JP2012031338A - インクジェット用インク組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェット記録方式により、ノーカーボン複写紙の顕色剤層を形成するためのインクジェット用インク組成物を提供する。
【解決手段】サリチル酸系顕色剤、水溶性有機溶剤、及び水を含有し、前記サリチル酸系顕色剤の体積平均粒径が0.5μm以下、含有量が1質量%以上であり、且つ前記サリチル酸系顕色剤が分散していることを特徴とするインクジェット用インク組成物、前記サリチル酸系顕色剤が3,5−ジ(α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、サリチル酸亜鉛三水和物、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、及び3,5−ジ−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩からなる群より選択される1種又は2種以上である前記記載のインクジェット用インク組成物、前記いずれかのインクジェット用インク組成物を用いて、インクジェット記録方式により記録された記録物。
【選択図】なし

Description

本発明は、ノーカーボン複写紙用顕色剤を含有するインクジェット用インク組成物に関する。
ノーカーボン複写紙は、発色剤を内包するマイクロカプセルの層を裏面に有する上用紙と、発色剤と接触したときに呈色する顕色剤からなる層を表面に有する下用紙とからなり、これら2種の層が向い合うように重ね合わせた紙である。筆記圧や印字圧により、マイクロカプセルが壊れ、内包されていた発色剤と顕色剤とが反応し、発色する。また、表面に顕色剤層を、裏面に発色剤を含有するマイクロカプセル層をそれぞれ設けた中用紙を用いることにより、複数枚を同時に複写することができる。
ノーカーボン複写紙は、帳票等に汎用されている。帳票等のフォーム印刷は、オフセット方式、凸版方式等の様々な方式でなされるが、近年、インクジェット記録方式で行われることが多くなった。
また、表面の全面に顕色剤が塗布されている場合には、発色不要部に減感インキを印刷しなくてはならず、製造工程が煩雑である。そこで、表面の必要な領域のみに顕色剤を印刷することにより、減感インキを用いることなく、より簡便な工程で下用紙等を製造することができる。例えば、特許文献1には、活版印刷やオフセット印刷により顕色剤層を形成することが可能なノーカーボン紙用顕色インキが開示されている。このように顕色剤層が形成されたノーカーボン複写紙は、帳票等のフォーム印刷部分には顕色剤が塗布されていないため、通常のインクジェット記録方式によりフォーム印刷を行った場合でも、耐水性等の問題のない、良好な記録画像を得ることができる。
特開平6−346011号公報
活版印刷やオフセット印刷は、製版が必要であり、また、小ロット印刷の経済性に劣る。これに対してインクジェット印刷は、製版が不要なため、比較的短時間で印刷することができ、フォームの変更等の自由度が大きく、小ロット印刷にも最適である。しかしながら、現在までに、インクジェット記録方式により顕色剤層を形成することが可能なインクジェット用インキは開発されていなかった。
よって、本発明における課題は、インクジェット記録方式により、ノーカーボン複写紙の顕色剤層を形成するためのインクジェット用インク組成物を提供することにある。
かかる課題を解決するため、本発明は、第一に、サリチル酸系顕色剤、水溶性有機溶剤、及び水を含有し、前記サリチル酸系顕色剤の体積平均粒径が0.5μm以下、含有量が1質量%以上であり、且つ前記サリチル酸系顕色剤が分散していることを特徴とするインクジェット用インク組成物を提供する。
本発明は、第二に、前記サリチル酸系顕色剤が3,5−ジ(α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、サリチル酸亜鉛三水和物、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、及び3,5−ジ−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩からなる群より選択される1種又は2種以上である前記第一のインクジェット用インク組成物を提供する。
本発明は、第三に、前記サリチル酸系顕色剤の含有量が1〜50質量%である前記第一又はニのインクジェット用インク組成物を提供する。
本発明は、第四に、着色剤が含有されていない前記第一〜三のいずれか一つのインクジェット用インク組成物を提供する。
本発明は、第五に、さらに、界面活性剤及び樹脂からなる群より選択される1種以上を含む前記第一〜四のいずれか一つのインクジェット用インク組成物を提供する。
本発明は、第六に、前記第一〜第四のいずれか一つのインクジェット用インク組成物を用いて、インクジェット記録方式により記録された記録物を提供する。
本発明のインクジェット用インク組成物を用いることにより、減感インキを用いることなく、一般的なインクジェットプリンターを使用して簡便に、ノーカーボン複写紙の下用紙や中用紙の表面に、顕色剤層を形成することができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明のインクジェット用インク組成物は、サリチル酸系顕色剤、水溶性有機溶剤、及び水を含有し、前記サリチル酸系顕色剤の体積平均粒径が0.5μm以下、含有量が1質量%以上であり、且つ前記サリチル酸系顕色剤が分散していることを特徴とする。本発明のインクジェット用インク組成物中では、サリチル酸系顕色剤の体積平均粒径が十分に小さいため、ノズルの目詰まり等が生じ難く、インクジェットプリンターのインク組成物として非常に好適である。
本発明のインクジェット用インク組成物に用いられるサリチル酸系顕色剤は、サリチル酸又はその誘導体からなる顕色剤であればよく、サリチル酸又はその誘導体の多価金属塩であることが好ましい。また、本発明のインクジェット用インク組成物は、1種類のサリチル酸系顕色剤を含むものであってもよく、2種類以上のサリチル酸系顕色剤を含むものであってもよい。
サリチル酸誘導体としては、例えば、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ビス{α−メチル(パラメチルベンジル)サリチル酸、3−α−メチルベンジル−5−(1,3−ジフェニルブチル)サリチル酸、3−(1,3−ジフェニルブチル)−5−α−メチルベンジルサリチル酸、3−α,α−ジメチルベンジル−5−(1,3−ジメチル−1,3−フェニルブチル)サリチル酸、3−(1,3−ジメチル−1,3−ジフェニルブチル)−5−α,α−ジメチルベンジルサリチル酸、3−{1−(4−メチルフェニル)エチル−5−{1,3−ビス(4−メチルフェニル)ブチル}サリチル酸、3−{1−(4−メチルフェニル)エチル−5−{1,3−ビス(4−メチルフェニル)ブチル}サリチル酸、又は3−{1,3−ビス(4−メチルフェニル)ブチル)−5−{1−(4−メチルフェニル)エチル}サリチル酸等が挙げられる。また、多価金属塩の多価金属としては、亜鉛、ニッケル、コバルト、銅、マグネシウム、バリウム、アルミニウム、ジルコニウム、バナジウム、スズ、鉛、カルシウム等の2価以上の金属が挙げられる。本発明のインクジェット用インク組成物においては、サリチル酸又はその誘導体の亜鉛塩であることが好ましく、3,5−ジ(α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、サリチル酸亜鉛無水和物、サリチル酸亜鉛二水和物、サリチル酸亜鉛三水和物、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、及び3,5−ジ−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩からなる群より選択される1種又は2種以上であることがより好ましく、3,5−ジ(α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩及びサリチル酸亜鉛三水和物からなる群より選択される1種以上であることがさらに好ましい。
本発明のインクジェット用インク組成物中のサリチル酸系顕色剤の体積平均粒径は0.5μm以下である。サリチル酸系顕色剤の体積平均粒径の下限値は特に限定されるものではないが、0.01μm以上であることが好ましい。なお、本発明及び本願明細書において、サリチル酸系顕色剤の体積平均粒径とは、レーザー回折式粒度分布測定装置により測定された体積基準の累積粒度分布から、体積平均を算出した値である。
例えば、市販されているサリチル酸系顕色剤を微細化することにより、体積平均粒径を0.5μm以下に調整することができる。サリチル酸系顕色剤の微細化は、ミル等の粉砕機を用いる等、当該技術分野において、顔料等を微細化する際に用いられる公知の方法により行うことができる。例えば、サリチル酸系顕色剤の微粉砕は、湿式粉砕により行ってもよく、乾式粉砕法により行ってもよいが、湿式粉砕によることが好ましく、メディアを用いた湿式粉砕によることがより好ましい。
本発明のインクジェット用インク組成物中のサリチル酸系顕色剤の含有量は、当該インクジェット用インク組成物を用いてインクジェットプリンターにより記録することによって顕色剤層を形成させた下用紙又は中用紙を含むノーカーボン複写紙が、通常の筆記圧や印字圧により発色剤を発色させることができる(すなわち、顕色能を発揮し得る)濃度であればよく、サリチル酸系顕色剤の種類、水溶性有機溶剤の種類と濃度、所望のノーカーボン複写紙の製品特性等を考慮して適宜決定することができる。
サリチル酸系顕色剤の含有量が少なすぎる場合には、発色剤と反応した際の発色が不十分となりやすい。例えば、本発明のインクジェット用インク組成物中のサリチル酸系顕色剤の含有量は、1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましく、10質量%以上であることがさらに好ましい。一方で、サリチル酸系顕色剤の含有量が多すぎる場合には、サリチル酸系顕色剤自体の沈殿や凝集現象により、系が不均一となりやすい傾向がある。加えて、水溶性有機溶剤や、湿潤剤等のインクジェット用インク組成物としての特性を備えるためのその他の成分等を十分に配合することが困難となりやすい。このため、例えば、本発明のインクジェット用インク組成物中のサリチル酸系顕色剤の含有量は、50質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明のインクジェット用インク組成物は、サリチル酸系顕色剤を水と水溶性有機溶媒を含む水性液媒体に分散させることにより得られる。添加される水溶性有機溶媒は、粘度調整やインクの乾燥防止のためにインクジェット用インクに添加される湿潤剤や、被記録媒体への浸透性改良や記録媒体上でのドット径調整のために添加される浸透剤としても機能する。
本発明のインクジェット用インク組成物に用いられる水溶性有機溶剤としては、公知の水溶性有機溶剤の中から、用いるサリチル酸系顕色剤の種類、得られるインクジェット用インク組成物の粘性等の特性等を考慮して適宜選択して用いることができる。また、本発明のインクジェット用インク組成物は、1種類の水溶性有機溶剤を含むものであってもよく、2種類以上の水溶性有機溶剤を含むものであってもよい。
水溶性有機溶剤としては、具体的には、例えば、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、ペンチルアルコール、2−メトキシエタノール、2−ブトキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エタノール、2−[2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]エタノール、1−メチル−1−メトキシブタノール等のアルコール類;
2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2’−オキシビスエタノール、2,2’−エチレンジオキシビス(エタノール)、チオジエタノール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコール類;
アセトン、メチルエチルケトン、メチルn−ブチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;
テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、2,2’−オキシビス(2−メトキシエタン)、2,2’−オキシビス(2−エトキシエタン)、2,2’−エチレンジオキシビス(2−メトキシエタン)、2,2’−エチレンジオキシビス(2−メトキシエタン)等のエーテル類;
ラウリン酸プロピレングリコール等のグリコールエステル類;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−iso−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル(ジエチレングリコールエチルメチルエーテル)、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−iso−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル等のグリコールエーテル類;
エチレングリコールヘキシルエーテルやエチレングリコールブチルエーテルのエチレンオキシド付加物、プロピレングリコールプロピルエーテルのロピレンオキシド付加物等のアルキルアルコールのアルキレンオキシド付加物;
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等のアミド類;
メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン類;
γ−ブチロラクトン等のラクトン類;
スルホラン、ジメチルスルホキシド等のスルホン類;
2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタム、N−(2−ヒドロキシエチル)ピロリドン等のラクタム類;
1,3−ジメチルイミダゾリジノン等を挙げることができる。
本発明のインクジェット用インク組成物としては、アルコール類、多価アルコール類、ケトン類、エーテル類、エステル類、及びグリコ−ルエーテル類からなる群より選択される1種又は2種以上であることが好ましく、1種又は2種以上の多価アルコール類、グリコールエーテル類であることがより好ましい。多価アルコール類、グリコールエーテル類は、高沸点、低揮発性で、高表面張力であり、水性顔料分散液やインクジェット用インクにおいて、湿潤剤や乾燥防止剤としての役割を果たすためである。中でも、本発明のインクジェット用インク組成物としては、グリセリンやアルキレングリコールを含むものであることが好ましく、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、及びトリエチレングリコールからなる群より選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましい。
本発明において用いられる水は、特に特性を指定するものではないが、不純物が少なく、インクジェット用インク組成物の品質に悪影響を及ぼさないものが好ましい。このような水としては、工業的には日本薬局方精製水、イオン交換水、蒸留水、純水等、公知慣用のものが好ましい。例えば、本発明のインクジェット用インク組成物中の水の含有量は、5〜90質量とすることができる。
本発明のインクジェット用インク組成物は、サリチル酸系顕色剤の分散性を高めるため、1種又は2種以上の樹脂を含有していてもよい。本発明のインクジェット用インク組成物に添加される樹脂としては、インクジェット適性における分散安定性、長期保存安定性の点から、モノマー成分として親水基と疎水基を含む樹脂等が好ましい。なお、ここで、単にモノマーという場合には、重合前のモノマーを指し、モノマー成分という場合には、樹脂中に含まれるモノマー由来の構造を示すものとする。
モノマー成分として親水基と疎水基を含む樹脂としては、スチレン系樹脂、アクリル酸系樹脂、マレイン酸系樹脂、ポリビニール酢酸系樹脂、ポリビニールスルフォン酸系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニールアルコール系樹脂、ポリピロリドン樹脂、セルロース系樹脂等を例示することができる。これらの樹脂は、好ましくは疎水基を有する疎水性モノマーと、親水基を持つモノマーとを共重合させることにより得ることができる。
前記樹脂に用いる疎水基を有する疎水性モノマーとしては、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル;
フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニルエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アリルエステル;
スルホエチル(メタ)アクリレート、スルホプロピル(メタ)アクリレート等のスルホン酸基含有(メタ)アクリル酸エステル;
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基含有の(メタ)アクリル酸エステル;
スチレン、αメチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン系モノマー;
アクリロニトニル;アクリルアミド;酢酸ビニル;塩化ビニル;ビニルピロリドン;ビニルアルコール;エチレン等を例示することができる。中でもスチレン系モノマー、さらにはスチレンモノマーが好ましい。これらは1種又は2種以上併用して用いることができる。なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレート及び/又はメタアクリレートを示し、(メタ)アクリル酸とはアクリル酸及び/又はメタアクリル酸を示す。
これらの樹脂は、通常有機合成の手法により、溶剤中でモノマー成分を重合することにより合成される。また、合成された樹脂は、サリチル酸系顕色剤等と混合させる前に、微細化(例えば、粒径が1mm程度以下)しておこくことが好ましい。
さらに、サリチル酸系顕色剤等と樹脂の比率に関しては、樹脂の量は、サリチル酸系顕色剤の分散性、耐水性、粘度調整を改善するために必要な量が確保されていれば十分であり、それ以上の樹脂の含有はむしろ好ましくない。インクジェット用インク組成物中に樹脂が過剰量存在する場合には、サリチル酸系顕色剤に吸着しない遊離の樹脂が増加するため、インクジェット用インクとして使用したときに、該樹脂がインクノズルに固着してインク吐出不良の原因となりやすい。特にサーマルジェットプリンターにおいては同障害の発生する危険性が高い。例えば、本発明のインクジェット用インク組成物が樹脂を含有する場合、サリチル酸系顕色剤と樹脂の含有比率は重量比で10:0.5〜10:5であることが好ましく、10:0.5〜10:3であることがより好ましい。
本発明のインクジェット用インク組成物には、表面張力等のインク特性を調整するために、1種類又は2種類以上の界面活性剤を添加することができる。このために添加することのできる界面活性剤はとくに限定されるものではなく、各種のアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。本発明においては、アニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤からなる群より選択される1種以上を用いることが好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸エステル塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等が挙げられる。本発明においては、中でも、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、又はポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩が好ましい。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、脂肪酸アルキロールアミド、アルキルアルカノールアミド、アセチレングリコール、アセチレングリコールのオキシエチレン付加物、オキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールブロックコポリマー等を挙げられる。本発明においては、中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、又はオキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマーが好ましい。また、アセチレン系ポリオキシエチレンオキシド界面活性剤であるSURFYNOLS(AirProducts&Chemicals社製)を用いることもできる。
両性界面活性剤としては、ベタイン型界面活性剤であってもよく、アミンオキシド型界面活性剤であってもよい。アミンオキシド型界面活性剤としては、例えば、N,N−ジメチル−N−アルキルアミンオキシド等が挙げられる。
その他の界面活性剤として、ポリシロキサンオキシエチレン付加物のようなシリコーン系界面活性剤;パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、オキシエチレンパーフルオロアルキルエーテルのようなフッ素系界面活性剤;スピクリスポール酸、ラムノリピド、リゾレシチンのようなバイオサーファクタント等も使用することができる。これらの界面活性剤は、単独で用いることもでき、また、2種類以上を混合して用いることもできる。また、界面活性剤の溶解安定性等を考慮すると、そのHLBは、7〜20の範囲であることが好ましい。
界面活性剤を添加する場合は、その添加量はインクの全質量に対し、0.001〜1質量%の範囲が好ましく、0.001〜0.5質量%であることがより好ましく、0.01〜0.2質量%の範囲であることがさらに好ましい。界面活性剤の添加量が0.001質量%未満の場合は、界面活性剤添加の効果が得られない傾向にあり、1質量%を超えて用いると、画像が滲むなどの問題を生じやすくなる。
本発明のインクジェット用インク組成物には、その他にも、インクジェット用途に適した特性を付与するための様々な添加剤を添加することができる。このような添加剤として、pH調整剤、防腐剤・防かび剤、キレート化剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
本発明のインクジェット用インク組成物に添加されるpH調整剤としては、塩基性のものとして有機塩基、無機アルカリ等が、酸性のものとして有機酸、無機酸等を用いることができる。前記有機塩基としては、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン等が挙げられる。前記無機アルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニウム等が挙げられる。また、前記有機酸としては、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、アルキルスルホン酸等が挙げられる。前記無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。pH調整剤は、インクジェット用インク組成物の保存安定性を向上させる目的で、当該インクジェット用インク組成物のpHが5〜10となるように添加することが好ましく、pH6〜8となるように添加することがより好ましい。
本発明のインクジェット用インク組成物に添加される防腐剤・防かび剤としては、例えば、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオールー1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジンチアゾリンー3−オン等を挙げることができる。なお、これらの化合物は、例えば、プロキセルCRL、プロキセルBND、プロキセルGXL、プロキセルXL−2、プロキセルTN(いずれもICI社製)等として、市販されている。
本発明のインクジェット用インク組成物は、ノーカーボン複写紙の顕色剤層の形成に好適に用いられるものであるため、着色剤を含むものであってもよいが、着色剤を含まないものであることが好ましい。例えば、薄い色の染料等を着色剤として含ませた場合には、形成された顕色剤層は淡く着色される。この顕色剤層の色の濃淡を顕色剤層中のサリチル酸系顕色剤の濃度管理に活用したり、発色剤の反対色によって顕色剤層を着色することによって複写された文字を際立たせることができ、さらにはユニバーサルデザインに相当する効果が得られる。
本発明のインクジェット用インク組成物の粘度は、インクジェット用として要求される範囲内であれば特に限定されるものではなく、例えば、1〜100mPa・sとすることができる。
本発明のインクジェット用インク組成物が樹脂を含有する場合には、当該インクジェット用インク組成物中の固形分には、サリチル酸系顕色剤の粒子のみならず、樹脂粒子や、粒子表面の一部又は全部が樹脂で被覆されたサリチル酸系顕色剤も含まれる。このような場合には、本発明のインクジェット用インク組成物の固形分の体積平均粒径が0.5μm以下であることが好ましく、最大粒径が0.5μm以下であることがより好ましい。
本発明のインクジェット用インク組成物は、サリチル酸系顕色剤、水溶性有機溶媒、及び水、並びに必要に応じてその他の成分を混合し、サリチル酸系顕色剤を液媒体中に分散させた後、濾過等により不純物等を除去することによって得られる。この際、全ての原料を一度に混合した後に、サリチル酸系顕色剤の分散処理を行ってもよく、予め、サリチル酸系顕色剤と、適当量の水と、樹脂等の分散剤と、必要に応じて水溶性有機溶媒とを混合し分散処理を行い、サリチル酸系顕色剤水性分散体を調製した後、得られたサリチル酸系顕色剤水性分散体と残りの成分とを混合し粗分散させてもよい。
サリチル酸系顕色剤の中には、水性媒体中に分散した状態で市販されているものがある。そこで、例えば、まず、市販のサリチル酸系顕色剤の水性分散体を微細化処理によって体積平均粒径を0.5μm以下にすることにより、サリチル酸系顕色剤水性分散体を調製することができる。得られたサリチル酸系顕色剤水性分散体に、水や水溶性有機溶媒、及びその他の成分を添加し、さらに分散処理を行うことにより、本発明のインクジェット用インク組成物を製造することができる。
なお、サリチル酸系顕色剤の微細化処理や、サリチル酸系顕色剤水性分散体及びインクジェット用インク組成物中の固形分(主にサリチル酸系顕色剤)の分散に用いる分散機としては、公知のものを用いることができる。メディアを用いる分散機の場合、体積平均粒径を0.5μm以下に微細化するためは、メディア径がΦ0.3mmであることが好ましく、メディア径Φ0.1mmであることがより好ましい。メディアの材質はガラス、アルミナ、スチール、ジルコニア、ステンレス、チタニア等を使用することができる。中でも微小径メディアが可能なジルコニアであることが好ましい。微細化時の温度は、粒子の合一を防ぐために、30℃以下が好ましく、15℃以下がより好ましい。これらのメディアを使用できる分散機であれば限定されるものではなく、サンドミル、ペイントシェーカー、ボールミル、サンドグラインダー、ダイノーミル、ディスパーマット、ピコミル、SCミル、スパイクミル、アジテーターミル等が挙げられる。またメディアを用いないものとしては、超音波ホモジナイザー、ナノマイザー、デゾルバー、ディスパー、高速インペラー分散機等が挙げられる。これらのうちの1種を単独で用いてもよく、2種以上の装置を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、メディアを用いた分散機は分散能力が高いため好ましい。
サリチル酸系顕色剤水性分散体は、例えば、サリチル酸系顕色剤の含有量が25〜60質量%となるように調製することが好ましい。また、インクジェット用インク組成物中のサリチル酸系顕色剤水性分散体の含有量が20〜80質量%となるように、当該サリチル酸系顕色剤水性分散体にその他の成分を添加することにより、サリチル酸系顕色剤の含有量が1〜50質量%であるインクジェット用インク組成物をより容易に調製することができる。
サリチル酸系顕色剤水性分散体は、サリチル酸系顕色剤の分散改善機能を有する成分、例えば樹脂等を含むものであってもよい。また、サリチル酸系顕色剤水性分散体は、水溶性有機溶媒を含まない水性媒体にサリチル酸系顕色剤が分散されたものであってもよく、水溶性有機溶媒を含む水性媒体にサリチル酸系顕色剤が分散されたものであってもよい。水溶性有機溶媒を含む状態でサリチル酸系顕色剤水性分散体を調製する場合には、最終的にインクジェット用インク組成物に添加される水溶性有機溶媒の全量を用いてもよく、その一部を用いてもよい。
本発明のインクジェット用インク組成物は、インクジェット記録用のインクとして好適に用いることができる。適用するインクジェットの方式は特に限定するものではないが、連続噴射型(荷電制御型、スプレー型等)、オンデマンド型(ピエゾ方式、サーマル方式、静電吸引方式等)等の公知のものを例示することができる。
本発明のインクジェット用インク組成物を、インクジェットプリンターを用いて紙等の被記録物に印刷することにより、ノーカーボン複写紙の顕色剤層を形成することができる。このようにして形成された顕色剤層を備えるノーカーボン複写紙は、通常の筆記圧や印字圧により、複写を行うことができる。
以下、実施例を用いて、本発明を具体的に示すが、本発明は以下の実施例等に限定されるものではない。これらの例中、「部」は質量部、「%」は質量パーセントを意味するものとする。
[実施例1〜5、比較例1〜8]
サリチル酸系顕色剤として、市販のサリチル酸系顕色剤分散体を、水溶性有機溶媒としてグリセリンを用いて、本発明のインクジェット用インク組成物を製造した。
まず、表1〜3に示す組成に従い、インクジェット用インク組成物を得た。具体的には、まず、グリセリン以外の原料を全て配合して水分散体を得た。実施例1〜5及び比較例4〜8の水分散体を、メディアミルであるビーズミルを用いて微細化した。その後、グリセリンを加えて混合し、均一化した。比較例1〜3の水分散体には、微細化処理を行わず、そのままグリセリンを加えて混合し、均一化した。得られた水分散体なお、用いた市販のサリチル酸系顕色剤分散体の組成等について、下記に示す。
・BR−054(三光社製):サリチル酸系顕色剤(35.0%)、樹脂(8.0%)、水(57.0%)。
・セリカME−210(サンノプコ社製):サリチル酸系顕色剤と樹脂の混合物(48.0%)、水(52.0%)。
・DKC−186(荒川化学工業社製):サリチル酸系顕色剤と樹脂の混合物(37.0%)、水(63.0%)。
得られたインクジェット用インク組成物中の固形分(主にサリチル酸系顕色剤である。なお、樹脂粒子、及び樹脂に被覆されているサリチル酸系顕色剤も含まれる。)の体積平均粒径を、粒度分布計(日機装社製、ナノトラックUPA−150)により測定した。さらに、これらのインクジェット用インク組成物の発色性、発色速度、及びIJ吐出性を5段階(5:優れる、4:良、3:普通、2:やや劣る、1:劣る)で評価した。それぞれの評価基準を下記に示す。
発色性評価:IJ用紙にバーコーターで顕色液を塗布し、乾燥後ノーカーボントップ紙を重ね筆圧にて発色させる。発色を目視にて評価。
発色速度評価:IJ用紙にバーコーターで顕色液を塗布し、乾燥後ノーカーボントップ紙を重ね筆圧にて発色させた。発色速度を目視にて評価。
IJ吐出性評価:IJヘッドに顕色液を充填してIJ用紙に印字し、印字状態を目視判断。
Figure 2012031338
Figure 2012031338
Figure 2012031338
この結果、インクジェット用インク組成物中のサリチル酸系顕色剤の体積平均粒径が0.5μm以下である実施例1〜5は、サリチル酸系顕色剤の体積平均粒径が0.5μm超である比較例1〜6とは異なり、IJ吐出性が非常に良好であった。一方で、サリチル酸系顕色剤の含有量が1質量%未満であった比較例7のインクジェット用インク組成物では、IJ吐出性は良好であるものの、発色性と発色速度が劣っていた。また、市販の水分散体を微細化処理しただけの比較例8のインクジェット用インク組成物では、発色性及び発色速度のいずれも良好であったが、IJ吐出性が非常に劣っていた。
本発明のインクジェット用インク組成物は、インクジェット記録方式により、ノーカーボン複写紙の顕色剤層を形成することができるため、ノーカーボン複写紙の製造に広く展開できる。

Claims (6)

  1. サリチル酸系顕色剤、水溶性有機溶剤、及び水を含有し、
    前記サリチル酸系顕色剤の体積平均粒径が0.5μm以下、含有量が1質量%以上であり、且つ前記サリチル酸系顕色剤が分散していることを特徴とするインクジェット用インク組成物。
  2. 前記サリチル酸系顕色剤が3,5−ジ(α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、サリチル酸亜鉛三水和物、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩、及び3,5−ジ−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸亜鉛塩からなる群より選択される1種又は2種以上である請求項1に記載のインクジェット用インク組成物。
  3. 前記サリチル酸系顕色剤の含有量が1〜50質量%である請求項1又は2に記載のインクジェット用インク組成物。
  4. 着色剤が含有されていない請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット用インク組成物。
  5. さらに、界面活性剤及び樹脂からなる群より選択される1種以上を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット用インク組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット用インク組成物を用いて、インクジェット記録方式により記録された記録物。
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