JP2011214068A - 冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】質量%で、C:0.010%未満、Si:1.5%以下、Mn:2.0%以下、P:0.10%以下、S:0.010%以下、Al:0.0005〜0.10%、N:0.0060%以下、Ti:0.001〜0.10%およびNb:0.001〜0.10%を含有し、(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93)≦1.4を満足する化学組成を有する鋼塊または鋼片に、最終パスの1つ前および2つ前の2パスの合計圧下率を45%未満かつ最終パスの圧下率を25%超とし、(Ar3点−30℃)以上かつ880℃以上で圧延を完了する多パスの熱間圧延を施し、前記熱間圧延完了後0.5秒間以内に400℃/秒以上の平均冷却速度で820℃まで冷却し、400℃以上700℃未満の温度域で巻き取って熱延鋼板とし、この熱延鋼板に酸洗後、圧下率:60〜95%の冷間圧延を施し、得られた冷延鋼板に700〜910℃の温度域で焼鈍を施す。
【選択図】 なし
Description
例えば、下記特許文献1には、仕上温度をAr3点〜(Ar3点+50℃)とし、最終圧下率を30%以上の強加工とする熱間圧延を施し、熱間圧延直後から冷却を開始し、開始から3秒間の平均冷速が60℃/s以上で、特に開始から1秒間の平均冷速が80℃/s以上とする冷却を行う方法が提案されている。
(a)熱延鋼板の結晶粒を微細化する方法として、主として熱延鋼板を最終製品とする場合に、結晶粒の微細化による高強度化を目的として、熱間圧延直後に急冷却する方法が従来から検討されている。これらの従来技術は、熱延鋼板の高強度化を目的とするものであるため、検討対象である鋼種は比較的C含有量の高い低炭素鋼であり、C含有量の極めて低い極低炭素鋼を対象とした検討は十分になされていない。
(A)質量%で、C:0.010%未満、Si:1.5%以下、Mn:2.0%以下、P:0.10%以下、S:0.010%以下、Al:0.0005%以上0.10%以下、N:0.0060%以下、Ti:0.001%以上0.10%以下、およびNb:0.001%以上0.10%以下を含有し、残部Feおよび不純物からなるとともに、下記式(1)式を満足する化学組成を有する鋼塊または鋼片に、最終パスの1つ前および2つ前の2パスの合計圧下率を45%未満かつ最終パスの圧下率を25%超とし、(Ar3点−30℃)以上かつ880℃以上で圧延を完了する多パスの熱間圧延を施し、前記熱間圧延完了後0.5秒間以内に400℃/秒以上の平均冷却速度で820℃まで冷却し、400℃以上640℃未満の温度域で巻き取って熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93)≦1.4・・・(1)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す;
(B)前記熱延鋼板に酸洗を施して酸洗鋼板とする酸洗工程;
(C)前記酸洗鋼板に圧下率:60〜95%の冷間圧延を施して冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(D)前記冷延鋼板に750〜880℃の温度域で焼鈍を施す焼鈍工程。
・前記化学組成が、Feの一部に代えて、V:1質量%以下を含有するとともに、前記式(1)に代えて下記式(2)を満足する:
(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93+V/51)≦1.4
・・・ (2)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す。
・前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Cr:1.0%以下および/またはMo:1.0%以下を含有する。
(1)化学組成
本発明に係る冷延鋼板の製造方法において、鋼の化学組成は下記の通りである。
Cは、延性および深絞り性を低下させる作用を有するので、本発明では不純物として含有される元素である。そのため、C含有量は0.010%未満とする。好ましくは0.0080%未満であり、さらに好ましくは0.0040%未満である。C含有量は少なければ少ないほど好ましいので、C含有量の下限は特に規定する必要はない。しかし、C含有量の過剰な低減は著しい精錬コストの上昇をもたらす。したがって、精錬コストの観点から、C含有量は0.0005%以上とすることが好ましい。
Siは、不純物として含有される元素であるが、延性の低下を抑制しつつ高強度化を可能にする固溶強化元素としての有用性も有する。それにより良好な強度−延性バランスを確保しつつ、鋼板の高強度化が可能となる。したがって、Siを必要に応じて含有させてもよい。しかし、Si含有量が過剰になると、鋼板の表面処理性の劣化が著しくなる。このため、Siを含有させる場合でも、Si含有量は1.5%以下とする。好ましくは1.0%以下であり、さらに好ましくは0.5%以下である。また、深絞り性の観点からは、強度が低い方が好ましいので、Si含有量は0.1%以下であることが好ましい。さらに好ましくは、0.05%以下であり、より好ましくは0.03%以下である。一方、Siによる高強度化を目的とする場合には、Si含有量は0.1%を超えることが好ましい。深絞り性の観点からは、Si含有量は少ないほど好ましいが、Si含有量の過剰な低減は著しい製造コストの上昇をもたらすので、Si含有量は0.001%以上とすることが好ましい。
Mnは、不純物として含有される元素であるが、固溶強化により鋼の強度を高める有用な作用も有する。また、SをMnSとして固定し、FeS生成による鋼の赤熱脆性を抑制する作用を有する。さらにまた、オーステナイトからフェライトへの変態温度を低下させる作用を有するため、熱間圧延の仕上温度の低下を可能にし、これによって、熱延鋼板の結晶粒の微細化を促進させることができる。したがって、必要に応じてMnを含有させてもよい。しかし、Mn含有量が過剰になると、延性の劣化が著しくなるため、Mnを含有させる場合でも、Mn含有量は2.0%以下とする。好ましくは1.5%以下、さらに好ましくは1.0%以下である。また、Mnは深絞り性を低下させる作用を有するので、深絞り性の観点からはMn含有量を0.5%以下とすることが好ましく、0.3%以下とすることがさらに好ましく、0.2%以下とすることがより好ましい。鋼の赤熱脆性を抑制する観点からは、Mn含有量を0.05%以上とすることが好ましい。
Pは、不純物として含有される元素であるが、r値の低下を抑制しつつ高強度化を可能にする固溶強化元素としての有用性も有する。それにより良好な強度−深絞り性バランスを確保しつつ高強度化を可能にするので、必要に応じてPを含有させてもよい。しかし、P含有量が過剰になると耐二次加工脆性が劣化するので、Pを添加する場合でも、P含有量を0.10%以下とする。好ましくは0.08%以下である。Pによる固溶強化を要しない場合には、耐二次加工脆性の観点からP含有量は低いほど有利であり、0.025%以下とすることが好ましく、0.020%以下とすることがさらに好ましい。P含有量の下限は特に限定する必要はないが、P含有量の過剰な低減は著しい製造コストの上昇をもたらすので、P含有量は0.001%以上とすることが好ましい。なお、Pによる固溶強化を確実に得るには、Pは0.025%を超えて含有させることが好ましい。
Sは、不純物元素であり、延性および深絞り性を低下させる作用を有する。このため、S含有量は0.010%以下とする。好ましくは0.008%以下であり、より好ましくは0.005%以下、さらに好ましくは0.003%以下である。S含有量は少なければ少ないほど好ましいので、S含有量の下限は特に規定する必要はない。しかし、S含有量の過剰な低減は著しい製造コストの上昇をもたらす。したがって、製造コストの観点から、S含有量は0.0003%以上とすることが好ましい。
Alは、溶鋼を脱酸する作用を有する。この効果を得るためにAl含有量を0.0005%以上とする。好ましくは0.005%以上である。一方、Al含有量が過剰になると介在物が増加して延性の低下が著しくなるため、Al含有量は0.10%以下とする。好ましくは0.05%以下、さらに好ましくは0.03%以下である。
Nは、不純物元素であり、延性および深絞り性を低下させる作用を有する。このため、N含有量は0.0060%以下とする。好ましくは0.0040%以下であり、さらに好ましくは0.0025%以下である。N含有量は少なければ少ないほど好ましいので、N含有量の下限は特に規定する必要はない。しかし、N含有量の過剰な低減は著しい製造コストの上昇をもたらす。したがって、製造コストの観点から、N含有量は0.0003%以上とすることが好ましい。
Tiは、炭窒化物を形成することによって固溶Cおよび固溶Nを低減し、深絞り性および延性を向上させる作用を有する。このため、Ti含有量は0.001%以上とする。好ましくは0.010%以上、さらに好ましくは0.015%以上、より好ましくは0.020%以上である。一方、0.10%を超えるTiを含有させても、上記作用による効果が飽和していたずらにコストの増加をもたらすのみならず、鋼が硬質化して加工性の劣化を招く。したがって、Ti含有量は0.10%以下とする。より好ましくは0.08%以下、更に好ましくは0.07%以下、特に好ましくは0.06%以下である。
Nbは、炭窒化物を形成することによって固溶Cおよび固溶Nを低減し、深絞り性および延性を向上させる作用を有する。また、オーステナイトの再結晶を抑制する効果あり、熱延板の結晶粒を微細化する作用も有する。このため、Nb含有量は0.001%以上とする。好ましくは0.005%以上である。一方、0.10%を超えるNbを含有させると、再結晶温度の著しい上昇を招き、所要の性能を得るために必要な焼鈍温度が高温となり、焼鈍設備の損傷や製造コストの上昇を招く。したがって、Nb含有量は0.10%以下とする。好ましくは0.05%以下、より好ましくは0.03%以下、特に好ましくは0.015%以下である。
(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93)≦1.4・・・(1)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す。
Vは、TiやNbと同様に、炭窒化物を形成することによって固溶Cおよび固溶Nを低減し、深絞り性および延性を向上させる作用を有する。また、該炭窒化物はフェライトの粗大化を抑制する作用を有し、熱延鋼板の結晶粒の微細化を促進する。さらにまた、炭化物を形成して析出強化により鋼を高強度化する作用も有する。このため、必要に応じてVを含有させてもよい。しかし、V含有量が過剰になると延性や加工性の劣化が著しくなるので、含有させる場合でもV含有量は1%以下とする。好ましくは0.5%以下である。より好ましくは0.3%以下である。なお、Vによる深絞り性および延性を向上させる作用をより確実に得るには、V含有量を0.01%以上とすることが好ましい。
(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93+V/51)≦1.4
・・・ (2)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す。
本発明が対象とするTiおよびNbを含有させて固溶Nや固溶Cを低減させた極低炭素鋼板は、粒界強度が弱く耐二次加工脆性に劣る場合がある。Bは、上記粒界強度を高めることにより、耐二次加工脆性を向上させる作用を有する。したがって、必要に応じてBを含有させてもよい。一方、0.0030%を超えるBを含有させても上記作用による効果は飽和するのみならず、Bにはr値を低下させる作用も有するので、Bを含有させる場合には、その含有量を0.0030%以下とするのが好ましく、0.0010%以下とするのがさらに好ましい。なお、上記作用による効果をより確実に得るには、B含有量を0.0003%以上とすることが好ましい。
CrおよびMoは、熱延鋼板を細粒化する作用や固溶強化により鋼板を高強度化する作用を有する。このため、必要に応じて、これらの元素の一種または二種を含有させてもよい。一方、これらの元素の含有量が過剰になると上記作用による効果が飽和していたずらにコストを増加させるため、それぞれの含有量を1.0%以下とするのが好ましい。より好ましくは0.5%以下、特に好ましくは0.2%以下、最も好ましくは0.1%以下である。上記作用による効果をより確実に得るには、Crの含有量を0.03%以上とするか、Moの含有量を0.02%以上とすることが好ましい。
Ca、Zr、REM(希土類元素)は、何れも介在物の形態制御によって延性を代表とする加工性を改善する作用を有する。このため、必要に応じて、これらの元素の1種以上を含有させてもよい。一方、0.010%を超えるCaを含有させるか、ZrおよびREMについてはそれぞれ0.10%を超えて含有させると、鋼中の介在物が多くなりすぎて却って加工性の劣化を招く。したがって、それぞれの含有量を、Ca:0.010%以下、Zr:0.10%以下、REM:0.10%以下とするのが好ましい。なお、上記作用による効果をより確実に得るには、Caを含有させる場合にはその含有量を0.0002%以上とすることが好ましく、ZrまたはREMを含有させる場合にはその含有量を0.001%以上とすることが好ましい。
(2)冷間圧延に供する鋼板の組織
冷間圧延および焼鈍後において、優れた深絞り性、特にr45の高い冷延鋼板を得るには、冷間圧延に供する鋼板(熱間圧延工程で得られた熱延鋼板)の表面から板厚の1/4深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径を16μm以下とすることが好ましい。熱延鋼板の表面から板厚の1/4深さ位置(以下、単に1/4深さ位置ともいう)は鋼板の表面と板厚中心位置との中間点の深さに対応するので、1/4深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径は、当該鋼板全体としてのフェライト平均結晶粒径の代表値である。
上述した化学組成を有する鋼塊または鋼片に、最終パスの1つ前および2つ前の2パスの合計圧下率を45%未満かつ最終パスの圧下率を25%超とし、(Ar3点−30℃)以上かつ880℃以上で圧延を完了する多パスの熱間圧延を施す。
熱間圧延における総圧下量は、熱間圧延によりオーステナイト結晶粒内に効率的に歪を蓄積する観点から、板厚減少率で90%以上とすることが好ましい。92%以上することがさらに好ましく、94%以上とすることが最も好ましい。(圧延完了温度+100℃)から熱間圧延完了までの温度範囲における板厚減少率で40%以上とすることが好ましく、(圧延完了温度+80℃)から熱間圧延完了までの温度範囲における板厚減少率で60%以上とすることがさらに好ましい。
熱間圧延完了後0.5秒間以内に400℃/秒以上の平均冷却速度で820℃まで冷却し、400℃以上640℃未満の温度域で巻き取る。
本発明では、上記の熱間圧延完了からの急速冷却を行う設備を限定しない。工業的には、水量密度の高い水スプレー装置を用いることが好適である。例えば、圧延板搬送ローラーの間に水スプレーヘッダーを配置し、板の上下から十分な水量密度の高圧水を噴射することで冷却することができる。
上記熱間圧延により得られた熱延鋼板に酸洗を施す。本発明における酸洗は、熱延鋼板の表面に形成されたスケールの除去のみを目的とするものであるから、酸洗の態様は特に限定する必要はなく、常法でかまわない。
上記酸洗により得られた酸洗鋼板に圧下率:60%以上、95%以下の冷間圧延を施す。極低炭素鋼の場合、冷間圧延率がある程度高くなるほど焼鈍後のr値が高くなる傾向を示す。冷間圧延の圧下率が60%未満では、焼鈍後のr値の向上が不十分であり好ましくない。一方、冷間圧延の圧下率が95%を超えると、深絞り性を劣化させる集合組織が発達するようになり、却って焼鈍後のr値を低下させる。また、冷間圧延の生産性も低下する。したがって、冷間圧延の圧下率は60%以上、95%以下とする。
上記冷間圧延により得られた冷延鋼板に700℃以上、910℃以下の温度域で焼鈍を施す。焼鈍温度が700℃未満では再結晶が不十分となり、得られる鋼板が硬質となるだけでなく、伸びや深絞り性が劣化する。一方、焼鈍温度が910℃を超えると、製造コストの増大を招くだけでなく、オーステナイトへの変態が過剰に起きてr値にとって好ましい集合組織の形成が阻害される。したがって、焼鈍温度は700℃以上、910℃以下とする。焼鈍温度の下限は、750℃以上が好ましく、780℃以上がさらに好ましく、800℃以上が特に好ましい。上限は880℃以下が好ましく、850℃以下がさらに好ましい。
降伏点伸び発生が懸念される場合には、プレス成形時のストレッチャーストレイン抑制のために、焼鈍後に伸び率0.5〜2%のスキンパス圧延することが好ましい。
平均YS=(YS0+YS90+YS45×2)/4
平均TS=(TS0+TS90+TS45×2)/4
平均El=(El0+El90+El45×2)/4
平均r値=(r0+r90+r45×2)/4
Δr=(r0+r90−r45×2)/2
平均r値および|Δr|の値を、r45(圧延方向に対して45°方向のr値)および最小r値(r0、r45、r90の中の最小値)とともに記録した。なお、|Δr|の値はr値の面内異方性の指標である。
Claims (7)
- 下記工程(A)〜(D)を含むことを特徴とする冷延鋼板の製造方法:
(A)質量%で、C:0.010%未満、Si:1.5%以下、Mn:2.0%以下、P:0.10%以下、S:0.010%以下、Al:0.0005%以上0.10%以下、N:0.0060%以下、Ti:0.001%以上0.10%以下、およびNb:0.001%以上0.10%以下を含有し、残部Feおよび不純物からなるとともに、下記式(1)式を満足する化学組成を有する鋼塊または鋼片に、最終パスの1つ前および2つ前の2パスの合計圧下率を45%未満かつ最終パスの圧下率を25%超とし、(Ar3点−30℃)以上かつ880℃以上で圧延を完了する多パスの熱間圧延を施し、前記熱間圧延完了後0.5秒間以内に400℃/秒以上の平均冷却速度で820℃まで冷却し、400℃以上700℃未満の温度域で巻き取って熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B)前記熱延鋼板に酸洗を施して酸洗鋼板とする酸洗工程;
(C)前記酸洗鋼板に圧下率:60〜95%の冷間圧延を施して冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(D)前記冷延鋼板に700〜910℃の温度域で焼鈍を施す焼鈍工程。
(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93)≦1.4・・・ (1)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す。 - 前記化学組成が、Feの一部に代えて、V:1質量%以下を含有するとともに、前記式(1)に代えて下記式(2)を満足する、請求項1に記載の冷延鋼板の製造方法。
(C/12+N/14+S/32)/(Ti/48+Nb/93+V/51)≦1.4
・・・ (2)
上記式中の元素記号は各元素の鋼中における含有量(単位:質量%)を示す。 - 前記化学組成が、Feの一部に代えて、B:0.0030質量%以下を含有する、請求項1または2に記載の冷延鋼板の製造方法。
- 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Cr:1.0%以下および/またはMo:1.0%以下を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法。
- 前記化学組成が、Feの一部に代えて、質量%で、Ca:0.010%以下、Zr:0.10%以下およびREM:0.10%以下からなる群から選ばれる1種または2種以上を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法。
- 工程(A)で得られた熱延鋼板が、鋼板表面から板厚の1/4深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径が16μm以下であり、かつ、鋼板表面から板厚の1/16深さ位置におけるフェライト平均結晶粒径(ds)と板厚中心位置におけるフェライト平均結晶粒径(dc)との比(ds/dc)が0.90以下である組織を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法。
- 工程(C)で冷間圧延が施される酸洗鋼板の板厚が2.8mm以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の冷延鋼板の製造方法。
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