JP2012035922A - ダブルデッキエレベータおよびその災害時の運転方法 - Google Patents

ダブルデッキエレベータおよびその災害時の運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、要救助階の被災者を隣接階へ避難させる経路になるダブルデッキエレベータを提供する。
【解決手段】ダブルデッキエレベータ1は、上籠11および下籠12と、非常階段装置13と、上籠側避難口14と、下籠側避難口15と、上部ハッチ141と、下部ハッチ151と、第1のセンサ142と、第2のセンサ152と、避難スイッチ42と、制御装置41とを備える。避難スイッチ42は、上籠11および下籠12を移動させる入力信号を無効化する。制御装置41は、第1のセンサ142および第2のセンサ152の少なくとも一方が検知した信号に基づいて上籠11および下籠12をそれぞれ着床している階に保持するとともに、上籠11および下籠12のドア装置111,121をどちらも開放した状態に保持する。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、上下に連結された2つの乗籠の間を移動できる非常階段装置を有するダブルデッキエレベータおよびその災害時の運転方法に関する。
災害などが発生し、エレベータが停止した場合、乗籠内に閉じ込められた人を避難させる必要がある。上下に2つの乗籠が連結されたダブルデッキエレベータにおいて、乗籠が停止すると、乗籠の一方は、基準階に停止し、他方は、基準階に隣接する階に停止した状態となる。基準階に停止した乗籠の乗客は、ドア装置が開放されることによって、そのまま建物の外に脱出することができる。基準階に隣接する階に停止した乗籠の乗客は、停止した階でドア装置が開放されると、建物の非常階段を利用して基準階へ移動し、建物の外に脱出することになる。
上下に連結された2つの乗籠の間を移動できるように非常階段装置を備えているダブルデッキエレベータがある。何らかの原因によって上籠または下籠のドア装置が開かなくなり、乗籠内に乗客が閉じ込められた場合、非常階段装置は、インターホンを介して外部から指示を受けた乗客または駆けつけた作業員によって展開される。そして、乗客は、展開された非常階段装置を使ってドア装置を開放できる側の乗籠へ移動し、乗籠の外へ脱出する。
特開2003−341960号公報
ところで、災害の場合、エレベータは機能的に安全が確認されるまで停止している。火災によって炎が上がっていたり、震災によって家具が転倒していたりするなど、災害によって非常階段へ辿り着くための経路が遮断されてしまった場合、そのフロアにいる被災者は、避難できない。災害が火災である場合、火元からエレベータが離れていれば、救助隊がエレベータを利用して被災者の救助に当たることもある。しかし、被災者は、救助隊が到着するまで待たなければならない。また、被災者が多い場合、一度に乗籠に乗れる乗客の数は限られてしまうので、エレベータを利用して全員を避難させるのに時間がかかってしまう。
そこで、本発明は、要救助階の被災者をその下の階へ避難させる経路になるダブルデッキエレベータ、およびそのダブルデッキエレベータの災害時の運転方法を提供する。
一実施形態のダブルデッキエレベータは、上籠および下籠と、非常階段装置と、上籠側避難口と、下籠側避難口と、上部ハッチと、下部ハッチと、第1のセンサと、第2のセンサと、避難スイッチと、制御装置とを備える。上籠および下籠は、上下に連結されてそれぞれドア装置を有し隣接する階に着床する。非常階段装置は、上籠の床と下籠の天井の間に収納される。上籠側避難口は、非常階段装置の上方の上籠の床に設けられる。下籠側避難口は、非常階段装置の下方の下籠の天井に設けられる。上部ハッチは、上籠側避難口を塞ぐ。下部ハッチは、下籠側避難口を塞ぐ。第1のセンサは、上部ハッチが開かれたことを検知する。第2のセンサは、下部ハッチが開かれたことを検知する。避難スイッチは、上籠および下籠を移動させる入力信号を無効化する。制御装置は、第1のセンサおよび第2のセンサの少なくとも一方が検知した信号に基づいて上籠および下籠をそれぞれ着床している階に保持するとともに、上籠および下籠のドア装置をどちらも開放した状態に保持する。
第1の実施形態のダブルデッキエレベータの上籠および下籠の間に非常階段装置が収納された状態を一部切り欠いて示す斜視図。 図1の非常階段装置が展開された状態を上籠および下籠の一部切り欠いて示す斜視図。 図2の上籠側の避難口と下籠側の避難口および非常階段装置の上半分を拡大して示す斜視図。 図1に示したダブルデッキエレベータが設置された建物で火災が発生した場合に避難する状況の概略を示す斜視図。 図1のダブルデッキエレベータを利用して隣接する下階へ避難する状況を示す斜視図。 図1に示したダブルデッキエレベータが設置された建物で災害が発生した場合に運転モードを選択する制御のフローチャート。 図6中の避難経路モードを操作員が随行する条件で遂行する場合のフローチャート。 図6中の避難経路モードを被災者が遂行する場合のフローチャート。
第1の実施形態のダブルデッキエレベータ1は、図1から図8を参照して説明する。ダブルデッキエレベータ1は、乗籠10と、非常階段装置13と、上籠側避難口14と、下籠側避難口15と、上部ハッチ141と、下部ハッチ151と、第1のセンサ142と、第2のセンサ152と、避難スイッチ42と、制御装置41とを備える。
ダブルデッキエレベータ1の乗籠10および関係するシステムを図1に示す。乗籠10は、上下に連結された上籠11および下籠12を有しており、それぞれドア装置111,121を備えている。乗籠10は、上籠11と下籠12の間に階間調整機構を備えている。階間調整機構は、建物の階間の距離が異なっている場合に、上籠11および下籠12をそれぞれの階に着床できるように、一方を基準に他方の着床位置を合わせる。上籠11および下籠12がそれぞれ目的階に着床すると、各ドア装置111,121は、着床した階のホールドアを伴って開放される。図1および図2中に示したドア装置111,121は、2枚戸中央開き式である。ドア装置111,121は、中央開き式に限らず、2枚戸片開き式や4枚戸中央開き式などその他の形式であってもよい。
非常階段装置13は、図1に示すように、上籠11の床11Aと下籠12の天井12Aの間に折り畳んだ格納状態P1で収納されている。非常階段装置13は、図2に示すように展開された伸展状態P2で下面となる側を内側にして、上部階段131と下部階段132が図1に示すように中央に設けられたヒンジ133で2つに折り畳まれている。上部階段131は、上籠11の床下に設けられた支持ブラケット134に連結されている。非常階段装置13は、展開された伸展状態P2で下部階段132の下端が下籠12の床12Bに設置する長さを有している。階間調整機構によって上籠11の床11Aから下籠12の床12Bまでの距離が変化しても追随できるように、非常階段装置13は、延長梯子を備えても良い。
非常階段装置13は、支持ブラケット134と上部階段131との間に第1の減速装置135を有し、上部階段131と下部階段132との間に第2の減速装置136を有している。第1の減速装置135は、支持ブラケット134を中心とする上部階段131の回動速度を減速させる。第2の減速装置136は、ヒンジ133を中心とした下部階段132の回動速度を減速させるとともに、上部階段131に対して直線状に並ぶ位置まで下部階段132を回動させる伸展機構を内蔵している。非常階段装置13は、第1の減速装置135および第2の減速装置136を備えることによって、自重で降下するよりも遅い速度で図2に示す伸展状態P2に展開される。第1の減速装置135および第2の減速装置136は、支持ブラケット134やヒンジ133の回動軸に内蔵される回動抵抗器のほかに、オイルダンパやエアダンパなどであっても良い。
非常階段装置13は、上部階段131と下部階段132とが確実に展開されるように、遅延装置を備えることもある。遅延装置は、下部階段132が上部階段131に対して90°以上の角度に展開されるまで、ヒンジ133を上籠11の床下に係止する。遅延装置は、下部階段132が上部階段131に対してほぼ90°の角度まで回動されると、機械的に解除される。遅延装置の最も簡単な機構は、上籠11の床下に設けられたフックと、下部階段132に取り付けられて上部階段131に対して90°まで回動するとフックとの係合が解除される鉤で構成される。
非常階段装置13は、上部階段131および下部階段132に踏板を有する代わりにバーを有した梯子であっても良い。また、非常階段装置13は、上部階段131と下部階段132がヒンジ133で連結された折りたたみ式である代わりにスライド式に構成されていてもよい。非常階段装置13がスライド式に構成されている場合、下部階段132が勢いよく伸びないように、上部階段131と下部階段132とのスライド部に減速装置を設ける。
上籠側避難口14は、図2および図3に示すように非常階段装置13の上方の上籠11の床11Aに設けられている。上籠側避難口14は、格納状態P1の非常階段装置13よりも短く、支持ブラケット134側からヒンジ133に至らない手前までの範囲に開口している。上部ハッチ141は、図1に示すようにこの上籠側避難口14を塞ぐように取り付けられている。上部ハッチ141は、図2および図3に示すように上籠11のドア装置111から見て奥側の非常階段装置13の側部に沿う上籠側避難口14の縁にヒンジ141Aで連結されており、上籠11の籠室側に開放される。上部ハッチ141は、開放したときに邪魔にならなければ上籠側避難口14のどの縁に連結されていてもよい。また上部ハッチ141は、取り外せるように構成されていてもよい。第1のセンサ142は、図3に示すように上籠側避難口14と上部ハッチ141との間に設置され、上部ハッチ141が開放されたことを検知する。
下籠側避難口15は、図2および図3に示すように非常階段装置13の下方の下籠12の天井12Aに設けられている。下籠側避難口15は、格納状態P1の非常階段装置13よりも長く、支持ブラケット134からヒンジ133までの長さに対応する範囲に開口している。下部ハッチ151は、図1に示すようにこの下籠側避難口15を塞ぐように取り付けられている。下部ハッチ151は、図2および図3に示すように下籠12のドア装置121から見て奥側の非常階段装置13の側部に沿う下籠側避難口15の縁にヒンジ151Aで連結されており、下籠12の籠室側に開放される。下部ハッチ151は、開放したときに邪魔にならなければ、下籠側避難口15のどの縁に連結されていてもよいし、取り外せるように構成されていてもよい。第2のセンサ152は、図3に示すように下籠側避難口15と下部ハッチ151との間に設置され、下部ハッチ151が開放されたことを検知する。
第1のセンサ142および第2のセンサ152による検知方法は、電気式、磁気式、光学式、機械式のいずれであってもよい。フェイルセーフを考慮すると、第1のセンサ142および第2のセンサ152は、いずれも、ハッチが閉じられている場合に導通し、開かれた場合に遮断されるように構成される。
避難スイッチ42は、基準階または管理人室に設置される図1に示す制御装置41に設けられる。本明細書において「基準階」とは、その建物の玄関など外部につながる階層、もしくは、災害時に避難経路が設置される階層(避難階)を言う。屋上にヘリポートが設置される場合は、最上階を避難階とすることもある。避難スイッチ42をONにすると、乗籠10を移動させる入力信号が無効化される。入力信号は、各階のホール呼びボタンおよび上籠11および下籠12の籠呼びボタンによって入力されるもの以外に、管理室や管理センタなどから遠隔操作によって入力されるものも含む。これらの入力信号を遮断することにより、不用意に乗籠10が移動されない。ドア装置111,121の開ボタンおよび閉ボタンは、有効であるので、上籠11および下籠12に乗り合わせた乗客は、上籠11および下籠12が着床している階へ降りることができる。
制御装置41は、図1に示すように第1のセンサ142および第2のセンサ152と接続されている。また、ダブルデッキエレベータ1の運行を制御している制御盤4にも接続されている。制御装置41は、第1のセンサ142および第2のセンサ152の少なくとも一方が検知した信号に基づいて、上籠11および下籠12をその時にそれぞれ着床している階に保持するとともに、上籠11および下籠12のドア装置111,121をどちらも開放した状態に保持するための保持信号を制御盤4へ出力する。保持信号が出力されたときにドア装置111,121が閉じられた状態である場合、制御盤4は、ドア装置111,121を開放させる信号を受け付けるが、閉鎖するための信号を受け付けない。
乗籠10の移動中に第1のセンサ142または第2のセンサ152を検知した場合、すなわち上部ハッチ141または下部ハッチ151が不用意に開放された場合、制御装置41は、乗籠10を安全に停止できる最寄り階へ着床させるための停止信号を制御盤4へ出力する。上籠11および下籠12がそれぞれ着床した後は、さらに保持信号を出力し、上籠11および下籠12を着床階に保持するとともにドア装置111,121を図2に示すように開放させた状態に保持する。
制御装置41は、上籠11および下籠12のそれぞれの籠室内の操作盤に外部接続端子を配置している。コントローラ43は、少なくとも一方の操作盤の外部接続端子に接続される。本実施形態では、図1に示すように下籠12の操作盤に接続されている。コントローラ43は、避難スイッチ42が作動していても、乗籠10を移動させる操作と、上籠11および下籠12のそれぞれのドア装置111,121を開放および閉鎖させる操作と、をそれぞれ避難スイッチ42に抗って行う指令信号を出力する。
制御装置41は、コントローラ43から出力される指令信号よりも、第1のセンサ142および第2のセンサ152から出力された信号を優先させる。上部ハッチ141および下部ハッチ151が開いている場合、つまり非常階段装置13が格納されていない場合、制御装置41は、コントローラ43の信号を一切受け付けない。ダブルデッキエレベータ1の乗籠10は、階間調整機構を有しており、着床する階が変わると上籠11の床11Aと下籠12の床12Bとの距離が変化することがある。第1のセンサ142および第2のセンサ152の出力信号を優先させることで、非常階段装置13が展開されている間に乗籠10を移動させることを禁止し、非常階段装置13を破損させないように予防する。
建物は、各階に数か所ずつ火災検知器44を設置している。火災検知器44は、この建物に設備される防災システムの一部であり、建物の管理室や地域の警備センタに設けられる監視装置に接続されている。また、火災検知器44は、図1に示すようにダブルデッキエレベータ1の制御盤4にも接続されている。制御盤4は、火災検知器44の信号を監視しており、信号を検知すると、運転モードを火災管制モードに切り換える。制御盤4は、火災管制モードに変わったことをアナウンスや表示で籠室内に報知し、乗籠10を移動させて上籠11および下籠12のどちらかを基準階に着床させ、ドア装置111,121を開放する。また、何かの理由で基準階まで移動できない場合、制御盤4は、上籠11および下籠12を安全に停止できる最寄りの階へ着床させ、ドア装置111,121を開放する。
また、制御装置41は、制御盤4を介して各階の火災検知器44から得られる信号を入手し、その信号を基に要救助階を特定する。制御装置41は、どの火災検知器44に検知信号があった場合に、その階の避難経路が断たれるおそれがあるのか条件付けされた情報を有している。この明細書において「要救助階」とは、基準階以外の階で建物の階段までの避難経路が断たれてしまったり、煙などにより視界が悪く、自力で脱出できなくなったりした被災者が残留している階層を意味する。制御装置41は、このような要救助階に対して、上籠11および下籠12の一方を着床させ、他方を隣接する階へ着床させる。
図4および図5に示す建物100は、8階建てであり、その6階106で火災が発生している。この場合の要救助階Eは、6階106である。したがって、この実施形態では、図4および図5に示すように上籠11を要救助階Eとなる6階106へ着床させている。一般に、要救助階Eに対して基準階が下にあることが多いので、上籠11を要救助階Eの6階106に着床させ、下籠12を下方の隣接階である5階105に着床させる場合を示している。まれに中層に基準階を有している建物がある。その建物において火災が発生した場合、要救助階Eが基準階よりも下層階であれば、下籠12を要救助階Eへ、上籠11を隣接階へそれぞれ着床させる。
また、制御装置41は、非常階段装置13が図1に示す格納状態P1に戻され、上部ハッチ141および下部ハッチ151が閉じられたことを第1のセンサ142および第2のセンサ152によって検出した場合、上籠11および下籠12を着床させた状態でドア装置111,121を開放状態に保持させる保持信号を停止する。このときダブルデッキエレベータ1は、火災管制モードであって、乗籠10を自動的に基準階へ回帰させるように設定されている。保持信号が解除されると、制御盤4はドア装置111,121を閉鎖し、上籠11および下籠12の設定された方を基準階へ着床させる。
また、制御盤4は、図1に示すようにインターネットなどの情報通信網5を介して、その地域の他のエレベータも含めて統括管理する管理センタ6へ接続されている。管理センタ6では、災害が発生した場合に、ダブルデッキエレベータ1が設置された建物で火災が発生しているか、上籠11および下籠12の籠室内に乗客が閉じ込められていないかを確認できるとともに、直接的にあるいは管理室を通して間接的に籠室内の乗客と通話できる機能を有している。さらに、管理センタ6は、避難スイッチ42が作動している場合およびコントローラ43が接続されている場合を除き、遠隔操作によって上籠11および下籠12の移動および着床や、ドア装置111,121の開放および閉鎖を操作できる機能を有することもある。
以上のように構成されたダブルデッキエレベータ1は、図4に示す建物100の中層階で火災が発生し、図5に示すように階段Kへの避難経路が断たれた場合、図4および図5に示すように、隣接階への避難経路として利用される。このときのダブルデッキエレベータ1の災害時の運転方法を図4から図7を用いて説明する。
図4に示す建物100は、地上8階建てであり、1階101が基準階Bである。この実施形態では、図4に示すように6階106の階段K付近で火災Xが発生しており、隣接する5階105および7階107にはまだ燃え広がっていない。火災Xは、図5に示すように階段Kから離れた位置の被災者R1の避難経路を遮断している。実際には内装や家具などが配置されているので、図5に示した火災Xよりも小さい火炎によって、階段Kへの避難経路が断たれると考えられる。
また、階段Kへの避難経路が断たれるのは、火災Xのみによらず、地震によって内装品や家具類が折り重なって通過できないことも有りうる。このような場合は、火災検知器44が接続されている防災装置の非常警報設備のボタンが操作された信号を基に要救助階Eを設定する。
各階の天上の数か所に設置される火災検知器44は、建物100において上述のような火災が発生すると、これを検知して防災装置に出力する。ダブルデッキエレベータ1の制御盤4は、火災検知器44の出力信号を基に火災が発生していないか(S1)監視している。防災装置を介してなど図6に示すように建物100内で火災Xが発生したことを制御盤4が検知すると、悪戯や誤報でないことが確認され、火災管制モードに切り換わり火災管制運転を開始する(S2)。火災管制運転を開始したダブルデッキエレベータ1の制御盤4は、火災が地震に起因していないことを条件に、乗籠10を移動させ、下籠12を基準階となる1階101へ着床(S3)させ、上籠11をその隣接階である2階102へ着床させる。また、制御装置41は、制御盤4を介して得られる火災検知器44の信号から災害発生階を特定(S4)する。
既に避難してきた被災者R2の情報や、制御装置41によって特定された災害発生階(106)の情報を基に、ダブルデッキエレベータ1を利用した救助が必要であると判断(S5)されると、まず避難スイッチ42が作動(S6)され、コントローラ43が接続(S7)される。これにより、ダブルデッキエレベータ1の運転モードが火災管制モードから避難経路モード(S800)に変わる。管理センタ6からの遠隔操作信号が遮断され、制御盤4にアクセスできるようになることで、ダブルデッキエレベータ1を利用できる状態になる。
避難スイッチ42を作動(S6)させる代わりにコントローラ43を接続(S7)するだけで避難経路モード(S800)が開始されるようにしても良い。誤報や悪戯など火災が発生していない場合、上籠側避難口14または下籠側避難口15が開口されていないか(S9)、あるいはダブルデッキエレベータ1を使った救助が必要でなかった場合、上籠側避難口14または下籠側避難口15が開口されていないか(S10)判断し、上籠側避難口14または下籠側避難口15のいずれか開放されていれば、避難経路モード(S800)に変わる。
避難経路モード(S800)は、図6に示すように上籠側避難口14および下籠側避難口15の両方が閉鎖された(S11)ことが第1のセンサ142および第2のセンサ152によって検知され、避難スイッチ42が解除(S12)されるとともにコントローラ43が外されるまで継続される。避難経路モードが終了(S13)すると、図6中にAで示すように、ダブルデッキエレベータ1を利用した救助が他にも必要か確認(S5)する。
ダブルデッキエレベータ1を利用した救助の必要が無く、かつ、上籠側避難口14および下籠側避難口15が開口されない場合、火災が鎮火したか判断(S14)する。鎮火していない場合は、再度、救助が必要か判断(S5)する。火災が鎮火した場合、ダブルデッキエレベータ1の火災管制運転が終了(S15)する。そして、再び火災が発生していないか判断(S1)し、発生していない場合はさらに上籠側避難口14および下籠側避難口15が開けられていないか判断(S9)する。いずれの避難口も開放されていない、つまり第1のセンサ142および第2のセンサ152のいずれも遮断されていなければ、通常運転に戻る(S16)。
次に、避難経路モード(S800)の詳細を説明する。避難スイッチ42が作動されてコントローラ43が接続されることによって避難経路モードになると、図7に示すように、ホール呼びボタンによる入力(フロア呼び)および籠呼びボタンによる入力(籠呼び)が無効化(S801)される。なお、避難経路モードの場合、上部ハッチ141および下部ハッチ151が開放された場合にも対応するために、この無効化(S801)の動作が含まれている。火災管制運転が開始された際に、同様の制御が行われている場合、改めて行わなくてもよい。
制御装置41によって特定される火災発生階は、図4における建物100の場合、6階106である。また、同じ階に設置される複数個の他の火災検知器44の信号から、火災区域を想定し、被災者R1が残っていないか、避難経路が他に確保されないかなどの観点で、火災発生階である6階106が要救助階Eであるか判断(S802)される。要救助階Eでないと判断されれば、ダブルデッキエレベータ1を使用しない別の方法で、被災者R1を救助することになるので、避難経路モードは図7中のBの通り終了する。
要救助階Eであると判断されると、乗籠10の移動、ドア装置111,121の駆動をコントローラ43で操作するとともに、非常階段装置13を展開するために、操作員が下籠12に搭乗(S803)する。このとき救助隊員を同行させることもあるし、救助隊員が操作員として搭乗することもある。操作員は、コントローラ43を操作し、要救助階E(6階106)へ向けて乗籠10を移動(S804)させる。そして、要救助階Eである6階106に上籠11を着床(S805)させ、下籠12を要救助階Eの下階である5階105に着床させる(S806)。階層間の距離が異なっている場合は、階間調整機構によって着床位置が調整される。また、上籠11および下籠12がそれぞれ着床されると、乗籠10の移動操作をロック(S807)する。
操作員または救助隊員は、下籠12のドア装置121を開放(S808)し、避難経路として安全であるか確認する。図4および図5に示すように下階である5階105において、下籠12から階段Kまでの避難経路が確保されると、下籠側避難口15の下部ハッチ151を開放(S809)する。下籠側避難口15が開いたことが第2のセンサ152によって検出されると、制御装置41は、保持信号を制御盤4に出力(S810)する。保持信号が出力されると、制御盤4は、フロア呼びや籠呼びだけでなくコントローラ43から出力される上籠11および下籠12を移動させるための信号を受け付けなくなる。したがって、上籠11および下籠12は、現在着床している位置に保持され続ける。また、ドア装置111,121がこれ以降の段階で一度開放されると、そのままの状態に保持される。
操作員は、非常階段装置13を図1に示す格納状態P1から図2,4,5に示す伸展状態に展開(S811)する。そして操作員は、非常階段装置13を登って上籠側避難口14の上部ハッチ141を上籠11側に押し上げるように開く(S812)。これによって、上籠11と下籠12の籠室内を自由に移動できるようになる。さらに、コントローラ43または上籠11の操作盤の開ボタンを操作し、上籠11のドア装置111を開放(S813)する。ドア装置111は、一度開放されると制御装置41の保持信号によって開いた状態に維持される。その結果、すべての操作がロックされた状態になる(S814)。
この状態で、要救助階Eとなった6階106の被災者R1を順番に上籠11に誘導し、非常階段装置13を使って下籠12へ避難させる(S815)。被災者R1は、下籠12から下階の5階105に出ることで、要救助階Eの6階106よりも上の7階107および8階108から階段Kで降りてくる被災者R3とともに階段Kで建物100の外へ避難できる。乗籠10を要救助階Eと基準階Bの間を往復させて被災者R1を救助するよりも、効率的に避難させることができる。また、次に来るエレベータを待つ間の被災者R1の不安感を払拭できる。
このように、このダブルデッキエレベータ1の災害時の運転方法は、上籠11および下籠12の一方を要救助階Eに着床させ、他方を要救助階Eの隣接する階に着床させる。そして、上籠11および下籠12のドア装置111,121を両方とも開放する。上籠11と下籠12の間に収納された非常階段装置13を展開させることで、ダブルデッキエレベータ1を要救助階Eから隣接階までの避難経路にすることができる。一度設置されれば、全員が避難するまでそのままになっているので、次にエレベータが来るまで順番待ちをしなければならないという不安感を被災者R1に与えない。また、非常階段装置13が展開されている間は、乗籠10の移動を禁止し、上籠11および下籠12のそれぞれのドア装置111,121を開放した状態に保持する。したがって、操作員や救助隊員がダブルデッキエレベータ1から離れて被災者R1が他にいないか捜索することや、介助が必要なものを助けにいったりすることも可能である。
要救助階Eの被災者R1をすべて避難させると、操作員は、非常階段装置13を伸展させたのとほぼ逆の手順で収納する。まず、非常階段装置13で下籠12側に下りて、上籠側避難口14の上部ハッチ141を閉鎖(S816)する。次に非常階段装置13を伸展状態P2から格納状態P1に収納(S17)する。最後に下部ハッチ151を閉鎖(S18)する。制御装置41は、上部ハッチ141および下部ハッチ151が正しく閉じられているか第1のセンサ142および第2のセンサ152の信号で確認(S819)する。閉じられていない場合は、下籠12の表示装置やコントローラ43に設けられる表示部に表示したりアラームで報知したりして、喚起を促す。
上部ハッチ141および下部ハッチ151が閉じられたことが確認されると、制御装置41は、保持信号を停止(S820)する。これにより、ドア装置111,121を閉鎖する動作および乗籠10を移動させる動作のロックがそれぞれ解除される(S821)。上籠11のドア装置111および下籠12のドア装置121を閉じて(S822)、乗籠10を基準階へ戻す(S823)。基準階へ戻ったときに、新たに要救助階Eがあるか確認(S824)し、あれば操作員がS803〜S824を繰り返すように再び乗籠10を移動させて避難経路を設置し、被災者を避難させる。要救助階Eが他に無い場合は、コントローラ43を外す(S825)。そして、図6に示すように避難スイッチ42をOFFにする(S12)ことで、避難経路モードを終了(S13)する。
また、建物100が小さく操作員が常駐していない場合や救助隊員が直ぐに来られない場合など、被災者R1が自ら避難経路を確保しなければならないことを想定し、避難経路モードの一部を図8に示すように無人運転にして要救助階Eへ乗籠10を移動させることも可能である。図8に示す避難経路モード(S800)のフローチャート中において図7に示した避難経路モード(S800)のフローチャートと同じ動作には、同じ符号を付す。また、無人運転で乗籠10を要救助階Eへ移動させるので、図6においてコントローラ43を接続(S6)する動作は含まれない。
ダブルデッキエレベータ1の運転モードが火災管制モードから避難経路モードに変わると、図8に示すように、フロア呼びおよび籠呼びを無効化(S801)する。災害発生階もしくはその隣接階が要救助階Eであるか判断(S802)し、要救助階Eに該当しない場合は、図8中のCに従い動作を完了し、上籠側避難口14および下籠側避難口15がどちらも閉じられているか(S11)、避難スイッチが切られたか(S12)それぞれ確認し避難経路モードを終了する(S13)。
要救助階Eがあると判断されると、制御装置41は、基準階およびその隣接階に着床している上籠11および下籠12のドア装置111,121を閉じる前に、籠室内および乗場周辺にいる乗客に向けて籠室から降りるようにまた乗り込まないようにアナウンス(S831)をし、ドア装置111,121を閉じる。制御装置41は、乗籠10を移動(S804)させ、上籠11と下籠12のうち基準階から遠くなる側を要救助階Eへ着床させる。図4および図5に示す建物100の場合では、上籠11を要救助階Eの6階106へ着床(S805)させ、下籠12を隣接する下階の5階105に着床(S806)させる。上籠11および12がそれぞれ着床されると、乗籠10の移動動作がロックされる。
制御装置41は、要救助階Eに向けてアナウンスを行う(S832)。このとき制御装置41は、建物100に装備されている館内放送設備と連係しており、館内放送設備へトリガーとなる信号を出力する。館内放送設備は、トリガー信号を受け取ることであらかじめ記憶媒体などに保有しているデータの中から対応するメッセージを呼び出し、要救助階Eの全域にわたって自動でアナウンスを繰り返す。メッセージ内容は、例えば、ダブルデッキエレベータ1が避難経路になることなどが想定される。また、乗場近傍でのアナウンスの内容は、落ち着いて行動することおよび、ドア装置111を開いた後に避難経路として非常階段装置13を案内に従って展開しなければならないことなどである。これらのアナウンスは、要救助階Eに指定された段階で、乗籠10が到着するまでに行っておくこともできる。アナウンスが終了すると、制御装置41は、上籠11側のドア装置111を開放(S833)する。そして、上籠側避難口14の上部ハッチ141の開放方法を繰り返しアナウンス(S834)する。
被災者R1の誰かによって上部ハッチ141が開かれて上籠側避難口14が開放(S835)されたことは、第1のセンサ142によって検出される。制御装置41は、上部ハッチ141が開放されたことを第1のセンサ142によって検知すると、制御盤4に対して保持信号を出力する(S810)。また、制御装置41は、第1のセンサ142で検知された信号をきっかけに、下籠側避難口15の下部ハッチ151の開放方法のアナウンスを開始する。被災者R1は、アナウンスに従い下部ハッチ151を開き、下籠側避難口15を開放(S809)させることができる。
下部ハッチ151が開かれたことは、第2のセンサ152によって検出できる。第2のセンサ152で検知された信号をきっかけに、非常階段装置13の展開方法のアナウンスを繰り返す。被災者R1は、このアナウンスに従って非常階段装置13を展開(S836)させることができる。これによって、上籠11から下籠12へ移動できるようになる。被災者R1は、非常階段装置13を使って上籠11から下籠12へ移り、下籠12のドア装置121を操作盤の戸開ボタンを操作して開放(S808)させることで、隣接階の5階105に出ることができる。制御装置41によって保持信号が制御盤4に出力されているので、下籠12のドア装置121は一度開かれるとそのまま開放した状態に保持される。この結果、すべての動作がロック(S814)された状態となる。
このように被災者R1は、6階106から5階105へダブルデッキエレベータ1の乗籠10を通って自力で避難(S838)することができる。被災者R1がすべて避難した結果、ダブルデッキエレベータ1の乗籠10は、要救助階Eの6階106とその避難先の階となった5階105に着床したままに放置されるであろう。したがって、操作員または救助隊員が、非常階段装置13を伸展状態P2から格納状態P1へ復旧させるために下籠12が着床された5階105まで階段Kを上っていく。エレベータが2基以上ある場合は、もう1つのエレベータで隣接階の5階まで上がることも可能である。
操作員が復旧しに行く場合、コントローラ43は、接続されていない。したがって、上籠11および下籠12のドア装置111,121を閉鎖(S822)する動作は、保持信号を停止(S820)して動作ロックを解除(S821)したあと、一定の時間後に制御装置41によって自動で行われる。ドア装置111,121を閉鎖させるタイミングは、下籠12の操作盤にある戸閉ボタンを操作員が操作したことをきっかけとしても良い。ドア装置111,121が閉じられる(S822)と、乗籠10は、基準階へ自動的に戻る(S823)。コントローラ43を作業員が持って行った場合、上籠側避難口を閉鎖(S816)する動作から要救助階Eが他にないか確認(S824)する動作まで、図7において説明したとおりである。ただし、コントローラ43は、動作ロックが解除(S821)されるまでに接続される。
以上のように、本実施形態のダブルデッキエレベータ1は、図4に示すように階段Kから避難できなくなった要救助階Eに上籠11を着床させ、非常階段装置13を展開することで、要救助階Eの被災者R1を隣接する下階へ避難させることができる。ダブルデッキエレベータ1の上籠11および下籠12に一度に乗れない程度に大勢の被災者R1がいる場合でも、仮設の避難経路として機能することで、被災者R1は、階段Kで避難できる隣接階へ移動することで、円滑に避難することができる。
図6〜図8に示したフローチャートは、本発明を実現するための一例であるので、この発明を実施する上で変更可能な条件によって動作の順序が一部入れ代わることもありうる。例えば、非常階段装置13を展開させる操作または格納する操作を上籠11側と下籠12側のどちら側から行うかによって、上籠11および下籠12のそれぞれのドア装置111,121の開放、閉鎖のタイミングや、上部ハッチ141と下部ハッチ151の開放、閉鎖のタイミングは、適宜変更される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ダブルデッキエレベータ、10…乗籠、11…上籠、11A…(上籠の)床、111…ドア装置、12…下籠、12A…(下籠の)天井、121…ドア装置、13…非常階段装置、14…上籠側避難口、141…上部ハッチ、142…第1のセンサ、15…下籠側避難口、151…下部ハッチ、152…第2のセンサ、41…制御装置、42…避難スイッチ、43…コントローラ、44…火災検知器、100…建物、B…基準階、E…要救助階。

Claims (8)

  1. 上下に連結されてそれぞれドア装置を有し隣接する階に着床する上籠および下籠と、
    前記上籠の床と前記下籠の天井の間に収納された非常階段装置と、
    前記非常階段装置の上方の前記上籠の床に設けられる上籠側避難口と
    前記非常階段装置の下方の前記下籠の天井に設けられる下籠側避難口と、
    前記上籠側避難口を塞ぐ上部ハッチと、
    前記下籠側避難口を塞ぐ下部ハッチと、
    前記上部ハッチが開かれたことを検知する第1のセンサと、
    前記下部ハッチが開かれたことを検知する第2のセンサと、
    前記上籠および前記下籠を移動させる入力信号を無効化する避難スイッチと、
    前記第1のセンサおよび前記第2のセンサの少なくとも一方が検知した信号に基づいて前記上籠および前記下籠をそれぞれ着床している階に保持するとともに前記上籠および前記下籠の前記ドア装置をどちらも開放した状態に保持する保持信号を出力する制御装置と
    を備えることを特徴とするダブルデッキエレベータ。
  2. 前記制御装置は、建物の各階に設置される火災検知器から得られる信号を基に要救助階を特定し、前記要救助階に前記上籠および前記下籠の一方を着床させ、前記上籠および前記下籠の前記ドア装置を開放する
    ことを特徴とする請求項1に記載されたダブルデッキエレベータ。
  3. 前記制御装置は、前記上部ハッチおよび前記下部ハッチが閉じられたことを前記第1のセンサおよび前記第2のセンサによって検出した場合、前記保持信号を停止する
    ことを特徴とする請求項2に記載されたダブルデッキエレベータ。
  4. 前記非常階段装置は、自重で降下するよりも遅い速度で展開するための減速装置を備え、前記下部ハッチが開放されることによって展開される
    ことを特徴とする請求項1に記載されたダブルデッキエレベータ。
  5. 前記上籠および前記下籠の少なくとも一方の操作盤に接続されて、前記上籠および前記下籠を移動させる操作と、前記上籠および前記下籠のそれぞれのドア装置を開放および閉鎖させる操作と、を前記避難スイッチに抗って行う指令信号を出力するコントローラ
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載されたダブルデッキエレベータ。
  6. 前記制御装置は、前記コントローラから出力される前記指令信号よりも前記第1のセンサおよび前記第2のセンサから出力される信号を優先させる
    ことを特徴とする請求項5に記載されたダブルデッキエレベータ。
  7. 上籠と下籠とが上下に連結されそれぞれドア装置を有するダブルデッキエレベータの災害時の運転方法であって、
    災害が発生した場合に、前記上籠および前記下籠の一方をこのダブルデッキエレベータ以外の避難経路が災害によって断たれた要救助階に着床させ、他方を前記要救助階に隣接する階に着床させ、前記ドア装置を開放するとともに前記上籠と前記下籠との間に収納された非常階段装置を展開させて、仮設の避難経路とする
    ことを特徴とするダブルデッキエレベータの災害時の運転方法。
  8. 前記非常階段装置が展開されている間は、
    前記上籠および前記下籠の移動を禁止し、
    前記上籠および前記下籠のそれぞれの前記ドア装置を開放した状態に保持する
    ことを特徴とする請求項7に記載されたダブルデッキエレベータの災害時の運転方法。
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