JP2012047221A - 制振ダンパー装置 - Google Patents
制振ダンパー装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012047221A JP2012047221A JP2010188187A JP2010188187A JP2012047221A JP 2012047221 A JP2012047221 A JP 2012047221A JP 2010188187 A JP2010188187 A JP 2010188187A JP 2010188187 A JP2010188187 A JP 2010188187A JP 2012047221 A JP2012047221 A JP 2012047221A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- displacement
- screw portion
- nut
- ball bearing
- lead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】互いに相対変位する下階梁(第1部材)32および上階梁(第2部材)33の間に介装され、下階梁32と上階梁33との相対変位を増幅させる変位増幅機構10と、一方の端部40aが下階梁32に固定され、他方の端部40bが変位増幅機構10と接続される制振ダンパー40と、を備える。
【選択図】図1
Description
このため、近年では、部材間の相対振動を変位増幅機構で増幅させてダンパーに伝達し、負担力は小さいがストロークの大きいダンパーを使用することで、安価に減衰性能を向上させた制振ダンパー装置が実用化されている。
また、梃子に代わってトグルを利用した変位増幅機構を備える制振ダンパー装置も提案されている。
また、部材間の変位を効率的に増幅させてダンパーに作用させるためには、ダンパーや変位増幅機構が配された構面外に、変位増幅機構が変形することを防止する必要がある。
また、梃子やトグルのピン接合部のガタや部材変形によって、増幅される変位にロスが生じ、ダンパーに作用する変位が設定値よりも小さくなることがある。
また、第1ねじ部および第2ねじ部は、制振ダンパーが作用する方向に延在していることにより、従来の梃子やトグルを用いた変位増幅機構と比べて、制振ダンパーが作用する方向と異なる方向に変位する部材がないため、設置スペースを縮小できると共に、部材の変形や軸伸縮によって制振ダンパーに作用する変位が小さくなることを防止することができる。
また、変位増幅機構による変位の増幅率は、リード幅を調整することで所望の値に容易に設定することができる。
以下、本発明の第1実施形態による制振ダンパー装置について、図1乃至図3に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態による制振ダンパー装置1Aは、構造物31の上下方向に隣り合う下階梁32(第1部材)と上階梁33(第2部材)との間に介装されている。
制振ダンパー装置1Aは、下階梁32と上階梁33との相対変位を増幅させる変位増幅機構10と、変位増幅機構10で増幅された変位が伝達され、この増幅された変位のエネルギーを吸収するオイルダンパー40(制振ダンパー)と、を備えている。
オイルダンパー40は、軸方向(ストロークの方向)の一方の端部40aが、オイルダンパー取り付け治具41を介して下階梁32に固定され、他方の端部40bが、回転自在継手42を介して変位増幅機構10と接続されている。
また、第1ナット13が下階梁32に固定され、第2ナット14が、接合治具35を介して上階梁33に連結されたブレース34に固定されると共に、下階梁32に設けられたリニアガイド36に沿って変位可能に構成されている。
そして、第2ナット14が、その軸を中心とした回転を拘束された状態で下階梁32に沿って移動することで、ねじ部15が軸中心に回転して第1ナット13および第2ナット14に対して相対変位する。
そして、上述したように、本実施形態では、第1ねじ部11のリードLd1が30mm、第2ねじ部12のリードLd2が20mmであることにより、第2ナット14の変位x2(層間変位)に対して、ねじ部15の変位xは3倍に拡大されるため、オイルダンパー40には、層間変位が3倍に拡大された変位xが生じることになる。
上述した本実施形態による制振ダンパー装置1Aでは、リードの異なる第1ボールナット21および第2ボールナット22を併用することにより、下階梁32と上階梁33との相対変位を増幅させることができるため、オイルダンパー40の減衰性能を高めることができる効果を奏する。
また、変位増幅機構10による変位の増幅率は、リード幅を調整することで所望の値に容易に設定することができる。
また、変位増幅機構10を用いることで、負担力の小さい安価なオイルダンパー40であっても、減衰性能を高めることができるため、低コストで構造物31の制振性能を高めることができる。
次に、第2実施形態について、図4乃至6に基づいて説明する。
図4に示すように、第2実施形態による制振ダンパー装置1Bは、第1実施形態と同様に構造物71の上下方向に隣り合う下階梁72と上階梁73との間に介装され、下階梁72と上階梁73との相対変位を増幅させる変位増幅機構50と、変位増幅機構50で増幅された変位が伝達され、この増幅された変位のエネルギーを吸収するオイルダンパー80とを備えている。
オイルダンパー80は、軸方向(ストロークの方向)の一方の端部80aが、オイルダンパー取り付け治具81を介して下階梁72に固定され、他方の端部80bが、ハウジング82を介して変位増幅機構50と接続されている。
第1ねじ部51のリード(ねじ溝のピッチ)Ld1を30mm、第2ねじ部52リードLd2を20mmとする。
また、第1ナット53および第2ナット54は、ねじ部に対し軸方向に相対変位可能で、軸中心に回転可能に保持されている。
つまり、第1ナット53および第2ナット54はともに軸方向に移動可能であり、第1ねじ部51および第2ねじ部52も軸方向に沿ってそれぞれ移動可能になっている。
また、第1ナット53および第2ナット54は、ハウジング82を介してオイルダンパー80の他方の端部80bに固定されると共に、下階梁72に設けられたリニアガイド76に沿って変位可能に構成されている。ハウジング82は、第1ナット53および第2ナット54を軸中心に回転可能に保持している。
そして、第1ねじ部51および第2ねじ部52は、回転を拘束されているため、第1ナット53および第2ナット54が回転することで、軸方向に変位する。
そして、上述したように、本実施形態では、第1ねじ部51のリードLd1が30mm、第2ねじ部52のリードLd2が20mmであることにより、第1ねじ部51と第2ねじ部52との相対変位x(層間変位)に対して、第1ねじ部51の変位x1は3倍に拡大されるため、オイルダンパー80には、層間変位が3倍に拡大された変位x1が生じることになる。
また、本実施形態によれば、オイルダンパー80と第1ねじ部51との間に第1実施形態の回転自在継手42(図1参照)を不要とすることができ、製造コストを下げることができる。
また、第1実施形態と比べて、オイルダンパー80と変位拡幅機構50とを並列に設置することができるため、設置箇所のスパンが小さい場合でも制振ダンパー装置1Bを設置することができる。
例えば、上述した実施形態では、オイルダンパー40,80が設けられているが、オイルダンパー40,80に代わって、粘性ダンパーや粘弾性ダンパーなど他の制振ダンパーを設けてもよい。
また、上述した実施の形態では、リードLd1の寸法を30mm、リードLd2の寸法を20mmとしているが、これ以外の寸法としてもよい。
10,50 変位増幅機構
11,51 第1ねじ部
12,52 第2ねじ部
13,53 第1ナット
14,54 第2ナット
15 ねじ部
17,57 第1ボールベアリング
18,58 第2ボールベアリング
31,71 構造物
32,72 下階梁(第1部材)
33,73 上階梁(第2部材)
40,80 オイルダンパー(制振ダンパー)
Claims (2)
- 互いに相対変位する第1部材および第2部材の間に介装され、
前記第1部材および前記第2部材の相対変位を増幅させる変位増幅機構と、
一方の端部が前記第1部材に固定され、他方の端部が前記変位増幅機構と接続されると共に、該変位増幅機構によって増幅された前記相対変位が伝達されて前記相対変位のエネルギーを吸収する制振ダンパーと、を備える制振ダンパー装置であって、
前記変位増幅機構は、
前記制振ダンパーの他方の端部に回転自在継手を介して接続された第1ねじ部と、
該第1ねじ部と同軸で連結された第2ねじ部と、
前記第1部材に固定されると共に前記第1ねじ部が挿通された第1ナットと、
前記第2部材に固定されると共に前記第2ねじ部が挿通された第2ナットと、
前記第1ねじ部と前記第1ナットとの間に配された第1ボールベアリングと、
前記第2ねじ部と前記第2ナットとの間に配された第2ボールベアリングと、を備え、
前記第1ねじ部と、前記第2ねじ部と、が前記制振ダンパーが作用する方向に延在していると共に、前記第1ボールベアリングの第1リードと、前記第2ボールベアリングの第2リードと、が異なっていることを特徴とする制振ダンパー装置。 - 互いに相対変位する第1部材および第2部材の間に介装され、
前記第1部材および前記第2部材の相対変位を増幅させる変位増幅機構と、
一方の端部が前記第1部材に固定され、他方の端部が前記変位増幅機構と接続されると共に、該変位増幅機構によって増幅された前記相対変位が伝達されて前記相対変位のエネルギーを吸収する制振ダンパーと、を備える制振ダンパー装置であって、
前記変位増幅機構は、
前記第1部材に固定された第1ねじ部と、
該第1ねじ部と同軸線状に配されて前記第2部材に固定された第2ねじ部と、
前記制振ダンパーの他方の端部に軸中心に回転可能に保持されると共に前記第1ねじ部が挿通された第1ナットと、
該第1ナットと連結され、前記制振ダンパーの他方の端部に軸中心に回転可能に保持されると共に、前記第2ねじ部が挿通された第2ナットと、
前記第1ねじ部と前記第1ナットとの間に配された第1ボールベアリングと、
前記第2ねじ部と前記第2ナットとの間に配された第2ボールベアリングと、を備え、
前記第1ねじ部と、前記第2ねじ部と、が前記制振ダンパーが作用する方向に延在していると共に、前記第1ボールベアリングの第1リードと、前記第2ボールベアリングの第2リードと、が異なっていることを特徴とする制振ダンパー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010188187A JP5516978B2 (ja) | 2010-08-25 | 2010-08-25 | 制振ダンパー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010188187A JP5516978B2 (ja) | 2010-08-25 | 2010-08-25 | 制振ダンパー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012047221A true JP2012047221A (ja) | 2012-03-08 |
JP5516978B2 JP5516978B2 (ja) | 2014-06-11 |
Family
ID=45902331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010188187A Active JP5516978B2 (ja) | 2010-08-25 | 2010-08-25 | 制振ダンパー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5516978B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5314201B1 (ja) * | 2013-02-25 | 2013-10-16 | 株式会社免制震ディバイス | 振動抑制装置 |
JP2014173621A (ja) * | 2013-03-06 | 2014-09-22 | Shimizu Corp | 制振ダンパー装置 |
KR101498850B1 (ko) * | 2014-01-06 | 2015-03-04 | 한전케이피에스 주식회사 | 강성 조절형 지지대 장치 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5940038A (ja) * | 1982-08-31 | 1984-03-05 | Sanwa Tekki Corp | 増速機構付慣性制振装置 |
JP2006125110A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Univ Nihon | 制振装置 |
JP2010107017A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Nsk Ltd | 制振装置およびその組み込み構造 |
-
2010
- 2010-08-25 JP JP2010188187A patent/JP5516978B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5940038A (ja) * | 1982-08-31 | 1984-03-05 | Sanwa Tekki Corp | 増速機構付慣性制振装置 |
JP2006125110A (ja) * | 2004-10-29 | 2006-05-18 | Univ Nihon | 制振装置 |
JP2010107017A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Nsk Ltd | 制振装置およびその組み込み構造 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5314201B1 (ja) * | 2013-02-25 | 2013-10-16 | 株式会社免制震ディバイス | 振動抑制装置 |
JP2014173621A (ja) * | 2013-03-06 | 2014-09-22 | Shimizu Corp | 制振ダンパー装置 |
KR101498850B1 (ko) * | 2014-01-06 | 2015-03-04 | 한전케이피에스 주식회사 | 강성 조절형 지지대 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5516978B2 (ja) | 2014-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6075125B2 (ja) | 制振ダンパー装置 | |
JP6324233B2 (ja) | 回転体の防振構造 | |
JP2011069104A (ja) | 制震装置及び制震構造物 | |
KR102339773B1 (ko) | 와전류식 댐퍼 | |
JP5079661B2 (ja) | 制振装置およびその組み込み構造 | |
JP5516978B2 (ja) | 制振ダンパー装置 | |
JP5861883B2 (ja) | 回転慣性質量ダンパー及びブレースダンパー並びにブレース架構 | |
JP2014098439A (ja) | 振動抑制装置 | |
JP2012122228A (ja) | 慣性質量ダンパーを用いた制振装置 | |
JP5915995B2 (ja) | 回転慣性質量ダンパー | |
JP2007247278A (ja) | 制震ダンパー | |
JP2012007635A (ja) | 回転慣性質量ダンパー | |
JP5839282B2 (ja) | 回転慣性質量ダンパー | |
WO2016035275A1 (ja) | 送りねじ装置 | |
JP5318483B2 (ja) | 制震装置 | |
JP6811138B2 (ja) | 制振装置および制振システム | |
JP4423051B2 (ja) | ハーフテンショントグル機構並びに建築構造物 | |
JP5530335B2 (ja) | アクティブ免震装置、及びアクティブ免震構造 | |
JP5062752B2 (ja) | 摩擦ダンパー | |
JP5423198B2 (ja) | 制振装置 | |
JP2006342853A (ja) | 振動エネルギー吸収装置 | |
JP2012072785A (ja) | 摩擦ダンパー | |
JP6067459B2 (ja) | 回転型減衰装置 | |
JP2008038374A (ja) | 住宅用耐力壁およびそれを備えた耐震住宅 | |
JP5991591B2 (ja) | 振動低減装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130131 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131031 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140225 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140319 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5516978 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |