JP2012051512A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化を図りつつ、必要な横剛性を得ることにより、操縦安定性を確保することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】一対のビードコア15,15間にトロイダル状に延びるカーカス11を、クラウン部対応部分にはプライが存在せず、ビードコア15にタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返した第1カーカスプライ16と、タイヤ幅方向断面の少なくともタイヤ最大幅部分で第1カーカスプライ16のタイヤ幅方向外側に位置し、ビードコア15で折り返すことなくプライ端をビードコア15のタイヤ幅方向外側に位置させた第2カーカスプライ17とにより構成した。
【選択図】図1
【解決手段】一対のビードコア15,15間にトロイダル状に延びるカーカス11を、クラウン部対応部分にはプライが存在せず、ビードコア15にタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返した第1カーカスプライ16と、タイヤ幅方向断面の少なくともタイヤ最大幅部分で第1カーカスプライ16のタイヤ幅方向外側に位置し、ビードコア15で折り返すことなくプライ端をビードコア15のタイヤ幅方向外側に位置させた第2カーカスプライ17とにより構成した。
【選択図】図1
Description
この発明は、空気入りタイヤに関し、特に、軽量化を図りつつタイヤの剛性を犠牲にしないカーカス構造により、必要な横剛性を確保して操縦安定性を維持させることができる空気入りラジアルタイヤに関する。
従来、タイヤ幅方向に並置された一対のビードコア間にトロイダル状に延びた、タイヤの骨格を形成するカーカス、及びカーカスのタイヤ径方向外側に層状に配置された、トレッド剛性を高めるベルト層やベルト層を補強するベルト補強層からなるベルトを有する、空気入りタイヤが知られている。
このような空気入りタイヤとして、例えば、2層構造のカーカス層が、環状のビードコアが埋設された左右のビード部間に延設され、その両端部がビードコアの周りにビードフィラーを挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折り返されている「空気入りタイヤ」(特許文献1参照)がある。
ところで、近年、地球環境問題への配慮という観点から車両の燃費性能の向上が強く望まれており、その一つの方法としてタイヤの軽量化が求められていることから、カーカスを2層構造にした従来の「空気入りタイヤ」において、軽量化を図るものとして、例えば、タイヤの構成部材を簡素化することが考えられる。
しかしながら、一般的に、タイヤの構成部材を簡素化して軽量化を図った場合、タイヤの剛性を確保することが犠牲になってしまうのが避けられなかった。
タイヤの剛性を十分確保することができないと、タイヤに横方向の力が加わったときに横方向に変形し易くなることから、操縦安定性を確保するために必要な横剛性を得ることができない虞があり、必要な横剛性を得ることができない場合、操縦安定性の確保に悪影響を与えることが懸念される。
タイヤの剛性を十分確保することができないと、タイヤに横方向の力が加わったときに横方向に変形し易くなることから、操縦安定性を確保するために必要な横剛性を得ることができない虞があり、必要な横剛性を得ることができない場合、操縦安定性の確保に悪影響を与えることが懸念される。
この発明の目的は、軽量化を図りつつ、必要な横剛性を得ることにより、操縦安定性を確保することができる空気入りタイヤを提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る空気入りタイヤは、一対のビードコア間にトロイダル状に延びるカーカスを、クラウン部対応部分にはプライが存在せず、前記ビードコアにタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返した第1カーカスプライと、タイヤ幅方向断面の少なくともタイヤ最大幅部分で前記第1カーカスプライのタイヤ幅方向外側に位置し、前記ビードコアで折り返すことなくプライ端を前記ビードコアのタイヤ幅方向外側に位置させた第2カーカスプライとにより構成したことを特徴としている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、前記第1カーカスプライが、前記第2カーカスプライのタイヤ径方向外側に配置された最下層(タイヤ径方向内側)ベルトと、タイヤ幅方向で重なる重なり部分を有することを特徴としている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、前記第1カーカスプライの重なり部分が、15〜25mmの範囲にあることを特徴としている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、前記第1カーカスプライの重なり部分が、15〜25mmの範囲にあることを特徴としている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、前記第2カーカスプライのタイヤ径方向内側端が、前記ビードコアとタイヤ径方向で重なる重なり部分を有することを特徴としている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、前記第1カーカスプライのタイヤ幅方向内側端が、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたスティフナーよりタイヤ径方向外側に位置していることを特徴としている。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤは、前記第1カーカスプライのタイヤ幅方向内側端が、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたスティフナーよりタイヤ径方向外側に位置していることを特徴としている。
この発明に係る空気入りタイヤによれば、クラウン部対応部分にはプライが存在せず、タイヤ最大幅よりタイヤ径方向内側で、ビードコアにタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側にベルトと重なる位置まで折り返した第1カーカスプライと、タイヤ幅方向断面の少なくともタイヤ最大幅部分で第1カーカスプライのタイヤ幅方向外側に位置し、ビードコアで折り返すことなくプライ端をビードコアのタイヤ幅方向外側に位置させた第2カーカスプライとを有しているので、軽量化を図りつつ、ケースラインを立てケース剛性を高めて必要な横剛性を得ることにより、操縦安定性を確保することができる。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤによれば、第1カーカスプライが、第2カーカスプライのタイヤ径方向外側に配置された最下層(タイヤ径方向内側)ベルトと、タイヤ幅方向で重なる重なり部分を有するので、サイドウォール部の上部からトレッド部のショルダーにかけての範囲における耐カット性を向上させることができ、特に、第1カーカスプライの重なり部分が、15〜25mmの範囲にあることで、製造不良を回避しつつ、耐カット性向上と軽量化を両立することができる。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤによれば、第2カーカスプライのタイヤ径方向内側端が、前記ビードコアとタイヤ径方向で重なる重なり部分を有するので、故障の核となることを回避し、リムとビードコアとの圧縮によるプライ端の拘束が期待できる。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤによれば、第1カーカスプライのタイヤ幅方向内側端が、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたスティフナーよりタイヤ径方向外側に位置しているので、製造不良及びタイヤ断面内側の歪による故障核となることを回避することができる。
また、この発明の他の態様に係る空気入りタイヤによれば、第1カーカスプライのタイヤ幅方向内側端が、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたスティフナーよりタイヤ径方向外側に位置しているので、製造不良及びタイヤ断面内側の歪による故障核となることを回避することができる。
以下、この発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、空気入りタイヤ10は、タイヤの骨格を構成するカーカス11、カーカス11のタイヤ径方向外側に位置するベルト12、ベルト12のタイヤ径方向外側に位置するトレッド部13、及びトレッド部13に続きカーカス11のタイヤ幅方向外側に位置するサイドウォール部14を有している。
この空気入りタイヤ10は、タイヤ幅方向に離間して並置された環状構造を有する左右一対のビードコア15,15(一方のみ図示)間にトロイダル状に延びるカーカス11のプライコードを、放射状に配置したラジアル構造のタイヤである。
図1に示すように、空気入りタイヤ10は、タイヤの骨格を構成するカーカス11、カーカス11のタイヤ径方向外側に位置するベルト12、ベルト12のタイヤ径方向外側に位置するトレッド部13、及びトレッド部13に続きカーカス11のタイヤ幅方向外側に位置するサイドウォール部14を有している。
この空気入りタイヤ10は、タイヤ幅方向に離間して並置された環状構造を有する左右一対のビードコア15,15(一方のみ図示)間にトロイダル状に延びるカーカス11のプライコードを、放射状に配置したラジアル構造のタイヤである。
カーカス11は、第1カーカスプライ16と第2カーカスプライ17とにより構成されており、第1カーカスプライ16は、タイヤ幅方向断面の少なくともタイヤ最大幅部分で第2カーカスプライ17のタイヤ幅方向内側に位置し、第2カーカスプライ17は、ビードコア15,15(一方のみ図示)間にトロイダル状に延びている。
各ビードコア15のタイヤ径方向外側には、タイヤ幅方向断面が三角形状を呈するスティフナー18が配置されている。
各ビードコア15のタイヤ径方向外側には、タイヤ幅方向断面が三角形状を呈するスティフナー18が配置されている。
第1カーカスプライ16は、通常の1枚のカーカスプライから、トレッド部13を含むクラウン部に位置する部分(クラウン対応部分)のプライを取り除いた、タイヤ幅方向両側に分割した形状を有する、所謂、中抜きプライからなり、これによって、第2カーカスプライ17のクラウン(タイヤクラウン)対応部分にはプライが存在しないことになる。
この第1カーカスプライ16は、ビードコア15にタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返されており、スティフナー18のタイヤ幅方向外側面に沿ってタイヤ径方向外側へと延びる折り返し部16aを有している。
この第1カーカスプライ16は、ビードコア15にタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返されており、スティフナー18のタイヤ幅方向外側面に沿ってタイヤ径方向外側へと延びる折り返し部16aを有している。
また、第1カーカスプライ16のタイヤ径方向内側端(折り返し部端)16bは、タイヤ断面高さ(セクションハイト:タイヤ外径とリム径の差の1/2)の40〜60%の範囲にあって、スティフナー18の頂部(タイヤ径方向外側端)よりタイヤ径方向外側に位置しており、タイヤ径方向外側端16cは、ベルト12の、交錯ベルト層19の最下層(タイヤ径方向内側)のベルト端から15〜25mmの範囲で、タイヤ幅方向内側に位置している。
従って、第1カーカスプライ16は、タイヤ径方向外側端16c側が、第2カーカスプライ17のタイヤ径方向外側に配置された最下層(タイヤ径方向内側)ベルトと、タイヤ幅方向で重なり合うことになり、最下層(タイヤ径方向内側)ベルトと重なる重なり部分を有する。
第2カーカスプライ17は、ビードコア15の周りで折り返すことなくビードコア15のタイヤ幅方向外側に位置させた、1枚の、所謂、ダウンプライからなり、タイヤ幅方向外側端(プライ端)17aを、ビードコア15のタイヤ幅方向外側で、ビードコア15の底面(タイヤ径方向内側面)からタイヤ径方向外側へ0〜4mmの範囲に配置している。
第2カーカスプライ17は、ビードコア15の周りで折り返すことなくビードコア15のタイヤ幅方向外側に位置させた、1枚の、所謂、ダウンプライからなり、タイヤ幅方向外側端(プライ端)17aを、ビードコア15のタイヤ幅方向外側で、ビードコア15の底面(タイヤ径方向内側面)からタイヤ径方向外側へ0〜4mmの範囲に配置している。
つまり、空気入りタイヤ10は、所謂、中抜きプライからなる第1カーカスプライ16と、所謂、ダウンプライからなる第2カーカスプライ17とを有しているので、トレッド部13を含むタイヤクラウン部は、第2カーカスプライ17による1プライ構成となるが、タイヤ幅方向断面の少なくともタイヤ最大幅部分を含むサイドウォール部14では、第1カーカスプライ16と第2カーカスプライ17による2プライ構成となる。
ベルト12は、カーカス11のタイヤ幅方向中央部を覆う、二層以上の交錯ベルト層19(ここでは、一例として二層の場合を図示する)と、交錯ベルト層19のタイヤ幅略全域を覆い更にタイヤ幅方向端部を二重に覆うキャップ層20とが、記載順にカーカス11のタイヤ径方向外側に配置された積層構造を有している。
このように、トレッド部13を含むタイヤクラウン部は、第2カーカスプライ17により1プライ構成となり、タイヤ幅方向断面の少なくともタイヤ最大幅部分では、第1カーカスプライ16と第2カーカスプライ17により2プライ構成となり、その上、第1カーカスプライ16と第2カーカスプライ17が、何れもビードコア15のタイヤ幅方向外側に位置している。
つまり、タイヤクラウン部は、1プライ構成として軽量化を図りつつ、サイドウォール部14は2プライ構成としてタイヤの剛性を確保することができる。また、第1カーカスプライ16と第2カーカスプライ17の何れもビードコア15のタイヤ幅方向外側に位置することにより、荷重負荷時にカーカスプライの張力を最大限引き出すことが可能になってケースラインをタイヤ径方向に対して傾くことなく立てた状態にすることができ、ケース剛性を高めて、必要な横剛性を得ることができる。
この結果、軽量化を図りつつ、必要な横剛性を得ることにより、操縦安定性を確保することができる。
この結果、軽量化を図りつつ、必要な横剛性を得ることにより、操縦安定性を確保することができる。
また、第2カーカスプライ17は、交錯ベルト層19の最下層(タイヤ径方向内側)ベルトとのタイヤ幅方向重なり部分を有しているので、肉厚が薄く、悪路走行時や縁石乗り越え時等にカット傷が入り易い、サイドウォール部14の上部からトレッド部13のショルダーにかけての範囲における耐カット性を向上させることができる。
この発明に係る空気入りタイヤ10を三種類(実施例1〜3)試作し、従来例と比較した。実施例1〜3、従来例の空気入りタイヤは、何れもタイヤサイズが245/40R18の乗用車用ラジアルタイヤである。試作した上記サイズのタイヤをリム径18インチの適用リムに組み込み、正規内圧250kPaで、横ばね定数について評価した。
ここで、適用リムとは、JATMA(The Japan Automobile Tyre Manufacturers Association,Inc.)に規定される「適用リム」、TRA(THE TIRE AND RIM ASSOCIATION INC.)に規定される「Design Rim」、或いはETRTO(THE European Tyre and Rim Technical Organisation)に規定される「Measuring Rim」をいう。また、正規内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、或いはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。
以下、実施例1〜3、従来例の各構成について、図2及び表1を参照して説明する。
図2において、従来例の空気入りタイヤは、カーカスが第1カーカスプライ1と第2カーカスプライ2からなる二層構造を有し、第1カーカスプライ1と第2カーカスプライ2は、ビードコア3にタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返された後、何れの折り返し端も、ビードコア3のタイヤ径方向外側に配置されたビードフィラー4のタイヤ幅方向外側に位置して、タイヤ径方向外側へと延びている。
図2において、従来例の空気入りタイヤは、カーカスが第1カーカスプライ1と第2カーカスプライ2からなる二層構造を有し、第1カーカスプライ1と第2カーカスプライ2は、ビードコア3にタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返された後、何れの折り返し端も、ビードコア3のタイヤ径方向外側に配置されたビードフィラー4のタイヤ幅方向外側に位置して、タイヤ径方向外側へと延びている。
カーカスの構成:
従来例は、第1カーカスプライ1と第2カーカスプライ2からなる二層構造を有し、両プライ1,2の何れも、ビードコア3にタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返されて(内→外折り返し)おり、第1プライ1のタイヤ幅方向外側端はセクションハイト(SH)対比で50%、第2プライ2のタイヤ幅方向外側端はセクションハイト(SH)対比で20%としている。
従来例は、第1カーカスプライ1と第2カーカスプライ2からなる二層構造を有し、両プライ1,2の何れも、ビードコア3にタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返されて(内→外折り返し)おり、第1プライ1のタイヤ幅方向外側端はセクションハイト(SH)対比で50%、第2プライ2のタイヤ幅方向外側端はセクションハイト(SH)対比で20%としている。
実施例1は、第1カーカスプライ16が、所謂、中抜きプライからなり、タイヤ径方向内側端(折り返し部端)16bの位置を、セクションハイト(SH)対比で40%とし、タイヤ径方向外側端16cの位置を、交錯ベルト層19のベルト端からタイヤ幅方向内側へ15mmとしており、第2カーカスプライ17が、所謂、ダウンプライからなり、タイヤ幅方向外側端17aの位置を、ビードコア15の底面から2mmとしている。
実施例2は、第1カーカスプライ16が、所謂、中抜きプライからなり、タイヤ径方向内側端(折り返し部端)16bの位置を、セクションハイト(SH)対比で50%とし、タイヤ径方向外側端16cの位置を、交錯ベルト層19のベルト端からタイヤ幅方向内側へ15mmとしており、第2カーカスプライ17が、所謂、ダウンプライからなり、タイヤ幅方向外側端17aの位置を、ビードコア15の底面から2mmとしている。
実施例3は、第1カーカスプライ16が、所謂、中抜きプライからなり、タイヤ径方向内側端(折り返し部端)16bの位置を、セクションハイト(SH)対比で60%とし、タイヤ径方向外側端16cの位置を、交錯ベルト層19のベルト端からタイヤ幅方向内側へ15mmとしており、第2カーカスプライ17が、所謂、ダウンプライからなり、タイヤ幅方向外側端17aの位置を、ビードコア15の底面から2mmとしている。
横ばね定数は、内圧250kPa、荷重490kgfの条件にて計測した。この横ばね定数は、タイヤ横方向の剛性を示し、数値が大きいほどケーシング剛性が高く、操縦安定性が優れていることを意味する。
この発明に係る空気入りタイヤの実施例1〜3について、従来例と比較した結果、以下の評価を得た。
この発明に係る空気入りタイヤの実施例1〜3について、従来例と比較した結果、以下の評価を得た。
質量は、指数表示により、従来例を100として、実施例1は95、実施例2は95、実施例3は96であり、実施例1で5ポイント、実施例2で5ポイント、実施例3で4ポイント、それぞれ軽量化されている。
横ばね定数は、指数表示により、従来例を100として、実施例1は99、実施例2は100、実施例3は101であり、実施例1で−1ポイント、実施例2で±0ポイント、実施例3で+1ポイント、それぞれ従来同等レベルを維持している。
従って、各実施例の何れにおいても、軽量化を実現しつつ、横剛性を確保して操縦安定性を維持することができた。
横ばね定数は、指数表示により、従来例を100として、実施例1は99、実施例2は100、実施例3は101であり、実施例1で−1ポイント、実施例2で±0ポイント、実施例3で+1ポイント、それぞれ従来同等レベルを維持している。
従って、各実施例の何れにおいても、軽量化を実現しつつ、横剛性を確保して操縦安定性を維持することができた。
この発明によれば、軽量化を図りつつ、ケースラインを立てケース剛性を高めて必要な横剛性を得ることにより、操縦安定性を確保することができるので、軽量化が求められる空気入りタイヤとして最適である。
10 空気入りタイヤ
11 カーカス
12 ベルト
13 トレッド部
14 サイドウォール部
15 ビードコア
16 第1カーカスプライ
16a 折り返し部
16b タイヤ径方向内側端
16c タイヤ径方向外側端
17 第2カーカスプライ
17a タイヤ幅方向外側端
18 スティフナー
19 交錯ベルト層
20 キャップ層
11 カーカス
12 ベルト
13 トレッド部
14 サイドウォール部
15 ビードコア
16 第1カーカスプライ
16a 折り返し部
16b タイヤ径方向内側端
16c タイヤ径方向外側端
17 第2カーカスプライ
17a タイヤ幅方向外側端
18 スティフナー
19 交錯ベルト層
20 キャップ層
Claims (5)
- 一対のビードコア間にトロイダル状に延びるカーカスを有する空気入りタイヤにおいて、
前記カーカスを、
クラウン部対応部分にはプライが存在せず、前記ビードコアにタイヤ幅方向内側から巻き付けてタイヤ幅方向外側に折り返した第1カーカスプライと、
タイヤ幅方向断面の少なくともタイヤ最大幅部分で前記第1カーカスプライのタイヤ幅方向外側に位置し、前記ビードコアで折り返すことなくプライ端を前記ビードコアのタイヤ幅方向外側に位置させた第2カーカスプライと
により構成したことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第1カーカスプライは、前記第2カーカスプライのタイヤ径方向外側に配置された最下層ベルトと、タイヤ幅方向で重なる重なり部分を有することを特徴とする請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 前記第1カーカスプライの重なり部分は、15〜25mmの範囲にあることを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2カーカスプライのタイヤ径方向内側端は、前記ビードコアとタイヤ径方向で重なる重なり部分を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1カーカスプライのタイヤ幅方向内側端は、前記ビードコアのタイヤ径方向外側に配置されたスティフナーよりタイヤ径方向外側に位置していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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Cited By (2)
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WO2014084370A1 (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-05 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
CN114667420A (zh) * | 2020-08-27 | 2022-06-24 | 韩国建设技术研究院 | 六口空调 |
-
2010
- 2010-09-02 JP JP2010197026A patent/JP2012051512A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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