JP2011222568A - 半田層形成方法、配線基板の接続方法及び配線基板の接続装置 - Google Patents

半田層形成方法、配線基板の接続方法及び配線基板の接続装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半田成分の飛散を抑えることができる半田層形成方法、配線基板接続方法及び配線基板接続装置を提供すること。
【解決手段】配線基板上に形成された配線パターンにクリーム半田を印刷し、印刷されたクリーム半田にスポット光を照射してクリーム半田に含まれる半田を溶解させ、配線パターン上に半田層を形成する半田層形成方法、配線基板の接続方法及び配線基板の接続装置。配線基板の接続装置10は、クリーム半田にスポット光を照射する光源13と、光源がクリーム半田に照射するスポット光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量を制御する制御部19とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、配線基板に形成された配線パターンにクリーム半田を用いて半田層を形成する半田層形成方法と、前記半田層形成方法を用いた配線基板の接続方法及び配線基板の接続装置に関する。
従来、基板の表面に配線パターンを形成したフレキシブルプリント配線板(FPC)やリジッド配線板(RPC)等の配線基板においては、電子機器の小型化により配線パターンの間隔が微細化している。このため、配線パターンの微細ピッチ化に対応するため、例えば、クリーム半田を配線パターン上に印刷した後、印刷したクリーム半田にレーザ光を照射することによって半田を溶融し、濡れ広がらせることで配線パターンに半田層を形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−243084号公報
ところで、クリーム半田は、半田粉末とフラックスとを主要成分としており、フラックス中にはロジン等のベース材、半田付けをする面の酸化物を除去して清浄化する活性剤、チキソ剤及び揮発性有機溶剤等が含有されている。このため、配線パターン上に印刷したクリーム半田は、レーザ光を照射すると、照射した部分の温度が急激に上昇するため、揮発性有機溶剤が爆発を伴って沸騰し、蒸発する際に半田成分が飛散することがある。
このようにして飛散した半田成分は、レーザ光の照射部周囲に残渣となって付着し、将来的に配線パターン間に付着して電気的な短絡を発生するおそれがある。このため、クリーム半田を使用する際、配線基板は、半田成分の残渣の付着を回避するためにレーザ光を照射する部分の周囲を予めマスキングテープ等でマスキングする必要があり、マスキングテープの貼付や除去を含め、面倒な処理をしなければならないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、半田成分の飛散を抑えることができる半田層形成方法、配線基板接続方法及び配線基板接続装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の半田層形成方法は、配線基板上に形成された配線パターンにクリーム半田を印刷し、印刷された前記クリーム半田にスポット光を照射して前記クリーム半田に含まれる半田を溶解させ、前記配線パターン上に半田層を形成する半田層形成方法において、印刷された前記クリーム半田にスポット光を照射し、前記クリーム半田に含まれる揮発性有機溶剤を揮発させる揮発工程と、前記揮発性有機溶剤を揮発させた前記クリーム半田にスポット光を照射し、前記クリーム半田に含まれる半田を溶解させ、前記配線パターン上に半田層を形成する溶解工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の半田層形成方法は、上記の発明において、前記スポット光は、レーザ光であり、前記揮発工程における前記クリーム半田への照射直径は、前記溶解工程における前記クリーム半田への照射直径よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の半田層形成方法は、上記の発明において、前記スポット光は、レーザ光であり、前記溶解工程の単位時間及び単位面積当たりのレーザ光のエネルギー量は、前記揮発工程の単位時間及び単位面積当たりのエネルギー量に比べ、多いことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の配線基板の接続方法は、複数の配線パターンにクリーム半田が印刷された配線基板同士を当接させ、前記複数の配線パターンを互いに当接させた状態で接続する配線基板の接続方法において、前記各配線基板のクリーム半田を互いに当接させた部分にスポット光を照射し、前記クリーム半田に含まれる揮発性有機溶剤を揮発させる揮発工程と、前記クリーム半田を互いに当接させた部分にスポット光を照射し、前記クリーム半田に含まれる半田を溶解させる溶解工程と、前記各配線基板のクリーム半田を互いに当接させた状態に保持して前記溶解した半田を冷却させ、前記配線基板同士を接続する接続工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の配線基板の接続方法は、上記の発明において、前記スポット光は、レーザ光であり、前記揮発工程における前記クリーム半田への照射直径は、前記溶解工程における前記クリーム半田への照射直径よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の配線基板の接続方法は、上記の発明において、前記スポット光は、レーザ光であり、前記溶解工程の単位時間及び単位面積当たりのレーザ光のエネルギー量は、前記揮発工程の単位時間及び単位面積当たりのエネルギー量に比べ、多いことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の配線基板の接続装置は、複数の配線パターンにクリーム半田が印刷された配線基板同士を、前記複数の配線パターンを互いに対応させて接続する配線基板の接続装置において、前記クリーム半田にスポット光を照射する光源と、前記光源が前記クリーム半田に照射するスポット光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の配線基板の接続装置は、上記の発明において、前記配線基板同士を載置して互いに直交する3軸方向及び1つの軸回りに回転するステージを備え、前記制御手段は、前記ステージの作動又は前記光源を駆動する電源を制御し、前記光源が前記クリーム半田に照射する前記スポット光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量を変化させることを特徴とする。
本発明によれば、クリーム半田に含まれる揮発性有機溶剤をレーザ光を照射して揮発させた後、クリーム半田に含まれる半田成分をレーザ光によって溶解させるので、半田成分の飛散を抑えることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る半田層形成方法及び配線基板の接続方法を適用して配線基板を接続する際に使用する本発明の配線基板の接続装置を示すブロック図である。 図2は、レーザ発振器が配線基板に照射するレーザ光の照射直径(一点鎖線)及び配線基板の温度(実線)の時間変化をそれぞれ示す図である。 図3は、半田層形成対象の配線基板であるFPC基板を模式的に示す平面図である。 図4は、配線パターンのピッチ,幅及び隣り合う配線パターン間の距離を説明する図3の拡大図である。 図5は、図3に示すFPC基板の配線パターンの上にクリーム半田を印刷した図である。 図6は、クリーム半田を印刷したFPC基板を接続装置のステージに載置した斜視図である。 図7は、図6のFPC基板にレーザ光を照射する揮発工程を示す斜視図である。 図8は、図7のFPC基板にレーザ光を照射する溶解工程を示す斜視図である。 図9は、揮発工程及び溶解工程によって配線パターンの表面に半田層が形成されたFPC基板を模式的に示す平面図である。 図10は、RPC基板を模式的に示す平面図である。 図11は、FPC基板とRPC基板をステージに載置した配線基板の接続装置を示すブロック図である。 図12は、ステージに載置されたFPC基板とRPC基板の斜視図である。 図13は、ステージに載置されたFPC基板とRPC基板のクリーム半田を互いに当接させた部分にレーザ光を照射する揮発工程を示す斜視図である。 図14は、図13のFPC基板とRPC基板とを側方から見た側面図である。 図15は、図13のクリーム半田を互いに当接させた部分にレーザ光を照射する溶解工程を示す斜視図である。 図16は、直交配置した状態で接続されたFPC基板とRPC基板の斜視図である。 図17は、端面同士を突き合わせて接続する場合を説明するFPC基板とRPC基板を模式的に示す平面図である。 図18は、レーザ発振器が出力するレーザ光のエネルギー量(一点鎖線)及び配線基板の温度(実線)の時間変化をそれぞれ示す図である。
以下に、本発明の半田層形成方法、配線基板の接続方法及び配線基板の接続装置に係る実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る半田層形成方法及び配線基板の接続方法を適用して配線基板を接続する際に使用する本発明の配線基板の接続装置を示すブロック図である。
配線基板の接続装置(以下、単に「接続装置」という)10は、図1に示すように、レーザ光の照射部11、ステージ18及び制御部19を備えている。
照射部11は、図1に示すように、レーザ発振器13、出射ユニット16及び受光素子17を有している。
レーザ発振器13は、図1に示すように、レーザ媒体、レーザ媒体を励起する励起光源及び励起されたレーザ光を共振増幅する共振器ミラー等を内蔵したLD冷機YAGレーザ(発振波長1064nm)であり、電源12から供給される電力によって発振された基板接続用のレーザ光を伝送路となる光ファイバ14へ出力する。光ファイバ14へ出力されたレーザ光は、ハーフミラー等のビームスプリッタ15によって分岐され、一方は出射ユニット16へ入力され、他方は受光素子17へ入力される。
出射ユニット16は、図1に示すように、集光レンズ16a等の光学部品を内蔵しており、入力されたレーザ光Lをステージ18に載置される配線基板に照射する。このとき、出射ユニット16は、配線基板に形成された配線パターンとレーザ光Lが干渉しないように、レーザ光Lをスポットにして照射する。
受光素子17は、ビームスプリッタ15を介して入力されるレーザ光をもとにレーザ発振器13が出射するレーザ光の光量(エネルギー量)をモニタし、検出した光量信号を制御部19へ出力する。
ステージ18は、接続対象となる配線基板を載置して互いに直交する3軸方向(図1に示すX方向,Y方向,Z方向)へ移動可能であり、回転軸Xs(図13参照)の回りに回転させて傾斜可能なステージである。
制御部19は、予め設定されたプログラムに従ってステージ18の作動及び電源12がレーザ発振器13に出力する電力を制御するもので、例えば、マイクロコンピュータが使用される。ここで、図2は、レーザ発振器が配線基板に照射するレーザ光の照射直径(一点鎖線)及び配線基板の温度(実線)の時間変化をそれぞれ示す図である。このとき、配線基板の温度(実線)は、熱電対等の温度測定手段によって測定した。また、制御部19は、図2に一点鎖線で示すように、溶解領域の略中間で電源12からレーザ発振器13への電力の出力を止め、レーザ光の出力を停止させる。
ここで、図2の揮発領域においては、ステージ18と出射ユニット16の集光レンズ16aとの距離を集光レンズ16aの焦点距離より小さくし、クリーム半田2に照射されるレーザ光の照射直径を一定とすることによってデフォーカスさせる。これにより、レーザ光の照射直径を溶解領域の照射直径よりも大きくする。ここで、図2に示す揮発領域は、配線基板の最高温度が100℃であるが、揮発性有機溶剤が揮発する温度以上、かつ、半田の溶解温度未満であれば100℃に限定されるものではない。
また、図2の溶解領域においては、ステージ18と出射ユニット16の集光レンズ16aとの距離を集光レンズ16aの焦点距離に近づけることによってレーザ光の像をジャストフォーカス状態に近付ける。これにより、レーザ光は、照射直径が揮発領域に比べて急激に減少し、小さな面積に収束されて単位面積当たりのエネルギー量が揮発領域よりも増加する。図中、溶解領域において配線基板の温度が155℃になる点bでは、レーザ光のデフォーカス量は10mmであり、照射直径に基づく単位面積当たりのエネルギー量は約156W/cmであった。
制御部19は、図2に示すレーザ光の照射直径と配線基板の温度プロファイルが記憶され、この照射直径と温度プロファイルとの関係をもとに、各工程におけるステージ18の位置及び電源12がレーザ発振器13に出力する電力を制御する。このとき、制御部19は、受光素子17から入力される光量信号をもとに電源12を制御することによってレーザ発振器13が出射する配線基板を接続する際のレーザ光の光量(エネルギー量)を制御する。
ここで、図3は、半田層形成対象の配線基板であるFPC基板1を模式的に描いた平面図である。図4は、配線パターンのピッチ,幅及び隣り合う配線パターン間の距離を説明する図3の拡大図である。FPC基板1は、図3に示すように、基板1a上に配線パターン1bが形成されている。FPC基板1は、図4に示す配線パターン1bのピッチP,幅W及び隣り合う配線パターン間の距離Dを、例えば、P=150μm、W=75μm、D=75μmに設定した。
FPC基板1は、以下に説明する本発明の半田層形成方法によって配線パターン1bに半田層が形成される。このとき、半田層形成方法によって半田層を形成する前処理として、メタルマスクを使用し、図5に示すように、FPC基板1の配線パターン1bの上にクリーム半田2を印刷する。
メタルマスクは、例えば、アディティブ法によって作製した厚さ75μmのものを使用した。また、クリーム半田2は、揮発性有機溶剤として沸点が82.4℃のイソプロパノールが含まれているSn−58Bi半田(半田粒子径25〜45μm、融点139℃)を使用した。但し、配線パターン1bに好適に印刷することができれば、他のクリーム半田や他のメタルマスクを使用してもよく、また、エアー式ディスペンサ等のディスペンサ方式によってクリーム半田を印刷してもよい。
そして、クリーム半田2を印刷したFPC基板1を、図6に示すように、配線パターン1bを上側に向けてステージ18に載置し、半田層形成方法を開始する。
先ず、配線パターン1bに印刷したクリーム半田2に沿って、図7に示すように、レーザ発振器13が発振したレーザ光Lをスポットにして照射する(揮発工程)。このとき、制御部19は、揮発領域の照射直径となるようにステージ18に制御信号を出力してステージ18の位置を設定する。このため、クリーム半田2に照射されるレーザ光の像は、デフォーカス状態となる。これにより、クリーム半田2は、揮発性有機溶剤が揮発する温度以上、かつ、半田の溶解温度未満の温度でゆっくりと加熱され、含有する揮発性有機溶剤であるイソプロパノールが緩やかに揮発する。この結果、クリーム半田2は、揮発性有機溶剤の沸騰に伴う半田成分の飛散が抑制される。なお、制御部19は、揮発領域後、照射直径を減少させて照射するレーザ光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量を増加させてゆく。
次に、揮発性有機溶剤が揮発したクリーム半田2に沿って、図8に示すように、レーザ発振器13が発振したレーザ光Lをスポットにして照射し、揮発工程開始から8秒後に照射を停止する(溶解工程)。このとき、制御部19は、ステージ18に制御信号を出力してステージ18の位置を図7の位置よりも下方へ移動させ、レーザ光の像をデフォーカス状態からジャストフォーカス状態に近付ける。これにより、クリーム半田2には、揮発工程よりも照射直径が小さく、揮発工程よりも単位時間、単位面積当たりのエネルギー量の多いレーザ光が照射される。従って、クリーム半田2は、揮発工程において殆どの揮発性有機溶剤が揮発しているので、揮発性有機溶剤の沸騰に伴う半田成分の飛散が抑制され、半田成分が融解して配線パターン1bに濡れ広がる。この結果、FPC基板1は、レーザ光の照射が終了すると、融解した半田成分が自然冷却され、配線パターン1bの表面に、図9に示すように、半田層Sが形成される。
次に、本実施の形態1の配線基板の接続方法を以下に説明する。図10は、接続対象の配線基板であるRPC基板3を模式的に描いた平面図である。RPC基板3は、図10に示すように、基板3a上に配線パターン3bが形成され、配線パターン3bのピッチP,幅W及び隣り合う配線パターン間の距離DはFPC基板1と同じに設定されている。
RPC基板3は、接続装置10を使用してFPC基板1と以下のようにして接続される。このとき、前処理として、予めFPC基板1の配線パターン1bにクリーム半田2を印刷すると共に、予めRPC基板3の配線パターン3bにもクリーム半田2を印刷しておく。
そして、クリーム半田2を印刷したFPC基板1及びRPC基板3を、図11に示すように、ステージ18に載置し、本発明の配線基板の接続方法を開始する。このとき、FPC基板1及びRPC基板3は、図12に示すように、FPC基板1をステージ18に水平に載置し、FPC基板1の中央にRPC基板3を直交させて配置する。FPC基板1とRPC基板3とを直交配置する際、クリーム半田2を印刷した配線パターンが互いに対応し、かつ、端部で当接するように配置し、図示しない冶具によって両側からRPC基板3を保持する。
先ず、FPC基板1とRPC基板3のクリーム半田2を互いに当接させた部分に、図13に示すように、レーザ発振器13が発振したレーザ光Lをスポットにして順次照射する(揮発工程)。このとき、制御部19は、上述した図2の揮発領域の照射直径となるようにステージ18に制御信号を出力してステージ18の位置を設定する。また、制御部19は、ステージ18を回転軸Xsの回りに回転させて傾斜させることにより、図14に示すように、FPC基板1とRPC基板3とが直交する部分に像がデフォーカス状態のレーザ光Lを照射する。また、FPC基板1とRPC基板3にレーザ光Lが干渉しないようにする。これにより、クリーム半田2は、揮発性有機溶剤が揮発する温度以上、かつ、半田の溶解温度未満の温度でゆっくりと加熱される。なお、制御部19は、揮発領域後、照射直径を減少させて照射するレーザ光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量を増加させてゆく。
次に、揮発性有機溶剤が揮発したクリーム半田2を互いに当接させた部分に、図15に示すように、レーザ発振器13が発振したレーザ光Lをスポットにして順次照射する(溶解工程)。このとき、制御部19は、ステージ18に制御信号を出力してステージ18の位置を図13に示す溶解工程の場合における位置よりも下方へ移動させ、レーザ光の像をデフォーカス状態からジャストフォーカス状態に近付ける。これにより、揮発工程よりも単位時間、単位面積当たりのエネルギー量の多いレーザ光が照射されると共に、揮発工程において殆どの揮発性有機溶剤が揮発しているので、クリーム半田2は、半田成分が融解して配線パターン1bと配線パターン3bとが当接した部分に濡れ広がる。このとき、クリーム半田2は、含有する揮発性有機溶剤が揮発しているため、揮発性有機溶剤の沸騰に伴う半田成分の飛散が抑制される。
次いで、FPC基板1とRPC基板3とを直交配置した状態を保持しながら融解した半田成分を自然冷却し、互いに対応する配線パターン1b,3bの部分でFPC基板1とRPC基板3とを半田Sによって接続する(接続工程)。これにより、図16に示すように、FPC基板1とRPC基板3は、直交配置した状態で接続される。
ここで、FPC基板1とRPC基板3は、クリーム半田2を互いに当接させた部分以外のクリーム半田2については、上述した半田層形成方法によってクリーム半田2にレーザ光を照射し、それぞれの配線パターン1b及び配線パターン3bに半田層を形成する。
本実施の形態1の半田層形成方法、配線基板の接続方法及び配線基板の接続装置には、光源として、LD励起YAGレーザ(波長:1064nm)を用いた。但し、波長の短いレーザである半導体レーザ(波長:905nm〜928nm)等を利用して、エネルギー量が本実施形態1と同等になるように設定し、利用することも出来る。あるいは、キセノンランプを光源とした光ビームを利用しても良い。
以上のように、実施の形態1の半田層形成方法、配線基板の接続方法及び配線基板の接続装置によれば、配線パターン上に半田層を形成する前にクリーム半田を加熱してクリーム半田に含まれる揮発性有機溶剤を揮発させるので、クリーム半田を加熱して半田成分を溶融する際の揮発性有機溶剤の沸騰に伴う半田成分の飛散を抑制することができる。
尚、本発明の配線基板の接続方法は、上記のようにFPC基板1とRPC基板3とを直交配置して接続する場合の他、図17(a)に示すように端面同士を対向させ、図17(b)に示すように端面同士を突き合わせて接続する場合にも適用することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の配線基板の半田層形成方法及び接続方法に係る実施の形態2について図面を参照して以下に説明する。実施の形態1は、レーザ発振器13に対するステージ18の位置を変えることによって、レーザ発振器13が出射したレーザ光の像をデフォーカス状態とジャストフォーカス状態とに変更すること、即ち、レーザ光の照射直径を変更することで、配線基板に照射されるレーザ光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量を揮発工程と溶解工程とで変化させた。これに対して、実施の形態2は、レーザ発振器13が出射するレーザ光のエネルギー量を変更することで、配線基板に照射されるレーザ光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量を揮発工程と溶解工程とで変化させている。
図18は、レーザ発振器13が出力するレーザ光のエネルギー量(一点鎖線)と、配線基板の温度(実線)を示す図である。制御部19は、電源12を制御することにより、図18の一点鎖線で示すように、揮発工程でレーザ発振器13が出力するレーザ光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量に比べ、溶解工程でレーザ発振器13が出力するレーザ光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量が多くなるように制御する。
これにより、揮発工程においてクリーム半田2に含まれる揮発性有機溶剤を揮発させた後、溶解工程において、半田成分を融解させて配線パターン1bと配線パターン3bとを接続させるので、揮発性有機溶剤の沸騰に伴うクリーム半田2に含まれる半田成分の飛散を抑制しつつ、FPC基板1とRPC基板3とを接続することができる。
尚、上記実施の形態においては、FPC基板1とRPC基板3とは同じ大きさであった。しかし、接続する配線基板は、配線パターンのピッチ、幅、配線パターン間の距離が同じであれば、同じ大きさでなくてもよい。
以上のように、本発明の半田層形成方法、配線基板の接続方法及び配線基板の接続装置は、配線パターンが形成された配線基板で使用して半田成分の飛散を抑制するのに有用である。
1 FPC基板
1b 配線パターン
2 クリーム半田
3 RPC基板
3b 配線パターン
10 接続装置
11 照射部
12 電源
13 レーザ発振器
14 光ファイバ
15 ビームスプリッタ
16 出射ユニット
17 受光素子
18 ステージ
19 制御部
L レーザ光
S 半田層

Claims (8)

  1. 配線基板上に形成された配線パターンにクリーム半田を印刷し、印刷された前記クリーム半田にスポット光を照射して前記クリーム半田に含まれる半田を溶解させ、前記配線パターン上に半田層を形成する半田層形成方法において、
    印刷された前記クリーム半田にスポット光を照射し、前記クリーム半田に含まれる揮発性有機溶剤を揮発させる揮発工程と、
    前記揮発性有機溶剤を揮発させた前記クリーム半田にスポット光を照射し、前記クリーム半田に含まれる半田を溶解させ、前記配線パターン上に半田層を形成する溶解工程と、
    を含むことを特徴とする半田層形成方法。
  2. 前記スポット光は、レーザ光であり、前記揮発工程における前記クリーム半田への照射直径は、前記溶解工程における前記クリーム半田への照射直径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の半田層形成方法。
  3. 前記スポット光は、レーザ光であり、前記溶解工程の単位時間及び単位面積当たりのレーザ光のエネルギー量は、前記揮発工程の単位時間及び単位面積当たりのエネルギー量に比べ、多いことを特徴とする請求項1に記載の半田層形成方法。
  4. 複数の配線パターンにクリーム半田が印刷された配線基板同士を当接させ、前記複数の配線パターンを互いに当接させた状態で接続する配線基板の接続方法において、
    前記各配線基板のクリーム半田を互いに当接させた部分にスポット光を照射し、前記クリーム半田に含まれる揮発性有機溶剤を揮発させる揮発工程と、
    前記クリーム半田を互いに当接させた部分にスポット光を照射し、前記クリーム半田に含まれる半田を溶解させる溶解工程と、
    前記各配線基板のクリーム半田を互いに当接させた状態に保持して前記溶解した半田を冷却させ、前記配線基板同士を接続する接続工程と、
    を含むことを特徴とする配線基板の接続方法。
  5. 前記スポット光は、レーザ光であり、前記揮発工程における前記クリーム半田への照射直径は、前記溶解工程における前記クリーム半田への照射直径よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の配線基板の接続方法。
  6. 前記スポット光は、レーザ光であり、前記溶解工程の単位時間及び単位面積当たりのレーザ光のエネルギー量は、前記揮発工程の単位時間及び単位面積当たりのエネルギー量に比べ、多いことを特徴とする請求項4に記載の配線基板の接続方法。
  7. 複数の配線パターンにクリーム半田が印刷された配線基板同士を、前記複数の配線パターンを互いに対応させて接続する配線基板の接続装置において、
    前記クリーム半田にスポット光を照射する光源と、
    前記光源が前記クリーム半田に照射するスポット光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする配線基板の接続装置。
  8. 配線基板同士を載置して互いに直交する3軸方向及び1つの軸回りに回転するステージを備え、
    前記制御手段は、前記ステージの作動又は前記光源を駆動する電源を制御し、前記光源が前記クリーム半田に照射する前記スポット光の単位時間、単位面積当たりのエネルギー量を変化させることを特徴とする請求項7に記載の配線基板の接続装置。
JP2010086501A 2010-04-02 2010-04-02 半田層形成方法、配線基板の接続方法及び配線基板の接続装置 Withdrawn JP2011222568A (ja)

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