JP2011245121A - 遊技機 - Google Patents

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Natsuki Togawa
奈都喜 戸川
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Abstract

【課題】図柄表示装置の表示領域外から表示領域内への迅速な移動と図柄表示装置の表示領域内から表示領域外への確実な移動とを両立させ、さらに図柄表示装置の表示領域外あるいは表示領域内への移動後に可動物を安定させる。
【解決手段】一端側が自由端であり、他端側を回転軸として回動可能な腕部材と、腕部材の自由端側に設けられ、腕部材の回動に伴って、図柄表示装置の表示領域外に対応する第1位置と、図柄表示装置の表示領域内に対応し第1位置より低い第2位置とに移動可能な可動装飾部材と、一定の回転速度で回転駆動して腕部材を回動させる移動用モータとを備える遊技機において、可動装飾部材は、自重によって、移動用モータの回転による移動速度より速い速度で第2位置に移動し、第2位置で固定される。そして、移動用モータの回転駆動によって第2位置から第1位置に移動し、第1位置で固定される。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物といったパチンコ遊技機や組合せ式遊技機(アレンジボール遊技機)や回胴式遊技機(スロットマシン)等の遊技機に関する。
従来より、遊技盤に設けられた演出用の可動物として、図柄表示装置(液晶表示装置)の表示領域外と表示領域内とに移動可能な可動物を備えた遊技機が知られている。このような可動物として、一端側を自由端とし、他端側を軸支して回動可能とし、モータの駆動力によって可動物を回動させるものが知られている(特許文献1参照)。
特開2009−237708号公報
図柄表示装置の表示領域外から表示領域内への移動が下降である場合には、モータの回転力は必要とされないものの、可動物の移動速度が迅速であるほど、遊技者に与えるインパクトが大きくなるため、モータの回転速度が速いことが望ましい。一方、図柄表示装置の表示領域内から表示領域外への移動が上昇である場合には、可動物の移動速度(モータの回転速度)を速くする必要はないものの、モータの回転力によって可動物を確実に移動させることが必要となる。
しかしながら、上記特許文献1の構成では、可動物の移動速度はモータの回転速度に依存しているため、図柄表示装置の表示領域外から表示領域内への移動と表示領域内から表示領域外への移動とで、可動物の移動速度を異ならせる場合には、可動物の移動状況に応じてモータの回転速度(回転力)を変更するモータ制御を行う必要があり、制御が複雑化する。
また、可動物の重量が大きい場合には、図柄表示装置の表示領域外あるいは表示領域内に移動した後の固定位置で、可動物が安定しないという問題もある。
そこで、本発明は上記点に鑑み、図柄表示装置の表示領域外から表示領域内への迅速な移動と図柄表示装置の表示領域内から表示領域外への確実な移動とを両立させ、さらに図柄表示装置の表示領域外あるいは表示領域内への移動後に、可動物を安定させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、
遊技盤に配置され、図柄を表示可能な表示領域を有する図柄表示装置と、
一端側が自由端であり、他端側を回転軸として回動可能な腕部材と、
前記腕部材の自由端側に設けられ、前記腕部材の回動に伴って、前記図柄表示装置の表示領域外に対応する第1位置と、記図柄表示装置の表示領域内に対応し前記第1位置より低い位置にある第2位置とに移動可能な可動装飾部材と、
一定の回転速度で回転駆動制御され、前記腕部材を回動させて前記可動装飾部材を移動させることが可能な移動用モータと、
前記第1位置で前記可動装飾部材を固定する第1固定手段と、
前記第2位置で前記可動装飾部材を固定する第2固定手段と、を備え、
前記可動装飾部材は、前記第1固定手段による固定が解除された後に、自重によって、前記移動用モータの回転駆動制御による回転速度より速い速度で前記第1位置から前記第2位置に移動して、前記第2固定手段によって前記第2位置に固定されるとともに、前記第2固定手段による固定が解除された後に、前記移動用モータの回転駆動制御による回転速度に従い、前記第2位置から前記第1位置に移動して、前記第1固定手段によって前記第1位置に固定されることを特徴としている。
このように、第1位置から第2位置に移動する下降時は、可動装飾部材を自重による落下で、移動用モータの回転速度より速い速度で可動装飾部材を移動(落下)させることで、可動装飾部材が突然目の前に現れたような印象で、遊技者に大きなインパクトを与えることができ、遊技興趣を向上させることができる。
また、第1位置から第2位置に移動する下降時は、可動装飾部材を自重による落下で移動させ、第2位置から第1位置に移動する上昇時は、可動装飾部材を移動用モータの回転力により上昇させることで、可動装飾部材が第1位置から第2位置に移動する下降時(移動速度を速くする必要があるが、回転力は必要ない)と、可動装飾部材が第2位置から第1位置に移動する上昇時(移動速度を速くする必要はないが、回転力が必要となる)とで、移動用モータの回転速度を変化させるモータ制御を行う必要がない。
また、可動装飾部材が回動して移動する構成の場合には、回動方向に移動しやすいが、第1位置と第2位置で可動装飾部材の位置を固定することで、可動装飾部材の位置を安定させることができ、仮に移動用モータが非励磁状態になったとしても、可動装飾部材が移動してしまうことを防止できる。
また、本発明の遊技機は、
前記腕部材の他端側に固定されて、前記腕部材と回転軸を中心として前記腕部材とともに回動する固定部材と、
回転軸を有し、前記回転軸を中心に回動し、前記移動用モータの回転駆動力を前記固定部材に伝達するリンク部材と、を備え、
前記第1固定手段は、
前記可動装飾部材が前記第1位置にある状態から前記リンク部材を所定方向に回動させることで、前記可動装飾部材が前記第1位置から前記第2位置に移動する方向に前記腕部材に力が加わった場合に、前記固定部材の回転力が前記リンク部材の回転軸方向に加わる第1固定位置で固定するようになっており、
前記第2固定手段は、
前記可動装飾部材が前記第2位置にある状態から前記リンク部材を前記所定方向と逆方向に回動させることで、前記可動装飾部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する方向に前記腕部材に力が加わった場合に、前記固定部材の回転力が前記リンク部材の回転軸方向に加わる第2固定位置で固定するようになっていることを特徴としている。
これにより、腕部材の他端側(回転軸の外方)に固定される(一体でも別体でも良い)ことで腕部材とともに回動する固定部材と、当該固定部材を介して可動装飾部材に移動用モータの回転力を伝達するためのリンク部材を用いるという簡易な構造で、可動装飾部材を第1位置又は第2位置に固定し、外力や自重による力が加えられたとしても第1位置又は第2位置において姿勢を維持することができる。
また、可動装飾部材が前記第1位置又は前記第2位置にある状態から可動装飾部材を移動させる方向(所定方向(反時計方向)、又は所定方向と逆方向(時計方向))にリンク部材の回動を継続させることで、可動装飾部材を第1位置と第2位置とで固定することができる。
また、本発明の遊技機は、前記可動装飾部材は、縮小状態と前記縮小状態より大きい拡大状態とに変化可能であり、前記第2位置で前記縮小状態から前記拡大状態に変化することを特徴としている。
これにより、第2位置で可動装飾部材が縮小状態と拡大状態とに変化する際に、姿勢を安定させることができ、周囲の遊技部材に接触することを防止できる。
以上の本発明の構成により、図柄表示装置の表示領域外から表示領域内への迅速な移動と図柄表示装置の表示領域内から表示領域外への確実な移動とを両立させ、さらに図柄表示装置の表示領域外あるいは表示領域内への移動後に、可動物を安定させることが可能となる。
本発明を適用した実施例に係る遊技機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 中央装置の正面図である。 装飾部材を取り除いた状態の中央装置の正面図である。 演出部材を部分的に拡大した斜視図である。 演出部材の斜視図である。 可動装飾部材の正面図であり、(a)は縮小状態を示し、(b)は拡大状態を示している。 斜め上方から見た縮小状態の可動装飾部材の斜視図である。 腕部材の背面図である。 可動装飾部材の羽根部材の背面図である。 可動装飾部材を斜め下方から見た斜視図である。 可動装飾部材、腕部材、固定部材、リンク部材を示す正面図である。 可動装飾部材、腕部材、固定部材、リンク部材を示す正面図である。 可動装飾部材、腕部材、固定部材、リンク部材を示す正面図である。 可動装飾部材、腕部材、固定部材、リンク部材を示す正面図である。 可動装飾部材、腕部材、固定部材、リンク部材を示す正面図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に本発明を適用した実施例について説明する。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、外枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
外枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものである。中枠3はプラスチック製で遊技機1の本体枠を構成するもので、外枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。この中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。なお、遊技盤20は枠体部(中枠3)に対して着脱自在に設けられている。下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、その奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。前面枠4における遊技盤20の周囲には、LED等のランプ類(図示略)が設けられている。これらのランプ類は、遊技効果を高めるためにゲーム進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。皿外縁部5aの上面には、演出ボタン5d(操作手段の一態様)や球貸ボタン5e等が設けられている。演出ボタン5dは、皿外縁部5aの上面に突出して設けられており、遊技者が押圧操作することで下方に移動するとともに、押圧を解くことで図示しない弾性手段(例えばバネ部材)により上方に移動する出没式の押しボタンとして構成されている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から下皿部6に遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。下皿部6の左端には灰皿7が設けられている。下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検知する接触検知手段(接触検知センサ)としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ10a〜10dが設けられている。スピーカ10a〜10dは、遊技機1の上部に設けられた上部スピーカ10a、10bと遊技機1の下部に設けられた下部スピーカ10c、10dとからなる。さらに、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール22と内レール23とにより、略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、普通図柄作動ゲート28、大入賞装置(特別電動役物)33、始動口29、入賞口34,35,36,37等の遊技装置が配設されている。また、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
中央装置(センター役物)24は遊技領域21の略中央部に配置されている。中央装置24は、主に図柄表示装置25と固定装飾部材26から構成されている。本実施例では、図柄表示装置25として大型の液晶表示装置を用いており、図柄表示装置25の表示領域では各種演出表示が行われる。また、図柄表示装置25には、図示を省略しているが、普通図柄を表示する普通図柄表示領域、特別図柄を表示する特別図柄表示領域等が設けられている。固定装飾部材26は、図柄表示装置25の表示領域の周囲を囲うように設けられている。固定装飾部材26の内周は、図柄表示装置25の表示領域より若干小さくなっている。このため、正面視したとき、固定装飾部材26の内周側の一部は、図柄表示装置25の表示領域と重なっている。また、図2において破線で示すように、固定装飾部材26の奥側に演出部材100が設けられている。演出部材100については、後で詳細に説明する。
普通図柄作動ゲート28は、中央装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート28の内部には、遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ28s(図3参照)が設けられている。普通図柄表示領域では、普通図柄作動ゲート28を遊技球が通過することにより、図柄表示装置25の普通図柄表示領域では、普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に普通図柄が予め設定された当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。そして、普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示すると、始動口(普通電動役物)29が所定時間(例えば0.5秒)開放される。
始動口29は、中央装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口29は、遊技盤20の盤面上を流下する遊技球を受け入れる遊技球受入口が形成された2つの入球口を上下方向に並べて配置したもので、上側に設けられた第1始動口29aと下側に設けられた第2始動口29bとから構成されている。
第1始動口29aは、遊技球受入口の大きさが変化せず遊技球の入球可能性が一定とされる固定式の始動口として構成されており、遊技球の入球が常時可能となっている。一方、第2始動口29bはいわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部を備えており、この一対の翼片部の上端間隙が遊技球受入口となっている。この一対の翼片部は、各々左右方向に傾動することで開閉動作を行うものとされており、この開閉動作により、第2始動口29bは一対の翼片部の遊技球受入口の大きさが変化する可変式の始動口として構成されている。
始動口29の内部には、遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ29s(図3参照)と、一対の翼片部を作動させるための始動口ソレノイド29c(図3参照)とが備えられている。始動口入球検知スイッチ29sは、第1始動口29aに入球した遊技球を検知するスイッチと、第2始動口29bに入球した遊技球を検知するスイッチの2種類のスイッチから構成されている。第2始動口29bの一対の翼片部が左右に開動作した場合には、第2始動口29bの遊技球受入口の大きさが通常時より拡大され、第2始動口29bは遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となる。一方、一対の翼片部が立設された場合には、第2始動口29bの遊技球受入口の大きさが遊技球の直径より僅かに大きい(遊技球1個が通過可能な)通常の大きさとされ、第2始動口29bは遊技球の入球可能性が小さくなる(または入球不能となる)通常状態(閉鎖状態)となる。遊技球が第1始動口29aまたは第2始動口29bに入球することで、後述の特別図柄が変動開始する。
大入賞装置33は、始動口29の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、この開閉板33bを作動させるための大入賞口ソレノイド33c(図3参照)と、遊技球の入球を検知する入球検知スイッチ33s(図3参照)とから主に構成されている。
大入賞装置33の左斜め上方と右斜め上方には、左入賞口34,35,36と右入賞口37が設けられている。これら入賞口の内部には、それぞれ入賞口入球検知スイッチ(図示せず)が設けられている。
図柄表示装置25の特別図柄表示領域では、始動口29に遊技球が入球することにより特別図柄が変動開始し、所定時間経過後に特別図柄が大当り図柄あるいは外れ図柄で停止表示される。本実施例では、遊技球が始動口29に入球した際に取得され、大当り遊技(特別遊技)を実行するか否かの特別図柄当否判定に用いられる特別図柄当否判定用乱数が設けられている。さらに、特別図柄の停止図柄を決定するための特別図柄決定用乱数が設けられている。
始動口29の遊技球入球に伴って、特別図柄当否判定用乱数と特別図柄決定用乱数が取得され、この取得された特別図柄当否判定用乱数と特別図柄決定用乱数は、主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶される。
特別図柄当否判定は、特別図柄が変動表示を開始する際に行われる。特別図柄当否判定用乱数には、当否判定用の大当り当選値が設定されており、遊技球が始動口29に入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定用乱数が大当り当選値と一致する場合に大当りと判定される。
そして、特別図柄当否判定の結果が大当りの場合には、特別図柄表示領域で停止表示される特別図柄は大当り図柄に決定される。なお、特別図柄の大当り図柄の種類は特別図柄決定用乱数に基づき決定される。一方、特別図柄当否判定が外れの場合には、特別図柄表示領域で停止表示される特別図柄が外れ図柄に決定される。
次に、大当り遊技(特別遊技)について説明する。特別図柄表示領域で停止表示された特別図柄が当り特別図柄であった場合(特別図柄当否判定の結果が大当りだった場合)に、主制御部200は遊技者に相対的に有利な大当り遊技(特別遊技)を開始させる。大当り遊技は、大入賞装置33を作動させる、換言すると大入賞口33aを複数回開閉させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益(賞球)を付与するものである。
大当り遊技中(特別遊技中)は、大入賞装置33が作動し、大入賞口33aへの遊技球の入球に応じて、所定数の賞球(例えば、1個の入球に対して15個の賞球)が払い出される。具体的には、大当り遊技の開始により、大入賞装置(特別電動役物)33を連続して作動させ、大入賞口33aを開放状態と閉鎖状態とに切り替える大入賞口開閉動作が複数回連続して行われる。大入賞装置33の作動開始により、大入賞口33aが開放状態となる。この開放状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、大入賞口33aの開放時間が所定時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは開放状態の大入賞口33aに入球した遊技球数が所定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。
この大入賞口33aの開放状態の開始から終了までを1ラウンドとした場合、大当り遊技は、所定数のラウンドが行われることで終了する。大入賞装置33では、大入賞口33aの開放が終了、すなわち大入賞口33aが閉鎖状態となってから所定時間(例えば30秒)が経過した後に、大入賞口33aは再び開放状態となり、次のラウンドが開始する。このような大入賞口33aの開放開始から終了までを1ラウンドとする大入賞口33aの開閉動作は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では15ラウンド)が終了するまで繰り返し継続される。
本実施例の遊技機では、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能や開放時間延長機能、確率変動機能が作動する特定遊技(いわゆる時短遊技および確変遊技)が開始される。特別図柄当否判定には、複数種類の大当りが設定されており、特別図柄当否判定の結果が通常大当り(特別図柄の停止図柄が通常大当り図柄)の場合には、大当り遊技終了後、時短遊技が開始され、特別図柄当否判定の結果が確変大当り(特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄)の場合には、大当り遊技終了後、確変遊技が開始される。
特別図柄当否判定の結果が通常大当り(特別図柄の停止図柄が通常大当り図柄)の場合には、大当り遊技の終了後、変動時間短縮機能および第2始動口29bの開放時間を延長させる開放時間延長機能が作動開始し、時短遊技が開始される。変動時間短縮機能(変動時間短縮手段)には、普通図柄変動時間を短縮させる普通図柄変動時間短縮機能と、特別図柄変動時間を短縮させる特別図柄変動時間短縮機能とが含まれている。変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が開始されるまでの間、または特別図柄の変動回数が所定回数(本例では100回)に到達するまで作動する。開放時間延長機能の作動により、第2始動口29bの開放時間が、例えば、通常時「0.1秒」であったのが「4.5秒(1.5秒×3回開放あるいは4.5秒×1回開放など)」に延長される。これにより、第2始動口29bへの遊技球入球頻度が、通常時(開放延長機能未作動時)に比べて高くなる。なお、変動時間短縮機能および開放時間延長機能は、主制御部200の制御により作動または停止されるものである。
特別図柄当否判定の結果が確変大当り(特別図柄の停止図柄が確変大当り図柄)の場合には、大当り遊技の終了後、確率変動機能が作動開始し、確変遊技が開始される。確変遊技では、上記変動時間短縮機能および開放時間延長機能に加え、特別図柄当否判定の確率、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率を変更(向上)させる確率変動機能(確率変動手段)が作動する。確率変動機能作動中は、当否判定用の大当り当選値が増加することで、特別図柄当否判定の確率が向上する。確率変動機能は、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が開始されるまで作動する。なお、確変遊技は、主制御部200の制御により実現されるものである。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図3に基づいて説明する。図3は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260、280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部(賞球制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板280aをそれぞれ備えている。これらの各制御基板や、その他の基板(電源基板、中継基板、駆動基板、装飾基板、アンプ基板、演出ボタン基板など)は、遊技機1の裏面側に配置される。
各制御部200、230、260、280には、図示しない主電源から電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が各制御部200、230、260、280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
主制御部200は、遊技全体の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
主制御部200を構成する主制御基板200aのCPU200bは、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU200bが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄の当否判定(大当り抽選)を行う当否判定手段を構成している。また、主制御部200のCPU200bは、特別図柄当否判定を実行する際に、ROMに格納された特別図柄の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する。なお、本実施例の主制御部200のCPU200bの制御周期は2msに設定されている。
主制御部200には、盤面入力中継基板201と盤面出力中継基板202とが接続されている。盤面入力中継基板201には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ28s、始動口入球検知スイッチ29s、大入賞口入球検知スイッチ33sが接続されており、これらの信号が主制御部200に入力するように構成されている。盤面出力中継基板202には、始動口ソレノイド29c、大入賞口ソレノイド33cが接続されており、主制御部200からの制御信号が出力される。さらに、図示を省略しているが、主制御部200には、外部装置と接続するための外部接続端子を備えた枠用外部端子基板が接続されており、主制御部200から外部装置への信号出力が可能となっている。
払出制御部230を構成する払出制御基板230aは、主制御部200のCPU200bと同様の構成を有するCPU230bを備えている。払出制御部230には、発射制御部250、CRユニット13等が接続されている。主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示コマンド、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。
払出制御基板230aのCPU230bは、主制御部200からの賞球指示コマンドを受信すると、そのコマンドが示す賞球数に基づいて、遊技機1の裏面側に設けられた図示しない遊技球払出装置の払出モータを回転駆動することにより、指定された賞球数分の遊技球の払い出し(賞球払出)を行う。この遊技球の払い出し(賞球払出)は、遊技機1の裏面側上部に設けられた図示しない遊技球タンクに貯留された遊技球を、図示しない遊技球レールを介して遊技球払出装置に供給し、その供給された遊技球を遊技球払出装置の払出モータの回転駆動により排出することで行われる。
発射制御部250には、タッチスイッチ8a、発射停止スイッチ8b等が接続されており、これらのスイッチ8a、8bから操作信号が入力する。また、CRユニット13には、球貸ボタン5eが接続されており、球貸信号が入力する。
サブ制御部260は、遊技の進行に伴って実行される各種演出を制御するサブ制御手段を構成しており、サブ制御基板260aにはCPU260bや図示しないROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素とサウンドジェネレータが設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。サブ制御部260は、各種ランプ類による装飾表示、スピーカ10a〜10dから出力される効果音、図柄表示装置25による図柄表示等を用いた演出制御を司るように構成されている。
主制御部200からサブ制御部260には、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200から演出表示制御部280には、サブ制御部260を介して、演出図柄の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。サブ制御部260から演出表示制御部280には、演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に送信される。
サブ制御部260には、演出表示制御部280が接続されている。演出表示制御基板280aには、CPU280b、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御基板260に接続されている。演出表示制御部280には図柄表示装置25が接続されている。演出表示制御部280は、CPU280bがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして図柄表示装置25の表示制御を行うように構成されている。演出表示制御部280のROMには、図柄表示装置25で表示される演出用図柄の画像データ(前述した変動演出に関する画像データなど)が複数格納されている。
サブ制御部260には、装飾駆動基板261を介して各種LED・ランプ262が接続されている。各種LED・ランプ262は、遊技効果を高めるためのものであり、これらのランプ類はゲームの進行に対応して点灯・消灯又は点滅し、遊技効果を高めている。また、サブ制御部260にはアンプ基板263が接続されている。アンプ基板263にはスピーカ10a〜10dが接続されている。スピーカ10a〜10dからは、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等が出力される。さらに、サブ制御部260には、演出ボタン基板264を介して演出ボタン5dが接続されている。
サブ制御部260は、主制御部200や演出ボタン5dからの各種指令(演出パターン指定コマンドの受信、演出ボタン操作信号の入力など)に基づいて、各種LED・ランプの点灯・点滅パターンの選択・実行処理や、スピーカ10a〜10dから出力される効果音データの選択・出力処理や、図柄表示装置25での演出表示のパターンの選択・実行処理等を行う。
また、サブ制御部260には、移動用モータ106や開閉用モータ108の駆動制御を行うモータ駆動回路265が設けられている。さらに、サブ制御部260には、位置検知センサ107や変形検知センサ110からのセンサ信号が入力する。サブ制御部260は、位置検知センサ107や変形検知センサ110からのセンサ信号等に基づいて、モータ駆動回路265に制御信号を出力する。なお、移動用モータ106、開閉用モータ108、位置検知センサ107、変形検知センサ110については、後述する。
図4は、中央装置24の正面図であり、遊技盤20を取り除いた状態を示している。図4に示すように、中央装置24には、図柄表示装置25の周囲に固定装飾部材26が設けられている。中央装置24には、固定装飾部材26や図柄表示装置25を遊技盤20に固定するための枠部材27が設けられている。枠部材27には、表面側に固定装飾部材26が固定され、裏面側に図柄表示装置25が固定される。枠部材27は、遊技盤20の背面側に固定される。固定装飾部材26は、遊技盤20の前面側(遊技者に近い側)に位置する。
固定装飾部材26の奥側には、演出部材100が設けられている。演出部材100は、位置および形状が変化可能な可動役物として構成されている。演出部材100は、可動装飾部材101を備えている。可動装飾部材101は、図柄表示装置25の表示領域外に対応して、その一部又は全部が視認不能な「収納位置」と、図柄表示装置25の表示領域内に対応して、その全部(全体像)が視認可能な「露出位置」とに移動可能となっている。図4では、収納位置の演出部材100(可動装飾部材101)を右上がりの斜線で示し、収納位置から露出位置に移動した状態の演出部材100(可動装飾部材101)を左上がりの斜線で示している。可動装飾部材101の収納位置は、正面から見て枠部材27の左上角部となっており、可動装飾部材101の露出位置は、図柄表示装置25の表示領域の中央付近となっている。なお、収納位置が本発明の「第1位置」に相当し、露出位置が本発明の「第2位置」に相当している。
また、図柄表示装置25の表示面は、遊技盤20より奥側に位置しており、演出部材100は、図柄表示装置25の表示面と遊技盤20との間に配置されている。そして、演出部材100は、収納位置では、後述する収納状態で遊技盤20と固定装飾部材26の背面側の収納スペースに収納されることで、演出部材100は遊技盤20と固定装飾部材26に隠れて、その全体像が視認不能となっている。尚、本実施例では、演出部材100は、縮小状態においても収納スペースより若干大きくなっているので、大部分(9割以上)は収納されて視認不能となっているものの、収納位置においても演出部材100(可動装飾部材101)の一部(全体の1割以下であって、全体像が把握できない程度)が露出している(図4を参照)。この収納位置で露出した演出部材100(可動装飾部材101)の部位は、露出部分が位置する周囲の固定装飾部材26と共通するデザインになっており、意匠的に統一されて遊技者に違和感を与えることがない。そして、固定装飾部材26とともに図柄表示装置25の表示領域の周囲の装飾を構成している。
すなわち、固定装飾部材26と演出部材100(可動装飾部材101)の露出部分とのデザインを共通化することで、両者を識別困難としている。これにより、収納スペースを小さくできると共に、第2位置に出現させたときのインパクとにおいて、演出部材100(可動装飾部材101)の全てを収納したのと同等の効果(インパクト)を遊技者に付与できる。
図5は、固定装飾部材26を取り除いた状態の中央装置24の正面図であり、演出部材100(可動装飾部材101)が収納位置にある場合を示している。図6は、演出部材100を部分的に拡大した斜視図であり、図7は、可動装飾部材101が露出位置にある場合を示す演出部材100の斜視図である。
図5に示すように、枠部材27は、中央付近に開口部が設けられた四角形状の板面27aと、板面に対して直角に立設した側壁27bとから構成されている。板面27aには、図柄表示装置25の表示領域に対応する開口部が設けられている。演出部材100が枠部材27における左上角部の収納位置にある場合には、演出部材100の大部分は板面27a上に位置している。また、枠部材27には、板状のベース部材102が設けられており、演出部材100は、ベース部材102を介して枠部材27に固定されている。
図5〜図7に示すように、演出部材100には、一端側(図5の左側)を自由端とし、他端側(図5の右側)の回転軸103aを中心として回動可能な腕部材103が設けられている。腕部材103の自由端側には、可動装飾部材101が設けられている。腕部材103が回転軸103aを中心として回動することで、可動装飾部材101が収納位置と露出位置とに移動することができる。可動装飾部材101の回動範囲の最上方位置が収納位置となっており、可動装飾部材101の回動範囲の最下方位置が露出位置となっている。可動装飾部材101が収納位置にある場合には、腕部材103は略水平位置(図5参照)となり、可動装飾部材101が露出位置の場合には、腕部材103は略鉛直位置(図7参照)となる。ベース部材102には、腕部材103の回動を案内するための円弧状の案内孔102aが形成されている。後述のように、腕部材103には、案内用突起部103d(図13参照)が紙面奥側に向かって突出するように設けられている。案内用突起部103dは、案内孔102aに挿入され、案内孔102aに沿って移動可能となっている。
また、腕部材103の回動軸側には、固定部材104が設けられている。固定部材104は腕部材103に固定されており、腕部材103の回転軸103aを中心として腕部材103とともに回動する。固定部材104は、リンク部材105を介して移動用モータ106に接続されている。リンク部材105は、回転軸105aを中心に回動可能となっており、移動用モータ106は、ベース部材102に固定されている。移動用モータ106の回転は、リンク部材105を介して固定部材104と腕部材103に伝達される。本実施例では、可動装飾部材101は、移動用モータ106の回転駆動によって露出位置(最下方位置)から収納位置(最上方位置)に移動するとともに、自重によって収納位置(最上方位置)から露出位置(最下方位置)に移動する。また、ベース部材102には、可動装飾部材101(腕部材103)が収納位置にあるか否かを検知するための位置検知センサ107が設けられている。なお、位置検知センサ107が本発明の位置検知手段に相当している。
次に、可動装飾部材101の羽根部材101a〜101cの開閉動作について図8〜図12を基に説明する。図8は、可動装飾部材101の正面図であり、(a)は縮小状態を示し、(b)は拡大状態を示している。
図8に示すように、可動装飾部材101は、3枚の羽根部材101a〜101cと中心部材101dとからなる。
羽根部材101a〜101cは、それぞれが重なり合った縮小状態(図8(a)参照)と、それぞれが重なりを解除した拡大状態(図8(b)参照)とに変形することができる。「重なりを解除した」とは、縮小状態において重なり合っていた部分を重なり合わない状態としたことをいう。図8(a)に示すように、可動装飾部材101の各羽根部材101a〜101cは、中心角が120°の略円弧形状となっており、外周部位は花びらを模した形状となっている。第1羽根部材101aは腕部材103に対して固定されており回動しない。一方、第2羽根部材101bと第3羽根部材101cは、中心軸101eを中心に回動可能となっている。縮小状態では、第2羽根部材101bと第3羽根部材101cが第1羽根部材101aに重畳的に重なり合っている。第2羽根部材101bと第3羽根部材101cは、正面から見て、拡大時は反時計方向に、縮小時は時計方向に回動する。そして、図8(b)に示すように、拡大状態の可動装飾部材101は、3枚の羽根部材101a〜101cが円形状に並んだ状態となっており、ひまわりの花を模した形状となっている。
中心部材101dは、所定の厚みを有する楕円形の板状となっており、各羽根部材101a〜101cの中心軸101eに対応する位置の前面側に設けられている。また、腕部材103には、羽根部材101a〜101cを縮小状態と拡大状態とに変形させるための開閉用モータ108と、羽根部材101a〜101cが縮小状態にあることを検知するための変形検知センサ110が設けられている。なお、変形検知センサ110が本発明の変形検知手段に相当している。
また、腕部材103における開閉用モータ108と変形検知センサ110の近傍には、クリップ部103bが設けられている。クリップ部103bには、所定幅のスリットが設けられており、開閉用モータ108や変形検知センサ110等に接続されるケーブル類が可動部に絡まない様にを挟み込むことができる。
可動装飾部材101が露出位置(図4の左上がりの斜線で示す位置)にある場合には、可動装飾部材101の中心軸101eは、図柄表示装置25の表示領域の中央付近に位置する。これにより、可動装飾部材101を周囲の遊技部材(枠部材27の側壁27b等)からできるだけ離れた位置とすることができるので、大きな拡大スペースを確保することができ、可動装飾部材101を大型化させることができる。
本実施例の可動装飾部材101は拡大状態において、3枚の羽根部材101a〜101cが中心軸101eを中心に広がった円形状となり、可動装飾部材101が露出位置にある場合にのみ縮小状態から拡大状態に変形することができる。逆に、可動装飾部材101は、3枚の羽根部材101a〜101cが重なった縮小状態となることで、占有スペースを小さくすることができ、露出位置から収納位置に移動させることができる。
また、可動装飾部材101の第1羽根部材101aは、腕部材103の自由端側の先端より腕部材103の回転軸103aに近い側で、かつ、腕部材103における収納位置から露出位置に向かう側に位置している。このため、可動装飾部材101が縮小状態となっている場合には、3枚の羽根部材101a〜101cは、腕部材103の自由端側の先端より腕部材103の回転軸103aに近い側で、かつ、腕部材103における収納位置から露出位置に向かう側に位置する。これにより、縮小状態の可動装飾部材101は、腕部材103の自由端側の先端より外側と、腕部材103における露出位置から収納位置に向かう側において、出っ張ることがない。これにより、可動装飾部材101が収納位置(図5参照)に移動した際に、枠部材27における左上角部のL字状の収納スペースに収納することができる。なお、図5に示すように、可動装飾部材101が収納位置(図5参照)に移動した場合に、羽根部材101a〜101cの一部が図柄表示領域上に位置して視認可能となるが、上述のように羽根部材101a〜101cの一部は固定装飾部材26とともに遊技機1の装飾の一部を構成する(図2、図4参照)ため、可動装飾部材101の一部が露出していることを遊技者は認識し難いものとなっている。
図9は、可動装飾部材101や腕部材103を斜め上方から見た斜視図である。図9に示すように、「縮小状態」では、3枚の羽根部材101a〜101cが前面側から第1羽根部材101a、第2羽根部材101b、第3羽根部材101cの順で重なり合っている。また、開閉用モータ108の回転軸には、第1ギア部材108aが設けられており、第1ギア部材108aには、変形検知用突起片111が設けられている。可動装飾部材101が縮小状態にある場合には、変形検知用突起片111が変形検知センサ110に対応する位置に移動する。これにより、変形検知センサ110によって、可動装飾部材101が縮小状態にあることを検知することができる。そして、変形検知センサ110によって可動装飾部材101が縮小状態にあることが検知されていない場合には、可動装飾部材101が露出位置から収納位置に移動することが禁止される。この可動装飾部材101が縮小状態でない場合の可動装飾部材101の収納位置への移動禁止は、サブ制御部260の制御によって行われる。尚、サブ制御部260が本発明の変形移動制御手段に相当し、変形検知センサ110の検知状態(検知結果)を確認して、可動装飾部材101の移動制御を実行している。これにより、可動装飾部材101が、拡大状態のまま露出位置から収納位置に移動して、羽根部材101a〜101cが固定装飾部材26等と衝突し、破損してしまうことを防止することができる。
図10は、腕部材103の背面図である。腕部材103の背面側は透明部材によって構成されており、内部を透視可能となっている。腕部材103の内部には、第1ギア部材108a、第2ギア部材108b、第3ギア部材108c、第4ギア部材108d、第5ギア部材108eが互いに噛み合うように設けられている。第1ギア部材108aは、開閉用モータ108の回転軸に固定されており、第5ギア部材108eは、可動装飾部材101の中心軸101eに固定されている。
上述のように、第1羽根部材101aは腕部材103に対して固定されており、第2羽根部材101bと第3羽根部材101cが中心軸101eを中心に回動可能となっている。第3羽根部材101cは中心軸101eに固定されており、中心軸101eが回転することで、第3羽根部材101cが回転する。このため、各ギア部材108a〜108eを介して開閉用モータ108の回転が第3羽根部材101cに伝達され、第3羽根部材101cが回動することができる。第2羽根部材101bは、中心軸101eに固定されておらず、第3羽根部材101cの回動に従って回動する。
図11は、拡大状態となった羽根部材101a〜101cの背面図である。図11のように背面側から見た場合には、羽根部材101a〜101cは時計方向に拡大し、反時計方向に縮小する。図11に示すように、第3羽根部材101cには、従動用孔101gが設けられている。従動用孔101gは、中心軸101eを中心とする円弧形状となっている。従動用孔101gが構成する円弧の中心角は120°程度となっている。第2羽根部材101bには、従動用突起部101hが設けられており、この従動用突起部101hは、第3羽根部材101cの従動用孔101gに挿入されている。
これにより、第3羽根部材101cが回動することで、第2羽根部材101bの従動用突起部101hが第3羽根部材101cの従動用孔101gの一端部に係合し、第2羽根部材101bが第3羽根部材101cの回動に追従することができる。従動用突起部101hは、第2羽根部材101bにおける拡大方向側(図11の時計方向側)に設けられているので、第2羽根部材101bは、第3羽根部材101cに対して約120°遅れて回動することとなる。
図12は、可動装飾部材101を斜め下方から見た斜視図である。図12では、可動装飾部材101を正面側から見ているので、羽根部材101a〜101cは反時計方向に拡大する。図12に示すように、第1羽根部材101aには、係止部101fが設けられている。第2羽根部材101bは、第1羽根部材101aに対して120°ずれた位置まで回動したときに、係止部101fに接触して停止する。第2羽根部材101bの回動停止により、従動用突起部101hと従動用孔101gで第2羽根部材101bと接続された第3羽根部材101cも回動停止する。第3羽根部材101cは、第2羽根部材101bに対して120°ずれた位置で回動停止する。以上により、3枚の羽根部材101a〜101cが重なりを解除した(重なり合わない)拡大状態となることができる。
また、羽根部材101a〜101cを拡大状態から縮小状態に移行させる場合は、縮小状態から拡大状態に移行させる場合と開閉用モータ108の回転を反転させればよい。この場合も、第3羽根部材101cの回動に第2羽根部材101bが追従する。具体的には、第3羽根部材101cが、第1羽根部材101aと重なり合う位置まで移動したときに、第2羽根部材101bの従動用突起部101hが第3羽根部材101cの従動用孔101gの他端部に係合し、第2羽根部材101bが第3羽根部材101cの回動に追従することができる。そして、第3羽根部材101cは、腕部材103に設けられた係止部(図示せず)と接触して回動を停止する。以上により、3枚の羽根部材101a〜101cが重なり合う縮小状態となることができる。
次に、移動用モータ106による腕部材103の回動について図13〜図17を基に説明する。図13〜図17は、可動装飾部材101、腕部材103、固定部材104、リンク部材105を示す正面図であり、これらの部材101、103、104、105が順に変位する状態を示している。図13〜図17では、移動用モータ106を破線で示し、開閉用モータ108等の図示を省略している。図13と図14が可動装飾部材101が収納位置にある場合に対応し、図15が可動装飾部材101が収納位置と露出位置との中間位置にある場合に対応し、図16と図17が可動装飾部材101が露出位置にある場合に対応している。
移動用モータ106には駆動ギア部106aが設けられており、この駆動ギア部106aと噛み合うように、リンク部材105に従動ギア部105dが設けられている。これにより、移動用モータ106の回転がリンク部材105に伝達され、リンク部材105が回転軸105aを中心に回動することができる。
また、リンク部材105には、紙面奥側に突出する案内用突起部105bが設けられ、固定部材104には、案内用突起部105bを案内するための案内溝104aが設けられている。固定部材104の案内溝104aは、底面と対向する一対の側面とからなる断面コの字状の溝として構成されており、リンク部材105の案内用突起部105bは固定部材104の案内溝104aに沿って移動(摺動)可能となっている。これにより、リンク部材105の回転を固定部材104(腕部材103)に伝達することができ、腕部材103が回転軸103aを中心に回動することができる。
また、固定部材104とリンク部材105の位置関係によって、可動装飾部材101が収納位置にある場合と格納位置にある場合の両方で、固定部材104(腕部材103)の回動をロックし、可動装飾部材101の位置を固定することができる。このため、固定部材104とリンク部材105が本発明の第1固定手段と第2固定手段に相当している。特に、固定部材104の案内溝104aを形成している対向する一対の側面(壁部)や、案内溝104a内に嵌入して当該案内溝104aに沿って移動(摺動)するリンク部材の案内用突起部105bが、本発明の第1固定手段と第2固定手段に相当し、この可動装飾部材101の位置を第1位置又は第2位置に固定する機構については、後で詳細に説明する。
また、ベース部材102には腕部材103の回動を案内するための案内孔102aが設けられている。腕部材103には、案内用突起部103dが紙面奥側に向かって突出するように設けられている。案内用突起部103dは案内孔102aに挿入され、案内孔102aに沿って移動可能となっている。さらに、ベース部材102には、リンク部材105の時計方向への回動を制限する係止部102bが設けられている。
まず、可動装飾部材101が収納位置から露出位置に移動する場合について説明する。可動装飾部材101が収納位置から露出位置に移動する場合は、図13→図14→図15→図16→図17の順に示すように、リンク部材105が時計方向に回動し、これに伴って腕部材103と固定部材104が反時計方向に回動する。また、上述のように、可動装飾部材101の収納位置(最上方位置)から露出位置(最下方位置)への移動は、可動装飾部材101の自重を利用して行われる。
図13に示す状態では、リンク部材105が定められた回動範囲の一端部まで回動している(反時計方向に最大限回動)。固定部材104には、略コの字形状の切欠部104cが設けられており、リンク部材105には、紙面奥側に突出する係合突起部105cが設けられている。図13に示す状態では、固定部材104の切欠部104cとリンク部材105の係合突起部105cとが係合しており、リンク部材105の反時計方向への回動が制限されている。
また、固定部材104の案内溝104aの一対の側面は平行に形成されているが、案内溝104aの側面におけるリンク部材105が最も反時計方向に最大限回動している状態で案内用突起部105bの外側に位置する部位には、案内溝104aが広がる方向に傾斜する傾斜部104bが設けられている。この結果、図13に示す状態では、リンク部材105の回転軸105aと案内用突起部105bとを結んだ直線と、固定部材104の案内溝104aの形成方向とのなす角度が直角となっている。このときのリンク部材105の位置を第1固定位置とする。
リンク部材105が第1固定位置となっている状態では、腕部材103に対して反時計方向に力が加わった場合に、リンク部材105の案内用突起部105bに対して回転軸105aに向かう方向に力が加わるので、リンク部材105が回動不能となる。この結果、腕部材103が回動しないロック状態となり、可動装飾部材101が収納位置で固定される。これにより、移動用モータ106が非励磁状態となっても、何らかの原因で腕部材103等に加わった外力や、腕部材103、可動演出部材101等の演出部材100自体の自重により、可動装飾部材101が収納位置から誤って移動することがない。
また、図13に示す状態では、腕部材103に設けられた位置検知用突起部103cが位置検知センサ107に対応する位置にある。これにより、位置検知センサ107によって可動装飾部材101が収納位置にあることを検知することができる。そして、位置検知センサ107によって可動装飾部材101が収納位置にあることが検知されている場合には、可動装飾部材101が縮小状態から拡大状態に変化することが禁止される。この可動装飾部材101が収納位置にある場合の可動装飾部材101の拡大状態への変化禁止は、サブ制御部260の制御によって行われる。
尚、サブ制御部260が本発明の変形移動制御手段に相当し、位置検知センサ107の検知状態(検知結果)を確認して可動装飾部材101の変形制御を実行している。これにより、収納位置にあるまま、羽根部材101a〜101cが拡大状態となることを禁止し、羽根部材101a〜101cが収納スペースの壁部や固定装飾部材26等と衝突し、破損してしまうのを防止することができる。
次に、図14は、図13に示す状態から腕部材103と固定部材104の位置は変化せず、リンク部材105が第1固定位置から時計方向に回動した状態を示している。図14に示す状態では、リンク部材105が時計方向に回動することで、リンク部材105の案内用突起部105bが固定部材104の案内溝104aに沿って移動して傾斜部104bとずれた位置になる。この結果、リンク部材105の回転軸105aと案内用突起部105bとを結んだ直線と、固定部材104の案内溝104aの形成方向とのなす角度が鈍角になる。このため、腕部材103に対して反時計方向に力が加わった場合に、リンク部材105の案内用突起部105bに対して回転軸105aに向かう方向とずれた方向に力が加わるので、リンク部材105が回動可能となり、腕部材103と固定部材104がロック状態から開放状態となる。腕部材103の自由端側には重量の大きい可動装飾部材101が設けられているので、腕部材103のロック解除後に可動装飾部材101は自重によって下方に移動する。このとき、移動用モータ106はリンク部材105を時計回りに回動すべく回転制御されるが、この可動装飾部材101の自重による下方への移動に伴う腕部材103の回動速度は、移動用モータ106による腕部材103の回動速度より速い速度となっており、移動用モータ106は自重による回動速度に従い空転する。
次に、図15は、図14に示す状態から可動装飾部材101が下方に移動し、これに伴って腕部材103が反時計方向に回動し、リンク部材105が時計方向に回動した状態を示している。図15に示す状態では、リンク部材105の案内用突起部105bが固定部材104の案内溝104aの最奥部まで移動している。
次に、図16は、可動装飾部材101が自重によって反時計方向に回動し、最下方(露出位置)まで移動した状態を示している。このとき、腕部材103は、ベース部材102に設けられた係止軸109に当接して回動が停止し、反時計方向へのそれ以上の回動が制限される。以上の図14〜図16に至るまでが、可動装飾部材101が自重によって移動する状態を示している。
次に、図17は、図16に示す状態から、移動用モータ106の回転によってリンク部材105が時計方向に回動した状態を示している。図17に示す状態では、リンク部材105の係合部突起部105cがベース部材102の係止部102bに接触しており、リンク部材105の時計方向への回動が制限される。図16と図17に示す状態では、腕部材103の位置は変化せず、リンク部材105の位置のみが変化している。
図16に示す状態では、リンク部材105の回転軸105aと案内用突起部105bとを結んだ直線と、固定部材104の案内溝104aの形成方向とのなす角度が鈍角となっている。このため、腕部材103に対して時計方向に外力が加わった場合に、リンク部材105の案内用突起部105bに対して回転軸105aに向かう方向とずれた方向に力が加わるので、リンク部材105が回動可能となる。この結果、腕部材103が固定されず、時計方向に回動することが可能である。
これに対して、図17に示す状態では、リンク部材105の回転軸105aと案内用突起部105bとを結んだ直線と、固定部材104の案内溝104aの形成方向とのなす角度が直角となっている。このときのリンク部材105の位置を第2固定位置とする。
リンク部材105が第2固定位置となっている状態では、腕部材103に対して時計方向に外力が加わった場合に、リンク部材105の案内用突起部105bに対して回転軸105aに向かう方向に力が加わるので、この状態で腕部材103に外力を加えたとしても、リンク部材105は回動することはない。この結果、腕部材103が回動しないロック状態となり、移動用モータ106が非励磁状態になっても可動装飾部材101が露出位置で固定される。このように可動装飾部材101が露出位置で固定されることで、可動装飾部材101が縮小状態と拡大状態とに変化する場合にも安定した姿勢を維持することができる。
具体的に、露出位置において、羽根部材101a〜101cを拡大させたとき、拡大動作時に生じる遠心力により、腕部材103が振れてしまい、羽根部材101a〜101cが固定装飾部材26に衝突して破損する恐れがある。また、拡大しているときに、何らかの原因で生じた外力により破損する恐れがある。従って、露出位置で固定することでこれらの破損を防ぐことができる。
以上の図13〜図17に示す過程によって、可動装飾部材101を収納位置から露出位置に移動させることができる。
次に、可動装飾部材101が露出位置から収納位置に移動する場合について説明する。可動装飾部材101が露出位置から収納位置に移動する場合は、図17→図16→図15→図14→図13の順に示すように、リンク部材105が反時計方向に回動し、これに伴って腕部材103が時計方向に回動する。
可動装飾部材101の収納位置(最上方位置)から露出位置(最下方位置)への移動は、可動装飾部材101の自重を利用して行われるのに対し、可動装飾部材101の露出位置(最下方位置)から収納位置(最上方位置)への移動は、移動用モータ106による回転駆動力を利用して行われる。上述のように、可動装飾部材101の自重による腕部材103の回動速度(可動装飾部材101の下降速度)は、移動用モータ106による腕部材103の回動速度より速い速度となっている。このため、移動用モータ106による可動装飾部材101の上昇速度は、自重による可動装飾部材101の下降速度より遅くなっている。
上述のように、図17に示す状態では、腕部材103はロック状態にあり、変形検知センサ110によって可動装飾部材101が縮小状態であることが検知された場合に、回動が許容され、移動用モータ106の回転によってリンク部材105が第2固定位置から反時計方向に回動する。これにより、図16に示す状態に移行し、腕部材103のロックが解除される。
図16に示す状態からさらにリンク部材105が反時計方向に回動することで、リンク部材105の案内用突起部105bが固定部材104の案内溝104aを押し下げる。これにより、図15に示すように腕部材103が時計方向に回動し、可動装飾部材101が上方に移動する。
図15に示す状態からさらにリンク部材105が反時計方向に回動することで、図14に示すように可動装飾部材101が最上方(収納位置)まで移動する。このとき、腕部材103の位置検知用突起片103cが位置検知センサ107に対応する位置となり、可動装飾部材101が収納位置にあることが検知される。
図14に示す状態からさらにリンク部材105が回動することで、図13に示すように、固定部材104の切欠部104cとリンク部材105の係合突起部105cとが係合して、リンク部材105の反時計方向への回動が制限される。さらに上述のように、図13に示す状態では、リンク部材105の回転軸105aと案内用突起部105bとを結んだ直線と、固定部材104の案内溝104aの形成方向とのなす角度が直角となっている。このため、腕部材103に対して反時計方向に外力が加わった場合に、リンク部材105の案内用突起部105bに対して回転軸105aに向かう方向に力が加わるので、リンク部材105が腕部材に加えられる自重又は外力によっては回動不能な状態となる。この結果、腕部材103は回動しないロック状態となり、移動用モータ106が非励磁状態になっても可動装飾部材101は収納位置で保持される。
以上の図17〜図13に示す過程によって、可動装飾部材101を露出位置から収納位置に移動させることができる。
以上説明した本実施例では、回動可能な腕部材103の自由端側に、羽根部材101a〜101cが広がる拡大状態と羽根部材101a〜101cが畳まれる縮小状態とに変化可能な可動装飾部材101を設けている。これにより、可動装飾部材101を図柄表示装置25の表示領域外の収納位置から図柄表示装置25の表示領域内の露出位置に移動させた上で、縮小状態から拡大状態に変化させることができる。これにより、演出部材100を用いた演出が遊技者に与えるインパクトを大きなものとすることができ、遊技興趣を向上させることができる。
また、可動装飾部材101を図柄表示装置25の前面側の露出位置に移動させることで、可動装飾部材101の拡大スペースを大きくすることができ、可動装飾部材101を大型化させることができる。さらに、可動装飾部材101を縮小状態にしてから収納位置に移動させることで、可動装飾部材101の収納スペースを小さくすることができる。さらに、本実施例では、可動装飾部材101が収納位置にある場合に、羽根部材101a〜101cの一部を露出させて、固定装飾部材26とともに遊技機1の装飾の一部を構成するようにしているので、演出部材100の収納空間を可及的に小さくすることができる。
また、このように拡大および縮小可能な可動装飾部材101を腕部材103によって移動可能な構成とした場合には、可動装飾部材101を拡大状態のまま収納位置に移動させたり、あるいは収納位置で可動装飾部材101を拡大状態に変化させたりして、可動装飾部材101の羽根部材101a〜101cが枠部材27等の周囲の遊技部材に接触して破損するおそれがある。
これに対し、本実施例の演出部材100は、可動装飾部材101が収納位置にあることを検知する位置検知センサ107を備えているので、可動装飾部材101が収納位置にあるか否かを検知でき、可動装飾部材101が収納位置にある場合に、羽根部材101a〜101cを拡大状態にすることを防止できる。また、本実施例の演出部材100は、可動装飾部材101が縮小状態にあることを検知する変形検知センサ110を備えているので、可動装飾部材101が縮小状態であるか否かを検知することができ、可動装飾部材101が縮小状態にある場合にのみ、腕部材103を回動させて可動装飾部材101を収納位置に移動させることができる。これにより、可動装飾部材101を大型化した場合であっても、可動装飾部材101が周囲の遊技部材に接触して破損することを防止できる。
また、本実施例では、収納位置から露出位置に移動する下降時は、可動装飾部材101を自重による落下で移動させ、露出位置から収納位置に移動する上昇時は、可動装飾部材101を移動用モータ106の回転力により上昇させている。これにより、可動装飾部材101が収納位置から露出位置に移動する下降時(移動速度を速くする必要があるが、回転力は必要ない)と、可動装飾部材101が露出位置から収納位置に移動する上昇時(移動速度を速くする必要はないが、回転力が必要となる)とで、移動用モータ106の回転速度を変化させるモータ制御を行う必要がない。さらに、収納位置から露出位置への移動時には、移動用モータ106の回転速度より速い速度で可動装飾部材101が移動(落下)するので、可動装飾部材101が突然目の前に現れたような印象で、遊技者に大きなインパクトを与えることができ、遊技興趣を向上させることができる。
また、本実施例では、可動装飾部材101が露出位置と収納位置にある場合とで、リンク部材105の回転軸105aと案内用突起部105bとを結んだ直線と、固定部材104の案内溝104aの形成方向とのなす角度を直角にすることで、可動装飾部材101の位置を固定するロック状態にすることができる。これにより、腕部材103の自由端側に設けられた可動装飾部材101が大型化して重量が大きい場合であっても、可動装飾部材101の位置を安定させることができる。特に、腕部材103が略鉛直となる露出位置では、可動装飾部材101が左右に移動しやすく、縮小状態と拡大状態とに変化させる際に安定した姿勢を保持することが困難であるが、可動装飾部材101をロック状態にすることで、可動装飾部材101の姿勢を安定させることができ、可動装飾部材101が周囲の遊技部材に接触することを防止できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
1…遊技機、24…中央装置、25…図柄表示装置、26…固定装飾部材、27…枠部材、100…演出部材、101…可動装飾部材、102…ベース部材、103…腕部材、104…固定部材(第1固定手段、第2固定手段)、105…リンク部材(第1固定手段、第2固定手段)、106…移動用モータ(移動手段)、107…位置検知センサ(位置検知手段)、108…開閉用モータ(変形手段)、109…係止軸、110…変形検知センサ(変形検知手段)、200…主制御部、260…サブ制御部(変形移動制御手段)。

Claims (3)

  1. 遊技盤に配置され、図柄を表示可能な表示領域を有する図柄表示装置と、
    一端側が自由端であり、他端側を回転軸として回動可能な腕部材と、
    前記腕部材の自由端側に設けられ、前記腕部材の回動に伴って、前記図柄表示装置の表示領域外に対応する第1位置と、記図柄表示装置の表示領域内に対応し前記第1位置より低い位置にある第2位置とに移動可能な可動装飾部材と、
    一定の回転速度で回転駆動制御され、前記腕部材を回動させて前記可動装飾部材を移動させることが可能な移動用モータと、
    前記第1位置で前記可動装飾部材を固定する第1固定手段と、
    前記第2位置で前記可動装飾部材を固定する第2固定手段と、を備え、
    前記可動装飾部材は、前記第1固定手段による固定が解除された後に、自重によって、前記移動用モータの回転駆動制御による回転速度より速い速度で前記第1位置から前記第2位置に移動して、前記第2固定手段によって前記第2位置に固定されるとともに、前記第2固定手段による固定が解除された後に、前記移動用モータの回転駆動制御による回転速度に従い、前記第2位置から前記第1位置に移動して、前記第1固定手段によって前記第1位置に固定されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記腕部材の他端側に固定されて、前記腕部材と回転軸を中心として前記腕部材とともに回動する固定部材と、
    回転軸を有し、前記回転軸を中心に回動し、前記移動用モータの回転駆動力を前記固定部材に伝達するリンク部材と、を備え、
    前記第1固定手段は、
    前記可動装飾部材が前記第1位置にある状態から前記リンク部材を所定方向に回動させることで、前記可動装飾部材が前記第1位置から前記第2位置に移動する方向に前記腕部材に力が加わった場合に、前記固定部材の回転力が前記リンク部材の回転軸方向に加わる第1固定位置で固定するようになっており、
    前記第2固定手段は、
    前記可動装飾部材が前記第2位置にある状態から前記リンク部材を前記所定方向と逆方向に回動させることで、前記可動装飾部材が前記第2位置から前記第1位置に移動する方向に前記腕部材に力が加わった場合に、前記固定部材の回転力が前記リンク部材の回転軸方向に加わる第2固定位置で固定するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記可動装飾部材は、縮小状態と前記縮小状態より大きい拡大状態とに変化可能であり、前記第2位置で前記縮小状態から前記拡大状態に変化することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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