では、3つの異なるレベルを検出する態様としているが、2つの異なるレベルを検出可能な態様としてもよく、4つ以上の異なるレベルを検出可能な態様としてもよい。
操作パネル32は、各種設定操作や、後記する事前設定入力項目などを設定、入力したり、各種設定条件や、各種運転モードなどを表示したりするための表示操作部を構成する。
記憶部33は、各種メモリ等から構成されており、操作パネル32の操作により設定、入力された設定条件や入力値、後記する基本動作や各動作等を実行するための制御プログラムなどの各種プログラム、予め設定された各種動作条件や各種データテーブル等が格納される。
このCPU31は、クロックタイマー等の計時手段や演算処理部を備え、後記する乾燥能力変更プログラムとしての乾燥能力変更パターンA,Bにおいて、上記した第1レベル計LV1及び第2レベル計LV2等とともに、供給先において単位時間当たりに処理される粉粒体材料の処理能力を検出する処理能力検出手段を構成し、後記するように、所定のプログラムに従って、供給先2における粉粒体材料の処理能力を算出する。
また、このCPU31は、後記するように、所定のプログラムに従って、粉粒体材料の種類と乾燥ホッパー10における粉粒体材料の貯留量とに基づいて予め設定される乾燥能力が、供給先2における粉粒体材料の処理能力よりも過剰であり、かつ乾燥能力を所定基準まで低下可能であると判別したときには、上記貯留量を減少させるように更新して粉粒体材料の乾燥処理を実行させる乾燥能力制御手段を構成する。
この所定の温度は、粉粒体材料の種類により設定される目標加熱温度等に応じて、適宜、設定可能であり、例えば、40℃〜120℃程度としてもよい。
なお、本実施形態では、乾燥ホッパー10の下端の排出部13から排出させた粉粒体材料を供給先2に向けて空気輸送する態様とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、当該乾燥装置1を直接的にまたは一時貯留部等を介して、射出成形機3等の供給先上に設置するようにしてもよい。この場合は、排出部としての排出ダンパー13を設けないようにしてもよい。
また、上記した例では、各部への材料輸送として吸引輸送を例示しているが、圧送ブロワー等により粉粒体材料を圧送するようにしてもよい。
なお、図4に示す各グラフでは、横軸をそれぞれ時間軸とし、縦軸を、上段のグラフでは材料層通過温度センサー15の検出温度、中段のグラフではインバーターの出力周波数、下段のグラフでは乾燥ホッパーにおける貯留レベルの推移として、それぞれ模式的に示している。
まず、当該乾燥装置1を起動前後の適時において、図3(a)に示すように、各種事前設定入力項目を入力させ、各種事前設定値を設定して記憶部33に格納させる。
本動作例では、粉粒体材料の嵩密度(または見掛け比重)を入力させ、この嵩密度と、第2レベル計LV2の検出レベル(第2レベル)から第1レベル計LV1の検出レベル(第1レベル)までの貯留容量(容積)とから、第2レベルから第1レベルまでに貯留される粉粒体材料の貯留量A(図1参照)を算出し、記憶部33に格納させるようにしている。
また、上記嵩密度と、第2レベル計LV2で制御した場合の検出レベルまでのホッパー本体11における貯留容量とから、第2レベル計LV2で制御した場合の貯留量B(図1参照)を算出し、記憶部33に格納させる。同様にして、上記嵩密度と、第3レベル計LV3で制御した場合の検出レベルまでのホッパー本体11における貯留容量とから、第3レベル計LV3で制御した場合の貯留量C(図1参照)を算出し、記憶部33に格納させ、また、上記嵩密度と、第4レベル計LV4で制御した場合の検出レベルまでのホッパー本体11における貯留容量とから、第4レベル計LV4で制御した場合の貯留量D(図1参照)を算出し、記憶部33に格納させる。
本動作例では、一例として、貯留量Aを10kg、貯留量Bを130kg、貯留量Cを100kg、貯留量Dを70kgとして説明する。
これら各事前設定入力項目の入力が、当該乾燥装置1の起動後、所定の時間が経過するまでになされなければ、アラームや異常メッセージ等を操作パネル32に表示させたり、スピーカ等の報知手段から鳴動させたりするようにし、入力を促すようにしてもよい。
なお、上記各貯留量A,B,C,Dは、上記のような算出態様に限られず、例えば、単位時間当たりに輸送元9から輸送される粉粒体材料の輸送量を予め設定しておき、この輸送量や、輸送開始から各レベル計において出力される信号までの時間、若しくは信号の間隔などに基づいて、各貯留量を算出する態様としてもよい。例えば、貯留量Dを算出する場合は、乾燥ホッパー10が空の状態における輸送開始から第4レベル計LV4の材料無し信号が消える(材料有り信号が出力される)までの時間と上記輸送量とに基づいて算出するようにしてもよい。また、同様にして貯留量C及び貯留量Bを順次、算出するようにしてもよい。また、貯留量Aを算出する場合は、第2レベル計LV2の材料無し信号が消えてから(材料有り信号が出力されてから)、第1レベル計LV1の材料無し信号が消える(材料有り信号が出力される)までの時間と輸送量とに基づいて算出するようにしてもよい。この場合は、第1レベル計LV1を上記態様に代えて、投入により増加する粉粒体材料のレベルの検出が可能なレベル計とすることが好ましい。
この乾燥能力は、粉粒体材料の種類により決定される乾燥時間と貯留量とによって算出される。この乾燥時間は、粉粒体材料が所定の水分率や所定の温度等となるまでに要する時間(滞留させる時間)であって、未乾燥の状態で排出されることがないよう、安全な範囲で設定するようにしてもよく、例えば、合成樹脂材料では、2時間〜6時間程度である。この乾燥時間が経過するまでは、後記する初期準備運転の実行がなされ、乾燥ホッパー10に貯留された少なくとも最下層部の粉粒体材料が十分に乾燥されることとなる。
本動作例では、一例として、この乾燥時間を4時間とする。この場合、第2レベル計LV2で制御した場合の乾燥能力Y1は、32.5kg/hとなり、第3レベル計LV3で制御した場合の乾燥能力Y2は、25.0kg/hとなり、第4レベル計LV4で制御した場合の乾燥能力Y3は、17.5kg/hとなる。
まず、図3(b)に示すように、初期準備運転を実行する(ステップ100)。
この初期準備運転では、初期状態として、第1レベル計LV1によって乾燥ホッパー10の貯留レベルが制御されており、この第1レベル計LV1で制御した場合の満レベルまで粉粒体材料が貯留された状態である。
この初期準備運転は、乾燥ホッパー10に貯留された粉粒体材料を、ある程度、昇温させるとともに、少なくとも下層部に位置する粉粒体材料の加熱乾燥処理が十分になされるまで(所定の温度、水分率(含水率)になるまで)実行され、例えば、少なくとも上記乾燥時間が経過するまで実行するようにしてもよい。また、この初期準備運転では、乾燥ホッパー10への粉粒体材料の投入、及び乾燥ホッパー10からの粉粒体材料の排出がなされず、加熱ガスを供給して、乾燥ホッパー10内の粉粒体材料の初期乾燥処理を実行する。
また、上述のように、下限周波数等を設定して、供給する加熱ガスの下限風量を設定しておくことで、粉粒体材料の排出や投入により、乾燥ホッパー10内の粉粒体材料の温度分布が変化した場合にも、粉粒体材料の温度分布を所定の状態にスムーズに移行させることができる。
成形準備が整えば、射出成形機3の前回製造ロット時の材料を廃棄するための捨て打ちや成形品が良品となるまで試験打ち等が適宜、実行される。
この射出成形機3による粉粒体材料の消費に伴い、成形機側捕集ホッパー4の粉粒体材料が減少すれば、適宜、排出部13等を制御して、粉粒体材料の排出、空気輸送がなされる。
また、排出部13からの粉粒体材料の排出に伴い、乾燥ホッパー10内の粉粒体材料の貯留レベルが低下し、第1レベル計LV1から材料無し信号が出力されれば、輸送ブロワー17を駆動して、粉粒体材料を乾燥ホッパー10の捕集部12に向けて空気輸送し、捕集部12において捕集させ、乾燥ホッパー10に投入、貯留させる。
図例では、投入前においては、インバーター23の出力周波数が下限周波数とされており、この下限周波数から上記のようにして段階的に出力周波数を増加させる。なお、出力周波数を増加させる際、すなわち、加熱ガスの風量を増加させる際には、その増加度合いを減少させる際よりも比較的に急激に増加させるようにしてもよい。この場合、例えば、減少させる場合よりも上記所定時間間隔を短くしたり、上記所定値を大きくしたりするようにしてもよい。
以下、同様にして、材料層通過温度センサー15の検出温度に基づいて、加熱ガスの風量の増減がなされる。
なお、図4では、定常運転への移行前に投入(初投入)がなされている態様を示しているが、定常運転移行後に初投入がなされる場合もある。
上記初期準備運転の後、射出成形機3において逐次、成形品を成形する定常運転がなされる。
射出成形機3では、供給された粉粒体材料を消費しながら所定の1ショット量、及びショットサイクルで、成形品を逐次、成形するが、当該乾燥装置1の乾燥ホッパー10における乾燥能力は、初期状態(初期モード)では、この射出成形機3において処理される粉粒体材料の処理能力よりも十分に大きく設定されている。
そこで、本動作例では、所定の乾燥能力変更プログラムに従って、上記したCPU31により、定常運転への移行を検出し(ステップ101)、乾燥ホッパー10における粉粒体材料の貯留量が、処理能力に見合った量となるように、貯留量を減少させるように更新して、乾燥処理を実行させる乾燥能力変更工程を実行するようにしている。
以下、本実施形態において実行される乾燥能力変更プログラムの一動作例について説明する。
定常運転への移行検出は、例えば、試験打ち等により成形品が安定して良品となったことをユーザーに確認等させた後、操作パネル32の定常運転(連続運転)スイッチ等を操作させ、その操作信号をCPU31において検出することで、定常運転への移行を検出するようにしてもよい。
または、排出部13の排出動作をCPU31によって監視しておき、排出動作から次の排出動作までの排出間隔を記憶部31に格納させ、この排出間隔のばらつきがある閾値以内となったときに、安定状態と判別し、定常運転に移行したと判別するようにしてもよい。つまり、当該乾燥装置1の初期準備運転後には、上記したように、射出成形機3において捨て打ちや試験打ち等がなされるが、この間は、射出成形機3では、安定した材料の消費(略一定の処理速度かつ処理量)がなされておらず、上記排出間隔にばらつきが生じ、不安定な状態である。この不安定な状態が、上記した所定の安定状態となったときに、定常運転に移行したと判別するようにしてもよい。この安定か否かの判別は、例えば、格納した排出間隔と、その直近に格納された数回分(例えば、3回分〜5回分程度など)の排出間隔の平均値との差が、数%乃至は10%程度以内になった際や、格納毎の排出間隔の差分値が所定の閾値以下となり安定したときに、所定の安定状態になったと判別し、定常運転に移行したと判別するようにしてもよい。
さらには、第1レベル計LV1において出力される材料無し信号(または材料有り信号)が出力される間隔を監視しておき、この間隔が、上記同様に所定の安定状態となったときに、定常運転への移行と判別するようにしてもよい。
定常運転に移行した後は、材料替えや成形品の変更(金型の変更)等の製造ロット替え等がなければ、射出成形機3において、所定の1ショット量、及びショットサイクルで、逐次、成形品の成形がなされるので、処理能力は、略一定で安定した状態となる。
また、上記定常運転に移行すれば、初期準備運転段階の材料無し信号(材料要求信号)を出力する下限レベル計(第1レベル計LV1)を、定常運転時における最上段の下限レベル計(初期下限レベル計)としての第2レベル計LV2に変更する。つまり、初期モードにおいて、当該乾燥装置1の最大乾燥能力(乾燥能力Y1)となるレベルを制御する第2レベル計LV2に変更する。
図3(b)に示すように、所定の初期準備運転を実行(ステップ100)した後、上記のように定常運転に移行したか否かを判別し、定常運転への移行を検出すれば(ステップ101)、定常運転時における処理能力Xを算出する。
この処理能力の算出は、図3(b)に示すように、第1レベル計LV1において材料無し信号が出力されれば(ステップ102)、タイマーを起動させ(ステップ103)、次いで、第2レベル計LV2において材料無し信号が出力されれば(ステップ104)、タイマーをリセットし、処理時間t1(図4も参照)を記憶部33に格納させる(ステップ105)。
この処理時間t1と、上述のように格納された貯留量Aとから、処理能力Xを算出し、記憶部33に格納させる(ステップ106)。
例えば、上記のように貯留量Aが10kgで、上記処理時間t1が45分であったとすれば、処理能力Xは、15kg/hとなる。
この定常運転時における処理能力Xは、上述のように、略一定で安定しており、定常運転時における、一度の算出により、処理能力Xを取得して格納させ、以降は処理能力Xを検出しないような態様としてもよく、後記するように乾燥能力を変更する前に、数回程度、処理能力Xの算出処理を実行し、その平均値を処理能力Xとしてもよい。この場合は、上記同様、第2レベル計LV2において材料無し信号が出力された後に、輸送元からの輸送によって投入された際に、少なくとも第1レベル計LV1において材料無し信号が消える(材料有り信号が出力される)ように上記輸送量を設定するようにすればよい。
その他、種々の態様により、射出成形機2において単位時間当たりに処理される粉粒体材料の処理能力Xを検出するようにしてもよい。
上記のように、各乾燥能力及び処理能力Xを記憶部33に格納させれば、図3(c)に示すように、乾燥能力変更工程を実行する。
すなわち、処理能力Xと各乾燥能力Yとを比較し(ステップ200)、当該乾燥装置1の乾燥能力が処理能力Xに見合ったものとなるようにレベル計を選択する(ステップ201)。
つまり、上記のように処理能力Xが15kg/hであったとすれば、第4レベル計LV4で制御した場合の乾燥能力Y3(17.5kg/h)によっても対応が可能であると判別され、材料無し信号(材料要求信号)を出力するレベル計(下限レベル計)を、定常運転時における初期下限レベル計としての第2レベル計LV2から第4レベル計LV4に変更する。
この際、上述のように検出した処理能力Xに所定の安全率を乗じて格納させ、その処理能力と、乾燥能力とを比較するようにしてもよい。または、各乾燥能力を安全な範囲となるように算出、格納させておくようにしてもよい。
つまり、処理能力Xが更新後の乾燥能力よりも過剰にならないよう安全な範囲で適切な乾燥能力となるようにレベル計を選択、更新するようにすればよい。なお、処理能力Xが各乾燥能力Y、つまりは、最大乾燥能力Y1よりも過剰であると判断した場合には、エラーメッセージを出力させるようにしてもよい。
また、乾燥ホッパー10における貯留レベルが低下し、第4レベル計LV4で当該乾燥ホッパー10における貯留レベルの制御がなされる場合には、排出と投入とによって増減を伴いながらも当該乾燥ホッパー10における平均的な待機量は、初期状態よりも大幅に減少する。これにより、初期状態に比べて、投入後の材料層通過温度センサー15の検出温度が急激に上昇するが、上記同様、風量を減少させることで、熱エネルギーを無駄にするようなことを防止でき、省電力化を図ることができるとともに、粉粒体材料の過熱による劣化等をより効果的に防止することができる。
例えば、当該乾燥装置1に、供給先として複数台の射出成形機3が接続されていたり、新たに接続されたりして、粉粒体材料を供給すべき供給先としての射出成形機3の稼働台数が増加したような場合や、成形品の変更(金型の変更)等があった場合には、処理能力Xが大幅に増加し、下限レベルを下段側に更新した後の乾燥能力Yでは、乾燥処理が間に合わず、未乾燥の粉粒体材料が排出されてしまう場合がある。
従って、本動作例では、処理状態の変動を監視しておき、初期準備運転に移行させるようにしている。すなわち、粉粒体材料を第1レベル計LV1で制御した場合の満レベルにまで貯留させ、所定時間が経過するまで初期準備運転を実行する。この所定時間は、上記のように選択された各レベル計よりも下部側の粉粒体材料は、乾燥処理がなされているため、装置起動直後の場合よりも短く設定するようにしてもよい。そして、その後は、上記同様、定常運転に移行したか否かを判別し、上記同様にして処理能力Xを検出乃至は算出して、乾燥能力変更工程を実行させるようにしてもよい。
または、上記排出間隔を監視しておき、この排出間隔が変動した際に、処理状態に変動があったと判別するようにしてもよい。さらには、排出間隔に代えて、成形機側捕集ホッパー4の材料センサー4aから出力される材料要求信号の間隔を監視する態様としてもよい。また、図例のように供給先2として複数台の射出成形機3,3が接続されている場合には、稼働台数が増加したことをその上方に設置された成形機側捕集ホッパー4の材料センサー4a等の出力信号に基づいて検出することで、処理状態に変動があったと判別するようにしてもよい。
このように、本動作例では、供給先2(射出成形機3)における処理状態の変動を常時、監視するようにしている。なお、処理状態が変動したときには、アラームや異常メッセージ等をスピーカ等の報知手段から鳴動させるようにしてもよい。
または、処理能力Xが、増加した場合には、乾燥能力が処理能力Xに見合ったものとなるように、下限レベル計を最適なものに変更するようにしてもよい。すなわち、処理能力Xの増減に応じて、下限レベル計の変更を追従させて変更制御するようにしてもよい。この場合は、特に上記安全率を大きく設定しておくようにしてもよい。または、上記乾燥時間を加味して、少なくとも最下層部の粉粒体材料の乾燥が十分になされるまでは、排出動作乃至は輸送動作を行わないように制御するような態様としてもよい。
また、製造ロット替えや成形終了時等の際に生じる乾燥ホッパー10における残材を減少させることができる。従って、残材の再利用時におけるエネルギーの無駄や、保管等の際の手間等を低減させることができる。
また、例えば、供給先の処理能力を操作部等に手入力させるような場合と比べて、操作間違い等が生じず、供給先2の処理能力を当該乾燥装置1において精度良く検出でき、より正確な処理能力Xを取得することができる。
なお、上記した乾燥能力変更パターンAと異なる動作態様等について主に説明し、同様の動作態様等については説明を省略、または簡略に説明する。
本動作例では、上記のように貯留量Aと処理時間t1とに基づいて処理能力を検出する態様に代えて、排出量と排出頻度とに基づいて、処理能力を検出するようにしている。
まず、図5(a)に示すように、各種事前設定項目として、供給先2からの一回の要求により排出される排出量Vを記憶部33に格納させる。この排出量Vは、排出部13を開放させることで単位時間当たりに排出される量を予め設定しておき、この単位時間当たりにおける排出量と、上記輸送時間とに基づいて算出するようにしてもよい。または、当該乾燥装置1を起動させた後の適時に、供給先2からの一回の要求により排出された排出量を直接的に測定し、その測定値を排出量Vとして操作パネル32等から設定入力させ、記憶部33に格納させるようにしてもよい。
このような各種の計量ダンパーユニットを設けて排出量Vを算出する態様とすれば、より正確な排出量を算出することができる。
つまりは、本動作例では、乾燥ホッパー10における粉粒体材料の減少度合いを材料レベル検出手段によって言わば直接的に検出して、その減少度合いに基づいて処理能力を算出する上記した例における処理能力の算出態様に代えて、供給先2側での粉粒体材料の減少度合いを、言わば間接的に排出量等に基づいて検出し、それによって処理能力を算出するようにしている。
つまり、上記のように処理能力X1が13.5kg/hであったとすれば、第4レベル計LV4で制御した場合の乾燥能力Y3(17.5kg/h)によっても対応が可能であると判別され、材料無し信号(材料要求信号)を出力するレベル計(下限レベル計)を、定常運転時における初期下限レベル計としての第2レベル計LV2から第4レベル計LV4に変更する。
この際、本動作例では、上記のように排出量と排出回数とに基づいて処理能力X1を算出しているため、これらにばらつきが生じることも考えられるため、上記した例よりも処理能力の算出精度が低くなる傾向がある。従って、上述のように検出した処理能力X1に所定の安全率(例えば、1.3〜1.5程度)を乗じ、その処理能力X1と、乾燥能力とを比較するようにしてもよい。例えば、13.5kg/hに安全率1.5を乗じて得られた処理能力X1(20.25kg/h)と乾燥能力とを比較して、第3レベル計LV3を材料無し信号(材料要求信号)を出力するレベル計(下限レベル計)として選択し、更新するようにしてもよい。
このような本動作例によっても上記動作例と概ね同様の効果を奏する。
さらには、下限レベル計を選択、更新する態様に代えて、上記各満レベルを検出する上限レベル計と、それに対応する下限レベル計とからなる一組の材料レベル検出手段を複数、設け、そのうちから上限レベル計として最適なものを選択し、更新する態様としてもよい。または、上記のように、プッシュダンパーやアーム部の揺動を検出するリミットスイッチを設けた場合には、このリミットスイッチによって、満レベル及び下限レベルのそれぞれを検出するものとしてもよい。
このように満レベルを検出する材料レベル検出手段を設けた場合には、上記のように輸送時間を設定して乾燥ホッパーの捕集部に向けて粉粒体材料を空気輸送する態様に代えて、満レベルの検出に基づいて、輸送ブロワーを停止させる制御を行うようにしてもよい。この場合、適宜、遅延時間等を設定するようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、貯留量の減少による風量の増大等に起因する熱エネルギーの無駄を防止すべく、温度センサーの検出温度に基づいて、ホッパー本体内に供給する加熱ガスの風量を増減させる態様とした例を示しているが、このような風量の増減を行わないようにしてもよい。このような態様によっても、乾燥ホッパーにおける平均的な粉粒体材料の待機量は、安全に減少させることができ、また、この結果、粉粒体材料の過熱による劣化を防止することはできる。
また、本実施形態では、乾燥ホッパー10の下端に排出ダンパー13を設けた例を示しているが、このような排出ダンパーを設けずに、排出部としての下端排出口と材料輸送管とを連通接続した態様としてもよい。
さらにまた、乾燥ホッパー内を減圧する真空ポンプ等の減圧手段を乾燥ホッパーに接続し、加熱ガスを供給しながら、所定の減圧状態となるように減圧して乾燥処理を実行するようにしてもよい。
2 供給先
9 材料タンク(輸送元)
10 乾燥ホッパー
15 温度センサー
20 加熱ガス供給部
31 CPU(乾燥能力制御手段)
LV1 第1レベル計(第2材料レベル検出手段)
LV2 第2レベル計(第1材料レベル検出手段、第2材料レベル検出手段)
LV3 第3レベル計(第1材料レベル検出手段)
LV4 第4レベル計(第1材料レベル検出手段)
t1 処理時間(第1レベルにおいて出力される信号から第2レベルにおいて出力される信号までの時間)、信号間隔
A 第2レベルから第1レベルまでに貯留される粉粒体材料の貯留量
B 第2レベルで制御した場合の貯留量
C 第3レベルで制御した場合の貯留量
D 第4レベルで制御した場合の貯留量
X,X1 処理能力
Y1,Y2,Y3 乾燥能力
Claims (6)
- 上部側から投入された輸送元からの粉粒体材料を貯留し、加熱したガスを供給して乾燥させて下部側から供給先に向けて排出する乾燥ホッパーと、
粉粒体材料の種類と前記乾燥ホッパーにおける粉粒体材料の貯留量とに基づいて予め設定される乾燥能力が、前記供給先における粉粒体材料の処理能力よりも過剰であり、かつ前記乾燥能力を所定基準まで低下可能であると判別したときには、前記貯留量を減少させるように更新して粉粒体材料の乾燥処理を実行させる乾燥能力制御手段と、
を備えていることを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。 - 請求項1において、
前記乾燥ホッパーには、粉粒体材料の貯留レベルとして、複数のレベルを検出する第1材料レベル検出手段が設けられており、
前記乾燥能力制御手段は、前記複数のレベルのうちのいずれかを選択することで、前記貯留量を更新することを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。 - 請求項1または2において、
前記乾燥能力制御手段は、当該乾燥装置の稼働状況に基づいて前記供給先において単位時間当たりに処理される粉粒体材料の処理能力を前記処理能力として検出し、この処理能力と前記乾燥能力とを比較して、前記判別を行うことを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。 - 請求項3において、
前記乾燥ホッパーには、粉粒体材料の貯留レベルとして、第1レベルと、この第1レベルよりも下段の第2レベルとを検出する第2材料レベル検出手段が設けられており、
前記乾燥能力制御手段は、予め設定された前記第2レベルから前記第1レベルまでに貯留される粉粒体材料の貯留量と、前記排出に伴う貯留レベルの低下により、前記第1レベルにおいて出力される信号から前記第2レベルにおいて出力される信号までの時間とに基づいて、前記処理能力を算出することを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記乾燥ホッパー内の粉粒体材料層を通過したガスの温度を検出する温度センサーを更に備え、前記加熱したガスを供給する加熱ガス供給部は、前記乾燥ホッパー内に供給するガスの風量調整が可能とされており、
前記乾燥能力制御手段は、前記温度センサーの検出温度が、予め設定された所定の温度を上回ったときには、前記ガスの風量を減少させるように前記加熱ガス供給部を制御する一方、前記温度センサーの検出温度が、前記所定の温度を下回ったときには、前記ガスの風量を増加させるように前記加熱ガス供給部を制御することを特徴とする粉粒体材料の乾燥装置。 - 上部側から投入された輸送元からの粉粒体材料を乾燥ホッパーに貯留し、加熱したガスを供給して乾燥させて該乾燥ホッパーの下部側から供給先に向けて排出する粉粒体材料の乾燥方法であって、
粉粒体材料の種類と前記乾燥ホッパーにおける粉粒体材料の貯留量とに基づいて予め設定される乾燥能力が、前記供給先における粉粒体材料の処理能力よりも過剰であり、かつ前記乾燥能力を所定基準まで低下可能であると判別したときには、前記貯留量を減少させるように更新して粉粒体材料の乾燥処理を実行することを特徴とする粉粒体材料の乾燥方法。
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