JP2011200263A - 遊技球流下装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パチンコ機に組付け易く、汚染を発生することがなく、さらに、遊技球を所定の球集合部から球受部にスムーズに流下させることができる遊技球流下装置を提供すること。
【解決手段】 パチンコ機の上部に設けられた上タンク20から、上タンク20の下方に設けられた球受皿30に遊技球Aを流下させるために用いられる遊技球流下装置10に、遊技球Aを流下させる螺旋状の流下通路13aが内部に形成された螺旋減速樋11を設けた。また、螺旋減速樋11における流下通路13aを形成する内壁面の外周側に、流下通路13aを遠心力を受けながら流下する遊技球Aが2点で接触する回廊壁面13bを設けた。また、螺旋減速樋11の内周側に、上タンク20の遊技球Aをパチンコ機の外部に放出することができる放出通路15aが内部に形成された一斉球抜樋15を配置した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パチンコ機における所定の球集合部から、球集合部の下方に位置する球受部に遊技球を流下させるために用いられる遊技球流下装置に関する。
従来から、パチンコ機においては、打球発射部から発射された遊技球が入賞口に入賞したときに賞球を上タンクから球受皿に流下させたり、遊技球をパチンコ機から取り出すために、遊技球を上タンクから下方に流下させて外部に放出したりする等、所定の球集合部から、球集合部の下方に位置する球受部に遊技球を流下させることが行われている。このような場合に、流下する遊技球が球受部に与える衝撃を緩和するために、スパイラル状のアウトジャバラ(特許文献1参照)を用いたり、球抜き通路の内壁に間隔を保って複数の突起部(特許文献2参照)を設けたりすることによって、遊技球の流下速度を減速している。
特許文献1に記載されたアウトジャバラは、パチンコ機からパチンコ機の下方に位置する集合樋に遊技球を流下させるためのものでパチンコ機の下部側に設けられている。このアウトジャバラは、遊技球を螺旋に沿って旋回させることにより遊技球の流下速度を減速させて集合樋への衝撃を減少させる。特許文献2に記載された球抜き通路は、上部がパチンコ機の上部に設けられた球タンクに連通し、下部が入賞口に入った入賞球を集合させる入賞球集合樋部に連通する通路で構成されており、突起部は、球抜き通路の内壁に左右互い違いの位置に設けられている。このため、遊技球は、左右の突起部に交互に衝突してジグザグ状に流下することにより減速される。
特開2003−117207号公報 特開2001−293194号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたアウトジャバラは、ばね鋼からなる寸法精度のよくないコイルばねで構成されているため、高精度の樹脂部品を組み合わせて構成されるパチンコ機には組み込み難いという問題がある。また、このアウトジャバラは、遊技球との接触により損耗し易く、その損耗により鉄粉が生じる。そして、損耗により生じる鉄粉が拡散しさらに酸化することにより汚染の原因になるという問題もある。また、特許文献2に記載された発明では、遊技球が突起部に集中的に衝突するため、比較的短い時間の経過により突起部が損耗してその効力が無くなってしまうという問題がある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、パチンコ機に組付け易く、汚染を発生することがなく、さらに、遊技球を所定の球集合部から球受部にスムーズに流下させることができる遊技球流下装置を提供することである。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
前述した目的を達成するため、本発明に係る遊技球流下装置の構成上の特徴は、パチンコ機の球集合部(20)から、球集合部の下方に位置する球受部(30)に遊技球(A、A1)を流下させるために用いられる遊技球流下装置(10)において、遊技球を流下させる螺旋状の流下通路(13a)が内部に形成された樹脂材料からなる減速樋(11)を備え、減速樋における流下通路を形成する内壁面の外周側に、流下通路を遠心力を受けながら流下する遊技球が2点で接触する面(13b)を設けたことにある。
本発明に係る遊技球流下装置は、遊技球を、球集合部から下方の球受部に流下させるための減速樋を樹脂材料で構成するとともに、減速樋の内部に設けられる流下通路を螺旋状に形成している。このため、減速樋を高精度の成形品で構成することができ、パチンコ機に組付け易くなるとともに、遊技球との接触によって減速樋が損耗して汚染の原因になる粉塵を発生するといったことが生じなくなる。また、遊技球は、流下通路の螺旋形状に沿って流下するため、スムーズに流下するようになるとともに、その流下速度が減速され球受部の損耗を防止することができる。さらに、衝撃による騒音の発生を防止することもできる。
また、流下通路を形成する内壁面における遊技球に接触する部分を遊技球に2点で接触する面で構成している。このため、遊技球と、遊技球が接触する面との2点の接触部の間隔が任意の長さになるように面の形状を適宜設定することにより、遊技球が流下通路を流下するときの流下速度を任意の速度にすることができる。すなわち、2点の接触部間の間隔が狭くなるように面を形成することにより遊技球の流下速度は速くなり、2点の接触部間の間隔が広くなるように面を形成することにより遊技球の流下速度は遅くなる。このため、減速樋が配置される場所や、球受部の構成等に応じて、2点の接触部間の間隔が狭くなる減速樋を用いたり、2点の接触部間の間隔が広くなる減速樋を用いたりすることにより、遊技球を好適な速度で流下させることのできる減速樋を備えた遊技球流下装置をパチンコ機に設けることができる。
また、遊技球が接触する面は、流下通路における遠心力を受けながら流下する遊技球が接触する側の内壁面、すなわち、流下通路の外周側の内壁面に断面形状がV形の溝を横に向けて形成することにより構成したり、同じ間隔で延びる一対の突条を設けたりすることによって形成できる。さらに、減速樋は、種々の形状に形成することができ、例えば、円柱状、四角柱状、円筒状、管体を螺旋状にした円筒状等に形成することができる。そして、各形状に形成された減速樋の内部に螺旋状の流下通路と、遊技球が2点で接触する面とが形成されていればよい。
また、本発明に係る遊技球流下装置の他の構成上の特徴は、遊技球が2点で接触する面の断面形状は、横V字形に形成されていることにある。これによると、遊技球が2点で接触する面を簡単な形状で構成することができる。
また、本発明に係る遊技球流下装置のさらに他の構成上の特徴は、球集合部はパチンコ機の上部側に配置された上タンク(20)であり、球受部は減速樋の下部側に配置された球受皿(30)であり、かつ減速樋を流下する遊技球は賞球(A1)であることにある。これによると、上タンクから球受皿に複数の賞球が順次流下するときに、賞球によって球受皿が強い衝撃を受けることが防止されるとともに、大きな衝撃音が発生することが防止される。本発明は、特に、上タンクが高い位置にあり、賞球の放球位置と球受皿との間の高さが高い場合に有効である。なお、賞球とは、打球発射部から発射した遊技球が入賞口に入ったときに上タンクから球受皿に送られる遊技球である。
また、本発明に係る遊技球流下装置のさらに他の構成上の特徴は、減速樋は、全体形状が円筒形に形成されており、さらに、減速樋の内周側に設けられ、上タンクの遊技球をパチンコ機の外部に放出する放出通路(15a)が内部に形成された樹脂材料からなる管状の球抜樋(15)と、上タンクの遊技球を減速樋と球抜樋とに切り替えて供給する切替え装置(18)とを設けたことにある。
これによると、減速樋の内周側に形成される空間を有効利用できるため、球抜樋を設置するために、別途スペースを設ける必要がなくなる。また、切替え装置の切り替えにより上タンクと球抜樋とを連通することにより、パチンコ機から遊技球を取り出す必要が生じたときに、遊技球を素早くパチンコ機の外部に放出することができる。この場合、球抜樋の下端部の下方には、遊技球を集合させるための球集合樋を設置しておいたり、遊技球を収容するための容器を別途配置したりする。また、本発明に係る減速樋は、螺旋状の管体で構成したり、円筒体の内部に螺旋状の流下通路を形成したもので構成したりすることができる。
また、本発明に係る遊技球流下装置のさらに他の構成上の特徴は、球抜樋における放出通路を形成する内壁面に、遊技球が旋回しながら流下するようにガイドする螺旋状の線状ガイド部(15b)が形成されていることにある。これによると、パチンコ機から遊技球を取り出す際にも、遊技球の流下速度を減速して、遊技球が衝突する球集合樋や容器が損傷することを防止できる。なお、本発明に係る線状ガイド部は、溝部や突条で構成することができる。
本発明の一実施形態に係る遊技球流下装置を上タンクに組付けた状態を示した斜視面である。 遊技球流下装置の本体を示した正面図である。 図2の3−3断面図である。 図2に示した遊技球流下装置の本体における図3の断面図と90度異なる角度での断面図である。 図4に示した遊技球流下装置の本体に遊技球を流下させる状態を示した断面図である。 一斉球抜樋の螺旋状の突条部分を示した説明図である。 図6に示した螺旋状の突条部分を縦に切断したときの切断面を示した説明図である。 図7に示した螺旋状の突条部分に遊技球を流下させる状態を示した説明図である。 遊技球が螺旋減速樋の流下通路を流下するときに、遊技球が螺旋減速樋の内壁面に作用する力を説明する説明図であり、(a)は回廊壁面の両側間の角度が90度の場合を示し、(b)は回廊壁面の両側間の角度が60度の場合を示している。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は同実施形態に係る遊技球流下装置10をパチンコ機(図示せず)の上部に配置された上タンク20に組付けた状態を示している。この遊技球流下装置10はパチンコ機に組み込まれて上タンク20から供給される遊技球Aを順次内部を流下させて所定の球受部に落下させるものである。遊技球流下装置10の本体10aは、硬質の樹脂材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やABS樹脂を成形することにより一体に形成されており、図2ないし図4に示したように、本発明に係る減速樋としての螺旋減速樋11と、本発明に係る球抜樋としての一斉球抜樋15と、螺旋減速樋11の上端部と、一斉球抜樋15の上端部とを連結する連結開口部16とで構成されている。そして、本体10aの連結開口部16に、賞球ユニット17が取り付けられている。
螺旋減速樋11は、上部に位置し略垂直に延びる上部入口部12と、中央に位置し螺旋状に形成された減速部13と、下部に位置し略垂直に延びる下部出口部14とで構成されている。上部入口部12は、上部が下部よりも大径になった管状に形成されており、軸方向の長さが外径の略2倍に設定されている。上部入口部12の下部の内径は遊技球Aの直径(11mm)よりもやや大きく設定されて、遊技球Aを余裕を持って通すことができ、上部入口部12の上部の内径は遊技球Aの直径の略1.5倍程度に設定されている。このため、遊技球Aが、上方から上部入口部12の上部に勢いよく入っても、上部入口部12の下部に到達するまでに、遊技球Aは上部入口部12の内壁面によって横方向の移動が徐々に規制されていき横振れのない状態で落下するようになる。
減速部13は、全体で円筒体を形成するようにして螺旋状に形成された管状体で構成されており、上方から見た状態で、上部側から時計周り方向に回転しながら下部側に延びている。減速部13の内部には、遊技球Aを流下させる流下通路13aが形成されている。この流下通路13aの内径は、上部入口部12の下部の内径と略同じに設定されているが、流下通路13aの外周側には外周側に突出する部分が形成されている。すなわち、流下通路13aを形成する内壁面における外周側部分には、遊技球Aが接触できない凹部を備えた断面形状が横V字形の回廊壁面13bが形成されている。この回廊壁面13bの両側面で、本発明に係る遊技球が2点で接触する面が構成される。
このため、上部入口部12から減速部13内に遊技球Aが落下してくると、その遊技球Aは、図5に示したように、最初は、流下通路13aの下側に位置して流下通路13aの内壁面における回廊床面13cに1点で接触しながら流下する。そして、遊技球Aは、流下していくにしたがってその流下速度が増して遠心力が発生していき、流下通路13aの外周側に位置するようになる。この結果、遊技球Aは、流下通路13aの内壁面における回廊壁面13b側部分に接触するようになる。この場合、遊技球Aは、回廊壁面13bの凹部奥側部分に接触することはできず、流下通路13aの内壁面の円形部分(減速部13の内周側部分)と回廊壁面13bとの2つの境界部、または回廊壁面13bにおけるその境界部の近傍に位置する部分(以下、接触部13dとする)に接触する。
回廊壁面13bは、遊技球Aと回廊壁面13bとの一対の接触部13dの間隔が任意の長さになるようにして形成される。一対の接触部13dの間隔、すなわち、遊技球Aにおける流下通路13aの内壁面との2つの接触部間の幅を変えることによって、遊技球Aの中心と各接触部とを結ぶ直線間の角度も変化し、これによって、流下通路13a内を流下する遊技球Aの流下速度も変化する。詳細は後述するが、2つの接触部13d間の幅が小さいほど遊技球Aの流下速度は速くなり、2つの接触部13d間の幅が大きいほど遊技球Aの流下速度は遅くなる。また、下部出口部14は、減速部13の下端部から下方に向かって略真直ぐに延びる管状に形成されており、内径、外径ともに、上部入口部12の下部と略同じになっている。
一斉球抜樋15は、真直ぐに延びる管状体で構成されており、螺旋減速樋11の内周側に、螺旋減速樋11に一体となって形成されている。また、一斉球抜樋15の内部には、遊技球Aを流下させることのできる放出通路15aが形成されており、この放出通路15aを形成する内壁面には、本発明に係る線状ガイド部としての螺旋状の突条15bが形成されている。突条15bは、図6(一斉球抜樋15の突条15bだけを示している。)に示したように、上方から見た状態で、上部側から反時計周り方向に回転しながら下方に延びている。また、突条15bの断面形状は、図7に示したように、外周側に辺の一つが位置し内周側に頂部の一つが位置する三角形に形成され、内周側の頂部は、半径の小さな半円状に形成されている。
突条15bの頂部(内周縁部)の平面視による直径は、遊技球Aの直径よりも僅かに大きく設定され、一斉球抜樋15の本体の内径(放出通路15aの最大直径)は、遊技球Aが放出通路15aを余裕を持って通過できる大きさに設定されている。このため、図8に示したように、一斉球抜樋15の突条15bの上方から遊技球Aを突条15bの内部に入れると、遊技球Aは、突条15bの上部に衝突した後に、遠心力により突条15bの延びる方向に沿って旋回しながら流下していく。これによって、遊技球Aの流下速度が減速される。
連結開口部16は、平面視が長方形の枠状に形成されており、下部に、横に並んだ螺旋減速樋11の上端部と一斉球抜樋15の上端部とが連結されている。また、連結開口部16の表裏面には、それぞれねじ16aを挿通させるための挿通穴16bが形成されている。そして、連結開口部16の内部に賞球ユニット17の下端部が差し込まれ、賞球ユニット17は、各挿通穴16bを挿通するねじ16aに螺合されることよって連結開口部16に固定されている。
賞球ユニット17は、上部側に位置する球取込口部17aと、球取込口部17aの下部側に位置するユニット本体17bと、ユニット本体17bの下部側に位置する球振分け通路部17cとで構成されている。球取込口部17aは、略L形の筒体で構成されており、上部開口17dに供給される遊技球Aを内部を通過させてユニット本体17bに送る。ユニット本体17bは、本発明に係る切替え装置を構成するとともに、賞球ユニット17内を通過する遊技球Aの数を計数する球計数払出装置としての機能も備えている。
すなわち、ユニット本体17bには、周面に複数の凹部が形成されたロータと、ロータを回転させるステッピングモータとを備えた回転部18と、球計数センサ18aとが備わっている。ロータの複数の凹部には、それぞれ1個の遊技球Aが入ることができ、ロータが回転することにより球取込口部17aから送られる遊技球Aは1個ずつロータの凹部に入り、ユニット本体17bを通過したのちに、球振分け通路部17cに送られる。ロータは、ステッピングモータの回転方向を変えることにより、一方向または他方向の両方向に回転でき、ロータが一方向に回転したときには、ロータを介してユニット本体17bを通過する遊技球Aは、球振分け通路部17cにおける螺旋減速樋11の上端開口が位置する側に落下する。その際、球計数センサ18aはロータを介してユニット本体17bを通過する遊技球Aの数を検出する。
また、ロータが他方向に回転したときには、ユニット本体17bを通過する遊技球Aは、球振分け通路部17cにおける一斉球抜樋15の上端開口が位置する側に落下する。球振分け通路部17cは、横断面形状が長方形の筒体の内部を上下に延びる隔壁で2つに区切ることにより構成されており、内部に2つの通路が設けられている。球振分け通路部17cに形成された2つの通路のうちの一方は、ロータが一方向に回転したときに、ロータの下部から落下する遊技球Aを螺旋減速樋11の上端開口に落下させる通路であり、2つの通路のうちの他方は、ロータが他方向に回転したときに、ロータの下部から落下する遊技球Aを一斉球抜樋15の上端開口に落下させる通路である。
上タンク20は、パチンコ機の上部に設けられており、複数のパチンコ機で構成される島設備の上部に設置された補給樋(図示せず)から供給される遊技球Aを貯留する。上タンク20は深さの浅い四角箱状に形成されており、その右側前部(図1の状態での右側前部)の角部には、上タンク20と、球取込口部17aの上部開口17dとを接続する下樋21が設けられている。上タンク20に貯留される遊技球Aは、順次下樋21を通って賞球ユニット17に送られる。そして、遊技球Aが、賞球ユニット17を通過すると、その通過した遊技球Aの数に応じた遊技球Aが上タンク20から賞球ユニット17に送られる。賞球ユニット17から螺旋減速樋11に送られた遊技球Aは、螺旋減速樋11で流下速度を減速された状態で下部出口部14の下端部から、球受皿30に落下していく。
また、賞球ユニット17から一斉球抜樋15に送られた遊技球Aは、一斉球抜樋15で流下速度を減速された状態で一斉球抜樋15の下端部から、パチンコ機の外部に放出され島設備の下部に設置された球集合樋(図示せず)に落下する。この場合、一斉球抜樋15内を流下する遊技球Aの流下速度は、螺旋減速樋11内を流下する遊技球Aの流下速度よりも速くなる。なお、球集合樋に落下した遊技球Aは、必要に応じて、揚送装置によって島設備の上部の補給樋に送られる。また、ゲーム中に打球発射部から発射されて入賞口に入った入賞球や、アウト口に入ったアウト球は、図示せぬ他の通路を通って球集合樋に落下する。
また、パチンコ機には、所定の処理を実行するCPU、CPUが実行するプログラムを記憶するROM、CPUの処理に使用されるデータなどを一時的に記憶するRAM等が備わった制御部や、入賞口に入った入賞球を検出する入賞球検出センサ等も備わっている。そして、入賞球を入賞球検出センサが検出すると、CPUの制御により、回転部18のステッピングモータが作動してロータが一方向に回転して上タンク20や下樋21の遊技球A(賞球A1)を所定数、例えば15個を、賞球ユニット17を通過させて、球受皿30に送る。
また、パチンコ機には、回転部18のステッピングモータの回転方向を変えてロータが他方向に回転するようにする切替操作部も備わっており、この切替操作部を操作することにより、上タンク20や下樋21の遊技球Aを賞球ユニット17および一斉球抜樋15を通過させて、球集合樋に落下させることができる。この一斉球抜きは、パチンコ機を取り替えるときや、修理等によりパチンコ機の使用を所定期間中止するときなどに行われる。
このように構成された遊技球流下装置10が備わったパチンコ機を使用する場合には、球受皿30に所定量の遊技球Aを入れ、この遊技球Aを1個ずつ打球発射部から発射して遊技盤の遊技領域に放出する。これによって、遊技球Aは、遊技領域のアウト口または入賞口に入る。アウト口に入ったアウト球や入賞口に入った入賞球は、所定の通路を通って球集合樋に落下する。また、入賞口に入った入賞球を入賞球検出センサが検出すると、回転部18のロータがステッピングモータの作動により一方向に回転して上タンク20や下樋21の遊技球Aを賞球A1として15個通過させて、螺旋減速樋11を介して球受皿30に送る。このとき、賞球A1は、螺旋減速樋11によって流下速度を減速された状態で球受皿30に送られる。
また、ロータの回転により、15個の賞球A1が通過したことを球計数センサ18aが検出すると、CPUの制御により、回転部18のステッピングモータの作動が停止してロータも停止する。このようなことが繰り返されながらゲームが進んでいく。また、パチンコ機の使用を停止して、上タンク20や下樋21の遊技球Aを機外に取り出す場合には、切替操作部を操作して、回転部18のロータを他方向に回転させることにより、上タンク20や下樋21の遊技球Aを賞球ユニット17および一斉球抜樋15を通過させて、球集合樋に落下させる。このとき、遊技球Aは、一斉球抜樋15の突条15bに沿って旋回しながら流下していくことにより、流下速度を減速された状態で球集合樋に送られる。
つぎに、賞球A1が、回転しながら螺旋減速樋11の減速部13内を流下する際に、流下通路13aの内壁面から受ける力について、図9を用いて説明する。図9(a)は、回廊壁面13bを形成する横V字形の両側の壁面間の角度が90度の場合を示しており、図9(b)は、回廊壁面13bを形成する横V字形の両側の壁面間の角度が60度の場合を示している。また、図9(a)および図9(b)のLは賞球A1の回転時における軸芯を示し、矢印は賞球A1の回転方向を示している。図9(a)および図9(b)のFは、賞球A1に作用する遠心力を示し、F/2は、賞球A1に作用する遠心力Fによって、賞球A1が各接触部13dに作用する遠心力Fと同じ方向の力を示している。
そして、図9(a)のW0および図9(b)のW1は、それぞれ賞球A1が、接触部13dに作用する回廊壁面13bに直交する方向の力を示している。この場合、図9(a)に示した賞球A1が一方の接触部13dから受ける摩擦は、W0×摩擦係数μとなり、図9(b)に示した賞球A1が一方の接触部13dから受ける摩擦は、W1×摩擦係数μとなる。また、図9(a)および図9(b)からも明らかなように、W1はW0よりも大である。
すなわち、回廊壁面13bを形成する横V字形の両側の壁面間の角度が小さくなるほど、言い換えると、2つの接触部13d間の距離が長くなるほど、賞球A1が接触部13dから受ける摩擦が大きくなり、その分、賞球A1が、減速部13内を流下するときの流下速度は遅くなる。したがって、一対の接触部13d間の間隔を適宜設定することにより、賞球A1が減速部13内を流下するときの流下速度を任意の速度にすることができる。
このように、本実施形態に係る遊技球流下装置10では、遊技球Aを、上方の上タンク20から下方の球受皿30に流下させるための螺旋減速樋11を樹脂材料で構成するとともに、螺旋減速樋11の内部に設けられる流下通路13aを螺旋状に形成している。このため、螺旋減速樋11を高精度の成形品で構成することができ、パチンコ機の内部に組付け易くなるとともに、遊技球Aとの接触によって螺旋減速樋11が損耗して汚染の原因になる粉塵を発生するといったことが生じなくなる。また、遊技球Aは、流下通路13aの螺旋形状に沿って流下するため、スムーズに流下するようになるとともに、その流下速度が減速され球受皿30の損耗を防止することができる。さらに、衝撃による騒音の発生を防止することもできる。
また、螺旋減速樋11の内壁面における遊技球Aに接触する部分を遊技球Aに2点で接触する回廊壁面13bで構成している。そして、回廊壁面13bにおける遊技球Aに接触する一対の接触部13dの間隔が任意の長さになるように、回廊壁面13bの形状を適宜設定することにより、遊技球Aが流下通路13aを流下するときの流下速度を任意の速度にすることができる。このため、遊技球Aを好適な速度で流下させることのできる螺旋減速樋11を備えた遊技球流下装置10をパチンコ機に設けることができる。また、螺旋減速樋11の内周側に、上タンク20の遊技球Aをパチンコ機の外部に放出するための一斉球抜樋15を配置しているため、螺旋減速樋11の内周側に形成される空間を有効利用できる。これによって、一斉球抜樋15を設置するために、別途スペースを設ける必要がなくなる。
また、螺旋減速樋11と一斉球抜樋15との上方に、ロータとステッピングモータとを備えた回転部18を設け、ロータの回転方向を一方向にすることにより、遊技球Aを螺旋減速樋11内に入れることができ、ロータの回転方向を他方向にすることにより、遊技球Aを一斉球抜樋15内に入れることができるようにしている。このため、通路の切替えが容易になるとともに、上タンク20から遊技球Aを取り出す必要が生じたときに、遊技球Aを素早くパチンコ機の外部に放出することができる。さらに、一斉球抜樋15の内壁面に、螺旋状の突条15bが形成されているため、一斉球抜樋15内を流下する遊技球Aは旋回しながら流下するようになる。これによると、パチンコ機から遊技球Aを取り出す際にも、遊技球Aの流下速度を減速して、遊技球Aが衝突する球集合樋が損傷することを防止できる。
また、本発明に係る遊技球流下装置は、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更することができる。例えば、前述した実施形態では、螺旋減速樋11と一斉球抜樋15とを一体に形成しているが、これらは別々に成形した後に組付けてもよい。また、前述した実施形態では、螺旋減速樋11を、上タンク20から球受皿30に遊技球Aを流下させるために用いているが、これを上タンク20から球集合樋に遊技球Aを流下させるための球抜樋として用いることもできる。この場合、2つの螺旋減速樋11を並べて配置し、一方を賞球を通過させる通路用とし、他方を放出用とする。さらに、螺旋減速樋11を、入賞球やアウト球を球集合樋に流下させるために用いることもできる。
また、この螺旋減速樋11の配置は、パチンコ機の構造に応じて適宜変更することができ、パチンコ機における所定の球集合部と、その下方に位置する球受部との間であれば配置できる。また、前述した実施形態では、減速樋を螺旋状に形成された管状体からなる螺旋減速樋11で構成しているが、減速樋を円筒体の壁部内に螺旋状の流下通路を設けたもので構成してもよい。さらに、減速樋を、円柱体、四角柱体等の柱状に形成しその内部に螺旋状の流下通路を形成してもよい。この場合、減速樋と球抜樋とは別体で構成する。
また、前述した実施形態では、減速樋における遊技球が接触する面を、螺旋減速樋11の内周面に断面形状が横V字形の回廊壁面13bを形成することにより設けているが、これに代えて、螺旋減速樋11の内周面に同じ間隔で延びる一対の突条を設けてもよい。さらに、前述した実施形態では、一斉球抜樋15の内壁面に設ける線状ガイド部を、螺旋状の突条15bで構成しているが、これに代えて、線状ガイド部を螺旋状の溝部で構成してもよい。さらに、遊技球流下装置10の本体10aを構成する樹脂材料は、ポリカーボネートやABS樹脂に限らず、他の樹脂材料を用いることもできる。また、本発明に係る遊技球流下装置は、遊技球流下装置のそれ以外の部分の構成についても本発明の技術的範囲内で適宜変更して実施することが可能である。
10…遊技球流下装置、11…螺旋減速樋、13a…流下通路、13b…回廊壁面、15…一斉球抜樋、15a…放出流路、15b…突条、18…回転部、20…上タンク、30…球受皿、A…遊技球、A1…賞球。

Claims (5)

  1. パチンコ機の球集合部から、前記球集合部の下方に位置する球受部に遊技球を流下させるために用いられる遊技球流下装置において、
    遊技球を流下させる螺旋状の流下通路が内部に形成された樹脂材料からなる減速樋を備え、
    前記減速樋における前記流下通路を形成する内壁面の外周側に、前記流下通路を遠心力を受けながら流下する遊技球が2点で接触する面を設けたことを特徴とする遊技球流下装置。
  2. 前記遊技球が2点で接触する面の断面形状は、横V字形に形成されている請求項1に記載の遊技球流下装置。
  3. 前記球集合部は、前記パチンコ機の上部側に配置された上タンクであり、
    前記球受部は、前記減速樋の下部側に配置された球受皿であり、かつ
    前記減速樋を流下する遊技球は、賞球である請求項1または2に記載の遊技球流下装置。
  4. 前記減速樋は、全体形状が円筒形に形成されており、さらに
    前記減速樋の内周側に設けられ、前記上タンクの遊技球を前記パチンコ機の外部に放出する放出通路が内部に形成された樹脂材料からなる管状の球抜樋と、
    前記上タンクの遊技球を前記減速樋と前記球抜樋とに切り替えて供給する切替え装置と
    を設けた請求項3に記載の遊技球流下装置。
  5. 前記球抜樋における放出通路を形成する内壁面に、前記遊技球が旋回しながら流下するようにガイドする螺旋状の線状ガイド部が形成されている請求項4に記載の遊技球流下装置。
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