JP2011505201A - 脈管療法のための方法及び装置 - Google Patents

脈管療法のための方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011505201A
JP2011505201A JP2010536191A JP2010536191A JP2011505201A JP 2011505201 A JP2011505201 A JP 2011505201A JP 2010536191 A JP2010536191 A JP 2010536191A JP 2010536191 A JP2010536191 A JP 2010536191A JP 2011505201 A JP2011505201 A JP 2011505201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular frame
medical device
sleeve
intermediate region
body vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010536191A
Other languages
English (en)
Inventor
ラム, エイチ. ジュニア ポール,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cook Inc
Original Assignee
Cook Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cook Inc filed Critical Cook Inc
Publication of JP2011505201A publication Critical patent/JP2011505201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M29/00Dilators with or without means for introducing media, e.g. remedies
    • A61M29/02Dilators made of swellable material
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0021Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing
    • A61M25/0023Catheters; Hollow probes characterised by the form of the tubing by the form of the lumen, e.g. cross-section, variable diameter
    • A61M2025/0024Expandable catheters or sheaths
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/0067Catheters; Hollow probes characterised by the distal end, e.g. tips
    • A61M25/0082Catheter tip comprising a tool
    • A61M2025/0096Catheter tip comprising a tool being laterally outward extensions or tools, e.g. hooks or fibres
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M2025/0188Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters having slitted or breakaway lumens

Abstract

脈管療法を体内脈管内で局所的に施すために、医療装置、並びに、治療の方法と前記装置を製造する方法が提供されている。本医療装置(10)は、展開可能な管状フレーム(20)と、スリーブ(60)を含んでいる。本医療装置は、治療剤の体内脈管内の局所的な送達に使うことができ、又は裂けた体内脈管用のタンポナーデになり得る、と同時に、植え込まれた医療装置の遠位の体液又は血液の流れの潅流を可能にする。本医療装置の管状フレームには、複数の部材(32)を有する中間領域を設けることができる。同部材は、管状フレームの長手方向軸から離れるように半径方向外向きに展開することができ、それによりスリーブを押し動かして体内脈管の壁に接触させることができる。展開形態では、スリーブが体内脈管壁に押し付けられている間、本装置の一部分が体液の流れを継続させる。

Description

本発明は、医療装置の分野に関し、より具体的には、脈管療法を体内脈管内で局所的に施すための医療装置及び治療の方法とその様な装置を製造する方法に関する。
脈管療法には、脈管系に対する数多くの薬物治療が含められる。1つの例は、体内脈管内での治療剤の全体系的投与である。多くの病態は治療剤の全体系的投与によって満足に治療されるが、病態の治療には、治療剤の体内脈管内での局所的な送達を必要とするものも多い。より具体的には、治療剤の送達は、身体内部組織の選択された部分に限定され、、治療剤が周囲組織へ送達されることもなければ、或いは追加的な治療剤の体系的送達も要しない。体系的に投与された治療剤は、標的部位の組織に吸収されるのみならず、身体の他の区域にも吸収される可能性がある。よって、治療剤の体系的投与に付きまとう1つの欠点は、治療を必要としていない身体の区域までもが影響を受けることである。
医療用送達カテーテルは、治療剤を身体内部組織に送達するための低侵襲的手段を提供している。部位特異的局所化治療を提供するために、治療剤を排他的に体内脈管内の標的部位へ送達するのにバルーンカテーテルが使用されることがある。バルーンカテーテルを用いた治療剤の局所投与によって治療の恩恵が得られる病態の1つの例に、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)と組み合わされた治療剤の送達がある。PTCAは、血管の狭窄部分を拡張するのに使用される技法である。PTCAでは、カテーテルバルーンは、詰まった管腔又は標的部位に配置されると、膨らまされて、管腔の拡張を生じさせる。バルーンが萎まされ、次いでカテーテルが標的部位そして患者の管腔から取り出されると、その結果、血液は狭まりの無い管腔を通って自由に流れることができるようになる。
PTCAとその関連処置は、管腔内絞窄の軽減を支援するが、その様な絞窄又は通過障害は、多くの場合、再発する可能性がある。再狭窄と呼ばれるこれらの再発性閉塞の原因は、身体が外科的処置に反応した結果であることもある。動脈の再狭窄は、一般的に、処置後数ヶ月を経て発症し、再度の血管形成術又は外科的バイパス手術が必要になることもある。平滑筋細胞(SMC)が管腔の中膜から内膜へ向けて増殖及び遊走することで、細胞外基質(ECM)の過剰産生が引き起こされ、それが再狭窄発症の主要な誘因の1つであると考えられている。組織の広範な肥厚化によって血管の管腔が狭められ、脈管を通る血流が絞られ又は遮られる。再狭窄に歯止めを掛ける又は阻止するべく選択された治療剤が、カテーテルから、PTCAにおいて及び/又はPTCA処置後に治療剤を放出するように構成されているステントを設置することによって、局所的に送達されることも行われる。カテーテルバルーンは、再狭窄の発生を低減又は根絶するため、PTCA中に、ステント、合成脈管グラフト、又は薬物療法と組み合わせて使用されてもよい。それでも、カテーテルバルーンには、治療部位より遠位を閉塞するか又は遠位の血流を遮る場合がある。潅流バルーンカテーテルの中には、極少量の潅流しか成し得ないものもある。例えば、6mmの体内脈管に合わせたサイズのバルーンカテーテルが1mmの通路しか提供できないこともある。
脈管療法のもう1つの様式は、体内脈管の裂孔に止血を達成することである。救急処置中は、血液がそれ以上身体から出てゆくのを食い止めるため、迅速な止血が望ましい。止血を促す従来の方法は、手で血管に圧力を加え、その後、治療剤を用いながら、圧迫包帯、圧迫用重石、又は圧締装置を当てがうことによる。装置の中には、裂孔を塞ぐために、体内脈管内に植え込むことができるものもある。しかしながら、これらの装置は、典型的には、体内脈管内に永久に残されるものであり、僅か数年での閉鎖又は急性凝血塊形成の危険性を助長し易く、また、そうでなくても取り出すのが難しい。
米国特許第6,206,931号 米国特許第5,597,378号 国際特許WO95/31945号 米国特許第6,409,752号 米国特許第7,094,765号 米国特許出願第2006/0269587A1号
1979年サイエンティフィック・アメリカン誌281号74−82頁「形状記憶合金」("Shape Memory Alloys",Scientific American,281:74−82(November 1979)) 2002年Rev.Cardiovasc Med.3誌(補遺15)S16−S22、Dougal他、「ステント設計、再狭窄の含意」(Dougal et al.,"Stent Design:Implications for Restenosis",Rev.Cardiovasc Med.3(suppl.5),S16−S22(2002))
現在の装置及び方法に鑑み、治療部位より遠位の区域への体液の流れを可能にしながら、脈管療法を体内脈管内で局所的に施すための医療装置が必要とされている。
そのため、脈管療法を体内脈管内で局所的に施すための医療装置と方法を提供している。本医療装置は、バルーンカテーテル又はステントを使用する脈管内薬物治療の代替療法である。本医療装置は、裂孔に止血を施すための代替療法にもなり得る。本医療装置は、治療剤の有効送達を可能にする数分から、有効止血及び/又は再造形を可能にする数時間又は数日の間で、体内脈管に残留させることができる。
本医療装置は、管状フレームとスリーブを含んでおり、更に治療剤を含んでいてもよい。管状フレームは、長手方向軸の周りにルーメンを画定しており、遠位端、近位端、及び中間領域を含んでいる。管状フレームの中間領域は、互いの間に一連のスロットを画定している複数の部材を含んでいる。スロットは、長手方向軸に及び/又は互いに実質的に平行な向きであってもよいし、管状フレームの中間領域の周りに周方向に実質的に等間隔に配置されていてもよいし、その両方であってもよい。管状フレームは、自己展開式で、形状記憶合金を備えていてもよい。
管状フレームの中間領域は、圧縮形態と展開形態の間で動かせる。圧縮形態の部材は、治療部位へ送達できるよう医療装置の輪郭を小さくするために、互いに隣り合わせに近接して及び/又は実質的に平らに並ぶように構成されている。展開形態では、部材同士の間に隙間が形成されるように、長手方向軸から体内脈管に極めて近接する位置まで半径方向外向きに変位されるように構成されている。管状フレームの遠位端と近位端は、展開形態と圧縮形態で、同様の直径を有することになる。管状フレームの中間領域は、圧縮形態での第1の直径と、第1の直径より大きい展開形態での第2の直径を有することになり、ここに、中間領域の第1の直径は、管状フレームの近位端と遠位端の直径と実質的に同一である。
スリーブは、管状フレームの中間領域の一部分を包囲している。スリーブは、部材の少なくとも一部分に接触して維持されていてもよい。スリーブは、弾性を有していて、管状フレームの中間領域に半径方向圧縮復元力を働かせてもよい。スリーブは、治療剤用の中膜となり得る。治療剤は、スリーブが体内脈管の壁と接触しているときに送達されるように構成することができる。もう1つの実施形態では、スリーブは、発泡細胞外基質(ECM)の様な再造形可能な材料を備えることもでき、その場合、スリーブを裂孔に当がって止血及び/又は再造形を促すことができる。
もう1つの実施形態では、それぞれの部材は、展開形態にある間は、2つの曲がりと、それらの間の接触部分を有することになり、そこでは接触部分は体内脈管壁と実質的に整列するように構成されている。望ましくも、接触部分の整列によって長手方向に治療部位に沿う接触面積が増し、脈管療法の送達がより効果的に行えるようになる。
もう1つの実施形態では、管状フレームは、形状記憶合金から形成されている。この事例では、管状フレームの部材と中間領域は、摂氏37度で最大半径方向力が得られるように展開形態に向けて付勢される。管状フレームの中間領域は、このため、送達時は、展開させる中間領域の周りにシースを配置して部材を圧縮形態へ押し動かすことによって圧縮させることができ、配備時は、シースを中間領域から取り除くことによって展開させることができる。随意的に、管状フレームの遠位端を管状フレームの近位端に対して長手方向軸に沿って並進させて部材を押し動かし、圧縮形態と展開形態の間で動かすための手段を提供することもできる。
もう1つの実施形態では、医療装置と、当該医療装置に取り付けられたカテーテルシャフトと、を含んでいるシステムが提供されている。随意的に、カテーテルシャフトから半径方向外側にシースを配置し、摺動可能にカテーテルシャフトに係合させることもできる。シースは動かせ、医療装置を圧縮するサイズである。本システムは、送達されるときのガイドワイヤーから医療装置への移行を改善するために拡張器を含んでいてもよい。
本発明の1つの特徴は、展開形態の医療装置が、体内脈管を治療するために、体内脈管の壁に押し当てて配置される部分又はスリーブを有していることである。もう1つの特徴は、展開形態の医療装置が、もう1つの部分に、治療部位の遠位の区域への体液の流れを可能にする適切な隙間を有していることである。このことは、遠位区域が、脳、心臓、又は腎臓の様な臓器である場合は特に不可欠である。スリーブが治療剤を含んでいる場合、どこか他の非治療部位にひどく影響を与えることを避けるために、医療装置より遠位の体液潅流を維持しながら、治療剤が体内脈管壁の治療部位に投与されることが望ましい。
上記並びに本発明の他の利点は、好適な実施形態に関する以下の詳細な説明を添付図面を見ながら考察すれば、当業者には容易に明らかになるであろう。
医療装置とカテーテルシャフトを備えているシステムの斜視図である。 体内脈管内の医療装置の側面図である。 図2Aの線2B−2Bに沿う断面図である。 圧縮形態の医療装置の管状フレームの側面図である。 展開形態の医療装置の斜視図である。 図4Aの線4B−4Bに沿う断面図である。 図4Aの線4C−4Cに沿う断面図である。
本発明の原理の理解を促すために、これより図に示されている実施形態を参照してゆくが、説明に際して特定の言語を使用する。なお、これによって本発明の範囲を限定する意図はないものと理解されたく、また、図示されている装置に対するその様な変更や更なる修正、及びそこに示されている本発明の原理のその様な更なる応用は、本発明が関連する分野の当業者であれば普通に想起されるものと考えている。
「望ましくは」、「一般的に」、及び「典型的には」の様な用語は、ここでは、特許請求の範囲に記載の発明の範囲を限定するために用いられているのでもなければ、或る特定の特徴が、特許請求の範囲に記載の発明の構造又は機能に不可欠である、必須である、又は重要でさえあることを示唆するために用いられているのでもないことに留意されたい。むしろ、これらの用語は、本発明の或る特定の実施形態で利用されてもよいし、利用されなくてもよい、代替又は追加の特徴を強調することを意図しているに過ぎない。
本発明を説明及び定義する上で、「医療装置」という用語は、ここでは、構成要素の組み合わせ、及び他の構成要素と組み合わされているか否かに関係無く各個別の構成要素、を表現するのに用いられていることに留意されたい。更に、「(単数又は複数の)方法」又は「(単数又は複数の)工程」という用語は、ここでは、工程の組み合わせ、及び他の工程と組み合わされているか否かに関係無く各個別の工程、を表現するのに用いられていることに留意されたい。
本発明を説明及び定義する上で、「実質的に」という用語は、ここでは、何らかの量的比較、値、測定値、又は他の表現によって生じるかもしれない不確実性の固有の程度を表現するのに用いられていることに留意されたい。「実質的に」という用語は、ここでは、或る量的表現が、問題になっている対象物の基本的機能に変化を来すことなく、言及されている規準から変わり得る程度を表現するのにも用いられている。「実質的に」という用語は、更に、ここでは、或る量的表現が、問題になっている対象物の列挙されている機能性を生み出すために、言及されている基準から変わらなくてはならない最小程度を表現するのに用いられている。
後段の考察では、「近位」及び「遠位」という用語は、医療装置の互いに反対側の軸方向端の他、各種構成要素の特徴の軸方向端を言い表すのにも使用されるであろう。「近位」という用語は、それの従来の意味で、器械(又はその構成要素)の端で、同器械の使用中にオペレーターに最も近い端を指すのに使用されている。「遠位」という用語は、従来の意味で、器械(又は構成要素)の端で、患者体内へ最初に挿入される端又は患者に最も近い端を指すのに使用されている。
脈管療法を体内脈管内で局所的に施すための潅流医療装置及びシステムが提供されている。本医療装置及び方法は、バルーンカテーテル又はステントを使用する脈管内薬物治療の代替療法である。更に、本医療装置は、裂孔に止血及び/再造形を施すための代替療法にもなり得る。本医療装置は、或る部分又はスリーブが体内脈管壁に配置されるようにするために展開形態へ展開することができると同時に、もう1つの部分の、治療部位の遠位の区域への体液の流れ及び潅流を可能にする適切な隙間を提供することができる。このことは、療法が完了するのを待つ間、例えば治療剤が標的組織の中へ拡散してゆくのを待つ間に、脳、心臓、又は腎臓の様な臓器への体液又は体液の流れや血液の流れを長時間遮ることが望ましくない場合には特に不可欠である。
図1は、脈管療法を体内脈管内で局所的に施すためのシステム8である。本システムは、医療装置10とカテーテルシャフト9を含んでいる。カテーテルシャフト9は、管状フレーム20の近位端28に取り付けられていてもよい。具体的には、図3と図4Aは、長手方向軸24の周りにルーメン22を画定している、医療装置10の管状フレーム20を描いている。管状フレーム20は、遠位端26、近位端28、及びそれらの間に配置されている中間領域30を有している。カテーテル本体9と医療装置10の間の取り付けは、溶接、接着剤塗布、又は何らかの適した機械的手段も含め、当該技術で既知の如何なる方法によることもできる。図2Aは、システム8が、管状フレーム20の遠位端26と係合させることができる拡張器11も含むことができることを示している。カテーテルシャフト9と拡張器11には、ワイヤーガイド13を受け入れるためのワイヤーガイドルーメンを設けることができる。図1と図2Aに示されている様に、カテーテルシャフト9の半径方向外側に配置され、摺動可能にカテーテルシャフト9と係合されているシース15も設けることができる。シース15は、送達中の医療装置10を保護すること、及び/又は医療装置10を押し動かして送達中の圧縮形態に維持されるようにすることができる。
図2A−図2Bは、植え込まれた本発明の1つの実施形態による例示的な医療装置10を体内脈管12と共に示している。図2Aは、体内脈管12と体内脈管12の外表部分の部分断面図を示しており、脈管12は、外表部分に裂孔12Aを有している。裂孔12Aは、脈管療法の幾つかの形態を説明するためのものであり、脈管療法は他に裂孔を要件としない形態もあるものと理解されたい。ここで、医療装置10は、体内脈管12の壁17に接触している展開形態にある。図2Bは、図2Aの線2B−2Bに沿う断面図である。医療装置10の断面図は、非限定的な周囲を画定しており、それは円形であるが、楕円又は当業者に理解されている他の形状の様な様々な形状が本出願の範囲に包含される。
医療装置10は、管状フレーム20とスリーブ60を含んでおり、更に、治療剤70を含んでいてもよい。図3では、管状フレーム20は、体内脈管の中へ送達するための構成である圧縮形態で示されており、図2Aと図4Aでは、管状フレーム20は、展開形態で示されている。
管状フレーム20は、遠位端26と近位端28には、展開形態と圧縮形態の両形態で、図3と図4Aに「D1」と記されている第1の直径を持たせることができる。図4Bは、図4Aの線4B−4Bに沿う断面図であり、医療装置10の管状フレーム20の望ましい薄型輪郭を描いている。管状フレーム20の近位端28と遠位端26の第1の直径D1は、実質的に同じであってもよい。しかしながら、管状フレーム20の近位端28と遠位端26の直径は、異なっていてもよい。つまり、近位端28の直径は、遠位端26の直径より小さくてもよいし、大きくてもよい。
図3では、管状フレーム20の中間領域30は、複数の部材32を含んでいる。部材32は、隣接する部材同士の間に一連のスロット34を画定している。一連のスロット34は、互いに、実質的に平行な向きであってもよいし、中間領域30の周りに周方向に実質的に等間隔に配置されていてもよいし、その両方であってもよい。管状フレーム20の中間領域30の直径は、管状フレーム20が圧縮形態にあるか、又は展開形態にあるかに依って異なってくる。つまり、中間領域30は、圧縮形態では、図3に「D2」と注記されている第1の直径を有することになり、展開形態では、図4Aに「D3」と記されている第2の直径を有することになる。第2の直径D3は、望ましくは、体内脈管12内に嵌るサイズである。図4Cは、図4Aの線4C−4Cに沿う断面図であり、部材32をスリーブ60無しに描いている。中間領域30の第2の直径D3は、中間領域30の第1の直径D2より大きい。望ましくは、中間領域30の第1の直径D2は、管状フレーム20の直径D1と同じか又は実質的に同じである。しかしながら、中間領域30の直径D2は、管状フレーム20の第1の直径D1とは異なっていてもよい。その場合、中間領域30の第1の直径D2は、管状フレーム20の第1の直径D1より小さくてもよいし、大きくてもよい。1つの実施例では、直径D1、D2は、約1mmであり、D3は、約4mm、5mm、又は6mmになっている。直径D3のサイズは、体内脈管のサイズに依って、約4mm乃至約20mm又はそれ以上であってもよく、一方、直径D1、D2は、約1mm乃至約5mmであってもよい。図は、実質的に円筒形の中間領域を有する医療装置を示しているが、中間領域30は、体内脈管の形状により巧く整合するように適した勾配が付けられていてもよい。
部材32は、図3と図4Bに示されている様に、送達中のより均一的な輪郭を作り出すために、圧縮形態では、実質的な曲がり無しに、実質的に直線状及び/又は平らになるか又は互いに隣り合わせに近接するように構成されていてもよい。図4Aの展開形態では、部材32は、2つの頂点又は曲がり部分54、55、頂点54と55の間の接触部分56、又はそれら両方が、体内脈管12と接触することになる。曲がり部分54、55と、近位端28及び遠位端26それぞれとの間の部分は、展開形態にあるときに接触部分56と隙間50が形成されるように、適切な角度が付けられている。部材32の接触部分56は、管状フレーム20が展開形態にある間、体内脈管の壁17と実質的に整列するように構成されている。従って、部材32及び接触部分56は、円筒形を有することもできるし、体内脈管の勾配に整合するように適切な勾配を付けることもできる。望ましくは、部材32の接触部分56は、部材32の接触部分56と体内脈管12の壁17との接触面積を増やすために実質的に直線状及び/又は平行になっている。この増えた接触面積は、スリーブ60が体内脈管壁17とよりしっかりと係合できるようにし、体内脈管12の脈管療法をより効果的に行わせることができる。他の例では、展開形態の部材32は、バルーンの様な形状を形成するように構成されている。部材32の接触部分56は、また、頂点54と55の間に凹状の湾曲を有していてもよい。部材32の数は、体内脈管について所望される支持に依って、3、4、5、6、7、8、9、10本又はそれ以上から変えることができる。
図2Aと図2Bに示されている様に、スリーブ60は、管状フレーム20全体を包囲する形状及びサイズとすることができる。具体的には、スリーブ60は、中間領域30又は中間領域30の一部分だけを包囲する形状とサイズであってもよい。スリーブ60は、管状フレーム20が圧縮形態又は展開形態にある間、管状フレーム20を取り囲むように設置することができる。とにかく、管状フレーム20は、圧縮形態と展開形態で、部材32の少なくとも一部分と接触するよう維持されることになる。
スリーブ60の取り付け及び設置により、医療装置10より遠位の区域への十分な体液又は血液の流れ14が可能になる。望ましくは、スリーブ60は、中間領域30に配置されており、近位端28及び/又は遠位端26それぞれと中間領域30の直径D1とD3の間の移行によって作り出されている区域には配置されていない。その様な場合、血液の流れ14は、管状フレーム20の近位端28の外から、展開形態の管状フレーム20の中間部分30とスリーブ60によって作り出された隙間50とルーメン22’を通って、管状フレーム20の遠位端26の外へ流れることができる。望ましくは、血液の流れ14は、スリーブ60と体内脈管12の壁17との接触区域には進入しない。
スリーブ60は、管状フレーム20に取り付けることもできるし、或いはスリーブ60は、自立式又は摩擦嵌めにすることもできる。取り付ける場合、最も一般的な方法は、接着剤を用いるか、フィラメント(例えば、縫合糸など)を巻き付けるか、又はその両方によることができる。更に、スリーブ60には、医療装置10の輪郭を最小化するため、最小限の厚さを持たせることができる。1つの非限定的な実施例では、スリーブ60は、約0.5mm(0.020インチ)の厚さを有している。幾つかの実施例では、スリーブ60は、(PTFE)の様な多孔質材料を備えている。スリーブ60が展開性を最小限に抑えた材料を備えている場合、スリーブ60は、展開形態の中間領域30に一致するサイズである。結果として、中間領域30が圧縮形態にあるとき、スリーブ60の諸部分は、送達輪郭を最小化するために、スロット34を通してルーメン22の中へ折り込まれることになる。
幾つかの実施例では、スリーブ60は、再造形可能な材料を備えている。再造形可能な材料は、再造形すること、又は細胞の成長を促進すること、及び/又は損傷又は病変のある組織構造の再成長を促して治すことができる。再造形可能な材料は、細胞外材料(ECM)、小腸粘膜下組織(SIS)、再造形可能又はコラーゲン発泡体、発泡ECM、凍結乾燥SIS、又は減圧プレスされたSISであってもよい。適した再造形可能な材料の1つの非限定的な例に、インディアナ州ブルーミントンのCook Incorporated社から市販されているSURGISIS(登録商標)BIODESIGN(商標)がある。もう1つの適した再造形可能な材料に、参考文献としてここに援用する、Cookらへの米国特許第6,206,931号に記載されているグラフト人工器官材料がある。
更に、もう1つの実施形態では、スリーブ60は展開可能である。1つの例では、スリーブ60には、展開形態の管状フレーム20又は管状フレーム20の中間領域30に半径方向圧縮復元力を働かせることができる弾性を持たせるべきである。換言すると、スリーブ60は、圧縮形態又は展開形態の管状フレーム20の中間領域30との接触を保持及び維持するべく、圧縮形態に向けて付勢される。スリーブ60は、管状フレームとの接触を維持するため、所望の復元力を有する材料を含んでいてもよい。例えば、スリーブ60は、弾性材料から、又は、ゴム又はゴム引き材料、シリコン、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、ナイロン又は他のポリアミド類、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルブロックアミド類(PEBA)、及び上記の混合物から成る群より選択された1つ又はそれ以上のポリマーから、形成されていてもよい。スリーブ60には、エチレンビニルアセテート、ラテックス類、ウレタン類、ポリシロキサン類、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロックコポリマー類、シリコンゴム、SILASTIC、脂肪族ポリエステル類、及び混合物類並びにコポリマー類の様な他の材料も含まれていてもよい。
管状フレーム20は、如何なる適した材料から形成されていてもよい。好適な材料には、機械的耐荷重性、生物学的適合性、弾性係数、放射線不透過性、又は他の所望の性質に関して所望の機能的特性を提供することができる材料が含まれる。幾つかの実施形態については、管状フレームを形成するのに使用される材料は、優れた耐腐食性を示す材料を備えることができる。幾つかの実施形態については、材料は、十分な放射線不透過性を有し、磁気共鳴映像法(MRI)でのアーチファクトが最小限になるように選択することができる。幾つかの実施形態では、管状フレームは、金属、合金、ポリマー、又は、それらの何らかの適した組合せ、例えば多重層を有するフレーム、を備えることができる。
望ましくは、管状フレーム20は、体内管腔内の所望の場所へ送達するための薄型輪郭を取れるように大きな回復可能歪みに対応できる材料を備えた自己展開式である。圧縮されたフレームの解放後、フレームが半径方向に展開してその元の直径に戻るか又はその元の直径に近づけるのが望ましい。従って、幾つかの実施形態は、(フレームを扱い得るバルーン圧力で変形可能にする)低い降伏応力と、(反跳を最小にするための)高い弾性係数を有する材料から作られ、強度を高めるために発泡により加工硬化されている管状フレーム20を提供している。具体的には、自己展開式管状フレーム20に好適な材料は、超弾性挙動を示す、即ち、塑性変形することなく大きな歪みに対応できる形状記憶合金類である。その様な材料で製造されたフレームは、永久的な塑性変形無しに相当に圧縮させることができ、即ち、それらは、ステントの最大歪みレベルが材料の回復可能歪み限界より下になるような圧縮のされ方をする。ニッケルチタン合金又はフレーム20又はカニューレとして適した挙動を示す他の合金に関する考察は、例えば、米国特許第5,597,378号(Jervis)及び国際特許WO95/31945号(Burmeister他)に見つけることができる。好適な形状記憶合金は、Ni−Tiであるが、他の既知の形状記憶合金の何れもが同様に使用できる。その様な他の合金には、Au−Cd、Cu−Zn、In−Ti、Cu−Zn−Al、Ti−Nb、Au−Cu−Zn、Cu−Zn−Sn、CuZn−Si、Cu−Al−Ni、Ag−Cd、Cu−Sn、Cu−Zn−Ga、Ni−Al、Fe−Pt、U−Nb、Ti−Pd−Ni、Fe−Mn−Si、及び類似物が含まれる。これらの合金は、更に、所望に応じ、当技術で知られている様に、様々な性質改変用の少量の他の元素でドーピングされていてもよい。管状フレーム20の製造で使用するのに適したニッケルチタン合金は、例えば、コネチカット州ブルックフィールドのMemory Corp社から得ることができる。自己展開にとって望ましい特性を保有する1つの適した材料に、最大10パーセントまでの弾性変形を回復することができるニッケルチタン合金であるニチノールがある。この並はずれて大きい弾性範囲は、一般的に、超弾性として知られている。
管状フレーム20が超弾性のニッケル−チタン(NiTi)合金で形成されている場合、自己展開は、圧縮の応力が取り除かれたときに起こる。これにより、マルテンサイトからオーステナイトへ戻る相変態が起き、結果として、管状フレーム20が展開する。超弾性の特質を有する材料は、通常、少なくとも2つの相、即ち、相対的に低い引張強度を有し、相対的に低い温度で安定しているマルテンサイト相と、相対的に高い引張強度を有し、マルテンサイト相より高い温度で安定するオーステナイト相を有する。形状記憶合金は、特定の温度で、オーステナイト相とマルテンサイト相の間の転移を来す。管状フレーム20は、マルテンサイト相にある間に変形させられると、前記相に留まる限りこの変形を保つが、転移温度まで加熱されると、そのときフレームは自身のオーステナイト相に変態し、元の形態に復帰する。これらの転移が起こる温度は、合金の性状及び材料の状態によって影響される。
具体的には、ニッケル−チタンを主材とする合金(NiTi)なら、転移温度が体温より僅かに低く、本発明には好適である。フレームが体内管腔に植え込まれることになったとき、確実に、マルテンサイト状態からオーステナイト状態へ迅速に転移するように、転移温度が体温より極僅かに下に設定されているのが望ましいといえる。例えば、ニチノールフレームは、フレームを押し潰し、NiTiを可逆的にマルテンサイト相へ変化させる応力を作り出すことによって、変形させることができる。フレームは、典型的には、患者の体内への挿入をやり易くするために、送達シース内部に変形した状態で拘束されており、その様な変形が等温相変態を引き起こすことになる。ひとたび体内管腔に入れば、フレームの拘束は取り除かれ、それによりフレームへの応力が減少し、その結果、超弾性フレームは、オーステナイト相へ戻る等温変態を通してその元の変形していない形状へ向けて戻る。形状記憶効果は、ニチノール構造が、体内管腔又は内腔への装入がやり易くなるように変形し、その後、体内で熱せられてその元の設定された形状に戻れるようにする。
回復又は転移温度は、金属の組成及び材料の加工に軽微な変更を加えることによって改変することができる。適正な組成を開発する際は、適正な転移温度を選択するために、生物学的な温度適合性を求めなくてはならない。換言すると、フレームが熱せられることになったときも、周囲の身体組織に適合できないほど高温であってはならない。他の形状記憶材料も利用することができ、例えば、限定するわけではないが、自動架橋可能な高密度ポリエチレン(HDPEX)の様な照射による記憶ポリマー類などがある。形状記憶合金は、当技術では既知であり、例えば、参考文献としてここに援用する、1979年サイエンティフィック・アメリカン誌281号74−82頁「形状記憶合金」(”Shape Memory Alloys”,Scientific American,281:74−82(November 1979))
代わりに、管状フレーム20は、機械的手段によって展開させるように設計することもできる(即ち、フレームは自己展開式ではない)。例えば、フレームは、タンタルの様な、低乃至中度の応力レベルで可塑的に変形させることができる耐食性の高い不活性の生体適合性材料から製造されていてもよい。フレームは、補助(機械的)展開手段と自己展開手段の両方によって配備されてもよい。フレームが機械的展開によって配備される実施形態では、フレームは、可塑的に変形させることができる材料から作ることができる。他の許容可能な材料には、ステンレス鋼、チタンASTM F63−83第1等級、ニオブ、又は高カラット金K19−22が含まれる。展開可能な構造に広く使用されている1つの材料は、ステンレス鋼、特に316Lステンレス鋼である。この材料は、特に、耐食性を有し、更に炭素含有率が低く、モリブデンとニオブが添加されている。完全焼鈍しステンレス鋼は、簡単に変形させることができる。ステンレス鋼と似た特性を維持している、機械的に展開可能な構造フレームの代わりの材料には、タンタル、プラチナ合金、ニオブ合金、及びコバルト合金が含まれる。
とはいえ、もう1つの実施形態では、医療装置10は、更に、管状フレーム20の遠位端26を近位端28に対して長手方向軸24に沿って並進させるための手段を含んでいてもよい。この並進は、管状フレーム20を圧縮形態から展開形態へ動かすことができる。1つの実施形態は、自立している遠位端26と固定されている近位端28を含んでいてもよい。遠位端26は、紐、ワイヤー、又は類似物に結わえることができる。次いで、遠位端26を紐で近位端28に向けて引っ張り、それにより部材32を長手方向軸24から半径方向外向きに変位させることができる。もう1つの実施形態では、近位端28が自立し、遠位端26が固定されていてもよい。この事例では、カテーテルを取り囲み、管状医療装置に係合するようになっている押し出しシースを押して、遠位端26を遠位方向に並進させ、それにより部材32を長手方向軸24から半径方向外向きに変位させるようにしてもよい。更に、もう1つの実施形態では、近位端28と遠位端26の両方が自立していてもよい。ここでは、紐は、上で説明されている様に、遠位端26を近位端28に向けて進めるべく引っ張られ、カテーテルの周りの押し出しシースは、上で説明されているように、近位端28を遠位端26に向けて押し動かしてもよい。部材32は、両方の作用で、長手方向軸24から半径方向外向きに変位させることができる。
随意的に、管状フレーム20は、ポリマー類の様な他の材料から形成されるか又はそれらで被覆されていてもよく、生体吸収性ポリマー類がフレーム内又はフレーム上に含まれていてもよい。フレーム又はその諸部分は、随意的に、体内通路内でのフレームの位置又は向きを識別できるようにする材料を備えることができる。医師がフレームを体内脈管内部の或る部位に配置するのを支援するべく、放射線不透過性マーカーが、植え込み可能なフレームの1つ又はそれ以上の端部に配置されているのが好都合である。例えば、フレームの諸部分は、X線で識別することができる放射線不透過性材料を含むことができる。例えば、参考文献としてここに援用する、2002年6月25日にBoatmanらに発行された米国特許第6,409,752号は、フレーム内又はフレーム上に使用することができる様々な放射線不透過性材料を開示している。
管状フレーム20は、当技術で既知の如何なる適した方法を使用して製作されていてもよい。望ましくは、完全なフレーム構造は、中実のチューブ、カニューレ、又は材料シートから切り出されており、よってフレームはモノリシックユニットと見なされよう。カニューレは、円形、楕円形、又は類似状の断面を有していてもよい。レーザーカッティング、ウォータージェットカッティング、及び光化学エッチングは、何れも、シート及びチューブ素材から構造フレームを形成するのに採用することができる方法である。外面と内部面を有し、長手方向軸の周りにルーメンを画定しているカニューレが提供されてもよい。カニューレは、更に、近位部分、遠位部分、及び中間領域を有していてもよい。遠位部分と近位部分の間、又はカニューレの中間領域には、一連のスロットが切られ、外面から内部面までカニューレを半径方向に貫いて伸びている。スロットのサイズは、部材のサイズに間接的に影響を及ぼすものであり、実質的に同一であってもよいし、体内脈管内の或る領域がより多くの支持又は補強を必要とするか否かに依って変えることもできる。スロットは、互いに、周方向に間隔を空けて配置されていてもよいし、実質的に平行であってもよいし、その両方であってもよい。スロットは、典型的には、直線状で均一な周方向幅を有しているが、スロットは、正弦波、段状、螺旋状などの様な非直線状であってもよい。周方向の間隔はスロット同士の間で等しくてもよい。当業者であれば、更に他にも、これまでに開示されている完全なフレーム構造を製作するための方法が理解されるであろう。
管状フレームは、2つのより小さいサイズのカニューレと、事前に切り出されている一連の部材を使用することによって製作することもできる。2つのより小さいサイズのカニューレは、それぞれに近位面と遠位面を有する近位カニューレと遠位カニューレになっている。一連の部材の断面は、円形、楕円形、矩形、又は他の形状、或いは、何れかの組合せであってもよい。それぞれの部材は、近位部分と遠位部分を有していてもよい。一連の部材は、2つのカニューレの間、即ち、近位カニューレの遠位面と遠位カニューレの近位面の間に取り付けることができる。更に、一連のスロットは、周方向に間隔を空けて配置されていてもよいし、実質的に平行であってもよいし、その両方であってもよい。
他の実施形態は、ここで説明されている医療装置を作製する方法を提供している。図3と図4Aに示されている様に、作製の1つの工程は、カニューレに一連のスロット34を切り込み、管状フレーム20を形成する段階を含んでいてもよい。一連のスロット34は、周方向に等間隔に配置されていてもよいし、実質的に平行でもよいし、その両方であってもよい。カニューレがニチノールの様な形状記憶材料を備えている場合は、カニューレのルーメン直径より僅かに小さい外径を有する内側マンドレルがカニューレのルーメンに挿入される。カニューレの一端は、固定又は保持しておくことができる。体内脈管12の所望直径に整合するサイズのルーメン直径を有する1つの外側金型がカニューレに外挿される。カニューレの固定されていない端を、保持されている端に向けて動かし、部材32を半径方向外向きに押し動かし、外側金型のルーメン面に接触させる。一旦、位置が決められたら、固定されていない端部は、部材32が半径方向外向きに配置されている状態で保持される。
随意的に、差込みマンドレは、カニューレの中間領域30の中へ挿入されるサイズとすることができる。差込みマンドレルは、通常、円筒形であるが、接触部分を整列させるのに望ましい如何なる形状であってもよい。また、差込みマンドレルは、接触部分とカニューレの間に曲がり領域が形成されるように、2つの勾配が付けられた部分を有していてもよい。2つの勾配が付けられた部分は、円錐形であってもよい。この事例では、差込みマンドレルは、部材32を押し動かして半径方向外向きに展開させ、展開形態にあるときの部材32のルーメン面が形成されるようにする外径を有している。差込みマンドレルは、部材の接触部分が体内脈管壁に接触できるようにするサイズである。外側金型と差込みマンドレルの間で、部材32の接触部分はそれらの間に沿わせられて実質的に直線状になる。
もう1つの実施例は一対の差込みディスクであり、それらは、部材32を押し動かして半径方向外向きに展開させ、展開形態にあるときの部材32のルーメン面が形成されるようにするサイズである。横断方向に配置されている挿入ディスクが、内側マンドレルに沿って軸方向に互いから離れるように動かされる。それぞれの差込みディスクは、接触部分とカニューレの間に曲がり領域が形成されるように、勾配が付けられた部分を有していてもよい。上記にかかわらず、カニューレは外側金型及び差込みマンドレルと一体に、適切に、例えば摂氏500度で加熱され、摂氏37度で最大半径方向力のときの形状を固めるべく急冷されることになる。
他の実施形態では、管状フレームは、シート、ワイヤー(丸又は平)、又はチュービングから作ることができる。製作の方法は、使用される原材料に依って、当業者が選択すればよい。植え込み可能なフレームを形成するための技法は、例えば、2002年Rev.Cardiovasc Med.3誌(補遺15)S16−S22、Dougal他、「ステント設計、再狭窄の含意」(Dougal et al.,”Stent Design:Implications for Restenosis”,Rev.Cardiovasc Med.3(suppl.5),S16−S22(2002))で論じられており、同文献をここに参考文献としてそっくりそのまま援用する。フレームにワイヤーを使用している1つの実施形態では、医療装置を作る1つの工程は、複数のワイヤーの遠位端と近位端を、固着、はんだ付け、溶接、又は溶融することであってもよい。それぞれのワイヤーは、断面の幾何学形状が、矩形、三角形、円形、楕円形などであってもよい。ワイヤーは、医療装置に関してここに記載されているものと同様の形状に従えばよい。1つの例では、ワイヤーは、ニチノールの様な形状記憶合金を備えている。
もう1つの工程は、治療剤70をスリーブ60に塗布する段階であってもよい。更にもう1つの工程は、スリーブ60を、管状フレーム20の中間領域130の少なくとも一部分の周りに配置する段階を含んでいてもよい。他の実施形態では、スリーブ60を管状フレーム20と接触させて医療装置10を形成する段階が含まれている。スリーブ60は、管状フレーム20の圧縮形態及び展開形態では、少なくとも複数の部材132の部分と接触した状態に維持されていてもよい。
スリーブ60は、治療剤70を含むか又は治療剤で被膜されていてもよく、治療剤は、如何なる抗再狭窄薬物、遺伝子調節化合物、抗血栓剤、又は他の生物活性剤であってもよい。治療剤70は、抗血栓生物活性剤を含んでいてもよい。抗血栓生物活性剤は、体内脈管内の血栓形成を阻害又は防止する如何なる治療剤を含んでいてもよい。抗血栓生物活性剤の種類には、抗凝血剤、抗血小板剤、及び線維素溶解剤が含まれる。抗凝血剤は、生化学カスケードの因子、補因子、活性化因子、又は活性化補因子の何れかに働きかけて、フィブリンの合成を阻害する生物活性剤である。抗血小板生物活性剤は、血栓の主要な成分であって血栓形成で重要な役割を演じる血小板の癒着、活性化、及び凝集を阻害する。線維素溶解生物活性剤は、線維素溶解カスケードを亢進するか、そうでなければ血栓の溶解を支援する。抗血栓剤の例として、限定するわけではないが、トロンビン、第Xa因子、第VIIa因子、及び組織因子阻害剤の様な抗凝血剤;グリコプロテインIIb/IIIa、トロンボキサンA2、ADP誘発性グリコプロテインIIb/IIIa、及びホスホジエステラーゼ阻害剤の様な抗血小板剤;及び、プラスミノゲン活性化因子、トロンビン活性化可能線維素溶解阻害因子(TAFI)阻害剤類、及びフィブリンを開列する他の酵素類の様な線維素溶解剤が挙げられる。抗血栓生物活性剤の更なる例として、ヘパリン、低分子量ヘパリン、共有結合ヘパリン、合成ヘパリン塩、クマジン、ビバリルジン(ヒルログ)、ヒルジン、アルガトロバン、キシメラガトラン、ダビガトラン、ダビガトランエテキシレート、D−フェナルアニル(phenalanyl)−L−ポリ−L−アルギニル、クロロメチルケトン、ダルテパリン、エノキサパリン、ナドロパリン、ダナパロイド、バピプロスト、デキストラン、ジピリダモール、オメガ−3脂肪酸、ビトロネクチン受容体拮抗剤、DX−9065a、Cl-1083、JTV−803、ラザキサバン、BAY59−7939、及びLY−51,7717の様な抗凝血剤;エフチバチド、チロフィバン、オルボフィバン、ロトラフィバン、アブシキシマブ、アスピリン、チクロピジン、クロピドグレル、シロスタゾール、ジピラジモール、ニトロシアン化物ナトリウムの様な一酸化窒素供給源、ニトログリセリン、S−ニトロソ、及びN−ニトロソ化合物の様な抗血小板剤;アルフィメプラーゼ、アルテプラーゼ、アニストレプラーゼ、レテプラーゼ、ラノテプラーゼ、モンテプラーゼ、テネクテプラーゼ、ウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、又はリン脂質カプセル化マイクロバブルの様な線維素溶剤;及び、血管内皮前駆細胞又は血管内皮細胞の様な他の生物活性剤が挙げられる。
もう1つの態様では、治療剤70は、アンチセンス治療剤化合物を備えた流体であってもよい。アンチセンス化合物は、(i)1つのサブユニットのモルホリノ窒素を隣接するサブユニットの5’環外炭素に結び付ける2原子長のホスホロジアミダート結合によって一体に結合されたモルホリノサブユニットと、(ii)当該サブユニットに付着していて、治療上有益なアンチセンスヌクレオチド配列を含んでいる塩基配列と、を有していてもよい。化合物は、必ずしも標的配列と100%相補である必要はないが、望ましくは、標的配列の発現が調節されるように標的配列に安定的且つ特異的に結合するのが効果的である。高い特異性を併せ持つ安定した有効結合を可能にするオリゴマーの適切な長さは、ヌクレオチド塩基約8乃至40個の塩基ユニット、好適には約12−25個の塩基ユニットである。不整合が存在した場合、不安定さはハイブリッド二本鎖の中間部よりも端領域に向かうにつれ小さくなる。標的に対する塩基対特異性が維持されていると仮定して、標的塩基との対合を縮退させるオリゴマー塩基も考えられる。化合物は、望ましくは、AUG座と相補の内部3塩基三重鎖と、開始座と相補の1つ又はそれ以上の5’及び3’塩基を含んでいる。1つの好適な化合物配列は、5’−ACG TTG AGG GGC ATC GTC GC−3’の塩基配列を有する20マーであり、ここに、当該配列のCAT三重鎖はAUG開始座に結合し、CAT配列に付く6個の3’塩基は標的の上流(5’)方向に伸張し、CAT配列に付く11個の5’塩基は標的の下流方向に伸張している。この化合物は、自己焼鈍し領域を持たないおかげで、溶解性が向上している。望ましくは、治療剤70は、(i)c−myc mRNAの転移開始コドンにかかる領域と相補である標的塩基配列を含む、8乃至40個のヌクレオチドと、(ii)患者の再狭窄の危険性又は重篤性を低減するのに有効な量の非帯電リン含有サブユニット結合と、を有するモルホリノアンチセンス化合物である。これらの治療剤については、米国特許第7,094,765号、及び公開済みの米国特許出願第2006/0269587A1号に記載されており、それらをここに参考文献としてそっくそのまま援用する。治療剤70は、或る特定の好適なアンチセンス化合物に関して説明されているが、如何なる適した治療剤を、流体の形態(即ち、気体及び/又は液体)で、又は流動担体に含ませて、マルチバルーンカテーテルアッセンブリから送達してもよい。
治療剤70は、共有結合を介するか又は生物活性剤と被覆層を共有結合させるリンカー分子を介して、直接的にスリーブ部材60に結合させてもよい。代わりに、生物活性剤は、イオン相互作用によって被覆層に結合させてもよく、それにはカチオンポリマー被膜と生体活性剤側のアニオン性官能基との相互作用、又は代わりにアニオン性ポリマー被膜と生物活性剤側のカチオン性官能基との相互作用が含まれる。また、疎水相互作用を使用して、生物活性剤を被膜層の疎水性部分に結合させてもよい。生物活性剤は、炭素を主成分とする部分、シリコンを主成分とする部分、又は他のその様な疎水性の部分を含むように改質されてもよい。代わりに、水素結合相互作用を使用して、生物活性剤を被膜層に結合させてもよい。
治療剤70はスリーブ60の材料の表面に置くことができ、生物活性剤材料には多孔質の被膜層を被せることもできる。スリーブ60は、望ましくは、多孔質のポリウレタン材料を備えた少なくとも1つの層を生物活性剤を備えた第2層と接触させて含んでいる。第2層は、再造形可能な材料又は生体適合性ポリウレタンに加え成長因子及び/又は生物活性剤を備えることができる。望ましくは、本装置のスリーブ60の内面は、多孔質のポリウレタン材料が、適した生物活性剤を備えている層を覆うようにして構成されている。生物活性剤は、例えば、抗血栓生物活性剤を局所的に送達するのに、多孔質ポリウレタンを通って体内脈管の中へ拡散してゆくことができる。多孔質層は、望ましくは、体内に植え込まれると、生物活性剤を医療装置から所望の溶出速度で拡散させるように構成されている。体内への植え込み前、拡散層には実質的に生物活性剤が含まれていないことになる。代わりに、拡散層は、拡散層の孔内に生物活性剤を備えることもできる。スリーブ60は、また、多孔質の外側層を含むことによって、装置の外面から生物活性剤を放出するように構成することもできる。随意的に、多孔質層は、生分解性ポリマーと、拡散層の生安定性ポリマーの孔内に配置されている生物活性剤とによる混合物を備えることができる。もう1つの実施形態では、多孔質層は、生分解性ポリマーと生安定性ポリマーの混合物において、本医療装置が植え込まれると生分解性ポリマーが吸収されて、生安定性ポリマー内に1つ又はそれ以上のチャネルが形成され、生安定性ポリマーに形成された孔を通して下層の生物活性剤が拡散できるように構成されている混合物を備えることができる。
体内脈管12の壁17への治療剤70の投与は、当技術で既知の如何なる手段によって起こってもよい。治療剤70は、管状フレーム20の中間領域30が体内脈管12の壁17を押圧したとき、治療部位に投与されることになる。しかしながら、治療剤70は、管状フレーム20のスリーブ60が体内脈管12の壁17を押圧した後の或る時点での薬物上の被膜の分解に基づいて投与されることになる。患者又は被術者の条件によって、投与される薬物は、その様な条件、即ち濃度、効能、又は両方に特異的なものになろうし、当座の治療部位のみに限定されることもあれば、治療部位の周囲の他の領域に限定されることもあり、また両方のこともある。スリーブ60の体内脈管壁17と接触する部分に、スリーブ60と体内脈管壁17の間の血液凝固又は他の療法を促進するべく、異なる治療剤を塗布することができる。一方、管状フレームを含め、スリーブ60の体内脈管壁と接触しない部分には、医療装置10のルーメン22’内での血液凝固又は他の療法を阻止するべく、他の治療剤を塗布することができる。
治療剤70は、ここに説明されている様に、医療装置10を用いて幾つかのやり方で治療部位へ送達させることができる。1つの非限定的な実施例では、医療装置10は、自己展開式であり、半径方向に圧縮してシース9の中へ挿入されていてもよい。図1に示されている、カテーテル9と医療装置10を備えたシステム8が、身体の中へ挿入され、体内脈管12の中を横断して治療部位まで進めるられることになる。医療装置10は、スリーブ60を体内脈管12と接触させることができるような場所に配備されてもよい。配備は、シース9を近位方法に並進させて、管状フレーム20の中間領域30が、圧縮形態から図2Aに示されている展開形態へと半径方向に展開できるようにすることによって達成することができる。配備後、医療装置10とスリーブ60は、体内脈管12の壁17と接触した状態に維持されることになる。次いで、治療剤70が体内脈管12内の治療場所に送達されてもよい。
治療剤70を送達するための配備工程の時間を決定づける要因には、被術者側の病態及びその重篤性、治療の種類、治療剤70の種類、その他、の様な多くの要因がある。処置が完了すると、次いで医療装置10を展開形態から圧縮形態へと半径方向に圧縮させて、スリーブ60を体内脈管12の壁17との接触から引き離すことができる。シース9を遠位方向に並進させて、医療装置10を圧縮形態へと押し動かすことができる。医療装置10は、治療場所から取り出して、体内脈管12から抜去することができる。当業者には理解される様に、医療装置10は、自己展開式でなくてもよく、その場合、装置は、装置の機械的展開を与えるためのここに説明されている方法を使用して送達することができる。当業者には理解される様に、システム8は、治療剤を送達するのに適切な時間の間、体内脈管内に維持されてもよいし、或いは、送達システムを取り出し、医療装置10をより長期の間、体内脈管内に植え込まれた状態で残留させ、後で、独立した処置を介して取り出してもよい。植え込まれた医療装置は、当業者には既知の手段によって回収することができる。
医療装置10は、体内脈管12の裂孔12Aに止血及び/又は再造形を施す代替療法ともなり得る。脈管創傷、欠損、又は穿刺は、特により大きな動脈では、大量出血を引き起こして命取りになりかねない。従って、脈管創傷は、大量出血を防ぎ止血を促すべく閉合されなくてはならない。処置を受ける患者は、ヘパリン、血栓溶解剤、及び類似物の様な抗凝血剤を用いて治療されてもよい。医療装置10は、体内脈管壁17の内側から裂孔12Aを密閉することで止血を提供することにより、身体に備わっている自然機序の効用を促進して止血を実現することができる。医療装置10は、止血が達成されるまで体内脈管壁の治療部位でその場に留置させ、その後、取り出すことができる。医療装置10の取り出しは、裂孔12Aに形成される凝血剤の崩壊が最小限に抑えられるようにするために、行うことができる。取り出し後、出血がまだ残っている場合は、ユーザーは、完全止血を実現するために、装置が取り出された後の裂孔12Aに数分間外から指圧を施してもよい。医療装置10のスリーブ60は、血栓形成性の高い物質の様な治療剤70を含んでいてもよく、その様な治療剤は、スリーブ60への塗布に加え、止血プロセスを加速することを目的に、混合し、裂孔12Aに注入することもできる。これらの治療剤70は、トロンビン及び/又はフィブリノゲンの様な1つ又はそれ以上の凝血促進物質を、コラーゲンの様な他の物質と共に含有することができる。更に、スリーブ60は、上述の様に再造形可能な材料を備えることができる。
医療装置10は、裂けた体内脈管用のタンポナーデとなって、体内脈管壁17の内側から裂孔12Aを塞ぐように体内脈管壁17に当てがうことができる。医療装置10は、送達圧縮形態で体内脈管12に挿通され、治療部位及び/又は裂孔12Aまで送達される。医療装置10を、半径方向に展開させ、スリーブ60を体内脈管壁17に押し付ける。スリーブ60が体内脈管壁17に押し付けられることで、スリーブ60に塗布されている治療剤の1つ又はそれ以上の凝血促進物質又はスリーブ自体を、適切に、体内脈管壁17に接触させることができるようになる。スリーブ60の体内脈管壁17と接触する部分は、スリーブと体内脈管壁の間の血液凝固を促す凝血促進剤を含んでいてもよい。管状フレームを含め、スリーブ60の体内脈管壁と接触しない部分は、医療装置のルーメン内の血液凝固を防ぐ抗凝血剤を含んでいてもよい。医療装置10は、その後、取り出されてもよい。望ましくは、スリーブ60は、発泡細胞外基質を備え、少なくとも裂孔を覆うサイズである。ここに記載されている治療剤を、発泡ECMスリーブに塗布して、スリーブを体内脈管の壁に当てて密閉し、より速い止血を促し、再造形又は細胞成長を促し、及び/又は、損傷又は病変のある体内脈管の再成長と治癒を促すことができる。
よって、以上の詳細な説明は、限定を課すのではなく例示であると見なされるべきであり、本発明の精神及び範囲を定義することを意図しているのは、あらゆる等価物を含め、以下の特許請求の範囲であると理解されるものとする。
8 システム
9 カテーテルシャフト
10 医療装置
11 拡張器
12 体内脈管
12A 裂孔
13 ワイヤーガイド
14 流体又は血液の流れ
15 シース
17 体内脈管の壁
20 管状フレーム
22、22’ルーメン
24 長手方向軸
26 遠位端
28 近位端
30 中間領域
32 部材
34 スロット
50 隙間
54、55 頂点又は曲がり部分
56 接触部分
60 スリーブ
70 治療剤
D1 管状フレームの遠位端と近位端の直径
D2 管状フレームの中間領域の第1の直径
D3 管状フレームの中間領域の第2の直径

Claims (20)

  1. 脈管治療を体内管腔内の治療場所で局所的に施すための医療装置において、
    長手方向軸の周りにルーメンを画定し、遠位端、近位端、及び中間領域を有している管状フレームであって、前記管状フレームの前記中間領域は、互いの間に一連のスロットを画定している複数の部材を含み、前記部材は、前記管状フレームの周りに周方向に間隔を空けて配置されており、前記管状フレームの前記中間領域は、圧縮形態から展開形態へ動かせ、前記圧縮形態では、前記部材は互いに隣り合わせに近接して並び、前記展開形態では、前記部材は、前記展開形態の前記部材同士の間に隙間が形成されるように、前記長手方向軸から半径方向外向きに変位される、管状フレームと、
    前記管状フレームの前記中間領域の一部分を包囲するスリーブであって、前記部材の少なくとも一部分と接触して維持されるように構成されているスリーブと、を備えており、
    前記展開形態では、前記部材が、前記スリーブを押し動かして前記体内脈管に接触させ、一方で、前記隙間が、前記治療場所より遠位の区域への体液の流れを許容する、医療装置。
  2. 前記展開形態及び前記圧縮形態では、前記管状フレームの前記遠位端と前記近位端は、同様の直径を有している、請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記管状フレームの前記中間領域は、前記圧縮形態での第1の直径と、前記第1の直径より大きい前記展開形態での第2の直径を有しており、前記中間領域の前記第1の直径は、前記管状フレームの前記近位端と前記遠位端の直径と実質的に同一である、請求項2に記載の医療装置。
  4. 前記スロットは、互いに実質的に平行な向きであり、前記展開形態では、前記部材のそれぞれは、2つの曲がりとそれらの間の接触部分とを有し、前記接触部分は、前記体内脈管壁と実質的に整列するように構成されている、請求項3に記載の医療装置。
  5. 前記管状フレームは、形状記憶合金から形成されており、前記管状フレームの前記中間領域は、前記展開形態に向けて付勢される、請求項1に記載の医療装置。
  6. 前記管状フレームの前記遠位端を、前記管状フレームの前記近位端に対して前記長手方向軸に沿って並進させて前記部材を押し動かし、前記圧縮形態と前記展開形態の間で動かすための手段を更に備えている、請求項1に記載の医療装置。
  7. 前記スリーブは、弾性を有し、前記展開形態の前記管状フレームの前記中間領域に半径方向圧縮復元力を働かせるように構成されている、請求項1に記載の医療装置。
  8. 前記スリーブに配置されている治療剤を更に備えている、請求項1に記載の医療装置。
  9. 前記スリーブは、発泡細胞外基質を備えている、請求項1に記載の医療装置。
  10. 前記管状フレームは、カニューレの中間領域に、周方向に間隔を空けて配置されている一連のスロットを切り込む工程を備えているプロセスによって形成されており、前記カニューレは、形状記憶合金を備えている、請求項1に記載の医療装置。
  11. 脈管治療を体内管腔内の治療場所で局所的に施すためのシステムであって、医療装置とカテーテルシャフトと、を備えているシステムにおいて、
    長手方向軸の周りにルーメンを画定し、遠位端、近位端、及び中間領域を有している管状フレームであって、前記管状フレームの前記中間領域は、互いの間に一連のスロットを画定している複数の部材を含み、前記部材は、前記管状フレームの周りに周方向に間隔を空けて配置されており、前記管状フレームの前記中間領域は、圧縮形態から展開形態へ動かせ、前記圧縮形態では、前記部材は互いに隣り合わせに近接して並び、前記展開形態では、前記部材は、前記展開形態の前記部材同士の間に隙間が形成されるように、前記長手方向軸から半径方向外向きに変位される、管状フレームと、前記管状フレームの前記中間領域の一部分を包囲するスリーブであって、前記部材の少なくとも一部分と接触して維持されるように構成されているスリーブと、を備えており、前記展開形態では、前記部材が、前記スリーブを押し動かして前記体内脈管に接触させ、一方で、前記隙間が、前記治療場所より遠位の区域への体液の流れを許容する、前記医療装置と、
    前記医療装置の前記管状フレームの前記近位端に取り付けられている、前記カテーテルシャフトと、を備えているシステム。
  12. 前記カテーテルシャフトから半径方向外側に配置され、当該シャフトに摺動可能に係合されているシースを更に備えており、前記シースは動かせ、前記医療装置を圧縮するサイズである、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記医療装置の前記管状フレームの前記遠位端に取り付けられている拡張器を更に備えている、請求項11に記載のシステム。
  14. 前記スリーブ上に配置されている治療剤を更に備えている、請求項11に記載のシステム。
  15. 前記スリーブは発泡細胞外基質を備えている、請求項11に記載のシステム。
  16. 脈管療法を体内脈管の壁に施す方法において、
    医療装置の中間領域を半径方向に圧縮して、前記医療装置を前記体内脈管内の治療場所に送達する段階であって、前記医療装置は、長手方向軸の周りにルーメンを画定し、遠位端、近位端、及び中間領域を有している管状フレームであって、前記管状フレームの前記中間領域は、互いの間にスロットを有している複数の部材を含んでおり、前記管状フレームの前記中間領域は、圧縮形態から展開形態へ動かせ、前記圧縮形態では、前記部材は互いに隣り合わせに近接して並び、前記展開形態では、前記部材は、隣接する部材同士の間に隙間が形成されるように、前記長手方向軸から前記体内脈管壁に極めて近接する位置まで半径方向に変位される、管状フレームと、前記管状フレームの前記中間領域の一部分を包囲するスリーブと、を備えている前記医療装置を送達する段階と、
    前記管状フレームの前記中間領域の前記部材を、前記圧縮形態から前記展開形態へ、半径方向に展開させ、前記スリーブを押し動かして、前記体内脈管の前記壁に接触させる段階と、
    前記スリーブを前記体内脈管の前記壁と接触した状態に維持し、前記隙間によって前記治療場所より遠位の区域への体液の流れを許容しながら、脈管療法を前記体内脈管内の前記治療場所に施す段階と、から成る方法。
  17. 前記展開形態では、前記部材のそれぞれは、2つの曲がりとそれらの間の接触部分とを有し、前記接触部分は、前記体内脈管壁と実質的に整列するように構成されている、請求項16に記載の方法。
  18. 前記管状フレームは、自己展開式であり、形状記憶合金から形成されており、前記管状フレームの前記中間領域は、前記中間領域の周りにシースを配置して前記部材を前記圧縮形態に押し動かすことによって圧縮され、前記中間領域は、前記シースを前記中間領域から取り除くことによって展開される、請求項16に記載の方法。
  19. 前記治療場所は、前記体内脈管の壁を貫通して広がっている裂孔を備え、前記スリーブは、発泡細胞外基質を備えており、前記スリーブは、前記スリーブが前記体内脈管の前記壁と接触しているとき、前記裂孔を覆って止血を促すのに適したサイズである、請求項16に記載の方法。
  20. 前記医療装置は、前記スリーブ上に配置されている治療剤を更に備えており、前記治療剤は、前記スリーブが前記体内脈管の前記壁と接触しているときに送達されるように構成されている、請求項16に記載の方法。
JP2010536191A 2007-11-30 2008-11-26 脈管療法のための方法及び装置 Pending JP2011505201A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US99129107P 2007-11-30 2007-11-30
PCT/US2008/084996 WO2009073553A1 (en) 2007-11-30 2008-11-26 Method and device for vascular therapy

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011505201A true JP2011505201A (ja) 2011-02-24

Family

ID=40340662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010536191A Pending JP2011505201A (ja) 2007-11-30 2008-11-26 脈管療法のための方法及び装置

Country Status (5)

Country Link
US (3) US8192479B2 (ja)
EP (1) EP2224991B1 (ja)
JP (1) JP2011505201A (ja)
AU (1) AU2008334083B2 (ja)
WO (1) WO2009073553A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012196294A (ja) * 2011-03-21 2012-10-18 Nipro Corp カテーテル
JP2014069069A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Taewoong Medical Co Ltd プラスチックステント挿入装置
JP2020513938A (ja) * 2017-01-17 2020-05-21 デピュイ・シンセス・プロダクツ・インコーポレイテッド カテーテルを送達するためのシステム
WO2021157053A1 (ja) * 2020-02-07 2021-08-12 朝日インテック株式会社 カテーテル

Families Citing this family (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7972359B2 (en) 2005-09-16 2011-07-05 Atritech, Inc. Intracardiac cage and method of delivering same
BRPI0617325B8 (pt) 2005-10-13 2021-06-22 Synthes Gmbh luva biologicamente compatível
US20100070020A1 (en) 2008-06-11 2010-03-18 Nanovasc, Inc. Implantable Medical Device
WO2009103125A1 (en) * 2008-02-20 2009-08-27 Neustent Pty Ltd A stent
DK2265193T3 (da) 2008-04-21 2012-01-23 Nfocus Neuromedical Inc Emboliske indretninger med flettet kugle og leveringssystemer
WO2009140437A1 (en) 2008-05-13 2009-11-19 Nfocus Neuromedical, Inc. Braid implant delivery systems
AU2009274126A1 (en) 2008-07-22 2010-01-28 Covidien Lp Vascular remodeling device
DK2442860T3 (da) * 2009-06-15 2019-06-24 Perflow Medical Ltd Apparat til muliggørelse af blodstrømning gennem et okkluderet kar
CN102791205B (zh) 2009-11-09 2016-02-03 恩福克斯神经医学股份有限公司 栓塞装置
WO2011094634A1 (en) 2010-01-28 2011-08-04 Micro Therapeutics, Inc. Vascular remodeling device
CN102740799A (zh) 2010-01-28 2012-10-17 泰科保健集团有限合伙公司 脉管重塑装置
JP5799488B2 (ja) * 2010-07-23 2015-10-28 ニプロ株式会社 血管内薬剤溶出カテーテル
JP5728779B2 (ja) * 2010-07-23 2015-06-03 国立大学法人大阪大学 血管内止血カテーテル
US10271970B2 (en) 2010-08-03 2019-04-30 Cook Medical Technologies Llc Blood perfusion device
US20120035706A1 (en) 2010-08-03 2012-02-09 Cook Medical Technologies Llc Blood perfusion device delivery system
US10130470B2 (en) 2010-08-17 2018-11-20 St. Jude Medical, Llc Sleeve for facilitating movement of a transfemoral catheter
AU2011302639B2 (en) 2010-09-17 2014-07-31 St. Jude Medical, Cardiology Division, Inc. Retainers for transcatheter heart valve delivery systems
US9566149B2 (en) 2010-11-16 2017-02-14 W. L. Gore & Associates, Inc. Devices and methods for in situ fenestration of a stent-graft at the site of a branch vessel
US9351859B2 (en) 2010-12-06 2016-05-31 Covidien Lp Vascular remodeling device
WO2012097287A1 (en) * 2011-01-13 2012-07-19 Innovia Llc Endoluminal drug applicator and method of treating diseased vessels of the body
JP5868432B2 (ja) 2011-02-11 2016-02-24 コヴィディエン リミテッド パートナーシップ 二段階配備動脈瘤塞栓用デバイス
US9089332B2 (en) 2011-03-25 2015-07-28 Covidien Lp Vascular remodeling device
EP2736450A1 (en) 2011-07-28 2014-06-04 St. Jude Medical, Inc. Expandable radiopaque marker for transcatheter aortic valve implantation
US9060886B2 (en) 2011-09-29 2015-06-23 Covidien Lp Vascular remodeling device
TWI590843B (zh) 2011-12-28 2017-07-11 信迪思有限公司 膜及其製造方法
WO2013123018A1 (en) 2012-02-13 2013-08-22 Cook Medical Technologies Llc Medical devices for collecting pathogenic cells
US20130226287A1 (en) * 2012-02-23 2013-08-29 Boston Scientific Scimed, Inc. Valvuloplasty device
US9480561B2 (en) 2012-06-26 2016-11-01 St. Jude Medical, Cardiology Division, Inc. Apparatus and method for aortic protection and TAVI planar alignment
US9918837B2 (en) 2012-06-29 2018-03-20 St. Jude Medical, Cardiology Division, Inc. System to assist in the release of a collapsible stent from a delivery device
US9186267B2 (en) 2012-10-31 2015-11-17 Covidien Lp Wing bifurcation reconstruction device
US9314248B2 (en) 2012-11-06 2016-04-19 Covidien Lp Multi-pivot thrombectomy device
US9295571B2 (en) 2013-01-17 2016-03-29 Covidien Lp Methods and apparatus for luminal stenting
US9463105B2 (en) 2013-03-14 2016-10-11 Covidien Lp Methods and apparatus for luminal stenting
WO2014144980A1 (en) 2013-03-15 2014-09-18 Covidien Lp Occlusive device
CN103284710A (zh) * 2013-05-21 2013-09-11 陈绍良 一种植入式可回收肺血管压力传感器及其使用方法
CN105555328B (zh) 2013-06-21 2019-01-11 德普伊新特斯产品公司 膜及制造方法
US10398550B2 (en) 2013-09-12 2019-09-03 St. Jude Medical, Cardiology Division, Inc. Atraumatic interface in an implant delivery device
US9180226B1 (en) 2014-08-07 2015-11-10 Cook Medical Technologies Llc Compositions and devices incorporating water-insoluble therapeutic agents and methods of the use thereof
US11241520B2 (en) 2014-08-07 2022-02-08 Cook Medical Technologies Llc Compositions and devices incorporating water-insoluble therapeutic agents and methods of the use thereof
US9655998B2 (en) 2014-08-07 2017-05-23 Cook Medical Technologies Llc Encapsulated drug compositions and methods of use thereof
WO2016070001A1 (en) 2014-10-31 2016-05-06 Jounce Therapeutics, Inc. Methods of treating conditions with antibodies that bind b7-h4
US10376673B2 (en) 2015-06-19 2019-08-13 Evalve, Inc. Catheter guiding system and methods
US10238494B2 (en) 2015-06-29 2019-03-26 Evalve, Inc. Self-aligning radiopaque ring
US10413408B2 (en) 2015-08-06 2019-09-17 Evalve, Inc. Delivery catheter systems, methods, and devices
US10478194B2 (en) 2015-09-23 2019-11-19 Covidien Lp Occlusive devices
US10238495B2 (en) 2015-10-09 2019-03-26 Evalve, Inc. Delivery catheter handle and methods of use
WO2017197065A1 (en) 2016-05-13 2017-11-16 St. Jude Medical, Cardiology Division, Inc. Systems for device implantation
WO2018013787A1 (en) 2016-07-13 2018-01-18 Boston Scientific Scimed, Inc. Apparatus and method for maintaining patency in a vessel adjacent to nearby surgery
CN113017908B (zh) * 2019-12-25 2023-06-16 先健科技(深圳)有限公司 滤器及滤器系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5713907A (en) * 1995-07-20 1998-02-03 Endotex Interventional Systems, Inc. Apparatus and method for dilating a lumen and for inserting an intraluminal graft
JP2002508673A (ja) * 1996-08-23 2002-03-19 クック バイオテク インコーポレイティド グラフト・プロテーゼとその材料及び方法
JP2005074154A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Terumo Corp 生体留置用補綴物組立体およびその製造方法

Family Cites Families (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5190546A (en) * 1983-10-14 1993-03-02 Raychem Corporation Medical devices incorporating SIM alloy elements
US4997435A (en) 1989-09-25 1991-03-05 Methodist Hospital Of Indiana Inc. Percutaneous catheter with encapsulating receptacle
FR2663217B1 (fr) * 1990-06-15 1992-10-16 Antheor Dispositif filtrant destine a la prevention des embolies.
JP3307392B2 (ja) * 1991-05-29 2002-07-24 オリジン・メドシステムズ・インク 内視鏡による手術用の器官後退装置
US5368566A (en) * 1992-04-29 1994-11-29 Cardiovascular Dynamics, Inc. Delivery and temporary stent catheter having a reinforced perfusion lumen
US5336178A (en) 1992-11-02 1994-08-09 Localmed, Inc. Intravascular catheter with infusion array
US5456667A (en) * 1993-05-20 1995-10-10 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Temporary stenting catheter with one-piece expandable segment
WO1995003010A1 (en) * 1993-07-23 1995-02-02 Cook Incorporated A flexible stent having a pattern formed from a sheet of material
EP0657147B1 (en) * 1993-11-04 1999-08-04 C.R. Bard, Inc. Non-migrating vascular prosthesis
JP4046760B2 (ja) 1994-05-19 2008-02-13 ボストン サイエンティフィック サイムド, インコーポレイテッド 改良型組織支持装置
US5795322A (en) * 1995-04-10 1998-08-18 Cordis Corporation Catheter with filter and thrombus-discharge device
US5885258A (en) * 1996-02-23 1999-03-23 Memory Medical Systems, Inc. Medical instrument with slotted memory metal tube
US5904670A (en) 1996-04-03 1999-05-18 Xrt Corp. Catheters and methods for guiding drugs and other agents to an intended site by deployable grooves
US6217585B1 (en) 1996-08-16 2001-04-17 Converge Medical, Inc. Mechanical stent and graft delivery system
US6159139A (en) 1998-02-17 2000-12-12 Advanced Cardiovascular Systems Inc. Radiation delivery catheter with a spring wire centering mechanism
US5938697A (en) * 1998-03-04 1999-08-17 Scimed Life Systems, Inc. Stent having variable properties
DE69931152T2 (de) * 1998-03-27 2007-04-05 Cook Urological Inc., Spencer Minimal-invasive vorrichtung zum einfangen von gegenständen in hohlorganen
US6013019A (en) 1998-04-06 2000-01-11 Isostent, Inc. Temporary radioisotope stent
US7128073B1 (en) * 1998-11-06 2006-10-31 Ev3 Endovascular, Inc. Method and device for left atrial appendage occlusion
US7094765B1 (en) * 1999-01-29 2006-08-22 Avi Biopharma, Inc. Antisense restenosis composition and method
US6162237A (en) 1999-04-19 2000-12-19 Chan; Winston Kam Yew Temporary intravascular stent for use in retrohepatic IVC or hepatic vein injury
US6231561B1 (en) * 1999-09-20 2001-05-15 Appriva Medical, Inc. Method and apparatus for closing a body lumen
US6837901B2 (en) 2001-04-27 2005-01-04 Intek Technology L.L.C. Methods for delivering, repositioning and/or retrieving self-expanding stents
US7179275B2 (en) * 2001-06-18 2007-02-20 Rex Medical, L.P. Vein filter
US6599307B1 (en) * 2001-06-29 2003-07-29 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Filter device for embolic protection systems
EP1277448B1 (fr) * 2001-07-13 2006-06-07 B. Braun Medical SAS Système de protection vasculaire et appareil d'angioplastie ainsi équipe
US6893431B2 (en) 2001-10-15 2005-05-17 Scimed Life Systems, Inc. Medical device for delivering patches
US7488313B2 (en) 2001-11-29 2009-02-10 Boston Scientific Scimed, Inc. Mechanical apparatus and method for dilating and delivering a therapeutic agent to a site of treatment
US7186237B2 (en) * 2002-02-14 2007-03-06 Avantec Vascular Corporation Ballon catheter for creating a longitudinal channel in a lesion and method
DE60333955D1 (de) 2002-02-15 2010-10-07 Gilead Palo Alto Inc Polymerbeschichtung für medizinische Geräte
US20030204168A1 (en) * 2002-04-30 2003-10-30 Gjalt Bosma Coated vascular devices
US20040024448A1 (en) 2002-08-05 2004-02-05 Chang James W. Thermoplastic fluoropolymer-coated medical devices
JP5211272B2 (ja) * 2002-11-22 2013-06-12 クック メディカル テクノロジーズ エルエルシー ステント組織グラフトプロテーゼ
AU2003283792A1 (en) * 2002-11-29 2004-06-23 Mindguard Ltd. Braided intraluminal device for stroke prevention
US7390298B2 (en) * 2003-01-06 2008-06-24 City Of Hope Expandable surgical retractor for internal body spaces approached with minimally invasive incisions or through existing orifices
US7867271B2 (en) * 2003-11-20 2011-01-11 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Rapid-exchange delivery systems for self-expanding stents
US7338512B2 (en) * 2004-01-22 2008-03-04 Rex Medical, L.P. Vein filter
US20060041271A1 (en) * 2004-08-20 2006-02-23 Gjalt Bosma Vascular filter with sleeve
US7763067B2 (en) * 2004-09-01 2010-07-27 C. R. Bard, Inc. Stent and method for manufacturing the stent
US7147659B2 (en) * 2004-10-28 2006-12-12 Cordis Neurovascular, Inc. Expandable stent having a dissolvable portion
US20060149312A1 (en) 2004-12-30 2006-07-06 Edward Arguello Distal protection device with improved wall apposition
US8632562B2 (en) * 2005-10-03 2014-01-21 Cook Medical Technologies Llc Embolic protection device
US20070148243A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Bates Brian L Containment of a treatment agent in a body vessel
EP1991164B1 (en) * 2006-02-28 2017-06-14 Angiomed GmbH & Co. Medizintechnik KG Flexible stretch stent-graft
JP5073747B2 (ja) * 2006-08-29 2012-11-14 ティシュー・ジェネシス・インコーポレーテッド 細胞の投与のためのカテーテル
US7871440B2 (en) * 2006-12-11 2011-01-18 Depuy Products, Inc. Unitary surgical device and method

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5713907A (en) * 1995-07-20 1998-02-03 Endotex Interventional Systems, Inc. Apparatus and method for dilating a lumen and for inserting an intraluminal graft
JP2002508673A (ja) * 1996-08-23 2002-03-19 クック バイオテク インコーポレイティド グラフト・プロテーゼとその材料及び方法
JP2005074154A (ja) * 2003-09-03 2005-03-24 Terumo Corp 生体留置用補綴物組立体およびその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012196294A (ja) * 2011-03-21 2012-10-18 Nipro Corp カテーテル
JP2014069069A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Taewoong Medical Co Ltd プラスチックステント挿入装置
JP2020513938A (ja) * 2017-01-17 2020-05-21 デピュイ・シンセス・プロダクツ・インコーポレイテッド カテーテルを送達するためのシステム
US11648375B2 (en) 2017-01-17 2023-05-16 DePuy Synthes Products, Inc. System and method for delivering a catheter
WO2021157053A1 (ja) * 2020-02-07 2021-08-12 朝日インテック株式会社 カテーテル
JP7307205B2 (ja) 2020-02-07 2023-07-11 朝日インテック株式会社 カテーテル

Also Published As

Publication number Publication date
US8192479B2 (en) 2012-06-05
EP2224991B1 (en) 2018-02-21
EP2224991A1 (en) 2010-09-08
AU2008334083B2 (en) 2013-11-28
US20090143851A1 (en) 2009-06-04
US9289581B2 (en) 2016-03-22
AU2008334083A1 (en) 2009-06-11
US20120232636A1 (en) 2012-09-13
US20100168837A1 (en) 2010-07-01
WO2009073553A1 (en) 2009-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011505201A (ja) 脈管療法のための方法及び装置
EP3173037B1 (en) Device for blood flow restoration and thrombus management
US8945143B2 (en) Expandable tip assembly for thrombus management
US20090105687A1 (en) Scoring catheter with drug delivery membrane
US20110319917A1 (en) Methods of managing neurovascular obstructions
WO2014022867A1 (en) Endovascular multi-balloon cathethers with optical diffuser for treatment of vascular stenoses
JP2005349202A (ja) 治療薬を組織内へ導入する器具および方法
US8444598B2 (en) Intravascular therapeutic agent delivery
AU2015218421B2 (en) Blood flow restoration and thrombus management
AU2014201810B2 (en) Blood flow restoration and thrombus management
ES2772948T3 (es) Dispositivo para la regeneración del flujo sanguíneo y el control de trombos

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111110

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20120402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130625