JP2011215814A - プログラマブルコントローラ、設定値バックアップ・リストアシステム、及び設定値バックアップ・リストアユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、通信機器の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができるプログラマブルコントローラ、設定値バックアップ・リストアシステム、及び設定値バックアップ・リストアユニットを提供する。
【解決手段】本発明に係るプログラマブルコントローラ1は、通信機器設定情報入力受付部と、通信機器設定情報記憶部と、設定値通信処理部と、バックアップトリガ、又はリストアトリガを検知するトリガ検知部とを備え、設定値通信処理部は、バックアップトリガを検知した場合に、アドレス情報及びバックアップ手順情報に基づいて、通信機器5、5、・・・から対象パラメータの設定値を読み出し、リストアトリガを検知した場合に、アドレス情報及びリストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする通信機器5、5、・・・にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係るプログラマブルコントローラ1は、通信機器設定情報入力受付部と、通信機器設定情報記憶部と、設定値通信処理部と、バックアップトリガ、又はリストアトリガを検知するトリガ検知部とを備え、設定値通信処理部は、バックアップトリガを検知した場合に、アドレス情報及びバックアップ手順情報に基づいて、通信機器5、5、・・・から対象パラメータの設定値を読み出し、リストアトリガを検知した場合に、アドレス情報及びリストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする通信機器5、5、・・・にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。
【選択図】図1
Description
本発明は、ネットワークを介して接続された少なくとも一の通信機器の機能や動作を設定するパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする機能を有するプログラマブルコントローラ、該プログラマブルコントローラを備える設定値バックアップ・リストアシステム、及び該プログラマブルコントローラを構成する設定値バックアップ・リストアユニットに関する。
従来、製造現場において、プログラマブルコントローラにネットワークを介して接続された通信機能を有する機器(以下、通信機器)は、製造の段取りを変更する場合や故障により通信機器を取り替える場合に備えてパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする必要がある。なお、例えばFA(Factory Automation)センサシステムでは、通信機器はプログラマブルコントローラにネットワークを介して接続されたセンサである。通信機器に設定されたパラメータの設定値をバックアップ又はリストアするには、通信機器のマニュアルからパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする手順情報、パラメータのアドレス及び設定値の設定範囲等の情報を正確に把握し、把握した情報に基づいてパラメータの設定値をバックアップ又はリストアするためのラダープログラム等のシーケンシャルプログラム(以下、制御プログラム)を作成する必要があった。また、プログラマブルコントローラに演算表示装置を接続し、該演算表示装置でパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする必要があった。
制御プログラムの構成や、制御プログラムがプログラマブルコントローラをどのように制御するかについては、特許文献1に詳しく開示してある。特許文献1では、制御プログラム実行部が、予め、制御プログラムにおいて各ステップの開始を示す命令(オペコード)であるSOR命令に続くルーチンの先頭を示すオペランドと、そのオペランドを特定するスタートアドレス(ルーチンの先頭アドレス)とを対応付けた対応テーブルを作成し、ラダーモニタ部が、対応テーブルを参照して、各ルーチンの先頭のルーチン開始部に付された名称のリストを、制御部に指示してラダーモニタ画面上に表示させる。
しかし、通信機器に設定されたパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする都度、通信機器のマニュアルからパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする手順情報、パラメータのアドレス、設定値の設定範囲等の情報を正確に把握し、把握した情報に基づいてパラメータの設定値をバックアップ又はリストアするための制御プログラムを作成する作業は、パラメータの設定値をバックアップ又はリストアするユーザにとって大きな負担になるという問題があった。また、バックアップしたパラメータの設定値を記憶した演算表示装置を、プログラマブルコントローラが設置してある場所まで運び、プログラマブルコントローラと接続しなければ、バックアップしたパラメータの設定値を通信機器のパラメータにリストアできないという問題があった。
また、制御プログラムは、プログラマブルコントローラにネットワークを介して接続された通信機器の数が多くなればなるほど、長文化、複雑化するため、バグが生じる可能性が高くなり、パラメータの設定値のバックアップ又はリストアを正確に行うことができないおそれがあるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、演算表示装置との接続、パラメータの設定値をバックアップ又はリストアするための制御プログラムの作成をすることなく、通信機器のパラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができるプログラマブルコントローラ、設定値バックアップ・リストアシステム、及び設定値バックアップ・リストアユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係るプログラマブルコントローラは、ネットワークに接続された少なくとも一の通信機器の機能や動作を設定するパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする機能を有するプログラマブルコントローラにおいて、前記通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、前記通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、前記対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした前記対象パラメータの設定値を前記通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付ける通信機器設定情報入力受付部と、入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶する通信機器設定情報記憶部と、前記プログラマブルコントローラに接続された前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む設定値通信処理部と、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又は前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知するトリガ検知部とを備え、前記設定値通信処理部は、前記トリガ検知部が前記バックアップトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記バックアップ手順情報に基づいて、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出し、前記トリガ検知部が前記リストアトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記リストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む。
また、第2発明に係るプログラマブルコントローラは、第1発明において、前記トリガ検知部は、前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又はバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガに関するフラグ情報を記憶するフラグ情報記憶部と、前記フラグ情報を更新するフラグ情報更新部とを有し、前記フラグ情報更新部で更新した前記フラグ情報を前記フラグ情報記憶部に記憶する。
また、第3発明に係るプログラマブルコントローラは、第2発明において、前記プログラマブルコントローラは、前記プログラマブルコントローラで実行される制御プログラムの作成を支援する制御プログラム作成支援装置と接続可能で、前記フラグ情報更新部は、前記制御プログラム作成支援装置から転送された制御プログラムを実行することにより前記フラグ情報を更新する。
また、第4発明に係るプログラマブルコントローラは、第3発明において、前記設定値通信処理部は、前記アドレス情報及び前記バックアップ手順情報に基づいて、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出したバックアップ情報のデータ構造は、前記制御プログラム作成支援装置で処理するデータ構造と同じである。
また、第5発明に係るプログラマブルコントローラは、第2乃至第4発明のいずれか一つにおいて、前記プログラマブルコントローラは、前記プログラマブルコントローラが取得した前記通信機器の情報を表示し、前記フラグ情報を更新する指令の入力を受け付ける表示器と接続可能で、前記フラグ情報更新部は、前記表示器が入力を受け付けた指令に基づいて、前記フラグ情報を更新する。
また、第6発明に係るプログラマブルコントローラは、第1乃至第5発明のいずれか一つにおいて、前記プログラマブルコントローラは、CPUユニットと、該CPUユニットと接続され、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む機能を有する設定値バックアップ・リストアユニットとを備え、該設定値バックアップ・リストアユニットは、少なくとも前記設定値通信処理部を有する。
上記目的を達成するために第7発明に係る設定値バックアップ・リストアシステムは、ネットワークに接続された少なくとも一の通信機器の機能や動作を設定するパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする機能を有するプログラマブルコントローラと、該プログラマブルコントローラと接続可能な表示器とを備える設定値バックアップ・リストアシステムにおいて、前記プログラマブルコントローラは、前記通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、前記通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、前記対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした前記対象パラメータの設定値を前記通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付ける通信機器設定情報入力受付部と、入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶する通信機器設定情報記憶部と、前記プログラマブルコントローラに接続された前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む設定値通信処理部と、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又は前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知するトリガ検知部とを有し、前記設定値通信処理部は、前記トリガ検知部が前記バックアップトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記バックアップ手順情報に基づいて、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出し、前記トリガ検知部が前記リストアトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記リストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込み、前記トリガ検知部は、前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又はバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガに関するフラグ情報を記憶するフラグ情報記憶部と、前記フラグ情報を更新するフラグ情報更新部とを有し、前記フラグ情報更新部で更新した前記フラグ情報を前記フラグ情報記憶部に記憶し、前記表示器は、前記プログラマブルコントローラが取得した前記通信機器の情報を表示する表示部と、前記フラグ情報を更新する指令の入力を受け付けるフラグ情報入力受付部とを有し、前記プログラマブルコントローラの前記フラグ情報更新部は、前記表示器の前記フラグ情報入力受付部が入力を受け付けた指令に基づいて、前記フラグ情報を更新する。
また、第8発明に係る設定値バックアップ・リストアシステムは、第7発明において、前記表示器は、前記表示部が保持するシステム画面に、前記フラグ情報を更新する指令の入力を受け付けるための画面を表示可能で、前記システム画面に、前記プログラマブルコントローラから読み出した対象パラメータを表示する。
上記目的を達成するために第9発明に係る設定値バックアップ・リストアユニットは、CPUユニットと接続してプログラマブルコントローラを構成し、ネットワークに接続された少なくとも一の通信機器の機能や動作を設定するパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする機能を有する設定値バックアップ・リストアユニットにおいて、前記通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、前記通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、前記対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした前記対象パラメータの設定値を前記通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付ける通信機器設定情報入力受付部と、入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶する通信機器設定情報記憶部と、前記プログラマブルコントローラに接続された前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む設定値通信処理部と、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又は前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知するトリガ検知部とを備え、前記設定値通信処理部は、前記トリガ検知部が前記バックアップトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記バックアップ手順情報に基づいて、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出し、前記トリガ検知部が前記リストアトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記リストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む。
第1発明では、プログラマブルコントローラは、通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした対象パラメータの設定値を通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付け、入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶し、プログラマブルコントローラに接続された通信機器から対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。通信機器から対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガを検知した場合に、アドレス情報及びバックアップ手順情報に基づいて、通信機器から対象パラメータの設定値を読み出し、通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知した場合に、アドレス情報及びリストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。これにより、演算表示装置との接続、制御プログラムの作成をすることなく対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができるので、通信機器の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする作業に関するユーザの負担を軽減することが可能となる。
第2発明では、トリガ検知部は、対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又はバックアップした対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガに関するフラグ情報を記憶するフラグ情報記憶部と、フラグ情報を更新するフラグ情報更新部とを有し、フラグ情報更新部で更新したフラグ情報をフラグ情報記憶部に記憶するので、フラグ情報を更新することで対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができる。
第3発明では、プログラマブルコントローラは、プログラマブルコントローラで実行される制御プログラムの作成を支援する制御プログラム作成支援装置と接続可能で、フラグ情報更新部は、制御プログラム作成支援装置から転送された制御プログラムを実行することによりフラグ情報を更新するので、制御プログラム作成支援装置から転送された制御プログラムを実行することで対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができる。
第4発明では、設定値通信処理部は、アドレス情報及びバックアップ手順情報に基づいて、通信機器から対象パラメータの設定値を読み出したバックアップ情報のデータ構造は、制御プログラム作成支援装置で処理するデータ構造と同じであるので、プログラマブルコントローラと制御プログラム作成支援装置とでバックアップ情報を相互に利用することが可能になる。
第5発明では、プログラマブルコントローラは、プログラマブルコントローラが取得した通信機器の情報を表示し、フラグ情報を更新する指令の入力を受け付ける表示器と接続可能で、フラグ情報更新部は、表示器が入力を受け付けた指令に基づいて、フラグ情報を更新するので、表示器が入力を受け付けた指令に基づいて対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができる。
第6発明では、プログラマブルコントローラは、CPUユニットと、該CPUユニットと接続され通信機器から対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む機能を有する設定値バックアップ・リストアユニットとを備え、該設定値バックアップ・リストアユニットは、少なくとも設定値通信処理部を備えるので、CPUユニットでの処理の負荷が減り、設定値バックアップ・リストアユニットが設定値をバックアップ又はリストアする処理を行っている間に、CPUユニットは別の処理を行うことが可能になる。
第7発明では、プログラマブルコントローラと、該プログラマブルコントローラと接続可能な表示器とを備える設定値バックアップ・リストアシステムにおいて、プログラマブルコントローラは、通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした対象パラメータの設定値を通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付け、入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶し、プログラマブルコントローラに接続された通信機器から対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。表示器は、プログラマブルコントローラが取得した通信機器の情報を表示し、フラグ情報を更新する指令の入力を受け付け、プログラマブルコントローラのフラグ情報更新部は、表示器のフラグ情報入力受付部が入力を受け付けた指令に基づいて、フラグ情報を更新するので、演算表示装置との接続、制御プログラムの作成をすることなく対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができるので、通信機器のパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする作業に関するユーザの負担を軽減することが可能となる。
第8発明では、表示器は、表示部が保持するシステム画面に、フラグ情報を更新する指令の入力を受け付けるための画面を表示可能で、システム画面に、プログラマブルコントローラから読み出した対象パラメータを表示するので、対象パラメータを表示する画面をユーザが作成する必要がない。また、ユーザは、設定値をバックアップ又はリストアする対象パラメータを知らなくても、バックアップ又はリストアする通信機器の対象パラメータを選択することが可能となり、確実に対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができる。
第9発明では、CPUユニットと接続してプログラマブルコントローラを構成し、ネットワークに接続された少なくとも一の通信機器の機能や動作を設定するパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする機能を有する設定値バックアップ・リストアユニットにおいて、設定値バックアップ・リストアユニットは、通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした対象パラメータの設定値を通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付け、入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶し、プログラマブルコントローラに接続された通信機器から対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。通信機器から対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガを検知した場合に、アドレス情報及びバックアップ手順情報に基づいて、通信機器から対象パラメータの設定値を読み出し、通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知した場合に、アドレス情報及びリストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。これにより、演算表示装置との接続、制御プログラムの作成をすることなく対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができるので、通信機器の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする作業に関するユーザの負担を軽減することが可能となる。
本発明に係るプログラマブルコントローラ、設定値バックアップ・リストアシステム、設定値バックアップ・リストアユニットは、通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした対象パラメータの設定値を通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付け、入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶し、プログラマブルコントローラに接続された通信機器から対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。通信機器から対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガを検知した場合に、アドレス情報及びバックアップ手順情報に基づいて、通信機器から対象パラメータの設定値を読み出し、通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知した場合に、アドレス情報及びリストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする通信機器にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。これにより、演算表示装置との接続、制御プログラムの作成をすることなく対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができるので、通信機器の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする作業に関するユーザの負担を軽減することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係るプログラマブルコントローラ、設定値バックアップ・リストアシステム、及び設定値バックアップ・リストアユニットについて、図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る設定値バックアップ・リストアシステムの構成を示す模式図である。図1に示すように、設定値バックアップ・リストアシステム10は、プログラマブルコントローラ1と、演算表示装置4と、表示器9とで構成されている。なお、設定値バックアップ・リストアシステム10は、通信機器設定情報を設定する場合等に限って演算表示装置4をプログラマブルコントローラ1と接続すれば良く、演算表示装置4をプログラマブルコントローラ1と常時接続する必要はない。
プログラマブルコントローラ1は、CPUユニット2と、機能ごとに独立した複数の拡張ユニット3、3、・・・とで構成されている。また、プログラマブルコントローラ1は、ネットワークを介して通信機能を有する機器(以下、通信機器)5、5、・・・と接続してある。なお、例えばFAセンサシステムでは、通信機器5、5、・・・はプログラマブルコントローラ1にネットワークを介して接続されたセンサである。CPUユニット2は、ラダープログラム等のシーケンシャルプログラム(以下、制御プログラム)に従って、通信機器5、5、・・・の動作を制御する。拡張ユニット3、3、・・・の中の一つのユニットは、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする機能を有する設定値バックアップ・リストアユニット30である。設定値バックアップ・リストアユニット30は、内蔵するメモリ31を有する。
CPUユニット2は、内蔵するメモリ20に記憶してある制御プログラムに従って、接続してある拡張ユニット3、3、・・・に対して指令を送出するCPUを備えている。また、拡張ユニット3、3、・・・は、CPUユニット2からの指令又は拡張ユニット3、3、・・・に備えているCPUからの指令に従って、接続してある通信機器5、5、・・・の動作を制御する。なお、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値は、通信機器5、5、・・・が内蔵するメモリ50、50、・・・に記憶してある。
演算表示装置4は、必要に応じてプログラマブルコントローラ1とデータ通信することが可能に接続することができ、作成した制御プログラムをプログラマブルコントローラ1へ出力する。また、演算表示装置4は、通信機器5、5、・・・ごとに設定された設定ファイルから、通信機器5、5、・・・のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータ、通信機器5、5、・・・における対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報、対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報、バックアップした対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアするためのリストア手順情報を含む通信機器設定情報を抽出し、抽出した通信機器設定情報をプログラマブルコントローラ1へ出力する。ここで、バックアップ手順情報及びリストア手順情報は、例えば通信機器5、5、・・・から対象パラメータの設定値を読み出す際又は通信機器5、5、・・・に書き込む際、通信機器5のモードを測定モードから設定値編集モードへ切り替える手順情報や、設定値を不揮発性メモリに記憶する手順情報である。また、プログラマブルコントローラ1は、対象パラメータのアドレス情報及びバックアップ手順情報又はリストア手順情報を読み出し、読み出した対象パラメータのアドレス情報及びバックアップ手順情報又はリストア手順情報に基づいて、対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアするか否かを示すトリガとしての機能を、プログラマブルコントローラ1の一のデバイスとして設定することが可能である。なお、デバイスとは、リレー、タイマ、カウンタ、データメモリなど、プログラマブルコントローラ1に接続される各入出力機器の監視や制御のために制御プログラムで用いられる要素であり、命令で使用するデータを与えたり、命令の実行結果を格納したりするために用いられる。デバイスには、入力機器からの入力信号に基づいてオン/オフされるビットデバイス(入力ビットデバイス)や、出力機器の動作を制御するためにオン/オフされるビットデバイス(出力ビットデバイス)、オン/オフではなく数値データが格納されるワードデバイスなどがある。また、デバイスは、ビットデバイスであるかワードデバイスであるかを示すデバイス種別と、同一のデバイス種別を有する複数のデータを管理するためのデバイス番号とを有している。例えば、“DM0000”というデバイスは、デバイス種別が“DM”であり、デバイス番号が“0000”である。
図2は、本発明の実施の形態に係るプログラマブルコントローラ1と接続してある演算表示装置4の、CPU等の制御部を用いた場合の構成を示すブロック図である。図2に示すように本実施の形態に係る演算表示装置4は、少なくとも制御部(CPU)41、メモリ42、ハードディスク等の記憶装置43、I/Oインタフェース44、ビデオインタフェース45、通信インタフェース46、可搬型ディスクドライブ47及び上述したハードウェアを接続する内部バス48で構成されている。
制御部41は、内部バス48を介して演算表示装置4の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部の動作を制御するとともに、記憶装置43に記憶しているコンピュータプログラム100に従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。メモリ42は、SRAM、SDRAM等の揮発性メモリで構成され、コンピュータプログラム100の実行時にロードモジュールが展開され、コンピュータプログラム100の実行時に発生する一時的なデータ等を記憶する。
記憶装置43は、内蔵される固定型記憶装置(ハードディスク)、ROM等で構成されている。記憶装置43に記憶しているコンピュータプログラム100は、プログラム及びデータ等の情報を記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体90から、可搬型ディスクドライブ47によりダウンロードされ、実行時には記憶装置43からメモリ42へ展開して実行される。もちろん、通信インタフェース46を介してネットワークに接続されている外部のコンピュータからダウンロードされたコンピュータプログラムであっても良い。
I/Oインタフェース44は、キーボード441、マウス442等の入力装置と接続され、データの入力を受け付ける。また、ビデオインタフェース45は、CRTモニタ、LCD等の表示装置451と接続され、所定の画像を表示する。
通信インタフェース46は内部バス48に接続されており、インターネット、LAN、WAN等の外部のネットワークに接続されることにより、外部のコンピュータ等とデータ送受信することが可能となっている。また、通信線を介してCPUユニット2へデータ送受信することが可能となっている。
図3は、通信機器5、5、・・・ごとに設定された設定ファイルのデータ構造の例示図である。図3に示す設定ファイルは、EtherNet/IPのEDS(Electronic Data Sheet)ファイルの例である。図3に示す設定ファイルには、サポートしている通信プロトコル、通信機器5の対象パラメータ、対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報、対象パラメータの設定値を通信機器5にリストアするためのリストア手順情報等が記載してある。
図4は、演算表示装置4の制御部41が、通信機器5、5、・・・ごとに設定された設定ファイルから通信機器設定情報を抽出し、抽出した通信機器設定情報をプログラマブルコントローラ1へ出力する処理手順を示すフローチャートである。まず、演算表示装置4の制御部41は、通信機器5、5、・・・ごとに設定された図3に示す設定ファイルを読み込む(ステップS41)。次に、演算表示装置4の制御部41は、ステップS41において読み込んだ設定ファイルから、設定値をバックアップする対象パラメータ、対象パラメータのアドレス情報、対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報、対象パラメータの設定値を通信機器5にリストアするためのリストア手順情報を含む通信機器設定情報を抽出する(ステップS42)。さらに、演算表示装置4の制御部41は、抽出した通信機器設定情報をプログラマブルコントローラ1へ出力する(ステップS43)。
図1に戻って、表示器9は、必要に応じてCPUユニット2とデータ通信することが可能に接続してあり、GUI(Graphical User Interface)を用いて表示した設定画面から、対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする通信機器を選択して、対象パラメータを特定することができる。図5は、対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする通信機器を選択するための設定画面の例示図である。図5に示す設定画面の「コメント」欄501には、通信機器5の名前が表示されている。なお、「コメント」欄501に記号502が表示されている通信機器5は、該通信機器5の下位の通信機器5の一覧を表示することができる。設定画面の「対象」欄503には、チェックボックス504が表示されており、該チェックボックス504を選択してチェックをすることで、選択情報の入力を受け付けることができる。なお、上位の通信機器5のチェックボックス504をチェックした場合、下位の通信機器5の全てをバックアップ又はリストアする対象とすることができる。表示器9は、プログラマブルコントローラ1から対象パラメータの設定値をバックアップすることができる通信機器5の情報を表示し、表示した通信機器5の情報のうちバックアップ又はリストアする通信機器5を選択した選択情報をプログラマブルコントローラ1へ出力する。また、表示器9は、対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又はバックアップした対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガに関するフラグ情報を更新する指令の入力を受け付ける。
図6は、本発明の実施の形態に係る設定値バックアップ・リストアシステム10の機能を示す機能ブロック図である。図6に示すCPUユニット2は、CPU2a、通信部21、通信機器設定情報記憶部22、ユニット間通信部23、トリガ検知部24を備えている。なお、CPUユニット2のCPU2aは、通信部21、ユニット間通信部23の通信を制御している。通信部21は、演算表示装置4の通信部401とネットワークを介して接続され、通信部401が出力した通信機器設定情報の入力を受け付ける通信機器設定情報入力受付部として機能している。さらに、通信部21は、表示器9の通信部91とネットワークを介して接続され、通信部91が出力した選択情報、フラグ情報の入力を受け付ける。ユニット間通信部23は、ユニット間通信部301とネットワークを介して接続され、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアするために必要な情報をCPUユニット2と設定値バックアップ・リストアユニット30との間で送受信している。
通信機器設定情報記憶部22は、CPUユニット2のメモリ20に設けられており、物理的又は論理的に区分けされた領域に設定されている。通信機器設定情報記憶部22は、通信部21の通信機器設定情報入力受付部で入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶する。通信機器設定情報記憶部22に記憶した通信機器設定情報には、少なくとも対象パラメータ220、対象パラメータ220のアドレス情報221、対象パラメータ220の設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報222、バックアップした対象パラメータ220の設定値を通信機器5にリストアするためのリストア手順情報223が含まれている。
トリガ検知部24は、対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又はバックアップした対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガに関するフラグ情報を記憶するフラグ情報記憶部241と、フラグ情報を更新するフラグ情報更新部242とを有し、フラグ情報更新部242で更新したフラグ情報をフラグ情報記憶部241に記憶する。フラグ情報の更新は、プログラマブルコントローラ1と接続可能な制御プログラム作成支援装置(例えば、演算表示装置4)で作成した制御プログラムをプログラマブルコントローラ1で実行することによりフラグ情報を更新しても良い。また、表示器9で図5に示す実行ボタン505を選択することでフラグ情報を更新する指令が入力され、入力を受け付けたフラグ情報を更新する指令に基づいて、フラグ情報を更新しても良い。なお、演算表示装置4を制御プログラム作成支援装置として機能させる場合には、予め演算表示装置4に制御プログラムの作成を支援するためのソフトウエアをインストールしておく必要がある。フラグ情報記憶部241でのフラグ情報の記憶は、トリガ検知部24がバックアップトリガ、又はリストアトリガを検知するまでの間、記憶してあれば良い。
図6に示す設定値バックアップ・リストアユニット30は、CPU30a、ユニット間通信部301、設定値通信処理部302、バックアップ情報記憶部303、通信部304を備えている。なお、設定値バックアップ・リストアユニット30のCPU30aは、ユニット間通信部301及び通信部304の通信、設定値通信処理部302及びバックアップ情報記憶部303の処理を制御する。なお、設定値バックアップ・リストアユニット30は、CPUユニット2に内蔵されたCPU2aを用いて、ユニット間通信部301及び通信部304の通信、設定値通信処理部302及びバックアップ情報記憶部303の処理を制御しても良い。また、バックアップ情報記憶部303は、設定値バックアップ・リストアユニット30のメモリ31に設けられており、物理的又は論理的に区分けされた領域に設定されている。
設定値通信処理部302は、複製記憶部302a、データ読み出し部302b、処理実行部302cを備えている。なお、複製記憶部302aは、設定値バックアップ・リストアユニット30のメモリ31に設けられており、物理的又は論理的に区分けされた領域に設定されている。複製記憶部302aは、CPUユニット2の通信機器設定情報記憶部22に記憶した通信機器設定情報(対象パラメータ220、アドレス情報221、バックアップ手順情報222、リストア手順情報223)を複製して記憶する。データ読み出し部302bは、通信機器5、5の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアするために必要な通信機器設定情報(対象パラメータ220、アドレス情報221、バックアップ手順情報222、リストア手順情報223)を複製記憶部302aから読み出す。処理実行部302cは、トリガ検知部24がバックアップトリガを検知した場合に、通信機器設定情報(アドレス情報221及びバックアップ手順情報222)に基づいて、通信機器5、5、・・・から対象パラメータの設定値を読み出し、トリガ検知部24がリストアトリガを検知した場合に、通信機器設定情報(アドレス情報221及びリストア手順情報223)に基づいて、設定値をリストアする通信機器5、5、・・・にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。
具体的に、処理実行部302cは、トリガ検知部24がバックアップトリガを検知した場合に、バックアップ手順情報222に基づいて、通信機器5、5、・・・のアドレス情報221に対応する記憶領域から対象パラメータの設定値を読み出す指令を生成し、生成した指令を通信機器5、5、・・・に出力する。なお、処理実行部302cが生成する指令は、従来通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップするために作成された制御プログラムをCPUユニット2で実行した際、通信機器5、5、・・・に出力される指令と同じ指令である。例えば、処理実行部302cが生成する指令は、通信機器5のアドレス情報221に対応する記憶領域から対象パラメータの設定値を読み出す指令である。
また、処理実行部302cは、トリガ検知部24がリストアトリガを検知した場合に、リストア手順情報223に基づいて、バックアップした対象パラメータの設定値を、通信機器5、5、・・・のアドレス情報221に対応する記憶領域に書き込む指令を生成し、生成した指令を通信機器5、5、・・・に出力する。なお、処理実行部302cが生成する指令は、従来対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアするために作成された制御プログラムをCPUユニット2で実行した際、通信機器5、5、・・・に出力される指令と同じ指令である。例えば、処理実行部302cが生成する指令は、通信機器5のモードを測定モードから設定値編集モードへ切り替え、バックアップ情報から読み出した対象パラメータの設定値を、通信機器5のアドレス情報221に対応する記憶領域に書き込む指令である。なお、設定値通信処理部302は、複数の通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする処理を並列に行っても良い。対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする処理について、より具体的に説明する。まず、CPUユニット2のCPU2aの一機能としてのフラグ情報更新部242が、ラダープログラムを実行する。そして、該ラダープログラムを1サイクル実行するごとに、フラグ情報記憶部241に記憶された設定値バックアップ・リストアユニット30専用のフラグ(リレーデバイス)情報を更新する(例えば、「0」から「0」へと更新することもあるし、「0」から「1」へと更新することもある)。一方、設定値バックアップ・リストアユニット30のCPU30aの一機能としての設定値通信処理部302は、ラダープログラムとは独立した設定値バックアップ・リストアユニット30の専用プログラムを有しており、設定値バックアップ・リストアユニット30の該専用プログラムを実行することで、フラグ情報記憶部241に記憶された設定値バックアップ・リストアユニット30専用のフラグ(バックアップフラグ及び/又はリストアフラグ)情報を定期的に監視している。ここで、ラダープログラムの実行中に設定値バックアップ・リストアユニット30専用のフラグ(バックアップフラグ又はリストアフラグ)情報がオン状態になったとき(例えば「0」から「1」へと更新されたとき)、設定値通信処理部302は、設定値のバックアップ指令又はリストア指令を受けたことを認識し、上述した設定値バックアップ・リストアユニット30の専用プログラムを実行して、ユニット間通信部23及びユニット間通信部301によるユニット間通信により、通信機器設定情報記憶部22から対象パラメータ220、アドレス情報221、バックアップ手順情報222、及びリストア手順情報223を読み出す。そして、設定値通信処理部302(処理実行部302c)は、上述した設定値バックアップ・リストアユニット30の専用プログラムの実行により、通信機器5から対象パラメータの設定値をバックアップしたり、又はバックアップした対象パラメータの設定値を通信機器5にリストアする。なお、ユニット間通信の通信量を減らして書き込む処理を高速化させるために、演算表示装置4の通信部401により通信機器設定情報記憶部22に記憶される内容を、予め設定値バックアップ・リストアユニット30に複製(情報共有)しておいても良い。この場合、ユニット間通信により、通信機器設定情報記憶部22から対象パラメータ220、アドレス情報221、及び手順情報222を読み出す必要はない。
バックアップ情報記憶部303は、処理実行部302cが通信機器5、5、・・・から読み出した対象パラメータの設定値を含むバックアップ情報を記憶している。バックアップ情報には、通信機器5、5、・・・から読み出した対象パラメータの設定値以外に、通信機器設定情報等を含んでも良い。また、バックアップ情報記憶部303に記憶したバックアップ情報は、通信機器の対象パラメータの設定値を演算表示装置でバックアップする従来のシステムの情報と同じデータ構造とする。これにより、プログラマブルコントローラ1と演算表示装置4とでバックアップ情報を相互に利用することが可能になる。具体的に、従来のシステムでバックアップした対象パラメータの設定値を、プログラマブルコントローラ1もしくは演算表示装置4の一方から、通信機器5にリストアすることが可能となるとともに、バックアップ情報記憶部303に記憶したバックアップ情報を演算表示装置4で編集や複数のバックアップ情報の間で照合する処理等が可能になる。なお、バックアップ情報記憶部303は、設定値バックアップ・リストアユニット30に設けられる場合に限定されるものではなくCPUユニット2に設けても良い。また、バックアップ情報記憶部303は、設定値バックアップ・リストアユニット30に内蔵されたメモリ等の固定型記憶装置に限定されるものではなく、設定値バックアップ・リストアユニット30から取り外し可能なメモリカード等の可搬型記録媒体であって良い。
通信機器5において、処理実行部302cが出力した指令に基づいて対象パラメータの設定値を読み出す又は書き込むことで対象パラメータの設定値のバックアップ又はリストアが行われる。通信機器5は、通信部51、処理実行部52、記憶部53を備えている。通信部51、51は、通信部304とネットワークを介して接続され、処理実行部302cで生成した指令や、設定ファイルを通信機器5、5、・・・と設定値バックアップ・リストアユニット30との間で送受信している。処理実行部52は、処理実行部302cで生成した指令に基づいて対象パラメータの設定値を読み出す又は書き込む。記憶部53は、対象パラメータの設定値を記憶する。なお、記憶部53は、通信機器5のメモリ50に設けられており、物理的又は論理的に区分けされた領域に設定されている。
演算表示装置4は、通信部401、記憶部402を備えている。通信部401は、必要に応じてCPUユニット2の通信部21とネットワークやUSB等を介して接続され、設定ファイルに含まれる通信機器設定情報等をCPUユニット2と演算表示装置4との間で送受信している。記憶部402は、通信機器設定情報や設定ファイル等を記憶する。なお、記憶部402は、演算表示装置4のメモリ42に設けられており、物理的又は論理的に区分けされた領域に設定されている。なお、通信部401は、必要に応じて設定値バックアップ・リストアユニット30の通信部304とネットワークやUSB等を介して接続しても良い。
表示器9は、通信部91、表示部92、フラグ情報入力受付部93を備えている。通信部91は、CPUユニット2の通信部21とネットワークを介して接続され、選択情報やフラグ情報等をCPUユニット2と表示器9との間で送受信している。表示部92は、図5に示した設定画面等のように、プログラマブルコントローラ1から読み出した通信機器5、5、・・・の情報を表示する。図5で示した設定画面は、表示部92が保持するシステム画面であり、表示器9の製品仕様として規定されているため、対象パラメータを表示する画面をユーザが作成する必要がない。また、ユーザは、設定値をバックアップ又はリストアする対象パラメータを知らなくても、バックアップ又はリストアする対象パラメータが設定ファイルにより決まるため、確実に対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができる。フラグ情報入力受付部93は、フラグ情報を更新する指令の入力を受け付ける。具体的には、図5に示す実行ボタン505を選択することでフラグ情報を更新する指令が入力される。
図7は、本発明の実施の形態に係る設定値バックアップ・リストアユニット30のCPU30aが通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップする処理手順を示すフローチャートである。まず、設定値バックアップ・リストアユニット30のCPU30aは、CPUユニット2のメモリ20に記憶した通信機器設定情報(対象パラメータ220、アドレス情報221、バックアップ手順情報222)を複製して、設定値バックアップ・リストアユニット30のメモリ31に記憶する(ステップS71)。なお、設定値バックアップ・リストアユニット30に通信機器設定情報を直接読み込む場合は、ステップS71の処理は不要である。CPU30aは、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップするために必要な通信機器設定情報(対象パラメータ220、アドレス情報221、バックアップ手順情報222)をメモリ31から読み出す(ステップS72)。CPU30aは、読み出した通信機器設定情報(アドレス情報221及びバックアップ手順情報222)に基づいて、通信機器5、5、・・・から対象パラメータの設定値を読み出し、読み出した対象パラメータの設定値をバックアップ情報としてバックアップ情報記憶部303に書き込み、対象パラメータの設定値をバックアップする(ステップS73)。
CPU30aは、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップする処理にエラーが発生しているか否かを判断する(ステップS74)。具体的に、CPU30aは、通信機器5、5、・・・から出力されるエラー信号の有無で、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップする処理にエラーが発生しているか否かを判断する。CPU30aが、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップする処理にエラーが発生していないと判断した場合(ステップS74:NO)、設定値バックアップ・リストアユニット30のCPU30aは、全ての通信機器5、5・・・の対象パラメータの設定値をバックアップした後に、処理を終了する。
一方、CPU30aが、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップする処理にエラーが発生していると判断した場合(ステップS74:YES)、CPU30aは、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップする処理を中断する(ステップS75)。CPU30aは、ステップS75で通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップする処理を中断した後に、処理を終了する。なお、表示器9において、図5に示すエラー発生時に動作を継続するチェックボックス506を選択してチェックしていた場合、CPU30aは、ステップS75において通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップする処理を中断するのではなく、エラーが発生している通信機器5のみ対象パラメータの設定値をバックアップする処理をスキップしても良い。スキップする処理には、対象パラメータをスキップする場合、対象パラメータを含む通信機器5をスキップする場合(例えば、異なった通信機器5が接続されている場合)、対象パラメータを含む通信機器5が接続されているノードをスキップする場合(例えば、該ノードとの通信が不通で通信タイムアウトが発生した場合)等が考えられる。エラーが発生している通信機器5のみ対象パラメータの設定値をバックアップする処理をスキップした場合、CPU30aは、スキップした通信機器5以外の全ての通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップした後に、処理を終了する。なお、表示器9を用いるのではなく、制御プログラムを用いる場合、「エラー発生時動作継続リレー」をオン状態にする処理を行うことで同様の動作が可能である。
次に、図8は、本発明の実施の形態に係る設定値バックアップ・リストアユニット30のCPU30aが対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアする処理手順を示すフローチャートである。まず、設定値バックアップ・リストアユニット30のCPU30aは、CPUユニット2のメモリ20に記憶した通信機器設定情報(対象パラメータ220、アドレス情報221、リストア手順情報223)を複製して、設定値バックアップ・リストアユニット30のメモリ31に記憶する(ステップS81)。なお、設定値バックアップ・リストアユニット30に通信機器設定情報を直接読み込む場合は、ステップS81の処理は不要である。CPU30aは、対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアするために必要な通信機器設定情報(対象パラメータ220、アドレス情報221、リストア手順情報223)をメモリ31から読み出す(ステップS82)。CPU30aは、読み出した通信機器設定情報(アドレス情報221及びリストア手順情報223)に基づいて、バックアップ情報記憶部303に記憶したバックアップ情報から対象パラメータの設定値を読み出し、読み出した対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・に書き込み、バックアップした対象パラメータの設定値をリストアする(ステップS83)。
CPU30aは、対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアする処理にエラーが発生しているか否かを判断する(ステップS84)。具体的に、CPU30aは、通信機器5、5、・・・から出力されるエラー信号の有無で、対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアする処理にエラーが発生しているか否かを判断する。CPU30aが、対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアする処理にエラーが発生していないと判断した場合(ステップS84:NO)、CPU30aは、全ての通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をリストアした後に、処理を終了する。
一方、CPU30aが、対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアする処理にエラーが発生していると判断した場合(ステップS84:YES)、CPU30aは、対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアする処理を中断する(ステップS85)。CPU30aは、ステップS85で対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアする処理を中断した後に、処理を終了する。なお、表示器9において、図5に示すエラー発生時に動作を継続するチェックボックス506を選択してチェックしていた場合、CPU30aは、ステップS85において通信機器5、5、・・・に対象パラメータの設定値をリストアする処理を中断するのではなく、エラーが発生している通信機器5のみ対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアする処理をスキップしても良い。エラーが発生している通信機器5のみ対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアする処理をスキップした場合、設定値バックアップ・リストアユニット30は、スキップした通信機器5以外の全ての通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をリストアした後に、処理を終了する。
以上のように、本発明の実施の形態に係る設定値バックアップ・リストアシステム10は、プログラマブルコントローラ1、演算表示装置4、表示器9を備え、プログラマブルコントローラ1は、通信機器5、5、・・・のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータ220と、通信機器における該対象パラメータ220の設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報221と、対象パラメータ220の設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報222と、バックアップした対象パラメータの設定値を通信機器5、5、・・・にリストアするためのリストア手順情報223とを含む通信機器設定情報の入力を受け付け、入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶し、プログラマブルコントローラ1に接続された通信機器5、5、・・・から対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする通信機器5、5、・・・にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。通信機器5、5、・・・から対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガを検知した場合に、アドレス情報221及びバックアップ手順情報222に基づいて、通信機器5、5、・・・から対象パラメータの設定値を読み出し、通信機器5、5、・・・にバックアップした対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知した場合に、アドレス情報221及びリストア手順情報223に基づいて、設定値をリストアする通信機器5、5、・・・にバックアップした対象パラメータの設定値を書き込む。これにより、通信機器設定情報を設定する場合を除いて演算表示装置4をプログラマブルコントローラ1と接続しなくとも、制御プログラムを作成することなく対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアすることができるので、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする作業に関するユーザの負担を軽減することが可能となる。なお、通信機器設定情報を含むバックアップ情報を、メモリカード等の可搬型記録媒体を介してプログラマブルコントローラ1に直接読み込む場合には、通信機器設定情報を設定する場合も演算表示装置4をプログラマブルコントローラ1と接続しなくても良い。
なお、本発明に係る設定値バックアップ・リストアユニット30は、通信機器設定情報記憶部22に記憶した通信機器設定情報を複製記憶部302aに複製することで、複製記憶部302aに通信機器設定情報を入力する構成に限定されるものではなく、演算表示装置4から複製記憶部302aに通信機器設定情報を直接入力する構成でも良い。通信機器設定情報を設定値バックアップ・リストアユニット30に直接入力することで、設定値バックアップ・リストアユニット30単体で、通信機器5、5、・・・の対象パラメータの設定値をバックアップ又はリストアする処理を行うことが可能となる。
また、本発明に係るプログラマブルコントローラ1は、演算表示装置4から通信機器設定情報、及び/又は表示器9から選択情報、フラグ情報を入力する構成に限定されるものではなく、演算表示装置4の通信機器設定情報、及び/又は表示器9の選択情報、フラグ情報をメモリカード等の可搬型記録媒体に記憶し、当該可搬型記録媒体から通信機器設定情報、及び/又は選択情報、フラグ情報を読み出して、通信機器設定情報、及び/又は選択情報、フラグ情報の入力を受け付ける構成でも良い。さらに、バックアップする対象パラメータやリストアする通信機器5、5、・・・は、通信機器設定情報を設定する際に選択する必要はなく、通信機器設定情報の設定とは別に選択することができる。
1 プログラマブルコントローラ
2 CPUユニット
3 拡張ユニット
4 演算表示装置
5 通信機器
9 表示器
20、31、50 メモリ
21、51、91、304、401 通信部
22 通信機器設定情報記憶部
23、301 ユニット間通信部
24 トリガ検知部
30 設定値バックアップ・リストアユニット
52 処理実行部
53、402 記憶部
92 表示部
93 フラグ情報入力受付部
302 設定値通信処理部
303 バックアップ情報記憶部
2 CPUユニット
3 拡張ユニット
4 演算表示装置
5 通信機器
9 表示器
20、31、50 メモリ
21、51、91、304、401 通信部
22 通信機器設定情報記憶部
23、301 ユニット間通信部
24 トリガ検知部
30 設定値バックアップ・リストアユニット
52 処理実行部
53、402 記憶部
92 表示部
93 フラグ情報入力受付部
302 設定値通信処理部
303 バックアップ情報記憶部
Claims (9)
- ネットワークに接続された少なくとも一の通信機器の機能や動作を設定するパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする機能を有するプログラマブルコントローラにおいて、
前記通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、前記通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、前記対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした前記対象パラメータの設定値を前記通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付ける通信機器設定情報入力受付部と、
入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶する通信機器設定情報記憶部と、
前記プログラマブルコントローラに接続された前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む設定値通信処理部と、
前記通信機器から前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又は前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知するトリガ検知部と
を備え、
前記設定値通信処理部は、前記トリガ検知部が前記バックアップトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記バックアップ手順情報に基づいて、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出し、前記トリガ検知部が前記リストアトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記リストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込むことを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 前記トリガ検知部は、
前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又はバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガに関するフラグ情報を記憶するフラグ情報記憶部と、
前記フラグ情報を更新するフラグ情報更新部と
を有し、
前記フラグ情報更新部で更新した前記フラグ情報を前記フラグ情報記憶部に記憶することを特徴とする請求項1に記載のプログラマブルコントローラ。 - 前記プログラマブルコントローラは、
前記プログラマブルコントローラで実行される制御プログラムの作成を支援する制御プログラム作成支援装置と接続可能で、
前記フラグ情報更新部は、前記制御プログラム作成支援装置から転送された制御プログラムを実行することにより前記フラグ情報を更新することを特徴とする請求項2に記載のプログラマブルコントローラ。 - 前記設定値通信処理部は、前記アドレス情報及び前記バックアップ手順情報に基づいて、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出したバックアップ情報のデータ構造は、前記制御プログラム作成支援装置で処理するデータ構造と同じであることを特徴とする請求項3に記載のプログラマブルコントローラ。
- 前記プログラマブルコントローラは、
前記プログラマブルコントローラが取得した前記通信機器の情報を表示し、前記フラグ情報を更新する指令の入力を受け付ける表示器と接続可能で、
前記フラグ情報更新部は、前記表示器が入力を受け付けた指令に基づいて、前記フラグ情報を更新することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のプログラマブルコントローラ。 - 前記プログラマブルコントローラは、
CPUユニットと、
該CPUユニットと接続され、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む機能を有する設定値バックアップ・リストアユニットとを備え、
該設定値バックアップ・リストアユニットは、少なくとも前記設定値通信処理部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプログラマブルコントローラ。 - ネットワークに接続された少なくとも一の通信機器の機能や動作を設定するパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする機能を有するプログラマブルコントローラと、該プログラマブルコントローラと接続可能な表示器とを備える設定値バックアップ・リストアシステムにおいて、
前記プログラマブルコントローラは、
前記通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、前記通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、前記対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした前記対象パラメータの設定値を前記通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付ける通信機器設定情報入力受付部と、
入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶する通信機器設定情報記憶部と、
前記プログラマブルコントローラに接続された前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む設定値通信処理部と、
前記通信機器から前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又は前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知するトリガ検知部と
を有し、
前記設定値通信処理部は、前記トリガ検知部が前記バックアップトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記バックアップ手順情報に基づいて、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出し、前記トリガ検知部が前記リストアトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記リストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込み、
前記トリガ検知部は、
前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又はバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガに関するフラグ情報を記憶するフラグ情報記憶部と、
前記フラグ情報を更新するフラグ情報更新部と
を有し、
前記フラグ情報更新部で更新した前記フラグ情報を前記フラグ情報記憶部に記憶し、
前記表示器は、
前記プログラマブルコントローラが取得した前記通信機器の情報を表示する表示部と、
前記フラグ情報を更新する指令の入力を受け付けるフラグ情報入力受付部と
を有し、
前記プログラマブルコントローラの前記フラグ情報更新部は、前記表示器の前記フラグ情報入力受付部が入力を受け付けた指令に基づいて、前記フラグ情報を更新することを特徴とする設定値バックアップ・リストアシステム。 - 前記表示器は、
前記表示部が保持するシステム画面に、前記フラグ情報を更新する指令の入力を受け付けるための画面を表示可能で、
前記システム画面に、前記プログラマブルコントローラから読み出した対象パラメータを表示することを特徴とする請求項7に記載の設定値バックアップ・リストアシステム。 - CPUユニットと接続してプログラマブルコントローラを構成し、ネットワークに接続された少なくとも一の通信機器の機能や動作を設定するパラメータの設定値をバックアップ又はリストアする機能を有する設定値バックアップ・リストアユニットにおいて、
前記通信機器のパラメータのうち設定値をバックアップする対象パラメータと、前記通信機器における該対象パラメータの設定値が記憶される記憶領域に関するアドレス情報と、前記対象パラメータの設定値をバックアップするためのバックアップ手順情報と、バックアップした前記対象パラメータの設定値を前記通信機器にリストアするためのリストア手順情報とを含む通信機器設定情報の入力を受け付ける通信機器設定情報入力受付部と、
入力を受け付けた通信機器設定情報を記憶する通信機器設定情報記憶部と、
前記プログラマブルコントローラに接続された前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出すとともに、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込む設定値通信処理部と、
前記通信機器から前記対象パラメータの設定値をバックアップするか否かを示すバックアップトリガ、又は前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値をリストアするか否かを示すリストアトリガを検知するトリガ検知部と
を備え、
前記設定値通信処理部は、前記トリガ検知部が前記バックアップトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記バックアップ手順情報に基づいて、前記通信機器から前記対象パラメータの設定値を読み出し、前記トリガ検知部が前記リストアトリガを検知した場合に、前記アドレス情報及び前記リストア手順情報に基づいて、設定値をリストアする前記通信機器にバックアップした前記対象パラメータの設定値を書き込むことを特徴とする設定値バックアップ・リストアユニット。
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