JP2011201416A - エアバッグ装置の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 エアバッグモジュールを装着する被取付部材に対してエアバッグモジュールをワンタッチ式に取付けることができるとともに、確実に位置決めした状態で取付けることができ、特殊な工具を使用せずに被取付部材からエアバッグモジュールを取り外すことができるエアバッグ装置の取付構造を提供する。
【解決手段】 エアバッグモジュールに設けた操作部材26で走行操縦部4に設けた本体部片16の作動片部16aを押圧して、本体部片16を回動させる。本体部片16に設けた係止部17を操作部材26に形成した開口26a内に挿入して、走行操縦部4に立設した係止受け部18に係合させる。係止部17の弾性力によって開口26aを挟持して、エアバッグモジュールを走行操縦部4に対してワンタッチ式に装着できる。しかも、装着後のガタつきを防止できる。
【選択図】 図8
【解決手段】 エアバッグモジュールに設けた操作部材26で走行操縦部4に設けた本体部片16の作動片部16aを押圧して、本体部片16を回動させる。本体部片16に設けた係止部17を操作部材26に形成した開口26a内に挿入して、走行操縦部4に立設した係止受け部18に係合させる。係止部17の弾性力によって開口26aを挟持して、エアバッグモジュールを走行操縦部4に対してワンタッチ式に装着できる。しかも、装着後のガタつきを防止できる。
【選択図】 図8
Description
本願発明は、車両の衝突などの衝撃に対して乗員を保護するためのエアバッグ装置の取付構造に関し、更に詳しくは、運転席用のエアバッグ装置を車両の走行操縦部に対してワンタッチで取り付けることのできるエアバッグ装置の取付構造に関する。
乗員等の安全を確保するために、従来から用いられているシートベルト装置に加え、エアバッグ装置が広く実用化されている。エアバッグ装置は、車両に対して大きな衝撃が加わったときに、その衝撃を感知してインフレータを作動させ、エアバッグを瞬時に膨張させる構成となっている。そして、膨張したエアバッグによって、乗員に対する緩衝支持を行い、人体に加わる衝撃力を大幅に緩和させることができる。
エアバッグ装置のうちでハンドル本体に装着される運転席用のエアバッグ装置では、エアバッグを内包したエアバッグモジュールをハンドル本体に対して固定する構成が用いられている。そして、エアバッグ及びインフレータを固定したリテーナを複数のボルトを介してハンドル本体に締結固定し、エアバッグの上部をエアバックカバーによって被覆した構成になっている。
また、エアバッグ装置の外観を損なわないようするため、エアバッグモジュールにおけるエアバッグカバーの上面を車室内に露出させ、エアバッグモジュールの下部がボディーカバーによって被覆された状態となるようにして、エアバッグモジュールをハンドル本体に装着している。そのため、従来においては、リテーナにナット部材を予め固着しておき、取付け用のボルトをエアバッグモジュールの裏側側から締着させていかなければならず、締結作業は難作業となり、作業効率も劣るものであった。
ハンドル本体に対するエアバッグモジュールの組み付け作業を容易に行えるようにした発明として、エアバッグ装置付きステアリングホイール(特許文献1参照)が提案されている。特許文献1に記載された発明を本願発明の従来例として、図13を用いて説明する。図13には、図示せぬエアバッグ及びインフレータを固定したリテーナを、スプリング等を介してホーンプレート40に固定し、このホーンプレート40を、ステアリングホイール本体41に対してスナップ係合させたときの断面図を示している。
図13に示すように、エアバッグモジュールのホーンプレート40には、先端部側に凹部42aをそれぞれ形成した一対のピン42が、互いに離間した状態で下方に向かって立設されている。ステアリングホイール本体41には、一対のピン42をそれぞれ挿入させる挿入孔43が形成されており、挿入孔43の裏面側には、各凹部42aに対してスナップ係合するクリップ44が設けられている。
一対のピン42を各挿入孔43に挿入して、クリップ44が各凹部42aに係合することで、エアバッグモジュールをステアリングホイール本体41に対してワンタッチ式に取付けることができる。
特許文献1に記載された発明では、一対のピン42を各挿入孔43にそれぞれ挿入することで、エアバッグモジュールをステアリングホイール本体41に装着できる構成となっている。しかし、一対のピン42と各挿入孔43との二ヶ所だけでエアバッグモジュールの位置決めと取付けとを行っている。また、各クリップ44は各凹部42aの両側部を挟持する形で係合しているだけなので、各クリップ44と各凹部42aとの係合面積は、少ない係合面積になっている。
このため、エアバッグモジュールを取付ける取付け強度を高く構成しておくことができず、ステアリングホイール本体41にエアバッグモジュールを取付けても、両者の間にガタつきが発生してしまう問題がある。特に、車両からの振動、衝撃等によってズレが発生して、ステアリングホイール本体41に対するエアバッグモジュールの取付け位置が所定の位置からズレた状態になっているときに、エアバッグが膨張展開すると、所望の方向にエアバッグが膨張展開できなくなってしまう虞がある。
また、エアバッグモジュールを強く引っ張り上げると、クリップ44と凹部42aとの係合状態が簡単に外れてしまうことにもなる。そうなると、何らかの原因によってエアバッグモジュールを強く引っ張り上げる力が作用した場合には、エアバッグモジュールがステアリングホイール本体41から外れてしまう問題も生じかねない。
本願発明は、エアバッグモジュールを装着する被取付部材に対してエアバッグモジュールをワンタッチ式に取付けることができ、確実に位置決めした状態でエアバッグモジュールを取付けることができ、特殊な工具を使用せずに被取付部材からエアバッグモジュールを取り外すことができるエアバッグ装置の取付構造の提供を目的としている。
かかる本願発明の目的は、請求項1〜4に記載したエアバッグ装置の取付構造により達成することができる。
即ち、本願発明のエアバッグ装置の取付構造では、エアバッグモジュールと、前記エアバッグモジュールを装着する車両の走行操縦部における被取付部材と、前記エアバッグモジュールと前記被取付部材との間に構成され、前記エアバッグモジュールを前記被取付部材に取付ける係合機構と、を備え、
前記係合機構は、前記エアバッグモジュール又は前記被取付部材に設けられた第1係合部と、前記被取付部材又は前記エアバッグモジュールに設けられ、前記第1係合部が係合する前記第2係合部と、を有し、前記第1係合部は、本体部片と、前記本体部片に設けた係止部と、を備え、前記係止部を係止する係止受け部が、前記第1係合部又は前記第2係合部における構成部材として構成され、前記本体部片は、一端部側を中心として回動可能に配設され、他端部側には前記係止受け部側に突出した前記係止部が設けられ、
前記第2係合部は、前記本体部片を前記係止受け部側に回動させ、前記係止部を前記係止受け部に係止させる操作部材を有し、前記操作部材には、前記係止部と前記係止受け部との係止時に、前記係止部との係合によって前記操作部材を規制する被係合規制部が形成されてなることを最も主要な特徴としている。
即ち、本願発明のエアバッグ装置の取付構造では、エアバッグモジュールと、前記エアバッグモジュールを装着する車両の走行操縦部における被取付部材と、前記エアバッグモジュールと前記被取付部材との間に構成され、前記エアバッグモジュールを前記被取付部材に取付ける係合機構と、を備え、
前記係合機構は、前記エアバッグモジュール又は前記被取付部材に設けられた第1係合部と、前記被取付部材又は前記エアバッグモジュールに設けられ、前記第1係合部が係合する前記第2係合部と、を有し、前記第1係合部は、本体部片と、前記本体部片に設けた係止部と、を備え、前記係止部を係止する係止受け部が、前記第1係合部又は前記第2係合部における構成部材として構成され、前記本体部片は、一端部側を中心として回動可能に配設され、他端部側には前記係止受け部側に突出した前記係止部が設けられ、
前記第2係合部は、前記本体部片を前記係止受け部側に回動させ、前記係止部を前記係止受け部に係止させる操作部材を有し、前記操作部材には、前記係止部と前記係止受け部との係止時に、前記係止部との係合によって前記操作部材を規制する被係合規制部が形成されてなることを最も主要な特徴としている。
また、本願発明のエアバッグ装置の取付構造では、前記本体部片は、L字状に屈折した連続体として構成され、L字状の屈折部を回動中心軸として回動可能に配設されており、L字状の屈折した前記本体部片の一端部側は、前記本体部片を回動自在に支承している保持部から離間した状態に配設され、他端部側には、前記係止部が設けられ、前記操作部材は、前記エアバッグモジュールを前記被取付部材への装着時に、前記本体部片の一端部側に対して回動力を作用させ得る位置に配され、前記操作部材からの回動力により、前記本体部片の他端部側は前記係止受け部側に回動し、前記本体部片の一端部側が前記保持部に当接することにより前記本体部片の回動が規制されてなることを主要な特徴としている。
更に、本願発明のエアバッグ装置の取付構造では、前記係止部が、前記本体部の他端部において回動自在に支承された突出部片の自由端側に形成され、前記突出部片が、前記本体部片との間で直交する角度以上に拡開しても直交する角度に戻るようにバネ付勢されてなることを主要な特徴としている。
更にまた、本願発明のエアバッグ装置の取付構造では、前記係止受け部が、前記操作部材に構成されてなることを主要な特徴としている。
更にまた、本願発明のエアバッグ装置の取付構造では、前記係止受け部が、前記操作部材に構成されてなることを主要な特徴としている。
本願発明では、第1係合部と第2係合部とを備えた係合機構によって、エアバッグモジュールを被取付部材に対してワンタッチ式に装着できる構成になっている。そのため、第1係合部における構成として、一端部側を中心として回動可能に配設し、他端部側に係止部を設けた本体部片を備えた構成にしている。
また、第2係合部における構成として、本体部片を係止受け部側に回動させる操作部材を有した構成にしており、操作部材には、係止部と係止受け部との係止時に、係止部によって操作部材を支持固定するための被係合規制部が形成されている。そして、本体部片に設けた係止部を係止する係止受け部を、第1係合部又は第2係合部の構成部材として構成している。
このように構成しているので、エアバッグモジュールを被取付部材に対して装着させるときに、操作部材によって、係止部が係止受け部に係合する方向に本体部片を回動させることができる。しかも、このとき、本体部片の係止部は作動部片に形成した被係合規制部に係合することができ、作動部片は係止部によって位置決め固定される。
このように本願発明では、被取付部材に対してエアバッグモジュールをワンタッチ式に装着することができる。仮に、第1係合部を被取付部材側に設け、第2係合部をエアバッグモジュール側に設けた場合について説明すると、エアバッグモジュールを被取付部材に対して挿入していくと、エアバッグモジュールに設けた第2係合部の操作部材によって、第1係合部における本体部片を回動させて本体部片に設けた係止部を係止受け部に係合させることができる。そして、操作部材を係止部によって固定することができる。
逆に、第1係合部をエアバッグモジュール側に設け、第2係合部を被取付部材側に設けた場合には、エアバッグモジュールを被取付部材に対して挿入していくと、被取付部材に設けた第2係合部の操作部材によって、第1係合部における本体部片を回動させて本体部片に設けた係止部を係止受け部に係合させることができる。そして、操作部材を係止部によって固定することができる。
このように構成されているので、被取付部材に装着したエアバッグモジュールが、前後左右方向にガタついてしまうのを防止できる。また、係止部を係止受け部との係合を解除する方向に本体部片を回動させれば、エアバッグモジュールを被取付部材から簡単に取外すことができる。しかも、係止部を係止受け部との係合から解除する方向に本体部片を回動させるのに、一般的な工具であるドライバー等を用いて行うことができる。このため、取外すために特殊な工具を必要としないですむ。
尚、本願発明における車両の走行操縦部における構成としては、円環状を成すステアリングハンドルを備えた構成に限定されるものではなく、運転者が把持できる領域だけハンドル部が形成された構成のものも包含している。
本願発明において、本体部片をL字状に屈折した連続体として構成することによって、操作部材を本体部片と係止受け部との間に挿入する構成とすることができる。そして、操作部材を本体部片と係止受け部との間に挿入して、係止部を係止受け部に係合させた状態において、本体部片と係止受け部との間で操作部材を挟持しておくことができる。
本願発明において、本体部の他端部において回動自在に支承された突出部片の自由端側に係止部を形成し、突出部片の回動が、本体部片との間で直交する角度以上に拡開しても直交する角度に戻るように構成しておくことによって、係止部を二軸で可動させることができる。これによって、エアバッグモジュールと被取付部材との間での取付自由度を向上させることができる。そして、エアバッグモジュールを被取付部材側に挿入するときに、挿入方向にバラつきがあっても、確実に組付けを完了させることができる。
本願発明において、係止受け部を操作部材に構成しておくことによって、第1係合部及び第2係合部における構成をコンパクトに構成することができ、第1係合部及び第2係合部の配設領域を狭く構成することができる。
本願発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明に係わるエアバッグ装置の取付構造としては、以下で説明する形状、構成以外にも本願発明の課題を解決することができる形状、構成であれば、それらの形状、構成を採用することができるものである。このため、本願発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1〜図5を用いて、本願発明に係わるエアバッグ装置の取付構造の説明を行う。図1に示すように、エアバッグモジュール1は、エアバッグカバー3とエアバッグカバー3の下面に取付けたリテーナ7と、エアバッグカバー3とリテーナとの間に折り畳んで配設した図示せぬエアバッグと、リテーナ7に取付けた図示せぬインフレータと、スプリング5を介してリテーナ7を取付けるホーンプレート2と、を有する構成となっている。図1では、エアバッグカバー3とリテーナ7とによって構成される部分とホーンプレート2とを示している。
リテーナ7はホーンプレート2に対してスプリング5を介して支持されており、図1では3ヶ所に配したスプリング5によって3点支持の形で支持されている。スプリング5を挿入する固定接点6は取付孔2aに固定されており、リテーナ7は固定接点6に対して離間した状態に支持されている。エアバッグカバー3を押圧することで、リテーナ7は固定接点6に接触することができる。リテーナ7が固定接点6に接触することにより、電気回路が導通してホーン(図3(b)参照)を鳴らすことができる。
ホーンプレート2の左右には、第2係合部20が構成されており、第2係合部20を第1係合部10に係合させることにより、エアバッグモジュール1を走行操縦部4に装着することができる。尚、図2に示すように、第1係合部10は、走行操縦部4のに配されている。
以下の説明では、第2係合部20をホーンプレート2側に設け、第1係合部10を走行操縦部4に設けた構成について説明を行うが、第1係合部10をホーンプレート2側に設け、第2係合部20を走行操縦部4側に設けた構成にすることもできる。そして、以下における説明での構成とは逆の配置構成に第1係合部10及び第2係合部20を配設しても、以下で説明する作用と同様の作用を奏することができる。
また、図2に示すように、本願発明における車両の走行操縦部4における構成としては、円環状を成すステアリングハンドルの構成を用いて説明を行うが、本願発明はこの構成に限定されるものではない。車両の走行操縦部4における構成として、運転者が把持できる領域だけハンドル部が形成されている構成のものに対しても、本願発明を好適に適用することができる。
第1係合部10と第2係合部20とから構成される係合機構の構成及び係合動作について、図3〜図5を用いて説明する。図3〜図5の記載において、第2係合部20を備えたホーンプレート2等の要部構成を示しているが、第1係合部10を備えた車両の走行操縦部4の図示は省略している。
また、係合機構の構成として、ホーンプレート2の左右二ヶ所に第2係合部20が設けられ、各第2係合部20に対応した走行操縦部4の部位には、一対の第1係合部10が設けられている。しかし、左右に設けた係合機構の構成は、同様の構成となっているので、一方の係合機構についての説明を行うことで、他方の係合機構についての説明は省略する。
図3(a)には、ホーンプレート2と第2係合部20との斜視図及び第1係合部10の斜視図とを示している。図3(b)には、図3(a)に示した操作部材21の開口22を上下に切断したときの断面図を示しており、第2係合部20を備えたホーンプレート2側及び第1係合部10の要部断面図を示している。そして、第1係合部10が第2係合部20と係合する前の状態を示している。
図4には、第1係合部10と第2係合部20とが係合する直前の状態を要部断面図として示している。図5(a)には、第1係合部10と第2係合部20との係合状態を斜視図で示しており、図5(b)には、図5(a)に示した操作部材21の開口22を上下に切断したときの断面図を示しており、第1係合部10と第2係合部20との係合状態を示す要部断面図である。
図3(a)、(b)に示すように、ホーンプレート2の下面側には第2係合部20が設けられている。第2係合部20は、L字状に屈折した操作部材21として構成されており、操作部材21は、ホーンプレート2の下面から下方に向けて立設された垂直部と、途中でL字状に屈折した水平部とを備えている。垂直部には、後述する第1係合部10の突出部片12が挿入できる開口22が形成されている。また、水平部には、後述する第1係合部10の本体部片11を回動させる操作片21aが鉛直方向を向くように取付けられている。また、水平部は、操作部材21を固定して規制する被係合規制部として構成されている。
図3(b)に示しているように、ホーンプレート2の上面側にはスプリング5で上方に付勢されたリテーナ7が配されており、リテーナ7には、図示せぬエアバッグ等が取付けられ、エアバッグ等はエアバッグカバー3によって覆われている。また、エアバッグカバー3は、リテーナ7に取付けられている。リテーナ7が、スプリング5を圧縮させた状態でスプリング5を支えている図示せぬ固定接点に接触することで、ホーンを鳴らすことができる。
第1係合部10は、L字状に屈折した形状を有する本体部片11と本体部片11の一端側に回動自在に配設された突出部片12とを備えた構成となっている。L字状に屈折した本体部片11は、屈折部を境にして作動片部11aと回動片部11bとから構成されている。また、屈折部には、屈折部を中心に本体部片11を回動させる第1回動軸14aが本体部片11の長手方向に沿って構成されており、第1回動軸14aは図示せぬ走行操縦部に支承されている。
更に、屈折部の外周面側には平坦面11cが形成されており、平坦面11cによって本体部片11を走行操縦部に対してV字状にした状態に保持させておける。即ち、屈折部の外周面側に平坦面11cを形成することによって、デテント機構を構成している。デテント機構としては、平坦面11c以外の構成を採用することもできる。
回動片部11bの自由端部には、第2回動軸14bを回動中心として回動可能な突出部片12が支承されている。突出部片12が回動片部11bに対して90度以上に拡開したときには、回動片部11bに対して90度となる角度位置に戻るよう、回動片部11bと突出部片12との間にはねじりバネ15が設けられている。ねじりバネ15の代わりに板バネ等によって構成しておくこともできる。
突出部片12の自由端側には係止部12aが形成されている。図示例では、係止部12aの構成として、操作部材21の水平部における自由端側と係合できるようにするためコ字状に屈折した構成となっている。係止部12aの構成としては、図示例の構成に限定されるものではなく、操作部材21の水平部との間で係止部12aが係合できる構成であれば他の構成を採用することができる。コ字状に屈折した係止部12aの構成としては、コ字状部が弾性変形可能な構成となるように構成しておくこともできる。
また、突出部片12の自由端側には、係止部12aが操作部材21の水平部に係合したときに、操作部材21の水平部に取付けた操作片21aの取付端部側と干渉しないように、凹溝12bが形成されている。操作片21aの取付端部が、操作部材21の水平部から突出しないように構成するときには、凹溝12bを形成しておく必要はない。
図3(b)に示すように、第1係合部10の本体部片11は、デテント機構によって側面視でV字状となる状態で走行操縦部に保持されている。
図3(b)に示すように、第1係合部10の本体部片11は、デテント機構によって側面視でV字状となる状態で走行操縦部に保持されている。
図4に示すように、操作片21aが本体部片11の作動片部11aが押圧されると、本体部片11は第1回動軸14aを回動中心として操作片21a側に回動する。そして、突出部片12の係止部12aは操作部材21の開口22内に挿入される。このとき、突出部片12が開口22に摺接することにより、突出部片12は本体部片11の回動片部11bに対して鈍角となる方向に回動する。操作部材21が走行操縦部に向かって更に降下すると、突出部片12はバネ15の付勢力によって回動片部11bに対して90度となる角度位置方向に戻されながら、係止部12aは操作部材21の開口22内に挿入されていく。
図5に示すように、係止部12aと操作部材21の水平部との係合状態が完了すると、エアバッグモジュールを走行操縦部に対して装着することができる。このとき、突出部片12は操作部材21の水平部と面接触状態となる。しかも、突出部片12はバネ15によって付勢されているので、突出部片12で操作部材21の水平部を面で押圧しておくことができる。このように、第1係合部10によって第2係合部20を面で押圧することができ、走行操縦部に装着したエアバッグモジュールのガタつきを確実に防止できる。
上記の説明では、ホーンプレート2の左右二ヶ所に対応している部位に、第1係合部10及び第2係合部20からなる係合機構を設けた構成について説明を行ったが、係合機構を設ける部位は二ヶ所に限定されるものではなく、三ヶ所以上の部位に係合機構を設けた構成としておくこともできる。
また、図示を省略しているが、本体部片11を係止部12aが係合する方向とは逆向きの方向に回動させることにより、係止部12aと操作部材21の水平部との係合状態を解除することができる。しかも、このとき本体部片11を回動させる工具としては、一般的なドライバー等の工具を使用することができる。
本願発明に係わる実施例2の構成を、図6〜図9を用いて説明する。実施例2では、第1係合部10及び第2係合部20における構成が、第1実施例における構成と異なっており、他の構成は、実施例1と同様の構成となっている。
そのため、実施例1における構成と同様の構成については、実施例1で用いた部材符号を用いることで、その部材についての説明を省略する。また、第1係合部10を走行操縦部4側に設け、第2係合部20をエアバッグモジュール1のホーンプレート2側に設けた構成を用いて説明を行うが、第1係合部10をエアバッグモジュール1のホーンプレート2側に設け、第2係合部20を走行操縦部4側に設けた構成にしておくこともできる。
図6(a)には、図示せぬホーンプレート2に設けた第2係合部20及び図示せぬ走行操縦部4に設けた第1係合部10の斜視図を示している。図6(b)には、図6(a)に示した操作部材26の開口26aを上下に切断したときの断面図を示しており、第2係合部20及び第1係合部10の要部断面図を示している。そして、第1係合部10が第2係合部20と係合する前の状態を示している。
図7(a)には、第1係合部10と第2係合部20とが係合する直前の状態を斜視図で示しており、図7(b)には、図7(a)に示した操作部材26の開口26aを上下に切断したときの断面図を示しており、係合直前の状態を要部断面図として示している。図8(a)には、第1係合部10と第2係合部20との係合状態を斜視図で示しており、図8(b)には、図8(a)に示した操作部材26の開口26aを上下に切断したときの断面図を示しており、第1係合部10と第2係合部20との係合状態を示す要部断面図である。
また、図6〜図8の記載において、第2係合部20を備えたホーンプレート2等の構成及び第1係合部10を備えた車両の走行操縦部4の構成について図示を省略している。更に、係合機構の構成として、図9に示すように、走行操縦部4の二ヶ所の部位に第1係合部10を設け、第1係合部10に対応するエアバッグモジュール1の部位に第2係合部20を設けた構成例を用いた説明を行う。しかし、係合機構の配設部位としては二ヶ所の部位に限定されるものではなく、三ヶ所以上の部位に設けておくこともできる。
図6〜図8の記載では、左右二ヶ所に設けた係合機構のうち一方の係合機構について説明を行っている。これは、二ヶ所に設けた係合機構における構成が同様の構成になっているためである。
図6(a)、(b)に示すように、図示せぬホーンプレート2の下面側には第2係合20における操作部材26が下方に向かって立設されている。操作部材26には、後述する第1係合部10の係止部17が挿入する開口26aが形成されている。図示せぬホーンプレート2の上面側には、実施例1と同様にスプリング5を介して支持されたリテーナ7及びリテーナ7に支持されたエアバッグ、エアバッグカバー等が設けられている。
第1係合部10は、下端側がL字状に屈折し、上端側に係止部17を形成した本体部片16と、本体部片16に形成した係止部17を係合する係止受け部18とを備えた構成となっている。本体部片16は、第1係合部10における操作部材21からの押圧によって回動する作動片部16aと、作動片部16aの回動によって係止部17を係止受け部18側に回動させる回動片部16bとを備えた構成となっている。作動片部16aと回動片部16bとの境となる屈折部には、本体部片16を回動させる第1回動軸14aが設けられており、第1回同軸14aは走行操縦部4に軸支されている。
また、図示を省略しているが、作動片部16aと回動片部16bとをV字状に保持しておくため、屈折部と走行操縦部4との間には、デテント機構が構成されている。
また、図示を省略しているが、作動片部16aと回動片部16bとをV字状に保持しておくため、屈折部と走行操縦部4との間には、デテント機構が構成されている。
前記屈折部とは反対側の作動片部16aの端部には、係止部17が形成されており、係止部17の先端側は、作動片部16a側に屈折した形状に形成されている。本体部片16及び係止部17は、線状材を屈折させた形状に構成された構成例を示しているが、板状体を屈折させた形状に構成しておくこともできる。この場合であっても、係止部17の弾性変形によって、操作部材26に形成した開口26aと係合可能となるように構成しておく必要がある。
係止受け部18は、走行操縦部4から立設して、本体部片16に対峙する位置に配設されている。係止受け部18には、係止受け部18側に向かって回動してきた係止部17を係合するための嘴部18aが形成されている。嘴部18aは、係止部17の上面側に係合することができる。
図7に示すように、操作部材26が本体部片16の作動片部16aを押圧すると、本体部片16は係止部17を係止受け部18側に向かって回動する。そして、係止部17は操作部材26の開口26a内に挿入されていく。
図8に示すように、係止部17が係止受け部18と係合すると、操作部材26は係止部17と係止受け部18との間で挟持されることになる。即ち、屈折している係止部17の先端部側は弾性変形を行い、操作部材26の開口26aを弾性力によって上下方向において挟持することになる。これによって、走行操縦部に装着したエアバッグモジュールのガタつきを防止して、確りと装着することができる。
また、図示を省略しているが、本体部片16の係止部17を係止受け部18との係合状態から離れる方向に回動させることによって、係止部12aと係止受け部18との係合状態を解除することができる。しかも、このとき本体部片11を回動させる工具としては、一般的なドライバー等の工具を使用することができる。
本願発明に係わる実施例3の構成を、図10〜図12を用いて説明する。実施例3では、実施例2において第1係合部10に設けられていた係止受け部18を、第2係合部20に設けた構成としている点で実施例2の構成とは異なっているが、他の構成は実施例2と同様の構成となっている。
そのため、実施例2における構成と同様の構成については、実施例2で用いた部材符号を用いることで、その部材についての説明を省略する。また、第1係合部10を走行操縦部4側に設け、第2係合部20をエアバッグモジュール1のホーンプレート2側に設けた構成を用いて説明を行うが、第1係合部10をエアバッグモジュール1のホーンプレート2側に設け、第2係合部20を走行操縦部4側に設けた構成にしておくこともできる。
図10(a)には、図示せぬホーンプレート2に設けた第2係合部20及び図示せぬ走行操縦部に設けた第1係合部10の斜視図を示している。図10(b)には、図10(a)に示した操作部材26の開口26aを上下に切断したときの断面図を示しており、第1係合部10が第2係合部20と係合する前の状態を、第2係合部20及び第1係合部10の要部断面図として示している。図11(a)には、第1係合部10と第2係合部20とが係合する直前の状態を斜視図で示しており、図11(b)には、図11(a)に示したときの断面図を示しており、操作部材26の開口26aを上下に切断したこの直前の状態を要部断面図として示している。図12(a)には、第1係合部10と第2係合部20との係合状態を斜視図で示しており、図12(b)には、図12(a)に示した操作部材26の開口26aを上下に切断したときの断面図を示しており、第1係合部10と第2係合部20との係合状態を要部断面図で示している。
また、図10〜図12の記載において、第2係合部20を備えたホーンプレート2等の構成及び第1係合部10を備えた車両の走行操縦部4の構成について図示を省略している。更に、係合機構の構成として、図9に示すように、走行操縦部4の二ヶ所の部位に第1係合部10を設け、第1係合部10に対応するエアバッグモジュール1の部位に第2係合部20を設けた構成例を用いて説明を行う。しかし、係合機構の配設部位としては二ヶ所の部位に限定されるものではなく、三ヶ所以上の部位に設けておくこともできる。
図10〜図12の記載では、左右二ヶ所に設けた係合機構のうち一方の係合機構について説明を行っている。これは、二ヶ所に設けた係合機構の構成が同様の構成になっているためである。
係止受け部25は操作部材26が設けられている図示せぬホーンプレート2の下面から下方に立設した状態に設けられており、操作部材26と一緒に走行操縦部側に向かって下降することができる。係止受け部25には、本体部片16に設けた係止部17を係合させる押え部25aが、本体部片16側に突出するように形成されている。
エアバッグモジュールの挿入途中状態を示している図11に示すように、操作部材26が本体部片16の作動片部16aを押圧すると、本体部片16は係止部17を係止受け部25側に向かって回動する。そして、係止部17は操作部材26の開口26a内に挿入されていく。
図12に示すように、係止部17が係止受け部25と係合すると、操作部材26は係止部17と係止受け部25との間で挟持されることになる。即ち、屈折している係止部17の先端部側は弾性変形を行い、操作部材26の開口26aを弾性力によって上下方向に挟持することができる。これによって、走行操縦部に装着したエアバッグモジュールのガタつきを防止して、確りと装着することができる。
また、図示を省略しているが、本体部片16の係止部17を係止受け部25との係合状態から離れる方向に回動させることにより、係止部12aと係止受け部25との係合状態を解除することができる。しかも、このとき本体部片11を回動させる工具としては、一般的なドライバー等の工具を使用することができる。
本願発明は、エアバッグモジュールをワンタッチ式に装着することのできるエアバッグ装置の取付構造として好適に適用することができる。
1・・・エアバッグモジュール、2・・・ホーンプレート、4・・・走行操縦部、10・・・第1係合部、11・・・本体部片、11a・・・作動片部、11b・・・回動片部、12・・・突出部片、12a・・・係止部、14a・・・第1回動軸、14b・・・第2回動軸、16・・・本体部片、16a・・・作動片部、16b・・・回動片部、17・・・係止部、18・・・係止受け部、20・・・第2係合部、21・・・操作部材、21a・・・操作片、22・・・開口、25・・・係止受け部、26・・・操作部材、40・・・ホーンプレート、41・・・ステアリングホイール本体、42・・・ピン、42a・・・凹部、43・・・挿入孔、44・・・クリップ。
Claims (4)
- エアバッグモジュールと、前記エアバッグモジュールを装着する車両の走行操縦部における被取付部材と、前記エアバッグモジュールと前記被取付部材との間に構成され、前記エアバッグモジュールを前記被取付部材に取付ける係合機構と、を備え、
前記係合機構は、前記エアバッグモジュール又は前記被取付部材に設けられた第1係合部と、前記被取付部材又は前記エアバッグモジュールに設けられ、前記第1係合部が係合する前記第2係合部と、を有し、
前記第1係合部は、本体部片と、前記本体部片に設けた係止部と、を備え、
前記係止部を係止する係止受け部が、前記第1係合部又は前記第2係合部における構成部材として構成され、
前記本体部片は、一端部側を中心として回動可能に配設され、他端部側には前記係止受け部側に突出した前記係止部が設けられ、
前記第2係合部は、前記本体部片を前記係止受け部側に回動させ、前記係止部を前記係止受け部に係止させる操作部材を有し、
前記操作部材には、前記係止部と前記係止受け部との係止時に、前記係止部との係合によって前記操作部材の前後左右方向への動きを規制する被係合規制部が形成されてなることを特徴とするエアバッグ装置の取付構造。 - 前記本体部片は、L字状に屈折した連続体として構成され、L字状の屈折部を回動中心軸として回動可能に配設されており、
L字状の屈折した前記本体部片の一端部側は、前記本体部片を回動自在に支承している保持部から離間した状態に配設され、他端部側には、前記係止部が設けられ、
前記操作部材は、前記エアバッグモジュールを前記被取付部材への装着時に、前記本体部片の一端部側に対して回動力を作用させ得る位置に配され、前記操作部材からの回動力により、前記本体部片の他端部側は前記係止受け部側に回動し、前記本体部片の一端部側が前記保持部に当接することにより前記本体部片の回動が規制されてなることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置の取付構造。 - 前記係止部が、前記本体部の他端部において回動自在に支承された突出部片の自由端側に形成され、前記突出部片が、前記本体部片との間で直交する角度以上に拡開しても直交する角度に戻るようにバネ付勢されてなることを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置の取付構造。
- 前記係止受け部が、前記操作部材に構成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のエアバッグ装置の取付構造。
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JP2010070423A JP2011201416A (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | エアバッグ装置の取付構造 |
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- 2010-03-25 JP JP2010070423A patent/JP2011201416A/ja active Pending
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