JP2012054360A - 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Abstract

【課題】試料がすべらない加速度でステージを移動可能が描画装置および方法を提供する。
【解決手段】描画装置100は、描画対象となる試料の裏面を支持する、移動可能なXYステージ105と、試料の裏面の種別が把握可能な種別情報を入力し、種別情報に定義された試料の裏面の種別に応じてステージを移動する際の最大加速度を取得する加速度取得部32と、荷電粒子ビームを用いて、最大加速度を超えないようにステージを移動させながら試料にパターンを描画する描画部150と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法に係り、例えば、電子ビームを用いて描画される試料のすべりを抑制する手法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図8は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1のアパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2のアパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1のアパーチャ410の開口411と第2のアパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式(VSB方式)という(例えば、特許文献1参照)。
かかる電子ビーム描画では、加速度を持って移動するステージ上に描画対象となるマスク等を載置する場合がある。昨今のパターンの微細化に伴って増加する描画時間の短縮が求められている。そのために、ステージをできる限り速く所望の速度に到達させる、或いは所望の速度から停止、或いは減速させることが有効である。しかしながら、加速度の大きさによっては載置されたマスク等の試料がすべってしまうといった問題があった。
特開2007−043083号公報
上述したように、加速度の大きさによっては載置されたマスク等の試料がすべってしまうといった問題があった。一方でステージをできる限り速く所望の速度に到達させる、或いは所望の速度から停止、或いは減速させるために加速度を大きくしたいという要望もある。
そこで、本発明は、上述した問題点を克服し、試料がすべらない加速度でステージを移動可能が描画装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
描画対象となる試料の裏面を支持する、移動可能なステージと、
試料の裏面の種別が把握可能な種別情報を入力し、種別情報に定義された試料の裏面の種別に応じてステージを移動する際の最大加速度を取得する取得部と、
荷電粒子ビームを用いて、最大加速度を超えないようにステージを移動させながら試料にパターンを描画する描画部と、
を備えたことを特徴とする。
かかる構成により、試料の裏面の種別に応じた、それぞれの試料がすべらない加速度を求めることができる。
また、取得部は、取得された最大加速度にオフセット値を加算して、改めてステージを移動する際の最大加速度とすると好適である。
また、試料を入れる容器に種別情報を示すコードが形成され、
コードを光学的に読み取り、コードに示された種別情報を取得部に出力する読み取り部をさらに備えると好適である。
或いは、試料の種別をユーザに選択させる選択部をさらに備え、
取得部は、選択された試料の種別に応じてステージを移動する際の最大加速度を取得するように構成しても好適である。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
描画対象となる試料の裏面の種別が把握可能な種別情報を入力し、前記種別情報に定義された試料の裏面の種別に応じて、試料の裏面を支持するステージを移動する際の最大加速度を取得する工程と、
荷電粒子ビームを用いて、最大加速度を超えないようにステージを移動させながら試料にパターンを描画する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、試料がすべらない最大加速度でステージを移動させることができる。よって、描画されるパターンの位置ずれを抑制しながら描画時間を短縮できる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における加速度と摩擦係数との関係の一例を示すグラフである。 実施の形態1における加速度テーブルの一例を示す概念図である。 実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における基板を収納する収納ケースの一例を示す概念図である。 実施の形態1における描画装置内での基板の搬送経路の一例を示す概念図である。 実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、荷電粒子ビーム装置の一例として、可変成形型の描画装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例である。ここでは、特に、可変成形型の電子ビーム描画装置の一例を示している。描画装置100は、描画部150、制御部160、搬出入口(I/F)120、ロードロック(L/L)チャンバ130、ロボット(R)チャンバ140、アライメント(ALN)チャンバ146、及び真空ポンプ170を備えている。そして、描画装置100は、電子ビーム200を用いて、基板101に所望するパターンを描画する。描画対象となる基板101(試料)として、例えば、半導体ウェハにパターンを転写するマスク基板のマスクブランクスが含まれる。例えば、紫外光等を透過して半導体ウェハにパターンを転写するマスク基板や、極端紫外(EUV:Extreme Ultra Violet)光を使用して光を反射して半導体ウェハにパターンを転写するマスク基板等が含まれる。基板101上にはレジスト膜が形成されている。
描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を有している。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、及び偏向器208が配置されている。また、描画室103内には、移動可能に配置されたXYステージ105が配置されている。パターンを描画する際には、XYステージ105上に複数の支持ピン106(保持部の一例)が昇降可能に配置され、支持ピン106上に基板101が載置される。また、搬出入口120内には、基板101を搬送する搬送ロボット122が配置されている。また、ロボットチャンバ140内には、かかる基板101を搬送する搬送ロボット142が配置されている。また、描画対象となる基板101は、上下に開閉可能な収納ケース20内に保持され、搬出入口120にセットされる。搬出入口120には、収納ケース20に形成されたID(識別子)を光学的に読取可能な読取装置121が配置されている。描画中、XYステージ105は、可変速で移動し、所望の速度になるまで設定される最大加速度以下の加速度で加速或いは減速する。
制御部160は、計算機ユニット110、制御回路112、タッチパネル114、及び磁気ディスク装置等の記憶装置141,143を有している。計算機ユニット110、制御回路112、タッチパネル114、及び磁気ディスク装置等の記憶装置141,143は、図示しないバスを介して互いに接続されている。
制御回路112は、描画制御部42によって制御され、制御回路112は、描画部150、搬出入口120、L/Lチャンバ130、ロボットチャンバ140、アライメントチャンバ146内の各機器を制御および駆動させる。また、読取装置121で読み取られたIDは、計算機ユニット110に出力される。
制御計算機ユニット110内には、種別情報取得部30、加速度取得部32、加速度算出部34、設定部36、描画データ処理部40、描画制御部42及びメモリ111が配置される。種別情報取得部30、加速度取得部32、加速度算出部34、設定部36、描画データ処理部40、及び描画制御部42の各機能は、コンピュータを実行させるプログラム等のソフトウェアで構成しても構わない。或いは、電気機器若しくは電子機器等のハードウェアで構成しても構わない。或いは、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせで構成しても構わない。或いは、ファームウェアとハードウェアの組み合わせで構成しても構わない。種別情報取得部30、加速度取得部32、加速度算出部34、設定部36、描画データ処理部40、及び描画制御部42の各機能で処理される入力情報および演算処理情報はその都度メモリ111に記憶される。
真空ポンプ170は、バルブ172を介してロボットチャンバ140、及びアライメントチャンバ146内の気体を排気する。これにより、ロボットチャンバ140、及びアライメントチャンバ146内は真空雰囲気に維持される。また、真空ポンプ170は、バルブ174を介して電子鏡筒102内及び描画室103内の気体を排気する。これにより、電子鏡筒102内及び描画室103内は真空雰囲気に維持される。また、真空ポンプ170は、バルブ176を介してロードロックチャンバ130内の気体を排気する。これにより、ロードロックチャンバ130内は必要に応じて真空雰囲気に制御される。また、搬出入口120とロードロックチャンバ130とロボットチャンバ140と描画室103とのそれぞれの境界には、ゲートバルブ132,134,136が配置される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わない。また、搬送ロボット122,142は、例えば、多軸型のロボットが用いられる。また、搬送ロボット122,142は、エレベータ機構や回転機構など機械的な機構であれば構わない。
記憶装置141には、レイアウトデータ(描画データ)となるチップデータが装置外部から入力され、格納される。チップは複数の図形パターンにより構成される。また、記憶装置143には、基板101の種類(種別)毎に、対応する最大加速度が定義された加速度テーブル22が格納されている。
図2は、実施の形態1における加速度と摩擦係数との関係の一例を示すグラフである。図2において、縦軸は加速度を示し、横軸は摩擦係数(μ)を示す。上述したように、基板101は、支持ピン106上に例えば3点で単純支持されただけの状態である。そのため、基板101の重量(質量×重力加速度)に基板裏面と支持ピン106との間での摩擦係数を乗じた値よりも大きな力が水平方向に働くと横すべり(スリップ)を起こすことになる。図2では、摩擦係数(μ)に一次比例して横すべりを起こす加速度が大きくなる様子を示している。描画中に横すべりを起こすと描画位置がずれてしまうことにつながる。ここで、基板101の裏面の状態によって摩擦係数は異なるので、描画前に事前に横すべりを起こす加速度を実験により求める。また、基板101の裏面の状態は、基板の種別によって決定されるので、基板の種別が把握できれば裏面の種別情報が得られる。例えば、マスクAは、加速度aで横すべりを起こす。また、例えば、マスクBは、加速度aよりも大きい加速度bで横すべりを起こす。かかる場合、マスクAは、加速度aよりも小さい加速度で描画中はXYステージ105を移動させる必要がある。マスクBは、加速度bよりも小さい加速度で描画中はXYステージ105を移動させる必要がある。例えば、光を透過させる一般のフォトマスクは、マスク基板の裏面が石英(SiO)材で形成されているのに対して、EUVマスク基板では裏面にクロム(Cr)等の被膜が形成されているので滑りやすい。
図3は、実施の形態1における加速度テーブルの一例を示す概念図である。図3において、加速度テーブル22には、マスク種(基板種別)と、それに対応する最大加速度が定義されている。図3では、マスクAについて最大加速度m、マスクBについて最大加速度n、・・・と定義されている場合を示している。
図4は、実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図4において実施の形態1における描画方法は、種別情報読取工程(S102)と、最大加速度取得工程(S104)と、オフセット値加算工程(S106)と、最大加速度設定工程(S108)と、描画処理工程(S110)といった一連の工程を実施する。
まず、描画対象となる基板101が収納された収納ケース20が搬出入口120上に配置される。また、一方、描画データ処理部40は、記憶装置141から描画データを読み出し、複数段のデータ変換処理を行って、描画装置固有のショットデータを生成する。
図5は、実施の形態1における基板を収納する収納ケースの一例を示す概念図である。図5において、収納ケース22(容器)は、その内部に基板101を収納する。そして、収納ケース22には、IDマーク10が形成されている。IDマーク10は、例えば、バーコードやQRコード(登録商標)等で形成されていると好適である。IDマーク10には、基板の裏面の種別情報が格納される。種別情報は、基板101の裏面の種別が把握可能な情報であって、例えば基板の種別自体を示す情報や識別子であってもよいし、裏面の材質や形状等を示す情報や識別子であってもよい。横滑りする加速度が同じ同士の基板には、同じ識別子が種別情報として定義されてもよい。IDマーク10は、収納ケース22の上面や側面等に形成されると好適である。
種別情報読取工程(S102)として、まず、読取装置121は、搬出入口120上に配置された収納ケース20からIDマーク10(コード)を光学的に読み取る。そして、読取装置121は、IDマーク10の情報を種別情報取得部30に出力する。そして、種別情報取得部30は、読み取られたIDマーク10を読取装置121から入力し、取得する。種別情報取得部30は、IDマーク10からIDマーク10に示された種別情報を取得し、加速度取得部32に出力する。読取装置121或いは種別情報取得部30は、読み取り部の一例となる。
最大加速度取得工程(S104)として、加速度取得部32は、基板101の裏面の種別が定義された種別情報を入力し、種別情報に定義された基板101の裏面の種別に応じてXYステージ105を移動する際の最大加速度を取得する。具体的には、加速度取得部32は、記憶装置143に格納された加速度テーブル22を参照して、種別情報に定義された基板101の裏面種別に応じた最大加速度を取得する。
オフセット値加算工程(S106)として、加速度算出部34は、取得された最大加速度にオフセット値を加算して、改めてXYステージ105を移動する際の最大加速度を算出する。ここで、描画装置100の立上げ時では、支持ピン106の磨耗等が生じていないので所定の摩擦係数が維持できるが、使用を続けるうちに支持ピン106の経時劣化により各種の基板が共に当初よりも小さい加速度ですべってしまうようになる。ここで、すべりを生じる加速度は摩擦係数に比例するので、経時劣化後は、図2に示したように、立上げ時の直線グラフが下方向(加速度の小さい側に向かう方向)に単純移動(オフセット)した場合と同様になる。よって、基板の種別に無関係にオフセット値が決まる。そこで、立上げ時では、基板種ごとに実験により横すべりする加速度を求めていたが、経時劣化後については、立上げ時の加速度にオフセット値を加算することで最大加速度を求めることができる。オフセット値は、いずれかの種類の基板について実験で横すべりする加速度を改めて求め、立上げ時との差分を計算すればよい。なお、支持ピン106の経時劣化が生じていない時点(立上げ時)では、オフセット値を値「0」にすればよい。これにより、立上げ時に種別に応じた横すべり加速度を基板種別毎に求めておけば、以降はオフセット値だけで補正が可能になる。
最大加速度設定工程(S108)として、設定部36は、算出された最大加速度を設定する。
描画処理工程(S110)として、まず、描画制御部42は、基板101を描画室103内に搬送する。
図6は、実施の形態1における描画装置内での基板の搬送経路の一例を示す概念図である。読取装置121によってIDマーク10が読み込まれた後、搬出入口120に配置された基板101は、ゲートバルブ132を開けた後、搬送ロボット122によりL/Lチャンバ130内の支持部材上に搬送される。そして、ゲートバルブ132を閉めた後、L/Lチャンバ130内は真空ポンプ170で真空雰囲気にされる。次に、L/Lチャンバ130内の支持部材上に配置された基板101は、ゲートバルブ134を開けた後、搬送ロボット142によりロボットチャンバ140を介してアライメントチャンバ146内のステージに搬送される。そして、基板101は、アライメントされる。次に、アライメントチャンバ146内のステージ上に配置された基板101は、ゲートバルブ136を開けた後、搬送ロボット142によりロボットチャンバ140を介して描画室103内に搬入される。このようにして、基板101は描画室103に搬入される。そして、描画室103内で基板101にパターンが描画される。そして、描画室103に基板101が搬送された後、制御回路112による制御のもと、描画部150は、以下のように動作する。
描画部150は、描画室103内で支持ピン106に載置された基板101に、電子ビーム200を用いて、設定された最大加速度を超えないようにXYステージ105を移動させながらパターンを描画する。すなわち、描画部150は、オフセット値が加算されていない場合(オフセット値が0の場合)に、加速度テーブル22から取得された最大加速度を超えないようにXYステージ105を移動させる。一方、オフセット値が加算された場合に、オフセット値が加算された最大加速度を超えないようにXYステージ105を移動させる。具体的には、以下の動作を行なう。照射部の一例となる電子銃201から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器205によって偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。その結果、電子ビーム200は成形される。このように、電子ビーム200は可変成形される。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器208により偏向される。その結果、例えば可変速に連続移動するXYステージ105上の基板101の所望する位置に照射される。ここでは、すべらない加速度に設定されているため、基板101が横すべりすることなく描画できる。
描画終了後、基板101は、ゲートバルブ134,136を開けた後、搬送ロボット142によりロボットチャンバ140を介してL/Lチャンバ130内の支持部材上に搬送される。ゲートバルブ134を閉めた後、L/Lチャンバ130内は大気圧の雰囲気に戻される。そして、基板101は、ゲートバルブ132を開けた後、搬送ロボット122により搬出入口120に配置される。
以上のように、基板の種別に応じて最大加速度を装置内で判断し、最大加速度を可変にすることで、いずれの基板を描画する場合でも横すべりなく、かつ、より素早くXYステージ105を所望の速度にすることができる。よって、より描画時間を短縮できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、読取装置121で収納ケース20に形成されたIDマーク10を読み取って基板の裏面の種別を判断したが、これに限るものではない。実施の形態2では、直接基板101の裏面を撮像して基板の裏面の種別情報を取得する場合について説明する。
図7は、実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。図7において、実施の形態2における描画装置100の構成は、読取装置121の代わりに、アライメントチャンバ146内にカメラ144を配置した点以外は図1と同様である。また、描画方法についても図4と同様である。また、以下、特に説明する点以外の内容は実施の形態1と同様である。図7では、アライメントチャンバ146内の構成を説明するために、アライメントチャンバ146内の構成を上部に別に示している。
実施の形態2では、まず、描画制御部42が、基板101を描画室103内に搬送する。搬送の仕方は実施の形態1と同様である。ここで、実施の形態2では、種別情報読取工程(S102)として、搬送途中の基板101の裏面をカメラ144が撮像する。そして、撮像された基板101の裏面の画像情報は種別情報取得部30に出力される。基板101の裏面は、基板の種別に応じてその材料が異なっており、例えば裏面の色が異なる。よって、カメラ144で撮像することで、撮像された基板裏面の色から基板の裏面の種別を判断できる。種別情報取得部30は、撮像された裏面画像をカメラ144から入力し、取得する。種別情報取得部30は、裏面画像から基板の裏面の種別情報を取得し、加速度取得部32に出力する。ここでも、種別情報は、例えば基板の種別自体を示す情報や識別子であってもよいし、裏面の材質や形状等を示す情報や識別子であってもよい。横滑りする加速度が同じ同士の基板には、同じ識別子が種別情報として定義されてもよい。
以降、最大加速度が設定されるまでは実施の形態1と同様である。そして、すでに基板101の搬送は行われているので、描画処理工程(S110)として、描画部150は、描画室103内で支持ピン106に載置された基板101に、電子ビーム200を用いて、設定された最大加速度を超えないようにXYステージ105を移動させながらパターンを描画する。
ここで、図7では、アライメントチャンバ146内にカメラ144を配置したがこれに限るものではなく、搬送途中の基板101の裏面を撮像できる位置であればカメラ144の配置位置はどこでもよい。
以上のように、基板の裏面を直接撮像して、裏面画像から基板種別を判断しても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、基板101の種別情報をコードから読み取ったり、裏面画像から判断したりしたが、これに限るものではない。実施の形態3では、ユーザによって基板(基板の裏面の種別)を選択させるようにしてもよい。
描画装置100の構成は、図1或いは図7と同様である。また、種別情報読取工程(S102)を種別情報選択工程(S102)と読み替える点以外は、描画方法は図4と同様である。また、以下、特に説明する点以外の内容は実施の形態1或いは実施の形態2と同様である。
種別情報選択工程(S102)として、タッチパネル114に複数の種類の基板を示す情報を表示して、その中から基板101の種別をユーザに選択させる。タッチパネル114は選択部の一例である。或いは、ユーザにタッチパネル114から使用する基板の種別を入力させてもよい。選択された基板101の種別情報は種別情報取得部30に出力される。加速度取得部32は、選択された試料の種別に応じてXYステージ105を移動する際の最大加速度を取得する。以降の各工程は実施の形態1或いは実施の形態2と同様である。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置及び方法は、本発明の範囲に包含される。
10 IDマーク
20 収納ケース
22 加速度テーブル
30 種別情報取得部
32 加速度取得部
34 加速度算出部
36 設定部
40 描画データ処理部
42 描画制御部
100 描画装置
101 基板
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
106 支持ピン
110 計算機ユニット
111 メモリ
114 タッチパネル
112 制御回路
120 搬出入口
121 読取装置
122,142 搬送ロボット
130 ロードロックチャンバ
132,134,136 ゲートバルブ
140 ロボットチャンバ
141,143 記憶装置
146 アライメントチャンバ
150 描画部
160 制御部
170 真空ポンプ
172,174,176 バルブ
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
204 投影レンズ
205,208 偏向器
206,420 第2のアパーチャ
207 対物レンズ
330 電子線
340 試料
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (5)

  1. 描画対象となる試料の裏面を支持する、移動可能なステージと、
    前記試料の裏面の種別が把握可能な種別情報を入力し、前記種別情報から把握される試料の裏面の種別に応じて前記ステージを移動する際の最大加速度を取得する取得部と、
    荷電粒子ビームを用いて、前記最大加速度を超えないように前記ステージを移動させながら前記試料にパターンを描画する描画部と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 取得された前記最大加速度にオフセット値を加算して、改めて前記ステージを移動する際の最大加速度を算出する加速度算出部をさらに備え、
    前記描画部は、前記オフセット値が加算された場合に、前記オフセット値が加算された最大加速度を超えないように前記ステージを移動させることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記試料を入れる容器に前記種別情報を示すコードが形成され、
    前記コードを光学的に読み取り、前記コードに示された前記種別情報を前記取得部に出力する読み取り部をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記試料の種別をユーザに選択させる選択部をさらに備え、
    前記取得部は、選択された試料の種別に応じて前記ステージを移動する際の最大加速度を取得することを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 描画対象となる試料の裏面の種別が把握可能な種別情報を入力し、前記種別情報に定義された試料の裏面の種別に応じて、前記試料の裏面を支持するステージを移動する際の最大加速度を取得する工程と、
    荷電粒子ビームを用いて、前記最大加速度を超えないように前記ステージを移動させながら前記試料にパターンを描画する工程と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
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