JP2012021389A - 作業機械、作業機械のブームアダプタ及び作業機械のフロントブーム積み下ろし方法 - Google Patents

作業機械、作業機械のブームアダプタ及び作業機械のフロントブーム積み下ろし方法 Download PDF

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Abstract

【課題】既存機械について、運搬車に対するフロントブーム(フロントブーム組)の積み下ろしをベースマシンの自走機能とメインブームの起伏機能を用いて自力で行うことを可能とする。
【解決手段】メインブーム8の先端にブームアダプタ25を取付け、このブームアダプタ25とフロントブーム9とを互いの上部でピン接続するとともに、下部はブームアダプタ25のストッパによってフロントブーム9の先下がり方向の回動を阻止する。この接続状態でメインブームの起伏機能とベースマシンの自走機能の少なくとも一方を用いてフロントブーム9を運搬車24から接地手前の状態まで下ろし、ここから上部の接続点を支点にフロントブーム9を先上がり方向に回動させて接地させ、上記と逆の手順でフロントブームを地上に置いた状態から運搬車に積載するようにした。
【選択図】図7

Description

本発明はロングレンジショベル等のロングアタッチメントを備えた作業機械、この作業機械のフロントブームの運搬車に対する積み下ろし時に使用されるブームアダプタ、及びこのブームアダプタによって作業機械のフロントブームの積み下ろしを行う方法に関するものである。
ロングレンジショベルを例にとって背景技術を説明する。
ロングレンジショベルは、図22に示すように、クローラ式の下部走行体1と、この下部走行体1上に垂直軸まわりに旋回自在に搭載された上部旋回体2とから成るベースマシン3の前部に作業アタッチメント4が装着されて構成される。
作業アタッチメント4は、ベースマシン3(上部旋回体2)に起伏自在に取付けられたブーム5と、このブーム5の先端に水平軸まわりに回動可能に取付けられたアーム6と、このアーム6の先端に取付けられた作業装置としてのバケット7とを具備する。
なお、この機械を破砕機や解体機に転用する場合は、作業装置としてバケット7に代えて振動式のブレーカや開閉式の圧砕装置等が取付けられる。
ブーム5は、下段側のメインブーム8に上段側のフロントブーム9が着脱可能に連結されて成り、ベースマシン3とメインブーム8の組(以下、メインブーム組という)と、フロントブーム9とアーム6とバケット7の組(バケット7は取外される場合がある。以下、フロントブーム組)とに分けて別々に運搬され(図23,28参照)、現場で組立てられる。
また、作業アタッチメント4を作動させるシリンダ(油圧シリンダ)として、ブーム5(アタッチメント全体)を起伏させるブームシリンダ10と、アーム6回動させるアームシリンダ11と、バケット7を回動させるバケットシリンダ12が設けられている。13はバケットシリンダ12の推力をバケット7に回動力に変換して伝えるリンク機構である。
以上の構成は特許文献1,2に示されている。
図23はメインブーム組とフロントブーム組の着脱状況を示す。
この着脱構造として、本出願人の出願に係る特許文献3の構造をとることができる。
これを図24〜図27によって説明する。
メイン、フロント両ブーム8,9の相連結される端部において、対フロントブーム連結部、対メインブーム連結部として、ブーム水平状態での上部に上部ピン穴14,15、下部に下部ピン穴16,17がそれぞれ設けられるとともに、メインブーム8の先端部外側面にブーム幅方向に突出する係止ピン18、フロントブーム9の基端部に下向きに開口する係止フック19がそれぞれ設けられる。
なお、フロントブーム9の基端部には、ブーム水平状態でほぼ鉛直となる補強壁20が上記ピン穴15,17よりも先端側に設けられている。
組立時に、図23に示すように、フロントブーム組を二つ折れに折り畳んで地上に置いて架台21,21で支持する。このとき、バケット7を取外しておく場合があるが、ここでは取付けたままとして説明する。
この状態で、ベースマシン3の自走機能によってメインブーム組をフロントブーム組に接近させるとともに、ブームシリンダ10による起伏機能を用いてメインブーム8を起こし、図26に示すように係止ピン18を係止フック19に係合させて、メインブーム8を上向きに回動させる「すくい上げ」操作を行う。
これにより、メイン、フロント両ブーム8,9を係止ピン18を中心に相対回動させて上部ピン穴14,15を一致させ、この一致した上部ピン穴14,15に上部ピン22を差込む。
次に、図26,27に示すようにメインブーム8をさらに上向き回動させて、フロントブーム9を上部ピン22を中心に下向き(先下がり方向)に回動させることにより、係止フック19を係止ピン18から離間させる一方で互いの下部ピン穴16,17同士を一致させ、この両ピン穴16,17に下部ピン23を差し込む。
こうしてメインブーム8(メインブーム組)とフロントブーム9(フロントブーム組)とが連結されて作業アタッチメント4が組立てられる。
また、これと逆の手順、操作によって図23に示す状態に分解し、この状態でフロントブーム組とメインブーム組とに分けて運搬する。
図28はフロントブーム組をトレーラ等の運搬車24に積載して運搬する状況を示す。
特開平11−193543号公報 実開平5−67652号公報 特開2009−293261号公報
このようなロングレンジショベルにおいて、運搬後、フロントブーム組を運搬車24に積載した状態のまま、メインブーム組の自走、起伏機能を用いて両組を連結し(運搬時には切り離し)、クレーン等の吊り機械を用いずに自力でフロントブーム組を運搬車から下したい(運搬時には積み込みたい)要望がある。
図29,30はこの要望に応えるべく、地上でベースマシン3に装着されたメインブーム8と、運搬車24に積載されたフロントブーム9とを連結する状況を示す。
この場合、フロントブーム9の高さ位置が、地上に置かれた状態よりも格段に高くなること、及びこれに伴いメインブーム8の起こし角度が大きくなること等により、図示のように互いの係止ピン18と係止フック19の位置を合わせることができない。
従って、「すくい上げ」操作ができず、両ブーム8,9を連結することができなかった。
一方、運搬に際してフロントブーム組を自力で運搬車24に積載する場合は、運搬車24の高さまで上げることは可能でも、図28,29に示すようにアーム6が水平となる正しい積載状態にはできないことから、やはり自力積載が不能となっていた。
この問題は、図29の状態でもメイン、フロント両ブーム8,9の連結が可能となるように両ブーム8,9の形状等を設計し直すことによって解消できる可能性があるが、出荷済みの既存機械については対応できない。
また、上記「すくい上げ」方式によらずに両ブーム8,9をピン連結する構成をとる機械でもこの問題が生じる。
そこで本発明は、既存機械について、運搬車に対するフロントブーム(フロントブーム組)の積み下ろしをベースマシンの自走機能とメインブームの起伏機能を用いて自力で行うことができる作業機械、作業機械のブームアダプタ及び作業機械のフロントブーム積み下ろし方法を提供するものである。
請求項1の発明(作業機械のフロントブーム積み下ろし方法)は、ベースマシンに取付けられる作業アタッチメントが、ブームと、このブームの先端に連結されたアームと、このアームの先端に取付けられた作業装置とを具備し、上記ブームは、ベースマシンに起伏自在に装着されるメインブームの先端にフロントブームがそれぞれの対フロントブーム連結部及び対メインブーム連結部によって互いの上下両側で着脱可能に連結されて構成され、このフロントブームはメインブームから切り離されてメインブームとは別に運搬車に積載されて運搬される作業機械のフロントブーム積み下ろし方法であって、
(A) 上記メインブームの先端にブームアダプタを上記メインブームの対フロントブーム連結部を用いて取付け、
(B) このブームアダプタと、運搬車に積載されたフロントブームとを、上記フロントブームの対メインブーム連結部を用いて、互いの上部と下部が拘束された状態で接続し、
(C) この接続状態でメインブームの起伏機能とベースマシンの自走機能の少なくとも一方を用いてフロントブームを運搬車から接地手前の状態まで下ろし、
(D) この状態で下部の拘束を解除し、上部の接続点を支点にフロントブームを回動させて接地させ、
(E) 上記と逆の手順でフロントブームを地上に置いた状態から運搬車に積載する
ものである。
請求項2の発明(作業機械)は、ベースマシンに取付けられる作業アタッチメントが、ブームと、このブームの先端に連結されたアームと、このアームの先端に取付けられた作業装置とを具備し、上記ブームは、ベースマシンに起伏自在に装着されるメインブームの先端にフロントブームがそれぞれの対フロントブーム連結部及び対メインブーム連結部によって着脱可能に連結されて構成され、このフロントブームはメインブームから切り離されてメインブームとは別に運搬車に積載されて運搬される作業機械において、上記運搬車に対するフロントブームの積み下ろし時に上記メインブームの先端に上記メインブームの対フロントブーム連結部を用いて取付けられるブームアダプタを備え、このブームアダプタは、上記フロントブームに対して上記フロントブームの対メインブーム連結部を用いて上部と下部で着脱可能に接続されるフロントブーム接続部を有し、このフロントブーム接続部は、フロントブームを上部と下部で拘束する第1の接続状態と、下部の拘束を解除して上部の接続点を支点とするフロントブームの先上がり方向の回動を許容する第2の接続状態とに転換可能に構成し、上記第1の接続状態でメインブームの起伏機能を用いてフロントブームを運搬車に積載される状態と地上に接地する手前の状態との間で移動させ、上記第2の接続状態で上記接地手前の状態と接地状態との間で移動させるように構成したものである。
請求項3の発明は、請求項2の構成において、上記メインブームの対フロントブーム連結部、及び上記フロントブームの対メインブーム連結部として、両ブームの上部に上部ピン穴、下部に下部ピン穴をそれぞれ設ける一方、上記ブームアダプタのフロントブーム接続部として、同アダプタの先端側上部に上記フロントブームの上部ピン穴に一致してフロントブーム接続ピンが挿入される先端側上部接続ピン穴を設けるとともに、同アダプタの先端側下部に先端側ストッパを設け、この先端側ストッパにより、上記フロントブーム接続ピンを支点とするフロントブームの先下がり方向の回動を阻止して上記第1の接続状態とし、先上がり方向の回動は許容して上記第2の接続状態とするように構成したものである。
請求項4の発明は、請求項3の構成において、上記ブームアダプタのフロントブーム接続部における先端側ストッパに代えて、フロントブームの下部ピン穴に一致してピン接続される先端側下部接続ピン穴を設けたものである。
請求項5の発明は、請求項3または4の構成において、上記ブームアダプタの先端側上部接続ピン穴に代えて、フロントブームの上部ピン穴に挿通された引っ掛けピンに下側から係止する上向きの先端側接続フックをアダプタ先端側上部に設けたことをものである。
請求項6の発明は、請求項3の構成において、通された引っ掛けピンに下側から係止する上向きの先端側接続フックをアダプタ先端側上部に設ける一方、上記先端側ストッパを、上記フロントブームの下部ピン穴に挿通されたフロントブーム下部接続ピンが垂直上向きの移動を阻止された状態で嵌まり込む凹部として形成したものである。
請求項7の発明は、請求項3または4の構成において、上記メインブームの対フロントブーム連結部として、上記上部及び下部両ピン穴に加えて、上部外側面に突出する係止ピンを設ける一方、上記フロントブームの対メインブーム連結部として、上部及び下部両ピン穴に加えて下向きの係止フックを設け、この係止フックと上記係止ピンとによってメイン、フロント両ブームの下部ピン穴の位置合わせを行い得るように構成され、かつ、上記ブームアダプタの先端側上部接続ピン穴に代えて、上記係止フックが係止するアダプタ側係止ピンをアダプタ外側面に突出して設けたものである。
請求項8の発明は、請求項2〜7のいずれかの構成において、上記メインブームの対フロントブーム連結部、及び上記フロントブームの対メインブーム連結部として、両ブームの上部に上部ピン穴、下部に下部ピン穴をそれぞれ設ける一方、上記ブームアダプタの基端側に、上記メインブームの上部ピン穴に一致してメインブーム接続ピンが挿入される基端側上部接続ピン穴と、上記メインブーム接続ピンを支点とするブームアダプタの下向き回動を阻止する基端側ストッパとを設けたものである。
請求項9の発明は、請求項8の構成において、上記ブームアダプタの基端部の上部に、上記基端側上部接続ピン穴に代えて、上記フロントブームの上部ピン穴に挿通された引っ掛けピンに上側から係止する下向きの基端側接続フックを設けたものである。
請求項10の発明は、請求項8または9の構成において、上記ブームアダプタの基端側ストッパに代えて、メインブームの下部ピン穴に一致してピン接続される基端側下部接続ピン穴を設けたものである。
請求項11の発明は、請求項2〜10のいずれかの構成において、上記ブームアダプタの下面に、ブームアダプタを地上に置いた状態で水平となって接地する接地面を設けるとともに、ブームアダプタの重心よりも前方に位置するアダプタ先端の下側角部を、上記接地面に連続する円弧面に形成したものである。
請求項12の発明(作業機械のブームアダプタ)は、ベースマシンに取付けられる作業アタッチメントが、ブームと、このブームの先端に連結されたアームと、このアームの先端に取付けられた作業装置とを具備し、上記ブームは、ベースマシンに起伏自在に装着されるメインブームの先端にフロントブームがそれぞれの対フロントブーム連結部及び対メインブーム連結部によって着脱可能に連結されて構成され、このフロントブームはメインブームから切り離されてメインブームとは別に運搬車に積載されて運搬される作業機械において、上記運搬車に対するフロントブームの積み下ろし時に上記メインブームの先端に着脱可能に取付けられるブームアダプタであって、上記フロントブームに対して上記対メインブーム連結部を用いて上部と下部で着脱可能に接続されるフロントブーム接続部を有し、このフロントブーム接続部は、フロントブームを上部と下部で拘束する第1の接続状態と、下部の拘束を解除して上部の接続点を支点とするフロントブームの先上がり方向の回動を許容する第2の接続状態とに転換可能に構成したものである。
本発明によると、メインブームの先端にブームアダプタを、メインブームの対フロントブーム連結部を用いて取付け、このブームアダプタとフロントブームとを、フロントブームの対メインブーム連結部を用いて、互いの上部と下部が拘束された状態で接続し、この接続状態でメインブームの起伏機能とベースマシンの自走機能の少なくとも一方を用いてフロントブームを運搬車から接地手前の状態まで下ろし、さらに下部の拘束を解除し、上部の接続点を支点にフロントブームを回動させて接地させ、上記と逆の手順でフロントブームを地上に置いた状態から運搬車に積載するため、既存機械について、フロントブームを、クレーン等の吊り機械を用いずに自力で運搬車に対して積み下ろしすることが可能となる。
このため、吊り機械を導入できない現場での積み下ろしが可能となるとともに、積み下ろしの能率とコストを改善することができる。
この場合、請求項3の発明によると、ブームアダプタとフロントブームとを、上部のフロントブーム接続ピンと下部の先端側ストッパとによって接続するため、ピン接続個所が少なくてすむことで両者の着脱操作が容易となる。
請求項4の発明によると、ブームアダプタをフロントブームに対して上下でピン接続する構成としたから、両者の接続状態が安定したものとなる。
請求項5の発明によると、フロントブームの上部ピン穴に引っ掛けピンを挿通させ、アダプタ側の先端側接続フックをこの引っ掛けピンに下側から係止させることによって両者を上部で接続するため、この上部の着脱作業が簡単となる。
請求項6の発明によると、請求項5の発明と同様にアダプタ側の先端側接続フックをフロントブーム側の引っ掛けピンに下側から係止させる構成をとる一方、先端側ストッパを、フロントブーム下部接続ピンが垂直上向きの移動を阻止された状態で嵌まり込む凹部として形成したから、ブームアダプタとフロントブームの着脱に関してピンとピン穴の位置合せ及びピンの着脱作業が一切不要となる。
このため、アダプタとフロントブームの着脱作業が簡単となる。
しかも、凹部(ストッパ)によってフロントブーム下部接続ピンの垂直上向きの移動を阻止できるため、いいかえればアダプタに対するフロントブームの垂直上向きの移動を阻止できるため、運搬車に対するフロントブームの積み下ろし時にベースマシン(メインブーム及びアダプタ)がバウンドしてもフロントブーム(引っ掛けピン)がアダプタ(フック)から上方に外れるおそれがない。
すなわち、フロントブームをアダプタに確実にホールドすることができる。
請求項7の発明によると、「すくい上げ」方式によってメイン、フロント両ブームの下部ピン穴の位置合わせを行う構成をとる場合に、ブームアダプタにアダプタ側係止ピンを設け、フロントブームの係止フックを同ピンに係止させて両者を上部で接続する構成としたから、この上部の着脱作業が簡単となる。
請求項8の発明によると、メインブームとブームアダプタとを、上部の接続ピンと下部の基端側ストッパとによって接続するため、ピン接続個所が少なくてすむことで両者の着脱操作が容易となる。
請求項9の発明によると、メインブームとブームアダプタとを、上部でフック係止方式によって、下部で基端側ストッパによってそれぞれ接続するため、ピン着脱が一切不要となり、両者の着脱作業が一層簡単となる。
請求項10の発明によると、メインブームとブームアダプタとを、互いの下部でピン接続するため、両者の接続状態が安定したものとなる。
請求項11の発明によると、ブームアダプタの下面に、ブームアダプタを地上に置いた状態で接地する接地面を設けるとともに、ブームアダプタの重心よりも前方に位置するアダプタ前端の下側角部を、上記接地面に連続する円弧面に形成したから、地上に置いたブームアダプタにメインブームを接続して起こす際、及び逆にメインブームを下げてブームアダプタを地上に置く際に、円弧面によってブームアダプタがメインブームに接近または離間する方向に地面上で滑らかに回動する。このため、ブームアダプタの着脱作業を簡単かつスムーズに行うことができる。この点の詳細は後述する。
本発明の実施形態に係るブームアダプタの一部切欠側面図である。 同アダプタの斜視図である。 メインブームにブームアダプタを取付けた状態の側面図である。 ブームアダプタとフロントブームとを接続した状態の側面図である。 ベースマシンに取付けられたメインブームにブームアダプタを取付ける手順を示す概略側面図である。 図5の状態からブームアダプタを回動させて取付状態とした概略側面図である。 図6の状態からブームアダプタにフロントブームを接続して運搬車に積載した状態の概略側面図である。 図7の状態からフロントブームを接地手前の位置まで下ろした状態の概略側面図である。 図8の状態からフロントブームを設置させた状態の概略側面図である。 本発明の第2実施形態に係るブームアダプタの側面図である。 本発明の第3実施形態に係るブームアダプタの側面図である。 本発明の第4実施形態に係るブームアダプタの側面図である。 同アダプタをメイン、フロント両ブームに接続した状態の側面図である。 本発明の第5実施形態に係るブームアダプタの側面図である。 同アダプタをメインブームに取付け、その先端側接続フックをフロントブームの引っ掛けピンに係止させる直前の状態の側面図である。 同フックを引っ掛けピンに係止させた状態の側面図である。 メインブームを上げてフロントブームを前下がり方向に回動させて同ブームの下部接続ピンをストッパに嵌まり込ませた状態の側面図である。 本発明の第6実施形態に係るブームアダプタの側面図である。 同アダプタをメイン、フロント両ブームに接続した状態の側面図である。 本発明の第7実施形態に係るブームアダプタの側面図である。 同アダプタをメイン、フロント両ブームに接続した状態の側面図である。 本発明の適用対象例であるロングレンジショベルの概略側面図である。 同ショベルにおいてメイン、フロント両ブームを地上で連結する状況を示す概略側面図である。 メイン、フロント両ブームの斜視図である。 両ブームの連結手順の1を示す側面図である。 同連結手順の2を示す側面図である。 同連結完了状態の側面図である。 フロントブームをアーム、バケットとともに運搬する状況を示す概略側面図である。 運搬車に積載されたフロントブームと、地上でベースマシンに取付けられたメインブームとを連結しようとする状況を示す概略側面図である。 図25の一部を拡大して示す図である。
本発明の実施形態を図1〜図21によって説明する。
以下の実施形態において、図22以下に示す従来技術と同一部分には同一符号を付して示し、その重複説明を省略する。
第1実施形態(図1〜図9参照)
図1〜図4によってブームアダプタ25の構成を説明する。
ブームアダプタ25は、間隔を置いて平行に配置した二枚の板材を互いの基端側で基端側ストッパ26、先端側で先端側ストッパ27によってそれぞれ結合して構成されている。図1,5,6中、Gはこのブームアダプタ25の重心であって、アダプタ前後、高さ両方向の中間位置に設定されている。
このブームアダプタ25には、基端側の上部に、メインブーム8の上部ピン穴14に一致する基端側上部接続ピン穴28が設けられ、フロントブーム9(フロントブーム組)の運搬車24に対する積み下ろし時に、図3に示すように両ピン穴14,28に跨ってメインブーム接続ピン29が挿入されることによって、ブームアダプタ25がメインブーム8の先端に上下方向に首振り回動可能に取付けられる。
なお、図3,4、及び後述する他の実施形態を示す図10,11,13,17,19,21において、理解を容易にするためにメイン、フロント両ブーム8,9とブームアダプタの接続に寄与しているピンについて斜線を付して示している。
基端側ストッパ26は、上下全長に亘る縦壁として設けられ、上記ピン接続状態でこの基端側ストッパ26がアダプタ自重によってメインブーム8の先端面に当接する。
これにより、ブームアダプタ25がメインブーム8の先端に、一定以上の下向き回動が阻止された状態(メインブーム8の起伏作動によって一体に上下し、下向き荷重がメインブーム8で支えられる状態)で接続される。
なお、基端側ストッパ26の下端部に当て板30が固定され、この当て板30を介してメインブーム先端面と基端側ストッパ26とが当接し、荷重を伝達する。
一方、ブームアダプタ25の先端部には、フロントブーム接続部として、フロントブーム9の上部ピン穴15に一致する先端側上部接続ピン穴31が上部に設けられ、図4に示すように両ピン穴15,31に跨ってフロントブーム接続ピン32が挿入されることによって、ブームアダプタ25とフロントブーム9とが接続される。
先端側ストッパ27は、このアダプタ下面の先端側部分とアダプタ前面とに跨って取付けられるL字形に形成され、図4に示すようにフロントブーム接続状態で同ブーム基端の補強壁20がこの先端側ストッパ27の前面部分27aに前面から当接することにより、フロントブーム9の下向き(同ブーム先下がり方向)の回動が阻止される。
すなわち、先端側上部接続ピン穴31と先端側ストッパ27とによってフロントブーム接続部が構成され、このフロントブーム接続部は、図4実線で示すようにフロントブーム9を上部と下部で拘束(下部は先下がり方向の回動を阻止)する第1の接続状態と、図4二点鎖線で示すように下部の拘束を解除してフロントブーム9の先上がり回動を許容する第2の接続状態とに転換可能に構成されている。
ところで、図7に示すようにメインブーム8に取付けられたブームアダプタ25とフロントブーム9とを接続した状態で、バケット7がブームアダプタ25の下面基端側の部分と接近するため、これらが干渉するおそれがある。図7中、破線で示す部分αがこの干渉部分である。
そこで、アダプタ下面は、基端側部分がバケット7から逃げるように先端側部分よりも上位に位置して両部分が先下がりの傾斜面33で連続する段状に形成され、図5に示すように基端側部分が架台34で支持された状態でアダプタ25が地上に置かれる。
この状態で、アダプタ下面の先端側部分に位置する先端側ストッパ27の下面部分27bが水平な接地面となる。
また、先端側ストッパ27のL字の角部(アダプタ先端の下側角部)27cは円弧面に形成され、後述するようにこの下側角部(以下、円弧面という)27cがメインブーム8に対するブームアダプタ25の着脱時の助けとなる。
フロントブーム積み下ろしの作業手順を図5〜図9によって説明する。なお、図5〜図9において、図の複雑化を避けるために必要最小限以外の符号を省略し、必要に応じて図1〜図4を参照するものとする。
フロントブーム下ろし作業に当たり、まず、図5,6に示すように地上でベースマシン3(上部旋回体2)に装着されたメインブーム8の先端にブームアダプタ25を取付ける。
このとき、ブームアダプタ25は、図示のように下面基端側部分が架台34で支持され、先端側部分(先端側ストッパ27の下面部分27b)が接地した状態で地面に置かれる。
この状態でメインブーム8とブームアダプタ25とを互いの上部ピン穴14、基端側上部接続ピン穴28とメインブーム接続ピン29によって接続する。
次に、メインブーム8を起こしながらベースマシン3を前進させることにより、ブームアダプタ25をメインブーム接続ピン29を中心として図の反時計まわりに回動させてその下端側をメインブーム8に接近させ、基端側ストッパ26をメインブーム先端面に当接させる(詳しくは図3参照)。
この場合、ブームアダプタ25の先端下側の角部に円弧面27cを設けているため、同アダプタ25がぎくしゃくしないで滑らかに回動する。
これにより、メインブーム先端にブームアダプタ25を、上部はピン接続し、下部は先下がり方向の回動を阻止した状態で取付ける。
なお、ブームアダプタ25をメインブーム8から取外す際は、上記と逆に、図6のアダプタ接地状態から自走、ブーム起伏機能を用いてブームアダプタ25を時計回りに回動させ、図5の状態とする。
このとき、アダプタ重心Gが接地点(円弧面27c)よりも後方に位置するため、ブームアダプタ25が自重によって時計回りに自然に、そして円弧面27cによって滑らかに回動する。
図6の状態とした後、ベースマシン3の自走機能及びメインブーム8の起伏機能を用いてブームアダプタ25を運搬車24に積載されたフロントブーム9に接近させ、図4の実線及び図7に示すように両者を接続する。
この接続状態で、ブームアダプタ25はメインブーム8に対して、フロントブーム9はブームアダプタ25に対してそれぞれ先下がり方向の回動を阻止されるため、メインブーム8、ブームアダプタ25、フロントブーム9の三者(正確にはアーム6及びバケット7を加えた作業アタッチメント全体)が一体に起伏及び前進/後退する。
図8は、図7の状態からフロントブーム組を運搬車24から離し、全体が水平に近い先下がりの傾斜姿勢となってその先端側の架台21のみが地面に着いた(基端側の架台21は浮いた)接地手前まで降ろした状態を示す。
この状態からメインブーム8をさらに倒してフロントブーム組を下ろしていくと、フロントブーム組が先上がり方向に回動し、アーム6が水平姿勢で接地する。
すなわち、フロントブーム9を上部と下部で拘束する第1の接続状態から、同ブーム9の先上がり回動を許容する第2の接続状態に自動的に移行して接地が完了、つまり、フロントブーム組の下ろし作業が完了する。
この後、フロントブーム接続ピン32を抜いてメインブーム組とフロントブーム組とを一旦切り離し、ブームアダプタ25をメインブーム8から取外した上で、前記した「すくい上げ」操作を用いた連結操作によりメイン、フロント両ブーム8,9を連結することによって作業態勢が整う。
一方、運搬に際してフロントブーム組を運搬車24に積み込む場合は、上記と逆の手順、操作をとればよい。
このように、ブームアダプタ25を用いることにより、既存機械についてフロントブーム9(フロントブーム組)を、クレーン等の吊り機械を用いずに自力で運搬車24に対して積み下ろしすることができる。
このため、吊り機械を導入できない狭隘な現場等での積み下ろしが可能となるととともに、積み下ろしの能率とコストを改善することができる。
この場合、第1実施形態によると、メインブーム8とブームアダプタ25、ブームアダプタ25とフロントブーム9をそれぞれ上部の接続ピン29,32とストッパ26,27とによって接続するため、上下ともピンで接続する方式と比較してピン挿脱個所が少なくてすむことから着脱作業が簡単となる。
第2実施形態(図10参照)
以下の第2〜第7実施形態は、ブームアダプタについての変形形態であり、第1実施形態との相違点のみを説明する。
第2実施形態のブームアダプタ35においては、第1実施形態のブームアダプタ25における基端側ストッパ26に代えて基端側下部接続ピン穴36、先端側ストッパ27に代えて先端側下部接続ピン穴37がそれぞれ設けられ、ブームアダプタ35がメイン、フロント両ブーム8,9に対し、上下とも接続ピン(上部、下部接続ピン)29,38、32,39によって接続されるように構成されている。
この構成によると、メインブーム8、ブームアダプタ35、フロントブーム9の三者の接続状態が安定したものとなる。
なお、この第2実施形態の場合、フロントブーム積み下ろし作業における図8の段階で、対フロントブーム接続用の下部接続ピン39を挿脱して第1、第2両接続状態間の転換を行うことになる。
第3実施形態(図11参照)
第3実施形態のブームアダプタ40においては、第1実施形態の基端側上部接続ピン穴28に代えて下向きの基端側接続フック41、先端側上部接続ピン穴31に代えて上向きの先端側接続フック42がそれぞれ設けられている。
基端側接続フック41は、メインブーム8の上部ピン穴14にこれを貫通して外側に突出する状態で挿入されたメインブーム接続ピン(引っ掛けピン)29に上側から係止し、この係止部分と基端側ストッパ26とによってブームアダプタ40がメインブーム先端に取付けられる。
先端側接続フック42は、フロントブーム9の上部ピン穴15に挿入されたフロントブーム接続ピン(引っ掛けピン)32に下側から係止し、この係止部分と先端側ストッパ27とによってブームアダプタ40とフロントブーム9とが接続される。
この構成によると、メインブーム8とブームアダプタ40の着脱、及びブームアダプタ40とフロントブーム9の着脱の双方に関してピン接続部分が一切無いため、メインブーム8、ブームアダプタ40、フロントブーム9三者の着脱作業が一層簡単となる。
第4実施形態(図12,13参照)
第4実施形態のブームアダプタ43においては、第2、第3両実施形態のブームアダプタ35,40を組み合わせた形態として、基端側上部に下向きの基端側接続フック41、同下部に基端側下部接続ピン穴36がそれぞれ設けられる一方、先端側上部に上向きの先端側接続フック42、同下部に先端側下部接続ピン穴37がそれぞれ設けられ、基端側及び先端側の上部は接続ピン(引っ掛けピン)29,32に対するフック係止部分によって、下部は接続ピン38,39によってそれぞれメイン、フロント両ブーム8,9に接続される。
従って、第1及び第3両実施形態における基端側、先端側両ストッパ26,27は不要となる。
第5実施形態(図14〜図17参照)
第5実施形態のブームアダプタ44においては、基端側(メインブーム8との接続部分)は図1〜図9に示す第1実施形態の構成、先端側(フロントブーム9との接続部分)は図11に示す第3実施形態の構成を前提としている。
すなわち、アダプタ基端側において、上部に、メインブーム8の上部ピン穴14に一致する基端側上部接続ピン穴28が設けられるとともに、下部に基端側ストッパ45が設けられ、図15〜図17に示すように両ピン穴14,28に跨ってメインブーム接続ピン29が挿入されることによって、ブームアダプタ44がメインブーム先端に上下方向に首振り可動可能に取付けられる。
なお、基端側ストッパ45は、第1実施形態の基端側ストッパ26と異なり、角パイプ状に形成されてアダプタ下部内側に取付けられている。
但し、この基端側ストッパ45の機能は第1実施形態と同じで、上記ピン接続状態でこの基端側ストッパ45がアダプタ自重によりメインブーム8の先端面に当接することにより、ブームアダプタ44がメインブーム8の先端に、一定以上の下向き回動が阻止された状態(メインブーム8の起伏作動によって一体に上下し、下向き荷重がメインブーム8で支えられる状態)で接続される。
一方、アダプタ先端側において、上部に上向きの先端側接続フック42、下部に先端側ストッパ46がそれぞれ設けられている。
先端側接続フック42は、フロントブーム9の上部ピン穴15に挿入されたフロントブーム接続ピン(引っ掛けピン)32に下側から係止し、この係止部分と先端側ストッパ46とによってブームアダプタ44とフロントブーム9とが接続される。
先端側ストッパ46は、第1、第3両実施形態の先端側ストッパ27と異なり、後向きにほぼ半円形に凹んだ凹部として形成されている。
この構成において、図15〜図17に示すように、フロントブーム9の下部ピン穴15にフロントブーム下部接続ピン39を挿通させ、かつ、先端側フック42をフロントブーム接続ピン32に下側から係止させた状態でメインブーム8を少し上げると、フロントブーム9が上記係止部分を中心として前下がり方向に回動してフロントブーム下部接続ピン39が先端側ストッパ46に嵌まり込む。
この状態で、同ピン39の垂直上向きの移動がストッパ46の凹面によって阻止され、フロントブーム9がアダプタ44に対して上下でホールドされるため、以後、積み下ろし過程でベースマシン(メインブーム8及びブームアダプタ44)が上下にバウンドしても、フロントブーム接続ピン32がフック42から外れるおそれがない。
すなわち、フロントブーム9をブームアダプタ44に確実にホールドし、一層安定した接続状態を得ることができる。
また、この第5実施形態によると、ブームアダプタ44とフロントブーム9の着脱に関して、第3実施形態と同様に、ピンとピン穴の位置合せ及びピンの着脱作業が一切不要となるため、アダプタ44とフロントブーム9の着脱作業が簡単となる。
さらに、この第5実施形態においては、アダプタ先端側の下端部に丸パイプ材47が、その外周一部が下向きに突出する状態で水平に取付けられ、この丸パイプ材47の上記下向きに突出した外周面(円弧面)47aが、第1実施形態における先端側ストッパ27の円弧面27cと同様に、メインブーム8に対するブームアダプタ44の着脱時の助けとなる。
また、この実施形態において、丸パイプ材47による円弧面47aと、その後方に連続するアダプタ下面44aが、第1実施形態のストッパ下面部分27bと同様に、アダプタ44を地上に置いた状態での接地面となる。
なお、この丸パイプ材47によって円弧面を形成する構成は、第1実施形態のストッパ27の円弧面27cに代わるものとして次の第6、第7両実施形態を含む他の実施形態にも適用することができる。
第6実施形態(図18,19参照)
第6実施形態のブームアダプタ48においては、基端側及び先端側両ストッパ26,27を設ける第1、第3両実施形態の構成を元に、基端側に第3、第4両実施形態の下向きの基端側接続フック41が設けられる一方、先端側上部の外側面に、フロントブーム9の係止フック19が上側から係止するアダプタ側係止ピン49が突設されている。
この構成において、メインブーム8とブームアダプタ49とは、基端側接続フック41及びメインブーム接続ピン(引っ掛けピン)29の係止部分と基端側ストッパ26とによって接続され、ブームアダプタ49とフロントブーム9とは、フロントブーム9の係止フック19及びアダプタ側係止ピン49による係止部分と先端側ストッパ27とによって接続される。
この第6実施形態によると、第3実施形態と同様にピン接続部分が無いため、メインブーム8、ブームアダプタ44、フロントブーム9三者の着脱作業が簡単となる。
第7実施形態(図20,21参照)
第7実施形態のブームアダプタ50においては、第6実施形態のブームアダプタ48と、第2及び第4両実施形態のブームアダプタ35,43の折衷構成がとられている。
すなわち、基端側上部に下向きの基端側接続フック41、下部に基端側下部接続ピン穴36がそれぞれ設けられている。
一方、先端側には、上部の外側面にフロントブーム9の係止フック19が上から係止するアダプタ側係止ピン49が突設されるとともに、下部に先端側下部接続ピン穴37が設けられている。
この構成において、メインブーム8とブームアダプタ50とは、基端側接続フック41及びメインブーム接続ピン29の係止部分と接続ピン38とによって接続される。
また、ブームアダプタ50とフロントブーム9とは、フロントブーム9の係止フック19及びアダプタ側係止ピン49による係止部分と接続ピン39とによって接続される。
ところで、上記各実施形態において機械本来の作業時にはブームアダプタを取外すが、同アダプタを取付けたまま作業できるように構成することも可能である。
また、本発明は上記実施形態で例示したロングレンジショベルに限らず、同様のアタッチメント構成を備えた他の作業機械(解体機や破砕機等)にも適用することができる。
1 ベースマシンの下部走行体
2 同、上部旋回体
3 ベースマシン
4 作業アタッチメント
5 作業アタッチメントを構成するブーム
6 同、アーム
7 同、バケット
8 ブームを構成するメインブーム
9 同、フロントブーム
10 ブームシリンダ
11 アームシリンダ
12 バケットシリンダ
14 メインブームの対フロントブーム連結部としての上部ピン穴
15 フロントブームの対メインブーム連結部としての上部ピン穴
16 メインブームの対フロントブーム連結部としての下部ピン穴
17 フロントブームの対メインブーム連結部としての下部ピン穴
18 メインブームの対フロントブーム連結部としての係止ピン
19 フロントブームの対メインブーム連結部としての係止フック
20 ブームアダプタの先端側ストッパに当接する補強壁
21 架台
22 上部ピン
23 下部ピン
24 運搬車
25 ブームアダプタ
26 基端側ストッパ
27 先端側ストッパ
27a 先端側ストッパの前面部分
27b 同、下面部分
27c 円弧面
G アダプタ重心
28 基端側上部接続ピン穴
29 メインブーム接続ピン(引っ掛けピン)
31 先端側上部接続ピン穴
32 フロントブーム接続ピン(引っ掛けピン)
35 ブームアダプタ
36 基端側下部接続ピン穴
37 先端側下部接続ピン穴
38 下部接続ピン
39 下部接続ピン
40 ブームアダプタ
41 基端側接続フック
42 先端側接続フック
43 ブームアダプタ
44 ブームアダプタ
45 基端側ストッパ
46 凹部として形成された先端側ストッパ
47 円弧面を形成する丸パイプ材
47a 円弧面
44a 接地面を形成するアダプタ下面
48 ブームアダプタ
49 アダプタ側係止ピン
50 ブームアダプタ

Claims (12)

  1. ベースマシンに取付けられる作業アタッチメントが、ブームと、このブームの先端に連結されたアームと、このアームの先端に取付けられた作業装置とを具備し、上記ブームは、ベースマシンに起伏自在に装着されるメインブームの先端にフロントブームがそれぞれの対フロントブーム連結部及び対メインブーム連結部によって互いの上下両側で着脱可能に連結されて構成され、このフロントブームはメインブームから切り離されてメインブームとは別に運搬車に積載されて運搬される作業機械のフロントブーム積み下ろし方法であって、
    (A) 上記メインブームの先端にブームアダプタを上記メインブームの対フロントブーム連結部を用いて取付け、
    (B) このブームアダプタと、運搬車に積載されたフロントブームとを、上記フロントブームの対メインブーム連結部を用いて、互いの上部と下部が拘束された状態で接続し、
    (C) この接続状態でメインブームの起伏機能とベースマシンの自走機能の少なくとも一方を用いてフロントブームを運搬車から接地手前の状態まで下ろし、
    (D) この状態で下部の拘束を解除し、上部の接続点を支点にフロントブームを回動させて接地させ、
    (E) 上記と逆の手順でフロントブームを地上に置いた状態から運搬車に積載する
    ことを特徴とする作業機械のフロントブーム積み下ろし方法。
  2. ベースマシンに取付けられる作業アタッチメントが、ブームと、このブームの先端に連結されたアームと、このアームの先端に取付けられた作業装置とを具備し、上記ブームは、ベースマシンに起伏自在に装着されるメインブームの先端にフロントブームがそれぞれの対フロントブーム連結部及び対メインブーム連結部によって着脱可能に連結されて構成され、このフロントブームはメインブームから切り離されてメインブームとは別に運搬車に積載されて運搬される作業機械において、上記運搬車に対するフロントブームの積み下ろし時に上記メインブームの先端に上記メインブームの対フロントブーム連結部を用いて取付けられるブームアダプタを備え、このブームアダプタは、上記フロントブームに対して上記フロントブームの対メインブーム連結部を用いて上部と下部で着脱可能に接続されるフロントブーム接続部を有し、このフロントブーム接続部は、フロントブームを上部と下部で拘束する第1の接続状態と、下部の拘束を解除して上部の接続点を支点とするフロントブームの先上がり方向の回動を許容する第2の接続状態とに転換可能に構成し、上記第1の接続状態でメインブームの起伏機能を用いてフロントブームを運搬車に積載される状態と地上に接地する手前の状態との間で移動させ、上記第2の接続状態で上記接地手前の状態と接地状態との間で移動させるように構成したことを特徴とする作業機械。
  3. 上記メインブームの対フロントブーム連結部、及び上記フロントブームの対メインブーム連結部として、両ブームの上部に上部ピン穴、下部に下部ピン穴をそれぞれ設ける一方、上記ブームアダプタのフロントブーム接続部として、同アダプタの先端側上部に上記フロントブームの上部ピン穴に一致してフロントブーム上部接続ピンが挿入される先端側上部接続ピン穴を設けるとともに、同アダプタの先端側下部に先端側ストッパを設け、この先端側ストッパにより、上記フロントブーム接続ピンを支点とするフロントブームの先下がり方向の回動を阻止して上記第1の接続状態とし、先上がり方向の回動は許容して上記第2の接続状態とするように構成したことを特徴とする請求項2記載の作業機械。
  4. 上記ブームアダプタのフロントブーム接続部における先端側ストッパに代えて、フロントブームの下部ピン穴に一致してピン接続される先端側下部接続ピン穴を設けたことを特徴とする請求項3記載の作業機械。
  5. 上記ブームアダプタの先端側上部接続ピン穴に代えて、フロントブームの上部ピン穴に挿通された引っ掛けピンに下側から係止する上向きの先端側接続フックをアダプタ先端側上部に設けたことを特徴とする請求項3または4記載の作業機械。
  6. 上記ブームアダプタの先端側上部接続ピン穴に代えて、上記フロントブームの上部ピン穴に挿通された引っ掛けピンに下側から係止する上向きの先端側接続フックをアダプタ先端側上部に設ける一方、上記先端側ストッパを、上記フロントブームの下部ピン穴に挿通されたフロントブーム下部接続ピンが垂直上向きの移動を阻止された状態で嵌まり込む凹部として形成したことを特徴とする請求項3記載の作業機械。
  7. 上記メインブームの対フロントブーム連結部として、上記上部及び下部両ピン穴に加えて、上部外側面に突出する係止ピンを設ける一方、上記フロントブームの対メインブーム連結部として、上部及び下部両ピン穴に加えて下向きの係止フックを設け、この係止フックと上記係止ピンとによってメイン、フロント両ブームの下部ピン穴の位置合わせを行い得るように構成され、かつ、上記ブームアダプタの先端側上部接続ピン穴に代えて、上記係止フックが係止するアダプタ側係止ピンをアダプタ外側面に突出して設けたことを特徴とする請求項3または4記載の作業機械。
  8. 上記メインブームの対フロントブーム連結部、及び上記フロントブームの対メインブーム連結部として、両ブームの上部に上部ピン穴、下部に下部ピン穴をそれぞれ設ける一方、上記ブームアダプタの基端側に、上記メインブームの上部ピン穴に一致してメインブーム接続ピンが挿入される基端側上部接続ピン穴と、上記メインブーム接続ピンを支点とするブームアダプタの下向き回動を阻止する基端側ストッパとを設けたことを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の作業機械。
  9. 上記ブームアダプタの基端部の上部に、上記基端側上部接続ピン穴に代えて、上記フロントブームの上部ピン穴に挿通された引っ掛けピンに上側から係止する下向きの基端側接続フックを設けたことを特徴とする請求項8記載の作業機械。
  10. 上記ブームアダプタの基端側ストッパに代えて、メインブームの下部ピン穴に一致してピン接続される基端側下部接続ピン穴を設けたことを特徴とする請求項8または9記載の作業機械。
  11. 上記ブームアダプタの下面に、ブームアダプタを地上に置いた状態で接地する接地面を設けるとともに、ブームアダプタの重心よりも前方に位置するアダプタ先端の下側角部を、上記接地面に連続する円弧面に形成したことを特徴とする請求項2〜10のいずれか1項に記載の作業機械。
  12. ベースマシンに取付けられる作業アタッチメントが、ブームと、このブームの先端に連結されたアームと、このアームの先端に取付けられた作業装置とを具備し、上記ブームは、ベースマシンに起伏自在に装着されるメインブームの先端にフロントブームがそれぞれの対フロントブーム連結部及び対メインブーム連結部によって着脱可能に連結されて構成され、このフロントブームはメインブームから切り離されてメインブームとは別に運搬車に積載されて運搬される作業機械において、上記運搬車に対するフロントブームの積み下ろし時に上記メインブームの先端に着脱可能に取付けられるブームアダプタであって、上記フロントブームに対して上記対メインブーム連結部を用いて上部と下部で着脱可能に接続されるフロントブーム接続部を有し、このフロントブーム接続部は、フロントブームを上部と下部で拘束する第1の接続状態と、下部の拘束を解除して上部の接続点を支点とするフロントブームの先上がり方向の回動を許容する第2の接続状態とに転換可能に構成したことを特徴とする作業機械のブームアダプタ。
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