JP2012037794A - 定着ベルトヒーター - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリイミド樹脂を主成分とする抵抗発熱体層に柔軟性と機械的強度を持たせ、耐久性の高い定着ベルトヒーターを提供すること。
【解決手段】絶縁性基材層の上に少なくとも抵抗発熱体層を積層して成る定着ベルトヒーターにおいて、該抵抗発熱体層が少なくともポリイミド樹脂と導電性材料と可塑剤とを含有することを特徴とする定着ベルトヒーター。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真方式の熱定着に用いられる定着ベルトヒーターに関し、更に詳しくは電子写真方式で形成されたトナー画像の熱定着に使用される面状の定着ベルトヒーターに関する。
複写機、プリンターあるいはこれらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置では、感光体上に形成されたトナー画像を記録紙等に転写し、このトナー画像を定着装置によって、加熱処理し記録紙上にトナー画像として定着される。
この様な画像形成装置に用いられる定着装置は、内部ヒーターが配置された円筒状の芯金に耐熱性弾性体層と離型層とが積層されて形成された加熱手段としての定着ローラと、この定着ローラに対して平行に圧接配置された加圧ローラとから構成されており、この加圧ローラーは芯金上に耐熱性弾性体層と離型層とが積層されて形成されているものが一般的である。そして、定着ローラと加圧ローラの間に未定着トナー像が転写された記録紙を通過させ、未定着トナー画像に熱と圧力を加えることによって記録紙上にトナー画像として定着させる。
この方式では定着されたトナー画像の画像品質が良好なものが得られる反面、加熱手段を有する定着ローラの表面温度が定着に適した温度に到達するまでの立ち上がり時間が長いという問題点があり、また、その構造上熱容量が大きくなるため消費電力が大きいという問題があった。一方、電子写真方式の画像形成装置の小型化、高速化、省エネルギー化の要求が高まっており、定着ローラを使用しない熱定着方式に注目が集まり、ベルト方式の定着ヒーターが提案されている(例えば特許文献1参照)。
このベルト方式の定着ヒーターではポリイミド樹脂等の耐熱性樹脂フィルムの外面にフッ素樹脂等の離型性層が積層されたシームレスの定着ベルトが用いられている。このような従来の定着ベルト方式の画像形成装置では、セラミックヒーターなどの発熱体を介して定着フィルムが加熱され、その表面でトナー像が定着されるため、定着フィルムの熱伝導率が重要なポイントとなる。しかし、定着フィルムを薄膜化して熱伝導率を改善しようとすると機械的特性が劣化し高速化が難しいという問題とセラミックヒーターを発熱体として用いた場合はセラミックヒーターが破損しやすいという問題があった(例えば特許文献2参照)。
この様な問題を解決するために近年定着ベルトそのものに面状の発熱体を設け、この発熱体に給電することにより定着ベルトを直接発熱し、トナー像を定着させる方式が提案されている。この方式の画像形成装置は電源の投入から定着可能温度に達するまでの待ち時間が更に短く消費電力も更に小さく、熱定着の高速化などの面からも優れている(例えば特許文献3参照)。
特開2000−66539号公報 特開2004−281123号公報 特開2007−272223号公報
この面状の定着ベルトヒーターに用いられるポリイミド樹脂は、耐折り曲げ特性、引張り強度、耐熱性、電気絶縁性、耐久性等の特性において優れた性質を有し、ベルト方式の発熱体のマトリックス樹脂として極めて優れた性質を有するものであるが、一方で、その硬くて脆いという欠点を有している。そのため、定着ベルトヒーターに用いた場合には、室温と200℃以上の高温を繰り返す熱ストレスを受けること、また回転して使用する環状構造の定着ベルトに用いた場合には、折り曲げを繰り返すことで機械的ストレスを受けるため、長く使用するうちに、ひび割れや断裂を起こしてしまう。ひび割れや断裂を起こすと部分的に定着不良を起こし、あるいはそのひび割れを起こした部分の定着画像が汚れ、著しい画像品質の低下を来してしまう。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、ポリイミド樹脂を主成分とする抵抗発熱体層中に本発明の可塑剤を含有させることによって、ポリイミド樹脂に柔軟性と機械的強度持たせ、耐久性の高い定着ベルトヒーターを提供することを目的としている。
本発明の上記課題は以下の構成によって解決される。
1.
絶縁性基材層の上に少なくとも抵抗発熱体層を積層して成る定着ベルトヒーターにおいて、該抵抗発熱体層が少なくともポリイミド樹脂と導電性材料と可塑剤とを含有することを特徴とする定着ベルトヒーター。
2.
前記可塑剤が下記一般式(1)で表されるものであることを特徴とする前記1に記載の定着ベルトヒーター。
Figure 2012037794
(式中、R、R、Rは、同じでも異なっていてもよく、エチレングリコール鎖、又はプロピレングリコール鎖を含む有機基を表す。)
3.
前記可塑剤が、下記一般式(2)、又は下記一般式(3)で表されるものであることを特徴とする前記1または前記2に記載の定着ベルトヒーター。
Figure 2012037794
(式中nは1から10の整数を表し、mは1から10の整数を表す。)
4.
前記可塑剤が、下記一般式(4)、又は下記一般式(5)で表されるものであることを特徴とする前記1から前記3の何れかに記載の定着ベルトヒーター。
Figure 2012037794
(式中、nは1から10の整数を表す。)
5.
前記導電性材料が黒鉛であることを特徴とする前記1から前記4の何れかに記載の定着ベルトヒーター。
6.
前記定着ベルトヒーターが、前記絶縁性基材層の上の前記抵抗発熱体層上に、弾性体層、離型層を順次積層して成ることを特徴とする前記1から前記5のいずれかに記載の定着ベルトヒーター。
本発明は、上記の構成とすることによって、所望の温度に短時間で到達できるため立ち上がり時間が短く、定着特性に優れ、機械的強度、耐熱性及び柔軟性に優れ、繰り返し使用してもひび割れや断裂の発生のない高耐久の定着ベルトヒーターを得ることが出来る。また、その結果として高画質のトナー画像を長期に亘って安定して得ることが出来る定着ベルトヒーターを得ることが出来る。
第1の実施の形態の定着ベルトヒーターの層構成を説明する断面図である。 定着ベルトヒーターを展開して絶縁基材層側からみた正面図である。 第2の実施の形態の定着ベルトヒーターの層構成を説明する断面図である。 第3の実施の形態の定着ベルトヒーターの層構成を説明する断面図である。 第4の実施の形態の定着ベルトヒーターの層構成を説明する断面図である。 定着装置の第1の構成を説明する断面図である。 定着装置の第2の構成を説明する断面図である。 定着装置の第3の構成を説明する断面図である。
次に本発明を実施するための形態について具体的に説明する。
本発明は、絶縁性基材層の上に少なくとも抵抗発熱体層を積層して構成される定着ベルトヒーターにおいて、前記抵抗発熱体層が少なくともポリイミド樹脂と導電性材料と可塑剤とを含有することを特徴としている。この抵抗発熱体層に可塑剤を含有させることによってポリイミド樹脂を含有するベルト状の抵抗発熱体に柔軟性を付与するものである。
本発明の定着ベルトヒーターを構成する抵抗発熱体層は、機械的強度及び耐熱性の優れたポリイミド樹脂を主成分として、黒鉛等の導電性材料を含有させることによって、所望の体積抵抗値を得るもので、定着ベルトヒーターは、この抵抗発熱体層に電力を供給することによって発熱する。しかし、黒鉛等の導電性材料を添加することによって、ポリイミド樹脂が脆くなり、繰り返し折り曲げ使用される定着ベルトヒーターに使用された時にひび割れや断裂を起こしやすくなってしまう。特に環状のベルトヒーターとした時にひび割れや断裂を起こしやすい。そのため可塑剤を添加して、柔軟性を付与するが、一般的には可塑剤を添加すると、樹脂が本来持っていた機械的強度が損なわれてしまうため、樹脂が持つ本来の強度を維持しながら柔軟性を付与することは極めて困難であった。
本発明者らは、可塑剤を添加しても、ポリイミド樹脂が本来持っている機械的強度と耐熱性を損なうことなく、新たに柔軟性をも付与出来る可塑剤を見出し本発明を完成するに至った。ここで黒鉛等の導電性材料を添加しても機械的強度が大きく劣化しない理由は以下のように考えられる。
即ち、本発明の定着ベルトヒーターを構成する抵抗発熱体層は、ポリイミド前駆体に導電性材料と可塑剤を添加し、導電性材料を分散しベルト状に成型し、加熱処理によりポリイミド樹脂とすることによって作製されることが好ましい。ここで、本発明の可塑剤は黒鉛等の導電性材料の分散を良好にする分散助剤の効果をも有し、導電性材料がポリイミド前駆体中で一次粒子に近い状態で均一かつ安定に分散されるものと考えられる。従って、少ない添加量でも所望の体積抵抗値が得られるため、導電性材料の添加による脆性の低下を最小限に抑えることができる。その結果、ポリイミド樹脂の強度、耐熱性を損なうことなく、柔軟性をも付与できるものと考えられる。
本発明に用いられる可塑剤としては、公知の可塑剤が挙げられる。具体的には例えば、ポリエーテル系可塑剤、ポリアミド系可塑剤、ポリオール系可塑剤、及びそのコポリマーが挙げられる。その他、ポリエステル系高分子可塑剤、ポリエステルポリエーテル系高分子可塑剤、ポリエステルポリウレタン系高分子可塑剤、ポリアクリル酸エステル系高分子可塑剤、及びポリメタクリル酸エステル系高分子可塑剤が挙げられる。更に低分子量の可塑剤としては、エステル化合物が上げられ、エステル化合物としては、カルボン酸エステル、リン酸エステル、スルホン酸エステルが挙げられる。
カルボン酸エステルとしては、例えば、アジピン酸カプリル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸イソオクチル、アジピン酸イソデシル、アジピン酸n−オクチル−n−デシル、アジピン酸イソオクチルイソデシル、アジピン酸ジオクチル等のアジピン酸誘導体、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル等のアゼライン誘導体、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート等の安息香酸誘導体、エポキシ化油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸デシル、エポキシ脂肪酸モノエステル等のエポキシ誘導体、クエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリブチル等のクエン酸誘導体、メチルフタリルエチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート等のグリコール誘導体、グリセロールトリアセテート、グリセロールトリブチレート等のグリセリン誘導体、ジペンタエリスリトールエステル等のジペンタエリスリトール誘導体、五塩化脂肪酸エステル、塩素化脂肪酸エステル、五塩化ステアリン酸メチル、オレイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、リシノール酸アルキルアシル等の脂肪酸エステル類、p−トルエンスルホンアミド、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホン−N−エチルアミド、p−トルエンスルホン−N−シクロヘキシルアミド等のスルホン酸誘導体、石油誘導体、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル等のセバシン酸誘導体、テトラヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチル、テトラヒドロフタル酸ジイソデシル等のテトラヒドロフタル酸テトラヒドロフタル酸誘導体、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル、トリメリット酸トリイソオクチル、トメリット酸トリ−n−オクチル、トリメリット酸トリイソデシル等のトリメリット酸誘導体、三塩化ジフェニル、四塩化ジフェニル、五塩化ジフェニル、六塩化ジフェニル等のビフェニル誘導体、ピロメリット酸テトラ−2−エチルヘキシル、ピロメリット酸テトラ−n−オクチル等のピロメリット酸誘導体、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジアリル、フタル酸イソブチル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸−2−エチルヘキシル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジメトキシエチル等のフタル酸誘導体、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチル等のフマル酸誘導体、塩素化パラフィン等のパラフィン誘導体、ポリエステル類、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリフェニルリン酸トリクロルエチル、リン酸トリブロムエチル、リン酸トリブトキシエチル、リン酸トリキシレニル、リン酸トリ(2−エチルヘキシル)等のリン酸誘導体等が挙げられる。これらの可塑剤の中でも、本発明の可塑剤としては、下記一般式(1)で表される可塑剤を用いることが好ましい。
Figure 2012037794
(式中、R、R、Rは、同じでも異なっていてもよく、エチレングリコール鎖、及び/又はプロピレングリコール鎖を含む有機基を表す。)
また、更に好ましくは、前記可塑剤が、下記一般式(2)、または下記一般式(3)で表されるものである。
Figure 2012037794
(式中nは1から10の整数を表し、mは1から10の整数を表す。)
また本発明においては、下記一般式(4)、または下記一般式(5)で表される可塑剤が最も好ましい。
Figure 2012037794
(式中、nは1から8の整数を表す。)
一般式(1)で表される本発明の可塑剤の具体例としては、例えば以下の例示化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(例示化合物)
Figure 2012037794
Figure 2012037794
また、前記一般式(1)で表される本発明の可塑剤は、公知の合成方法により容易に合成することが出来る。
(例示化合物(1)の合成法)
例示化合物(1)は以下のように合成した。
A.モノメチル−ジエチレングリコールの合成
(1)モノアセチル化(保護基の導入)
冷却管、撹拌機および窒素導入管の付いた反応容器中に、トルエン2000質量部、蒸留水2000質量部、ジエチレングリコール106質量部、アセチルクロライド159質量部、ピぺリジン3質量部を入れ、70℃で24時間激しく撹拌した。
トルエン層を分割し、分液ロートを使用して水でよく洗浄する。トルエン層を芒硝で乾燥し、溶媒留去して、アセトンで再結晶して、モノアセチル−ジエチレングリコール122質量部を得た。
(2)メチル化
冷却管、撹拌機および塩カル管の付いた反応容器中に、モノアセチル−ジエチレングリコール120質量部、硫酸ジメチル353質量部を添加し、100℃で2時間撹拌する。次いで、蒸留水500質量部を加え良く冷却する。内温を10℃以下に保つように注意しながら、撹拌下、フェリシアン化カリウムの水溶液1500質量部と、水酸化ナトリウムの水溶液500部を別々のロートより徐々に加える。
5時間反応後、室温に戻し、炭酸ナトリウム無水塩500部を加える。
油層を分離し、エーテルに溶解し水で分液ロート洗浄後、ゼーベル蒸留にして、メチルアセチルエチレングリコール99部を得た。
(3)脱アセチル化(モノメチルジエチレングリコールの合成)
冷却管、撹拌機の付いた反応容器中に、メタノール4000質量部を入れ、メチルアセチルエチレングリコール150質量部を入れて炭酸カリウム水溶液1000質量部を滴下した。
24時間60℃で撹拌し、溶媒留去後、酢酸エチルに溶解し分液ロートに入れて水洗浄し、モノメチルジエチレングリコール102質量部を得た。
B.中心部の環化体の合成
(1)モノカルボベンジルオキシ化(保護基の導入)
冷却管、撹拌機および水素導入管の付いた反応容器中に、ジオキサン1000質量部、蒸留水1000質量部、ヘキサメチレンジアミン116質量部、クロロぎ酸ベンジル187質量部、炭酸水素ナトリウム25質量部を入れ、24時間激しく撹拌還流した。
析出物をろ過後、水でよく洗浄し、カラム精製によりモノカルボベンゾオキシヘキサメチレンジアミン201部を得た。
(2)環化反応
冷却管、撹拌機およびガス導入管の付いた反応容器中に、モノカルボベンゾオキシヘキサメチレンジアミン160質量部、THF3000質量部、ピリジン50質量部を入れて、室温で24時間ホスゲンガスを吹き込みながら撹拌した。
良く冷却してから、析出物をろ過洗浄し、乾燥後カラム精製して、トルエンで再結晶し、環化体410質量部を得た。
C.例示化合物(1)の合成
(1)脱モノカルボベンジルオキシ化(保護基の脱離)
冷却管、撹拌機および水素導入管の付いた反応容器中に、氷酢酸2500質量部に前記環化体125質量部を入れ、Pd/C触媒35質量部を加えて、室温下72時間激しく撹拌した。
反応液を純水4000質量部にあけ、析出物をろ過し良く水で洗う。乾燥後、カラム精製し酢酸エチルにて再結晶し、トリアミノ−環化体112質量部を得た。
(2)イソシアネート化
冷却管、撹拌機およびガス導入管の付いた反応容器中に、前記トリアミノ−環化体170質量部をTHF3000質量部に入れ、24時間撹拌下、ホスゲンガスをバブリングした。
反応液を濃縮し、析出物をろ過し、乾燥後、カラム精製しアセトニトリルにて再結晶し、トリイソシアネート−環化体123質量部を得た。
(3)ウレタン化(最終物である例示化合物(1)の合成)
冷却管、撹拌機および塩化カルシウム管の付いた反応容器中に、前記で得たトリイソシアネート−環化体100質量部、THF3300質量部を入れ、A.で合成したモノメチルジエチレングリコール80質量部を加え、24時間撹拌した。
反応液を濃縮し、析出物をろ過し、乾燥後、カラム精製しヘキサンにて再結晶し、例示化合物(1)135質量部を得た。
本発明における可塑剤の使用量は、ポリイミド樹脂100質量部に対して、0.1〜50質量部使用することが好ましく、1〜20質量部使用することがより好ましい。0.1質量部未満であると望ましい可塑化効果が得られず、50質量部を越えるとフィルムの機械的特性が劣ってしまう。
本発明の可塑剤は単独で用いても良いし、あるいは2種以上の混合で用いても良い。2種以上混合で用いられる場合の好ましい添加量は合計で上記範囲内であることが好ましい。
本発明は抵抗発熱体層が少なくともポリイミド樹脂と導電性材料を含有し上記可塑剤を添加することで、ポリイミド樹脂単体並みの機械的強度を確保することが出来、またその抵抗値は面状の定着ベルトヒーターとして好ましい体積固有抵抗率を満たすことが出来る。
(定着ベルトヒーターの層構成)
本発明の定着ベルトヒーター(以下発熱ベルトともいう)は、絶縁性基材層の上に抵抗発熱体層を設けたもので、更に必要に応じてその上に弾性体層、離型層を設けることが出来る。
図1は本発明の第1の実施形態の発熱ベルト10の層構成を説明する断面図である。発熱ベルト10は、絶縁性基材層11、抵抗発熱体層13、弾性体層15、及び離型層16から成る多層の積層構造を備え、無端状のベルト、即ち環状に形成された発熱ベルトである。
図2は発熱ベルト10を展開して絶縁基材層11側から見た正面図である。抵抗発熱体層13が露出する端部を給電端子13a、13bとし、これに電力供給側の電極21a、21bを接触させて給電すると、抵抗発熱体層13の通電部分を中心にして楕円状の領域13cが発熱する。
給電端子13a、13bに電力供給側の電極21a、21bとしては、給電端子に動的に接触するロール状電極や板状、あるいはバー状電極を使用することが出来る。ロール状電極は耐久性に優れた構成であり、バー状電極は簡単な構成で製造コストを低減することが出来る。
(絶縁性基材層)
本発明の絶縁性基材層11は、定着ベルトヒーターの補強材(支持体)となる層である。絶縁性基材層は、環状に形成された発熱ベルトの内面に配置されたパッドやローラに対して電気的及び熱的絶縁性を有し、電流の漏洩や熱の流出を防止する機能の他、パッドやローラとの摩擦による摩耗を防止する機能を担っている。
絶縁性基材層の材料は、抵抗発熱体層を絶縁する必要からポリイミド樹脂及びその変性化合物、ポリアラミド樹脂及びその変性化合物、若しくはシリコーン樹脂及びその変性化合物などのポリマーあるいはこれらのものを主成分とする材料を主体とすることが好ましい。また、ポリイミド樹脂を用いる場合は、その前駆体を用いて層を形成した後、硬化させてポリイミド樹脂とすることも出来る。
絶縁性基材層の厚さは、必要とする熱伝導性や機械的強度などの条件を満たすために30μm〜100μmの範囲にあることが好ましい。更に内面への断熱性を向上させるために絶縁性基材層の熱伝導率は2.0W/(m・K)以下、好ましくは1.0W/(m・K)以下、更に好ましくは0.5W/(m・K)以下である。また、絶縁性基材層の体積抵抗値は、1×10Ω・cm以上、好ましくは1×10Ω・cm以上、更に好ましくは、1×1015Ω.cm以上である。
(抵抗発熱体層)
本発明の抵抗発熱体層13は、電力の供給によりジュール熱を発生する層で、耐熱性が200℃以上、好ましくは300℃以上であり、100V電源使用時においては、体積固有抵抗率が、1.0×10−6〜1.0×10−2Ω・mの範囲、好ましくは、1.0×10−5〜1.0×10−3Ω・mの範囲であり、0.5×10−4〜5×10−4Ω・mの範囲であることが更に好ましい。
体積固有抵抗率ρ(Ω・m)とは、下記式(1)で表される。
式(1)
ρ=RA/L
R:電気抵抗(Ω)
L:導体の長さ(m)
A:導体の断面積(m
本発明においては、抵抗発熱体層の膜厚は、定着発熱ベルトの設計仕様によって自由に変更出来るが、例えば、100V電源で、1200Wの定着発熱ベルトを考えた時に、抵抗発熱体層の体積固有抵抗率が上記範囲にあれば、膜厚は、30μmから60μmの範囲とすることが好ましく、この範囲であれば、所望の温度特性を有する抵抗発熱体を得ることが出来る。
膜厚が60μmを越えると入力電力に対する発熱効率が低下してエネルギー消費量が増大するという不都合が生じる。
(導電性材料)
本発明の抵抗発熱体層に使用出来る導電性材料としては、導電性カーボン、金属粉体、導電性セラミック等が挙げられ、具体的には、C、Ni、Au、Ag、Fe、Al、Ti、Pd、Ta、Cu、Co、Pt、Mo、Ru、W、In等のカーボンや金属材料の他、VO、RuO、TaN、SiC、ZrO、In、Ta、N、ZrN、NbN、VN、TiB、ZrB、HfB、TaB、MoB、CrB、BC、MoB、ZrC、VC、TiC等の化合物が挙げられる。これら中でも黒鉛が最も好ましい。
導電性材料の体積固有抵抗率は、1×10−6Ω・cm〜1×10−2Ω・cmが好ましい。導電性材料の体積固有抵抗率が上記範囲にある時に、好ましい体積固有抵抗率を有する抵抗発熱体層を得ることが出来る。
導電性材料の体積平均粒径は5.0〜50μmの範囲であるのが特に好ましく、粒径分布が揃っているものがよい。粉砕しながら時々その状況をみて粒径を測定しながら粉砕すれば、この範囲のものは比較的容易に得ることができる。
体積平均粒径が50μmを超えるものは、発熱ベルト内の発熱状態が不均一になりやすく、定着オフセットが発生することがある。
体積平均粒径5.0μm未満であると導通路が形成されにくく、体積固有抵抗率が下りにくいことがあり、それを回避するためには添加量を増やすなどの手段が必要になることがある。
体積平均粒径(D50)の測定方法は、「マルチサイザー3(ベックマン・コールター社製)」にデータ処理用ソフト「Software V3.51」を搭載したコンピューターシステム(ベックマン・コールター製)を接続した装置を用いて測定、算出する。
導電性材料の添加量は、その種類や粒径にも依存するが、一般には耐熱性樹脂100質量部に対して50質量部から200質量部が好ましく、70質量部から150質量部が更に好ましい。少ないと抵抗発熱体の体積固有抵抗率が高くなり、所定の温度まで到達しない可能性がある。また、多いと体積固有抵抗率が低くなり、発熱量が大きくなり温度制御が難しくなる。
(耐熱性樹脂)
また、本発明の抵抗発熱体層には耐熱性樹脂としてポリイミド樹脂が用いられるが、その他にポリアラミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ポリエステル−イミド樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリ−p−キシリレン樹脂、ポリベンズイミダゾール樹脂、あるいはこれらの誘導体より成る樹脂や種々の変性樹脂を混合して用いることが出来る。
また本発明では導電性材料を分散して抵抗発熱体層を作製するため、導電性材料を分散したポリイミド前駆体を用いて抵抗発熱体層を形成した後、加熱処理することでポリイミド樹脂とすることが好ましい。ポリイミド前駆体は、特に限定されるものではなく、溶媒への溶解性、加熱後の反りや変形などの観点からポリアミド酸が好ましい。ポリイミド前駆体のモノマーとしてはテトラカルボン酸二無水物、ジアミンが用いられ、テトラカルボン酸二無水物としては、以下のものを例示することが出来る。
(テトラカルボン酸二無水物)
芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、具体的には、ピロメリット酸二無水物、3,3’、4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、びす(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス83,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、3,3’−オキシジフタル酸二無水物、4,4’−オキシジフタル酸二無水物、2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)プロパン、1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−5−イソベンゾフランカルボン酸−1,4−フェニレンエステル、4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−ジカルボン亜酸無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5,6−ピリジンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2−ビス(4−(3,4−ジカルボキシベンゾイルオキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ビフェニル二無水物などが挙げられる。
脂肪族テトラカルボン酸二無水物としては、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5,6−シクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロ−3−フェニル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸二無水物、エチレングリコール−ビス−無水トリメリット酸エステル、ブタンジオール−ビス−無水トリメリット酸エステル、ペンタンジオール−ビス−無水トリメリット酸エステル、ビシクロ[2,2,2]オクト−7−エン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸二無水物などを挙げることが出来る。これらは単独で用いても2種以上混合で用いても良い。
ポリイミド前駆体のモノマーとして用いられるジアミンとしては、以下のものを例示することが出来る。
(ジアミン)
ジアミンとしては具体的には、1,4−ジアミノベンゼン、1,3−ジアミノベンゼン、2,4−ジアミノトルエン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニル、3,7−ジアミノ−ジメチルベンゾチオフェン−5,5−ジオキシド、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ビス(4−アミノフェニル)スルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルするフォン、4,4’−ジアミノ「ベンズアニリド、1,n−ビス(4−アミノフェノキシ)アルカン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン、1,2−ビス[2−(4−アミノフェノキシ)エトキシ]エタン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、5(6)−アミノ−1−(4−アミノメチル)−1,3,3−トリメチルインダン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,2−ビス(4−アミノフェノキシフェニル)プロパン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ−9−フェニル)ヘキサフルオロプロパン、3,3’−ジカルボキシ4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,6−ジヒドロキシ−1,3−フェニレンジアミン、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ペン端、1,5−ビス(4’−アミノフェノキシ)ペンタン、ビス(γ−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、1,4−ビス(γ−アミノプロピルジメチルシリル)ベンゼン、ビス(4−アミノブチル)テトラメチルジシロキサン、ビス(γ−アミノプロピル)テトラフェニルジシロキサン、ジアミノシロキサン化合物などが挙げられる。これらは単独で用いても2種以上の混合で用いても良い。
更に抵抗値制御や結着のために使用される絶縁性材料としては、AlN、SiN、Al、MgO、VO、SiO、ZrO、Bi、TiO、MoO、WO、NbO、ReO等のセラミック材料や上記耐熱性樹脂を使用してもよい。
(弾性体層)
図1において弾性体層15は、定着ベルトと記録紙上のトナーとの密着性を高め、トナー画像に効率よく熱を供給するために設けられたもので、従って、弾性体層15はゴム硬度の低い柔らかいものが好ましく、例えば、JIS−A硬度1〜70度、好ましくは、5〜40度のシリコーンゴムなどが好適である。弾性体層の厚さは好ましくは50〜500μm、更に好ましくは、100〜300μmの範囲内である。弾性体層の厚さが50μmより薄い場合は、定着ベルトに十分な弾性が付与されずトナーを包み込むように定着させることが出来ず、従ってトナーを均一に溶融させることが出来ない。そのため、定着むらや光沢むらの原因になり、高い画像品質を得ることが出来ない。また熱容量が不足する場合があるので、トナー付着量の多いカラー画像の定着処理では十分にトナーを溶融することができず、定着不良の原因となる場合がある。弾性体層の厚さが500μmより厚い場合は、定着ベルトの熱応答性が損なわれるので好ましくない。
弾性体層の体積固有抵抗率は1×10Ω・cm以上、好ましくは1×10Ω・cm以上、更には1×1012Ω・cm以上であるものが好ましい。弾性体層の熱伝導率は、表面への熱伝達を良好にするために、0.1W/(m・K)以上、好ましくは、0.2W/(m・K)以上、更に好ましくは、0.3W/(m・K)以上であるものがよい。
(離型層)
離型層16は、溶融したトナーが定着ベルト上に残らず記録紙上に転写定着されるために設けられた層で離型層16は、例えばPTFE、PFA、あるいはFEPなどのフッ素樹脂が好適であり、あるいはこれらの樹脂を2種以上混合したものも同様に使用することが出来る。離型層の厚さは、好ましくは、5〜50μm、更に好ましくは、10〜30μmの範囲内である。離型層の厚さが5μmより薄い場合は、耐久性が低下し、50μmより厚い場合は弾性体層を設けた効果が無くなり、共に好ましくない。
本発明の定着ベルトヒーターには面状の抵抗発熱体を使用し、定着ベルトの端部に露出する抵抗発熱体の露出部分を給電端子とすることで、定着ベルトの発熱領域を選択的に発熱させることが出来、定着ニップ部の前方に発熱領域を集中して発熱効率を高めることも可能となる。また、発熱領域を選択可能にするために、抵抗発熱体をパターン化したり、抵抗発熱体を分割してそれぞれの分割領域を独立に給電するなどの繁雑な構成を必要とせず、製造コストを低減することが出来る。
更に、定着ベルトの発熱領域は、中央部に集中しないので、定着ニップ部を拡げるために必要なパッド構成に対しても、パッドに摺接する部分をポリイミド樹脂などの摩擦に強い絶縁性樹脂を使用することで対応することが出来る。
また、定着ベルトヒーターをフリーベルト構成とした場合には、給電端子に接触する電極構成に工夫が必要となるが、この実施の形態に依れば、給電端子に接触する電極構成を簡単に纏めることが出来る。
前記したとおり、定着ベルトヒーターの発熱領域は、抵抗発熱体層の通電部分を中心とした楕円状の領域であり、定着ベルトの中央部と周辺部とでは表面温度が均一にならないが、抵抗発熱体層の上に弾性体層を設けることで、熱を拡散させ、温度分布を均一にすると共に、定着処理に必要な熱量の移動を可能にしている。このためには、弾性体層は、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどを使用し、その厚みは、前述したように、少なくとも50μm以上、好ましくは、100μm以上であるが、厚くなると熱伝達効率が低下するので、500μm以下、好ましくは300μm以下とするのがよい。
図3は第2の実施形態の発熱ベルト20の層構成を説明する断面図である。第1の実施の形態の定着ベルトとの相違点は、抵抗発熱体層13と弾性体層15との間に絶縁樹脂層14を設けた点にあり、その他の構成は第1の実施の形態のものと同じであるから、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
絶縁樹脂層14を設けることにより、弾性体層15の抵抗値が低くても絶縁性を確保することが出来、弾性体層15の材料の選択の自由度が高まる。即ち、例えば、弾性体層15の材料の導電性フィラーとしてカーボンブラックを配合する時は、弾性体層15の熱伝導性を高めることができるので、定着ベルトの表面の熱拡散効率が向上し、この結果、発熱ベルトの表面の温度むらを低減することが出来る。
また、絶縁体層14を設けることにより、抵抗発熱体層13の保護が改善されるので、抵抗発熱体層13へ印加される電圧に対する耐久性が高くなり、より高い電圧を印加することが可能となる。
絶縁樹脂層14の厚みは抵抗発熱体層13の厚みより、薄く設定するのが好ましく、50μm以下とするのがよい。
(バリア層)
図4は、第3の実施形態の発熱ベルト30の層構成を説明する断面図である。第2の実施形態の発熱ベルトとの相違点は、絶縁基材層11と抵抗発熱体層13との間にバリア層12を設けた点に有り、その他の構成は第2の実施の形態のものと同じであるから同一部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図5は、第4の実施の形態の発熱ベルト40の層構成を説明する断面図で、第1の実施の形態の発熱ベルトとの相違点は、絶縁基材層11の上にバリア層12を設け、その上に絶縁樹脂層14を介して抵抗発熱体層13を設けた点にあり、その他の構成は第1の実施形態と同じであるから、同一部材には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4及び図5に示す実施の形態において設けたバリア層12は、定着ベルトの表面から水分が侵入することを防ぐためのものである。バリア層12の材料は金属薄膜など水分(湿気)を透過しにくい材料を選択する。バリア層を設けることにより、ポリイミド樹脂などの吸湿性の高い樹脂を使用した時、膨潤して接着剥がれが発生することを防止することが出来る。
更に、バリア層を金属薄膜とすると熱伝導性が高くなるので、発熱ベルトの表面の熱拡散効率が向上し、この結果、発熱ベルトの表面の温度むらを防止することが出来る。
バリア層12は、ポリイミド樹脂などのフィルム表面に、Fe(鉄)、Cu(銅)、Zn(亜鉛)、Au(金)、Ag(銀)、Ni(ニッケル)、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、Co(コバルト)、W(タングステン)、Mo(モリブデン)、ステンレス等の一種又はそれらの材料を適宜組み合わせた合金等をスパッタリング法や真空蒸着法により、金属薄膜として形成したり、それらの材料で、形成した導電性ペーストをスクリーン印刷して形成する。バリア層の厚さは、200μm以下とする。この他、バリア層としては、フッ素樹脂など水分を透過しにくい樹脂材料で構成することも可能である。
図6は上記した実施の形態の発熱ベルトを使用した定着装置の第1の構成を説明する断面図である。図6に示す定着装置50は定着ベルト10をテンションフリーの状態、即ち、ローラ等に巻き付けることなく、張力を加えない状態で使用するフリーテンションベルトとして使用するものである。
発熱ベルト10は、絶縁性基材層11が内側に位置する継ぎ目無しの環状のベルトに形成されており、内側の絶縁性基材層11が環状の発熱ベルト10の内部に配置された押圧部材であるパッド35に摺接し、発熱ベルト10の外側の離型層16が、環状の発熱ベルト10の外部に配置された加圧ローラ31に接触するように配置され、パッド35により加圧ローラ31に押圧されている。なお、発熱ベルト10はパッドに接近して配置されている案内部材32によりガイドされて移動可能に保持されている。
パッド35は、発熱ベルト10からの熱の伝達を少なくするため、熱絶縁性の耐熱材料、例えばシリコーンゴムなどを使用し、発熱ベルト10と摺接する面はフッ素樹脂などの低摩擦材料で構成すると良い。また、加圧ローラ31は、シリコーンゴムスポンジなどの断熱性の高いローラとする。
発熱ベルト10及び加圧ローラ31の表面温度はサーミスタなどの温度センサで検出され、定着ベルト10の抵抗発熱体層13に供給する電力が制御され、発熱ベルト10の表面温度が所定の定着可能温度に維持されるように構成されている。また、図示されていないが、駆動装置により加圧ローラ31を回転駆動することで加圧ローラ31に圧接されて摩擦接触している発熱ベルト10も従動して移動するように構成されている。
発熱ベルト10と加圧ローラ31との接触面に定着ニップNが形成されるが、発熱ベルト10の内部にパッド35を配置しているので、定着ニップNの幅を広くすることが出来、高速の定着処理に対応することができる。また、発熱ベルト10の昇温速度が優れているから、加圧ローラ31を断熱性の高い材料で構成する時は極めて熱効率が高く、電源投入後すぐに定着処理可能なクイックスタートの定着装置を提供することができる。
図7は上記した実施の形態の定着ベルトを使用した定着装置の第2の構成を説明する断面図である。図7に示す定着装置60も発熱ベルト10をテンションフリーの状態、即ち張力を加えない状態で使用するフリーテンションベルトとして使用するものである。図6を参照して説明した定着装置の第2の構成との相違点は、押圧部材であるパッド35を押圧ローラ37に置き換えた点で、その他の構成は同じであるから同一部材には同一の符号を付けて詳細な説明は省略する。
押圧部材である押圧ローラ37は、発熱ベルト10からの熱の伝達を少なくするため、熱絶縁性の耐熱材料、例えば、シリコーンゴムなどを使用し、発熱ベルト10と接触する面はフッ素樹脂などの低摩擦材料で構成するとよい。
押圧部材をパッド35に換えて押圧ローラ37を使用する時は、パッド35を使用する場合に比較して定着ニップNの幅が狭くなるが、発熱ベルト10の寿命を長くすることができる。
図8は上記した実施の形態の発熱ベルトを使用した定着装置の第3の構成を説明する断面である。図8に示す定着装置70では、発熱ベルト10は、その内側の絶縁基材層11が環状の発熱ベルト10の内側に配置された押圧部材である2個の押圧ローラ39に接触するようにローラ間に巻き掛けられ、外側の離型層16が環状の定着ベルト10の外部に配置された加圧ローラ31に接触するように配置され、加圧ローラ31に向けて押圧されている。
この構成に依れば、発熱ベルト10と加圧ローラ31とが接触する面積が広くなり、定着ニップNの幅を広くすることが出来る。また、発熱ベルト10と押圧ローラ39との接触状態がパッド35にように摺接でなく、転がり接触になるので、発熱ベルト10の寿命を長くすることが出来る。
以下本発明の実施の形態を実施例により具体的に説明するが、本発明の実施の形態はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
(絶縁性基材)
絶縁性基材として、1,4−フェニレンジアミン(東京化成社製)と3,4;3,4−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(和光純薬社製)を用いて、N−メチルピロリドン(NMP)中で加熱重合することでポリアミック酸を合成した。このポリアミック酸を円筒金型にディスペンス塗布、乾燥、焼成することで成形して、φ30mm×345mm、厚さ70μmのポリイミド樹脂から成る絶縁性基材を作製した。
(抵抗発熱体層)
東レ社製黒鉛板(体積固有抵抗率2〜4×10−4Ω・cm)15kgを金槌で10mm程度に粉砕した後、ジルコニア製ボールミルで30分粉砕し平均粒径50μmとし、次にセイシン企業社製ジェットミルで粉砕し厚さ0.8μm、体積平均粒径20μm(D10/D90=0.2)の粉砕黒鉛10kgを得た。なお、ここで、D10/D90=0.2とは、粒度分布の10%粒径と90%粒径との比率が0.2であることを表す。
本発明の可塑剤(例示化合物(2))3.6gと上記のようにして作成した黒鉛18gをポリイミド前駆体であるポリイミドワニス(U−ワニスS:宇部興産社製)100g(固形分濃度18質量%)を遊星方式の混合機(タクミ技研社製)で混合した。この混合物をガラス板状で厚さ80μmに塗布し、150℃で0.5時間焼成し、膜厚50μmの抵抗発熱体層を得た。
この様にして得られた抵抗発熱体層を400℃で1時間焼成することでイミド化し、前記ポリイミド基材上に貼り付け、更にこの抵抗発熱体層の上にモメンティブ社製のシリコーンゴム(XE15−B7354S)から成る弾性体層を200μmの厚さに設け、本発明の定着ベルトヒーターを作製した。こうして得られた抵抗発熱体層の体積固有抵抗率は3×10−4Ω・cmであった。
(実施例2〜20)
実施例1において、ポリイミドワニス、導電性材料、可塑剤を表1のように変更した他は、実施例1と同様にして本発明の定着ベルトヒーター2〜20を作成した。
実施例19においては実施例1で用いた黒鉛を酸化インジウム粉末(アジア物性製:平均粒度1〜3μm)に変更し、実施例20については、黒鉛をニッケル粉末Ni123(ニッコーシ社製:平均粒度3〜7μm)に変更した。
(比較例1)
実施例1において、可塑剤を使用しない他は、実施例1と同様にして、比較用定着ベルトヒーター1を作成した。
(比較例2)
比較例1において、ポリイミドワニス、導電性材料を表1のように変更した他は、比較例1と同用にして比較用定着ベルトヒーター2を作製した。
Figure 2012037794
(評価方法)
上記のようにして作成した本発明の定着ベルトヒーター1〜20と比較用定着ベルトヒーター1および2を以下の測定により評価判定した。
(体積固有抵抗率測定)
JIS K7194に従って、接触式四端子法で、80mm×50mmの試験片の中の9点を測定し平均値を測定値とした。
(判定基準)
◎:0.5×10−4Ω・m以上5.0×10−4Ω・m未満
○:1.0×10−5Ω・m以上0.5×10−4Ω・m未満
5.0×10−4Ω・m以上1.0×10−3Ω・m未満
△:1.0×10−6Ω・m以上1.0×10−5Ω・m未満
1.0×10−3Ω・m以上1.0×10−2Ω・m未満
×:1.0×10−2Ω・m以上
1.0×10−6Ω・m未満
(引張り強度測定)
JIS K7133に従って、インストロン万能材料試験機(5582型:インストロン社)を用いて、ダンベル型の試験片で引張り強度を測定した。
(判定基準)
◎:200MPa以上
○:150MPa以上200MPa未満
△:100MPa以上150MPa未満
×:100MPa未満
(曲げ強度測定)
JIS K7171に従って、3点曲げ試験を行い曲げ強度を測定した。
(判定基準)
◎:200g以上
○:150g以上200g未満
△:100g以上150g未満
×:100g未満
(耐折性試験)
JIS C5016に従って、東洋精機製作所製MIT耐折試験機(301102404)により試験片が破断した際の折回数を測定した。
(判定基準)
◎:4000回以上
○:3000回以上4000回未満
△:2000回以上3000回未満
×:2000回未満
なお、上記いずれの評価においても「△」以上を合格と判定した。
結果を表2に示した。
Figure 2012037794
以上の結果から明らかなように比較例の定着ベルトヒーターは、体積固有抵抗率、引張り強度、曲げ強度、耐折性試験のいずれかの評価項目において、基準以下の結果であったのに対して、本発明の定着ベルトヒーターは、所望の体積固有抵抗率を確保しながら、引張り強度、曲げ強度、耐折性試験の項目において、極めて優れた特性を有していることが分かる。
10、20、30,40 発熱ベルト
11 絶縁基材層
12 バリア層
13 抵抗発熱体層
14 絶縁樹脂層
15 弾性体層
16 離型層
50、60、70 定着装置
31 加圧ローラ
32、33 案内部材
35 パッド
37 押圧ローラ(押圧部材)
39 押圧ローラ(押圧部材)

Claims (6)

  1. 絶縁性基材層の上に少なくとも抵抗発熱体層を積層して成る定着ベルトヒーターにおいて、該抵抗発熱体層が少なくともポリイミド樹脂と導電性材料と可塑剤とを含有することを特徴とする定着ベルトヒーター。
  2. 前記可塑剤が下記一般式(1)で表されるものであることを特徴とする請求項1に記載の定着ベルトヒーター。
    Figure 2012037794
    (式中、R、R、Rは、同じでも異なっていてもよく、エチレングリコール鎖、又はプロピレングリコール鎖を含む有機基を表す。)
  3. 前記可塑剤が、下記一般式(2)、又は下記一般式(3)で表されるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着ベルトヒーター。
    Figure 2012037794
    (式中nは1から10の整数を表し、mは1から10の整数を表す。)
  4. 前記可塑剤が、下記一般式(4)、又は下記一般式(5)で表されるものであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の定着ベルトヒーター。
    Figure 2012037794
    (式中、nは1から10の整数を表す。)
  5. 前記導電性材料が黒鉛であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の定着ベルトヒーター。
  6. 前記定着ベルトヒーターが、前記絶縁性基材層の上の前記抵抗発熱体層上に、弾性体層、離型層を順次積層して成ることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の定着ベルトヒーター。
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