JP2012047322A - フライホイール組立体 - Google Patents

フライホイール組立体 Download PDF

Info

Publication number
JP2012047322A
JP2012047322A JP2010192581A JP2010192581A JP2012047322A JP 2012047322 A JP2012047322 A JP 2012047322A JP 2010192581 A JP2010192581 A JP 2010192581A JP 2010192581 A JP2010192581 A JP 2010192581A JP 2012047322 A JP2012047322 A JP 2012047322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flywheel
angular position
crankshaft
axis
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010192581A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yorita
浩 頼田
Yuji Ito
悠二 伊藤
Koji Mizoguchi
浩司 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP2010192581A priority Critical patent/JP2012047322A/ja
Publication of JP2012047322A publication Critical patent/JP2012047322A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

【課題】結合部形状を大きく変化させることなくフライホイールの面振れ共振に起因する異音を低減させ得る低コストのフライホイール組立体を提供する。
【解決手段】エンジンの複数の気筒に対応する複数のクランクアーム17aを有するクランクシャフト17の一端部17fにフライホイール30が組み付けられたフライホイール組立体において、フライホイール30に最も近い端部側の1つのクランクアーム17aの中心軸線を角度基準として、その角度基準側となるフライホイール30の回転方向の第1角度位置AP1とその角度位置AP1から90度ずれた第2角度位置AP2とで、両角度位置AP1,AP2に位置する2つの軸線L1,L2の軸線回り方向W1,W2の曲げに対するフライホイール30の曲げ剛性が互いに相違するように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、クランクシャフトの一端部にフライホイールが組み付けられたフライホイール組立体に関し、特にそのフライホイールの面振れ振動の低減を図ったフライホイール組立体に関する。
車両等のエンジン(内燃エンジン)においては、その出力軸となるクランクシャフトの端部にエンジンの低速回転時の回転むらを防止するようにフライホイールが組み付けられたフライホイール組立体が装備されている。このフライホイール組立体においては、エンジンの各気筒内における爆発・膨張行程でクランクシャフトに大きな曲げ方向の加振力が作用し、これがクランクシャフトの軸受部からエンジン全体に伝わってエンジンマウントを加振したり、フライホイールの面倒れ振動(フライホイールがクランクシャフトの回転中心軸に対し直交する面から傾く方向に振動しながら回転する状態)を惹起したりする。
そのような振動に対する対策として、従前より、エンジンのクランクシャフトの端部とフライホイールとの間にフレキシブルプレートと呼ばれる弾性板を介在させ、フライホイールをクランクシャフトに対してその捩り方向には高剛性に、その曲げ方向には低剛性に組み付けるもの(フレキシブルフライホイールともいう)が知られていたが、このフライホイール組立体では、フレキシブルプレートがクランクシャフトの捩り方向の剛性に対し曲げ方向に低曲げ剛性となっているため、クラッチのレリーズ操作時にフレキシブルプレートがクランクシャフトの曲げ方向に撓んでフライホイールが軸方向に変位し、クラッチのレリーズ応答性(クラッチ切れ性)が悪くなるという問題があった。
そこで、従来、例えばフレキシブルプレートとフライホイールとの間にフレキシブルプレートの内周側の一面に座金プレートを設け、フレキシブルプレートがフライホイールの面振れ方向に撓むときに座金プレートを弾性変形させるようにして、そのフレキシブルプレートの撓みを一定範囲内に規制するように構成し、クラッチのレリーズ応答性を損なうことなく、フレキシブルプレートの低剛性化により惹起される面振れ振動の共振数端数を実用回転域から極力ずらすように改善したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−310285号公報
しかしながら、上述のように改善された従来のフライホイール組立体にあっても、フレキシブルプレートの剛性を低下させるためにその板厚を薄くすると、それと同時にそのフレキシブルプレートの質量が低下してしまうことになり、フレキシブルプレートの形状を大きく変えない限りは、フライホイール組立体の共振点をエンジンの実用回転域から外す程度に大きくずらすことは困難であるという問題があった。そのため、フライホイールの面振れ共振に起因する異音を確実に低減させることができなかった。
また、上述の従来のフライホイール組立体にあっては、クランクシャフトとフライホイールの間にフレキシブルプレートのみならず座金プレートまで設ける必要があることから、製造コストが高くなってしまうばかりか、フライホイール組立体の振動特性に応じてフレキシブルプレートの形状を大きく変化させる必要から、より製造コストが高くなってしまうという問題があった。
さらに、上述の従来のフライホイール組立体にあっては、座金プレートの外径がフレキシブルプレートの外径の1/3程度であり、座金プレートの外周部は、ボルトによりクランクシャフト側に締結固定されるフレキシブルプレートの内周側の環状固定板部に圧接していたため、座金プレートの曲げ剛性が高い場合にはその座金プレートに亀裂が入るおそれもあった。
本発明は、上述のような従来の課題を解決すべくなされたものであり、クランクシャフトとフライホイールの結合部の形状を大きく変化させることなく、フライホイール組立体の共振点をエンジンの実用回転域から外すことができ、フライホイールの面振れ共振に起因する異音を確実に低減させることができる低コストのフライホイール組立体を提供するものである。
本発明に係るフライホイール組立体は、上記課題の解決のため、(1)エンジンの複数の気筒に対応する複数のクランクアームを有するクランクシャフトの一端部にフライホイールが組み付けられたフライホイール組立体において、前記複数のクランクアームのうち前記クランクシャフトの一端に最も近い端部側の1つのクランクアームの中心軸線を角度基準として、該角度基準側となる前記フライホイールの回転方向の第1角度位置と該第1角度位置から90度ずれた第2角度位置とで、両角度位置に位置する2つの軸線の軸線回り方向の曲げに対する前記フライホイールの曲げ剛性が互いに相違していることを特徴とするものである。
この構成により、フライホイールの曲げ剛性が端部側のクランクアームの中心軸線を基準とするいずれか1つの角度位置に対応するいずれか1つの曲げ方向で高曲げ剛性となり、これと直交する曲げ方向では低曲げ剛性となる。したがって、フライホイールの面振れ振動を生じさせ易い加振入力に対し、フライホイール側の曲げ剛性がフライホイールの回転方向角度位置によって相違することにより、フライホイールの共振点がその角度位置によって変化し、フライホイール組立体の面振れ共振が有効に抑制されることになる。その結果、クランクシャフトとフライホイールの結合部の形状を大きく変化させることなく、フライホイール組立体の共振点をエンジンの実用回転域から外すことが可能となり、フライホイールの面振れ共振に起因する異音を確実に低減させることが可能となる。
上記(1)に記載のフライホイール組立体においては、(2)前記第1角度位置または前記第2角度位置のうちいずれか1つの特定角度位置に対応する軸線の軸線回り方向で、前記フライホイールの曲げ剛性が高くなっており、前記特定角度位置が、前記角度基準の位置に対し90度ずれているか、前記角度基準の位置と一致しているのが望ましい。
この構成により、フライホイールの曲げ剛性が第1角度位置または前記第2角度位置のうちいずれか1つの特定角度位をとる軸線の軸線回り方向で高曲げ剛性となり、これと直交する曲げ方向では低曲げ剛性となる。したがって、特にフライホイールを端部側のクランクアームの中心軸線に対し平行な軸線および直交する軸線の軸線回り方向に面振れ共振させる傾向となる加振入力に対して、フライホイールの曲げ剛性が高低に交互に変化することになり、フライホイールの面振れによるフライホイール組立体の共振現象が有効に抑制されることになる。
また、上記(1)または(2)に記載のフライホイール組立体においては、(3)前記フライホイールが、前記角度基準に対し平行な方向であって前記クランクシャフトの回転中心軸線に対し直交する方向に延在するリブ部を有しているのが好ましい。
この構成により、フライホイールを端部側のクランクアームの中心軸線に対し平行な軸線および直交する軸線の軸線回り方向に面振れ共振させる傾向となる加振入力に対して、リブ部を曲げる方向の加振入力に対しては高曲げ剛性となり、リブ部の軸線回りでフライホイールを曲げる方向の加振入力に対しては低曲げ剛性となって、加振タイミングが合ったり合わなかったりすることになり、フライホイールの面振れによるフライホイール組立体の共振現象が有効に抑制されることとなる。
本発明によれば、フライホイールの面振れ振動を生じさせる加振入力に対して、フライホイール側の曲げ剛性をその回転方向角度位置によって相違させるようにしているので、フライホイールの共振点をその角度位置によって変化させ、フライホイール組立体の共振現象を有効に抑制することができる。その結果、クランクシャフトとフライホイールの結合部の形状を大きく変化させることなく、フライホイール組立体の共振点をエンジンの実用回転域から外すことができ、フライホイールの面振れ共振に起因する異音を確実に低減させることができる低コストのフライホイール組立体を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るフライホイール組立体の概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るフライホイール組立体を装備したエンジンの要部断面図である。 本発明の一実施形態に係るフライホイール組立体のフライホイールのリブ部の形状説明図で、図3(a)はそのフライホイールの正面図、図3(b)はそのリブ部の近傍における図3(a)のIIIB−IIIB矢視断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係るフライホイール組立体とそれを装備するエンジンとを示している。
まず、そのエンジンの構成について説明すると、エンジン1は、図2に示すように、上から順にヘッドカバー11、シリンダヘッド12、シリンダブロック13、クランクケース14およびオイルパン15を有する機関本体10を備えており、この機関本体10内に複数、例えば4つの気筒21a,21b,21c,21dを有している。また、各気筒21a〜21dにはピストン16が収納されており、ピストン16には、コネクティングロッド18を介してクランクシャフト17が連結されている。また、機関本体10の上部の内方には図示しない公知の動弁機構や火花点火式の場合の点火装置が収納されており、この動弁機構がクランクシャフト17からの動力を基に駆動されるようになっている。機関本体10の下部のオイルパン15内には、潤滑・冷却用のエンジンオイル(以下、単にオイルともいう)が収容されている。
なお、気筒21a〜21d内でピストン16の図中上方に形成される燃焼室22a,22b,22c,22dの内部には、それぞれ対応するピストン16の往復動に応じ図示しない吸気通路および吸気ポートを通して空気が吸入され、燃焼室22a〜22d内での燃焼後の排気ガスは、図示しない排気ポートおよび排気通路を通して外部に排気されるようになっている。また、このようなエンジン1の基本構成は公知のものと同様である。
また、機関本体10においては、それぞれピストン16を収納する複数の気筒21a〜21dを形成するシリンダブロック13と、このシリンダブロック13に図示しない複数のボルトにより締結固定されたクランクケース14とによって、クランクシャフト17を支持する複数の隔壁25a,25b,25cが形成されており、これら複数の隔壁25a〜25cにより複数の気筒21a〜21dに対応する複数のクランク室23a,23b,23c,23dが区画・形成されている。
図1および図2に示すように、クランクシャフト17は、対向する各一対の半円状断面の軸受部材からなるクランクシャフトベアリング19を介してシリンダブロック13およびクランクケース14の間に支持された複数のクランクジャーナル17jと、4つ(複数)のクランクピン17pをクランクジャーナル17jに支持させる4対(複数対)のクランクアーム17aと、クランクジャーナル17jに対しクランクアーム17aとは反対側に設けられた複数のカウンタウェイト17wとを有している。
このクランクシャフト17の一端側には、クランクジャーナル17jより大径のフランジ部17fが設けられており、そのフランジ部17fには、エンジン1の低速回転時の回転むらを防止するフライホイール30が組み付けられている。フライホイール30は、図示しないトランスミッションと結合し、エンジン1で発生される動力を車両の走行駆動系に伝達するための動力伝達部材としても機能するようになっており、エンジン1から車両の駆動車輪側への動力伝達装置の一部を構成している。
そして、このフライホイール30がクランクシャフト17の一端部に組み付けられることによってフライホイール組立体40が構成されている。また、クランクシャフト17の複数のクランクピン17pおよび複数対のクランクアーム17aによって、エンジン1の複数の気筒21a〜21dに対応する複数のクランク部41,42,43,44が構成されている。
ここで、エンジン1の第1気筒21aおよび第4気筒21dに対応する2組のクランクアーム17aおよびクランクピン17pからなるクランク部41,44は、クランクジャーナル17jに対して図2中の上方側に位置しており、エンジン1の第2気筒21bおよび第3気筒21cに対応する残りの2組のクランクアーム17aおよびクランクピン17pからなる他のクランク部42,43は、クランクジャーナル17jに対して図2中の下方側に位置している。すなわち、クランクシャフト17の両端側の一対のクランク部41,44とそれらの間に位置する他の一対のクランク部42,43とは、フライホイール組立体40の回転方向に180度位相をずらして設けられている。なお、エンジン1においては、例えば第1気筒21a、第3気筒21c、第4気筒21d、第2気筒21bの順序で爆発気筒が移動する。
また、クランクシャフト17のフランジ部17f側に組み付けられたフライホイール30は、クランク部41〜44を構成する複数対のクランクアーム17aのうちクランクシャフト17の一端に最も近い1つのクランク部44のクランクアーム17aの中心軸線CR4(図3参照)を角度基準として、その角度基準CR4側となるフライホイール30の回転方向の第1角度位置AP1とその第1角度位置A1から90度ずれた第2角度位置AP2とで、両角度位置AP1,AP2に位置する2つの軸線L1,L2の軸線回り方向W1,W2の曲げに対するフライホイール30の曲げ剛性が互いに相違するように形状設定されている。
さらに、第1角度位置AP1または第2角度位置AP2のうちいずれか1つは、角度基準CR4の位置に一致しており、他の1つが角度基準CR4の位置に対し90度ずれている。本実施形態では、第2角度位置AP2が角度基準CR4の位置に対し90度ずれた特定角度位置となっており、この第2角度位置AP2に位置する軸線L2の軸線回り方向W2(図3中に示す矢印方向および逆方向のいずれか)では、フライホイール30の曲げ剛性が最も高くなっている。一方、第1角度位置AP1に位置する軸線L1の軸線回り方向W1では、フライホイール30の曲げ剛性が最も低くなっている。
より具体的には、フライホイール30は、少なくともその片面側に、角度基準CR4に対し平行な方向であってクランクシャフト17の回転中心軸線Cに対し直交する軸線L1の方向に延在するリブ部31と、クランクシャフト17の一端部が嵌入されるとともに図示しない複数のボルトによってフランジ部17fに締結される内周側のボス部32と、外周側の環状凸部33とを有している。これらリブ部31、ボス部32および環状凸部33は、少なくともフライホイール30の片面側に一対の略半円形の凹部34a,34bを形成しており、凹部34a,34bの深さはリブ部31、ボス部32および環状凸部33の高さhと略等しくなっている。すなわち、フライホイール30は、凹部34a,34bが形成された薄肉領域(板厚の小さい領域)と、リブ部31、ボス部32および環状凸部33が形成された厚肉領域(板厚の大きい領域)とによって構成されており、ボス部32の内方にクランクシャフト17の一端部が嵌入される中心穴35が形成されている。なお、フライホイール30の外周部には、図示しないスタータの出力部が選択的に噛合する外歯36(図2にのみ図示)が形成されている。
このように、フライホイール30は、その板面の曲げに対して径方向のただ1つの方向(その方向と直交する1つの軸線の軸線回り方向に相当する)で曲げ剛性が高い構造を有しており、このフライホイール30をクランクシャフト17と結合させるときに、その1つの高曲げ剛性の径方向と、クランクシャフト17の最もフライホイール30側のクランク部44のクランクアーム17aの中心軸線方向とが、互いに一致するか、90度ずれるような位置決め構成となっている。
次に、作用について説明する。
エンジン1においては、各気筒21a〜21dでの燃焼(爆発・膨張)によりピストン16に発生する力がクランクシャフト17を介してフライホイール30に伝わるとき、クランクシャフト17からフライホイール30にクランクシャフト17の曲げ方向への加振力が作用し、フライホイール30の面振れ振動が生じ得る。
エンジン1が一般的な小型乗用車や普通乗用車に搭載される場合、そのフライホイール30は200〜300Hz程度の面振れ振動の共振点を持つ場合が多い。この周波数は、3000〜4500rpmのエンジン回転数に対する回転4次(エンジン回転数の4倍)の振動周波数である。そして、この場合、フライホイール30にはリブ部31の延在方向と同じ方向あるいはこれと直交する方向にクランクシャフト17の一端部を曲げるような振動方向で、面振れ振動が生じる。
この状態においては、フライホイール組立体40の面振れ共振が発生する場合、その振動方向はフライホイール30の或る1つの径方向(角度基準CR4に対して或る1つの角度位置)となるが、本実施形態では、フライホイール30の曲げ剛性がその回転方向の角度位置で相違するので、共振の振動ピークが発生する前にフライホイール30の非共振区域に入り、そのような共振ピークを無くすことができる。
すなわち、本実施形態のフライホイール組立体40およびそれを備えたエンジン1では、角度基準CR4側となるフライホイール30の回転方向の第1角度位置AP1とその第1角度位置AP1から90度ずれた第2角度位置AP2とで、両角度位置AP1,AP2に位置する2つの軸線L1,L2の軸線回り方向W1,W2の曲げに対するフライホイール30の曲げ剛性が互いに相違しており、例えば軸線L2の軸線回り方向W2において高曲げ剛性に、これと直交する軸線L1の軸線回り方向W1において低曲げ剛性となっているので、フライホイール30の面振れ振動を生じさせようとする加振入力に対し、フライホイール30側の曲げ剛性がフライホイール30の回転方向角度位置によって相違することによって、フライホイール30の共振点がその角度位置によって変化することになり、フライホイール組立体40の面振れ共振が有効に抑制されることになる。その結果、フライホイール組立体40の共振点をエンジン1の実用回転域から外すことができ、フライホイール30の面振れ共振に起因する車両の異音を確実に低減させることができる。
しかも、本実施形態では、フライホイール30の曲げ剛性の設定のみで済むので、エンジン1のクランクシャフト17の端部とフライホイール30との間にフレキシブルプレートを介在させる場合、従来のようにそのフレキシブルプレートの形状を大きく変化させる必要がなく、フレキシブルプレートを介在させない場合、クランクシャフト17とフライホイール30の結合部の形状を変更しないでフライホイール組立体40の面振れ共振現象を抑えることができる。すなわち、クランクシャフト17とフライホイール30の結合部の形状を大きく変化させることなく、フライホイール30の面振れ共振に起因する車両の異音を確実に低減させることができる。したがって、簡素な構成で面振れ共振のピークを抑え、車両の異音レベルを低減させることができるとともにエンジン1の運転時の音色も向上させることができる。
また、本実施形態においては、第1角度位置AP1または第2角度位置AP2のうちいずれか1つの特定角度位置、例えば第2角度位置AP2に対応する軸線L2の軸線回り方向W2で、フライホイールの曲げ剛性が高くなっており、特定角度位置が、角度基準CR4の位置に対し90度ずれているか、角度基準CR4の位置と一致しているので、フライホイール30の曲げ剛性が第1角度位置AP1または第2角度位置AP2のうちいずれか1つの位置をとる軸線L2またはL1の軸線回り方向W2またはW1で高曲げ剛性となり、これと直交する曲げ方向W1またはW2では低曲げ剛性となる。したがって、特にフライホイール30を角度基準CR4に対し平行な軸線L1および直交する軸線L2の軸線回り方向に面振れ共振させる傾向となる加振入力に対して、フライホイール30の曲げ剛性が高低に交互に変化することになり、フライホイール30の面振れによるフライホイール組立体40の共振現象が有効に抑制されることになる。
さらに、本実施形態においては、フライホイール30に、角度基準CR4に対し平行な方向であってクランクシャフト17の回転中心軸線Cに対し直交する方向に延在するリブ部31を設けているので、フライホイール30をこの角度基準(端部側のクランクアーム17aの中心軸線)CR4に対し平行な軸線L1および直交する軸線L2の軸線回り方向W1,W2にそれぞれ面振れ共振させる傾向となる加振入力に対して、リブ部31を曲げる方向の加振入力に対しては高曲げ剛性となり、リブ部31の軸線回りでフライホイール30を曲げる方向の加振入力に対しては低曲げ剛性となる。したがって、クランクシャフト17からクランクシャフトベアリング19およびフライホイール30への加振入力の加振タイミングが高曲げ剛性での加振となるタイミングに合ったり合わなかったりすることになり、フライホイール組立体40の共振現象が有効に抑制されることとなる。特に、フライホイール30の面振れによるフライホイール組立体40の共振現象はフライホイール30に最も近いクランク部44の影響を受けやすいので、フライホイール30の面振れによる共振現象の抑制効果が十分に期待できるものである。
このように、本実施形態のフライホイール組立体40およびこれを備えたエンジン1においては、フライホイール30の面振れ振動を生じさせる加振入力に対して、フライホイール30側の曲げ剛性をその回転方向角度位置によって相違させるようにしているので、フライホイール30の共振点をその角度位置によって変化させ、フライホイール組立体40の面振れ共振現象を有効に抑制することができる。その結果、フライホイール組立体40の共振点をエンジン1の実用回転域から外すことができ、フライホイール30の面振れ共振に起因する異音を確実に低減させることができる低コストのフライホイール組立体40を提供することができる。
すなわち、フライホイール30の面振れ共振時の振動方向は常に同じであるということを見出し、これに着目して、フライホイール30の面振れ共振時の振動方向と他の方向とでフライホイール30の曲げ剛性を相違させることによって、フライホイール組立体40の面振れ共振による異音を低減することができる。
なお、上述の一実施形態では、リブ部31は、フライホイール30の中心を通る直径方向に延びていたが、軸線L1と平行であって軸線L1から等距離を隔てる複数の平行なリブ部であってもよい。また、図3(b)においては、リブ部31を矩形断面で示すが略半円形その他の非矩形断面であってもよい。図3(a)および図3(b)中では、リブ部31の幅Wrはフライホイール30のどの半径位置でも等しくなっているが、リブ部31の幅Wrが例えば中心側ほど大きくあるいは小さくなるように変化していてもよい。
さらに、フライホイール30に最も近いクランク部44のクランクアーム中心軸線に相当する角度基準CR4に対してリブ部31を平行に配置していたが、角度基準に対し45度未満の傾斜角度をなし(角度基準CR4側に位置し)互いに逆方向に傾斜する一対のリブ部を、それぞれクランクシャフト17の回転中心軸線Cの両側で等長になるように配置するようなことも考えられる。また、リブ部が湾曲した軸線を有していてもよい。
本発明にいう特定角度位置が角度基準の位置に対し90度ずれているか、角度基準の位置と一致しているかは、任意である。また、気筒数や複数のクランク部の配置によっては、角度基準側の第1角度位置AP1または第2角度位置AP2が角度基準に対してわずかな傾斜角度をとり、角度基準側でない第2角度位置AP2または第1角度位置AP1が角度基準に対して90度以外の傾斜角度をとり得る。
以上説明したように、本発明に係るフライホイール組立体は、フライホイールの面振れ振動を生じさせる加振入力に対して、フライホイール側の曲げ剛性をその回転方向角度位置(径方向)によって相違させるようにしているので、フライホイールの共振点をその角度位置によって変化させ、フライホイール組立体の共振現象を有効に抑制することができ、その結果、クランクシャフトとフライホイールの結合部の形状を大きく変化させることなく、フライホイール組立体の共振点をエンジンの実用回転域から外すことができ、フライホイールの面振れ共振に起因する異音を確実に低減させることができる低コストのフライホイール組立体を提供することができるという効果を奏するものであり、フライホイールの面振れ振動の低減を図ったフライホイール組立体全般に有用である。
1 エンジン
10 機関本体
13 シリンダブロック
14 クランクケース
15 オイルパン
16 ピストン
17 クランクシャフト
17a クランクアーム
17f フランジ部(一端部)
17j クランクジャーナル
17p クランクピン
17w カウンタウェイト
18 コネクティングロッド
19 クランクシャフトベアリング
21a,21b,21c,21d 気筒
22a,22b,22c,22d 燃焼室
23a,23b,23c,23d クランク室
25a,25b,25c 隔壁
30 フライホイール
31 リブ部
32 ボス部
33 環状凸部
34a,34b 凹部
35 中心穴
36 外歯
40 フライホイール組立体
41,42,43 クランク部
44 クランク部(フライホイールに最も近接するクランク部,クランクシャフトの一端側のクランク部)
AP1 第1角度位置
AP2 第2角度位置
CR4 角度基準(中心軸線)
L1,L2 軸線
W1,W2 軸線回り方向

Claims (3)

  1. エンジンの複数の気筒に対応する複数のクランクアームを有するクランクシャフトの一端部にフライホイールが組み付けられたフライホイール組立体において、
    前記複数のクランクアームのうち前記クランクシャフトの一端に最も近い端部側の1つのクランクアームの中心軸線を角度基準として、該角度基準側となる前記フライホイールの回転方向の第1角度位置と該第1角度位置から90度ずれた第2角度位置とで、両角度位置に位置する2つの軸線の軸線回り方向の曲げに対する前記フライホイールの曲げ剛性が互いに相違していることを特徴とするフライホイール組立体。
  2. 前記第1角度位置または前記第2角度位置のうちいずれか1つの特定角度位置に対応する軸線の軸線回り方向で、前記フライホイールの曲げ剛性が高くなっており、
    前記特定角度位置が、前記角度基準の位置に対し90度ずれているか、前記角度基準の位置と一致していることを特徴とする請求項1に記載のフライホイール組立体。
  3. 前記フライホイールが、前記角度基準に対し平行な方向であって前記クランクシャフトの回転中心軸線に対し直交する方向に延在するリブ部を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフライホイール組立体。
JP2010192581A 2010-08-30 2010-08-30 フライホイール組立体 Pending JP2012047322A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010192581A JP2012047322A (ja) 2010-08-30 2010-08-30 フライホイール組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010192581A JP2012047322A (ja) 2010-08-30 2010-08-30 フライホイール組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012047322A true JP2012047322A (ja) 2012-03-08

Family

ID=45902419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010192581A Pending JP2012047322A (ja) 2010-08-30 2010-08-30 フライホイール組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012047322A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01163237U (ja) * 1988-05-09 1989-11-14
JPH02190642A (ja) * 1989-01-18 1990-07-26 Mazda Motor Corp エンジンのフライホイール装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01163237U (ja) * 1988-05-09 1989-11-14
JPH02190642A (ja) * 1989-01-18 1990-07-26 Mazda Motor Corp エンジンのフライホイール装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8621957B2 (en) Hybrid drive train with torsional vibration damper
US9702430B2 (en) Apparatus for damping of flywheel
US9103396B2 (en) Balancer device for parallel twin cylinder internal combustion engine
JP2014062637A (ja) フライホイールのダンピング装置
JP7060760B2 (ja) フレキシブルフライホイール
JP4655421B2 (ja) フライホイールの取付方法
US20190011011A1 (en) Vibration absorber for internal combustion engine
JPS58128546A (ja) 直列4気筒エンジン用フライホイ−ル
CN104508321B (zh) 内燃机
JP5542197B2 (ja) ピストンエンジンの振動を減衰させる装置および方法、並びにピストンエンジン
JP2021110371A (ja) フライホイールの設計方法
JP6866857B2 (ja) V型6気筒エンジンのクランクシャフト
JP3757944B2 (ja) エンジンの始動装置
JP2001200893A (ja) エンジンのバランサ装置
JP2006090528A (ja) 回転軸用制振装置
JP2010060076A (ja) バランサ装置
JP2008256161A (ja) エンジンのバランサ装置
JP2009204057A (ja) 動力伝達機構におけるギヤの噛合い構造
JP4639539B2 (ja) フライホイール
JP4742459B2 (ja) フライホイール
JP2005083524A (ja) フライホイール
CN105102854B (zh) 扭转振动减振器传动元件
JP2000283238A (ja) エンジンの二次バランサー装置
JP2023156661A (ja) 内燃機関のバランサ構造
KR20090023004A (ko) 이중 질량 플라이휠

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131015

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140304